JP2001000172A - インキュベータ - Google Patents

インキュベータ

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JP2001000172A
JP2001000172A JP11176462A JP17646299A JP2001000172A JP 2001000172 A JP2001000172 A JP 2001000172A JP 11176462 A JP11176462 A JP 11176462A JP 17646299 A JP17646299 A JP 17646299A JP 2001000172 A JP2001000172 A JP 2001000172A
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    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
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    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部の環境条件を維持することができ、信頼
性に優れたインキュベータを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 筐体2の内部の第1の空間S1内に試料
を収容したプレート6を複数個載置する試料棚10と一
体的に回転する回転体17を昇降部材18に回転自在に
保持する昇降部材18をZ軸モータ25によって回転駆
動される送りねじ13によって昇降させ、回転体17を
R軸モータ20によって回転駆動されるスプライン軸1
5を介して回転させることにより、試料棚10を第1の
空間S1内で移動させ、プレート6の出し入れは筐体2
の側面に設けられたプレート出し入れ口を介して行うよ
うにした。これによりプレート出し入れ時の開口を極力
小さくして内部環境条件の変動を抑制することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生化学分野等にお
いて、細胞や微生物などの培養に使用されるインキュベ
ータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】微生物や細胞などの培養や、生化学反応
などの生化学処理に用いられる装置としてインキュベー
タが知られている。インキュベータは、培養や試験の対
象となる試料を収納する筐体に、筐体内の温度や湿度な
どの環境条件を維持する機能を備えたものである。一般
に同一環境条件下で多数の試料を対象として処理を行う
ため、インキュベータには多数の試料が収納される。
【0003】ところで、上記生化学処理は長時間継続し
て行われるものであり、継続中には各試料の分析や観
察、試薬の分注などの作業のために、所定時間ごとに試
料を順次インキュベータから取り出したり、また戻し入
れる必要がある。このため、インキュベータには試料の
出し入れのための開口が設けられており、従来のインキ
ュベータでは、この開口は内部への試料のセッティング
や内部の清掃や保守などの作業用開口と兼用された大き
な開口となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら試料の出
し入れの度にこの大きな開口を開放すると、インキュベ
ータ内部の雰囲気気体が流出しまた外気が内部に流入し
て、内部の温度や湿度などの環境条件が変化する。そし
てこの環境条件が許容される範囲を超えて変化すると、
培養や試験の結果の信頼性を損う。このように従来のイ
ンキュベータには、大きな開口を高頻度で開閉すること
により内部の環境条件が変化し、培養や試験の信頼性が
確保されないという問題点があった。
【0005】そこで本発明は、内部の環境条件を維持す
ることができ、信頼性に優れたインキュベータを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のインキュ
ベータは、筐体と、この筐体の側面に開口され筐体内へ
試料を収容した容器を出し入れするための開口部と、前
記筐体の内部に設けられた第1の空間内に配置され前記
容器を複数個載置する試料棚と、この試料棚と一体的に
回転する回転体と、この回転体を回転自在に保持する昇
降部材と、この昇降部材を昇降させる送りねじと、この
