JP2001005882A - 前払いカードを用いた電子商取引システムおよびその取引方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前払いカードを用いた電子商取引システムを
提供する。 【解決手段】 使用者はネットワーク通信網２００を通
して使用者コンピュータ３００から情報提供者サーバ４
００が保有している情報，商品から購入するものを選
ぶ。前払いカード決済が選択されると，情報提供者サー
バ４００は，使用者コンピュータ３００とサーバコンピ
ュータ５００とを接続させる。サーバコンピュータ５０
０は，使用者コンピュータ３００から入力された前払い
カード番号から前払いカードの現在残額，販売可能可
否，販売後残額情報をデータベースから取り出して該当
使用者コンピュータ３００へ出力し，販売承認データを
情報提供者サーバ４００へ伝送し，情報提供者サーバ４
００から商品の代金が請求されると該当金額を支払う。
情報提供者サーバ４００は，使用者に情報または商品を
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，前払いカードを用
いた電子商取引システムに関するものであり，より詳し
くは，インターネット（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ）等の通信網
に開設されたショピングモール（ｓｈｏｐｐｉｎｇ ｍ
ａｌｌ）及び有料情報サイト等の情報提供者を通して，
図書，音楽ソフト等の各種商品を購入したり，又はディ
ジタル情報等の各種有料情報サービスを用いる場合，予
め一定金額を支払い購入した前払いカードを，商品購入
及び情報利用による決済手段として利用することができ
る，前払いカードを用いた電子商取引システムおよびそ
の取引方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に，電子技術が発達すると共に高度
情報化社会で必須的な情報を利用するために，コンピュ
ータ等のような各種情報通信製品が開発されて幅広く使
用されている。

【０００３】このようなコンピュータの爆発的な普及と
共に，最近は全世界の使用者が時間と空間を共有するこ
とができる領域であるインターネットを介して，全世界
が１つのネットワークに連結される傾向である。このイ
ンターネット上に独自のウェブサイトを開設して全世界
のネチズン（ｎｅｔｉｚｅｎ）に自分自身を広報した
り，又は独自の情報を提供することはもちろん，必要と
する情報を容易に探すことができる。

【０００４】即ち，使用者がコンピュータに設置された
インターネットエクスプローラ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｅ
ｘｐｌｏｒｅｒ）又はネッスケープナビゲータ（Ｎｅｔ
ｓｃａｐｅ （登録商標）Ｎａｖｉｇａｔｏｒ）等のウ
ェブブラウザ（ｗｅｂ ｂｒｏｗｓｅｒ）を駆動させて
インターネットに接続した後，特定なＵＲＬ（Ｕｎｉｖ
ｅｒｓａｌＲｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ）を入力
すると，ウェブブラウザは，該当ウェブページがあるサ
ーバに接続し，使用者はこのウェブページにあるテキス
ト，又はグラフィックからなる各種情報を利用すること
ができる。

【０００５】また，最近インターネット上に仮想のショ
ピング空間を備えたウェブサイトが大幅に増加されるこ
とによって，使用者は商店に行かなくてもウェブサイト
上で，図書，音楽ソフト等自分が必要とする商品を直接
選択した後，クレジットカード，ＩＣカード，ディジタ
ルキャッシュ（ｄｉｇｉｔａｌ ｃａｓｈ）等を用いて
代金支払いを行うと，郵便で選択した商品を受けること
ができる。

【０００６】図１は，上述のような従来技術によるクレ
ジットカードを用いた電子商取引システムを示した図で
ある。使用者が使用者コンピュータ１１を使用してイン
ターネットに接続した後，情報提供者サーバ１２側で提
供する各種商品または情報を選択すると，情報提供者サ
ーバ１２では，使用者が選択した商品または情報の費用
を決済するためのクレジットカード情報入力画面を該当
使用者コンピュータ１１へ提供する。

【０００７】そしてクレジットカード情報入力画面を通
して使用者がクレジットカード情報を全部入力すると，
情報提供者サーバ１２は，使用者が選択した商品，又は
情報を提供し，該当費用をクレジットカード会社１３に
請求する。

【０００８】これによってクレジットカード会社１３
は，情報提供者サーバ１２に一定手数料を除いた後，費
用を支払い，使用者の決済日に該当費用を請求するよう
になる。

