JP2001005892A - 振込処理支援装置および記録媒体 - Google Patents

振込処理支援装置および記録媒体

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JP2001005892A
JP2001005892A JP17136099A JP17136099A JP2001005892A JP 2001005892 A JP2001005892 A JP 2001005892A JP 17136099 A JP17136099 A JP 17136099A JP 17136099 A JP17136099 A JP 17136099A JP 2001005892 A JP2001005892 A JP 2001005892A
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JP
Japan
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amount
debt
group
settlement amount
data
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JP17136099A
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English (en)
Inventor
Hideaki Hashimoto
英明 橋本
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NTT Comware Corp
Original Assignee
NTT Communicationware Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グループ企業間などの取引によって発生した
債権および債務の決済処理における振込処理を支援す
る。 【解決手段】 決済額取出部は、債権グループおよび債
務グループに格納された企業別の決済額からされぞれ最
大の決済額を取り出す(ステップS3)。新決済額記憶
部は、取り出された二つの決済額のうち大きい方の決済
額に対してそれらの差額を格納し、当該決済額が属して
いる債権グループあるいは債務グループの決済額データ
を更新するとともに(ステップS7)、小さい方の決済
額が属している債権グループあるいは債務グループから
当該決済額を含む決済額データを削除する。振込データ
記憶部は、取り出された二つの決済額に対応するそれぞ
れの企業名と、相殺された決済額とを振込データとして
振込ファイルに登録する(ステップS8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振込処理支援装置
および記録媒体に係るものであり、グループ企業間など
の取引によって発生した債権および債務の決済処理にお
ける振込処理を支援することに最適な振込処理支援装置
および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、取引者、例えば企業などにより行
われている取引で発生した債権および債務の決済処理に
ついては、各企業間ごとに、決済処理を行っていた。さ
らに、1回の決済処理における決済額にも上限があった
ため、決済額が上限を超える場合には、分割して決済処
理を行わなければならず、決済処理の結果行われる金融
機関等への振込の回数も増加していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、振込によ
って発生する振込手数料も振込回数に従って増加するた
め、企業にとっては重負担となっていた。ところが、先
般の金融の規制緩和に伴って、グループ企業あるいは系
列会社などの取引上密接な関係を有する企業群について
は、企業群内で発生した複数の債権と債務を相殺するこ
とにより、まとめて決済処理を行うネッティングが可能
となった。さらに、決済額の上限についても規制が撤廃
された。したがって、上記企業群に属する各企業間で
は、企業群内で発生した債権と債務を相殺することによ
り、決済処理を効率よく行うことが可能となった。
【0004】そこで、本発明は、上述した事情に鑑みて
なされたものであり、グループ企業間などの取引によっ
て発生した債権および債務の決済処理における振込処理
を支援することが可能な振込処理支援装置および記録媒
体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1に記載の発明は、複数の取引者により取
