JP2000515845A - メチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与えるファクタを含有する、アポプトシスを変性する組成物 - Google Patents

メチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与えるファクタを含有する、アポプトシスを変性する組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、医薬品としての使用用の、メチオナール、マロンジアルデヒド、およびメチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与える種々のファクタから選択される化合物に関する。該医薬品は特に、プログラムされた細胞死、すなわちアポプトシスの現象を変性する目的を有する。本発明はまた、活性剤として、メチオナール、マロンジアルデヒド、およびメチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与える種々のファクタから選択される少なくとも1つの化合物を、薬学的または化粧品として許容されるサポートと組み合わせて含有することを特徴とする、アポプトシスを変性する薬学的または化粧品組成物に関する。また、本発明は、皮膚の光誘発性または年代性老化を防止する、および/または対抗するための方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 メチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与えるファク タを含有する、アポプトシスを変性する組成物 本発明は、医薬品としての使用用の、メチオナール、マロンジアルデヒド、 およびメチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与える種 々のファクタから選択される化合物に関する。該医薬品は特に、プログラムされ た細胞死現象(the phenomenon of the programmed death of cells)( アポプトシス)を変性するものである。 本発明はまた、アポプトシスを変性する組成物に関する。また、本発明は、 皮膚の光誘発性または年代性老化を防止する、および/または対抗するための方 法に関する。 細胞死に含有される2つのタイプのメカニズムがある。まず、従来のタイプ の、壊死である。形態学的には、壊死は、ミトコンドリアの膨張および細胞質の 膨張、および核の損傷、これに次ぐ細胞破壊および自己分解によって特徴づけら れ、炎症現象を伴うものである。壊死は受動的で偶発的に起こる。組織壊死は一 般的には、細胞の物理的外傷またはたとえば化学毒によるものである。 細胞死の他の形態は、アポプトシスとして知られている[文献:Kerr,J.F .R.and Wylie,A.H.,Br.J.Cancer,265,239(1972)]が、 壊死とは対照的に、アポプトシスは炎症現象を誘発しない。上記文献は、如何に アポプトシスが種々の生物学的条件下で起こり得るかについて開示している。こ れは、容易に観察可能な形態学的および生物化学的現象によって特徴づけられる 細胞自滅の高選択的形態である。したがって、エンドヌクレアーゼ活性と関連し てもしなくてもよいクロマチンの縮合、アポプトシス体の形成、および、エンド ヌクレアーゼ活性による180−200ベースペアのDNAフラグメンテーショ ン(これらのフラグメンテーションはアガロースゲルにおける電気泳動により観 察可能)へのデオキシリボ核酸(DNA)のフラグメンテーションが特に観察さ れる。 アポプトシスは、組織発達、分化、およびホメオスタシスに含有されるプロ グラムされた細胞死として考えられる。したがって、細胞の分化、成長、および 成熟はアポプトシスに密接に関連づけられると考えられる。したがって、健常な ヒトにおいては、平衡が全ての現象間で存在する。 医学分野において、いくらかの病理学的状態は、アポプトシスの変性された または非均衡なメカニズム、または平衡に到達するための他の生物学的現象の不 均衡を与えないアポプトシスのメカニズムを示す。したがって、誘発または抑制 によるアポプトシスの自発変性によって、多くの疾患、特に細胞過分化、たとえ ばガンの場合の自己免疫疾患またはアレルギー、または、これに反して、細胞損 失に関連した疾患、たとえばHIVの免疫不全シンドロームの場合、神経変性疾 患(アルツハイマー疾患)、および大脳虚血性病変または心筋梗塞中に誘発され た過剰損傷が治療可能となる。 腫瘍学においては、抗ガン剤、たとえばアドリアマイシンおよびシクロホス ホアミドなどが、アポプトシスを誘発可能であることが観察されている。 化粧品の分野では、皮膚老化の徴候は、本質的には、特にアポプトシスのメ カニズムを含有する皮膚の主な生物学的メカニズムの機能不全によるものである 。したがって、アポプトシスのメカニズムを変性する種々の生成物は、皺や小皺 などの老化徴候および老化の始まりに対して防止するおよび/または対抗するこ との可能な生成物である。 しかしながら、アポプトシスを誘発または抑制する細胞反応と細胞への外因 性または内因性生成物との関係は知られていない。 本出願人は、アポプトシスが天然代謝物、メチオナール(3−メチルチオプ ロパナール)またはマロンジアルデヒドの細胞内レベルを増加させることによっ て誘発可能であることを見い出した。本出願人は、また、メチオナールのマロン ジアルデヒドへのインビボ変換が、ガン遺伝子、たとえばbcl2遺伝子の発現によ って不均衡になる可能性があることも見い出した。該bcl2遺伝子は、特に神経細 胞において、反応性酸素を含有するスピーシーズにより誘発されたアポプトシス を抑制可能であるとして、記載されている。(文献:Kane,D.J.et al.,1 993,Science 262,1274−1277)。 したがって、本発明は、医薬品としての使用用の、メチオナール、マロンジ アルデヒド、およびメチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影 響を与える種々のファクタから選択される化合物に関する。該医薬品は特に、プ ログラムされた細胞死の現象を変性するためのものである。 本発明の主題はまた、活性剤として、メチオナール、マロンジアルデヒド、 およびメチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与える種 々のファクタから選択される化合物を、薬学的または化粧品として許容されるサ ポートと組み合わせて含有することを特徴とする、アポプトシスを変性する薬学 的または化粧品組成物である。 メチオナール、マロンジアルデヒド、およびメチオナールの細胞内レベルに 影響を与える種々のファクタは、本発明において、単独で、または好ましくは混 合物として使用される。