JP2001005155A - 撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材及びこれを用いた画像形成方法 - Google Patents

撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材及びこれを用いた画像形成方法

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JP2001005155A
JP2001005155A JP11178566A JP17856699A JP2001005155A JP 2001005155 A JP2001005155 A JP 2001005155A JP 11178566 A JP11178566 A JP 11178566A JP 17856699 A JP17856699 A JP 17856699A JP 2001005155 A JP2001005155 A JP 2001005155A
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color photographic
photographic light
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Noriyuki Kokeguchi
典之 苔口
Hiromichi Mizukami
裕道 水上
Yoshihiko Suda
美彦 須田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 撮影用熱現像カラー写真感光材料を用いて高
コントラストで画像欠陥の少ない画像を得ることが出来
る画像形成方法の提供。 【解決手段】 支持体上に、感光性ハロゲン化銀、下記
一般式(1)などで示される現像主薬、その酸化体との
カップリングにより非拡散性色素を形成する化合物、バ
インダーよりなる写真構成層を有する撮影用熱現像カラ
ー写真感光材料と、感光材料用処理部材とを、露光後、
水の存在下で貼り合わせ加熱することで、感光材料中に
カラー画像を形成させる画像形成方法において、水に難
溶な金属化合物及びそれを構成する金属イオンと錯形成
可能な錯化剤が、感光材料及び感光材料用処理部材に含
有され、かつ以下の関係が満たされていることを特徴と
する方法。 pKamax−pHs≦1.0 pHs≦10.5 (ここで,pKamaxは錯化剤の最も高いpKa値を表
し、pHsは錯化剤を含む撮影用熱現像カラー感光材料
の膜面pHを表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮影用ハロゲン化銀
カラー写真感光材料の現像を行うための新規な熱現像感
光材料用処理部材と、それを用いた画像形成方法および
デジタル画像情報作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料は、高感度で
あること、階調性に優れていること等、他の感光材料に
比べて非常に優れた特性を有しているため、今日盛んに
用いられている。特にハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、安価であること、画質が良いこと、画像保存性に優
れていることから、画像情報の記録や鑑賞や保存に対し
ては非常に優れた記録材料であると市場からは認識され
ている。
【0003】また撮影用としては、近年、簡易な固定焦
点レンズ付きのプラスチック製カメラにハロゲン化銀感
光材料を装填した状態で販売される、いわゆるレンズ付
きフィルムユニットが普及してきている。これは、通常
カメラにフィルムを装填する煩わしさや装填ミスによる
失敗から使用者を解放し、又、その簡便性から写真撮影
の機会の増大をもたらした。
【0004】レンズ付きフィルムユニットは、周知の如
くメーカーにより予め感光材料が装填された撮影ユニッ
トであって、ユーザーは装填された1本の感光材料の撮
影にのみ使用し、撮影終了後にはレンズ付きフィルムユ
ニットは感光材料を収めたままの状態で現像所に送られ
るものであることから、カメラは極めてシンプルな構造
に造られており低価格化が図られている。
【0005】上記システムは広く現在普及しているシス
テムであるが、これらシステムのさらなる簡便性に対す
る要求はますます強くなりつつある。改良が望まれる点
として、例えば、(1)ハロゲン化銀感光材料の発色現
像、漂白処理、定着処理に使用される処理液の減量や装
置の簡略化、(2)処理液に含まれる発色現像主薬や鉄
キレート化合物等の、環境への排出が制限されている化
合物の減量や撤廃、(3)処理速度の短縮化、(4)レ
ンズ付きフィルムユニットの小型軽量化、高感度化等が
挙げられる。
【0006】現像工程を加熱によって行う熱現像処理は
公知であり、白黒画像およびカラー画像を得るものが知
られている。既存のシステムとしては、富士写真フィル
ム株式会社よりピクトログラフィーシステム、3M社の
ドライシルバー等が提案されているが、熱現像方式によ
る撮影用感光材料の商品例は知られていない。
【0007】熱現像感光材料は通常支持体上にバインダ
ー、感光性ハロゲン化銀乳剤、還元剤および必要に応じ
て色素供与物質、有機銀塩やその他、各種の写真用添加
剤を有している。
【0008】かかる熱現像感光材料を用いた画像形成方
法において、高コントラストな画像を得るために、現像
或いは色素転写の過程で反応系のpHを高くする方法が
検討されている。例えば特開昭56−13745号、同
57−132332号等には、塩基発生剤を予め熱現像
感光材料及び/又は受像材料中に含有させておく方法が
開示されている。
【0009】しかしこの方法では塩基成分を含有した塗
布液のpHが非常に高くなる傾向にあり、親水性バイン
ダーの物性を劣化させやすく、塗布故障を生じたり、画
像形成時に周りに比べて画像濃度が異常に低いムラ(所
謂白抜けムラ)や、周りに比べて画像濃度が異常に高い
ムラ(所謂黒ポチムラ)を生じやすかった。又塩基成分
を含有させた塗布液を酸性成分で中和させ、親水性バイ
ンダーの物性を維持しようとした場合、本来の目的であ
る現像でのpH上昇の効果が充分に得られないという問
題があった。
【0010】又、英国特許第998,949号、米国特
許第3,220,846号、同3,523,795号、
特開昭50−22625号、同59−168440号、
同59−168441号、同59−180537号、同
60−237443号、同61−32844号、同61
−36743号、同61−52639号、同61−51
139号、同61−51140号、同61−52638
号、同61−53631号、同61−53634号、同
61−53635号、同61−53636号、同61−
53637号、同61−53638号、同61−536
39号、同61−53640号、同61−55644
号、同61−55645号、同61−55646号、同
61−219950号、同61−251840号等に
は、加熱によって塩基成分を放出又は形成する化合物
(塩基プリカーサー)を予め熱現像感光材料及び/又は
処理部在中に含有させておく方法が開示されている。
【0011】しかし、これらの塩基プリカーサーを熱現
像感光材料及び/又は処理部材中に含有させた場合、保
存中に外気の影響(温度、湿度など)を受けやすく、吸
湿ににより皮膜のべとつきを生じたり、分解により写真
性能を劣化させたりする欠点があった。
【0012】一方、米国特許第3,260,598号に
は、水に難溶な金属水酸化物と、この金属水酸化物を構
成する金属と配位結合が可能な配位子のナトリウム又は
カリウム塩(錯化剤)との反応によりpHを高くする方
法を利用した画像形成方法が開示されている。
【0013】この方法は画像形成時迄、水に難溶な金属
水酸化物と錯化剤とを物理的に隔てられた状態にしてお
けるので、保存による皮膜物性の低下や写真性能の劣化
を軽減することが出来るが、本発明者の検討の結果、本
発明にかかわる一般式(1)〜(5)で示される現像主
薬、現像主薬の酸化体とのカップリング反応により非拡
散性発色色素を形成する化合物を用いる場合、前記拡散
性色素を用いるピクトロシステム、又モノクロ拡散転写
等の既知のシステムよりも、発色性を向上させるため更
に系内のpHを高く設計する必要があることが判明して
おり、本発明のかかわる発色現像主薬の熱現像反応を利
用した画像形成方法において得られる画像のコントラス
ト向上、保存時の処理安定性の向上にはさらなる技術開
発が望まれているところである。
【0014】特開平5−265168号、同6−102
644号、同4−218044号、同10−21388
9号には熱現像カラー感光材料にビニルスルホン系硬膜
剤を使用する技術、又特開平7−29522号には感光
材料にポリビニルアルコールを使用する技術、特開平4
−139447号には拡散性色素を固定する色素固定要
素に天然高分子多糖類を使用する技術が開示されている
が、本発明のかかわる非拡散性色素を撮影用熱現像カラ
ー写真感光材料中に形成させるための熱現像処理部材へ
の使用例や、本発明によって得られる効果である発色
性、保存時安定性の向上については何ら記載されていな
い。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第1の
目的は、撮影用熱現像カラー写真感光材料を用いて高コ
ントラストで画像欠陥の少ない画像を得ることが出来る
画像形成方法を提供することにある。又、第2の目的
は、撮影用熱現像カラー写真感光材料及び/又はこれを
熱現像処理する熱現像カラー写真感光材料用処理部材を
長期間保存しても、皮膜物性や写真性能を損ねることが
なく、高コントラストの画像が得られる画像形成方法を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の手段により達成される。
【0017】1.支持体上に、感光性ハロゲン化銀、下
記一般式(1)〜(5)で示される現像主薬、現像主薬
の酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素を
形成する化合物、バインダーよりなる写真構成層を有す
る撮影用熱現像カラー写真感光材料と、撮影用熱現像カ
ラー写真感光材料用処理部材とを、該熱現像カラー写真
感光材料の露光後、水を存在させた状態で貼り合わせて
加熱することにより、該熱現像カラー写真感光材料中に
カラー画像を形成させる画像形成方法において、水に難
溶な金属化合物及び該金属化合物を構成する金属イオン
と水の存在下で錯形成可能な錯化剤が、該撮影用熱現像
カラー写真感光材料及び該撮影用熱現像カラー写真感光
材料用処理部材の少なくとも一方に含有され、かつ以下
の関係が満たされていることを特徴とする画像形成方
法。
【0018】pKamax−pHs≦1.0 pHs≦10.5 (ここで、pKamaxは錯化剤の最も高いpKa値を表
し、pHsは該錯化剤を含む撮影用熱現像カラー写真感
光材料又は撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材
の膜面pHを表す。)
【0019】
【化5】
【0020】(式中、Yはヒドロキシル基、−N(R
a)(Rb)基を表し、R1〜R4は各々水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボン
アミド基、アリールカルボンアミド基、アルキルスルホ
ンアミド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリーリチオ
基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル
基、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基、アリ
ールスルファモイル基、スルファモイル基、シアノ基、
アルキルスルフォニル基、アリールスルフォニル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、又はア
シルオキシ基を表し、R5は置換又は無置換の、アルキ
ル基、アリール基、又は複素環基を表す。Zは芳香環
(複素芳香環も含む)を形成する原子群を表し、Zがベ
ンゼン環である場合、そのハメット定数(σp)の合計
値は1以上である。R6は置換又は無置換のアルキル基
を表す。Xは酸素原子、硫黄原子、セレン原子またはア
ルキル置換もしくはアリール置換の3級窒素原子を表
す。R7、R8、R9、R10は水素原子または置換基を表
し、R7、R8、R9、R10が互いに結合して2重結合ま
たは環を形成してもよい。) 2.前記錯化剤が下記一般式(6)又は一般式(7)で
表されるポリカルボン酸誘導体であることを特徴とする
前記1に記載の画像形成方法。
【0021】
【化6】
【0022】(式中、R11は水素原子、それぞれ置換又
は未置換のアルキル基、シクロアルキル基又はアリール
基を表す。R12及びR13は各々独立に水素原子、カルボ
キシメチル基又はカルボキシエチル基を表す。q、r、
s及びtは各々独立に、1又は2を表す。pは0又は1
を表す。但しp+r+t=3である。)
【0023】
【化7】
【0024】(式中、R14及びR15は各々独立に、水素
原子、それぞれ置換又は未置換のアルキル基、シクロア
ルキル基、アリール基、ヒドロキシアルキル基又はカル
ボキシアルキル基を表す。R16及びR17は各々独立に、
水素原子、アルキル基又は、それぞれ置換もしくは未置
換のカルボキシメチル基、カルボキシエチル基を表す。
qおよびsは各々独立に、1又は2を表す。Jは2価の
連結基を表す。) 3.前記錯化剤が一般式(8)で表されるカルボン酸誘
導体であることを特徴とする前記1に記載の画像形成方
法。
【0025】
【化8】
【0026】(式中、Aはそれぞれ置換基を有してもよ
いシクロアルキル基、フェニル基又は複素環基を表し、
縮合環を形成していてもよい。Mは同じでも異なっても
よく、アルカリ金属、アンモニウムイオン又は有機塩基
を表す。) 4.前記一般式(8)におけるAがそれぞれ置換基を有
していてもよいピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニ
ル基、ピリダジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イ
ミダゾリル基、テトラゾリル基及びフリル基から選ばれ
る複素環基、又は置換基を有してもよいフェニル基であ
ることを特徴とする前記3に記載の画像形成方法。
【0027】5.前記金属化合物が錯化剤に対してモル
比として過剰であることを特徴とする前記1〜4のいず
れか1項に記載の画像形成方法。
【0028】6.前記撮影用熱現像カラー写真感光材料
及び前記撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材の
少なくとも一方にホウ酸塩が含有されていることを特徴
とする前記1〜5のいずれか1項に記載の画像形成方
法。
【0029】7.支持体上に、感光性ハロゲン化銀、前
記一般式(1)〜(5)で表される現像主薬、現像主薬
の酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素を
形成する化合物、バインダーよりなる写真構成層、及び
水に難溶な金属化合物を含む写真構成層を有する撮影用
熱現像カラー写真感光材料と水の存在下で貼り合わせ加
熱する事により該撮影用熱現像カラー写真感光材料中に
カラー画像を形成させる為の撮影用熱現像カラー写真感
光材料用処理部材において、該金属化合物を構成する金
属イオンと水の存在下で錯形成可能な錯化剤を含有する
層を少なくとも1層有し、かつ該錯化剤を含有する層又
は他の構成層が下記一般式(9)で表されるビニルスル
ホン系硬膜剤により硬化されていることを特徴とする撮
影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材。
【0030】一般式(9) L−(SO2−X)m (式中、Lはm価の連結基を表し,Xは−CH=CH2
又は−CH2CH2Yを表し、Yは塩基によってHYの形
で脱離しうる基を表す。) 8.ビニルスルホン系硬膜剤が水酸基を有することを特
徴とする前記7に記載の撮影用熱現像カラー写真感光材
料用処理部材。
【0031】9.ビニルスルホン系硬膜剤の添加量が、
硬膜可能な親水性バインダー量1gにつき1mg以上5
0mg以下であることを特徴とする前記7又は8に記載
の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材。
【0032】10.支持体上に、感光性ハロゲン化銀、
前記一般式(1)〜(5)で表される現像主薬、現像主
薬の酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素
を形成する化合物、バインダー、水に難溶な金属化合物
を含む写真構成層を有する撮影用熱現像カラー写真感光
材料と水の存在下で貼り合わせ加熱する事により該撮影
用熱現像カラー写真感光材料中にカラー画像を形成させ
る為の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材にお
いて、該金属化合物を構成する金属イオンと水の存在下
で錯形成可能な錯化剤を含有する層を有し、かつ炭素数
が4以上のアルキル基を末端に有するポリビニルアルコ
ールを、該錯化剤を含有する層又は他の少なくとも1層
に含有することを特徴とする撮影用熱現像カラー写真感
光材料用処理部材。
【0033】11.前記錯化剤を含有する層を挟んで支
持体側とは反対側に位置する層の少なくとも1層に前記
炭素数が4以上のアルキル基を末端に有するポリビニル
アルコールを含有することを特徴とする前記10に記載
の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材。
【0034】12.前記炭素数が4以上のアルキル基を
末端に有するポリビニルアルコールの添加量が0.00
1〜0.500g/m2であることを特徴とする前記1
0又は11に記載の撮影用熱現像カラー写真感光材料用
処理部材。
【0035】13.支持体上に、感光性ハロゲン化銀、
前記一般式(1)〜(5)で表される現像主薬、現像主
薬の酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素
を形成する化合物、バインダー、水に難溶な金属化合物
を含む写真構成層を有する撮影用熱現像カラー写真感光
材料と水の存在下で貼り合わせ加熱する事により該撮影
用熱現像カラー写真感光材料中にカラー画像を形成させ
る為の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材にお
いて、該金属化合物を構成する金属イオンと水の存在下
で錯形成可能な錯化剤を含有する層を少なくとも1層有
し、かつCa2+、Mg2+、Zn2+、Co3+、Ni2+から
選ばれる2価以上のカチオン類を合計0.01〜50m
mol/m2及び紅藻類に由来する天然高分子多糖類
を、該錯化剤を含有する層又は他の層の少なくとも1層
に含有することを特徴とする撮影用熱現像カラー写真感
光材料用処理部材。
【0036】14.前記紅藻類に由来する天然高分子多
糖類がκ−カラギーナン、ι−カラギーナン、λ−カラ
ギーナン、ファーセレランから選ばれる天然高分子多糖
類であることを特徴とする前記13に記載の撮影用熱現
像カラー写真感光材料用処理部材。
【0037】15.支持体上に、感光性ハロゲン化銀、
前記一般式(1)〜(5)で表される現像主薬、現像主
薬の酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素
を形成する化合物、バインダー、水に難溶な金属化合物
を含む写真構成層を有する撮影用熱現像カラー写真感光
材料と水の存在下で貼り合わせ加熱する事により該撮影
用熱現像カラー写真感光材料中にカラー画像を形成させ
る為の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材にお
いて、該金属化合物を構成する金属イオンと水の存在下
で錯形成可能な錯化剤を含有する層を少なくとも1層有
し、かつCa2+、Mg2+、Zn2+、Co3+、Ni2+から
選ばれる2価以上のカチオン類を合計0.01〜50m
mol/m2及びジェランガムを、該錯化剤を含有する
層又は他の層の少なくとも1層に含有することを特徴と
する撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材。
【0038】16.炭素数が4以上のアルキル基を末端
に有するポリビニルアルコールを含有する層を少なくと
も1層有し、かつ2価以上のカチオン類を0.01〜5
0mmol/m2及び紅藻類に由来する天然高分子多糖
類又はジェランガムを、該炭素数が4以上のアルキル基
を末端に有するポリビニルアルコールを含有する層又は
他の層の少なくとも1層に含有することを特徴とする前
記7に記載の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部
材。
【0039】17.前記撮影用熱現像カラー写真感光材
料を予め撮影可能な状態に、固定焦点レンズ付きフィル
ムユニットに装填し、撮影することにより露光を行うこ
