JP2001001205A - 鋳造粗材のバリ取り装置 - Google Patents

鋳造粗材のバリ取り装置

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JP2001001205A JP11171270A JP17127099A JP2001001205A JP 2001001205 A JP2001001205 A JP 2001001205A JP 11171270 A JP11171270 A JP 11171270A JP 17127099 A JP17127099 A JP 17127099A JP 2001001205 A JP2001001205 A JP 2001001205A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋳造粗材の方案部切断と多方向に向けて発生し
ているバリの削り取りを1基の加工機により実施できる
鋳造粗材のバリ取り装置を提供することを目的とする。 【解決手段】3軸移動可能にされた回転ユニット5の外
側に、方案部切断用加工具7とバリ切削用加工具8とを
取替えるATC取替機9を配置し、回転ユニット5の対
向側に鋳造粗材6の方案部切断用の固定テ−ブル10と
バリ切削用の変位テ−ブル機構11とを間隔をおいて配
設した構成にした鋳造粗材のバリ取り装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋳造されて取り出し
されたばかりの鋳造粗材の一端側に接続している方案部
(湯口ゲ−ト)を切断除去すると共に鋳造粗材に発生し
ているバリを削り取るバリ取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のシリンダブロック等の鋳
造粗材には型の見切り面に多方向に向けてバリが発生し
ていると共に一端側には鋳込みのための方案部(湯口ゲ
−ト)が接続されている。このような鋳造粗材のバリ取
りは、バリ取り作業を精確に行わないと仕上げ不良が出
ることから、まず方案部切断機により鋳造粗材から方案
部を切断除去して鋳造粗材のバリ取り基準座を出し、こ
のバリ取り基準座の出された鋳造粗材をバリ取り機に掛
けてバリ取りを精確に行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような鋳造粗材
のバリ取りは、一般には方案部切断用の切断機と多方向
に向けて発生しているバリを削り取るバリ取り機との2
基の加工機が使用されていて設備コストが嵩む問題があ
った。本発明は上記の問題に鑑みて成されたもので、鋳
造粗材の方案部切断と多方向に向けて発生しているバリ
の削り取りを1基の加工機により実施できる鋳造粗材の
バリ取り装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明における鋳造粗材のバリ取り装置は、3軸直
交座標のZ軸に平行に設けられてその先端に方案部切断
加工具及びバリ切削工具を着脱させるスピンドルを取付
けた回転ユニットを3軸移動制御可能に設け、該回転ユ
ニットにおけるスピンドルのX軸に沿った外側に、方案
部切断用加工具とバリ切削用加工具を前記スピンドルに
取替え着脱させるATC取替機を配設し、前記回転ユニ
ットの対向外側に固定テ−ブルと変位テ−ブル機構とを
前記回転ユニットのX軸方向に間隔をおいて配設し、前
記固定テ−ブルは、鋳造粗材の方案部を前記回転ユニッ
トのスピンドル側に向けて固定する支持テ−ブルにさ
れ、前記変位テ−ブル機構は、鋳造粗材を垂直回転(X
軸回転)及び水平回転(Y軸回転)可能にした回転テ−
ブルに構成したことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図1は一部を切り欠いた全体
の斜視図、図2は図1を矢印イ方向から見た3軸スライ
ド機構省略の斜視図、図3は鋳造粗材の拡大斜視図(図
1の鋳造粗材6を上下180度反転させた状態)であ
る。図1においてX軸スライド機構1の上部にY軸スラ
イド機構2が立設されており、該Y軸スライド機構2の
右側面にはZ軸スライド機構3が取付けられている。該
Z軸スライド機構3の右側面にはその先端に後述の加工
具を着脱させるスピンドル4をZ軸回転可能にして設置
した回転ユニット5が取付けられている。
【0006】該回転ユニット5のX軸に沿った外側(図
2右側)には図3に示す鋳造粗材6の方案部の切断用加
工具7(図1参照)とバリ切削用加工具8(図2参照)
とを前記スピンドル4に取替え着脱させるATC取替機
9がX軸に沿って移動可能にして配設されている。さら
に前記回転ユニット5の対向外側における前記ATC取
替機9の配置側とは反対側(図2左側)には鋳造粗材6
の方案部6A(図3参照)をスピンドル4の方向に向け
てセット固定する固定テ−ブル10が配設されている。
【0007】また前記回転ユニット5に対向する外側位
置には変位テ−ブル機構11が前記固定テ−ブル10と
間隔をおいて配設され(図2参照)ていて、該変位テ−
ブル機構11は、上端間にX軸に平行なA軸を介して上
下駆動回転するU字形の回動ブラケット12を支持する
支持フレ−ム13が設けられている。さらに該回動ブラ
ケット12の上部にはY軸に平行なB軸を介して水平駆
動回転する回転テ−ブル14が前記方案部6Aを切断除
去した鋳造粗材6のバリ取り基準座6B、6Bを下向き
にして支持固定可能にして設けられている。
【0008】なお前記固定テ−ブル10の近辺上方に
は、方案部6Aを接続させた鋳造粗材6を固定テ−ブル
10にセット固定させると共に方案部6Aを切断除去し
た鋳造粗材6を固定テ−ブル10から取り外してバリ取
り待機位置にストックさせる図示されない第1ハンドリ
ングロボットが、また変位テ−ブル機構11の近辺上方
にはバリ取り待機位置にある方案部6A除去の鋳造粗材
6を前記回転テ−ブル14上にバリ取り基準座6B、6
Bを下にしてセット固定させると共にバリ取りを終えた
鋳造粗材6を回転テ−ブル14から取り外して次工程へ
送出す位置に移させる図示されない第2ハンドリングロ
ボットが配置されている。
