JP2001003298A - 防湿紙用共重合体ラテックスおよび防湿紙用被覆組成物 - Google Patents

防湿紙用共重合体ラテックスおよび防湿紙用被覆組成物

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Kazuyo Fujita
和代 藤田
Yoshinobu Katayama
良順 片山
Takashi Takenaka
俊 竹中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭気が少なく、かつ古紙として回収する際の
離解性に優れ、防湿性、耐ブロッキング性に優れた防湿
紙の提供。 【解決手段】 脂肪族共役ジエン系単量体25〜60重
量%、エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜10
重量%およびこれらと共重合可能な他のモノオレフィン
系単量体30〜74.5重量%からなる単量体混合物1
00重量部を、環内に不飽和結合を1つ有する環状不飽
和炭化水素および/またはα−メチルスチレンダイマー
の存在下で乳化重合して得られた防湿紙用共重合体ラテ
ックス、および該防湿紙用共重合体ラテックスと無機顔
料を含有する防湿紙用被覆組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防湿紙用共重合体
ラテックスおよび防湿紙用組成物に関するものである。
詳しくは、古紙として回収する際の離解性に優れ、防湿
性、耐ブロッキング性および臭気の少ない防湿紙を製造
する際に使用される防湿紙用共重合体ラテックスおよび
防湿紙用被覆組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、防湿紙としては、防湿層としてポ
リエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニリデンなどの高
分子化合物を紙上にフイルム上に形成して、防湿性、防
水性を付与したものが使用されている。一般的には、ポ
リエチレンをクラフト紙にラミネートしたポリエチレン
ラミネート紙や、ポリエチレンをクラフト紙に挟んだポ
リサンド紙が主に使用されている。しかしながら、前述
の防湿紙は、防湿性は優れているものの、古紙として回
収使用する際の離解性が悪く、再利用が困難であり、そ
のため、省資源、有効活用の点から大きな問題点を有し
ていた。
【0003】上記欠点を改良し、防湿性、防水性および
古紙回収性に優れた紙用の組成物としては、ワックス系
エマルジョン単独、もしくは合成ゴム系ラテックスとの
混合液を利用したもの(特公平3−10759)や、ア
クリル系エマルジョンとワックス系エマルジョンの混合
液を利用したもの(特公平2−1671、特願平3−6
9050,6−200498)などが知られているが、
ワックス系エマルジョンを塗工して得られる防湿紙は、
防湿性は優れるものの耐滑り性、折り目を入れた時の防
湿性、ブロッキング性、および古紙にした時の離解性が
劣る欠点があった。
【0004】上記ワックス含有防湿紙として、特開平8
−226096号、特開平9−21094号において
は、ワックスと特定のアクリルエマルジョンを特定比率
で混合することにより、ワックスの紙表面へのブリーデ
ィングを防ぎことによる滑り性の向上、さらに樹脂の成
膜性を低下させることによる離解性の向上について提案
がなされているが、防湿性能、および折り目を入れた時
の防湿性が低下する問題点があった。
【0005】さらに特開平9−291499号には、合
成樹脂ラテックス、例えば合成ゴム系ラテックスと特定
の無機顔料を混合した防湿紙について述べられている
が、耐滑り性、防湿性は優れているものの、耐ブロッキ
ング性、折り目を入れた時の防湿性が低下するといった
問題点があった。
【0006】また、合成ゴム系ラテックスとの混合系
や、アクリル系エマルジョンとワックス系エマルジョン
の混合系、さらには合成ゴム系ラテックスと無機顔料と
の混合系では、合成ゴム系ラテックスや、アクリル系エ
マルジョンを併用することにより、防湿紙から臭いが発
生し、包装紙として用いる場合、内容物に臭いが転写す
るといった問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、離解
性が優れることにより古紙回収、再利用が可能で、かつ
耐滑り性、防湿性、耐ブロッキング性に優れ、臭気の少
