JP2001006194A - サスペンション機構 - Google Patents
サスペンション機構Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 可動部をZ軸方向へ平行移動自在に、Z軸と
直交する軸周りに回転自在に支持し、効率よく駆動させ
て、フォーカシング,トラッキング,チルト補正を行
う。 【解決手段】 基台1と第1可動部2とは2本のサスペ
ンションアーム3,4により連結され、2本のサスペン
ションアームは、Y−Z投影面では平行、X−Y投影面
では角度θを成している。Z軸と直交する軸8は、基台
1のサスペンションアームとの接続点3b,4bの中点
と、第1可動部2の接続点3a,4aの中点を結ぶ線分
で、Y軸と平行である。第1可動部2は基台1に対し、
Z軸方向へ平行移動可能であり、Y軸方向への自由度は
なく、Z軸と直交する軸8周りに回転可能である。ま
た、X−Y投影面でサスペンションアーム3,4を交差
させX軸方向への平行移動を規制して、Y軸方向および
X軸方向への自由度を規制する。
直交する軸周りに回転自在に支持し、効率よく駆動させ
て、フォーカシング,トラッキング,チルト補正を行
う。 【解決手段】 基台1と第1可動部2とは2本のサスペ
ンションアーム3,4により連結され、2本のサスペン
ションアームは、Y−Z投影面では平行、X−Y投影面
では角度θを成している。Z軸と直交する軸8は、基台
1のサスペンションアームとの接続点3b,4bの中点
と、第1可動部2の接続点3a,4aの中点を結ぶ線分
で、Y軸と平行である。第1可動部2は基台1に対し、
Z軸方向へ平行移動可能であり、Y軸方向への自由度は
なく、Z軸と直交する軸8周りに回転可能である。ま
た、X−Y投影面でサスペンションアーム3,4を交差
させX軸方向への平行移動を規制して、Y軸方向および
X軸方向への自由度を規制する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクドライ
ブ等の対物レンズアクチュエータに用いられるサスペン
ション機構に関するものである。
ブ等の対物レンズアクチュエータに用いられるサスペン
ション機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のサスペンション機構は、
例えば、特開平6−251405号公報の光ディスク装
置に記載されるように、4本の支持材(板ばね)でフォ
ーカシング方向とトラッキング方向への平行移動自在に
支持する支持機構により、ディスク一周中のそり量の変
化に対してビーム光軸のディスク記録面に対する傾きを
高速に補正することができる。
例えば、特開平6−251405号公報の光ディスク装
置に記載されるように、4本の支持材(板ばね)でフォ
ーカシング方向とトラッキング方向への平行移動自在に
支持する支持機構により、ディスク一周中のそり量の変
化に対してビーム光軸のディスク記録面に対する傾きを
高速に補正することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のサスペンション機構における、4本の支持材
(板ばね)で支持する支持機構は、ばねの軸と平行な軸
周りの回転の自由度があるものの、その剛性は高く、回
転駆動する推力が大きくなるという欠点がある。
うな構成のサスペンション機構における、4本の支持材
(板ばね)で支持する支持機構は、ばねの軸と平行な軸
周りの回転の自由度があるものの、その剛性は高く、回
転駆動する推力が大きくなるという欠点がある。
【0004】また、トラッキング方向の推力により回転
軸周りのトルクが発生してしまうため、回転動作に悪影
響を及ぼすという問題があった。
軸周りのトルクが発生してしまうため、回転動作に悪影
響を及ぼすという問題があった。
【0005】本発明は、前記従来技術の問題を解決する
ことに指向するものであり、可動部をZ軸方向へ平行移
動自在に支持すると共に、Z軸と直交する軸周りに回転
自在に支持し、効率よく駆動させる、フォーカシング,
トラッキング,チルト補正を行う対物レンズアクチュエ
ータのサスペンション機構を提供することを目的とす
る。
ことに指向するものであり、可動部をZ軸方向へ平行移
動自在に支持すると共に、Z軸と直交する軸周りに回転
自在に支持し、効率よく駆動させる、フォーカシング,
トラッキング,チルト補正を行う対物レンズアクチュエ
ータのサスペンション機構を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係るサスペンション機構は、基台に対して
第1可動部を少なくとも1軸(以下、Z軸という)方向
へ平行移動自在に支持するサスペンション機構におい
て、基台と第1可動部とを連結する弾性を有する線材あ
るいは薄板材から成る2本のサスペンションアームを備
え、2本のサスペンションアームは、共にZ軸に対し略
垂直で、Z軸方向へ互いに距離をおいており、Z軸と垂
直な面に投影してできる直線が互いに角度を成している
ことを特徴とする。
に、本発明に係るサスペンション機構は、基台に対して
第1可動部を少なくとも1軸(以下、Z軸という)方向
へ平行移動自在に支持するサスペンション機構におい
て、基台と第1可動部とを連結する弾性を有する線材あ
るいは薄板材から成る2本のサスペンションアームを備
え、2本のサスペンションアームは、共にZ軸に対し略
垂直で、Z軸方向へ互いに距離をおいており、Z軸と垂
直な面に投影してできる直線が互いに角度を成している
ことを特徴とする。
【0007】また、前記サスペンション機構は、Z軸と
平行な軸周りに回動自在に曲がる連結部材と、連結部材
により第1可動部と連結される第2可動部とを備えたこ
とを特徴とする。
平行な軸周りに回動自在に曲がる連結部材と、連結部材
により第1可動部と連結される第2可動部とを備えたこ
とを特徴とする。
【0008】また、前記2本のサスペンションアーム
は、Z軸と垂直な面に投影してできる線分が交差するこ
とを特徴とする。
は、Z軸と垂直な面に投影してできる線分が交差するこ
とを特徴とする。
【0009】また、前記基台または第1可動部は、その
いずれか一方と2本のサスペンションアームとの接続点
の各々がZ軸と平行な軸の同一線上に位置することを特
徴とする。
いずれか一方と2本のサスペンションアームとの接続点
の各々がZ軸と平行な軸の同一線上に位置することを特
徴とする。
【0010】また、前記2本のサスペンションアームと
基台は、2本のサスペンションアームと基台とをZ軸と
垂直な面に投影してできる三角形の内角において、サス