【０００９】また，図２は，ＩＣカード等のスマートカ
ードを用いた電子商取引システムを示した図である。使
用者がＩＣカード会社２４に所定の金額を支払ってＩＣ
カードを購入した後，インターネットに接続して情報提
供者サーバ２３側で提供する各種商品または情報を選択
すると，情報提供者サーバ２３では，使用者が選択した
商品または情報の費用を決済するため，ＩＣカードの金
額が該当使用者コンピュータ２１に備えたカード読み取
り機２２から伝送される。

【００１０】これにより情報提供者サーバ２３は，カー
ド読み取り機２２から入力されたＩＣカードの金額で使
用者が選択した商品または情報に対する費用を除いた
後，使用者が選択した商品，又は情報を提供し，該当費
用をＩＣカード会社２４に請求する。ＩＣカード会社２
４は，情報提供者サーバ２３側の請求に応じて該当金額
を支払う。

【００１１】図３は，ディジタルキャッシュを用いた電
子商取引システムを示した図面である。使用者がディジ
タルキャッシュ会社３３にクレジットカード情報を入力
して必要とする金額のディジタルキャッシュを購入した
後，インターネットに接続して情報提供者サーバ３２側
から提供される各種商品または情報を選択し，該当商品
または情報の費用を，保有しているディジタルキャッシ
ュで決済する。

【００１２】この場合，使用者がディジタルキャッシュ
を使用するためには専用のプログラムを実行しなければ
ならない。

【００１３】情報提供者サーバ３２では，使用者が選択
した商品または情報の費用をディジタルキャッシュで決
済した後，該当商品または情報を該当使用者コンピュー
タ３１へ出力して使用者が確認するようにし，該当費用
をディジタルキャッシュ会社３３に請求する。

【００１４】これによって，ディジタルキャッシュ会社
３３は，情報提供者サーバ３２側の請求によって所定の
手数料を差し引いた後，該当金額を支払い，支払い費用
を使用者が入力したクレジットカード情報に応じて，ク
レジットカード会社３４に請求して費用が支払われる。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】しかし，上述のような
従来の電子商取引システムのクレジットカードを用いる
場合は，使用者がクレジットカード情報を入力する際
に，ハッキングによってクレジットカード番号が漏出
し，他人によって不正に使用される恐れがあることはも
ちろん，情報提供者サーバによって不正に使用される心
配もある。

【００１６】また，クレジットカードは一定額以上の決
済にしか使用できない場合があり小額決済に適さないこ
とはもちろん，クレジットカードを所有していない使用
者は使用することができない。さらに，所定の手数料支
払による事務処理（ｔｒａｎｓａｃｔｉｏｎ）費用が発
生し，情報提供者サーバ側でコストパフォーマンスが悪
いという問題点がある。

【００１７】そして，ＩＣカード等のスマートカードを
用いる場合は，ＩＣカードに貨幣価値を内臓できる長所
があるが，ＩＣカードを制作するとき，多くの製造費用
が必要であり，偽造される可能性も非常に高い。また，
使用者側では専用のカード読み取り機を備えなえければ
ならないという不便さがある。

【００１８】ディジタルキャッシュを用いる場合には使
用者がディジタルキャッシュ会社にクレジットカード情
報を入力する途中，又は情報提供者サーバがディジタル
キャッシュ会社に費用を請求する途中に，他人のハッキ
ングによって個人情報が漏出し，不正に使用される心配
がある。また，ディジタルキャッシュを使用するために
は，パスワード入力方式の複雑な専用プログラムを使用
しなければならない不便さがあり，二重の手数料支払い
により高価な事務処理費用が必要とされ，コンピュータ
の異常発生のときディジタルキャッシュが消滅する危険
性もある。

【００１９】本発明は，従来の電子商取引システムが有
する上記問題点に鑑みてなされたものであり，本発明の
目的は，インターネット上に開設されたショピングモー
ル及び有料情報サイト等の情報提供者サーバを通して図
書，音楽ソフト等の各種商品を購入したり，又はＭＰ３
音楽ファイル等のディジタル情報を用いるとき，予め一
定金額を支払い，購入した前払いカードを商品購入及び
情報利用による決済手段として利用することができるよ
うにする，前払いカードを用いた電子商取引システムお
よびその取引方法を提供することにある。

【００２０】本発明の他の目的は，使用者が情報提供者
サーバから商品を購入した後，代金を支払う場合発生す
る，使用者の身分漏出の危険を除去して個人の信用情報
を保護し，代金支払いによる電子的事務処理費用を最小
化することによって，小額の決済を可能にして使用者層
を拡大し，インターネットビジネスを活性化し，情報提
供者サーバの受益を保障する前払いカードを用いた電子
商取引システムおよびその取引方法を提供することにあ
る。

