JP2001001244A - レンズ芯出装置 - Google Patents

レンズ芯出装置

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JP2001001244A
JP2001001244A JP11173996A JP17399699A JP2001001244A JP 2001001244 A JP2001001244 A JP 2001001244A JP 11173996 A JP11173996 A JP 11173996A JP 17399699 A JP17399699 A JP 17399699A JP 2001001244 A JP2001001244 A JP 2001001244A
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JP
Japan
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lens
holder
suction cup
coil spring
centering device
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JP11173996A
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English (en)
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Ryosuke Sato
良介 佐藤
Hisanori Akiyama
久則 秋山
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Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズに対してレンズ加工保持具を常に略一
定の押付力で押付けることができ、レンズの破損を未然
に防止する。 【解決手段】 ブロッキングアーム10にレンズ加工保
持具1を保持する保持機構84を取付ける。この保持機
構84を、ケース86と、レンズホルダー88と、この
ホルダー88をレンズ方向に付勢する圧縮コイルばね8
9等で構成し、この圧縮コイルばね89によって過大な
押圧力を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未加工の眼鏡レン
ズを眼鏡フレームの形状情報や処方値や加工情報等の諸
条件に基づいて切削する加工装置に取付けるために、眼
鏡レンズの加工基準位置とレンズ加工保持具の中心を一
致させ、前記レンズ加工保持具を眼鏡レンズの光学中心
位置に取付けるレンズ芯出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】眼鏡を作製する場合、まず装用者の検眼
を行い、レンズの処方値を決定する。次に、この処方値
が決定すると、装用者が選択したフレーム形状に応じ
て、所定の加工条件を考慮しながら未加工の眼鏡レンズ
(未加工レンズともいう)の光学的レイアウト(遠用光
学中心や近用光学中心位置、度数、乱視軸等)の調整を
行い、荒摺り、ヤゲン加工等の複数の加工工程を経て未
加工レンズを、フレームに枠入れされたレンズの光学中
心の位置が装用者の両眼の位置と正しく一致するように
フレーム形状に縁摺り加工する。
【0003】レンズ加工装置の加工制御データは、レン
ズの光学中心位置かフレームの幾何学中心位置かまたは
これらの位置からの相対的位置を基準に作成されてい
る。したがって、その加工前には、レンズ芯出装置(軸
出装置またはレンズブロッカーともいう)を使用して未
加工レンズの光学中心位置、乱視軸の方向等の光学的レ
イアウトを検出し、それに基づいてその加工基準位置に
レンズ加工保持具を取付ける。
【0004】この種のレンズ芯出装置としては、例えば
実開昭60−165141号に開示されたレンズ加工用
レイアウト装置が知られている。このレイアウト装置
は、未加工レンズの被吸着面を常に水平に保つジンバル
機構(レンズ支持機構)と、未加工レンズを照射しスク
リーンに投影する照明手段と、未加工レンズの光学的レ
イアウトを検出・調整する機構と、検出・調整が終了し
た未加工レンズにレンズ加工保持具を取付ける機構等を
備えている。
【0005】図5は従来のレンズ加工保持具の取付構造
を示す断面図である。同図において、1はレンズ加工保
持具で、このレンズ加工保持具1は、SUS等の金属に
よって形成された保持具本体1Aと、この保持具本体1
Aの下端に一体的に設けられたサクションカップ1Bと
