JP2001004528A - 滑り傾斜角測定装置 - Google Patents

滑り傾斜角測定装置

Info

Publication number
JP2001004528A
JP2001004528A JP11180033A JP18003399A JP2001004528A JP 2001004528 A JP2001004528 A JP 2001004528A JP 11180033 A JP11180033 A JP 11180033A JP 18003399 A JP18003399 A JP 18003399A JP 2001004528 A JP2001004528 A JP 2001004528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inclined plate
measurement sample
measured
slip
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11180033A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Sato
藤 光 由 佐
Hikari Kawano
野 光 川
Kazuto Kinoshita
下 和 人 木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Electronics Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority to JP11180033A priority Critical patent/JP2001004528A/ja
Publication of JP2001004528A publication Critical patent/JP2001004528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑り傾斜角測定装置において、測定試料同士
の表面間の静摩擦係数を測定する場合の滑り始めの傾斜
角を高い分解能で正確に測定することを可能とする。 【解決手段】 回動可能に支持されその板面の所定部位
に第一の測定試料5aの保持手段を有する傾斜板1と、
この傾斜板1を回動させる駆動手段2と、上記傾斜板1
に保持される第一の測定試料5aの上面に所定圧力で載
置される第二の測定試料5bが該傾斜板1の回動に伴っ
て滑り始めた初動時を検出する滑り検出部3と、上記傾
斜板1の傾斜角を表示する傾斜角表示部4とを備え、上
記第二の測定試料5bが第一の測定試料5a上で滑り始
めた初動時の傾斜角を測定するようにしたものである。
これにより、測定試料同士の表面間の静摩擦係数を測定
する場合の滑り始めの傾斜角を高い分解能で正確に測定
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙又は金属又は紙
と他の部材などの測定試料について傾斜方法によって静
摩擦係数を測定するための滑り傾斜角測定装置に関し、
特に、測定試料同士の表面間の静摩擦係数を測定する場
合の滑り始めの傾斜角を高い分解能で正確に測定するこ
とができる滑り傾斜角測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙などの測定試料について静摩擦係数を
測定する方法は、日本工業規格(JIS)の「紙及び板
紙の摩擦係数試験方法:P8147」に規定されてお
り、傾斜方法では、傾斜板上のおもりが滑り始めたとき
の角度の正接(tanθ)で静摩擦係数が表される。
【0003】従来のこの種の静摩擦係数を測定する滑り
傾斜角測定装置としては、特開平7−311139号公
報に記載されているように、回動可能な測定板と、該測
定板を回動させるための駆動手段と、前記測定板に保持
された被測定物上に載置された接触子が前記測定板の回
動に伴って滑り始めたことを検出するための接触子検出
手段と、該接触子検出手段が前記接触子の滑り始めを検
出したときの前記測定板の傾斜角を表示するための角度
表示手段と、を備えた滑り角度測定器がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の滑り角度測定器においては、回動可能な測定板上に
保持された被測定物上の一端部に接触子を載置し、駆動
手段で上記測定板を回動させたときに被測定物上に載置
された接触子が前記測定板の傾斜に伴って滑ってきたの
を、該測定板の傾斜方向の後端部に設けられた接触子検
出手段で検出し、そのときの前記測定板の傾斜角を表示
するようになっていたので、上記接触子検出手段では、
被測定物上の一端部に載置された接触子が前記測定板の
傾斜に伴って実際に滑り始めた初動時を検出することは
できなかった。
【0005】したがって、被測定物上の一端部で接触子
が滑り始めてから後端部の接触子検出手段で接触子の到
達を検出するまでに多少の時間がかかり、その間にも測
定板は引き続き回動しており、接触子の滑り始めの傾斜
角を測定する分解能が高いとは言えなかった。また、被
測定物上を滑る接触子が該被測定物の表面状態によって
滑り具合が変化することがあり、接触子検出手段で接触
子を検出するタイミングが一定せず、接触子の滑り始め
の傾斜角を正確に測定できないことがあった。これらの
ことから、被測定物の静摩擦係数を正確に測定できない
ことがあった。
【0006】さらに、上記滑り角度測定器は、傾斜する
