JP2000514750A - 自動車のガラス板のためのワイパブレード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動車のガラス板を清掃するのに役立つワイパブレードが提案される。ワイパブレード（１０）は払拭されるべきガラス板（２６）に接触可能な、縦長のゴム弾性的な払拭条片（１４）を備えており、この払拭条片が、バンド状に縦長のばね弾性的な支持エレメントにほぼ縦軸線平行に保持されており、この支持エレメントにはガラス板とは逆の側の中央部分に、ガラス板へ向かって負荷可能なワイパアーム（１８）のための接続装置（１６）が固定されており、このワイパアームがワイパブレードをその縦方向の延びに対して直角方向に摺動せしめ、その際、支持エレメントがガラス板に対してほぼ平行な１平面内に位置している。支持エレメント（１２）の縦中央軸線（３０）が摺動方向に対して直角に延びていて摺動平面内で見て直線から偏倚した縦方向の延びを有していると、自動車の運転者のための視界の改善が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車のガラス板のためのワイパブレード 従来の技術 請求項１の上位概念に記載した形式のワイパブレードでは、支持エレメントは ワイパブレードによって払拭される払拭域全体のためにワイパアームによってガ ラス板へ負荷されるワイパブレード圧着力の可能な限り均一な分配を補償しなけ ればならない。支持エレメントの無負荷状態で、要するにワイパブレードがガラ ス板に接触していない状態で支持エレメントに適当な湾曲があることによって、 ワイパブレードの運転時に完全にガラス板に接触している払拭条片の両端はその 際に緊張する支持エレメントにより、弓状に湾曲した車両ガラス板の曲率半径が すべてのワイパブレード位置で変化している場合でもガラス板へ向かって負荷さ れる。要するに、ワイパブレードは払拭すべきガラス板の払拭域内で測定された 湾曲に比して若干強く湾曲していなければならない。それゆえ、支持エレメント は従来のワイパブレードで実用化されているような、払拭条片内に配置された２ つのアームスプリングを備えた不経済な支持ヨーク構造を備えていなければなら ない。 本発明は請求項１の上位概念に記載した形式のワイ パブレードを先行技術としている。この種の公知のワイパブレード（ドイツ連邦 共和国特許第１２４７１６１号明細書）では、支持エレメントは、ガラス板に対 して鉛直方向で見て、直線に相応する縦中央軸線を有している。しかし、一般的 には払拭されるべきガラス板表面を越えて突出しているガラス板枠により車体に 保持されたガラス板縁は多くの理由でほとんどの場合多かれ少なかれ強く湾曲し ているため、及び又はガラス板縁の近くでのワイパブレードの方向転換位置又は 収納位置ではガラス板縁の延び形状がワイパブレードの縦中央軸線に相応するこ の支持エレメント縦中央軸線の延び方向から偏倚するため、ワイパブレードの方 向転換位置又は収納位置は不都合にもガラス板縁から内側へ著しく離されて位置 しなければならない。このことにより、ワイパブレードによって払拭される払拭 域ひいては車両運転者の視界が狭められる。隆起したガラス板縁をワイパブレー ドによって払拭することは、これにより生じる払拭条片もしくはこれに配置され てガラス板に接触させられる払拭リップの摩耗を考慮すれば不都合である。 発明の利点 請求項１に記載の特徴を備えた本発明にもとづくワイパブレードでは、支持エ レメントひいてはワイパブレードの延びを、方向転換位置又は収納位置の領域内 で直にワイパブレードと隣合うガラス板縁部分の延び 形状に適合させることが可能である。この手段によって、払拭域の構成が、対応 するガラス板縁部分の延び形状に少なくとも著しく近づけらり、これにより、車 両運転者のために重要な、払拭域の側方領域が増大する。 