JP2001000369A - 布団叩き器 - Google Patents
布団叩き器Info
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Abstract
掃除対象となる布団内部の塵埃を叩き出し、叩き出され
た塵埃を吸引捕集して、室内での布団掃除を可能とす
る。 【解決手段】 掃除機の吸気パイプの端部に取付けた有
底筒形の集塵バケット1の内部に、叩き作用部2、回転
体3及び運動変換手段4を配し、駆動ギヤ30及び従動ギ
ヤ31からの伝動により生じる回転体3の運動変換手段4
の動作により叩き作用部2の揺動に変換して、集塵バケ
ット1の下部開口に押し当てられた布団Aの表面を叩
き、内部の塵埃を叩き出して、集塵バケット1の前壁に
取付けた吸気管15からの吸気と共に、後壁に取付けた吸
気カバー10に集め、連結筒11及び駆動筒5を経て吸気パ
イプに吸引捕集する。
Description
プの端部に取付けて用いられ、布団の掃除のための補助
動作をなす布団叩き器に関する。
を内蔵し、該ファンの吸気口及び排気口が開設された本
体部と、前記吸気口にその一端部を連結された吸気パイ
プと、該吸気パイプの他端部に取付けられた吸気ノズル
とを備え、該吸気ノズルを所望の掃除箇所に押し付け、
該掃除箇所の表面に沿って移動させつつ前記ファンを駆
動することにより、吸気ノズルから吸気パイプ及び吸気
口を経て本体部に導入される吸気を生ぜしめ、この吸気
と共に前記掃除箇所周辺の塵埃を吸引して、前記ファン
に前置された捕集袋に捕集する一方、捕集後の空気を前
記排気口を経て排出する構成となっている。
気パイプの先端に取り付けられる吸気ノズルは、吸気に
よる集塵を効率良く行わせる作用をなすものであり、吸
気用の開口の形状、及びこの開口を縁取るブラシの形状
等、種々に異なる形態のものが実用化されており、対象
となる掃除箇所に応じて適宜に取り換えて用いることに
より、掃除箇所の如何に拘わらず良好な集塵性能が得ら
れるようにしてある。
る掃除が難しい箇所の一つとして布団(座布団を含む)
がある。その理由は、他の掃除箇所と同様に吸気ノズル
を布団の表面に押し付け、この状態で前述した吸気を行
わせた場合、布団表面の布地が吸気パイプ内に吸込ま
れ、該吸気パイプに詰まりが生じると共に、布団の表面
に沿って吸気ノズルを移動させることが難しくなるとこ
ろにある。
に開閉自在な吸気孔を設け、布団の掃除を行う場合、前
記吸気孔を開放して補助的な吸気を行わせ、吸気ノズル
先端での吸気の程度を緩和することにより、表面布の吸
込みに伴う前述した問題の解消を図るようにしている。
また近年においては、吸気パイプの端部に、これと直交
する軸回りに回転可能であり、その周面に複数の吸気孔
が形成された中空ローラ形をなす布団専用の吸気ノズル
を取付け、この吸気ノズルの周面を布団の表面に押し付
け、該表面に沿って転動させつつ吸気を行わせるように
した掃除機が実用化されており、表面布の吸込みを防
ぎ、布団の掃除を可能とした掃除機が実用化されてい
る。
には、表面布の布目を経て侵入した多くの塵埃が含まれ
ており、これらの塵埃は、以上の如き従来の構成によ
り、布団の表面上にてなされる吸引動作によっては十分
に除去し得ず、満足すべき清浄度が得られないという問
題があった。内部の塵埃を含めて除去するためには、対
象となる布団を屋外に持ち出し、その乾燥を兼ねて、ベ
ランダの手摺り、物干し竿等に掛け、平坦な先端を有す
る叩き棒によりその表面を叩き、内部の塵埃を叩き出す
という従来から広く行われている作業が必要である。
への持ち出し、布団内部の塵埃の叩き棒による叩き出
し、叩き出し後の布団の屋内への持ち込み等、煩雑な力
仕事を強いられるという問題があり、また、アパート、
マンション等の集合住宅においては、ベランダにおいて
行われる前記叩き出しの音が、階下、隣りの居住区に響
くことから、前述した作業の実施が憚られるという問題
があった。
であり、掃除機の吸引パイプに取付けて用いることによ
