JP2001006055A - 侵入検出装置 - Google Patents

侵入検出装置

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JP2001006055A
JP2001006055A JP11175759A JP17575999A JP2001006055A JP 2001006055 A JP2001006055 A JP 2001006055A JP 11175759 A JP11175759 A JP 11175759A JP 17575999 A JP17575999 A JP 17575999A JP 2001006055 A JP2001006055 A JP 2001006055A
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light
intrusion
detection device
detection signal
intrusion detection
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JP11175759A
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English (en)
Inventor
Kumiko Imai
久美子 今井
Kunio Otaka
邦雄 尾高
Tomiyuki Takeuchi
富幸 武内
Koichi Tominaga
幸一 冨永
Katsuya Amihoshi
勝也 網干
Hiroyuki Yanase
博之 柳瀬
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視領域への物の侵入を安定して高い精度で
検出できる侵入検出装置を提供する。 【解決手段】 フェンス10によって規定された監視領
域に応じて配設され、外力が加えられたときに、伝搬す
る光を当該外力に応じて偏波変動させる光ファイバ4
と、光ファイバ4内に光を出射する光源2と、光ファイ
バ4内を伝搬する光の偏波変動に応じた周波数を持つ演
算結果信号S22を生成する演算処理部22と、演算結
果信号S22に含まれる周波数成分のうち、前記物の侵
入が無いときに前記光伝搬線内を伝送する光に生じた偏
波変動による周波数成分を除去して演算結果信号S23
を生成するバンドパスフィルタ23と、演算結果信号S
23に基づいて前記光の偏波変動を監視し、当該監視の
結果に基づいて監視領域への前記者の侵入の有無を判断
する侵入判断部25とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、監視領域への侵入
物を検出する侵入検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外部から人間などが侵入することが禁止
されている鉄道沿線などには、侵入防止用のフェンスと
共に、例えば、当該フェンスが破壊されたことを検出す
る侵入検出装置が設けられている。従来の侵入検出装置
としては、例えば、ワイヤーを張りめぐらせたフェンス
に、侵入者によってワイヤーが切断されたときに同時に
切断されるようにメタル線を張りめぐらせ、メタル線の
切断をメタル線切断検出手段で検出するものがある。メ
タル線切断検出手段は、例えば、メタル線の一端部から
他端部に向けて電流を流し、他端部において電流を検出
することで、メタル線の切断を検出する。
【0003】また、従来のその他の侵入検出装置として
は、例えば、ワイヤーを張りめぐらせたフェンスに、侵
入者によってワイヤーが切断されたときに同時に切断さ
れるように光ファイバを張りめぐらせ、光ファイバの切
断を光ファイバ切断検出手段で検出するものがある。光
ファイバ切断検出手段としては、例えば、光ファイバに
レーザー光を入射して後方散乱させ、その反射光を受光
するまでの時間を測定することで、光ファイバの切断の
有無を検出するOTDR(Optical Time DomainReflecto
meter) などが用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のメタル線を張りめぐらせた侵入検出装置では、
落雷や空間ノイズなどの電磁気的なノイズによる影響で
誤動作が生じるという問題がある。また、メタル線が、
腐食により、破損および断線してしまう可能性が高いと
いう問題もある。
