JP2000516039A - 気体放電レーザ用静電集塵器 - Google Patents

気体放電レーザ用静電集塵器

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Abstract

(57)【要約】 レーザの作動時に生成する塵芥粒子を収集、捕捉するために、エクサイタ・レーザなど、気体放電レーザ(10)のハウジング(14)内部には、静電集塵器が設けてある。集塵器は、間隔を置いて配置した複数のコレクタ・プレート(12)を具備し、このプレートは、ファン(22)により、一対の主電極(16、18)の間に配設したレーザ放射ゾーン(20)を通って循環するレーザ放射ガスを流通(38)させるようにレーザ・ハウジング(14)内に取り付けられている。コレクタ・プレート(12)を適当に帯電させて、集塵器の一方の極とし、もう一方の極は、レーザ作動中に、レーザ放射ゾーン(20)とイオン化およびこれと関連する蛍光放射とにより形成される。塵芥の静電収集性能を向上させるため、コレクタ・プレート(12)は、レーザ放射ガスの流動方向を変化させ、レーザ放射ガスがプレート(12)間を循環するにしたがって流速が低下するように形成され、間隔を置いて配置されている。プレート面に引き寄せられるが、静電気力によって保持されることがない塵芥粒子を捕捉するために、収集プレート(12)は、さらに捕捉トラフ(50、52)を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 気体放電レーザ用静電集塵器 発明の背景 本発明は、一般に気体放電レーザの改良に関し、特に、レーザの通常作動時に 生成される塵芥粒子の収集および/または濾過に関する。さらに詳細には、本発 明は、気体放電レーザのハウジング内に直接取り付けて塵芥粒子の収集、捕捉を 行う改良型静電集塵器に関する。 当技術分野で一般的に知られている気体放電レーザでは、レーザ放射ガスを電 源によって励起し、比較的コヒーレントな光を放出する。典型的な構成では、ほ ぼ閉鎖された容器またはハウジング内にレーザ放射ガスが封入されており、この 容器またはハウジング内には、一対の主レーザ電極の間にレーザ放射ゾーンが形 成されている。比較的高い電圧を印加してレーザ放射ガスを励起させ、これによ り発生した光を適当な光学要素を介して導き、一点に集中させて、細いコヒーレ ント光線を得ることができる。通常、レーザの作動、すなわち放射は、主電極回 路を電源に接続し、選択した作動周波数でパルス的に行う。レーザ放射ガスがレ ーザ放射ゾーンを通って循環するように、レーザのハウジング内には、一般に循 環ファンが設けられている。 特にエクサイタ・レーザでは、レーザの作動時、レーザが放射するごとにレー ザのハウジング内で塵芥粒子が生成される。この塵芥粒子は、主電極および/ま たはレーザ放射ゾーンに近接した関連する予備イオン化ピンなどの金属構成要素 の腐食と、レーザ放射ガスによる化学的変換とが組み合わさって発生する。発生 した塵芥粒子は、時間が経過するとともに内部のレーザ構成要素の表面を覆い、 正常なレーザ放射動作を妨げる可能性がある。さらに、塵芥粒子が光学要素に堆 積し、レーザ・ハウジングから放射される光線の出力が大幅に低下する恐れがあ る。 塵芥粒子の生成がレーザの作動に与える影響を少なくするために、塵芥粒子の 収集および/または濾過を行う様々なシステムが提案されている。レーザ放射ガ スから塵芥粒子を除去し、続いてレーザ・ハウジングにガスを再循環させるため に、このようなシステムは、例えば、機械的濾過および/または静電集塵を行う 外部濾過装置および関連するガス循環システムを含んでいる。ただし、このよう なシステムの場合、構造要素の構成、レーザ・ハウジングとの間でレーザ放射ガ スの関連する循環が比較的複雑である。さらに、ガス濾過装置は、通常ガス流速 が非常に低くなっていなければならず、したがって、一度にレーザ放射ガスのご く一部しか濾過できない。例えば、米国特許第4534034号および第495 9840号を参照されたい。その他の提案では、レーザの作動時にガスが循環す るように、レーザのハウジング内に静電濾過装置を直接取り付けている。しかし 、これらの装置は、作動効率がそれほど高くなく、通常、ガス流が装置を通過す るごとに、ガス流内の生成塵芥のごく一部しか収集できない。例えば、米国特許 第5319663号を参照されたい。 