送りねじを回転させる昇降駆動手段と、前記回転体に摺
動自在に挿通しこの回転体に回転を伝達するスプライン
軸と、このスプライン軸を回転させることにより前記試
料棚を回転させる回転駆動手段とを備えた。
【0007】請求項2記載のインキュベータは、請求項
1記載のインキュベータであって、前記第1の空間とは
隔壁によって隔てられた第2の空間を有し、この第2の
空間内に前記昇降駆動手段および回転駆動手段を配設
し、前記隔壁に設けられた軸孔を介して前記送りねじと
前記昇降駆動手段およびスプライン軸と回転駆動手段と
を結合した。
【0008】請求項3記載のインキュベータは、筐体
と、この筐体の側面に開口され筐体内へ試料を収容した
容器を出し入れするための開口部と、前記筐体の内部に
設けられた第1の空間内に配置され前記容器を複数個載
置する試料棚と、この試料棚と一体的に回転する第2の
回転体と、この第2の回転体を回転自在に保持する昇降
部材と、この昇降部材を昇降させる送りねじと、この送
りねじを回転させる昇降駆動手段と、前記昇降部材に回
転自在に設けられ前記第2の回転体に回転を伝達する第
1の回転体と、この第1の回転体に摺動自在に挿通し第
1の回転体に回転を伝達するスプライン軸と、このスプ
ライン軸を回転させることにより前記試料棚を回転させ
る回転駆動手段とを備えた。
【0009】請求項4記載のインキュベータは、請求項
3記載のインキュベータであって、前記第1の空間とは
隔壁によって隔てられた第2の空間を有し、この第2の
空間内に前記昇降駆動手段および回転駆動手段を配設
し、前記隔壁に設けられた軸孔を介して前記送りねじと
前記昇降駆動手段およびスプライン軸と回転駆動手段と
を結合した。
【0010】本発明によれば、試料を収容した容器を複
数個載置する試料棚を筐体内部で移動させる回転駆動手
段および昇降駆動手段を備えることにより、生化学処理
中の容器の出し入れを特定位置に設けられた開口部より
行うことができ、したがってこの開口部を極力小さくし
て内部環境条件の変動を抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1、図2は本
発明の実施の形態1のインキュベータの平断面図、図3
は同インキュベータの側断面図、図4は同インキュベー
タの内部透視図、図5は同インキュベータの制御系の構
成を示すブロック図である。
【0012】まず図1、図2を参照してインキュベータ
の内部構造について説明する。図1において、インキュ
ベータ1の外形は断熱壁の筐体2から構成される。筐体
2はウォータジャケット(図示省略)を内蔵しており、
環境コントロール部である環境コントローラ(図外)に
よって筐体2の内部の温度や湿度、二酸化炭素濃度など
の環境条件を所定の条件に維持するようになっている。
【0013】筐体2の前面には第1開口部2aが設けら
れ、第1開口部2aは第1の扉である扉3によって開閉
自在となっている。また筐体2の側面には第2開口部2
bが設けられている。第2開口部2bは試料を収容した
容器であるプレート6が少なくとも1個通過できる大き
さとなっており、プレート出し入れ口として用いられ
る。第2開口部2bには上下方向に開閉自在の第2の扉
であるシャッタ5が設けられている。シャッタ5は駆動
手段であるシリンダ9(図5参照)によって上下方向に
自動的に開閉する。図3は扉3が開放されて第1開口部
2aが開けられ、第2開口部2bがシャッタ5により閉
じられた状態を示している。7は容器6を搬送する搬送
手段であり、分注装置(図示せず)との間で必要な容器
を第2開口部2bを通して搬送する。
【0014】次に、図3および図4を用いて筐体2の内
部構造について説明する。筐体2内には円形の試料テー
ブル11を複数段連結した試料棚10が配設されてい
る。図1に示すように、試料テーブル11は中心部に円
孔11aが設けられた円環部材であり、試料テーブル1
1の上面には、プレート6を載置するための複数(本実
施の形態1では12)の載置部11bが放射状に配置さ
れている。各載置部11bにはプレート6が載置され
る。載置部11bにはそれぞれ異なる番号が付されてお
り、人や制御部によって特定の載置部11bを識別でき
るようになっている。
【0015】図3(図1のA−B−C断面を示してい
る)および図4に示すように、筐体2内は水平な隔壁1
9によって2つの空間S1,S2に仕切られている。隔
壁19より下の第1の空間S1は、生化学処理対象の試