とを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の画像
形成方法。
【0040】18.支持体上に、感光性ハロゲン化銀、
前記一般式(1)〜(5)で表される現像主薬、現像主
薬の酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素
を形成する化合物、バインダー、水に難溶な金属化合物
を含む写真構成層を有する撮影用熱現像カラー写真感光
材料を、予め撮影可能な状態に、固定焦点レンズ付きフ
ィルムユニットに装填し、撮影することにより露光を行
った後、前記7〜16のいずれか1項に記載の撮影用熱
現像カラー写真感光材料用処理部材を用いて熱現像する
ことにより該撮影用熱現像カラー写真感光材料中にカラ
ー画像を形成させることを特徴とする画像形成方法。
【0041】19.レンズ付きフィルムユニットのEV
値が6.5以上であることを特徴とする前記17又は1
8に記載の画像形成方法。
【0042】20.1駒当たりの露光領域面積が80m
2以上250mm2以下の面積であることを特徴とする
前記17〜19のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【0043】21.前記17〜20に記載の画像形成方
法により得られた画像をスキャナーで読みとる事により
デジタル画像情報に変換することを特徴とするデジタル
画像情報作成方法。
【0044】22.ハロゲン化銀又は現像銀の全部又は
一部が残存した状態でスキャナー読みとりを行うことを
特徴とする前記21に記載のデジタル画像情報作成方
法。
【0045】本発明の画像形成方法においては、水に難
溶な金属化合物と、該金属化合物を構成する金属イオン
と水の存在下で錯形成可能な錯化剤を含む撮影用カラー
熱現像感光材料(以下熱現像感光材料ということがあ
る)及び/又はその撮影用熱現像カラー写真感光材料用
処理部材(以下処理部材とする)が用いられる。
【0046】上記水に難溶な金属化合物の例としては、
20℃の水に対する溶解度(水100g中に溶解する溶
質のグラム数)が0.5以下の金属酸化物、水酸化物、
炭酸塩、燐酸塩、珪酸塩、硼酸塩、アルミン酸塩などが
挙げられる。中でも一般式(I)で表される金属化合物
を用いることが好ましい。
【0047】一般式(I) Zmn ここで、Zはアルカリ金属以外の金属を表し、Xは酸化
物イオン、水酸化物イオン、炭酸イオン、燐酸イオン、
硼酸イオン又はアルミン酸イオンを表す。m及びnは各
々、ZとXの原子価が均衡を保てるような整数を表す。
【0048】一般式(I)で表される金属化合物は結晶
水を有してもよく、又、複塩を形成してもよい。
【0049】Zの好ましい例としては、Zn2+、C
2+、Ni2+、Fe2+、Mn2+、Cu2+、Hg2+、Zr
2+等の遷移金属イオン及びBa2+、Sr2+、Ca2+等の
アルカリ土類金属イオンが挙げられるが、特に好ましく
は、Zn2+、Co2+、Ni2+、Cu2+、Mn2+が挙げら
れる。
【0050】Xの好ましい例としては、酸化物イオン、
水酸化物イオン及び炭酸イオンが挙げられる。
【0051】一般式(I)で表される水に難溶な金属化
合物の具体例を以下に挙げる。
【0052】Zn(OH)2、ZnO、Co(OH)2
CoO、Ni(OH)2、Cu(OH)2、Fe(OH)
2、Mn(OH)2、BaCO3、SrCO3、CaC
3、塩基性炭酸亜鉛、塩基性炭酸コバルト、塩基性炭
酸ニッケル、塩基性炭酸ビスマス。
【0053】これらの化合物の中でも、特に水を含む分
散媒で分散した時に、分散液に着色のないものが好まし
い。最も好ましいのはZnO、Zn(OH)2である。
【0054】上述の水に難溶な金属化合物を構成する金
属イオンと水の存在下で錯形成可能な錯化剤の例として
は、上述の水に難溶な金属化合物を構成する金属イオン
とのキレート安定度定数(logK)が1以上となる錯
塩を形成する錯化剤が挙げられる。これらの錯化剤につ
いては、例えば無機化学全書(1959年,丸善発
行)、金属キレート(1967年,南江堂発行)、エー
・イー・マーテル,アール・エム・スミス(A.E.M
artell,R.M.Smith)共著“クリティカ
ル・スタビリティ・コンスタンツ(Critical
StabilityConstants)第1〜5
巻”、プレナムプレス(Plenum Press)等
に記載されている。
【0055】具体的にはアミノカルボン酸類、アミノポ
リカルボン酸類、脂肪族カルボン酸類(モノ、ジ、ト
リ、テトラカルボン酸類)、芳香族カルボン酸類及びそ
の誘導体、ピリジン誘導体、β−ジケトン類、ポリ燐酸
類、ポリアクリレート類、ヒドロキサム酸類等が挙げら
れる。
【0056】上記錯化剤の中でも、特に下記一般式
(6)又は一般式(7)で表されるアミノポリカルボン
酸類が好ましい。
【0057】
【化9】
【0058】式中、R11は水素原子、それぞれ置換又は
未置換のアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基
を表す。R12及びR13は各々独立に、水素原子、カルボ
キシメチル基又はカルボキシエチル基を表す。q、r、
s及びtは各々独立に、1又は2を表す。pは0又は1
を表す。ただし、p+r+t=3である。
【0059】
【化10】
【0060】式中、R14及びR15は各々独立に、水素原
子、それぞれ置換又は未置換のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基、ヒドロキシアルキル基又はカルボ
キシアルキル基を表す。R16及びR17は各々独立に、水
素原子、アルキル基又は、それぞれ置換もしくは未置換
のカルボキシメチル基、カルボキシエチル基を表す。q
及びsは各々独立に、1又は2を表す。Jは2価の連結
基を表す。
【0061】上記Jで表される2価の連結基の中で好ま
しいものとしては、−CH2CH2−、−(CH23−、
−CH(OH)CH2−、−CH(CH3)CH2−、−
CH2CH2N(R18)CH2CH2−(R18は水素原子、
ヒドロキシル基、カルボキシメチル基又はカルボキシエ
チル基を表す)等が挙げられる。
【0062】本発明に用いられる錯化剤の代表的具体例
を以下に挙げる。
【0063】
【化11】
【0064】
【化12】
【0065】これらの錯化剤は試薬品として購入、ある
いはバイルシュタイン・ハンドブーフ・デァ・オーガニ
ッシェン・ヘミー(Beilstein Handbu
chder Organischen Chemi
e)、アンナーレン・デァ・ヘミー(Ann.Che
m.)、ケミカル・アブストラクツ(Chem.Abs
tr.)、ジャーナル・オフケ・ザ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイアティ(J.Am.Chem.So
c.)、モナッシェフテ・ヒュール・ヘミー(Mona
tsh.Chem.)、ジュルナール・デァ・ルッシシ
ェン・フィジカリッシュ−ヘミッシェン・ゲゼルシャフ
ト(Journal der Russischen
Physikalish−Chemischen Ge
sellschaft)等の抄録誌、報文献に数多く報
告されており、これらに記載された方法に従って合成す
ることができる。
【0066】これらの錯化剤は塩の形で塗布液中に添加
されることが好ましい。塩を構成するための対イオンの
例としては、Na+、K+のようなアルカリ金属イオン、
置換もしくは非置換のアンモニウムイオン、グアニジウ
ムイオン又はアミジニウムイオン等が挙げられる。又、
錯化剤は塗布液中及び塗布後の皮膜中において着色のな
いものが好ましい。
【0067】前記水に難溶な金属化合物と錯化剤の組合
せ方は任意であり、それぞれ単独で使用しても併用して
もよいが、好ましくは形成される錯体が無色である組合
せが好ましい。
【0068】錯化剤は、pKamax−pHs≦1.0、
pHs≦10.5の関係を満たしていれば、どのような
形で添加されていてもよく、錯化剤が2層以上に分けて
塗設されてもよい。又、錯化剤が2種類以上併用される
場合は、各錯化剤のpKamaxのうち最も高いものとp
Hsの間に上記の関係が満たされなければならない。
【0069】ここで言うpHsとは、錯化剤を含有する
熱現像感光材料又は処理部材の現像処理前の膜面pHを
表し、熱現像感光材料又は処理部材上にイオン交換水3
0μlを滴下し、そこに平面pH電極を載せて20〜2
5℃の雰囲気下で測定されるpH値である。
【0070】又、ここで言う錯化剤の最も高いpKa値
(pKamax)とは、以下のように定義される。
【0071】錯化剤が一塩基酸である場合には、その酸
解離定数をK1とすると pKamax=−logK1 で表される。
【0072】錯化剤が二塩基酸以上の多塩基酸である場
合、通常複数の酸解離平衡が現れ、pHの低い方から各
酸解離平衡に対して酸解離定数K1、K2、・・・Kn
与えられる(ここで、Knは最も高pH側に現れる酸解
離平衡の酸解離定数)。このような場合、pKamax
−logKnと定義される。
【0073】例えば、エチレンジアミン四酢酸は4つの
酸解離平衡を有しており、各pKa値は、低い方から順
に1.99、2.67、6.16及び10.26であ
る。この場合、pKamaxは10.26である。
【0074】なお、酸解離定数は20℃、イオン強度
0.1の条件で測定された値を用いる。
【0075】pKamax−pHs>1.0の場合、錯形
成反応により生じた塩基は錯化剤自身と中和反応を起こ
す割合が大きく、画像形成系のpH上昇が有効に行われ
ず、高コントラストな画像を得ることが難しい。pKa
maxとpHsの関係において、特に好ましいのはpKa
max−pHs≦0.5となる場合である。
【0076】一方、pHsを高くしていった場合、画像
形成系のpH上昇は有効に行われるが、pHs値が1
0.5を超えてしまうと、皮膜表面への錯化剤の析出や
ベトつきが発生したりして、取り扱い性が悪くなった
り、皮膜物性の低下を生じ易い。又、pHs値が10.
5を超えるような場合、塗布液中の硬膜剤との反応性が
高くなり、製造トラブルを生じ易く、又、乾燥皮膜とし
て十分な皮膜強度が得られないことがある。特に好まし
いpHs値は10.2以下である。
【0077】上記錯化剤は、熱現像感光材料及び処理部
材のいずれか又は両方に含ませることが出来るが、保存
時の写真性能の劣化を軽減できるという観点から熱現像
感光材料の非感光性層及び処理部材のいずれか又は両方
に含まれる形態が好ましい。更に好ましくは処理部材に
添加する形態が挙げられる。これは、錯化剤とハロゲン
化銀が近接して存在すると、保存時において錯化剤と銀
イオンの錯体が形成され易いためと推測される。
【0078】錯化剤の好ましい添加量は、画像形成系全
体として1〜100ミリモル/m2が好ましく、更に好
ましくは5〜50ミリモル/m2である。
【0079】前記水に難溶な金属化合物は、熱現像感光
材料及び処理部材のいずれか又は両方に含ませることが
出来るが、塗布液中での錯形成反応を防ぐために錯化剤
とは別の層に含まれる形態が好ましい。又、好ましい添
加量は水に難溶な金属化合物の粒子サイズに依存する
が、画像形成系全体として1〜200ミリモル/m2
あり、特に好ましくは5〜100ミリモル/m2であ
る。
【0080】中でも特に好ましい態様は、水に難溶な金
属化合物を熱現像感光材料側に添加し、錯化剤を処理部
材側に添加することである。
【0081】錯化剤及び水に難溶な金属化合物を、好ま
しい添加量の範囲より少ない量で用いた場合、本発明の
効果である高コントラストな画像を得ることが難しく、
又、好ましい添加量の範囲を超えて用いた場合には、皮
膜物性が劣化し易く、画像形成時に白抜けや黒ポチなど
の画像欠陥を生じ易い。
【0082】又、水に難溶な金属化合物の添加量は、錯
化剤の添加量に対してモル比で1/100〜200倍の
範囲が好ましい。
【0083】本発明でいう水に難溶な金属化合物が錯化
剤に対してモル比として過剰であるとは、水に難溶な金
属化合物の添加量が錯化剤の添加量に対しモル比で1倍
より大きいことを表し、特に2倍以上の添加量が高コン
トラストな画像を得るという観点から好ましい。中で
も、特に好ましい添加比率は、錯化剤に対してモル比で
2〜20倍の範囲である。
【0084】本発明で用いられる別の錯化剤として下記
一般式(8)で表されるものが挙げられる。
【0085】
【化13】
【0086】一般式(8)において、Aはそれぞれ置換
基を有してもよいシクロアルキル基、フェニル基、複素
環基を表し、縮合環を形成してもよい。Mは同じでも異
なってもよく、アルカリ金属、アンモニウムイオン又は
有機塩基を表す。シクロアルキル環、複素環基を構成す
る原子群の個数は特に制限はないが、5員環又は6員環
であることが好ましい。一般式(8)で表される化合物
の中でも、Aがそれぞれ置換基を有してもよいピリジル
基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、
ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、テトラゾ
リル基及びフリル基から選ばれる複素環基、又は置換基
を有してもよいフェニル基である化合物が画像形成面表
面の光沢度の観点から好ましい。更にAが置換基を有し
てもよいフェニル基、ピリジル基である場合がより好ま
しい。
【0087】以下に一般式(8)で表される化合物の具
体例を挙げるが、これに限定されない。
【0088】
【化14】
【0089】
【化15】
【0090】これらの錯形成化合物も、市販品として購
入することができる。又、前出のバイルシュタイン・ハ
ンドブーフ・デア・オーガニッシェン・ヘミー(Bei
lsteins Handbuch der Orga
nischen Chemie)、アンナーレン・デア
・ヘミー(Ann.Chem.)、ケミカル・アブスト
ラクツ(Chemical Abstracts)、ジ
ャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサイア
ティ(J.Am.Chem.Soc.)、モナッシェフ
テ・ヒュール・ヘミー(Monatsch.Che
m)、ジュルナール・デア・ルッシシェン・フィジカリ
ッシュ-ヘミッシェン・ゲゼルシャフト(Journa
l der Russischen Physikal
ish−Chemischen Gesellscha
ft)等の抄録誌、報文誌にやはり数多く報告されてお
りこれらに記載される方法に準じて合成することができ
る。
【0091】次に、本発明で好ましく用いられるホウ酸
塩としては、例えば、ホウ酸塩、メタホウ酸塩、4ホウ
酸塩、5ホウ酸塩、オルトホウ酸塩、2ホウ酸塩、8ホ
ウ酸塩等が挙げられる。本発明で用いるホウ酸塩の添加
量は、用いるホウ酸塩の種類、用いる感光材料及び/又
は処理部材の構成により異なるが、どのホウ酸塩も添加
量、添加層等を適宜調整することにより、目的とする塗
布液pH、膜面pHを得ることが出来る。
【0092】次に本発明に用いられるビニルスルホン系
硬膜剤について説明する。
【0093】本発明に用いられるビニルスルホン系硬膜
剤とは、スルホニル基に結合したビニル基或いはビニル
基を形成しうる基を有する化合物であり、好ましくはス
ルホニル基に結合したビニル基又はビニル基を形成しう
る基を少なくとも2つ有している。例えば下記一般式
(9)で示される化合物が、本発明において好ましく用
いられる。
【0094】一般式(9) L−(SO2−X)m 上記一般式(9)において、Lはm価の連結基を表し、
Xは−CH=CH2又は−CH2CH2Yを表し、Yは塩
基によってHYの形で脱離しうる基、例えば、ハロゲン
原子、スルホニルオキシ基、スルホオキシ基(塩を含
む)等を表す。
【0095】mは2〜10の整数を表すが、mが2以上
の場合−SO2−Xは、同じでも互いに異なっていても
よい。
【0096】m価の連結基Lは、例えば脂肪族炭化水素
基(例えば、アルキレン、アルキリデン、アルキリジン
等、或いはこれらが結合して形成される基)、芳香族炭
化水素基(例えば、アリーレン等、或いはこれらが結合
して形成される基)、−O−、−NR′−(R′は水素
原子又は好ましくは1から15個の炭素原子を有するア
ルキル基を表す)、−S−、−N<、−CO−、−SO
−、−SO2−又は−SO3−で示される結合を1つ或い
は複数組み合わせることにより形成されるm価の基であ
り、−NR′−を2つ以上含む場合、それらのR′同志
が結合して環を形成してもよい。連結基Lは更に、ヒド
ロキシ基、アルコキシ基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、アルキル基又はアリール基等の置換基を有する
ものも含む。
【0097】Xの具体例としては、−CH=CH2又は
−CH2CH2Cl等が好ましい。
【0098】以下にビニルスルホン系硬膜剤の代表的具
体例を示す。
【0099】
【化16】
【0100】
【化17】
【0101】
【化18】
【0102】
【化19】
【0103】
【化20】
【0104】
【化21】
【0105】
【化22】
【0106】本発明に用いられるビニルスルホン系硬膜
剤は、例えば、独国特許第1,100,942号及び米
国特許第3,490,911号等に記載されている如き
芳香族系化合物、特公昭44−29622号、同47−
25373号、同47−24259号に記載されている
如きヘテロ原子で結合されたアルキル化合物、特公昭4
7−8736号等に記載されている如きスルホンアミ
ド、エステル系化合物、特開昭49−24435号等に
記載されている如き1,3,5−トリス〔β−(ビニル
スルホニル)−プロピオニル〕−ヘキサヒドロ−s−ト
リアジン或いは特公昭50−35807号、特開昭51
−44164号等に記載されている如きアルキル系化合
物及び特開昭59−18944号に記載されている化合
物等を包含する。
【0107】これらビニルスルホン系硬膜剤は水又は有
機溶剤に溶解し、該硬膜剤と反応可能な親水性バインダ
ーに対して重量比で0.001〜0.200、特に好ま
しくは0.001〜0.050用いられる。
【0108】該ビニルスルホン系硬膜剤の中でその分子
内に水酸基を有するビニルスルホン系硬膜剤の使用が好
ましい。又本発明の処理部材にはアルデヒド系硬膜剤
(ホルムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポ
キシ系硬膜剤、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール
尿素など)の硬膜剤をビニルスルホン系硬膜剤と併用す
ることが出来る。
【0109】本発明で使用される紅藻類に由来する天然
高分子多糖類はいずれも紅藻類から抽出・精製された多
糖類であって、詳細には「食品工業」第31巻(198
8)21頁に記載されている。紅藻類に由来する天然高
分子多糖類としては具体的には、寒天、κ−カラギーナ
ン、λ−カラギーナン、ι−カラギーナン、ファーセレ
ラン等が知られているが、本発明においては、特に、κ
−カラギーナン、λ−カラギーナン、及びι−カラギー
ナンが好ましい。中でもι−カラギーナンとκ−カラギ
ーナンが特に好ましく、最も好ましくはι−カラギーナ
ンである。
【0110】上記紅藻類に由来する天然高分子多糖類は
単独で単一の塗布液に用いても良く、2種類以上を併用
しても良い。特にκ−カラギーナンを使用する際には、
λ−カラギーナンを使用するのが写真材料の膜物性の点
から好ましい。
【0111】この場合、κ−カラギーナンとλ−カラギ
ーナンの比率は重量比で2:8〜9:1の範囲であり、
好ましくは4:6〜8:2、特に好ましくは5:5〜
7:3の範囲である。
【0112】ジェランガムはグルコース、グルクロン酸
及びラムノースの糖から構成される多糖類であり、入手
可能な種類としては、開発サンプルのジェランガムK9
A50、食品ならびに工業製品用ケルコゲル、微生物用
培地、植物組織培養ならびに製菓用ジェランガムGEL
RITEが知られている。
【0113】紅藻類に由来する天然高分子多糖類又はジ
ェランガムの塗布液中の濃度は、一般には0.02〜5
%であり、好ましくは0.05〜2%、特に好ましくは
0.1〜1%である。この好ましい範囲は、使用する塗
布液中のゼラチンやそのほかの水溶性ポリマーの種類や
濃度によっても変わり、一義的なものではないが、塗布
液が実質的にゼラチンと紅藻類に由来する天然高分子多
糖類又はジェランガムのみをバインダーとする場合、通
常ゼラチン濃度が1〜6%の場合に好ましく用いられる
範囲である。
【0114】ゼラチン濃度がこれ以上高くなる場合には
より低濃度の紅藻類に由来する天然高分子多糖類又はジ
ェランガムが用いられる。
【0115】また、紅藻類に由来する天然高分子多糖類
又はジェランガムを含有する塗布液がゼラチンを含有す
る場合、紅藻類に由来する天然高分子多糖類又はジェラ
ンガムのゼラチンに対する重量比は0.02〜0.40
の範囲であることが好ましい。
【0116】本発明の紅藻類に由来する天然高分子多糖
類又はジェランガムを含有する塗布液は、好ましくは、
更に、ゼラチンを含有する。ゼラチンの濃度は紅藻類に
由来する天然高分子多糖類又はジェランガムを用いなけ
れば、一般に2〜10%が塗布液の粘度や塗布液のセッ
ト性から用いられるが、本発明では、セット温度が上昇
することからより低いゼラチン濃度でも安定に使用でき
る。具体的には約1%の塗布液でも使用可能である。ゼ
