JP3131265U - トランクス型のおむつ - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来技術では、寝たままの状態でトランクス型おむつを着用するのには依然困難があるので、寝たままの状態においても、トランクス型おむつの着脱を容易にする。
【解決手段】 前身頃2、後身頃3、股下部7、腰開口部11及び2つの脚開口部12を構成し、全体に弾性体5が取着され、股下部7に吸収体6及び立体ギャザー8を備えたトランクス型おむつである。前身頃2と後身頃3の上方の左右両縁2a1、3a1を互に接合し(接合部4)、それより下方の前身頃2と後身頃3の左右両縁2a2、3a2を開き(側面開口部8)、そのいずれか一方の左右縁2a2又は3a2に止着片9が取付けられ、その先端に止着部10を備える。止着部10を左右縁2a2又は3a2から外して側面開口部8をなし、おむつ1を装着し、その後止着部10を左右縁2a2又は3a2に止着して側面開口部8を閉じることで、トランクス型おむつ1を身体にフィットさせる。
【選択図】 図4
【解決手段】 前身頃2、後身頃3、股下部7、腰開口部11及び2つの脚開口部12を構成し、全体に弾性体5が取着され、股下部7に吸収体6及び立体ギャザー8を備えたトランクス型おむつである。前身頃2と後身頃3の上方の左右両縁2a1、3a1を互に接合し(接合部4)、それより下方の前身頃2と後身頃3の左右両縁2a2、3a2を開き(側面開口部8)、そのいずれか一方の左右縁2a2又は3a2に止着片9が取付けられ、その先端に止着部10を備える。止着部10を左右縁2a2又は3a2から外して側面開口部8をなし、おむつ1を装着し、その後止着部10を左右縁2a2又は3a2に止着して側面開口部8を閉じることで、トランクス型おむつ1を身体にフィットさせる。
【選択図】 図4
Description
本考案は、乳幼児、失禁者又は大人用のトランクス型の着用物品に関し、詳細には、トランクス型の使い捨ておむつに関する。
従来より、乳幼児や失禁者等用の使い捨ておむつとして、展開されたおむつをテープファスナー等の固着手段を用いて固着することによって身体に装着するフラット型おむつや、伸縮自在な一対の脚開口部と腰開口部が形成され、パンツをはくようにして身体に装着するパンツ型おむつが用いられている。例えば、パンツ型おむつとしては、身体へのフィット性向上のために胴開口部、脚開口部や前身頃、後身頃に弾性材を用いた特許第3175912号公報などや、尿漏れ防止を目的として脚の被覆性を増した、トランクス型おむつの特開2000−93461公報や特開2006−230920公報などがある。
パンツ型(又はトランクス型)おむつは、立位状態で身体への着脱が可能である一方、おむつをはく必要があるため、寝たままの状態においては、着脱がフラット型おむつに比べて難しく中々身体に装着されない場合がある。特に着用者が、自由に起伏できないような要介護者等である場合、そのような困難が大きい。この点、着脱の容易化を目的として、おむつの側面の幅を調節できるようにした特許第3313809号公報と特開2002−336302公報のような発明がある。
しかし、特許第3313809号公報や特開2002−336302公報記載のおむつでは、おむつを履き易くするためにおむつが大きめに作られ、そのおむつのだぶつきを調節できるように両側面に接合帯又はテープを設けているが、腰の側面部分全体に調節機能等のある接合帯を設けているので、股下から太ももの一部まで包み込むトランクス型おむつについては、寝たままの状態で脚開口部に足を入れておむつを着用する場合、依然としてフラット型おむつに比べて困難を生ずる。