料を制御された環境下で収納する収納庫となっており、
隔壁19より上の第2の空間S2は第1の空間S1内に
配設される試料棚10を駆動する駆動機構が配設された
動力室となっている。なお第2の空間S2は密閉する必
要はなく、上方および四方の壁を完全になくした開放さ
れた空間であってもよい。
【0016】試料棚10は複数の試料テーブル11を連
結部材16によって上下に連結して構成されており、最
上段の試料テーブル11は昇降部材18に回転自在に支
持された回転体17に連結部材16を介して結合されて
いる。回転体17には垂直に配置されたスプライン軸1
5が摺動自在に挿通しており、スプライン軸15の下端
部は筐体2の底面に設けられた軸受け21によって支持
されている。スプライン軸15の上部は、隔壁19に設
けられた軸孔内に取り付けられた軸受け19aに軸支さ
れて第2の空間S2に突出しており、スプライン軸15
の上端部にはプーリ24が結合されている。
【0017】隔壁19の上面に配設されたR軸モータ2
0にはプーリ22が結合され、プーリ22とプーリ24
にはベルト23が調帯されている。R軸モータ20を駆
動することによりスプライン軸15が回転し、この回転
が回転体17に伝達されることにより試料棚10はスプ
ライン軸15とともに回転運動を行う。したがって、R
軸モータ20、プーリ22、ベルト23、プーリ24は
スプライン軸15を回転させることにより試料棚10を
回転させる回転駆動手段となっている。
【0018】昇降部材18の対角位置の2ヶ所には2つ
のナット14(図3では1個のみ図示)が結合されてお
り、2つのナット14には送りねじ13が上下方向に螺
入している。隔壁19に設けられた軸孔内に取り付けら
れた軸受け19bに軸支されて空間S2に突出してお
り、送りねじ13の上端部にはプーリ28が結合されて
いる。隔壁19上に配設されたZ軸モータ25にはプー
リ27が結合されており、プーリ27とプーリ28には
ベルト29が調帯されている。
【0019】昇降部材18には2本のスライドガイド1
2(図1参照)に摺動自在な状態で係合するスライダ1
2a(図4では1個のみ図示)が取り付けられており、
昇降部材18の昇降動作をこのスライドガイド12とス
ライダ12aとで案内する。モータ25を駆動すること
により送りねじ13が回転し、昇降部材18は昇降動作
を行う。したがって、Z軸モータ25、プーリ27、プ
ーリ28、ベルト29は送りねじ13を回転させる昇降
駆動手段となっている。
【0020】すなわち上記構成は、隔壁19に設けられ
た軸受け19a,19bを介してスプライン軸15およ
び送りねじ13を回転駆動手段および昇降駆動手段とそ
れぞれ結合した構成となっている。これにより、一般に
高温多湿な雰囲気にある第1の空間S1と分離された第
2の空間S2内に駆動機構を配置することが可能とな
り、モータなどの駆動機構を高温多湿の環境から隔離・
保護することができる。
【0021】昇降部材18の昇降に伴って、試料棚10
も同様に昇降するが、このときスプライン軸15によっ
て試料棚10は上下方向のどの位置にあっても回転可能
なので、試料棚10は回転動作と昇降動作を組み合わせ
た移動動作を行うことができる。前記回転駆動手段およ
び昇降駆動手段は、試料棚10を移動させる移動手段を
構成している。この移動動作において、R軸モータ2
0、Z軸モータ25に備えられたエンコーダから発生さ
れるパルス信号をカウントすることにより、各載置部1
1bの現在位置が特定される。
【0022】次に図5を参照してインキュベータ1の制
御系について説明する。シリンダ駆動部40は、プレー
ト出し入れ口4を開閉するシャッタ5を上下動するシリ
ンダ9を駆動する。モータ駆動部41は、試料棚10を
回転させるR軸モータ20および昇降部材18を昇降さ
せるZ軸モータ25を駆動する。20aはR軸モータ2
0に内蔵されたエンコーダであり、R軸モータ20の回
転軸の回転をパルス信号として出力する。このパルス信
号は、R軸カウンタ20bによって計数される。25a
はZ軸モータ25に内蔵されたエンコーダであり、Z軸
モータ25の回転軸の回転をパルス信号として出力す
る。このパルス信号は、Z軸カウンタ25bによって計
数される。
【0023】R軸カウンタ20bおよびZ軸カウンタ2
5bの計数値は、載置部11bの位置を特定する情報と
して参照される。本実施の形態では、R軸エンコーダ2
0a、R軸カウンタ20b、Z軸エンコーダ25a、Z
軸カウンタ25bが試料棚の位置検出手段となってい