明らかに、生成物の選択は、目的に基づいて、すなわち 、アポプトシスを誘発するかアポプトシスを抑制するかのいずれかの目的に応じ て行われる。 したがって、本発明のある実施態様によれば、アポプトシス誘発組成物は、 活性剤として、メチオナール、マロンジアルデヒド、およびメチオナールまたは マロンジアルデヒドの細胞内レベルを増加させる種々のファクタから選択される 化合物を、薬学的または化粧品として許容されるサポートと組み合わせて含有す ることを特徴とする。 さらに、本発明の他の実施態様によれば、アポプトシス抑制組成物は、活性 剤として、メチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルを減少させる 種々のファクタを、薬学的または化粧品として許容されるサポートと組み合わせ て含有することを特徴とする。 メチオナールの代謝においては、メチルチオプロピオニルCoAを得るために 、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸が、メチオナールを介して、肝臓、心臓 、および骨格筋細胞のミトコンドリアに存在する、分岐鎖のオキソ酸デヒドロゲ ナーゼ錯体によって、インビボで代謝可能であることが知られている。[文献: Wu,G.&Yeaman,S.J.(1989)Biochem.J.257,281−284;H aussinger,D.,Stehle,T.&Gerok,W.(1985)J.Biol.Chem.366 ,527−536;Jones,S.M.A.&Yeaman,S.J.(1986)Biochem.J .237,621−623参照]。さらに、4−メチルチオ−2 −オキソブタン酸は、メチオニンへ、トランスアミナーションによってインビボ で代謝可能であることも記載されている。[文献:Ogier,G.,Chantepie,J. ,Deshayes,C.,Chantegrel,B.,Chadot.,C.,Doutheau,A.&Quash,G .(1993)Biochem.Pharmacol.45,1631−1644参照]。メチオ ナールはまた、アルデヒドレダクターゼによってメチオノールに還元、またはア ルデヒドデヒドロゲナーゼによってメチルチオプロピオン酸に酸化可能である。 応によって、マロンジアルデヒドおよびメタンチオールを生成可能である。した がって、メチオナール、マロンジアルデヒド、およびこれらの細胞内レベルに影 響を与えることの可能なファクタを良好に配置するために、図1は、メチオナー ルの代謝を例解する。ただし、本発明はこれに限定されるわけではない。 図1において、 −MTOBは、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸を示し; −MTPAは、メチルチオプロピオン酸を示し; −E1は、そのコファクタがチアミンピロホスファート(TPP)である分岐 鎖オキソ酸デヒドロゲナーゼ錯体のデカルボキシラーゼを示し; −E2は、そのコファクタがチオクチン酸(thioctic acid:TA)である分 岐鎖オキソ酸デヒドロゲナーゼ錯体のトランスアシラーゼを示し; −ALDRは、アルデヒドレダクターゼを示し; −ALDHは、アルデヒドデヒドロゲナーゼを示す。 本発明によれば、”メチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベル に影響を与えるファクタ”とは、メチオナールまたはマロンジアルデヒドの前駆 体または生成物、およびメチオナールまたはマロンジアルデヒドの代謝において 含有される酵素のインヒビタおよびアクティベータから選択される化合物を意味 する。したがって、図1に例解したメチオナールまたはマロンジアルデヒドの代 謝からみて、これらの化合物、メチオナールまたはマロンジアルデヒドが、細胞 系に導入されると、一時的または継続的にメチオナールまたはマロンジアルデヒ ドの細胞内レベルを如何に変性するかは理解されるであろう。 メチオナールまたはマロンジアルデヒドの前駆体または生成物は、メチオナ ールの細胞内代謝の前駆体または生成物、たとえば、4−メチルチオ−2−オキ ソブタン酸、メチオニン、メチオノール、メチルチオプロピオン酸、およびメチ ルチオプロピオニルCoAであってもよい。 メチオナールまたはマロンジアルデヒドの前駆体または生成物が、そのまま でメチオナールまたはマロンジアルデヒドの遊離性またはメチオナールまたはマ ロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与えるファクタの遊離性、たとえば、 そのままで4−メチルチオ−2−オキソブタン酸に代謝されるであろう4−メチ ルチオ−2−ヒドロキシブタン酸、または、そのままでメチオナールまたはマロ ンジアルデヒドを遊離するであろうメチオナールまたはマロンジアルデヒドのエ ステルおよびチオエステルなどの遊離性を有する生成物であってもよい。薬学分 野においては、これらの生成物は集合して、”プロドラッグ”として知られてい る。 アポプトシスを誘発することを所望する場合には、メチオナール、マロンジ アルデヒド、または、メチオナールまたはマロンジアルデヒドの前駆体または生 成物が、より優位には、上記β−ヒドロキシル化反応(メチオナールをマロンジ アルデヒドに変換する反応)以外の、メチオナール除去を促進する代謝反応に含 有される酵素と組み合わせて、または、メチオナールのマロンジアルデヒドへの 変換において含有される酵素であるβ−ヒドロキシラーゼのアクティベータと組 み合わせて用いられる。たとえば、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸のメチ オニンへの変換において含有されるトランスアミナーゼのインヒビタと4−メチ ルチオ−2−オキソブタン酸との組み合わせが挙げられる。 ベルを増加させるファクアまたはメチオナールを組み合わせることも可能である 。たとえば、BCNU(N,N−ビス(2−クロロエチル)−N−ニトロソウレ ア)が挙げられ、これはグルタチオンレダクターゼインヒビタであり、従って、 マロンジアルデヒドを与えるβ−ヒドロキシル化反応の基質の1つである、たと えば能である。 該組み合わせは特に、bcl2遺伝子の過剰発現によって特徴づけられる病状の 場合に特に有利である。このような病状とは、特に、胸ガン、B細胞リンパ腫、 白血病、親芽腫、前立腺ガン、プロラクチノーマ、および他の下垂体腺腫である 。bc12遺伝子の過剰発現によって、化学耐性が細胞に付与される。該組み合わ せによれば、部分的に、または全体的にさえ、該化学耐性を抑制することが可能 となる。 より優位には、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオニンへの変 換において含有されるトランスアミナーゼの少なくとも1つのインヒビタ、たと えば以下に記すようなもの、および特に式(9)の化合物が該組み合わせに添加 可能である。 