ペンションアーム同士が成す角をサスペンションアーム
と基台とが成す角よりも小さくしたことを特徴とする。
基台は、2本のサスペンションアームと基台とをZ軸と
垂直な面に投影してできる三角形の内角において、サス
ペンションアーム同士が成す角をサスペンションアーム
と基台とが成す角よりも小さくしたことを特徴とする。
【0011】また、前記サスペンション機構は、2本の
サスペンションアームをZ軸と垂直な面に投影してでき
る直線の交点を通ると共に、Z軸と平行な軸を第1軸と
したとき、第1の可動部に第1軸と直交する線上の点で
第1軸を中心とする円の接線方向の第1推力を作用させ
る第1駆動手段を備えたことを特徴とする。
サスペンションアームをZ軸と垂直な面に投影してでき
る直線の交点を通ると共に、Z軸と平行な軸を第1軸と
したとき、第1の可動部に第1軸と直交する線上の点で
第1軸を中心とする円の接線方向の第1推力を作用させ
る第1駆動手段を備えたことを特徴とする。
【0012】また、前記第1駆動手段は、2本のサスペ
ンションアームの第1可動部との接続点の各々を結ぶ線
分を二等分する点と、2本のサスペンションアームの基
台との接続点の各々を結ぶ線分を二等分する点を結ぶ線
分を第2軸としたとき、第1推力の作用方向を第2軸と
平行になるように第1推力の作用点を設定したことを特
徴とする。
ンションアームの第1可動部との接続点の各々を結ぶ線
分を二等分する点と、2本のサスペンションアームの基
台との接続点の各々を結ぶ線分を二等分する点を結ぶ線
分を第2軸としたとき、第1推力の作用方向を第2軸と
平行になるように第1推力の作用点を設定したことを特
徴とする。
【0013】また、前記サスペンション機構は、第1可
動部に第1軸と第2軸とが成す平面を挟んだ両側で第1
可動部に第1軸と平行な第2推力を作用させる第2駆動
手段を備えたことを特徴とする。
動部に第1軸と第2軸とが成す平面を挟んだ両側で第1
可動部に第1軸と平行な第2推力を作用させる第2駆動
手段を備えたことを特徴とする。
【0014】また、前記サスペンション機構は、第1可
動部と第2可動部を回動自在に連結する連結部材の回動
軸を第3軸としたとき、第2可動部に第3軸と直交する
線上の点で第3軸を中心とする円の接線方向の第3推力
を作用させる第3駆動手段を備えたことを特徴とする。
動部と第2可動部を回動自在に連結する連結部材の回動
軸を第3軸としたとき、第2可動部に第3軸と直交する
線上の点で第3軸を中心とする円の接線方向の第3推力
を作用させる第3駆動手段を備えたことを特徴とする。
【0015】また、前記第3駆動手段は、2本のサスペ
ンションアームの第1可動部との接続点の各々を結ぶ線
分を二等分する点と、2本のサスペンションアームの基
台との接続点の各々を結ぶ線分を二等分する点を結ぶ線
分を第2軸としたとき、第3推力の作用方向を第2軸と
平行になるように第3推力の作用点を設定したことを特
徴とする。
ンションアームの第1可動部との接続点の各々を結ぶ線
分を二等分する点と、2本のサスペンションアームの基
台との接続点の各々を結ぶ線分を二等分する点を結ぶ線
分を第2軸としたとき、第3推力の作用方向を第2軸と
平行になるように第3推力の作用点を設定したことを特
徴とする。
【0016】また、前記サスペンション機構は、第2可
動部に第3軸と第2軸とが成す平面を挟んだ両面で第2
可動部に第3軸と平行な第4推力を作用させる第4駆動
手段を備えたことを特徴とする。
動部に第3軸と第2軸とが成す平面を挟んだ両面で第2
可動部に第3軸と平行な第4推力を作用させる第4駆動
手段を備えたことを特徴とする。
【0017】また、前記サスペンション機構は、第1可
動部に作用させる第2推力、または第2可動部に作用す
る第4推力の作用点を第2軸と直交する線上に設定した
ことを特徴とする。
動部に作用させる第2推力、または第2可動部に作用す
る第4推力の作用点を第2軸と直交する線上に設定した
ことを特徴とする。
【0018】また、前記サスペンション機構は、第1駆
動手段または第2駆動手段または第3駆動手段または第
4駆動手段がコイルと磁石との組であり、コイルまたは
磁石の外形が第2軸を中心とする円に沿った形状である
ことを特徴とする。
動手段または第2駆動手段または第3駆動手段または第
4駆動手段がコイルと磁石との組であり、コイルまたは
磁石の外形が第2軸を中心とする円に沿った形状である
ことを特徴とする。
【0019】また、前記2本のサスペンションアーム
は、連結されていることを特徴とする。
は、連結されていることを特徴とする。
【0020】また、前記サスペンション機構は、第1軸
または第3軸と離れたZ軸と平行な軸を光軸とする対物
レンズを、第1可動部または第2可動部に固定して構成
したものである。
または第3軸と離れたZ軸と平行な軸を光軸とする対物
レンズを、第1可動部または第2可動部に固定して構成
したものである。
【0021】前記構成によれば、第1可動部を1軸(Z
軸)方向へ平行移動自在に支持する互いにねじれの位置
関係にある2本のサスペンションアームにより、Z軸と
直交する軸周りの回転も自在となり、さらに、Z軸と平
行な軸周りに回動自在に曲がる連結部材で連結した第2
可動部が、Z軸周りの回動の自由度が得ることができ
る。
軸)方向へ平行移動自在に支持する互いにねじれの位置
関係にある2本のサスペンションアームにより、Z軸と
直交する軸周りの回転も自在となり、さらに、Z軸と平
行な軸周りに回動自在に曲がる連結部材で連結した第2
可動部が、Z軸周りの回動の自由度が得ることができ
る。
【0022】また、2本のサスペンションアームを交差
させZ軸周りの回動に伴う回動軸の平行移動を規制し、
さらに、2本のサスペンションアームの第1可動部との
接続点をZ軸と平行な軸と同一線上に配置し、可動部を
分割することなしにZ軸周りの自由度を付加することが
できる。
させZ軸周りの回動に伴う回動軸の平行移動を規制し、
さらに、2本のサスペンションアームの第1可動部との
接続点をZ軸と平行な軸と同一線上に配置し、可動部を
分割することなしにZ軸周りの自由度を付加することが
できる。
【0023】また、2本のサスペンションアームの交差
角度を小さくし、Z軸と直交する軸回りの回転に伴うそ
の軸方向への平行移動を低減できる。
角度を小さくし、Z軸と直交する軸回りの回転に伴うそ
の軸方向への平行移動を低減できる。
【0024】また、Z軸と平行な第1軸を中心とする円
の接線方向へ推力を作用させ、推力を効率良く第1軸周
りの回動力へ変換できる。
の接線方向へ推力を作用させ、推力を効率良く第1軸周
りの回動力へ変換できる。