【００２１】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明による前払いカードを用いた電子商取引
システムは，不特定多数間の通信回線を連結して相互間
にデータ通信が行われるようにするネットワーク通信網
と，複数の前払いカード販売所を通して前払いカードを
購入した使用者がネットワーク通信網を通して電子商取
引サービスを提供する外部と接続することができるよう
に通信環境が構築されており，外部から提供される複数
の情報，または商品の費用決済のために使用者が入力す
る前払いカード番号を外部へ出力する複数の使用者コン
ピュータと，ネットワーク通信網を通して使用者コンピ
ュータの通信接続が行われると，保有している複数の情
報，又は商品データを該当使用者コンピュータへ出力
し，情報，又は商品を購入する使用者によって前払いカ
ードを使用した費用決済が選択される場合，前払いカー
ド番号を入力するように該当使用者コンピュータを外部
と接続すると共に該当情報，又は商品に対する情報を外
部へ出力し，外部から使用者が選択した情報，又は商品
の販売承認が行われると，該当情報，又は商品を使用者
に提供し，販売承認情報を貯蔵する複数の情報提供者サ
ーバと，情報提供者サーバを通して特定使用者コンピュ
ータが接続されると，該当使用者コンピュータに費用決
済のための前払いカード番号の入力を要求する所定の様
式データを出力し，様式データを通して使用者が入力す
る前払いカード番号によって前払いカードの現在残額，
販売可能可否，販売後残額の料金情報をデータベースか
ら取り出して該当使用者コンピュータへ出力し，販売承
認データを情報提供者サーバへ伝送し，情報提供者サー
バから使用者に提供された情報，又は商品の販売金額が
請求されると該当金額を支払うサーバコンピュータとを
含んで構成される。

【００２２】サーバコンピュータで制作および供給する
前払いカードは，使用者の年齢によって子供及び青少年
向け，あるいは成人向け等複数の使用者等級に分類する
ことができる。

【００２３】また，使用者はサーバコンピュータに直接
接続して，保有している前払いカードの残額問い合わせ
を要請し，該当前払いカードの残額を確かめたり，他の
前払いカードに金額を振り替えたり，残額を増加させる
ための再入金を要求することもできる。

【００２４】情報提供者サーバには，サーバコンピュー
タとの通信用プログラムが設けられ，サーバコンピュー
タに前払いカードの金額情報を依頼し，確認することが
できる。

【００２５】また，本発明による前払いカードを用いた
電子商取引方法は，サーバコンピュータで複数の情報提
供サーバと提携関係を設定し，複数の使用者等級別およ
び費用別前払いカードを制作及び販売する第１の過程
と，情報提供者サーバに接続を行った複数の使用者によ
る，特定情報，又は商品の選択と，前払いカードを用い
た費用決済を選択すると，情報提供者サーバが使用者コ
ンピュータをサーバコンピュータと接続させる第２の過
程と，サーバコンピュータにおいて，使用者が前払いカ
ード費用決済を行うと，特定情報，又は商品の販売承認
を行う第３の過程と，サーバコンピュータから販売承認
情報が入力された特定情報提供者サーバで，販売承認さ
れた特定情報，又は商品を使用者に販売し，サーバコン
ピュータに費用を請求して決済される第４の過程とを含
んで行われる。

【００２６】かかる構成によれば，使用者個人の情報を
保護しつつ，既存の装置で，高価な手数料も必要としな
い前払いカードを用いた電子商取引システムおよびその
取引方法が提供できる。

【００２７】

【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら，
本発明にかかる前払いカードを用いた電子商取引システ
ムおよびその取引方法の好適な実施の形態について詳細
に説明する。なお，本明細書及び図面において，実質的
に同一の機能構成を有する構成要素については，同一の
符号を付することにより重複説明を省略する。

【００２８】図４は，本発明にかかる前払いカードを用
いた電子商取引システムの構成を概略的に示した図であ
る。図４に示すように，ネットワーク通信網２００は，
有線または無線インターネット等の通信網である。後述
される複数の使用者コンピュータ３００，複数の情報提
供者サーバ４００，サーバコンピュータ５００の通信回
線を連結して相互間に前払いカードを用いた電子商取引
と関連したデータ通信が行われる。

【００２９】複数の使用者コンピュータ３００は，複数
の前払いカード販売所１００を通して所定の前払いカー
ドを購入した使用者が，ネットワーク通信網１００を通
して電子商取引サービスを提供する複数の情報提供者サ
ーバ４００と接続することができるように通信環境が構
築されている。

