JP3799956B2 - インキュベータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生化学分野等において細胞や微生物などの培養に使用されるインキュベータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
微生物や細胞などの培養や、生化学反応などの試験に用いられる装置としてインキュベータが知られている。インキュベータは、培養や試験の対象となる試料を収納する筐体に、筐体内の温度や湿度などの環境条件を維持する機能を備えたものである。上記試験や培養は長時間継続して行われるものであり、継続中には各試料の分析や観察、試薬の分注などの作業のために、所定時間ごとに試料を順次インキュベータから取り出したりまた戻し入れる必要がある。このため、インキュベータには試料の出し入れのための開閉式の扉を備えた開口部が設けられている。そしてこの扉を介して出入りする熱量を極力小さくするため、開口部に内側と外側に2重の扉を装備したインキュベータが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、インキュベータ操作時の作業者の安全確保のため、開口部の扉の開閉と、筐体内部の試料収納棚など可動部分の動作とは制御上でインターロックされており、作業者が動作中の可動部分に触れることによる不安全状態を防止するため、扉が開放された状態では上記可動部分は動作停止するようになっている。
【0004】
ところが、従来のインキュベータでは、開口部の扉が内外2重になっている場合には、扉の開閉状態を検出するリミットスイッチなどの検出機構は外側の扉に設けられていた。このため、単に内扉に設けられた観察窓などを介して内部を観察するために外扉を開放した場合でもリミットスイッチが作動して、内部の試料棚の移動動作や通風ファンの運転が停止するようになっていた。
【0005】
このため、外扉の開閉の度に筐体内部での撹拌動作や通風動作が中断されることにより内部雰囲気が設定条件通りに維持されず、また外扉を閉じる度に可動部の再起動操作をおこなう必要があるなど、従来のインキュベータには、扉の開閉動作に伴い操作上の不都合があった。
【0006】
そこで本発明は、扉の開閉動作に伴う操作上の不都合を解消し、内部の環境条件を維持することができるとともに操作性に優れたインキュベータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のインキュベータは、略箱型の筐体と、この筐体の内部に配設された試料棚と、前記試料棚を回転させる回転駆動手段および前記試料棚を昇降させる昇降駆動手段を備えた駆動機構と、前記筐体の内部において前記筐体の内部の環境を所定の条件に維持する環境コントロール部と、前記筐体に開口された開口部と、この開口部を開閉自在に塞ぎかつ閉状態において前記筐体内部を視認可能に設けられた第1の扉と、この第1の扉の外側に開閉自在に設けられ閉状態において第1の扉を覆う第2の扉と、第1の扉の開閉を検出する開閉検出手段と、前記開閉検出手段の検出結果に基づいて前記駆動機構の動作を制御する制御部とを備え、前記第2の扉を開放したのみでは前記試料棚の動作が自動停止せず、前記第1の扉の閉鎖時において前記駆動機構による前記試料棚の動作を行わせる
【0008】
請求項2記載のインキュベータは、請求項1記載のインキュベータであって、前記開閉検出手段は、第1の扉を筐体に回動自在に保持する蝶番部材に組み込まれている。
【0010】
本発明によれば、筐体に設けられた開口部に筐体内部を視認可能な第1の扉とこの第1の扉の外側に設けられた第2の扉とを備えたインキュベータにおいて、開口部の開閉の検知を第1の扉に設けられた開閉検出手段によって行うことにより、第2の扉のみを開放した状態でインターロックが作動することがなく、操作性を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のインキュベータの斜視図、図2、図3は本発明の一実施の形態のインキュベータの平断面図、図4は本発明の一実施の形態のインキュベータの側断面図、図5は本発明の一実施の形態のインキュベータの扉開閉用蝶番の斜視図、図6は本発明の一実施の形態のインキュベータの制御系の構成を示すブロック図である。