【0025】また、第1軸周りに回動駆動する推力をZ
軸と直交する第2軸と平行にし、第2軸周りの回転運動
への影響を抑えることができる。
軸と直交する第2軸と平行にし、第2軸周りの回転運動
への影響を抑えることができる。
【0026】また、可動部を第1軸方向へ平行移動する
駆動手段を第2軸を挟んで両側に設け、この駆動手段に
よって第2軸周りの回転駆動も行うことができる。
駆動手段を第2軸を挟んで両側に設け、この駆動手段に
よって第2軸周りの回転駆動も行うことができる。
【0027】また、第2軸を中心とする円の接線方向へ
推力を作用させ、推力を効率良く第2軸周りの回転力へ
変換できる。
推力を作用させ、推力を効率良く第2軸周りの回転力へ
変換できる。
【0028】また、磁石とコイルの組の駆動手段外形を
第2軸中心の円に沿った形状とし、可動部が第2軸周り
に回転しても磁石とコイルの間隔に変動なく、推力の変
動を小さくでき、間隔を狭めて効率を向上できる。
第2軸中心の円に沿った形状とし、可動部が第2軸周り
に回転しても磁石とコイルの間隔に変動なく、推力の変
動を小さくでき、間隔を狭めて効率を向上できる。
【0029】また、2本のサスペンションアームを連結
させ、2本のサスペンションアーム間の曲げモーメント
差を低減でき、曲げモーメント差に起因する支持制御誤
差を抑制できる。
させ、2本のサスペンションアーム間の曲げモーメント
差を低減でき、曲げモーメント差に起因する支持制御誤
差を抑制できる。
【0030】また、対物レンズを第1軸と平行にオフセ
ットさせて可動部に固定し、このサスペンション機構に
より可動部の第1軸方向への平行移動でフォーカシング
を、第1軸周りの回動でトラッキングを、第2軸周りの
回転でラジアルチルト補正ができる。
ットさせて可動部に固定し、このサスペンション機構に
より可動部の第1軸方向への平行移動でフォーカシング
を、第1軸周りの回動でトラッキングを、第2軸周りの
回転でラジアルチルト補正ができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にお
ける実施の形態を詳細に説明する。
ける実施の形態を詳細に説明する。
【0032】(実施の形態1)図1は本発明における実
施の形態1のサスペンション機構の概略構成を示す斜視
図である。図1において、1は基台、2は第1可動部、
3,4はサスペンションアーム、3a,3b,4a,4
bは接続点、5は第2可動部、6は連結部材、7はZ軸
と平行な軸、8はZ軸と直交する軸である。また、図2
(a),(b)はX軸と垂直な面(Y−Z投影面)から
見たサスペンション機構の側面図、図3(a),
(b),(c)はZ軸に垂直な面(X−Y投影面)から
見たサスペンション機構の上面図である。
施の形態1のサスペンション機構の概略構成を示す斜視
図である。図1において、1は基台、2は第1可動部、
3,4はサスペンションアーム、3a,3b,4a,4
bは接続点、5は第2可動部、6は連結部材、7はZ軸
と平行な軸、8はZ軸と直交する軸である。また、図2
(a),(b)はX軸と垂直な面(Y−Z投影面)から
見たサスペンション機構の側面図、図3(a),
(b),(c)はZ軸に垂直な面(X−Y投影面)から
見たサスペンション機構の上面図である。
【0033】図1に示すように、基台1と第1可動部2
とは2本のサスペンションアーム3,4により連結され
ている。また、2本のサスペンションアームは、図2
(a)に示すようにY−Z投影面において平行であり、
図3(a)に示すようにX−Y投影面において角度θを
成している。Z軸と直交する軸8は、基台1におけるサ
スペンションアームとの接続点3b,4bの中点と、第
1可動部2における接続点3a,4aの中点とを結ぶ線
分で、Y軸と平行である。
とは2本のサスペンションアーム3,4により連結され
ている。また、2本のサスペンションアームは、図2
(a)に示すようにY−Z投影面において平行であり、
図3(a)に示すようにX−Y投影面において角度θを
成している。Z軸と直交する軸8は、基台1におけるサ
スペンションアームとの接続点3b,4bの中点と、第
1可動部2における接続点3a,4aの中点とを結ぶ線
分で、Y軸と平行である。
【0034】以上のように構成されるサスペンション機
構において、第1可動部2は基台1に対し、図2(b)
に示すようにZ軸方向へ自在に平行移動可能であり、Y
軸方向への平行移動の自由度は無い。また、図3
(b),(c)に示すようにZ軸と直交する軸8周りに
自在に回転可能である。
構において、第1可動部2は基台1に対し、図2(b)
に示すようにZ軸方向へ自在に平行移動可能であり、Y
軸方向への平行移動の自由度は無い。また、図3
(b),(c)に示すようにZ軸と直交する軸8周りに
自在に回転可能である。
【0035】そして、第2可動部5はZ軸と平行な軸7
周りにのみ回動自在に曲がる連結部材6により第1可動
部2と接続されている。この構成により第2可動部5は
基台1に対し、Z軸方向への平行移動,Z軸と直交する
軸8周りの回転,Z軸と平行な軸7周りの回動に自由度
がある。
周りにのみ回動自在に曲がる連結部材6により第1可動
部2と接続されている。この構成により第2可動部5は
基台1に対し、Z軸方向への平行移動,Z軸と直交する
軸8周りの回転,Z軸と平行な軸7周りの回動に自由度
がある。
【0036】また、図4(a),(b)に示すように、
X−Y投影面において2本のサスペンションアーム3,
4を交差させることで第1可動部2のX軸方向への平行
移動を規制している。これにより、第1可動部2はZ軸
方向へのみ自在に平行移動可能となり、Y軸方向および
X軸方向への平行移動の自由度は規制できる。交差させ
ない場合は図4(c),(d)に示すように、第1可動
部2のX軸方向への剛性が低く、第2可動部5のZ軸と
平行な軸7周りの回動に伴い第1可動部2も回動しなが
らX軸方向へ移動してしまう。
X−Y投影面において2本のサスペンションアーム3,
4を交差させることで第1可動部2のX軸方向への平行
移動を規制している。これにより、第1可動部2はZ軸
方向へのみ自在に平行移動可能となり、Y軸方向および
X軸方向への平行移動の自由度は規制できる。交差させ
ない場合は図4(c),(d)に示すように、第1可動
部2のX軸方向への剛性が低く、第2可動部5のZ軸と
平行な軸7周りの回動に伴い第1可動部2も回動しなが
らX軸方向へ移動してしまう。
【0037】(実施の形態2)図5は本発明における実
施の形態2のサスペンション機構の概略構成を示す斜視
図である。本実施の形態2の図5と前記実施の形態1を
