JP2000516900A - コンベヤーベルトに対する物品移し換えアッセンブリー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 コンベヤーシステムにおいて、動いているベルトの搬送面から取り去られる物品（６８）を受ける組合わせ式物品移し換えアッセンブリー（２０）。前記物品移し換えアッセンブリーは、第１のピースとして、支持フレーム（３９）の上にあって、支持されている基部（２８）と、コンベヤーベルト（６０）がスロケット（６４）まわりを回転するとき、その搬送面にぴったり寄り添うように前記基部から延びているベルトに寄り添う部分（３２）とを有する。このベルトに寄り添う部分は、例えば、フィンガー（３４）又は傾斜したストレイトのエッジをもつことができる。前記移し換えエッジ部材（２６）は、第２のピースである移し換えプレート部材と合体し、この部材は、前記移し換えエッジ部材の基部に重なり合体する凹部部分（４０）を有し、フラットなトップの物品移し換えプレート（４２）が前記移し換えエッジ部材の上面（３８）と連続し、面一になって、物品が送られるベルトの搬送面の延長部を形成する。好ましい態様においては、前記移し換えエッジ部材には耐久性があるマテリアル、前記移し換えプレート部材には低摩擦マテリアルのようにして、二つのピースが異なるマテリアルズで作られる。異なる作業要求に組合わせ式移し換えアッセンブリーを適合できるように、他の組み合わせのマテリアルズが使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 名称 コンベヤーベルトに対する物品移し換えアッセンブリー技術の分野 発明は、一般的には、ベルトコンベヤーに関し、さらに詳しくは、コン ベヤーベルトの送り出し端部から物品を取り去るための受側の物品移し換えアッ センブリーに関するものである。背景技術 エンドレスのコンベヤーベルトは、製品又は物品の搬送に広く使用され ている。色々の用途において、物品類は、動いているベルトの搬送面から別のベ ルトへ、又は、固定されたワークステーションへと送られることが必然的になっ ている。コンベヤーベルトの送り出し端部にある回転スプロケット又は回転ドラ ムのまわりを前記ベルトが回るときに、このベルトにしっかり当接するフィンガ ー状の移し換えプレートおよびデッドプレートのような物品移し換えアッセンブ リーによって、前記ベルトがスプロケット又はドラムに係合して戻る際、前記ベ ルトから製品が円滑に送られてゆくようになっている。 フィンガー状の移し換えプレートは、立ち上がったリブのコンベヤーベ ルトのトップ搬送面を構成する長さ方向の隆起条の間に形成されたチャンネル内 に受けるプラットフォームから延びている複数の歯又はフィンガーをもつ櫛状構 造を含む。この移し換えプレートは、スプロケットまわりを通過するベルトに対 しほぼ正接するように配置されている。前記フィンガーが前記ベルトの隆起条に かみ合うと、前記フィンガーは、動いているベルトの搬送面から物品を掬う。前 記フィンガーの上部と前記受け取りプラットフォームとが前記ベルトの搬送面に 連続する形になっている。動いているベルトから取り去られた物品は、先行する 物品を前記フィンガープレートの上面にそって押し、別のベルト又はワークステ ーションへ移し換える。 デッドプレートは、同じような機能を果たす。デッドプレートは、フィ ンガープレートのフィンガーをもたず、立ち上がっているリブつきベルトの隆起 条にかみ合わないもので、通常、傾斜したエッジを有し、このエッジがスプロケ ットまわりを動くベルトに狭い間隙をおいてぴったり寄り添う。デッドプレート の上面は、ベルトの搬送面の延長部になり、搬送されてくる物品がコンベヤーベ ルトから移し換えられる。 デッドプレートとフィンガープレートについての一つの問題点は、前 記プレートの動かない平坦な面と該面にそって互いに押し合う物品との間の摩擦 である。この摩擦は、物品の流れを邪魔する。物品を前記プレートにそって動か す積極的な手段は別として、種々の能動的でない解決策が試みられている。例え ば、フィンガー移し換えプレートの複数のフィンガーをさらに後方まで延長する ことで摩擦を減らすことができる。