メチオナールの代謝に含有される酵素のインヒビタまたはアクティベータと しては、特に、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオナールを介した メチルチオプロピオニルCoAへの変換において含有される分岐鎖のオキソ酸デ ヒドロゲナーゼ錯体のインヒビタまたはアクティベータ、4−メチルチオ−2− オキソブタン酸からメチオニンへの変換において含有されるトランスアミナーゼ のインヒビタまたはアクティベータ、メチオナールからメチオノールへの還元を 行うアルデヒドレダクターゼのまたはメチオナールからメチルチオプロピオン酸 への酸化を行うアルデヒドデヒドロゲナーゼのインヒビタまたはアクティベータ 、および、メチオナールからマロンジアルデヒドへの変換において含有される酵 素であるβ−ヒドロキシダーゼのインヒビタまたはアクティベータが挙げられる 。 分岐鎖のオキソ酸デヒドロゲナーゼ錯体のインヒビタとしては、およびメチ オナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルを減少させるファクタとして は、該錯体の公知の基質である2−オキソブチラート[文献:Jones,S.M.A. &Cederbaum,A.I.(1980)Arch.of Biochem.and Biophys.,199 ,438−447参照]、並びに、該錯体の他の基質である、ケトロイシン、ケ トイソロイシン、およびケトバリンが挙げられる。 4−メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオニンへの変換において含有 されるトランスアミナーゼのインヒビタとしては、すなわち、メチオナールまた はマロンジアルデヒドの細胞内レベルを増加させるファクタとしては、文献:Og ier,G.,Chantepie,J.,Deshayes,C.,Chantegrel,B.,Charlot.,C. , Doutheau,A.&Quash,G.(1993)Biochem.Pharmacol.45,1631− 1644に記載された生成物が挙げられる。 特に、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオニンへの変換におい て含有されるトランスアミナーゼのインヒビタは、以下の式(1)から(9)の 生成物から選択される。 (式中、Xは−OHまたは−OPO32を示す。) Xが−OH基を示す式(9)の化合物が特に好ましい。 4−メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオニンへの変換において含有 されるトランスアミナーゼのインヒビタとしては、およびメチオナールまたはマ ロンジアルデヒドの細胞内レベルを増加させるファクタとしては、アミドアミノ 酸のヒドロキサマート、たとえば、式:CONHOHCH2CHNH2COOHの D−アスパラギンヒドロキサマート、CONHOHCH2CH2CHNH2COO HのL−グルタミンヒドロキサマートが挙げられる。 アポプトシスを誘発することが所望される場合には、本発明によれば、メチ オナール、マロンジアルデヒド、そのままでメチオナールまたはマロンジアルデ ヒドの遊離性を有する生成物、たとえばメチオナールまたはマロンジアルデヒド のエステルまたはチオエステル、またはメチオナールのマロンジアルデヒドへの 変換において含有される酵素のアクティベータから選択される化合物を使用する ことが好ましい。 アポプトシスを誘発するのに特に優位な混合物としては、特に、メチオナー ルと、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオニンへの変換において含 有されるトランスアミナーゼの少なくとも1つのインヒビタおよび好ましくは式 (9)の化合物の組み合わせが挙げられる。 アポプトシスを抑制することが所望される場合には、本発明によれば、メチ オナールまたはマロンジアルデヒドの生成において含有される酵素のインヒビタ 、たとえば2−オキソブチラート、および/または、上記β−ヒドロキシル化反 応以外のメチオナール除去において含有される酵素のアクティベータを使用する ことが好ましい。 本発明による組成物は、特に以下の目的で使用される: 1)分化および過増殖に関係する角質化障害に関連した皮膚病学的病訴の治 療用、特に、一般的なアクネ、コメド、多形核白血球、しゅさ、結節性アクネ、 重いのう胞性アクネ、老人性アクネ、および第2アクネ、たとえば、太陽、薬物 関連または職業性アクネの治療用。 2)他のタイプの角質化障害、特に、魚状皮膚(ichthyosis)、うろこ状皮 膚(ichthyosiform states)、ダリエール病(Darier’s disease)、パルモ プランター角皮症(palmoplantar keratoderma)、ロイコプラシアス(leucopl asias)、および皮膚または粘膜苔せんの治療用。 3)炎症および/または免疫アレルギー性成分に関連した皮膚病学的病訴の 治療用、特に、全ての形態の乾せん、皮膚、粘膜、または爪の乾せん、リウマチ 性乾せん、または皮膚アトピーたとえば湿疹、呼吸性アトピーまたは歯肉肥大治 療用。 4)良性または悪性の、およびウイルス由来のまたはその他の由来の、全て の皮膚または表皮化増殖、たとえば、一般的ないぼ、扁平いぼ、およびいぼ状表 皮異形成治療用。特に基細胞の(basocellular)およびとげ状細胞の(spinocel lular)上皮腫の場合、紫外線によって誘発される可能性のある過増殖および口 内のまたは鮮紅色の乳頭腫症治療用。 5)水庖性(bullosis)およびコラーゲン疾患などの他の皮膚病学的障害の 治療用。 6)ある眼科的障害、特に角膜障害の治療用。 7)光誘発性または年代老化性の皮膚の老化と対抗するまたは老化の手入れ 用、または、年代的なまたは化学線老化に関連した種々の病理、または化学線の 角化症および色素沈着の減少用。 8)局所または全身性コルチコステロイドにより誘発された表皮および/ま たは皮膚の萎縮のスチグマ、または皮膚萎縮の種々の他の形態の防止または治療 用。 9)はんこん化障害の防止または治療用、または、ビビックス(vibices) の防止または治療用。 10)単純な脂漏症またはアクネの過脂漏症などの皮脂性障害への対抗用。 11)ガン性または前ガン性状態の治療または予防。 12)関節炎などの炎症性病訴の治療。 13)肝炎などの、ウイルス性の種々の一般的なまたは皮膚の病訴の治療。 14)脱毛症の予防または治療。 15)免疫性成分を有する皮膚病学的なまたは一般的な病訴の治療。 16)動脈硬化および血小板減少症等の心臓血管系の病訴の治療。 17)アルツハイマー病などの神経退行病の治療。 