で構成されている。保持具本体1Aの上面中央には、角
形の嵌合溝2が形成されている。サクションカップ1B
は、ゴム等の弾性材によって截頭円錐形に形成され、下
面が凹部3を有して未加工レンズ4の吸着面を形成して
いる。このようなレンズ加工保持具1は、サクションカ
ップガイド受け5内にサクションカップガイド6を介し
て組み込まれたサクションカップ軸7に下方から嵌合さ
れ、保持機構8によって着脱自在に保持される。
【0006】前記サクションカップガイド受け5は、下
面に前記サクションカップガイド6が嵌合する不貫通穴
9を有し、ブロッキングアーム10の先端部に設けた取
付穴11に上端部が下方から嵌合され、ビス12によっ
て固定されている。
【0007】前記サクションカップ軸7は、サクション
カップガイド6の内部に組み込まれており、下面中央に
前記保持具本体1Aの嵌合溝2が嵌合する断面矩形の突
状体13を有している。
【0008】前記保持機構8は、スチールボール14
と、このスチールボール14を前記保持具本体1Aに押
付ける圧縮コイルばね15と、この圧縮コイルばね15
の付勢力を調整する調整ねじ16とを備え、前記サクシ
ョンカップガイド6の下端側に設けたフランジ部6A内
に組み込まれている。前記スチールボール14は、保持
具本体1Aをサクションカップガイド6の下端開口部に
差し込んで前記嵌合溝2と突状体9を嵌合させると、保
持具本体1Aの外周面に前記スチールボール14が接
触、押圧されてレンズ加工保持具1を係止し、サクショ
ンカップ軸7からの脱落を防止する。
【0009】このようなレンズ加工保持具1を備えたレ
ンズ芯出装置において、ブロッキングアーム10を押下
げてサクションカップ1Bを未加工レンズ4の表面に押
付けると、サクションカップ1Bの下端部が径方向外方
に弾性変形して凹部3の内面を含む下面全体がレンズの
表面に密着するため、未加工レンズ4を吸着保持するこ
とができる。しかる後、未加工レンズ4を吸着保持した
レンズ加工保持具1をサクションカップ軸7から取り外
して縁摺り加工装置のレンズ保持部に装着し、レンズの
縁摺り加工を行なう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のレンズ
芯出装置におけるレンズ加工保持具1による未加工レン
ズ4の吸着保持は、作業者が手動でブロッキングアーム
10を押し下げてサクションカップ1Bを未加工レンズ
4に押付けることによって行なっていた。したがって、
サクションカップ1Bの押付け加減は、作業者の勘と経
験に依存するものであった。この場合、プラス強度レン
ズのようにレンズ中心厚が厚いレンズは押圧による耐久
強度には問題ないが、マイナス強度レンズで中心厚が薄
いレンズは押圧による耐久強度が低いため、過大な押圧
力で押付けるとレンズにひびが入ったり、破損するとい
う問題があった。
【0011】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、レンズ
に対してレンズ加工保持具を常に略一定の押付力で押付
けることができ、レンズの破損を未然に防止するように
したレンズ芯出装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、眼鏡レンズの加工基準位置とレンズ加
工保持具の中心を一致させ、前記レンズ加工保持具によ
って前記眼鏡レンズを吸着保持するレンズ芯出装置にお
いて、上下動自在なブロッキングアームに取付けられた
ケースと、このケース内に摺動自在に嵌挿され前記レン
ズ加工保持具を着脱自在に保持するレンズホルダーと、
このレンズホルダーをレンズ方向に付勢する付勢手段と
を備えたことを特徴とする。
【0013】第2の発明は、上記第1の発明において、
付勢手段を弾性体で構成し、この弾性体の弾性力を調整
する調整機構と、レンズホルダーの回転を防止する回転
防止機構を備えたことを特徴とする。
【0014】本発明において、付勢手段はレンズ加工保
持具が眼鏡レンズに過大な押圧力で押付けられたときの
反力を吸収する。したがって、レンズに加わる押圧力を
略一定にすることができる。付勢手段としては、ばね、
ゴム、クッション材等の弾性体を用いることができる。
弾性体の中でもばねが望ましく、理想的には圧縮コイル
ばねが望ましい。ばねの場合は、ケース内に組み込まれ
るものに限らず、ケースに外付けされるものであっても
よい。調整機構としては、ケースに螺合されるキャップ
や調整ねじで構成することができる。回転防止機構とし
ては、キーや長穴とピン等で構成することができる。ま
た、レンズホルダーの断面形状を円形以外の形状、例え