示す図1とのサスペンション機構を比べた差異点は、第
2可動部5と連結部材6が無いことと、サスペンション
アーム3,4と第1可動部2との接続点3a,4aの各
々がZ軸と平行な線9の同一線上にあることであり、図
1に示した構成と同様に第1可動部2はZ軸方向への平
行移動とZ軸と直交する軸8周りの回転の自由度があ
る。また、図6に示すように、Z軸と平行な線9周りに
回動可能であり、回動に伴って回動軸がX軸方向へ移動
することはない。
施の形態2のサスペンション機構の概略構成を示す斜視
図である。本実施の形態2の図5と前記実施の形態1を
示す図1とのサスペンション機構を比べた差異点は、第
2可動部5と連結部材6が無いことと、サスペンション
アーム3,4と第1可動部2との接続点3a,4aの各
々がZ軸と平行な線9の同一線上にあることであり、図
1に示した構成と同様に第1可動部2はZ軸方向への平
行移動とZ軸と直交する軸8周りの回転の自由度があ
る。また、図6に示すように、Z軸と平行な線9周りに
回動可能であり、回動に伴って回動軸がX軸方向へ移動
することはない。
【0038】以上の構成により、本実施の形態2によれ
ば、第1可動部2はX軸方向のみの平行移動とZ軸と平
行な線9周りの回動とZ軸と直交する軸8周りの回転の
自由度があり、前記図1に示す第2可動部5と同様の動
作を簡易な構成で実現することができる。
ば、第1可動部2はX軸方向のみの平行移動とZ軸と平
行な線9周りの回動とZ軸と直交する軸8周りの回転の
自由度があり、前記図1に示す第2可動部5と同様の動
作を簡易な構成で実現することができる。
【0039】(実施の形態3)図7は本発明における実
施の形態3のサスペンション機構の概略構成を示す斜視
図である。本実施の形態3は、前記実施の形態2を示す
図5で説明したZ軸と平行な線9を基台1側に設けたも
のである。本実施の形態3によれば、図8に示すよう
に、基台1側のZ軸と平行な線9を中心に第1可動部2
は回動する。
施の形態3のサスペンション機構の概略構成を示す斜視
図である。本実施の形態3は、前記実施の形態2を示す
図5で説明したZ軸と平行な線9を基台1側に設けたも
のである。本実施の形態3によれば、図8に示すよう
に、基台1側のZ軸と平行な線9を中心に第1可動部2
は回動する。
【0040】(実施の形態4)本発明の実施の形態4と
して、第1可動部2が図3(a),(b),(c)に示
すように、サスペンションアーム3,4同士が成す角θ
によって、Z軸と直交する軸8周りの回転に伴ってY軸
方向への平行移動が若干発生することを減少させる。こ
のサスペンションアーム3,4同士が成す角θによりZ
軸と直交する軸8周りの回転に伴い、Y軸方向への平行
移動が発生する副作用は、X−Y投影面におけるサスペ
ンションアーム3,4と基台1とが成す三角形の内角の
うち、サスペンションアーム3,4同士が成す角をサス
ペンションアーム3,4と基台1とが成す角に比べ小さ
くすることで減少させることができる。また、サスペン
ションアーム3,4同士の成す角θ1が小さい場合を図
9(a),(b)に、角θ2の大きい場合を図9
(c),(d)に示す。
して、第1可動部2が図3(a),(b),(c)に示
すように、サスペンションアーム3,4同士が成す角θ
によって、Z軸と直交する軸8周りの回転に伴ってY軸
方向への平行移動が若干発生することを減少させる。こ
のサスペンションアーム3,4同士が成す角θによりZ
軸と直交する軸8周りの回転に伴い、Y軸方向への平行
移動が発生する副作用は、X−Y投影面におけるサスペ
ンションアーム3,4と基台1とが成す三角形の内角の
うち、サスペンションアーム3,4同士が成す角をサス
ペンションアーム3,4と基台1とが成す角に比べ小さ
くすることで減少させることができる。また、サスペン
ションアーム3,4同士の成す角θ1が小さい場合を図
9(a),(b)に、角θ2の大きい場合を図9
(c),(d)に示す。
【0041】(実施の形態5)図10は本発明における
実施の形態5のサスペンション機構である第1可動部の
概略を示す分解斜視図である。図10において、1は基
台、2は第1可動部、3,4はサスペンションアーム、
10はベース、11a,11bは磁石、12a,12b
は第1コイル、13a,13bは第2コイル、14は対
物レンズである。
実施の形態5のサスペンション機構である第1可動部の
概略を示す分解斜視図である。図10において、1は基
台、2は第1可動部、3,4はサスペンションアーム、
10はベース、11a,11bは磁石、12a,12b
は第1コイル、13a,13bは第2コイル、14は対
物レンズである。
【0042】図10の第1可動部2やサスペンションア
ーム3,4の構成および動作は、前記実施の形態2を示
す図5の説明と同様である。そして、第1可動部2の側
面には第2コイル13a,13bが固定されており、第
2コイル13a,13bの外側には第1コイル12a,
12bが固定されている。第1コイル12a,12bお
よび第2コイル13a,13bと対向した位置には磁石
11a,11bが設けられており、ベース10には基台
1と磁石11a,11bとを固定している。また、図1
1は本実施の形態5のサスペンション機構を示す上面図
である。
ーム3,4の構成および動作は、前記実施の形態2を示
す図5の説明と同様である。そして、第1可動部2の側
面には第2コイル13a,13bが固定されており、第
2コイル13a,13bの外側には第1コイル12a,
12bが固定されている。第1コイル12a,12bお
よび第2コイル13a,13bと対向した位置には磁石
11a,11bが設けられており、ベース10には基台
1と磁石11a,11bとを固定している。また、図1
1は本実施の形態5のサスペンション機構を示す上面図
である。
【0043】次に、図10を参照しながら本実施の形態
5における駆動動作を説明する。いま、第1コイル12
a,12b(第1駆動手段)は磁石11a,11bによ
る磁界中にあり、電流を流すとY軸方向の推力(第1推
力)を発生する。第1可動部2は、前記図6で説明した
ように第1軸(Z軸と平行な線9)周りの回動の自由度
があり、第1軸対称に第1推力を受けることで回動駆動
される。さらに、図11に示すように、第1軸を中心と
する円の接線方向へ推力が発生するように第1コイル1
2a,12bを設置することで第1推力を効率良く回動
力へ変換できる。また、第1推力の作用方向がY軸と平
行であるため、Y軸と平行な第2軸(Z軸と直交する軸
8)周りの回転運動への影響を低減できる。
5における駆動動作を説明する。いま、第1コイル12
