JP2001004643A - 多項目自動分析装置 - Google Patents
多項目自動分析装置Info
- Publication number
- JP2001004643A JP2001004643A JP11173232A JP17323299A JP2001004643A JP 2001004643 A JP2001004643 A JP 2001004643A JP 11173232 A JP11173232 A JP 11173232A JP 17323299 A JP17323299 A JP 17323299A JP 2001004643 A JP2001004643 A JP 2001004643A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reagent
- energy
- automatic analyzer
- pump
- item
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】多項目自動分析装置において、固定電源部側と
回動する試薬ディスク側との間の電力供給を、リード線
の捩れが生じないように行い試薬ディスク上の試薬ポン
プを選択的に駆動する。 【解決手段】試薬ディスク17上の各試薬容器10の底
部には試薬ポンプ11が接続され、試薬ディスクは反応
ディスク7とは部分的にオーバーラップするように回動
される。筐体9に固定設定されたエネルギー送出器14
は電気エネルギーを磁気エネルギーに変換し、非接触で
対向するエネルギー受給器13に伝達する。受給器13
からの電気エネルギーにより試薬ポンプを選択的に駆動
し、試薬液を反応セルに吐出する。
回動する試薬ディスク側との間の電力供給を、リード線
の捩れが生じないように行い試薬ディスク上の試薬ポン
プを選択的に駆動する。 【解決手段】試薬ディスク17上の各試薬容器10の底
部には試薬ポンプ11が接続され、試薬ディスクは反応
ディスク7とは部分的にオーバーラップするように回動
される。筐体9に固定設定されたエネルギー送出器14
は電気エネルギーを磁気エネルギーに変換し、非接触で
対向するエネルギー受給器13に伝達する。受給器13
からの電気エネルギーにより試薬ポンプを選択的に駆動
し、試薬液を反応セルに吐出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多項目自動分析装
置に係り、特に複数の反応容器を有する反応ライン上で
多種類の分析項目の反応を進める自動分析装置に関す
る。
置に係り、特に複数の反応容器を有する反応ライン上で
多種類の分析項目の反応を進める自動分析装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】病院等では臨床検査の結果を考慮して患
者の病態を診断することが行われるが、検体検査を効率
的に実施するために自動分析装置が使用される。個々の
反応容器毎に各分析項目に関するサンプルと試薬の反応
を進める従来のディスクリート方式の多項目自動分析装
置では、分析項目(検査項目)に応じた試薬液を反応容
器に分注する方法として、ピペッティング方式による方
法とディスペンシング方式による方法を用いている。
者の病態を診断することが行われるが、検体検査を効率
的に実施するために自動分析装置が使用される。個々の
反応容器毎に各分析項目に関するサンプルと試薬の反応
を進める従来のディスクリート方式の多項目自動分析装
置では、分析項目(検査項目)に応じた試薬液を反応容
器に分注する方法として、ピペッティング方式による方
法とディスペンシング方式による方法を用いている。
【0003】ピペッティング方式は、例えば特開平9−2
6425号公報に記載のように、試薬テーブルに配列された
試薬ボトルと反応ライン上の反応容器の間を移動するピ
ペットノズルを備えた1台又は2台の試薬分注機構を用
い、試薬テーブルから離れた場所に固定設置されている
シリンジポンプ系の動作によりピペットノズルの先端に
試薬ボトルから試薬液を吸入し所望の反応容器内へ吐出
する。
6425号公報に記載のように、試薬テーブルに配列された
試薬ボトルと反応ライン上の反応容器の間を移動するピ
ペットノズルを備えた1台又は2台の試薬分注機構を用
い、試薬テーブルから離れた場所に固定設置されている
シリンジポンプ系の動作によりピペットノズルの先端に
試薬ボトルから試薬液を吸入し所望の反応容器内へ吐出
する。
【0004】また、ディスペンシング方式は、例えば特
公平2−52991号公報に記載のように、反応ラインを設け
たユニットとは別のユニットに形成された試薬保冷庫内
に多数の試薬ボトルを収納しておき、各試薬毎に専用の
試薬流路の一端を反応ライン上の反応容器に近接配置す
ると共に、各試薬流路の他端を試薬ボトルに接続し、各
試薬流路の途中にシリンジポンプを設けて、各流路毎に
単一の試薬液を反応容器に向けて一方向に導出する。
公平2−52991号公報に記載のように、反応ラインを設け
たユニットとは別のユニットに形成された試薬保冷庫内
に多数の試薬ボトルを収納しておき、各試薬毎に専用の
試薬流路の一端を反応ライン上の反応容器に近接配置す
ると共に、各試薬流路の他端を試薬ボトルに接続し、各
試薬流路の途中にシリンジポンプを設けて、各流路毎に
単一の試薬液を反応容器に向けて一方向に導出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したピペッティン
グ方式によれば、同一のピペットノズルによって多種類
の試薬液を次々と分注するため、ピペットノズルにおけ
る試薬同士のクロスコンタミネーションを排除すること
が困難である。これに対し、ディスペンシング方式によ
れば、試薬流路で異種試薬が残留することがないので試
薬同士のクロスコンタミネーションが生じないけれど
も、試薬保冷庫内の試薬ボトルと反応ラインとの距離が
長いため、試薬流路に長大なチューブが必要であり、し
かも使用する試薬数と同数のチューブを設けなければな
らないため、無駄になる試薬量が多く、分析装置が大型
になる。
グ方式によれば、同一のピペットノズルによって多種類
の試薬液を次々と分注するため、ピペットノズルにおけ
る試薬同士のクロスコンタミネーションを排除すること
が困難である。これに対し、ディスペンシング方式によ
れば、試薬流路で異種試薬が残留することがないので試
薬同士のクロスコンタミネーションが生じないけれど
も、試薬保冷庫内の試薬ボトルと反応ラインとの距離が
