JP2000514490A - スチリル変性アクリレートポリマー感圧接着剤ビーズ - Google Patents

スチリル変性アクリレートポリマー感圧接着剤ビーズ

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Abstract

(57)【要約】 スチリル変性アクリレートポリマー感圧接着剤ビーズ、それから製造される接着剤フィルムおよびこれを製造する方法。驚くべくことに、スチリル官能性モノマーをビーズ配合物に重合することにより、容易に押出成形することができ、高いせん断強度を有する接着剤フィルムに製造することができるビーズを提供する。スチリル官能性モノマーを、メタアクリル酸を含むビーズ配合物に重合することにより、改質剤部分を使用する必要性もなくす。

Description

【発明の詳細な説明】 スチリル変性アクリレートポリマー感圧接着剤ビーズ 技術分野 本発明は、スチリル変性アクリレートポリマー感圧接着剤ビーズと、それから 製造される接着剤フィルムとに関する。本発明は、さらに、スチリル変性アクリ レートポリマー感圧接着剤ビーズを提供するための水性懸濁重合方法に関する。 背景技術 懸濁重合は、ポリマーの球形ビーズが形成される十分に周知の重合方法である 。例えば、米国特許第4,833,179号および同第4,952,650号( ヤング(Young)ら)は、感圧アクリレートコポリマービーズを製造するた めの水性懸濁重合方法を記載している。これらの方法は、一般に非第三アルコー ルのアクリル酸エステルと、アクリル酸エステルと共重合可能な極性モノマーと 連鎖移動剤と、フリーラジカル開始剤と改質剤部分を含むモノマープレミックス を製造するステップと;このプレミックスと懸濁液を形成するのに十分な量の懸 濁化剤を含有する水相を合わせる段階とを含む。次いで、ポリマービーズが形成 されるまで、攪拌しながら重合を可能にする。被覆する前にポリマービーズを水 溶液中で長時間保管してもよい。この保管期間中、ビーズを安定に保管し、凝集 または固まらせないことが重要である。なぜならこれはその後の輸送および取り 扱いを困難にするからである。このような問題を回避するために、一般に、室温 でコポリマービーズを凝集させないほどに十分な量の改質剤部分が提供される。 接着剤の被覆が望ましい場合には、ビーズを回収、乾燥して、高温において押出 技法を使用して被覆する。 米国特許第5,292,844号はまた、感圧アクリレートコポリマービーズ を製造するための、水性懸濁重合方法について記載している。この方法は、一般 に、非第三級アルコールのアクリル酸エステルと、アクリル酸エステルを共重合 可能な極性モノマーと、酢酸ビニルモノマーと、連鎖移動剤と、フリーラジカル 開始剤と、改質部分を含むモノマープレミックスを製造するステップと;このプ レミックスと、懸濁液を形成するのに十分な量の懸濁化剤を含有する水相を合わ せるステップとを含む。次いで、ボリマービーズが形成されるまで、攪拌しなが ら重合を可能にする。この参考文献は、酢酸ビニルをビーズ配合物に添加するこ とにより、低温で容易に押出成形され、凝集しないビーズが提供されることを報 告している。 前述の水性懸濁重合方法と結果として得られたアクリレートポリマー感圧接着 剤ビーズは有用であることが明らかにされているが、他のものを探索する。 発明の開示 本発明は、スチリル変性アクリレートボリマー感圧接着剤ビーズを提供する。 好ましくは、このビーズは: (a)炭素原子数1〜14で、平均炭素原子数が4〜12である非第三アルコ ールのアクリル酸エステルモノマーを約70〜約98重量部と; (b)極性モノマーを約0.05〜約15重量部と; (c)スチリル官能性モノマーを約0.1〜約10重量部と; (d)連鎖移動剤を約0.01〜約0.5重量部と; (e)フリーラジカル開始剤を約0.05〜約1.0重量部と; (f)必要に応じて、改質剤部分を約0.01〜約30重量部と を含み、 (a)と、(b)と、(c)の合計が100重量部であり; (d)と、(e)と、(f)は、各々独立に、モノマー含量100重量部に対し てである。 驚くべきことに、本発明のビーズは、(1)押出成形技法を使用して容易に被 覆することができ、(2)高いせん断強度を有する接着剤フィルムを提供するこ とができる。また、極性モノマー(成分b)がメタクリル酸である場合には、安 定または凝集しないビーズを得るために改質剤部分の使用を必要としない。 別の実施態様において、本発明はまた、スチリル変性アクリレートポリマー感 圧接着剤ビーズを提供するための水性懸濁重合方法を提供する。この方法は、上 記の成分(a)から(e)までの成分と必要に応じて(f)を含有するモノマー プレミックスを製造するステップと;このモノマープレミックスと水中油型懸濁 液を形成するための懸濁化剤を含有する水相を合わせるステップと;ボリマービ ーズの水性懸濁液が形成するまでモノマーを重合させるステップと;ポリマービ ーズを回収するステップとを含む。使用する場合には、成分(f)は以下の1つ 以上中に存在してもよい:モノマー含有プレミックス;水相;水中油型懸濁液; および/または重合の発熱反応が達成された後のポリマービーズの水性懸濁液。 