別の例としては、複数の組になったローラー を設置して、平坦なプラットフォームの面をローリングする面に替えるものであ る。これらの解決策の欠点の一つは、例えばガラスの取り扱いの場合、ガラスの かけらが前記フィンガーの間又はローラーの間に詰まってしまうような場合、損 傷しやすいこと、又は、機能が低下してしまうことである。詰まったガラスによ り、前記フィンガー又は立ち上がったリブつきコンベヤーベルトの隆起条がかけ たり、壊れたりし、又、前記フィンガーを曲げ、前記隆起条にくっつき、ベルト がジャミングしてしまう。さらに、食品取り扱い産業における重点をおいて配慮 しなければならない延長されたフィンガーとローラーをクリーンにすることが難 しい。 フィンガープレートの長細いフィンガーは、特に壊れやすい。フィン ガーが壊れれば、それだけでフィンガープレート全部を廃棄して、交換しなけれ ばならない。この理由で、フィンガープレートをかなり頑丈で弾性をもつマテリ アルで作る場合が多い。しかしながらうまくないことには、そのようなマテリア ルの摩擦特性は、よくないものである。長く使用できるフィンガーの高い耐久性 と、前記フィンガープレートを受けるプラットフォームにそって楽に物品を移し 換えられる低摩擦との間にトレードオフ（相互に満足されない色々の条件につい ての考量）がある。 したがって、耐久性があり、ベルトに寄り添って製品を掬うセクショ ンを低摩擦の受け取りプラットフォームと組み合わせ、動いているコンベヤーベ ルトから製品を送り出すことを容易にする物品移し換えアッセンブリーが求めら れている。発明の開示 この要求及び他の要求は、この発明の特徴を有する組合わせ式物品移 し換えアッセンブリーをもつコンベヤーシステムにより満たされるもので、該ア ッセンブリーは、第１の部品として、移し換えエッジ部材と、第２の部品として 、移し換えプレート部材とを含む。前記移し換えエッジ部材は、アッセンブリー 支持フレームの上に重なり、これによって支持される基部を有する。ベルトに寄 り添う部分が前記支持フレームから離れるように基部から突き出て、スプロケッ トまわりを通るコンベヤーベルトの物品搬送面にぴったり寄り添う。前記移し換 えエッジ部材が動いているベルトから物品を該部材の上面で受け取る。前記移し 換えプレート部材は、前記移し換えエッジ部材の基部に重なり合う。前記プレー ト部材は、合体関係で前記移し換えエッジ部材の基部に係合する。前記プレート 部材は、概ね平坦なトップの物品移し換え面を形成し、この面は、前記移し換え エッジ部材の上面と実質的に連続し、面一である。前記移し換えエッジ部材が損 傷すれば、前記二つのパーツを分離し、前記プレート部材と合体しているエッジ 部材を替えることができる。アッセンブリー全体を廃棄しなくてよい。換言すれ ば、かなり耐用時間が短い交換可能なフィンガーのセットを長期間使用できる移 し換えプレートに使用できる。 前記移し換えアッセンブリーの一つの態様においては、前記移し換え エッジ部材は、フィンガーのような該エッジ部材に強度を与える耐久性がある第 １のマテリアルで作られ、前記移し換えプレート部材を低摩擦の第２のマテリア ルで作って、トップの物品移し換え面にそって物品が流れやすくする。このよう にして、好ましいマテリアル特性を該特性が必要とされる部分に使用する。別の 態様においては、シングルの移し換えプレート部材は、マルチプルの並列移し換 えエッジ部材を許容する。 前記物品移し換えアッセンブリーのさらに別の態様においては、前記 移し換えプレート部材は、下方に突出のボスが介在する凹部領域を有する。この ボスにより、ボルトのようなファスナーで前記プレートをアッセンブリー支持フ レームに取り付ける。前記移し換えエッジ部材の基部は、前記ボスがはめ込まれ る寸法の開口を有する。該開口に前記ボスを合わせて、前記移し換えエッジ部材 を前記支持フレーム上で前記移し換えプレート部材に合致させ、前記コンベヤー ベルトに対し正確に位置合わせする。