【0005】また、前述した従来の光ファイバを張りめ
ぐらせた侵入検出装置では、電磁気的なノイズによる誤
動作はないが、後方散乱光の反射光の受光量が低いた
め、長い検出距離を持たせることが困難であるという問
題がある。また、OTDR自体が非常に高価であるとい
う問題がある。
【0006】また、前述した従来のメタル線や光ファイ
バを張りめぐらせた侵入検出装置では、メタル線や光フ
ァイバが切断されない限り侵入を検知できず、例えば、
侵入者がワイヤーの位置をずらして侵入した場合には、
当該侵入を検知できないという問題がある。
【0007】また、上述したような侵入検出装置は、通
常、屋外に配設されるが、この場合に、温度変化や風雨
などの環境的な要因により、侵入検出の精度が低下する
ことがあるという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、監視領域への物の侵入を安定して高い精度で
検出できる侵入検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
侵入検出装置は、監視領域への物の侵入の有無を検出す
る侵入検出装置であって、前記監視領域に応じて配設さ
れ、外力が加えられたときに、伝搬する光を当該外力に
応じて偏波変動させる光伝搬線と、前記光伝搬線の一端
部に設けられ、前記光伝搬線内に光を出射する光源と、
前記光伝搬線の他端部に設けられ、前記光伝搬線内を伝
搬する光の偏波変動に応じた周波数を持つ第1の検出信
号を生成する検出信号生成手段と、前記第1の検出信号
に含まれる周波数成分のうち、前記物の侵入が無いとき
に前記光伝搬線内を伝送する光に生じた偏波変動による
周波数成分を除去して第2の検出信号を生成するフィル
タ手段と、前記第2の検出信号に基づいて前記光の偏波
変動を監視し、当該監視の結果に基づいて監視領域への
前記者の侵入の有無を判断する侵入判断手段とを有す
る。
【0010】本発明の侵入検出装置では、光源から出射
された光が、前記光伝搬線内に伝送して検出信号生成手
段に入射する。このとき、例えば、人の手などにより、
光伝搬線に外力が加えられると、当該光伝搬線を伝送す
る光に偏波変動が発生する。検出信号生成手段では、前
記光伝搬線内を伝搬する光の偏波変動に応じた周波数を
持つ第1の検出信号が生成される。次に、フィルタ手段
によって、前記第1の検出信号に含まれる周波数成分の
うち、前記物の侵入が無いときに前記光伝搬線内を伝送
する光に生じた偏波変動による周波数成分が除去されて
第2の検出信号が生成される。次に、侵入判断手段によ
って、前記第2の検出信号に基づいて前記光の偏波変動
が監視され、当該監視の結果に基づいて監視領域への前
記物の侵入の有無が判断される。
【0011】また、本発明の侵入検出装置は、好ましく
は、前記フィルタ手段は、前記第1の検出信号に含まれ
る周波数成分のうち、約1Hz以下の周波数成分と、約
50〜約200Hzの周波数成分を除去して前記第2の
検出信号を生成する。
【0012】また、本発明の侵入検出装置は、好ましく
は、前記検出信号生成手段は、前記光伝搬線の他端部に
設けられ、入力した光を水平偏向成分と垂直偏向成分と
に分離する分離部と、前記水平偏向成分および前記垂直
偏向成分の光強度をそれぞれSおよびPとした場合に、
(S−P)/(S+P)、S/(S+P)またはP/
(S+P)に相当する演算処理を行い、当該演算処理の
結果に応じた前記第1の検出信号を生成する検出信号生
成部とを有する。
【0013】また、本発明の侵入検出装置は、好ましく
は、前記検出信号生成手段およびフィルタ手段は、電気
回路によって構成される。
【0014】また、本発明の侵入検出装置は、好ましく
は、前記検出信号生成手段およびフィルタ手段は、演算
処理回路で、プログラムを実行することによって実現さ
れる。
【0015】また、本発明の侵入検出装置は、好ましく
は、前記光伝搬線は、光ファイバである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
侵入検出装置について説明する。第1実施形態 図1は、本実施形態の侵入検出装置1の構成図である。
本実施形態では、図1に示すように、フェンス10によ
って2次元の監視領域が規定されている。侵入検出装置
1は、侵入者がフェンス10を破壊あるいは変形させ
て、監視領域に侵入する行為を検出する。
【0017】図1に示すように、侵入検出装置1は、光
源2、光ファイバ4および侵入検出モジュール6を有す