本発明はまた、いかなる改質剤部分も含まないアクリレートポリマー感圧接着 剤ビーズを提供するための水性懸濁重合方法を提供する。この方法は、成分(b )がメタクリル酸である成分(a)から(e)までを含有するモノマープレミッ クスを製造するステップと;このモノマープレミックスと、水中油型懸濁液を形 成するための懸濁化剤を含有する水相を合わせるステップと;ポリマービーズの 水性懸濁液が形成されるまで、水中油型懸濁液を攪拌すると同時にモノマーを重 合させるステップと;ポリマービーズを回収するステップとを含む。 別の実施態様において、本発明はスチリル変性アクリレートポリマー感圧接着 剤ビーズの水性懸濁液を提供する。別の実施態様において、本発明は、ビーズが いかなる改質剤部分も含まないスチリル変性アクリレートポリマー感圧接着剤ビ ーズの非凝集水性懸濁液を提供する。 さらに別の実施態様において、本発明はスチリル変性アクリレートポリマー感 圧接着剤ビーズから誘導される感圧接着剤フィルムを提供する。感圧接着剤フィ ルムは、基材の少なくとも1つの主要面の少なくとも一部上に提供されて、テー プなどの接着剤物品を提供してもよい。押出成形法は、基材にビーズを適用する 好ましい方法である。このような押出成形法はビーズ構成を破壊し、感圧接着剤 の連続フィルムを形成する。 本発明の詳細な説明 本発明はスチリル変性アクリレートポリマー感圧接着剤ビーズを提供する。「 スチリル変性」という用語は、ビーズを重合するために使用されるモノマーの少 なくとも1つがスチリル官能性モノマーであることを意味する。「感圧接着 剤」という用語は、室温で粘性であり、指圧だけを必要として接触させる結果、 種々の面に接着する材料をいう。このような材料は、一般に、0℃以下のガラス 転移温度(Tg)を有する。好ましくは、本発明のスチリル変性アクリレートポ リマ一感圧接着剤ビーズは: (a)炭素原子数1〜14で、平均炭素原子数が4〜12である非第三アルコ ールのアクリル酸エステルモノマーを約70〜約98重量部と; (b)極性モノマーを約0.05〜約15重量部と; (c)スチリル官能性モノマーを約0.1〜約10重量部と; (d)連鎖移動剤を約0.01〜約0.5重量部と; (e)フリーラジカル開始剤を約0.05〜約1.0重量部と; (f)必要に応じて、改質剤部分を約0.01〜約30重量部と を含み、 (a)と、(b)と、(c)の合計が100重量部であり; (d)と、(e)と、(f)は、各々独立に、モノマー含量100重量部に対し てである。 驚くべきことに、本発明のビーズは、(1)押出成形技法を使用して容易に被 覆することができ、(2)高いせん断強度を有する接着剤フィルムを提供するこ とができる。これらの特性が均衡を良好に保つことは困難であることが多い。し ばしば、せん断強度を改善する試みにより、溶融粘度が増加し、ビーズを溶融温 度において被覆することが困難になる。例えば、アクリレートポリマーの分子量 が増加しても、またはアクリレートポリマーが架橋されてせん断強度を改善して もよい。残念なことに、一般にこれらの手段は溶融粘度を増加させ、それによっ て押出成形被覆が困難または不可能になる。 このように、押出成形技法を使用して容易に被覆され、高せん断強度を有する 接着剤フィルムを提供する、アクリレートポリマー感圧接着剤ビーズを製造する 能力は有利である。 スチリル官能性モノマーを重合してビーズを形成することはまた、極性モノマ ー(成分(b))がメタクリル酸(MAA)である場合には、予期しない結果を提 供する。これらの特定の形態では、非凝集ビーズを得るための改質剤部分の使 用は不必要になる。「非凝集」という用語は、実質的にビーズの塊を生ずること なく、ビーズが製造され、1週間室温(21℃)において保管することができる ことを意味する。 この2つめの予期せぬ結果に関しては、反応性亜鉛塩などの改質剤部分は、メ タクリル酸を含むアクリレートビーズを懸濁重合する従来技術の方法では一般に 使用されていることが注目される。例えば、米国特許第4,833,179号; 同第4,952,650号および同第5,292,844号を参照のこと。改質 剤部分の目的は、ビーズを凝集させないことによって、重合中のビーズの安定性 、輸送性および保管性を向上させることである。しかしながら、反応性亜鉛塩の 使用はポリマービーズの密着強度を増加し、高温(350〜380°F)を使用 しない限りそれらを被覆することが困難となる。このような高い被覆温度の使用 は、ポリマーの分解が生じる可能性があるという点において、不利益である。 このように、改質剤部分を含むことなく、MAAを含む安定なアクリレートビ ーズを製造する能力もまた有利である。 発明者らは、本明細書において、本発明のビーズ配合物を含む種々の構成要素 を考察する。 ビーズ配合物の成分(a)は、炭素原子数1〜14で、平均炭素原子数が4〜 12である非第三アルコールのアクリル酸エステルを含む。例えば、イソオクチ ルアクリレート、イソノニルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、 デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、n−ブチルアクリレート、ヘキシ ルアクリレートおよびそれらの混合物はこの部類のモノマーの範囲内に含まれる 。