引者群を形成し、前記複数の取引者間の取引によって発
生した債権額と債務額とが全て当該取引者群内で相殺可
能となる場合に、振込処理を支援する振込処理支援装置
において、前記各取引者ごとに、前記債権額と前記債務
額とを相殺して決済額を算出する決済額算出手段と、前
記決済額算出手段により算出された前記決済額が前記債
権額となる場合には、当該決済額と当該決済額に対応す
る前記取引者とを組とする決済額データを債権グループ
に属するものとして記憶し、一方、当該決済額が前記債
務額となる場合には、当該決済額と当該決済額に対応す
る前記取引者とを組とする決済額データを債務グループ
に属するものとして記憶するグループ記憶手段と、前記
債権グループおよび前記債務グループのそれぞれに属す
る決済額データから、各グループ毎に最大となる前記決
済額を取り出す決済額取出手段と、前記決済額取出手段
により取り出された二つの前記決済額を相殺して差額を
算出する決済額相殺手段と、前記決済額相殺手段により
前記差額が生じた場合には、当該差額を当該二つの決済
額のうち額の大きい方の決済額に対する新たな決済額と
して前記債権グループあるいは前記債務グループに記憶
するとともに、当該二つの決済額のうち額の小さい方の
決済額を含む前記決済額データを前記債権グループある
いは前記債務グループから削除し、一方、前記決済額相
殺手段により前記差額が生じなかった場合には、双方の
決済額を含む前記決済額データを双方のグループからそ
れぞれ削除する新決済額記憶手段と、前記二つの決済額
によって相殺された決済額および双方の決済額に対応す
る前記取引者を振込情報として記憶する振込情報記憶手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
振込処理支援装置において、前記決済額取出手段が、前
記決済額を取り出すときに、取り出しの対象となる前記
債権グループおよび前記債務グループに属する前記決済
額データが存在しない場合に処理を終了することを特徴
とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
振込処理支援装置において、前記決済額算出手段は、前
記決済額を算出する際に、少なくとも、前記取引者を識
別するデータと前記債権あるいは前記債務の額を示すデ
ータとを債権債務データとして格納する債権債務ファイ
ルから読み出した前記債権債務データに基づいて、決済
額の算出をすることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
振込処理支援装置において、前記振込情報記憶手段は、
少なくとも、前記相殺された決済額を振り込む取引者を
識別するデータと当該決済額が振り込まれる取引者を識
別するデータと当該決済額を示すデータとを振込データ
として格納する振込ファイルに対して前記振込情報を書
き込むことを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、複数の取引者に
より取引者群を形成し、前記複数の取引者間の取引によ
って発生した債権額と債務額とが全て当該取引者群内で
相殺可能となる場合に、振込処理を支援するためのプロ
グラムを記録した記録媒体において、前記各取引者ごと
に、前記債権額と前記債務額とを相殺して決済額を算出
し、算出された前記決済額が前記債権額となる場合に
は、当該決済額と当該決済額に対応する前記取引者とを
組とする決済額データを債権グループに属するものとし
て記憶し、一方、当該決済額が前記債務額となる場合に
は、当該決済額と当該決済額に対応する前記取引者とを
組とする決済額データを債務グループに属するものとし
て記憶し、前記債権グループおよび前記債務グループの
それぞれに属する決済額データから、各グループ毎に最
大となる前記決済額を取り出して、取り出された二つの
前記決済額を相殺して差額を算出し、前記差額が生じた
場合には、当該差額を当該二つの決済額のうち額の大き
い方の決済額に対する新たな決済額として前記債権グル
ープあるいは前記債務グループに記憶するとともに、当
該二つの決済額のうち額の小さい方の決済額を含む前記
決済額データを前記債権グループあるいは前記債務グル
ープから削除し、一方、前記差額が生じなかった場合に
は、双方の決済額を含む前記決済額データを双方のグル
ープからそれぞれ削除し、前記二つの決済額によって相
殺された決済額および双方の決済額に対応する前記取引
者を振込情報として記憶する、ことを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
振込処理を支援するためのプログラムを記録した記録媒