したがって、特に、レーザ・ハウジング内に直接取り付けるようにしたコンパ クトで作動効率の高い収集システムで、気体放電レーザの作動時に生成する塵芥 粒子の収集能力および/または濾過能力をさらに改善する必要がある。本発明は 、以上の目的を達成するとともに、その他関連する利点を提供するものである。 発明の概要 本発明によれば、エクサイタ・レーザなど、気体放電レーザは、塵芥粒子を収 集、捕捉するためにレーザ・ハウジング内に直接取り付けた改良型静電集塵器を 含む。静電集塵器は、複数のコレクタ・プレートを備え、このプレートは、一方 の集塵極とするのに適切に帯電させてある。レーザ作動時に、主レーザ放射ゾー ンと、このゾーンに関連したイオン化および蛍光放電によってもう一方の集塵極 が形成される。コレクタ・プレートは、静電作用と機械的手段とを組み合わせて 、生成粒子を収集、捕捉するように構成されている。 気体放電レーザは、近接配置した一対の長い主電極の間に形成された主レーザ 放射ゾーンと、ハウジング内に取り付けた1組の関連の予備イオン化ピンとを有 する、ほぼ閉じた容器またはハウジングを含む。循環ファンにより、レーザ放射 ガスは、レーザ放射ゾーンを通って再循環する。レーザ放射ガスをレーザ放射ゾ ーンを通って循環させるために、レーザ・ハウジング内にコレクタ・プレートが 取り付けてあるが、このコレクタ・プレートは、レーザ放射ゾーンの下流側で、 レーザ放射ゾーンに比較的近接させて配置することが好ましい。アタックの角度 が徐々に大きくなり、かつ断面サイズが徐々に大きくなってゆく複数の方向変化 経路を連携して形成するように、コレクタ・プレートは、相互に間隔を置いて配 置してあり、少なくともその上流側端部に湾曲部分を含む。したがって、コレク タ・プレートにより、ある曲がり角度だけガス流の方向が変化するとともに、ガ ス流速が減少し、流れにのった塵芥粒子が、プレート間経路の外縁部に向かって 移動し、コレクタ・プレートの表面にぶつかって静電的に捕捉され保持される。 さらにコレクタ・プレートは、コレクタ・プレートに引き寄せられるものの、こ のプレートには保持されない塵芥粒子を機械的に捕捉し、保持する捕捉トラフを 含む。 本発明の一態様においては、複数組のコレクタ・プレートをレーザ・ハウジン グ内に設けて、レーザ放射ガスがレーザ放射ゾーンに再循環する際にレーザ放射 ガスを直列に通過させてもよい。必要な場合は、直列に取り付けた複数組のコレ クタ・プレートを逆の極性に帯電させてもよい。 本発明のその他の特徴および利点は、本発明の原理を例示的に図示した添付の 図面を参照して行う以下の詳細な説明により明らかになろう。 図面の簡単な説明 添付の図面は、本発明を図示するものである。 第1図は、本発明にしたがって構成した静電集塵器を含む気体放電レーザを示 す略図である。 第2図は、第1図に示した気体放電レーザの内部構成要素を示す拡大部分見取 図である。 第3図は、静電集塵器の一部を形成する1組のコレクタ・プレートを示す見取 図である。 第4図は、第3図の線4−4全体についての拡大垂直断面図である。 第5図は、第4図の丸で囲んだ領域5全体に対応する、別の拡大部分断面図で ある。 第6図は、第4図の丸で囲んだ領域6全体に対応する、別の拡大部分断面図で ある。 第7図は、本発明の別の好ましい形態に従って構成した静電集塵器を含む気体 放電レーザを示す略図である。 好ましい実施例の詳細な説明 例示図面に示したように、全体を参照番号10で示した気体放電レーザは、レ ーザの通常作動時に生成する塵芥粒子を収集、捕捉する改良型静電集塵器を含ん でいる。静電集塵器は、静電作用と機械的手段とを組み合わせて生成塵芥粒子を 収集、捕捉する1組の帯電コレクタ・プレート12の形態をしたコレクタ手段を 備えている。 第1図および第2図は、特に従来の構造を備えたエクサイタ・レーザなど、気 体放電レーザ10のハウジング14内に取り付けたコレクタ・プレート12を示 している。なお、図示したように、ハウジング14は、ほぼ閉鎖され、長手方向 に延びる容器を具備し、この容器の内部には、一対の近接配置した長尺の主レー ザ電極16、18が取り付けられている。この主電極16、18は、それらの間 にレーザ放射ゾーン20を画定し、この領域20は、選択したレーザ・ガスが循 環するように、側部が開いた構成になっている。ハウジング14内でレーザ放射 ゾーン20を通してレーザ・ガスを循環させるために、細長い循環ファン22が 設けてあり、このファンは、通常、適当なベアリング24により、ハウジング1 4に端部で支持されている。