JP2000514458A - 10―デアセチルバカチンiiiのc―10位置における選択的アシル化方法 - Google Patents

10―デアセチルバカチンiiiのc―10位置における選択的アシル化方法

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Abstract

(57)【要約】 10−デアセチルバカチンIIIのC−7位置より以上にC−10位置において10−デアセチルバカチンIIIをアシル化する方法は、最初に、10−デアセチルバカチンIIIを例えばテトラヒドロフランのような無水エーテル溶媒に低温において、好ましくは−78℃において溶解することによって達成される。次に、少なくとも1当量のリチウム塩基、好ましくは約2当量のn−ブチルリチウムを加え、続いて、例えば塩化アセチルのようなアシル化剤を添加する。得られた溶液を例えば塩化アンモニウムによってクエンチして、過剰なリチウム塩基とアシル化剤とを除去する。この結果、バカチンIIIが溶液中に得られる。エーテル溶媒を真空下で除去して、残渣を得て、次に、この残渣を例えば酢酸エチル中に溶解して、この溶液を洗浄して、好ましくない塩化合物を除去することができる。再結晶及びカラムクロマトグラフィーを用いて、バカチンIIIを精製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 10−デアセチルバカチンIIIのC−10位置における選択的アシル化方法 発明の分野 本発明は一般にタキサン化学に関する。大ざっぱには、本発明は10−デアセ チルバカチンIIIをC−7位置より以上にC−10位置において直接アシル化 することに関する。本発明は特に、バカチンIIIを得るための10−デアセチ ルバカチンIIIのアシル化に関する。 発明の背景 タキサン化合物類は、パクリタキセル(paclitaxel)(文献では“タキソール” と呼ばれる)、ドセタキセル(docetaxel)(TAXOTERE(登録商標))等 を含めた、これらの化合物類の種々な化合物が抗腫瘍活性を示すという徴候のた めに、科学及び医学コミュニティにますます大きな関心を寄せられている。 パクリタキセルは、イチイ(Taxus属、Taxaceas科)の幾つかの 種に検出される天然生成タキサンジテルペノイドである。残念ながら、この化合 物の濃度は非常に低い。この化合物の存在はイチイの木では極めて低い濃度で検 出されるが、イチイの再生可能な部分から比較的高い濃度で抽出されうる、多く の他のタキサン化合物類、特に10−デアセチルバカチンIIIが存在する。1 0−デアセチルバカチンIIIは一般式: を有する。 これらの抗腫瘍性化合物の入手可能な供給源を増大させようと試みて、キラル 、非ラセミ側鎖と保護されたバカチンIIIバックボーンとを結合させることに よって、パクリタキセル、ドセタキセル及び他の類似体を部分的に合成しようと す る努力がなされてきた。幾つかの場合に、バックボーン単位としてのバカチンI IIから出発することが好ましいが、他の場合に、10−デアセチルバカチンI IIを出発バックボーン単位として用いることもできる。下記のような式: を有するバカチンIIIは、C−10位置におけるアセテート基の存在によって 10−デアセチルバカチンIIIから区別される。 今までに、10−デアセチルバカチンIIIをアシル化してバカチンIIIを 得る試みが報告されているが、これらの試みは混合した結果を経験している。1 0−デアセチルバカチンIII分子がC−1、C−7、C−10及びC−13に 4個のヒドロキシ位置を有することが観察されうる。この分子を観察した第1印 象としては、ヒドロキシル位置の全てがアシル化用化合物によって統計的にアシ ル化されるであろうということが示唆される。しかし、このことはC−1とC− 13部位の立体的環境のために事実ではない。実際に、C−1におけるヒドロキ シ基は非常に立体障害を受けるので、この位置では通常アシル化は本質的に起こ らない。さらに、C−13におけるヒドロキシ基は次に最も障害を受ける位置で あり、C−13部位においてアシル化することは困難である。実際に、この理由 から、例えばフェニルイソセリン側鎖を有する保護されたバカチンIIIバック ボーンのエステル化は、C−13ヒドロキシ基が半球形タキサン骨格の凹部分内 に位置し、接近され難いために、困難であると判明している。したがって、10 −デアセチルバカチンIIIをアシル化する試みはC−13位置におけるアシル 化を殆ど生じていない。 10−デアセチルバカチンIII分子のC−7とC−10ヒドロキシ位置にお ける反応は、これらの部位がC−1とC−13部位よりも劇的に大きく反応性で あるので、全く異なる。