ラチン濃度の上限は特に制限されないが、一般には塗布
液の粘度により決定されることが多く、通常は8%以
下、好ましくは6%以下である。
【0117】上記ゼラチンは、通常写真用に用いられる
ものであれば基本的にはいかなる種類であっても良く、
アルカリ処理ゼラチンや酸処理ゼラチンを用いることが
出来る。また、ゼラチンのアミノ基を全てまたは部分的
に封鎖したいわゆる誘導体ゼラチンも使用することが出
来る。この場合、紅藻類に由来する天然高分子多糖類又
はジェランガムを含有する塗布液が含有するゼラチンの
全てが誘導体ゼラチンであっても良くその一部が誘導体
ゼラチンであっても良い。
【0118】またゼラチンは、重量平均分子量が約1
0,000〜200,000のものが好ましく用いられ
る。特に数平均分子量が50万以上のものがゼラチン全
体の10重量%以下のものが特に好ましい。
【0119】誘導体ゼラチンとしては、ゼラチンのアミ
ノ基を封鎖した誘導体ゼラチンが好ましく、イソシアネ
ート付加、アシル化、あるいは脱アミノ化したもの等が
含まれる。好ましい誘導体ゼラチンとしては、ゼラチン
とフェニルイソシアネート、アルキルイソシアネート等
を付加させたゼラチン、あるいは、無水フタル酸等の酸
無水物やフタル酸クロライド等の酸塩化物を反応させた
物である。ゼラチンのアミノ基の封鎖する割合はアミノ
基の70%以上、好ましくは80%以上、特に好ましく
は90%以上である。
【0120】上記、紅藻類に由来する天然高分子多糖類
又はジェランガムを含有する塗布液は、ゼラチン以外に
他の水溶性ポリマーを含有することが出来る。具体的に
はセルロース、カルボキシルメチルセルロースや硫酸セ
ルロース等のセルロース誘導体、デンプン、デキストリ
ン、アルギン酸、アラビアゴムおよびプルラン等天然ポ
リマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレングリコール、水溶性ポリビニルブチラ
ール、水溶性ポリエステル、ポリアクリル酸、特開昭6
2−245260号に記載のカルボキシル基やスルホン
酸基を有するビニルモノマー単独重合体またはこれらの
ビニルモノマーを繰り返し単位として有する共重合体な
どの合成ポリマーを挙げることができ、これらは1種で
あっても、2種以上併用しても良い。
【0121】特に好ましい水溶性ポリマーは、ゼラチ
ン、ゼラチン誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール、ポリエチレングリコール、水溶性ポリビ
ニルブチラールおよびカルボキシル基またはスルホン酸
基を有する上記ビニルモノマー単独または共重合体であ
る。
【0122】また、水溶性ポリマーとしてポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコ
ール、水溶性ポリビニルブチラールおよびカルボキシル
基またはスルホン酸基を有する上記ビニルモノマー単独
または共重合体は室温において水に対して5%以上の溶
解度を有するものが好ましく、また数平均分子量は好ま
しくは約6,000〜500,000のものが用いられ
る。
【0123】本発明において、紅藻類に由来する天然高
分子多糖類又はジェランガムを含有する塗布液は、
+、Ca2+、Mg2+、Zn2+、Co3+、Ni2+から選
ばれるカチオンの合計を、塗布液1リットル当たり10
ミリモル以上含有することを必要とする。
【0124】こうしたカチオンが塗布液中に本発明の量
未満しか存在しない場合、十分なセット温度の上昇を達
成するために、多量の紅藻類に由来する天然高分子多糖
類又はジェランガムの濃度にする必要が生じ、そのため
に著しい塗布液粘度の上昇を引き起こす。その結果良好
な塗布性が得られ難くなる。
【0125】こうしたカチオンの存在は、紅藻類に由来
する天然高分子多糖類又はジェランガムのセット温度を
上げる一方、塗布液粘度を減少させる場合があり、カチ
オン濃度と紅藻類に由来する天然高分子多糖類又はジェ
ランガムの濃度はこうした観点から適宜最適化される。
また、上記カチオンの濃度が本発明の範囲以下の場合、
ゼラチンに対して不必要に多量の紅藻類に由来する天然
高分子多糖又はジェランガム類を添加する必要が生じる
ことから、塗布乾燥後に得られるゼラチン皮膜の硬膜が
不十分になりやすい。特に塗布液が含有するK+、Ca
2+、Mg2+、Zn2+から選ばれたカチオンの合計が塗布
液1リットル当たり20〜200ミリモルである場合に
は、写真性能に悪影響を及ぼさず、しかも、必要最小限
度の紅藻類に由来する天然高分子多糖類又はジェランガ
ムの使用により余分な塗布液の増粘を伴うことなく大き
くセット温度を上げることが出来る。
【0126】カチオン類の合計の添加量は、画像形成系
全体として0.01〜50mmol/m2が好ましく、
更に好ましくは0.01〜10mmol/m2である。
特に好ましい添加量は0.05〜5mmol/m2であ
る。
【0127】次に、本発明に用いられる、炭素原子数が
4以上のアルキル基を末端に有するポリビニルアルコー
ルについて、詳述する。
【0128】ポリビニルアルコールのようなポリマーの
末端基構造の制御方法については、既に良く知られてい
る。例えば、「高分子の合成と反応(1)」(共立出
版:高分子学会編、144〜150頁)に記載がある。
具体的に、ポリビニルアルコールの末端にアルキル基を
導入するためには、(1)アルキル末端を与える重合開
始剤を使用して重合を行なう方法、および(2)アルキ
ルチオールなどアルキル末端を与える連鎖移動剤の存在
下で重合を行なう方法が知られている。末端にアルキル
基を有するポリビニルアルコールは、上記の(1)また
は(2)の方法により酢酸ビニルの重合を行ない、末端
アルキル基を有するポリ酢酸ビニルを得た後、これをケ
ン化すること合成することができる。例えば、丸山他
(Br.Polym.J.P.,20巻、345頁、1
988)には、前記式(Ia)で表されるポリビニルア
ルコールを上記方法で合成することが報告されている。
【0129】具体的には特開平9−25307号、同8
−325310号、同9−77807号等に制御方法、
合成法の詳しい記載がある。
【0130】本発明に好ましく用いられるアルキル基を
末端に有するポリビニルアルコールのケン化度は50%
以上99.7%以下であり、80%以上99.0%以下
が好ましい。又、該ポリビニルアルコールの好ましい重
合度は、100以上3000以下であり、より好ましく
は100以上、500以下である。又、該ポリビニルア
ルコールのアルキル末端の好ましい炭素原子数4以上3
7以下であり、より好ましくは4以上18以下である。
アルキル基を末端構造に有するポリビニルアルコール
は、例えばクラレ(株)から、MP−102、MP−2
02、MP−103、MP−203等の商品名で入手可
能である。本発明の処理部材に用いる炭素数が4以上の
アルキル基を有するポリビニルアルコールの添加量は
0.001〜5.000g/m2が好ましく、該ポリビ
ニルアルコールの造膜性との関係から、0.001〜
0.500g/m2の使用が更に好ましい。又、本発明
においては、錯化剤を挟んで支持体とは反対側の少なく
とも1層に、前記ポリビニルアルコールを含む層を設け
ることが好ましい。
【0131】本発明に用いられる感光材料には発色現像
主薬が内蔵される。これらの発色現像主薬は、銀塩を現
像することによって自らは酸化され、その酸化体が後述
のカプラーとカップリングして色素を生成できるもので
あることが必要である。このような発色現像主薬とカプ
ラーの組合わせとしては、米国特許第3,531,25
6号の、p−フェニレンジアミン類現像主薬とフェノー
ルまたは活性メチレンカプラー、同第3,761,27
0号の、p−アミノフェノール系現像主薬と活性メチレ
ンカプラーの組合せを使用することが出来る。米国特許
第4,021,240号、特開昭60−128438号
等に記載されているようなスルホンアミドフェノールと
4当量カプラーの組合せは、感光材料に内蔵する場合、
生保存性に優れており、好ましい組合せである。発色現
像主薬を内蔵する場合は、発色現像主薬のプレカーサを
用いても良い。例えば、米国特許第3,342,597
号記載のインドアニリン系化合物、米国特許第3,34
2,599号、RD14850及び同15159に記載
のシッフ塩基型化合物、同13924記載のアルドール
化合物、米国特許第3,719,492号記載の金属塩
錯体、特開昭53−135628号記載のウレタン系化
合物を挙げることができる。
【0132】感光材料に内蔵される現像主薬には、感光
材料の保存中において比較的安定であり、不必要に銀塩
を還元することのないものであることが要求される。こ
のような要件を満たす発色現像主薬として、特開平9−
15806号等に記載のスルホンアミドフェノール系主
薬、特開平5−241282号、同8−234388
号、同8−286340号、同9−152700号、同
9−152701号、同9−152702号、同9−1
52703号、同9−152704号等に記載のヒドラ
ジン系主薬、特開平7−202002号、同8−234
390号等に記載のヒドラゾン系主薬などを挙げること
ができる。
【0133】本発明においては、一般式(1)、
(2)、(3)、(4)あるいは(5)で表される発色
現像主薬を用いることが好ましい。これらの中でも特に
一般式(1)あるいは(4)の化合物が好ましく用いら
れる。
【0134】
【化23】
【0135】一般式(1)で表される化合物はスルホン
アミドフェノール或いはスルホンアミドアニリンと総称
される化合物であり、一般式(2)で表される化合物は
スルホニルヒドラジンと総称される化合物である。ま
た、一般式(4)で表される化合物はカルバモイルヒド
ラジンと総称される化合物、一般式(3)で表される化
合物はスルホニルヒドラゾンと総称される化合物であ
り、一般式(5)で表される化合物はカルバモイルヒド
ラゾンと総称される化合物である。以下にこれらの現像
主薬について詳細に説明する。
【0136】上記一般式において、式中、Yはヒドロキ
シル基、−N(Ra)(Rb)基を表し、Ra、Rbは
アルキル基、アリール基又は複素環基を表すが、中でも
置換、未置換のアルキル基が好ましい。R1乃至R4は各
々水素原子、ハロゲン原子(例えばクロル基、ブロム
基)、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基)、アリール基
(たとえばフェニル基、トリル基、キシリル基)、アル
キルカルボンアミド基(例えばアセチルアミノ基、プロ
ピオニルアミノ基、ブチロイルアミノ基)、アリールカ
ルボンアミド基(例えばベンゾイルアミノ基)、アルキ
ルスルホンアミド基(例えばメタンスルホニルアミノ
基、エタンスルホニルアミノ基)、アリールスルホンア
ミド基(例えばベンゼンスルホニルアミノ基、トルエン
スルホニルアミノ基)、アルコキシ基(例えばメトキシ
基、エトキシ基、ブトキシ基)、アリールオキシ基(例
えばフェノキシ基)、アルキルチオ基(例えばメチルチ
オ基、エチルチオ基、ブチルチオ基)、アリールチオ基
(例えばフェニルチオ基、トリルチオ基)、アルキルカ
ルバモイル基(例えばメチルカルバモイル基、ジメチル
カルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカル
バモイル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジルカル
バモイル基、モルホリルカルバモイル基)、アリールカ
ルバモイル基(例えばフェニルカルバモイル基、メチル
フェニルカルバモイル基、エチルフェニルカルバモイル
基、ベンジルフェニルカルバモイル基)、カルバモイル
基、アルキルスルファモイル基(例えばメチルスルファ
モイル基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファ
モイル基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスルフ
ァモイル基、ピペリジルスルファモイル基、モルホリル
スルファモイル基)、アリールスルファモイル基(例え
ばフェニルスルファモイル基、メチルフェニルスルファ
モイル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベンジル
フェニルスルファモイル基)、スルファモイル基、シア
ノ基、アルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニル
基、エタンスルホニル基)、アリールスルホニル基(例
えばフェニルスルホニル基、4−クロロフェニルスルホ
ニル基、p−トルエンスルホニル基)、アルコキシカル
ボニル基(例えばメトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基、ブトキシカルボニル基)、アリールオキシカ
ルボニル基(例えばフェノキシカルボニル基)、アルキ
ルカルボニル基(例えばアセチル基、プロピオニル基、
ブチロイル基)、アリールカルボニル基(例えばベンゾ
イル基、アルキルベンゾイル基)、またはアシルオキシ
基(例えばアセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、
ブチロイルオキシ基)を表す。R1〜R4の中で、R2
よびR4は好ましくは水素原子である。また、R1〜R4
のハメット定数σp値の合計は0以上となることが好ま
しい。
【0137】R5はアルキル基(例えばメチル基、エチ
ル基、ブチル基、オクチル基、ラウリル基、セチル基、
ステアリル基)、アリール基(例えばフェニル基、トリ
ル基、キシリル基、4−メトキシフェニル基、ドデシル
フェニル基、クロロフェニル基、トリクロロフェニル
基、ニトロクロロフェニル基、トリイソプロピルフェニ
ル基、4−ドデシルオキシフェニル基、3,5−ジ−
(メトキシカルボニル)フェニル基)、または複素環基
(例えばピリジル基)を表す。
【0138】式中、Zは芳香環を形成する原子群を表
す。Zによって形成される芳香環は、本化合物に銀現像
活性を付与するため、十分に電子吸引的であることが必
要である。このため、含窒素芳香環を形成するか、或い
はベンゼン環に電子吸引性基を導入したような芳香環が
好ましく使用される。このような芳香環としては、ピリ
ジン環、ピラジン環、ピリミジン環、キノリン環、キナ
ゾリン環、キノキサリン環等が好ましい。
【0139】ベンゼン環の場合、その置換基としては、
アルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニル基、エ
タンスルホニル基)、ハロゲン原子(例えばクロル基、
ブロム基)、アルキルカルバモイル基(例えばメチルカ
ルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバ
モイル基、ジエチルカルバモイル基、ジブチルカルバモ
イル基、ピペリジルカルバモイル基、モルホリルカルバ
モイル基)、アリールカルバモイル基(例えばフェニル
カルバモイル基、メチルフェニルカルバモイル基、エチ
ルフェニルカルバモイル基、ベンジルフェニルカルバモ
イル基)、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基
(例えばメチルスルファモイル基、ジメチルスルファモ
イル基、エチルスルファモイル基、ジエチルスルファモ
イル基、ジブチルスルファモイル基、ピペリジルスルフ
ァモイル基、モルホリルスルファモイル基)、アリール
スルファモイル基(例えばフェニルスルファモイル基、
メチルフェニルスルファモイル基、エチルフェニルスル
ファモイル基、ベンジルフェニルスルファモイル基)、
スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基
(例えばメタンスルホニル基、エタンスルホニル基)、
アリールスルホニル基(例えばフェニルスルホニル基、
4−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエンスルホ
ニル基)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニ
ル基)、アリールオキシカルボニル基(例えばフェノキ
シカルボニル基)、アルキルカルボニル基(例えばアセ
チル基、プロピオニル基、ブチロイル基)、またはアリ
ールカルボニル基(例えばベンゾイル基、アルキルベン
ゾイル基)等が挙げられるが、上記置換基のハメット定
数σp値の合計は1以上である。
【0140】式中、R6は置換または無置換のアルキル
基(例えばメチル基、エチル基)を表す。Xは酸素原
子、硫黄原子、セレン原子またはアルキル置換もしくは
アリール置換の3級窒素原子を表すが、アルキル置換の
3級窒素原子が好ましい。R7、R8、R9、R10は水素
原子または置換基を表し、R7、R8、R9、R10が互い
に結合して2重結合または環を形成してもよい。
【0141】以下に一般式(1)〜(5)で表される現
像主薬の具体例を示すが、本発明に用いられる化合物は
もちろんこれによって限定されるものではない。
【0142】
【化24】
【0143】
【化25】
【0144】
【化26】
【0145】
【化27】
【0146】
【化28】
【0147】
【化29】
【0148】
【化30】
【0149】
【化31】
【0150】
【化32】
【0151】
【化33】
【0152】
【化34】
【0153】
【化35】
【0154】
【化36】
【0155】
【化37】
【0156】
【化38】
【0157】
【化39】
【0158】
【化40】
【0159】
【化41】
【0160】
【化42】
【0161】
【化43】
【0162】
【化44】
【0163】
【化45】
【0164】
【化46】
【0165】
【化47】
【0166】
【化48】
【0167】本発明に用いられる現像主薬は、発色層1
層当たり0.05〜10mmol/m2使用することが
好ましい。更に好ましい使用量は0.1〜5mmol/
2であり特に好ましい使用量は0.2〜2.5mmo
l/m2である。
【0168】次に本発明における前記の発色現像主薬の
酸化体とカップリング反応し、色素を形成する化合物に
ついて詳述する。これらはカプラーと呼ばれ各種のもの
が知られているが、本発明に好ましく使用されるカプラ
ーとしては、以下の一般式Cp−1〜Cp−12に記載
するような構造の化合物がある。これらはそれぞれ一般
に活性メチレン、ピラゾロン、ピラゾロアゾール、フェ
ノール、ナフトールと総称される化合物である。
【0169】
【化49】
【0170】
【化50】
【0171】
【化51】
【0172】
【化52】
【0173】
【化53】
【0174】一般式Cp−1〜Cp−4は活性メチレン
系カプラーと称されるカプラーを表し、式中、R24は置
換基を有しても良いアシル基、シアノ基、ニトロ基、ア
リール基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基
である。
【0175】一般式Cp−1〜Cp−4において、R25
は置換基を有しても良いアルキル基、アリール基、また
はヘテロ環基である。一般式Cp−4において、R26
置換基を有してもよいアリール基またはヘテロ環基であ
る。R24、R25、R26が有してもよい置換基としては、
例えばアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、シアノ基、ハロゲン原子、アシ
ルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、アルキルアミノ基、アリールアミノ
基、水酸基、スルホ基等、種々の置換基を挙げることが
できる。R24の好ましい例としてはアシル基、シアノ
基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基が挙げら
れる。
【0176】一般式Cp−1〜Cp−4において、Yは
水素原子または現像主薬酸化体とのカップリング反応に
より脱離可能な基である。Yの例として、2当量カプラ
ーのアニオン性離脱基として作用する基としては、ハロ
ゲン原子(例えばクロル基、ブロム基)、アルコキシ基
(例えばメトキシ基、エトキシ基)、アリールオキシ基
(例えばフェノキシ基、4−シアノフェノキシ基、4−
アルコキシカルボニルフェニル基)、アルキルチオ基
(例えばメチルチオ基、エチルチオ基、ブチルチオ
基)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ基、トリル
チオ基)、アルキルカルバモイル基(例えばメチルカル
バモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモ
イル基、ジエチルカルバモイル基、ジブチルカルバモイ
ル基、ピペリジルカルバモイル基、モルホリルカルバモ
イル基)、アリールカルバモイル基(例えばフェニルカ
ルバモイル基、メチルフェニルカルバモイル基、エチル
フェニルカルバモイル基、ベンジルフェニルカルバモイ
ル基)、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基
(例えばメチルスルファモイル基、ジメチルスルファモ
イル基、エチルスルファモイル基、ジエチルスルファモ
イル基、ジブチルスルファモイル基、ピペリジルスルフ