り、屋内において布団叩きを行わせることができ、その
表面だけでなく、内部に含まれる塵埃を含めて確実に除
去することができる布団叩き器を提供することを目的と
する。
布団叩き器は、掃除機の吸気パイプの端部に取付けて用
いる布団叩き器であって、布団の表面への押し当て用の
開口を一側に有し、前記取付けにより前記吸気パイプと
連通する集塵バケットと、該集塵バケットの内部に支持
され、前記開口と略直交する面内にて揺動して前記布団
の表面を叩く叩き作用部と、前記集塵バケットの外部か
らの伝動により該集塵バケット内にて回転する回転体
と、該回転体の回転を前記叩き作用部の揺動に変換する
運動変換手段とを具備することを特徴とする。
付けた集塵バケットの一側に設けた開口を掃除対象とな
る布団の表面に押し当て、該集塵バケット内部の回転体
を外部からの伝動により回転させると共に、掃除機の駆
動により吸気パイプによる吸気を行わせると、前記回転
体の回転に応じて集塵バケットの内部にて叩き作用部が
揺動し、前記開口に押し当てられた布団の表面を繰り返
し叩き、該布団の表面及び内部の塵埃が集塵バケット内
に叩き出され、該集塵バケットに連通する吸気パイプを
経て掃除機に吸込まれて捕集される。前記回転体の回転
動力は、吸気パイプ内に組み込まれて吸気の作用により
回転する羽根車、掃除機本体からの給電により駆動され
るモータ等、適宜の手段により得られる。
明における叩き作用部が、前記回転体の回転に応じて揺
動する揺動アームと、前記揺動の方向に可撓性を有する
第1の支持ばねにより前記揺動アームに支持された叩き
体とを備えることを特徴とする。
布団表面を実際に叩く動作をなす叩き体を、回転体の回
転に応じて揺動する揺動アームに支持ばねにより支持
し、布団に押し当てられた集塵バケットの開口に向けて
揺動アームが揺動するとき、前記叩き体が前記支持ばね
の逆向きの撓みにより揺動アームに先行動作し、前記布
団の表面を強く叩き、塵埃の叩き出しを良好に行わせる
と共に、叩き作用時の反力を前記支持ばねが吸収し、吸
気パイプを把持する使用者に与えるショックを緩和す
る。
明における揺動アームが、前記揺動の方向に可撓性を有
する第2の支持ばねにより前記集塵バケットに支持さ
れ、該第2の支持ばねの撓みを伴って前記開口から離れ
る向きに揺動し、また前記撓みの解除に伴い前記第2の
支持ばねのばね力により前記開口に向けて揺動する構成
としてあることを特徴とする。
を有する支持ばねにより揺動アームを支持し、前記回転
体の回転に応じて揺動アームを、前記支持ばねの撓みを
伴って集塵バケットの開口から離れる向きに揺動させ、
この揺動を適宜位置にて解除して、前記支持ばねの弾性
復元力により、前記揺動アームを前記開口に向けて高速
度にて揺動させ、叩き体の支持ばねとの相乗作用によ
り、該叩き体による布団表面の叩き動作をより強力に行
わせる。
明における揺動アームの前記開口に向かう揺動を、該揺
動アームの一部との衝突により、前記開口への到達前に
止めるストッパを備えることを特徴とする。
力により高速度にて生じる揺動アームの揺動を、集塵バ
ケットの開口への到達前にストッパに当接させて止め、
この揺動アームの先端において前記支持ばねのばね力に
より生じる叩き体の振れ動きを助長して、布団表面の叩
き動作をより強力に行わせる。
第4発明における揺動アームが前記開口から離れる向き
に揺動するとき、同側への前記第1の支持ばねの撓みを
制限し、前記叩き体を前記揺動アームに対して所定の姿
勢に拘束する拘束手段を備えることを特徴とする。
揺動アームが集塵バケットの開口から離れる向きに揺動
するとき、拘束手段の作用により、叩き体を支持する第
1の支持ばねの撓みを制限して、前記揺動の間、揺動ア
ームに対する叩き体の姿勢を一定に保ち、叩き動作のた
めに前記開口に向かう逆向きの揺動への転換を安定して
生ぜしめる。
第5発明における集塵バケットが、前記開口の近傍に外
部に連通する吸気孔を備えることを特徴とする。
より集塵バケット内に叩き出される塵埃を、該集塵バケ
