JP2001003104A - 粉末から成形体を成形する方法 - Google Patents

粉末から成形体を成形する方法

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JP2001003104A
JP2001003104A JP11171992A JP17199299A JP2001003104A JP 2001003104 A JP2001003104 A JP 2001003104A JP 11171992 A JP11171992 A JP 11171992A JP 17199299 A JP17199299 A JP 17199299A JP 2001003104 A JP2001003104 A JP 2001003104A
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die
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Wataru Saiki
渉 斎木
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Mitsubishi Materials Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形体を焼結して得られた焼結体を研削する
ときの研削代を極めて少なくし、ペレット製造の歩留ま
りを向上する。 【解決手段】 成形金型14のダイ15の通孔15aに
粉末11を充填しかつ下パンチ16及び上パンチ17を
挿入して粉末を圧縮することにより、ペレット形状の成
形体12を成形する。上記通孔がストレート孔15b
と、このストレート孔の上端に連設されかつ上方に向っ
て次第に孔径が大きくなるテーパ孔15cとからなる。
下パンチをストレート孔の所定の位置まで挿入した状態
で通孔に粉末を充填し、上パンチをテーパ孔の上部の所
定の位置まで挿入した状態で固定する。次に下パンチを
テーパ孔の下端又は下端近傍まで上昇させることにより
粉末を所定密度に圧縮して成形体を成形し、上パンチの
固定を解除して下パンチを更に上昇させることにより通
孔から成形体を押出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末から成形金型
を用いてペレット形状の成形体を成形する方法に関す
る。更に詳しくは核燃料粉末から核燃料ペレットを製造
するのに適した成形体の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、成形金型のダイの通孔に粉末を充
填しかつ下パンチ及び上パンチを挿入して粉末を圧縮す
ることにより、ペレット形状の成形体を成形すると、成
形体内部の密度分布が不均一になり、この成形体を焼結
して得られた焼結体には不均一な収縮が生じる。そこ
で、上記成形体の密度分布を均一化するために、例えば
核燃料粉末から成形体を成形する方法として、図6に示
すように下パンチ6及び上パンチ7の両者を駆動して核
燃料粉末1を圧縮する、いわゆる両押し方式による成形
方法と、図7に示すように下パンチ6を固定したまま上
パンチ7を駆動すると同時に、上パンチ7と同一方向に
ダイ5を移動させて核燃料粉末1を圧縮する、いわゆる
ウイズドロアル(Withdrawal process)方式による成形
方法が提案されている。上記成形金型5は通孔5aを有
するダイ5と、通孔5aに挿入される下パンチ6及び上
パンチ7とを備える(図6及び図7)。また通孔5aは
ストレート孔5bと、このストレート孔5bの上端に連
設されかつ上方に向って次第に孔径が大きくなるテーパ
孔5cとからなる。このテーパ孔5cは成形された成形
体2a又は2bを通孔5aから押出すときの抵抗を低減
するために形成される。
【0003】両押し方式による成形方法では、図6に示
すように、先ず下パンチ6をストレート孔5bの所定の
位置まで挿入した状態で通孔5aに核燃料粉末1を充填
し(図6(a))、上パンチ7をテーパ孔5cに挿入し
て下降させると同時に下パンチ6を上昇させて核燃料粉
末1を圧縮する。核燃料粉末1の圧縮が完了すると、上
パンチ7はストレート孔5bの上端まで達する、即ち核
燃料粉末1はストレート孔5b内で成形体2aとなる
(図6(b))。次に下パンチ6及び上パンチ7で成形
