JP2000513043A - プロピレンと重合性ヒンダードアミン光安定剤とのコポリマー - Google Patents
プロピレンと重合性ヒンダードアミン光安定剤とのコポリマーInfo
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Abstract
(57)【要約】
低級α−オレフィンと、HALS含有モノマーとのコポリマーは開示され、HALS含有モノマーは通常、1−(10−ウンデセニル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンである。このコポリマーは光安定化または熱安定化のために、それ自体で用いられてよく、または、他のポリマーとのブレンドで用いられてよい。
Description
【発明の詳細な説明】
プロピレンと重合性ヒンダードアミン光安定剤とのコポリマー
技術分野
本発明は低級α−オレフィンと、重合性オレフィン系置換基を有する第三級ヒ
ンダードアミンとのコポリマーに関する。詳細には、プロピレンと、1−位に末
端アルケンを有する2,2,6,6−テトラアルキルピペリジンとのコポリマー
に関する。最も詳細には、プロピレンと、好ましいコモノマーである1−(10
−ウンデセニル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(以下において、
時々「1−10UTMP」と呼ぶ)とのコポリマーに関する。
本発明は、我々の新規のコポリマーと、プロピレンホモポリマーおよびコポリ
マー並びに他のα−オレフィン系ポリマーのような熱可塑性樹脂とのブレンドを
包含し、射出成形品および押出成形品を光崩壊および熱崩壊から保護する方法を
包含し、そしてシリンジおよび不織布のような上記コポリマーを含む医療品、お
よび、繊維およびフィルムのような開放空気中において用いられる、上記コポリ
マーを含む製品を包含する。
発明の背景
本発明の以前に、熱崩壊および、光および紫外線への暴露により生じる崩壊に
対して耐性であるポリオレフィンを開発することがポリオレフィン産業において
重要な目的であった。種々のヒンダードアミン−−「ヒンダードアミン光安定剤
」(HALS)−−はこれら目的のために広く用いられてきた。これらのヒンダ
ードアミンは、ポリオレフィン中にブレンドされたときに、光に対して安定化さ
せるのに有効であることが判っているが、比較的に易動性のあるアミンがマイグ
レーションおよび滲出を起こすことにより、光に対する有効性が低くなってしま
うことがある。他方、Chimassorb 944等のようなオリゴマーのヒンダードアミン
光安定剤は、一般にマイグレーションおよび滲出を起こさない。しかし、これら
の安定剤は、比較的易動性であるヒンダードアミン光安定剤と比較したときに、
光に対する安定化能が有効でないことが判っている。更に、現在市販されている
HALSは熱に対して十分に保護することができないので、熱安定剤を加えねば
ならない。しかしながら、多くの一般的に用いられているHALSは、最も広く
用いられているクラスの熱安定剤であるフェノール系酸化防止剤と負の相乗効果
を示す。高温においてフェノール系安定剤と負の相乗効果を示さない光安定剤が
非常に望まれている。このように、光および熱により生じる崩壊からポリオレフ
ィンおよびポリオレフィン製品を保護する改良法が当業界において常に探究され
ている。
我々の知るかぎり、有効なヒンダードアミン光安定剤を構造単位として含むコ
モノマー(以下において、時々HALSコモノマーと呼ぶ)を含む、プロピレン
または他のα−オレフィンの実用コポリマーは製造されていない。このようなコ
ポリマーは上記のような医療用途だけでなく、熱および可視光による崩壊に対す
る耐性が要求されるポリプロピレンの他の用途においても非常に望まれている。
幾つかのタイプの医療品は繰り返しのオートクレーブ処理により生じる崩壊に対
する保護の恩恵を受けるであろう。このようなコポリマーで、比較的に低い濃度
のHALSコモノマーを含むものはそれ自体で用いられ、射出成形の条件に耐え
うることが期待できるであろう。同様のコポリマーで、おそらく比較的に高い濃
度のHALSコモノマーを含むものは、より安価なプロピレンホモポリマーとブ
レンドされてよく、そして、結合していないヒンダードアミンに知られていたよ
うにはマイグレートを起こさないであろう。
Murayamaらの米国特許第3,975,357号明細書は熱安定剤およ
び光安定剤として使用されうる、広いクラスのN−置換2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジンを記載している。記載されたクラスは下記式の化合物を含む。
