JP2001001375A - カセット式金型 - Google Patents

カセット式金型

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JP2001001375A
JP2001001375A JP11174061A JP17406199A JP2001001375A JP 2001001375 A JP2001001375 A JP 2001001375A JP 11174061 A JP11174061 A JP 11174061A JP 17406199 A JP17406199 A JP 17406199A JP 2001001375 A JP2001001375 A JP 2001001375A
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matrix
cassette unit
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宣二 鈴木
Tomohisa Shimamura
友久 島村
Kazuhiro Kayano
和弘 茅野
Harumi Sato
治身 佐藤
Azuma Yoshimura
東 吉村
Masatoshi Kawai
正俊 河合
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/2673Moulds with exchangeable mould parts, e.g. cassette moulds
    • B29C45/2675Mounting of exchangeable mould inserts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセット式金型において、母型に組付けられ
るカセットユニットの小型・軽量化を図ること。 【解決手段】 射出成形機へ着脱可能に組付けられる母
型10と、この母型10へ着脱可能に組付けられて製品
成形空間Sをスライドコアー31,41とにより形成す
るカセットユニット20からなるカセット式金型におい
て、スライドコアー31,41を母型10にセット位置
または待避位置にてそれぞれ固定可能とし、セット位置
ではスライドコアー31,41の製品成形部がカセット
ユニット20内に進入して製品成形空間Sを形成し、待
避位置ではスライドコアー31,41全体がカセットユ
ニット20から退出してカセットユニット20の母型1
0に対する着脱路が確保されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックの射
出成形機に組付けられて使用されるカセット式金型、特
に、射出成形機へ着脱可能に組付けられる母型と、この
母型へ着脱可能に組付けられて製品成形空間を形成する
カセットユニットからなるカセット式金型に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のカセット式金型は、例えば特開
平3−180312号公報に示されていて、射出成形機
に母型を組付けた状態にてカセットユニットを交換する
(形状の異なる製品に対応する製品成形空間を有してい
るものと交換する)ことにより、形状の異なる製品を射
出成形することが可能であって、一体式の金型に比し
て、金型交換作業を迅速かつ容易に行うことができ、金
型製作の容易化および低価格化を図ることができる等の
種々な利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカセッ
ト式金型においては、カセットユニットに形成される製
品成形空間が、カセットユニットとこれに組付けたスラ
イドコアーとにより形成される場合があり、かかる場合
にはカセットユニット自体にスライドコアーを保持する
保持部を設ける必要があって、カセットユニットのサイ
ズが大きくなり重量も増す。したがって、カセットユニ
ットの交換に際して手での作業が難しくなることがある
ばかりか、カセットユニットのサイズアップに伴って母
型がサイズアップして、採用する射出成形機をランクア
ップする必要も生じることがある。
【0004】また、スライドコアーがカセットユニット
に組付けられる従来のカセット式金型においては、スラ
イドコアーの製品成形部による製品形状のみが異なる場
合においても、カセットユニットを母型から取り外して
該当するスライドコアーを交換し、その後にカセットユ
ニットを母型に組付ける必要があって、作業性が非常に
悪い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、その主たる課題はカ
セットユニットの小型・軽量化にあり、射出成形機へ着
脱可能に組付けられる母型と、この母型へ着脱可能に組
付けられて製品成形空間をスライドコアーとにより形成
するカセットユニットからなるカセット式金型におい
て、前記スライドコアーを前記母型にセット位置または
待避位置にて固定可能に組付けて、セット位置では前記
スライドコアーの製品成形部が前記カセットユニット内
に進入して前記製品成形空間を形成し、待避位置では前
記スライドコアー全体が前記カセットユニットから退出
して前記カセットユニットの前記母型に対する着脱路が
確保されるようにしたこと(請求項1に係る発明)に特徴
がある。
【0006】この場合において、前記カセットユニット
を前記母型に組付けた状態にて、前記スライドコアーを
前記母型に対して着脱可能とすること(請求項2に係る
発明)、または前記スライドコアーが前記母型にセット
位置にて固定されるときに嵌合する凹凸部(例えば、ピ
ンとこれが嵌合する孔)を前記スライドコアーと前記カ
セットユニットに設けること(請求項3に係る発明)、或
