JP2001003093A - 容器入り粉末洗剤 - Google Patents
容器入り粉末洗剤Info
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Abstract
器入り粉末洗剤を提供する。 【解決手段】 フッ素系サイズ剤により表面処理された
紙からなる収容部を有する容器に、非イオン界面活性剤
を5〜30重量%含有する洗剤粒子群であって、その平
均粒径が150〜500μm、粒度分布の標準偏差を平
均粒径で除した値が0.55以下である洗剤粒子群を充
填する。
Description
た粉末洗剤に関する。
剤粒子群は皮脂汚れに対する洗浄力が高いことが知られ
ている。また、特に融点が40℃以下の非イオン界面活
性剤を多量に配合した場合に、夏場のような高温の条件
下において非イオン界面活性剤のしみ出しを生じる。こ
のような洗剤粒子群を一般に市販されているような紙製
容器に充填した場合、しみ出した非イオン界面活性剤が
紙製容器にしみ込み、濃色の斑点が発生し商品価値を著
しく損なう。そればかりか長期の保存においては非イオ
ン界面活性剤が容器表面の印刷面を侵し、製品の外観を
著しく悪化させるという問題があった。かかる問題にお
いて紙製容器内面にフィルムにより被覆した洗剤が市販
されているが、しみ出し抑制が十分でない洗剤粒子群や
水分が高い洗剤粒子群を充填した場合、フィルム表面に
洗剤粒子が付着し見た目を悪化させるという問題があっ
た。特に平均粒径が細かく、粒度分布がブロードな洗剤
粒子は充填効率が高い為に容器内面との接触面が増える
ことからその傾向は顕著である。
オン界面活性剤を含有する洗剤粒子群を紙製容器に充填
した製品において、洗剤充填面への粉付き性を改善した
洗剤を提供することである。
ズ剤により表面処理された紙からなる収容部を有する容
器に、非イオン界面活性剤を5〜30重量%含有する洗
剤粒子群であって、その平均粒径が150〜500μ
m、粒度分布の標準偏差を平均粒径で除した値が0.5
5以下である洗剤粒子群を充填してなる容器入り粉末洗
剤に関する。
もできる。フッ素系サイズ剤を含有する組成物の塗工に
はグラビアコーター、ワイヤーコーター等の塗工機を用
いることが好ましい。フッ素系サイズ剤の塗布量として
は0.1〜1.5g/m2 が適当である。0.1以下で
あると非イオン界面活性剤のしみ出しを防止するには充
分ではなく、1.5以上であるとコストが高くなること
から好ましくない。
及びビルダー等を含有する洗剤粒子であり、洗剤粒子群
とはその集合体を意味する。洗剤粒子群以外に別途添加
された洗剤成分(例えばビルダー顆粒、酵素、消泡剤、
漂白剤、漂白活性化剤)を含有する組成物を粉末洗剤と
呼ぶ。
明する。非イオン界面活性剤としては融点40℃以下の
ものが好ましい。例えば洗浄力の点から、ポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリコール脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンブロックポリマーが好ましい。特に炭素数10〜18
のアルコールにエチレンオキシド(以下EO)を平均で
4〜20モル付加したポリオキシエチレンアルキルエー
テルや、該アルコールにEOを平均で4〜20モル、プ
ロピレンオキシド(以下PO)を平均で0.3〜4モ
ル、EO・PO・EOのようにブロックで付加したもの
が好ましい。また、グリフィン(Griffin)法に
基づくHLBは6.5〜14.0のものが好ましい。非
イオン界面活性剤の配合量は、皮脂汚れに対する洗浄力
と粉末物性の観点から、洗剤粒子群中に5重量%〜30
重量%、好ましくは8〜25重量%、更に好ましくは8
〜18重量%である。
剤、陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤を含有して
も良い。陰イオン界面活性剤としては、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸
塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、α−オレフィンス
ルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩若しくはそのエステ
ル、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、脂
肪酸塩等が挙げられる。陰イオン界面活性剤の含有量
は、洗浄力の点で、好ましくは洗剤粒子群の1〜30重
量%、より好ましくは5〜25重量%である。対イオン
としてアルカリ金属イオンが洗浄力向上の点で好適であ
る。特に、溶解速度向上の観点から、カリウムイオンが
好ましく、全対イオン中カリウムイオンは5重量%以上
が好ましく、20重量%以上がより好ましく、40重量
%以上が特に好ましい。陽イオン界面活性剤として、ア
ルキルトリメチルアンモニウム塩等が、両性界面活性剤
として、カルボベタイン型、スルホベタイン型活性剤等
が挙げられる。
キ炭酸塩、結晶性珪酸塩等のアルカリ剤を含有できる。
特に結晶性珪酸塩は高pH域にアルカリ緩衝能を有し、
更には金属イオン封鎖能も有することから洗浄力を高め
る上で好ましい。結晶性珪酸塩はSKS−6(クラリア
ントジャパン社製)、欧州特許0630855号第18
頁実施例23や特開平7―89712に記載のものを使
用することができる。アルカリ剤は洗剤粒子群中に10
〜40重量%配合される。
剤のしみ出し抑制を目的として非晶質アルミノ珪酸塩を
配合することができる。非晶質アルミノ珪酸塩としては
吸油能が100ml/100g以上、好ましくは120
ml/100g以上のものが好適である。長期間の保存
を経ても高い溶解性を維持する(変質しない)観点か
ら、SiO2/Al2O3 (モル比)が好ましくは5.0
以下、より好ましくは4.0以下、更に好ましくは3.
