JP2001003785A - 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置

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JP2001003785A
JP2001003785A JP11169816A JP16981699A JP2001003785A JP 2001003785 A JP2001003785 A JP 2001003785A JP 11169816 A JP11169816 A JP 11169816A JP 16981699 A JP16981699 A JP 16981699A JP 2001003785 A JP2001003785 A JP 2001003785A
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼室内に燃料を直接噴射する主燃料噴射弁
とともに吸気通路内に燃料を噴射する補助燃料噴射弁を
備えた筒内噴射式内燃機関において、低温時の始動完了
後における内燃機関回転の不安定化を防止する。 【解決手段】 エンジン始動が完了しても(t1)エン
ジン回転数NEが規定回転数STJNEを越えるまで
(t2)サブインジェクタは噴射を継続している。この
規定回転数STJNEは、始動完了を判定する第1判定
値NE1より高い回転数であり、かつ冷却水温THWが
低い側では高い側に比較して高く設定されている。この
ため始動完了後においてもサブインジェクタの噴射が継
続され十分に霧化された燃料が燃焼室に供給される。し
かも低温であればあるほど、長期にわたってサブインジ
ェクタからの燃料噴射が継続するので、極低温となって
も、エンジンの回転が安定化し、円滑な回転数の上昇を
実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃焼室
内に燃料を直接噴射する主燃料噴射弁と、内燃機関の吸
気通路内に燃料を噴射する補助燃料噴射弁とを備え、始
動時に主燃料噴射弁による燃料噴射と共に、必要に応じ
て補助燃料噴射弁から燃料を一時的に噴射する筒内噴射
式内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮行程において燃焼室内に直接燃料を
噴射することにより、部分負荷時における成層燃焼を実
現して燃費の向上を図る筒内噴射式内燃機関が知られて
いる(特開平10−176574号公報、特開平10−
18884号公報)。
【0003】このような筒内噴射式内燃機関において
は、燃料を十分に霧化するためには高圧燃料ポンプにて
燃料を加圧し燃焼室内に高圧噴射する必要がある。しか
し、低温始動時では、低温のため燃料が十分に霧化でき
ない場合があったり、内燃機関のフリクションが高くな
ってクランキング回転数が十分に上がらないため燃焼室
内へ要求される燃料量を供給できない場合があって、始
動性が悪化する傾向にある。
【0004】このため、前記従来技術では、燃焼室内に
直接燃料を噴射する主燃料噴射弁に加えて、低圧噴射が
可能な吸気通路に補助燃料噴射弁を設けている。この補
助燃料噴射弁により、低温始動時には、内燃機関の始動
が完了するまで吸気通路内に燃料を噴射している。この
ことにより低温始動時にも十分な燃料を燃焼室に供給し
て始動性の向上を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、低温始動時に
前記補助燃料噴射弁による燃料噴射を行うことで内燃機
関の始動自体は良好に完了した場合にも、機関温度によ
っては、特に低温の程度が大きい場合には、始動完了後
の内燃機関の回転数の上昇が不安定となる場合が存在す
る。これは、始動が完了したと判断される回転数まで、
内燃機関の回転数が上昇した後も、低温の程度によって
は主燃料噴射弁による燃料の霧化が十分でない等の問題
が存在していることを意味している。
【0006】このように回転数上昇が不安定となると、
始動完了後に内燃機関の回転数が低下してエンジンスト
ールを引き起こすおそれがある。また、円滑に回転数が
上昇しないことにより回転数をパラメータとする各種制
御に悪影響を及ぼしたりするおそれもある。
【0007】本発明は、燃焼室内に燃料を直接噴射する
主燃料噴射弁とともに吸気通路内に燃料を噴射する補助
燃料噴射弁を備えた筒内噴射式内燃機関において、機関
低温時の始動完了後における内燃機関回転の不安定化を
防止することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の筒内噴射
式内燃機関の燃料噴射制御装置は、内燃機関の燃焼室内
に燃料を直接噴射する主燃料噴射弁と、内燃機関の吸気
通路内に燃料を噴射する補助燃料噴射弁とを備え、始動
時に主燃料噴射弁による燃料噴射と共に、必要に応じて
補助燃料噴射弁から燃料を一時的に噴射する筒内噴射式
内燃機関の燃料噴射制御装置であって、前記補助燃料噴
射弁から燃料を噴射するに際しては内燃機関の回転数が