【００３０】また複数の使用者コンピュータ３００は，
通信接続された特定情報提供者サーバ４００から提供さ
れる複数の情報，又は商品データが入力されて画面上に
表示し，特定情報，又は商品を購入する使用者が費用決
済のために入力する前払いカード番号を，後述されるサ
ーバコンピュータ５００へ出力する。

【００３１】このとき，上述の複数の前払いカード販売
所１００で販売される前払いカードは，サーバコンピュ
ータ５００側で子供及び青少年向け，成人向け等年齢に
よって使用者等級を幾つかに区分して制作および供給
し，各前払いカード販売所１００では購入者の年齢によ
って該当前払いカードを販売する。

【００３２】そして前払いカードを購入した各使用者
は，後にネットワーク通信網１００を通して電子商取引
サービスに利用することができるように前払いカードに
印刷されている固有番号を確認する。

【００３３】複数の情報提供者サーバ４００は，後述さ
れるサーバコンピュータ５００と前払いカードを用いる
電子商取引に関連した協定を結ぶ。上述のネットワーク
通信網１００を通して使用者コンピュータ３００の通信
接続が行われると，保有している複数の情報，又は商品
データを該当使用者コンピュータ３００へ出力する。

【００３４】そして，複数の情報提供者サーバ４００
は，情報，又は商品を購入する使用者によって前払いカ
ードを使用した費用決済が選択される場合，前払いカー
ド番号を入力するように該当使用者コンピュータ３００
を後述されるサーバコンピュータ５００と接続すると共
に，該当情報，又は商品に対する情報をサーバコンピュ
ータ５００へ出力し，サーバコンピュータ５００から使
用者が選択した情報，又は商品の販売承認が行われる
と，該当情報，又は商品を使用者に提供し，販売承認情
報を貯蔵する。

【００３５】また，情報提供者サーバ４００は，サーバ
コンピュータ５００と通信するためにソケット（ｓｏｃ
ｋｅｔ）通信プログラムを設置してサーバコンピュータ
５００に前払いカードの金額情報を依頼し，確認するこ
とができるようにし，サーバコンピュータ５００の販売
承認によって各使用者に販売した商品代金の決済をサー
バコンピュータ５００に要請するために決済情報を貯蔵
する。

【００３６】サーバコンピュータ５００は，複数の使用
者が購入した各前払いカード番号による使用者等級及び
費用に対する情報と，前払いカードを用いた複数の情報
提供者サーバ４００と関連したデータをデータベースに
構築する。

【００３７】また，特定情報提供者サーバ４００を通し
て前払いカードを利用するための使用者コンピュータ３
００が接続されると，該当使用者コンピュータ３００に
費用決済のための前払いカード番号入力を要求する，所
定の様式データを出力する。

【００３８】そして，サーバコンピュータ５００は，所
定の様式データを通して使用者が入力する前払いカード
番号によって，データベースに登録されている内容を検
索して該当前払いカードの現在残額，販売可能可否，販
売後残額の料金情報を取り出し，新しく更新された料金
情報を貯蔵すると共に該当使用者コンピュータ３００に
取り出した料金情報を出力し，特定情報，又は商品の販
売承認データを該当情報提供者サーバ４００に伝送し，
情報提供者サーバ４００から使用者に提供された情報，
又は商品の販売金額が請求されると該当金額を支払う。

【００３９】このとき，上述のサーバコンピュータ５０
０から情報提供者サーバ４００に伝送される販売確認情
報は，情報提供者サーバ４００に接続した使用者が選択
した商品決済を正常に行うことができる場合には‘販売
可能’等のメッセージであり，前払いカードの残額が足
りない場合，又は使用者が成人向け前払いカードではな
い子供または青少年向け前払いカードを使用して成人向
け商品を選択する場合には‘代金決済不可’，又は‘商
品販売不可’等のメッセージになる。

【００４０】即ち，情報提供者サーバ４００側で，各使
用者が保有している前払いカードの代金決済可能または
不可能可否，商品販売許容対象または非対象等を確認す
ることができる。

【００４１】また，上述のサーバコンピュータ５００
は，使用者がネットワーク通信網１００を通してサーバ
コンピュータ５００に接続して，保有している前払いカ
ードの残額問い合わせを要請すると，該当前払いカード
の残額を知らせ，使用者によって他の前払いカードに金
額を振り替えたり，再入金を要求する場合，これを行う
ようにする。