長いため、試薬流路に長大なチューブが必要であり、し
かも使用する試薬数と同数のチューブを設けなければな
らないため、無駄になる試薬量が多く、分析装置が大型
になる。
【0006】試薬間のクロスコンタミネーションを排除
でき、しかも省スペースを実現するには、回転体に必要
数の試薬容器(試薬ボトル)を設置し、各試薬容器に送
液ポンプを一体的に設け、反応ライン上の一部に反応容
器の上方にて回転体上の一部の試薬容器がオーバーラッ
プするように配置し、長大なチューブを排除する構成が
考えられる。
でき、しかも省スペースを実現するには、回転体に必要
数の試薬容器(試薬ボトル)を設置し、各試薬容器に送
液ポンプを一体的に設け、反応ライン上の一部に反応容
器の上方にて回転体上の一部の試薬容器がオーバーラッ
プするように配置し、長大なチューブを排除する構成が
考えられる。
【0007】しかし、このような構成を実現するには、
複数の試薬容器用の各送液ポンプを回転体に配置する都
合上、どのようにしてポンプの駆動部に電力を供給する
かが問題になる。すなわち、回転体の全周にわたって多
数の試薬容器を配置し送液ポンプも試薬容器と共に配置
することになるので、回転体とは別の場所に設置される
電源から回転体上のポンプ駆動部への電気回路の配線の
捩れが生じ、断線の原因になる。また、有線方式では回
転体の動作範囲も限られたものに制限される。
複数の試薬容器用の各送液ポンプを回転体に配置する都
合上、どのようにしてポンプの駆動部に電力を供給する
かが問題になる。すなわち、回転体の全周にわたって多
数の試薬容器を配置し送液ポンプも試薬容器と共に配置
することになるので、回転体とは別の場所に設置される
電源から回転体上のポンプ駆動部への電気回路の配線の
捩れが生じ、断線の原因になる。また、有線方式では回
転体の動作範囲も限られたものに制限される。
【0008】本発明の目的は、電源部側とは非接触であ
るように、複数試薬容器搭載の回転体上に送液ポンプ駆
動手段を設けた場合に、該回転体に試薬容器と共に搭載
した送液ポンプを選択的に駆動することができる多項目
自動分析装置を提供することにある。
るように、複数試薬容器搭載の回転体上に送液ポンプ駆
動手段を設けた場合に、該回転体に試薬容器と共に搭載
した送液ポンプを選択的に駆動することができる多項目
自動分析装置を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、試薬添加位置への位
置づけのために多数の試薬容器が設置されている回転体
を回動するようにし、その回転体に各試薬用の送液ポン
プ駆動部を設けて、長大なチューブを必要としない試薬
添加動作を円滑に実行することができる多項目自動分析
装置を提供することにある。
置づけのために多数の試薬容器が設置されている回転体
を回動するようにし、その回転体に各試薬用の送液ポン
プ駆動部を設けて、長大なチューブを必要としない試薬
添加動作を円滑に実行することができる多項目自動分析
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の反応容
器を有しており試薬受入位置を通るようにそれらの反応
容器を移送する移送装置と、複数種の分析項目の分析に
必要な試薬液を収容する複数の試薬容器を回動する回転
体としての試薬ディスクとを備えた多項目自動分析装置
において、電気エネルギーを異なるエネルギー形態に変
換して送出する送出装置と、該送出装置から非接触状態
で伝達されたエネルギーを電気エネルギーに変換する受
給装置と、試薬ディスク上の複数の試薬容器のそれぞれ
に接続された送液ポンプを具備し、エネルギーの送出装
置を固定配置し、受給装置及び送液ポンプを試薬ディス
クに配置し、受給装置で生じた電気エネルギーにより複
数の試薬ボトルの内の特定の試薬容器に対応する送液ポ
ンプを選択的に駆動することを特徴とする。
器を有しており試薬受入位置を通るようにそれらの反応
容器を移送する移送装置と、複数種の分析項目の分析に
必要な試薬液を収容する複数の試薬容器を回動する回転
体としての試薬ディスクとを備えた多項目自動分析装置
において、電気エネルギーを異なるエネルギー形態に変
換して送出する送出装置と、該送出装置から非接触状態
で伝達されたエネルギーを電気エネルギーに変換する受
給装置と、試薬ディスク上の複数の試薬容器のそれぞれ
に接続された送液ポンプを具備し、エネルギーの送出装
置を固定配置し、受給装置及び送液ポンプを試薬ディス
クに配置し、受給装置で生じた電気エネルギーにより複
数の試薬ボトルの内の特定の試薬容器に対応する送液ポ
ンプを選択的に駆動することを特徴とする。
【0011】この場合、試薬ディスクに配置される複数
の送液ポンプは試薬容器の底部側に接続されているダイ
ヤフラム駆動方式の微小ポンプであることが望ましい。
また、電気エネルギーとは異なるエネルギー形態は、磁
気エネルギー又は光エネルギーであることが望ましい。
の送液ポンプは試薬容器の底部側に接続されているダイ
ヤフラム駆動方式の微小ポンプであることが望ましい。
また、電気エネルギーとは異なるエネルギー形態は、磁
気エネルギー又は光エネルギーであることが望ましい。
【0012】また、本発明は、試薬受入位置を通るよう
に反応容器を移送する反応容器移送装置を具備し、分析
項目に応じた試薬とサンプルとの反応に基づいて各分析
項目を分析する多項目自動分析装置において、試薬受入
位置に対向してオーバーラップする上方位置が試薬吐出
位置になっており、吐出すべき試薬液を有する試薬ボト
ル又は試薬容器を試薬吐出位置に対応するように位置づ
け得る回転体と、その回転体に対峙するように固定配置
された電力送給部と、回転体に設けられており電力供給
部とは非接触状態でエネルギーが伝達される電力受給部
とを備え、試薬ボトルの底部側に設けた送液ポンプのい
ずれかを、回転体の位置づけ動作に応じ、電力受給部か
らの電力により駆動し、試薬吐出位置にて試薬液を吐出
するように構成したことを特徴とする。
に反応容器を移送する反応容器移送装置を具備し、分析
項目に応じた試薬とサンプルとの反応に基づいて各分析
項目を分析する多項目自動分析装置において、試薬受入
位置に対向してオーバーラップする上方位置が試薬吐出
位置になっており、吐出すべき試薬液を有する試薬ボト
ル又は試薬容器を試薬吐出位置に対応するように位置づ
け得る回転体と、その回転体に対峙するように固定配置
された電力送給部と、回転体に設けられており電力供給
部とは非接触状態でエネルギーが伝達される電力受給部
とを備え、試薬ボトルの底部側に設けた送液ポンプのい