体2aを挟持したまま下パンチ6及び上パンチ7を上昇
させ(図6(c))、更に上パンチ7の上昇速度を下パ
ンチ6の上昇速度より速くして成形体2aを下パンチ6
に載った状態で通孔5aの上方に突出させる(図6
(d))。
【0004】一方、ウイズドロアル方式による成形方法
では、図7に示すように、先ず下パンチ6をストレート
孔5bの所定の位置まで挿入した状態で通孔5aに核燃
料粉末1を充填し(図7(a))、下パンチ6を固定し
たまま上パンチ7及びダイ5を同時に下降させて核燃料
粉末1を圧縮する。核燃料粉末1の圧縮が完了すると、
上パンチ7はストレート孔5bの上端まで達する、即ち
核燃料粉末1はストレート孔5b内で成形体2bとなる
(図7(b))。次に下パンチ6及び上パンチ7で成形
体を挟持したままダイ5を下降させ(図7(c))、更
にダイ5を下降させると同時に上パンチ7を上昇させて
成形体2bを下パンチ6に載った状態で通孔5aの上方
に突出させる(図7(d))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の両
押し方式及びウイズドロアル方式の成形方法では、成形
体内部の密度分布を完全に均一にすることは難しい。こ
れらの方法で成形された成形体では、図8(a)に示す
ようにその上端部及び下端部の密度が高くかつ中央の密
度が小さくなるため、これらの成形体2a,2bを焼結
して得られた核燃料焼結体3a,3bは図8(b)に示
すようにその上端部及び下端部の直径D4が大きくかつ
中央部の直径D5が小さい鼓形になってしまう。一方、
核燃料ペレットは金属の被覆管に挿入して使用され、こ
のペレットから発生した熱は被覆管外部の冷却材に伝え
られる。そこで、ペレットと被覆管の熱伝達を良好にす
るために、ペレットの直径を加工精度の高い円柱状に形
成する必要がある。
【0006】しかし、現状では核燃料焼結体は上述のよ
うに鼓形であるため、この焼結体の上端部及び下端部を
中央部より多く研削しなければならず、また核燃料ペレ
ットの直径を所定の寸法に仕上げるため、核燃料焼結体
の中央部の直径を上記所定の寸法より大きく形成しなけ
ればならず、研削代が増え、歩留まりが低い問題点があ
った。また核燃料焼結体の研削時には、この焼結体の中
央部に作用する研削負荷より上端部及び下端部に作用す
る研削負荷の方が大きいため、研削時に焼結体が欠損す
るおそれもあった。更に上記従来の両押し方式及びウイ
ズドロアル方式の成形方法では、成形体がダイの通孔の
うちストレート孔内で成形されるため、成形後、成形体
を押出すときに成形体を上方に少なくとも成形体の長さ
分だけで移動させなければ、成形体がダイとの接触面積
の小さくなるテーパ孔に達しない。このため、成形体に
比較的長い時間大きな応力が加わるため、成形体の成形
欠陥が発生するおそれもあった。
【0007】本発明の目的は、成形体を焼結して得られ
た焼結体を研削するときの研削代を極めて少なくするこ
とができ、ペレット製造の歩留まりを向上することがで
きる、粉末から成形体を成形する方法を提供することに
ある。本発明の別の目的は、成形体を焼結して得られた
焼結体を研削するときの負荷を焼結体の全長にわたって
小さくかつ均一にすることができ、研削時における焼結
体の欠損を防止することができる、粉末から成形体を成
形する方法を提供することにある。本発明の更に別の目
的は、成形体をテーパ孔から押出すときにこの成形体に
加わる応力を小さくすることにより、成形体の成形欠陥
の発生を抑制することができる、粉末から成形体を成形
する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、成形金型14のダイ15の通孔15
aに粉末11を充填しかつ下パンチ16及び上パンチ1
7を挿入して粉末11を圧縮することにより、ペレット
形状の成形体12を成形する方法の改良である。その特
徴ある構成は、通孔15aがストレート孔15bと、こ
のストレート孔15bの上端に連設されかつ上方に向っ
て次第に孔径が大きくなるテーパ孔15cとからなり、
下パンチ16をストレート孔15bの所定の位置まで挿
入した状態で通孔15aに粉末11を充填し、上パンチ
17をテーパ孔15cの上部の所定の位置まで挿入した
状態で固定し、下パンチ16をテーパ孔15cの下端又
は下端近傍まで上昇させることにより粉末11を所定密
度に圧縮して成形体12を成形し、上パンチ17の固定