作動時、電極16、18の両端に比較的高い電圧を 印加することにより、レーザ放射ガスを励起させる。レーザ放射を開始するため に、通常、電極と関連させて、比較的小さい予備イオン化ピン26および28が 設けてある。レーザ放射は、選択した周波数で脈動的に進行する。励起したガス により、レーザ放射ゾーン20で生成される光は、適当な光学要素により導かれ 、細いコヒーレント光線30となってハウジング14から出る。第1図には、ハ ウジングの一端にある反射鏡32とともに、別の端にある窓またはレンズ34が 示してある。 一般に、コレクタ・プレート12は、ファン22に対して、レーザ放射ゾーン から循環させるレーザ放射ガスと相互に作用しあう下流側位置と、上流側位置と にレーザ放射ゾーン20に比較的近接させて設けられている。本発明によれば、 コレクタ・プレート12は、レーザ放射ゾーン20と連携して、レーザの通常作 動時に生成される塵芥粒子を収集、捕捉する効果的かつ効率的な静電集塵器を形 成している。 より具体的に述べれば、コレクタ・プレート12は、端部を絶縁したマウント 36(第1図)などにより、ハウジング14内に支持され、相互に間隔を置いて ハウジング14内を長手方向に延びるように配列され、レーザ放射ガスが流通す る比較的狭い複数の流路38を形成している。第2図から第4図は、1組になっ た4枚のコレクタ・プレート12を示す図である。このコレクタ・プレートは、 アルミニウムなど、導電性材料で形成され、所望の間隔を置いて保持するために 、スペーサ・スリーブ41(第4図)が付いた複数の頭付支持ピン40により、 一定の間隔を置いて組み付けられ、保持されている。この支持ピン40は、適切 な導体42により適当な電源に接続される。したがって、約1〜10キロボルト (kV)程度の正の直流電圧に接続するなどして、コレクタ・プレート12に帯 電させることができる。 コレクタ・プレート12は、少なくともその上流側端部に湾曲部分44を備え ている。この湾曲プレート部分44は、相互に連携して、プレート間流路38の 上流側端部で、複数の比較的狭い入口喉部46を形成している。この狭小な入口 喉部46から、湾曲プレート部分44は角度的に約90度曲がり、その部分44 をガス流とプレート部分との間の衝突角が曲部に沿って増大するように形成して 、アタックの角度を順次に増大させている。この構成の場合、流路38の断面サ イズが徐々に大きくなるとともに、流路は約90°だけ湾曲している。このよう に方向変化と流路の幅の広がりとを組み合わせているため、流路38を流れるガ ス流にのる塵芥粒子は、慣性により流路38の外縁部に向かって外側に移動し、 コレクタ・プレートの表面に物理的に接触する。このように塵芥粒子がプレート 表面に向かって移動し、これに伴って流路幅の増大により流速が減少するために 、静電気力が高まり、塵芥粒子は、コレクタ・プレート12に引き寄せられ、プ レ ートに保持される。 レーザ放射ゾーン20でレーザが放射されるために静電作用が起こる。このレ ーザ放射によりガスがイオン化され、ガス分子がより高いエネルギー・レベルに 励起され、励起した分子が崩壊し、ホトンを放射するときに蛍光が発生する。こ の位置にあるイオン化した分子は、レーザ放射ゾーン20から流れる循環ガス流 によって運ばれた塵芥粒子に引き寄せられ、これに付着しやすい。これらのレー ザ放射ゾーン20で蛍光とイオン化の組み合わせ状態が静電集塵器の一方の極と なり、1組の帯電したコレクタ・プレート12が、静電集塵器の第2の極となる 。 したがって、コレクタ・プレート12は、レーザ放射ガスがハウジング14内 を循環する際に、レーザ放射ゾーン20にある帯電した塵芥粒子を静電気的に引 き寄せ、捕捉する。上に述べたように、塵芥粒子は、慣性によりコレクタ・プレ ートと面接触する。プレート間流路38により、ガス流速を減少させることによ り、プレートが静電気的に捕捉できる塵芥粒子の割合が増大する。 ある好ましいコレクタ・プレートの構成では、湾曲プレート部分44はその狭 小な入口喉部46をそれぞれ0.25インチ程度のプレート間幅とする。各コレ クタ・プレート12は、約90°の曲部の外側に向かって曲率半径が徐々に増大 するように形成してあり、流路幅は、曲部の終端で約0.50インチまで徐々に 増大している。湾曲部分44が形成している流路38の中間値長さは、約3イン チである。