ない防湿紙用共重合体ラテックスおよび防湿紙用被覆組
成物を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定組成であり、かつ
特定の環状不飽和炭化水素および/またはα−メチルス
チレンダイマーの存在下で乳化重合して得られた共重合
体ラテックスを使用することにより、該課題を解決する
ことを見出し本発明に至った。
【0009】すなわち、本発明は、 (1)脂肪族共役ジエン系単量体25〜60重量% エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜10重量% およびこれらと共重合可能な他のモノオレフィン系単量
体30〜74.5重量% からなる単量体混合物100重量部を、環内に不飽和結
合を1つ有する環状不飽和炭化水素および/またはα−
メチルスチレンダイマーの存在下で乳化重合して得られ
ることを特徴とする防湿紙用共重合体ラテックス、共重
合可能な他のモノオレフィン系単量体としてヒドロキシ
アルキル基を有する不飽和単量体および/または不飽和
カルボン酸アミド単量体を含む(1)記載の防湿紙用共
重合体ラテックス (4)(1)または(2)記載の防湿紙用共重合体ラテ
ックスと無機顔料を含有とを特徴とする防湿紙用被覆組
成物を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明における脂肪族共役ジエン系単量体として
は、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジ
エン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−ク
ロル−1,3−ブタジエン、置換直鎖共役ペンタジエン
類、置換および側鎖共役ヘキサジエン類などが挙げら
れ、これらを1種または2種以上使用することができ
る。特に1,3−ブタジエンが好ましい。脂肪族共役ジ
エン系単量体が25重量%未満では成膜性が低下するた
め防湿性、折り目防湿性が低下し、60重量%を超える
と耐ブロッキング性が低下する。好ましくは30〜50
重量%である。
【0011】エチレン系不飽和カルボン酸単量体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸などのモノまたはジカルボ
ン酸(無水物)を挙げられ、これらを1種または2種以
上使用することができる。エチレン系不飽和カルボン酸
単量体が0.5重量未満ではラテックスの機械的安定性
が劣り、10重量%を超えると防湿性が低下する。好ま
しくは、1.5重量%〜6重量%である。
【0012】上記脂肪族共役ジエン系単量体およびエチ
レン系不飽和カルボン酸単量体と共重合可能な他の単量
体としては、アルケニル芳香族単量体、不飽和カルボン
酸アルキルエステル単量体、ヒドロキシアルキル基を含
有する不飽和単量体、シアン化ビニル単量体、不飽和カ
ルボン酸アミド単量体等が挙げられる。特に、これら共
重合可能な単量体としてヒドロキシアルキル基を含有す
る不飽和単量体および/または不飽和カルボン酸アミド
単量体を含むことが好ましい。
【0013】アルケニル芳香族単量体としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、メチルα−メチルスチレン、
ビニルトルエンおよびジビニルベンゼン等が挙げられ、
これらを1種または2種以上使用することができる。特
にスチレンが好ましい。
【0014】不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体
としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ジメチル
フマレート、ジエチルフマレート、ジメチルマレエー
ト、ジエチルマルエート、ジメチルイタコネート、モノ
メチルフマレート、モノエチルフマレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート等が挙げられ、これらを1種また
は2種以上使用することができる。特にメチルメタクリ
レートが好ましい。
【0015】ヒドロキシアルキル基を含有する不飽和単
量体としては、β−ヒドロキシエチルアクリレート、β
−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、
ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタ
クリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、ジ−(エチレングリコール)マレエート、
ジ−(エチレングリコール)イタコネート、2−ヒドロ
キシエチルマレエート、ビス(2−ヒドロキシエチル)
マレエート、2−ヒドロキシエチルメチルフマレートな
どが挙げられ、これらを1種または2種以上使用するこ
とができる。特にβ−ヒドロキシエチルアクリレートの
使用が好ましい。ヒドロキシアルキル基を有する不飽和
単量体を使用することにより、共重合体ラテックスの機
械的安定性が向上する。ヒドロキシアルキル基を有する
不飽和単量体の使用量は、好ましくは0.1〜5重量%
である。
【0016】シアン化ビニル単量体としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニ
トリル、α−エチルアクリロニトリルなどが挙げられ、
これらを1種または2種以上使用することができる。特
にアクリロニトリルまたはメタクリロニトリルの使用が
好ましい。
【0017】不飽和カルボン酸アミド単量体としては、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N,
N−ジメチルアクリルアミドなどが挙げられ、これらを
1種または2種以上使用することができる。特にメタク
リルアミドの使用が好ましい。不飽和カルボン酸アミド
単量体を使用することにより、共重合体ラテックスの機
械的安定性が向上し、防湿性も向上する。不飽和カルボ
ン酸アミド単量体の使用量は、好ましくは0.1〜20
重量%である。
【0018】これら共重合可能な他の単量体が30重量
%未満では、耐ブロッキング性が低下し、また74.5
重量%を超えると防湿性が低下するため好ましくない。
好ましくは44〜68.5重量%である。
【0019】上記共重合体ラテックスのゲル含有量につ
いては特に制限はないが、耐ブロッキング性および防湿
紙の離解性の面より、70重量%以上であることが好ま
しい。
【0020】また、本発明においては、上記共重合体ラ
テックスを乳化重合するに際し、環内に不飽和結合を1
つ有する環状不飽和炭化水素および/またはα−メチル
スチレンダイマーの存在下で乳化重合することにより、
防湿性に優れ、さらには臭気の少ない共重合体ラテック
スが得られるものである。このような環内に不飽和結合
を1つ有する環状不飽和炭化水素としては、例えばペン
テン、ヘキセン、ヘプテン、シクロペンテン、シクロヘ
キセン、シクロヘプテン、4−メチルシクロヘキセン、
1−メチルシクロヘキセン等が挙げられる。また、α−
メチルスチレンダイマーには、異性体として2,4−ジ
フェニル−4−メチル−1−ペンテン、2,4−ジフェ
ニル−4−メチル−2−ペンテンおよび1,1,3−ト
リメチル−3−フェニルインダンがあるが、本発明にて
使用されるα−メチルスチレンダイマーとしては、2,
4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテンの比率が6
0重量%以上、特に80重量%以上であることが好まし
い。上記環内に不飽和結合を1つ有する環状不飽和炭化
水素および/またはα−メチルスチレンダイマーの使用
量としては特に制限はないが、単量体混合物100重量
部に対し0.1〜30重量部の範囲で使用することが好
ましい。
【0021】本発明の乳化重合は、水を媒体として、乳
化剤の存在下にて行われる。本発明の乳化重合時に使用
される乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオ
ン性界面活性剤、両性界面活性剤、さらにはカチオン性
界面活性剤の内の1種類以上をそれぞれ単独または組み
合わせて使用することができる。アニオン性界面活性剤
としては、高級アルコールの硫酸エステル塩(ラウリル
硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム)、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム、ドデ
シルベンゼンスルホン酸アンモニウム塩)、アルキルジ
フェニルエーテルスルホン酸塩(ドデシルジフェニルエ
ーテルスルホン酸ナトリウム、ドデシルジフェニルエー
テルジスルホン酸ナトリウム、パルミチルジフェニルオ
キシドジスルホン酸ジナトリウム)、脂肪族スルホン酸
塩(α−オレフィン(C11〜C15)スルホン酸ナトリウ