を解除して下パンチ16を更に上昇させることにより通
孔15aから成形体12を押出すところにある。
【0009】この請求項1に記載された粉末から成形体
を成形する方法では、成形体12が下パンチ16からの
片押しで成形されるため、成形体12の下端部が最も密
度が高く上方に向うに従って次第に密度が低くなる。ま
たこの成形体12はテーパ孔15c内で成形されるた
め、成形体12の下端部の直径が最も小さく上方に向う
に従って次第に直径が大きくなる。この成形体12を焼
結すると、下端部の収縮率が小さく上方に向うに従って
次第に収縮率が大きくなるため、直径の略均一な焼結体
13を得ることができる。また成形体12がテーパ孔1
5c内で成形されるため、成形後に成形体12をテーパ
孔15cから押出すときに成形体12を上方に僅かに移
動させるだけで、成形体12とダイ15との接触面積が
小さくなる。この結果、成形体12の押出し時に成形体
12に殆ど応力が作用しないので、成形体12の成形欠
陥の発生を抑制することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1及び図2に示すように、粉末1
1はUO2粉末等の核燃料粉末であり、この核燃料粉末
を成形して得られる成形体12は核燃料成形体である。
またこの成形体12を焼結して焼結体13を作製した後
に、この焼結体13を研削して得られるペレットは原子
炉用燃料の核燃料ペレットである。上記粉末11から成
形体12を成形する成形金型14は鉛直方向に延びる通
孔15aを有するダイ15と、通孔15aに下端から挿
入される下パンチ16と、通孔15aに上端から挿入さ
れる上パンチ17とを備える。通孔15aはストレート
孔15bと、このストレート孔15bの上端に連設さ
れ、かつ上方に向って次第に孔径が大きくなるテーパ孔
15cとからなる。
【0011】上記テーパ孔15cのテーパは、例えば通
孔がストレート孔のみで形成されたダイを用いて粉末を
圧縮して成形体を成形し、この成形体を焼結して得られ
たペレットの軸方向における収縮率の分布を求めること
により決定することができる。このテーパ孔15cのテ
ーパは圧縮する粉末11の特性、粉末11とダイ15と
の摩擦力、成形体12の密度、焼結後の焼結体13の密
度などで異なるが、2/1000〜20/1000の範
囲内に設定されることが好ましく、更に2/1000〜
10/1000の範囲内に設定されることが好ましい。
テーパ孔15cのテーパを上記2/1000〜20/1
000の範囲内に限定したのは、2/1000未満では
成形体12を焼結した後の焼結体13の直径が全長にわ
たって均一にならず、また成形体12をテーパ孔15c
から押出すときに成形体に比較的大きな応力が加わるた
めであり、20/1000を越えると上記と同様に焼結
体13の直径が全長にわたって均一にならず、また成形
体12の上部の外周部でのバリの発生や粉末の付着が顕
著になるためである。
【0012】ストレート孔15bの内径はテーパ孔15
cの下端における内径と同一に形成される。また下パン
チ16の直径はストレート孔15bに挿入したときに隙
間が発生せず、かつストレート孔15b内を摺動可能な
大きさに形成される。更に上パンチ17の直径はテーパ
孔15cの下端における内径より大きくかつテーパ孔1
5cの上端における内径より小さく形成される、具体的
には上パンチ17の直径は上パンチ17をテーパ孔15
cの上部の所定の位置まで挿入したときにこの位置にお
けるテーパ孔15cの内径と略同一に形成される。従っ
て、上パンチ17の直径は下パンチ16の直径より大き
く形成される。
【0013】このように構成された成形金型14を用い
て粉末11から成形体12を成形するには、先ず下パン
チ16をストレート孔15bの所定の位置まで挿入し、
この状態で通孔15aに粉末11を充填する(図1
(a))。次いで上パンチ17をテーパ孔15cの上部
の所定の位置まで挿入した状態で固定する(図1
(b))。次に下パンチ16をテーパ孔15cの下端ま
で上昇させる(図1(c))。これにより粉末11は所
定密度に圧縮されて成形体12が成形される。更に上パ
ンチ17の固定を解除する、即ち上パンチ17を上昇さ
せた後、下パンチ16を更に上昇させると、成形体12
は下パンチ16の上面に載ったまま通孔15aから押出
される(図1(d))。なお、上記成形体12をテーパ