(式中、R1、R2、R3およびR4はメチルであってよく、そしてR5は3〜10
個の炭素原子のアルケニル基であってよい)。これらを共重合する試みはなされ
ておらず、多くの他の非重合性安定剤と同様に、ホストポリマーと単にブレンド
されて、ポリマーを安定化させている。
KazmierzakおよびMacLeayの米国特許第4,857,595
号および米国特許第4,975,489号明細書は「ポリマーに結合した」ヒン
ダードアミン光安定剤を記載している。このポリマーは、ヒドラジド置換された
ヒンダードアミンと、例えば、無水マレイン酸で変性したポリプロピレンとを反
応させることによりヒンダードアミンを含むように製造される。MacLeay
およびMyersは米国特許第4,683,999号および米国特許第4,86
8,246号明細書において同様の反応を記載している。最初に、無水マレイン
で変性した樹脂を製造しなければならないが、ポリプロピレンまたは他の熱可塑
性樹脂を分解する傾向がある費用のかかる分離工程が必要である。HALS含有
部分はポリマーに結合しているが、最初の共重合によりポリマー主鎖に取り込ま
れてはない。また、Bartusら(Chemie Linz)の独国特許第4
,436,355号明細書およびRekersら(Deering Milli
ken)の米国特許第4,473,657号明細書を参照されたい。それらは、
HALSマレイミドを用いて、反応器/押出機中において予備形成されたポリマ
ーと混合させることにより、グラフト化した、ポリマーに結合したヒンダードア
ミン光安定剤を製造している。これらの材料も、プロピレンまたは他の最初のα
−オレフィンモノマーとの最初のコモノマーとしてHALS成分を用いるもので
はない。
他のタイプのグラフト化の試みは日本国特許(公開)第25330/94号公
報に記載されている。アルデヒド基のような官能基上へのグラフト化は明らかに
欠点を有し、例えば、望ましくない未反応のモノマーによる低い収率およびベー
スポリマーの物性の低下が挙げられる。
SeviniおよびNoristiは、米国特許第4,960,593号明細
書において、遊離ヒンダードアミンを重合反応混合物中に反応の開始時に入れる
か、反応の間のある時期に入れるか、または、反応後であるが、触媒をクエンチ
ングする前に入れることにより、遊離ヒンダードアミンをポリプロピレン中に均
質に混入させることを提案している。添加のタイミングは重要でないと実施例1
0の最後に記載しているように、発明者は、触媒のクエンチングの前にHALS
化合物を導入するかぎり、差異がないと考えている。このように、彼らの非常に
広い範囲を包含する一般式は本発明において用いられる化合物を含んではいるが
、特許権者はそれを共重合させることは意図していないことは明らかであり、実
際、幾つかのHALS化合物以外の全ての化合物は、重合性官能基を有せず、共
重合することができない。HALS化合物は、触媒をクエンチング
した後にHALS化合物がブレンドされる従来のポリオレフィンの場合よりも、
おそらく、より均質になるように混合物中に混入されるだけである。我々が認識
しているこの特許明細書も、他の明細書も、下記式(I)の共重合性ヒンダード
第三級アミン化合物とプロピレンとのコポリマーを開示していない。
特定のヒンダード第二級アミンとプロピレンとを共重合させる、Wilen,
Markku,AuerおよびNasman,J.Polymer Sci.,
PartA−Polymer Chemistry,v30,1163〜117
0(1992)の研究を認識している。共重合性基はピペリジン基の4−位に結
合しており、例えば、4−(ヘキ−5−セニル)−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジンである。この反応体は第二級アミンであり、即ち、1−位が>NH
であるから、重合触媒活性は劇的に低くなり、そして非常に多量のトリエチルア
ルミニウム(TEA)を用いることによって回復することができるだけであり、
有意な収率を得るためには多段階反応が必要である。対照的に、我々は、重合性
基がピペリジン基の1−位にあり、アミンを第三級アミンとした、ヒンダードア
ミンを用いる。
LangerおよびHaynesは、米国特許第3,755,279号明細書
において、重合触媒の破壊を避けるために十分なだけ立体障害(ヒンダード)さ
れた1−アルケニルピペリジンをコモノマーとして用いるが、アミンサイトは染
色のために用いることができる。ピペリジンの2−位および6−位は各々1個の
みのアルキル基により占有されている。これらの化合物は窒素原子の周囲におい
て高度に立体障害されてはおらず、その光安定剤としての効率は我々のコモノマ