ァモイル基、モルホリルスルファモイル基)、アリール
スルファモイル基(例えばフェニルスルファモイル基、
メチルフェニルスルファモイル基、エチルフェニルスル
ファモイル基、ベンジルフェニルスルファモイル基)、
スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基
(例えばメタンスルホニル基、エタンスルホニル基)、
アリールスルホニル基(例えばフェニルスルホニル基、
4−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエンスルホ
ニル基)、アルキルカルボニルオキシ基(例えばアセチ
ルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチロイルオキシ
基)、アリールカルボニルオキシ基(例えばベンゾイル
オキシ基、トルイルオキシ基、アニシルオキシ基)、含
窒素複素環基(例えばイミダゾリル基、ベンゾトリアゾ
リル基)等が挙げられる。
【0177】また、4当量カプラーのカチオン性離脱基
として作用する基としては、水素原子、ホルミル基、カ
ルバモイル基、置換基を有するメチレン基(置換基とし
ては、アリール基、スルファモイル基、カルバモイル
基、アルコキシ基、アミノ基、水酸基等)、アシル基、
スルホニル基等が挙げられる。
【0178】一般式Cp−1〜Cp−4において、R24
とR25、R24とR26は互いに結合して環を形成してもよ
い。
【0179】一般式Cp−5は5−ピラゾロン系マゼン
タカプラーと称されるカプラーを表し、式中、R27はア
ルキル基、アリール基、アシル基、またはカルバモイル
基を表す。R28はフェニル基または1個以上のハロゲン
原子、アルキル基、シアノ基、アルコキシ基、アルコキ
シカルボニル基、またはアシルアミノ基が置換したフェ
ニル基を表す。Yについては一般式Cp−1〜Cp−4
と同様である。
【0180】一般式Cp−5で表される5−ピラゾロン
系マゼンタカプラーの中でも、R27がアリール基または
アシル基、R28が1個以上のハロゲン原子が置換したフ
ェニル基のものが好ましい。
【0181】これら好ましい基について詳しく述べる
と、R27はフェニル、2−クロロフェニル、2−メトキ
シフェニル、2−クロロ−5−テトラデカンアミドフェ
ニル、2−クロロ−5−(3−オクタデセニル−1−ス
クシンイミド)フェニル、2−クロロ−5−オクタデシ
ルスルホンアミドフェニルまたは2−クロロ−5−〔2
−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノキシ)テト
ラデカンアミド〕フェニル等のアリール基、またはアセ
チル、ピバロイル、テトラデカノイル、2−(2,4−
ジ−t−ペンチルフェノキシ)アセチル、2−(2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブタノイル、ベンゾイ
ル、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシアセトア
ミド)ベンゾイル等のアシル基であり、これらの基はさ
らに置換基を有してもよく、それらは炭素原子、酸素原
子、窒素原子、またはイオウ原子で連結する有機置換基
またはハロゲン原子である。
【0182】R28は2,4,6−トリクロロフェニル、
2,5−ジクロロフェニル、2−クロロフェニル基等の
置換フェニル基が好ましい。
【0183】一般式Cp−6はピラゾロアゾール系カプ
ラーと称されるカプラーを表し、式中、R29は水素原子
または置換基を表す。Zは窒素原子を2〜4個含む5員
のアゾール環を形成するのに必要な非金属原子群を表
し、該アゾール環は置換基(縮合環を含む)を有しても
よい。Yについては、一般式Cp−1〜Cp−4と同様
である。
【0184】一般式Cp−6で表されるピラゾロアゾー
ル系カプラーの中でも、発色色素の吸収特性の点で、米
国特許第4,500,630号に記載のイミダゾ〔1,
2−b〕ピラゾール類、米国特許第4,540,654
号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリ
アゾール類、米国特許第3,725,067号に記載の
ピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール類
が好ましく、光堅牢性の点で、これらのうちピラゾロ
〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾール類が好まし
い。
【0185】置換基R29、YおよびZで表されるアゾー
ル環の置換基の詳細については、例えば米国特許第4,
540,654号明細書の第2カラム第41行〜第8カ
ラム第27行に記載されている。好ましくは特開昭61
−65245号に記載されているような分岐アルキル基
がピラゾロトリアゾール基の2、3または6位に直結し
たピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−65245
号に記載されている分子内にスルホンアミド基を含んだ
ピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254
号に記載されるアルコキシフェニルスルホンアミドバラ
スト基を持つピラゾロアゾールカプラー、特開昭62−
209457号もしくは同63−307453号に記載
されている6位にアルコキシ基やアリールオキシ基を持
つピラゾロトリアゾールカプラー、および特開平2−2
01443号に記載される分子内にカルボンアミド基を
持つピラゾロトリアゾールカプラーである。
【0186】一般式Cp−7、Cp−8はそれぞれフェ
ノール系カプラー、ナフトール系カプラーと称されるカ
プラーであり、式中、R30は水素原子または−NHCO
32、−SO2NR3233、−NHSO232、−NHC
OR32、−NHCONR3233、−NHSO2NR32
33から選ばれる基を表す。R32、R33は水素原子または
置換基を表す。一般式Cp−7、Cp−8において、R
31は置換基を表し、pは0〜2から選ばれる整数、mは
0〜4から選ばれる整数を表す。Yについては一般式C
p−1〜Cp−4と同様である。R31〜R33としては前
記R24〜R26の置換基として述べたものが挙げられる。
【0187】一般式Cp−7で表されるフェノール系カ
プラーの好ましい例としては、米国特許第2,369,
929号、同第2,801,171号、同第2,77
2,162号、同第2,895,826号、同第3,7
72,002号等に記載の2−アルキルアミノ−5−ア
ルキルフェノール系、米国特許第2,772,162
号、同第3,758,308号、同第4,126,39
6号、同第4,334,011号、同第4,327,1
73号、西独特許公開第3,329,729号、特開昭
59−166956号等に記載の2,5−ジアシルアミ
ノフェノール系、米国特許第3,446,622号、同
第4,333,999号、同第4,451,559号、
同第4,427,767号等に記載の2−フェニルウレ
イド−5−アシルアミノフェノール系等を挙げることが
できる。
【0188】一般式Cp−8で表されるナフトールカプ
ラーの好ましい例としては、米国特許第2,474,2
93号、同第4,052,212号、同第4,146,
396号、同第4,228,233号、同第4,29
6,200号等に記載の2−カルバモイル−1−ナフト
ール系および米国特許4,690,889号等に記載の
2−カルバモイル−5−アミド−1−ナフトール系等を
挙げることができる。
【0189】一般式Cp−9〜Cp−12はピロロトリ
アゾールと称されるカプラーであり、R42、R43、R44
は水素原子または置換基を表す。Yについては一般式C
p−1〜Cp−4と同様である。R42、R43、R44の置
換基としては、前記R24〜R26の置換基として述べたも
のが挙げられる。一般式Cp−9〜Cp−12で表され
るピロロトリアゾール系カプラーの好ましい例として
は、欧州特許第488,248A1号、同第491,1
97A1号、同第545,300号に記載の、R42、R
43の少なくとも一方が電子吸引基であるカプラーが挙げ
られる。
【0190】その他、縮環フェノール、イミダゾール、
ピロール、3−ヒドロキシピリジン、活性メチン、5,
5−縮環複素環、5,6−縮環複素環といった構造を有
するカプラーが使用できる。
【0191】縮環フェノール系カプラーとしては、米国
特許第4,327,173号、同第4,564,586
号、同第4,904,575号等に記載のカプラーが使
用できる。
【0192】イミダゾール系カプラーとしては、米国特
許第4,818,672号、同第5,051,347号
等に記載のカプラーが使用できる。
【0193】ピロール系カプラーとしては特開平4−1
88137号、同4−190347号等に記載のカプラ
ーが使用できる。
【0194】3−ヒドロキシピリジン系カプラーとして
は特開平1−315736号等に記載のカプラーが使用
できる。
【0195】活性メチン系カプラーとしては米国特許第
5,104,783号、同第5,162,196号等に
記載のカプラーが使用できる。
【0196】5,5−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許第5,164,289号に記載のピロロピラゾ
ール系カプラー、特開平4−174429号に記載のピ
ロロイミダゾール系カプラー等が使用できる。
【0197】5,6−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許第4,950,585号に記載のピラゾロピリ
ミジン系カプラー、特開平4−204730号に記載の
ピロロトリアジン系カプラー、欧州特許第556,70
0号に記載のカプラー等が使用できる。
【0198】本発明には前述のカプラー以外に、西独特
許第3,819,051A号、同第3,823,049
号、米国特許第4,840,883号、同第5,02
4,930号、同第5,051,347号、同第4,4
81,268号、欧州特許第304,856A2号、同
第329,036号、同第354,549A2号、同第
374,781A2号、同第379,110A2号、同
第386,930A1号、特開昭63−141055
号、同64−32260号、同32261号、特開平2
−297547号、同2−44340号、同2−110
555号、同3−7938号、同3−160440号、
同3−172839号、同4−172447号、同4−
179949号、同4−182645号、同4−184
437号、同4−188138号、同4−188139
号、同4−194847号、同4−204532号、同
4−204731号、同4−204732号等に記載さ
れているカプラーも使用できる。
【0199】本発明に用いられるハロゲン化銀写真感光
材料においては、一般にイエローカプラー、マゼンタカ
プラー、シアンカプラーとして知られている化合物を用
いることが出来る。これらの化合物は一般のカラー写真
に用いられ、パラフェニレンジアミン系の発色現像主薬
で現像した時にそれぞれ青色域(波長350〜500n
m)、緑色域(波長500〜600nm)、赤色域(波
長600〜750nm)に分光吸収極大波長を持つよう
な化合物である。しかるに、本発明に関わる一般式
(1)乃至(5)の現像主薬、特に一般式(2)乃至
(5)の現像主薬とともに用いた場合には、カップリン
グによって生成する色素が、これらの波長とは異なる波
長域に分光吸収極大を有することがあるため、使用する
現像主薬の種類に応じて、適宜カプラーの種類を選択す
る必要がある。また本発明の感光材料は、必ずしも発色
色素が上記の青色域、緑色域、赤色域に分光吸収極大波
長を持つように設計される必要はない。発色色素が紫外
域や赤外域に分光吸収を有してもよく、これらと可視光
域の吸収を組み合わせて用いてもよい。
【0200】本発明に使用できるカプラーは耐拡散性基
がポリマー鎖をなしていてもよい。また、4当量カプラ
ーでも、2当量カプラーでも用いることができるが、発
色現像主薬の種類によって使い分けるのが好ましい。ま
ず、一般式(1)、(2)、(3)の現像主薬に対して
は4当量カプラーを使用するのが好ましく、一般式
(4)、(5)の現像主薬に対しては2当量カプラーを
使用するのが好ましい。カプラーの具体例は、4当量、
2当量の両者ともセオリー・オブ・ザ・フォトグラフィ
ック・プロセス(4th Ed.T.H.James
編集、Macmillan,1977)291頁〜33
4頁、および354頁〜361頁、特開昭58−123
53号、同58−149046号、同58−14904
7号、同59−11114号、同59−124399
号、同59−174835号、同59−231539
号、同59−231540号、同60−2951号、同
60−14242号、同60−23474号、同60−
66249号、特開平8−110608号、同8−14
6552号、同8−146578号、同9−20403
1号等及び前掲した文献・特許に詳しく記載されてい
る。
【0201】本発明に用いられる感光材料は、以下のよ
うな機能性カプラーを含有しても良い。発色色素の不要
な吸収を補正するためのカプラーとして、欧州特許第4
56,257A1号に記載のイエローカラードシアンカ
プラー、該欧州特許に記載のイエローカラードマゼンタ
カプラー、米国特許第4,833,069号に記載のマ
ゼンタカラードシアンカプラー、米国特許第4,83
7,136号の(2)、WO92/11575のクレー
ム1の式(A)で表わされる無色のマスキングカプラー
(特に36−45頁の例示化合物)等である。現像主薬
酸化体と反応して写真的に有用な化合物残査を放出する
化合物(カプラーを含む)としては、以下のものが挙げ
られる。現像抑制剤放出化合物:欧州特許第378,2
36A1号の11頁に記載の式(I)〜(IV)で表わさ
れる化合物、欧州特許第436,938A2号の7頁に
記載の式(I)で表わされる化合物、特願平4−134
523号の式(1)で表わされる化合物、欧州特許第4
40,195A2号の5、6頁に記載の式(I)(II)
(III)で表わされる化合物、特願平4−325564
号の請求項1の式(I)で表わされる化合物−リガンド
放出化合物、欧州特許第4,555,478号のクレー
ム1に記載のLIG−Xで表わされる化合物。
【0202】本発明に用いられるカプラーは、1種また
は2種以上を組み合わせて用いることができ、さらに他
の種類のカプラーと併用することができる。カプラーは
本発明の現像主薬およびハロゲン化銀と同一の層に添加
されることが好ましく、その好ましい使用量は現像主薬
に1モルに対して0.05〜20モル、更に好ましくは
0.1〜10モル、特に好ましくは0.2〜5モルであ
る。また、本発明においてカプラーはハロゲン化銀1モ
ル当たり0.01〜1モル使用することが好ましく、
0.02〜0.6モルがより好ましい。この範囲である
と十分な発色濃度が得られる点で好ましい。
【0203】カプラー、発色現像主薬などの疎水性添加
剤は米国特許第2,322,027号記載の方法などの
公知の方法により感光材料の層中に導入することができ
る。この場合には、米国特許第4,555,470号、
同4,536,466号、同4,536,467号、同
4,587,206号、同4,555,476号、同
4,599,296号、特公平3−62256号などに
記載のような高沸点有機溶媒を、必要に応じて沸点50
℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併用して、用いること
ができる。またこれらカプラー、高沸点有機溶媒などは
2種以上併用することができる。高沸点有機溶媒の量は
用いられる疎水性添加剤1gに対して10g以下、好ま
しくは5g以下、より好ましくは1g〜0.1gであ
る。また、バインダー1gに対して1cc以下、更には
0.5cc以下、特に0.3cc以下が適当である。特
公昭51−39853号、特開昭51−59943号に
記載されている重合物による分散法や特開昭62−30
242号等に記載されている微粒子分散物にして添加す
る方法も使用できる。水に実質的に不溶な化合物の場合
には、前記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散
含有させることができる。疎水性化合物を親水性コロイ
ドに分散する際には、種々の界面活性剤を用いることが
できる。例えば特開昭59−157636号の第(3
7)〜(38)頁、前記のリサーチ・ディスクロージャ
ー記載の界面活性剤として挙げたものを使うことができ
る。また、特願平5−204325号、同6−1924
7号、西独公開特許第1,932,299A号記載のリ
ン酸エステル型界面活性剤も使用できる。
【0204】本発明に使用するハロゲン化銀は、臭化
銀、沃臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、或いは
沃塩化銀等の任意のハロゲン組成のものでよい。一般に
感度を重視する場合には沃臭化銀、臭化銀、塩沃臭化銀
が、処理速度を重視する場合には塩化銀、塩臭化銀等が
好ましく用いられる。これらの粒子を含むハロゲン化銀
乳剤は、ピー・グラフキデス著のシミー・エ・フィジッ
ク・フォトグラフィック(Paul Montel社,
1967年);ジー・エフ・デュフィン著のフォトグラ
フィック・エマルジョン・ケミストリー(The Fo
cal Press刊,1966年);ヴイ・エル・ジ
ェリクマン等共著のメイキング・アンド・コーティング
・フォトグラフィック・エマルジョン(The Foc
al Press刊,1964年)等に記載された方
法、特開昭51−39027号、同55−142329
号、同58−113928号、同54−48521号及
び同58−4938号、同60−138538号等の各
公報、日本写真学会昭和58年年次大会要旨集88頁の
方法によって調製できる。即ち、酸性法、中性法、アン
モニア法等のいづれでもよく、また可溶性銀塩と可溶性
ハロゲン塩を反応させる形式としては片側混合法、同時
混合法、それらの組合せ、或は粒子を銀イオン過剰の下
に於て形成させる方法(逆混合法)、微細な種結晶に可
溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を供給して成長させる方法
等のいづれを用いてもよい。
【0205】ハロゲン化銀写真乳剤のハロゲン化銀粒子
サイズ分布は狭くとも広くともいづれでもよいが、粒子
サイズの揃ったいわゆる単分散性であることが好まし
い。具体的には、 (粒径の標準偏差/平均粒径)×100=粒径分布の広
さ(%) によって表される相対標準偏差(変動係数)で分布の広
さを定義したとき25%以下のものが好ましく、更に好
ましくは20%以下のものである。本発明に用いられる
ハロゲン化銀粒子の平均粒径は特に限定されないが、体
積を立方体に換算したときの一辺の長さが0.05〜
2.0μm、好ましくは、0.1〜1.2μmである。
【0206】本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤中に
含まれるハロゲン化銀粒子は立方体、8面体、14面体
の様な規則的な形状でもよく、平板状となる双晶の様な
不規則な形状でもよく、また両者の混合でもよいが、平
板状粒子を含むことが好ましい。本発明に好ましく用い
られる平板状ハロゲン化銀粒子は、粒子直径/厚さ(ア
スペクト比)の比の平均値(平均アスペクト比)が2以
上であり、平均アスペクト比としては3〜20が好まし
く、更に好ましくは4〜15である。これら平板状ハロ
ゲン化銀粒子は、結晶の外壁は実質的に殆どが{11
1}面から成るもの、或いは{100}面から成るもの
であってもよい。また、{111}面と{100}面と
を併せ持つものであってもよい。
【0207】沃臭化銀、あるいは臭化銀平板粒子を使用
する場合には、粒子表面の50%以上が{111}面で
あり、より好ましくは60〜90%が{111}面であ
り、特に好ましくは70〜95%が{111}面である
粒子が好ましい。{111}面以外の面は主として{1
00}面であることが好ましい。この面比率は増感色素
の吸着における{111}面と{100}面との吸着依
存性の違いを利用した〔T.Tani,J.Imagi
ngSci.,29,165(1985年)〕により求
めることができる。
【0208】平板状(沃)臭化銀粒子に於ては六角形で
あることが好ましい。六角形の平板状粒子(以下六角平
板粒子と約す場合もある。)とは、その主平面({11
1}面)の形状が六角形であり、その、最大隣接比率が
1.0〜2.0であることを言う。ここで最大隣接辺比
率とは六角形を形成する最小の長さを有する辺の長さに
対する最大の長さを有する辺の長さの比である。六角平
板粒子は最大隣接辺比率が1.0〜2.0であればその
角が丸みを帯びていてもよく、更に角がとれ、ほぼ、円
形の平板粒子となっていてもよい。角が丸味をおびてい
る場合の辺の長さは、その辺の直線部分を延長し、隣接
する辺の直線部分を延長した線との交点との間の距離で
表される。六角平板粒子の六角形を形成する各辺はその
1/2以上が実質的に直線からなることが好ましく、隣
接辺比率が1.0〜1.5であることがより好ましい。
【0209】平板状(沃)臭化銀粒子は転位を有してい
ることが好ましい。ハロゲン化粒子の転位は、例えば
J.F.Hamilton,Photogr.Sci.