孔15cから押出すときに成形体12を上方に僅かに移
動させるだけで、成形体12とダイ15との接触面積が
小さくなる。この結果、成形体12の上方への押出し時
に成形体12に殆ど応力が作用しないので、成形体12
の成形欠陥の発生を抑制することができる。
【0014】なお、テーパ孔15cのテーパを2/10
00〜20/1000の範囲内で比較的大きく形成する
と、上パンチ17をテーパ孔15cに挿入する際に上パ
ンチ17とテーパ孔15cとの隙間に粉末11が噛み込
み、成形体12にバリが生じる場合がある。この場合に
は、粉末11を充填した後に下パンチ16を一旦下降さ
せてから上パンチ17を挿入するか、或いはテーパ孔1
5cのテーパが10/1000以下となる条件の粉末特
性及び成形体密度とすることにより解消することができ
る。
【0015】このように成形された成形体12は下パン
チ16からの片押しで成形されるため、成形体12の下
端部の密度が最も高く上方に向うに従って次第に密度が
低くなる(図2(a))。またこの成形体12はテーパ
孔15c内で成形されるため、成形体12の下端部の直
径d2が最も小さく、上方に向うに従って次第に直径が
大きくなり、上端部の直径d1が最も大きくなる。この
結果、上記成形体12を焼結すると、下端部の収縮率が
小さく上方に向うに従って次第に収縮率が大きくなるた
め、図2(b)に示すように直径D1の略均一な焼結体
13を得ることができる。従って、この焼結体13の研
削代は極めて少ないため、ペレット製造の歩留まりを向
上することができ、また焼結体13を研削するときの負
荷は焼結体13の全長にわたって小さくかつ均一である
ため、研削時における焼結体13の欠損を防止すること
ができる。なお、この実施の形態では、粉末として核燃
料粉末を挙げたが、精度の高い外径寸法が要求される焼
結部品を製造するための純金属粉末,合金粉末,セラミ
ック粉末等でもよい。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>先ずダイのテーパ孔の適正なテーパを求め
るために、図3に示すような成形金型114を用いてU
2粉末11から成形体112を成形した。この成形金
型114は通孔115aが内径11.13mmのストレ
ート孔のみからなるダイ115と、通孔115aに挿入
される下パンチ16及び上パンチ117とを備えた。ま
たダイ115の長さは70mmであり、下パンチ16及
び上パンチ117の直径はともに11.12mmであっ
た。先ず下パンチ16を通孔115aの所定の位置(下
端から40mm)まで挿入し、この状態で通孔115a
にUO2粉末11を充填した(図3(a))。次いで上
パンチ117を通孔115aの上部の所定の位置(上端
から5mm)まで挿入した状態で固定した(図3
(b))。次に下パンチ16を上昇させ、UO2粉末1
1を4トン/cm2の圧力で圧縮して成形体112を成
形した(図3(c))。更に上パンチ112を上昇させ
た後、下パンチ16を更に上昇させて、成形体112を
下パンチ16の上面に載せた状態で通孔115aから押
出した(図3(d)及び図4(a))。この成形体11
2を水素雰囲気中で1750℃に4時間保持して焼結し
て焼結体113を得た(図4(b))。上記成形体11
2及び焼結体113の寸法及び密度を測定し、その結果
を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1からテーパ孔の適正なテーパを算出し
た。即ち、上記成形体112の上端からの位置rでの収
縮率をs(r)、焼結体113の平均直径をDとする
と、テーパ孔内で成形される成形体の直径d(r)は次
の式で算出される。 d(r)=dS/(1−s(r)) …… 表1の結果を式に代入して求めたd(r)をrに対し
てプロットすると、図5のようになった。この図5から
テーパ孔15c(図1)のテーパを0.00969=
9.70/1000とし、テーパ孔15cの成形部分の
うち中央における内径を11.13mmとしてダイ15
(図1)を作製した。上記テーパ孔15cの長さは19
mmであり、テーパ孔15cの下端及び上端における内
径はそれぞれ11.062mm及び11.246mmで
あった。またダイ15の長さは70mmであり、ストレ
ート孔15bの内径は11.062mmであった。更に
下パンチ16及び上パンチ17の直径はそれぞれ11.