ットに形成された吸気孔を経て外部から吸込まれる吸気
により吸気パイプ内に送り込み、掃除機に捕集させる。
吸気孔は、布団表面への押し当て用の開口の近傍に設
け、該吸気孔からの吸気による吸気パイプ内部への塵埃
の送り込みを確実に行わせる。
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る布団
叩き器の側断面図、図2は、図1のII−II線による正面
断面図、図3は、図1の III−III 線による横断面図で
ある。図中の5は、掃除機の吸気パイプP(図4参照)
に連設された円筒形の駆動筒であり、本発明に係る布団
叩き器は、該駆動筒5を介して吸気パイプPの先端部に
取付けられた集塵バケット1の内部に、叩き作用部2、
回転体3及び運動変換手段4を備えて構成されている。
た矩形筒形の部材であり、軸長方向一側(下側)の全面
に、外向きに張り出す適幅の鍔縁1aにより全周を縁取っ
て形成された開口を備え、他側(上側)の全面が閉止さ
れた有底の筒体として構成されている。また集塵バケッ
ト1の一方の端壁(後壁)には、上下に長い矩形に開口
する吸気口が設けてあり、この吸気口を覆うように皿形
の吸気カバー10が取付けてある。
す連結筒11が、玉継手12を介して種々の方向への屈曲が
可能に連結されており、集塵バケット1は、この連結筒
11の端部を前記駆動筒5の先端に嵌め込み、連結筒11に
外嵌されたジョイント環13を駆動筒5の外周に締め付け
ることにより、該駆動筒5を介して吸気パイプPと連通
するように取付けられている。
には、その下部近傍を内外に貫通する吸気孔14が形成さ
れ、該吸気孔14には、L字形に屈曲する吸気管15が、他
端を上向きとして取付けてある。なお吸気孔14は、図3
に示す如く、前記前壁の幅方向の2か所に形成されてい
るが、該吸気孔14の形成か所は、1か所であってもよ
く、また3か所以上であってもよい。また前記吸気管15
の屈曲位置は、前記前壁からの張り出し長さが、集塵バ
ケット1の開口を縁取る前記鍔縁1aの幅を超えないよう
に設定してある。これにより、後述する使用状態におい
て、室壁等に細径の吸気管15が衝突し、折損する虞れを
未然に回避することができる。
駆動筒5は、軸心に沿って延設されたフレキシブルシャ
フトを用いてなる伝動軸50を備えている。該伝動軸50の
先端は、駆動筒5の先端部に同軸的に支持された短寸の
出力軸51に連結され、駆動筒5の先端側への前記出力軸
51の突出端は、前記連結筒11の軸心部に同軸的に支持さ
れた入力軸16に、カップリング52を介して同軸的に連結
されている。
断面図である。図示の如く駆動筒5の基端部は、吸気パ
イプPの先端に連結されており、この連結部の近傍を他
部より大径として、前記吸気パイプPに向けて流れる吸
気の作用により回転する羽根車6,6が配設されてい
る。前記伝動軸50の基端部は、これらの羽根車6,6の
回転軸60に、遠心クラッチ7及び遊星歯車減速機8を介
して連結されている。
横断面図である。本図に示す如く歯車6は、軸長方向に
並設された円板形をなす一対の側板間に円弧状をなす複
数枚(図においては10枚)の羽根板61,61…を架設し
て、これらの間に、その中心部から外周に亘って同向き
に湾曲する放射状の流路を形成してなる遠心羽根として
構成されており、夫々の軸心部に嵌着された共通の回転
軸60により回転自在に支持されている。
その外周縁における2枚の側板の隙間を流入口63とし、
一方の側板の中央に開設された円形の開口を流出口64と
して気流の流れを生ぜしめると、この気流が前記流路の
湾曲に沿って流れることにより各羽根板61,61…を同向
きに押圧する回転力が作用し、該羽根車6は、図5中に
矢符にて示す向きに回転する。
く、夫々の流出口64,64を吸気パイプPとの連結側に向
け、駆動筒5の内部を吸気パイプPとの連結側へ向けて
流れる気流が夫々の外周の流入口63,63に導かれるよう
に配設されている。これにより前記羽根車6,6は、駆