これらの2部位のうち、C−7部位の方が大きく反応性 であることが観察されている。Denis等の「天然タキソールへの非常に効果 的な実用的アプローチ」、Journal of the AmericanC hemical Society 、5917は、例えば塩化アセチルのようなア シル化剤の大きな過剰量による、ピリジンを用いた10−デアセチルバカチンI II分子のアシル化の試みの結果を報告している。この定期刊行誌の論文に報告 されているように、アシル化はC−7において最も促進される。もちろん、C− 7におけるアシル化はあまり好ましいものではない。なぜなら、いったんアシル 化されたならば、C−7位置におけるアセチル基を選択的に除去することができ ないということが実証されており、したがってこの化合物は既知の抗新生物性タ キサンへの前駆体として好ましくないからである。さらに、C−10における如 何なる選択的アシル化も極めて少量であり、少ない収量を生じるに過ぎない。 C−7ヒドロキシ位置の反応性の結果として、10−デアセチルバカチンII IをバカチンIIIへ転化させようとする試みは、10−デアセチルバカチンI II分子をC−7ヒドロキシ位置において例えばトリエチルシリル(TES)基 によって選択的に保護する第1工程に向けられている。この方法はDenis等 の上記文献に報告されている。ここでは、10−デアセチルバカチンIIIをC −7TES保護10−デアセチルバカチンIIIに転化させた後に、この化合物 をC−10位置においてアシル化する。この場合に、10−デアヤチルバカチン IIIを大きく過剰量のTES−Cl及びピリジンと反応させる。 或いは、Kant等の「10−デアセチルバカチンIII合成体のC−10位 置を官能性化するための化学−選択的アプローチと、新規なC−10Taxol (登録商標)類似体の生物学的性質」、TETRAHEDRONLETTERS )35巻、31号、TP5543〜5546(1994)に述ベられている方法 に従って、C−7TES保護バカチンIIIを製造することができる。この論文 では、10−デアセチルバカチンIIIにジメチルホルムアミド(DMF)を窒 素雰囲気下で混合し、撹拌しながら、イミダゾールを加える。TES−Clを滴 加した後に、混合物をクエンチさせる(quenching)。C−7TES保護10−デ アセチルバカチンIIIを得た後に、これをC−10位置においてn−ブチルリ チウム又はリチウムヘキサメチルジシリザンと塩化アセチルとを用いてアセチル 化する。得られたC−7TES保護バカチンIIIを次にC−7 位置において任意の都合のよい方法によって脱保護する。このような方法の例は 塩酸水溶液を用いる。しかし、パクリタキセルの半合成(semi-syntheses)では、 10−デアセチルバカチンIIIが直接バカチンIIIに転化されないように、 通常、フェニルイソセリン側鎖を取り付けた後にのみ脱保護が行われる。 発明の概要 10−デアセチルバカチンIIIをバカチンIII分子に転化させるための新 規で有用な方法を提供することが、本発明の目的である。 本発明の他の目的は、10−デアセチルバカチンIIIのC−7ヒドロキシ位 置を保護し、C−10位置のアシル化工程後に10−デアセチルバカチンIII を脱保護する必要性を避ける、10−デアセチルバカチンIIIからバカチンI IIへの簡単な化学的ルートを提供することである。 本発明のさらなる目的は、10−デアセチルバカチンIIIから高収率でバカ チンIIIを製造する効果的な方法を提供することである。 本発明のさらに他の目的は、パクリタキセル及びその類似体の半合成を含めた 、商業的な方法に用いることができる、より豊富な10−デアセチルバカチンI IIからバカチンIIIを製造するための比較的費用のかからない方法を提供す ることである。 本発明によると、次には、10−デアセチルバカチンIIIからバカチンII Iを製造する方法を開示する。この方法は、選択された量の10−デアセチルバ カチンIIIをそのための受容されるエーテル溶媒中に溶解して、第1温度にお いて第1溶液を形成する第1工程を含む。次に、少なくとも1当量の、但し、好 ましくは1.25当量のn−ブチルリチウムを第1溶液に混入して、第2溶液を 形成する。次に、1当量のアシル化剤を第2溶液に第2温度において加えて、第 3溶液を形成する。最後に、過剰なn−ブチルリチウムと過剰なアシル化剤とを 全て除去するために有効である、適当なクエンチ用化合物(quenching compound) によって、第3溶液をクエンチさせて、バカチンIIIを含有する第4溶液を得 る。 