図面の簡単な記述 この発明のこれらの、そして、他の特徴、アスペクツ及び利点は、以 下の記述、添付の請求の範囲及び添付の図面を参照することで、さらによく理解 されるものであり、図面において： 図１は、この発明の特徴を組成し、コンベヤーベルトの送り出し端部 から物品を移し換えるのに適した取付部材を含むフィンガー移し換え部材の底面 の展開斜視図であり； 図２は、図１のフィンガー移し換えプレートの上方からの斜視図であ り； 図３は、図１のフィンガー移し換えプレートの移し換えプレート部の 上方からの斜視図であり； 図４は、図３におけるような移し換えプレートの溝つき物品移し換え 面をもつ移し換えプレート部の別の態様の上方からの斜視図であり； 図５は、コンベヤーベルトの送り出し端部に突き合う図１のフィンガ ー移し換えプレートを示すリブが立ち上がっているコンベヤーの一部の側面図で あり； 図６は、図５のリブが立ち上がっているコンベヤーの一部の平面図で あり； 図７は、多数のフィンガーモジュールを含む、この発明の特徴を組成 するフィンガー移し換えプレートの別の態様の底面の展開斜視図であり； 図８は、コンベヤーベルトの送り出し端部と突き合う、この発明の特 徴を組成するデッドプレート移し換えアッセンブリーの一部の側面図であり； 図９は、ベルトコンベヤーから物品を移し換えるのに有用な、この発 明の特徴を組成する物品移し換えアッセンブリーの別の態様の底面の展開斜視図 であり； 図１０は、図９の物品移し換えアッセンブリーの上方からの斜視図で あり； 図１１は、ガラスの取り扱い用途に特に有用な、この発明の特徴を組 成する物品移し換えアッセンブリーの別の態様の上方からの展開斜視図であり； そして、 図１２は、コンベヤーの送り出し端部から物品を移し換えるために、 図１におけるようなフィンガー移し換えアッセンブリーを使用するコンベヤーシ ステムの上方からの斜視図である。発明の実施の態様 発明の特徴部分を構成する物品移し換えアッセンブリー２０の模範例を 図１から図３に示す。このアッセンブリーは、移し換えエッジ部材２４と当接す る移し換えプレート部材２６とを備えた組合わせ式フィンガー移し換えプレート ２２を含む。前記移し換えエッジ部材は、アッセンブリー支持フレーム３０（図 ５，図８に示す）に置かれて支持される基部２８を有する。ベルトに添うように なる部分３２が前記基部から外側へ延びている。図１から図３に示す態様におい ては、このベルトに添う部分は、複数の平行なフィンガー３４を有し、これらフ ィンガーは、コンベヤーベルトの搬送面における受けチャンネルに向けて突出し 、前記ベルトから物品を剥ぎ取り、前記フィンガーと、これらフィンガーが突出 する平坦部３８との上部により形成された上面３６にそって物品が送られるよう になっている。 移し換えプレート部材２６は、形状が概ね矩形であり、一端にある凹部 領域４０を除き一定の厚さになっている。このプレート状の移し換えプレート部 材は、一方の面に概ね平坦な物品移し換え面４２と、他方の面に底面４４を形成 している。凹部領域４０をさえぎるボス４８が底面４４と面一になっている。選 定された位置に前記移し換えプレート部材と前記ボスとを貫通する開口４６にボ ルト５０と長くなったワッシャー５１のようなファスナー部材が挿入されて、前 記物品移し換えアッセンブリーを前記支持フレームに取り付ける。各開口４８の 周囲にそって形成された凹んだリップ５２が前記ワッシャーと前記ボルトの頭と を受ける面になる。厚い前記ボスが薄くされた前記凹部領域における前記移し換 えプレート部材を補強し、前記ファスナー部材に適合できるようになっている。 前記移し換えエッジ部材の基部２８は、前記移し換えプレート部材の凹 部領域４０でボス４８が嵌合する孔５４を含む。基部２８と凹部領域４０との形 状は、互いに補いながら合体してツーピースの物品移し換えアッセンブリーを形 成するようになっている。この手段で、前記移し換えエッジ部材は、前記移し換 えプレート部材、前記支持フレームおよび関連するコンベヤーベルトに正確に合 致して保持される。前記ボスは、前記とは別に、移し換えエッジ部材の基部の一 部として形成し、前記移し換えプレート部材の凹部領域に形成した孔に嵌合する ようにもできる。概ね平坦な物品移し換え面の平坦さが損ねられないように、頂 面が平坦なファスナーキャップ５６を前記移し換えプレート部材の開口４６に嵌 め、物品移し換え面４２と上面が面一になるようにする。