ーよりもずっと低いことが期待される。本願明細書は特に、光安定化および熱安
定化を発現させるために2−位および6
−位が完全に置換されている1−アルケニルピペリジンに関する。
発明の要旨
本発明は、ピペリジン基の窒素に結合したアルケンの遊離末端(free e
nd)において二重結合を有するアルケニル基を有するヒンダードアミンコモノ
マー、例えば、1−(ω−アルケニル)−2,2,6,6−テトラアルキルピペ
リジンと、プロピレンおよび/または他の低級α−オレフィンとのコポリマーを
含む。ω−アルケンは少なくとも5個の炭素原子を有し、または、23個までの
炭素原子を有し、そしてピペリジン環の4−位は重合のために用いる触媒に対し
て毒性である官能基を有しないが、アルキル、アリールまたはアラルキル基を有
してよい。ピペリジン上の2−位および6−位のアルキル基は好ましくはメチル
基であるが、エチル基であってもよく、下記式Iに示される通りである。
式中、各R1はメチルおよびエチル基から選ばれ、各R2はメチルおよびエチル
基から選ばれ、そして各R4は水素またはメチルである。R3は重合触媒に対して
毒性である官能基を有せず、水素であるか、または、1〜8個の炭素原子を有す
るアルキル、アリールもしくはアラルキル基であってよい。(X)は2〜20個
の炭素原子を含む二価のヒドロカルビル部分であり、このヒドロカルビルとはベ
ンジル基および他の環式炭化水素基並びに枝分かれ鎖アルキレン基を含むことが
意図され、即ち、(X)は2〜20個の炭素原子を有する二価の直鎖もしくは枝
分かれ鎖アルキレン、アリーレンも
しくはアラルキレン部分であってよく、この直鎖部分は1個または2個の不飽和
基を含んでよい。ピペリジン環上の他のこれまで特定していない3−、4−およ
び5−位は水素により占有されている。好ましくは、(X)は(CH2)nであり
、nは2〜11であり、R1およびR2はメチル基であり、そしてR3および各R4
は水素である。好ましいヒンダードアミンコモノマーは1−(10−ウンデセニ
ル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(1−10UTMP)である。
我々は、このコモノマーがプロピレンと容易に共重合しうることを発見した。
下記に示す通り、本発明のコポリマーは、ポリオレフィン、特にポリプロピレ
ンを製造するためのほぼ従来からの手順に従って、担持されたチーグラーナッタ
触媒を用いて製造されうる。プロピレンを重合することができる、いずれの担持
チーグラーナッタ触媒を用いてもよい。従来の非担持チーグラーナッタ触媒を用
いてもよい。
本発明のコポリマーはポリオレフィンに光安定性を付与し、そしてフェノール
系熱安定剤と負の相乗効果を示さない。我々のコポリマーを含むポリオレフィン
は熱滅菌後の崩壊に対して保護される医療装置を製造するために用いることがで
き、本発明はそのように製造された医療装置、例えば、シリンジを含む。
我々のHALSコモノマーのヒンダードアミン部分の好ましい形態は、2,2
,6,6−テトラアルキル置換ピペリジンであって、2−位および6−位のアル
キル置換基は1〜2個の炭素原子を有し、3−位および5−位は各々メチル基に
より置換されていてよく、そして重合性官能基はω−アルケニル鎖として1−位
にある。
本発明の好ましいコポリマーは、約99.99999〜約85モル%のC2〜
C8α−オレフィンおよび約0.00001〜約15モル%の式(I)のオレフ
ィン系重合性ヒンダードアミン光安定剤
を含み、このヒンダードアミン光安定剤はHALSコモノマーとも呼ばれる。特
に、オレフィンとして、プロピレンを用いるか、または、プロピレンがオレフィ
ンの少なくとも50モル%を占める、プロピレンと他のC2〜C8オレフィンとの
混合物を用いることが好ましい。好ましいHALSコモノマーは、アルケニル基
が基の遊離末端に不飽和を有する6〜14個の炭素原子を有する1−アルケニル
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンであろう。特に、1−(10−ウン
デセニル)2,2,6,6−テトラメチルピペリジンである1−10UTMPを
用いることは好ましい。
コポリマーは、それ自体で成形および他の通常のポリオレフィン用途のために
用いてよく、さらに、ホスト樹脂、好ましくは溶融状態の好ましくはポリオレフ
ィンと、好ましくは溶融状態でブレンドされてもよい。適切なホスト樹脂は、プ
ロピレンのホモポリマー並びにプロピレンと他の低級α−オレフィンとのコポリ
マーおよびターポリマー、例えば、プロピレンとエチレンとのランダムコポリマ
ー、プロピレンと、エチレンと別の低級α−オレフィンとのランダムコポリマー