好ましいモノマーには、イソオクチルアクリレート、イソノニルアクリレート 、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートおよびそれらの混合物 が含まれる。成分(a)は、総モノマー含量100部に対して約70〜約98部 を含み、好ましくは約80部から約97部を含み、さらにより好ましくは約85 〜約96部を含む。 ビーズ配合物の成分(b)は極性モノマーを含む。極性または水素原子結合能 は、しばしば、「中等度の」、「強い」または「弱い」などの用語を使用すること によって記載される。これらの用語を説明する参考文献には、「Solvent s」、Paint Testing Manual,第13版、スウォード(Swa rd),G.G.編、American Society for Testin g and Materia1s,ペンシルバニア州フィラデルフィア、197 2年および「A Three−Dimensional ApProach t o Solubility」,Journa1 of Paint Techn ology,38巻,496号,269−280ページが挙げられる。好ましく は、成分(b)は中等度の極性モノマーもしくは強い極性モノマーまたはそれら の混合物の1種以上を含む。本明細書において有用な強い極性モノマーには、ア クリル酸(AA)、メタクリル酸(MAA)、β−カルボキシエチルアクリレート 、イタコン酸、ヒドロキシアルキルアクリレート、スチレンスルホン酸またはそ のナトリウム塩、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、アクリルアミド、置換 アクリルアミドおよびそれらの混合物が含まれる。本明細書において有用な中等 度の極性モノマーには、N−ビニルピロリジンなどのN−ビニルラクタム、N− ビニルカプロラクタム、アクリロニトリル、N,N−ジメチルアミノ−プロピル メタクリレート、塩化ビニルおよびそれらの混合物が含まれる。好ましい極性モ ノマーには、AA、MAA、アクリルアミド、置換アクリルアミドおよびそれら の混合物が含まれる。これらのうち、MAAおよびAAが好ましい。懸濁重合中 AAのポリマービーズへの添加を改善するために一般に食塩水がAAとともに使 用されるので、これら両者のうちではMAAがAAより好ましい。このような食 塩水の使用は、破棄の前に水相から塩分を除去するための追加の処理ステップを 必要とするので、望ましくない。一般に極性モノマーは、総モノマー含量100 部に対して約0.05〜約15部を含み、好ましくは約2〜約8部を含み、最も 好ましくは約3〜約7部を含む。 ビーズ配合物の成分(c)はスチリル官能性モノマーを含む。本発明に有用な スチリル官能性モノマーには、以下の構造によって表されるものが含まれる:(式中、R1は水素原子または炭素原子数1〜10、好ましくは1〜2のアルキル 基であり(例えば、メチルまたはエチル);R2は水素原子、炭素原子数1〜1 0、好ましくは1〜3のアルキル基、ハロ基(例えば、クロロ基またはブロモ基 )またはニトロ基である)。このような構造物の例には、スチレン、p−メチル スチレン、m−メチルスチレン、p−第三ブチルスチレン、p−クロロスチレン 、α−メチルスチレンおよびそれらの混合物などのモノ−置換スチレンが含まれ る。これらのうち、スチレンが好ましい。スチレン官能性を有するモノマーは、 総モノマー含量100部に対して約0.1〜約10部、好ましくは約1〜約9部 、さらに好ましくは1〜5部を含有する。 ビーズ配合物の成分(d)は連鎖移動剤を含む。有用な連鎖移動剤には、メル カプタン、アルコール、四臭化炭素およびそれらの混合物が含まれる。イソオク チルチオグリコレートおよび四臭化炭素が好ましい。連鎖移動剤は、好ましくは 、総モノマ一含量100部に対して約0.01〜約0.5部、好ましくは約0. 01〜約0.2部の範囲の量で存在する。 ビーズ配合物の成分(e)はフリーラジカル開始剤を含む。本発明のビーズを 提供するためにモノマーを重合するための開始剤は、通常アクリレートモノマー のフリーラジカル重合に好適であり、油溶性であり、水溶性が低い、例えばベン ゾイルペルオキシド、ラウリルペルオキシドなどの有機ペルオキシドおよび種々 の熱開始剤のようなものである。好ましい熱開始剤には、商品名VAZO52で 、イー アイ デュポン デ ネモアーズ(E.I.DuPontde Nemours)社から購 入可能な2,2−アゾ−ビス−(2,4−ジメチルペンタンニトリル)および商 品名VAZO64で、イー アイ デュポン デ ネモアーズ(E. I.DuPont de Nemours)社から購入可能な2,2−アゾ−ビス−(イソブチロニ トリル)が含まれる。開始剤は、好ましくは、総モノマー含量100部に対して 約0.05〜約1部、好ましくは約0.1〜約1.0部の範囲の量で存在する。 本発明の方法に有用な、必要に応じてしようされた改質剤部分(成分(f))に は、反応性亜鉛塩、マクロマー、疎水性シリカおよびそれらの混合物が含まれる 。