移し換えエッジ部材と 移し換えプレート部材とを組合わせできる点が重要でなければ、前記凹部領域と 前記基部との間に接着剤５７を使用して、前記フィンガー移し換えプレートの前 記二つの部材をしっかりと一体にして、前記エッジ部材と前記プレート部材との 間の当接部における前記物品移し換え面に段がつかないようにしたり、永久的に 一体のアセンブリーにすることができる。 図５と図８とに示すように、フィンガー移し換えプレート２２は、ボル ト５０のようなファスナー部材によりアッセンブリー支持フレーム３０に取り付 けられている。前記移し換えプレート部材の凹部領域４０は、前記移し換えエッ ジ部材の基部２８に重なり合っている。前記基部は、アッセンブリー支持フレー ムに重なり、がっちり支持されている。ベルトに沿うようになるフィンガー部分 は、前記基部から外方へ片持ちされている。複数のフィンガー３４の先端部６１ は、受けチャンネル５９内へ延びており、これらチャンネルは、ルイジアナ、ハ ラハンのイントラロックス，インク．により市販されているモジュラープラスチ ックコンベヤーベルトのようなリブが立ち上がっているコンベヤーベルト６０の 搬送面に形成されたカラム状の立ち上がっている長さ方向のリブ５８又は羽根の 間に形成されている。フィンガー３４の上面と平らな受け面３８とにより形成さ れた移し換えエッジ部材の上面３６は、前記ベルトの立ち上がっているリブの搬 送面の延長部として機能し、この結果、矢印６２の方向に前記ベルトにそって搬 送されてくる物品６２は、矢印６６に示すように時計方向に回転する駆動スプロ ケット６４又はドラムのような回転要素のまわりを前記ベルトが通過する際に前 記ベルトから取り除かれる。 図２に示すように、移し換えプレートの複数のフィンガー３４は、長細 くなっていて、立ち上がったリブのコンベヤーベルトの受けチャンネルに入り込 むようになっている。この理由で、前記フィンガーは、かなり脆弱になっている 場合が多く、フィンガーとベルトとの間に屑が入り込むことで壊れてしまう。し たがって、コンベンショナルのワンピースのフィンガープレート、特にガラス処 理用途のような苛酷の環境向けとして特に設計されたものは、多くの場合、ナィ ロン又はガラス充填ポリウレタン組成物のような丈夫なプラスチックマテリアル から作られている。しかし残念ながら、ナイロンとポリウレタンは、耐久性があ るが、摩擦係数がかなり高く、ナイロン又はポリウレタンの面にそって物品を送 るのが困難になる。この問題を解決するために、この発明の組合わせ式物品移し 換えアッセンブリー２０の移し換えプレート部材２６は、低摩擦特性をもつマテ リアルで作れる一方、大きな剪断応力を受けるベルトにそって当たる部分３２を 別の耐久性があるマテリアルで作ることができる。この手段により、耐久性の利 点と低摩擦の物品移し換えという利点とがシングルの移し換えプレートにおいて 組み合わされる。前記移し換えプレート部材の低摩擦マテリアルの摩擦特性は、 移し換えエッジ部材の耐久性があるマテリアルの摩擦特性と少なくとも同じで、 そして可能な限り低くあるべきものである。前記移し換えプレートと物品との間 の摩擦係数は、約０．２５程度になるものが好ましい。前記移し換えエッジ部材 の適切な耐久性があるマテリアルには、ポリウレタン類、ナイロン類、ＰＰＡ’ ｓ（ポリフタールアミド類）、ピークス、スチール、セラミックス、熱硬化性の もの、ＰＥＩ’ｓ（ポリエーテルイミド類）及びＬＳＰ’ｓ（液晶ポリマー類） がある。強化するには、プラスチックマテリアルズにガラス又はカーボンのよう な補強繊維を充填することができる。好ましい態様の移し換えエッジは、長さが １センチメーターのオーダーであるガラス長繊維が充填されたポリウレタンマテ リアルを使用している。両コンビネーションが可能であるが、繊維充填ポリウレ タンを作る繊維の率は、約３０容積％から約５０容積％の範囲が好ましく、最も 好ましいのは、約４０容積％である。前記移し換えプレート部材に適した低摩擦 マテリアルズには、アセタール類、ＵＨＭＷ’ｓ（超高分子ポリマー類）、テフ ロン樹脂ポリマー類、ＰＢＴ’ｓ（ポリエステルのようなポリブチレン・テレフ タレート類）及び面処理された金属類が含まれる。 この発明の特徴を構成する図７に示した物品移し換えアッセンブリーの 別の態様を図４に示す。