、並びに、リアクターブレンドがプロピレンホモポリマーの連続相中に分散した
エチレン−プロピレンコポリマーから製造されうる「インパクトコポリマー」を
含む。ブレンディングおよび配合は一軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出
機、ブラベンダータイプミキサー等の中において行うことができる。実施者の特
定の目的に最適なように、粉末、エマルジョン、マスターバッチ中において予備
混合が行われてよい。本発明は、ホスト樹脂の熱崩壊または光崩壊を抑制するた
めに有効な量で本発明のコポリマーを含み、そしてブレンドされた、本発明のコ
ポリマーとホスト樹脂とのブレンドを含む。実施者は、最終のブレンド1グラム
当たりに式(I)を基礎とするHALSコモノマー単位を、好ましくは少なくと
も10-7モル、好ましくは10-4モル以下で提供するようにコポリマーの望まし
い濃度を選択することができ、それにより、フェノール系酸化防止剤とともに用
いたときに負の相乗効果を示すことなく、良好な光安定化および熱安定化を達成
することができる。
本発明のコポリマーおよびこのコポリマーを含む組成物は、成形材料、テープ
、フィルム、モノフィラメント、マルチフィラメント、布帛、不織布、コーティ
ング材料等のような広い範囲の用途において用いることができる。特に、それら
は医療用途、例えば、シリンジおよび不織布、または、開放空気中において用い
られる用途、例えば、ネット、保護フィルムおよび自動車バンパーに適している
。
発明の詳細な説明
本発明は、上記式(I)のヒンダード第三級アミンであって、モノマーである
ピペリジンを用いて、低級α−オレフィン、または低級α−オレフィンの混合物
、好ましくはプロピレンのみと共重合させる。好ましくは、HALS含有モノマ
ーは1−位においてω−アルケニル基を有し、それは5〜14個の炭素原子を含
む。好ましいモノマーである1−(10−ウンデセニル)−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジンを実験室で製造するための便利な方法を下記に示した。
1−(10−ウンデセニル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの調製
2459gのN−メチルピロリジノンおよび1013gの2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジンを、大気圧において、不活性雰囲気下において攪拌し、そ
して加熱した。粒状ヨウ化カリウム(527g)を45分間にわたって徐々に加
えた。112℃のスラリー
温度において、11−ブロモ−1−ウンデセン(647g)を加えた。温度を1
5分以内に120℃に上げ、120〜135℃に3時間維持し、そして100〜
120℃に4時間維持した。スラリーを室温に冷却し、NaOH水溶液とヘキサ
ンとで分け、2つの均質な液体層ができた。上層の有機層を分離し、大気圧より
低い圧力において蒸留し、ヘキサンおよびテトラメチルピペリジン(TMP)を
含む揮発性混合物を除去した。ヘキサンおよびTMPの除去の後に残った部分を
155〜164℃/3mmHgで蒸留し、704gの1−(10−ウンデセニル
)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(GCにより98%純度)を無色
の液体として得た。NMR、GC−MSおよび高精度MSにより構造を特定した
。
例1
ベンチスケールの加圧反応器を用いたプロピレン/1−(10−ウンデセニル)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンコポリマーの調製
プロピレンパージ下で1ガロンのステンレススチール反応器に550mlのヘ
キサン、900mlの1−(10−ウンデセニル)テトラメチルピペリジン(1
−10UTMP)、25mlの、ヘキサン中の10wt%トリエチルアルミニウ
ム(TEA)溶液、4mlのジフェニルジメトキシシラン(DPMS)および、
1800mgの、塩化マグネシウム上に担持された四塩化チタン触媒を加えた。
この混合物を25℃でプロピレン雰囲気下で15psigで15分間保持した。
反応器をベントして、ヘキサン中25wt%TEA225mLを加えた。プロピ
レンによる短いパージの後に、密閉した容器の中に241ml(STP条件)の
水素を加え、そしてプロピレンのフィードを開始した。温度は75℃に上がり、
そして圧力は
50psigに上がった。この温度および圧力で5時間経過後、重合を止めた。
生成物のコポリマーを分離し、イソプロパノールで洗浄し、そして乾燥した。収
量は800gであり、生成物のコポリマーのメルトフローインデックスは91.