動筒5の内部を吸気パイプPとの連結側に向かう気流の
作用により、共通の回転軸60の軸回りに回転することと
なり、この回転は、遠心クラッチ7が係合する所定の回
転速度に達したとき、遊星歯車減速機8での減速を経て
前記伝動軸50に取り出され、該伝動軸50の他端に連結さ
れた前記出力軸51及び入力軸16に伝えられる。
面に半径方向内向きに突設された複数本の支持リブ53,
53…により支持され、また連結筒11の内側での出力軸16
の支持も同様の支持リブ(図示せず)によりなされてお
り、これらの支持リブ間に、駆動筒5を経て吸気パイプ
Pに向かう吸気の風路が確保されている。
ケット1の内部には、前述の如く、叩き作用部2、回転
体3及び運動変換手段4が備えられている。図2に示す
如く叩き作用部2は、集塵バケット1の一方の側壁に支
持ばね(第2の支持ばね)21により支持されたL字形の
揺動アーム20と、該揺動アーム20の先端部に支持ばね23
(第1の支持ばね)により支持された叩き体22とを備え
てなる。
のばね軸を垂直として前記側壁に固定されたコイルばね
であり、前記揺動アーム20は、L字形の一辺の端部近傍
を前記支持ばね21の先端部に固定することにより、図示
の如く、前記一辺を集塵バケット1の側壁に沿わせ、ま
た他辺を集塵バケット1の開口に沿わせた姿勢に支持さ
れている。前記側壁の開口部近傍には、前記支持ばね21
と略等長のストッパ24が突設され、前記揺動アーム20の
屈曲部近傍に当接させてある。
持姿勢を保つと共に、後述の如く生じる揺動アーム20の
揺動を、前記屈曲部近傍への衝突により、前記支持姿勢
にて強制停止せしめる作用をなすものであり、前記側壁
に固設された基台 24aの先端に、ゴム材等の軟質材料に
より形成された緩衝体 24bを取付けてなり、この緩衝体
24bに揺動アーム20の衝突を生ぜしめ、衝突時の緩衝作
用をなすべく構成されている。
周縁を有する矩形の平板を、前記周縁と、該周縁の適宜
位置に横架された2本の横梁とを残して中抜きして構成
された樹脂成形品であり、幅方向の中央部に略全長に亘
って架設された縦梁 22aにより補強され、該縦梁 22aの
先端部には、これを拡幅して支持板25が一体成形されて
いる。このような叩き体22を支持する支持ばね23は、そ
の面内での撓みが可能に構成された板ばねであり、前記
叩き体22は、図3に示す如く、集塵バケット1下面の開
口の略中央を占めるように位置決めされ、前記縦梁 22a
の基端部と、これに突き合わせられた前記揺動アーム20
の先端部とを、前記支持ばね23により連結して支持され
ている。
により覆って開設された吸気口の中央部には、駆動ギヤ
30及び従動ギヤ31を収納するギヤボックス32が配してあ
る。このギヤボックス32は、図2に示す如く、駆動ギヤ
30及び従動ギヤ31の夫々に対応する円形の収納部を上下
に並設した「8」の字形の断面形状を有しており、前記
吸気口の両側壁から内向きに延設された支持板33,33に
より、その上下に通気のための風路を確保して支持され
ている。
部に互いに平行をなす軸回りに回転自在に支持され、両
者間にて相互に噛合させた平歯車であり、ギヤボックス
32の上部から集塵バケット1の内側に突出する従動ギヤ
31の回転軸には、前記回転体3が取付けられている。一
方、駆動ギヤ30の回転軸は、ギヤボックス32の下部にお
いて前記連結筒11と略同軸上に突設され、該連結筒11に
支持された前記入力軸16の端部に、フレキシブルシャフ
トを用いてなる伝動軸17を介して連結されている。
伝動軸50からの伝動により前述の如く生じる入力軸16の
回転が、伝動軸17、駆動ギヤ30及び従動ギヤ31に伝達さ
れ、該従動ギヤ31に取付けた前記回転体3が回転せしめ
られる。この回転体3は、図2に示す如く、長円形の断
面を有する板状の部材であり、一側円の中心部を前記従
動ギヤ31の回転軸に固定してあり、前述した伝動によ
り、集塵バケット1の内側において前記回転軸と直交す
る面内にて回転する。
バケット1の内側に向けて矩形の係合突起40が突設さ