ば楕円形、多角形等にしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るレ
ンズ芯出装置の一実施の形態を示すレンズレイアウト時
の外観斜視図、図2は同装置の一部構成部品を省略して
示すレンズレイアウト時の平面図、図3は同装置のレン
ズブロッキング時の断面図、図4(a)、(b)、
(c)はレンズ加工保持具の正面図、断面図および背面
図である。なお、図中従来技術の欄で示した構成部材と
同一または同等のものについては同一符号をもって示
す。
【0016】図1〜図3において、レンズ芯出装置20
は、テーブル上に設置される本体21を備えている。本
体21の上面の前端部中央には、本体21の内外を連通
させる円筒状の取付部22が一体に突設されており、こ
の円筒部22の内部に未加工の眼鏡レンズ(以下、未加
工レンズという)4を下方から照射する照明手段として
のハロゲンバルブ23が取付板24を介して組み込ま
れ、電源コード25に接続されている。また、前記円筒
部22の上端開口部には、上方に向かって拡径する円錐
形の支持筒26の下端に設けた円筒部26aが嵌合され
ており、この支持筒26の上端開口部には下方に向かっ
て拡径する円錐形のレンズ筒27が複数個のボルト28
によって固定されている。支持筒26とレンズ筒27と
によって形成される内部空間29には、前記未加工レン
ズ4を支持しその被吸着面を常に水平に保つレンズ支持
機構30の一部構成部材が組み込まれている。
【0017】前記レンズ支持機構30は、同一平面上で
交差する2軸(カルダン軸)を用いて揺動板を直交する
2方向に揺動自在に支持する機構(ジンバル機構)を採
用したもので、透光性を有するガラス、合成樹脂等によ
って形成された円板状の揺動板31と、この揺動板31
の外周を取り囲む首振り環32とを備え、これら両部材
を、同一平面上で直交しかつその軸線が両部材の中心を
通る2軸(33,34)によって揺動自在に軸支してい
る。2軸のうち第1の軸33は、首振り環32に対向し
て設けた一対の支持ピンからなり、前記揺動板31を揺
動自在に軸支している。第2の軸34は前記支持筒26
の内面に対向して設けた一対の支持ピンからなり、前記
首振り環32を前記揺動板31の揺動方向と直交する方
向に揺動自在に軸支している。
【0018】また、前記レンズ支持機構30は、前記揺
動板31上に配置され前記未加工レンズ4の下面を支持
する3本のサポート36を備えている。これらのサポー
ト36は全て同一長さで、前記揺動板31の中心を中心
とする同一円周上に周方向に等距離離間するように配置
されている。そして、これらのサポート36は、前記レ
ンズ筒27の上端開口部に取付けたコンデンサレンズ3
7に設けられている3つの貫通穴38をそれぞれ摺動自
在に貫通して上端がコンデンサレンズ37の上方に突出
している。
【0019】前記コンデンサレンズ37の上方には、未
加工レンズ4を上方から押圧し前記サポート36に押付
けるレンズ押え板40が配設されている。このレンズ押
え板40は、本体21の前後方向に長く延在して後端部
が後述する外筒体42に複数個のボルト41によって固
定されており、前端部に未加工レンズ4のブロッキング
(吸着保持)時にレンズ加工保持具1が上方から挿入さ
れる挿通孔43を有している。この挿通孔43は、中心
が前記コンデンサレンズ37の中心、言い換えればレン
ズ支持機構30の中心と一致するように形成されてい
る。また、レンズ押え板40の下面で前記挿通孔43の
周囲には、3つのレンズ押えピン44が前記各サポート
36と正対する位置にそれぞれ設けられている。
【0020】前記未加工レンズ4は、前記レンズ押え板
40を上方に待避させた状態で前記サポート36の上に
凹面を下にして載置され、光学的レイアウトを行った
後、前記レンズ押え板40の下降によって前記サポート
36に押付けられる。
【0021】このようなレンズ支持機構30によって眼
鏡レンズ4を保持すると、3つのレンズ押えピン44に
よって囲まれた表面部分を水平に保つことができるの
で、未加工レンズ4のブロッキングを確実に行なうこと
ができる。すなわち、3つのレンズ押えピン44によっ
て囲まれたレンズ表面が水平であると、レンズ加工保持
具1を垂直に下降させてレンズ表面に圧着したとき、レ
ンズ加工保持具1が滑って吸着位置がずれたり、またレ
ンズ加工保持具1が未加工レンズ4に対して傾いて取付
けられることがなく、所定の被吸着位置を確実に吸着保
持することができる。
【0022】前記レンズ支持機構30によって保持され
る未加工レンズ4の表面には、レイアウト時に用いられ
る3つの印点46(46a,46b,46c)が表示さ