a,12b(第1駆動手段)は磁石11a,11bによ
る磁界中にあり、電流を流すとY軸方向の推力(第1推
力)を発生する。第1可動部2は、前記図6で説明した
ように第1軸(Z軸と平行な線9)周りの回動の自由度
があり、第1軸対称に第1推力を受けることで回動駆動
される。さらに、図11に示すように、第1軸を中心と
する円の接線方向へ推力が発生するように第1コイル1
2a,12bを設置することで第1推力を効率良く回動
力へ変換できる。また、第1推力の作用方向がY軸と平
行であるため、Y軸と平行な第2軸(Z軸と直交する軸
8)周りの回転運動への影響を低減できる。
【0044】図6に示すような構成で、第1軸(Z軸と
平行な線9)周りに回動駆動するための推力FがY軸と
平行でない場合、推力作用点の推力作用方向への延長線
上に第2軸(Z軸と直交する軸8)があれば、図12
(a)に示すように第2軸周りの回転力は発生しない
が、第1可動部2がZ軸方向へ移動させられると、図1
2(b)に示すように推力Fの作用点がずれてしまい回
転力Mが発生してしまう。本実施の形態5では、図12
(c)に示すように推力作用方向がY軸と平行であるの
で、推力作用点がずれても回転力は発生しない。
平行な線9)周りに回動駆動するための推力FがY軸と
平行でない場合、推力作用点の推力作用方向への延長線
上に第2軸(Z軸と直交する軸8)があれば、図12
(a)に示すように第2軸周りの回転力は発生しない
が、第1可動部2がZ軸方向へ移動させられると、図1
2(b)に示すように推力Fの作用点がずれてしまい回
転力Mが発生してしまう。本実施の形態5では、図12
(c)に示すように推力作用方向がY軸と平行であるの
で、推力作用点がずれても回転力は発生しない。
【0045】また、第2コイル13a,13b(第2駆
動手段)も磁石11a,11bによる磁界中にあり、電
流を流すとZ軸方向の推力(第2推力)を発生する。第
1可動部2は前記図2で説明したようにZ軸方向へ平行
移動自在に支持されており、Z軸方向への推力を受けて
支持の自由度に従いZ軸方向へ平行駆動される。さらに
第1可動部2には、Z軸に直交する軸8周りの回転の自
由度もあり、Z軸に直交する軸8を挟んで両側に設置さ
れている第2コイル13a,13bの推力差によりZ軸
に直交する軸8周りに回転駆動される。このように、Z
軸方向への平行移動する駆動手段とZ軸に直交する軸8
周りに回転させる駆動手段とを共通化することができ
る。
動手段)も磁石11a,11bによる磁界中にあり、電
流を流すとZ軸方向の推力(第2推力)を発生する。第
1可動部2は前記図2で説明したようにZ軸方向へ平行
移動自在に支持されており、Z軸方向への推力を受けて
支持の自由度に従いZ軸方向へ平行駆動される。さらに
第1可動部2には、Z軸に直交する軸8周りの回転の自
由度もあり、Z軸に直交する軸8を挟んで両側に設置さ
れている第2コイル13a,13bの推力差によりZ軸
に直交する軸8周りに回転駆動される。このように、Z
軸方向への平行移動する駆動手段とZ軸に直交する軸8
周りに回転させる駆動手段とを共通化することができ
る。
【0046】(実施の形態6)図13は本発明における
実施の形態6のサスペンション機構である第2可動部の
概略を示す分解斜視図である。ここで、前記実施の形態
5の図10にて説明した同一の構成部材には同一符号を
付してこれを示す。図13において、1は基台、2は第
1可動部、3,4はサスペンションアーム、5は第2可
動部、6は連結部材、13a,13bは第2コイル、1
2a,12bは第1コイル、14は対物レンズである。
実施の形態6のサスペンション機構である第2可動部の
概略を示す分解斜視図である。ここで、前記実施の形態
5の図10にて説明した同一の構成部材には同一符号を
付してこれを示す。図13において、1は基台、2は第
1可動部、3,4はサスペンションアーム、5は第2可
動部、6は連結部材、13a,13bは第2コイル、1
2a,12bは第1コイル、14は対物レンズである。
【0047】図13に示すように、前記実施の形態5に
おける第1可動部2を第2可動部5と置き換え、連結部
材6によりそれらを連結したものであり、第1コイル1
2a,12b及び第2コイル13a,13bは図10の
実施の形態5と同様な位置関係で第2可動部5へ固定さ
れている。また、図示しないベース10が図10と同様
に基台1と磁石11a,11bとを固定している。
おける第1可動部2を第2可動部5と置き換え、連結部
材6によりそれらを連結したものであり、第1コイル1
2a,12b及び第2コイル13a,13bは図10の
実施の形態5と同様な位置関係で第2可動部5へ固定さ
れている。また、図示しないベース10が図10と同様
に基台1と磁石11a,11bとを固定している。
【0048】前記したように、第2可動部5には図5で
説明した第1可動部2と同様な移動の自由度があり、第
1コイル12a,12bと第2コイル13a,13bと
を第1可動部2の代わりに第2可動部5へ固定したこと
で、図10と同様な動作が可能となり、同様な効果が得
られる。
説明した第1可動部2と同様な移動の自由度があり、第
1コイル12a,12bと第2コイル13a,13bと
を第1可動部2の代わりに第2可動部5へ固定したこと
で、図10と同様な動作が可能となり、同様な効果が得
られる。
【0049】また、前記の実施の形態5,6において、
図14(a),(b)に示すように、第1コイル12
a,12bの推力作用点中心を第2軸(Z軸と直交する
軸8)との直交する線上に設定することで、回転駆動の
際に、Z軸方向への推力を効率良く第2軸周りの回転力
へ変換できる。また、図14(a),(b)に示すよう
に、第2コイル13a,13bの磁石11a,11bと
対向する面を第2軸を中心とした円に沿った形状とする
ことにより、第1可動部2が第2軸周りに回転した際に
も第2コイル13a,13bと磁石11a,11bとの
距離が変動せず、安定した推力が得られる。
図14(a),(b)に示すように、第1コイル12
a,12bの推力作用点中心を第2軸(Z軸と直交する
軸8)との直交する線上に設定することで、回転駆動の
際に、Z軸方向への推力を効率良く第2軸周りの回転力
へ変換できる。また、図14(a),(b)に示すよう
に、第2コイル13a,13bの磁石11a,11bと
対向する面を第2軸を中心とした円に沿った形状とする
ことにより、第1可動部2が第2軸周りに回転した際に
も第2コイル13a,13bと磁石11a,11bとの
距離が変動せず、安定した推力が得られる。
【0050】図15は2本のサスペンションアーム3,