ずれかを、回転体の位置づけ動作に応じ、電力受給部か
らの電力により駆動し、試薬吐出位置にて試薬液を吐出
するように構成したことを特徴とする。
【0013】望ましい実施例では、回転体にはそれぞれ
が送液ポンプに接続される複数の電力受給部が設けら
れ、回転体により電力送給部に対向するように位置づけ
られた電力受給部に電力送給部からエネルギーが伝達さ
れる。この場合に、電力受給部は、電力送給部から伝達
されたエネルギーを電気エネルギーに変換するエネルギ
ー変換部と、該エネルギー変換部からの電気エネルギー
を充電する充電部とを具備することもできる。また、望
ましい実施例では、電力送給部は、いずれかの電力受給
部にエネルギーを伝達するときに送液ポンプの動作タイ
ミング制御信号を送信する。
が送液ポンプに接続される複数の電力受給部が設けら
れ、回転体により電力送給部に対向するように位置づけ
られた電力受給部に電力送給部からエネルギーが伝達さ
れる。この場合に、電力受給部は、電力送給部から伝達
されたエネルギーを電気エネルギーに変換するエネルギ
ー変換部と、該エネルギー変換部からの電気エネルギー
を充電する充電部とを具備することもできる。また、望
ましい実施例では、電力送給部は、いずれかの電力受給
部にエネルギーを伝達するときに送液ポンプの動作タイ
ミング制御信号を送信する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図4を参照して本発明を適
用した一実施例の構成を説明する。図1は多項目自動分
析装置の部分断面全体構成を示し、図2は図1の概略平
面図を示す。
用した一実施例の構成を説明する。図1は多項目自動分
析装置の部分断面全体構成を示し、図2は図1の概略平
面図を示す。
【0015】筐体9は、架台上や机上に固定載置され
る。筐体9の上方には回転体としての試薬ディスク17
が接触しないように離間して設けられる。試薬ディスク
17に回転力を伝える回転軸15を回転するモータ3
は、筐体9内に固定設置される。すなわち、回転軸15
は筐体9内から筐体の上方へ突出しており、試薬ディス
ク17の回転中心にて接続される。試薬ディスク17は
多数の試薬容器又は試薬ボトル10を設置し得る仕切り
部を有する。実際の装置では、試薬ディスク17に多数
の例えば20個以上の試薬容器を設置できるが、図2で
は説明の便宜上4個だけ示してある。
る。筐体9の上方には回転体としての試薬ディスク17
が接触しないように離間して設けられる。試薬ディスク
17に回転力を伝える回転軸15を回転するモータ3
は、筐体9内に固定設置される。すなわち、回転軸15
は筐体9内から筐体の上方へ突出しており、試薬ディス
ク17の回転中心にて接続される。試薬ディスク17は
多数の試薬容器又は試薬ボトル10を設置し得る仕切り
部を有する。実際の装置では、試薬ディスク17に多数
の例えば20個以上の試薬容器を設置できるが、図2で
は説明の便宜上4個だけ示してある。
【0016】筐体9内には、制御部1,電源部2,反応
ディスク7の回転用のモータ4,多波長光度計からなる
検出部5などが収納されている。筐体の上面の一部は円
筒形に凹んでおり、この凹部に恒温機能を有する反応デ
ィスク7が配置される。反応ディスク7の回転軸16は
モータ4により駆動され、反応ディスクは時計方向及び
反時計方向に回転可能である。図1にて破線で示す分析
部6は、反応ディスク7,検出部5,モータ4などを含
む。反応ディスク7には、円周に沿って多数の反応容器
が配列される。反応容器は、その内部での分析項目に応
じた試薬とサンプルとの反応を進めるものであり、図の
例では角形反応セル8を示してあるがこれに限られな
い。実際の装置では反応容器の数が40個以上配置され
るが、図には説明の都合上4個の反応セルのみを示して
ある。
ディスク7の回転用のモータ4,多波長光度計からなる
検出部5などが収納されている。筐体の上面の一部は円
筒形に凹んでおり、この凹部に恒温機能を有する反応デ
ィスク7が配置される。反応ディスク7の回転軸16は
モータ4により駆動され、反応ディスクは時計方向及び
反時計方向に回転可能である。図1にて破線で示す分析
部6は、反応ディスク7,検出部5,モータ4などを含
む。反応ディスク7には、円周に沿って多数の反応容器
が配列される。反応容器は、その内部での分析項目に応
じた試薬とサンプルとの反応を進めるものであり、図の
例では角形反応セル8を示してあるがこれに限られな
い。実際の装置では反応容器の数が40個以上配置され
るが、図には説明の都合上4個の反応セルのみを示して
ある。
【0017】反応ディスク7は、設置されている反応セ
ル8をサンプル受入位置,試薬受入位置,測光装置,セ
ル洗浄位置などに位置づけるように、反応容器列を移送
する。複数種の分析項目の内のいずれかの分析項目に応
じた試薬と反応されたサンプルは、測光位置にて検出部
5により測光され、その測光データに基づいて各分析項
目用の検量線から各分析項目の濃度又は酵素活性値など
の分析結果が制御部1により演算される。
ル8をサンプル受入位置,試薬受入位置,測光装置,セ
ル洗浄位置などに位置づけるように、反応容器列を移送
する。複数種の分析項目の内のいずれかの分析項目に応
じた試薬と反応されたサンプルは、測光位置にて検出部
5により測光され、その測光データに基づいて各分析項
目用の検量線から各分析項目の濃度又は酵素活性値など
の分析結果が制御部1により演算される。
【0018】試薬ディスク17には複数の送液ポンプが
配置される。これらの送液ポンプはダイヤフラムを作動
するように駆動される微小ポンプ(マイクロポンプ)か
らなり、駆動用のアクチュエータ12を含む。ここで
は、送液ポンプを試薬ポンプと称する。この試薬ポンプ
11は、試薬容器10毎に一体的に設けられる。各試薬
容器の底部には試薬ポンプ11が接続される。アクチュ
エータ12には試薬ディスク17に取り付けてあるエネ
ルギー受給器若しくは電力受給器13から電力が供給さ
れる。
配置される。これらの送液ポンプはダイヤフラムを作動
するように駆動される微小ポンプ(マイクロポンプ)か
らなり、駆動用のアクチュエータ12を含む。ここで
は、送液ポンプを試薬ポンプと称する。この試薬ポンプ
11は、試薬容器10毎に一体的に設けられる。各試薬
容器の底部には試薬ポンプ11が接続される。アクチュ
エータ12には試薬ディスク17に取り付けてあるエネ
ルギー受給器若しくは電力受給器13から電力が供給さ
れる。
【0019】反応ディスク7は各反応セルが試薬受入位
置を通るように位置づけながら回転移動する。一方、試