る。光源2は、光ファイバ4の一端部から、光ファイバ
4内に例えばレーザー光による光信号を出射する。
【0018】光ファイバ4は、ワイヤーを2次元的に弾
力性を持たせた状態で張りめぐらせて構成されたフェン
ス10上に配設されている。具体的には、光ファイバ4
は、複数の折り返し部を形成しながらフェンス10の略
全域に所定の張力を持って張りめぐらされるように、フ
ェンス10を支持するために所定間隔で設けられたポー
ル5上に光ファイバ固定部12によって固定されてい
る。光ファイバ4は、例えば、侵入行為によってフェン
ス10のワイヤーが引っ張られたり、切断されると、当
該侵害行為による力が光ファイバ4に外力として伝わ
り、光ファイバ4の当該外力が加えられた部分に歪みが
生じ、その結果、光ファイバ4内の当該歪みが生じた部
分の屈折率分布が変化して当該部分を通過する光信号の
偏波状態が変化する。侵入検出装置1では、後述するよ
うに、当該光信号の偏波変動に基づいて、侵入検出モジ
ュール6において侵入行為の有無を検出する。
【0019】侵入検出モジュール6は、光ファイバ4の
他端部から出射される光の偏波変動を検出し、フェンス
10によって規定された監視領域内に何者かが侵入した
か否かを検出する。
【0020】以下、侵入検出モジュール6について詳細
に説明する。図1に示すように、侵入検出モジュール6
は、偏波ビームスプリッタ20、光強度検出部21S,
21P、演算処理部22、バンドパスフィルタ23、A
/D変換部24および侵入判断部25を有する。偏波ビ
ームスプリッタ20は、光ファイバ4から入力した光信
号を水平偏向成分S20Sと垂直偏向成分S20Pとに
分離し、水平偏向成分S20Sを光強度検出部21Sに
出力し、垂直偏向成分S20Pを光強度検出部21Pに
出力する。
【0021】光強度検出部21Sは、偏波ビームスプリ
ッタ20から入力した水平偏向成分S20Sの光強度を
検出し、当該検出した光強度Sを示す電気信号である検
出信号S21Sを演算処理部22に出力する。光強度検
出部21Pは、偏波ビームスプリッタ20から入力した
垂直偏向成分S20Pの光強度を検出し、当該検出した
光強度Pを示す電気信号である検出信号S21Pを演算
処理部22に出力する。
【0022】演算処理部22は、光強度検出部21S,
21Pから入力した検出信号S21SとS21Pとがそ
れぞれ示す光信号S4の水平偏向成分の光強度Sと垂直
偏向成分の光強度Pとを用いて以下に示す演算を行い、
当該演算の結果を示す演算結果信号S22(本発明の第
1の検出信号)をバンドパスフィルタ23に出力する。
すなわち、演算処理部22は、下記式(1)に相当する
演算処理を、光強度検出部21S,21Pからの検出信
号S21S,S21Pが示す光強度S,Pを用いて行っ
て比率Rを示す演算結果信号S22を生成する。
【0023】
【数1】 R=(S−P)/(S+P) …(1)
【0024】演算処理部22は、例えば、上記(1)の
演算を行う論理回路を用いて構成される。なお、本発明
では、演算処理部22において、例えば下記式(2)あ
るいは(3)に相当する演算を行って比率Rを示す演算
結果信号S22を生成してもよい。
【0025】
【数2】 R=S/(S+P) …(2)
【0026】
【数3】 R=P/(S+P) …(3)
【0027】バンドパスフィルタ23は、光ファイバ4
内を伝送中の光信号に生じる例えば温度変化や風雨など
の周囲の環境的な要因による偏波変動の影響を除去して
侵入判断部25における侵入判断を高精度なものにする
ために、演算処理部22から入力した比率Rを示す演算
結果信号S22に含まれる周波数成分のうち約1Hz以
下の周波数成分と、約50〜約200Hzの周波数成分
とを除去し、当該周波数成分が除去された演算結果信号
S23(本発明の第2の検出信号)をA/D変換部24
に出力する。光信号に偏波変動を生じさせる環境的な要
因としては、温度、湿度、風および雨などがある。これ
は、例えば、直射日光による温度上昇によって光ファイ
バ4が延びたり、光ファイバ4内の光屈折率が変化した
り、風雨によって光ファイバ4が振動するためである。
【0028】なお、図1に示すように、両端が光ファイ
バ固定部12によって固定されている光ファイバ4の振
動周波数Fは、隣接した光ファイバ固定部12の間の光
ファイバ4の長さLと、光ファイバ4の張力Tと、光フ
ァイバ4の単位長さ当たりの重量σと、1以上の整数の
定数値kとを用いて、近似的に、下記式(4)のように