れ、回転体3の前述した回転に応じて、該回転体3の長
さに相当する半径の円周上を回転するようになしてあ
る。
面には、引き上げアーム41が上向きに立設されている。
該引き上げアーム41の上部は、揺動アーム20の側に屈曲
させて前記係合突起40の回転円周上に臨ませてあり、そ
の先端部には、前記係合突起40の突設方向と平行な軸回
りに回転自在に係合ローラ42が取付けてある。
により示す如く、正面視にて反時計回りとし、該回転体
3に突設された係合突起40の回転が、引上げアーム41の
側において上向きに生じ、所定の回転位置にあるとき、
引上げアーム41先端の係合ローラ42に下側から当接する
ように設定されている。引上げアーム41は、前述の如
く、叩き体22の先端の支持板25に立設され、該叩き体22
は、前記揺動アーム20の先端部に支持ばね23を介して支
持されているから、前述の如く回転体3が回転して、前
記係合突起40が前記係合ローラ42に当接すると、該係合
ローラ42を備える引上げアーム41を介して前記叩き体22
に引上げ力が作用し、該叩き体22を介して前記揺動アー
ム20は、上向き(集塵バケット1の下部開口から離れる
向き)に揺動せしめられる。
より詳しくは、前記縦梁 22aの基部には、矩形平板形の
拘束板26が、前記叩き体22の面に対して略垂直に立ち上
がるように取付けてあり、該拘束板26の基端縁は、図2
に示す如く、揺動アーム20の縦辺下部に当接させてあ
る。従って、前述の如く、前記引上げアーム41による引
上げに応じて揺動アーム20が揺動するとき、前記叩き体
22は、前記拘束板26の作用により、前記揺動アーム20に
対して略直交する姿勢を保ち、該叩き体22の支持ばね23
には撓みが生じない。
26の上縁に対向するように、先端部をやや下向きに傾斜
させて止め板27が突設されており、該止め板27の下面に
は、板ばねを用いてなる緩衝体 27aが取付けてある。
は、前記係合突起40が上向き回転域を過ぎ、係合ローラ
42との係合が解除されるまでの間、前記支持ばね21の撓
みを増しつつ継続され、この状態で係合解除された揺動
アーム20は、前記支持ばね21の弾性復元力により、逆向
き、即ち、集塵バケット1の下部開口に向けて、高速度
にて揺動し、前記ストッパ24と衝突して初期の姿勢に戻
って停止せしめられ、この姿勢を、前記係合突起40が下
向き回転し、再度上向き回転して引上げアーム41を引き
上げるまで保つ。
き、前記叩き体22は、これの支持ばね23の同向きの撓み
が前記拘束板26により拘束されないことから、揺動アー
ム20の停止後も前記支持ばね23の撓みを伴って揺動し、
この揺動は、前記拘束板26の上縁が前記止め板27に衝突
するまで継続する。
及び係合ローラ42により、回転体3の回転を揺動アーム
20の揺動に変換する運動変換手段4が構成されており、
揺動アーム20、及びこれの先端に取付けた叩き体22は、
回転体3の一回転毎に一回の揺動動作を行う。
に示す如く、集塵バケット1の下部開口を掃除対象とな
る布団Aの表面に押し当て、該表面を集塵バケット1に
より覆って、この状態で図示しない掃除機本体を駆動し
て用いられる。このとき、集塵バケット1の内部の空気
は、後壁に取付けた吸気カバー10、連結筒11及び駆動筒
5を経て吸気パイプPに吸込まれ、これと共に、集塵バ
ケット1の内部には、前壁に開口する吸気孔14に取付け
た吸気管15を経て外気が吸気される。
は、両者の端部に一体構成された玉継手12を介して連結
されており、集塵バケット1に対する連結筒11の傾倒角
度を自在に変更することができ、前記布団Aの表面への
前記開口の押し当ては、連結筒11に連結された前記駆動
筒5又は吸気パイプPの中途部を把持してなされる一般
的な掃除姿勢により無理なく行わせることができる。
に張り出す鍔縁1aにより縁取られており、布団Aの表面
への押し当て力が前記鍔縁1aの全面に分散されることか
ら、前記表面上にて集塵バケット1を滑らかに移動さ
せ、押し当て位置を容易に変更することができる。ま