体において、前記各グループ毎に最大となる決済額を取
り出すときに、取り出しの対象となる前記債権グループ
および前記債務グループに属する前記決済額データが存
在しない場合に処理を終了することを特徴とする。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項5記載の
振込処理を支援するためのプログラムを記録した記録媒
体において、前記決済額を算出するときは、少なくと
も、前記取引者を識別するデータと前記債権あるいは前
記債務の額を示すデータとを債権債務データとして格納
する債権債務ファイルから読み出した前記債権債務デー
タに基づいて、決済額の算出をすることを特徴とする。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項5記載の
振込処理を支援するためのプログラムを記録した記録媒
体において、前記振込情報を書き込むときは、少なくと
も、前記相殺された決済額を振り込む取引者を識別する
データと当該決済額が振り込まれる取引者を識別するデ
ータと当該決済額を示すデータとを振込データとして格
納する振込ファイルに対して前記振込情報を書き込むこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】[1] 実施形態の構成 図1に、本発明の実施形態である振込処理支援装置1の
構成を示す。なお、本実施形態においては、取引者の例
として、企業を用いて説明する。同図に示すように、振
込処理支援装置1は、企業ごとの債権および債務などを
記憶した債権債務データを格納する債権債務ファイル1
6と、債権債務ファイル16から読み出した債権と債務
に基づいて決済額を算出する決済額算出部10と、決済
額算出部10により算出された決済額を債権グループと
債務グループとに振り分けて記憶するグループ記憶部1
1と、債権グループおよび債務グループのそれぞれから
最大の決済額を取り出す決済額取出部12と、決済額取
出部12により取り出された二つの決済額を相殺して差
額を算出する決済額相殺部13と、当該差額を新たな決
済額として記憶する新決済額記憶部14と、当該相殺さ
れた決済額および対応する企業名などを振込データとし
て記憶する振込データ記憶部15と、振込データを格納
する振込ファイル17と、処理を実行している際に取り
扱う各種データを一時的に記憶する主記憶装置18とを
備えて構成されている。
【0014】ここで、債権債務ファイル16について図
2を参照して説明する。債権債務ファイル16は、複数
の企業間の取引により発生した債権と債務とが全て相殺
可能となる企業群、例えば、グループ企業や系列会社な
どに属する企業間により行われた取引によって発生した
債権あるいは債務などのデータを記憶するファイルであ
る。データ項目としては、例えば、債権あるいは債務が
発生した企業名、債権あるいは債務の対象となる取引相
手企業名、債権額、債務額、および取引年月日などがあ
る。そして、債権債務ファイル16は、これらのデータ
項目を含む債権債務データにより構成されている。
【0015】また、決済額算出部10は、取引年月日が
決済処理の対象期間に含まれる債権債務データを決済額
の算出対象データとして、債権債務ファイル16から読
み出す。そして、決済額算出部10は、各企業別に債権
と債務とを相殺していくことにより決済額を算出すると
ともに、算出の対象となった企業名と算出した決済額と
を組にした決済額データを主記憶装置18上に記憶す
る。
【0016】また、グループ記憶部11は、決済額が債
権あるいは債務のいずれであるかに応じて、決済額デー
タを債権グループあるいは債務グループに振り分けて主
記憶装置18上に記憶する。さらに、グループ記憶部1
1は、債権グループあるいは債務グループに振り分けて
記憶された決済額データを決済額の降順に並び替えるソ
ート機能を有する。
【0017】また、決済額取出部12は、債権グループ
および債務グループのそれぞれから最大の決済額を取り
出して主記憶装置18上に記憶する。また、決済額相殺
部13は、決済額取出部12により記憶された二つの決
済額を主記憶装置18上から読み出すとともに、当該二
つの決済額を相殺して差額を算出し、相殺された決済額
および差額を主記憶装置18上に記憶する。
【0018】また、新決済額記憶部14は、決済額相殺
部13によって算出された差額が0であるか否かを判断
する。そして、決済額相殺部13によって算出された差
額が0以外の場合には、新決済額記憶部14は、決済額
取出部12により取り出された二つの決済額のうち大き
い方の決済額に対して当該差額を新たな決済額として格