規定回転数を越えるまで噴射を継続するとともに、内燃
機関の温度が低い側では高い側に比較して、前記規定回
転数を高く設定することを特徴とする。
【0009】このように内燃機関の始動が完了すれば直
ちに補助燃料噴射弁からの燃料噴射を停止するのではな
く、内燃機関の回転数が規定回転数を越えるまでは噴射
を継続させている。この規定回転数は、内燃機関の温度
が低い側では高い側に比較して高く設定されている。こ
のため始動完了後においても十分に霧化された燃料が燃
焼室に供給される。しかも低温であればあるほど、長期
にわたって補助燃料噴射弁からの燃料噴射が継続するの
で、極低温となっても、内燃機関の回転が安定化し、円
滑な回転数の上昇を実現することができる。
【0010】したがって、低温の程度に関わらず、エン
ジンストールの防止、回転数をパラメータとする各種制
御への悪影響の防止等の効果を派生させることができ
る。請求項2記載の筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御
装置は、内燃機関の燃焼室内に燃料を直接噴射する主燃
料噴射弁と、内燃機関の吸気通路内に燃料を噴射する補
助燃料噴射弁とを備え、始動時に主燃料噴射弁による燃
料噴射と共に、必要に応じて補助燃料噴射弁から燃料を
一時的に噴射する筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装
置であって、内燃機関の温度を検出する機関温度検出手
段と、前記機関温度検出手段にて検出された内燃機関の
温度に応じて規定回転数を設定するとともに、内燃機関
の温度が低い側では高い側に比較して前記規定回転数を
高く設定する規定回転数設定手段と、前記補助燃料噴射
弁から燃料を噴射させる際には、前記規定回転数設定手
段にて設定された規定回転数を内燃機関の回転数が越え
るまで、前記補助燃料噴射弁からの燃料噴射を継続させ
る補助燃料噴射制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】より具体的には、上述のごとく機関温度検
出手段、規定回転数設定手段および補助燃料噴射制御手
段を備えた構成とすることができる。ここで、補助燃料
噴射制御手段は補助燃料噴射弁から燃料を噴射させる際
には、内燃機関の回転数が規定回転数設定手段にて設定
された規定回転数を越えるまでは補助燃料噴射弁からの
燃料噴射を継続させている。この規定回転数は、規定回
転数設定手段により、内燃機関の温度が低い側では高い
側に比較して高く設定されている。
【0012】このため、請求項1と同様な作用効果によ
り、低温の程度に関わらず内燃機関の回転が安定化し、
円滑な回転数の上昇を実現することができる。請求項3
記載の筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置は、請求
項2記載の構成に対して、前記補助燃料噴射制御手段
は、内燃機関の回転数が前記規定回転数を越える前に、
前記補助燃料噴射弁による燃料噴射継続時間が制限時間
を越えた場合には、前記補助燃料噴射弁による燃料噴射
を停止させることを特徴とする。
【0013】なお、何らかの原因で始動完了に至らなか
ったことを考慮して、補助燃料噴射弁による燃料噴射継
続時間が制限時間を越えた場合には、補助燃料噴射弁に
よる燃料噴射を停止させる。このことにより、請求項2
の作用効果と共に、不必要に燃料が噴射されるのを防止
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、上述し
た発明が適用された筒内噴射式内燃機関およびその制御
装置の概略構成を表すブロック図である。
【0015】筒内噴射式内燃機関としてのガソリンエン
ジン(以下、「エンジン」と略す)2は、その出力によ
り自動車を駆動するために自動車に搭載されているもの
である。このエンジン2は4つの気筒2aを有してい
る。図2〜図5にも示すごとく、各気筒2aには、シリ
ンダブロック4、シリンダブロック4内で往復動するピ
ストン6、およびシリンダブロック4上に取り付けられ
たシリンダヘッド8にて区画された燃焼室10がそれぞ
れ形成されている。
【0016】そして各燃焼室10には、それぞれ第1吸
気弁12a、第2吸気弁12bおよび一対の排気弁16
が設けられている。この内、第1吸気弁12aは第1吸
気ポート14aに接続され、第2吸気弁12bは第2吸
気ポート14bに接続され、一対の排気弁16は一対の
排気ポート18にそれぞれ接続されている。
【0017】図2はシリンダヘッド8の平面断面図であ
って、図示されるように第1吸気ポート14aおよび第
2吸気ポート14bは略直線状に延びるストレート型吸
気ポートである。また、シリンダヘッド8の内壁面の中
央部には点火プラグ20が配置されている。更に、第1
吸気弁12aおよび第2吸気弁12b近傍のシリンダヘ
ッド8の内壁面周辺部には、燃焼室10内に直接燃料を
噴射できるようにメインインジェクタ22が配置されて
いる。