薬ディスク17は各試薬ポンプ11の試薬吐出口が試薬
吐出位置(試薬添加位置又は試薬分注位置)に分析項目
に応じて位置づけるように回転移動する。反応セル8の
列の回転軌跡と試薬容器10の列の回転軌跡とは、上下
に離間して部分的にオーバーラップしている。すなわ
ち、反応ディスク7上の試薬受入位置の真上に試薬ディ
スク17からの試薬吐出位置が対向して存在する。試薬
ディスク17は、試薬受入位置に位置づけられる反応セ
ル8に割り当てられている分析項目に対応する吐出用試
薬液を有する試薬容器を、試薬吐出位置に対応するよう
に位置づけることになる。
置を通るように位置づけながら回転移動する。一方、試
薬ディスク17は各試薬ポンプ11の試薬吐出口が試薬
吐出位置(試薬添加位置又は試薬分注位置)に分析項目
に応じて位置づけるように回転移動する。反応セル8の
列の回転軌跡と試薬容器10の列の回転軌跡とは、上下
に離間して部分的にオーバーラップしている。すなわ
ち、反応ディスク7上の試薬受入位置の真上に試薬ディ
スク17からの試薬吐出位置が対向して存在する。試薬
ディスク17は、試薬受入位置に位置づけられる反応セ
ル8に割り当てられている分析項目に対応する吐出用試
薬液を有する試薬容器を、試薬吐出位置に対応するよう
に位置づけることになる。
【0020】筐体9の上面、すなわち試薬ディスク17
の下面に対向する場所には、エネルギー送出器若しくは
電力送給器14が固定配置されている。一方、試薬ディ
スク17の下面側には、エネルギー受給器若しくは電力
受給器13が配置されている。このため、エネルギー送
出器14は位置移動しないが、エネルギー受給器13は
位置移動する。エネルギー受給器13がエネルギー送出
器14に対して最接近して対向する状態になったとき、
受給器13に対し送出器14から非接触状態でエネルギ
ーが伝達される。
の下面に対向する場所には、エネルギー送出器若しくは
電力送給器14が固定配置されている。一方、試薬ディ
スク17の下面側には、エネルギー受給器若しくは電力
受給器13が配置されている。このため、エネルギー送
出器14は位置移動しないが、エネルギー受給器13は
位置移動する。エネルギー受給器13がエネルギー送出
器14に対して最接近して対向する状態になったとき、
受給器13に対し送出器14から非接触状態でエネルギ
ーが伝達される。
【0021】このとき伝達されるエネルギーの形態は、
電気エネルギーとは異なる磁気エネルギー又は光エネル
ギーである。それ故、送出器14は電源部2から供給さ
れる電気エネルギーを異なるエネルギー形態に変換する
変換機能を有しており、逆に、受給器13は、伝達され
たエネルギーを電気エネルギーに変換する機能を有す
る。受給器で生じた電気エネルギーにより複数の試薬容
器の内の特定の試薬容器に対応する試薬ポンプが選択的
に駆動される。このように送液ポンプ駆動用のエネルギ
ーは、筐体側から試薬ディスク側へ非接触により伝達さ
れる。
電気エネルギーとは異なる磁気エネルギー又は光エネル
ギーである。それ故、送出器14は電源部2から供給さ
れる電気エネルギーを異なるエネルギー形態に変換する
変換機能を有しており、逆に、受給器13は、伝達され
たエネルギーを電気エネルギーに変換する機能を有す
る。受給器で生じた電気エネルギーにより複数の試薬容
器の内の特定の試薬容器に対応する試薬ポンプが選択的
に駆動される。このように送液ポンプ駆動用のエネルギ
ーは、筐体側から試薬ディスク側へ非接触により伝達さ
れる。
【0022】制御部1は、自動分析装置の各機構部の動
作を制御すると共に、測定データなどの情報を処理す
る。制御部1は、中央処理ユニット,メモリ,I/O,
シーケンサ等を含む。電源部2は、商用電源50から取
り込んだ電力に周波数変換などの必要な処理を加えて、
モータ3,4,エネルギー送出器14などの各部へ必要
な電力を供給する。18,19,20,21はリード線
である。
作を制御すると共に、測定データなどの情報を処理す
る。制御部1は、中央処理ユニット,メモリ,I/O,
シーケンサ等を含む。電源部2は、商用電源50から取
り込んだ電力に周波数変換などの必要な処理を加えて、
モータ3,4,エネルギー送出器14などの各部へ必要
な電力を供給する。18,19,20,21はリード線
である。
【0023】図4及び図5の例は、試薬ポンプのアクチ
ュエータ12の数とエネルギー受給器13の数が同数で
あり、試薬ディスク17の位置づけ動作が、各試薬ポン
プに接続されるエネルギー受給器13を選択する態様で
ある。一方、後述する図6の例は、試薬ポンプの数より
少ない数のエネルギー受給器を有しており、伝達後の電
気エネルギーを一旦共通の充電部に蓄えた後、必要な試
薬ポンプへ電力を選択的に供給する形態である。
ュエータ12の数とエネルギー受給器13の数が同数で
あり、試薬ディスク17の位置づけ動作が、各試薬ポン
プに接続されるエネルギー受給器13を選択する態様で
ある。一方、後述する図6の例は、試薬ポンプの数より
少ない数のエネルギー受給器を有しており、伝達後の電
気エネルギーを一旦共通の充電部に蓄えた後、必要な試
薬ポンプへ電力を選択的に供給する形態である。
【0024】図2においては、試薬ディスク17により
試薬吐出位置22に試薬容器10aが位置づけられると
き、その試薬容器10aに対応するエネルギー受給器1
3aが、筐体9上のエネルギー送出器14に対向するよ
うに位置づけられる状態を示している。図2で、13a
〜13nは、各試薬容器用のエネルギー受給器である。
11a〜11nは試薬ポンプ、12a〜12nはアクチ
ュエータである。
試薬吐出位置22に試薬容器10aが位置づけられると
き、その試薬容器10aに対応するエネルギー受給器1
3aが、筐体9上のエネルギー送出器14に対向するよ
うに位置づけられる状態を示している。図2で、13a
〜13nは、各試薬容器用のエネルギー受給器である。
11a〜11nは試薬ポンプ、12a〜12nはアクチ
ュエータである。
【0025】図4は、図1の自動分析装置に適用される
エネルギー伝達機構の一例の説明図であり、伝達される
エネルギーが磁気エネルギーの例である。
エネルギー伝達機構の一例の説明図であり、伝達される
エネルギーが磁気エネルギーの例である。
【0026】図4において、エネルギー送出器14は、
コイル制御回路32,送出用コア(磁芯)30,送出用
コイル31などを含む。電源部2からの電気エネルギー
は、制御部1で制御された後、エネルギー送出器14に
て磁気エネルギーに変換される。試薬ディスク17に設
