JP2000516475A - ヒトグリシン輸送体 - Google Patents

ヒトグリシン輸送体

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JP2000516475A JP10510920A JP51092098A JP2000516475A JP 2000516475 A JP2000516475 A JP 2000516475A JP 10510920 A JP10510920 A JP 10510920A JP 51092098 A JP51092098 A JP 51092098A JP 2000516475 A JP2000516475 A JP 2000516475A
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アルバート,ヴィヴィアン,アール.
コワルスキー,レスリー,アール.,ゼット.
ボールデン,ローレンス,エイ
マッケルヴィー,ジェフリー,エフ.
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アレリックス ニューロサイエンス,インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 アミノ酸グリシンのヒトGlyT−2輸送体の配列に由来する核酸および蛋白質が提供されている。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒトグリシン輸送体 本出願は、次の同時係属出願:「グリシン輸送体をトランスフェクトした細胞 及びその用途」、代理人整理番号317743−105、出願番号08/655 ,836、1996年5月31日出願;「神経障害及び神経精神障害治療用医薬 」、代理人整理番号317743−103、出願番号08/656,063、1 996年5月31日出願;「神経精神障害治療用医薬」、代理人整理番号317 743−106、出願番号08/655,912、1996年5月31日出願; 及び「神経障害及び神経精神障害治療用医薬」、代理人整理番号317743− 107、出願番号08/655,847、1996年5月31日出願と関連して いる。 本発明は、ヒトグリシン輸送体族の“GlyT―2”構成員をコードする核酸 、その核酸によってコードされた単離された蛋白質及び薬剤発見の分野に関する ものである。 シナプス伝達は、シナプス前神経細胞及びシナプス後神経細胞の両方において 、分化された構造の可成りの配列(considerable array of Specialized struct ures)を含む細胞間伝達の複雑な形態である。高親和性神経伝達物質輸送体は、 そのような成分の1つであり、シナプス前終末上及びグリア細胞の周囲に位置し ている(Kanner及びSchuldiner、CRC Critical Reviews in Biochemistry22, 1032(1987))。輸送体は、神経伝達物質をシナプスから隔離し、それによって、 シナプス内での神経伝達物質の持続時間の他に、そのなかでの神経伝達物質の濃 度を制御し、それらは共にシナプス伝達の大きさに影響を及ぼす。更に、伝達物 質が隣接シナプスへ拡がるのを防ぐことによって、輸送体は、シナプス伝達の適 合度を維持する。更に、放出された伝達物質をシナプス前終末内へ隔離すること によって、輸送体は伝達物質の再利用を可能にする。 神経伝達物質輸送は、細胞外ナトリウム及び膜内外の電圧差に依存し、例えば 、発作中などのような強い神経発射(firing)の状態では、輸送体は、カルシウ ムに依存しない非エキソサイトティック(non-exocytotic)な方法で神経伝達物 質 を放出して、逆に機能することができる(Attwell等、Neuron11,401-407(199 3))。神経伝達物質輸送体の薬理学的変調は、このようにシナプス活性を改変す る手段を提供し、それは、神経障害及び精神障害の治療のための有用な治療法を 提供するものである。 アミノ酸グリシンは、哺乳動物の中枢神経系における重要な神経伝達物質であ り、抑制性及び興奮性シナプスの両方で機能する。“神経系”という語句は、そ の神経系の中枢及び末梢部分の両方を意味する。グリシンの抑制性及び興奮性と いう異なった機能は、2つの異なるタイプの受容体によって媒介され、それぞれ が、異なる種類のグリシン輸送体と関連している。グリシンの抑制作用は、痙攣 性アルカロイドストリキニーネに対して感受性であるグリシン受容体によって媒 介され、従って、“ストリキニーネ感受性”と呼ばれる。このような受容体は、 グリシンが受容体に結合した際に開く固有のクロライドチャネルを含んでおり、 クロライドコンダクタンスを高めることによって、活動電位の励起(firing)の 閾値が高くなる。ストリキニーネ感受性グリシン受容体は、主として脊髄及び脳 幹内で見出されており、従って、このような受容体の活性化を促進する薬物は、 これらの領域内での抑制性神経伝達を高めるであろう。 グリシンは、中枢神経系における主要な興奮性神経伝達物質であるグルタミン 酸塩の作用を変調することによって、興奮性伝達において機能する。Johnson及 びAscher、Nature325,529-531(1987);F1etcher等、Glycine Transmission,( Otterson及びStorm-Mathisen、編者、1990)、193〜219頁参照。具体的に は、グリシンは、N―メチル―D―アスパラギン酸塩(NMDA)受容体と呼ば れる種類のグルタミン酸塩受容体において、絶対的コ−アゴニスト(共作動薬) である。NMDA受容体を神経細胞上で活性化することによって、ナトリウム及 びカルシウムコンダクタンスが上昇し、神経細胞を脱分極して、活動電位を励起 (fire)する可能性を高めることになる。NMDA受容体は、脳全体に広く分布 しており、大脳皮質及び海馬体に、特に高密度で分布している。 分子のクローニングによって、哺乳動物の脳の中には、GlyT―1及びGl yT―2と呼ばれる2種類のグリシン輸送体が存在することが分かっている。G lyT―1は、主に前脳で見出されており、その分布は、グルタミン酸塩作動経 路及びNMDA受容体の分布に対応する(Smith等、Neuron8,927-935(1992 ))。GlyT―2の分布は異なり、この輸送体は、主に脳幹及び脊髄で見出さ れており、その分布は、ストリキニーネ感受性グリシン受容体の分布に密接に対 応している。Liu等、J .Biol.Chem.268,22802-22808(1993);Jursky及びNe lson、J .Neurochem.64,1026-1033(1995)。これらの観察は、グリシンのシナ プスレベルを制御することによって、GlyT―1及びGlyT―2が、NMD A受容体及びストリキニーネ感受性グリシン受容体の活性に、それぞれ優先的に 影響を及ぼすという考えと一致する。 GlyT―1とGlyT―2の配列の比較から、これらのグリシン輸送体は、 例えば、γ―アミノ―n―酪酸(GABA)等に特異的な輸送体などを含むナト リウム依存性神経伝達物質輸送体のより広い同族系列の構成員であることが分か つた。Uhl、Trends in Neuroscience15,265-268(1992);Clark及びAmara、B ioEssays15,323-332(1993)。全体的に、これらの輸送体は、それぞれ、主と して疎水性アミノ酸を含む12個の推定上の膜貫通ドメインを含有する。リップ マン−ピアソン(Lipman-Pearson)FASTAアルゴリズムを用いて、ラットG lyT―1をラットGlyT―2と比較すると、51%のアミノ酸配列同一性及 び55%の核酸配列同一性があることが分かる。ヒトGlyT―1とラットGl yT―2との比較から、51%のアミノ酸配列同一性及び53〜55%の核酸配 列同一性があることが分かり、核酸配列については、GlyT―1に3つの変異 体形態が存在することに起因して、数値に幅がある。 グリシン輸送体を抑制又は活性化する化合物は、受容体の機能を変え、種々の 病状において治療上の恩恵を与えるものと期待されるであろう。例えば、Gly T―2の抑制は、グリシンのシナプスレベルを高め、これらの受容体によって媒 介されることが分かっている、脊髄での痛みに関する(即ち、侵害受容の)情報 の伝達を低減させることによって、ストリキニーネ感受性グリシン受容体を有す る神経細胞の活性を低下させるのに用いることができる。Yaksh、Pain37,111 -123(1989)。更に、脊髄内で、ストリキニーネ感受性グリシン受容体を介して、 抑制性グリシン作動伝達を高めることを、筋肉機能充進の低減に用いることがで き、これは、痙性、ミオクロヌス(急激な筋肉痙攣に関係する)、てんかんなど の筋肉収縮の増大に関連する病気又は状態を治療するのに有用である(Truong等 、Movement Disorders3,77-87(1988);Becker、FASEB J.4,2767-2774(19 90))。グリシン受容体の変調によって治療することができる痙性は、てんかん 、発作(卒中)、頭部外傷、多発性硬化症、脊髄損傷、失調症及び神経系の病気 、損傷のその他の状態と関係している。発明の要旨 第一の実施態様においては、本発明は、配列番号:27の蛋白質配列と、又は 次の置換、即ち(1)Gly102をSerへ、(2)Ser124をPheへ、(3 )Ile279をAsnへ、(4)Arg393をGlyへ、(5)Lys457をAs nへ、(6)Asp463をAsnへ、(7)Cys610をTyrへ、(8)Ile611 をValへ、(9)Phe733をSerへ、(10)Ile735をValへ、 (11)Phe245をLeuへ、(12)Val305をLeuへ、(13)Thr366 をIleへ、若しくは(14)Leu400をProへ置換することの1つ若し くはそれ以上が行われていることを除いて、配列番号:27の蛋白質配列に相当 する配列と、少なくとも約96%の配列同一性を有するグリシン輸送体をコード する核酸を提供する。好ましくは、配列同一性は、少なくとも約97%であり、 更に好ましくは、少なくとも約98%であり、更に一層好ましくは、少なくとも 約99%であり、更に一層好ましくは、少なくとも約99.5%である。本発明 の一実施態様では、配列同一性が100%である。好ましくは、コードされたグ リシン輸送体は、基準蛋白質配列のアミノ酸200から797までの領域におい て、アミノ酸の相違が4つ以下であり、ここで、基準配列とは、配列番号:27 、又は上記置換の1つを有することを除いて、配列番号:27の蛋白質配列に相 当する配列である。より好ましくは、コードされたグリシン輸送体は、このよう な相違が2つ以下である。 本発明は、上記核酸を含むベクターを提供するものでもある。1つの実施態様 においては、このベクターは、細菌細胞又は真核細胞の少なくとも1つにおいて 、グリシン輸送体mRNAを発現するのに有効である。本発明の他の実施態様に おいては、このベクターは、酵母細胞、哺乳類細胞又は鳥類細胞の少なくとも1 つ において、このmRNAを発現するのに有効である。 更に、本発明は、本発明によって形質転換された細胞に由来する単離グリシン 輸送体を提供するものであり、該輸送体は、上記核酸によってコードされたアミ ノ酸配列、又はこのような核酸によってコードされたアミノ酸配列の1から2の 近接部分からなり、ここで、蛋白質は、グリシン輸送体活性を有し、ラット輸送 体配列とは配列が異なるものである。“近接配列”(contiguous sequence)と いう語句は、ここで用いられる場合、関連する基準核酸又はアミノ酸配列の遮断 されていない連続部分を意味する。好ましくは、本発明のグリシン輸送体蛋白質 は、ラット輸送体配列の配列部分とは、少なくとも2つのアミノ酸で配列が異な り、更に好ましくは、少なくとも4つのアミノ酸で異なる。好ましくは、近接配 列は、少なくとも約600のアミノ酸からなり、更に好ましくは、少なくとも約 700のアミノ酸からなり、更に好ましくは、少なくとも約750のアミノ酸か らなる。1つの実施態様においては、輸送体蛋白質は、上記核酸によってコード された蛋白質配列の全てを含む。好ましくは、輸送体蛋白質は、配列番号:27 の蛋白質配列において述べたアミノ酸配列、又は次の置換、即ち(1)Gly10 2 に代えてSer、(2)Ser124に代えてPhe、(3)Ile279に代えて Asn、(4)Arg393に代えてGly、(5)Lys457に代えてAsn、( 6)Asp463に代えてAsn、(7)Cys610に代えてTyr、(8)Ile611 に代えてVal、(9)Phe733に代えてSer、(10)Ile735に代 えてVal、(11)Phe245に代えてLeu、(12)Val305に代えてL eu、(13)Thr366に代えてIle、若しくは(14)Leu400に代えて Proへ置換することの1つ若しくはそれ以上が行われていることを除いて、配 列番号:27の蛋白質配列に相当する配列、又はこれらの配列の1〜2の近接部 分からなるアミノ酸配列からなる。1つの好ましい実施態様においては、本発明 は、グリシン輸送体並びに関連核酸、ベクター及び方法を提供し、ここで、蛋白 質配列は、(1)Ser102、(2)Phe124、(3)Asn279、(4)Gl y393、(5)Asn457、(6)Asn463、(7)Tyr610、(8)Val61 1 、(9)Ser733、(10)Val735、(11)Leu245、(12)Leu305 、(13)Ile366及び(14)Pro400の少なくとも1つを含む。好 ましくは、この配列は、これらのアミノ酸残基の少なくとも2つを含み、更に好 ましくは、少なくとも4つ、更に一層好ましくは、これらのアミノ酸残基の全て を含む。 