【0012】
まず図1を参照してインキュベータの概形について説明する。図1において、インキュベータ1は断熱壁を有する略箱型の筐体2から構成される。筐体2はウォータジャケット(図示省略)を内蔵しており、図示しない環境コントローラ(環境コントロール部)によって筐体2の内部の温度や湿度、二酸化炭素濃度などの環境条件を所定の条件に維持するようになっている。
【0013】
図1(b)に示すように筐体2の前面には第1開口部2aが設けられ(図2、図3も参照)、第1開口部2aには第1の扉である内扉3および第2の扉である外扉4がそれぞれ開閉自在に設けられている。図1(a)に示すように内扉3を閉じることにより第1開口部2aが塞がれる。外扉4を閉じることにより第1開口部2aを塞いだ内扉3はその外側を完全に覆われる。第1開口部2aを内外2重の扉で塞ぐことにより、断熱性能を向上させることができる。
【0014】
内扉3は透明な樹脂材料で製作されており、外扉4を開放すれば内扉3で第1開口部2aを閉じた状態においても、筐体2の内部を視認できる。なお、全体を透明材料で製作する替わりに、部分的に観察窓を設けるものであってもよい。また、図1(b)に示すように内扉3、外扉4の双方を開放することにより、筐体2内部に設けられた試料棚10などの可動機構部を筐体2の外部に搬出できるようになっている(図3参照)。内扉3の内側面には、送風ファン3aが配設されている。内扉3を閉じた状態で送風ファン3aを駆動することにより、筐体2内部の空気を撹拌することができ、内部環境をより均一な状態に維持する。
【0015】
内扉3は、筐体2の側壁部に蝶番部材5によって回転自在に保持されている。蝶番部材5には、図5に示すように回転動作に応じて断接信号を発するマイクロスイッチ5aが組み込まれている。内扉3が開放動作を開始して蝶番5bがヒンジ5cを中心とした回転をおこなうと、蝶番5bの一方側に設けられたドグ5dの先端はマイクロスイッチ5aのプローブ5eを押し込む。そして、内扉3が設定角度以上開くとマイクロスイッチ5aが断接する。すなわち、マイクロスイッチ5aは内扉3の開閉を検出する開閉検出手段となっている。制御部50(後述)はこの検出結果に基づいて所定の動作制御をおこなう。
【0016】
次に図2、図3、図4を参照してインキュベータの内部構造について説明する。筐体2の背面には第2開口部2bが設けられている。第2開口部2bは試料を収容した容器であるプレート6が少なくとも1個通過できる大きさとなっており、プレート出し入れ口として用いられる。第2開口部2bには上下方向に開閉自在のシャッタ7が設けられている。シャッタ7はシリンダ9(図4参照)によって上下方向に自動的に開閉する。図3は内扉3が開放されて第1開口部2aが開けられ、第2開口部2bがシャッタ7により閉じられた状態を示している。8はプレート6を搬送する搬送手段であり、分注装置(図示せず)との間で必要なプレート6を第2開口部2bを通して搬送する。
【0017】
筐体2内には試料棚10が配設されている。試料棚10は円形の試料テーブル11を連結部材16によって上下に連結して構成されており、筐体2の内部で昇降動作と回転を組み合わせた移動が行えるようになっている。試料棚10の駆動機構について説明する。図4(図2のA−B−C−D−E断面を示している)に示すように、筐体2内は水平な隔壁19によって第1の空間S1および第2の空間S2に仕切られている。隔壁19より下の第1の空間S1は、生化学処理対象の試料を制御された環境下で収納する収納庫となっており、隔壁19より上の第2の空間S2は第1の空間S1内に配設される試料棚10を駆動する駆動機構が配設された動力室となっている。
【0018】