示される。
【0029】
【数4】 F=(k/2L)×(T/σ)1/2 …(4)
【0030】ところで、図1に示す侵入検出装置1を、
温度変化や風雨などの環境的な要因による影響を受けな
い屋内に配置した場合、演算結果信号S23の振幅(電
圧レベル)の時間的変化は、例えば図2に示すようにな
った。また、図1に示す侵入検出装置1を、上記環境的
な要因による影響を受ける屋外配置した場合、演算結果
信号S23の振幅(電圧レベル)の時間的変化は、例え
ば図3に示すようになった。また、図1に示す侵入検出
装置1を、上記環境的な要因による影響を受けない屋内
に配置した場合、手などを用いて光ファイバ4をずらし
てフェンス10によって規定された監視領域に人間など
が侵入した場合の演算結果信号S23の振幅(電圧レベ
ル)の時間的変化は、例えば図4(A)に示すようにな
った。
【0031】また、図4(A)に示す波形の演算結果信
号S23をフーリエ変換を用いて周波数解析すると、図
4(B)に示すようになる。図4(B)から、手などを
用いて光ファイバ4をずらしてフェンス10によって規
定された監視領域に人間などが侵入した場合の光ファイ
バ4内で生じる偏波変動は、周波数約1〜約50Hzの
周波数成分で構成されていることが分かる。また、図2
および図3に示す波形データを含む種々のデータから、
演算結果信号S23に含まれる、温度変化による光ファ
イバ4内の偏波変動の周波数成分は一般的に約1Hz以
下であり、風雨による光ファイバ4内の偏波変動の周波
数成分は一般的に約50Hz〜約200Hzであること
が分かった。従って、バンドパスフィルタ23では、演
算結果信号S22に含まれる周波数成分のうち約1Hz
以下の周波数成分と、約50Hz〜約200Hzの周波
数成分とを除去して演算結果信号S23を生成する。
【0032】A/D変換部24は、演算結果信号S23
をアナログからデジタルに変換して演算結果信号S24
を生成する。
【0033】侵入判断部25は、A/D変換部24から
入力したデジタルの演算結果信号S24の振幅の最大値
あるいはその時間微分値などを監視し、当該監視の結果
に基づいて、フェンス10によって規定された監視領域
への侵入行為が行われたか否かを判断する。侵入判断部
25は、上記監視領域への侵入行為が行われたと判断す
ると、例えば、警報を出力したり、所定の管理所への通
報を行う。
【0034】以下、図1に示す侵入検出装置1を屋外に
設置した場合の侵入検出装置1の作用について説明す
る。先ず、フェンス10上に張りめぐらされた光ファイ
バ4に、光源2から光信号が出射され、当該光信号が光
ファイバ4内を伝送中に偏波変動し、当該偏波変動した
光信号S4が侵入検出モジュール6に入射する。侵入検
出モジュール6では、偏波ビームスプリッタ20におい
て、入射した光信号S4を、水平偏向成分S20Sと垂
直偏向成分S20Pとに分離し、水平偏向成分S20S
を光強度検出部21Sに出力し、垂直偏向成分S20P
を光強度検出部21Pに出力する。
【0035】次に、光強度検出部21Sにおいて、偏波
ビームスプリッタ20から入力した水平偏向成分S20
Sの光強度を検出し、当該検出した光強度Sを示す電気
信号である検出信号S21Sを演算処理部22に出力す
る。また、光強度検出部21Pにおいて、偏波ビームス
プリッタ20から入力した垂直偏向成分S20Pの光強
度を検出し、当該検出した光強度Pを示す電気信号であ
る検出信号S21Pを演算処理部22に出力する。
【0036】次に、演算処理部22において、光強度検
出部21S,21Pから入力した光信号S4の水平偏向
成分の光強度Sと、垂直偏向成分の光強度Pとを用いて
例えば前記式(1)に示す演算を行い、当該演算の結果
を示す演算結果信号S22をバンドパスフィルタ23に
出力する。
【0037】次に、バンドパスフィルタ23において、
演算結果信号S22に含まれる周波数成分のうち約1H
z以下の周波数成分と、約50〜約200Hzの周波数
成分とを除去して演算結果信号S23を生成し、当該演
算結果信号S23をA/D変換部24に出力する。これ
により、例えば、温度変化や風雨などの環境的な要因に
よって、光ファイバ4内を伝送している光信号に生じた
偏波変動による周波数成分が除去された演算結果信号S
23を生成できる。
【0038】次に、A/D変換部24において、演算結
果信号S23をアナログからデジタルに変換して演算結
果信号S24を生成し、演算結果信号S24を侵入判断
部25に出力する。