Eng.,57(1967)や、T.Shiozaw
a,J.Soc.Photogr.Sci.Japa
n,35,213(1972)に記載の、低温での透過
型電子顕微鏡を用いた直接的な方法により観察すること
ができる。ハロゲン化銀粒子の転位の位置は、ハロゲン
化粒子の中心から外表面に向けて0.58〜1.0Lま
での領域に発生していることが望ましいが、より好まし
くは0.80〜0.98Lの領域に発生しているもので
ある。転位線の方向は、おおよそ中心から外表面に向か
う方向であるが、しばしば蛇行している。ハロゲン化銀
粒子の転位の数については、1本以上の転位を含む粒子
が50%(個数)以上存在することが望ましく、転位線
を有する平板粒子数の比率(数)が高いほど好ましい。
【0210】本発明においては、塩化銀、塩臭化銀、塩
沃化銀あるいは塩沃臭化銀平板粒子を用いることもでき
る。この場合、{100}面を主平面とする平板粒子、
{111}面を主平面とする平板粒子のいずれをも使用
することができる。{100}面を有する塩化銀平板粒
子に関しては、米国特許第5,314,798号、欧州
特許第534,395A号、欧州特許第617,321
A号、欧州特許第617,317A号、欧州特許第61
7,318A号、欧州特許第617,325A号、WO
94/22051、欧州特許第616,255A号、米
国特許第5,356,764号、米国特許第5,32
0,938号、米国特許第5,275,930号、特開
平5−204073号、同5−281640号、同7−
22544号1、同6−3011号6などに記載されて
いる。また、主として{111}面からなる平板粒子に
ついては、以前から種々の報告がなされていてたとえ
ば、米国特許第4,439,520号などに詳しく記載
されている。また、米国特許第5,250,403号に
は等価円相当径0.7μm以上でかつ厚みが0.07μ
m以下の所謂極薄平板粒子について記載されている。さ
らに米国特許第4,435,501号には平板粒子表面
にエピタキシャルに銀塩を成長させる技術が開示されて
いる。
【0211】平板状粒子に於て、粒径とは粒子の投影像
を同面積の円像に換算したときの直径である。粒子の投
影面積は、この粒子面積の和から求めることができる。
何れも粒子の重なりが生じない程度に試料台上に分布さ
れたハロゲン化銀結晶サンプルを、電子顕微鏡観察する
ことによって得ることができる。平板状ハロゲン化銀粒
子の平均投影面積径は、該粒子の投影面積の円相当直径
で表し、好ましくは0.30μ以上であるが、より好ま
しくは0.30〜5μ、更に好ましくは0.40〜2μ
である。粒径は、該粒子を電子顕微鏡で1万〜7万倍に
拡大投影して、そのプリント上の投影時の面積を実測す
ることによって得ることができる。また、平均粒径
(φ)は測定粒径個数をnとし、粒径φiを有する粒子
頻度をniとしたときに次式により求めることができ
る。
【0212】平均粒径(φ)=(Σniφi)/n (測定粒子個数は無差別に1,000個以上であるとす
る。) 粒子の厚さは電子顕微鏡によって試料を斜めから観察す
ることによって得ることができる。本発明の平板状粒子
の好ましい厚みは、0.03〜1.0μmであり、より
好ましくは、0.05〜0.5μmである。本発明に用
いられる平板状ハロゲン化銀粒子は厚さの分布が小さい
ことが好ましい。具体的には、 (厚さの標準偏差/平均厚さ)×100=厚さ分布の広
さ(%) によって分布の広さを定義したとき25%以下のものが
好ましく、更に好ましくは20%以下のものである。
【0213】更に、アスペクト比と粒子の厚みの因子を
加味して、次式で表現される平板性:A=ECD/b2
が20以上であることが好ましい。ここでECDは平板
粒子の平均投影直径(μ)を指し、(b)は粒子の厚み
である。ここで、平均投影直径とは、平板粒子の投影面
積と等しい面積を有する円の直径の数平均を表す。
【0214】更に、本発明に用いられる平板状ハロゲン
化銀粒子乳剤中の個々の粒子のハロゲン含有率の分布も
小さいことが好ましい。具体的には、 (ハロゲン含有率の標準偏差/平均ハロゲン含有率)×
100=ハロゲン含有率の広さ(%) によって分布の広さを定義したとき25%以下のものが
好ましく、更に好ましくは20%以下のものである。
【0215】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、
ハロゲン化銀粒子内に実質的にハロゲン組成の異なる少
なくとも2つの層構造をもつコア/シェル型構造でも均
一な組成のものでもよい。本発明に係るハロゲン化銀乳
剤の平均沃化銀含有率は、20モル%以下が好ましく、
より好ましくは0.1〜10モル%である。本発明にお
いて、いわゆるハロゲン変換型(コンバージョン型)の
粒子であっても構わない。ハロゲン変換量は銀量に対し
て0.2〜2.0モル%が好ましく、変換の時期は物理
熟成中でも物理熟成終了後でも良い。ハロゲン変換の方
法としては、通常ハロゲン変換前の粒子表面のハロゲン
組成よりも銀との溶解度積の小さいハロゲン水溶液又は
ハロゲン化銀微粒子を添加する。この時の微粒子サイズ
としては、0.2μm以下が好ましく、より好ましくは
0.02〜0.1μmである。
【0216】更に、ハロゲン化銀粒子は、粒子を形成す
る過程及び/又は成長する過程で、カドミウム塩、亜鉛
塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩(錯塩を含む)、
ロジウム塩(錯塩を含む)及び鉄塩(錯塩を含む)から
選ばれる少なくとも1種の金属イオンを添加し、粒子内
部に及び/又は粒子表面層にこれらの金属元素を含有さ
せることができる。
【0217】本発明に用いられるハロゲン化銀写真乳剤
は、ハロゲン化銀粒子の成長の終了時に不要な可溶性塩
類を除去してもよいし、或いは含有させたままでもよ
い。該塩類を除去する場合には、リサーチ・ディスクロ
ージャー(ResearchDisclosure、以
下RDと略す)No.17643号II項に記載の方法に
基づいて行うことができる。
【0218】本発明に於ては各々別個に形成した2種以
上のハロゲン化銀乳剤を任意に混合して用いることがで
きる。
【0219】感光性ハロゲン化銀乳剤は通常は化学増感
されたハロゲン化銀乳剤である。本発明の感光性ハロゲ
ン化銀乳剤の化学増感には、通常型感光材料用乳剤で公
知の硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法などのカ
ルコゲン増感法、金、白金、パラジウムなどを用いる貴
金属増感法および還元増感法などを単独または組合わせ
て用いることができる(例えば特開平3−110555
号、特願平4−75798号など)。
【0220】ハロゲン化銀乳剤に適用するカルコゲン増
感剤としては、イオウ増感剤、セレン増感剤が好ましく
用いられる。イオウ増感剤としてはチオ硫酸塩、アリル
チオカルバミドチオ尿素、アリルイソチアシアネート、
シスチン、p−トルエンチオスルホン酸塩、ローダニ
ン、無機イオウ等が挙げられる。イオウ増感剤の添加量
としては、適用されるハロゲン化銀乳剤の種類や期待す
る効果の大きさなどにより変える事が好ましいが、ハロ
ゲン化銀1モル当たり5×10-10〜5×10-5モルの
範囲、好ましくは5×10-8〜3×10-5モルの範囲が
好ましい。
【0221】金増感剤としては、塩化金酸、硫化金等の
他、各種の金錯体を添加することができる。用いられる
配位子化合物としては、ジメチルローダニン、チオシア
ン酸、メルカプトテトラゾール、メルカプトトリアゾー
ル等を挙げることができる。金化合物の使用量は、ハロ
ゲン化銀乳剤の種類、使用する化合物の種類、熟成条件
などによって一様ではないが、通常はハロゲン化銀1モ
ル当たり1×10-4〜1×10-8モルであることが好ま
しい。更に好ましくは1×10-5〜1×10-8モルであ
る。
【0222】これらの化学増感を含窒素複素環化合物の
存在下で行うこともできる(特開昭62−253159
号)。また後掲するかぶり防止剤を化学増感終了後に添
加することができる。具体的には、特開平5−4583
3号、特開昭62−40446号記載の方法を用いるこ
とができる。化学増感時のpHは、好ましくは5.3〜
10.5、より好ましくは5.5〜8.5であり、pA
gは好ましくは6.0〜10.5、より好ましくは6.
8〜9.0である。本発明において使用される感光性ハ
ロゲン化銀の塗設量は、銀換算1mg/m2乃至10g
/m2の範囲である。
【0223】本発明に用いられるハロゲン化銀の調製に
おいては、還元増感を併用することも出来る。ハロゲン
化銀乳剤を適当な還元的雰囲気におくことにより、ハロ
ゲン化銀粒子内部及び/又は粒子表面に還元増感核を付
与することができる。該還元増感は、後述するハロゲン
化銀粒子の成長途中に施すのが好ましい。成長途中に施
す方法としては、ハロゲン化銀粒子が成長しつつある状
態で還元増感を施す方法だけでなく、ハロゲン化銀粒子
の成長を中断した状態で還元増感を施し、その後に還元
増感されたハロゲン化銀粒子を成長せしめる方法をも含
み、具体的にはハロゲン化銀乳剤に還元剤および/また
は水溶性銀塩を添加することによって行われる。
【0224】還元剤の好ましい例としては、二酸化チオ
尿素およびアスコルビン酸およびそれらの誘導体があげ
られる。また別の好ましい還元剤としてはヒドラジン、
ジエチレントリアミンのごときポリアミン類、ジメチル
アミンボラン類、亜硫酸塩類等があげられる。還元剤の
添加量は還元増感剤の種類、ハロゲン化銀粒子の粒径、
組成及び晶癖、反応系の温度、pH、pAgなどの環境
条件によって変化させることが好ましいが、例えば二酸
化チオ尿素の場合はハロゲン化銀1モル当たり0.01
〜2mgの範囲が好ましい。アスコルビン酸の場合はハ
ロゲン化銀1モル当たり0.2〜50gの範囲が好まし
い。還元増感の条件としては、温度は40〜80℃、時
間は10〜200分、pHは5〜11、pAgは1〜1
0の範囲が好ましい。
【0225】水溶性銀塩としては硝酸銀を用いるのが好
ましい。水溶性銀塩の添加により還元増感技術の一種で
あるいわゆる銀熟成が行われる。銀熟成時のpAgは1
〜6が適当であり、より好ましくは2〜4である。温
度、時間、pHなどの条件は上記の範囲が好ましい。
【0226】また、粒子形成の所望の時点で添加した還
元剤の作用を過酸化水素(水)及びその付加物、ペルオ
キソ酸塩、オゾン、I2、チオスルフォン酸等の酸化剤
を所望の時点で添加することによって失活させ、還元剤
を抑制又は停止することが好ましい。酸化剤の添加時期
は、ハロゲン化銀粒子形成時から化学増感工程の金増感
剤(金増感剤を用いない場合には、化学増感剤)添加前
までならば任意である。
【0227】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に
緑感性、赤感性等の感色性を持たせるためには、感光性
ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によって分光増
感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青色領域の分
光増感を施してもよい。用いられる色素には、シアニン
色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロ
シアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニ
ン色素、スチリル色素およびヘミオキソノール色素が包
含される。具体的には、米国特許第4,617,257
号、特開昭59−180550号、同64−13546
号、特開平5−45828号、同5−45834号など
に記載の増感色素が挙げられる。これらの増感色素は単
独に用いてもよいが、それらの組合わせを用いてもよ
く、増感色素の組合わせは特に、強色増感や分光増感の
波長調節の目的でしばしば用いられる。増感色素ととも
に、それ自身分光増感作用をもたない色素あるいは可視
光を実質的に吸収しない化合物であって、強色増感を示
す化合物を乳剤中に含んでもよい(例えば米国特許第
3,615,641号、特開昭63−23145号等に
記載のもの)。これらの増感色素を乳剤中に添加する時
期は化学熟成時もしくはその前後でもよいし、米国特許
第4,183,756号、同4,225,666号に従
ってハロゲン化銀粒子の核形成前後でもよい。またこれ
らの増感色素や強色増感剤は、メタノールなどの有機溶
媒の溶液、ゼラチンなどの分散物あるいは界面活性剤の
1液で添加すればよい。添加量は一般にハロゲン化銀1
モル当り10-8ないし10-2モル程度である。
【0228】本発明に用いられるハロゲン化銀写真感光
材料を作成するために用いられる親水性保護コロイドに
は、プロダクト・ライセシング・インデックス、第92
巻P108の「Vehicles」の項に記載されてい
るような通常のハロゲン化銀乳剤に用いられるゼラチン
の他にアセチル化ゼラチンやフタル化ゼラチン等のゼラ
チン誘導体、水溶性セルロース誘導体その他の合成又は
天然の親水性ポリマーが含まれる。
【0229】本発明に用いられるハロゲン化銀写真感光
材料には必要に応じて当業界公知の各種技術、添加剤を
用いることができる。例えば、感光性ハロゲン化銀乳剤
層に加えて保護層、フィルター層、ハレーション防止
層、クロスオーバー光カット層、バッキング層等の補助
層を設けることができ、これらの層中には、各種の化学
増感剤、貴金属増感剤、感光色素、強色増感剤、カプラ
ー、高沸点溶剤、カブリ防止剤、安定剤、現像抑制剤、
漂白促進剤、定着促進剤、混色防止剤、ホルマリンスカ
ベンジャー、色調剤、硬膜剤、界面活性剤、増粘剤、可
塑剤、スベリ剤、紫外線吸収剤、イラジエーション防止
染料、フィルター光吸収染料、防ばい剤、ポリマーラテ
ックス、重金属、帯電防止剤、マット剤等を各種の方法
で含有させることができる。
【0230】上述したこれらの添加剤は、より詳しく
は、RD第176巻Item/17643(1978年
12月)、同184巻Item/18431(1979
年8月)、同187巻Item/18716(1979
年11月)及び同308巻Item/308119(1
989年12月)に記載されている。
【0231】これら三つのRDに示されている化合物種
類と記載箇所を以下の表1に掲載した。
【0232】
【表1】
【0233】本発明においては、感光性ハロゲン化銀と
共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもでき
る。このような有機金属塩の中で、有機銀塩は、特に好
ましく用いられる。上記の有機銀塩酸化剤を形成するの
に使用し得る有機化合物としては、米国特許第4,50
0,626号第52〜53欄等に記載のベンゾトリアゾ
ール類、脂肪酸その他の化合物がある。また米国特許第
4,775,613号記載のアセチレン銀も有用であ
る。有機銀塩は2種以上を併用してもよい。以上の有機
銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モルあたり0.01〜1
0モル、好ましくは0.05〜3モルを併用することが
できる。感光性ハロゲン化銀と有機銀塩の塗布量合計は
銀換算で0.05〜10g/m2、好ましくは0.1〜
4g/m2が適当である。
【0234】本発明に用いられる感光材料には、種々の
カブリ防止剤または写真安定剤およびそれらのプレカー
サを使用することができる。その具体例としては、前記
リサーチ・ディスクロージャー、米国特許第5,08
9,378号、同4,500,627号、同4,61
4,702号、特開昭64−13564号(7)〜
(9)頁、(57)〜(71)頁および(81)〜(9
7)頁、米国特許第4,775,610号、同4,62
6,500号、同4,983,494号、特開昭62−
174747号、同62−239,148号、特開平1
−150135号、同2−110557号、同2−17
8650号、RD17643号(1978年)(24)
〜(25)頁等記載の化合物が挙げられる。これらの化
合物は、銀1モルあたり5×10-6〜1×10-1モルが
好ましく、さらに1×10-5〜1×10-2モルが好まし
く用いられる。
【0235】本発明に用いられる感光材料においては、
上記のハロゲン化銀乳剤層の間および最上層、最下層
に、保護層、下塗り層、中間層、黄色フィルター層、ア
ンチハレーション層などの各種の非感光性層を設けても
良く、支持体の反対側にはバック層などの種々の補助層
を設けることができる。具体的には、米国特許第5,0
51,335号記載のような下塗り層、特開平1−16
7838号、特開昭61−20943号記載のような固
体顔料を有する中間層、特開平1−120553号、同
5−34884号、同2−64634号記載のような還
元剤やDIR化合物を有する中間層、米国特許第5,0
17,454号、同5,139,919号、特開平2−
235044号記載のような電子伝達剤を有する中間
層、特開平4−249245号記載のような還元剤を有
する保護層またはこれらを組み合わせた層などを設ける
ことができる。
【0236】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
は、イラジエーション防止やハレーション防止の目的で
種々の波長域に吸収を有する染料を用いることができ
る。従来のカラー感光材料の黄色フィルター層、アンチ
ハレーション層にはコロイド銀微粒子がしばしば用いら
れてきたが、感光材料を現像後コロイド銀を除去するた
めに漂白工程を設ける必要が生じる。処理の簡便性を求
めるという本発明の目的からは、漂白工程を必要としな
い感材が好ましい。したがって本発明においては、コロ
イド銀に替えて染料、特に現像処理中に消色、あるいは
溶出、転写し、処理後の濃度への寄与が小さい染料を使
用することが好ましい。染料が現像時に消色あるいは除
去されるとは、処理後に残存する染料の量が、塗布直前
の1/3以下、好ましくは1/10以下となることであ
り、現像時に染料の成分が感材から溶出あるいは処理材
料中に転写しても良いし、現像時に反応して無色の化合
物に変わっても良い。
【0237】これらの染料はハロゲン化銀乳剤層に添加
してもよく、非感光性層に添加してもよい。感度と鮮鋭
度を両立させるという観点からは、ある波長域に感光す
るハロゲン化銀乳剤が存在する層に対し、露光源と反対
側に同一波長域の光を吸収する染料が添加されるのが好
ましい。本発明の感光材料中に使用する染料としては、
公知の染料を用いることができる。例えば、現像液のア
ルカリに溶解する染料や、現像液中の成分、亜硫酸イオ
ンや主薬、アルカリと反応して消色するタイプの染料を
用いることできる。具体的には、欧州特許第549,4
89A号記載の染料や、特開平7−152129号のE
xF2〜6の染料が挙げられる。これらの染料は、感光
材料を処理液で現像する場合にも用いることができる
が、感光材料が後述する処理シートを用いて熱現像する
場合に特に好ましい。
【0238】処理液で処理する場合には、可視域に吸収
を有する染料として、特開平3−251840号公報3
08ページに記載のAI−1〜11の染料及び特開平6
−3770号公報明細書記載の染料が好ましく用いられ
る。赤外線吸収染料としては、特開平1−280750
号公報の2ページ左下欄に記載の一般式(I)、(I
I)、(III)で表される化合物が好ましい分光特性を有
し、ハロゲン化銀写真乳剤の写真特性への影響もなく、
また残色による汚染もなく好ましい。好ましい化合物の
具体例として、同公報3ページ左下欄〜5ページ左下欄
に挙げられた例示化合物(1)〜(45)を挙げること
ができる。
【0239】また、媒染剤とバインダーに染料を媒染さ
せておくことも出来る。この場合媒染剤と染料は写真分
野で公知のものを用いることが出来、米国特許第4,5
00,626号公報の第58〜59欄や、特開昭61−
88256号32〜41頁、特開昭62−244043