【００４２】このように構成された本発明にかかる前払
いカードを利用した電子商取引方法の１実施の形態を図
５から図９を参照して詳しく説明する。図５は，本発明
にかかる前払いカードを利用した電子商取引方法の動作
過程を示したフローチャート，図６から図９は，図５の
各過程を詳細に示したフローチャートである。

【００４３】図５に示すように，サーバコンピュータ５
００では，前払いカードを用いた決済サービスを提供す
る複数の情報提供者サーバ４００と提携関係を設定した
後，複数の使用者等級別および料金別前払いカードを制
作して複数の前払いカード販売所１００を通して一般コ
ンピュータ使用者に販売する（Ｓ１００）。

【００４４】これを，図６を参照しながら詳細に説明す
る。まず，サーバコンピュータ５００で前払いカードを
決済手段に提供する複数の情報提供者サーバ４００と提
携関係を設定し（Ｓ１１０），サーバコンピュータ５０
０には提携関係が設定された複数の情報提供者サーバ４
００のＩＰアドレス（ＩＰ ａｄｄｒｅｓｓ），情報提
供者ＩＤ，決済手数料等をデータベースに構築する（Ｓ
１２０）。

【００４５】そして，サーバコンピュータ５００は，複
数の等級（子供及び青少年向け，成人向け等）と料金
（５０００円，１００００円等）によって前払いカード
を制作し，該当前払いカード別番号，料金，等級をデー
タベースに構築する（Ｓ１３０）。

【００４６】その後制作された前払いカードを複数の前
払いカード販売所１００に提供して使用者に販売させる
（Ｓ１４０）。このとき，複数の等級別および料金別前
払いカードのうち，いずれか１つを購入した使用者は，
前払いカードの所定位置に隠れている番号を確認する。

【００４７】前払いカードを購入した使用者は，コンピ
ュータ３００を使用して複数の情報，又は商品を販売す
る複数の情報提供者サーバ４００に通信接続を行った
後，購入しようとする特定情報，又は商品を選択し，該
当情報提供者サーバ４００から提供される複数の費用決
済手段のうち，いずれか１つの決済手段を選択する（Ｓ
２００）。

【００４８】これを，図７を参照しながら詳細に説明す
る。前払いカードを購入した使用者による特定情報提供
者サーバ４００への通信接続が行われると（Ｓ２１
０），該当情報提供者サーバ４００では，通信接続を行
った該当使用者コンピュータ３００に，販売しようとす
る複数の情報，又は商品情報を出力する（Ｓ２２０）。

【００４９】そして使用者によって購入しようとする特
定情報，又は商品選択信号が入力されるか否かを判断し
（Ｓ２３０），使用者によって特定情報，又は商品が選
択されると，情報提供者サーバ４００で該当情報，又は
商品の費用決済手段を使用者コンピュータ３００へ出力
する（Ｓ２４０）。

【００５０】以後，情報提供者サーバ４００は，使用者
によって費用決済手段として前払いカードが選択される
か否かを判断する（Ｓ２５０）。

【００５１】判断の結果，使用者によって前払いカード
が費用決済手段として選択されると，情報提供者サーバ
４００は，使用者コンピュータ３００をサーバコンピュ
ータ５００に接続させ（Ｓ２６０），サーバコンピュー
タ５００に該当使用者が購入しようとする特定情報，又
は商品情報を出力する（Ｓ２７０）。

【００５２】しかし段階Ｓ２５０の判断の結果，使用者
によって費用決済手段として前払いカードではなくクレ
ジットカード，又は自動交替等が選択されると，情報提
供者サーバ４００は，使用者が選択した費用決済手段と
して特定情報，又は商品の費用決済を行う（Ｓ２８
０）。

【００５３】このとき，サーバコンピュータ５００と提
携している全ての情報提供者サーバ４００との相互通信
のために，サーバコンピュータ５００と通信規約（ｐｒ
ｏｔｏｃｏｌ）に基づくプログラムが設けられ，後述の
ようにサーバコンピュータ５００に前払いカードの金額
情報を依頼し確認することができるようにする。

【００５４】このように上述の過程Ｓ２００を通して使
用者によって特定情報，又は商品と前払いカードを利用
した費用決済手段が選択され，情報提供者サーバ４００
が使用者コンピュータ３００をサーバコンピュータ５０
０と接続させた後，サーバコンピュータ５００は該当使
用者が保有した前払いカードの費用情報を土台に特定情
報，又は商品の販売承認を行う（Ｓ３００）。