ム、ラウリルスルホン酸ナトリウム)、エトシキ化硫酸
塩(アルキルフェノールエトキシレート硫酸ナトリウ
ム)、スルホコハク酸のエステル(ジヘキシルスルホコ
ハク酸ナトリウム、ジシクロへキシルスルホコハク酸ナ
トリウム、ジアミルスルホコハク酸ナトリウム、ジイソ
ブチルスルホコハク酸ナトリウム、スルホコハク酸ジナ
トリウムエトキシ化ノニルフェノール1/2エステルテ
トラナトリウムN,(1,2−ジカルボキシエチル)−
N−オクタデシルスルホスクシナネート、イソデシルス
ルホコハク酸ジナトリウム、ビストリデシルスルホコハ
ク酸ナトリウム)、縮合ナフタレンスルホン酸塩のナト
リウム塩、アルキルアリルスルホン酸塩(硫酸アルキル
アリルポリエーテルのナトリウム塩)、脂肪族カルボン
酸塩(ラウリン酸、ステアリン酸、モンタン酸、ベヘン
酸、パルミチン酸のナトリウム塩又はカリウム塩)、ノ
ニオン性界面活性剤の硫酸エステル塩(ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル硫酸ナトリルム、ポリオキシエチ
レンセチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ンステアリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンオレイルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩;ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリ
オキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸ナトリウ
ム等のポリオキシアルキレンアリールエーテル硫酸エス
テル塩、ポリオキシエチレン(7)[ジスチレン化(メ
チルフェニルエーテル)]硫酸エステルアンモニウム
塩、ポリオキシプロピレン(8)[ジスチレン化(メチ
ルフェニルエーテル)]硫酸エステルアンモニウム塩、
ポリオキシエチレン(30)[ジスチレン化(メチルフ
ェニルエーテル)]硫酸エステルアンモニウム塩、ポリ
オキシエチレン(12)[ジスチレン化(ブチルフェニ
ルエーテル)]硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシ
エチレン(10)[メチルジスチレン化(メチルフェニ
ルエーテル)]硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシ
プロピレン(20)[メチルジスチレン化(メチルフェ
ニルエーテル)]硫酸エステルナトリウム塩、[ポリオ
キシプロピレン(5)ポリオキシエチレン(6)]ラン
ダム[ジスチレン化(メチルフェニルエーテル)]硫酸
エステルアンモニウム塩、[ポリオキシプロピレン(1
0)ポリオキシエチレン(20)]ブロック[ジスチレ
ン化メチルフェニルエーテル)]硫酸エステルナトリウ
ム塩)等が挙げられる。また、ノニオン性界面活性剤と
しては、ポリエチレングリコールのアルキルエステル
型、アルキルフェニルエーテル型、アルキルエーテル型
(ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンラウリルエステル、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル)等
が挙げられる。さらに、両性界面活性剤としては、ラウ
リルベタイン、ステアリルベタインの塩などのアルキル
ベタインの塩、ラウリル−β−アラニン、ラウリルジ
(アミノエチル)グリシン、オクチルジ(アミノエチ
ル)グリシンの塩等のアミノ酸型のもの等が挙げられ
る。
【0022】本発明における各種成分の添加方法につい
ては特に制限するものではなく、一括添加方法、分割添
加方法、連続添加方法の何れでも採用することができ
る。更に、乳化重合において、常用の連鎖移動剤(α−
メチルスチレンダイマーを除く)、重合開始剤、電解
質、重合促進剤、キレート剤等を使用することができ
る。
【0023】また本発明においては、一段重合、二段重
合、多段階重合、シード重合、パワーフィード重合法等
何れを採用してもよい。
【0024】連鎖移動剤(α−メチルスチレンダイマー
を除く)としては、n−オクチルメルカプタン、t−オ
クチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−