第1の空間S1内には、送りねじ13によって昇降する昇降部材18が設けられている。送りねじ13は隔壁19に設けられた軸孔内に取り付けられた軸受け19bに軸支されて空間S2に突出しており、送りねじ13の上端部にはプーリ28が結合されている。隔壁19上に配設されたZ軸モータ25にはプーリ27が結合されており、プーリ27とプーリ28にはベルト29が調帯されている。Z軸モータ25を駆動することにより送りねじ13が回転し、昇降部材18は図示しないガイド手段によって上下方向にガイドされながら昇降動作を行う。したがって、Z軸モータ25、プーリ27、プーリ28、ベルト29は送りねじ13を回転させる昇降駆動手段となっている。
【0019】
昇降部材18には第1の回転体17および第2の回転体33が回転自在に保持されている。第1の回転体17にはスプライン軸15が摺動自在に挿通しており、スプライン軸15の下端部は筐体2の底面に設けられた軸受け21によって支持されている。隔壁19の上面に配設されたR軸モータ20にはプーリ22が結合され、プーリ22とプーリ24にはベルト23が調帯されている。R軸モータ20を駆動することにより第2の空間S2に突出したスプライン軸15が回転し、したがって第1の回転体17が回転する。
【0020】
第1の回転体17に設けられたプーリ30と第2の回転体33に設けられたプーリ32にはベルト31が調帯されており、R軸モータ20を駆動することにより、第1の回転体17が回転しこの回転は第2の回転体33に伝達される。これにより第2の回転体33に懸吊された試料テーブル11が回転する。したがって、R軸モータ20、プーリ22、ベルト23、プーリ24はスプライン軸15を回転させることにより試料棚10を回転させる回転駆動手段となっている。
【0021】
第2の回転体33の下部には側面が2面カットされた係合部33aが設けられており、係合部33aには試料棚10の最上段の試料テーブル11に連結された連結板34が係合されている。連結板34には図3に示すように係合部33aの幅寸法に対応した切り欠き幅の嵌合部34aが設けられており、嵌合部34aを係合部33aに嵌合させることにより、試料棚10は第2の回転体33によって懸吊状態で保持される。すなわち、本構成によれば試料棚10の内部を貫通する回転軸が存在しないため、試料棚10の取り付け・取り外しは連結板34を第2の回転体33に着脱することのみによって行われる。
【0022】
図3に示すように、試料テーブル11は中心部に円孔が設けられた円環部材であり、試料テーブル11の上面には、プレート6を載置するための複数(本実施の形態1では12)の載置部11bが放射状に配置されている。各載置部11bにはプレート6が載置される。載置部11bにはそれぞれ異なる番号が付されており、人や制御部によって特定の載置部11bを識別できるようになっている。
【0023】
筐体2の第1開口部2aの幅寸法Wは試料テーブル11の径寸法Dよりも大きく設定されているので、試料棚10は第1開口部2aから出し入れ可能となっている。また前述のように試料棚10の第2の回転体33からの取り外しは、嵌合部34aを係合部33aから引き出すことによって可能となっているため、試料棚10の全体を簡単に第1開口部2aを介して筐体2の外部に取り出すことができる。したがって、試料棚10の各載置部11bへのプレート6のセッティング作業や、試料棚10の清掃などの保守作業を作業性のよい状態で行うことが可能となっている。
【0024】
すなわち上記構成は、隔壁19に設けられた軸受け19a、19bを介してスプライン軸15および送りねじ13を回転駆動手段および昇降駆動手段とそれぞれ結合した構成となっている。これにより、一般に高温多湿な雰囲気にある第1の空間S1と分離された第2の空間S2内に駆動機構を配置することが可能となり、モータなどの駆動機構を高温多湿の環境から隔離・保護することができる。
【0025】
昇降部材18の昇降に伴って、試料棚10も同様に昇降するが、このときスプライン軸15によって試料棚10は上下方向のどの位置にあっても回転可能なので、試料棚10は回転動作と昇降動作を組み合わせた移動動作を行うことができる。この移動動作において、R軸モータ20、Z軸モータ25に備えられたエンコーダから発生されるパルス信号をカウントすることにより、各載置部11bの現在位置が特定される。
【0026】