る。なお、位置検出手段としては、モータに内蔵された
エンコーダ以外に試料棚10の位置を直接検出できるも
のや、試料棚10の動作を検出してパルス信号を出力す
る検出器などを使用することもできる。
【0024】環境コントローラ42は筐体2内部の温度
や湿度、二酸化炭素ガス濃度などの環境条件を保持す
る。通信部43は、上記インキュベータ1側の各部の制
御に必要な信号の授受を行う。ここで制御部50は、イ
ンキュベータ1と組み合わせて使用される図外の分注装
置に設けられており、分注装置の通信部53を介して信
号の授受を行うインキュベータ1の通信部43経由でイ
ンキュベータ1の各部の動作制御を行う。
【0025】制御部50はシリンダ駆動部40に扉開閉
動作の指令を行い、試料載置部11b上のプレート6を
インキュベータ1の外部へ搬出する際にプレート出し入
れ口4を開閉する。また制御部50はR軸カウンタ20
bおよびZ軸カウンタ25bの計数値を参照して載置部
11bの位置(例えば第2開口部2bの前に位置してい
る載置部の番号)を特定する。そして制御部50はモー
タ駆動部41に対して試料棚10の位置決め指令もしく
は撹拌動作の指令を行う。
【0026】すなわちモータ駆動部41を制御すること
により、任意の載置部11bを所定位置に位置決めする
位置決め動作を行わせ、また回転棚10に昇降動作と回
転動作を組み合わせた撹拌動作を行わせることができ
る。この撹拌動作は位置決め目的以外の目的、すなわち
インキュベータ1の環境制御室である第1の空間S1の
内部雰囲気を撹拌して温度や湿度を均一にすることを目
的として回転棚10に昇降および又は回転の動作を行わ
せるものであり、制御部50からの指令により位置決め
動作と選択的に行われる。したがって、制御部50は試
料棚10を移動させる移動手段を制御する制御手段とな
っている。
【0027】このインキュベータは上記のように構成さ
れており、以下動作について説明する。まず生化学処理
作業の開始に先立って、インキュベータ1内部へのプレ
ート6のセッティングが行われる。このセッティング作
業においては、所定の試料を収容したプレート6を試料
テーブル11の所定の載置部11bに載置する作業が行
われるが、このとき扉3を開いて第1開口部2aを開放
した状態で作業を行うことができるので、広い開口範囲
が確保され作業性よく多数のプレートを所定の位置に載
置することができる。また、筐体2内部の清掃や保守点
検などのメンテナンス時においても同様に良好な作業性
が確保される。
【0028】次にセッティング完了後、扉3を閉鎖して
環境コントローラ42を作動させる。これにより、筐体
2の内部の環境条件は所定の条件に保たれる。この後、
分注装置(図示せず)のアッセイプログラムに従って生
化学処理が行われる。この処理の過程において、所定の
培養時間が経過したプレート6を搬送手段7によってイ
ンキュベータ1から取り出し、分析や分注などの諸操作
を分注装置等で行った後に、再び搬送手段7によってイ
ンキュベータ1内に戻し入れる動作が繰り返される。
【0029】このときのプレート6の出し入れは、イン
キュベータ1と外部とを隔てる側壁に設けられた第2開
口部2bを介して行われる。第2開口部2bは、プレー
ト6が通過できるだけの小さな開口寸法となっており、
しかもプレート6の出し入れの必要時のみ制御部50か
らの指令によって第2開口部2bを塞ぐシャッタ5を自
動的に開くようになっているため、内部環境気体が外部
に流出したり、外気がインキュベータ1内部に流入する
ことによる環境条件の撹乱を最小限に抑制することがで
きる。
【0030】したがって、プレート6の出し入れの度に
扉3を開放する従来のインキュベータと比較して、内部
の環境条件の変動はきわめて小さく、安定した信頼性の
高い生化学処理品質を保つことができる。なお上記実施
の形態では、第2開口部2bを筐体2の側面に形成した
例を説明したが、第2開口部は扉3に形成しても良い。
【0031】生化学処理を継続する過程において、所定
のタイミングで回転棚10を移動させてインキュベータ
内部の雰囲気を撹拌する撹拌動作が行われる。この撹拌
動作は、試料棚10に回転・昇降を組み合わせた動作を
行わせるものであり、この撹拌動作を行うことにより、
多数の試料テーブル11を組み合わせた複雑な形状の試
料棚10を備えたインキュベータ1においても、各試料
テーブル11間の隙間内部を含めてインキュベータ内部
の雰囲気気体を満遍なく撹拌することができ、従来の通