号、特開昭62−244036号等に記載の媒染剤を挙
げることができる。また、還元剤と反応して拡散性色素
を放出する化合物と還元剤を用い、現像時のアルカリで
可動性色素を放出させ、処理液に溶出あるいは、処理シ
ートに転写除去させることもできる。具体的には、米国
特許第4,559,290号、同4,783,369
号、欧州特許第220,746A2号、公開技報87−
6119号に記載されている他、特願平6−25980
5号の段落番号0080−0081に記載されている。
【0240】消色するロイコ染料などを用いることもで
きる。具体的には特開平1−150132号に有機酸金
属塩の顕色剤によりあらかじめ発色させておいたロイコ
色素を含むハロゲン化銀感光材料が開示されている。ロ
イコ色素と顕色剤錯体は熱あるいはアルカリ剤と反応し
て消色するため、本発明において熱現像を行う場合に
は、このロイコ色素と顕色剤の組み合わせが好ましい。
ロイコ色素は、公知のものが利用でき、森賀、吉田「染
料と薬品」9、84頁(化成品工業協会)、「新版染料
便覧」242頁(丸善、1970)、R.Garner
「Reportson the Progress o
f Appl.Chem」56、199頁(197
1)、「染料と薬品」19、230頁(化成品工業協
会、1974)、「色材」62、288頁(198
9)、「染料工業」32、208等に記載がある。顕色
剤としては、酸性白土系顕色剤、フェノールホルムアル
デヒドレジンの他、有機酸の金属塩が好ましく用いられ
る。
【0241】本発明の処理シート及び感光材料の構成層
のバインダーには親水性のものが好ましく用いられる。
その例としては前記のリサーチ・ディスクロージャーお
よび特開昭64−13546号の(71)頁〜(75)
頁に記載されたものが挙げられる。具体的には、透明か
半透明の親水性バインダーが好ましく、例えばゼラチ
ン、ゼラチン誘導体等の蛋白質またはセルロース誘導
体、澱粉、アラビアゴム、デキストラン、プルラン、カ
ラギーナン等の多糖類のような天然化合物や、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド
重合体等の合成高分子化合物が挙げられる。また、米国
特許第4,960,681号、特開昭62−24526
0号等に記載の高吸水性ポリマー、すなわち−COOM
または−SO3M(Mは水素原子またはアルカリ金属)
を有するビニルモノマーの単独重合体またはこのビニル
モノマー同士もしくは他のビニルモノマーとの共重合体
(例えばメタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモ
ニウム、アクリル酸カリウムなど)も使用される。これ
らのバインダーは2種以上組み合わせて用いることもで
きる。特にゼラチンと上記バインダーの組み合わせが好
ましい。またゼラチンは、種々の目的に応じて石灰処理
ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシウムなどの含有量を
減らしたいわゆる脱灰ゼラチンから選択すれば良く、組
み合わせて用いる事も好ましい。本発明において、バイ
ンダーの塗布量は1m2あたり20g以下が好ましく、
特に10g以下にするのが適当である。
【0242】本発明の処理シート及び感光材料は硬膜剤
で硬膜されていることが好ましい。硬膜剤の例としては
米国特許第4,678,739号第41欄、同4,79
1,042号、特開昭59−116655号、同62−
245261号、同61−18942号、同61−24
9054号、同61−245153号、特開平4−21
8044号等に記載の硬膜剤が挙げられる。より具体的
には、アルデヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒドなど)、
アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤、ビニルスルホ
ン系硬膜剤(N,N′−エチレン−ビス(ビニルスルホ
ニルアセタミド)エタンなど)、N−メチロール系硬膜
剤(ジメチロール尿素など)、ほう酸、メタほう酸ある
いは高分子硬膜剤(特開昭62−234157号などに
記載の化合物)が挙げられる。これらの硬膜剤の中で、
ビニルスルホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤を
単独又は併用して使用する事が好ましい。これらの硬膜
剤は、親水性バインダー1gあたり0.001〜1g、
好ましくは0.005〜0.5gが用いられる。
【0243】本発明の処理シート及び感光材料に使用で
きる適当な支持体は、ポリエチレンやポリプロピレン等
のポリオレフィン類、ポリカーボネート類、セルロース
アセテート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート類、ポリ塩化ビニル等の合成プラスチッ
クフィルムも好ましく使用できる。また、シンジオタク
チック構造ポリスチレン類も好ましい。これらは特開昭
62−117708号、特開平1−46912に記載さ
れた方法により重合することで得ることができる。さら
に本発明の感光材料に利用できる支持体は写真用原紙、
印刷用紙、バライタ紙、及びレジンコート紙等の紙支持
体ならびに上記プラスチックフィルムに反射層を設けた
支持体、特開昭62−253195号(29〜31頁)
に支持体として記載されたものが挙げられる。前述のR
D17643の28頁、同18716の647頁右欄か
ら648頁左欄、及び同307105の879頁に記載
されたものも好ましく使用できる。また、シンジオタク
チック構造ポリスチレン類も好ましい。これらは特開昭
62−117708号、特開平1−46912号、同1
−178505号に記載された方法により重合すること
により得ることができる。これらの支持体には米国特許
第4,141,735号のようにTg以下の熱処理を施
すことで、巻き癖をつきにくくしたものを用いることが
できる。また、これらの支持体表面を、支持体と乳剤下
塗り層との接着の向上を目的に、表面処理を行っても良
い。本発明では、グロー放電処理、紫外線照射処理、コ
ロナ処理、火炎処理を表面処理として用いることができ
る。更に公知技術第5号(1991年3月22日アズテ
ック有限会社発行)の44〜149頁に記載の支持体を
用いることもできる。ポリエチレンジナフタレンジカル
ボキシラートなどの透明支持体やその上に透明磁性体を
塗布したような支持体を用いることができる。
【0244】本発明に係る感光材料に用いることのでき
る支持体としては、例えば前述のRD17643の28
頁及びRD308119の1009頁やプロダクト・ラ
イセシング・インデックス、第92巻P108の「Su
pports」の項に記載されているものが挙げられ
る。
【0245】感光材料を本発明の熱現像処理に用いる場
合には、支持体としては処理温度に耐えることのできる
ものが用いる必要がある。
【0246】また、支持体として例えば、特開平4−1
24645号、同5−40321号、同6−35092
号、特願平5−58221号、同5−106979号記
載の磁気記録層を有する支持体を用い、撮影情報などを
記録することもできる。
【0247】磁気記録層とは、磁性体粒子をバインダー
中に分散した水性もしくは有機溶媒系塗布液を支持体上
に塗設したものである。磁性体粒子は、γFe23など
の強磁性酸化鉄、Co被着γFe23、Co被着マグネ
タイト、Co含有マグネタイト、強磁性二酸化クロム、
強磁性金属、強磁性合金、六方晶系のBaフェライト、
Srフェライト、Pbフェライト、Caフェライトなど
を使用できる。Co被着γFe23などのCo被着強磁
性酸化鉄が好ましい。形状としては針状、米粒状、球
状、立方体状、板状等いずれでもよい。比表面積ではS
BETで20m2/g以上が好ましく、30m2/g以上
が特に好ましい。強磁性体の飽和磁化(σs)は、好ま
しくは3.0×104〜3.0×105A/mであり、特
に好ましくは4.0×104〜2.5×105A/mであ
る。強磁性体粒子を、シリカおよび/またはアルミナや
有機素材による表面処理を施してもよい。さらに、磁性
体粒子は特開平6−161032号に記載された如くそ
の表面にシランカップリング剤またはチタンカップリン
グ剤で処理されてもよい。又特開平4−259911
号、同5−81652号に記載の表面に無機、有機物を
被覆した磁性体粒子も使用できる。
【0248】磁性体粒子に用いられるバインダーは、特
開平4−219569号に記載の熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、放射線硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、アルカリ
又は生分解性ポリマー、天然物重合体(セルロース誘導
体、糖誘導体など)およびそれらの混合物を使用するこ
とができる。上記の樹脂のTgは−40℃〜300℃、
重量平均分子量は0.2万〜100万である。例えばビ
ニル系共重合体、セルロースジアセテート、セルロース
トリアセテート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、セルロースアセテートブチレート、セルローストリ
プロピオネートなどのセルロース誘導体、アクリル樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂を挙げることができ、ゼ
ラチンも好ましい。特にセルロースジ(トリ)アセテー
トが好ましい。バインダーは、エポキシ系、アジリジン
系、イソシアネート系の架橋剤を添加して硬化処理する
ことができる。イソシアネート系の架橋剤としては、ト
リレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、などのイソシアネート
類、これらのイソシアネート類とポリアルコールとの反
応生成物(例えば、トリレンジイソシアナート3mol
とトリメチロールプロパン1molの反応生成物)、及
びこれらのイソシアネート類の縮合により生成したポリ
イソシアネートなどが挙げられ、例えば特開平6−59
357号に記載されている。
【0249】前述の磁性体を上記バインダー中に分散す
る方法は、特開平6−35092号に記載されている方
法のように、ニーダー、ピン型ミル、アニュラー型ミル
などが好ましく併用も好ましい。特開平5−08828
3号記載の分散剤や、その他の公知の分散剤が使用でき
る。磁気記録層の厚みは0.1μm〜10μm、好まし
くは0.2μm〜5μm、より好ましくは0.3μm〜
3μmである。磁性体粒子とバインダーの重量比は好ま
しくは0.5:100〜60:100からなり、より好
ましくは1:100〜30:100である。磁性体粒子
の塗布量は0.005〜3g/m2、好ましくは0.0
1〜2g/m2、さらに好ましくは0.02〜0.5g
/m2である。磁気記録層の透過イエロー濃度は、0.
01〜0.50が好ましく、0.03〜0.20がより
好ましく、0.04〜0.15が特に好ましい。磁気記
録層は、写真用支持体の裏面に塗布又は印刷によって全
面またはストライプ状に設けることができる。磁気記録
層を塗布する方法としてはエアードクター、ブレード、
エアナイフ、スクイズ、含浸、リバースロール、トラン
スファロール、グラビヤ、キス、キャスト、スプレイ、
ディップ、バー、エクストリュージョン等が利用でき、
特開平5−341436号等に記載の塗布液が好まし
い。
【0250】磁気記録層に、潤滑性向上、カール調節、
帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を合せ持た
せてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機能を
付与させてもよく、粒子の少なくとも1種以上がモース
硬度が5以上の非球形無機粒子の研磨剤が好ましい。非
球形無機粒子の組成としては、酸化アルミニウム、酸化
クロム、二酸化硅素、二酸化チタン、シリコンカーバイ
ト等の酸化物、炭化硅素、炭化チタン等の炭化物、ダイ
アモンド等の微粉末が好ましい。これらの研磨剤は、そ
の表面をシランカップリング剤又はチタンカップリング
剤で処理されてもよい。これらの粒子は磁気記録層に添
加してもよく、また磁気記録層上にオーバーコート(例
えば保護層、潤滑剤層など)しても良い。この時使用す
るバインダーは前述のものが使用でき、好ましくは磁気
記録層のバインダーと同じものがよい。磁気記録層を有
する感材については、米国特許第5,336,589
号、同5,250,404号、同5,229,259
号、同5,215,874号、欧州特許第466,13
0号に記載されている。
【0251】上述の磁気記録層を有する感材に好ましく
用いられるポリエステル支持体について更に記すが、感
材、処理、カートリッジ及び実施例なども含め詳細につ
いては、公開技術、公技番号94−6023(発明協
会;1994.3.15)に記載されている。ポリエス
テルはジオールと芳香族ジカルボン酸を必須成分として
形成され、芳香族ジカルボン酸として2,6−、1,5
−、1,4−、及び2,7−ナフタレンジカルボン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ジオールとし
てジエチレングリコール、トリエチレングリコール、シ
クロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、ビスフ
ェノールが挙げられる。この重合ポリマーとしては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート等
のホモポリマーを挙げることができる。特に好ましいの
は2,6−ナフタレンジカルボン酸を50モル%〜10
0モル%含むポリエステルである。中でも特に好ましい
のはポリエチレン−2,6−ナフタレートである。平均
分子量の範囲は約5,000ないし200,000であ
る。ポリエステルのTgは50℃以上であり、さらに9
0℃以上が好ましい。
【0252】次にポリエステル支持体は、巻き癖をつき
にくくするために熱処理温度が40℃以上Tg未満、よ
り好ましくはTg−20℃以上Tg未満で熱処理を行
う。熱処理はこの温度範囲内の一定温度で実施してもよ
く、冷却しながら熱処理してもよい。この熱処理時間
は、0.1時間以上1500時間以下、さらに好ましく
は0.5時間以上200時間以下である。支持体の熱処
理は、ロール状で実施してもよく、またウェブ状で搬送
しながら実施してもよい。表面に凹凸を付与し(例えば
SnO2やSb25等)の導電性無機微粒子を塗布す
る)、面状改良を図ってもよい。又端部にローレットを
付与し端部のみ少し高くすることで巻芯部の切り口写り
を防止するなどの工夫を行うことが望ましい。これらの
熱処理は支持体製膜後、表面処理後、バック層塗布後
(帯電防止剤、滑り剤等)、下塗り塗布後のどこの段階
で実施してもよい。好ましいのは帯電防止剤塗布後であ
る。このポリエステルには紫外線吸収剤を練り込んでも
良い。又ライトパイピング防止のため、三菱化成製のD
iaresin、日本化薬製のKayaset等ポリエ
ステル用として市販されている染料または顔料を塗り込
むことにより目的を達成することが可能である。
【0253】本発明の画像形成方法の処理形態は熱現像
処理である。感光材料を像様に露光した後、熱現像感光
材料と処理部材とを、感光材料の感光性層面と処理材料
の処理層面で貼り合わせて加熱することにより画像形成
が行われる。熱現像感光材料および処理部材を構成する
全塗布膜の最大膨潤に要する水の1/10から1倍に相
当する水を熱現像感光材料または処理部材に供給後、貼
り合わせて加熱することにより発色現像を行う方法は好
ましく用いられる。また、前記補助現像剤を必要に応じ
て熱現像感光材料または処理部材に内蔵する、あるいは
水とともに塗布する方法も用いることができる。
【0254】感光材料の加熱処理は当該技術分野では公
知であり、熱現像感光材料とそのプロセスについては、
例えば、写真工学の基礎(1970年、コロナ社発行)
の553頁〜555頁、1978年4月発行映像情報4
0頁、Nabletts Handbook of P
hotography and Reprograph
y 7th Ed.(Vna Nostrand an
d ReinholdCompany)の32〜33
頁、米国特許第3,152,904号、同第3,30
1,678号、同第3,392,020号、同第3,4
57,075号、英国特許第1,131,108号、同
第1,167,777号およびリサーチ・ディスクロー
ジャー誌1978年6月号9〜15頁(RD1702
9)に記載されている。熱現像工程の加熱温度は、約5
0℃から250℃であるが、特に60℃から150℃が
有用である。
【0255】本発明の感光材料には、熱現像を促進する
目的で熱溶剤を添加しても良い。熱溶剤は加熱時に液状
化し、画像形成を促進する作用を有する化合物である。
常温では白色、固体状態であることが好ましく、加熱時
の揮散性が小さいことが望まれる。好ましい融点は70
〜170℃である。その例としては、米国特許第3,3
47,675号および同第3,667,959号に記載
されているような極性を有する有機化合物が挙げられ
る。具体的にはアミド誘導体(ベンズアミド等)、尿素
誘導体(メチル尿素、エチレン尿素等)、スルホンアミ
ド誘導体(特公平1−40974号および同4−137
01号に記載されている化合物等)、ポリオール化合物
(ソルビトール類)、およびポリエチレングリコール類
が挙げられる。このほか本発明で用いることのできる熱
溶剤として、例えば米国特許第3,347,675号、
同第3,438,776号、同第3,666,477
号、同第3,667,959号、RD17643号、特
開昭51−19525号、同53−24829号、同5
3−60223号、同58−118640号、同58−
198038号、同59−68730号、同59−84
236号、同59−229556号、同60−1424
1号、同60−191251号、同60−232547
号、同61−52643号、同62−42153号、同
62−44737号、同62−78554号、同62−
136645号、同62−139545号、同63−5
3548号、同63−161446号、特開平1−22
4751号、同1−227150号、同2−863号、
同2−120739号、同2−123354号等の各公
報に記載された化合物を挙げることができる。さらに本
発明に用いられる好ましい熱溶剤の具体的な例として、
特開平2−297548号、8頁左上〜9頁左上に記載
のTS−1〜TS−21が挙げられる。上記本発明の熱
溶剤は、2種以上併用して使用することもできる。
【0256】本発明の感光材料および処理材料には、塗
布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、現像促
進等の目的で種々の界面活性剤を使用することができ
る。界面活性剤の具体例は公知技術第5号(1991年
3月22日、アズテック有限会社発行)の136〜13
8頁、特開昭62−173463号、同62−1834
57号等に記載されている。感光材料には、スベリ性防
止、帯電防止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合
物を含ませてもよい。有機フロオロ化合物の代表例とし
ては、特公昭57−9053号第8〜17欄、特開昭6
1−20944号、同62−135826号等に記載さ
れているフッ素系界面活性剤、またはフッ素油などのオ
イル状フッ素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂な
どの固体状フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物