4の構成の一例で、連結部15により2本のサスペンシ
ョンアーム3,4が連結されている。部品誤差や組付け
誤差がない場合、前記した図6(b)に示す状態におい
て、第1のサスペンションアーム3と第2のサスペンシ
ョンアーム4とは第1可動部2との接続点3a,4aで
の曲げモーメントが等しいが、実際には誤差により曲げ
モーメントに差が生じ、第1可動部2の姿勢制御に悪影
響を及ぼすことになる。
4の構成の一例で、連結部15により2本のサスペンシ
ョンアーム3,4が連結されている。部品誤差や組付け
誤差がない場合、前記した図6(b)に示す状態におい
て、第1のサスペンションアーム3と第2のサスペンシ
ョンアーム4とは第1可動部2との接続点3a,4aで
の曲げモーメントが等しいが、実際には誤差により曲げ
モーメントに差が生じ、第1可動部2の姿勢制御に悪影
響を及ぼすことになる。
【0051】しかし、図15に示す構成によれば、2本
のサスペンションアーム3,4が連結部15により連結
されているため、サスペンションアーム3,4に生じる
曲げモーメントが連結部15を伝達して、曲げモーメン
トの差を緩和することができる。
のサスペンションアーム3,4が連結部15により連結
されているため、サスペンションアーム3,4に生じる
曲げモーメントが連結部15を伝達して、曲げモーメン
トの差を緩和することができる。
【0052】また、図16は図15に示した2本のサス
ペンションアーム3,4の変形例で、図17は取付け例
である。ダンピング部材16のダンピング効果を向上さ
せるために連結部15付近の形状を複雑にしている。
ペンションアーム3,4の変形例で、図17は取付け例
である。ダンピング部材16のダンピング効果を向上さ
せるために連結部15付近の形状を複雑にしている。
【0053】対物レンズ14は、前記した実施の形態5
を示す図10では第1可動部2に、実施の形態6を示す
図13では第2可動部5に固定している。この対物レン
ズ14の光軸は図5に示す第1軸(Z軸と平行な線9)
と平行で、Y軸方向へオフセットした位置に設定されて
いる。
を示す図10では第1可動部2に、実施の形態6を示す
図13では第2可動部5に固定している。この対物レン
ズ14の光軸は図5に示す第1軸(Z軸と平行な線9)
と平行で、Y軸方向へオフセットした位置に設定されて
いる。
【0054】以上のように構成されるサスペンション機
構を用いた対物レンズアクチュエータを光ディスク装置
に採用することにより、第1可動部2の第1軸方向への
平行移動でフォーカシングを、第1軸周りの回転でトラ
ッキングを、第2軸周りの回転でラジアルチルト補正を
行うことができる。
構を用いた対物レンズアクチュエータを光ディスク装置
に採用することにより、第1可動部2の第1軸方向への
平行移動でフォーカシングを、第1軸周りの回転でトラ
ッキングを、第2軸周りの回転でラジアルチルト補正を
行うことができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1可動部を1軸(Z軸)方向へ平行移動自在に支持す
る支持機構を互いにねじれの位置関係にある2本のサス
ペンションアームとしたので、Z軸と直交する軸周りの
回転も自在となり、Z軸と平行な軸周りに回動自在に曲
がる連結部材で連結した第2可動部により、Z軸周りの
回動の自由度も得ることができる。
第1可動部を1軸(Z軸)方向へ平行移動自在に支持す
る支持機構を互いにねじれの位置関係にある2本のサス
ペンションアームとしたので、Z軸と直交する軸周りの
回転も自在となり、Z軸と平行な軸周りに回動自在に曲
がる連結部材で連結した第2可動部により、Z軸周りの
回動の自由度も得ることができる。
【0056】また、2本のサスペンションアームを交差
させZ軸周りの回動に伴う回動軸の平行移動を規制し、
さらに、2本のサスペンションアームの第1可動部との
接続点をZ軸と平行な軸と同一線上に配置したことで、
可動部を分割することなしにZ軸周りの回動の自由度を
付加することができる。
させZ軸周りの回動に伴う回動軸の平行移動を規制し、
さらに、2本のサスペンションアームの第1可動部との
接続点をZ軸と平行な軸と同一線上に配置したことで、
可動部を分割することなしにZ軸周りの回動の自由度を
付加することができる。
【0057】また、2本のサスペンションアームの交差
角度を小さくして、Z軸と直交する軸回りの回転に伴う
その軸方向への平行移動を低減することができる。
角度を小さくして、Z軸と直交する軸回りの回転に伴う
その軸方向への平行移動を低減することができる。
【0058】また、Z軸と平行な第1軸を中心とする円
の接線方向へ推力を作用させているので、推力を効率良
く第1軸周りの回動力へ変換することができる。
の接線方向へ推力を作用させているので、推力を効率良
く第1軸周りの回動力へ変換することができる。
【0059】また、第1軸周りに回動駆動するための推
力をZ軸と直交する第2軸と平行にしたため、第2軸周
りの回転運動への影響を抑えることができる。
力をZ軸と直交する第2軸と平行にしたため、第2軸周
りの回転運動への影響を抑えることができる。
【0060】また、可動部を第1軸方向へ平行移動する
駆動手段を第2軸を挟んで両側に設けることで、この駆
動手段によって第2軸周りの回転駆動も行うことができ
る。
駆動手段を第2軸を挟んで両側に設けることで、この駆
動手段によって第2軸周りの回転駆動も行うことができ
る。
【0061】また、第2軸を中心とする円の接線方向へ
推力を作用させることで、推力を効率良く第2軸周りの
回転力へ変換することができる。
推力を作用させることで、推力を効率良く第2軸周りの
回転力へ変換することができる。
【0062】また、磁石とコイルの組から成る駆動手段
の外形を第2軸中心の円に沿った形状としたことで、可
動部が第2軸周りに回転しても磁石とコイルとの間隔に
変動がなく、推力の変動を小さくすることができ、ま
た、間隔を狭めて効率を向上させることができる。
の外形を第2軸中心の円に沿った形状としたことで、可
動部が第2軸周りに回転しても磁石とコイルとの間隔に
変動がなく、推力の変動を小さくすることができ、ま
た、間隔を狭めて効率を向上させることができる。
【0063】また、2本のサスペンションアームを連結
させることにより、2本のサスペンションアーム間の曲
げモーメント差を低減することができ、曲げモーメント
差に起因する支持制御誤差を抑制できる。
させることにより、2本のサスペンションアーム間の曲
げモーメント差を低減することができ、曲げモーメント
差に起因する支持制御誤差を抑制できる。