【0018】なお、図3はピストン6における頂面の平
面図、図4は図2におけるX−X断面図、図5は図2に
おけるY−Y断面図である。図示されるように略山形に
形成されたピストン6の頂面上にはメインインジェクタ
22の下方から点火プラグ20の下方まで延びるドーム
形の輪郭形状を有する凹部24が形成されている。
【0019】図1に示したごとく、各気筒2aの第1吸
気ポート14aは吸気マニホールド30内に形成された
第1吸気通路30aを介してサージタンク32に接続さ
れている。また、第2吸気ポート14bは第2吸気通路
30bを介してサージタンク32に連結されている。こ
の内、第2吸気通路30b内にはそれぞれ気流制御弁3
4が配置されている。これらの気流制御弁34は、共通
のシャフト36を介して接続されていると共に、このシ
ャフト36を介して負圧式アクチュエータ37により開
閉作動される。なお、気流制御弁34が閉状態とされた
場合には、第1吸気ポート14aのみから吸入される吸
気により燃焼室10内には強い旋回流が生じる。
【0020】サージタンク32は吸気ダクト40を介し
てエアクリーナ42に連結されている。吸気ダクト40
内にはモータ44(DCモータまたはステップモータ)
によって駆動されるスロットル弁46が配置されてい
る。このスロットル弁46の開度(スロットル開度T
A)はスロットル開度センサ46aにより検出されて後
述するごとくに開度制御がなされる。また、各気筒2a
の各排気ポート18は排気マニホルド48に連結されて
いる。
【0021】第1吸気弁12aおよび第2吸気弁12b
近傍のシリンダヘッド8には、燃料分配管50が設けら
れている。この燃料分配管50には各気筒2aに設けら
れているメインインジェクタ22が接続されている。成
層燃焼および均質燃焼を行う際には、このメインインジ
ェクタ22から燃料が直接燃焼室10内に噴射される。
【0022】またサージタンク32にはサブインジェク
タ52が取り付けられている。後述するごとく低温始動
時にはこのサブインジェクタ52から燃料がサージタン
ク32内に一時的に噴射される。このサブインジェクタ
52は、メインインジェクタ22と比較して燃料を極め
て粒径の小さい高微粒化状態で噴射することができる。
【0023】メインインジェクタ22に燃料を分配して
いる燃料分配管50は高圧燃料通路54aを介して高圧
ポンプ54に接続されている。高圧燃料通路54aに
は、燃料分配管50から高圧ポンプ54側に燃料が逆流
することを規制する逆止弁54bが設けられている。高
圧ポンプ54には、低圧燃料通路54cを介して燃料タ
ンク56内に設けられた低圧ポンプ58が接続されてい
る。
【0024】低圧ポンプ58は、燃料タンク56内の燃
料を吸引および吐出することにより、燃料を低圧燃料通
路54cを通じて高圧ポンプ54に圧送する。これとと
もに、低圧燃料通路54cは途中で分岐してサブインジ
ェクタ52に接続されている。従って、燃料タンク56
の燃料は、低圧ポンプ58から低圧燃料通路54cを通
じてサブインジェクタ52にも圧送されている。
【0025】高圧ポンプ54はエンジン2のクランクシ
ャフト(図示略)により駆動されることによって燃料を
高圧に加圧するとともに、その加圧された燃料を高圧燃
料通路54aを介して燃料分配管50内に圧送する。高
圧ポンプ54は、内部に電磁スピル弁54dが設けられ
ている。この電磁スピル弁54dが開弁している場合、
高圧ポンプ54に供給された燃料は燃料分配管50側に
加圧圧送されることなく燃料タンク56側に戻される。
これに対して、電磁スピル弁54dが閉弁している場合
には、高圧ポンプ54から燃料が高圧燃料通路54aを
通じて燃料分配管50側へ加圧圧送される。電子制御ユ
ニット(以下、「ECU」と称する)60は、燃料分配
管50に取り付けられた燃圧センサ50aの検出値を参
照して電磁スピル弁54dの開閉時期をフィードバック
制御し、高圧ポンプ54から燃料分配管50に加圧圧送
される燃料量を調節することにより、燃料分配管50内
の燃料圧力を適切な圧力に調節する。なお、燃料分配管
50や低圧燃料通路54cにおける過剰な燃料のリター
ン経路は図示省略している。
【0026】ECU60は、デジタルコンピュータから
なり、双方向性バス62を介して相互に接続されたRA
M(ランダムアクセスメモリ)64、ROM(リードオ
ンリメモリ)66、CPU(マイクロプロセッサ)6
8、入力ポート70および出力ポート72を備えてい
る。
【0027】スロットル開度TAを検出するスロットル
開度センサ46aはスロットル弁46の開度に比例した
出力電圧をAD変換器73を介して入力ポート70に入
力している。燃料分配管50に設けられた燃圧センサ5
0aは燃料分配管50内の燃料圧力に比例した出力電圧
をAD変換器73を介して入力ポート70に入力してい
る。アクセルペダル74にはアクセル開度センサ76が
取り付けられ、アクセルペダル74の踏み込み量に比例
した出力電圧をAD変換器73を介して入力ポート70
に入力している。上死点センサ80は例えば気筒2aの