けられたエネルギー受給器13は、間隙34を介してエ
ネルギー送出器14に対向するように位置づけられる。
磁気エネルギーは、エネルギー送出器14からエネルギ
ー受給器13に伝達される。
コイル制御回路32,送出用コア(磁芯)30,送出用
コイル31などを含む。電源部2からの電気エネルギー
は、制御部1で制御された後、エネルギー送出器14に
て磁気エネルギーに変換される。試薬ディスク17に設
けられたエネルギー受給器13は、間隙34を介してエ
ネルギー送出器14に対向するように位置づけられる。
磁気エネルギーは、エネルギー送出器14からエネルギ
ー受給器13に伝達される。
【0027】エネルギー受給器13は、受給用コア(磁
芯)29,受給用コイル28,サージアブソーバ27な
どを含む。エネルギー受給器13は、伝達された磁気エ
ネルギーを電気エネルギーに変換し、対応する試薬ポン
プ11のアクチュエータ12に電力を供給する。アクチ
ュエータ12は、ピエゾ素子で構成されており、電圧が
印加されると伸び又は縮むことによりダイヤフラムに機
械的変位をもたらす。このダイヤフラムは試薬ポンプの
流路に面しているので、機械的変位に伴って試薬容器1
0からの試薬液が試薬吐出口33の方へ移送する。つま
り、アクチュエータ12に電力を供給することにより、
試薬ポンプ11が駆動され、反応ディスク7上の試薬受
入位置にある反応セルに分析項目に応じた試薬液が添加
される。
芯)29,受給用コイル28,サージアブソーバ27な
どを含む。エネルギー受給器13は、伝達された磁気エ
ネルギーを電気エネルギーに変換し、対応する試薬ポン
プ11のアクチュエータ12に電力を供給する。アクチ
ュエータ12は、ピエゾ素子で構成されており、電圧が
印加されると伸び又は縮むことによりダイヤフラムに機
械的変位をもたらす。このダイヤフラムは試薬ポンプの
流路に面しているので、機械的変位に伴って試薬容器1
0からの試薬液が試薬吐出口33の方へ移送する。つま
り、アクチュエータ12に電力を供給することにより、
試薬ポンプ11が駆動され、反応ディスク7上の試薬受
入位置にある反応セルに分析項目に応じた試薬液が添加
される。
【0028】図5は、図1の自動分析装置に適用し得る
エネルギー伝達機構の他の例を説明するための図であ
り、筐体側から試薬ディスク側へ伝達されるエネルギー
が光エネルギーの場合を示す例である。
エネルギー伝達機構の他の例を説明するための図であ
り、筐体側から試薬ディスク側へ伝達されるエネルギー
が光エネルギーの場合を示す例である。
【0029】図5において、筐体9の上面側に配置され
たエネルギー送出器14は、光源37及び光源制御回路
38を含む。電源部2から供給された電気エネルギー
は、エネルギー送出器14にて光エネルギーに変換され
る。試薬ディスク17の下面側に配置されたエネルギー
受給器13は、光電変換素子36及びインバータ回路3
5を含む。エネルギー受給器13がエネルギー送出器1
4に対向するように位置づけられたとき、エネルギー送
出器14で発生された光エネルギーがエネルギー受給器
13に伝達される。光電変換素子36により光電変換さ
れた電気エネルギーは、インバータ回路35によりアク
チュエータ12の動作に適した信号(電圧,電流,周波
数など)に整形され、アクチュエータ12に供給され
る。試薬ポンプ11の構成及び動作は、図4の場合と同
様である。
たエネルギー送出器14は、光源37及び光源制御回路
38を含む。電源部2から供給された電気エネルギー
は、エネルギー送出器14にて光エネルギーに変換され
る。試薬ディスク17の下面側に配置されたエネルギー
受給器13は、光電変換素子36及びインバータ回路3
5を含む。エネルギー受給器13がエネルギー送出器1
4に対向するように位置づけられたとき、エネルギー送
出器14で発生された光エネルギーがエネルギー受給器
13に伝達される。光電変換素子36により光電変換さ
れた電気エネルギーは、インバータ回路35によりアク
チュエータ12の動作に適した信号(電圧,電流,周波
数など)に整形され、アクチュエータ12に供給され
る。試薬ポンプ11の構成及び動作は、図4の場合と同
様である。
【0030】図3は、図1の実施例における試薬添加動
作のタイミングを説明するためのタイムチャートであ
る。図3において、(a)は反応ディスク7用のモータ
4の制御信号であり、(b)は試薬ディスク17用のモ
ータ3の制御信号であり、(c)はエネルギー送出器1
4の制御信号であり、(d)はアクチュエータ12の制
御信号である。
作のタイミングを説明するためのタイムチャートであ
る。図3において、(a)は反応ディスク7用のモータ
4の制御信号であり、(b)は試薬ディスク17用のモ
ータ3の制御信号であり、(c)はエネルギー送出器1
4の制御信号であり、(d)はアクチュエータ12の制
御信号である。
【0031】図3の(a)における反応ディスク7の回
転動作期間23の間に、(b)における試薬ディスク1
7の回転動作期間24を開始し、試薬受け入れが必要な
反応セル8を試薬受入位置に移動して停止させると共
に、その反応セルに割り当てられている分析項目のため
の試薬液を収容している試薬容器10を、試薬吐出位置
22に移動して停止させる。この例では、反応セル内に
既にサンプルが添加されているものとするが、サンプル
添加は試薬添加のあとであってもよい。試薬ディスク1
7及び反応ディスク7の位置づけ動作に伴って、添加す
べき試薬に対応するエネルギー受給器13が、固定配置
されているエネルギー送出器14の真上に位置するよう
に位置づけられる。
転動作期間23の間に、(b)における試薬ディスク1
7の回転動作期間24を開始し、試薬受け入れが必要な
反応セル8を試薬受入位置に移動して停止させると共
に、その反応セルに割り当てられている分析項目のため
の試薬液を収容している試薬容器10を、試薬吐出位置
22に移動して停止させる。この例では、反応セル内に
既にサンプルが添加されているものとするが、サンプル
添加は試薬添加のあとであってもよい。試薬ディスク1
7及び反応ディスク7の位置づけ動作に伴って、添加す
べき試薬に対応するエネルギー受給器13が、固定配置
されているエネルギー送出器14の真上に位置するよう
に位置づけられる。
【0032】その後、図3の(c)におけるエネルギー
伝達期間25の間に、送出器14から受給器13へ磁気
エネルギー又は光エネルギーが伝達される。これに基づ
いて、受給器13は伝達されたエネルギーを電気エネル
ギーに変換し、図3の(d)におけるアクチュエータの
動作期間26の間、アクチュエータ制御信号がアクチュ