第二の実施態様においては、本発明は、配列番号:27のアミノ酸配列の全て 若しくは1〜2の近接部分、又は次の置換、即ち(1)Gly102をSerへ、 (2)Ser124をPheへ、(3)Ile279をAsnへ、(4)Arg393を Glyへ、(5)Lys457をAsnへ、(6)Asp463をAsnへ、(7)C ys610をTyrへ、(8)Ile611をValへ、(9)Phe733をSerへ 、(10)Ile735をValへ、(11)Phe245をLeuへ、(12)Va l305をLeuへ、(13)Thr366をIleへ、若しくは(14)Leu400 をProへ置換することの1つ若しくはそれ以上が行われていることを除いて、 配列番号:27の蛋白質配列に相当するアミノ酸配列の1〜2の近接部分と、少 なくとも約99.5%の配列同一性を有する輸送体蛋白質をコードする核酸を提 供するものでもあり、ここで、コードされた蛋白質は、グリシン輸送体活性を有 している。好ましくは、近接配列は、少なくとも約600のアミノ酸からなり、 更に好ましくは、少なくとも約700のアミノ酸からなり、更に好ましくは、少 なくとも約750のアミノ酸からなる。本発明は、この核酸を含むベクターを提 供するものでもある。1つの実施態様においては、このベクターは、細菌細胞又 は真核細胞などの原核細胞の少なくとも1つにおいて、グリシン輸送体mRNA を発現するのに有効である。本発明の他の実施態様においては、このベクターは 、酵母細胞、哺乳類細胞又は鳥類細胞の少なくとも1つにおいて、このmRNA を発現するのに有効である。 更に、本発明は、第一の実施態様による第一の外因的に由来する核酸、又は配 列番号:27の蛋白質配列の1〜2の近接部分、若しくは次の置換、即ち(1) Gly102をSerへ、(2)Ser124をPheへ、(3)Ile279をAsn へ、(4)Arg393をGlyへ、(5)Lys457をAsnへ、(6)Asp46 3 をAsnへ、(7)Cys610をTyrへ、(8)Ile611をValへ、(9 )Phe733をSerへ、(10)Ile735をValへ、(11)Phe245を Leuへ、(12)Val305をLeuへ、(13)Thr366をIleへ、若し く は(14)Leu400をProへ置換することの1つ若しくはそれ以上が行われ ていることを除いて、配列番号:27の蛋白質配列に相当する配列の1〜2の近 接部分と、少なくとも約99.5%の配列同一性を有する輸送体蛋白質をコード する第二の外因的に由来する核酸を含む細胞を提供し、ここで、コードされた蛋 白質は、グリシン輸送体活性を有している。1つの実施態様において、この細胞 は、核酸からグリシン輸送体を発現する。本発明の一実施態様においては、プロ モーターが誘発性プロモーターである。 本発明は、前のパラグラフで説明した細胞を増殖させることからなるグリシン 輸送体の製造方法を提供するものでもある。この方法は、更に、(a)グリシン 輸送体を含む膜を該細胞から単離すること、又は(b)グリシン輸送体を含む蛋 白質画分を該細胞から抽出することの少なくとも1つを含むことができる。 本発明の一実施態様は、神経系障害若しくは病状の治療用生理活性剤を確認( Charcterizing)又は同定する方法において、(a)(i)上述のような細胞、 又は(ii)上述の第一又は第二の外因的に由来する核酸によりコードされたア ミノ酸配列からなる単離グリシン輸送体蛋白質を含む第一の測定組成物を与え、 (b)その第一の測定組成物を生理活性剤又は予期される(prospective)生理 活性剤と接触させ、その測定組成物によって示されたグリシン輸送の量を測定す ることからなる方法を提供する。好ましくは、この方法は、更に、第一の測定組 成物によって示されたグリシン輸送の量を、生理活性剤又は期待される生理活性 剤と接触させないこと以外は、第一の測定組成物と同じに処理された第二の測定 組成物によって示されたグリシン輸送の量と比較することを含む。この方法は、 神経系障害又は病状が、(a)痛み、(b)痙性、(c)ミオクロヌス(筋間代 )、(d)筋痙攣、(e)筋機能冗進又は(f)てんかんからなる群の1つであ る生理活性剤を確認するのに用いることができる。好ましい実施態様においては 、生理活性剤が確認される痙性は、脳卒中(発作(stroke))、頭部外傷、神経細 胞死、多発性硬化症、脊髄損傷、失調症、ハンチントン病又は筋萎縮性側索硬化 症と関係している。 更に、本発明は、(a)ラット若しくはマウスGlyT―2輸送体のための配 列又は(b)哺乳類GlyT―1輸送体のための配列とのハイブリダイゼーショ ンを排除するのに十分なストリンジェンシー(stringency)の条件下で、配列番 号:26である基準核酸配列、又は次の置換、即ち(a)T6をCへ、(b)G3 04 をAへ、(c)C371をTへ、(d)C571をTへ、(e)T838をAへ、(f )A1116をGへ、(g)A1117をGへ、(h)G1371をCへ、(1)G1387をA へ、(j)G1829をAへ、(k)A1831をGへ、(1)G2103をAへ、(m)T2198 をCへ、(n)A2203をGへ、(o)C342をGへ、(p)C352をTへ、( q)T733をCへ、(r)A777をGへ、(s)G913をCへ、(t)G951をAへ 、(u)C1097をTへ、若しくは(v)T1199をCへ置換することの1つ若しく はそれ以上が行われていることで、配列番号:26の核酸配列と異なっている配 列とハイブリダイズする核酸を提供する。好ましくは、この核酸配列は、長さが 少なくとも約18個のヌクレオチドであり、基準核酸配列にはめ込まれた配列と 少なくとも約95%の配列同一性を有している。好ましくは、この核酸配列は、 長さが少なくとも約40個のヌクレオチドであり、更に好ましくは、長さが少な くとも約100個のヌクレオチドである。好ましくは、この核酸配列は、上記基 準配列と少なくとも約97%の配列同一性を有し、更に好ましくは、99%の配 列同一性を有する。好ましくは、この核酸は、PCRプライマーであり、ストリ ンジェント(stringent)条件は、ヒトGlyT―2配列を増幅するのには有効 であるが、(a)ラット若しくはマウスGlyT―2輸送体のための配列又は( b)哺乳類GlyT―1輸送体のための配列を増幅するには有効でないPCR条 件である。 更に、本発明は、ヒトGlyT―2遺伝子又はcDNAのコーディング又は非 コーディングストランドからの近接配列を含む、長さが少なくとも約18個のヌ クレオチドの核酸を提供し、ここで、この近接配列は、この近接配列と並べてラ ットGlyT―2遺伝子配列と比較した場合、少なくとも1つの配列相違を有し ているものである。好ましくは、この核酸配列は、長さが少なくとも約40個の ヌクレオチドであり、更に好ましくは、長さが少なくとも約100個のヌクレオ チドである。好ましくは、この近接配列は、この近接配列と並べてラットGly T―2遺伝子配列と比較した場合、少なくとも2つ、更に好ましくは、3つの配 列相違を有している。 更に、本発明は、細胞、組織、器官又は動物に投与した場合、その細胞又はそ の組織、器官若しくは動物の細胞内でのGlyT―2の発現を低下させるのに有 効なGlyT―2のためのヒト遺伝子又はcDNAのコーディング又は非コーデ ィングストランドからの近接配列を含むアンチセンス分子を提供し、ここで、こ の近接配列は、該近接配列と並べてラットGlyT―2遺伝子配列と比較した場 合、少なくとも1つの配列相違を有しているものである。好ましくは、この近接 配列は、この近接配列と並べてラットGlyT―2遺伝子配列と比較した場合、 少なくとも2つ、更に好ましくは、3つの配列相違を有している。“アンチセン ス分子”という語句は、ゲノムDNA又はmRNAと結合して、mRNA安定性 を妨げることを始め、転写又は翻訳を妨害するように設計された分子を意味する のに用いられる。好ましくは、この近接配列は、長さが少なくとも約15個のヌ クレオチドである。近接伸長(contiguous stretch)は、基準核酸配列のコーデ ィング又は非コーディングストランドに含まれていることが好ましい。好ましく は、近接伸長(contiguous stretch)は、配列番号:26の核酸配列のコーディ ング又は非コーディングストランド内にある。本発明は、更に、このようなアン チセンス分子を含む発現ベクターを提供する。 本発明は、組織又は細胞に、GlyT―2発現低減有効量のこのようなアンチ センス分子、又はGlyT―2発現低減有効量の、組織又は細胞内でこのような アンチセンス分子を発現させる発現ベクターを適用することからなる、組織又は 細胞内でのGlyT―2発現を低減させる方法を提供するものでもある。また、 本発明は、ヒトの患者の組織又は細胞に、神経系障害若しくは病状治療有効量の このようなアンチセンス分子、又は神経系障害若しくは病状治療有効量の、組織 又は細胞内でこのようなアンチセンス分子を発現させる発現ベクターを適用する ことからなる、神経系障害又は病状を治療する方法を提供する。 更に、本発明は、動物がグリシン輸送体に対する自己免疫抗体を持っているか どうかを検出する方法を提供し、この方法は、動物からの抗体試料又は動物から の体液を、グリシン輸送体を含むかあるいはグリシン輸送体から誘導されるポリ ペプチド抗原と接触させることからなる。ポリペプチド抗原は、配列番号:27 の蛋白質配列、又は次の置換、即ち(1)Gly102をSerへ、(2)Ser1 24 をPheへ、(3)Ile279をAsnへ、(4)Arg393をGlyへ、(5 )Lys457をAsnへ、(6)Asp463をAsnへ、(7)Cys610をTy rへ、(8)Ile611をValへ、(9)Phe733をSerへ、(10)Il e735をValへ、(11)Phe245をLeuへ、(12)Val305をLeu へ、(13)Thr366をIleへ、若しくは(14)Leu400をProへ置換 することの1つ若しくはそれ以上が行われていることを除いて、配列番号:27 の蛋白質配列に相当する配列、によりコードされた近接配列を含むことが好まし い。好ましくは、近接配列は、長さが少なくとも約6個のアミノ酸であり、更に 好ましくは、長さが少なくとも約10個のアミノ酸であり、更に一層好ましくは 、長さが少なくとも約15個のアミノ酸である。本発明の1つの実施態様におい ては、ペプチド抗原は、GlyT―1輸送体あるいはGlyT―2輸送体に対す る抗原について選択的である。図面の簡単な説明 第1図は、ヒトGlyT―2遺伝子のいくつかの遺伝子断片の配列を示す。 第2図は、配列番号:0の核酸配列を取り込むクローン、ヒトGlyT―2遺 伝子の全長クローン、を作るのにどの断片クローンを用いたかを説明するもので ある。 第3図は、配列番号:18の核酸配列とラットGlyT―2配列との比較を示 す。 第4図は、配列番号:19のアミノ酸配列とラットGlyT―2配列との比較 を示す。 第5図は、ヒトGlyT―2発現ベクターでトランスフェクトされるか、ある いは模擬トランスフェクトされたQT―6細胞内でのグリシン輸送体の測定を示 す。 第6図は、ヒトGlyT―2でトランスフェクトされたQT―6細胞内でのグ リシン輸送体の濃度依存性を示す。定義 本出願において、次の用語は、以下に示す意味を有するものとする。 ○生物活性剤 生物活性剤は、細胞、ウイルス、組織、器官又は生体に作用することができる 化学薬品などの物質であり、細胞、ウイルス、器官又は生体の機能化に変化をも たらす薬剤(即ち、医薬)が挙げられるが、これに限定されるものではない。好 ましくは、生体は哺乳動物であり、更に好ましくは、ヒトである。本発明の好ま しい実施態様においては、本発明の生理活性剤を同定する方法は、分子量が約1 500以下の有機分子に適用される。 ○外因的に由来する核酸 外因的に誘導された核酸は、細胞内に見出される核酸であって、その細胞、そ の細胞の親若しくは祖先、又はその細胞が組み換え技術によって誘導される遺伝 子導入動物に導入されたものである。 ○核酸と機能的に結合する外因性プロモーター 蛋白質をコードする核酸用の外因性プロモーターは、その蛋白質のための核酸 を発現するのに現実に用いられるものとは別のプロモーターである。プロモータ ーと両立しうる細胞内で、このプロモーターが作用してその核酸を転写させるこ とができれば、プロモーターは、その核酸と機能的に結合する。 ○核酸特異性 核酸特異性は、異なった核酸分子を区別するのに用いることができる性質であ る。このような性質には制限は無く、(i)分子の全て又は一部のヌクレオチド 配列、(ii)例えば、電気泳動で求めた分子の大きさ、(iii)核酸を断片化す る化学薬品での処理によって生ずるか、あるいはヌクレアーゼにより生ずる切断 パターン、及び(iv)分子又はその断片が、特定の核酸プローブとハイブリダイ ズするか、あるいは特定のプライマーとアンプリコン(amplicon)を作る能力が 挙げられる。 ○予期される剤(prospective agent) 予期される剤は、グリシン輸送に影響を及ぼすかどうかを決定するために、本 発明のスクリーニング法によって試験される物質である。 ○配列同一性 技術上知られているように、“同一性”とは、配列を比較することにより求め られた場合、特にこのような配列のストリング(strings)間の合致により求め られた場合、2つ以上のポリペプチド配列又は2つ以上のポリヌクレオチド配列 の間の関係である。“同一性”は、公知の方法(A.M.Lesk編、計算分子生物学 、Oxford University Press,New York(1988)、D.W.Smith編、バイオコンピュ ーティング:情報科学及びゲノムプロジェクト、Academic Press,New York(19 93)、A.M.Griffin及びH.G.Griffin編、配列データのコンピューター解析、第 一部、Humana Press,New Jersey(1994)、G.Von Heinje、分子生物学における 配列解析、Academic Press(1987)、及びM.Gribskov及びJ.Dcvereux編、配列解 析プライマー、M.Stockton Press,New York(1991))により容易に計算される 。