05mm及び11.24mmであった。
【0019】図1に示すように、上記ダイ15を有する
成形金型14を用いて成形体12を成形した。先ず下パ
ンチ16をストレート孔15bの所定の位置(下端から
40mm)まで挿入し、この状態で通孔15aにUO2
粉末11を充填した(図1(a))。次いで上パンチ1
7をテーパ孔15cの上部の所定の位置(上端から5m
m)まで挿入した状態で固定した(図1(b))。次に
下パンチ16をテーパ孔15cの下端まで上昇させ、U
2粉末11を4トン/cm2の圧力で圧縮して成形体1
2を成形した(図1(c))。更に上パンチ17を上昇
させた後、下パンチ16を更に上昇させ、成形体12を
下パンチ16の上面に載せたまま通孔15aから押出し
た(図1(d)及び図2(a))。この成形体12を上
記と同様に水素雰囲気中で1750℃に4時間保持して
焼結して焼結体13を得た(図2(b))。上記成形体
12及び焼結体13を実施例1とした。
【0020】<比較例1>図6に示すような成形金型4
を用いてUO2粉末1から成形体2を形成した。この成
形金型4は通孔5aを有するダイ5と、通孔5aに挿入
される下パンチ6及び上パンチ7とを備えた。また通孔
5aは直径11.13mmのストレート孔5bと、この
ストレート孔5bの上端に連設されかつ上方に向って次
第に孔径が大きくなるテーパ孔5cとからなる。このテ
ーパ孔5cは成形された成形体2を通孔5aから押出す
ときの抵抗を低減するために形成した。更にダイ5の長
さ及びストレート孔5bの長さはそれぞれ70mm及び
40mmであった。
【0021】先ず下パンチ6をストレート孔5bの所定
の位置(下端から5mm)まで挿入した状態で通孔5a
にUO2粉末1を充填し(図6(a))、上パンチ7を
テーパ孔5cに挿入して下降させると同時に下パンチ6
を上昇させてUO2粉末1を4トン/cm2の圧力で圧縮
した。UO2粉末1の圧縮が完了したときに上パンチ7
はストレート孔5bの上端まで達していた、即ちUO2
粉末1はストレート孔5b内で成形された(図6
(b))。次に下パンチ6及び上パンチ7で成形体2を
挟持したまま下パンチ6及び上パンチ7を上昇させ(図
6(c))、更に上パンチ7の上昇速度を下パンチ6の
上昇速度より速くして成形体2を下パンチ6に載せたま
ま通孔5aの上方に突出させた(図6(d)及び図8
(a))。この成形体2を上記と同様に水素雰囲気中で
1750℃に4時間保持して焼結して焼結体3を得た
(図8(b))。上記成形体2及び焼結体3を比較例1
とした。
【0022】<比較試験及び評価>上記実施例1及び比
較例1の成形体及び焼結体の各部の寸法,密度及び収縮
率を測定した。この結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】表2から明らかなように、比較例1の焼結
体は上端部及び下端部の直径が中央部よりも大きな鼓形
になったのに対し、実施例1の焼結体は直径の軸方向分
布が略一定になった。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、下
パンチをダイのストレート孔に挿入した状態で通孔に粉
末を充填し、上パンチをダイのテーパ孔に挿入した状態
で固定し、下パンチをテーパ孔の下端又は下端近傍まで
上昇させることにより粉末を圧縮して成形体を成形し、
上パンチの固定を解除して下パンチを更に上昇させるこ
とにより通孔から成形体を押出したので、成形体の下端
部から上端部に向うに従って密度が次第に低くなり、ま
た成形体の下端部から上端部に向うに従って直径が次第
に大きくなる。この結果、上記成形体を焼結すると、こ
の焼結体の下端部から上端部に向うに従って収縮率が次
第に大きくなるため、直径の略均一な焼結体を得ること
ができる、即ちこの焼結体は研削後の最終形状のペレッ
トに極めて近い形状となる。従って、この焼結体を研削
するときの研削代は極めて少ないので、ペレット製造の
歩留まりを向上することができ、また焼結体の研削時に