いは前記カセットユニットおよび前記スライドコアーの
前記母型へのセット状態をテンプレート(セット位置を
マークした板)にて視認可能とすること(請求項4に係る
発明)が望ましい。
【0007】
【発明の作用・効果】本発明によるカセット金型(請求
項1に係る発明)においては、射出成形機に組付けた母
型にカセットユニットを組付けた状態にて、スライドコ
アーを母型にセット位置にて固定すれば、カセットユニ
ットとスライドコアーによって製品形成空間を形成する
ことが可能であり、かかる状態にて製品を成形すること
が可能である。また、スライドコアーを母型のセット位
置から待避位置にスライド移動して固定すれば、カセッ
トユニットの母型に対する着脱路が確保されるため、か
かる状態にてカセットユニットを交換することが可能で
ある。
【0008】ところで、本発明によるカセット金型(請
求項1に係る発明)においては、スライドコアーを母型
に組付けるようにしたため、カセットユニットにはスラ
イドコアーの保持部が不要となって、カセットユニット
の小型・軽量化を図ることができ、これによってカセッ
トユニットのハンドリング(手での作業性)を向上させる
ことができる。
【0009】また、本発明の実施に際して、カセットユ
ニットを母型に組付けた状態にて、スライドコアーを母
型に対して着脱可能とした場合(請求項2に係る発明)に
おいては、スライドコアーの製品成形部による製品形状
のみが異なる場合において、カセットユニットを母型に
組付けた状態にて該当するスライドコアーのみを交換す
ることができて、型交換の作業性を極めて良好とするこ
とができる。
【0010】また、本発明の実施に際して、スライドコ
アーが母型にセット位置にて固定されるときに嵌合する
凹凸部(例えば、ピンとこれが嵌合する孔)をスライドコ
アーとカセットユニットに設けた場合(請求項3に係る
発明)においては、スライドコアーとカセットユニット
の組み合わせが一致したときに凹凸部が嵌合するように
凹凸部を予め配置することにより、カセットユニットを
組付けた母型に対するスライドコアーの誤組付時(間違
ったスライドコアーを母型に組付けるとき)にスライド
コアーのセット位置への固定をカセットユニットによっ
て防止(凹凸部が嵌合しないことによって防止)できて、
カセットユニットとスライドコアーの誤組付(間違った
カセットユニットの母型への誤組付、或いは間違ったス
ライドコアーの母型への誤組付)を型組の途中で防止す
ることができる。
【0011】また、本発明の実施に際して、カセットユ
ニットおよびスライドコアーの母型へのセット状態(型
組状態)をテンプレート(カセットユニットおよびスライ
ドコアーのそれぞれに設けた例えば穿孔や着色等のマー
クと照合するマークを所定位置に施してなる板)にて視
認可能とした場合(請求項4に係る発明)においては、テ
ンプレートにてカセットユニットとスライドコアーの誤
組付を視覚によって確認することができて、カセットユ
ニットとスライドコアーの型組ミスを防止することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明によるカセ
ット金型を概略的に示していて、このカセット金型は、
射出成形機(図示省略)へ着脱可能に組付けられる母型1
0と、この母型10へ着脱可能に組付けられるカセット
ユニット20とスライドコアー31,41,51によっ
て構成されている。
【0013】母型10は、射出成形機の可動部へ着脱可
能に組付けられる可動側母型11と、射出成形機の固定
部へ着脱可能に組付けられる固定側母型12と、これら
各母型11,12に組付けられる周知の機能部品(詳細
な説明は省略する)等によって構成されていて、可動側
母型11にはカセットユニット20の可動側カセット2
1を横方向(図2の右方向)にて抜き差し可能に保持する
着脱路A(上下にレールa1,a2を有している)が形成
され、また固定側母型12にはカセットユニット20の
固定側カセット22を横方向(図3の左方向)にて抜き差
し可能に保持する着脱路B(上下にレールb1,b2を
有している)が形成されている。なお、可動側母型11
は、周知のように射出成形機の可動部が固定部に対して
近接・離反移動することにより、固定側母型12に接合
・離反するようになっていて、固定側母型12から離反
したときには、固定側母型12との間に所定の空間が形
成されるようになっている。
【0014】カセットユニット20は、可動側母型11
に着脱可能に組付けられる可動側カセット21と、固定
側母型12に着脱可能に組付けられる固定側カセット2
2と、これら各カセット21,22に組付けられる周知
の機能部品(詳細な説明は省略する)等によって構成され
ていて、各カセット21,22の合わせ面にはスライド
コアー31,41,51とにより製品成形空間S(図1
参照)を形成する所定形状の凹凸面21a,22a(一般
的に、可動側の凹凸面21aをコアーと言い、固定側の
凹凸面22aをキャビティーと言う)がそれぞれ彫って
形成され、また各カセット21,22の側面には取っ手
21b,22bがそれぞれ一体的に設けられている。な
お、製品成形空間Sには、周知のように、固定側母型1
2に形成したスプルーP1と、固定側母型12と固定側
カセット22間に形成したランナーP2と、固定側カセ
ット22に形成したサブスプルーP3およびピンゲート
P4(図1上方のランナー、サブスプルーおよびピンゲ
ートは図示省略)を通して射出成形機から溶融樹脂が供
給されるようになっている。また、各カセット21,2
2は、各位置決めブロック13,14によって各母型1
1,12に固定されるようになっている。
【0015】下方のスライドコアー31は、図2および
図4に示したように、両側に設けた突起31aにて可動