図示の移し換えプレート部材７０は、物品移し換え上面 ７２にセットになった平行の長溝７１を有する。物品移し換え面７２からマテリ アルを取り除いて形成され、これによって移し換えされる物品に触れない前記溝 により、物品と移し換えプレートとの間の摩擦が減り、物品の移し換えを滑らか にする。図示の溝の数とサイズとは、単なる例示である。さらに多くの溝を図４ の物品移し換え面に切設して、摩擦をさらに減らすことができる。 図７に示された物品移し換えアッセンブリーは、この発明のさらなる特 徴を構成するもので、フィンガーモジュール７７のような多数の移し換えエッジ 部材を含む。移し換えプレート部材７９は、図３のプレート部材２６に類似して いるが、主な相違点は、底面８３から凹部領域８５へ延びた突出体８１である。 支えとしての他に、前記突出体は、二つのフィンガーモジュールの基部８９を互 いに横方向に分け、フィンガー８７が送り出しコンベヤーベルトの受けチャンネ ルに邪魔されなく挿入されるように、フィンガー８７が正確に平行なアライメン トで位置決めされるように補助する。さもなければ、前記突出部をなくし、前記 フィンガーモジュールの基部が互いに当接するようにしてもよい。図７の物品移 し換えアッセンブリーの別の特徴は、移し換えエッジ部材７７の上面を移し換え プレート部材７９の物品移し換え面に対し垂直方向に整合させる保持構造である 。保持タブ９１は、移し換えプレート部材の先端側から外方へ延びて下向きにな って、フィンガー８７のウエブ９５に形成されたスロット９３内に挿入される。 タブ９１の末端は、前記ウエブの下面に保持され、前記移し換えプレート部材が 垂直に持ち上げられて前記移し換えエッジ部材から離れてしまうのを防ぐ。これ によって、前記エッジ部材とプレート部材との間の当接部分における物品移し換 え面に移し換え物品を傾けてしまうような段がつかなくなる。この保持構造は、 また、図１から図３の移し換えアッセンブリーに付加して、同じような利点を挙 げることができる。前記ウエブの両側におけるハーフスロット９７，９７’が近 接のエッジモジュール７７の対応するハーフスロットと共に完全なスロットを形 成して、中央のタブ９１’を受ける。前記フィンガーモジュールをさらに永久的 に前記移し換えプレート部材に取り付けるためには、各フィンガーモジュール７ ７に開口１５０を抉り設ける。前記部材が合体したとき、凹部領域８５から突出 するスタッブ１５２が抉られた開口１５０に嵌合する。前記スタブの自由端１５ ４を溶融又は加圧で潰して（コールドステーク）、頭を拡大して抉られた開口１ ５０内に押し込み、フィンガーモジュール７７を移し換えプレート部材７９に確 実に取り付ける。この取付方法は、事によっては、マテリアルによりうまくゆか ない接着剤よりもすぐれている。図７は、二つの移し換えエッジ部材に適合する 移し換えプレート部材を示すが、図示の構造は、いくつかの並列するエッジ部材 に容易に適合するものであることは、明らかなことである。 この発明の特徴をもつ物品移し換えアッセンブリーのさらに別の態様 を図８に示す。この態様においては、立ち上がったリブをもたないコンベヤーベ ルトに使用にさらに具合よく適合するように、フィンガーなしのデッドプレート のベルト当接部７４が前記フィンガー移し換えプレートのフィンガー部分の代わ りをしている。物品移し換えアッセンブリー７５の前記ベルト当接部は、狭い間 隙７８を介してベルト７６に沿う。スプロケット８４により矢印８２の方向へ回 転駆動される前記ベルトにより矢印８０の方向に前記デッドプレートに向け前記 ベルトで搬送される物品６８は、前記ベルト当接部７４のスクレイパー状に斜め にされたエッジにより前記ベルトの搬送面から取り出される。斜めに傾斜又はそ の他の形状のエッジは、前記スプロケットのまわりを回る前記ベルトの進行路に 合致し、前記間隙の寸法を極めて小さいものにして、前記エッジにおけるマテリ アルの量を最大にすることで前記形状のエッジを補強する。この態様においては 、基部８８を図１から図３の態様の基部２８と同じにすることができる。同じ移 し換えプレート部材２６又は７０を図１から図５におけるように使用して、立ち 上がったリブなしのベルトから物品を移す組合わせできるデッドプレート移し換 えアッセンブリーを形成することができる。 