JP2001003201A

JP2001003201A - 使い捨てショーツ

Info

Publication number: JP2001003201A
Application number: JP11176861A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Yasunaka; 浩安中
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-06-23
Filing date: 1999-06-23
Publication date: 2001-01-09

Abstract

(57)【要約】【課題】足を出し入れすることなく着脱することがで
き、したがって、ズボン、パンティストッキング等を穿
いていない場合は勿論のこと、ズボン、パンティストッ
キング等を穿いていても、また、狭く、膝を曲げ難く、
前屈みになり難いような場所でも簡単に着脱することが
でき、また、衣服等の汚損を防止することができる。【解決手段】前身頃部１、後身頃部３および股間部
２，４を有する。前身頃部１および後身頃部３の上縁部
と足の突出部９の縁部に伸縮手段として、ゴムテープ１
０とゴム紐７を取付け、前身頃部１と後身頃部３の側縁
部同士を少なくともゴムテープ１０、ゴム紐７部分で離
脱可能な連結具として、スナップファスナの雄体１１と
雌体１２とで分離可能に連結する。股間部に体液吸収材
５とその背面の不透水性シート材６を備えることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、生理用、失禁用、
痔疾用等、各種の用途に用いることができる使い捨てシ
ョーツ（若しくはパンツ、若しくはブリーフ）に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の使い捨てショーツとし
て、実公平３−４２６０号公報等に記載されているよう
に、使い捨て材料から成る前身頃部、後身頃部および股
間部を縫着し、この縫着に際し、股間部に体液吸収材お
よび不透水性シート材を共に縫着するようにした構成が
提案されている。この使い捨てショーツはその着用に際
し、体液処理具（生理用ナプキン）に備えられた接着テ
ープを股間部の内側に接着する。そして、生理に伴う体
液を体液吸収具により吸収するが、体液が体液処理具よ
り滲出してもこれを股間部に設けてある体液吸収材によ
り吸収し、不透水シート材により背方等に滲出するのを
防止することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の使い捨てシ
ョーツは、洗濯することなく使い捨てるので、特に、外
出、旅行等に際し、携行して交換使用するのに適する。
しかしながら、上記従来の使い捨てショーツは、通常、
着用するショーツと同様、足の出し入れ部から足を出し
入れする必要があるため、使い捨てショーツを汚損等に
より便所等で交換する際、ズボンを穿いている場合には
ズボンを脱がなければ脱ぐことができず、また、スカー
トを穿いている場合にもパンティストッキングを穿いて
いる場合にはこのパンティストッキングを脱がなければ
脱ぐことができず、甚だ不便である。しかも、上記のよ
うにズボンやパンティストッキングを穿いている場合に
は勿論のこと、ズボンやパンティストッキングを穿いて
いない場合にも上記のように足の出し入れ部から足を出
し入れする必要があるため、狭い便所等、膝を曲げた
り、前屈みになるスペースがない場合には新しい使い捨
てショーツを穿くのに困難を伴い、ズボンやパンティス
トッキングを穿くには更に困難を伴う。また、ズボンや
パンティストッキングを脱いだり、穿いたりする際にこ
れらを汚損するおそれがある。

【０００４】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、足を出し入れすることなく着脱するこ
とができ、したがって、ズボン、パンティストッキング
等を穿いていない場合は勿論のこと、ズボン、パンティ
ストッキング等を穿いていても、また、狭く、膝を曲げ
難く、前屈みになり難いような場所でも簡単に着脱する
ことができ、また、衣服等の汚損を防止することができ
るようにした使い捨てショーツを提供することを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の使い捨てショーツは、前身頃部、後身頃部お
よび股間部を有し、上記前身頃部および上記後身頃部が
上縁部に伸縮手段を有し、上記前身頃部と上記後身頃部
の側縁部同士が離脱可能な連結具により分離可能に連結
されたものである。

【０００６】上記課題を解決するために本発明の他の使
い捨てショーツは、前身頃部、後身頃部および股間部を
有し、上記前身頃部および上記後身頃部が上縁部に伸縮
手段を有し、上記前身頃部、後身頃部および股間部から
成る足の突出部が縁部に伸縮手段を有し、上記前身頃部
と上記後身頃部の側縁部同士が離脱可能な連結具により
分離可能に連結されたものである。