2つの配列間の同一性を測定するには、多くの方法が存在するが、この用語は 、当業者に周知である(例えば、分子生物学における配列解析、配列解析プライ マー、及びH.Carillo及びD.Lipman、SIAM J .Applied Math.48,1073(1988 )参照)。配列間の同一性を求めるのに一般に用いられる方法としては、H.Car illo及びD.Lipman、SIAM J .Applid Math.48,1073(1988)、又は、好ましくは 、Needleman及びWunsch、J .Mol.Biol.,48,443-445(1970)に記載されてい るものが挙げられ、そこでは、パラメーターがDNASIS(Hitachi Software Engineering Co.,San Bruno,CA)のバージョン2にセットされているもので あるが、これらに限定されるものではない。同一性を求めるためのコンピュータ ープログラムは、公然と入手可能である。2つの配列間の同一性を求める好まし いコンピュータープログラム方法としては、GCGプログラムパッケージ(J.D evereux等、Nucleic Acids Research12(1),387(1984))、BLASTP、B LASTN及びFASTA(S.F.A1tschul等、J .Molec.Biol.215,403-410 (1990))が挙げられるが、これらに限定されるものではない。 BLASTXプログラムは、NCBI(blast@ncbi.nim.nih.gov.)及びその他 の情報源(BLAST Manual,S.A1tschul等、NCBI NLM NIH Bethesda,MD 20894;S .A1tschu1等、J .Molec.Biol.215,403-410(1990))から公然と入手可能で ある。発明の詳細な説明 配列番号18及び26のGlyT―2核酸配列又は対応する配列番号19及び 27のコードされた蛋白質配列は、Liu等、J .Biol.Chem.268,22802-22808 (1992)に報告されているラットGlyT―2配列のヒト類縁体である。配列番 号:21、即ち、配列番号:20の核酸配列によりコードされたGlyT―2蛋 白質配列は、配列番号:19及び27のアミノ酸配列とは異なり、おそらく、ヒ トGlyT―2の変異体を示しているであろう。配列番号:1〜34に記載され た他の配列は、更なる変異を示すものである。これらの変異は、クローンを生成 するためのいくつかのドナーについてプールされたmRNAからのcDNAの使 用に主として起因する。全体として、単離された種々のヒトGlyT―2由来核 酸が、下記のような配列変異を示す。 この変異の源になるものとは無関係に、ペプチド配列における点変異は、停止 コドンの導入を除いて、GlyT―2の機能に悪影響を与えないものと考えられ ている。配列番号:19及び27のGlyT―2蛋白質配列が特に好ましく、中 でも配列番号:27が最も好ましい。配列番号:26の核酸配列は、主要な一致 した(consensus)配列を提供するものと考えられている。 上記変異は、主にヒト個体間の配列変異を示すものである。上記核酸配列を生 成させるのに用いられる材料は、特定の核酸配列に応じて、26もしくは92の 個体のいずれかからプールしたものを含んでいた。沈黙又は保存置換(silent o r conservative substitutions)が優勢であることと共に、プールされた原料物 質を使用したということが、変異が、増幅反応によって生ずる突然変異よりも、 むしろヒト由来変異を反映するものであるという結論を支持するものである。 配列番号18のヒトヌクレオチド配列とGlyT―2に対するラットヌクレオ チド配列との関係、及びそれらがコードする蛋白質配列の関係は、下記の表に示 す通りである。これらの表に示された関連値(relatedness values)は、ピアソ ンとリップマン(Pearson and Lipman)によって記載されたFASTAコンピュ ータープログラム(Proc .Natl.Acad.Sci.USA85,2444-2448 (1988))を用 いて求めた。 グリシン輸送体をコードする核酸 グリシン輸送体をコードする天然に存在しない核酸を作るために、未変性天然 配列を出発点として用い、特定の要求に適するように変性することができる。例 えば、配列を突然変異させて、有用な制限部位を取り入れることができる。Manl atis等、分子クローニング、実験室マニュアル(Molecular Cloning,a Laborat ory Manual)(Cold Spring Harbor Press,1989)参照。このような制限部位は 、“カセット”、即ち制限酵素と連結反応を用いて円滑に置換された核酸の領域 、を作るのに用いることができる。このカセットは、突然変異グリシン輸送体ア ミノ酸配列をコードする合成配列を置換するのに用いることができる。また、グ リシン輸送体をコードする配列は、実質的又は完全に合成したものであることが できる。例えば、Goeddel等、Proc .Natl.Acad.Sci.USA76,106-110(1979) 参照。組み換え発現のためには、このような核酸が発現されることになる生体へ のコドン使用優先(codon usage preferences)を、グリシン輸送体をコードす る合成核酸を設計する際に考慮するのが好都合である。例えば、原核コドン優先 (prokaryotic codon preferences)を取り入れる核酸配列を、National Biosci ences,Inc.(Plymouth,MN)から入手できるオリゴ―4(Oligo-4)などのソ フトウエアプログラムを用いて、哺乳類由来の配列から設計することができる。 本発明の核酸配列実施態様は、好ましくはデオキシリボ核酸配列であり、好ま しくは2本鎖デオキシリボ核酸配列である。しかし、それらは、リボ核酸配列で あってもよい。 蛋白質をコードする核酸配列から配列を欠失させるか、あるいはその核酸配列 を突然変異させ、これらの欠失又は突然変異した配列によってコードされた蛋白 質の機能を確認するには、多数の方法が知られている。従って、本発明は、グリ シンへ特異的に結合する能力及び膜を通してグリシンを輸送する能力を保持する 蛋白質をコードするヒト核酸配列の突然変異又は欠失したものに関するものでも ある。これらの類似体は、GlyT―2の機能が保持される限り、N末端、C末 端又は内部欠失があってもよい。残っているヒトGlyT―2蛋白質配列は、配 列番号:27の蛋白質配列、又は次の置換、即ち(1)Gly102をSerへ、 (2)Ser124をPheへ、(3)Ile279をAsnへ、(4)Arg393を Glyへ、(5)Lys457をAsnへ、(6)Asp463をAsnへ、(7)C ys610をTyrへ、(8)Ile611をValへ、(9)Phe733をSerへ 、(10)Ile735をValへ、(11)Phe245をLeuへ、(12)Va l305をLeuへ、(13)Thr366をIleへ、若しくは(14)Leu400 をProへ置換することの1つ若しくはそれ以上が行われていることを除いて、 配列番号:27の蛋白質配列に相当する配列、に関して、約4つ以下のアミノ酸 配列変異を有することが好ましく、好ましくは2つ以下のアミノ酸配列変異、更 に好ましくは1つ以下のアミノ酸変異を有するであろう。これらの変異は、配列 番号:19又は27の蛋白質配列に関連していることが更に好ましく、配列番号 :27が更に一層好ましい。1つの好ましい実施態様においては、本発明の蛋白 質の実施態様が、配列番号:27の蛋白質配列、又は次の置換、即ち(1)Gl y102をSerへ、(2)Ser124をPheへ、(3)Ile279をAsnへ、 (4)Arg393をGlyへ、(5)Lys457をAsnへ、(6)Asp463を Asnへ、(7)Cys610をTyrへ、(8)Ile611をValへ、(9)P he733をSerへ、若しくは(10)Ile735をValへ置換することの1つ 若しくはそれ以上が行われていることを除いて、配列番号:27の蛋白質配列に 相当する配列に関連して、定義されている。点変異は、保存(conservative)点 変異であることが好ましい。これらの類似体は、配列番号:27の蛋白質配列と 、又は次の置換、即ち(1)Gly102をSerへ、(2)Ser124をPheへ 、(3)Ile279をAsnへ、(4)Arg393をGlyへ、(5)Lys457 をAsnへ、(6)Asp463をAsnへ、(7)Cys610をTyrへ、(8) Ile611をValへ、(9)Phe733をSerへ、(10)Ile735をVa lへ、(11)Phe245をLeuへ、(12)Val305をLeuへ、(13) Thr366をIleへ、若しくは(14)Leu400をProへ置換することの1 つ若しくはそれ以上が行われていることを除いて、配列番号:27の蛋白質配列 に相当する配列と、好ましくは、少なくとも約96%の配列同一性、好ましくは 、少なくとも約97%の配列同一性、更に好ましくは、少なくとも約98%の配 列同一性、更に一層好ましくは、少なくとも約99%の配列同一性、更にもっと 好ましくは、少なくとも約99.5%の配列同一性を有しているものである。こ れ らの変異は、配列番号:19又は27の蛋白質配列に関連していることが更に好 ましく、配列番号:27が更に一層好ましい。突然変異又は欠失の手段は、ヒト GlyT―2蛋白質を発現する本発明の核酸配列の全てに適用されることができ る。上で論じたように、保存(conservative)突然変異が好ましい。このような 保存突然変異としては、下記の群の1つの範囲内で、1つのアミノ酸を他のアミ ノ酸に変換する突然変異が挙げられる。 1.小さい脂肪族非極性又はわずかに極性の残基:Ala、Ser、Thr、 Pro及びGly 2.極性で、負に帯電した残基及びそれらのアミド類:Asp、Asn、Gl u及びGln 3.極性で、正に帯電した残基:Hls、Arg及びLys 4.大きい脂肪族非極性残基.Met、Leu、Ile、Val及びCys、 および 5.芳香族残基:Phe、Tyr及びTrp 保存変異の好ましいものは、次の通りである。選択された変異の種類は、Schulz等、Principles of Structure,Springer-Verl ag(1978)によって開発された異なる種の同族蛋白質間のアミノ酸変異の頻度の 解析、Chou及びFasman、Biochemistry13,211(1974)並びにAdv .Enzymol4 7 ,45-149(1978)によって開発された構造形成ポテンシャルの解析、並びにEis enberg等、Proc .Natl.Acad.USA81,140-144(1984)、Kyte & Dool ittle、J .Molec.Biol.157,105-132(1981)及びGoldman等、Ann .Rev.Bio phys.Chem.15,321-353(1986)によって開発された蛋白質における疎水性パタ ーンの解析に基づけばよい。このパラグラフの参考文献は、全てそのまま、ここ に参照のために記載する。 ここで同定された種々のヒトGlyT―2mRNA間にアミノ酸置換を生成す る10の同定された点変異は、機能性GlyT―2を生成するのに有用であると 考えられるので、これらの点変異の全ての組み合わせを取り込む蛋白質は、機能 的であると考えられる。これらの変異は、本発明の範囲内のものである。 本発明の目的からして、本発明の核酸が、それが由来する細胞又は組織の他の 高分子から分離された場合は、その核酸が“単離”されたということである。こ の核酸を含む組成物は、もとの細胞の組成物よりも、核酸含有量に関して、少な くとも約10倍高いことが好ましい。この核酸は、実質的に純粋であることが好 ましく、これは、他の核酸に関して、少なくとも約60%w/wの純度を意味し 、更に好ましくは約80%、更に一層好ましくは約90%、更にもっと好ましく は約95%である。 ハイブリダイゼーション プローブ グリシン輸送体のための核酸配列の欠失又は突然変異類似体の多数のものは、 グリシン輸送体をコードする核酸に対して有効なハイブリダイゼーションプロー ブと認められるであろう。従って、本発明は、ストリンジェント(stringent) 条件下で、このようなグリシン輸送体をコードする核酸配列とハイブリダイズす る核酸配列に関するものである。好ましくは、この核酸配列は、配列番号:26 の核酸配列と、又は次の置換、即ち(a)T6をCへ、(b)G304をAへ、(c )C371をTへ、(d)C571をTへ、(e)T836をAへ、(f)A1116をGへ 、(g)A1177をGへ、(h)G1371をCへ、(i)G1387をAへ、(j)G18 29 をAへ、(k)A1831をGへ、(1)G2103をAへ、(m)T2198をCへ、( n)A2203をGへ、(o)C342をGへ、(p)C352をTへ、(q)T733をC へ、r)A777をGへ、(s)G913をCへ、(t)G951をAへ、(u)C1097 をTへ、若しくは(v)T1199をCへ置換することの1つ若しくはそれ以上が行 われていることで、配列番号:26の核酸配列と異なっている核酸配列とハイブ リ ダイズする。