この焼結体に加わる負荷が焼結体の全長にわたって小さ
くかつ均一であるので、研削時における焼結体の欠損を
防止することができる。
【0026】また成形体がテーパ孔内で成形されるた
め、成形後に成形体をテーパ孔から押出すときに成形体
を上方に僅かに移動させるだけで、成形体とダイとの接
触面積が小さくなる。この結果、成形体の押出し時に成
形体に殆ど応力が作用しないので、成形体の成形欠陥の
発生を抑制することができる。更にテーパ孔のテーパを
2/1000〜20/1000の範囲の所定の値に設定
すれば、成形体を焼結した後のペレットの直径をその軸
方向にわたって均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態及び実施例1の成形体の成形
手順を示す工程図。
【図2】図1の成形方法により成形された成形体の断面
図及びこの成形体を焼結して得られた焼結体の側面図。
【図3】実施例1に用いられる成形金型のテーパ孔のテ
ーパを決めるための成形体の成形手順を示す工程図。
【図4】図3の成形方法により成形された成形体の断面
図及びこの成形体を焼結して得られた焼結体の側面図。
【図5】図3の成形方法により成形された成形体の直径
の軸方向に対する変化を示す図。
【図6】従来例及び比較例1の成形体の成形手順を示す
工程図。
【図7】別の従来例の成形体の成形手順を示す工程図。
【図8】図6及び図7の成形方法により成形された成形
体の縦断面図及びこの成形体を焼結して得られた焼結体
の側面図。
【符号の説明】
11 粉末 12 成形体 13 焼結体 14 成形金型 15 ダイ 15a 通孔 15b ストレート孔 15c テーパ孔 16 下パンチ 17 上パンチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月21日(1999.6.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形金型(14)のダイ(15)の通孔(15a)に
    粉末(11)を充填しかつ下パンチ(16)及び上パンチ(17)を
    挿入して前記粉末(11)を圧縮することにより、ペレット
    形状の成形体(12)を成形する方法において、 前記通孔(15a)がストレート孔(15b)と、このストレート
    孔(15b)の上端に連設されかつ上方に向って次第に孔径
    が大きくなるテーパ孔(15c)とからなり、 前記下パンチ(16)を前記ストレート孔(15b)の所定の位
    置まで挿入した状態で前記通孔(15a)に前記粉末(11)を
    充填し、 前記上パンチ(17)を前記テーパ孔(15c)の上部の所定の
    位置まで挿入した状態で固定し、 前記下パンチ(16)を前記テーパ孔(15c)の下端又は下端
    近傍まで上昇させることにより前記粉末(11)を所定密度
    に圧縮して前記成形体(12)を成形し、 前記上パンチ(17)の固定を解除して前記下パンチ(16)を
    更に上昇させることにより前記通孔(15a)から前記成形
    体(12)を押出すことを特徴とする粉末から成形体を成形
    する方法。
  2. 【請求項2】 テーパ孔(15c)のテーパが2/1000
    〜20/1000である請求項1記載の方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009019254A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Kobe Steel Ltd 大型高密度圧粉成形体の成形方法
JP2012519080A (ja) * 2009-03-04 2012-08-23 コミサリア ア レネルジ アトミ−ク エ オエネルジー アルテルナティヴ プレス工具
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