た、集塵バケット1の前面における吸気管15の張り出し
長さは、前述の如く鍔縁1aの内側に止めてあるから、前
記集塵バケット1の移動に伴って、室壁等との衝突によ
り前記吸気管15が折損する虞れは小さい。更に、前記吸
気管15は、上向きに屈曲されており、布団Aの表面から
離れた位置に開口させてあるから、該吸気管15からの吸
気により布団Aの表面生地が吸い付けられる虞れがな
く、集塵バケット1内への吸気を安定して行わせること
ができる。
端部に前述の如く組み込まれた羽根車6,6に回転力が
発生し、この回転が、遠心クラッチ7及び遊星歯車減速
機8を介して伝動軸50に伝えられ、前記出力軸51、入力
軸16及び伝動軸17を経て駆動ギヤ30が回転し、これに噛
合する従動ギヤ31の軸回りに前記回転体3が回転し、運
動変換手段4の前述した動作により、前記揺動アーム20
及び叩き体22が揺動せしめられる。
明図であり、図2と同じ視点からの略図として示してあ
る。図6(a)は、回転体3に突設された係合突起40
が、引上げアーム41の上端の係合ローラ42に当接した状
態を示している。回転体3の回転は、図中に矢符により
示す如く、正面視にて反時計回りに生じており、係合ロ
ーラ42に当接した係合突起40は、図6(a)に示す回転
位置から上向きに回転するから、前記引上げアーム41を
介して叩き体22に引上げ力が作用し、該叩き体22が上方
に引上げられる。
に支持ばね21により支持されているから、前記引上げに
より揺動アーム20は、前記支持ばね21の撓みを伴って、
該支持ばね21による支持部を中心として反時計回りに揺
動する。またこのとき、前記叩き体22を支持する支持ば
ね23の撓みは、前記拘束板26の作用により制限されてい
るから、前記叩き体22は、揺動アーム20と略直交する初
期姿勢を保ったまま上方に引上げられ、図6(b)に示
す状態となる。
係合突起40が係合ローラ42の下位置から外れ、両者の係
合が解除される。このとき揺動アーム20の支持ばね21
は、図6(b)に示す如く、共に大きく撓んだ状態にあ
り、前記係合を解除された揺動アーム20は、支持ばね21
の弾性復元力の作用により、先端に取付けた叩き体22と
共に、図の時計回りに高速度にて揺動する。
バケット1の内壁から突設された前記ストッパ24との衝
突により、図6(c)に示す如く、その初期位置、即
ち、L字形の横辺が集塵バケット1の下部開口と略平行
をなす位置にて強制停止せしめられる。揺動アーム20の
先端の叩き体22は、前記支持ばね23により支持されてお
り、この支持ばね23の同側の撓みは前記拘束板26に制限
されていないことから、該叩き体22は、揺動アーム20の
前述した停止後においても、その慣性により支持ばね23
の撓みを伴って高速度にて揺動し、図6(c)により示
す如く、集塵バケット1の下部開口から飛び出すことと
なる。
の下部開口が布団Aの表面に押し当てられていた場合、
該表面に前記叩き体22が強く叩き付けられ、前記布団A
の内部に含まれる塵埃が叩き出される。以上の叩き動作
は、揺動アーム20の支持ばね21、及び叩き体22の支持ば
ね23の作用により2段階に加速されて高速度に生じるか
ら、前記塵埃の叩き出しは良好に行われる。
ケット1に反力が作用するが、この反力は、叩き体22の
支持ばね23及び揺動アーム20の支持ばね21により吸収さ
れ、集塵バケット1の押し当てのために駆動筒5又は吸
気パイプPの中途部を把持する使用者に与えるショック
を緩和することができ、良好な使用感が得られる。
20の下向きの揺動を、前記ストッパ24との衝突により強
制停止させるから、前記叩き体22の叩き付けをより強力
に行わせて、前記塵埃の叩き出しを良好に行わせること
ができる。またこのような動作をなす叩き体22は、図3
に示す如く、波形の周縁とこの周縁に横架された梁とを
残して成形された中抜きの平板として構成されており、
該叩き体22の前述した動作は、自身に作用する空気抵抗
の影響を受けることなく良好に行われる。