【００５５】これを，図８を参照しながら詳細に説明す
る。サーバコンピュータ５００では情報提供者サーバ４
００より提供された特定情報，又は商品の価格情報を確
認した後（Ｓ３１０），該当使用者が保有している前払
いカードの番号を入力するための所定の様式データを該
当使用者コンピュータ３００に出力する（Ｓ３２０）。

【００５６】そして，使用者によって前払いカードの番
号が入力されるか否かを判断し（Ｓ３３０），使用者が
入力した前払いカード番号によってデータベースに構築
されている該当前払いカードの現在残額，販売可能可
否，販売後残額等の料金情報を取り出した後（Ｓ３４
０），取り出された該当前払いカードの残額が，使用者
が選択した情報，又は商品の購買価格以上であるかを判
断する（Ｓ３５０）。

【００５７】判断の結果，前払いカードの残余費用が特
定情報，又は商品価格以上（代金決済が可能）であり，
使用者等級が販売に適合する場合，サーバコンピュータ
５００は，特定情報，又は商品購入費用を控除して該当
前払いカードの残額情報を更新し，該当使用者コンピュ
ータ３００に更新された前払いカードの預金情報を出力
し（Ｓ３６０），特定情報提供者サーバ４００に販売承
認データを出力する（Ｓ３７０）。

【００５８】しかし，段階Ｓ３５０の判断の結果，前払
いカードの残額が特定情報，又は商品価格以下（代金決
済が不可能）の場合，または使用者等級が販売に適合で
はない場合，サーバコンピュータ５００に販売不可情報
を該当使用者コンピュータ３００と情報提供者サーバ４
００に出力して該当情報，又は商品の販売は行われない
（Ｓ３８０）。

【００５９】最後に，サーバコンピュータ５００から販
売承認情報が入力された特定情報提供者サーバ４００で
は販売承認された特定情報，又は商品をデータベースに
貯蔵すると共に該当使用者に販売し，サーバコンピュー
タ５００に販売に応じる費用を請求して決済する。

【００６０】これを，図９を参照しながら詳細に説明す
る。情報提供者サーバ４００は，サーバコンピュータ５
００から販売承認データが入力されるか否かを判断し
（Ｓ４１０），サーバコンピュータ５００から販売承認
データが入力されると前払いカードを用いて費用決済を
行った使用者が選択した特定情報，又は商品情報をデー
タベースに貯蔵した後販売する（Ｓ４２０）。

【００６１】このとき，販売される商品がディジタル情
報の場合，情報提供者サーバ４００は，ネットワーク通
信網１００を通して該当使用者コンピュータ３００に情
報を伝送し，販売される商品が品物の場合，情報提供者
サーバ４００は該当使用者が指定した住所地に該当品物
を発送する。

【００６２】以後，情報提供者サーバ４００は，前払い
カードを利用して販売された情報，又は商品代金の支払
いをサーバコンピュータ５００に要請し（Ｓ４３０），
代金支払いが要請されたサーバコンピュータ５００では
情報提供者サーバ４００で要請した情報，又は商品代金
を確認した後，該当費用を支払い，前払いカードを用い
た電子商取引サービスを終了する（Ｓ４４０）。

【００６３】以上詳細に説明したように，本実施の形態
にかかる前払いカードを用いた電子商取引システムおよ
びその取引方法によれば，使用者の身分が漏出する危険
もなく，不正に使用された場合でも，カードの額面を小
額にしておけば被害も少なくて済み，代金支払いによる
電子的事務処理費用を最小化することによって，小額の
決済を可能にして使用者層を拡大し，インターネットビ
ジネスを活性化し，情報提供者サーバの受益を保障する
ようにできる。

【００６４】以上，添付図面を参照しながら本発明にか
かる前払いカードを用いた電子商取引システムの好適な
実施形態について説明したが，本発明はかかる例に限定
されない。当業者であれば，特許請求の範囲に記載され
た技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正
例に想到し得ることは明らかであり，それらについても
当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

【００６５】

【発明の効果】以上のように本発明によると，老若男女
誰もが容易に購入することができる前払いカードを利用
して電子商取引を行うために，各種商品の決済はもちろ
ん，データベース等の有料情報利用のときに発生する費
用の決済が可能である。

【００６６】よって電子商取引が活性化され，電子商取
引の際，使用者の身分露出及び信用情報漏出がないため
匿名性が保障されることはもちろん，クレジットカード
を有しなくてもインターネットを通して各種商品を容易
に購入することができる効果がある。