1つの実施態様においては、本発明の核酸(又は機能的同等物)実 施態様は、配列番号:26の核酸配列、又は次の置換、即ち(a)T6をCへ、 (b)G304をAへ、(c)C371をTへ、(d)C571をTへ、(e)T836をA へ、(f)A1116をGへ、(g)A1177をGへ、(h)G1371をCへ、(i)G1387 をAへ、(j)G1829をAへ、(k)A1831をGへ、(l)G2103をAへ、 (m)T2198をCへ、若しくは(n)A2203をGへ置換することの1つ若しくは それ以上が行われていることで、配列番号:26の核酸配列と異なっている核酸 配列に関連するものとして定義されている。 “ストリンジェント(stringent)条件”とは、実質的に関連する核酸配列の ハイブリダイゼーションを許容する条件を意味する。例えば、このような条件下 では、一般に、少なくとも約85%の配列同一性、好ましくは少なくとも約90 %の配列同一性、更に好ましくは少なくとも約95%の配列同一性で配列のハイ ブリダイゼーションが可能であろう。このようなハイブリダイゼーション条件は 、Sambrook等、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第2版、Cold Spring Harbor Press(1989)により記載されている。ハイブリダイゼーション条件及 びプローブを、十分に特徴のある方法で調整して、ヒト由来プローブの選択的ハ イブリダイゼーションを行うことができる。 ストリンジェント(stringent)条件下で、グリシン輸送体をコードする核酸 とハイブリダイズする核酸分子は、上で略述した方法を用い、あるいは、例えば 、Sambrook等、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第2版、Cold Spring Harbor Press(1989)で総説されているハイブリダイゼーション方式を使用する ことにより、機能的に同定されることができる。 ハイブリダイゼーションプローブの用途の例としては、特に制限されるもので はないが、ヒトGlyT―2輸送体を発現する組織を同定するなどの組織化学的 用途;mRNA濃度を測定して、例えばサンプルの組織の種類を同定するか、あ るいは異常濃度のグリシン輸送体を発現する細胞を同定すること;及びグリシン 輸送体遺伝子内の多形現象を検出することなどが挙げられる。RNAハイブリダ イゼーション方法は、Maniatis等、Molecular Cloning:A Laboratory Manual(C old Spring Harbor Press(1989))に記載されている。PCRプライマー ポリメラーゼ連鎖反応(“PCR”)プライマーを設計する方式は、PCR Prot ocols ,Cold Spring Harbor Press(1991)により総説されているように、現在 、確立されている。変性(degenerate)プライマー、即ち、所定の配列位置で不 均一なプライマー試料を、ヒトGlyT―2核酸と高度に類似しているが、同一 ではない核酸配列を増幅するように設計することができる。必要とするプライマ ーのうちの1つだけを公知の配列と特異的にハイブリダイズさせる方策は、現在 、利用可能である。Froman等、Proc .Natl.Acad.Sci.USA,85,8998(1988) 及びLoh等、Science,243,217(1989)参照。例えば、適当な核酸プライマーを 、増幅しようとする核酸に結合して、それらのプライマーのうちの1つのための ハイブリダイゼーションパートナーを提供することができる。この方法では、プ ライマーのうちの1つだけが、増幅しようとする核酸の配列に基づいていること が必要である。 核酸を増幅するPCR法は、少なくとも2つのプライマーを利用する。これら のプライマーの一方は、増幅されるべき核酸の第一のストランドヘハイブリダイ ズすることができ、酵素で行われる(enzyme-driven)核酸合成を第一の方向へ 開始させる(prime)ことができるであろう。他方は、この第一のストランドの 相互配列(もし、増幅されるべき配列が一本鎖のものであれば、この配列は、最 初は仮想的であるが、第一の増幅サイクルで合成されるであろう)をハイブリダ イズし、そのストランドから、第一の方向とは反対の方向で、第一のプライマー のためのハイブリダイゼーションの部位へ向かって、核酸合成を開始させること ができるであろう。このような増幅を行うための条件、特に、好ましいストリン ジェント(stringent)ハイブリダイゼーション条件は、よく知られている。例 えば、PCR Protocois,Cold Spring Harbor Press(1991)参照。 ベクター 適当な発現ベクターは、宿主細胞に含まれているGlyT―2コードDNAの 発現を促進することができ、真核性、真菌性又は原核性であることができる。な かでも、適当な発現ベクターとしては、pRc/CMV(Invitrogen,San Dieg o,CA)、pRc/RSV(Invitrogen)、pcDNA3(Invitrogen)、Zap Express Vector(Stratagene Cloning Systems,LaJolla,CA) 、pBk/CMV又はpBk−RSVベクター(Stratagene)、Bluescr ipt II SK +/− Phagemid Vectors(Strata gene)、LacSwitch(Stratagene)、pMAM及びpMAM neo( Clontech,Palo Alto,CA)、pKSV10(Pharmacia,Piscataway,NJ)、p CRscript(Stratagene)及びpCR2.1(Invitrogen)が挙げられる 。有用な酵母発現系としては、例えば、pYEUra3(Clontech)が挙げられ る。有用なバキュロウイルスベクターとしては、pVL1393、pVL139 2、pBluBac2、pBluBacHis A、B又はCなどのInvitrogen (San Diego,CA)からのウイルス性ベクターや、pbacPAC6(Clontech から)が挙げられる。 細胞 本発明の1つの実施態様においては、輸送体は、哺乳類の細胞系内で発現され るのが好ましく、株化細胞培養履歴を有する形質転換細胞株内で発現されるのが 好ましい。この実施態様においては、特に好ましい細胞系としては、COS―1 、COS―7、LM(tk−)、Hela、HEK293、CHO、Rat―1 及びNIH3T3が挙げられる。他の好ましい細胞としては、QT―6細胞など の鳥類細胞が挙げられる。用いることのできる他の細胞としては、ショウジョウ バエ細胞などの昆虫細胞、魚類細胞、両生類細胞及び爬虫類細胞が挙げられる。 他の実施態様としては、細菌細胞株や酵母細胞株などの、哺乳類細胞株よりも 安価に維持され、増殖する細胞系内での発現がある。 単離されたグリシン輸送体 本発明は、好ましくは、蛋白質に関して少なくとも約80%、好ましくは90 %、更に好ましくは95%の純度で、本発明の核酸のいずれかのものによりコー ドされたヒトGlyT―2蛋白質を提供するものでもある。これらの純度は、例 えば、下記のような蛋白質精製方法を、本発明による組み換え細胞の溶解産物に 適用することにより達成される。 上のパラグラフのヒトGlyT―2変異株は、ヒトGlyT―2活性を生ずる 生体又は細胞を作るのに使用されることができる。関連する分子生物学法を始め とする精製方法を次に述べる。 グリシン輸送体を製造する方法 本発明の核酸の1つの方向(direction)のもとで生体により合成されたポリ ペプチドを単離する1つの単純化された方法は、融合蛋白質を組み換え的に発現 させるものでその際融合パートナーが促進的にアフィニティ精製される。例えば 、融合パートナーとしては、グルタチオンS―トランスフェラーゼを挙げること ができ、これは、市販の発現ベクター(例えば、Pharmacia,Piscataway,NJか ら入手できるベクターpGEX4T3)上でコードされる。次いで、この融合蛋 白質を、グルタチオンアフィニティカラム(例えば、Pharmacia,Piscataway,N Jから入手できるもの)で精製することができる。その他の融合パートナーも、 例えば、Invitrogen(Carlsbad,CA)で販売されている種々の発現ベクターにお いて使用できる。勿論、このような融合パートナー無しに、GlyT―2に結合 する適当な抗体を用いて、組み換えポリペプチドをアフィニティ精製することが できる。このような抗体を製造する方法は、GlyT―2発現系及び既知の抗体 製造法のここでの十分な記載に照らしてみれば、当業者にとって利用できるもの である。例えば、Ausubel等、Short Protocols in Molecular Biology, John Wi ley & Sons,New York(1992)参照。融合蛋白質を使用する場合は、融合パート ナーとGlyT―2との間のリンカーなどのような非構造領域を優先的に攻撃す る部分蛋白分解消化法により、融合パートナーを除去することができる。例えば 、Chou及びFasman、Biochemistry,13,211(1974)並びにChou及びFasman、Adv .in Enzymol. ,47,45-147(1978)によって開発された二次構造形成ポテンシ ャルの方式を用いて、構造が存在しないようにリンカーを設計することができる 。トリプシンにより切断される部位と定義されるアミノ酸であるアルギニン及び リジン残基、又は、例えば、AspAspAspAspLysなどの、リジン残 基の後で切断されるエンテロキナーゼ標的配列のような、プロテアーゼ標 的アミノ酸を導入するように、リンカーを設計することもできる。リンカーを作 るためには、標準サブクローニング方法論と共に、オリゴヌクレオチドを作る標 準合成法を用いることができる。GST以外にも、他の融合パートナーを用いる ことができる。真核細胞、特に哺乳類細胞を利用する方法は、これらの細胞が蛋 白質を翻訳後に改変して、天然蛋白質と高度に類似しているか、あるいはそれと 機能的に同一である分子を作るので好ましい。 用いることができる他の精製技術としては、制限されることはないが、予備電 気泳動、FPLC(Pharmacia,Uppsala,Sweden)、HPLC(例えば、ゲル濾 過、逆相又は弱疎水性カラムを用いる)、ゲル濾過、分別沈殿(例えば、“塩析 ”沈殿)、イオン交換クロマトグラフィー及びアフィニティクロマトグラフィー が挙げられる。 GlyT―2は膜蛋白質であり、関連輸送体蛋白質との類似性により12の膜 貫通配列を持っていると考えられているため、単離方法では、しばしば洗浄剤、 一般には非イオン性洗浄剤を用いて、蛋白質の適当な二次又は三次構造を維持す るのである。例えば、Lopez-Corcuera等、J .Biol.Chem.266,24809-24814( 1991)参照。可溶化された輸送体を膜内へ再統合する方法については、Lopez-Co rcuera等、J .Biol.Chem.266,24809-24814(1991)参照。 GlyT―2の単離は、GlyT―2を発現するために形質転換された細胞か ら膜を単離することを含むことができる。このような細胞は、膜画分内のGly T―2の量が、自然にGlyT―2を発現する細胞からの比較しうる膜に見られ るものよりも少なくとも約10倍、更に好ましくは、その量が少なくとも約10 0倍高くなるような十分な複製数でGlyT―2を発現することが好ましい。 この蛋白質は、実質的に純粋であることが好ましく、これは、他の蛋白質に関 して、少なくとも60%の純度を意味する。本発明の目的のためには、GlyT ―2が、それが由来する細胞又は組織の他の高分子から分離された場合は、Gl yT―2が“単離”されたということである。GlyT―2を含む組成物は、も との細胞の組成物よりも、蛋白質含有量に関して、少なくとも約10倍、好まし くは少なくとも約100倍高いことが好ましい。RNA挿入によるGlyT―2の発現 mRNAを細胞に挿入するという簡単な方法で、ヒトGlyT―2を発現させ ることができる。GlyT―2活性を有する蛋白質をコードする核酸を、SP6 又はT7RNAポリメラーゼプロモーターなどの、高効率イン ビトロ(生体外 )転写用プロモーターを含むベクターへサブクローニングすることにより、これ らの用途のRNAを調製することができる。このベクターからのRNAの製造は 、例えば、Ausubel等、Short Protocols in Molecular Biology,pp.10-63から1 0-65まで、John Wiley & Sons,New York(1992)に記載されている方法で行うこ とができる。アフリカツメガエル由来の卵母細胞へのRNAの挿入が、例えば、 Liu等、FEBS Letters305,110-114(1992)及びBannon等、J .Neurochem.54 ,706-708(1990)に記載されている。 一方、mRNAを、膜含有翻訳系であってもよいイン ビトロ(生体外)翻訳 系に挿入するという簡単な方法で、ヒトGlyT―2を発現させることができる 。イン ビトロでの蛋白質の発現は、例えば、Ausubel等、Short Protocols in Molecular Biology ,pp.10-63から10-65まで、John Wiley & Sons,New York( 1992)に記載されている。Guastella等、Science249,1303-1306(1990)(輸 送体のイン ビトロ発現)も参照。イン ビトロで膜蛋白質を製造するのに、細 胞下膜様物質を使用することが、Walter及びBlobel、Meth .Enzymol.96,84(1 983)(ウサギ網状赤血球翻訳系について)並びにSpiess及びLodish、Cell44 ,177(1986)(小麦胚芽翻訳系について)に記載されている。 