使用する場合には、改質剤部分は、一般に、総モノマー含量100重量部に対 して約0.05〜約30重量部、好ましくは約0.05〜約14重量部、最も好 ましくは約0.1〜約10重量部の範囲の量で存在する。改質剤部分について掲 載する量は、改質剤部分が以下の相:モノマー含有プレミックス;水相;水中油 型懸濁液;および重合の発熱反応に到達した後のポリマービーズの水性懸濁液の 1つ以上に添加されるかどうかにかかわらず、添加する総量を構成する。総モノ マー含量は、アクリル酸エステルモノマー、極性モノマーおよびスチリル官能性 モノマーの重量をいう。 好ましい改質剤部分には反応性亜鉛塩が含まれる。有用な反応性亜鉛塩には、 酸化亜鉛およびメタクリレート亜鉛、アクリレート亜鉛、オクトエート亜鉛、酢 酸亜鉛、蟻酸亜鉛、それらの混合物等などの有機亜鉛化合物が含まれる。亜鉛塩 を使用する場合には、亜鉛塩は、好ましくは、形成されたコポリマービーズの総 重量に対して約0.01〜約5重量部、さらに好ましくは約0.05〜約2重量 部、最も好ましくは約0.1〜約1重量部の範囲の量で存在する。反応性亜鉛塩 は、好ましくは、モノマー含有プレミックス、水相、または発熱反応が到達され たあとの懸濁液(すなわち、重合反応の終点近くまたは重量部反応後)に添加さ れる。 種々のマクロマーを改質剤部分として使用してもよい。例には、米国特許第3 ,786,116号に記載されるものが含まれる。マクロマーは、好ましくは総 モノマー含量100部に対して約0.05〜約20部、好ましくは約0.1〜約 10部、最も好ましくは約3〜約7部の範囲の量で存在する。マクロマーは、好 ましくは、モノマー含有プレミックスに添加される。 疎水性シリカを使用する場合には、疎水性シリカは、好ましくは、形成された コポリマービーズの総重量に対して約0.1〜約5重量部、さらに好ましくは約 0.5〜約2重量部、最も好ましくは約0.8〜約1.5重量部の範囲の量で存 在する。疎水性シリカは、好ましくは、重合の発熱反応が達成された後に添加さ れる。 本発明のビーズを提供するために光架橋剤を使用してもよい。好ましい架橋剤 には、共重合性芳香族ケトンモノマー、特に4−アクリルオキシベンゾフェノン が含まれる。存在する場合には、光架橋剤は、一般に、総モノマー含量100部 に対して約0.01〜約5.0部を含む。 本発明のビーズは、1種以上の従来の添加剤を含有しても、または1種以上の 従来の添加剤とともに形成されてもよい。好ましい添加剤には、増粘剤、可塑剤 、顔料および染料、増量剤、フィラー、抗酸化剤、安定化剤および多官能性架橋 剤が含まれる。特に好ましい添加剤はビス−ビニルエーテルである。存在する場 合には、この添加剤は、一般に総モノマー含量100部に対して約0.5〜約1 部を含む。 本発明のビーズは、場合に応じて使用される陰イオン界面活性剤を用いた従来 の懸濁剤を使用した水性懸濁重合技法によって製造される。有用な懸濁化剤には 、従来懸濁重合方法に使用されるものが含まれる。それらは、三塩基リン酸カル シウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、疎水性シリカおよび 炭酸マグネシウムなどの最低限水溶性の無機塩であってもよい。これらのうちで は、硫酸バリウム、疎水性シリカおよび三塩基リン酸カルシウムが好ましい。例 えば、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、 ポリアクリルアミドおよびヒドロキシアルキルセルロースのような水溶性有機懸 濁化剤を使用してもよい。懸濁化剤は、好ましくは、総モノマー含量100部に 対して約0.01部から約5部の範囲の量で存在する。 使用される場合には、界面活性剤の量は、好ましくは、臨界ミセル濃度(CM C)以下である。臨界ミセル濃度は、ミセル、すなわち界面活性剤分子の顕微鏡 下凝集を形成するために必要な界面活性剤の最小濃度を意味する。一般にこの量 は、総モノマー含量100部に対して約0〜約500ppmの範囲である。好ま しくは、界面活性剤は、総モノマー含量100部に対して約2.5ppm〜約2 000ppmの範囲の量で存在する。好ましい界面活性剤には、ラウリル硫酸ナ トリウム、ジオクチルスルホスクシネートナトリウムおよびそれらの混合物が含 まれる。陰イオン界面活性剤も存在し、界面活性剤の総量がCMCを越えない限 り、ポリ(エチレンオキサイド)型などの非イオン界面活性剤も添加されてもよ い。 ビーズの安定性を増すために、重合前、重合中または重合後に塩基を添加して もよい。一般に、塩基は、ビーズに荷電を与えるためにポリマービーズの表面上 に存在する酸性基と反応する。このような酸性基には、ポリマー骨格のカルボン 側基、ポリマーに重合されるMAAまたはAAモノマーに起因するカルボン基が 含まれる。荷電を導入することによつて、ビーズ間の静電反発力により過剰の貯 蔵安定性が提供される。有用な塩基には、アンモニア、第三アミン、水酸化リチ ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カルシウム、水酸化アンモニウ ムおよびそれらの混合物などの無機塩が含まれる。これらのうちでは、アンモニ ア、第三アミンおよび水酸化アンモニウムが好ましい。 