ドデシルメルカプタン、n−ステアリルメルカプタン等
のメルカプタン系連鎖移動剤、、ジメチルキサントゲン
ジサルファイド、ジイソプロピルキサントゲンジサルフ
ァイド等のキサントゲン化合物、テトラメチルチウラム
ジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テ
トラメチルチウラムモノスルフィド等のチウラム系化合
物、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、
スチレン化フェノール等のフェノール系化合物、アリル
アルコール等のアリル化合物、ジクロルメタン、ジブロ
モメタン、四臭化炭素等のハロゲン化炭化水素化合物、
α−ベンジルオキシスチレン、α−ベンジルオキシアク
リロニトリル、α−ベンジルオキシアクリルアミド等の
ビニルエーテル、ターピノレン、トリフェニルエタン、
ペンタフェニルエタン、アクロレイン、メタアクロレイ
ン、チオグリコール酸、チオリンゴ酸、2−エチルヘキ
シルチオグリコレート等が挙げられ、これらを1種また
は2種以上併用してもかまわない。これら連鎖移動剤の
うち、特にメルカプタン系連鎖移動剤は臭気発生の原因
となる可能性が高いため、本用途向けの共重合体ラテッ
クスとしてはできるかぎり使用しないことが好ましい。
【0025】重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過
硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性重合開
始剤、レドックス系重合開始剤、過酸化ベンゾイル等の
油溶性重合開始剤を適宜用いることができる。特に水溶
性重合開始剤の使用が好ましい。
【0026】また、本発明において使用することのでき
る無機顔料としては、例えば、カオリンクレー、硫酸バ
リウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニ
ウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、フェロケイ酸塩鉱
物、天然燐片状黒鉛などが挙げられる。また、これらの
顔料表面は、カップリング剤や、分散剤で表面処理され
ていてもよい。これらの無機顔料を使用する際の共重合
体ラテックスに対する配合割合には特に制限はないが、
重量比で20/80〜80/20の範囲が好まししい。
【0027】また、本発明においては、共重合体ラテッ
クスと共に必要に応じて澱粉、酸化澱粉、エステル化澱
粉等の変性澱粉、大豆蛋白、カゼインなどの天然バイン
ダー、あるいはポリビニルアルコールなどの水溶性合成
バインダー、さらに、ポリ酢酸ビニルラテックス、アク
リル系ラテックスなどの合成ラテックス等を本発明の共
重合体ラテックスと併用してもよいが、本発明の効果を
高く発揮させるためには、これらの使用割合は本発明の
共重合体ラテックス(固形分)の50重量%未満に抑え
ることが望ましい。
【0028】本発明の共重合体ラテックスを用いて防湿
紙用被覆組成物を調整する際に、さらにその他の助剤、
例えば分散剤(ピロリン酸ナトリウム、ポリアクリル酸
ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなど)、耐水
化剤(尿素−又は、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、
ポリアミド−ポリ尿素樹脂、グリオキザール、エポキシ
樹脂、ジルコニウム塩等の多価金属化合物、ポリアミド
樹脂)、消泡剤(ポリグリコール、脂肪酸エステル、リ
ン酸エステル、シリコーンオイルなど)、レベリング剤
(ロート油、ジシアンジアミド、尿素など)、防腐剤、
離型剤(ステアリン酸カルシウム、パラフィンエマルジ
ョンなど)、蛍光染料、カラー保水性向上剤(カルボキ
シメチルセルロース、アルギン酸ナトリウムなど)を必
要に応じて添加しても良い。特に、耐水化剤を併用し、
防湿性を向上させることが望ましい。
【0029】さらに、防湿紙用被覆組成物を塗工用紙へ
塗布する方法には、公知の技術、例えばエアナイフコー
ター、ブレードコーター、ロールコーター、バーコータ
ーなどのいずれの塗工機を使用しても差し支えない。ま
た、塗工後、表面を乾燥し、カレンダーリングなどによ
り仕上げる。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これら