被測定物上で接触子が滑り始めるときの傾斜角を測定し
て両者間の静摩擦係数を測定するものであり、被測定物
同士の表面間の静摩擦係数を測定することはできない。
接触子の材質を被測定物と同じものとすればよいが、そ
の場合はわざわざ同じ材質で接触子を作らなければなら
ず、容易に測定ができないものであった。
【0007】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、測定試料同士の表面間の静摩擦係数を測定する場
合の滑り始めの傾斜角を高い分解能で正確に測定するこ
とができる滑り傾斜角測定装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による滑り傾斜角測定装置は、回動可能に支
持されその板面の所定部位に第一の測定試料の保持手段
を有する傾斜板と、この傾斜板を回動させる駆動手段
と、上記傾斜板に保持される第一の測定試料の上面に所
定圧力で載置される第二の測定試料が該傾斜板の回動に
伴って滑り始めた初動時を検出する滑り検出手段と、上
記傾斜板の傾斜角を表示する傾斜角表示手段とを備え、
上記第二の測定試料が第一の測定試料上で滑り始めた初
動時の傾斜角を測定するようにしたものである。
【0009】また、上記第一の測定試料の保持手段は、
傾斜板の板面に形成された摩擦係数の大きい層としたも
のである。
【0010】さらに、上記第二の測定試料に所定圧力を
与えるのは、底面に摩擦係数の大きい層から成る保持手
段が形成されたおもりとしたものである。
【0011】さらにまた、上記第一及び第二の測定試料
は、同種材質又は異種材質の試料としてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本発明による滑り傾斜
角測定装置の実施の形態を示す斜視説明図である。この
滑り傾斜角測定装置は、紙又は金属又は紙と他の部材な
どの測定試料について傾斜方法によって静摩擦係数を測
定するためのもので、図1に示すように、傾斜板1と、
駆動手段2と、滑り検出部3と、傾斜角表示部4とを備
えている。
【0013】上記傾斜板1は、その板面に第一の測定試
料5aを保持して傾斜するもので、全体が矩形状に形成
されると共に回動可能に支持され、その板面の所定部位
に第一の測定試料5aの保持手段を有している。すなわ
ち、図1において、矩形板状のベース6の上面に所定間
隔で2本の柱部材7a,7bが直立され、この柱部材7
a,7b間の上部に回動支軸8が張り渡され、上記柱部
材7a,7b間にて回動支軸8に傾斜板1が回動可能に
支持されている。なお、上記傾斜板1は、金属、堅木、
ガラス又は硬質プラスチックなどで作製され、その表面
が平滑に仕上げられている。
【0014】そして、上記傾斜板1の板面の所定部位に
は、第一の測定試料5aの保持手段が形成されている。
この保持手段は、傾斜板1の板面上にて上記回動支軸8
の方向と直交する方向で第一の測定試料5aを置く面に
所定幅で帯状に形成されており、例えばゴムなどの摩擦
係数の大きい層から成る。なお、図1では、上記保持手
段は第一の測定試料5aの下側に隠れており、見えない
状態となっている。
【0015】上記傾斜板1の近傍には、駆動手段2が設
けられている。この駆動手段2は、上記傾斜板1を回動
させるもので、例えば電気駆動のモータ9と、このモー
タ9の回転軸10に取り付けられた歯車11aと、前記
回動支軸8に取り付けられた歯車11bとから成る。そ
して、上記歯車11aと歯車11bとが噛み合い、モー
タ9の駆動により歯車11aが矢印Aのように回転する
ことにより、他の歯車11bが矢印Bのように回転して
同一方向に回動支軸8が回転し、この結果、該回動支軸
8を中心として傾斜板1が矢印Cのように回動するよう
になっている。なお、上記駆動手段2による傾斜板1の
回動は、等角速度とされ、例えば毎秒3度以下とされて
いる。また、上記モータ9の回転力の伝達は、歯車11
a,11bに限らず、ゴムローラ又はプーリとベルトで
あってもよい。
【0016】上記傾斜板1の一端部、例えば矢印Cのよ
うに回動して上昇する側の端部には、滑り検出部3が設
けられている。この滑り検出部3は、上記傾斜板1に保
持される第一の測定試料5aの上面に所定圧力で載置さ
れる第二の測定試料5bが該傾斜板1の回動に伴って滑
り始めた初動時を検出する滑り検出手段となるもので、
図3に示すように、対向配置された一組の発光素子12
aと受光素子12bとから成る。そして、上記第一の測
定試料5aの上面に載置された第二の測定試料5bの後
端部が上記一組の発光素子12aと受光素子12bとの
間に位置して遮光した状態から、傾斜板1が矢印Cのよ
うに回動して傾斜し第二の測定試料5bが滑り始め、一
組の発光素子12aと受光素子12bとの間から移動し
て通光することにより、滑り検出部3が第二の測定試料
5bの滑り始めの初動時を検出するようになっている。
このとき、前記モータ9の回転が停止して、傾斜板1の
回動傾斜が停止するようになっている。
【0017】上記において、第一の測定試料5aの上面
に載置される第二の測定試料5bに所定圧力を与えるの
は、おもり13である。このおもり13は、第一の測定
試料5a及び第二の測定試料5bに垂直に力を加えるも
ので、例えば長方形の平らな底面を有する金属製ブロッ
クから成り、その底面には図では見えないが例えばゴム
などの摩擦係数の大きい層から成る第二の測定試料5b
の保持手段が形成されている。そして、上記のおもり1
3により水平時に底面にかかる圧力は、例えば1.64±0.