次に図5を参照してインキュベータ1の制御系について説明する。シリンダ駆動部40は、第2開口部2b開閉用のシャッタ7を上下動するシリンダ9を駆動する。モータ駆動部41は、試料棚10を回転させるR軸モータ20および昇降部材18を昇降させるZ軸モータ25を駆動する。20aはR軸モータ20に内蔵されたエンコーダであり、R軸モータ20の回転軸の回転をパルス信号として出力する。このパルス信号は、R軸カウンタ20bによって計数される。25aはZ軸モータ25に内蔵されたエンコーダであり、Z軸モータ25の回転軸の回転をパルス信号として出力する。このパルス信号は、Z軸カウンタ25bによって計数される。
【0027】
R軸カウンタ20bおよびZ軸カウンタ25bの計数値は、載置部11bの位置を特定する情報として参照される。本実施の形態では、R軸エンコーダ20a、R軸カウンタ20b、Z軸エンコーダ25a、Z軸カウンタ25bが試料棚の位置検出手段となっている。なお、位置検出手段としては、モータに内蔵されたエンコーダ以外に試料棚10の位置を直接検出できるものや、試料棚10の動作を検出してパルス信号を出力する検出器などを使用することもできる。
【0028】
環境コントローラ42は筐体2内部の温度や湿度、二酸化炭素ガス濃度などの環境条件を保持する。通信部43は、上記インキュベータ1側の各部の制御に必要な信号の授受を行う。ここで制御部50は、インキュベータ1と組み合わせて使用される図外の分注装置に設けられており、分注装置の通信部53を介して信号の授受を行うインキュベータ1の通信部43経由でインキュベータ1の各部の動作制御を行う。なお、分注装置とは別個にインキュベータ1自体に制御部50を設けてもよい。
【0029】
制御部50はシリンダ駆動部40に扉開閉動作の指令を行い、試料載置部11b上のプレート6をインキュベータ1の外部へ搬出する際にプレート出し入れ用の第2開口部2bを開閉する。また制御部50はR軸カウンタ20bおよびZ軸カウンタ25bの計数値を参照して載置部11bの位置(例えば第2開口部2bの前に位置している載置部の番号)を特定する。そして制御部50はモータ駆動部41に対して試料棚10の位置決め指令もしくは撹拌動作の指令を行う。
【0030】
すなわちモータ駆動部41を制御することにより、任意の載置部11bを所定位置に位置決めする位置決め動作を行わせ、また試料棚10に昇降動作と回転動作を組み合わせた撹拌動作を行わせることができる。この撹拌動作は位置決め目的以外の目的、すなわちインキュベータ1の環境制御室である第1の空間S1の内部雰囲気を撹拌して温度や湿度を均一にすることを目的として試料棚10に昇降および又は回転の動作を行わせるものであり、制御部50からの指令により位置決め動作と選択的に行われる。
【0031】
この撹拌動作を行うことにより、多数の試料テーブル11を組み合わせた複雑な形状の試料棚10を備えたインキュベータ1においても、各試料テーブル11間の隙間内部を含めてインキュベータ1内部の雰囲気気体を満遍なく撹拌することができ、従来の通風ファンなどを用いた方法と比較して格段の内部撹拌効果を得ることができる。
【0032】
また、制御部50は第1開口部2aの扉開閉検出用のリミットスイッチとしてのマイクロスイッチ5aの信号に基づいて、試料棚10や搬送手段8など、筐体2に付随する可動機構の動作の制御をおこなう。すなわち予め設定されたインターロック条件に基づいて、内扉3の閉鎖時においても作業者に対して不安全状態を招かない範囲で、可動機構の動作を行わせる。すなわち制御部50は、内扉3の開閉検出手段の検出結果に基づいて筐体2に付属する可動機構の動作を制御する制御手段となっている。
【0033】
このインキュベータは上記のように構成されており、以下動作について説明する。まず生化学処理作業の開始に先立って、インキュベータ1内部へのプレート6のセッティングが行われる。このセッティング作業においては、所定の試料を収容したプレート6を試料テーブル11の所定の載置部11bに載置する作業が行われるが、このとき内扉3および外扉4を開いて第1開口部2aを開放した状態で作業を行うことができるので、広い開口範囲が確保され作業性よく多数のプレートを所定の位置に載置することができる。また、筐体2内部の清掃や保守点検などのメンテナンス時においても同様に良好な作業性が確保される。