れている。これらの印点46a,46b,46cは、図
2に示すように未加工レンズ4の光学中心を通る直線上
に所定の間隔をおいて設けられ、中央の印点46bが光
学中心と一致している。
【0023】未加工レンズ4の上方には、未加工レンズ
4のレイアウトを行なう検出、調整機構47が配設され
ている。この検出、調整機構47は、後端部が前記外筒
体42に対して水平方向に90°回転自在に取付けられ
たスケール取付板50を備えている。このスケール取付
板50は矩形に形成されて前端部に円形の穴51を有
し、この穴51には透光性を有する材料によって形成さ
れ前記ハロゲンバルブ23の点灯によって未加工レンズ
4が投影されるスクリーン52がはめ込まれている。ま
た、スケール取付板50の下面前端部には、同じく透光
性を有する材料によって形成されたスケール53と、滑
り板54が取付けられている。スケール53は、スケー
ル取付板50と滑り板54との間にスケール取付板50
の長手方向と直交する方向に移動可能に取付けられ、表
面に十字線55と偏芯量を表示する目盛56が表示され
ている。このようなスケール53は、十字線55の中心
(交点)がスクリーン52の中心と一致するように調整
される。前記滑り板54は、スケール取付板50の回動
時に前記レンズ押え板40の上面を摺動する。
【0024】未加工レンズ4のレイアウト時において、
前記スケール取付板50は図2に実線で示すレイアウト
位置に保持される。この状態において、スケール取付板
50は、その長手方向がレンズ芯出装置20の前後方向
と一致し、スクリーン52の中心が前記レンズ支持機構
30の中心と一致しており、電源スイッチ57をONに
してハロゲンバルブ23を点灯すると未加工レンズ4が
スクリーン52に投影される。そして、未加工レンズ4
のレイアウトが行われる。このレイアウトは、先ずスケ
ール53を動かして所定の偏心量(上下、左右)にスケ
ール53上の目盛56を合わせる。次に、後述するレバ
ー60の操作によって前記レンズ押え板40を上昇させ
てレンズ押えピン44によるレンズの押圧状態を解除
し、未加工レンズ4を移動させて前記印点46a,46
b,46cを十字線55の水平線上に位置させ、印点4
6bを十字線55の中心に重ね合わせる。次に、この状
態においてレンズ押え板40を下降させてレンズ押えピ
ン44をレンズ表面に押付ける。そして、スケール取付
板50を図2において左方に90°回転させて二点鎖線
で示す待避位置に待避させ、もってレンズのレイアウト
操作を終了する。
【0025】前記本体21の上面後端部には主軸61が
立設されており、この主軸61に前記外筒体42が内筒
体62を介して上下動自在に嵌装されている。主軸61
の下端に一体に設けた小径部61aは、前記本体21の
上面に形成した挿通孔64に挿通されてダブルナット6
5によって本体21の内面に固定され、かつビス66に
よって回転が阻止されている。一方、主軸61の上端に
設けた小径部61bは、内筒体62を貫通して上方に延
在し、その上端部に支点受け67が図示しないベアリン
グを介して回転自在に取付けられている。
【0026】前記内筒体62は、前記主軸61および外
筒体42に対して上下動自在で、かつ一定量下降すると
キー70によって回転が阻止されるように構成されてい
る。この内筒体62の上端部は、前記外筒体42の上方
に延在し、その上端にブロッキングアーム10が取付け
られている。また、内筒体62の外筒体42から突出す
る上端部は、前記ブロッキングアーム10の下面に設け
た筒状のばねカバー71によって覆われている。ばねカ
バー71の下端部は、前記外筒体42に挿入されてい
る。そして、前記外筒体42、内筒体62およびばねカ
バー71の間に形成された環状の隙間には、圧縮コイル
ばね72が弾装されており、これによって外筒体42を
前記本体21の上面に押付け、内筒体62およびブロッ
キングアーム10を上方に付勢し、通常はブロッキング
アーム10を図3に二点鎖線で示すように支点受け67
の下面に押付けている。
【0027】前記本体21にはさらに前記外筒体42を
押し上げる押上げ機構74が設けられている。この押上
げ機構74は、前記未加工レンズ4を前記サポート36
上に載置するとき、レイアウトするときおよびブロッキ
ング操作が終了してレンズ加工保持具1をブロッキング
アーム10から取外すときに外筒体42を前記圧縮コイ
ルばね72に抗して押し上げてレンズ押え板40を上方
に一時待避させるためのもので、前記レバー60と、こ
のレバー60によって押し上げられ前記外筒体42を突
上げる突上げ棒75と、レバー60を付勢する引張りコ
イルばね76等を備えている。
【0028】前記レバー60は、前半部が前記本体21