一般に、モノマー含有プレミックスは、モノマーと、連鎖移動剤と、フリーラ ジカル開始剤を混合することによって製造される。界面活性剤および他の必要に 応じて使用される成分がモノマー含有プレミックスに添加されてもよい。次いで 、このプレミックスを、懸濁液を形成するために、懸濁化剤と、水と、必要に応 じて界面活性剤と、必要に応じて改質剤部分を含む水相と合わせる。得られた懸 濁液は、一般に、約10〜約55重量パーセントのモノマー含有プレミックスと 、約90〜約45重量パーセントの水相を含み、好ましくは約40〜約45重量 パーセントのモノマー含有プレミックスと約60〜約55重量パーセント水相を 含む。モノマー含有プレミックスが約55重量パーセントを越えると、転相が生 じることがある。懸濁液に含有されるモノマーは、一般に、約40℃〜約90℃ の温度において、約2〜約16時間攪拌しながら重合され、ポリマービーズを含 有する懸濁液を生じる。次いで、ビーズを洗浄し、重力濾過などの手段によって 水から分離する。ろ過後の生成物は、一般に約15〜30パーセントの水も含む 。 ビーズは比較的サイズが大きく、一般に、5〜約500マイクロメーター、さ らに好ましくは約100〜約300マイクロメーターの範囲の直径を有する球形 である。 ビーズと水を含む、本発明のろ過生成物は、有機溶媒が存在する場合に必要で ある、手の込んだ安全性および環境的な手順を必要とすることなく、輸送および 保管することができる。 本発明のビーズを使用して、例えば、1種以上の材料とビーズを混合すること によって製造される材料のような複合材料を提供してもよい。本発明のビーズは 、生成されたアクリレート接着剤が使用されてもよい用途に使用することもでき る。接着剤被覆製品を製造するためには、ビーズを押出成形することができる。 このような押出成形法はビーズ構成を破壊して、感圧接着剤の連続フィルムを形 成する。これらの接着剤組成物を、押出成形被覆によって基材に適用することが できる。または、相溶性の溶媒にビーズを溶解して、ローラー被覆技法、ディッ プ被覆技法、ブラシ被覆技法、カーテン被覆技法または他の溶液被覆技法を含む 種々の技法を使用して被覆することができる。ビーズを任意の好適な基材に被覆 して、テープ、転写フィルム等などの接着剤被覆物品を提供してもよい。紙基材 、プラスチック基材(織および不織基材並びに発泡基材を含む、金属箔等などの 多種の基材を使用することができる。基材は、一般に、接着剤物品の意図された 用途に基づいて選択される。例えば、本発明のビーズを使用して、医療用テープ 、創傷ドレッシングまたは外科手術用多い布を提供する場合には、ビーズは、好 ましくは、生体との適合性を有する、例えばセルロースまたは合成ポリマー織ま たは不織材料、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエチレン/酢酸ビニルコポリ マーなどのポリマーフィルムおよび医療用用途のために有用なバッキング材料の ような基材上に被覆される。基材は、本質的に、剥離面を有してもよく、さらに 通常では、例えばシリコーン被覆紙のように、一方の面または両面に剥離被覆が 被覆されてもよい。例えば、転写フィルムが望ましい場合には、一般に、ビーズ を基材の剥離面上に被覆する。この場合の基材は、一般に、転写フィルムの使用 時に除去されるので、一時的である。 本発明のこれらの態様および他の態様は、本発明の範囲を限定すると考えられ るべきではない以下の実施例によって例示される。 実施例 試験方法 A.せん断保持強度(参照:ASTM:D3654−78;PSTC−7) せん断強度は、接着剤の粘着性または内部強度の測定値である。それは、接着 剤ストリップが一定の圧力で固定されている面と平行な方向に、基準平面から接 着剤ストリップを引っ張るのに必要な力量に基づいている。それは、接着剤被覆 シート材料の基準面積を、一定の基準負荷応力でステンレス鋼試験パネルから引 っ張るのに必要な時間(分単位)で測定される。 角ストリップの12.5mm×12.5mm部分がパネルに固定され、テープ の一方の端部が自由であるように、ステンレス鋼パネルに適用された接着剤被覆 ストリップについて試験を実施した。パネルが、延在するテープの自由端と17 8°の角度を形成し、被覆ストリップの自由端からつり下げ重りとして適用され た1キログラムの力を適用することによって、引っ張られるように、被覆ストリ ップを固定したパネルをラックに固定した。いかなる剥離強度も無効にし、それ によって、試験されるテープの固定力をより正確に測定する試みにおいて、せん 断力のみが測定されることを確実にするために、180°より2°少ない角度を 使用する。各テープの例が試験パネルから分離するのに経過する時間をせん断強 度として記録する。 B.剥離接試験(参照:ASTM R3330−78PSTC−1(11/75) ) 剥離接着は、特定の角度および剥離速度で測定された、被覆可撓性シート材料 を試験パネルから剥離するのに必要な力である。実施例では、この力は、被覆シ ートの幅100mmあたりのニュートン(N/mm)単位で表す。