内の1番気筒が吸気上死点に達したときに出力パルスを
発生し、この出力パルスが入力ポート70に入力され
る。クランク角センサ82は、クランクシャフトが30
度回転する毎に出力パルスを発生し、この出力パルスが
入力ポート70に入力される。CPU68では上死点セ
ンサ80の出力パルスとクランク角センサ82の出力パ
ルスから現在のクランク角が計算され、クランク角セン
サ82の出力パルスの頻度からエンジン回転数が計算さ
れる。
【0028】サージタンク32には、吸気圧センサ84
が設けられ、サージタンク32内の吸気圧PM(吸入空
気の圧力:絶対圧)に対応した出力電圧をAD変換器7
3を介して入力ポート70に入力している。エンジン2
のシリンダブロック4には水温センサ86が設けられ、
エンジン2の冷却水温度THWを検出し冷却水温度TH
Wに応じた出力電圧をAD変換器73を介して入力ポー
ト70に入力している。排気マニホルド48には空燃比
センサ88が設けられ、空燃比に応じた出力電圧をAD
変換器73を介して入力ポート70に入力している。
【0029】また、スタータスイッチ89のオン・オフ
信号が入力ポート70に入力されている。スタータ(図
示略)は、スタータスイッチ89の操作によりオン・オ
フ動作されるものであり、スタータスイッチ89が操作
されている間はスタータがオン動作されて、スタータス
イッチ89からオンを表すスタータ信号STAが入力ポ
ート70に出力される。
【0030】出力ポート72は、対応する駆動回路90
を介して各メインインジェクタ22、サブインジェクタ
52、負圧式アクチュエータ37、モータ44、電磁ス
ピル弁54d、およびイグナイタ92に接続されて、各
装置22,52,37,44,54d,92を必要に応
じて駆動制御している。
【0031】次にエンジン2において始動完了後に行わ
れるメインインジェクタ22に対する燃料噴射制御につ
いて説明する。始動完了後において冷却水温THWが所
定温度よりも低いエンジン2の暖機中には、後述する理
論空燃比基本燃料噴射量QBSに応じた量の燃料を吸気
行程に噴射して均質燃焼を行う。その後、冷却水温TH
Wが所定温度よりも高くなりエンジン2の暖機が完了す
ると、エンジン2の運転状態が、クランク角センサ82
にて検出されるエンジン回転数NEと後述するリーン燃
料噴射量QLとに基づいて図6に示されるように定めら
れた3つの運転領域R1,R2,R3の内のいずれの運
転領域にあるかに応じ、燃料噴射量および燃料噴射時期
の制御を行う。
【0032】次に、3つの運転領域R1,R2,R3に
おける燃料噴射量および燃料噴射時期の制御について説
明する。まず、初めに、運転領域R1,R2における燃
料噴射量であるリーン燃料噴射量QLをアクセルペダル
74の踏み込み量(アクセル開度)ACCPとエンジン
回転数NEとに基づいて算出する。このリーン燃料噴射
量QLは、成層燃焼を行ったときに出力トルクを要求ト
ルクとするのに最適な燃料噴射量であり、予め実験によ
り求められ、アクセル開度ACCPとエンジン回転数N
EとをパラメータとするマップとしてROM66内に記
憶されている。
【0033】そして、図6に示されるように、リーン燃
料噴射量QLがしきい値QQ1よりも少ない運転領域R
1では、リーン燃料噴射量QLに応じた量の燃料を圧縮
行程末期に噴射する。この圧縮行程末期での噴射による
噴射燃料はピストン6の凹部24内に進行した後、凹部
24の周壁面26に衝突する。周壁面26に衝突した燃
料は気化せしめられつつ移動して点火プラグ20近傍の
凹部24内に可燃混合気層が形成される。そしてこの層
状の可燃混合気に点火プラグ20によって点火がなされ
ることにより、成層燃焼が行われる。
【0034】また、リーン燃料噴射量QLがしきい値Q
Q1としきい値QQ2との間である運転領域R2では、
リーン燃料噴射量QLに応じた量の燃料を吸気行程と圧
縮行程末期とに2回に分けて噴射する。すなわち、吸気
行程に第1回目の燃料噴射が行われ、次いで圧縮行程末
期に第2回目の燃料噴射が行われる。第1回目の噴射燃
料は吸入空気と共に燃焼室10内に流入し、この噴射燃
料によって燃焼室10内全体に均質な稀薄混合気が形成
される。また、圧縮行程末期に燃料噴射が行われる結
果、前述したごとく点火プラグ20近傍の凹部24内に
は可燃混合気層が形成される。そしてこの層状の可燃混
合気に点火プラグ20によって点火がなされ、またこの
点火火炎によって燃焼室10内全体を占める稀薄混合気
が燃焼される。すなわち、運転領域R2では前述した運
転領域R1よりも成層度の弱い成層燃焼が行われる。
【0035】一方、リーン燃料噴射量QLがしきい値Q
Q2よりも多い運転領域R3においては、理論空燃比基
本燃料噴射量QBSに応じた量の燃料を吸気行程に噴射
して均質燃焼を行う。この理論空燃比基本燃料噴射量Q
BSは、空燃比を理論空燃比とするのに必要な燃料噴射
量であり、予め実験により求められ、図6に示される運
転領域全体をカバーするように、サージタンク32内の
吸気圧PMとエンジン回転数NEとをパラメータとする