納し、当該大きい方の決済額が属している債権グループ
あるいは債務グループの決済額データを更新する。さら
に、上記の場合において、新決済額記憶部14は、決済
額取出部12により取り出された二つの決済額のうち小
さい方の決済額が属している債権グループあるいは債務
グループから当該小さい方の決済額を含む決済額データ
を削除する。一方、決済額相殺部13によって算出され
た差額が0の場合には、新決済額記憶部14は、決済額
取出部12により取り出された二つの決済額がそれぞれ
属している債権グループあるいは債務グループから双方
の決済額データをそれぞれ削除する。
【0019】ここで、振込ファイル17について図3を
参照して説明する。振込ファイル17は、グループ企業
などの企業群に属する各企業が、企業群内における決済
処理によって発生する決済額の振込に関するデータを記
憶するファイルである。データ項目としては、例えば、
債務が発生した企業名、債務返済の対象となる取引相手
企業名、債務の額である振込額などがある。そして、振
込ファイル17は、これらのデータ項目を含む振込デー
タにより構成されている。
【0020】また、振込データ記憶部15は、決済額取
出部12により取り出された二つの決済額に対応する企
業名を主記憶装置18上に記憶されている決済額データ
から読み出すとともに、決済額相殺部13によって記憶
された相殺された決済額を主記憶装置18上から読み出
す。そして、振込データ記憶部15は、上記それぞれの
データを振込データの各データ項目に格納して、振込デ
ータを振込ファイル17に書き込む。具体的には、債務
グループに属している決済額データの企業名を振込デー
タの企業名に、債権グループに属している決済額データ
の企業名を振込データの取引相手企業名に、相殺された
決済額を振込データの振込額にそれぞれ格納して、振込
データを振込ファイル17に書き込む。
【0021】[2] 実施形態の動作 [2.1] 実施形態の概要動作 次に、上述した振込処理支援装置1を使用した実施形態
の概要動作例を図4を参照して説明する。まず、決済額
算出部10は、取引年月日が決済処理の対象期間に属す
る債権債務データを決済額の算出対象データとして債権
債務ファイル16から読み出し、企業別に債権と債務と
を相殺して、企業別の決済額を算出する(ステップS
1)。次に、グループ記憶部11は、決済額算出部10
によって算出された決済額が債権あるいは債務のいずれ
であるかに応じて、企業名と決済額とを組にした決済額
データを債権グループあるいは債務グループに振り分け
る(ステップS2)。そして、グループ記憶部11は、
債権グループあるいは債務グループに振り分けて記憶さ
れた決済額データを決済額の降順に並び替える。
【0022】次に、決済額取出部12は、債権グループ
および債務グループのそれぞれから最大の決済額を取り
出す(ステップS3)。ここで、決済額取出部12によ
って、債権グループおよび債務グループのそれぞれから
最大の決済額が取り出されなかった場合には(ステップ
S4;No)、振込処理を終了する。一方、決済額取出
部12によって、債権グループおよび債務グループのそ
れぞれから最大の決済額が取り出された場合には(ステ
ップS4;Yes)、決済額相殺部13は、決済額取出
部12により取り出された二つの決済額を相殺して差額
を算出する(ステップS5)。
【0023】次に、新決済額記憶部14は、決済額相殺
部13によって算出された差額が0であるか否かを判断
する(ステップS6)。ステップS6の判断において、
差額が0以外であると判断した場合には(ステップS
6;No)、新決済額記憶部14は、決済額取出部12
により取り出された二つの決済額のうち大きい方の決済
額に対して当該差額を格納し、当該大きい方の決済額が
属している債権グループあるいは債務グループの決済額
データを更新する(ステップS7)。さらに、上記の場
合において(ステップS6;No)、新決済額記憶部1
4は、決済額取出部12により取り出された二つの決済
額のうち小さい方の決済額が属している債権グループあ
るいは債務グループから当該小さい方の決済額を含む決
済額データを削除する。
【0024】一方、ステップS6の判断において、差額
が0であると判断した場合には(ステップS6;Ye
s)、新決済額記憶部14は、決済額取出部12により
取り出された二つの決済額がそれぞれ属している債権グ
ループあるいは債務グループから、当該決済額を含む決
済額データをそれぞれ削除する(ステップS9)。
【0025】次に、振込データ記憶部15は、決済額取
出部12により取り出された二つの決済額を記憶してい