5であった。13C−NMR分析は、このコポリマーが4.2モル%の1−10U
TMP単位を含むことを示した。
例2〜4
大気圧下でのプロピレン/1−(10−ウンデセニル)−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンコポリマーの調製
例1と同一の担持された四塩化チタン触媒を用い、プロピレンを連続フィード
し、大気圧下において、ガラス容器を用いて、n−ヘプタン中において共重合を
同様に行った。装填物および結果を下記の表1に示す。
表1
例2 例3 例4
n−ヘプタン(ml) 29 30 25
1−10UTMP(g) 0.93 1.86 4.65
TEA 25wt%(ml) 5.0 5.0 5.0
DPMS(μl) 51 51 47
触媒(mg) 42 42 47
重合時間* (h) 0.25 1.0 0.25
収量 (g) 2.9 6.6 2.5
コモノマー** (モル%) 0.16 0.32 2.19
*重合温度:50℃
**13C−NMRにより決定した、モル%としてのコポリマー中のコモノマー含
有率
例5および6
プロピレン/1−(4−ペンテニル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ンコポリマーの調製
上記のガラス容器の手順に従って、プロピレンおよび1−(4−ペンテニル)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(1−4PTMP)を共重合させた
。実験を50℃で1気圧の圧力で2時間行った。特定の条件および結果を表2に
示す。
表2
例5 例6
n−ヘプタン(ml) 100 0
1−4PTMP(g) 20.93 30.35
TEA 25wt%(ml) 7.0 5.0
DPMS(μl) 106 55
触媒(mg) 76 196
重合時間* (h) 2.0 2.0
収量 (g) 15.4 14.73
コモノマー** (モル%) 微量 0.64
*重合温度:50℃
**13C−NMRにより決定した、モル%としてのコポリマー中のコモノマー含
有率
比較例1
上記のガラス容器の手順に従って、1−(アリル)−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジンとプロピレンとを共重合させる7つの異なる試みを種々の比率
のプロピレン対コモノマー、種々の比率のTEA補助触媒対コモノマーで行った
が、成功しなかった。ポリマーは得られたが、このポリマーはHALSコモノマ
ーを含んでいなかった。
比較例2
上記のガラス容器の手順に従って、4−アセトキシ−1−(10−ウンデセニ
ル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとプロピレンとを共重合させる
幾つかの試みは成功しなかった。
熱安定性および光安定性試験(ブラベンダー混合)
本発明の好ましいコポリマーを3種の他のポリマー組成物と比較する試験にお
いて本発明のコポリマーの光安定性および熱安定性について示した。下記の表3
において、0.1wt%のIrganox 1010および0.05%のステア
リン酸カルシウムを含むポリプロピレンホモポリマー(Mitsubishi
Chemical;MFR=1)を対照試料および組成物2、3および4のため
に用いた。Irganox 1010は2,2−ビス〔〔3−〔3,5−ビス(
1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル〕−1−オキソプロポキシ
〕メチル〕−1,3−プロパンジイル−3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル
)−4−ヒドロキシベンゼンプロパノエートである。組成物2は上記の通りに製
造した本発明のコポリマー(例1)を0.68%含んだ。組成物3は0.2部の
Tinuvin 770を含み、それはビス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジニル)セバケートの式を有する市販のHALS化合物である。組成
物4は0.22部のTinuvin 622を含み、それは「4−ヒドロキシ−
2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールを含むジメチルスク
シネートポリマー」であると製造者が記載しているものである。試料2のピペリ
ジン基の含有率は5.4×10-6モル/gポリマーであると計算された。一方、
試料3および4は8.3×10-6モル/gポリマー試料であった。試料は180
℃においてブラベンダータイプのミキサー中で調製され、そして230℃で0.