上記治療分野において、本発明による組成物は、優位には、他の活性剤、た とえば、レチノイド、抗フリーラジカル剤、ビタミンD誘導体、コルチコステロ イドまたはエストロゲン、抗酸化剤、α−ヒドロキシまたはα−ケト酸またはそ の誘導体、またはカリウム−チャンネルブロッカーを含有可能である。 本発明による主題はまた、アポプトシスを変性するための、特に上記防止お よび/または治療処理用の、化粧品組成物、薬学的組成物の製造用への、または 、該組成物中への、本発明による組成物の使用である。 レチノイドは、天然または合成由来のものであってもよい。レチノイドとし ては特に、9−シス−レチノイン酸および全てがトランスのレチノイン酸が挙げ られる。 ビタミンDまたはその誘導体としては特に、ビタミンD2またはD3、特に 1,25−ジヒドロキシビタミンD3が挙げられる。 抗フリーラジカル剤としては特に、α−トコフェロール、スーパーオキシド ジムスターゼ、ウビキノール(ubiquinol)、およびある種の金属キレート剤が 挙げられる。 α−ヒドロキシまたはα−ケト酸またはその誘導体としては特に、ケトロイ シン、ケトイソロイシン、ケトバリン、2−オキソブチラート、4−メチルチオ −2−オキソブタン酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、マンデル酸 、酒石酸、グリセリン酸、アスコルビン酸、またはサリチル酸誘導体または塩、 これらのアミドまたはエステルが挙げられる。 カリウム−チャンネルブロッカーとしては特に、ミノキシジル(2,4−ジ アミノ−6−ピペリジノピリミジン 3−オキシド)およびその誘導体が挙げら れる。 本発明による組成物は、腸内、非経口、局所、または眼ルートで投与可能で ある。好ましくは、全身投与用(注射または注入用)に適した形態に収容される 。 腸内ルート経由の場合には、該組成物、特に薬学用組成物は、錠剤、ゼラチ ンカプセル剤、糖衣錠剤、シロップ剤、懸濁液剤、溶液剤、粉末剤、顆粒剤、エ マルション剤、制御放出可能な、ミクロ球体またはナノ球体またはポリマーまた は液状小胞体の形態であってもよい。非経口ルート経由の場合には、組成物は、 注射または注入用溶液又は懸濁液の形態であってもよい。 本発明による医薬品は一般的には、1日、1〜3回の投薬で体重あたり、約 0.001mg/kgから100mg/kg投与される。 局所ルートの場合には、本発明による組成物は、特に、皮膚および粘膜の治 療用であり、軟膏、クリーム、ミルク、膏薬、粉末、注入パッド、溶液、ゲル、 スプレー、ローションまたは懸濁液の形態であってもよい。また、制御放出が可 能な、ポリマーパッチ、ヒドロゲル、または、ミクロ球体またはナノ球体または ポリマーまたは脂質小胞体の形態であってもよい。該局所ルート用組成物は、無 水形態であっても、水性形態であってもよい。 眼用ルート経由の場合には、主に目薬形態である。 局所または眼使用用薬学組成物は、メチオナール、マロンジアルデヒド、ま たはメチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与える種々 の他のファクタを、好ましくは、組成物の全重量に対して、0.001から5% までの間の濃度で含有する。 本発明による組成物はまた、化粧品分野において、特にボディおよびヘア健 康法において、特にアクネのできやすいスキンタイプの治療用、髪再生促進用、 髪抜け防止用、太陽の害に対する保護用、または生理学的乾燥肌タイプの治療用 、および、光誘発性または年代性老化と対抗するおよび/または防止するために 、適用される。 最後に、本発明の主題は、上記アポプトシスを誘発する化粧品組成物を皮膚 に適用することを特徴とする、皮膚の光誘発性または年代性老化を防止する、お よび/または対抗するための方法である。 化粧品分野においては、本発明による組成物は、優位には、レチノイド、抗 フリーラジカル剤、ビタミンDおよびその誘導体、コルチコステロイド、α−ヒ ドロキシまたはα−ケト酸またはその誘導体、またはイオン−チャンネルブロッ カーを含有可能である。本発明の組成物において使用されるこれらの種々の生成 物は、上記したようなものである。 本発明による化粧品組成物は、特に、クリーム、ミルク、ローション、ゲル 、ミクロ球体またはナノ球体またはポリマーまたは脂質小胞体、石鹸またはシャ ンプーであってもよい。 化粧品組成物における、メチオナール、マロンジアルデヒド、またはメチオ ナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与える種々のファクタ の濃度は、好ましくは、組成物の重量の0.0001から3%までの間である。 本発明による薬学用または化粧品組成物はまた、不活性な添加剤または薬理 学的または化粧品としての活性添加剤またはこれらの組み合わせを含有可能であ り、特に、湿潤剤;脱色素剤、たとえばヒドロキノン、アゼラン酸(azelaicaci d)、カフェイン酸、またはコウジ酸;エモリエント剤;保湿剤、たとえばグリ セロール、PEG400、チアモルホリノンおよびその誘導体、または尿素;抗 脂漏症剤または抗アクネ剤、たとえばS−カルボキシメチルシステイン、S−ベ ンジルシステアミン、これらの塩および誘導体、またはベンゾイルペルオキシド ;抗生物質、たとえばエリスロマイシンおよびそのエステル、ネオマイシン、ク リンダマイシンおよびそのエステル、およびテトラサイクリン;抗菌剤、たとえ ばケトコナゾールまたは4,5−ポリメチレン−3−イソチアゾリノン;髪再生 促進剤、たとえばミノキシジル(2,4−ジアミノ−6−ピペリジノピリミジン 3−オキシド)およびその誘導体、ジアゾオキシド(7−クロロ−3−メチル− 1,2,4−ベンゾチアジアジン1,1−ジオキシド)およびフェニトイン(5 ,4−ジフェニルイミダゾリジン−2,4−ジオン);非ステロイド抗炎症剤; カロテノイド、特にβ−カロテン;抗乾せん剤、たとえばアントラリンおよびそ の誘導体、エイコサ−5,8,11,14−テトライン酸(eicosa−5,8,1 1,14−tetraynoic acid)およびエイコサ−5,8,11−トリイン酸(ei cosa−5,8,11−triynoic acid)、これらのエステルおよびアミドを含有 可能である。 本発明による組成物はまた、香増強剤、防腐剤、たとえばパラ−ヒドロキシ 安息香酸エステル、安定化剤、水分調整剤、pH調整剤、等張調節剤、乳化剤、 UV−AおよびUV−B遮蔽剤、および抗酸化剤、たとえばα−トコフェロール 、ブチルヒドロキシアニソールまたはブチルヒドロキシトルエンを含有可能であ る。 実施例を以下に示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるわけではない 。 実施例 実施例1 HeLa細胞の成長における代謝物の効果 HeLa細胞(ペトリ皿あたり0.5X106)を10重量%の透析したウシ胎 児の血清を含有する3mlのイーグル最小必須培地中で培養する。