【0064】また、対物レンズを第1軸と平行にオフセ
ットさせて可動部に固定したので、可動部の第1軸方向
への平行移動でフォーカシングを、第1軸周りの回動で
トラッキングを、第2軸周りの回転でラジアルチルト補
正を行うことができるという効果を奏する。
ットさせて可動部に固定したので、可動部の第1軸方向
への平行移動でフォーカシングを、第1軸周りの回動で
トラッキングを、第2軸周りの回転でラジアルチルト補
正を行うことができるという効果を奏する。
【図1】本発明における実施の形態1のサスペンション
機構の概略構成を示す斜視図
機構の概略構成を示す斜視図
【図2】(a)は実施の形態1におけるX軸と垂直な面
(Y−Z投影面)から見たサスペンション機構、(b)
は可動部の平行移動の自由度を示す側面図
(Y−Z投影面)から見たサスペンション機構、(b)
は可動部の平行移動の自由度を示す側面図
【図3】(a)は実施の形態1におけるZ軸に垂直な面
(X−Y投影面)から見たサスペンション機構、
(b),(c)は可動部の回転移動の自由度を示す上面
図
(X−Y投影面)から見たサスペンション機構、
(b),(c)は可動部の回転移動の自由度を示す上面
図
【図4】(a)はX−Y投影面から見た交差させた2本
のサスペンションアーム、(b)は可動部のZ軸周りの
回動によるX軸方向への平行移動を規制した状態、
(c)は交差していない2本のサスペンションアーム、
(d)は可動部のZ軸周りの回動によるX軸方向への平
行移動した状態を示す図
のサスペンションアーム、(b)は可動部のZ軸周りの
回動によるX軸方向への平行移動を規制した状態、
(c)は交差していない2本のサスペンションアーム、
(d)は可動部のZ軸周りの回動によるX軸方向への平
行移動した状態を示す図
【図5】本発明における実施の形態2のサスペンション
機構の概略を示す斜視図
機構の概略を示す斜視図
【図6】(a)は実施の形態2におけるX−Y投影面か
ら見たサスペンション機構、(b)は可動部の回転移動
の自由度を示す上面図
ら見たサスペンション機構、(b)は可動部の回転移動
の自由度を示す上面図
【図7】本発明における実施の形態3のサスペンション
機構の概略を示す斜視図
機構の概略を示す斜視図
【図8】(a)は実施の形態3におけるX−Y投影面か
ら見たサスペンション機構、(b)は可動部の回転移動
の自由度を示す上面図
ら見たサスペンション機構、(b)は可動部の回転移動
の自由度を示す上面図
【図9】(a)は本発明における実施の形態4のX−Y
投影面から見たサスペンションアーム同士の成す角が小
さいサスペンション機構、(b)はZ軸と直交する軸周
りに回転したY軸方向の平行移動量、(c)はサスペン
ションアーム同士の成す角が大きいサスペンション機
構、(d)はZ軸と直交する軸周りに回転したY軸方向
の平行移動量を示す図
投影面から見たサスペンションアーム同士の成す角が小
さいサスペンション機構、(b)はZ軸と直交する軸周
りに回転したY軸方向の平行移動量、(c)はサスペン
ションアーム同士の成す角が大きいサスペンション機
構、(d)はZ軸と直交する軸周りに回転したY軸方向
の平行移動量を示す図
【図10】本発明における実施の形態5のサスペンショ
ン機構である第1可動部の概略を示す分解斜視図
ン機構である第1可動部の概略を示す分解斜視図
【図11】本発明における実施の形態5のサスペンショ
ン機構を示す上面図
ン機構を示す上面図
【図12】(a)は可動部に加わる推力作用点の推力作
用方向がZ軸と直交する軸の延長線上のとき、(b)は
Z軸と直交する軸の延長線上からずれたとき、(c)は
Y軸と平行のときを示す図
用方向がZ軸と直交する軸の延長線上のとき、(b)は
Z軸と直交する軸の延長線上からずれたとき、(c)は
Y軸と平行のときを示す図
【図13】本発明における実施の形態6のサスペンショ
ン機構である第2可動部の概略を示す分解斜視図
ン機構である第2可動部の概略を示す分解斜視図
【図14】(a)は可動部の第2コイルと磁石の関係、
(b)はZ軸と直交する軸周りに回転した状態を示す図
(b)はZ軸と直交する軸周りに回転した状態を示す図
【図15】本発明に用いられるサスペンションアームの
構成を示す図
構成を示す図
【図16】本発明に用いられるサスペンションアームの
別の構成を示す図
別の構成を示す図
【図17】本発明におけるサスペンションアームの取付
け例を示す図
け例を示す図
1 基台 2 第1可動部 3,4 サスペンションアーム 3a,3b,4a,4b 接続点 5 第2可動部 6 連結部材 7 Z軸と平行な軸 8 Z軸と直交する軸 9 Z軸と平行な線 10 ベース 11a,11b 磁石 12a,12b 第1コイル 13a,13b 第2コイル 14 対物レンズ 15 連結部 16 ダンピング部材
Claims (15)
- 【請求項1】 基台に対して第1可動部を少なくとも1
軸(以下、Z軸という)方向へ平行移動自在に支持する
サスペンション機構において、前記基台と前記第1可動
部とを連結する弾性を有する線材あるいは薄板材から成
る2本のサスペンションアームを備え、前記2本のサス
ペンションアームは、共に前記Z軸に対し略垂直で、前
記Z軸方向へ互いに距離をおいており、前記Z軸と垂直
な面に投影してできる直線が互いに角度を成しているこ
とを特徴とするサスペンション機構。 - 【請求項2】 前記サスペンション機構は、Z軸と平行
な軸周りに回動自在に曲がる連結部材と、該連結部材に
より第1可動部と連結される第2可動部とを備えたこと
を特徴とする請求項1記載のサスペンション機構。 - 【請求項3】 前記2本のサスペンションアームは、Z
軸と垂直な面に投影してできる線分が交差することを特
徴とする請求項1記載のサスペンション機構。 - 【請求項4】 前記基台または第1可動部は、そのいず
れか一方と2本のサスペンションアームとの接続点の各
々がZ軸と平行な軸の同一線上に位置することを特徴と
する請求項1記載のサスペンション機構。 - 【請求項5】 前記2本のサスペンションアームと基台
は、該2本のサスペンションアームと基台とをZ軸と垂
直な面に投影してできる三角形の内角において、サスペ
ンションアーム同士が成す角をサスペンションアームと
基台とが成す角よりも小さくしたことを特徴とする請求
項1記載のサスペンション機構。 - 【請求項6】 前記サスペンション機構は、2本のサス
ペンションアームをZ軸と垂直な面に投影してできる直
線の交点を通ると共に、前記Z軸と平行な軸を第1軸と
したとき、第1の可動部に前記第1軸と直交する線上の
点で前記第1軸を中心とする円の接線方向の第1推力を
作用させる第1駆動手段を備えたことを特徴とする請求