エータ12に送られる。したがって、エネルギー受給部
13は、エネルギーが送出器から受給器に伝達される期
間に応じて送液ポンプの動作タイミング制御信号を送信
することになる。
伝達期間25の間に、送出器14から受給器13へ磁気
エネルギー又は光エネルギーが伝達される。これに基づ
いて、受給器13は伝達されたエネルギーを電気エネル
ギーに変換し、図3の(d)におけるアクチュエータの
動作期間26の間、アクチュエータ制御信号がアクチュ
エータ12に送られる。したがって、エネルギー受給部
13は、エネルギーが送出器から受給器に伝達される期
間に応じて送液ポンプの動作タイミング制御信号を送信
することになる。
【0033】上述した実施例では、筐体9にエネルギー
送出器を1個だけ設けて、1つの試薬ポンプを駆動する
ことを説明したが、筐体9の上方に2台の試薬ディスク
を設け、それらの各試薬ディスクに対応する2個のエネ
ルギー送出器を設けることにより、反応ディスク7上の
異なる2カ所の試薬受入位置に対応して第1試薬及び第
2試薬を添加するように構成してもよい。
送出器を1個だけ設けて、1つの試薬ポンプを駆動する
ことを説明したが、筐体9の上方に2台の試薬ディスク
を設け、それらの各試薬ディスクに対応する2個のエネ
ルギー送出器を設けることにより、反応ディスク7上の
異なる2カ所の試薬受入位置に対応して第1試薬及び第
2試薬を添加するように構成してもよい。
【0034】次に、本発明の他の実施例の概略構成を図
6を参照して説明する。図6の多項目自動分析装置は、
筐体9と試薬ディスク17を有する。試薬ディスク17
は、筐体9内に設けられたモータにより駆動される回転
軸15に取り付けられ、筐体9に対して回転動可能であ
る。筐体9に設けられる分析部6は、図1の例と同様で
あるので、詳細な説明は省略する。筐体9には、電源部
2,制御部1,エネルギー送出器14,制御信号送信器
45なども設けられる。図6において、図1の実施例と
同じ符号の構成部分は、図1の例と同様の機能を有す
る。
6を参照して説明する。図6の多項目自動分析装置は、
筐体9と試薬ディスク17を有する。試薬ディスク17
は、筐体9内に設けられたモータにより駆動される回転
軸15に取り付けられ、筐体9に対して回転動可能であ
る。筐体9に設けられる分析部6は、図1の例と同様で
あるので、詳細な説明は省略する。筐体9には、電源部
2,制御部1,エネルギー送出器14,制御信号送信器
45なども設けられる。図6において、図1の実施例と
同じ符号の構成部分は、図1の例と同様の機能を有す
る。
【0035】図6の試薬ディスク17には、複数の試薬
容器10a〜10nを設置することができ、各試薬容器
はそれぞれに対応する試薬ポンプ11a〜11nに接続
される。各試薬ポンプはアクチュエータ12a〜12n
を具備する。試薬ディスク17の下面側に設けられる制
御信号受信器40は、試薬ポンプの数と同様であるが、
試薬容器をセットしないポジションがあれば、対応する
受信器40を取り外すか、又は機能しないように接続状
態をオフにできる。試薬ディスク17に取り付けられる
エネルギー受給器13a〜13nの数は、試薬ポンプ1
1a〜11nの数より少ない。
容器10a〜10nを設置することができ、各試薬容器
はそれぞれに対応する試薬ポンプ11a〜11nに接続
される。各試薬ポンプはアクチュエータ12a〜12n
を具備する。試薬ディスク17の下面側に設けられる制
御信号受信器40は、試薬ポンプの数と同様であるが、
試薬容器をセットしないポジションがあれば、対応する
受信器40を取り外すか、又は機能しないように接続状
態をオフにできる。試薬ディスク17に取り付けられる
エネルギー受給器13a〜13nの数は、試薬ポンプ1
1a〜11nの数より少ない。
【0036】図6において、エネルギー送出器14は、
電気エネルギーを磁気エネルギー又は光エネルギーに変
換し、非接触状態で、対向するように位置づけられたエ
ネルギー受給器13に伝達する。エネルギー受給器は、
磁気エネルギー又は光エネルギーを電気エネルギーに変
換し、充放電回路43に送る。充放電回路43は、バッ
テリー又はコンデンサからなる充電部44に電気エネル
ギーを貯える。制御部1で作られた試薬吐出タイミング
信号は、リード線46を介して制御信号送信器45にも
たらされ、非接触状態で制御信号受信器40へ送られ
る。制御信号送信器45と制御信号受信器40の間の信
号伝達は、電磁波又は光等による非接触方式でなされ
る。
電気エネルギーを磁気エネルギー又は光エネルギーに変
換し、非接触状態で、対向するように位置づけられたエ
ネルギー受給器13に伝達する。エネルギー受給器は、
磁気エネルギー又は光エネルギーを電気エネルギーに変
換し、充放電回路43に送る。充放電回路43は、バッ
テリー又はコンデンサからなる充電部44に電気エネル
ギーを貯える。制御部1で作られた試薬吐出タイミング
信号は、リード線46を介して制御信号送信器45にも
たらされ、非接触状態で制御信号受信器40へ送られ
る。制御信号送信器45と制御信号受信器40の間の信
号伝達は、電磁波又は光等による非接触方式でなされ
る。
【0037】制御信号受信器40が受信した試薬吐出タ
イミング信号は、受信信号制御回路41によって制御さ
れ、アクチュエータ駆動回路42に送られる。アクチュ
エータ駆動回路42は、複数のアクチュエータ12a〜
12nの中から動作対象とすべきアクチュエータ、すな
わち試薬吐出位置に位置づけられる試薬ポンプのアクチ
ュエータを選択し、充電部44に貯えてあった電気エネ
ルギーを供給する。これにより望ましい試薬ポンプから
反応ディスク上の反応セルヘ分析項目に応じた試薬液が
吐出される。
イミング信号は、受信信号制御回路41によって制御さ
れ、アクチュエータ駆動回路42に送られる。アクチュ
エータ駆動回路42は、複数のアクチュエータ12a〜
12nの中から動作対象とすべきアクチュエータ、すな
わち試薬吐出位置に位置づけられる試薬ポンプのアクチ
ュエータを選択し、充電部44に貯えてあった電気エネ
ルギーを供給する。これにより望ましい試薬ポンプから
反応ディスク上の反応セルヘ分析項目に応じた試薬液が
吐出される。
【0038】上述した図1及び図6の各実施例によれ
ば、電源部を含む筐体側から回転移動する試薬ディスク
側の試薬ポンプ駆動部へ非接触状態で駆動用エネルギー
を供給することができる。これに伴って、接触式の電気
接点が不要になり、リード線の捩れも生じない。また、
試薬ディスクの動作範囲に関する制限が減ぜられるの