4時間後、メ チオナール(10μM−1mM)、メチオノール(10μM−20mM)、メチ ルチオプロピオン酸(MTPA)(1μM−20mM)、L−メチオニン(1μ M−20mM)、または4−メチルチオ−2−オキソブタン酸(MTOB)(1 μM−20mM)を、3つの皿の各々に添加する。37℃で3日後、細胞を、p H7.5でリン酸緩衝食塩水媒体(pBs媒体)中で2回洗浄し、緩衝液と同タ イプで回収する。 細胞成長を、ビスベンズイミドトリハイドロクロリド(ヘキスト33258 )の溶液を用いた溶解産物中のDNA含有量(文献:Jarvis,W.D.,Kolesnic k,R.N.,Fornari,F.A.,Traylor,R.S.,Gewirtz,D.A.& Grant,S .(1994)Proc.Natl.Acad.Sci.,U.S.A.91,73−77参照)、 または、蛋白質含有量(文献:method in Lowry,O.H.,Rosebrouh,N.J. ,Farr,A.L.& Randall,R.J.(1951)J.Biol.Chem.,193,2 65−275参照)を測定することによって、または、臭化3−(4,5−ジメ チルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウム(MTT)を 用いてラクタートデヒドロゲナーゼ活性を定める(文献:Mosmann,T.(198 3)J.of Immunology.Methods 65,55−63)ことによって評価する。 結果を表1に示す。各値は、蛋白質含有量によって見積もられた3または4 実験の平均値である。 IC50は、細胞成長を50%抑制するのに必要な生成物の濃度に相当する 。 DNA含有量を測定することによって、または、ラクタートデヒドロゲナー ゼ活性を定めることによって評価された結果は、該表の結果と同等である。 該表は、メチオナールのIC50のメチオナールの生成物または前駆体のI C50値に対する相違を示している。 実施例2 HeLa細胞(ペトリ皿あたり0.5X106)を10重量%の透折したウシ胎 児の血清を含有する3mlのメチオニンフリーの(Met-)イーグル最小必須培地 中で培養する。4時間後、2mMの4−メチルチオ−2−オキソブタン酸(MT OB)の存在下、2−オキソブチラート(10mM−40mM)を添加する。3 7℃で3日後、細胞を、pH7.5でリン酸緩衝食塩水媒体(PBS媒体)中で 2回洗浄し、緩衝液と同タイプで回収する。細胞成長を上記実施例と同様にして 測定する。 2−オキソブチラートは、分岐鎖オキソ酸デヒドロゲナーゼコンプレックス (BCOADC)用の公知の基質(Km18μM)である。2mMのMTOB単 独では、成長が72%抑制される。結果から、2−オキソブチラートが該成長抑 制を除去 する能力を有することが示される。2−オキソブチラートの10mMの濃度から 、抑制が2倍から3倍に減少する。したがって、MTOBのメチオナールへの変 換のためのBCOADCの活性は、異なった基質、たとえば2−オキソブチラー トなどにシフトし、成長抑制を減少させる結果となることが観察された。 実施例3 BAF3細胞中のDNAのフラグメンテーションにおけるメチオナールの効 使用された細胞は、成長するためにインターロイキン3(IL3)を必要と し、16時間IL3なしでアポプトシスがおこる(細胞の80%より多く)、B AF3マウスのリンパ球細胞系に相当する。(文献:Collins,M.K.L.,Marve l,J.,Malde,P.& Lopez−Rivas,A.(1992)J.Exp.Med.,176 ,1043−1051参照)。 3X106BAF3細胞を、アルデヒドデヒドロゲナーゼ基質である、種々 の濃度(200−800μM)のプロパナールまたはメチオナールの存在下、ペ トリ皿中でIL3を含有する培地中で培養する。8時間の接触後、細胞を、pH 7.5でリン酸緩衝食塩水媒体(PBS媒体)中で3回洗浄する。該細胞を2m lの0.1%トリトンX−100、20mMのEDTA(エチレンジアミンテト ラ酢酸)、5mlのトリス pH8で透析し、次いで4℃で30分間、3000 0gで遠心分離する。上澄液をデカンタし、次ぎの分析と行う。 比較として、同様の培養を、IL3のみ(+IL3)または比3無し(−I L3)のいずれかの培地で調製する。 −得られたDNAフラグメントの定性分析は、特に、文献:Jarvis,W.D. ,Kolesnick,R.N.,Fornari,F.A.,Traylor,R.S.,Gewirtz,D.A.& Grant,S.(1994)Proc.Natl.Acad.Sci.,U.S.A.91,73−7 7に記載の方法にしたがって行う。上澄液は37℃で1時間、リボヌクレアーゼ A(20μg/ml)でおよびプロテイナーゼK(100μg/ml)で処理す る。DNAはフェノールによる抽出で精製し、エタノールで沈殿させる。 最終抽出物において、DNAの低分子量フラグメントは、1%アガロースゲ ル における電気泳動によって分折する。電気泳動(60V、3時間)後、ゲルを臭 化エチジウムで染色する。 結果から明らかに、アポプトシスはメチオナールによって誘発されることが わかり、得られたゲルアポプトシス誘発の典型である180から200ベースペ アのDNAマルティプルフラグメントのスケールのイメージを有する。プロパナ ールの場合には、ゲルは該特性を有さない。 −得られたDNAフラグメントの量(<3キロベース)を測定するために、 蛍光定量分析を行う。3mMの塩化ナトリウム中のビスベンズイミドトリハイド ロクロリド(ヘキスト33258)(1μg/ml)、1ml、1mMのEDT A、および10mMのトリスpH8を、2mlの上澄液に添加する。得られた溶 液を蛍光定量法(励起λ=365nm、発光λ=460nm)により分析する。 DNAの量は、高純度DNA(2mlの溶解バッファ中0.1から1μg)に対 して計算し、上記のように処理し、3X106細胞から回収したDNAの10−9 gとして表わす。 得られた結果を表2に示す。 IL3とメチオナールで処理した細胞中に見い出されたDNAフラグメント の量の増加は、IL3無し媒体に細胞を置いた場合と類似している。 実施例4 −メチルチオ−2−オキソ−ブタン酸のメチオニンへの変換において含有される トランスアミナーゼのインヒビタおよびBCNUの効果 IL3含有培地[IL3源として使用したWehi−3Bで順化した5%培地お よび6%ウシ胎児の血清を含有するダルベッコス修飾(Dulbecco’s modified )イーグル培地、該培地は文献:Collins et al.(1992)J.Exp.Med. ,176,1043−1051に記載されている]、3ml中に接種した、1. 5X105BAF3細胞(上記細胞系)を、10μMの2’,7−ジクロロフル オレセイン=ジアセタート(以下、DCFH−DAと称する、Molecular Probe s Inc.から入手)で処理する。37℃で1時間インキュベート後、細胞をPBS バッファーで洗浄する。