3以下のものが好ましい。該非晶質アルミノ珪酸塩とし
ては、例えば特開平6−179899号公報第12欄第
12行〜第13欄第1行、第17欄第34行〜第19欄
第17行に記載のものが挙げられ、中でも、水銀ポロシ
メータ(島津製作所(株)製「SHIMADZU製ポア
サイザ9320」)で測定される孔径0.015〜0.
5μmの容積が0〜0.7mL/g、孔径0.5〜2μ
mの容積が0.30mL/g以上のものが好適である。
非晶質アルミノ珪酸塩は洗剤粒子群中に0〜10重量%
配合される。
コールを配合することが好ましい。これは非イオン界面
活性剤のしみ出しを抑制できるだけでなく、陰イオン界
面活性剤と非イオン界面活性剤の混合液を噴霧乾燥生地
中に含有させるような製法をとる場合に混合液中に配合
すると、活性剤混合液の減粘剤としても使用できる。ポ
リエチレングリコールの平均分子量は4千〜1万5千の
ものが性能、ハンドリング性等から好ましい。
とが好ましい。石鹸の配合は非イオン界面活性剤を石鹸
ゲル中に保持するために、非イオン界面活性剤のシミだ
しを抑制できる。石鹸としては、炭素数10〜20、好
ましくは12〜16のものが好ましい。石鹸は洗剤粒子
群中に0.5〜5重量%配合される。
量剤、結晶性アルミノ珪酸塩、オルトリン酸塩、ピロリ
ン酸塩、トリポリリン酸塩、ニトリロ三酢酸塩、エチレ
ンジアミン四酢酸塩、クエン酸塩、イソクエン酸塩等の
2価金属イオン捕捉剤、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリル酸塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体又はその
塩等の再汚染防止剤、ケーキング防止剤、過酸化物の安
定化剤、酸化防止剤、蛍光染料、青み付け剤、光活性化
漂白剤、香料等を含有できる。
1.5〜9.0重量%であることが好ましい。この水分
量は、105℃、2時間の乾燥により減少する重量によ
って定義される。水分量は、容器の内面の粉付着防止や
生産性の観点から、1.5〜9.0重量%、好ましくは
2.0〜8.0重量%、より好ましくは2.5〜7.0
重量%である。水分量の調整は洗剤原料の水分を予め制
御してもよいし、洗剤粒子を後から乾燥してもよい。乾
燥方法としてはロータリーキルンや流動層を用いること
が好ましい。
Z 8801の標準篩(目開き2000〜125μ
m)を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる
重量分率から求めた平均粒径(メジアン径)が150〜
500μm、好ましくは220〜450μmである。更
に粒度分布の標準偏差を平均粒径で除した値(CV値)
が0.55以下、好ましくは0.45以下、更に好まし
くは0.40以下である。この範囲の平均粒径では良好
な溶解速度や洗浄力が得られる。また、この範囲のCV
値では良好な粉付着防止性が得られる。この平均粒径は
JIS Z8801に規定の篩を用いて求められる。例
えば、目開きが2000μm、1400μm、1000
μm、710μm、500μm、355μm、250μ
m、180μm、125μmである9段の篩と受け皿を
用い、ロータップマシーン(HEIKO SEISAK
USHO製、タッピング:156回/分、ローリング:
290回/分)に取り付け、100gの試料を10分間
振動して篩い分けを行った後、受け皿、125μm、1
80μm、250μm、355μm、500μm、71
0μm、1000μm、1400μm、2000μmの
順番に受け皿および各篩上に重量頻度を積算していく
と、積算の重量頻度が50%以上となる最初の篩の目開
きをaμmとし、またaμmよりも一段大きい篩の目開
きをbμmとした時、受け皿からaμmの篩までの重量