風ファンなどを用いた方法と比較して格段の内部撹拌効
果を得ることができる。したがって、大量の試料を同時
に収容する場合においても各試料間の処理条件にばらつ
きが発生しない。
【0032】(実施の形態2)図6、図7は本発明の実
施の形態2のインキュベータの平断面図、図8は同イン
キュベータの側断面図である。本実施の形態2は実施の
形態1と同様の筐体の内部に試料棚の回転駆動手段およ
び昇降駆動手段を備え、さらに試料棚が容易に取り外し
できるよう、スプライン軸を試料棚からはずれた位置に
配置したものである。なお、制御系の構成については実
施の形態1と同じなので説明を省略する。
【0033】図6において、筐体2’は実施の形態1に
おける筐体2と同様の機能を有するものであり、筐体
2’の前面には実施の形態1と同様に第1開口部2’a
が設けられ、第1開口部2’aは第1の扉である扉3に
よって開閉自在となっている。また筐体2の背面には実
施の形態1と同様の開閉機構を備えた第2開口部2’b
が設けられている。筐体2’内には実施の形態1と同様
の試料テーブル11よりなる試料棚10’が配置されて
いる。
【0034】なお、第2開口部2’bを実施の形態1と
異なり筐体2’の背面に配置しているのは、プレートの
出し入れ時の便宜のため第2開口部2’bができるだけ
試料テーブル11の載置部11bに近い配置となるよう
にしたものである。すなわち後述するように本実施の形
態2では第1開口部2’aの幅寸法Wを試料棚11の径
寸法Dよりも大きく設定しているため(図7参照)、第
2開口部2’bを筐体2’の側面に配置するとプレート
取り出し口と試料載置部11bとの間が離れてしまうか
らである。
【0035】図8(図6のD−E−F−G−H断面を示
している)に示すように、筐体2’内は実施の形態1と
同様に水平な隔壁19によって第1の空間S1および第
2の空間S2に仕切られている。第1の空間S1内に
は、実施の形態1と同様の昇降駆動手段によって回転駆
動される送りねじ13によって昇降する昇降部材18’
が設けられている。昇降部材18’には第1の回転体1
7’および第2の回転体33が回転自在に保持されてい
る。第1の回転体17’にはスプライン軸15が摺動自
在に挿通しており、スプライン軸15の下端部は筐体2
の底面に設けられた軸受け21によって支持されてい
る。スプライン軸15の上部は、実施の形態1と同様に
第2の空間S2に突出しており、R軸モータ20によっ
て回転駆動される。
【0036】第2の回転体33の下部には側面が2面カ
ットされた係合部33aが設けられており、係合部33
aには試料棚10’の最上段の試料テーブル11に連結
された連結板34が係合されている。連結板34には図
7に示すように係合部33aの幅寸法に対応した切り欠
き幅の嵌合部34aが設けられており、嵌合部34aを
係合部33aに嵌合させることにより、試料棚10’は
第2の回転体33によって懸吊状態で保持される。すな
わち、本構成によれば試料棚10’の内部を貫通する回
転軸が存在しないため、試料棚10’の取り付け・取り
外しは連結板34を第2の回転体33に着脱することの
みによって行われる。
【0037】第1の回転体17’に設けられたプーリ3
0と第2の回転体33に設けられたプーリ32にはベル
ト31が調帯されており、R軸モータ20を駆動するこ
とにより、第1の回転体17’が回転しこの回転は第2
の回転体33に伝達される。これにより第2の回転体3
3に懸吊された試料テーブル10’が回転する。したが
って、本実施の形態2においてもR軸モータ20、プー
リ22、ベルト23、プーリ24はスプライン軸15を
回転させることにより試料棚10’を回転させる回転駆
動手段となっている。
【0038】また、ベルト31は第1の回転体17’の
回転を第2の回転体33に伝達する伝達手段となってい
る。伝達手段としては、ベルト以外に歯車等が使用でき
る。さらには伝達部材を省略し第1の回転体17’を第
2の回転体33に接触させて直接回転させてもよい。要
は、第2の回転体33が第1の回転体17’の回転に伴
って回転する構造であればよい。
【0039】図7に示すように、筐体2’の第1開口部
2’aの幅寸法Wは試料テーブル11の径寸法Dよりも
大きく設定されているので、試料棚10’は第1開口部
2’aから出し入れ可能となっている。また前述のよう
に試料棚10’の第2の回転体33からの取り外しは、
嵌合部34aを係合部33aから引き出すことによって