動は、集塵バケット1の下部開口に押し付けられた布団
Aの表面への衝突により強制停止せしめられると共に、
前記揺動により上向きに移動する前記拘束板26の基端側
上縁が、前記止め板27に下側から衝突することに制限さ
れる。これにより、集塵バケット1の下部開口を布団A
に押し付けることなく前述した動作を行わせるという誤
った使用がなされた場合であっても、前記開口の外側へ
の前記叩き体22の飛び出し量が制限されることとなり、
該叩き体22の支持ばね23が過剰な撓みにより劣化する虞
れがない。また前記拘束板26と止め板27との衝突は、図
2に示す如く止め板27の下面に取付けられた緩衝体 27a
を介して生じるから、大なる衝撃を伴うことがない。
塵埃は、有底の筒体として構成された集塵バケット1の
内部に飛散し、前壁に開口する吸気孔14に取付けた吸気
管15を経て導入される外気と共に、後壁に取付けた吸気
カバー10、連結筒11及び駆動筒5を経て吸気パイプPに
吸込まれ、図示しない掃除機本体に捕集される。前記吸
気孔14は、図1に示す如く、集塵バケット1の前壁の下
部に開口を有して形成されており、集塵バケット1内に
飛散する塵埃は、前記吸気孔14から吸気された外気の下
方からの作用により確実に捉えられ、前述した経路を辿
って効率的に捕集される。
ては、室内の床面上に拡げた布団Aの表面に集塵バケッ
ト1の下部開口を押し付け、掃除機本体を駆動すること
により、前記布団Aの内部の塵埃を叩き出しつつ吸引捕
集することができ、このような動作を、前記布団Aの表
面上にて集塵バケット1の押し当て位置を適宜に変更す
ることにより、前記布団Aの全面に亘る掃除を容易に行
わせることができる。
用部2に前述した動作を行わせるための回転駆動源とし
て、吸気パイプPに連続する駆動筒5の内部において吸
気の作用により回転する羽根車6,6を利用している
が、掃除機本体からの給電により駆動される電動モータ
を集塵バケット1の適宜位置に取付け、回転駆動源とし
て用いるようにしてもよい。但し、前記羽根車6,6を
叩き作用部2の駆動源として用いた実施の形態の構成に
よれば、対象部位に押し当てられる集塵バケット1を軽
量に構成することができ、該集塵バケット1の取回しを
軽快に行わせることが可能となる。
器においては、掃除機の吸気パイプの端部に取付けた有
底筒形の集塵バケットの内部に、叩き作用部、回転体及
び運動変換手段を備え、集塵バケットの外部からの伝動
による回転体の回転を運動変換手段により変換して叩き
作用部に伝え、該叩き作用部の動作により集塵バケット
の開口に押し当てられた布団の表面を叩く構成としたか
ら、該布団の表面及び内部の塵埃を集塵バケット内に叩
き出し、該集塵バケットに連通する吸気パイプを経て掃
除機に吸込んで捕集することができ、掃除機の吸引パイ
プに取付けて用いることにより、従来困難であった布団
の内部を含めた掃除を、室内において容易に実施するこ
とができる。
アームと、この揺動アームに支持ばねにより支持した叩
き体を備えて叩き作用部を構成したから、支持ばねのば
ね力を利用して布団の表面を強く叩き、該布団の内部の
塵埃を良好に叩き出すことができる。
ケットに支持した構成としたから、この支持ばねと、叩
き体を支持する支持ばねとの相乗作用により、布団の表
面を一層強く叩き、該布団の内部の塵埃を良好に叩き出
すことができる。
アームに衝突し、この揺動を停止させるストッパを備え
たから、この揺動アームの先端に支持ばねにより支持さ
れた叩き体の動きが前記停止により強化され、布団表面
の叩き動作をより強力に行わせることが可能となる。
に揺動アームが揺動するとき、叩き体の支持ばねの撓み
を拘束手段により制限して、前記揺動アームに対する叩
き体の姿勢を一定に保つ構成としたから、その後の集塵
バケットの開口に向かう逆向きの揺動への転換が安定し
て生じ、この揺動時における叩き体の叩き動作を確実に
行わせることができる。
ための開口の近傍に吸気孔を備え、外気の吸引を行わせ
る構成としたから、叩き体の動作により集塵バケット内