【０００７】そして、上記各構成において、股間部が不
透水性シート材を有し、または股間部が体液吸収材とそ
の背面の不透水性シート材を有するのが好ましい。

【０００８】また、股間部が内側に後方から体液吸収具
を離脱可能に挿入し得るポケットを有するのが好まし
い。

【０００９】また、前身頃部、後身頃部および股間部を
紙、若しくは不織布のいずれかから成る材料により形成
することができ、ポケットを、前身頃部に連設された股
間部と後身頃部に連設された股間部とから形成すること
ができる。

【００１０】また、ポケットを形成する内側面を、透水
性を有し、かつ柔軟性を有する材料により形成するのが
好ましい。

【００１１】上記のように構成された本発明によれば、
股間部を股間に当てがい、前身頃部と後身頃部を起こ
し、これら前身頃部と後身頃部の側縁部同士を連結具に
より連結することにより装着することができ、また、連
結具を離脱することにより前身頃部と後身頃部を分離し
て外すことができるので、足を出し入れすることなく着
脱することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第１の実
施形態について説明する。図１ないし図６は本発明の第
１の実施形態に係る使い捨てショーツを示し、図１は伸
縮手段を伸ばした使用前の状態の展開図、図２は図１の
Ａ−Ａ線に沿う股間部の断面図、図３は使用状態の斜視
図、図４は使用状態の断面図、図５は他の使用例の一部
断面図、図６は各構成部分の展開図である。

【００１３】図６に示すように、前身頃部１と股間部２
とが一枚の紙、若しくは合成繊維製不織布等から成る使
い捨て素材により連設されている。後身頃部３と股間部
４も上記と同様の使い捨て素材により連設されている。
上記使い捨て素材は従来の使い捨てショーツに用いられ
ている材料であり、柔軟性を有し、肌触りが良く、全体
に多数の微細な通気孔が形成されている。体液吸収材５
は合成繊維製不織布等から成り、薄肉で柔軟性を有する
市販の材料が用いられる。不透水性のシート材６は、例
えば、上記使い捨て素材と同様の素材にポリエチレン等
の不透水材から成るフィルムがラミネートされ、薄肉で
柔軟性を有している。この不透水材も従来の体液処理具
に用いられている材料を用いることができる。

【００１４】そして、図１、図２に示すように、前身頃
部１に連設された股間部２を内側にし、後身頃部３に連
設された股間部４を外側にし、これら股間部２と股間部
４が体液吸収材５および不透水性シート材６を介在して
重ねられ、これら股間部２、体液吸収材５、不透水性シ
ート材６および股間部４の前縁が一体に縫着され、股間
部２、体液吸収材５、不透水性シート材６および股間部
４の両側縁が内側に配されたゴム紐７と共に縫着され、
ゴム紐７の延長部が前身頃部１と後身頃部３の内方の縁
部に沿って縫着されている。したがって、前身頃部１に
連設された股間部２、体液吸収材５および不透水性シー
ト材６はその後縁が後身頃部３側に縫着されていないの
で、股間部２の内側に後方を開放したポケット８（図５
参照）が形成されている。このゴム紐７により足の突出
部９（図３、図４参照）が構成された際に、この足の突
出部９に伸縮性が付与されるようになっている。前身頃
部１と後身頃部３の上縁は多数のひだが寄せられ、この
状態で内側にゴムテープ１０が重ねられて縫着されてい
る。したがって、前身頃部１と後身頃部３の上縁部が連
続状態に連結されることにより、伸縮性が付与されるよ
うになっている。

【００１５】前身頃部１と後身頃部３において、足の突
出部９の上部に位置する上部の側縁部同士が、少なくと
も伸縮手段であるゴムテープ１０、ゴム紐７部分で離脱
可能な連結具により分離可能に連結される。本実施形態
においては、連結具として、スナップファスナが用いら
れている。すなわち、ゴムテープ１０、ゴム紐７上、若
しくはこれらの延長上で、分離部の一方に雄体１１が取
付けられ、分離部の他方に雌体１２が取り付けられてい
る。こられ雄体１１と雌体１２は前身頃部１と後身頃部
３に縫着等により取付けることもできるが、挟持具と組
み合わせ、前身頃部１と後身頃部３およびゴムテープ１
０、ゴム紐７に穿刺部を穿刺させ、挟み付けた状態でか
しめ加工を行うことにより取付けることができる。そし
て、雄体１１を雌体１２に強制的に圧入することによ
り、図３、図４に示すように、前身頃部１と後身頃部３
の側縁を連結して環状に構成することができるととも
に、環状の足の突出部９を構成することができる。ま
た、雄体１１を雌体１２から強制的に離脱させることに
より、図１に示すように、前身頃部１と後身頃部３の側
縁を分離して平面上に展開することができる。