が挙げられる。
【0257】感光材料および処理材料には滑り性がある
事が好ましい。滑り剤含有量は感光層面、バック面とも
に用いることが好ましい。好ましい滑り性としては動摩
擦係数で0.25以下0.01以上である。この時の測
定は直径5mmのステンレス球に対し、60cm/分で
搬送した時の値を表す(25℃、60%RH)。この評
価において相手材として感光層面に置き換えてもほぼ同
レベルの値となる。使用可能な滑り剤としては、ポリオ
ルガノシロキサン、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸金属
塩、高級脂肪酸と高級アルコールのエステル等であり、
ポリオルガノシロキサンとしては、ポリジメチルシロキ
サン、ポリジエチルシロキサン、ポリスチリルメチルシ
ロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン等を用いるこ
とができる。添加層としては乳剤層の最外層やバック層
が好ましい。特にポリジメチルシロキサンや長鎖アルキ
ル基を有するエステルが好ましい。
【0258】また本発明の感光材料および処理材料にお
いては、帯電防止剤が好ましく用いられる。それらの帯
電防止剤としては、カルボン酸及びカルボン酸塩、スル
ホン酸塩を含む高分子、カチオン性高分子、イオン性界
面活性剤化合物を挙げることができる。帯電防止剤とし
て最も好ましいものは、ZnO、TiO2、SnO2、A
23、In23、SiO2、MgO、BaO、Mo
3、V25の中から選ばれた少くとも1種の体積抵抗
率が107Ω・cm以下、より好ましくは105Ω・cm
以下である粒子サイズ0.001〜1.0μm結晶性の
金属酸化物あるいはこれらの複合酸化物の微粒子、更に
はゾル状や金属酸化物あるいはこれらの複合酸化物の微
粒子である。感材への含有量としては5〜500mg/
2が好ましく、特に好ましくは10〜350mg/m2
である。導電性の結晶性酸化物又はその複合酸化物とバ
インダーの量の比は1/300〜100/1が好まし
く、より好ましくは1/100〜100/5である。
【0259】感光材料および処理材料の構成(バック層
を含む)には、寸度安定化、カール防止、接着防止、膜
のヒビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性改良の目的
で種々のポリマーラテックスを含有させることができ
る。具体的には、特開昭62−245258号、同62
−136648号、同62−110066号等に記載の
ポリマーラテックスのいずれも使用できる。特に、ガラ
ス転移点の低い(40℃以下)ポリマーラテックスを媒
染層に用いると媒染層のヒビ割れを防止することがで
き、またガラス転移点が高いポリマーラテックスをバッ
ク層に用いるとカール防止効果が得られる。
【0260】本発明の感光材料および処理材料にはマッ
ト剤が有る事が好ましい。マット剤としては乳剤面、バ
ック面とどちらでもよいが、乳剤側の最外層に添加する
のが特に好ましい。マット剤は処理液可溶性でも処理液
不溶性でもよく、好ましくは両者を併用することであ
る。例えばポリメチルメタクリレート、ポリ(メチルメ
タクリレート/メタクリル酸=9/1又は5/5(モル
比))、ポリスチレン粒子などが好ましい。粒径として
は0.8〜10μmが好ましく、その粒径分布も狭い方
が好ましく、平均粒径の0.9〜1.1倍の間に全粒子
数の90%以上が含有させることが好ましい。又、マッ
ト性を高めるために0.8μm以下の微粒子を同時に添
加することも好ましく、例えばポリメチルメタクリレー
ト(0.2μm)、ポリ(メチルメタクリレート/メタ
クリル酸=9/1(モル比)0.3μm)、ポリスチレ
ン粒子(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.03
μm)が挙げられる。具体的には、特開昭61−882
56号(29)頁に記載されている。その他、ベンゾグ
アナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、A
S樹脂ビーズなどの特開昭63−274944号、同6
3−274952号記載の化合物がある。
【0261】次に、感光材料を装填することのできるフ
ィルムパトローネについて記す。本発明で使用されるパ
トローネの主材料は金属でも合成プラスチックでもよ
い。好ましいプラスチック材料はポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなどで
ある。更にパトローネは、各種の帯電防止剤を含有して
もよくカーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオン、
アニオン、カチオン及びベタイン系界面活性剤又はポリ
マー等を好ましく用いることができる。これらの帯電防
止されたパトローネは特開平1−312537号、同1
−312538号に記載されている。特に25℃、25
%RHでの抵抗が1012Ω以下が好ましい。通常プラス
チックパトローネは、遮光性を付与するためにカーボン
ブラックや顔料などを練り込んだプラスチックを使って
製作される。パトローネのサイズは現在135サイズの
ままでもよいし、カメラの小型化には、現在の135サ
イズの25mmのカートリッジの径を22mm以下とす
ることも有効である。パトローネのケースの容積は、3
0cm3以下、好ましくは25cm3以下とすることが好
ましい。パトローネおよびパトローネケースに使用され
るプラスチックの重量は5g〜15gが好ましい。
【0262】更にスプールを回転してフィルムを送り出
すパトローネでもよい。またフィルム先端がパトローネ
本体内に収納され、スプール軸をフィルム送り出し方向
に回転させることによってフィルム先端をパトローネの
ポート部から外部に送り出す構造でもよい。これらは米
国特許第4,834,306号、同第5,226,61
3号に開示されている。
【0263】本発明の感光材料は一般に市販されている
レンズ付きフィルムユニットに装填して用いることがで
きる。また本発明の感光材料は、特願平10−1584
27号、同10−170624号、同10−18898
4号明細書に記載のレンズ付きフィルムユニットに装填
して好ましく用いることができる。
【0264】本発明に用いられるレンズ付フィルムユニ
ットは従来のロールフィルムに替わって、シートフィル
ムが装填されていることを特徴としている。シート状写
真フィルムはユニット内に予め露光可能な状態で実質的
に単一平面を保って装填されている。つまり、フィルム
がロール状に巻かれているようなことはない。本発明の
レンズ付フィルムユニットのひとつの形態においては、
複数枚の撮影を行う場合、該シート状写真フィルムが形
成する面と平行な平面内で該レンズの位置を順次動かし
て撮影する。シートフィルムは固定されており、全コマ
撮影終了まで動くことはない。そのためロールフィルム
を使用した従来のレンズ付きフィルムユニットに比べ、
巻き上げ用の部材が無いため、カメラを薄く設計するこ
とができる。
【0265】また、1コマあたりのは写真フィルム上の
露光面積は80mm2乃至250mm2が好ましい。こう
することによって焦点距離の短いレンズを採用すること
が可能になり、このような短焦点距離レンズでは絞り値
の小さい(すなわち明るい)レンズを採用しても被写界
深度が大きいため、近距離から無限遠に近い遠距離まで
ピントの合った画像を撮影することができる。また暗い
所でも撮影することが可能となるため、ストロボが無く
ても室内撮影が可能となる。
【0266】本発明において、レンズ付フィルムユニッ
トのEV値は6.5以上11未満であることが好まし
い。さらに好ましいEV値は7.5以上10未満であ
る。本発明においてEV値(イクスポージャーバリュ
ー)とは一般的な定義と同じであり、絞り値(F)とシ
ャッタースピード(Tsec)との組み合わせによって
カメラが光量を通過させる能力を示す値をいい、以下の
式で表される。
【0267】2EV=F2/T すなわち EV=3.32log10(F2/T) 上記範囲のEV値を得るための絞り値とシャッタースピ
ードは以下の通りである。本発明において好ましい絞り
値は2以上8.5未満であり、さらに好ましくは2.5
以上6.5未満、特に好ましくは2.8以上5.6未満
である。シャッタースピードは1/150秒以上1/2
5秒以下、特に好ましくは1/100秒以上1/50秒
以下である。本発明のレンズ付きフィルムユニットのレ
ンズは焦点距離が5〜20mm程度であることが好まし
い。
【0268】本発明の熱現像感光材料を撮影用感材とし
て用いる場合、カメラ等を用いて風景や人物などを直接
撮影するのが一般的である。上記のようなレンズ付きフ
ィルムユニットに装填されて用いられる場合もこれに類
する。そのほか、本発明の熱現像感光材料は、プリンタ
ーや引伸機等を用いてリバーサルフィルムやネガフィル
ムを通して露光する方法、複写機の露光装置等を用い
て、原画をスリットなどを通して走査露光する方法、画
像情報と電気信号を経由して発効ダイオード、各種レー
ザー(レーザーダイオード、ガスレーザーなど)などを
発光させ走査露光する方法(特開平2−129625
号、特願平3−338182号、同4−9388号、同
4−281442号等に記載の方法)、画像情報をCR
T、液晶ディスプレー、エレクトロルミネッセンスディ
スプレー、プラズマディスプレーなどの画像表示装置に
出力し、直接又は光学系を介して露光する方法などにも
用いられる。
【0269】本発明の熱現像感光材料へ画像を記録する
光源としては、上記のように自然光、タングステンラン
プ、発光ダイオード、レーザー光源、CRT光源などの
米国特許第4,500,626号第56欄、特開平2−
53378号、同2−54672号記載の光源や露光方
法を用いることができる。また、非線形光学材料とレー
ザー光等のコヒーレントな光源を組み合わせた波長変換
素子を用いて画像露光することもできる。ここで非線形
光学材料とは、レーザー光のような強い光電界を与えた
ときに現れる分局と電界との非線形性を発現可能な材料
であり、ニオブ酸リチウム、リン酸二水素カリウム(K
DP)、沃素酸リチウム、BaB24などに代表される
無機化合物や、尿素誘導体、ニトロアニリン誘導体、例
えば、3−メチル−4−ニトロピリジン−N−オキシド
(POM)のようなニトロピリジン−N−オキシド誘導
体、特開昭61−53462号、同62−210432
号に記載の化合物が好ましく用いることができる。波長
変換素子の形態としては、単結晶光導波路型、ファイバ
ー型等が知られており、その何れもが有用である。
【0270】また、前記の画像情報はビデオカメラ、電
子スチルカメラ等から得られる画像信号、日本テレビジ
ョン信号規格(NTSC)に代表されるテレビ信号、原
画をスキャナー等多数の画素に分割して得た画像信号、
CG、CADで代表されるコンピューターを用いて作成
された画像を利用できる。
【0271】本発明によって得られた画像は、スキャナ
ー等を用いて読み取り、電子画像情報に変換することが
できる。本発明においてスキャナ−とは感光材料を光学
的に走査して反射、または透過の光学濃度を画像情報に
変換する装置である。走査する際にはスキャナーの光学
部分を感光材料の移動方向とは異なった方向に移動させ
ることによって感光材料の必要な領域を走査することが
一般的であり、推奨されるが、感光材料を固定してスキ
ャナーの光学部分のみを移動させたり、感光材料のみを
移動させてスキャナーの光学部分を固定してもよい。ま
たはこれらの組み合わせであってもよい。
【0272】本発明の熱現像感光材料中に形成された画
像情報を読み取る場合には、少なくとも3つの各々の色
素の吸収が出来る波長領域の光を全面照射あるいはスリ
ット走査してその反射光、あるいは透過光の光量を測定
する方法が好ましい。この場合、拡散光を用いた方が、
平行光を用いるより、フィルムのマット剤、傷などの情
報が除去できるので好ましい。また、受光部には、半導
体イメージセンサー(例えば、エリア型CCDまたはC
CDラインセンサー)を用いているのが好ましい。また
画像読み取り時の処理シートも有無は問わない。又、こ
れらの画像の読みとりは、本発明の熱現像感光材料中に
銀が残存した状態で読みとりを行ってもよく、充分に読
みとり可能な画像情報を得ることが出来る。
【0273】このようにして得られた画像データは、各
種画像表示装置を用いて見ることができる。画像表示装
置としては、カラーもしくはモノクロCRT、液晶ディ
スプレイ、プラズマ発光ディスプレイ、ELディスプレ
イなど、任意の装置が用いられる。
【0274】本発明ではこのようにして読み取られた画
像信号を出力して別の記録材料上に画像を形成すること
ができる。出力する材料はハロゲン化銀感光材料の他、
各種ハードコピー装置が用いられる。例えばインクジェ
ット方式、昇華型熱転写方式、電子写真方式、サイカラ
ー方式、サーモオートクロム方式、ハロゲン化銀カラー
ぺーパーに露光する方法、ハロゲン化銀熱現像方式など
様々な方式が用いられる。いずれの方法でも本発明の効
果は充分に発揮される。
【0275】本発明においては、現像によって得られた
画像情報をデジタルデータとして取り込むことを主な目
的としているが、従来の方法である撮影した情報をカラ
ーペーパーのようなプリント材料にアナログ的に光学露
光して使用することもできる。
【0276】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0277】(実施例1)以下に示すような処理シート
(P−101)を下引き済みPENベース上に作製し
た。添加量はmg/m2で表示した。使用素材は下記に
示した。ここで支持体に最も近い層を第1層とした。
【0278】 〈処理シートP−101の構成〉 層 添加剤 添加量(mg/m2) 第4層 ゼラチン 220 水溶性ポリマー(PS−2) 60 水溶性ポリマー(PS−3) 200 硝酸カリウム 12 マット剤(PM−2) 10 界面活性剤(SU−3) 7 界面活性剤(SU−5) 7 界面活性剤(SU−6) 10 第3層 ゼラチン 240 水溶性ポリマー(PS−1) 24 硬膜剤(H−5) 180 界面活性剤(SU−3) 9 第2層 ゼラチン 2400 水溶性ポリマー(PS−3) 360 水溶性ポリマー(PS−1) 700 高沸点溶媒(OIL−3) 2000 ピコリン酸グアニジン(LI−22) 2910 界面活性剤(SU−3) 24 第1層 ゼラチン 280 水溶性ポリマー(PS−2) 12 界面活性剤(SU−3) 14 硬膜剤(H−5) 185
【0279】
【化54】
【0280】処理部材P−102〜P−121も錯化剤
の種類及び膜面pH等を表3に示す様に変化させた以外
はP−101と全く同様に作製した。処理部材P−10
1〜P−121について纏めて表3に示した。
【0281】〈種乳剤T−1の調製〉又、以下に示す方
法によって、2枚の平行な双晶面を有する種乳剤T−1
を調製した。
【0282】 (A−1液) オセインゼラチン 38.0g 臭化カリウム 11.7g 水で 34.0l に仕上げる。
【0283】 (B−1液) 硝酸銀 810.0g 水で 3815ml に仕上げる。
【0284】 (C−1液) 臭化カリウム 567.3g 水で 3815ml に仕上げる。
【0285】 (D−1液) オセインゼラチン 163.4g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH (m+n=9.77)の10%メタノール溶液 5.5ml 水で 3961ml に仕上げる。
【0286】 (E−1液) 硫酸(10%) 91.1ml (F−1液) 56%酢酸水溶液 必要量 (G−1液) アンモニア水(28%) 105.7ml (H−1液) 水酸化カリウム水溶液(10%) 必要量 特開昭62−160128号記載の攪拌装置を用い、3
0℃で激しく攪拌したA−1液にE−1液を添加し、そ
の後B−1液とC−1液とをダブルジェット法により各
々279mlを1分間定速で添加し、ハロゲン化銀核の
生成を行った。
【0287】その後D−1液を添加し、31分かけて温
度を60℃に上げ、さらにG−1液を添加し、H−1液
でpHを9.3に調整し、6.5分間熟成を行った。そ
の後、F−1液でpHを5.8に調整し、その後、残り
のB−1液とC−1液とをダブルジェット法により37
分で加速添加し、直ちに常法にて脱塩を行った。この種
乳剤を電子顕微鏡にて観察したところ、互いに平行な2
枚の双晶面をもつECD=0.72μm、粒径分布の変
動係数16%の単分散平板種乳剤であった。
【0288】〈平板状粒子乳剤Em−1の調製〉種乳剤
T−1と以下に示す溶液を用い、乳剤Em−1を調製し
た。
【0289】 (A−2液) オセインゼラチン 519.9g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH (m+n=9.77)の10%メタノール溶液 4.5ml 種乳剤T−1 5.3モル相当 水で 18.0l に仕上げる。
【0290】 (B−2液) 3.5N硝酸銀水溶液 2787ml (C−2液) 臭化カリウム 1020g 沃化カリウム 29.1g 水で 2500ml に仕上げる。
【0291】 (D−2液) 臭化カリウム 618.5g 沃化カリウム 8.7g 水で 1500ml に仕上げる。
【0292】 (E−2液) 臭化カリウム 208.3g 水で 1000ml に仕上げる。
【0293】 (F−2液) 56%酢酸水溶液 必要量 (G−2液) 臭化カリウム 624.8g 水で 1500ml に仕上げる。
【0294】 (H−2液) 3.0重量%のゼラチンと沃化銀微粒子(ECD=0.05μm)から成る微 粒子乳剤 0.672モル相当 調製法を以下に示す。
【0295】0.254モルの沃化カリウムを含む5.
0%のゼラチン溶液9942mlに10.59モルの硝
酸銀と10.59モルの沃化カリウムを含む水溶液各々
3092mlを35分間かけて等速添加し、微粒子を形
成した。微粒子形成中の温度は40℃に制御し、pH、
EAgはなりゆきとした。
【0296】 (I−2液) 二酸化チオ尿素をハロゲン化銀1モル当たり1.4×10-6モル含む水溶液 10ml (J−2液) エチルチオスルホン酸ナトリウムをハロゲン化銀1モル当たり 2.3×10-5モル含む水溶液 100ml (K−2液) 10%水酸化カリウム水溶液 必要量 反応容器内にA−2液を添加し、75℃にて激しく攪拌
しながら、I−2液を添加した後、B−2液、C−2
液、D−2液を表2に示した組み合わせに従って同時混
合法によって添加を行い、種結晶を成長させ、比較乳剤
Em−1を調製した。ここで、B−2液、C−2液、D
−2液の添加速度は、臨界成長速度を考慮し、添加時間
に対して関数様に変化させ、成長している種粒子以外の
小粒子の発生や、成長粒子間のオストワルド熟成による
粒径分布の劣化が起こらないようにした。
【0297】結晶成長はまず、第1添加を反応容器内の
溶液温度を75℃、pAgを8.9、pHを5.8にコ
ントロールして行った。この第1添加でB−2液の6
5.8%を添加した。その後J−2液を添加し、30分
間で反応容器内の溶液温度を40℃に下げ、pAgを1
0.3に調整し、H−2液を2分間定速で全量を添加
し、直ちに第2添加を行った。第2添加は反応容器内の
溶液温度を40℃、pAgを10.3、pHを5.0に
コントロールして行い、B−2液の残りをすべて添加し
た。pAg及びpHのコントロールの為に、必要に応じ
てE−2液、F−2液、K−2液を添加した。
【0298】粒子形成後に、特開平5−72658号に
記載の方法に従い脱塩処理を行い、その後ゼラチンを加
えて分散し、40℃においてpAg8.06、pH5.
8の乳剤を得た。この乳剤の沃化銀含有率は5.3%で
あり、この乳剤中のハロゲン化銀粒子を電子顕微鏡にて
観察したところ、ECD(投影面積円換算粒径)=1.