図7に示すマップの形でROM66内に記憶されてい
る。
【0036】次に、本実施の形態1において、ECU6
0により実行される制御の内、メインインジェクタ22
およびサブインジェクタ52の燃料噴射制御について説
明する。図8は、メインインジェクタ22に対する燃料
噴射制御処理のフローチャートを表す。本処理は、予め
設定されている周期で繰り返し実行される処理である。
なおフローチャート中のステップを「S〜」で表す。
【0037】燃料噴射制御処理が開始されると、まず各
センサ類46a,50a,76,80,82,84,8
6,88,89の検出から得られているエンジン2の運
転状態を表す各検出データ(冷却水温THW、燃圧P
F、スタータ信号STA、エンジン回転数NE等)を読
み込む(S110)。
【0038】次に、ECU60はエンジン回転数NEが
第1判定値NE1以上であるか否かを判定する(S12
0)。ここで、第1判定値NE1はエンジン2が始動状
態であるか否かを判定するための値であり、本実施の形
態1では、NE1=400rpmに設定されている。こ
こでエンジン回転数NEが第1判定値NE1以上となっ
ていれば、エンジン2は始動が完了したことを意味す
る。そして、NE≧NE1である場合には(S120で
「YES」)、始動状態判定フラグFSCを「0」に設
定する(S130)。
【0039】スタータをオンした直後であり、NE<N
E1である場合には(S120で「NO」)、次にEC
U60はエンジン回転数NEが第2判定値NE2以下で
あるか否かを判定する(S140)。ここで、第2判定
値NE2はヒステリシスのために設けたものであり、本
実施の形態1では、NE2=200rpmに設定されて
いる。まだ、エンジン回転数NEが低く、NE≦NE2
であれば(S140で「YES」)、始動中であること
を示す始動状態判定フラグFSCを「1」に設定する
(S150)。
【0040】そして、次に始動状態判定フラグFSCが
「1」か否かが判定される(S160)。始動が完了し
始動状態判定フラグFSCが「0」に設定されている場
合には(S160で「NO」)、ECU60は、前述し
た始動完了以後の燃料噴射制御を行い(S210)、本
処理を一旦終了する。また、始動が完了していない場合
には(S160で「YES」)、次に燃圧センサ50a
にて検出されている燃圧PFが基準圧PFS以上である
か否かを判定する(S170)。ここで、基準圧PFS
は、エンジン2の圧縮行程においてメインインジェクタ
22が燃焼室10内に直接燃料を噴射して十分に霧化す
ることができる十分な燃圧PFが存在するか否かを判定
する値である。
【0041】まだクランキングによる高圧ポンプ54の
回転数が十分上昇していない等の原因で、PF<PFS
である場合には(S170で「NO」)、メインインジ
ェクタ22から吸気行程にて燃焼室10内に冷却水温T
HWに基づき設定される始動時燃料噴射量に応じた量の
燃料を噴射するように設定する(S190)。また、P
F≧PFSである場合には(S170で「YES」)、
水温センサ86にて検出されている冷却水温THWが基
準温度THWSを越えているか否かを判定する(S18
0)。ここで基準温度THWSは、エンジン2が低温状
態にあることを示す温度であり、冷却水温THWが基準
温度THWS以下であればエンジン2が低温状態である
ことを意味する。本実施の形態1では、基準温度THW
Sとしては、5℃が設定されている。
【0042】THW≦THWSであれば(S180で
「NO」)、メインインジェクタ22から吸気行程にて
燃焼室10内に燃料を噴射するように設定する(S19
0)。これは、圧縮行程に燃焼室10内に直接燃料噴射
するには霧化が不十分であると判断されるためである。
【0043】また、ステップS180の判断にて、TH
W>THWSであれば(S180で「YES」)、メイ
ンインジェクタ22から吸気行程および圧縮行程の2回
に分けて燃焼室10内に燃料を噴射するように設定する
(S200)。これは、ステップS170にて燃圧PF
が圧縮行程に燃焼室10内に直接燃料噴射して十分に霧
化するに十分であると判断されたためであり、成層燃焼
を実現して、より安定した燃焼状態を達成するためであ
る。
【0044】こうして本処理を一旦終了する。次に、サ
ブインジェクタ52の燃料噴射制御について説明する。
図9は、サブインジェクタ52に対する噴射開始処理の
フローチャートを表す。また、図10は、サブインジェ
クタ52に対する噴射終了処理のフローチャートを表
す。これらの処理は、予め設定される周期で繰り返し実
行される処理である。なおフローチャート中のステップ
を「S〜」で表す。
【0045】図9に示す処理が開始されると、ECU6
0は、まずスタータ信号STAがオフらかオンになった
か否かを判定する(S310)。すなわち、エンジン2
の始動が開始されたか否かを判定する。スタータ信号S
TAがオフからオンになったと判定されると(S310
で「YES」)、冷却水温THWが前記基準温度THW