側母型11の下部に設けた上下方向のガイド溝11a
(図5の概略図参照)にスライド可能に組付けられてい
て、ショルダーボルト32とキー33とスプリング34
を用いて可動側母型11の下部に設けたセット用キー溝
11bまたは待避用キー溝11cに固定されるようにな
っている。
【0016】また、スライドコアー31には、図1に示
したようにアンギュラピン15(図3に示したように固
定側母型12に組付けられていて、可動側母型11が固
定側母型12に接合するときに図1にて示したようにス
ライドコアー31を位置決め固定するもの)が進退可能
に嵌入する傾斜した貫通孔31bと、図1にて示したよ
うに先端部にて可動側カセット21の下面に設けた孔2
1cに嵌合するピン35を取付けるための取付孔31c
と、テンプレート(図示省略)を用いて型組状態をチェッ
クするための確認用の穿孔31dを有している。そし
て、スライドコアー31は、カセットユニット20内に
形成される製品成形空間Sとの対向面31eに、製品形
状を形成するための凹凸が形成されている。また、アン
ギュラピン15やショルダーボルト32を外すことで、
スライドコアー31は可動側母型11に対して外すこと
が可能である。
【0017】ショルダーボルト32は、脚部にてスライ
ドコアー31に固着されていて、頚部にてキー33に設
けた長孔33a(図7参照)を貫通しており、頭部にてス
プリング34の下端を係止している。キー33は、長孔
33aを有して先端部にてキー溝11bまたは11cに
嵌合固定される脚部と、把持部を兼ねた頭部によって構
成されていて、図1および図2に示したように脚部の下
面にてスプリング34を係止している。スプリング34
は、圧縮コイルスプリングであって、所定量圧縮した状
態にて組付けられており、可動側母型11が固定側母型
12から離反したときにはスライドコアー31をキー3
3の上面に圧接させてキー33がキー溝11bまたは1
1cから抜けないようにする。なお、図1および図2に
示した状態は可動側母型11が固定側母型12に接合し
ているときのものであり、この状態ではスライドコアー
31がアンギュラピン15によって上方に押動されてい
てスライドコアー31はキー33の上面から所定量離れ
ている。
【0018】上方のスライドコアー41は、図1および
図2から明らかなように下方のスライドコアー31に対
して対称形状に形成されていて、両側に設けた突起41
aにて可動側母型11の上部に設けた上下方向のガイド
溝11dにスライド可能に組付けられていて、ショルダ
ーボルト42とキー43とスプリング44を用いて可動
側母型11の上部に設けたセット用キー溝11eまたは
待避用キー溝11fに固定されるようになっている。な
お、ショルダーボルト42,キー43およびスプリング
44の各構成・機能は、上記したショルダーボルト3
2,キー33およびスプリング34の各構成・機能と同
じであるため、その説明は省略する。
【0019】また、スライドコアー41には、図1に示
したようにアンギュラピン16(図3に示したように固
定側母型12に組付けられていて、可動側母型11が固
定側母型12に接合するときに図1にて示したようにス
ライドコアー41を位置決め固定するもの)が進退可能
に嵌入する傾斜した貫通孔41bと、図1にて示したよ
うに先端部にて可動側カセット21の上面に設けた孔2
1dに嵌合するピン45を取付けるための取付孔41c
と、テンプレート(図示省略)を用いて型組状態をチェッ
クするための確認用の穿孔41dを有している。そし
て、スライドコアー41は、カセットユニット20内に
形成される製品成形空間Sとの対向面41eに、製品形
状を形成するための凹凸が形成されている。また、アン
ギュラピン16やショルダーボルト42を外すことで、
スライドコアー41は可動側母型11に対して外すこと
が可能である。
【0020】中央のスライドコアー51は、上下に設け
た突起51aにて可動側母型11の上部に設けた上下方
向のガイド溝11gにスライド可能に組付けられてい
て、ショルダーボルト52とキー53とスプリング54
を用いて可動側母型11の中央部に設けたセット用キー
溝11hに固定されるようになっている。なお、ショル
ダーボルト52,キー53およびスプリング54の各構
成・機能は、上記したショルダーボルト32,キー33
およびスプリング34の各構成・機能と同じであるた
め、その説明は省略する。
【0021】また、スライドコアー51には、一対のア
ンギュラピン17、18(図3に示したように固定側母
型12に組付けられていて、可動側母型11が固定側母
型12に接合するときにスライドコアー51を位置決め
固定するもの)が進退可能に嵌入する傾斜した一対の貫
通孔51bと、図2にて示したように先端部にて可動側
カセット21の側面に設けた孔21eに嵌合するピン5
5を取付けるための取付孔51cと、テンプレート(図
示省略)を用いて型組状態をチェックするための確認用
の穿孔51dを有している。そして、スライドコアー5
1は、カセットユニット20内に形成される製品成形空
間Sとの対向面51eに、製品形状を形成するための凹
凸が形成されている。また、アンギュラピン17,18
やショルダーボルト52を外すことで、スライドコアー
51は可動側母型11に対して外すことが可能である。
図示省略のテンプレートは、例えば透明の樹脂板または
アルミ板であって、各スライドコアー31,41,51
に設けた各穿孔31d,41d,51d(着色等のマー
クであってもよい)と照合するマークが所定位置に施さ
れている。
【0022】上記のように構成した本実施形態において
は、射出成形機に組付けた母型10にカセットユニット
20を組付けた状態にて、スライドコアー31,41,