5mmの厚さのフィルムに圧縮成形された。組成物の熱安定性を評価するために
、曲げた
ときのクラッキングにより示される熱崩壊を示すまで、一連の試料フィルムを1
50℃に維持した。クラッキングを起こすのに経過した時間を表3に示し、熱安
定性の指標とした。本発明のコポリマーはフェノール系酸化防止剤と負の相乗効
果を示さないが、市販のHALSは熱安定性をかなり低下させ、負の相乗効果を
示したことが明らかである。この表において、80℃でWeather−O−M
eterにおいてキセノンアークに試料フィルムを暴露することにより耐候性を
試験した。ここでも、曲げたときに成形体にクラッキングが生じるまでの時間を
表3において耐候性の指標として示した。このデータは、本発明のコポリマーが
光安定剤として優れた性能であり、市販のHALSよりも有意に良好であること
を明らかに示す。
表3−熱安定性および耐候性試料 ヒンダードアミン 濃度 熱安定性 耐候性
対照 − − 667時間 200時間
2 例1のコポリマー 0.68% 667 680
3 Tinuvin 770 0.20% 277 560
4 Tinuvin 622 0.22% 308 500
熱安定性および耐候性試験(押出成形試料)
本発明のポリマーの熱安定性および光安定性は、本発明のコポリマーを6種の
他のポリマー組成物と比較した試験において更に示された。結果を表4に示す。
表4において、対照は上記の試験のように、0.1%のIrganox 101
0および0.05%のステアリン酸カルシウムを含むプロピレンホモポリマー(
Mitsubishi Chemical MFR=1)であった。その他の試
料は対照材料に、示した添加剤を加えることにより調製された。本発明の好まし
いコモノマーである1−10UTMPは、比較におい
て、試料7として未重合状態でも用いた。表に示した添加レベルは、試料2を除
く全ての試料において、約8.3×10-6モル/gポリマー試料を提供するよう
に設定され、試料2は他の試料の約2/3のHALS単位を提供する量である5
.4×10-6モル/gポリマーで、例1のコポリマーを含んだ。230℃におい
て一軸スクリュー押出機を用いてポリプロピレンを添加剤と混合し、そして試料
を0.5mmの厚さにプレスした。熱崩壊試験のために試料を150℃に維持し
、曲げたときにクラックを生じる時間、または、チョーキングを発現する時間と
して示した。耐候性試験のために、曲げたときにクラッキングを起こすまで、試
料をWeather−O−Meterにおいて80℃でキセノンランプからの光
に暴露した。
表4試料 ヒンダードアミン 濃度 熱安定性 耐候性
対照 − − 577時間 160時間
2 例1のコポリマー 0.68% 692 840
3 Tinuvin 770 0.20% 473 740
4 Tinuvin 622 0.22% 345 640
5 Sanol LS 765# 0.21% 475 720
6 Chimassorb 944* 0.25% 321 640
7 1-10UTMP 0.24% 554 640
*Chimassorb 944はポリ〔〔6−〔(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−
アミノ〕−s−トリアジン−2,4−ジイル〕〔2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)イミノ〕〕である。
#Sanol LS 765はデカン二酸ビス〔1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−1,4−ピペリジニル)エステルである。
本発明のコポリマーは耐候性および熱安定性の両方において非常に有効であり
、および/またはブレンド中においてホスト樹脂の熱崩壊および/または光崩壊
を抑制するのに非常に有効であることが判るであろう。本発明のコポリマーは、
より高い当量の従来のHALSを含むポリマー組成物よりも良好であり、また、
1.5倍の量の未重合の1−10UTMPを含むポリマー組成物よりも良好であ
った。更に、本発明のコポリマーはフェノール系酸化防止剤とともに負の相乗効
果の兆候を全く示さない。更に、表5に示すように、活性HALS成分のブリー
ディングについての試料2および3との比較を行った。表は、40時間および2
00時間のWeather−O−Meter中での暴露後の曇り値の増加を示す
。曇り値はJIS(日本工業規格)K−7105の方法により測定した。ブリー