【００６７】また，既存の会員制サイトで使用するパス
ワード方式を使用する必要がないため，電子商取引サー
ビスを利用する使用者に利便性を提供でき，ハッキング
による被害は，前払いカードの額面を小額化することで
軽減できる。

【００６８】さらに子供及び青少年向け前払いカードを
制作および販売することによって，使用者等級を制限す
ることができるため，不健全な情報から子供及び青少年
を保護することができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 クレジットカードを用いた従来技術による電
子商取引システムの例を示した図である。

【図２】 ＩＣカードを用いた従来技術による電子商取
引システムの例を示した図である。

【図３】 ディジタルキャッシュを用いた従来技術によ
る電子商取引システムの例を示した図である。

【図４】 本発明による前払いカードを利用した電子商
取引システムの構成を概略的に示した図である。

【図５】 本発明による前払いカードを利用した電子商
取引方法の動作過程を示したフローチャートである。

【図６】図５のＳ１００の動作過程を詳細に示したフロ
ーチャートである。

【図７】図５のＳ２００の動作過程を詳細に示したフロ
ーチャートである。

【図８】図５のＳ３００の動作過程を詳細に示したフロ
ーチャートである。

【図９】図５のＳ４００の動作過程を詳細に示したフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１００ 前払いカード販売所 ２００ ネットワーク通信網 ３００ 使用者コンピュータ ４００ 情報提供者サーバ ５００ サーバコンピュータ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 不特定多数間の通信回線を連結して相互
   間にデータ通信が行われるようにしたネットワーク通信
   網と，複数の前払いカード販売所を通して前払いカード
   を購入した使用者が前記ネットワーク通信網を通して電
   子商取引サービスを提供する外部と接続することができ
   るように通信環境が構築されており，外部から提供され
   る複数の情報，又は商品の費用決済のために使用者が入
   力する前払いカード番号を外部へ出力する複数の使用者
   コンピュータと，前記ネットワーク通信網を通して前記
   使用者コンピュータの通信接続が行われると，保有して
   いる複数の情報，又は商品データを該当使用者コンピュ
   ータへ出力し，情報，又は商品を購入する使用者によっ
   て前払いカードを使用した費用決済が選択される場合，
   前払いカード番号を入力するように該当使用者コンピュ
   ータを外部と接続すると共に，該当情報，又は商品に対
   する情報を外部へ出力し，外部から使用者が選択した情
   報，又は商品の販売承認が行われると，該当情報，又は
   商品を使用者に提供し，販売承認情報を貯蔵する複数の
   情報提供者サーバと，前記情報提供者サーバを通して特
   定使用者コンピュータが接続されると，該当使用者コン
   ピュータに費用決済のための前払いカード番号入力を要
   求するための所定の様式データを出力し，前記様式デー
   タを通して使用者が入力する前払いカード番号によって
   前払いカードの現在残額，販売可能可否，販売後残額の
   料金情報をデータベースから取り出して該当使用者コン
   ピュータへ出力し，販売承認データを前記情報提供者サ
   ーバへ伝送し，前記情報提供者サーバから使用者に提供
   された情報，又は商品の販売金額が請求されると該当金
   額を支払うサーバコンピュータとを含んで構成されるこ
   とを特徴とする前払いカードを用いた電子商取引システ
   ム。
2. 【請求項２】 前記サーバコンピュータ側で制作および
   供給する前払いカードは，使用者の年齢によって子供及
   び青少年向け，あるいは成人向け等複数の使用者等級に
   分類されることを特徴とする請求項１に記載の前払いカ
   ードを用いた電子商取引システム。
3. 【請求項３】 前記サーバコンピュータは，使用者が前
   記サーバコンピュータに直接接続して，保有している前
   払いカードの残額問い合わせを要請すると，該当前払い
   カードの残額を知らせ，使用者によって他の前払いカー
   ドに金額を振り替えたり，再入金を要求する場合，これ
   を行うことを特徴とする請求項１に記載の前払いカード
   を用いた電子商取引システム。
4. 【請求項４】 前記複数の情報提供者サーバには，前記
   サーバコンピュータとの通信用プログラムが設けられ，
   前記サーバコンピュータに前払いカードの金額情報の出
   力を依頼し，確認することができることを特徴とする請
   求項１に記載の前払いカードを用いた電子商取引システ
