JP2000512987A - 植物の病気の治療方法 - Google Patents

植物の病気の治療方法

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Abstract

(57)【要約】 植物病に罹っている植物に、オキシフルビン酸を活性治療剤として含有する物質または組成物を有効量用いる工程を含む植物病の治療方法。

Description

【発明の詳細な説明】 植物の病気の治療方法 本発明は、植物の病気の治療に関する。特に、植物の病気の治療方法、植物の 病気の治療用物質または組成物の製造方法、植物の病気の治療用物質または組成 物、植物の病気の治療用物質または組成物の使用、植物の病気を治療するための 治療剤を製造するための物質または組成物の使用、植物の病気の予防方法、植物 に肥料を与える方法、植物肥料用物質または組成物の製造方法、植物肥料用物質 または組成物、植物肥料用物質または組成物の使用、及び植物肥料を製造するた めの物質または組成物の使用に関する。 本発明の第一の態様によれば、病気に罹っている植物に、活性治療剤としてオ キシフルビン酸(oxi-fulvica cid)を含む物質または組成物を有効量用いる工程 を含む、植物の病気の治療方法が提供される。 オキシフルビン酸は、有機酸を含む混合物であり、エネルコム社〔Enerkom(P roprietary)Limited〕から入手できる。その製造方法は、「フルビン酸」(”fl uvica cids”)と題する米国特許第4,912,256号に記載されている。一般に、オキ シフルビン酸は、24〜25%程度の濃縮物として供給されている。この明細書 の他の部分では、この濃縮物を単に「オキシフルビン酸」と言うことにする。す なわち、例えば、3%のオキシフルビン酸溶液とは、100g当たりに前記濃縮 物を3mlまたは3g含有する溶液を指す。 植物の病気(植物病)は、葉の病気でも根の病気のいずれでもよい。このよう な植物病としては、例えば、小麦、大麦、オート麦、ライ麦、トウモロコシのよ うな穀粒植物の根の病気、ライグラスあるいはウシノグサ類植物のような草本類 の根の病気、ジャガイモ、豆、落花生、トマト、ムラサキウマゴヤシあるいはア ルファルファのような植物の根の病 気が挙げられる。この種の根の病気の例としては、フィトフトラ(phytophthora) 疫病、フハイカビ(Pythium)による腐れ病、パナマ病及びマレラーン(malelaan) 病が挙げられる。あるいは、ストレプトミセス・スカビエスによる褐色腐敗病、 レセトニア・ソラニ(Resetonia solani)、発育終期の斑点病(Late Blight)、細 菌性癌、発育初期の斑点病(Early Blight)、細菌性立ち枯れ病、エルウィニア(E rwinia)、豆類の褐色サビ病、うどんこ病(powdery mildew)、べと病(downy mild ew)のような病気も含まれる。エルウィニアは、ジャガイモの乾燥腐敗病(dry ro t)、すなわちジャガイモの塊茎病を引き起こす病原菌である。しかし、本発明は これらの病気に限定されると解すべきではなく、他の植物病、例えば、植物の葉 や根において真菌、細菌、ウイルスその他の病原菌によって引き起こされる病気 の治療方法としても用いることができる。 このように、植物は、小麦、大麦、オート麦、ライ麦、トウモロコシ、ライグ ラス、ウシノグサ類植物、ジャガイモ、豆、落花生、トマト、ムラサキウマゴヤ シ及びアルファルファから選択されるものでよいし、病気は、フィトフトラ疫病 、フハイカビによる腐れ病、パナマ病及びマレラーン病、樹木の根の病気、スト レプトミセス・スカビエスによる褐色腐敗病、レセトニア・ソラニ、発育終期の 斑点病(Late Blight)、細菌性癌、発育初期の斑点病(Early Blight)、細菌性立 ち枯れ病、エルウィニア、豆類の褐色サビ病、うどんこ病、べと病から選択され るものでよい。 