24kPaとされている。
【0018】上記傾斜板1の板面の一部には、傾斜角表
示部4が設けられている。この傾斜角表示部4は、上記
傾斜板1の傾斜角を表示するもので、例えば重力方向に
対する角度を表示する公知の角度計から成る。そして、
上記傾斜角表示部4は、傾斜板1の回動傾斜に伴って傾
斜し、前述のように滑り検出部3が第二の測定試料5b
の滑り始めの初動時を検出して、傾斜板1の回動傾斜が
停止された状態の傾斜板1の傾斜角を表示するようにな
っている。
【0019】なお、図1において、符号14はこの装置
の動作を操作する操作部を示し、符号15は全体の電源
スイッチを示し、符号16はモータ9の回転方向を切り
換える回転切換スイッチを示し、符号17はモータ駆動
スイッチを示し、符号18は滑り検出部3の発光及び受
光素子間の遮光確認用表示灯(ランプ又はLED等)を
示している。また、第一の測定試料5a及び第二の測定
試料5bは、紙と紙、金属と金属、又は樹脂と樹脂等の
ように同種材質の試料であってもよいし、或いは紙、金
属、又は樹脂等を適宜組み合わせた異種材質の試料であ
ってもよい。
【0020】次に、このように構成された滑り傾斜角測
定装置の動作について説明する。ここでは、第一及び第
二の測定試料5a,5bが紙と紙の場合で説明する。ま
ず、図1において、初期状態として傾斜板1は概ね水平
状態に位置されている。この状態で、操作者は、操作部
14の電源スイッチ15を入れる。次に、回転切換スイ
ッチ16を所定方向に操作し、モータ9の回転方向を正
転方向(矢印A方向)に切り換える。
【0021】次に、上記傾斜板1の板面の所定部位に形
成された帯状の保持手段を利用して、該傾斜板1の板面
上に第一の測定試料5aを前記回動支軸8の方向と直交
する方向に置く。このとき、第一の測定試料5aは、摩
擦係数の大きい層から成る保持手段によって傾斜板1の
板面上に固定される。そして、この傾斜板1上に保持固
定された第一の測定試料5aの上面に第二の測定試料5
bを重ねて載置すると共に、この第二の測定試料5bの
上面におもり13を置く。これにより、上記おもり13
の重さにより第二の測定試料5bが所定圧力で載置され
ると共に、該おもり13の底面に形成された保持手段で
第二の測定試料5bにおもり13が保持固定される。
【0022】このとき、図3に示すように、第一の測定
試料5aの後端部は、滑り検出部3の対向する発光素子
12a及び受光素子12bの間に入り込まないように位
置決めされ、第二の測定試料5bの後端部19(図1参
照)のみが、上記発光素子12a及び受光素子12bの
間に入り込むように位置決めされる。すなわち、第二の
測定試料5bの後端部19で、上記発光素子12a及び
受光素子12bの間を遮光している。この状態で、操作
部14の遮光確認用表示灯18が点灯する。そして、操
作者は、この遮光確認用表示灯18が点灯したのを見
て、上記第一及び第二の測定試料5a,5bが正しくセ
ットされたのを確認する。
【0023】次に、モータ駆動スイッチ17をオンとす
る。すると、図1において、モータ9の回転軸10が回
転してその歯車11aが矢印A方向に回転し、この回転
力が歯車11bに伝達されて矢印B方向に回転し、同方
向に回動支軸8が回転して該回動支軸8を中心として傾
斜板1が矢印C方向に回動傾斜する。そして、上記傾斜
板1の矢印C方向の回動により傾斜角が大きくなって行
き、ある角度になったところで第二の測定試料5bが矢
印D方向に滑り始める。このとき、第一の測定試料5a
は、傾斜板1の板面の保持手段で固定されており滑らな
い。
【0024】上記第二の測定試料5bの矢印D方向の滑
り始めにより、図3において第二の測定試料5bの後端
部19で遮光されていた発光素子12a及び受光素子1
2bの間は通光し、滑り検出部3は、上記第二の測定試
料5bが傾斜板1の回動に伴って滑り始めた初動時を直
ちに検出する。そして、上記滑り検出部3はモータ9に
停止信号を送出し、モータ9が停止して傾斜板1がその
傾斜角の位置で回動を停止する。この状態で、モータ駆
動スイッチ17をオフとする。
【0025】次に、操作者は、上記停止した傾斜板1に
取り付けられている傾斜角表示部4が示している傾斜角
を読み取る。これにより、上記第二の測定試料5bが第
一の測定試料5a上で滑り始めた初動時の傾斜角を測定
することができる。そして、このときの傾斜角をθとす
ると、第一及び第二の測定試料5a,5b同士の表面間
の静摩擦係数μは、次式で求められる。 静摩擦係数μ=tanθ …(1)
【0026】その後、回転切換スイッチ16を当初と反
対方向に操作し、モータ9の回転方向を逆転方向(矢印
Aと反対方向)に切り換えて、モータ駆動スイッチ17
をオンとする。すると、上記モータ9の回転軸10が回