剤を確認又は同定する方法 神経系障害若しくは状態に関連する病気若しくは症状の治療用生理活性剤を分 析又はスクリーニングする方法は、第一及び第二の細胞を別々に培養することか らなり、ここで、その第一及び第二の細胞は、好ましくは同一種のもの、更に好 ましくはその同一株のものであり、ここで述べられているようなグリシン輸送体 をコードする外因性核酸を含んでいる。この剤を治療のために使用できる神経系 障害又は状態としては、(a)痛み、(b)ミオクロヌス、(c)筋痙攣、(d )筋機能充進、(e)てんかん又は(f)発作(stroke)、頭部外傷、神経細胞 死、 多発性硬化症、脊髄損傷、失調症、ハンチントン病又は筋萎縮性側索硬化症と関 係しているものなどの痙性が挙げられるが、これらに限定されるものではない。 この方法では、第一の細胞を、好ましくは3Hや14Cなどの放射性同位元素を取 り入れているグリシンの存在下で、好ましくはペプチド又は有機化合物などの化 合物である生理活性剤又は予期される剤(prospective agent)と接触させる。 次いで、第一の細胞を、その化合物と接触させなかった第二の細胞(即ち、対照 細胞)へのグリシン輸送と比較して、第一の細胞へのグリシン輸送の促進又は抑 制について試験する。このような分析又はスクリーニングには、見つけ出し、学 習、発見、測定、同定又は確認(activities of finding,learning,discoveri ng,determining,identifying or ascertaining)という活動が含まれる。 一方で、細胞の代わりに、単離されたGlyT―2輸送体を含む組成物を測定 に用いることができる。このような単離された輸送体の試料は、好ましくは小胞 内に膜又は脂質二重層を含むことが好ましく、その小胞は、内部と外部とを有し 、それらを横切って輸送を測定することができる。例えば、Kanner、Biochemist ry,17 ,1207-1211(1978)参照。 試験の終わりにおいて、細胞内、小胞内又はその他に輸送されたグリシンの量 が、剤と接触させなかった組成物よりも、剤と接触させた組成物の方が大きい場 合は、生理活性剤はグリシン輸送取り込みの促進剤であり、逆に、細胞内又は小 胞内グリシンの量が、他方と比較して、剤と接触させなかった組成物の方が大き い場合は、生理活性剤は、グリシン輸送の抑制剤である。試験される第一の組成 物と対照の第二の組成物との間のグリシン取り込みの差は、好ましくは少なくと も約2倍、更に好ましくは少なくとも約5倍、最も好ましくは少なくとも約10 倍以上である。 GlyT―2輸送体に関する抑制剤又は促進剤である生理活性剤は、GlyT ―1輸送体の1つなどの他のグリシン輸送体については、中立又は反対の影響を 有する。好ましい生理活性剤は、GlyT―2輸送体を促進又は抑制する特異性 を有し、他のグリシン輸送体に及ぼす影響は、中立又は無視できるものである。 生理活性剤は、第二のグリシン輸送体に及ぼすその影響と比較して、GlyT― 2輸送体によって媒介されたグリシン取り込みを抑制又は促進する際に、IC50 値などの濃度依存性パラメーターに反映して、大きさが少なくとも1オーダー大 きい効力を持っていることが好ましい。より好ましい剤は、グリシン輸送体の1 つについて、他のものと比較して、少なくとも約100倍大きい効力を有してい る。 生理活性剤は、輸送体と接触するように拡散することができる形でグリシン輸 送体に供与できれば、どのような化合物、物質、組成物、混合物又は化学薬品で あってもよい。このような生理活性剤としては、好ましくは長さが2から約25 までのアミノ酸、より好ましくは2から約10まで、更に一層好ましくは長さが 2から約5のアミノ酸のポリペプチドが挙げられるが、これらに限定されるもの ではない。本発明に関連する他の適当な生理活性剤としては、好ましくは分子量 が約100ダルトンから約5,000ダルトンまでの小さい有機化合物が挙げら れ、アルキル、アリール、アルケン、アルキン、ハロ、シアノ及びその他の基の ような機能性基(functionalities)からなり、ヘテロ原子は含んでいても含ま なくてもよい。このような有機化合物としては、単純糖(simple sugar)を始め とする炭水化物、アミノ又はイミノ酸、核酸、ステロイドなどを挙げることがで きる。予期される剤(prospective agent)として試験される化学薬品は、当該 技術分野において知られている組み合わせ化学プロセス又は化学合成の従来から の手段を用いて、調製することができる。生理活性剤が、神経系障害又は状態の 治療用薬剤として有用であることが好ましい。 GlyT―1又はGlyT―2媒介輸送を抑制するいくつかの化合物は、スト リキニーネ感受性受容体のグリシン結合部位又はNMDA受容体のグリシン結合 部位へも結合する。ストリキニーネ感受性受容体へのこのような結合は、例えば 、脊髄や脳幹組織からの膜画分から調製されることができるような、ストリキニ ーネ感受性受容体の試料と接触して、放射線標識ストリキニーネを置くことによ る結合測定法により同定することができる。膜画分は、例えば、ホモゲナイズ及 び遠心分離の方法を含む通常の方法を用いて調製することができる。 NMDA受容体へのこのような結合は、例えば、神経細胞や脳組織からの膜画 分から調製されることができるような、NMDA受容体の試料と接触して、放射 線標識グリシンを置くことによる結合測定法により同定することができる。Grim wood等、Molec .Pharmacol.41,923-930(1992)。このような膜内に置かれた NMDA受容体は、約0.1%〜約0.5%サポニンなどの弱い洗浄剤で処理さ れて、どのような内因性グリシン又はグルタミン酸塩をも除去する。 このような結合測定法で用いられるリガンドは、炭素又は水素の放射性同位元 素のような、任意の検出可能な同位元素で放射線標識されている。次いで、放射 線標識リガンドの特異的結合を、放射線標識リガンドの全(即ち、特異的及び非 特異的)結合による放射能から非特異的結合による放射能を引くことにより求め る。非特異的結合による放射能は、放射線標識リガンド及び100倍過剰のよう に著しく過剰の非放射線標識リガンドの両方に接触したストリキニーネ感受性又 はNMDA受容体含有膜画分と結合した放射線標識の量を測定することにより求 められる。放射線標識リガンドの全結合による放射能は、非放射線標識リガンド の不存在下で、受容体試料に結合した放射線標識の量を測定することにより求め られる。NMDA受容体については、例えば、ジクロロキヌレン酸又はL―68 9,560などのアミノ酸の標識類似体を用いて、受容体のグリシン部位への結 合を測定することもできる。例えば、Grimwood等、Molec .Pharmacol.41,923 -930(1992)参照。 カルシウムフラックス(NMDA受容体試料について)若しくは塩化物フラッ クス(ストリキニーネ感受性受容体試料について)を促進又は抑制することに関 して、本発明によって同定された化合物の効果を測定するのに、機能性イオンフ ラックス測定法(functional ion-flux assay)が用いられる。この試験は、膜 結合NMDA受容体又はストリキニーネ感受性受容体とグリシン輸送体を有する 細胞培養で行われる。このような細胞は、神経細胞を含み、一般には、脳幹及び 脊髄のもの、それらに由来する細胞株及びNMDA受容体又はストリキニーネ感 受性受容体を発現するように誘導又はトランスフェクトされた他の任意の細胞を 含む。このような試験に用いられるカルシウムは、カルシウムキレーター(chel ator)と結合した蛍光である、カルシウム結合蛍光などの他のカルシウム測定技 術を同様に用いることもできるが、一般には、45Ca同位元素である。このよう な試験に用いられる塩化物は、通常、同位元素36Clが挙げられる。どの方法で カルシウム又は塩化物をモニターしても、本発明の生理活性剤を別に添加すれば 、 その結果、イオンフラックスを促進又は抑制することができる。この方式の利点 は、受容体とグリシン輸送体の両方のグリシン部位に相互作用する化合物のNM DA受容体又はストリキニーネ感受性受容体機能に及ぼす正味の影響をモニター できるという点にある。 ストリキニーネ感受性受容体アゴニストでもあるGlyT―2抑制剤は、グリ シン輸送体の抑制、そしてストリキニーネ感受性受容体活性を直接高めることで 、ストリキニーネ感受性受容体発現シナプスにおけるグリシン濃度を増大させる ことにより、上記適応症(indications)において作用する。ストリキニーネ感 受性受容体アンタゴニストでもあるグリシン輸送体抑制剤は、例えば、グリシン 輸送体抑制によるグリシンの増加が、ストリキニーネ感受性受容体拮抗作用より も優勢であれば、それにもかかわらず、これらの適応症を治療する際に活性を保 持することができる。ストリキニーネ感受性受容体アンタゴニスト活性が、グリ シン輸送体の抑制に起因する細胞外グリシン増加効果よりも優勢である場合は、 これらの化合物は、重症筋無力症などの筋肉活性の低下に関連する状態を治療す るのに有用である。 上述のごとく、本発明の生理活性剤は、多数の薬理作用を持つことができる。 これらの化合物の相対的有効性は、下記のものを含む多くの方法で評価すること ができる。 1.GlyT―1及びGlyT―2輸送体により媒介された活性を比較するこ と。この試験は、(a)GlyT―1輸送体に対してより活性であり、従って、 精神分裂症を治療若しくは予防し、認識を増進し、記憶を増強するのにより有用 な、又は(b)GlyT―2輸送体に対してより活性であり、従って、てんかん 、痛み若しくは痙性を治療若しくは予防するのにより有用な生理活性剤を同定す る。 2.ストリキニーネ感受性受容体又はNMDA受容体結合の試験。この試験は 、このような結合の薬理学的効果を更に調べることを保証するのに十分な結合が この部位にあるかどうかを決定する。 3.一次組織培養におけるイオンフラックス、例えば、ストリキニーネ感受性 受容体により媒介された塩化物イオンフラックス若しくはNMDA受容体により 媒介されたカルシウムイオンフラックスを促進又は低減させる際に、化合物の活 性を試験する。イオンフラックスを増大させる生理活性剤は、(a)ストリキニ ーネ感受性受容体においてアンタゴニスト活性をほとんど持たないかあるいは全 く持っておらず、GlyT―2輸送体抑制によるグリシン活性の増強におそらく 影響を与えないものであるか、又は(b)ストリキニーネ感受性受容体との直接 の相互作用がほとんどない比較GlyT―2抑制剤との結果に対して著しい増加 が認められれば、その剤は、受容体アゴニストである。 本発明の剤分析法は、生理活性剤が、NMDA受容体とGlyT―1輸送体と が関係している適応症を治療するのに有用であるかどうかを確認するのに用いら れることがある。この場合、一般に、ストリキニーネ感受性受容体およびGly T―2輸送体に関する活性の程度が低いほど、望ましい。 アンチセンス治療法 本発明の1つの態様は、上で確認されたもののような神経性適応症を治療する ための“アンチセンス”核酸の使用に関するものである。このアプローチは、G lyT―2をコードするmRNAに結合して、そのmRNAの翻訳を停止又は抑 制するか、あるいはGlyT―2遺伝子に結合して、その転写を妨げるように設 計されたアンチセンス分子の使用を含むものである。ゲノムDNAに結合して、 転写を妨げるヌクレオチド配列の設計の議論については、Helene、Anti-CancerD rug Design6,569(1991)参照。結合されようとするmRNA配列が分かれば 、ワトソン−クリック(Watson-Crick)塩基対合則によりセンスストランドに結 合して、DNA二重らせんと類似の二重構造を形成するアンチセンス分子を設計 することができる。Erikson及びIxzant編、遺伝子調節:アンチセンスRNA及 びDNAの生物学(Gene Regulation:Biology of Antisense RNA and DNA)、Ra ven Press,New York(1991);Helene、Anti-Cancer Drug Design6,569(1991) ;Crooke、Anti-Cancer Drug Design6,609(1991)。 アンチセンス技術を十分に利用することに対する重大な障害は、標的mRNA の翻訳又はDNAの機能を有効に妨げるのに十分な数のアンチセンス分子を細胞 内に効率的に導入するという問題である。この問題を克服するのに用いられてい る1つの方法は、アンチセンスポリ核酸分子の5’又は3’末端を疎水性置換基 により共有結合で変性することである。これらの変性核酸は、一般に、一層効率 よく細胞内に入り込む。例えば、Boutorin等、FEBS Lett.23,1382-1390(1989 );Shea等、Nucleic Aclds Res.18,3777-3783(1990)参照。更に、アンチセ ンス分子のリン酸塩バックボーンは、負の電荷を除去又は低減させるように変性 されており(例えば、Agris等、Blochemistry,25,6268(1986);Mol及びVan de r Krol編、アンチセンス核酸と蛋白質:基礎と応用(Antisense Nucleic Acids and Proteins:Fundamentals and Applications)におけるCazenave及びHelene、 47頁以降、Marcel Dekker,New York(1991)参照)、又はプリン若しくはピ リミジン塩基が変性されている(例えば、Mol及びVan der Krol編、アンチセン ス核酸と蛋白質:基礎と応用、47頁以降、Marcel Dekker,New York(1991);H uber及びLaso編、腫瘍疾患の遺伝子治療(Gene Therapy For Neoplastic Diseas es)におけるMilligan等、288頁以降、New York Academy of Sciences,New York(1994)参照)。