頻度の積算をc%、またaμmの篩上の重量頻度をd%
とした場合、 平均粒径=10(50-(c-d/(log b-log a)×log b))/(d/(lo
g b-log a)) に従って求めることができる。なお、用いる篩は測定粉
体の粒度分布を正確に見積もることが出来るように適宜
調整する。
きの粒度分布の標準偏差を、該粒度分布の平均値で除し
て得られる。具体的には、上記方法により求めた重量頻
度から粒度分布を求め、各篩間の残留粒子の対数平均と
重量頻度(%)から粒度分布の標準偏差と平均値を算出
し、標準偏差を平均値で除することにより求められる。
えば塩粒子などを核として活性剤、無機粉体を付着造粒
することにより調整したり、洗剤粒子群を混合篩を用い
て調整しても良い。
水不溶性無機塩類、水溶性ポリマー、及び水溶性塩類を
含有するスラリーを乾燥して得られる乾燥粒子群に非イ
オン界面活性剤又は、陰イオン界面活性剤と非イオン界
面活性剤の混合液を担持させることが望ましい。本法に
よれば得られる乾燥粒子群は粒度分布がシャープであ
り、さらに乾燥粒子群が界面活性剤を担持する吸油能を
有しているために高嵩密度洗剤を製造する際に一般的に
行われる造粒工程における粒子の成長がしにくく、好適
な洗剤粒子群を得ることができる。
の粉付きや非イオン界面活性剤のしみ出しがない容器入
り粉末洗剤が得られる。
0〜600g/m2 のコートボールに押し出しポリエチ
レン樹脂層を介して坪量60〜300g/m2 の裏ライ
ナー紙を積層してなる板紙を使用し、りん酸エステルタ
イプのフッ素系サイズ剤(アサヒガードAG−530:
(株)旭硝子)を塗工してなる表面処理紙を使用し、L
×W×H=150mm×90mm×130mmの箱型に
組み立て洗剤充填用容器1とした。また、上記板紙に水
性エマルションンタイプのフッ素系サイズ剤(スコッチ
バンFX−810:住友スリーエム社)を塗工してなる
表面処理紙を使用し、上記形態の容器を洗剤充填用容器
2とした。フッ素系サイズ剤の塗工量は1.0g/m2
とした。
ち、ゼオライトの7重量%分、非イオン界面活性剤の3
重量%分、非晶質アルミノ珪酸塩、酵素、香料及び結晶
性珪酸塩以外の成分で含水率50%の水性スラリーを作
製し、噴霧乾燥を行った。得られた噴霧乾燥粒子、非イ
オン界面活性剤3重量%分、ゼオライト4重量%分をハ
イスピードミキサー(攪拌転動造粒機、深江工業
(株))に投入し、造粒を行った。更にゼオライト3重
量%分、非晶質アルミノ珪酸塩、結晶性珪酸塩を加えて
表面改質を行い洗剤粒子群を得た。得られた洗剤粒子群
をロータリーキルンに入れ、酵素をブレンドし、同時に
香料をスプレーして粉末洗剤を得た。水分量のコントロ
ールは、噴霧乾燥条件及び造粒粒子群の流動層乾燥によ
って行った。また、粒度構成は篩を用いて微粒、粗粒の
カットを行いコントロールを行った。
ち、ゼオライト、ソーダ灰、芒硝、亜硫酸ナトリウム、
ポリアクリル酸ナトリウム、塩化ナトリウム、蛍光染料
を含む含水率50重量%の均質な水性スラリーを噴霧乾
燥し、噴霧乾燥粒子を得た。この噴霧乾燥粒子50重量
部を80℃とし、80℃ジャケットのかかったレディゲ
ミキサー(松坂技研(株))に導入する。主軸回転数1
50RPMにて攪拌しながら80℃に昇温した陰イオン
界面活性剤、非イオン界面活性剤、ポリエチレングリコ
ールからなる混合液をレディゲミキサー内に噴霧する。
噴霧終了後10分攪拌、混合し、その後結晶性珪酸塩、
非晶質アルミノ珪酸塩を導入する。主軸回転数200R
PM、チョッパー回転数2000RPMで2分間攪拌混
合し、洗剤粒子群を得た。得られた洗剤粒子群をロータ
リーキルンに入れ、酵素をブレンドし、同時に香料をス
プレーして粉末洗剤を得た。水分量の調整は噴霧乾燥条
件のコントロール及び活性剤混合液中の水分量をコント