従って、本考案の目的は、寝たままの状態においても、トランクス型おむつの着脱を容易にすることである。即ち、着用時においては、止着部をおむつの前身頃から外し、脚開口部を広げることによって、着用者が脚を入れることを容易にし、着用者が履いた後では、止着部をおむつの前身頃に止着することによって、脚開口部を身体にフィットさせ、尿等の漏れを防止すると共に、着用者に好適な装着感を与えることと、脱用時には、止着部をおむつの前身頃から外し、脚開口部を広げることによって、着用者が脚を抜くのを容易にすることを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1記載の考案は、前身頃、後身頃及び股下部を構成し、腰開口部と2つの脚開口部を画成し、本体全体に渡って弾性体が胴回りに取着され、上記前身頃から股下部を通って後身頃に渡って吸収体、立体ギャザーを備えているトランクス型おむつにおいて、上記前身頃と後身頃の上方の左右両縁が互に接合され、その接合部分を接合部と成し、上記接合部より下方である上記前身頃と後身頃の左右両縁を互に開き、その開いた部分を側面開口部と成し、上記前身頃又は後身頃のいずれか一方の左右縁に止着片が取り付けられ、上記止着片の先端には面ファスナー等の止着部を備え、上記止着部を上記左右縁から外すことにより上記側面開口部を画成し、トランクス型おむつを身体に装着した後に、上記止着部を上記左右縁に止着して、上記側面開口部を閉じることを特徴とする。
上記解決手段によって、着用時においては、止着部をおむつの前身頃から外し、脚開口部を広げることによって、着用者が足を入れることを容易にし、着用者が履いた後では、止着部をおむつの前身頃に止着することによって、脚開口部を身体にフィットさせ、尿等の漏れを防止すると共に着用者に好適な装着感を与えるという効果が生じる。また、脱用時には、止着部をおむつの前身頃から外し、脚開口部を広げることによって、着用者が脚を抜くのを容易にするという効果が生じる。
以下において、本考案に係るトランクス型おむつの好適な実施例を説明する。
トランクス型おむつ1は、防水性材からなるおむつ本体を二つ折りにして前身頃2、後身頃3及び股下部7を形成し、前身頃2及び後身頃3それぞれの左右縁の上方部分2a1、3a1を互に合掌状に重ね、超音波接合又は熱溶着或いは縫付により接合して、接合部4を形成する。但し、左右縁を上から下まで全体に渡って接合するのではなく、図3に示されているように、左右縁全体の内、上端から半分程度下方へ下ったところまでの2a1、3a1を接合し、接合部4を形成する。即ち、接合部4の下方の左右縁2a2、3a2は、開かれていて、側面開口部8は、その開かれている部分を示している。
上記トランクス型おむつ1の肌接触面である表面部(図示せず)には、周知の通り、吸収紙、綿状パルプ、高分子給水材などの組み合わせで構成される吸収体6が取り付けられ、不織布などが使用される表面材(図示せず)によって覆われる。その吸収体の側縁には、不織布と弾性材からなる立体ギャザー(図示せず)が取り付けられ、尿等の漏れを防止する。
トランクス型おむつ1には、図1及び図2等に示すように、糸ゴム等の弾性体5が、トランクス型おむつ1が伸縮して身体へのフィット性を高め、尿等の漏れを防止するため、腰開口部11に複数本、その他の前身頃2及び後身頃3にそれぞれ複数本、胴回りに取着され、開口部12と股下部7に複数本、脚回りと股下に取着される。勿論、このトランクス型おむつ1は一例であり、他の公知のトランクス型おむつにも適用できる。
上記接合部4を除く、後身頃3の左右両縁の下方部分(非接合部分)3a2には、T字状の止着片9が熱溶着或いは縫付又は超音波接合により取り付けられ、その止着片9の先端には、面ファスナー等である止着部10が取り付けられている。勿論、この止着片9は、T字状の他、任意の形状でもよいし、止着部10は、面ファスナーに代えてボタンやホック等でもよい。
次に、このトランクス型おむつ1を身体に装着する過程を、図面に従って説明する。まず、図1及び図2は、トランクス型おむつ1を身体に装着する前の状態を示している。トランクス型おむつ1に取着された弾性体5により縮んでいる。図3は、トランクス型おむつ1を履いて、身体に合わせたが、止着部10を前身頃2の左右両縁2a2に止着してはいない状態を示している。止着部10を止着していないために、トランクス型おむつ1の左側面が、接合部4を除いて開くことなり、開いた部分である側面開口部8が、接合部4の最下端から、前身頃の下方の左縁2a2と後身頃の下方の左縁3a2を辺とした三角状に広がる。このような状態であるので、おむつ1を履いて脚を脚開口部12に通すのが容易となる。このことは、トランクス型おむつ1の右側面でも同様である。