【００１６】上記構成の使い捨てショーツを着用するに
は、図２に示すように、あらかじめ、体液処理具（生理
用ナプキン）１３に備えられた接着テープを股間部２の
内側に接着する。そして、まず、体液処理具１３等を股
間に当てがうようにし、続いて、前身頃部１と後身頃部
３を腹部の下部と臀部とを覆うように起こす。その後、
前身頃部１と後身頃部３の各側縁においてスナップファ
スナにおける雄体１１を雌体１２に強制的に圧入するこ
とにより、図３、図４に示すように、前身頃部１と後身
頃部３の上縁部を環状に連続させ、ゴムテープ１０によ
る伸縮性により腰部に装着することができ、足の突出部
９を環状に連続させ、ゴム紐７による伸縮性により足の
付け根部に装着することができる。

【００１７】このようにして使い捨てショーツを着用す
ることにより、生理に伴う体液を体液処理具１３に吸収
させることができ、体液が体液吸収具１３より滲出して
も、これを股間部２、４に介在させた体液吸収材５によ
り吸収し、滲出した体液が股間部２、４間で背部側に介
在させた不透明水性シート材６に到達する量を微量とす
ることができる。したがって、体液が不透水性シート材
６により背方に滲出するのは勿論のこと、特に、ゴム紐
７の伸縮性により足の突出部９を足の付け根部に密着さ
せていることにより、不透明水性シート材６の側方から
も滲出するおそれがなくなる。このように、体液の滲出
を確実に防止することができる。

【００１８】また、生理に伴う体液が多い場合には、図
５に示すように、ポケット８内で股間部２と体液吸収材
５との間に更に別の体液処理具（生理用ナプキン）１３
を接着テープによる接着状態、若しくは非接着状態で収
納し、２個の体液処理具１３を用いることにより、上記
と同様に、体液の滲出を確実に防止することができる。
ポケット８内に装着した体液処理具１３は歩行等の各種
の動作に対してずれたり、外れたりするおそれがなく、
確実に体液を吸収することができる。また、使い捨てシ
ョーツを股間部２の汚損に伴って交換するのであれば、
外側の体液処理具１３は用いなくともよい。また、体液
が少なくなった場合には、本実施形態の使い捨てショー
ツのみを着用してもよい。

【００１９】そして、内側の股間部２等が体液の滲出に
より汚損すると、新しい使い捨てショーツを交換して着
用する。このとき、使い終えた使い捨てショーツは、そ
の側縁部のスナップファスナにおける雄体１１を雌体１
２から強制的に離脱することにより分離することがで
き、すなわち、腰部を囲む環状部と足の付け根部を囲む
環状の足の突出部９を側方で分離して図１に示すよう
に、平面状に展開することができ、そのまま外すことが
できる。

【００２０】上記のように側縁部におけるスナップファ
スナの雄体１１、雌体１２の着脱により前身頃部１と後
身頃部３を側縁部で連結して着用し、若しくは側縁部で
分離して外すようにすることにより、足を出し入れする
ことなく着脱することができ、したがって、ズボン、パ
ンティストッキング等を穿いていない場合は勿論のこ
と、ズボン、パンティストッキング等を穿いていても、
また、狭く、膝を曲げ難く、前屈みになり難いような場
所でも簡単に着脱することができ、また、衣服等の汚損
を防止することができる。

【００２１】本実施形態の使い捨てショーツを着用試験
した結果、体液処理具１３を交換しても一日間は強度的
に耐えることが認められた。

【００２２】次に、本発明の第２の実施形態について説
明する。図７は本発明の第２の実施形態に係る使い捨て
ショーツを示し、図２と同様の断面図である。

【００２３】本実施形態においては、図７に示すよう
に、前身頃部１とポケット８の内側面を形成する股間部
２を一体に連設することなく、別々に形成し、股間部２
として透水性に優れ、かつ柔軟性に優れた材料、例え
ば、ガーゼが用いられ、股間部２、前身頃部１、体液吸
収材５、不透水性シート材６、後身頃部３と一体の股間
部４が前側部側で一体に縫着されたものであり、その他
の構成および着用、交換動作については上記第１の実施
形態と同様である。本実施形態においては前身頃部１、
股間部４、後身頃部３を一枚の素材から一体に形成する
ことができる。