るそれぞれの決済額データの企業名と、決済額相殺部1
3によって相殺された決済額とを振込データの対応する
データ項目に格納して、当該振込データを振込ファイル
17に登録する(ステップS8)。その後、処理をステ
ップS3に移行して、決済額取出部12が、債権グルー
プおよび債務グループのそれぞれから最大の決済額を取
り出せなくなるまで(ステップ4;No)、振込処理を
継続する。
【0026】[2.2] 実施形態の具体的動作 次に、上述した振込処理支援装置1を使用した実施形態
の具体的動作例を図5および図6を参照して説明する。
まず、図5は、企業Ka、企業Kbおよび企業Kcのそ
れぞれの企業間における取引によって発生した債権およ
び債務の関係を示している。債権および債務の額は、説
明のために用いた額であり、債権および債務の額を特定
するものではない。なお、債権および債権の額の単位と
して、この例においては百万円を用いることとする。
【0027】ここで、図5に示す例において、従来の振
込方法によって振込を行う場合には、企業Kaから企業
Kbへの6(百万円)の振込と、企業Kcから企業Ka
への4(百万円)の振込と、企業Kcから企業Kaへの
4(百万円)の振込との合計3回の振込を行うことにな
る。
【0028】次に、図6を参照して、本実施形態におけ
る振込処理を説明する。まず、決済額算出部10は、図
5に示されている各企業ごとに、債権と債務を相殺して
いくことにより決済額を算出する。この例の場合には、
企業Kaの決済額は、2(百万円)(債務)となり、企
業Kbの決済額は、10(百万円)(債権)となり、企
業Kcのの決済額は、8(百万円)(債務)となる。次
に、グループ記憶部11は、決済額が債権であるか債務
であるかによって、企業Kbの決済額データを債権グル
ープAに、企業Kaおよび企業Kcの決済額データを債
務グループBにそれぞれ振り分けて、決済額データを決
済額の大きい順番に並べ替える。
【0029】そして、決済額取出部12は、債権グルー
プAおよび債務グループBから、それぞれ最大の決済額
となる企業Kbの決済額である10(百万円)と、企業
Kcの決済額である8(百万円)とを取り出す(ステッ
プS61)。次に、決済額相殺部13は、企業Kbの決
済額である10(百万円)と、企業Kcの決済額である
8(百万円)とを相殺することにより、相殺された決済
額である8(百万円)と相殺により生じた差額である2
(百万円)とを算出する。そして、新決済額記憶部14
は、決済額が大きい企業Kbの決済額に対して当該差額
である2(百万円)を格納して、企業Kbの決済額デー
タを更新する(ステップS62)。さらに、新決済額記
憶部14は、決済額が小さい企業Kcの決済額データを
債権グループBから削除する(ステップS63)。次
に、振込データ記憶部15は、振込データの各データ項
目に対応するデータを格納して振込ファイル17に登録
する(ステップS64)。具体的には、振込データの各
データ項目のうち、企業名には企業Kcを、取引相手企
業名には企業Kbを、振込額には相殺された決済額であ
る8(百万円)をそれぞれ格納して振込ファイル17に
登録する。
【0030】次に、決済額取出部12は、債権グループ
Aおよび債務グループBから、それぞれ最大の決済額と
なる企業Kbの決済額である2(百万円)と、企業Ka
の決済額である2(百万円)とを取り出す(ステップS
65)。次に、決済額相殺部13は、企業Kbの決済額
である2(百万円)と、企業Kaの決済額である2(百
万円)とを相殺することにより、相殺された決済額であ
る2(百万円)と相殺により求められた差額である0
(百万円)とを算出する。そして、新決済額記憶部14
は、差額が0であるため、債権グループAから企業Kb
の決済額データを削除し(ステップS66)、債務グル
ープBから企業Kaの決済額データを削除する(ステッ
プS67)。次に、振込データ記憶部15は、振込デー
タの各データ項目に対応するデータを格納して振込ファ
イル17に登録する(ステップS64)。具体的には、
振込データの各データ項目のうち、企業名には企業Ka
を、取引相手企業名には企業Kbを、振込額には相殺さ
れた決済額である2(百万円)をそれぞれ格納して振込
ファイル17に登録する(ステップS68)。
【0031】以上のように振込処理を行うと、振込回数
は、ステップS64とステップS68とにおいて登録さ
れた振込データにより発生する振込の2回となり、従来
の3回に比べて振込回数を減少することができる。な
お、本実施形態において発生する振込回数は、従来の振
込方法において発生する振込回数に比べ、統計上2割程
削減することができる。