から外部に突出し、中間部が軸77によって上下方向に
回動自在に軸支され、後端部が引張りコイルばね76に
よって前記突上げ棒75の下端に圧接されている。この
引張りコイルばね76の張力は、前記圧縮コイルばね7
2の弾撥力より小さく設定されている。
【0029】前記支点受け67は、前記スケール取付板
50に連結棒78によって連結されることにより、スケ
ール取付板50と一体に回動するように構成されてい
る。また、支点受け67は水平な軸80を備え、この軸
80によって未加工レンズ4のブロッキング時に前記ブ
ロッキングアーム10を押し下げるレバー81の後端側
を上下方向に回動自在に軸支している。
【0030】前記ブロッキングアーム10は、後端側が
前記内筒体62の上端部に取付けられ、前端部にレンズ
加工保持具1を着脱自在に保持する保持機構84が取付
けられている。
【0031】前記レンズ加工保持具1は、図5に示した
従来品と全く同一であり、図4に示すように金属製の保
持具本体1Aと、この保持具本体1Aの下端に一体的に
設けられたサクションカップ1Bとで構成されている。
保持具本体1Aは、上面中央に形成された角形の嵌合溝
2を有している。サクションカップ1Bは、ゴム等の弾
性材によって截頭円錐形に形成され、未加工レンズ4の
吸着面を形成する下面中央に凹部3が形成されている。
【0032】前記保持機構84は、前記ブロッキングア
ーム10の前端部に設けた取付孔85に下方から嵌合さ
れビス止めされた両端開放のケース86と、このケース
86内に摺動自在に嵌挿されたレンズホルダー88と、
このレンズホルダー88の下面に設けた不貫通孔内に固
定されたフランジ付きのサクションカップガイド6と、
このサクションカップガイド6内に固定されたサクショ
ンカップ軸7と、前記レンズホルダー88を下方に付勢
する付勢手段としての圧縮コイルばね89等を備えてい
る。前記ケース86の周面には軸線方向に長い長穴90
が形成されており、この長穴90に前記レンズホルダー
88の外周に突設した抜け止めピン91を摺動自在に挿
通することにより、前記レンズホルダー88がケース8
6から脱落するのを防止している。
【0033】また、レンズホルダー88は、回転防止機
構92によって回転が防止されている。この回転防止機
構92は、ケース86の周面に設けた長穴93と、レン
ズホルダー88の外周に設けられ前記長穴93に挿入さ
れたキー94とで構成されている。また、前記長穴90
とピン91も回転防止機構として機能する。回転防止機
構92としては、この他、ケース86の内形とレンズホ
ルダー88の外形を、楕円、四角形等の円形以外の形状
にしてもよい。
【0034】前記ケース86の上端開口部にはキャップ
95が螺合されており、これによって前記圧縮コイルば
ね89の弾撥力を調整する調整機構を形成している。前
記圧縮コイルばね89は、前記レンズホルダー88の上
面に突設したピン96に装着され、上端が前記キャップ
95の内面に設けたばね受部97に圧接され、下端が前
記レンズホルダー88の上面に圧接されている。このよ
うに、レンズホルダー88を上下動自在とし、圧縮コイ
ルばね89によって下方に付勢しておくと、サクション
カップ1Bが未加工レンズ4に過大な押圧力で押付けら
れたとき、圧縮コイルばね89が圧縮して過大な押圧力
を吸収するため、過大圧力による未加工レンズ4の破損
を防止することができる。ここで、本実施の形態におい
ては、圧縮コイルばね89をケース86内に弾装した例
を示したが、これに限らずケース86の外側に設けるこ
とも可能である。
【0035】前記サクションカップガイド6のフランジ
部6Aには、スチールボール14,圧縮コイルばね15
および調整ねじ16とからなる保持機構8が組み込まれ
ており、これによって前記レンズ加工保持具1を着脱自
在に保持している。スチールボール14を付勢する圧縮
コイルばね15の付勢力は、調整ねじ16によって調整
される。
【0036】図1および図3において、前記ブロッキン
グアーム10の上面後端部には、前記レバー81によっ
て押し下げられる第1の当り板100が固定されてい
る。この第1の当り板100は左右一対からなり、前記
支点受け67の両側で前記レバー81の内側に位置する
ように設けられている。このため、レバー81の左右の
内側面は、各当り板100の外側面と僅かな隙間を保っ
て対向している。前記スケール取付板50をレイアウト
位置から待避位置に待避または待避位置からレイアウト
位置に移動させたとき、前記ブロッキングアーム10は
前記支点受け67と一体に回転する。
【0037】また、ブロッキングアーム10の上面で前