この発明の特徴を組成するフィンガー移し換えプレートのさらに別の 態様を図９から図１０に示す。組合わせできる移し換えプレート９０は、フィン ガー部９２とプレートカバー９４とを含む。このフィンガー部は、長くなった基 部９６を有し、ここから一連のフィンガー９８が外方へ向け伸びている。ウエブ １００が上面部を形成し、この上面部は、前記ウエブから伸びるフィンガー９８ と面一になっている。前記基部は、上面部の下が僅かに凹んでいて、プレートカ バー９４を形成する薄いシートが入るようになっている。物品の移し換えが楽に なる低摩擦のマテリアルから作られていることが好ましい前記プレートカバーは 、前記フィンガー部材の基部９６をカバーする。プレートカバー９４のフロント エッジ１０２は、前記シートの残部よりもやや厚くなっていて、斜めに傾斜して 対向する斜め傾斜のリップ１０４の下にスライドし、ウエブ１００の横方向スロ ット１０６に位置するものである。前記斜めに傾斜したエッジ同士が重なり合う ことにより、前記移し換えプレートの二部材が具合良く当接し、前記フロントエ ッジの持ち上がりによって物品を傾けてしまう段部が接合部にできるのを抑える 。前記カバー９４は、又、タブ１０８を含み、このタブは、前記基部のアンダー カットの溝の水平屋根部１１２に係合する保持体１１０で終わるサイドエッジに そって垂下している。このように、シート状のプレートカバー９４を所定の位置 に嵌合し、移し換えプレート９０の基部９６上に保持する。前記カバーは、また 、前記アッセンブリーを開口１１４を介して支持フレームに取り付けるファスナ ー部材をカバーする。強くて耐久性があるマテリアルで作られた取付ベースを含 むフィンガー部と低摩擦のマテリアルで作ったプレートカバーとを組み合わせる ことで、低摩擦で物品を移せる長期使用に耐えるフィンガー移し換えプレートと いう望ましい効果を奏する。 既に述べたように、ガラスの取り扱いは、コンベヤーの用途に特にき びしいものであり、これは、ガラスの硬いこまごましたものが前記フィンガープ レートと立ち上がったリブがあるコンベヤーベルトのリブとの間に詰め込まれて しまうようになるからである。詰まったガラスは、フィンガーを片寄らせ、片寄 ったフィンガーと、その隣り合うフィンガーとの間にベルトのリブをしっかりサ ンドイッチしてしまう。その結果、前記ベルトは、動かなくなってしまう。図１ １の物品移し換えアッセンブリー１１５は、長さが互い違いになっている複数の フィンガー：短いフィンガー１１７の第１の組と長いフィンガー１１８の第２の 組が入れ違っているフィンガー部１１６を含む。長いフィンガーの先端は、短い フィンガーの先端よりも突き出ているから、長いフィンガーの先端と短いフィン ガーの先端との間にベルトのリブがサンドイッチされることはない。このように 、互い違いの構成によって、ベルトのジャミングが起こることが減る。互い違い のフィンガー構成は、図９，１０のそれに類似した移し換えアッセンブリーの態 様において図１１に示されているが、記載した特定のフィンガー付き態様又はコ ンベンショナルのワンピースのフィンガープレートにも使用可能である。 コンベヤーシステムにおいての前記物品移し換えアッセンブリーの使 用を図１２に示す。エンドレスコンベヤーベルト１２０がコンベンショナルのコ ンベヤーフレーム１２２（全容は、示されていない）により支持されている。こ のフレームは、移し換え路１２４を支持し、この搬走路の面は、通常プラスチッ クで作られた防摩ストリップ１２６を含み、これらの上を前記ベルトの物品搬送 部の下面がスライドする。前記ベルトは、スプロケット又はドラムのような回転 要素１２８により駆動され、後者は、ベアリングアッセンブリー１３２により各 端部が回転自由に支持されているシャフト１３０に装着されている。前記回転要 素の少なくとも一つは、モーター１３４のような駆動手段により駆動される。戻 り受けローラー１３６又はシュウが前記ベルトの戻りパスにおけるたわみを減ら す。支持フレーム１４０を含む物品移し換えアッセンブリー１３８は、前記支持 フレームに図示のように取り付けられた組合わせできる移し換えプレート１４２ を有している。