フローサイトメトリによるジクロロフルオレセイン(D CF)の蛍光分析の10分前に、3μg/mlの臭化プロピジウムを添加する。 種々の濃度のBCNUの存在下、および、50μMの化合物A(Xが−OH基で ある式(9)で表わされる化合物に相当する)の存在下、または化合物A無しで 、インキュベーションを行う。該方法によれば、DCFH−DAをもちいた反応 性酸素含有スピーシーズ きる。フローサイトメトリは、ファックスキャンフローサイトメーター(FACSca n flow cytometer)(Becton Dickinson,San Jose,CA.USA)で行われる。 結果を以下の表3に示す。 これらの結果から、メチオナールのレベルを増加可能な化合物Aは、BCN U プトシスを誘発すると考えられる。 実施例5 アポプトシスにおける、4−メチルチオ−2−オキソ−ブタン酸のメチオニ ンへの変換において含有されるトランスアミナーゼのインヒビタおよびBCNU の効果 文献:Gorczyca et al.,(1993)Cancer Res.,53,1945− 1951に記載されているように、末端デオキシヌクレオチジルDNAトランス フェラーゼ(TdT)テストを用いて、透過性を上げて固定した細胞でそのまま 、バイオチン処理したdUTPでDNA鎖切断をマークする。 1.5X106BAF3細胞(上記細胞系)を、IL3含有培地[IL3源と して使用したWehi−3B細胞で順化した5%培地および6%ウシ胎児の血清を含 有するダルベッコス修飾(Dulbecco’s modified)イーグル培地]、3ml中 に接種する。該細胞を50μMの化合物A、40μg/mlのBCNU、これら 2つの生成物の混合物(50pMの化合物A+40μg/mlのBCNU)、ま たはこれら2つの化合物無し(対照)の条件下でインキュベートする。24時間 のインキュベーション後、細胞をPBSバッファで洗浄し、ホルムアルデヒドお よび次いでエタノールに固定し、−20℃で3日間放置する。細胞を次いで、0 .1μMのカコジル酸ナトリウム(sodium cacodylate)、pH7.5、1mM のCOCl2、0.1mMのジチオスレイトール、0.05mg/mlのBSA (ウシ血清アルブミン)、10単位のTdT(子牛胸腺;Boehringer)、0.5 nmolのdATP、0.5nmolのdCTP、および0.5nmolのdG TPを含有する溶液中に、1時間37℃で再懸濁する。PBSで洗浄後、細胞を 、2.5μg/mlのアビジン−フルオレセイン=イソチオシアナート(シグマ )、0.1%(重量/容量)RNAase A、0.1%トリト ンX−100、および5%(重量/容量)のスキムミルクを含有する100μl の4xSSCバッファ(0.15MのNaCl、0.015Mクエン酸ナトリウム) に、暗所で30分間室温で再懸濁する。これらの細胞を洗浄し、3μg/mlの ヨウ化プロピジウム含有の1mlのPBS中に再懸濁する。フローサイトメトリ を、ファックスキャンフローサイトメータ(Becton Dickinson,San Jose,CA .USA)で行う。 結果を以下の表4に示す。 上記投与量では、単独で使用された生成物は、アポプトシス誘発性が弱く、 これに対して、混合物では、(相乗的に)アポプトシス誘発性が強い。該結果か ら、表3の結果およびそれに関連する結論が確認される。 実施例6 メラノーマ細胞を用いたグラフト化マウスを治療するための最も効果的な組 み合わせの決定 t=0日に、105 B16 F1マウスのメラノーマ細胞を、B6D2F1 マウス(IFFA社、クレド、フランスから入手)に注入する。t=1日に、お よび15日間継続して、これらのマウスに1日1回、以下の表3に示す種々の治 療摂生法(therapeutic regimens)で注入する。対照は、以下に示す治療摂生 法を行わないマウスに相当する。 表5は、3回処理されたマウスにおける結果の平均値を示す。 多数化合物の摂生法としては、使用された各化合物の投与量は、単独でその 化合物が使用された場合と同一である。 生存時間は、上記t=0日から数えて、60日まで生存しなかったマウスの 平均に相当する。 BCNUは、N,N−ビス(2−クロロエチル)−N−ニトロソウレアであ る。 化合物Aは、Xが−OH基である式(9)の化合物に相当する。 実質的にマウスの生存時間が増加した最後の2つの摂生法が特に有効である ことがわかる。これら2つの摂生法のうち、最後の摂生法(メチオナールが追加 されたもの)では、1/3のマウスが60日より長く生存することができる。 実施例7 処理されたマウスの数および摂生法を種々に変えて、上記実施例と同様の工 程を行う。表6は、これらのデータおよび得られた結果を示す。 生存時間は、上記t=0日から数えて、60日まで生存しなかったマウスの 平均に相当する。 最後の摂生法において、投与量は、単独使用した化合物の投与量に相当する 。 長期間生存率は、60日を越えて生存したマウスのパーセンテージである。 最後の2つの摂生法、特に最後の摂生法が有効であることがわかる。 実施例8 BAF3−b0およびBAF3−bc12細胞におけるアポプトシス誘発に対 する、メチオナールの効果 使用した細胞は、上記BAF3リンパ球細胞系に相当する。BAF3−bc1 2細胞は、bc12遺伝子を用いて移入したBAF3細胞に相当し、BAF3−b 0細胞は、bc12遺伝子を用いて移入しないBAF3細胞に相当する。上記特定 したように、BAF3−b0細胞は、IL3なしでは、16時間でアポプトシス (細胞の80%より多く)を起こす。一方、bc12遺伝子を用いて移入したBA F3細胞に相当する BAF3−bc12細胞は、IL3なしでは、アポプトシスの徴候を示さない。し たがって、これらは、これらの細胞中でブロックされたアポプトシスの工程およ びマロンジアルデヒドの合成抑制との相関性を定めるのに良いモデルである。 BAF3−b0細胞またはBAF3−bc12細胞は、文献:Wright,S.et al.,(1992)J.of Cell.Biochem.,48,344−355に記載され た方法を採用して、37℃で40時間、0.5μCi[3H]−チミジンを用いて 2.5X106細胞をインキュベートすることによって、ラベルされる。培地で 2回洗浄後、2.5X105細胞は、メチオナールの存在下、培養する。8時間 のインキュベーション後、これらの細胞を400gで5分間、遠心分離すること によって回収し、PBSバッファで3回洗浄する。ペレットに回収された細胞を 、2mlの0.1%トリトンX−100、20mMのEDTA、5mMのトリス pH8で溶解し、30000g、4℃で30分間、遠心分離する。上澄液を回収 し、ペレットを0.5NのNaOH、0.3mlに溶解する。培地(1mlの、 上澄液(0.3ml)の、および、溶解されたペレット(0.1ml)のアリコ ートを、分析用のシンチレーションカウンタに置く。