細胞透過障害を克服する他の方法としては、少ないコピー 数で細胞内に挿入されることができるが、細胞内では、細胞機構(cellular mac hinery)を支配して、より多くの可成りの量のアンチセンスポリ核酸分子を合成 することができる発現ベクターにアンチセンスポリ核酸配列を導入することが挙 げられる。例えば、Farhood等、Ann .N.Y.Acad.Sci.716,23(1994)参照。 この方策は、アンチセンス配列が取り込まれた発現部位を有する組み換えウイル スを使用することを含むものである。例えば、Boris-Lawrie及びTemin、Ann .N. Y.Acad.Sci.716,59(1994)参照。その他にも、アンチセンス分子又は他の 核酸分子の負の電荷をポリカチオンで中和することにより、膜透過性を高めるこ とが試みられている。例えば、Wu及びWu、Biochemistry,27,887-892(1988);B ehr等、Proc .Natl.Acad.Sci.U.S.A.86,6982-6986(1989)参照。 アンチセンス治療などの遺伝子治療に関しては、細胞からなくなっているか、 あるいは更に大量に発現すれば細胞や生体にとって有用である蛋白質の合成を支 配することができるDNAベクターを、1つ又はそれ以上の種類の生体に取り込 もうとする試みが、医学研究者によってしばしば為されている。DNAを導入し て、細胞が新しい蛋白質又はより多くの蛋白質を生成するようにさせる方法は、 “トランスフェクション”法と呼ばれる。一般には、Huber及びLazo編、腫瘍疾 患(Neoplastic Diseases)、New York Academy of Science,New York(1994) ;Feinger、Adv .Drug Deliv.Rev.,5,163(1990);MacLachlin等、Progr .Nuc l.Acids Rev.Mol.Biol.38,91(1990);Karlsson、S .Blood78,2481(1 991);Einerhand及びValerio、Curr .Top Microbiol.Immunol.177,217-235 (1992);Makdisi等、Prog .Liver Dis.10,1(1992);Litzinger及びHuang、Biochim .Biophys.Acta.1113,201(1992);Morsy等、J.A.M.A.270,2338 (1993);Dorudi等、British J .Surgery80,566(1993)参照。 核酸を細胞に取り込む他の一般的な方法としては、核酸のリン酸カルシウム沈 殿及び標的細胞でのインキュベーション(Graham及びVan der Eb、Virology52 ,456(1983))、核酸、DEAE―デキストラン及び細胞の混合インキュベーシ ョン(Sompayrac及びDanna、Proc .Natl.Acad.Sci.12,7575(1981))、核酸 の存在下における細胞のエレクトロポレーション(Potter等、Proc .Natl.Acad .Sci.81.,7161-7165(1984))、核酸をウイルス膜内に取り込んで、トランス フェクション小胞を作る方法(Gitman等、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.82 ,7309-7313(1985))及びリポソームに取り込まれた核酸と共に細胞をインキュ ベートする方法(Wang及びHuang、Proc .Natl.Acad.Sci.84,7851-7855(198 7))が挙げられる。遺伝子治療に対する1つのアプローチは、細胞内に導入しよ うとする遺伝子を、ヘルペスウイルス、アデノウイルス、パルボウイルス又はレ トロウイルスなどのウイルスに取り込むことである。例えば、Akli等、Nature G enetics3,224(1993)参照。 本発明の核酸組成物は、例えば、経口、局所、直腸、経鼻、経膣、例えば、エ アロゾルの使用による吸引、又は、例えば、筋肉内、皮下、腹腔内、心室内若し くは静脈内などの非経口で投与される。この核酸組成物は、単独で投与されるか 、あるいは標準的な医薬慣例に従って、薬理学的に許容されうる担体又は賦形剤 と組み合わせることができる。経口様式の投与では、核酸組成物は、錠剤、カプ セル、ロゼンジ、トローチ、粉剤、シロップ、エリキシル、水溶液、懸濁液など の形で用いられる。錠剤の場合、用いられることができる担体としては、ラクト ース、クエン酸ナトリウム及びリン酸の塩が挙げられる。澱粉などの種々の崩壊 剤 及びステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、タルクなどの滑沢剤 が、一般に、錠剤に用いられる。カプセル形態での経口投与に関しては、有用な 希釈剤は、ラクトース及び高分子量ポリエチレングリコールである。経口用に水 性懸濁液が必要な場合は、核酸組成物を乳化及び懸濁剤と組み合わせることがで きる。所望であれば、ある種の甘味剤及び/又は着香剤を添加することができる 。非経口投与に関しては、通常、複合体の無菌溶液を調製し、その溶液のpHを 適当に調整、緩衝する。静脈使用については、溶質の全濃度を調節して、製剤を 等張性にしなければならない。目への投与に関しては、塗布具又は点眼瓶などの 公知の目搬送系(ocular delivery systems)により、軟膏又は点眼液を供給す ることができる。このような組成物としては、ヒアルロン酸、硫酸コンドロイチ ン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はポリビニルアルコールなどのムコ ミメチック(mucomimetics)、ソルビン酸、EDTA又は塩化ベンジルクロニウ ムなどの防腐剤、並びに通常量の希釈剤及び/又は担体を挙げることができる。 肺投与については、エアロゾルを形成させるのに適当なように、希釈剤及び/又 は担体を選択することになるであろう。 一般に、核酸組成物は、有効量で投与される。医薬用途については、有効量は 、(1)治療しようとする適応症の症状を軽減するか、あるいは(2)治療しよ うとする適応症を治療又は予防するのに適切な薬理学的変化をもたらすのに有効 な量である。 ウイルス遺伝子治療ベクターに関しては、投与量は、一般に、体重1kg当た り核酸が約1μgから約1mgまでであろう。非感染遺伝子治療ベクターについ ては、投与量は、一般に、体重1kg当たり核酸が約1μgから約100mgま でであろう。アンチセンスオリゴヌクレオチド投与量は、一般に、体重1kg当 たり核酸が約1μgから約100mgであろう。 自己免疫異常 グリシン輸送体に対して抗体が作られる自己免疫異常は、病気の状態と関連し ていると予想することができる。例えば、GlyT―2輸送体については、この ような異常が、筋肉活性の低下、例えば、臨床的には重症筋無力症とよく似た状 態を示す筋肉活性の低下と関連しているか、あるいは痛み知覚の低下と関連して いると予想することができる。神経伝達に含まれる分子(グルタミン酸デカルボ キシラーゼ)に対する自己抗体による病気の例については、Nathan等、J .Neuro sci.Res.40,134-137(1995)参照。 これらの抗体の存在は、ここに述べた核酸又は他のところで報告されている関 連グリシン輸送体から得られる蛋白質配列を用いた、確立された免疫学的方法に より、測定することができる。例えば、Kim等、Mol .Pharmacol.45,608-617 (1994)及びLiu等、J .Biol.Chem.268,22802-22808(1992)参照。このよ うな免疫学的方法は、例えば、Ausubel等、分子生物学における簡単プロトコル (Short Protocols in Molecular Biology)、John Wiley & Sons,New York(1 992)に記載されている。 次の実施例は、本発明を更に説明するものであるが、いずれにせよ、その範囲 を限定するものと解釈されるべきでないことは勿論のことである。実施例1A−GlyT―2クローニング ヒトGlyT―2をコードするcDNAを、逆転写PCR(RT―PCR)に より2段階で生成した。第1段階では、ヒト脊髄ポリAmRNA(Clontech,Pa lo Alto,CA)からのcDNA合成を開始するのに、2540から2521まで (5’―GGRTCDATCATRTTYTTRTA)のラットGlyT―2ヌ クレオチド配列に相当する変性(degenerate)プライマーを使用した。ラット配 列についてここに列挙されたナンバーリングは、Liu等、J .Biol.Chem.268, 22802-22808(1992)に報告されたナンバーリングによる。次いで、PCR反応 に下記のプライマー対を使用した。 “R”の表示は、オリゴヌクレオチド組成物が、示された位置においてアデノ シンとグアノシンの混合物を有していることを示し;“N”は、示された位置に おいて、全部で4つの塩基の組み合わせを有する混合オリゴヌクレオチドに関す るものであり;“Y”は、シトシンとチミジンの混合物に関するものであり;“ K”は、グアノシンとチミジンの混合物に関するものであり;“D”は、アデノ シン、グアノシン及びチミジンの混合物に関するものである。 A1+A2プライマー及びB1+B2プライマーにより生成した断片を、pC Rscript(Stratagene,La Jolla,CA)又はpCR2.1(Invitrogen, San Diego,CA)の中に別々にクローン化し、得られたクローンから、オートリ ード(AutoRead)配列決定(sequencing)キット(Pgarmacia,Piscataway,NJ )を用いて配列を決定した。リップマン―ピアソン(Lipman-Pearson)FAST Aアルゴリズムを用いて、これらの配列をラットGlyT−2と比較したところ 、89%の同一性があることが分かり、これらの配列がヒトGlyT―2をコー ドしていることを確認した。A1+A2プライマー対は、クローンphG2―1 を作り、それは、その挿入物として、配列番号:5の核酸配列を有している。B 1+B2プライマー対は、クローンphG2―2を作り、それは、その挿入物と して、配列番号:7の核酸配列を有している。 第2段階については、ランダム6量体(Promega,Madison,WI)を用いて、ヒ ト脊髄又は小脳mRNA(Clontech,Palo Alto,CA)からcDNAを合成し、 PCR用クローンphG2―1及びphG2―2の配列に基づいて、更に追加の プライマーを設計した。ヒトGlyT―2cDNAの5’及び3’末端を増幅す るのに、次のプライマー対を用いた。 C1+C2プライマー対は、それらの挿入物として、配列番号1及び3の核酸 配列をそれぞれ有するクローンphG2―3―a及びphG2―3―bを作った 。D1+D2プライマー対は、それらの挿入物として、配列番号10及び12の 核酸配列をそれぞれ有するクローンphG2―4―a及びphG2―4―bを作 った。E1+E2プライマー対は、ヌクレオチド1317−2379を包含する と考えられるクローンを作った。F1+F2プライマー対は、ヌクレオチド14 47−2298を包含すると考えられるクローンを作った。G1+G2プライマ ー対は、クローンphG2―7―aを作り、それは、その挿入物として、配列番 号:14の核酸配列を有しており、また、クローンphG2―7―bを作り、そ れは、その挿入物として、配列番号:16の核酸配列を有している。H1+H2 プライマー対は、それらの挿入物として、配列番号22及び24の核酸配列をそ れぞれ有するクローンphG2―8―a及びphG2―8―bを作った。 これらのPCR断片をpCR2.1(Invitrogen)の中にクローン化した。第 1図は、ヒトGlyT―2配列全体に対するクローン化されたcDNAのそれぞ れの場所を示す。クローンphG2―3及びphG2―8bは、ヒト小脳mRN Aから得られ、一方、残りは、脊髄から得られた。cDNA挿入物は、オートリ ード配列決定キット(Pgarmacia)及びアルフェックスプレス(ALFexpress)( 登録商標)自動配列決定装置(Pharmacia)を用いて配列決定した。これらの配 列は、アミノ酸配列において、10点の変異を示した。配列番号:18のヒトG lyT―2DNA配列をラットGlyT―2配列と比較すると、FASTAアル ゴリズムを用いて、89%の核酸同一性及び94.4%のアミノ酸同一性がある ことが分かった。実施例1A−更なるGlyT―2クローニング 次のプライマーも又使用した。 I1+I2プライマー対は、それらの挿入物として、配列番号29、31及び 33の核酸配列をそれぞれ有するクローンphG2―9―a、phG2―9―b 及びphG2―9―cを作った。J1+J2プライマー対は、配列番号:35の 核酸配列を有するクローンphG2―10を作った。実施例2−全長クローン 次いで、ヒトGlyT―2cDNAを用いて、全長ヒトGlyT―2コーディ ング配列の全長を作り、それをpcDNA3ベクター(Invitrogen)中へクロー ン化した。このクローンは、配列番号:20の核酸配列を取り込み、pHGT2 ―aと表示された。クローンphG2―3からの254bpのHindIII―N arI断片を、予めHindIIIとNarIで消化されたクローンphG2―1 へ挿入することによって、cDNAの5’末端を作った。phG2―2からのH indIII−HincII断片および、phG2−7からのHincII―XbaI 断片を、予めHindIII及びXbaIで消化されたpcDNA3ベクターへ挿 入することによって、該cDNAの3’末端を作った。