【0009】このように構成されたものは、図1で固定
テ−ブル10に方案部6Aを接続させた鋳造粗材6が方
案部6Aを回転ユニット5のスピンドル4方向に位置さ
せてセット固定され、スピンドル4には方案部切断用加
工具7が装着された状態で、X軸スライド機構1が作動
して方案部切断用加工具7を回転ユニット5と共に鋳造
粗材6の方案部6A上部に位置させた後Y軸スライド機
構2が下降作動して方案部切断用加工具7により方案部
6Aを切断してゆき方案部6Aを切断落下除去させる。
この間に回転テ−ブル14上のバリ取り済の鋳造粗材6
が図示されない第2ハンドリングロボットにより取り外
されて次工程へ送り出す位置に移される。
【0010】次に回転ユニット5の回転駆動が停止され
た後X、Y、Z軸スライド機構1、2、3及びATC取
替機9が作動してスピンドル4に装着されている方案部
切断用加工具7を取外し、バリ切削用加工具8(図2参
照)がスピンドル4に装着される。この作業の間に、図
示されない第2ハンドリングロボットにより回転テ−ブ
ル14上に、方案部6Aを切断除去した鋳造粗材6がバ
リ取り基準座6B、6Bを下にしてセット固定される。
【0011】次に回転ユニット5が作動してバリ切削用
加工具8を回転させると共にX、Y、Z軸スライド機構
1、2、3及び変位テ−ブル機構11のA軸、B軸が順
次作動して鋳造粗材6の5表面に多方向に向けて発生し
ているバリを順次切削除去してゆく。この間に固定テ−
ブル10にセット固定されている方案部6Aを除去した
鋳造粗材6が図示されない第1ハンドリングロボットに
より取外してバリ取り待機位置に移される。その後変位
テ−ブル機構11のA軸が90度往復回転されて回転テ
−ブル14を反転させ回転テ−ブル14上に載ったバリ
屑を滑落除去させる。
【0012】次に回転ユニット5の回転駆動が停止され
た後、X、Y、Z軸スライド機構1、2、3及びATC
取替機9が作動してスピンドル4に装着されているバリ
切削用加工具8を取外し、方案部切断用加工具7(図1
参照)をスピンドル4に装着する。この作業の間に図示
されない第1ハンドリングロボットにより固定テ−ブル
10に、方案部6A接続の鋳造粗材6がセット固定され
る。
【0013】このように方案部6Aの切断作業中に回転
テ−ブル14上のバリ取り済の鋳造粗材6を取外し、方
案部切断用加工具7とバリ切削用加工具8との取替作業
の間に回転テ−ブル14上に、バリ取りを行う鋳造粗材
6をセット固定し、さらにバリ取り作業中に固定テ−ブ
ル10にセット固定されている方案部6A除去済の鋳造
粗材6を取外し、バリ切削用加工具8と方案部切断用加
工具7との取替作業の間に固定テ−ブル10に方案部6
A接続の鋳造粗材6をセット固定するためバリ取りにお
ける時間待ち等の無駄がなく、1基の加工機により全て
のバリ取りがなされる。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記の説明から明らかなよう
に、3軸移動可能にされた回転ユニットの外側に、方案
部切断用加工具とバリ切削用加工具とを取替えるATC
取替機を配置し、回転ユニットの対向側に鋳造粗材の方
案部切断用の固定テ−ブルとバリ切削用の変位テ−ブル
機構とを間隔をおいて配設した構成にしたから、1基の
加工機により鋳造粗材の方案部切断とバリの切削除去が
できるようになると共にバリ取りにおける時間待ち等の
無駄もなくなる等種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す一部切り欠きの全体斜
視図である。
【図2】図1におけるイ方向から見た3軸スライド機構
部省略の斜視図である。
【図3】方案部接続の鋳造粗材の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 X軸 2 Y軸 3 Z軸 4 スピンドル 5 回転ユニット 6 鋳造粗材 6A 方案部 7 方案部切断用加工具 8 バリ切削用加工具 9 ATC取替機 10 固定テ−ブル 11 変位テ−ブル機構 14 回転テ−ブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3軸直交座標のZ軸に平行に設けられてそ
    の先端に方案部切断加工具7及びバリ切削加工具8を着
    脱させるスピンドル4を取付けた回転ユニット5を3軸
    移動制御可能に設け、該回転ユニット5におけるスピン
    ドル4のX軸に沿った外側に、方案部切断用加工具7と
    バリ切削用加工具8を前記スピンドル4に取替え着脱さ
    せるATC取替機9を配設し、前記回転ユニット5の対
    向外側に固定テ−ブル10と変位テ−ブル機構11とを
    前記回転ユニット5のX軸方向に間隔をおいて配設し、
    前記固定テ−ブル10は、鋳造粗材6の方案部6Aを前
    記回転ユニット5のスピンドル4側に向けて固定する支
    持テ−ブルにされ、前記変位テ−ブル機構11は、鋳造
    粗材6を垂直回転(X軸回転)及び水平回転(Y軸回
    転)可能にした回転テ−ブル14に構成したことを特徴
    とする鋳造粗材のバリ取り装置。
  2. 【請求項2】前記固定テ−ブル10が回転ユニット5に
    対するATC取替機9の配置側とは反対の側に配置され
    ていることを特徴とする鋳造粗材のバリ取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101231227B1 (ko) * 2009-12-18 2013-02-08 조용진 이동형 가스벤트 가공장치
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CN108620642A (zh) * 2018-07-11 2018-10-09 佛山市爵豹机械设备有限公司 数控铣角机
CN110640571A (zh) * 2019-10-26 2020-01-03 威卓工业智能科技(苏州)有限公司 数控立式多轴联动铸件加工用的去毛刺机床

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