51を母型10の可動側母型11にセット位置にて固定
すれば、射出成形機の可動部を固定部に向けて近接移動
させて可動側母型11を固定側母型12に接合させるこ
とにより、図1に示したようにカセットユニット20と
スライドコアー31,41,51によって製品成形空間
Sを形成することが可能であり、射出成形機から製品成
形空間Sに溶融樹脂を供給充填することにより製品を成
形することが可能である。
【0023】また、射出成形機の可動部を固定部から離
反移動させて可動側母型11を固定側母型12から離反
させた状態にて、上下のスライドコアー31,41を可
動側母型11のセット位置から待避位置にスライド移動
して固定すれば、カセットユニット20の母型10に対
する着脱路A,Bが確保されるため、かかる状態にてカ
セットユニット20を交換することが可能である。カセ
ットユニット20の交換後には、各スライドコアー3
1,41を可動側母型11の待避位置からセット位置に
スライド移動して固定する。
【0024】上記した各スライドコアー31,41のセ
ット位置から待避位置(または待避位置からセット位置)
への移動は、各キー33,43をセット用キー溝11
b,11e(待避用キー溝11c,11f)から抜き出し
て、各スライドコアー31,41を各キー33,43と
ともに一体的にスライド移動させ、各キー33,43を
待避用キー溝11c,11f(セット用キー溝11b,
11e)に差し込むといった一連の作業(工具レスの作
業)にて容易に行うことができる。
【0025】また、カセットユニット20の交換は、各
位置決めブロック13,14を抜き出した状態にて、使
用済の可動側カセット21と固定側カセット22を可動
側母型11と固定側母型12から各カセットガイドレー
ル61,62に沿って抜き出し、また次に使用される可
動側カセット21と固定側カセット22を可動側母型1
1と固定側母型12に各カセットガイドレール61,6
2に沿って差し込んだ状態にて、各位置決めブロック1
3,14を差し込んで各カセット21と22を各母型1
1と12に固定することにより行われる。なお、可動側
カセット21と固定側カセット22の抜き出しと差し込
みは、各取っ手21b,22bを手でもって行うことに
よりなされる。
【0026】ところで、本実施形態のカセット金型にお
いては、スライドコアー31,41,51を可動側母型
11に組付けるようにしたため、可動側カセット21と
固定側カセット22等からなるカセットユニット20に
はスライドコアー31,41,51の保持部が不要とな
って、カセットユニット20の小型・軽量化を図ること
ができ、これによってカセットユニット20のハンドリ
ング(手での作業性、例えば型交換時の作業性や型搬送
時および型収納時の作業性等)を向上させることができ
る。
【0027】また、本実施形態のカセット金型において
は、カセットユニット20を母型10に組付けた状態に
て、スライドコアー31,41,51を可動側母型11
に対して着脱可能としてあるため、スライドコアー3
1,41,51の製品成形部(製品成形空間Sに露呈す
る部位)による製品形状のみが異なる場合において、カ
セットユニット20を母型10に組付けた状態にて該当
するスライドコアー31,41,51のみを交換するこ
とができて、型交換の作業を極めて容易に行うことがで
きる。
【0028】また、本実施形態のカセット金型において
は、各スライドコアー31,41,51と可動側カセッ
ト21の組み合わせが一致したときに嵌合するピン3
5,45,55と各孔21c,21d,21eを設け
て、各スライドコアー31,41,51が可動側カセッ
ト21にセット位置にて固定されるとき(詳細には、セ
ット位置に向けてスライド移動されるとき)に各ピン3
5,45,55が各孔21c,21d,21eに嵌合す
るようにしたため、可動側カセット21を組付けた可動
側母型11に対する各スライドコアー31,41,51
の誤組付時(間違ったスライドコアー31,41,51
を可動側母型11に組付けるとき)に各スライドコアー
31,41,51のセット位置への固定を可動側カセッ
ト21によって防止(ピンが孔に嵌合しないことによっ
て防止)できて、カセットユニット20とスライドコア
ー31,41,51の誤組付(間違ったカセットユニッ
ト20の母型10への誤組付、或いは間違ったスライド
コアー31,41,51の母型10への誤組付)を型組
の途中で防止することができる。
【0029】また、本実施形態のカセット金型において
は、図2に示したように可動側カセット21に嵌入して
係合する各スライドコアー31,41,51の可動側母
型11へのセット状態(型組状態)をテンプレート(各ス
ライドコアー31,41,51に設けた各穿孔31d,
41d,51dと照合するマークを所定位置に施してな
る板)にて視認可能としたため、テンプレートにてカセ
ットユニット20と各スライドコアー31,41,51
の誤組付を視覚によって確認することができて、カセッ
トユニット20と各スライドコアー31,41,51の
型組ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるカセット金型の全体を概略的に
示す縦断正面図である。
【図2】 図1に示した可動側部材の合わせ面側から見
た側面図である。
【図3】 図1に示した固定側部材の合わせ面側から見
た側面図である。
【図4】 図2に示した上下のスライドコアー単体の正
面図である。
【図5】 図2に示した可動側母型の下方に設けたガイ
ド溝とセット用キー溝と待避用キー溝を概略的に示す斜
視図である。
【図6】 図2に示したキー単体の正面図である。
【図7】 図2に示したキー単体の平面図である。
【図8】 図2に示したキー単体の側面図である。
【符号の説明】