最後に、5’末端クロー ンからのHindIII―NruI断片及び3’末端クローンからのNruI―X baI断片を、HindIII及びXbaIで消化されたpcDNA3ベクター (Invitrogen)中へクローン化した。このようにして得られたpHGT2―a発 現クローンは、 ヒトサイトメガロウイルス(CMV)プロモーターの制御下で、1から2397 までのヒトGlyT―2の配列を含んでいる。この発現クローンにおいては、n ts1−173がクローンphG2―3から誘導され、nts174−823が クローンphG2―1から誘導され、nts824−1599がクローンphG 2―2から誘導され、nts1600−2397がクローンphG2―7から誘 導された(第2図参照)。実施例3A−第二の全長クローン 配列番号:18の核酸配列を含む発現クローンは、NT304をGからAへ変 え、NT371をTからCへ変え、NT836をAからTへ変え、NT1116 をGからAへ変え、NT1831をGからAへ変え、NT2382をTからCへ 変え、NT2388をAからGへ変え、NT2391をTからCへ変え、NT2 394をAからGへ変える特定部位の突然変異誘発により、配列番号:20を含 む発現クローンから作られる。突然変異誘発は、Ausubel等、分子生物学におけ る現代のプロトコル(Current Protocols in Molecular Biology)、pp.8.1.1- 8.1.6.,John Wiley and Sons,New York(1995)により記載されているオリゴ ヌクレオチド指向方法論(oligonucleotide-directed methodology)によって行 われる。実施例3B−第三の全長クローン ヒトGlyT―2cDNAを用いて、他の全長ヒトGlyT―2コーディング 配列を作り、それをpcDNA3ベクター(Invitrogen)の中へクローン化した 。pHGT2―bで表されるクローンが、配列番号:28の核酸配列を取り込み 、配列番号:27をコードした。まず、phG2―3a(配列番号:1)からの 254bpのHindIII―NarI断片を、予め、HindIII―NarIで消 化したクローンphG2―2(配列番号:7)へ挿入して、中間体1を作った。 中間体1からの1.6kbのHindIII−HincII断片及びクローンphG 2―7bからの800bpのHincII―XbaI断片を、HindIII―Xba Iで消化しておいたpcDNA内に結合して、中間体2を作った。 中間体2からのNdeI―MscI断片(1kb)及びBsmI―NdeI断 片(6.9kb、pcDNA3含有)を、phG2―1(配列番号:5)からの 434bpのMscI―BsmI断片に結合して、中間体3を作った。中間体3 からの3.8kbのBssHII断片をクローンpHGT2―a(実施例2参照) の4.0kpのBssHII断片に結合して、pHGT2―bを作った。pHG T2―bにおいては、nts1−173がクローンphG2―3a(配列番号: 1)に由来するものであり、nts174−523及び962−1599がクロ ーンphG2―2(配列番号:7)に由来し、nts524−961がクローン phG2―1(配列番号:5)に由来し、nts1600−2397がクローン phG2―7b(配列番号:16)に由来するものであった。実施例4−GlyT―2発現 実施例2及び3Bのクローンを、実施例5に述べる方法を用いて、QT―6細 胞(アメリカンタイプカルチャーコレクション(American Type Culture Collec tion)、受付番号ATCC CRL−1708から)内にトランスフェクトした 。実施例6に述べるグリシン輸送体測定法を用いて、グリシン輸送活性が、トラ ンスフェクションによりこの細胞へ与えられたことを確認した。実施例5−トランスフェクション この実施例は、QT―6細胞を増殖及びトランスフェクトさせる方法並びに材 料を述べるものであり、その細胞は、ウズラ由来の鳥線維芽細胞である。pHG T2―aによるトランスフェクションを、GlyT―1ベクターによるトランス フェクションと同様にして行った。なお、この後者のトランスフェクションは、 数回に分けて行なわれた。 QT―6細胞は、アメリカンタイプカルチャーコレクション(受付番号ATC C CRL−1708)から入手した。QT―6を増殖させるための完全QT― 6培地は、培地199(Sigma Chemical Company,St.Louis,Mo、以下、“Sig ma”という)であり、10%リン酸トリプトース(tryptose phosphate)、5% ウシ胎児血清(Sigma)、1%ペニシリン−ストレプトマイシン(Sigma)及び1 %無菌ジメチルスルホキシド(DMSO;Sigma)が添加されている。QT―6 細胞を増殖又はトランスフェクトさせるのに必要な他の溶液としては、次のもの が挙げられる。 DNA/DEAE混合物:TBS450μl、DEAEデキストラン(Sigma )450μl、DNA(4μg)のTE溶液100μl、ここで、DNAは、適 当な発現ベクター中に、DNAをコードするGlyT―1a、GlyT―1b、 GlyT―1c又はGlyT―2を含んでいた。使用されるDNAは、次に定義 される通りである。 PBS:標準リン酸緩衝食塩水、pH7.4、1mM CaC12及び1mM MgCl2含有、0.2μmフィルターで滅菌。 TBS:溶液B1ml、溶液A10ml;蒸留水で100mlとする,滅菌濾 過して4℃で保存。 TE:0.01Mのトリス、0.001MのEDTA、pH8.0。 DEAEデキストラン:Sigma、#D―9885。DEAEデキストランの0 .1%(1mg/ml)TBS溶液からなる原液を調製した。この原液を濾過滅 菌して、1mlずつ凍結した。 クロロキン:Sigma、#C―6628。100mMクロロキン水溶液からなる 原液を調製した。この原液を滅菌濾過して、0.5mlずつ凍結して保存した。 溶液A(10×) NaCl 8.00g KCl 0.38g Na2HPO4 0.20g トリス塩基 3.00g この溶液をHClでpH7.5に調整し、蒸留水で100.0mlとし、滅菌 濾過して、室温で保存した。 溶液B(100×) CaCl2―2H2O 1.5g MgCl2―6H2O 1.0g この溶液を蒸留水で100mlとして、滅菌濾過した;次いで、この溶液を室 温で保存した。HBSS:150mM NaCl、20mM HEPES、1mM CaCl2 、10mMグルコース、5mM KCl、1mM MgCl2―H2O;NaO HでpH7.4に調整。 使用した増殖及び継代(passaging)方法は、次の通りであった。細胞は、2 25mlのフラスコ内で増殖させた。継代については、細胞を温HBSSで2度 洗浄した(各洗浄5mlずつ)。2mlの0.05%トリプシン/EDTA溶液 を加え、培養液をかき混ぜ、次いで、トリプシン/EDTA溶液を速やかに吸引 した。次いで、培養液を約2分間(細胞がはがれる(lift offする)まで)イン キュベートし、その後、10mlのQT―6培地を加え、フラスコをかき混ぜ、 その底をこつこつ叩くことにより、細胞を更に取り外した。その細胞を取り除き 、15mlの三角チューブに移し、1000×gで10分間遠心分離して、10 mlのQT―6培地に再懸濁させた。計数のためにサンプルを取り除き、次いで 、QT―6培地を用いて、細胞を更に1×105個/mlの濃度に希釈し、継代 細胞(passaged cells)の225mlフラスコ当たり65mlの培養液を加えた 。 次のようにして調製したcDNAを用いて、トランスフェクションを行った。 ヒトGlyT―2発現に関しては、上に述べたpHGT2―aクローンを用い た。 ヒトGlyT―1a(hGlyT―1a)クローンは、Kim等、Mol .Pharmaco l.45,608-617(1994)に記載されたようなHindIII−XbaI断片として 、pRc/CMVベクター(Invitrogen,San Diego,CA)中にクローン化され たヌクレオチド位置183〜2108のhGlyT―1aの配列を含んでいた。 このKim等の論文に報告されているGlyT―1a配列の最初の17個のヌクレ オチド(最初の6個のアミノ酸に対応する)は、実際には、ラット配列に基づく ものである。ヒトGlyT―1aの配列がこの領域で異なっているかどうかを決 定するために、ヌクレオチド1から212までのhGlyT―1aの5’領域を 、Gibco BRL(Gaithersburg,MD)により供給されている5’RACEシステム を用いて、cDNA末端の迅速増幅(rapid amplification)により得た。Gl yT―1aのこの5’領域の配列決定から、コーディング配列の最初の17個の ヌ クレオチドが、ヒト及びラットGlyT―1aにおいて同一であることが確認さ れた。 ヒトGlyT―1b(hGlyT―1b)クローンは、上述のKim等に記載さ れたようなHindIII―XbaI断片として、pRc/CMVベクター中にク ローン化されたヌクレオチド位置213〜2274からのhGlyT―1bの配 列を含んでいた。 ヒトGlyT―1c(hGlyT―1c)クローンは、上述のKim等に記載さ れたようなHindIII―XbaI断片として、pRc/CMVベクター(Invit rogen)中にクローン化されたヌクレオチド位置213〜2336からのhGl yT―1cの配列を含んでいた。このクローンからのhGlyT―1cのHin dIII―Xba断片が、pRc/RSVベクター中に更にクローン化された。p Rc/RSV及びpRc/CMV発現ベクターの両者中で、GlyT―1cによ りトランスフェクション実験をおこなった。 トランスフェクションには、下記の4日法を用いた。 1日目は、100mmの皿の中に、完全QT―6培地10ml当たり1×106 個の細胞密度で、QT―6細胞をプレートした。 2日目は、培地を吸引し、10mlのPBSで洗浄し、次いで10mlのTB Sで洗浄した。TBSを吸引し、次いで、1mlのDEAE/DNA混合物をプ レートへ添加した。このプレートをフード内で5分毎にかき混ぜた。30分後、 80μMクロロキンのQT―6培地液8mlを加え、培養液を37℃、5%CO2 で2.5時間インキュベートした。次いで、培地を吸引し、細胞を完全QT― 6培地で2回洗浄し、その後、100mlの完全QT―6培地を加えて、細胞を インキュベーターへ戻した。 3日目は、上述のように、トリプシン/EDTAで細胞を除去し、96ウエル の測定プレートのウエル内に、約2×105細胞/ウエルでプレートした。 4日目に、実施例6で述べるようにしてグリシン輸送体を測定した。実施例6−グリシン取り込み この実施例は、トランスフェクトされた培養細胞によるグリシン取り込みを測 定する方法を説明するものである。 実施例5に従って増殖させた一過性のGlyTでトランスフェクトされた細胞 又は対照細胞を、HEPES緩衝食塩水(HBS)で3回洗浄した。トランスフ ェクション操作で、cDNAを省略したこと以外は、GlyTでトランスフェク トされた細胞と厳密に同様にして、対照細胞を処理した。この細胞を、37℃で 10分間インキュベートし、その後、50nM[3H]グリシン(17.5Ci /mmol)及び(a)非潜在的拮抗剤(no potential competitor)、(b) 10mM非放射性グリシン又は(c)ある濃度の予期される剤(prospective ag ent)を含む溶液を添加した。予期される剤(prospective agent)の濃度範囲は 、50%の効果(例えば、グリシン取り込みを50%だけ抑制する剤の濃度であ るIC50)となる濃度を計算するためのデータを作るのに用いられる。次いで、 細胞を37℃で更に20分間インキュベートし、その後、細胞を氷冷HBSで3 回洗浄した。この細胞に閃光体(scintillant)を加え、この細胞を30分間振 とうし、シンチレーヨンカウンターを用いて、細胞中の放射能を計数した。予期 される剤(prospective agent)と接触した細胞と接触しなかった細胞との間で データを比較し、用いられる測定法に応じて、適切なところで、GlyT―1活 性を有する細胞をGlyT―2活性を有する細胞と対比して、データを比較した 。 ヒトGlyT―2クローン、pHGT2―a、でトランスフェクトされたQT ―6細胞におけるグリシン輸送体活性の発現を第5図に示し、ここでは、[3H ]グリシン取り込みを、模擬(mock)とpHGT2―aでトランスフェクトされ た細胞とについて示す。pHGT2―aでトランスフェクトされたQT―6細胞 は、模擬トランスフェクトされた対照細胞に比較して、グリシン輸送に顕著な増 加を示す。結果は、3回行われた代表的な実験の平均値±SEMとして示されて いる。pHGT2―bと実質的に同様な結果が得られた。 pHGT2―aでトランスフェクトされた細胞におけるグリシン輸送の濃度依 存性を、第6図に示す。pHGT2―bと実質的に同様な結果が得られた。ヒト GlyT―2でトランスフェクトされたQT―6細胞を、50nM[3H]グリ シン及び表示濃度の非標識グリシンで20分間インキュベートし、細胞に取り込 まれた放射能をシンチレーション計数によって求めた。データポイントは、4回 行われた実験からの平均値±SEMを示すものである。結果は、40μMのIC50 を示した。実施例7−カルシウムフラックス この実施例は、細胞内でのカルシウムフラックスを測定するプロトコルを説明 するものである。 カルシウムフラックス測定は、無菌解離器具(dissecting equipment)、顕微 鏡及び特定の培地を必要とする操作及び技術を用いて調製した一次細胞培養液に おいて、一般に行った。用いたプロトコルは、わずかな変更はあるが、Lu等、Pr oc .Nat'l.Acad.Sci.USA88,6289-6292(1991)によって記載されたものと 実質的に同じであった。