DNAフラグメントのパー センテージは以下の方法で計算される。 結果:メチオナールの濃度(0;50:100;200;300;400μ M)を増加させて培地に添加すると、DNAフラグメントのパーセンテージが最 大まで増加する。すなわち、メチオナールで処理していない(対照)BAF3− b0細胞では7%であるのに対して、400μMのメチオナール処理では最大で 26%である。メチオナールの等価濃度で処理したBAF3−bc12細胞では、 DNAフラグメントは、対照が3%であるのに対して、400μMのメチオナー ル処理で、最大で7%に達する。 これらの結果から明らかに、メチオナールを添加すると、BAF3−bc12 細胞中のbc12遺伝子のために、アポプトシスの抑制が除去されない。 −ヒドロキシル化反応によってマロンジアルデヒドに変換されることが観察され る。したがって、我々は、BAF3−b0細胞およびBAF3−bc12細胞にお ける 実施例9 フローサイトメトリー法による反応性酸素含有スピーシーズ(H22およ 使用した細胞は、上記のようなBAF3リンパ球細胞系に相当する。BAF 3−bc12細胞は、bc12遺伝子を用いて移入したBAF3細胞に相当し、BA F3−b0細胞は、bc12遺伝子を用いて移入しないBAF3細胞に相当する。 3mlのIL3を含有する培地に種付けされた1.5X106BAF3−b0 または−bc12細胞は、10μMのジクロロフルオレセイン=ジアセタート(D CFH−DA:dichlorofluoroscein diacetate)で処理する。37℃で1時間イ ンキュベートした後、細胞をPBSバッファで洗浄する。フローサイトメトリー によるジクロロフルオレセイン(DCF:dichlorofluoroscein)の蛍光分析の 10分前に、3μg/mlのヨウ化プロピジウムを実施例4に記載したように添 加する。フローサイトメトリーは、ファックスキャンフローサイトメーター(Be cton Dickinson,San Jose,CA,USA)を用いて行われる。 結果を、以下の表7に示す。 結果として、BAF3−bc12細胞は、BAF3−b0細胞よりもより反応 性酸 素含有スピーシーズを有する傾向にあるが、該差異はさほど大きくない。 したがって、BAF3−bc12細胞は、メチオナールおよび/またはマロン ジアルデヒドの合成において欠点を有する可能性がある。 実施例10 BAF3−b0およびBAF3−bc12細胞における[C14]MTOBから 誘導されたC14−ラベル生成物の分析 使用した細胞は、上記実施例のものと同様である。 [C14]MTOBは、文献:Ogier G.et al.,(1993)Biochem.P harmacol.,45,1631−1644に記載されるように、[C14]−メチオ ニンの酸化性脱アミノ化によって調製する。[C14]MTOB(38.2nmo lに相当する5X106dpm)を、5%のIL3および6%の胎児ウシ血清を 含有するDMEM中のBAF3−b0またはBAF3−bc12細胞の細胞懸濁液 (2.4X105細胞/ml)に添加する。39時間後、細胞をPBS中で2回 洗浄し、9X105細胞/mlの濃度で再懸濁する。[U14C]MTOB(14. 5nmolに相当する1.9X106dpm)を、108細胞に添加し、8時間後 、5分間、400gで遠心分離によって回収する。細胞ペレットを60℃で3分 間、1.5mlの0.5NのNaOHを用いて溶解する。細胞に存在する全放射 性を10μlアリコートで測定する。次いで、過塩素酸を得られたアルカリ性加 水分解物に添加し、0.5Nの最終濃度にし、次いで、200μmolの2,4 −DNPH(2,4−ジニトロフェニルヒドラジン、メルク社から入手)を添加 する。該混合物を30分間70℃に加熱し、次いで5分間、400gで遠心分離 する。沈殿を1mlの0.5NのNaOHに溶解して、放射性およびタンパク質 含有量を定める。pH10でNaOHを上澄み液に添加する。ラベルされた代謝 物を酢酸エチルに抽出し、有機相を乾燥、酸性化して、ジクロロメタンに抽出す る。有機相中のラベル化された代謝物を分離し、HPLC(high performance thin Iayer chromatography)で同定し、参照化合物である2,4−DNP H誘導体と比較し、次いで、ラジオクロマトグラフィで定量する。 得られた結果を表8に示す。 Radio.は、細胞中に存在する全放射性を意味する。 MDAは、マロンジアルデヒドを意味する。 DNAの同量に関する全放射性は、47時間のインキュベート後の2つのタ イプの細胞においても同様であることがわかる。同様のことが、細胞タンパク質 のメチオニン活性の場合にもいえる。フリーメチオニンに関しては、BAF3− b0細胞に比べてBAF3−bc12細胞において、放射性が40%増加すること が観察される。メチオナールに存在する放射性は、BAF3−bc12細胞よりも BAF3−b0細胞において、80%大きい。このことから、BAF3−bc12 細胞において、 MTOBからのメチオナールの形成減少が、メチオニン形成増加に付随して起こ る。ラベル化MDAの形成が測定されると、これはBAF3−b0細胞では80 0dpm/mgのDNAに相当するが、一方、BAF3−bc12細胞抽出物では MDAの放射性は検知されない。BAF3−bc12細胞はまた、メチオナールか らのMDA形成を減少させることを示している。実施例8から、該減少が、BA F3−b0細胞と比較して、BAF3−bc12細胞において反応性酸素含有スピ ーシーズが減少するためではないことが明らかである。 MTOBのメチオナールへの変換減少に加えて、bc12遺伝子もまた、メチ オナールからマロンジアルデヒドへの変換のβ−ヒドロキシル化反応にネガティ ブに作用するといえる。したがって、メチオナールまたはその代謝産物、マロン ジアルデヒドの細胞内レベルを変性する種々の生成物は、アポプトシスモディフ ァイアとして考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/00 A61P 17/00 43/00 105 43/00 105 123 123