10…母型、11…可動側母型、11b,11e…セッ
ト用キー溝、11c,11f…待避用キー溝、12…固
定側母型、20…カセットユニット、21…可動側カセ
ット、21c,21d,21e…孔、22…固定側カセ
ット、31,41,51…スライドコアー、31d,4
1d,51d…穿孔、32,42,52…ショルダーボ
ルト、33,43,53…キー、34,44,54…ス
プリング、35,45,55…ピン、A,B…着脱路、
S…製品成形空間。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月24日(2000.4.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 カセット式金型
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックの射
出成形機に組付けられて使用されるカセット式金型、特
に、射出成形機へ着脱可能に組付けられる母型と、この
母型へ着脱可能に組付けられて製品成形空間を形成する
カセットユニットからなるカセット式金型に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のカセット式金型は、例えば特開
平3−180312号公報に示されていて、射出成形機
に母型を組付けた状態にてカセットユニットを交換する
(形状の異なる製品に対応する製品成形空間を有してい
るものと交換する)ことにより、形状の異なる製品を射
出成形することが可能であって、一体式の金型に比し
て、金型交換作業を迅速かつ容易に行うことができ、金
型製作の容易化および低価格化を図ることができる等の
種々な利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカセッ
ト式金型においては、製品成形空間が、カセットユニッ
トとスライドコアーとにより形成される場合があり、か
かる場合にはスライドコアーの製品成形部による製品形
状のみが異なる場合においても、カセットユニットを母
型から取り外して該当するスライドコアーを交換し、そ
の後にカセットユニットを母型に組付ける必要があっ
て、作業性が非常に悪い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、射出成形機へ着脱可
能に組付けられる母型と、この母型へ着脱可能に組付け
られて製品成形空間をスライドコアーとにより形成する
カセットユニットとを備えて、前記スライドコアーを前
記母型セット位置または待避位置にスライド可能に組
付けて、セット位置では前記スライドコアーの製品成形
部が前記カセットユニット内に進入して前記製品成形空
間を形成し、待避位置では前記スライドコアー全体が前
記カセットユニットから退出して前記カセットユニット
の前記母型に対する着脱路が確保されるようにしたカセ
ット金型において、前記カセットユニットを前記母型に
組付けた状態にて、前記スライドコアーを前記母型に対
して着脱可能としたこと(請求項1に係る発明)に特徴
がある
【0005】この場合において、前記スライドコアーが
前記母型にセット位置にて固定されるときに嵌合する凹
凸部(例えば、ピンとこれが嵌合する孔)を前記スライ
ドコアーと前記カセットユニットに設けること(請求項
に係る発明)、或いは前記カセットユニットおよび前
記スライドコアーの前記母型へのセット状態をテンプレ
ート(セット位置をマークした板)にて視認可能とする
こと(請求項に係る発明)が望ましい。
【0006】
【発明の作用・効果】本発明によるカセット金型(請求
項1に係る発明)においては、射出成形機に組付けた母
型にカセットユニットを組付けた状態にて、スライドコ
アーを母型にセット位置にて固定すれば、カセットユニ
ットとスライドコアーによって製品形成空間を形成する
ことが可能であり、かかる状態にて製品を成形すること
が可能である。また、スライドコアーを母型のセット位
置から待避位置にスライド移動して固定すれば、カセッ
トユニットの母型に対する着脱路が確保されるため、か
かる状態にてカセットユニットを交換することが可能で
ある。
【0007】ところで、本発明によるカセット金型(請
求項1に係る発明)においては、カセットユニットを母
型に組付けた状態にて、スライドコアーを母型に対して
着脱可能としたため、スライドコアーの製品成形部によ
る製品形状のみが異なる場合において、カセットユニッ
トを母型に組付けた状態にて該当するスライドコアーの
みを交換することができて、型交換の作業性を極めて良
好とすることができる。
【0008】また、本発明の実施に際して、スライドコ
アーが母型にセット位置にて固定されるときに嵌合する
凹凸部(例えば、ピンとこれが嵌合する孔)をスライドコ
アーとカセットユニットに設けた場合(請求項に係る
発明)においては、スライドコアーとカセットユニット
の組み合わせが一致したときに凹凸部が嵌合するように
凹凸部を予め配置することにより、カセットユニットを
組付けた母型に対するスライドコアーの誤組付時(間違
ったスライドコアーを母型に組付けるとき)にスライド
コアーのセット位置への固定をカセットユニットによっ
て防止(凹凸部が嵌合しないことによって防止)できて、
カセットユニットとスライドコアーの誤組付(間違った
カセットユニットの母型への誤組付、或いは間違ったス
ライドコアーの母型への誤組付)を型組の途中で防止す
ることができる。
【0009】また、本発明の実施に際して、カセットユ
ニットおよびスライドコアーの母型へのセット状態(型
組状態)をテンプレート(カセットユニットおよびスライ
ドコアーのそれぞれに設けた例えば穿孔や着色等のマー
クと照合するマークを所定位置に施してなる板)にて視