項1記載のサスペンション機構。 - 【請求項7】 前記第1駆動手段は、2本のサスペンシ
ョンアームの第1可動部との接続点の各々を結ぶ線分を
二等分する点と、前記2本のサスペンションアームの基
台との接続点の各々を結ぶ線分を二等分する点を結ぶ線
分を第2軸としたとき、第1推力の作用方向を前記第2
軸と平行になるように前記第1推力の作用点を設定した
ことを特徴とする請求項6記載のサスペンション機構。 - 【請求項8】 前記サスペンション機構は、第1可動部
に第1軸と第2軸とが成す平面を挟んだ両側で第1可動
部に前記第1軸と平行な第2推力を作用させる第2駆動
手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のサスペン
ション機構。 - 【請求項9】 前記サスペンション機構は、第1可動部
と第2可動部を回動自在に連結する連結部材の回動軸を
第3軸としたとき、前記第2可動部に前記第3軸と直交
する線上の点で前記第3軸を中心とする円の接線方向の
第3推力を作用させる第3駆動手段を備えたことを特徴
とする請求項2記載のサスペンション機構。 - 【請求項10】 前記第3駆動手段は、2本のサスペン
ションアームの第一可動部との接続点の各々を結ぶ線分
を二等分する点と、前記2本のサスペンションアームの
基台との接続点の各々を結ぶ線分を二等分する点を結ぶ
線分を第2軸としたとき、第3推力の作用方向を前記第
2軸と平行になるように前記第3推力の作用点を設定し
たことを特徴とする請求項9記載のサスペンション機
構。 - 【請求項11】 前記サスペンション機構は、第2可動
部に第3軸と第2軸とが成す平面を挟んだ両面で第2可
動部に前記第3軸と平行な第4推力を作用させる第4駆
動手段を備えたことを特徴とする請求項2記載のサスペ
ンション機構。 - 【請求項12】 前記サスペンション機構は、第1可動
部に作用させる第2推力、または第2可動部に作用する
第4推力の作用点を第2軸と直交する線上に設定したこ
とを特徴とする請求項8または11記載のサスペンショ
ン機構。 - 【請求項13】 前記サスペンション機構は、第1駆動
手段または第2駆動手段または第3駆動手段または第4
駆動手段がコイルと磁石との組であり、前記コイルまた
は前記磁石の外形が第2軸を中心とする円に沿った形状
であることを特徴とする請求項6,7,8,9,10,
11または12記載のサスペンション機構。 - 【請求項14】 前記2本のサスペンションアームは、
連結されていることを特徴とする請求項1記載のサスペ
ンション機構。 - 【請求項15】 前記サスペンション機構は、第1軸ま
たは第3軸と離れたZ軸と平行な軸を光軸とする対物レ
ンズを、第1可動部または第2可動部に固定したことを
特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載のサス
ペンション機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21982099A JP2001006194A (ja) | 1999-04-22 | 1999-08-03 | サスペンション機構 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-115437 | 1999-04-22 | ||
JP11543799 | 1999-04-22 | ||
JP21982099A JP2001006194A (ja) | 1999-04-22 | 1999-08-03 | サスペンション機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001006194A true JP2001006194A (ja) | 2001-01-12 |
Family
ID=26453938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21982099A Pending JP2001006194A (ja) | 1999-04-22 | 1999-08-03 | サスペンション機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001006194A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003041065A2 (en) * | 2001-11-07 | 2003-05-15 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Optical device and optical reproducing apparatus |
JP2007095230A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Hitachi Media Electoronics Co Ltd | 対物レンズ駆動装置及び光ピックアップ |
-
1999
- 1999-08-03 JP JP21982099A patent/JP2001006194A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003041065A2 (en) * | 2001-11-07 | 2003-05-15 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Optical device and optical reproducing apparatus |
WO2003041065A3 (en) * | 2001-11-07 | 2004-05-27 | Koninkl Philips Electronics Nv | Optical device and optical reproducing apparatus |
JP2007095230A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Hitachi Media Electoronics Co Ltd | 対物レンズ駆動装置及び光ピックアップ |
JP4486019B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2010-06-23 | 株式会社日立メディアエレクトロニクス | 対物レンズ駆動装置及び光ピックアップ |
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