で、多項目自動分析装置の動作の高速化を計ることがで
きる。また、図6の実施例では、図1の実施例のように
伝達するエネルギー自体にアクチュエータの制御情報を
含ませるという機能を用いずに済み、エネルギー伝達の
ための制御回路の構成を簡略化できる。
ば、電源部を含む筐体側から回転移動する試薬ディスク
側の試薬ポンプ駆動部へ非接触状態で駆動用エネルギー
を供給することができる。これに伴って、接触式の電気
接点が不要になり、リード線の捩れも生じない。また、
試薬ディスクの動作範囲に関する制限が減ぜられるの
で、多項目自動分析装置の動作の高速化を計ることがで
きる。また、図6の実施例では、図1の実施例のように
伝達するエネルギー自体にアクチュエータの制御情報を
含ませるという機能を用いずに済み、エネルギー伝達の
ための制御回路の構成を簡略化できる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、固定配置される電源部
側とは非接触であるように、複数試薬容器搭載の回転体
上に送液ポンプ駆動用電力線を設けた場合でも、該回転
体に試薬容器と共に搭載した送液ポンプを選択的に駆動
することができる。また、固定電源部側と回動する試薬
ディスク側との間の電力供給を、リード線の捩れが生じ
ないように行うことができ、試薬ディスクに設けた複数
の試薬送液ポンプを選択的に駆動することができる。あ
るいは、試薬添加位置への位置づけのために多数の試薬
容器が設置される回転体を回動するようにし、その回転
体に各試薬用の送液ポンプ駆動部を設けて、長大な試薬
移送チューブを必要としない試薬添加動作を円滑に実行
することができる。
側とは非接触であるように、複数試薬容器搭載の回転体
上に送液ポンプ駆動用電力線を設けた場合でも、該回転
体に試薬容器と共に搭載した送液ポンプを選択的に駆動
することができる。また、固定電源部側と回動する試薬
ディスク側との間の電力供給を、リード線の捩れが生じ
ないように行うことができ、試薬ディスクに設けた複数
の試薬送液ポンプを選択的に駆動することができる。あ
るいは、試薬添加位置への位置づけのために多数の試薬
容器が設置される回転体を回動するようにし、その回転
体に各試薬用の送液ポンプ駆動部を設けて、長大な試薬
移送チューブを必要としない試薬添加動作を円滑に実行
することができる。
【図1】本発明の一実施例としての多項目自動分析装置
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図2】図1の実施例の概略平面図である。
【図3】図1の実施例における試薬添加動作のタイミン
グを説明するための図である。
グを説明するための図である。
【図4】図1の自動分析装置に適用し得るエネルギー伝
達機構の一例を示す図である。
達機構の一例を示す図である。
【図5】図1の自動分析装置に適用し得るエネルギー伝
達機構の他の例を示す図である。
達機構の他の例を示す図である。
【図6】本発明を適用した他の実施例を説明するための
概略構成図である。
概略構成図である。
2…電源部、3,4…モータ、6…分析部、7…反応デ
ィスク、9…筐体、10…試薬容器、11…試薬ポン
プ、13…エネルギー受給器、14…エネルギー送出
器、17…試薬ディスク、28…受給用コイル、29…
受給用コア、30…送出用コア、31…送出用コイル、
33…試薬吐出口、35…インバータ回路、36…光電
変換素子、37…光源、40…制御信号受信器、42…
アクチュエータ駆動回路、43…充放電回路、44…充
電部、45…制御信号送信器。
ィスク、9…筐体、10…試薬容器、11…試薬ポン
プ、13…エネルギー受給器、14…エネルギー送出
器、17…試薬ディスク、28…受給用コイル、29…
受給用コア、30…送出用コア、31…送出用コイル、
33…試薬吐出口、35…インバータ回路、36…光電
変換素子、37…光源、40…制御信号受信器、42…
アクチュエータ駆動回路、43…充放電回路、44…充
電部、45…制御信号送信器。
Claims (7)
- 【請求項1】複数の反応容器を有しており試薬受入位置
を通るようにそれらの反応容器を移送する移送装置と、
複数種の分析項目の分析に必要な試薬液を収容する複数
の試薬容器を回動する試薬ディスクとを備えた多項目自
動分析装置において、 電気エネルギーを異なるエネルギー形態に変換して送出
する送出装置と、該送出装置から非接触状態で伝達され
たエネルギーを電気エネルギーに変換する受給装置と、
上記複数の試薬容器のそれぞれに接続された送液ポンプ
を具備し、 上記送出装置を固定配置し、上記受給装置及び上記送液
ポンプを上記試薬ディスクに配置し、上記受給装置で生
じた電気エネルギーにより上記複数の試薬ボトルの内の
特定の試薬容器に対応する送液ポンプを選択的に駆動す
ることを特徴とする多項目自動分析装置。 - 【請求項2】請求項1記載の多項目自動分析装置におい
て、上記送液ポンプは試薬容器の底部側に接続されてい
るダイヤフラム駆動方式の微小ポンプであることを特徴
とする多項目自動分析装置。 - 【請求項3】請求項1記載の多項目自動分析装置におい
て、上記異なるエネルギー形態は、磁気エネルギー又は
光エネルギーであることを特徴とする多項目自動分析装
置。 - 【請求項4】(a)試薬受入位置を通るように反応容器
を移送する反応容器移送装置を具備し、分析項目に応じ
た試薬とサンプルとの反応に基づいて各分析項目を分析
する多項目自動分析装置において、(b)上記試薬受入
位置に対向する上方位置が試薬吐出位置になっており、
吐出すべき試薬液を有する試薬ボトルを上記試薬吐出位
置に対応するように位置づけ得る回転体と、(c)上記
回転体に対峙するように固定配置された電力送給部と、
(d)上記回転体に設けられており上記電力供給部とは
非接触状態でエネルギーが伝達される電力受給部とを備
え、(e)上記試薬ボトルの底部側に設けた送液ポンプ
を、上記回転体の位置づけ動作に応じ、上記電力受給部
からの電力により駆動し、上記試薬吐出位置にて試薬液
を吐出するように構成したことを特徴とする多項目自動
分析装置。 - 【請求項5】請求項4記載の多項目自動分析装置におい
て、上記回転体にはそれぞれが送液ポンプに接続される
複数の電力受給部が設けられ、上記回転体により上記電
力送給部に対向するように位置づけられた電力受給部に
上記電力送給部からエネルギーが伝達されることを特徴
とする多項目自動分析装置。 - 【請求項6】請求項4記載の多項目自動分析装置におい
て、上記電力送給部は、いずれかの電力受給部にエネル