記第1の当り板100より前方には、ブロッキングアー
ム10の下降終了直前においてレバー81によって押し
下げられる第2の当り板101が固定されている。この
ような第2の当り板101を設けると、サクションカッ
プ1Bを未加工レンズ4の上面に押付けたとき、レバー
81の撓みが少なく、サクションカップ1Bを未加工レ
ンズ4の上面に確実に押付けることができる。すなわ
ち、レバー81の中間部で第1の当り板100を押圧し
てブロッキングアーム10を押し下げると、レバー81
は第1の当り板100との当接部を支点として前端側が
下方に撓むため、レバー81の操作力をサクションカッ
プ1Bに確実に伝えることができず、レバー81の強度
を増大させる必要がある。そこで、第2の当り板101
を設け、これをブロッキングアーム10の下降終了直前
に押し下げるようにすると、レバー81の支点位置が第
2の当り板101との当接部となるため撓むことがな
く、サクションカップ1Bを未加工レンズ4に確実に押
付けることができる。
【0038】本発明に係るレンズ芯出装置20において
は、サクションカップ1Bが未加工レンズ4に過大な押
圧力で押付けられたとき、圧縮コイルばね89によって
過大な押圧力を吸収するように構成したので、作業者の
勘や経験に依存せず常に略一定の押圧力で押付けること
ができ、未加工レンズ4の破損を防止することができ
る。また、レンズ耐久強度が弱いレンズであってもキャ
ップ95を回して上下させ圧縮コイルばね89の付勢力
をその厚さに応じた付勢力に変えることにより、破損す
ることなる確実に吸着保持することができる。
【0039】なお、上記した実施の形態においては、レ
ンズホルダー88を付勢する手段として、付勢力の調整
が容易な圧縮コイルばね89を用いたが、これに限らず
ゴム、フェルト等の等の弾性体を用いてもよい。また、
本実施の形態ではレンズ加工保持具としてサクションカ
ップを用いたが、これに限らずレンズ保持構造としては
適宜選択でき、例えば実開平6−23852号公報に示
すようなレンズ接触面に保護シールと刻み歯を設けた構
造のものであってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンズ
芯出装置によれば、過大な押圧力を吸収する構造を採用
したので、ブロッキングアームを押し下げる力が作業者
によって異なっても略一定の押圧力でレンズ加工保持具
を眼鏡レンズに押付けることができ、レンズの破損を防
止することができる。また、作業の安定性および作業能
率を向上させることができる。さらに、構造が簡単で、
既存の製品に対してもブロッキングアームに保持機構を
取付けることで簡単に改造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るレンズ芯出装置の一実施の形態
を示すレンズレイアウト時の外観斜視図である。
【図2】 同装置の一部構成部品を省略して示すレンズ
レイアウト時の平面図である。
【図3】 同装置のレンズブロッキング時の断面図であ
る。
【図4】 (a)、(b)、(c)はレンズ加工保持具
の正面図、断面図および背面図である。
【図5】 従来のレンズ加工保持具の取付構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1…レンズ加工保持具、1B…サクションカップ、4…
眼鏡レンズ、6…サクションカップガイド、7…レンズ
カップ軸、10…ブロッキングアーム、84…保持機
構、86…ケース、88…レンズホルダー、89…圧縮
コイルばね、92…回転防止機構、95…キャップ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡レンズの加工基準位置とレンズ加工
    保持具の中心を一致させ、前記レンズ加工保持具によっ
    て前記眼鏡レンズを吸着保持するレンズ芯出装置におい
    て、 上下動自在なブロッキングアームに取付けられたケース
    と、このケース内に摺動自在に嵌挿され前記レンズ加工
    保持具を着脱自在に保持するレンズホルダーと、このレ
    ンズホルダーをレンズ方向に付勢する付勢手段とを備え
    たことを特徴とするレンズ芯出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ芯出装置におい
    て、 付勢手段をばねで構成し、このばねの力を調整する調整
    機構と、レンズホルダーの回転を防止する回転防止機構
    を備えたことを特徴とするレンズ芯出装置。
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