【0039】次に、侵入判断部25において、A/D変
換部24から入力したデジタルの演算結果信号S24の
振幅の最大値あるいはその時間微分値などを監視するこ
とで光ファイバ4からの光信号S4の偏波変動を検出
し、当該検出の結果に基づいて、フェンス10によって
規定された監視領域への侵入行為が行われたか否かを判
断する。このとき、演算結果信号S24は、既に前述し
たように環境的な要因によって生じた偏波変動による周
波数成分が除去されたものであるため、侵入判断部25
は、演算結果信号S24に基づいて、環境的な要因を考
慮せずに、光ファイバ4に侵入行為による偏波変動が生
じたか否かを判断でき、侵入行為の有無を簡単な処理で
正確に判断できる。侵入判断部25は、上記監視領域へ
の侵入行為が行われたと判断すると、例えば、警報を出
力したり、所定の管理所への通報を行う。
【0040】以上説明したように、侵入検出装置1によ
れば、侵入検出装置1が配置された環境的な要因による
影響を受けずに、侵入防止用のフェンスなどにによって
規定される2次元的な監視領域への侵入行為を安定して
高精度に検出できる。また、侵入検出装置1によれば、
侵入者が、当該フェンスを切断せずに、例えば、フェン
スのワイヤーをずらして侵入行為を行った場合にも、当
該侵入行為を検出できる。また、侵入検出装置1によれ
ば、光ファイバを用いていることから、電磁気的なノイ
ズの影響を受けずに、侵入の有無を検出できる。また、
侵入検出装置1によれば、前述した従来の侵入検出装置
のようにOTDRを用いてレーザー光を後方散乱させた
反射光を受光して検出を行うのでなく、光ファイバを伝
搬する直接光を受光して検出するため、受光量を増大さ
せることができる。その結果、長い検出距離を持たせる
ことができる。また、OTDRを用いた場合に比べて、
装置を安価にできる。
【0041】第2実施形態 図5は、本実施形態の侵入検出装置31の構成図であ
る。図5に示すように、侵入検出装置31は、光源2、
光ファイバ4および侵入検出モジュール36を有する。
図5において、図1と同一符号を付した光源2および光
ファイバ4は、前述した第1実施形態で説明したものと
同じである。また、光ファイバ4は、第1実施形態と同
様に、ワイヤーを2次元的に弾力性を持たせた状態で張
りめぐらせて構成されたフェンス10上に配設されてい
る。侵入検出装置31は、侵入検出モジュール36の構
成が、図1に示す侵入検出モジュール6と異なる。
【0042】以下、侵入検出モジュール36について詳
細に説明する。図5に示すように、侵入検出モジュール
6は、偏波ビームスプリッタ20、光強度検出部21
S,21P、A/D変換部34S,34Pおよび侵入判
断部35を有する。ここで、偏波ビームスプリッタ20
および光強度検出部21S,21Pは、第1実施形態で
説明したものと同じである。
【0043】A/D変換部34Sは、光強度検出部21
Sから入力した検出信号S21Sを、アナログからデジ
タルに変換して検出信号S34Sを生成し、これをフィ
ルタ処理・侵入判断部35に出力する。A/D変換部3
4Pは、光強度検出部21Pから入力した検出信号S2
1Pを、アナログからデジタルに変換して検出信号S3
4Pを生成し、これをフィルタ処理・侵入判断部35に
出力する。
【0044】フィルタ処理・侵入判断部35は、例え
ば、CPU(Central Processing Unit) などを有し、所
定のプログラムを実行することで、以下に示す処理を行
う。すなわち、フィルタ処理・侵入判断部35は、検出
信号S34S,S34Pが示す光強度S,Pを用いて前
記式(1),(2)あるいは(3)に示す演算を行って
比率Rを示す第1の演算結果信号を生成する。次に、フ
ィルタ処理・侵入判断部35は、前記生成した第1の演
算結果信号に含まれる周波数成分のうち約1Hz以下の
周波数成分と、約50〜約200Hzの周波数成分とを
除去して第2の演算結果信号を生成する。次に、フィル
タ処理・侵入判断部35は、前記生成した第2の演算結
果信号の振幅の最大値あるいはその時間微分値などを監
視し、当該監視の結果に基づいて、フェンス10によっ
て規定された監視領域への侵入行為が行われたか否かを
判断する。フィルタ処理・侵入判断部35は、上記監視
領域への侵入行為が行われたと判断すると、例えば、警
報を出力したり、所定の管理所への通報を行う。
【0045】侵入検出装置31によっても、前述した第
1実施形態の侵入検出装置1と同様の効果を得ることが