手順は以下の ようである: 1.12.5mm幅の被覆シートを、清潔なガラス製の試験プレートの水平面 に適用し、直線で少なくとも12.7cmをしっかり固定する。2.0kg(4 .51b.)の硬質ゴムローラーを使用して、ストリップを適用する。 2.被覆ストリップの自由端をそれ自体にほぼ接触するように逆に折り返して 二重にする。自由端を接着性テスタースケールに固定する。 3.ガラス製の試験プレートを、2.3メーター/分の一定の速度でプレート をスケールから移動させることができる、引張り試験装置のジョーに固定する。 4.被覆シートがガラス面から剥離されるとき、ニュートン単位の目盛りの読 み値を記録する。試験中に観察された数値の範囲の平均値としてデータを記録す る。 C.溶融粘度測定 ゴートファート(Goettfert)キャピラリー粘度計を使用して、種々 の温度におけるせん断速度の関数として粘度を測定した。60のアスペクト比( L/R)を有するキャピラリーを使用して、全ての測定を実施した。粘度の測定 は、50秒-1〜500秒-1のおおよそのせん断速度範囲を含む。200秒-1のせ ん断速度および150℃の温度における粘度を、溶融粘度として表IIIに報告 する。 比較例C−1、C−2およびC−3並びに実施例1〜6 スチレンを添加または無添加のアクリレートポリマービーズを製造した。さら に特には、比較例C−1、C−2およびC−3のビーズはスチレンを添加しない で製造したが、実施例1〜6のビーズはスチレンを添加して製造した。 コンデンサー、サーモウェル、窒素流入口、ステンレス鋼モーター駆動攪拌器 および温度制御つき加熱マントルを装備した2リッターのスプリットフラスコ中 で各反応を実施した。先ず、反応フラスコに脱イオン水を添加し(表IIでは添 加物Aと命名)、次に酸化亜鉛ZnO(表IIでは添加物Iと命名)および親水 性シリカ、イリノイ州ツスコラのカボット社(Cabot Corporati on)製のCAB−O−SIL EH−5(表Iでは添加物Bと命名)を添加し た。反応物を55℃まで加熱すると同時に、ZnOおよびCAB−O−SILE H−5が完全に分散するまで、窒素を通気した。使用した添加物A、IおよびB の量は表IIで見つけることができる。 別のガラス容器に、イソオクチルアクリレート(IOA)メタクリル酸、スチ レン(使用する場合には)およびイソオクチルチオグリコレート(表IIでは、 それぞれ添加物C、D、EおよびFと命名)を混合し、次にVAZO開始剤(表 IIでは添加物GまたはHと命名)を添加し、溶液が透明になるまで混合する。 使用した添加物C、D、E、FおよびGまたはHの量は表IIで見つけることが できる。次いで、得られた溶液を反応フラスコ中の混合物に添加し、激しく攪拌 し(700RPM)、懸濁液を得た。窒素を通気しながら、少なくとも6時間反応 を持続し、その間に反応温度が70℃を越えないようにモニターした。次いで、 ブーフナー漏斗を使用してビーズを回収し、脱イオン水で数回洗浄した。得られ たろ過生成物は約15〜30%の水を含有し、非凝集性であった。 各実施例のビーズを乾燥して、溶融粘度について試験した。乾燥後のビーズを さらに酢酸エチルに溶解し、37マイクロメーターのポリエステルフィルム上に 乾燥厚さ23マィクロメーターまで被覆した。上記の試験方法を使用して、剥離 接着性およびせん断強度について被覆フィルムを試験した。結果を表IIIに報 告する。 良好なホットメルトPSAは、被覆性および性能にとつての高せん断性となる 低溶融粘度を提供する。表IIIのデータは、スチリル官能性モノマー(すなわ ちスチレン)をビーズ配合物に添加することによって、一般に、スチリル官能性 モノマーを添加しない形態よりも改善されたせん断強度およびより低い溶融粘度 を提供することを示している。例えば、比較例C−1は15分のせん断強度およ び220,000cpsの溶融粘度を提供し、これと比較して、実施例1は10 5分のせん断強度および100,000cpsの溶融粘度を提供した。C−2は 110,000の溶融粘度を提供したが、そのせん断強度はわずか4分であった ことは注目される。このデータはまた、スチレンのパーセントに伴うせん断強度 の増加を示唆する。特に、実施例3〜6はスチレン含量のパーセントに伴って、 せん断強度が増加することに注目すること。 比較例C−4および実施例7〜8 スチレン添加および無添加のメタクリル酸(MAA)を使用して、アクリレート ポリマービーズを製造した。さらに特には、比較例C−4のビーズは、スチレン を添加しないで製造したが、実施例7および8のビーズはスチレンを添加して製 造した。これらの実施例は、MAAを含む形態へスチレンを添加することにより 安定なビーズが提供されることを明らかにしている。 比較例C−4のビーズは、比較例C−1、C−2およびC−3並びに実施例1 〜6について上記した手順により、表IVに示す添加量を使用して製造した。C −4のビーズは安定ではなく、重合中に凝集した。 実施例7のビーズも、比較例C−1、C−2およびC−3並びに実施例1〜6 について上記した手順により、表IVに示す添加量を使用し、以下の例外を加え て製造した: 窒素を通気しながら少なくとも5時間反応を持続し、その間に反応温度が70 ℃を越えないようにモニターした。