の実施例に限定されるものではない。なお実施例中、割
合を示す部および%は特に断りのない限り重量基準によ
るものである。また実施例における諸物性の評価は次の
方法に拠った。
【0031】共重合体ラテックス1〜15、17〜22
の作製 耐圧性の重合反応機に、重合水120部、乳化剤として
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部、重炭
酸ナトリウム0.2部、過硫酸カリウム1部、を仕込
み、十分攪拌した後、表1、2に示す各単量体および他
の化合物を加えて70℃にて重合を開始し、重合転化率
が95%を越えた時点で重合を終了した。次いで、これ
ら共重合体ラテックスを苛性ソーダ0.2部を添加し、
水蒸気蒸留により未反応単量体および他の低沸点化合物
を除去し、共重合体ラテックス1〜15および17〜2
2を得た。
【0032】共重合体ラテックス16の作製 耐圧性の重合反応機に、重合水120部、乳化剤として
ナトリウムラウリルサルフェート0.5部、過硫酸カリ
ウム1部を仕込み、十分攪拌した後、表1に示す各単量
体および他の化合物を加えて70℃にて重合を開始し、
重合転化率が95%を越えた時点で重合を終了した。次
いで、これら共重合体ラテックスを苛性ソーダ0.2部
を添加し、水蒸気蒸留により未反応単量体および他の低
沸点化合物を除去し、共重合体ラテックス15を得た。
【0033】共重合体ラテックスの機械的安定性 市販のマロン式機械的安定性試験器を用いて、試料とし
て共重合体ラテックス50g(固形分40%)に、ロータ
ー回転数1000rpm、ローター荷重10kg、回転時間10分間
の条件で機械的せん断を与えた後、発生した凝集物を20
0メッシュの金網で捕捉した。捕捉された凝集物を乾燥
した後、元の固形分重量に対する凝集物の割合を重量%
で求めた。
【0034】共重合体ラテックスのゲル含有量の測定 室温雰囲気下にてラテックスフィルムを作成する。その
後ラテックスフィルムを約1g秤量し、これを400c
cのトルエンに入れ48時間放置する。その後、これを
300メッシュの金網で濾過し、金網に捕捉されたトル
エン不溶部を乾燥後秤量し、この重量のはじめのラテッ
クスフィルムの重量に占める割合をゲル含有量として重
量%で算出した。
【0035】防湿紙用被覆組成物の作製 下記の配合処方に従って、共重合体ラテックス1〜21
を用いて、固形分濃度50%の防湿紙用被覆組成物を作
製した。なお、配合処方2は共重合体ラテックス単独で
調整した。
【0036】 (防湿紙用組成物の配合処方) [配合処方1] フェロケイ酸塩化合物(白雲母:マイカA21 山口雲母工業所(株)製) 100部 エポキシ樹脂(ソルビトールポリグリシジルエーテル:デナコール EX614 B ナガセ化成(株)製) 2部 共重合体ラテックス 100部
【0037】 [配合処方2] 共重合体ラテックス 100部
【0038】防湿紙の作製 市販の熱風塗工乾燥機MLC−100S型を用いて、未
晒両面クラフト紙(坪量75g/m2)の片面に、得ら
れた防湿紙用被覆組成物を塗工し、防湿紙を作製した。
なお、各塗工紙は、全て次に示す同一条件下で作製し
た。 塗工条件:前記の熱風塗工乾燥機にて、上記組成物の塗
工量が片面30g/m2となるようにワイヤーバーを用
いて塗工した。塗工速度は20m/min.に設定し
た。 乾燥条件:塗工から約0.5秒後に、150℃の乾燥炉
内で、温度210℃、風速33m/秒の熱風により15
秒間乾燥した。 得られた各塗工紙を、相対湿度65%、温度20℃の条
件下で一昼夜調湿し防湿紙を得た。得られた防湿紙につ
いて、以下の各試験に供して評価し、その結果を表1、
2に示した。
【0039】透湿度(防湿性) (1)平版透湿性:JIS Z 0208の防湿包装材
料の透湿度試験法(恒温恒湿条件;40℃、90RH%)
に準じて、防湿紙の防湿層面を外側にして測定した。 (2)折り目透湿性:防湿紙を二つ折りにし、カレンダ
ーロール(線圧50kg/cm2)間を通過せしめた
後、防湿紙を開き、十字の折り目になるように再度二つ
折りにし、同様にレンダーロール(線圧50kg/cm
2)間を通過せしめ、十字の折り目のついた試験片(防
湿紙)を得た。この試験片を(1)の平版透湿性と同様
の方法にて測定した。
【0040】離解性 3cm角の防湿紙16gを水道水1000ccに浸漬し、標
準離解機(Tappi標準離解機使用; 3000rpm)を用
いて、離解を行い、その後、実験室用手抄き機でシート