   ム。
5. 【請求項５】 サーバコンピュータが複数の情報提供サ
   ーバと提携関係を設定し，複数の使用者等級別および費
   用別前払いカードを制作及び販売する第１の過程と，情
   報提供者サーバに接続を行った複数の使用者による，特
   定情報，又は商品の選択と，前払いカードを用いた費用
   決済を選択すると，情報提供者サーバが使用者コンピュ
   ータをサーバコンピュータと接続させる第２の過程と，
   サーバコンピュータにおいて，使用者が前払いカード費
   用決済を行うと，特定情報，又は商品の販売承認を行う
   第３の過程と，サーバコンピュータから販売承認情報が
   入力された特定情報提供者サーバで，販売承認された特
   定情報，又は商品を使用者に販売し，サーバコンピュー
   タに費用を請求して決済される第４の過程とを含んで行
   われることを特徴とする前払いカードを用いた電子商取
   引方法。
6. 【請求項６】 前記第１の過程は，サーバコンピュータ
   が，前払いカードを決済手段に提供する複数の情報提供
   者サーバと提携関係を設定する段階と，提携関係が設定
   された複数の情報提供者サーバと関連するデータをデー
   タベースに構築する段階と，サーバコンピュータで複数
   の使用者等級別および費用別前払いカードを制作し，該
   当前払いカード別番号，料金，等級をデータベースに構
   築する段階と，制作された前払いカードを複数の前払い
   カード販売所に提供して使用者に販売する段階とを含ん
   で行われることを特徴とする請求項５に記載の前払いカ
   ードを用いた電子商取引方法。
7. 【請求項７】 前記第２の過程は，使用者による特定情
   報提供者サーバへの通信接続が行われる段階と，情報提
   供者サーバから，通信接続を行った該当使用者コンピュ
   ータへ複数の情報，又は商品情報を出力する段階と，使
   用者が，特定情報，又は商品選択信号を入力するか否か
   を判断する段階と，情報提供者サーバから，特定情報，
   又は商品の費用決済手段を該当使用者コンピュータへ出
   力する段階と，使用者が費用決済手段として，前払いカ
   ードを選択するか否かを判断する段階と，使用者によっ
   て前払いカードが選択されると，情報提供者サーバが該
   当使用者コンピュータをサーバコンピュータに接続させ
   る段階と，情報提供者サーバからサーバコンピュータ
   へ，該当使用者が購入しようとする特定情報，又は商品
   情報を伝送する段階と，前記前払いカードを選択するか
   否かの判断の結果，前払いカードが選択されないと，使
   用者が選択した費用決済手段によって特定情報，又は商
   品の費用決済を行う段階とを含んで行われることを特徴
   とする請求項５に記載の前払いカードを用いた電子商取
   引方法。
8. 【請求項８】 前記第３の過程は，サーバコンピュータ
   が，情報提供者サーバへ提供された，特定情報，又は商
   品の価格情報を確認する段階と，サーバコンピュータ
   が，該当使用者が保有している前払いカードの番号を入
   力させるための所定の様式データを該当使用者コンピュ
   ータへ出力する段階と，使用者によって前払いカード番
   号が入力されたか否かを判断する段階と，使用者が入力
   した前払いカード番号によって，データベースに構築さ
   れている該当前払いカードの残額情報を取り出す段階
   と，該当前払いカードの残額費用が使用者の選択した情
   報，又は商品の購買価格以上であるか否かを判断する段
   階と，前払いカードの残額が購買価格以上の場合，特定
   情報，又は商品購入費用を控除して，該当前払いカード
   の残額情報を更新し，該当使用者コンピュータに更新さ
   れた前払いカードの残額情報を出力する段階と，サーバ
   コンピュータから特定情報提供サーバへ販売承認データ
   を出力する段階と，前払いカードの残額が購買価格以下
   の場合，販売不可情報を該当使用者コンピュータと情報
   提供者サーバとへ出力する段階とを含んで行われること
   を特徴とする請求項５に記載の前払いカードを用いた電
   子商取引方法。
9. 【請求項９】 前記第４の過程は，サーバコンピュータ
   から販売承認データが入力されたか否かを判断する段階
   と，前払いカードを用いて費用決済を行った使用者が選
   択した特定情報，又は商品情報を貯蔵した後，販売する
   段階と，情報提供者サーバが販売した情報，又は商品代
   金の支払いをサーバコンピュータに要請する段階と，サ
   ーバコンピュータから情報提供サーバへ要請した情報，
   又は商品代金を決済する段階とを含んで行われることを
   特徴とする請求項５に記載の前払いカードを用いた電子
   商取引方法。