可能となっているため、試料棚10’の全体を簡単に第
1開口部2’aを介して筐体2’の外部に取り出すこと
ができる。したがって、試料棚10’の各載置部11b
へのプレート6のセッティング作業や、試料棚10’の
清掃などの保守作業を作業性のよい状態で行うことが可
能となっている。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、本発明によれば、試料
を収容した容器を複数個載置する試料棚を筐体内部で移
動させる回転駆動手段および昇降駆動手段を備えたの
で、生化学処理中の容器の出し入れを特定位置に設けら
れた開口部より行うことができ、したがってこの開口部
を極力小さくして内部環境条件の変動を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のインキュベータの平断
面図
【図2】本発明の実施の形態1のインキュベータの平断
面図
【図3】本発明の実施の形態1のインキュベータの側断
面図
【図4】本発明の実施の形態1のインキュベータの内部
透視図
【図5】本発明の実施の形態1のインキュベータの制御
系の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態2のインキュベータの平断
面図
【図7】本発明の実施の形態2のインキュベータの平断
面図
【図8】本発明の実施の形態2のインキュベータの側断
面図
【符号の説明】
1 インキュベータ 2、2’ 筐体 2a、2’a 第1開口部 2b、2’b 第2開口部 3 扉 5 シャッタ 6 プレート 10、10’ 試料棚 11 試料テーブル 13 送りねじ 14 ナット 15 スプライン 17 回転体 17’ 第1の回転体 19 隔壁 20 R軸モータ 22、24、27、28 プーリ 23、29 ベルト 25 Z軸モータ 33 第2の回転体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体と、この筐体の側面に開口され筐体内
    へ試料を収容した容器を出し入れするための開口部と、
    前記筐体の内部に設けられた第1の空間内に配置され前
    記容器を複数個載置する試料棚と、この試料棚と一体的
    に回転する回転体と、この回転体を回転自在に保持する
    昇降部材と、この昇降部材を昇降させる送りねじと、こ
    の送りねじを回転させる昇降駆動手段と、前記回転体に
    摺動自在に挿通しこの回転体に回転を伝達するスプライ
    ン軸と、このスプライン軸を回転させることにより前記
    試料棚を回転させる回転駆動手段とを備えたことを特徴
    とするインキュベータ。
  2. 【請求項2】前記第1の空間とは隔壁によって隔てられ
    た第2の空間を有し、この第2の空間内に前記昇降駆動
    手段および回転駆動手段を配設し、前記隔壁に設けられ
    た軸孔を介して前記送りねじと前記昇降駆動手段とを、
    およびスプライン軸と回転駆動手段とをそれぞれ結合し
    たことを特徴とする請求項1記載のインキュベータ。
  3. 【請求項3】筐体と、この筐体の側面に開口され筐体内
    へ試料を収容した容器を出し入れするための開口部と、
    前記筐体の内部に設けられた第1の空間内に配置され前
    記容器を複数個載置する試料棚と、この試料棚と一体的
    に回転する第2の回転体と、この第2の回転体を回転自
    在に保持する昇降部材と、この昇降部材を昇降させる送
    りねじと、この送りねじを回転させる昇降駆動手段と、
    前記昇降部材に回転自在に設けられ前記第2の回転体に
    回転を伝達する第1の回転体と、この第1の回転体に摺
    動自在に挿通し第1の回転体に回転を伝達するスプライ
    ン軸と、このスプライン軸を回転させることにより前記
    試料棚を回転させる回転駆動手段とを備えたことを特徴
    とするインキュベータ。
  4. 【請求項4】前記第1の空間とは隔壁によって隔てられ
    た第2の空間を有し、この第2の空間内に前記昇降駆動
    手段および回転駆動手段を配設し、前記隔壁に設けられ
    た軸孔を介して前記送りねじと前記昇降駆動手段とを、
    およびスプライン軸と回転駆動手段とをそれぞれ結合し
    たことを特徴とする請求項3記載のインキュベータ。
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