【0032】[3] 実施形態の効果 上述した実施形態によると、グループ企業や系列会社な
どに属する企業間により行われた取引によって発生した
債権と債務とを各企業ごとに相殺して算出した決済額
を、実施形態に記載した一定の条件に基づいて相殺して
いくことにより、振込回数を削減することができるた
め、振込手数料の削減を図ることが可能となる。
【0033】[4] 実施形態の変形例 上述した実施形態においては、債権グループあるいは債
務グループに記憶された決済額データの並び替えを、図
4のステップS2における各グループへの振り分けの後
に行っているが、決済額データが更新されるたびに並び
替えを行ってもよい。
【0034】
【発明の効果】上述したように、本発明を用いることに
より、グループ企業間などの取引によって発生した債権
および債務の決済処理における振込処理を支援すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における振込処理支援装置の
構成を示す図である。
【図2】同実施形態における債権債務ファイルのファイ
ル構成例を示す図である。
【図3】同実施形態における振込ファイルのファイル構
成例を示す図である。
【図4】同実施形態における振込処理支援装置の概要動
作例を示す図である。
【図5】同実施形態における振込処理支援装置の具相的
動作例の前提条件を示す図である。
【図6】同実施形態における振込処理支援装置の具体的
動作例を示す図である。
【符号の説明】
1……振込処理支援装置 10……決済額算出部(決済額算出手段) 11……グループ記憶部(グループ記憶手段) 12……決済額取出部(決済額取出手段) 13……決済額相殺部(決済額相殺手段) 14……新決済額記憶部(新決済額記憶手段) 15……振込データ記憶部(振込情報記憶部) 16……債権債務ファイル 17……振込ファイル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の取引者により取引者群を形成し、
    前記複数の取引者間の取引によって発生した債権額と債
    務額とが全て当該取引者群内で相殺可能となる場合に、
    振込処理を支援する振込処理支援装置において、 前記各取引者ごとに、前記債権額と前記債務額とを相殺
    して決済額を算出する決済額算出手段と、 前記決済額算出手段により算出された前記決済額が前記
    債権額となる場合には、当該決済額と当該決済額に対応
    する前記取引者とを組とする決済額データを債権グルー
    プに属するものとして記憶し、一方、当該決済額が前記
    債務額となる場合には、当該決済額と当該決済額に対応
    する前記取引者とを組とする決済額データを債務グルー
    プに属するものとして記憶するグループ記憶手段と、 前記債権グループおよび前記債務グループのそれぞれに
    属する決済額データから、各グループ毎に最大となる前
    記決済額を取り出す決済額取出手段と、 前記決済額取出手段により取り出された二つの前記決済
    額を相殺して差額を算出する決済額相殺手段と、 前記決済額相殺手段により前記差額が生じた場合には、
    当該差額を当該二つの決済額のうち額の大きい方の決済
    額に対する新たな決済額として前記債権グループあるい
    は前記債務グループに記憶するとともに、当該二つの決
    済額のうち額の小さい方の決済額を含む前記決済額デー
    タを前記債権グループあるいは前記債務グループから削
    除し、一方、前記決済額相殺手段により前記差額が生じ
    なかった場合には、双方の決済額を含む前記決済額デー
    タを双方のグループからそれぞれ削除する新決済額記憶
    手段と、 前記二つの決済額によって相殺された決済額および双方
    の決済額に対応する前記取引者を振込情報として記憶す
    る振込情報記憶手段と、 を備えたことを特徴とする振込処理支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の振込処理支援装置におい
    て、 前記決済額取出手段が、前記決済額を取り出すときに、
    取り出しの対象となる前記債権グループおよび前記債務
    グループに属する前記決済額データが存在しない場合に
    処理を終了することを特徴とする振込処理支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の振込処理支援装置におい
    て、 前記決済額算出手段は、前記決済額を算出する際に、少
    なくとも、前記取引者を識別するデータと前記債権ある
    いは前記債務の額を示すデータとを債権債務データとし