【００２４】なお、上記実施形態においては、連結具と
して、スナップファスナを用いた場合について説明した
が、ボタンとその係止穴、所謂、マジックテープと称す
る面ファスナ、フックと受け具等、各種の連結具を用い
ることができる。また、前身頃部１と後身頃部３の側縁
部の上下方向の長さを短くし、ゴム紐７とゴムテープ１
０の距離を接近させれば、連結具は必ずしも上下２箇所
に設けることなく、１箇所でもよい。また、ゴム紐７、
ゴムテープ１０に替えて伸縮性の糸を用いて形成するな
ど、その他種々の伸縮手段を用いることができる。ま
た、足の突出部９の伸縮手段は用いなくてもよい。ま
た、体液吸収材５はなくともよく、生理以外に日常的に
着用する場合には体液吸収材５、不透水性シート６なな
くてもよい。また、上記実施形態においては、女性用と
して構成しているが、前側部に開放可能な重ね合わせ部
を形成することにより、男性用として構成することもで
きる。更に、使い捨てショーツの全体、若しくは部分的
に抗菌、消臭のいずれか、若しくは両方の処理を施した
素材を用いることができる。このほか、本発明は、その
基本的技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更するこ
とができる。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、股
間部を股間に当てがい、前身頃部と後身頃部を起こし、
これら前身頃部と後身頃部の側縁部同士を連結具により
連結することにより装着することができ、また、連結具
を離脱することにより前身頃部と後身頃部を分離して外
すことができるので、足を出し入れすることなく着脱す
ることができる。したがって、ズボン、パンティストッ
キング等を穿いていない場合は勿論のこと、ズボン、パ
ンティストッキング等を穿いていても、また、狭く、膝
を曲げ難く、前屈みになり難いような場所でも簡単に着
脱することができ、また、衣服等の汚損を防止すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係る使い捨てショー
ツを示し、伸縮手段を伸ばした使用前の状態の展開図で
ある。

【図２】同使い捨てショーツを示し、図１のＡ−Ａ線に
沿う股間部の断面図である。

【図３】同使い捨てショーツを示し、使用状態の斜視図
である。

【図４】同使い捨てショーツを示し、使用状態の断面図
である。

【図５】同使い捨てショーツを示し、他の使用例の一部
断面図である。

【図６】同使い捨てショーツを示し、各構成部分の展開
図である。

【図７】本発明の第２の実施形態に係る使い捨てショー
ツを示し、図２と同様の断面図である。

【符号の説明】

１前身頃部２股間部３後身頃部４股間部５体液吸収材６不透水性シート材８ポケット９足の突出部１０ゴムテープ１１スナップファスナの雄体１２スナップファスナの雌体１３体液処理具

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前身頃部、後身頃部および股間部を有
し、上記前身頃部および上記後身頃部が上縁部に伸縮手
段を有し、上記前身頃部と上記後身頃部の側縁部同士が
離脱可能な連結具により分離可能に連結された使い捨て
ショーツ。
【請求項２】前身頃部、後身頃部および股間部を有
し、上記前身頃部および上記後身頃部が上縁部に伸縮手
段を有し、上記前身頃部、後身頃部および股間部から成
る足の突出部が縁部に伸縮手段を有し、上記前身頃部と
上記後身頃部の側縁部同士が離脱可能な連結具により分
離可能に連結された使い捨てショーツ。
【請求項３】股間部が不透水性シート材を有する請求
項１または２記載の使い捨てショーツ。
【請求項４】股間部が体液吸収材とその背面の不透水
性シート材を有する請求項１または２記載の使い捨てシ
ョーツ。
【請求項５】股間部が内側に後方から体液吸収具を離
脱可能に挿入し得るポケットを有する請求項１ないし４
のいずれかに記載の使い捨てショーツ。
【請求項６】前身頃部、後身頃部および股間部が紙、
若しくは不織布のいずれかから成る材料により形成され
た請求項１ないし５のいずれかに記載の使い捨てショー
ツ。
【請求項７】ポケットが、前身頃部に連設された股間
部と後身頃部に連設された股間部とから形成された請求
項５または６記載の使い捨てショーツ。
【請求項８】ポケットを形成する内側面が透水性を有
し、かつ柔軟性を有する材料により形成された請求項５
記載の使い捨てショーツ。