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 医薬品としての使用用の、メチオナール、マロンジアルデヒド、お よびメチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与える種々 のファクタから選択される化合物。 2. 活性剤として、メチオナール、マロンジアルデヒド、およびメチオ ナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与える種々のファクタ から選択される少なくとも1つの化合物を、薬学的または化粧品として許容され るサポートと組み合わせて含有することを特徴とする、アポプトシスを変性する 薬学的または化粧品組成物。 3. メチオナール、マロンジアルデヒド、およびメチオナールまたはマ ロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与える種々のファクタが、混合物とし て使用されることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。 4. メチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与 えるファクタが、メチオナールの前駆体または生成物、およびメチオナールの代 謝において含有される酵素のインヒビタおよびアクティベータから選択されるこ とを特徴とする、請求項2または3に記載の組成物。 5. メチオナールまたはマロンジアルデヒドの前駆体または生成物が、 メチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内代謝の前駆体または生成物、た とえば、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸、メチオニン、メチオノール、メ チルチオプロピオン酸、およびメチルチオプロピオニルCoAである、請求項4 に記載の組成物。 6. メチオナールまたはマロンジアルデヒドの前駆体または生成物が、 そのままでメチオナールまたはマロンジアルデヒドの遊離性またはメチオナール またはマロンジアルデヒドの細胞内レベルに影響を与えるファクタ、たとえばメ チオナールまたはマロンジアルデヒドのエステルおよびチオエステルの遊離性を 有する生成物であることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。 7. メチオナールの代謝に含有される酵素のインヒビタまたはアクティ ベータが、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオナールを介したメチ ルチオプロピオニルCoAへの変換において含有される分岐鎖のオキソ酸デヒド ロゲナーゼ錯体のインヒビタまたはアクティベータ、4−メチルチオ−2−オキ ソブタン酸からメチオニンへの変換において含有されるトランスアミナーゼのイ ンヒビタまたはアクティベータ、メチオナールからメチオノールへの還元を行う アルデヒドレダクターゼのまたはメチオナールからメチルチオプロピオン酸への 酸化を行うアルデヒドデヒドロゲナーゼのインヒビタまたはアクティベータ、お よびβ−ヒドロキシダーゼのインヒビタまたはアクティベータから選択されるこ とを特徴とする、請求項4に記載の組成物。 8. 活性剤として、メチオナール、マロンジアルデヒド、およびメチオ ナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルを増加させる種々のファクタか ら選択される少なくとも1つの化合物を、薬学的にまたは化粧品として許容され るサポートと組み合わせて含有することを特徴とする、請求項2ないし7のいず れか1項に記載のアポプトシスを誘発する組成物。 9. メチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルを増加させ るファクタが、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオニンへの変換に おいて含有されるトランスアミナーゼのインヒビタであって、以下の式(1)か ら(9): (式中、Xは−OHまたは−OPO32を示す) の生成物から選択されることを特徴とする、請求項8に記載の組成物。 10. 4−メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオニンへの変換に おいて含有されるトランスアミナーゼのインヒビタが、式(9)の化合物(式中 、Xは−OH基を示す)であることを特徴とする、請求項9に記載の組成物。 11. メチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内レベルを増加さ せるファクタが、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオニンへの変換 において含有されるトランスアミナーゼのインヒビタであって、アミドアミノ酸 のヒドロキサマートから選択されることを特徴とする、請求項8に記載の組成物 。 12. メチオナール、マロンジアルデヒド、およびメチオナールまたは マロンジアルデヒドの前駆体および生成物と、メチオナールの除去を促進する代 謝反応において含有される酵素のインヒビタ、またはβ−ヒドロキシラーゼアク ティベータとの組み合わせを含有することを特徴とする、請求項8に記載の組成 物。 13. 該組み合わせが、請求項9ないし11のいずれか1項に記載した 生成物などの、4−メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオニンへの変換に おいて含有されるトランスアミナーゼのインヒビタと4−メチルチオ−2−オキ ソブタン酸との組み合わせに相当することを特徴とする、請求項12に記載の組 成物。 14. 該組み合わせが、メチオナールまたはメチオナールの細胞内レベ も1つの化合物との組み合わせであり、該化合物が好ましくはBCNUであるこ とを特徴とする、請求項8に記載の組成物。 15. 請求項9ないし11のいずれか1項に記載した生成物などの、4 −メチルチオ−2−オキソブタン酸からメチオニンへの変換において含有される トランスアミナーゼの少なくとも1つのインヒビタを含有することを特徴とする 、請求項14に記載の組成物。 16. 活性剤として、メチオナールまたはマロンジアルデヒドの細胞内 レベルを減少させる種々のファクタを、薬学的にまたは化粧品として許容される サポートと組み合わせて含有することを特徴とする、請求項2ないし7のいずれ か1項に記載の組成物。 17. メチオナールの細胞内レベルを減少させるファクタが、分岐鎖の オキソ酸デヒドロゲナーゼ錯体のインヒビタ、たとえば2−オキソブチラート、 ケトロイシン、ケトイソロイシン、およびケトバリンであることを特徴とする、 請求項16に記載の組成物。 18. メチオナールの除去において含有される酵素のアクティベータお よび/またはメチオナールの生成において含有される酵素のインヒビタを含有す ることを特徴とする、請求項16に記載の組成物。 19. アポプトシスを変性するための組成物、薬学的組成物の製造用へ の、または、化粧品組成物中への、請求項2ないし18のいずれか1項に記載の 組成物の用途。 20. 請求項2ないし15のいずれか1項に記載の、アポプトシスを誘 発する化粧品組成物を皮膚に適用することを特徴とする、皮膚の光誘発性または 年代性老化を防止する、および/または対抗するための方法。
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