    て格納する債権債務ファイルから読み出した前記債権債
    務データに基づいて、決済額の算出をすることを特徴と
    する振込処理支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の振込処理支援装置におい
    て、 前記振込情報記憶手段は、少なくとも、前記相殺された
    決済額を振り込む取引者を識別するデータと当該決済額
    が振り込まれる取引者を識別するデータと当該決済額を
    示すデータとを振込データとして格納する振込ファイル
    に対して前記振込情報を書き込むことを特徴とする振込
    処理支援装置。
  5. 【請求項5】 複数の取引者により取引者群を形成し、
    前記複数の取引者間の取引によって発生した債権額と債
    務額とが全て当該取引者群内で相殺可能となる場合に、
    振込処理を支援するためのプログラムを記録した記録媒
    体において、 前記各取引者ごとに、前記債権額と前記債務額とを相殺
    して決済額を算出し、 算出された前記決済額が前記債権額となる場合には、当
    該決済額と当該決済額に対応する前記取引者とを組とす
    る決済額データを債権グループに属するものとして記憶
    し、一方、当該決済額が前記債務額となる場合には、当
    該決済額と当該決済額に対応する前記取引者とを組とす
    る決済額データを債務グループに属するものとして記憶
    し、 前記債権グループおよび前記債務グループのそれぞれに
    属する決済額データから、各グループ毎に最大となる前
    記決済額を取り出して、 取り出された二つの前記決済額を相殺して差額を算出
    し、 前記差額が生じた場合には、当該差額を当該二つの決済
    額のうち額の大きい方の決済額に対する新たな決済額と
    して前記債権グループあるいは前記債務グループに記憶
    するとともに、当該二つの決済額のうち額の小さい方の
    決済額を含む前記決済額データを前記債権グループある
    いは前記債務グループから削除し、一方、前記差額が生
    じなかった場合には、双方の決済額を含む前記決済額デ
    ータを双方のグループからそれぞれ削除し、 前記二つの決済額によって相殺された決済額および双方
    の決済額に対応する前記取引者を振込情報として記憶す
    る、 ことを特徴とする振込処理を支援するためのプログラム
    を記録した記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の振込処理を支援するため
    のプログラムを記録した記録媒体において、 前記各グループ毎に最大となる決済額を取り出すとき
    に、取り出しの対象となる前記債権グループおよび前記
    債務グループに属する前記決済額データが存在しない場
    合に処理を終了することを特徴とする振込処理を支援す
    るためのプログラムを記録した記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の振込処理を支援するため
    のプログラムを記録した記録媒体において、 前記決済額を算出するときは、少なくとも、前記取引者
    を識別するデータと前記債権あるいは前記債務の額を示
    すデータとを債権債務データとして格納する債権債務フ
    ァイルから読み出した前記債権債務データに基づいて、
    決済額の算出をすることを特徴とする振込処理を支援す
    るためのプログラムを記録した記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の振込処理を支援するため
    のプログラムを記録した記録媒体において、 前記振込情報を書き込むときは、少なくとも、前記相殺
    された決済額を振り込む取引者を識別するデータと当該
    決済額が振り込まれる取引者を識別するデータと当該決
    済額を示すデータとを振込データとして格納する振込フ
    ァイルに対して前記振込情報を書き込むことを特徴とす
    る振込処理を支援するためのプログラムを記録した記録
    媒体。
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JP2016197421A (ja) * 2007-08-12 2016-11-24 エルビズリ,サメール インボイス債務を相殺するシステムおよび方法

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