【0034】
次にセッティング完了後、内扉3および外扉4を閉鎖して環境コントローラ42を作動させる。これにより、筐体2の内部の環境条件は所定の条件に保たれる。この後、分注装置(図示せず)のアッセイプログラムに従って生化学処理が行われる。この処理の過程において、所定の培養時間が経過したプレート6を搬送手段8によってインキュベータ1から取り出し、分析や分注などの諸操作を分注装置等で行った後に、再び搬送手段8によってインキュベータ1内に戻し入れる動作が繰り返される。
【0035】
このときのプレート6の出し入れは、インキュベータ1と外部とを隔てる側壁に設けられた第2開口部2bを介して行われる。第2開口部2bは、プレート6が通過できるだけの小さな開口寸法となっており、しかもプレート6の出し入れの必要時のみ制御部50からの指令によって第2開口部2bを塞ぐシャッタ7を自動的に開くようになっているため、内部環境気体が外部に流出したり、外気がインキュベータ1内部に流入することによる環境条件の撹乱を最小限に抑制することができる。
【0036】
また、生化学処理を継続する過程においては、必要に応じて筐体2内部の状態を直接視認する場合があるが、この場合においても内扉3は外部から筐体2の内部が視認可能に設けられていることから、その都度内扉3を開放する必要がない。したがって、筐体2の内部雰囲気の外部流出が少なく、また雰囲気外の外扉4を開放したのみでは試料棚10などの動作がインターロックによって自動停止することがないこと相まって、筐体2内部の環境条件の攪乱は最小に抑制される。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、筐体に設けられた開口部に筐体内部を視認可能な第1の扉とこの第1の扉の外側に設けられた第2の扉とを備えたインキュベータにおいて、開口部の開閉の検知を第1の扉に設けられた開閉検出手段によって行うようにしたので、第2の扉のみを開放した状態でインターロックが作動することがなく、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のインキュベータの斜視図
【図2】本発明の一実施の形態のインキュベータの平断面図
【図3】本発明の一実施の形態のインキュベータの平断面図
【図4】本発明の一実施の形態のインキュベータの側断面図
【図5】本発明の一実施の形態のインキュベータの扉開閉用蝶番の斜視図
【図6】本発明の一実施の形態のインキュベータの制御系の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 インキュベータ
2 筐体
2a 第1開口部
2b 第2開口部
3 内扉
4 外扉
5 蝶番部材
5a マイクロスイッチ
6 プレート
10 試料棚
11 試料テーブル

Claims (2)

  1. 略箱型の筐体と、この筐体の内部に配設された試料棚と、前記試料棚を回転させる回転駆動手段および前記試料棚を昇降させる昇降駆動手段を備えた駆動機構と、前記筐体の内部において前記筐体の内部の環境を所定の条件に維持する環境コントロール部と、前記筐体に開口された開口部と、この開口部を開閉自在に塞ぎかつ閉状態において前記筐体内部を視認可能に設けられた第1の扉と、この第1の扉の外側に開閉自在に設けられ閉状態において第1の扉を覆う第2の扉と、第1の扉の開閉を検出する開閉検出手段と、前記開閉検出手段の検出結果に基づいて前記駆動機構の動作を制御する制御部とを備え、
    前記第2の扉を開放したのみでは前記試料棚の動作が自動停止せず、前記第1の扉の閉鎖時において前記駆動機構による前記試料棚の動作を行わせることを特徴とするインキュベータ。
  2. 前記開閉検出手段は、第1の扉を前記筐体に回動自在に保持する蝶番部材に組み込まれていることを特徴とする請求項1記載のインキュベータ。
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