できる。また、侵入検出装置31によれば、フィルタ処
理・侵入判断部35における処理は、プログラムの記述
に基づいて行うため、プログラムの記述を変更すること
でき、フィルタ処理の特性や侵入判断の処理内容を柔軟
に変更できる。
【0046】第3実施形態 本実施形態の侵入検出装置は、光ファイバの配設パター
ンおよび配設対象を除いて、基本的に図1に示す侵入検
出装置1あるいは図5に示す侵入検出装置31と同じ構
成をしている。図6は、本実施形態の侵入検出装置にお
ける光ファイバの配設パターンおよび配設対象を説明す
るための図である。本実施形態の侵入検出装置は、床な
どに規定された2次元的な監視領域に侵入物があったか
否かを検出する際に用いられる。
【0047】図6に示すように、本実施形態の侵入検出
装置では、1本の光ファイバ14が、光ファイバ敷設部
16内で網目を形成するように張りめぐらされており、
光ファイバ敷設部16が上部板18と下部板19とによ
って挟み込まれた状態で、例えば、床などに配設され
る。なお、上部板18の上には、例えば、マットや人工
芝などのように、侵入物によって踏まれたときに、当該
踏まれた力を光ファイバ14に効率的に伝達できる弾力
性のある部材を配設して、侵入検出装置の存在を目立た
ないようにすることが望ましい。また、光ファイバ14
が形成する網目の大きさは、例えば、人間などの侵入を
検出する場合には、人間の足の大きさより小さく設定す
ることが望ましい。
【0048】また、上部板18には、図7に示すよう
に、光ファイバ14を押圧するための複数の凸部18a
がマトリクス状に配設されている。また、下部板19に
は、図7に示すように、上部板18の凸部18aと対向
する位置に、複数の凸部19aがマトリクス状に配設さ
れている。
【0049】図6に示すように光ファイバ14を配設し
た本実施形態の侵入検出装置によれば、例えば、侵入者
が上部板18を足で踏みつけたときに、当該踏みつけ力
が、凸部18aおよび19aを介して、上部板18と下
部板19との間に配設されている光ファイバ14に伝達
され、光ファイバ14内の屈折率が変化して、図1ある
いは図5に示す光源2から出射され光ファイバ14内を
伝搬している光に偏波変動が生じ、当該偏波変動が図1
に示す侵入検出モジュール6あるいは図5に示す侵入検
出モジュール36において検出される。そして、侵入判
断部25あるいはフィルタ処理・侵入判断部35から警
報が出力される。
【0050】なお、上述した例では、図7に示すよう
に、上部板18の凸部18aと下部板19の凸部19a
とを対向させて配置した場合を例示したが、例えば、図
8に示すように、凸部18aと凸部19aとが噛み合う
ように配設してもよい。また、上部板18および下部板
19に凸部を設けないよう構成にしてもよい。
【0051】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、本発明の監視領域は、特に前述したものに
は限定されない。また、光ファイバの配設パターンは、
監視領域の形状に応じて、任意に変更可能である。
【0052】また、上述した実施形態では、1本の光フ
ァイバを監視領域内に張りめぐらせた場合を例示した
が、2本以上の光ファイバを監視領域内に張りめぐらせ
てもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の侵入検出
装置によれば、監視領域への物の侵入を安定して高い精
度で検出できる。また、本発明の侵入検出装置によれ
ば、光ファイバを切断せずに行われた侵入行為も検出で
きる。また、本発明の侵入検出装置によれば、電磁気的
なノイズの影響を受けずに、安価な構成で、侵入物の有
無を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態の侵入検出装置
の構成図である。
【図2】図2は、図1に示す侵入検出装置を温度変化や
風雨などの環境的な要因による影響を受けない屋内に配
置した場合における、演算結果信号3の振幅(電圧レベ
ル)の時間的変化を示す図である。
【図3】図3は、図1に示す侵入検出装置1を、環境的
な要因による影響を受ける屋外配置した場合における、
演算結果信号の振幅(電圧レベル)の時間的変化を示す
図である。
【図4】図4(A)は図1に示す侵入検出装置を、上記
環境的な要因による影響を受けない屋内に配置した場合
において、手などを用いて光ファイバをずらしてフェン
スによって規定された監視領域に人間などが侵入した場