この時点において、28.3重量%の水酸化 アンモニウム溶液の30.9グラムを添加して、pHを9.0より高くし、65 ℃で加熱しながら、2時間反応を持続した。 実施例8のビーズは、0.5グラムのアクリルオキシベンゾフェノン光架橋剤 に添加物C、D、EおよびFを添加したことを例外として、実施例7について上 記した手順により、表IVに示す添加量を使用して製造した。アクリルオキシベ ンゾフェノンは表IVでは添加物Jと表される。 実施例7および8のビーズは重合中安定であった。 先に示すように、比較実施例C−4のビーズ(MAAを含むが、、スチレンを 含まない)は重合中に凝集したが、この問題は、ビーズ配合物に酸化亜鉛(Zn O) を添加することによって克服される。一方、実施例7および8のビーズ(MAA およびスチレンを含むが、改質剤部分を含まない)は重合中安定であった。この ように、これらの実施例は、MAAを含むビーズ配合物にスチレンを添加して、 ZnO改質剤部分を必要とすることなく、安定なビーズを提供することができる ことを示す。 実施例7および8のビーズを回収して、比較例C−1、C−2およびC−3並 びに実施例1〜6にっいて上記した手順によって洗浄した。得られたろ過生成物 は約15〜30%の水を含有し、安定な非凝集性であった。スチレンの添加は、 重合中および保管中にビーズに安定性を与えた。 実施例7および8のビーズをさらに乾燥して、比較例C−1、C−2およびC −3並びに実施例1〜6について上記した手順によって酢酸エチルに溶解して、 被覆フィルムを提供した。実施例8の被覆フィルムはさらに、総線量32ミリジ ュール/cm2を提供する、フル設定で作動する2個のランプを有するPPG高 強度UVプロセッサーを使用してUV照射に暴露した。上記の試験方法を使用し て、剥離接着性およびせん断強度について被覆フィルムを試験した。結果を表V に示す。 この実施例は、架橋を使用して、剥離接着性をあまり損なうことなく、せん断 強度を増加することができることを示す。 実施例9 アクリル酸(AA)を使用して、アクリレートポリマービーズを製造した。コ ンデンサー、サーモウェル、窒素流入口、ステンレス鋼モーター駆動攪拌器およ び温度制御つき加熱マントルを装備した2リッターのスプリットフラスコ中で反 応を実施した。先ず、反応フラスコに750gの脱イオン水を添加し、次にリン 酸三カルシウムを6gと、1重量%のラウリル硫酸ナトリウム溶液を0.5gと 、NaClを67g添加して、食塩溶液を形成した。反応物を55℃まで加熱し て、攪拌すると同時に窒素を通気しながら、リン酸三カルシウムが完全に界面活 性剤で被覆されるまで、1〜2時間この温度において維持した。 IOAを465gと、AAを20gと、スチレンを15g使用して、モノマー プレミックスを製造した。これに、VASO 52開始剤を2.5gとイソオク チルチオグリコレートを0.16g、混合しながら添加して、溶液を形成した。 得られた、開始剤および連鎖移動剤を添加した溶液を、次いで、激しく攪拌しな がら(700rpm)、最初の水性混合物に添加して、懸濁液を得た。窒素を通気 しながら少なくとも2時間反応を持続し、その間に反応温度が70℃を越えない ようにモニターした。この時点で、28.3重量%の水酸化アンモニウム溶液の 30.9gを添加した。窒素を通気し、攪拌しながら、65℃まで加熱しながら 、反応を2時間持続した。次いで、ブーフナー漏斗を使用してPSAビーズを回 収し、脱イオン水で数回洗浄した。得られたろ過生成物は約15〜30重量%の 水を含有し、保管、輸送およびその後の処理のための取り扱いに対して安定であ った。次いで、これらのビーズを乾燥して、酢酸エチル溶液に溶解し、37マイ クロメーターのポリエステルフィルム上に、乾燥厚さ25マイクロメーターまで 溶液被覆した。剥離接着性およびせん断強度について被覆フィルムを試験した。 剥離接着性値は34N/100mmで、せん断強度値は5分であった。この実施 例は、ボリマービーズをIOA、AAおよびスチレンから製造することができる ことを明らかにしている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, UZ,VN,YU (72)発明者 クランプ,スティーブン・イー アメリカ合衆国55133―3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.スチリル変性アクリレートポリマー感圧接着剤ビーズ。 2.(a)炭素原子数1〜14で、平均炭素原子数が4〜12である非第三ア ルコールのアクリル酸エステルモノマーを約70〜約98重量部と; (b)極性モノマーを約0.05〜約15重量部と; (c)スチリル官能性モノマーを約0.1〜約10重量部と; (d)連鎖移動剤を約0.01〜約0.5重量部と; (e)フリーラジカル開始剤を約0.05〜約1.0重量部と; (f)必要に応じて、改質剤部分を約0.01〜約30重量部と を含み、 (a)と、(b)と、(c)の合計が100重量部であり; (d)と、(e)と、(f)が、各々独立に、モノマー含量100重量部に対し てである、 請求項1記載のビーズ。 3.