前記プレートのベルトに接する部分１４４、この場合フィンガー は、スプロケット１２８にそって通過するコンベヤーベルトの送り出し端部で前 記ベルトに接する。前記ベルトは、立ち上がって入るリブを含むことができ、フ ィンガーが前記ベルトの搬送面にある立ち上がったリブの立設列の間の長さ方向 のチャンネル内へ伸びる。矢印１４８で示された方向に搬送される物品は、前記 ベルトの搬送面から取り除かれてベルトに接する部分１４４の複数のフィンガー の面一になっている上面へ移される。移動するベルトから次々と物品が取り除か れて、それらが先行する物品を物品移し換えアッセンブリーのプレート部材１５ ０にそって押す。ついで、物品は、自動的に、又は、手操作で、移し換えプレー トから取り出されるか、又は、前記移し換えアッセンブリーの出口端部にある別 のベルトへ移される。 かくして、この発明の特徴を組成する新規の組合わせ式物品移し換え アッセンブリーは、いくつかの利点を奏する。例えば前記移し換えプレートの分 離できる構造は、種々のマテリアルズで望ましい品質：苛酷なエッジ当接領域に おける強度と耐久性及び物品移し換え領域における低摩擦を組み合わせて該プレ ートを作ることができる。高い摩擦による物品移し換えにおけるペナルティを受 けることなく傷ついた又は破損したフィンガーの交換頻度が減少される。他の利 点は、分解できる構造により、破損したフィンガー部分をプレート部分から分離 し、廃棄し、傷ついていないプレートを廃棄することなく交換できる。さらに、 デッドプレートとフィンガープレートの移し替えエッジは、普通の移し替えプレ ート部材と使用上互換性がある。 この発明は、記載の利点を少なくとも有する好ましい態様に関連して 詳しく記載したが、他の態様も可能である。例えば、前記移し換えプレートの部 品類は、成形又は切削加工で作ることができる。部品類は、接着剤や変形された スタッブにより互いに保持される必要がない。それらは、二工程の成形工程によ り、異なるマテリアルズで一体成形できる。それらを一緒に溶融したり、融着し たりできる。それらは、機械的に連結するためのビルトインの保持部を含むこと ができる。実際に、移し換えエッジの交換可能性が重要である場合、合わせる部 分の間を摩擦係合及び取付ファスナー類で係合でき、一方の部材又は他方が破損 したとき部材を分離できる。移し換えプレートを支持装置に固定する多くの手段 がボルトの他に、クランプ及び接着剤のように可能でもある。さらに、異なる特 性をもつマテリアルズで作られた移し換えエッジ部材と移し換えプレート部材と を組み合わせて種々の用途に適応させることができる。したがって、これらの例 で示唆するように、請求の範囲の精神と範囲は、ここに詳細に記載された実施例 の記述に限定されるものではない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスチーナ，サンドラ，エー. アメリカ合衆国 70123 ルイジアナ州 ハラハン ウエスト アベニュー 424 (72)発明者 ホートン，ポール，エル. アメリカ合衆国 70003 ルイジアナ州 メタイリー クリーブランド プレース 5800 (72)発明者 ソフラネック，リチャード，ジェイ. アメリカ合衆国 70001 ルイジアナ州 メタイリー グラマー 4704 (72)発明者 グレーブ，クリストファー，ジー. アメリカ合衆国 70433 ルイジアナ州 カビントン ハイウェイ 1077 70110 【要約の続き】 マテリアルのようにして、二つのピースが異なるマテリ アルズで作られる。異なる作業要求に組合わせ式移し換 えアッセンブリーを適合できるように、他の組み合わせ のマテリアルズが使用できる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 長さにそってコンベヤーパスを構成するコンベヤーフレーム、前記コ ンベヤーフレームの各端部で支持された回転要素、前記フレームで支持されて前 記コンベヤーの各端部において回転要素まわりを関節回動し、前記コンベヤーの 長さにそって物品搬送面にベルトで搬送する物品を支持する上面の搬送路と下面 のベルト戻り路を形成する無端コンベヤーベルト及び前記コンベヤーの搬送路の 端部で前記コンベヤーベルトの物品搬送面から移し換えられる物品を受け、前記 