ロールすることにより行った。
で、洗剤粒子群を含有する粉末洗剤1.2kgを、洗剤
充填用容器1又は洗剤充填用容器2に充填し封緘紙、プ
ラスチック製蓋にて開口部を閉鎖した後、30℃、相対
湿度60%の条件下に30日保存した。保存後洗剤充填
用容器の開口部を開け、容器を天地転動することにより
充填された粉末洗剤を取り出し、容器内面への粉付き性
を、以下の方法で評価した。その評価方法は単位面積当
たりの粉付着重量に基づき5段階の評価を行った。 1:0.43mg以上0.55mg未満/cm2 2:0.55mg以上1.25mg未満/cm2 3:1.25mg以上2.60mg未満/cm2 4:2.60mg以上5.10mg未満/cm2 5:5.10mg以上10.90mg未満/cm2 同時に洗剤充填用容器内面の状態を観察したところ、表
面処理を行わない容器では、容器内部の洗剤粒子群との
接触面が非イオン界面活性剤のしみ出しにより濃色化し
ているのに対し、洗剤充填用容器1、洗剤充填用容器2
では変化が認められなかった。
スルホン酸ナトリウム ・AS:アルキル(炭素数12〜18)硫酸ナトリウム ・α−SFE:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム
(炭素数16〜18) ・石鹸:牛脂脂肪酸ナトリウム ・AE:ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜1
6)エーテル、エチレンオキサイド平均付加モル数7.
5 ・PEG:平均分子量8500 ・非晶質アルミノ珪酸塩:特開平6−179899号公
報記載の合成例B−1の非晶質アルミノ珪酸塩。吸油能
は285ml/100g ・ゼオライト:4A型ゼオライト、平均粒径3μm(東
ソー(株)製) ・非晶質珪酸塩:1号珪酸ナトリウム(東ソー(株)
製) ・結晶性珪酸塩:粉末SKS−6(クラリアントジャパ
ン(株)製)を粉砕して平均粒径20μmとしたもの ・ポリアクリル酸ナトリウム:重量平均分子量が800
0 ・蛍光染料:チノパールCBS−X(チバスペシャルテ
ィケミカルズ社製) ・酵素:サビナーゼ18.0T Type Whit
e、セルザイム0.1T、ターマミル60T(何れもノ
ボノルディスク社製)の等量混合物
Claims (4)
- 【請求項1】 フッ素系サイズ剤により表面処理された
紙からなる収容部を有する容器に、非イオン界面活性剤
を5〜30重量%含有する洗剤粒子群であって、その平
均粒径が150〜500μm、粒度分布の標準偏差を平
均粒径で除した値が0.55以下である洗剤粒子群を充
填してなる容器入り粉末洗剤。 - 【請求項2】 洗剤粒子群が、水不溶性無機塩類、水溶
性ポリマー及び水溶性塩類を含有するスラリーを乾燥し
て得られる乾燥粒子群に、非イオン界面活性剤または非
イオン界面活性剤と陰イオン界面活性剤の混合液を担持
させてなるものである請求項1記載の容器入り粉末洗
剤。 - 【請求項3】 表面処理が容器成形した後に行われる請
求項1又は2記載の容器入り粉末洗剤。 - 【請求項4】 表面処理がフッ素系サイズ剤を含有する
エマルションの塗工である請求項1〜3の何れか1項記
載の容器入り粉末洗剤。
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JP17019599A JP3773704B2 (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 容器入り粉末洗剤 |
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1999
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