実施例8−ストリキニーネ感受性受容体への結合 ストリキニーネ感受性受容体へのストリキニーネの結合は、White等、J.Neur ochem,35,503-512(1989)及びBecker等、J.Neurosci.,6,1358-1364に記載 されているようにして、これにわずかな変更を加えて測定した。 配列番号によってここに表される核酸(N.A.)又はアミノ酸配列は、次の 通りである。 要約すると、配列表の配列は、次の通りである。 ** 配列番号:28は、若干のコドン使用の違いはあるが、配列番号:26と 同じ蛋白質をコードする。 ここに述べた核酸配列、及びその結果、それらから誘導された蛋白質配列を注 意深く配列決定した。しかし、核酸配列決定技術が多少の誤差を受けやすいこと は、当業者の認めるところであろう。当業者は、当の核酸配列を単離する方法の ここでの十分な記載に基づいて、これらの配列を確認し、補正することができ、 本開示によって容易に利用できるような変更は、本発明に含まれるものである。 更に、後からの明確化研究によって配列決定の誤りが確認されようがされまいが 、ここに報告されたこれらの配列は、本発明内のものである。 本発明は、好ましい実施態様を強調して説明しているが、好ましい装置及び方 法を変更したものを用いてもよいこと、及びここで特定的に記載されているのと は別のようにして本発明を実施しようとすることは、当業者にとって自明のこと である。従って、本発明は、次の特許請求の範囲によって限定されている本発明 の精神及び範囲内に包含される全ての変更を含むものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/08 C07K 14/47 C07K 14/47 C12N 1/15 C12N 1/15 1/19 1/19 1/21 1/21 C12P 21/02 C 5/10 C12N 5/00 A C12P 21/02 A61K 37/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 コワルスキー,レスリー,アール.,ゼッ ト. アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07927,セダル ノルス,グレン ドライ ヴ 202 (72)発明者 ボールデン,ローレンス,エイ アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07601,ハッケンサック,オーバールック アヴェニュー 160,アパートメント 7F (72)発明者 マッケルヴィー,ジェフリー,エフ. アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07601,ハッケンサック,セントラル パ ーク ウエスト 275,アパートメント 18ビー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.配列番号:27の蛋白質配列である基準配列と、又は次の置換、即ち(1 )Gly102をSerへ、(2)Ser124をPheへ、(3)Ile279をAs nへ、(4)Arg393をGlyへ、(5)Lys457をAsnへ、(6)Asp463 をAsnへ、(7)Cys610をTyrへ、(8)Ile611をValへ、( 9)Phe733をSerへ、(10)Ile735をValへ、(11)Phe245 をLeuへ、(12)Val305をLeuへ、(13)Thr366をIleへ、若 しくは(14)Leu400をProへ置換することの1つ若しくはそれ以上が行 われていることを除いて、配列番号:27の蛋白質配列に相当する配列と、少な くとも約96%の配列同一性を有するグリシン輸送体をコードする組み換え核酸 。 2.基準配列が、配列番号:27の蛋白質配列、又は次の置換、即ち(1)G ly102をSerへ、(2)Ser124をPheへ、(3)Ile279をAsnへ 、(4)Arg393をGlyへ、(5)Lys457をAsnへ、(6)Asp463 をAsnへ、(7)Cys610をTyrへ、(8)Ile611をValへ、(9) Phe733をSerへ、若しくは(10)Ile735をVa1へ置換することの1 つ若しくはそれ以上が行われていることを除いて、配列番号:27の蛋白質配列 に相当する配列である請求範囲1の核酸。 3.該配列同一性が、少なくとも約97%である請求範囲1の核酸。 4.該配列同一性が、少なくとも約98%である請求範囲1の核酸。 5.核酸が、基準配列を有するグリシン輸送体をコードする請求範囲1の核酸 。 6.配列番号:26の核酸配列、又は次の置換、即ち(a)T6をCへ、(b )G304をAへ、(c)C371をTへ、(d)C571をTへ、(e)T836をAへ、 (f)A1116をGへ、(g)A1177をGへ、(h)G1371をCへ、(i)G1387 をAへ、(j)G1829をAへ、(k)A1831をGへ、(l)G2103をAへ、(m )T2198をCへ、(n)A2203をGへ、(o)C342をGへ、(p)C352をTへ 、(q)T733をCへ、(r)A777をGへ、(s)G913をCへ、(t)G951を Aへ、(u)C1097をTへ、若しくは(v)T1199をCへ置換することの1つ若 し くはそれ以上が行われていることで、配列番号:26の核酸配列と異なっている 配列を含む請求範囲1の核酸。 7.配列番号:26の核酸配列、又は次の置換、即ち(a)T6をCへ、(b )G304をAへ、(c)C371をTへ、(d)C571をTへ、(e)T836をAへ、 (f)A1116をGへ、(g)A1177をGへ、(h)G1371をCへ、(i)G1387 をAへ、(J)G1829をAへ、(k)A1831をGへ、(l)G2103をAへ、(m )T2198をCへ、若しくは(n)A2203をGへ置換することの1つ若しくはそれ 以上が行われていることで、配列番号:26の核酸配列と異なっている配列を含 む請求範囲1の核酸。 8.請求範囲1の核酸及び機能的にこれと結合する外因性プロモーターを含む ベクター。 9.基準アミノ酸配列の全て若しくは1〜2の近接部分と、少なくとも約99 .5%の配列同一性を有するグリシン輸送体蛋白質をコードする核酸において、 その基準配列が、配列番号:27のアミノ酸配列、又は次のアミノ酸置換、即ち (1)Gly102をSerへ、(2)Ser124をPheへ、(3)Ile279を Asnへ、(4)Arg393をGlyへ、(5)Lys457をAsnへ、(6)A sp463をAsnへ、(7)Cys610をTyrへ、(8)Ile611をValへ 、(9)Phe733をSerへ、(10)Ile735をValへ、(11)Phe245 をLeuへ、(12)Val305をLeuへ、(13)Thr366をIleへ 、若しくは(14)Leu400をProへ置換することの1つ若しくはそれ以上 が行われていることを除いて、配列番号:27のアミノ酸配列に相当するアミノ 酸配列である核酸。 10.1〜2の近接配列部分が、少なくとも約600のアミノ酸からなる請求 範囲9の核酸。 11.下記の細胞: (a)請求範囲8による第一のベクターで形質転換され、該核酸を含むか、又 は (b)第二のベクターで形質転換され、配列番号:27である基準蛋白質配列 、若しくは次の置換、即ち(1)Gly102をSerへ、(2)Ser124をPh e へ、(3)Ile279をAsnへ、(4)Arg393をGlyへ、(5)Lys45 7 をAsnへ、(6)Asp463をAsnへ、(7)Cys610をTyrへ、(8 )Ile611をValへ、(9)Phe733をSerへ、(10)Ile735をV alへ、(11)Phe245をLeuへ、(12)Val305をLeuへ、(13 )Thr366をIleへ、若しくは(14)Leu400をProへ置換することの 1つ若しくはそれ以上が行われていることを除いて、配列番号:27の蛋白質配 列に相当する配列、の1〜2の近接部分と、少なくとも約99.5%の配列同一 性を有する輸送体蛋白質をコードする第二の核酸を含み、ここで、コードされた 蛋白質は、グリシン輸送体活性を有している。 12.請求範囲11の細胞を増殖させることからなるグリシン輸送体の製造方 法。 13.(a)グリシン輸送体を含む膜を該細胞から単離すること、又は(b) グリシン輸送体を含む蛋白質画分を該細胞から抽出すること、の少なくとも1つ を更に含む請求範囲12の方法。 14.請求範囲11による細胞から単離され、第一又は第二の外因的に誘導さ れた核酸により発現されたグリシン輸送体。 15.神経系障害若しくは状態の治療用生理活性剤を特徴づけ又は同定する方 法において、(a)(i)請求範囲10による細胞、又は(ii)該第一又は第 二の外因的に誘導された核酸によりコードされたアミノ酸配列からなる単離グリ シン輸送体蛋白質を含む第一の測定組成物を与え、(b)その第一の測定組成物 を生理活性剤又は予期される(prospective)生理活性剤と接触させ、その測定 組成物によって示されたグリシン輸送の量を測定することからなる方法。 16.第一の測定組成物によって示されたグリシン輸送の量を、生理活性剤又 は期待される生理活性剤と接触させないこと以外は、第一の測定組成物と同じに 処理された第二の測定組成物によって示されたグリシン輸送の量と比較すること を更に含む請求範囲15の方法。 17.神経系障害又は状態が、(a)痛み、(b)痙性、(c)ミオクロヌス 、(d)筋痙攣、(e)筋機能亢進又は(f)てんかんからなる群の1つである 請求範囲15の方法。 18.痙性が、卒中、頭部外傷、神経細胞死、多発性硬化症、脊髄損傷、失調 症、ハンチントン病又は筋萎縮性側索硬化症である請求範囲17の方法。 19.(a)ラット若しくはマウスGlyT―2輸送体のための配列又は(b )哺乳類GlyT―1輸送体のための配列とのハイブリダイゼーションを排除す るのに十分なストリンジェンシー(stringency)の条件下で、配列番号:26で ある基準核酸配列と、又は次の置換、即ち(a)T6をCへ、(b)G304をAへ 、(c)C371をTへ、(d)C571をTへ、(e)T836をAへ、(f)A1116 をGへ、(g)A1177をGへ、(h)G1371をCへ、(i)G1387をAへ、(j )G1829をAへ、(k)A1831をGへ、(l)G2103をAへ、(m)T2198をC へ、(n)A2203をGへ、(o)C342をGへ、(p)C352をTへ、(q)T73 3 をCへ、(r)A777をGへ、(s)G913をCへ、(t)G951をAへ、(u) C1097をTへ、若しくは(v)T1199をCへ置換することの1つ若しくはそれ以 上が行われていることで、配列番号:26の核酸配列と異なっている配列とハイ ブリダイズする核酸。 20.この核酸は、PCRプライマーであり、ストリンジェント(stringent )条件は、ヒトGlyT―2配列を増幅するのには有効であるが、(a)ラット 若しくはマウスGlyT―2輸送体のための配列又は(b)哺乳類GlyT―1 輸送体のための配列を増幅するには有効でないPCR条件である請求範囲19の 核酸配列。 21.ヒトGlyT―2遺伝子又はcDNAのコーディング又は非コーディン グストランドからの近接配列を含む、長さが少なくとも約18個のヌクレオチド の核酸であり、ここで、この近接配列は、この近接配列とラットGlyT―2遺 伝子配列とを並べて比較した場合、少なくとも1つの配列の相違を有しているも のである核酸。 22.細胞、組織、器官又は動物に投与した場合、その細胞又はその組織、器 官若しくは動物の細胞内でのGlyT―2の発現を低下させるのに有効なGly T―2のためのヒト遺伝子又はcDNAのコーディング又は非コーディングスト ランドからの近接配列を含むアンチャンス分子であり、ここで、この近接配列は 、該近接配列とラットGlyT―2遺伝子配列と並べて比較した場合、少なくと も 1つの配列相違を有しているアンチセンス分子。 23.配列番号:26の核酸配列、又は次の置換、即ち(a)T6をCへ、( b)G304をAへ、(c)C371をTへ、(d)C571をTへ、(e)T836をAへ 、(f)A1116をGへ、(g)A1177をGへ、(h)G1371をCへ、(i)G13 87 をAへ、(j)G1829をAへ、(k)A1831をGへ、(l)G2103をAへ、( m)T2198をCへ、(n)A2203をGへ、(o)C342をGへ、(p)C352をT へ、(q)T733をCへ、(r)A777をGへ、(s)G913をCへ、(t)G951 をAへ、(u)C1097をTへ、若しくは(v)T1199をCへ置換することの1つ 若しくはそれ以上が行われていることで、配列番号:26の核酸配列と異なって いる配列、のコーディング又は非コーディングストランド内に、近接伸長(cont iguous stretch)が含まれている請求範囲22のアンチセンス分子。 24.請求範囲22の核酸を含む発現ベクター。 25.(a)GlyT―2発現低減有効量の請求範囲22の核酸、又は(b) GlyT―2発現低減有効量の、該組織又は細胞内で該核酸を発現させる発現ベ クターを、組織又は細胞に適用することからなる、組織又は細胞内でのGlyT ―2発現を低減させる方法。 26.ヒト患者の組織又は細胞に、神経系障害若しくは状態治療有効量の請求 範囲22の核酸、又は神経系障害若しくは状態治療有効量の、該組織又は細胞内 で該核酸を発現させる発現ベクターを適用することからなる、神経系障害又は状 態を治療する方法。 27.動物がグリシン輸送体に対する自己免疫抗体を持っているかどうかを検 出する方法であり、動物からの抗体試料又は動物からの体液を、グリシン輸送体 を含むかあるいはグリシン輸送体から誘導されるポリペプチド抗原と接触させる ことからなる方法。
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