認可能とした場合(請求項に係る発明)においては、テ
ンプレートにてカセットユニットとスライドコアーの誤
組付を視覚によって確認することができて、カセットユ
ニットとスライドコアーの型組ミスを防止することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明によるカセ
ット金型を概略的に示していて、このカセット金型は、
射出成形機(図示省略)へ着脱可能に組付けられる母型1
0と、この母型10へ着脱可能に組付けられるカセット
ユニット20とスライドコアー31,41,51によっ
て構成されている。
【0011】母型10は、射出成形機の可動部へ着脱可
能に組付けられる可動側母型11と、射出成形機の固定
部へ着脱可能に組付けられる固定側母型12と、これら
各母型11,12に組付けられる周知の機能部品(詳細
な説明は省略する)等によって構成されていて、可動側
母型11にはカセットユニット20の可動側カセット2
1を横方向(図2の右方向)にて抜き差し可能に保持する
着脱路A(上下にレールa1,a2を有している)が形成
され、また固定側母型12にはカセットユニット20の
固定側カセット22を横方向(図3の左方向)にて抜き差
し可能に保持する着脱路B(上下にレールb1,b2を
有している)が形成されている。なお、可動側母型11
は、周知のように射出成形機の可動部が固定部に対して
近接・離反移動することにより、固定側母型12に接合
・離反するようになっていて、固定側母型12から離反
したときには、固定側母型12との間に所定の空間が形
成されるようになっている。
【0012】カセットユニット20は、可動側母型11
に着脱可能に組付けられる可動側カセット21と、固定
側母型12に着脱可能に組付けられる固定側カセット2
2と、これら各カセット21,22に組付けられる周知
の機能部品(詳細な説明は省略する)等によって構成され
ていて、各カセット21,22の合わせ面にはスライド
コアー31,41,51とにより製品成形空間S(図1
参照)を形成する所定形状の凹凸面21a,22a(一般
的に、可動側の凹凸面21aをコアーと言い、固定側の
凹凸面22aをキャビティーと言う)がそれぞれ彫って
形成され、また各カセット21,22の側面には取っ手
21b,22bがそれぞれ一体的に設けられている。な
お、製品成形空間Sには、周知のように、固定側母型1
2に形成したスプルーP1と、固定側母型12と固定側
カセット22間に形成したランナーP2と、固定側カセ
ット22に形成したサブスプルーP3およびピンゲート
P4(図1上方のランナー、サブスプルーおよびピンゲ
ートは図示省略)を通して射出成形機から溶融樹脂が供
給されるようになっている。また、各カセット21,2
2は、各位置決めブロック13,14によって各母型1
1,12に固定されるようになっている。
【0013】下方のスライドコアー31は、図2および
図4に示したように、両側に設けた突起31aにて可動
側母型11の下部に設けた上下方向のガイド溝11a
(図5の概略図参照)にスライド可能に組付けられてい
て、ショルダーボルト32とキー33とスプリング34
を用いて可動側母型11の下部に設けたセット用キー溝
11bまたは待避用キー溝11cに固定されるようにな
っている。
【0014】また、スライドコアー31には、図1に示
したようにアンギュラピン15(図3に示したように固
定側母型12に組付けられていて、可動側母型11が固
定側母型12に接合するときに図1にて示したようにス
ライドコアー31を位置決め固定するもの)が進退可能
に嵌入する傾斜した貫通孔31bと、図1にて示したよ
うに先端部にて可動側カセット21の下面に設けた孔2
1cに嵌合するピン35を取付けるための取付孔31c
と、テンプレート(図示省略)を用いて型組状態をチェッ
クするための確認用の穿孔31dを有している。そし
て、スライドコアー31は、カセットユニット20内に
形成される製品成形空間Sとの対向面31eに、製品形
状を形成するための凹凸が形成されている。また、アン
ギュラピン15やショルダーボルト32を外すことで、
スライドコアー31は可動側母型11に対して外すこと
が可能である。
【0015】ショルダーボルト32は、脚部にてスライ
ドコアー31に固着されていて、頚部にてキー33に設
けた長孔33a(図7参照)を貫通しており、頭部にてス
プリング34の下端を係止している。キー33は、長孔
33aを有して先端部にてキー溝11bまたは11cに
嵌合固定される脚部と、把持部を兼ねた頭部によって構
成されていて、図1および図2に示したように脚部の下
面にてスプリング34を係止している。スプリング34
は、圧縮コイルスプリングであって、所定量圧縮した状
態にて組付けられており、可動側母型11が固定側母型
12から離反したときにはスライドコアー31をキー3
3の上面に圧接させてキー33がキー溝11bまたは1
1cから抜けないようにする。なお、図1および図2に
示した状態は可動側母型11が固定側母型12に接合し
ているときのものであり、この状態ではスライドコアー
31がアンギュラピン15によって上方に押動されてい
てスライドコアー31はキー33の上面から所定量離れ
ている。
【0016】上方のスライドコアー41は、図1および
図2から明らかなように下方のスライドコアー31に対
して対称形状に形成されていて、両側に設けた突起41
aにて可動側母型11の上部に設けた上下方向のガイド
溝11dにスライド可能に組付けられていて、ショルダ
ーボルト42とキー43とスプリング44を用いて可動
側母型11の上部に設けたセット用キー溝11eまたは
待避用キー溝11fに固定されるようになっている。な
お、ショルダーボルト42,キー43およびスプリング