コンベヤーフレームの送り出し端部に対面するアッセンブリー支持フレームを含 む物品移し換えアッセンブリーを含んでいるコンベヤーの搬送路にそって物品を 運び、物品をコンベヤーの端部から移し送り出すコンベヤーシステムであり、前 記物品移し換えアッセンブリーは、以下を特徴とするもの： 第１のマテリアルで作られており、前記アッセンブリー支持フレーム に重なり支持されている基部及び前記アッセンブリー支持フレームから外方へ前 記基部から伸びて、前記コンベヤーの送り出し端部の回転要素まわりを関節回動 する前記コンベヤーベルトの物品搬送面にぴったり寄り添い、前記ベルトの物品 搬送面から物品を受けて、これを前記移し換えエッジ部材の上面に移し換えるベ ルトに寄り添う部分を有する移し換えエッジ部材；及び 第２のマテリアルで作られていて、前記移し換えエッジ部材の基部と 重なって合体し、前記移し換えエッジ部材の上面と前記移し換えプレート部材の 上にある物品移し換え面とにそうよう前記ベルトから物品を移し換えるため、前 記移し換えエッジ部材の上面と実質的に連続している概ねフラットで上にある物 品の移し換え面を形成する移し換えプレート部材。 ２． 前記移し換えエッジ部材のベルトに寄り添う部分は、複数の外方向へ 伸びる平行なフィンガーからなることを特徴とする請求項１におけるコンベヤー システム。 ３． 前記ベルトに寄り添う部分が長くなったフィンガーの第２の組と並列 で互い違いになっている短くなっているフィンガーの第１の組とを備えることを 特徴とする請求項２におけるコンベヤーシステム。 ４． 前記の第２のマテリアルが移し換えられる物品に対して摩擦係数が約 ０．２５低い低摩擦特性を有することを特徴とする請求項１におけるコンベヤー システム。 ５． 前記の第１のマテリアルがナイロン類、ポリフタールアミド類、ポリ エーテルイミド類、ピークス、スチール類、セラミックス、熱硬化性のもの及び 液晶ポリマー類からなるグループから選ばれる耐久性のマテリアルであることを 特徴とする請求項１におけるコンベヤーシステム。 ６． 前記の第２のマテリアルがアセタール類、超高分子ポリマー類、テフ ロン樹脂ポリマー類、ポリブチレン・テレフタレート類及び表面処理された金属 類からなるグループから選ばれる低摩擦のマテリアルであることを特徴とする請 求項１におけるコンベヤーシステム。 ７． 前記の第２のマテリアルがアセタールマテリアルであり、前記第１の マテリアルがポリウレタンマテリアルであることを特徴とする請求項１における コンベヤーシステム。 ８． 前記移し換えプレート部材と前記移し換えエッジ部材とは、互いに永 久的に取り付けられて、前記移し換えエッジ部材の上面と前記移し換えプレート 部材の上の物品の搬送面とのつなぎ部に、移し換えられる物品がつまづくかもし れない段部をなくしたことを特徴とする請求項１におけるコンベヤーシステム。 ９． 前記移し換えプレート部材の上の物品移し換え面に物品移し換え方向 にそって溝をきり、前記物品移し換え面と前記移し換えられる物品との間の摩擦 を少なくしたことを特徴とする請求項１におけるコンベヤーシステム。 １０． 前記物品移し換えアッセンブリーは、ファスナー部材をさらに含み、 前記移し換えプレート部材は、前記移し換えエッジ部材の基部に合うファスナー 受け構造をさらに備え、前記ファスナー部材は、前記ファスナー受け構造と協同 して前記移し換えプレート部材を前記アッセンブリー支持フレームに固定し、前 記移し換えエッジ部材の重なり合った基部を前記移し換えプレート部材と前記コ ンベヤーベルトの物品搬送面とに対し固定関係で保持することを特徴とする請求 項１におけるコンベヤーシステム。 １１． 前記物品移し換えアッセンブリーは、複数の移し換えエッジ部材をさ らに備え、該部材各々は、前記移し換えプレート部材の基部に重なり合体するこ とを特徴とする請求項１におけるコンベヤーシステム。 １２． 前記移し換えプレート部材は、前記基部から下方の外方へ伸びる保持 タブをさらに含み、前記移し換えエッジ部材は、前記移し換えエッジ部材の下側 により保持される保持タブを受け、前記移し換えプレート部材が前記移し換えエ ッジ部材に対し垂直方向に持ち上がらないようにしていることを特徴とする請求 項１におけるコンベヤーシステム。