このことは、ガラス板縁の延び形状がしばしば直線に極めて近い例えば車両の リヤガラス板又はサイドガラス板においても、支持エレメントがその縦方向の延 び内に、互いに鈍角を挟んで互いに一体に結合された少なくとも２つの部分を備 え、これらの部分がガラス板に対してほぼ平行な摺動平面内で延びていることに よって得られる。 例えば予め与えられた車体形状の理由でほとんどの場合ガラス板縁の湾曲した 延び形状を備えた、自動車のフロントガラス板又はウインドシールドでは、支持 エレメントがその縦方向の延び内に１つの湾曲を有し、この湾曲がガラス板に対 してほぼ平行な摺動平面内で延びていると有利である。規定されたガラス板形状 では、この湾曲が１つの縦部分にわたってのみ延びており、又は必要な場合には 支持エレメントの全長にわたり延びていると有利である。 規定された場合では、特に比較的軽度に湾曲したガラス板縁においては、支持 エレメントの縦中央軸線の湾曲が連続的に延びていると、要するに湾曲が円環部 分に相応して延びていると製作技術的に有利である。 本発明の別の有利な変化実施例及び構成が以下の記載において添付図面に示さ れた実施例により与えられる。 図面 図面において、 第１図は本発明にもとづくワイパブレードの側面図を、第２図は第１図にもと づくワイパブレードの平面図を、かつ第３図は本発明の別の実施例の第２図同様 の平面図を示す。 実施例の説明 第１図及び第２図に示されたワイパブレード１０はバンド状の縦長のばね弾性 的な支持エレメント１２を備えており、その下側には縦長のゴム弾性的な払拭条 片１４が縦軸線平行に固定されている。ばね条片とも記すべきこの支持エレメン トの上側にはその中央部分に接続装置１６が配置されており、この接続装置によ ってワイパブレード１０が、駆動されるワイパアーム１８に解離可能に結合され ることができる。このワイパアーム１８の自由端２０には対向接続手段として役 立つフックが一体成形されており、このフックはワイパブレードの接続装置１６ に付属するヒンジピン２２の周りに係合している。ワイパアーム１８とワイパブ レード１０との間の固定は図示されていない自体公知のアダプタとして形成され た固定手段によって受け持たれる。ワイパアーム１８ひいては自由端２０のとこ ろのフックは矢印２４の方向で、払拭されるべきガラス板へ向かって負荷されて おり、ガラス板の払拭されるべき表面は第１図で一点鎖線２６により示されてい る。この一点鎖線２６がガラス板表面の最も強い湾曲を示しているため、両方の 端部でガラス板に接触しているワイパブレード１０の湾曲は最大のガラス板湾曲 に比して大きいことが明瞭に分かる。圧着力（矢印２４）により、ワイパブレー ド１０はその全長にわたり、払拭条片１４に付属する払拭リップ２８を介してガ ラス板表面に接触する。その際、ばね弾性的な支持エレメント１２内に張力が生 じ、この張力が払拭条片１４もしくはその払拭リップ２８をその全長にわたりガ ラス板に規定通り接触せしめる。 運転中にワイパアーム１８によってワイパブレード１０がその縦方向の延びに 対して直角方向にガラス板上を摺動させられる際に、払拭条片１４はその払拭リ ップ２８によってガラス板表面上に接触する。このことにより、ワイパブレード １０もしくはその個々の部分、特に支持エレメント１２はワイパブレード１０に より払拭されるガラス板領域又は払拭域の延び形状に対してほぼ平行な平面内で 運動する。 次に、支持エレメント１２の特別な構成を詳細に説明する。第２図が示すよう に、支持エレメント１２は直線から偏倚した延びを有する縦中央軸線３０を有し ている。それゆえ、このことにより支持エレメント１ ２はその縦方向の延びで見て互いに鈍角αを挟んで互いに一体に結合されていて ガラス板に対してほぼ平行な摺動平面内で延びる２つの部分３２，３４を有して いる。すでに述べたように、この摺動平面は第２図の二重矢印３６により示され たワイパブレード１０の摺動方向から理解される。 第３図に示されたワイパブレードの別の実施例では、第１図及び第２図に示さ れたのと同じ部分に対しては同じ符号が援用される。 