合の演算結果信号振幅(電圧レベル)の時間的変化を示
す図であり、図4(B)は図4(A)に示す波形の演算
結果信号をフーリエ変換を用いて周波数解析したときの
波形図である。
【図5】図5は、本発明の第2実施形態の侵入検出装置
の構成図である。
【図6】図6は、本発明の第3実施形態の侵入検出装置
における光ファイバの配設パターンおよび配設対象を説
明するための図である。
【図7】図7は、図6に示す上部板および下部板の断面
構造を説明するための図である。
【図8】図7は、図6に示す上部板および下部板の断面
構造のその他の例を説明するための図である。
【符号の説明】 1…侵入検出装置、2…光源、4…光ファイバ、5…ポ
ール、6,36…侵入検出モジュール、10…フェン
ス、12…光ファイバ固定部、20…偏波ビームスプリ
ッタ、21S,21P…光強度検出部、22…演算処理
部、23…バンドパスフィルタ、24,34S,34P
…A/D変換部、25…侵入判断部、35…フィルタ処
理・侵入判断部
フロントページの続き (72)発明者 武内 富幸 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 冨永 幸一 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 網干 勝也 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 柳瀬 博之 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5C084 AA02 AA07 AA15 BB07 BB31 CC16 CC19 DD35 DD36 DD56 DD77 DD82 DD83 DD87 EE01 EE02 GG07 GG09 GG38 GG42 GG43 GG56 GG57 GG61

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視領域への物の侵入の有無を検出する侵
    入検出装置であって、 前記監視領域に応じて配設され、外力が加えられたとき
    に、伝搬する光を当該外力に応じて偏波変動させる光伝
    搬線と、 前記光伝搬線の一端部に設けられ、前記光伝搬線内に光
    を出射する光源と、 前記光伝搬線の他端部に設けられ、前記光伝搬線内を伝
    搬する光の偏波変動に応じた周波数を持つ第1の検出信
    号を生成する検出信号生成手段と、 前記第1の検出信号に含まれる周波数成分のうち、前記
    物の侵入が無いときに前記光伝搬線内を伝送する光に生
    じた偏波変動による周波数成分を除去して第2の検出信
    号を生成するフィルタ手段と、 前記第2の検出信号に基づいて前記光の偏波変動を監視
    し、当該監視の結果に基づいて監視領域への前記者の侵
    入の有無を判断する侵入判断手段とを有する侵入検出装
    置。
  2. 【請求項2】前記フィルタ手段は、前記第1の検出信号
    に含まれる周波数成分のうち、約1Hz以下の周波数成
    分と、約50〜約200Hzの周波数成分とを除去して
    前記第2の検出信号を生成する請求項1に記載の侵入検
    出装置。
  3. 【請求項3】前記検出信号生成手段は、 前記光伝搬線の他端部に設けられ、入力した光を水平偏
    向成分と垂直偏向成分とに分離する分離部と、 前記水平偏向成分および前記垂直偏向成分の光強度をそ
    れぞれSおよびPとした場合に、(S−P)/(S+
    P)、S/(S+P)またはP/(S+P)に相当する
    演算処理を行い、当該演算処理の結果に応じた前記第1
    の検出信号を生成する検出信号生成部とを有する請求項
    1または請求項2に記載の侵入検出装置。
  4. 【請求項4】前記検出信号生成手段およびフィルタ手段
    は、電気回路によって構成される請求項1〜3のいずれ
    かに記載の侵入検出装置。
  5. 【請求項5】前記検出信号生成手段およびフィルタ手段
    は、演算処理回路で、プログラムを実行することによっ
    て実現される請求項1〜3のいずれかに記載の侵入検出
    装置。
  6. 【請求項6】前記光伝搬線は、光ファイバである請求項
    1〜5のいずれかに記載の侵入検出装置。
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