に叩き出される塵埃を吸気パイプ内に確実に送り込み、
掃除機に捕集させることができ、従来困難であった布団
の掃除を良好に行わせることが可能となる等、本発明は
優れた効果を奏する。
断面図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 掃除機の吸気パイプの端部に取付けて用
いる布団叩き器であって、布団の表面への押し当て用の
開口を一側に有し、前記取付けにより前記吸気パイプと
連通する集塵バケットと、該集塵バケットの内部に支持
され、前記開口と略直交する面内にて揺動して前記布団
の表面を叩く叩き作用部と、前記集塵バケットの外部か
らの伝動により該集塵バケット内にて回転する回転体
と、該回転体の回転を前記叩き作用部の揺動に変換する
運動変換手段とを具備することを特徴とする布団叩き
器。 - 【請求項2】 前記叩き作用部は、前記回転体の回転に
応じて揺動する揺動アームと、前記揺動の方向に可撓性
を有する第1の支持ばねにより前記揺動アームに支持さ
れた叩き体とを備える請求項1記載の布団叩き器。 - 【請求項3】 前記揺動アームは、前記揺動の方向に可
撓性を有する第2の支持ばねにより前記集塵バケットに
支持され、該第2の支持ばねの撓みを伴って前記開口か
ら離れる向きに揺動し、また前記撓みの解除に伴い前記
第2の支持ばねのばね力により前記開口に向けて揺動す
る構成としてある請求項2記載の布団叩き器。 - 【請求項4】 前記揺動アームの前記開口に向かう揺動
を、該揺動アームの一部との衝突により、前記開口への
到達前に止めるストッパを備える請求項3記載の布団叩
き器。 - 【請求項5】 前記揺動アームが前記開口から離れる向
きに揺動するとき、同側への前記第1の支持ばねの撓み
を制限し、前記叩き体を前記揺動アームに対して所定の
姿勢に拘束する拘束手段を備える請求項2乃至請求項4
のいずれかに記載の布団叩き器。 - 【請求項6】 前記集塵バケットは、前記開口の近傍に
外部に連通する吸気孔を備える請求項1乃至請求項5の
いずれかに記載の布団叩き器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17906799A JP3390942B2 (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 布団叩き器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17906799A JP3390942B2 (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 布団叩き器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001000369A true JP2001000369A (ja) | 2001-01-09 |
JP3390942B2 JP3390942B2 (ja) | 2003-03-31 |
Family
ID=16059535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3390942B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016137167A (ja) * | 2015-01-28 | 2016-08-04 | 日立アプライアンス株式会社 | ふとん吸口 |
-
1999
- 1999-06-24 JP JP17906799A patent/JP3390942B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016137167A (ja) * | 2015-01-28 | 2016-08-04 | 日立アプライアンス株式会社 | ふとん吸口 |
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