転してその歯車11aが矢印Aと反対方向に回転し、前
述と逆動作により傾斜板1が矢印Cと反対方向に回動す
る。そして、上記傾斜板1の傾斜角が0度付近まで戻る
と、図示省略のセンサの検知によりモータ9に停止信号
を送出し、該モータ9の回転が止まる。これにより、初
期状態に戻る。
【0027】その後、測定を繰り返す場合は、以上の動
作を繰り返せばよい。また、測定を終了する場合は、操
作部14の電源スイッチ15を切ればよい。
【0028】図2は傾斜角表示手段の他の例を示す要部
説明図である。この例では、傾斜板1を支持する回動支
軸8に、該回動支軸8の回転角度に相当するエンコーダ
パルス数を出力するエンコーダ20を設けたものであ
る。この場合は、エンコーダパルス数をゼロにセットし
たときの傾斜角を予め設定しておき、モータ9を回転し
た後、滑り検出部3により第二の測定試料5bが傾斜板
1の回動に伴って滑り始めた初動時を検出するまでのパ
ルス数をカウントし、これを傾斜角度に変換して出力す
るものである。これによれば、傾斜板1の傾斜角をデジ
タル又はアナログ信号として出力し、ディスプレイに角
度表示することができる。或いは、検出した傾斜角を前
述の式(1)により計算して、静摩擦係数に変換して表
示することができる。
【0029】上記以外の例としては、図2において、回
動支軸8にエンコーダ20を設けるのではなく、モータ
9をステッピングモータに代えてもよい。この場合は、
ステッピングモータの駆動パルス数をゼロにセットした
ときの傾斜角を予め設定しておき、該ステッピングモー
タを回転した後、滑り検出部3により第二の測定試料5
bが傾斜板1の回動に伴って滑り始めた初動時を検出す
るまでのパルス数をカウントし、これを傾斜角度に変換
して出力するものである。この例でも、傾斜板1の傾斜
角をデジタル又はアナログ信号として出力し、ディスプ
レイに角度表示することができる。或いは、検出した傾
斜角を前述の式(1)により計算して、静摩擦係数に変
換して表示することができる。
【0030】図3は第二の測定試料5bの滑り時におけ
るおもり13の停止手段を示す要部説明図である。この
例では、傾斜板1の上方にて、第二の測定試料5bの滑
り方向(図1の矢印D参照)においておもり13の端部
が当たる位置に、ストッパ21を設けたものである。こ
のストッパ21は、第一及び第二の測定試料5a,5b
とおもり13の形状、大きさ、厚み等に応じて、矢印E
のように前後に移動可能とされ、矢印Fのように上下に
移動可能とされている。なお、符号22は、おもり13
が衝突したときの衝撃を吸収するための吸収材(例えば
発泡ウレタン等)を示している。この例によれば、第二
の測定試料5b及びおもり13が傾斜板1から落下する
のを防止できる。
【0031】図4は第一の測定試料5a及び第二の測定
試料5bが異種材質の試料である場合の実施形態を示す
要部説明図である。この実施形態は、第一の測定試料5
aを例えばゴムローラとし、第二の測定試料5bを紙と
して、その両者間の静摩擦係数を測定しようとするもの
である。この場合、第一の測定試料5aとしてのゴムロ
ーラは、傾斜板1の上面に支持金具を直立させ、この支
持金具にゴムローラの回転軸を固定して該ゴムローラ自
身は回転しないように固定する。
【0032】一方、第二の測定試料5bとしての紙は、
上記ゴムローラ(5a)の固定位置の近傍において傾斜
板1の下面にローラ状の低摩擦支持治具23を設けてお
き、ハンドル24を回転させることにより傾斜板1に開
けられた孔部から上記低摩擦支持治具23を矢印Gのよ
うに上昇させ、この低摩擦支持治具23と上記ゴムロー
ラ(5a)との間に橋渡して載置する。そして、上記ゴ
ムローラ(5a)と低摩擦支持治具23との間に跨るよ
うな大きさのおもり13を第二の測定試料5bの上に載
置し、該おもり13で所定圧力を与えると共にその底面
の保持手段で第二の測定試料5bに固定する。
【0033】このとき、上記ゴムローラ(5a)と低摩
擦支持治具23とは、傾斜板1の上面から同じ高さとな
るように設定し、且つ滑り検出部3の高さも矢印Hのよ
うに上昇させて、第二の測定試料5bの後端部19が発
光素子12a及び受光素子12bの間に入り込んで遮光
するように設定する。なお、上記低摩擦支持治具23
は、例えば転がりベアリングを用いて殆ど転がり摩擦が
無いものとするのが望ましい。
【0034】このような状態で、滑り傾斜角の測定は、
図1を参照して説明したのと全く同様にして行えばよ
い。このようにして、例えば紙とゴムローラの場合の滑
り傾斜角を測定し、両者間の静摩擦係数を測定すること
ができる。
【0035】なお、以上の説明において図示は省略した
が、滑り検出部3は、発光素子12aと受光素子12b