ディングがあったか、またはなかったかは、目で見てまたは顕微鏡で決定し、こ
れについても表に入れた。
表5試料 Δ曇り値(0−40時間) Δ曇り値(0−200時間)
2 7.4;ブリーディングなし 7.5;ブリーディングなし
3 9;ブリーディングあり 15.5;ブリーディングあり
上記の例1において製造した本発明のコポリマーを添加剤として含む試料2は
実質的にブリーディングが実質的になく、一方、市販のHALSを含む試料3は
たった40時間の後にブリーディングを示し、そしてそれはその後に、外観の悪
化および曇り値の増加を伴って増加した。
更に、耐候性試験および熱安定性試験の前と600時間のそれらの試験の後に
、SugaSC−3カラーテスターを用いて、表4の試料2および試料6の黄変
指数(YI)を5mmφのビーム反射法
により測定した。増加を表6に示す。
表6
試料 ΔYI(0-600時間 ΔYI(0-600時間
耐候性試験) 熱安定性試験)
2 −0.4 +3.3
6 +0.06 +34.7
結果は、本発明のコポリマーは熱崩壊および光崩壊に対する機械的性質を保持
するだけでなく、低い黄変指数をも保持することを示す。
このように、本発明の新規のコポリマーはフェノール系酸化防止剤の存在下に
おいて、高い光安定性および高い熱安定性を有することが判る。更に、その効果
は、さらにより多量の従来のHALS化合物よりも高い。本発明のコポリマーは
それ自体で用いられても、または他のポリマーおよび樹脂、特にポリプロピレン
とブレンドされてもよい。本発明のコポリマーは従来のHALS添加剤とは異な
り、ブリードまたはマイグレーションを起こさないであろう。
コポリマーはそれ自体で用いられても、または、ホストポリオレフィンもしく
は他の樹脂とブレンドされてもよいが、HALS含有部分は実用上有効な量で存
在すべきであり、即ち、1グラムのポリマー当たりに少なくとも10-7モルであ
り、10-4モル以下である。適切なホストポリオレフィンはプロピレンホモポリ
マー、コポリマー(主にプロピレンを含み、即ち、少なくとも50モル%のプロ
ピレンを含む)およびターポリマーを含む。上記に示したように、プロピレンの
コポリマーおよびターポリマーは他のαオレフィンとのランダムコポリマーおよ
び「インパクト」コポリマーを含む。
本発明は、ポリオレフィン中に重合したコモノマーとしてHAL
S含有コモノマー、特に1−(10−ウンデセニル)−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジンを使用することを考慮したものであり、低級α−オレフィンは
2〜8個の炭素原子を含み、4−メチル−1−ペンテンのような枝分かれ低級α
−オレフィンを含む。このように、用語「低級α−オレフィン」とは2〜8個の
炭素原子を有する枝分かれおよび非枝分かれα−オレフィンを含むことが意図さ
れる。プロピレンとの共重合は好ましい。従来から、プロピレンホモポリマーは
市販製品を製造するために用いられているが、他の熱可塑性樹脂、特に、主に(
少なくとも50%の)プロピレンを含むコポリマーも用いられてよい。本発明の
コポリマーは、このようなホモポリマーおよびコポリマーの代わりに直接使用さ
れてよい。本発明の新規のコポリマーは、ポリオレフィンのための他の一般的な
添加剤、例えば、ヒンダードフェノール、UV吸収剤、ヒドロキシベンゾフェノ
ン、ベンゾトリアゾール、ホスフィットおよび他のヒンダードアミンと相溶性で
あり、そしてそれらとともに用いられてよい。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
//(C08L 23/10 C07D 211/14
23:14)
C07D 211/14
(72)発明者 ムルハール,スティーブ
アメリカ合衆国,ペンシルバニア 15146,
モンロービレ,ハーバード ロード 915
(72)発明者 ウイットビー,エドムンド ピー.ザサー
ド
アメリカ合衆国,ペンシルバニア 15090,
ウェックスフォード,ハイビュウ サーク
ル 293
(72)発明者 オオニシ,アキヨシ
三重県津市三重町555―4
(72)発明者 テラウチ,モトコ
三重県四日市市小古曽4―5―140