ワイパブレードの既に記載した実施例と異なり、第３図にもとづくワイパブレ ード１１０は支持エレメント１１２を備えており、この支持エレメントはその縦 方向の延び内に、ガラス板に対してほぼ平行な摺動平面内で延びる１つの湾曲を 有している。これにより、支持エレメント１１２の縦中央軸線１１６ひいてはワ イパブレード全体の縦軸線も相応して湾曲している。この実施例では湾曲が連続 的にかつ支持エレメント全長にわたって続いている。しかし、支持エレメント１ １２の１部分のみ、ひいてはワイパブレードの１部分のみが湾曲を有することも 考えられる。第３図からさらに分かるように、ガラス板の縁１１８もしくはガラ ス板縁の枠も湾曲しており、かつワイパブレード１０は、この湾曲に少なくとも 著しく近似した湾曲を有しており、このワイパブレードの湾曲はワイパブレード 方向転換位置もしくはワイパブレード収納位置をガラ ス縁１１８に近づけることができる。このようにすれば、車両運転者のために重 要なガラス板領域を払拭することができ、かつ明けておくことができる。ワイパ ブレードの摺動方向は第３図に二重矢印１２０をもって示されている。 両方の実施例の共通点は、支持エレメント１２もしくは１１２の縦中央軸線３ ０もしくは１１６が二重矢印３６もしくは二重矢印１２０で示す、ワイパブレー ド１０もしくは１１０の摺動方向に対して直角に延びており、かつ摺動平面内で 見て、直線から偏倚した縦方向の延びを有していることにある。要するに、本発 明にもとづくワイパブレードの構成は大体において、支持エレメント１２もしく は１１２が２つの平面内で湾曲していることにより得られる。一方の平面はガラ ス板に垂直に位置しており、その場合、この湾曲は接触圧の分配に役立つ。他方 の平面はほぼガラス板の延び形状に対して平行に、ワイパブレードにより払拭さ れるガラス板の払拭域内で延びている。 本発明にもとづく実施例ではバンド状の支持エレメント１２，１１２が１部分 から形成されているが、しかし、支持エレメントは本発明の枠を逸脱することな しに複数の部分から成ることもできる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 自動車のガラス板のためのワイパブレードであって、払拭されるべきガラ ス板（２６）に接触可能な、縦長のゴム弾性的な払拭条片（１４）を備えており 、この払拭条片が、バンド状に縦長のばね弾性的な支持エレメント（１２）にほ ぼ縦軸線平行に保持されており、この支持エレメントにはガラス板とは逆の側の 中央部分に、ガラス板へ向かって負荷可能なワイパアーム（１８）のための接続 装置（２０）が固定されており、このワイパアームがワイパブレード（１０）を その縦方向の延びに対して直角方向に摺動せしめ、その際、支持エレメント（１ ２）がガラス板に対してほぼ平行な１平面内に位置している形式のものにおいて 、 支持エレメント（１２もしくは１１２）の縦中央軸線（３０もしくは１１６） が摺動方向（二重矢印３６もしくは二重矢印１２０）に対して直角に延びており 、かつ摺動平面内で見て直線から偏倚した縦方向の延びを有していることを特徴 とする、自動車のガラス板のためのワイパブレード。 2. 支持エレメント（１２）がその縦方向の延び内に、互いに鈍角を挟んで互 いに一体的に結合されていてガラス板に対してほぼ平行な摺動平面内で延びる少 なくとも２つの部分（３２，３４）を有している、請 求項１記載のワイパブレード。 3. 支持エレメント（１１２）がその縦方向の延び内に、ガラス板に対してほ ぼ平行な摺動平面内で延びる１つの湾曲（１１４）を有している、請求項１記載 のワイパブレード。 4. 支持エレメントの縦方向の延びの湾曲（１１４）がほぼ支持エレメント（ １１２）の全長にわたり続いている、請求項３記載のワイパブレード。 5. 湾曲（１１４）が連続的に延びている、請求項３又は４記載のワイパブレ ード。