Sを超えているか否かを判定する(S320)。THW
≦THWSであれば(S320で「NO」)、すなわ
ち、エンジン2が低温状態であれば、次にサブインジェ
クタ52をオンとして、サブインジェクタ52からサー
ジタンク32内への燃料噴射を開始する(S330)。
そして本処理を一旦終了する。
【0046】これにより、エンジン2の始動時におい
て、エンジン2が低温時にある場合には、メインインジ
ェクタ22とサブインジェクタ52との両方から燃料噴
射がなされるようになり、サブインジェクタ52からの
十分に霧化された燃料が燃焼室10内に供給されること
で始動性の向上が図られる。
【0047】次いで、図10に示す処理が開始される
と、ECU60は、まずサブインジェクタ52がオンと
なっているか否かを判定する(S410)。サブインジ
ェクタ52がオフとなっていれば(S410で「N
O」)、サブインジェクタ52の噴射を終了させる必要
はないので、本処理を一旦終了する。サブインジェクタ
52がオンとなっていれば(S410で「YES」)、
次にサブインジェクタ52の噴射を開始してからの経過
時間が噴射制限時間内か否かを判定する(S420)。
この噴射制限時間は、何らかの原因で、始動完了に至ら
なかったことを考慮して設けた時間であり、噴射制限時
間を経過していれば(S420で「NO」)、直ちにサ
ブインジェクタ52はオフにされて(S440)、サブ
インジェクタ52からの燃料噴射は停止する。この噴射
制限時間は図13に示すごとくのマップにより、冷却水
温THWに応じて冷却水温THWが低くなれば噴射制限
時間が長くなるように設定される。
【0048】噴射制限時間を経過していなければ(S4
20で「YES」)、冷却水温THWに応じて規定回転
数STJNEを算出する(S425)。図11に示すご
とく、冷却水温THWをパラメータとする規定回転数S
TJNEのマップが予めROM66内に記憶されてい
る。このマップから冷却水温THWに応じて規定回転数
STJNEを算出する。
【0049】図11に示した規定回転数STJNEのマ
ップでは、冷却水温THWが−10℃以下では、規定回
転数STJNEは0℃〜5℃に比較して高く設定されて
いる。そして、0℃〜−10℃の領域では低温になるほ
ど規定回転数STJNEは直線的に増加している。例え
ば、冷却水温THWが−10℃以下では規定回転数ST
JNE=1000rpm、0℃〜5℃では規定回転数S
TJNE=400rpmに設定される。
【0050】次にエンジン回転数NEが規定回転数ST
JNE以上となったか否かを判定する(S430)。N
E<STJNEである内は(S430で「NO」)、一
旦処理を終了する。そして、NE≧STJNEとなれば
(S430で「YES」)、サブインジェクタ52はオ
フにされて(S440)、サブインジェクタ52からの
燃料噴射は停止する。こうして今回の始動におけるサブ
インジェクタ52の噴射は終了する。
【0051】このことにより、本実施の形態1において
は、0℃〜5℃においては、STJNE=400rpm
であるので、始動完了時(NE≧NE1)と同時にサブ
インジェクタ52からの燃料噴射は終了する。しかし、
0℃を下回る温度領域では低温になるほど、STJNE
は400rpmから離れて大きくなるので、始動完了と
判断された時点を超えてサブインジェクタ52からの燃
料噴射は継続する。特に−10℃以下ではサブインジェ
クタ52の噴射停止は最も遅くなる。
【0052】冷却水温THWが−10℃以下である場合
の制御の一例を、図12のタイミングチャートに示す。
時刻t0にてクランキングが開始され、時刻t1にてエ
ンジン回転数NEがNE1(400rpm)以上になる
ことにより始動は完了し、メインインジェクタ22の燃
料噴射は始動完了後の燃料噴射に移行する。しかし、サ
ブインジェクタ52はエンジン回転数NEが1000r
pm以上になる時刻t2まで継続することになり、実線
で示すごとく安定したエンジン回転となる。
【0053】なお、図12では、破線にて、サブインジ
ェクタ52の燃料噴射が始動完了と共に時刻t1にて停
止した場合のエンジン回転数NEの推移を示している。
このように低温状態において、始動完了の判断時点(t
1)でサブインジェクタ52の燃料噴射を停止すると、
その後の燃焼が不安定となって、エンジン回転数NEが
円滑に上昇しない。このため、始動完了後にエンジン回
転数NEが低下してエンジンストールを引き起こすおそ
れがある。また、円滑にエンジン回転数NEが上昇しな
いことによりエンジン回転数NEをパラメータとする各
種制御に悪影響を及ぼしたりするおそれが生じる。
【0054】上述した構成において、メインインジェク
タ22が主燃料噴射弁に相当し、サブインジェクタ52
が補助燃料噴射弁に相当し、水温センサ86が機関温度
検出手段に相当する。また、ステップS425が規定回
転数設定手段としての処理に相当し、ステップS33
0,S420,S430,S440が補助燃料噴射制御
手段としての処理に相当する。