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.1種以上の低級α−オレフィンと、下記式の複素環式化合物とのコポリマ ー、 (式中、各R1はメチル基およびエチル基から選ばれ、各R2はメチル基およびエ チル基から選ばれ、各R4は水素またはメチルであり、R3は水素、1〜8個の炭 素原子を有するアルキル基、アリール基およびアラルキル基から選ばれ、(X) は2〜20個の炭素原子を含む二価のヒドロカルビル部分であり、そして残りの 3、4および5−位はHである)。 2.α−オレフィンは少なくとも50モル%のプロピレンを含む、請求項1記 載のコポリマー。 3.(X)は(CH2)nであり、nは2〜11の整数である、請求項1記載の コポリマー。 4.プロピレンおよび1−(10−ウンデセニル)−2,2,6,6−テトラ メチルピペリジンを含む、請求項1記載のコポリマー。 5.約99.99999〜85モル%のプロピレンおよび0.00001〜1 5モル%の前記複素環式化合物を含む、請求項1記載のコポリマー。 6.R1およびR2は全てメチル基であり、R3はHであり、各R4はHである、 請求項1記載のコポリマー。 7.85〜99.99999モル%のプロピレンおよび0.00 001〜15モル%の下記式のピペリジンを含むコポリマー、 (式中、nは3〜12の整数である)。 8.(a)主にプロピレンである低級α−オレフィンポリマーおよび(b)請 求項1のコポリマーを含む樹脂ブレンドであって、前記樹脂ブレンドは前記樹脂 ブレンド1グラム当たりに少なくとも約10-7モルの前記複素環式化合物を含む 、樹脂ブレンド。 9.プロピレンを主に含むポリマーおよび請求項1記載のコポリマーを含む、 樹脂ブレンド。 10.(a)プロピレンと1−(ω−アルケニル)−2,2,6,6−テトラ メチルピペリジンとのコポリマー、および(b)プロピレンのホモポリマーを含 む樹脂ブレンド。 11.(a)プロピレンを主に含むポリマー、および(b)プロピレンと1− (ω−アルケニル)−2,2,6,6−テトラアルキルピペリジンとのコポリマ ーを含む樹脂ブレンドであって、ω−アルケニル基は5〜23個の炭素原子を有 し、そしてテトラアルキルピペリジンの2−位および6−位のアルキル基は1個 または2個の炭素原子を有し、前記1−アルケニル−テトラアルキルピペリジン 単位は前記樹脂ブレンド1グラム当たりに約10-7モル〜10-4モルで含まれる 、樹脂ブレンド。 12.ω−アルケニル基はCH2=CH(CH2)nであり、そしてnは3〜1 2である、請求項11記載の樹脂ブレンド。 13.前記コポリマーは、(a)85モル%〜99.99999モル%のプロ ピレンおよび(b)0.00001モル%〜15モル %の1−(10−ウンデセニル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを 含む、請求項11記載の樹脂ブレンド。 14.1−(ω−アルケニル)−2,2,6,6−テトラアルキルピペリジン であって、ω−アルケニル基が6〜12個の炭素原子を有し、そしてピペリジン の2−位および6−位のアルキル基が1〜2個の炭素原子を有するものをコモノ マーとして含むコポリマーを含む樹脂から光安定性製品を射出成形することを含 む、前記光安定性製品を製造するための方法。 15.前記コモノマーは1−(10−ウンデセニル)−2,2,6,6−テト ラメチルピペリジンである、請求項14記載の方法。 16.前記製品はシリンジである、請求項14記載の方法。 17.前記樹脂はプロピレンを主に含む、請求項14記載の方法。 18.光により生じる崩壊に対して耐性である、請求項14記載の方法により 製造された、滅菌シリンジ。 19.請求項11記載の樹脂ブレンドを含む、光に対して安定化された製品。 20.低級オレフィンと、1−(ω−アルケニル)−2,2,6,6−テトラ アルキルピペリジンとのコポリマーを含む合成樹脂から製造された製品であって 、アルケニル基は6〜12個の炭素原子を有し、そして2−位および6−位にあ るアルキル基は1〜2個の炭素原子を有し、前記コポリマーは前記製品を熱に対 して安定にする量で含まれる、製品。 21.前記製品は射出成形されたシリンジである、請求項20記載の製品。 22.前記テトラアルキルピペリジンは1−(10−ウンデセニル)−2,2 ,6,6−テトラメチルピペリジンである、請求項2 0記載の製品。 23.前記合成樹脂はポリプロピレンを含む、請求項20記載の製品。 24.前記低級オレフィンはプロピレンを含む、請求項20記載の製品。
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