好ましい形態に示したように、湾曲プレート部分44の下流側端部は 、平坦部分すなわち直線部分48にそれぞれ接続され、この直線部分は、支持ピ ン40により一般に平行に取り付けられており、連携して流路38の一様な幅の 延長部分となる。この延長部分により流路の長さがさらに約3インチ延びる。 本発明の主要な側面によれば、コレクタ・プレート12は、流路38を流れ、 静電気的に捕捉、保持されることがない帯電塵芥粒子を機械的に捕捉する捕捉ト ラフを含んでいる。好ましい形態では、各コレク・プレート12が、その対向側 部に、プレート間流路38の長さに沿って異なる位置に配設した一対の捕捉トラ フ50、52を含む。第2図から第4図では、第1のトラフ50が、上流側の湾 曲プレート部分44と、下流側の平坦部分48との接合部に示してあり、プレー ト12の外向部すなわち凸側に位置している。プレートを適当に形成することに より、第2の捕捉トラフ52は、狭小な上向きリップ54を含むように、平坦な コレクタ・プレート部分48の下流側端部であって、前記プレートの内側面に配 設されている。 作動時、プレート間流路38を流れる塵芥粒子の大部分は、引き寄せられ、か つ/または慣性により収集プレート12の表面に接触ないし少なくとも前記表面 に接近する傾向があることがわかっている。しかし、この塵芥粒子の大半は、静 電気的保持に抵抗し、有効に捕捉されることなくプレート面に沿って転動しやす い。ガスおよび粒子が経路を流れる結果、捕捉粒子が移動し、ガス流に再びのる 場合もある。捕捉トラフ50および52は、塵芥粒子を保持する効果的かつ効率 的な濾過構造となる。 さらに具体的に述べれば、第4図から第6図に明瞭に示したように、平坦なプ レート部分48の上流側端部は、湾曲したプレート部分44の下流側端部をわず かに超えて被さるように突出し、捕捉トラフ50となっている。この捕捉トラフ 50は、それぞれ上流側に開いた、幅約0.10〜0.15インチの狭小な入口 を備えている。流路38の曲部の内側縁部を収集プレート12に沿って、あるい はこのプレートに接近して転動する塵芥粒子を有効に捕捉する。同様に、平坦な プレート部分48の下流側端部は、流路38の外側縁部すなわち外向縁部で捕捉 トラフ52となる上向きリップ54を含む。この1組の捕捉トラフ52も、幅が 約0.10〜0.15インチで、上流側に開いた狭小な入口を有し、流路の外側 縁部を収集プレート12に沿って、あるいはこのプレートに接近して転動する塵 芥粒子を有効に捕捉する。 第7図は、本発明の別の好ましい形態を示す図であり、一対の主電極16、1 8の間に配設したレーザ放射ゾーン20に、ファン22によりレーザ放射ガスを 循環させる際のレーザ放射ガスの連続流に対して、レーザ・ハウジング14内に 2組の帯電したコレクタ・プレート12を取り付けてある。第7図に示すように 、2組の帯電電極プレートを極性が逆の直流電圧に接続して、電荷の符号が逆の 帯電粒子を静電気的に捕捉することができる。図に示すように、帯電コレクタ・ プレートは2組とも、6枚のプレート12から成るグループを含む。第1図から 第6図を参照して先に述べたように、これらのプレートは、捕捉トラフ50およ び 52と一体となって、方向が変化するとともに断面サイズが大きくなってゆく複 数のプレート間流路38を区画している。 本発明に対して、その他様々な改良が実施できることは、当業者にとって明ら かである。したがって、付属の請求項の記載とは異なり、上記の説明および添付 の図面は、本発明を限定しようとするものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW 【要約の続き】 は、さらに捕捉トラフ(50、52)を含んでいる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ほぼ閉じたハウジング内に存在するレーザ放射ガスと、前記ハウジング内に 取り付けられた一対の主電極であって、その間がレーザ放射ゾーンとなり、その レーザ放射ゾーンにおいてレーザ放射ガスに点火し、イオン化およびこれに関連 した蛍光放射を行う一対の主電極と、レーザ放射ガスを循環させてレーザ放射ゾ ーンに通す手段とを有する気体放電レーザ用静電集塵器において、前記静電集塵 器が、 レーザ放射ゾーンを通って循環するレーザ放射ガスを流通させるために前記ハ ウジング内に取り付けた帯電コレクタ手段を備え、前記帯電コレクタ手段と、前 記イオン化および蛍光放射とが静電集塵器の相異なる極となる静電集塵器。 