とをその間で上下に分割してスライド可能とし、例えば
第一及び第二の測定試料5a,5bの一方又は両方が厚
手の試料であっても、上記発光素子12aと受光素子1
2bとの間隔を広げて両者間に第二の測定試料5bの後
端部19が入り込んで遮光しうるようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
傾斜板に保持される第一の測定試料の上面に所定圧力で
載置される第二の測定試料が該傾斜板の回動に伴って滑
り始めた初動時を検出する滑り検出手段と、上記傾斜板
の傾斜角を表示する傾斜角表示手段とを備え、第二の測
定試料が第一の測定試料上で滑り始めた初動時の傾斜角
を測定するようにしたことにより、測定試料同士の表面
間の静摩擦係数を測定する場合の滑り始めの傾斜角を高
い分解能で正確に測定することができる。これらのこと
から、測定試料の静摩擦係数を正確に測定することがで
きる。また、測定試料同士の表面間の静摩擦係数を容易
に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による滑り傾斜角測定装置の実施の形態
を示す斜視説明図である。
【図2】傾斜角表示手段の他の例を示す要部説明図であ
る。
【図3】第二の測定試料の滑り時におけるおもりの停止
手段を示す要部説明図である。
【図4】第一の測定試料及び第二の測定試料が異種材質
の試料である場合の実施形態を示す要部説明図である。
【符号の説明】
1…傾斜板 2…駆動手段 3…滑り検出部 4…傾斜角表示部 5a…第一の測定試料 5b…第二の測定試料 8…回動支軸 9…モータ 10…回転軸 11a,11b…歯車 12a…発光素子 12b…受光素子 13…おもり 19…第二の測定試料の後端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動可能に支持されその板面の所定部位
    に第一の測定試料の保持手段を有する傾斜板と、この傾
    斜板を回動させる駆動手段と、上記傾斜板に保持される
    第一の測定試料の上面に所定圧力で載置される第二の測
    定試料が該傾斜板の回動に伴って滑り始めた初動時を検
    出する滑り検出手段と、上記傾斜板の傾斜角を表示する
    傾斜角表示手段とを備え、上記第二の測定試料が第一の
    測定試料上で滑り始めた初動時の傾斜角を測定するよう
    にしたことを特徴とする滑り傾斜角測定装置。
  2. 【請求項2】 上記第一の測定試料の保持手段は、傾斜
    板の板面に形成された摩擦係数の大きい層であることを
    特徴とする請求項1記載の滑り傾斜角測定装置。
  3. 【請求項3】 上記第二の測定試料に所定圧力を与える
    のは、底面に摩擦係数の大きい層から成る保持手段が形
    成されたおもりであることを特徴とする請求項1記載の
    滑り傾斜角測定装置。
  4. 【請求項4】 上記第一及び第二の測定試料は、同種材
    質又は異種材質の試料であることを特徴とする請求項1
    〜3記載の滑り傾斜角測定装置。
JP11180033A 1999-06-25 1999-06-25 滑り傾斜角測定装置 Pending JP2001004528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11180033A JP2001004528A (ja) 1999-06-25 1999-06-25 滑り傾斜角測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11180033A JP2001004528A (ja) 1999-06-25 1999-06-25 滑り傾斜角測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001004528A true JP2001004528A (ja) 2001-01-12

Family

ID=16076310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11180033A Pending JP2001004528A (ja) 1999-06-25 1999-06-25 滑り傾斜角測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001004528A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102636428A (zh) * 2012-03-26 2012-08-15 北京农业智能装备技术研究中心 一种颗粒肥料摩擦系数自动测试装置及方法