好ましい方法によると、エーテル溶媒はテトラヒドロフランとポリエーテル類 とから成る群から選択され、このエーテル溶媒は、いずれにせよ、無水でありう る。同様に、アシル化剤は好ましくは塩化アセチルと無水酢酸とから成る群から 選択され、特に好ましいアシル化剤は塩化アセチルである。クエンチ用化合物は 塩化アンモニウムであることが好ましい。 反応は低温において行うことが好ましい。この場合に、10−デアセチルバカ チンIIIを溶媒に−20℃未満の温度において、但し、好ましくは約−78℃ において溶解する。次に、n−ブチルリチウムを第1溶液にこの温度において混 合し、アシル化剤を−20℃未満であることが好ましい第2温度において、但し 、この場合にも最も好ましくは約−78℃において加える。次に、クエンチ後の 約1時間にわたって第3溶液を約0℃に加温する。さらに、これらの種々な溶液 を種々な処理工程中に撹拌することが望ましい。この場合に、第2溶液は好まし い塩化アセチルを加える前に約5分間撹拌することができ、第3溶液はクエンチ する前に約30分間撹拌する。 いずれにせよ、第4溶液をさらに処理して、得られたバカチンIIIを精製す ることが好ましい。この場合に、クエンチ後に、エーテル溶媒を真空下で除去し 、それによって第4溶液を第1残渣にまで減少させる。次に、第1残渣を酢酸エ チルに溶解して、第5溶液を得た後に、この第5溶液を洗浄して、好ましくない 塩化合物を除去する。この洗浄工程は好ましくは水とブライン(brine)によって 行う。次に、第5溶液を第2残渣にまで減少させて、この第2残渣を精製する。 精製工程は再結晶又はカラムクロマトグラフィーのいずれかによって達成するこ とができる。 本発明の上記及びその他の目的は、典型的な実施態様の下記の詳細な説明を検 討するならば、より容易に分かり、理解されるであろう。 例示的な実施態様の詳細な説明 本発明は大ざっぱには、10−デアセチルバカチンIII分子の大きく反応性 と報告されたC−7位置を保護する必要の無い、10−デアセチルバカチンII IからバカチンIIIへの転化に関する。本発明の方法が意外にも10−デアセ チルバカチンIIIから直接、高収率でバカチンIIIを製造し、この収率が典 型的には70%バカチンIIIのオーダーであることが判明している。この結果 は、C−7ヒドロキシ位置がC−10ヒドロキシ部位に優先して高度に反応 性であるので、選択的にアシル化されると一般に信じられているため、予想外で ある。しかし、本発明の方法は、アシル化反応をリチウム塩基の存在下で行って C−10にリチウムアニオンを形成する場合には、10−デアセチルバカチンI II分子のC−10位置における選択的アシル化がC−7位置における有意な量 の不利なアシル化なしに生じうることを実証する。 本発明による反応は次のように図式で示すことができる: この場合に、選択された量の10−デアセチルバカチンIIIを受容されうる エーテル溶媒中に溶解して、第1溶液を第1温度において形成する。好ましいエ ーテル溶媒はテトラヒドロフラン(THF)である。この工程は窒素雰囲気下で 行われるが、水又は湿度の存在は反応が進行する能力を妨害又は破壊しうるので 、溶媒が無水であることが重要である。10−デアセチルバカチンIIIを溶解 する工程は好ましくは−20℃以下の温度で行われるが、第1溶液が約−78℃ の温度であることが好ましい。 次に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6m)を約1分間の期間にわたっ て第1溶液に加え、得られた第2溶液を低温において約5分間撹拌する。少なく とも1当量のn−ブチルリチウムが第1溶液に加えられ、受容されうる範囲は1 〜2当量のn−ブチルリチウムであるが、約1.25当量のn−ブチルリチウム を加えることが好ましい。この範囲を超えた過剰なn−ブチルリチウムはC−7 ,C−10ジアシル化バカチンIIIの量を増加させると考えられる。 第2溶液を約5分間撹拌した後に、アシル化剤を第2低温(この場合にも−2 0℃以下、但し、好ましくは−78℃)において加える。好ましいアシル化剤は 塩化アセチルであり、1当量の塩化アセチルを第2溶液に加えて、第3溶液を形 成し、この溶液を該低温においてさらに30分問撹拌する。撹拌後に、過剰なn −ブチルリチウムと過剰量のアシル化剤とを第3溶液から除去するために有効で ある適当なクエンチ用化合物によって、第3溶液をクエンチさせて、バカチン IIIを含有する第4溶液を得る。好ましいクエンチ用化合物は塩化アンモニウ ムである。 塩化アンモニウムを加えた後に、混合物を約1時間の間隔にわたって約0℃に 徐々に加温する。この温度に達した後に、溶媒を真空下で除去して、第4溶液を 第1残渣にまで減少させる。 