続いて、図4は、トランクス型おむつ1を履いて、身体に合わせて、側面開口部8の前身頃の左縁2a2と側面開口部8の後身頃の左縁3a2を互に向けて引っ張り寄せ、止着部10を前身頃2の下方の左縁2a2に止着した状態を示したトランクス型おむつ1の左側面である。図3において開いていた部分である側面開口部8が閉じられ、身体に装着される。このことにより、身体へのフィット性向上と尿等の漏れ防止のために弾性体5を取着して伸縮性を有するトランクス型おむつ1のフィット性が保たれる。以上のことは、トランクス型おむつ1の右側面でも同様である。図5及び図6は、トランクス型おむつ1に脚を通して履いて、身体に合わせ、止着部10を前身頃2の左右縁2a2、3a2に止着して、完全に身体に装着した状態を示している。
1 トランクス型おむつ
2 前身頃
2a1 上方の前身頃の左(右)縁
2a2 下方の前身頃の左(右)縁
3 後身頃
3a1 上方の後身頃の左(右)縁
3a2 下方の後身頃の左(右)縁
4 接合部
5 弾性体
6 吸収体
7 股下部
8 側面開口部
9 止着片
10 止着部
11 腰開口部
12 脚開口部
2 前身頃
2a1 上方の前身頃の左(右)縁
2a2 下方の前身頃の左(右)縁
3 後身頃
3a1 上方の後身頃の左(右)縁
3a2 下方の後身頃の左(右)縁
4 接合部
5 弾性体
6 吸収体
7 股下部
8 側面開口部
9 止着片
10 止着部
11 腰開口部
12 脚開口部
Claims (1)
- 前身頃(2)、後身頃(3)及び股下部(7)を構成し、腰開口部(11)と2つの脚開口部(12)を画成し、本体全体に渡って弾性体(5)が胴回りに取着され、上記前身頃(2)から股下部(7)を通って後身頃(3)に渡って吸収体(6)、立体ギャザーを備えているトランクス型おむつ(1)において、
上記前身頃(2)と後身頃(3)の上方の左右両縁(2a1、3a1)が互に接合され、その接合部分を接合部(4)と成し、
上記接合部(4)より下方である上記前身頃(2)と後身頃(3)の左右両縁(2a2、3a2)を互に開き、その開いた部分を側面開口部(8)と成し、
上記前身頃(2)又は後身頃(3)のいずれか一方の左右縁(2a2又は3a2)に止着片(9)が取り付けられ、
上記止着片(9)の先端には面ファスナー等の止着部(10)を備え、
上記止着部(10)を上記左右縁(2a2又は3a2)から外すことにより上記側面開口部(8)を画成し、トランクス型おむつ(1)を身体に装着した後に、上記止着部(10)を上記左右縁(2a2又は3a2)に止着して、上記側面開口部(8)を閉じることを特徴とするトランクス型おむつ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007000870U JP3131265U (ja) | 2007-02-14 | 2007-02-14 | トランクス型のおむつ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007000870U JP3131265U (ja) | 2007-02-14 | 2007-02-14 | トランクス型のおむつ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3131265U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2007
- 2007-02-14 JP JP2007000870U patent/JP3131265U/ja not_active Expired - Fee Related
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