CN103792186A (zh) * 2014-02-21 2014-05-14 西北农林科技大学 一种农业生物质平面摩擦系数测量装置
CN107421883A (zh) * 2017-09-08 2017-12-01 广西科技大学 一种静摩擦系数测定装置及测定方法
WO2020066297A1 (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 株式会社Ihi 加速度導出装置及び方法
CN112423975A (zh) * 2018-07-19 2021-02-26 麦克沃克斯股份有限公司 通过菌丝表面微结构的机械改变而具有经减小的摩擦系数和耐磨性的菌丝体

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102636428A (zh) * 2012-03-26 2012-08-15 北京农业智能装备技术研究中心 一种颗粒肥料摩擦系数自动测试装置及方法
CN103792186A (zh) * 2014-02-21 2014-05-14 西北农林科技大学 一种农业生物质平面摩擦系数测量装置
CN107421883A (zh) * 2017-09-08 2017-12-01 广西科技大学 一种静摩擦系数测定装置及测定方法
CN112423975A (zh) * 2018-07-19 2021-02-26 麦克沃克斯股份有限公司 通过菌丝表面微结构的机械改变而具有经减小的摩擦系数和耐磨性的菌丝体
EP3823821A4 (en) * 2018-07-19 2022-04-20 Mycoworks, Inc. MYCELIUM WITH REDUCED COEFFICIENT OF FRICTION AND RESISTANCE TO ABRASION BY MECHANICAL MODIFICATION OF MYCELIAL SURFACE MICROSTRUCTURE
WO2020066297A1 (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 株式会社Ihi 加速度導出装置及び方法
JP6737429B1 (ja) * 2018-09-26 2020-08-12 株式会社Ihi 加速度導出装置及び方法
US11092615B1 (en) 2018-09-26 2021-08-17 Ihi Corporation Acceleration-determination device and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110208476A1 (en) Method and apparatus for determining geometrical dimensions of a wheel
JP2007292587A (ja) 摩擦試験機
JP2001004528A (ja) 滑り傾斜角測定装置
CN115825236A (zh) 一种能定位钢结构焊缝损伤的检测设备
JP2007333703A (ja) 摩擦係数測定装置
KR100606384B1 (ko) 액정화면의 광 반사율을 측정하는 장치
EP1434027A3 (en) Apparatus for measuring angular position and displacement of a rotary table and accuracy analyzing apparatus therefor
JP2009122047A (ja) 角度検出装置
CN115652746A (zh) 一种用于公路施工的路面基层测量装置
KR20090008434U (ko) 도장면 내구성 시험장치
JP2748317B2 (ja) 滑り性試験方法およびその試験装置
CN213274194U (zh) 一种自动油墨防滑角度测试仪
CN208795416U (zh) 一种动平衡检测仪
CN213579189U (zh) 一种回转窑托轮和轮带的测量装置
CN2657107Y (zh) 用以检测料带上所装载电子元件数量的计数装置
CN215599043U (zh) 一种无损检测曝光支架
JPH05126628A (ja) 振動測定装置
CN209432717U (zh) 一种零件的在线影像检测设备
CN110360926B (zh) 一种玻璃升降器绕线轮合格检测装置及其使用方法
JP3675596B2 (ja) 偏心打栓量測定機
JPH10129949A (ja) 調速機の動作試験装置
CN118162383A (zh) 一种Mini LED面板光学检测设备及其检测方法
JPH1164201A (ja) クラークこわさ試験機
JPH0229978B2 (ja)
JPH07186034A (ja) 研磨装置