ギーを伝達するときに送液ポンプの動作タイミング制御
信号を送信することを特徴とする多項目自動分析装置。 - 【請求項7】請求項4記載の多項目自動分析装置におい
て、上記電力受給部は、上記電力送給部から伝達された
エネルギーを電気エネルギーに変換するエネルギー変換
部と、該エネルギー変換部からの電気エネルギーを充電
する充電部とを具備することを特徴とする多項目自動分
析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11173232A JP2001004643A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 多項目自動分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11173232A JP2001004643A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 多項目自動分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001004643A true JP2001004643A (ja) | 2001-01-12 |
Family
ID=15956608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11173232A Pending JP2001004643A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 多項目自動分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001004643A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008209331A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-11 | Hitachi High-Technologies Corp | 自動分析装置 |
JP2010276568A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Jeol Ltd | 臨床検査用自動分析装置 |
-
1999
- 1999-06-18 JP JP11173232A patent/JP2001004643A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008209331A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-11 | Hitachi High-Technologies Corp | 自動分析装置 |
JP2010276568A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Jeol Ltd | 臨床検査用自動分析装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4033060B2 (ja) | 自動分析装置 | |
JP3559879B2 (ja) | 自動分析装置用の反応装置 | |
US6498037B1 (en) | Method of handling reagents in a random access protocol | |
JP4243722B2 (ja) | 多段アナライザ・システムで検定処理を行う方法 | |
AU597433B2 (en) | Automatic analyzer | |
US5270211A (en) | Sample tube entry port for a chemical analyzer | |
US20020132353A1 (en) | Turntable type liquid reagent stirring apparatus and turntable type liquid reagent stirring/fractionally pouring apparatus using said stirring apparatus | |
JP2004279357A (ja) | 自動分析装置 | |
JPS61290364A (ja) | 自動化学分析装置の試薬分注器及び試薬分注システム | |
US20050123444A1 (en) | Analyzer having removable holders or a centrifuge | |
JP2003083988A (ja) | 自動分析装置 | |
WO2006033307A1 (ja) | 攪拌容器 | |
JPH10267936A (ja) | 自動分析装置 | |
EP3581936B1 (en) | Automatic analysis device | |
JP6651380B2 (ja) | 臨床検査装置 | |
JPH0526883A (ja) | 自動分析装置 | |
JP2001004643A (ja) | 多項目自動分析装置 | |
US11971423B2 (en) | Automated analysis device, and method for conveying sample | |
US20060195283A1 (en) | Control method of measuring apparatus and measuring apparatus | |
JPH1194842A (ja) | 自動分析装置 | |
CA2101951A1 (en) | Systems for conducting multiple analytical procedures using a central processing hub | |
CN114689884A (zh) | 一种转盘式生化分析仪及检测方法 | |
EP2127749B1 (en) | Method of manufacturing a reaction cuvette for use in an automatic analyzer and apparatus for manufacturing a reaction cuvette | |
US12019085B2 (en) | Automatic analysis device and automatic analysis system | |
CN111521476A (zh) | 样本稀释方法和免疫分析方法 |