2.レーザ放射ゾーンから循環させるレーザ放射ガスが流動するように、前記帯 電コレクタ手段を、レーザ放射ゾーンの下流側で、レーザ放射ゾーンに近接して 配置したことを特徴とする請求項1に記載の静電集塵器。 3.前記循環手段が、前記ハウジング内に取り付けたファンを備え、前記帯電コ レクタ手段が、前記ファンに対して上流に配置されていることを特徴とする請求 項2に記載の静電集塵器。 4.前記帯電コレクタ手段が、レーザ放射ガスが流通する複数のプレート間流路 を連携して形成するように、前記ハウジング内に間隔を置いて取り付けた少なく とも1組の帯電コレクタ・プレートを備えることを特徴とする請求項1に記載の 静電集塵器。 5.前記コレクタ・プレートが、レーザ放射ガスの流動方向を変化させるための 曲部を有する前記流路を形成する湾曲部分を含むことを特徴とする請求項4に記 載の静電集塵器。 6.それぞれ狭小な入口喉部を有し、断面の幅が少なくとも長さの一部で徐々に 増大する前記流路を形成するように前記コレクタ・プレートを取り付けたことを 特徴とする請求項5に記載の静電集塵器。 7.前記流路の幅が、前記曲部で増大することを特徴とする請求項6に記載の静 電集塵器。 8.前記湾曲部分が、アタックの角度が増大する前記流路を形成することを特徴 とする請求項5に記載の静電集塵器。 9.前記コレクタ・プレートが、前記各流路内に配設した上流方向へ開いている 少なくとも1つの捕捉トラフを備え、レーザ放射ガスにより前記流路内を運ばれ る塵芥粒子を捕捉、保持することを特徴とする請求項4に記載の静電集塵器。 10.前記各コレクタ・プレートが、その両側に配設した一対の前記捕捉トラフ を備えていることを特徴とする請求項9に記載の静電集塵器。 11.前記コレクタ・プレートが、前記各流路内に配設した一対の前記捕捉トラ フを前記流路の両側に形成することを特徴とする請求項4に記載の静電集塵器。 12.前記コレクタ・プレートがさらに前記湾曲部分の下流端部に平坦部分を含 み、その平坦部分は断面の幅がほぼ一様な流路を形成することを特徴とする請求 項6に記載の静電集塵器。 13.前記流路内に配設した上流方向に開いている捕捉トラフを形成するために 、前記コレクタ・プレートの前記平坦部分がその下流側端部に上向きリップを含 むことを特徴とする請求項12に記載の静電集塵器。 14.前記曲部の流路の外向縁部に沿って前記捕捉トラフを配置したことを特徴 とする請求項13に記載の静電集塵器。 15.前記コレクタ・プレートの前記平坦部分が、前記湾曲部分の下流側端部と 連携して、前記曲部に対して前記流路の内向縁部に沿って配置した別の捕捉トラ フを形成することを特徴とする請求項14に記載の静電集塵器。 16.前記帯電コレクタ手段は、レーザ放射ガスの連続した流動に対して、前記 ハウジング内に取り付けた帯電コレクタ・プレートの少なくとも2組を備えてい ることを特徴とする請求項4に記載の静電気集塵器。 17.前記2組のコレクタ・プレートが、逆符号の電荷で帯電していることを特 徴とする請求項16に記載の静電集塵器。 18.ほぼ閉じたハウジング内に存在するレーザ放射ガスと、前記ハウジング内 に取り付けられた一対の主電極であって、その間にレーザ放射ゾーンを形成し、 前記レーザ放射ゾーンにおいてレーザ放射ガスに点火し、イオン化およびこれに 関連した蛍光放射を行う一対の主電極と、レーザ放射ガスを循環させてレーザ放 射ゾーンに通す手段とを有する気体放電レーザ用静電集塵器において、前記静電 集塵器が、 レーザ放射ガスを流通させるために、連携して複数のプレート間流路を形成す るように、ハウジング内に間隔を置いて取り付けられ、少なくとも1組の帯電コ レクタ・プレートを備え、そのコレクタ・プレートは、方向が変化する曲部を備 えた流路となる湾曲部分を有し、かつ、狭小な入口喉部を備えるとともに、前記 曲部において徐々に断面の幅が増大することを特徴とする静電集塵器。 19.前記1組のコレクタ・プレートおよび前記イオン化および蛍光放射が、静 電集塵器の相異なる極となることを特徴とする請求項18に記載の静電集塵器。 20.レーザ放射ゾーンから循環するレーザ放射ガスを流通させるために、前記 1組のコレクタ・プレートが、レーザ放射ゾーンの下流側でレーザ放射ゾーンに 近接して配置されていることを特徴とする請求項18に記載の静電集塵器。
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