【0055】以上説明した本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).エンジン2の始動が完了すれば(S160で
「NO」)、直ちにサブインジェクタ52からの燃料噴
射を停止するのではなく、エンジン回転数が規定回転数
STJNEを越えるまで(S430で「YES」)は噴
射を継続している。この規定回転数STJNEは、始動
完了を判定する第1判定値NE1より高い回転数であ
り、かつエンジン2の温度を表す冷却水温THWが低い
側では高い側に比較して高く設定されている。このため
始動完了後においてもサブインジェクタ52の噴射が継
続され十分に霧化された燃料が燃焼室10に供給され
る。しかも低温であればあるほど、長期にわたってサブ
インジェクタ52からの燃料噴射が継続するので、極低
温となっても、エンジン2の回転が安定化し、円滑な回
転数の上昇を実現することができる。
【0056】したがって、低温の程度に関わらず、エン
ジンストールの防止、回転数をパラメータとする各種制
御への悪影響の防止等の効果を生じさせることができ
る。 [その他の実施の形態]・エンジン2の温度は、水温セ
ンサ86により検出される冷却水温THWにて判断して
いたが、これ以外に、エンジン2の潤滑油の温度を検出
する油温センサを設けて、潤滑油の温度からエンジン2
の温度を判断しても良い。
【0057】・前記実施の形態1において、サブインジ
ェクタ52は低温始動時のみに用いられたが、これに加
えて、始動完了後に弱成層燃焼時の均質混合気生成を行
うために用いても良い。すなわち、メインインジェクタ
22による吸気行程での燃料噴射の代わりにサブインジ
ェクタ52からサージタンク32内に噴射するようにし
ても良い。
【0058】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の実施の形態には、特許請求の範囲に記載
した技術的事項以外に次のような各種の技術的事項の実
施形態を有するものであることを付記しておく。
【0059】(1).請求項3記載の構成に加えて、前
記機関温度検出手段にて検出された内燃機関の温度に応
じて前記制限時間を設定するとともに内燃機関の温度が
低い側では高い側に比較して前記制限時間を長く設定す
る制限時間設定手段を備えたことを特徴とする筒内噴射
式内燃機関の燃料噴射制御装置。
【0060】(2).前記規定回転数は、内燃機関の始
動完了を判断するための回転数判定値以上の値の範囲に
設定されていることを特徴とする請求項1〜3、(1)
のいずれか記載の筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装
置。
【0061】(3).低温始動時に限定して前記補助燃
料噴射弁から燃料を噴射させることを特徴とする請求項
1〜3、(1)、(2)のいずれか記載の筒内噴射式内
燃機関の燃料噴射制御装置。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の筒内噴射式内燃機関の燃
料噴射制御装置においては、内燃機関の始動が完了すれ
ば直ちに補助燃料噴射弁からの燃料噴射を停止するので
はなく、内燃機関の回転数が規定回転数を越えるまでは
噴射を継続させている。この規定回転数は、内燃機関の
温度が低い側では高い側に比較して高く設定されてい
る。このため始動完了後においても十分に霧化された燃
料が燃焼室に供給される。しかも低温であればあるほ
ど、長期にわたって補助燃料噴射弁からの燃料噴射が継
続するので、極低温となっても、内燃機関の回転が安定
化し、円滑な回転数の上昇を実現することができる。し
たがって、低温の程度に関わらず、エンジンストールの
防止、回転数をパラメータとする各種制御への悪影響の
防止等の効果を派生させることができる。
【0063】請求項2記載の筒内噴射式内燃機関の燃料
噴射制御装置においては、機関温度検出手段、規定回転
数設定手段および補助燃料噴射制御手段を備えた構成と
することができる。ここで、補助燃料噴射制御手段は補
助燃料噴射弁から燃料を噴射させる際には、内燃機関の
回転数が規定回転数設定手段にて設定された規定回転数
を越えるまでは補助燃料噴射弁からの燃料噴射を継続さ
せている。この規定回転数は、規定回転数設定手段によ
り、内燃機関の温度が低い側では高い側に比較して高く
設定されている。このため、請求項1と同様に、低温の
程度に関わらず内燃機関の回転が安定化し、円滑な回転
数の上昇を実現することができる。
【0064】請求項3記載の筒内噴射式内燃機関の燃料
噴射制御装置においては、請求項2記載の構成に対し
て、前記補助燃料噴射制御手段は、内燃機関の回転数が
前記規定回転数を越える前に、前記補助燃料噴射弁によ
る燃料噴射継続時間が制限時間を越えた場合には、前記
補助燃料噴射弁による燃料噴射を停止させている。何ら
かの原因で始動完了に至らなかったことを考慮して、補
助燃料噴射弁による燃料噴射継続時間が制限時間を越え
た場合には、補助燃料噴射制御手段は補助燃料噴射弁に
よる燃料噴射を停止させている。このことにより、請求