成分(a)が、イソオクチルアクリレート、イソノニルアクリレート、ブ チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートおよびそれらの混合物から なる群から選択される、請求項2記載のビーズ。 4.成分(b)が、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、置換アクリ ルアミドおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項2記載のビー ズ。 5.成分(c)がスチレンである、請求項2記載のビーズ。 6.成分(d)が、イソオクチルチオグリコレートおよび四臭化炭素からなる 群から選択される、請求項2記載のビーズ。 7.成分(e)が、2,2−アゾ−ビス−(2,4−ジメチルペンタンニトリ ル)を含む、請求項2記載のビーズ。 8.必要に応じた成分(f)が存在し、反応性亜鉛塩、マクロマー、疎水性シ リカおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項2記載のビーズ。 9.(a)イソオクチルアクリレートを約70〜約98重量部と; (b)メタクリル酸を約0.05〜約15重量部と; (c)スチリル官能性モノマーを約0.1〜約10重量部と; (d)イソオクチルチオグリコレートおよび四臭化炭素からなる群から選択 される連鎖移動剤を約0.01〜約0.5重量部と; (e)2,2−アゾ−ビス−(2,4−ジメチルペンタンニトリル)を含む フリーラジカル開始剤を約0.05〜約1.0重量部と; (f)必要に応じて、反応性亜鉛塩を約0.01〜約5重量部と を含み、 (a)と、(b)と、(c)がビーズのモノマーの100重量部であり; (d)と、(e)と、(f)が、各々独立に、モノマー含量100重量部に 対してである、 請求項1記載のビーズ。 10.スチリル官能性モノマーを約1〜約5重量部含む請求項2記載のビーズ 。 11.請求項1記載のビーズの水性懸濁水溶液。 12.成分(b)がメタクリル酸を含み、成分(f)が存在しない、請求項2 記載のビーズ。 13.請求項1記載のビーズから製造される感圧接着剤フィルム。 14.基材上に提供された請求項13記載の感圧接着剤フィルムを含むテープ 。 15.スチリル変性アクリレートポリマー感圧接着剤ビーズを提供するための 水性懸濁重合方法であって: (a)(i)炭素原子数1〜14で、平均炭素原子数が4〜12である非 第三アルコールのアクリル酸エステルモノマーを約70〜約98重量部と; (ii)極性モノマーを約0.05〜約15重量部と; (iii)スチリル官能性モノマーを約0.1〜約10重量部と; (iv)連鎖移動剤を約0.01〜約0.5重量部と; (v)フリーラジカル開始剤を約0.05〜約1.0重量部と を含み、 (i)と、(ii)と、(iii)の合計が100重量部であり; (iv)と(v)が、各々独立に、モノマー含量100重量部に対し てである、 モノマー含有プレミックスを製造するステップと; (b)前記モノマー含有プレミックスと、懸濁化剤を含有する水相を合わ せて、水中油型懸濁液を形成するステップと; (c)ポリマービーズの水性懸濁液が形成されるまで、前記懸濁液を攪拌 すると同時に、前記モノマーを重合させるステップと; (d)前記ビーズを回収するステップと を含み、 総モノマー含量100重量部に対して、合計0〜約30重量部の改質剤部 分を以下の相:水相;水中油型懸濁液;および/または重合の発熱反応が達成さ れた後のポリマービーズの水性懸濁液の1つ以上に添加する、 スチリル変性アクリレートポリマー感圧接着剤ビーズを提供するための水性懸濁 重合反応方法。 16.重合前、重合中、または重合後に塩基の添加をさらに含む請求項15記 載の方法。 17.メタクリル酸を含み、改質剤部分を必要としない、アクリレートポリマ ー感圧接着剤ビーズを提供するための水性懸濁重合方法であって、前記方法が: (a)(i)炭素原子数1〜14で、平均炭素原子数が4〜12である非 第三アルコールのアクリル酸エステルモノマーを約70〜約98重量部と; (ii)メタクリル酸を約0.05〜約15重量部と; (iii)スチリル官能性モノマーを約0.1〜約10重量部と; (iv)連鎖移動剤を約0.01〜約0.5重量部と; (v)フリーラジカル開始剤を約0.05〜約1.0重量部と を含み、 (i)と、(ii)と、(iii)の合計が100重量部であり; (iv)と(v)が、各々独立に、モノマー含量100重量部に対し てである、 モノマー含有プレミックスを製造するステップと; (b)前記モノマー含有プレミックスと、懸濁化剤を含有する水相を合わ せて、水中油型懸濁液を形成するステップと; (c)ポリマービーズの水性懸濁液が形成されるまで、前記懸濁液を攪拌 すると同時に、前記モノマーを重合させるステップと; (d)前記ビーズを回収するステップと を含む、メタクリル酸を含み、改質剤部分を必要としない、アクリレートポリマ ー感圧接着剤ビーズを提供するための水性懸濁重合方法。 18.重合前、重合中、または重合後に塩基の添加をさらに含む請求項17記 載の方法。
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