44の各構成・機能は、上記したショルダーボルト3
2,キー33およびスプリング34の各構成・機能と同
じであるため、その説明は省略する。
【0017】また、スライドコアー41には、図1に示
したようにアンギュラピン16(図3に示したように固
定側母型12に組付けられていて、可動側母型11が固
定側母型12に接合するときに図1にて示したようにス
ライドコアー41を位置決め固定するもの)が進退可能
に嵌入する傾斜した貫通孔41bと、図1にて示したよ
うに先端部にて可動側カセット21の上面に設けた孔2
1dに嵌合するピン45を取付けるための取付孔41c
と、テンプレート(図示省略)を用いて型組状態をチェッ
クするための確認用の穿孔41dを有している。そし
て、スライドコアー41は、カセットユニット20内に
形成される製品成形空間Sとの対向面41eに、製品形
状を形成するための凹凸が形成されている。また、アン
ギュラピン16やショルダーボルト42を外すことで、
スライドコアー41は可動側母型11に対して外すこと
が可能である。
【0018】中央のスライドコアー51は、上下に設け
た突起51aにて可動側母型11の上部に設けた上下方
向のガイド溝11gにスライド可能に組付けられてい
て、ショルダーボルト52とキー53とスプリング54
を用いて可動側母型11の中央部に設けたセット用キー
溝11hに固定されるようになっている。なお、ショル
ダーボルト52,キー53およびスプリング54の各構
成・機能は、上記したショルダーボルト32,キー33
およびスプリング34の各構成・機能と同じであるた
め、その説明は省略する。
【0019】また、スライドコアー51には、一対のア
ンギュラピン17、18(図3に示したように固定側母
型12に組付けられていて、可動側母型11が固定側母
型12に接合するときにスライドコアー51を位置決め
固定するもの)が進退可能に嵌入する傾斜した一対の貫
通孔51bと、図2にて示したように先端部にて可動側
カセット21の側面に設けた孔21eに嵌合するピン5
5を取付けるための取付孔51cと、テンプレート(図
示省略)を用いて型組状態をチェックするための確認用
の穿孔51dを有している。そして、スライドコアー5
1は、カセットユニット20内に形成される製品成形空
間Sとの対向面51eに、製品形状を形成するための凹
凸が形成されている。また、アンギュラピン17,18
やショルダーボルト52を外すことで、スライドコアー
51は可動側母型11に対して外すことが可能である。
図示省略のテンプレートは、例えば透明の樹脂板または
アルミ板であって、各スライドコアー31,41,51
に設けた各穿孔31d,41d,51d(着色等のマー
クであってもよい)と照合するマークが所定位置に施さ
れている。
【0020】上記のように構成した本実施形態において
は、射出成形機に組付けた母型10にカセットユニット
20を組付けた状態にて、スライドコアー31,41,
51を母型10の可動側母型11にセット位置にて固定
すれば、射出成形機の可動部を固定部に向けて近接移動
させて可動側母型11を固定側母型12に接合させるこ
とにより、図1に示したようにカセットユニット20と
スライドコアー31,41,51によって製品成形空間
Sを形成することが可能であり、射出成形機から製品成
形空間Sに溶融樹脂を供給充填することにより製品を成
形することが可能である。
【0021】また、射出成形機の可動部を固定部から離
反移動させて可動側母型11を固定側母型12から離反
させた状態にて、上下のスライドコアー31,41を可
動側母型11のセット位置から待避位置にスライド移動
して固定すれば、カセットユニット20の母型10に対
する着脱路A,Bが確保されるため、かかる状態にてカ
セットユニット20を交換することが可能である。カセ
ットユニット20の交換後には、各スライドコアー3
1,41を可動側母型11の待避位置からセット位置に
スライド移動して固定する。
【0022】上記した各スライドコアー31,41のセ
ット位置から待避位置(または待避位置からセット位置)
への移動は、各キー33,43をセット用キー溝11
b,11e(待避用キー溝11c,11f)から抜き出し
て、各スライドコアー31,41を各キー33,43と
ともに一体的にスライド移動させ、各キー33,43を
待避用キー溝11c,11f(セット用キー溝11b,
11e)に差し込むといった一連の作業(工具レスの作
業)にて容易に行うことができる。
【0023】また、カセットユニット20の交換は、各
位置決めブロック13,14を抜き出した状態にて、使
用済の可動側カセット21と固定側カセット22を可動
側母型11と固定側母型12から各カセットガイドレー
ル61,62に沿って抜き出し、また次に使用される可
動側カセット21と固定側カセット22を可動側母型1
1と固定側母型12に各カセットガイドレール61,6
2に沿って差し込んだ状態にて、各位置決めブロック1
3,14を差し込んで各カセット21と22を各母型1
1と12に固定することにより行われる。なお、可動側
カセット21と固定側カセット22の抜き出しと差し込
みは、各取っ手21b,22bを手でもって行うことに
よりなされる。
【0024】ところで、本実施形態のカセット金型にお
いては、スライドコアー31,41,51を可動側母型
11に組付けるようにしたため、可動側カセット21と
固定側カセット22等からなるカセットユニット20に
はスライドコアー31,41,51の保持部が不要とな
って、カセットユニット20の小型・軽量化を図ること
ができ、これによってカセットユニット20のハンドリ
ング(手での作業性、例えば型交換時の作業性や型搬送
時および型収納時の作業性等)を向上させることができ
る。
【0025】また、本実施形態のカセット金型において