第1残渣をさらに濃縮し、精製することができる。これは、第1残渣を酢酸エ チル中に溶解して、第5溶液を形成し、次にこの溶液を水とブラインによって洗 浄して、好ましくない塩化合物を第5溶液から除去することによって、好ましく 達成される。次に、第5溶液を真空下で第2残渣にまで減少させる。次に、第2 残渣の精製を当該技術分野で公知であるように達成することができる。この場合 に、残渣をカラムクロマトグラフィーして、実質的に純粋なバカチンIIIを得 ることができる。或いは、第2残渣を例えば酢酸エチル中で再結晶して、目的の バカチンIII化合物を得ることができる。 この方法からの収率は、10−デアセチルバカチンIIIの約70%がバカチ ンIIIに転化し、10−デアセチルバカチンIIIの約20%が未反応状態で 残留することを実証する。C−7及びC−10のヒドロキシ位置における二重ア シル化による、痕跡量のC−7,C−10ジアセテートバカチンIIIが存在す る。しかし、10−デアセチルバカチンIIIのC−7アセテートの有意な量は 認められなかった。C−10位置における選択アシル化は、反応が10−デアセ チルバカチンIIIのC−10リチウムアルコキシド中間体を介して進行するこ とを示唆し、この中間体は次式を有する: テトラヒドロフランが10−デアセチルバカチンIIIを最初に溶解する溶媒 であることが好ましいが、ポリエーテル類を含めた、他のエーテル溶媒も受容さ れうる。上記反応にはn−ブチルリチウムが用いられているが、他のリチウム塩 基、特にアルキルリチウム塩基を該反応に用いることも適当である筈である。さ らに、好ましいアシル化剤は塩化アセチルであるが、無水酢酸又は臭化アセチル 又は他の適当なアシル化剤を用いることも、反応が異なる速度で進行しうること が予想されるとしても、可能である筈である。 したがって、本発明を本発明の典型的な実施態様にある程度特に関連して、説 明した。しかし、本発明は先行技術を考慮して解釈される下記請求の範囲によっ て定義されるので、本発明の典型的な実施態様に対して本明細書に含まれる発明 の概念から逸脱せずに改変又は変更がなされうることを理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 10−デアセチルバカチンIIIのC−7位置より以上にC−10位置 において10−デアセチルバカチンIIIをアシル化する方法であって、下記工 程: (a)選択された量の10−デアセチルバカチンIIIをそのための受容され うるエーテル溶媒に溶解して、第1溶液を第1温度において形成する工程と、 (b)少なくとも1当量のリチウム塩基を第1溶液中に混入して、第2溶液を 形成する工程と、 (c)少なくとも1当量のアシル化剤を第2溶液に第2温度において加えて、 第3溶液を形成する工程と; (d)第3溶液を、過剰なリチウム塩基と前記アシル化剤とを第3溶液から除 去するために有効である、適当なクエンチ用化合物によってクエンチして、バカ チンIIIを含有する第4溶液を得る工程と を含む上記方法。 2. 前記エーテル溶媒がテトラヒドロフランとポリエーテル類とから成る群 から選択される、請求項1記載の方法。 3. 前記エーテル溶媒が無水である、請求項1記載の方法。 4. 前記アシル化剤が塩化アセチルと無水酢酸とから成る群から選択される 、請求項1記載の方法。 5. 前記クエンチ用化合物が塩化アンモニウムである、請求項1記載の方法 。 6. 前記第1温度が−20℃以下である、請求項1記載の方法。 7. 1.0〜2.0当量のn−ブチルリチウムを第1溶液に混入する、請求 1記載の方法。 8. 約1.25当量のn−ブチルリチウムを第1溶液に混入する、請求項1 記載の方法。 9. 前記第2溶液を、アシル化剤を加える前に第1期間にわたって、第1温 度において撹拌し、前記第3溶液をクエンチ前に第2期間にわたって、第2温度 において撹拌する、請求項1記載の方法。 10. クエンチ工程後に、エーテル溶媒を真空下で除去し、それによって第 4溶液を第1残渣にまで減少させる工程を含む、請求項1記載の方法。 11. 第1残渣を酢酸エチルに溶解して、第5溶液を形成した後に、好まし くない塩化合物を除去するために第5溶液を洗浄し、第5溶液を第2残渣にまで 減少させた後に、第2残渣を精製する工程を含む、請求項10記載の方法。 12. リチウム塩基がアルキルリチウム塩基である、請求項1記載の方法。 13. アルキルリチウム塩基がn−ブチルリチウムである、請求項12記載 の方法。 14. 式: を有する、バカチンIIIを製造するための中間体。
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