50μm、粒径分布の変動係数14%の平均アスペクト
比7.0の六角平板状単分散ハロゲン化銀粒子であっ
た。
【0299】
【表2】
【0300】〈化学増感及び分光増感〉Em−1を少量
に分割して各々に下記分光増感色素を加え、さらに最適
量のチオシアン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ト
リエチルチオウレア、塩化金酸、1−(3−アセトアミ
ドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール(AF−
5)を添加し、50℃に加熱した。各々最適反応時間の
熟成を行った後冷却し、安定化剤として4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
(ST−1)を添加して、赤感性ハロゲン化銀乳剤−
1、緑感性ハロゲン化銀乳剤−1、および青感性ハロゲ
ン化銀乳剤−1を得た。各乳剤に添加した増感色素の種
類と添加量は下記のとおりである。尚、添加量はハロゲ
ン化銀1モル当たりの添加量として示した。
【0301】 赤感性ハロゲン化銀乳剤−1 増感色素(SD−1) 0.04ミリモル 増感色素(SD−2) 0.07ミリモル 増感色素(SD−3) 0.04ミリモル 増感色素(SD−4) 0.13ミリモル 緑感性ハロゲン化銀乳剤−1 増感色素(SD−5) 0.04ミリモル 増感色素(SD−6) 0.03ミリモル 増感色素(SD−7) 0.17ミリモル 増感色素(SD−8) 0.02ミリモル 増感色素(SD−9) 0.02ミリモル 増感色素(SD−10) 0.02ミリモル 青感性ハロゲン化銀乳剤−1 増感色素(SD−11) 0.19ミリモル 増感色素(SD−12) 0.06ミリモル
【0302】
【化55】
【0303】
【化56】
【0304】〈感光材料101の作製〉このようにして
得られた乳剤と後述の化合物を用い、下引済透明PEN
ベース(厚さ85μm)上に以下に示す組成の写真構成
層を順次塗設して、多層構成の感光材料101を作製し
た。各素材の添加量は1m2当りの塗設量としてmg/
2の単位で示した。又ここでのハロゲン化銀は銀に換
算して表示した。
【0305】 第1層 添加量(mg/m2) ゼラチン 3000 水酸化亜鉛 690 SU−4 90 硬膜剤(H−2) 45 第2層 ゼラチン 1800 緑感性ハロゲン化銀乳剤−1 800 発色現像主薬(A−64) 390 マゼンタカプラー(M−1) 300 高沸点溶媒(OIL−1) 350 高沸点溶媒(OIL−2) 70 SU−3 1 増粘剤(V−2) 8 第3層 ゼラチン 600 マット剤(PM−2) 40 防黴剤(F−1) 1 界面活性剤(SU−3) 2 硬膜剤(H−1) 30 滑り剤(WAX−1) 40 ここに使用した素材は以下に示す通りである。
【0306】
【化57】
【0307】上記感光材料101に光学楔と鮮鋭性評価
用楔を介して露光を施した。露光済み感光材料101の
感光層に水を与えた後、上記処理シートP−101と重
ね合わせて80℃に加熱したヒートドラムにて20秒加
熱現像した。試料を剥離した後、光学楔で露光した試料
については透過濃度を測定し特性曲線を得た。特性曲線
から、カブリ、最大発色濃度(Dmax)、カブリ濃度
よりも0.15高い濃度に対応する露光量の逆数をもっ
て相対感度とし、処理シートP−101での感度を相対
的に100と規定した。また、鮮鋭性楔で露光した試料
については、処理直後にコニカ社製スキャナーQ−sc
anを用いて読み込み、読み取りの成否を×〜◎までの
4段階で官能評価した。
【0308】又得られた試料を40℃相対湿度60%の
雰囲気下で20日間保存した強制劣化試料を用いて同様
の処理をし、劣化前後での相対感度の比を算出し相対感
度変化率とした。相対感度変化率は100%に近い程感
度変動が少ないことを示す。他の処理部材P−102〜
P−121についてもP−101同様に処理、評価を行
った。又、この評価において、感光材料についても水酸
化亜鉛の量を表3に示したように変化させた試料を作製
し組み合わせて評価を行った。それぞれの感度は処理シ
ートP−101での感度を相対的に100として相対値
で表した。これらの結果を表3に示す。表1に示すよう
に、本発明の要件を満たした処理シートを用いて処理し
た試料は、保存時の処理変動が少なく、高感度でカブリ
も低く実用的なディスクリミネーションが得られ、かつ
スキャナー読みとりにも障害のないことがわかる。又本
発明の感光材料に錯化剤、処理部材に金属イオンを含有
させて同様の評価を行った結果、前記と同様に本発明の
効果が得られることが確認できた。
【0309】
【表3】
【0310】(実施例2)以下に示す様に重層感材を作
製した。
【0311】〈ハロゲン化銀乳剤の調製〉実施例1記載
の方法と基本的には同様の方法にて調製した、沃化銀含
有率3モル%、ECD(投影面積円換算粒径)=0.5
9、平均アスペクト比3.4、粒径分布の変動係数16
%の単分散沃臭化銀平板粒子を含むハロゲン化銀乳剤に
対し、実施例1と同様にして分光増感、化学増感を施す
ことにより、赤感性ハロゲン化銀乳剤−2、緑感性ハロ
ゲン化銀乳剤−2、および青感性ハロゲン化銀乳剤−2
を得た。各乳剤に添加した増感色素の種類と添加量は下
記のとおりである。尚、使用増感色素は実施例1と同じ
ものを用い、添加量はハロゲン化銀1モル当たりの添加
量として示した。
【0312】 赤感性ハロゲン化銀乳剤−2 増感色素(SD−1) 0.08ミリモル 増感色素(SD−3) 0.08ミリモル 増感色素(SD−4) 0.42ミリモル 緑感性ハロゲン化銀乳剤−2 増感色素(SD−5) 0.04ミリモル 増感色素(SD−6) 0.15ミリモル 増感色素(SD−7) 0.35ミリモル 増感色素(SD−9) 0.05ミリモル 青感性ハロゲン化銀乳剤−2 増感色素(SD−11) 0.38ミリモル 増感色素(SD−12) 0.11ミリモル 〈感光材料201の作製〉このようにして得られたハロ
ゲン化銀乳剤、および実施例1で調製したハロゲン化銀
乳剤を用い、下引済透明PENベース(厚さ85μm)
上に以下に示す組成の写真構成層を順次塗設して、多層
構成の感光材料201を作製した。ハロゲン化銀は銀に
換算して表示した。但し、各素材の添加量は1m2当り
の塗設量としてmg/m2の単位で示した。
【0313】 第1層(ハレーション防止層) ゼラチン 800 紫外線吸収剤(UV−1) 200 高沸点溶媒(OIL−2) 200 水酸化亜鉛 500 染料(AI−1) 280 染料(AI−2) 240 染料(AI−3) 400 第2層(シアン発色層) ゼラチン 1000 赤感性ハロゲン化銀乳剤−1 350 赤感性ハロゲン化銀乳剤−2 290 発色現像主薬(A−64) 520 シアンカプラー(C−1) 230 シアンカプラー(C−2) 160 高沸点溶媒(OIL−1) 460 高沸点溶媒(OIL−2) 130 カブリ防止剤(AF−6) 1 第3層(中間層) ゼラチン 800 染料(AI−2) 160 添加剤(HQ−2) 20 高沸点溶媒(OIL−2) 60 水溶性ポリマー(PS−1) 60 水酸化亜鉛 500 第4層(マゼンタ発色層) ゼラチン 1800 緑感性ハロゲン化銀乳剤−1 350 緑感性ハロゲン化銀乳剤−2 290 発色現像主薬(A−64) 520 マゼンタカプラー(M−1) 400 高沸点溶媒(OIL−1) 460 高沸点溶媒(OIL−2) 90 カブリ防止剤(AF−6) 1 水溶性ポリマー(PS−1) 20 第5層(中間層) ゼラチン 800 染料(AI−1) 320 添加剤(HQ−1) 6 添加剤(HQ−2) 20 高沸点溶媒(OIL−1) 75 水酸化亜鉛 300 第6層(イエロー発色層) ゼラチン 3200 青感性ハロゲン化銀乳剤−1 670 青感性ハロゲン化銀乳剤−2 550 発色現像主薬(A−64) 520 イエローカプラー(Y−1) 1060 高沸点溶媒(OIL−1) 450 高沸点溶媒(OIL−2) 300 カブリ防止剤(AF−6) 2 水溶性ポリマー(PS−1) 40 第7層(中間層) ゼラチン 1500 水溶性ポリマー(PS−1) 60 水酸化亜鉛 700 第8層(保護層) ゼラチン 1000 マット剤(WAX−1) 200 水溶性ポリマー(PS−1) 120 尚、上記の組成物の他に、塗布助剤SU−1、SU−
2、SU−3、分散助剤SU−4、、安定剤ST−1、
ST−2、カブリ防止剤AF−1、AF−2、AF−
3、AF−4、AF−5、硬膜剤H−1、H−2、H−
3、H−4を添加した。また、F−2、F−3、F−4
及びF−5をそれぞれ全量が15.0mg/m2、6
0.0mg/m2、50.0mg/m2及び10.0mg
/m2になるように各層に分配して添加した。
【0314】以上で用いた素材は前記のものに加え以下
に示す。
【0315】
【化58】
【0316】
【化59】
【0317】
【化60】
【0318】
【化61】
【0319】
【化62】
【0320】
【化63】
【0321】
【化64】
【0322】又、処理部材についても実施例1と同様に
してP−101の処方を表4に示すように変化させたP
−202〜225を作製した。
【0323】得られた感光材料に対して、光学楔と鮮鋭
性評価用楔を介してRGBそれぞれ分解露光を施した。
露光済み感光材料201の感光層に水を与えた後、処理
部材P−101を用いて実施例1と同様の熱現像処理と
評価を行った。他の試料P−202〜P−225につい
てもP−101と全く同じ処理を行った。表4(R分解
露光した結果を示す)が示すように、本発明の要件を満
たした処理部材を用いて処理した試料は、保存時の処理
変動が少なく、高感度でカブリも低く実用的なディスク
リミネーションが得られ、又、スキャナー読みとりにも
障害のない事が分かる。B分解、G分解露光した試料も
R分解露光試料と同様の結果を得た。
【0324】
【表4】
【0325】(実施例3)実施例2記載の感光材料を特
願平10−188984号実施例1に記載のレンズ付き
フィルムユニットにシート状に装填した。即ち、レンズ
付きフィルムユニットの撮影レンズの焦点距離は10m
mとし、固定絞り値Fを2.8〜4、シャッター速度を
1/30〜1/80で変化させEV値を調整した。感光
材料上への露光サイズは12mm×18mm(216m
2)とし、撮影レンズから焦点面までの距離即ちピン
ト面の位置は被写体までの距離が3mの時に最もピント
が合うように調整した。更にガイドナンバー6のストロ
ボを装着して、撮影ユニット1〜4を作製した(EV値
を11.28、10.31、9.29、7.87の4水
準)。撮影後、実施例2と同様に評価を行ったところ、
本発明の特徴を満たすEV値において撮影された画像形
成方法の場合には良好な画像が得られた。又、屋外のみ
ならず、室内での撮影においても良好な写真プリントが
得られることが分かった。また、実施例2の表4の結果
で残留ハロゲン化銀または現像銀の影響によりスキャナ
ー読みとり性がやや劣る本発明の処理シートを用いた試
料においても、スキャナー読みとり後に適宜デジタル情
報変換を行うことにより、実施例2でスキャナー読みと
り性が良好な処理シートを用いた試料に対して、画質的
に遜色のないプリント試料を得ることができた。また、
上記と全く同様の方法で、1コマ当たりの露光サイズを
12×18mm(216mm2)からより小さい8×1
2mm(96mm2)に変更しても、上記と同様の効果
が得られた。
【0326】実施例1で作製した各試料においても以上
と同様の効果が得られた。
【0327】
【発明の効果】高コントラストで画像欠陥が少なく、長
期間保存しても、皮膜物性や写真性能を損ねることがな
く、高コントラストの画像が得られる、撮影用熱現像カ
ラー写真感光材料及びこれを熱現像処理する熱現像カラ
ー写真感光材料用処理部材及び、これらを用いた熱現像
による画像形成方法が提供できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H016 AC00 BA00 BC00 BD00 BK00 2H023 AA00 AA02 CB06 CD00 CD06 CD10 DB00 HA07

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、感光性ハロゲン化銀、下記
    一般式(1)〜(5)で示される現像主薬、現像主薬の
    酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素を形
    成する化合物、バインダーよりなる写真構成層を有する
    撮影用熱現像カラー写真感光材料と、撮影用熱現像カラ
    ー写真感光材料用処理部材とを、該熱現像カラー写真感
    光材料の露光後、水を存在させた状態で貼り合わせて加
    熱することにより、該熱現像カラー写真感光材料中にカ
    ラー画像を形成させる画像形成方法において、水に難溶
    な金属化合物及び該金属化合物を構成する金属イオンと
    水の存在下で錯形成可能な錯化剤が、該撮影用熱現像カ
    ラー写真感光材料及び該撮影用熱現像カラー写真感光材
    料用処理部材の少なくとも一方に含有され、かつ以下の
    関係が満たされていることを特徴とする画像形成方法。 pKamax−pHs≦1.0 pHs≦10.5 (ここで、pKamaxは錯化剤の最も高いpKa値を表
    し、pHsは該錯化剤を含む撮影用熱現像カラー写真感
    光材料又は撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材
    の膜面pHを表す。) 【化1】 (式中、Yはヒドロキシル基、−N(Ra)(Rb)基
    を表し、R1〜R4は各々水素原子、ハロゲン原子、アル
    キル基、アリール基、アルキルカルボンアミド基、アリ
    ールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、ア
    リールスルホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキ
    シ基、アルキルチオ基、アリーリチオ基、アルキルカル
    バモイル基、アリールカルバモイル基、カルバモイル
    基、アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイ
    ル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルフォ
    ニル基、アリールスルフォニル基、アルコキシカルボニ
    ル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボニ
    ル基、アリールカルボニル基、又はアシルオキシ基を表
    し、R5は置換又は無置換の、アルキル基、アリール
    基、又は複素環基を表す。Zは芳香環(複素芳香環も含
    む)を形成する原子群を表し、Zがベンゼン環である場
    合、そのハメット定数(σp)の合計値は1以上であ
    る。R6は置換又は無置換のアルキル基を表す。Xは酸
    素原子、硫黄原子、セレン原子またはアルキル置換もし
    くはアリール置換の3級窒素原子を表す。R7、R8、R
    9、R10は水素原子または置換基を表し、R7、R8
    9、R10が互いに結合して2重結合または環を形成し
    てもよい。)
  2. 【請求項2】 前記錯化剤が下記一般式(6)又は一般
    式(7)で表されるポリカルボン酸誘導体であることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。 【化2】 (式中、R11は水素原子、それぞれ置換又は未置換のア
    ルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。R
    12及びR13は各々独立に水素原子、カルボキシメチル基
    又はカルボキシエチル基を表す。q、r、s及びtは各
    々独立に、1又は2を表す。pは0又は1を表す。但し
    p+r+t=3である。) 【化3】 (式中、R14及びR15は各々独立に、水素原子、それぞ
    れ置換又は未置換のアルキル基、シクロアルキル基、ア
    リール基、ヒドロキシアルキル基又はカルボキシアルキ
    ル基を表す。R16及びR17は各々独立に、水素原子、ア
    ルキル基又は、それぞれ置換もしくは未置換のカルボキ
    シメチル基、カルボキシエチル基を表す。qおよびsは
    各々独立に、1又は2を表す。Jは2価の連結基を表
    す。)
  3. 【請求項3】 前記錯化剤が一般式(8)で表されるカ
    ルボン酸誘導体であることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成方法。 【化4】 (式中、Aはそれぞれ置換基を有してもよいシクロアル
    キル基、フェニル基又は複素環基を表し、縮合環を形成
    していてもよい。Mは同じでも異なってもよく、アルカ
    リ金属、アンモニウムイオン又は有機塩基を表す。)
  4. 【請求項4】 前記一般式(8)におけるAがそれぞれ
    置換基を有していてもよいピリジル基、ピラジニル基、
    ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピロリル基、ピラゾ
    リル基、イミダゾリル基、テトラゾリル基及びフリル基
    から選ばれる複素環基、又は置換基を有してもよいフェ
    ニル基であることを特徴とする請求項3に記載の画像形
    成方法。
  5. 【請求項5】 前記金属化合物が錯化剤に対してモル比
    として過剰であることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記撮影用熱現像カラー写真感光材料及
    び前記撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材の少
    なくとも一方にホウ酸塩が含有されていることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成方
    法。
  7. 【請求項7】 支持体上に、感光性ハロゲン化銀、前記
    一般式(1)〜(5)で表される現像主薬、現像主薬の
    酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素を形
    成する化合物、バインダーよりなる写真構成層、及び水
    に難溶な金属化合物を含む写真構成層を有する撮影用熱
    現像カラー写真感光材料と水の存在下で貼り合わせ加熱
    する事により該撮影用熱現像カラー写真感光材料中にカ
    ラー画像を形成させる為の撮影用熱現像カラー写真感光
    材料用処理部材において、該金属化合物を構成する金属
    イオンと水の存在下で錯形成可能な錯化剤を含有する層
    を少なくとも1層有し、かつ該錯化剤を含有する層又は
    他の構成層が下記一般式(9)で表されるビニルスルホ
    ン系硬膜剤により硬化されていることを特徴とする撮影
    用熱現像カラー写真感光材料用処理部材。 一般式(9) L−(SO2−X)m (式中、Lはm価の連結基を表し、Xは−CH=CH2
    又は−CH2CH2Yを表し、Yは塩基によってHYの形
    で脱離しうる基を表す。)
  8. 【請求項8】 ビニルスルホン系硬膜剤が水酸基を有す
    ることを特徴とする請求項7に記載の撮影用熱現像カラ
    ー写真感光材料用処理部材。
  9. 【請求項9】 ビニルスルホン系硬膜剤の添加量が、硬
    膜可能な親水性バインダー量1gにつき1mg以上50
    mg以下であることを特徴とする請求項7又は8に記載
    の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材。
  10. 【請求項10】 支持体上に、感光性ハロゲン化銀、前
    記一般式(1)〜(5)で表される現像主薬、現像主薬
    の酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素を
    形成する化合物、バインダー、水に難溶な金属化合物を
    含む写真構成層を有する撮影用熱現像カラー写真感光材
    料と水の存在下で貼り合わせ加熱する事により該撮影用
    熱現像カラー写真感光材料中にカラー画像を形成させる
    為の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材におい
    て、該金属化合物を構成する金属イオンと水の存在下で
    錯形成可能な錯化剤を含有する層を有し、かつ炭素数が
    4以上のアルキル基を末端に有するポリビニルアルコー
    ルを、該錯化剤を含有する層又は他の少なくとも1層に
    含有することを特徴とする撮影用熱現像カラー写真感光
    材料用処理部材。
  11. 【請求項11】 前記錯化剤を含有する層を挟んで支持
    体側とは反対側に位置する層の少なくとも1層に前記炭
    素数が4以上のアルキル基を末端に有するポリビニルア
    ルコールを含有することを特徴とする請求項10に記載
    の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材。
  12. 【請求項12】 前記炭素数が4以上のアルキル基を末
    端に有するポリビニルアルコールの添加量が0.001
    〜0.500g/m2であることを特徴とする請求項1
    0又は11に記載の撮影用熱現像カラー写真感光材料用
    処理部材。
  13. 【請求項13】 支持体上に、感光性ハロゲン化銀、前
    記一般式(1)〜(5)で表される現像主薬、現像主薬
    の酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素を
    形成する化合物、バインダー、水に難溶な金属化合物を
    含む写真構成層を有する撮影用熱現像カラー写真感光材
    料と水の存在下で貼り合わせ加熱する事により該撮影用
    熱現像カラー写真感光材料中にカラー画像を形成させる
    為の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材におい
    て、該金属化合物を構成する金属イオンと水の存在下で
    錯形成可能な錯化剤を含有する層を少なくとも1層有
    し、かつCa2+、Mg2+、Zn2+、Co3+、Ni2+から
    選ばれる2価以上のカチオン類を合計0.01〜50m
    mol/m2及び紅藻類に由来する天然高分子多糖類
    を、該錯化剤を含有する層又は他の層の少なくとも1層
    に含有することを特徴とする撮影用熱現像カラー写真感
    光材料用処理部材。
  14. 【請求項14】 前記紅藻類に由来する天然高分子多糖
    類がκ−カラギーナン、ι−カラギーナン、λ−カラギ
    ーナン、ファーセレランから選ばれる天然高分子多糖類
    であることを特徴とする請求項13に記載の撮影用熱現
    像カラー写真感光材料用処理部材。
  15. 【請求項15】 支持体上に、感光性ハロゲン化銀、前
    記一般式(1)〜(5)で表される現像主薬、現像主薬
    の酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素を
    形成する化合物、バインダー、水に難溶な金属化合物を
    含む写真構成層を有する撮影用熱現像カラー写真感光材
    料と水の存在下で貼り合わせ加熱する事により該撮影用
    熱現像カラー写真感光材料中にカラー画像を形成させる
    為の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材におい
    て、該金属化合物を構成する金属イオンと水の存在下で
    錯形成可能な錯化剤を含有する層を少なくとも1層有
    し、かつCa2+、Mg2+、Zn2+、Co3+、Ni2+から
    選ばれる2価以上のカチオン類を合計0.01〜50m
    mol/m2及びジェランガムを、該錯化剤を含有する
    層又は他の層の少なくとも1層に含有することを特徴と
    する撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部材。
  16. 【請求項16】 炭素数が4以上のアルキル基を末端に
    有するポリビニルアルコールを含有する層を少なくとも
    1層有し、かつ2価以上のカチオン類を0.01〜50
    mmol/m2及び紅藻類に由来する天然高分子多糖類
    又はジェランガムを、該炭素数が4以上のアルキル基を
    末端に有するポリビニルアルコールを含有する層又は他
    の層の少なくとも1層に含有することを特徴とする請求
    項7に記載の撮影用熱現像カラー写真感光材料用処理部
    材。
  17. 【請求項17】 前記撮影用熱現像カラー写真感光材料
    を予め撮影可能な状態に、固定焦点レンズ付きフィルム
    ユニットに装填し、撮影することにより露光を行うこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像
    形成方法。
  18. 【請求項18】 支持体上に、感光性ハロゲン化銀、前
    記一般式(1)〜(5)で表される現像主薬、現像主薬
    の酸化体とのカップリング反応によって非拡散性色素を
    形成する化合物、バインダー、水に難溶な金属化合物を
    含む写真構成層を有する撮影用熱現像カラー写真感光材
    料を、予め撮影可能な状態に、固定焦点レンズ付きフィ
    ルムユニットに装填し、撮影することにより露光を行っ
    た後、請求項7〜16のいずれか1項に記載の撮影用熱
    現像カラー写真感光材料用処理部材を用いて熱現像する
    ことにより該撮影用熱現像カラー写真感光材料中にカラ
    ー画像を形成させることを特徴とする画像形成方法。
  19. 【請求項19】 レンズ付きフィルムユニットのEV値
    が6.5以上であることを特徴とする請求項17又は1
    8に記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 1駒当たりの露光領域面積が80mm
    2以上250mm2以下の面積であることを特徴とする請
    求項17〜19のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 請求項17〜20に記載の画像形成方
    法により得られた画像をスキャナーで読みとる事により
    デジタル画像情報に変換することを特徴とするデジタル
    画像情報作成方法。
  22. 【請求項22】 ハロゲン化銀又は現像銀の全部又は一
    部が残存した状態でスキャナー読みとりを行うことを特
    徴とする請求項21に記載のデジタル画像情報作成方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016529212A (ja) * 2013-06-21 2016-09-23 ピーアールシー−デソト インターナショナル,インコーポレイティド ビス(スルホニル)アルカノールを使用する硫黄含有ポリマー組成物のためのマイケル付加硬化化学反応

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