は、カセットユニット20を母型10に組付けた状態に
て、スライドコアー31,41,51を可動側母型11
に対して着脱可能としてあるため、スライドコアー3
1,41,51の製品成形部(製品成形空間Sに露呈す
る部位)による製品形状のみが異なる場合において、カ
セットユニット20を母型10に組付けた状態にて該当
するスライドコアー31,41,51のみを交換するこ
とができて、型交換の作業を極めて容易に行うことがで
きる。
【0026】また、本実施形態のカセット金型において
は、各スライドコアー31,41,51と可動側カセッ
ト21の組み合わせが一致したときに嵌合するピン3
5,45,55と各孔21c,21d,21eを設け
て、各スライドコアー31,41,51が可動側カセッ
ト21にセット位置にて固定されるとき(詳細には、セ
ット位置に向けてスライド移動されるとき)に各ピン3
5,45,55が各孔21c,21d,21eに嵌合す
るようにしたため、可動側カセット21を組付けた可動
側母型11に対する各スライドコアー31,41,51
の誤組付時(間違ったスライドコアー31,41,51
を可動側母型11に組付けるとき)に各スライドコアー
31,41,51のセット位置への固定を可動側カセッ
ト21によって防止(ピンが孔に嵌合しないことによっ
て防止)できて、カセットユニット20とスライドコア
ー31,41,51の誤組付(間違ったカセットユニッ
ト20の母型10への誤組付、或いは間違ったスライド
コアー31,41,51の母型10への誤組付)を型組
の途中で防止することができる。
【0027】また、本実施形態のカセット金型において
は、図2に示したように可動側カセット21に嵌入して
係合する各スライドコアー31,41,51の可動側母
型11へのセット状態(型組状態)をテンプレート(各ス
ライドコアー31,41,51に設けた各穿孔31d,
41d,51dと照合するマークを所定位置に施してな
る板)にて視認可能としたため、テンプレートにてカセ
ットユニット20と各スライドコアー31,41,51
の誤組付を視覚によって確認することができて、カセッ
トユニット20と各スライドコアー31,41,51の
型組ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるカセット金型の全体を概略的に
示す縦断正面図である。
【図2】 図1に示した可動側部材の合わせ面側から見
た側面図である。
【図3】 図1に示した固定側部材の合わせ面側から見
た側面図である。
【図4】 図2に示した上下のスライドコアー単体の正
面図である。
【図5】 図2に示した可動側母型の下方に設けたガイ
ド溝とセット用キー溝と待避用キー溝を概略的に示す斜
視図である。
【図6】 図2に示したキー単体の正面図である。
【図7】 図2に示したキー単体の平面図である。
【図8】 図2に示したキー単体の側面図である。
【符号の説明】 10…母型、11…可動側母型、11b,11e…セッ
ト用キー溝、11c,11f…待避用キー溝、12…固
定側母型、20…カセットユニット、21…可動側カセ
ット、21c,21d,21e…孔、22…固定側カセ
ット、31,41,51…スライドコアー、31d,4
1d,51d…穿孔、32,42,52…ショルダーボ
ルト、33,43,53…キー、34,44,54…ス
プリング、35,45,55…ピン、A,B…着脱路、
S…製品成形空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茅野 和弘 静岡県浜松市青屋町283 ヤマハファイン テック株式会社内 (72)発明者 佐藤 治身 静岡県浜松市青屋町283 ヤマハファイン テック株式会社内 (72)発明者 吉村 東 静岡県浜松市青屋町283 ヤマハファイン テック株式会社内 (72)発明者 河合 正俊 静岡県浜松市青屋町283 ヤマハファイン テック株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AP19 AP20 CA11 CB01 CK43 CK54 CL01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機へ着脱可能に組付けられる母
    型と、この母型へ着脱可能に組付けられて製品成形空間
    をスライドコアーとにより形成するカセットユニットか
    らなるカセット式金型において、前記スライドコアーを
    前記母型にセット位置または待避位置にて固定可能に組
    付けて、セット位置では前記スライドコアーの製品成形
    部が前記カセットユニット内に進入して前記製品成形空
    間を形成し、待避位置では前記スライドコアー全体が前
    記カセットユニットから退出して前記カセットユニット
    の前記母型に対する着脱路が確保されるようにしたこと
    を特徴とするカセット式金型。
  2. 【請求項2】 前記カセットユニットを前記母型に組付
    けた状態にて、前記スライドコアーを前記母型に対して
    着脱可能としたことを特徴とする請求項1記載のカセッ
    ト式金型。
  3. 【請求項3】 前記スライドコアーが前記母型にセット
    位置にて固定されるときに嵌合する凹凸部を前記スライ
    ドコアーと前記カセットユニットに設けたことを特徴と
    する請求項1記載のカセット式金型。
  4. 【請求項4】 前記カセットユニットおよび前記スライ
    ドコアーの前記母型へのセット状態をテンプレートにて
    視認可能としたことを特徴とする請求項1記載のカセッ
    ト式金型。
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