項2の効果と共に、不必要に燃料が噴射されるのを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1としての車載用ガソリンエンジ
ンとその制御系の概略構成図。
【図2】 実施の形態1におけるシリンダヘッドの平面
断面図。
【図3】 実施の形態1におけるピストン頂面の平面
図。
【図4】 図2におけるX−X断面図。
【図5】 図2におけるY−Y断面図。
【図6】 実施の形態1における始動完了後の運転領域
の説明図。
【図7】 実施の形態1における始動完了後の理論空燃
比基本燃料噴射量QBSを求めるためのマップの説明
図。
【図8】 実施の形態1における燃料噴射制御処理のフ
ローチャート。
【図9】 実施の形態1におけるサブインジェクタ噴射
開始処理のフローチャート。
【図10】 実施の形態1におけるサブインジェクタ噴
射終了処理のフローチャート。
【図11】 実施の形態1における冷却水温THWをパ
ラメータとする規定回転数STJNEのマップの構成説
明図。
【図12】 実施の形態1における制御の一例を示すタ
イミングチャート。
【図13】 実施の形態1における冷却水温THWをパ
ラメータとする噴射制限時間のマップの構成説明図。
【符号の説明】
2…エンジン、2a…気筒、4…シリンダブロック、6
…ピストン、8… シリンダヘッド、10…燃焼室、1
2a…第1吸気弁、12b…第2吸気弁、14a…第1
吸気ポート、14b…第2吸気ポート、16…排気弁、
18…排気ポート、20…点火プラグ、22…メインイ
ンジェクタ、24…凹部、26…周壁面、30…吸気マ
ニホールド、30a…第1吸気通路、30b… 第2吸
気通路、32…サージタンク、34…気流制御弁、36
…シャフト、37…負圧式アクチュエータ、40…吸気
ダクト、42…エアクリーナ、44…モータ、46…ス
ロットル弁、46a… スロットル開度センサ、48…
排気マニホルド、50…燃料分配管、50a…燃圧セン
サ、52…サブインジェクタ、54… 高圧ポンプ、5
4a…高圧燃料通路、54b…逆止弁、54c…低圧燃
料通路、54d…電磁スピル弁、56…燃料タンク、5
8…低圧ポンプ、60…電子制御ユニット(ECU)、
62…双方向性バス、64…RAM、66…ROM、6
8…CPU、70…入力ポート、72…出力ポート、7
3…AD変換器、74…アクセルペダル、76…アクセ
ル開度センサ、80…上死点センサ、82…クランク角
センサ、84…吸気圧センサ、86…水温センサ、88
…空燃比センサ、89…スタータスイッチ、90…駆動
回路、92…イグナイタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃焼室内に燃料を直接噴射す
    る主燃料噴射弁と、内燃機関の吸気通路内に燃料を噴射
    する補助燃料噴射弁とを備え、始動時に主燃料噴射弁に
    よる燃料噴射と共に、必要に応じて補助燃料噴射弁から
    燃料を一時的に噴射する筒内噴射式内燃機関の燃料噴射
    制御装置であって、 前記補助燃料噴射弁から燃料を噴射するに際しては内燃
    機関の回転数が規定回転数を越えるまで噴射を継続する
    とともに、内燃機関の温度が低い側では高い側に比較し
    て、前記規定回転数を高く設定することを特徴とする筒
    内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の燃焼室内に燃料を直接噴射す
    る主燃料噴射弁と、内燃機関の吸気通路内に燃料を噴射
    する補助燃料噴射弁とを備え、始動時に主燃料噴射弁に
    よる燃料噴射と共に、必要に応じて補助燃料噴射弁から
    燃料を一時的に噴射する筒内噴射式内燃機関の燃料噴射
    制御装置であって、 内燃機関の温度を検出する機関温度検出手段と、 前記機関温度検出手段にて検出された内燃機関の温度に
    応じて規定回転数を設定するとともに、内燃機関の温度
    が低い側では高い側に比較して前記規定回転数を高く設
    定する規定回転数設定手段と、 前記補助燃料噴射弁から燃料を噴射させる際には、前記
    規定回転数設定手段にて設定された規定回転数を内燃機
    関の回転数が越えるまで、前記補助燃料噴射弁からの燃
    料噴射を継続させる補助燃料噴射制御手段と、 を備えたことを特徴とする筒内噴射式内燃機関の燃料噴
    射制御装置。
  3. 【請求項3】 前記補助燃料噴射制御手段は、内燃機関
    の回転数が前記規定回転数を越える前に、前記補助燃料
    噴射弁による燃料噴射継続時間が制限時間を越えた場合
    には、前記補助燃料噴射弁による燃料噴射を停止させる
    ことを特徴とする請求項2記載の筒内噴射式内燃機関の
    燃料噴射制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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