を作製した。得られたシートを110℃で乾燥した。乾
燥シートの未離解物(フィルム片、紙片等)の有無を目
視で調べ、離解性を評価した。未離解物が含まれず、均
一なシートを形成していたものを良好と判定し、5級
(良好)から1級(劣る)で判定した。
【0041】耐ブロッキング性 防湿紙を2cm×18cmに切断し、この防湿紙の防湿層上に
黒ケント紙を重ね合わせて、この積層物を、スーパーキ
ャレンダーにて、温度40℃、線圧80kg/cm、速度7m
/minの条件で圧着した。次に、この積層物を剥がした際
の付着状態を観察し、ケント紙が防湿層に固着した量を
目視で5級(ケント紙の固着が無い)から1級(ケント
紙が塗工層全面に固着)で耐ブロッキング性を相対的に
評価した。
【0042】臭気 3cm角に切断した試料を10g、500mlの臭気瓶に入
れ、20℃で24時間放置した後、70℃で30分加熱
後、冷却した後、試料の臭いを嗅ぎ臭気の程度によって
5級(臭気が少なく良い)から1級(臭気が多く悪い)
まで相対的に評価した。各試料について10人の試験者
の判定結果を平均し、テスト結果とした。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明の防湿紙用共重合体ラテックスを
使用することにより得られた防湿紙は、臭気が少なく、
かつ古紙として回収する際の離解性に優れ、防湿性、耐
ブロッキング性にも優れるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 109/10 C09D 109/10 D21H 21/16 D21H 21/16 //(C08F 236/04 220:54 236:04) Fターム(参考) 4J011 KA14 KB14 KB29 4J038 CA021 CA041 CA051 CA061 CA071 CC011 CC021 CC071 CG141 CG151 CG161 CG171 CH031 CH041 CH051 CH121 CH171 CH241 DB221 GA01 GA03 GA06 GA09 GA10 HA036 HA156 HA216 HA286 HA376 HA456 HA526 KA08 MA08 MA10 NA07 NA10 PB14 PC10 4J100 AB02P AB03P AB04P AB16P AJ02R AJ08R AJ09R AL03P AL09P AL10P AL80P AM02P AM15Q AM21Q AS01Q AS02Q AS04Q BA03Q CA05 FA20 JA13 4L055 AG05 AG57 AG58 AG70 AG75 AG89 AG97 AH02 AH37 AJ04 BE09 EA32 FA30 GA47

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族共役ジエン系単量体25〜60重量
    % エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜10重量% およびこれらと共重合可能な他のモノオレフィン系単量
    体30〜74.5重量% からなる単量体混合物100重量部を、環内に不飽和結
    合を1つ有する環状不飽和炭化水素および/またはα−
    メチルスチレンダイマーの存在下で乳化重合して得られ
    ることを特徴とする防湿紙用共重合体ラテックス。
  2. 【請求項2】共重合可能な他のモノオレフィン系単量体
    としてヒドロキシアルキル基を有する不飽和単量体およ
    び/または不飽和カルボン酸アミド単量体を含む請求項
    1記載の防湿紙用共重合体ラテックス。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の防湿紙用共
    重合体ラテックスと無機顔料を含有することを特徴とす
    る防湿紙用被覆組成物。
JP34379799A 1999-04-21 1999-12-02 防湿紙用共重合体ラテックスおよび防湿紙用被覆組成物 Pending JP2001003298A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116497627A (zh) * 2023-05-09 2023-07-28 江苏大亚新型包装材料有限公司 一种防潮阻氧性涂料及应用该涂料的包装纸

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