本発明の物質または組成物は、担体を含んでもよい。担体は、水性担体でもよ い。あるいは、担体として液体肥料を用いてもよい。特に、液体肥料としては、 液体肥料材料、及び、同じく本願出願人の出願に係る南アフリカ特許出願96/547 7号(その内容は参考として本明細書に組み込まれている)に記載されたタイプ の液体肥料ブレンドから選択してもよい。すなわち、本発明の物質または組成物 は、オキシフルビン酸(必要に応じて他の成分を含んでもよい)の水溶液でもよ いし、オキシフル ビン酸(必要に応じて他の成分を含んでもよい)を含む液体肥料溶液でもよい。 このように、本明細書において「液体肥料溶液」とは、オキシフルビン酸と液体 肥料材料または南アフリカ特許出願96/5477号に記載されたタイプの液体肥料配 合物と(必要に応じて加えられる他の成分)の混合物または溶液を指す。 本発明の物質または組成物におけるオキシフルビン酸の濃度は、約0.2%〜約8 .0%(m/v)でよい。 すなわち、本発明の水溶液または液体肥料溶液は、オキシフルビン酸を約0.2 〜8.0%(m/v)、好ましくは、約0.5〜6.0%(m/v)、より好ましくは約1.5〜5.0%( m/v)含むものでよい。 本発明の方法は、オキシフルビン酸を水、例えば、植物に与える水(灌水)に 溶かして水溶液を形成する工程を含み得る。また、本発明の方法は、さらに、オ キシフルビン酸の水溶液を液体肥料と混合して液体肥料溶液を形成する工程を含 んでもよい。もっとも、当然ながら、予め液体肥料と混合する前からオキシフル ビン酸を水に溶かしておく必要はなく、未溶解の状態で液体肥料に添加し、ある いは液体肥料の製造プロセスにおいてこれに組み入れてもよい。本発明の方法は 、さらに、このような水溶液または液体肥料溶液を植物周辺の地面に用いるか、 あるいは、背嚢式散布器または同様な散布手段により植物自体に散布する工程を 含んでもよい。 すなわち、本発明の物質または組成物を植物に用いるに際しては、本発明の物 質または組成物を植物周辺の地面に用いる工程、及び、これを植物自体に散布す る工程から選択される工程のいずれを含んでもよい。 出願人は、オキシフルビン酸を液体肥料溶液に含有させることにより、液体肥 料溶液中の細菌やウイルス、真菌その他の病原菌を死滅させ、あるいは、その量 を実質的に減少させることを見出した。特に、オキシフルビン酸は、液体肥料溶 液中に含まれ植物病を引き起こす細菌やウイルス、真菌その他の病原菌を死滅さ せ、あるいは、その量を実質的に減少 させる。また、液体肥料溶液を用いて土壌または植物に施肥した場合に、オキシ フルビン酸は、土壌中及び植物体上の細菌やウイルス、真菌その他の病原菌を死 滅させ、その量を減少させる。このように、本発明の液体肥料溶液は、植物に栄 養分を供給するとともに、植物病の予防剤及び/または治療剤としても機能する 。 以下、植物病治療におけるオキシフルビン酸水溶液の使用例を示す。 例えば、柑橘類の樹木におけるフィトフトラ疫病または同様の根の病気の場合 、本発明の方法は、オキシフルビン酸を溶液中の濃度が約0.5〜6%(m/v)となる ように十分量の水に溶解し、この溶液を、柑橘類樹木のドリップエリアにランニ ングメートル当たり約5リットルの割合で用いる工程を含んで行なうことができ る。次いで、水をやって溶液を土壌中に流し込めばよい。ドリップエリアの土壌 は予め湿らせておくことが好ましく、感染した植物は1ヶ月ごとに治療される。 なお、「ドリップエリア」とは、樹体の下の地面を意味する。また、「ランニ ングメートル」とは、樹木の周囲に環状に広がる1メートル幅の領域を意味する 。 また、アボカドの木におけるフィトフトラ疫病あるいは同様な根の病気の場合 、本発明の方法はオキシフルビン酸を溶液中の濃度が約4%(m/v)となるよう に十分量の水に溶解し、この溶液を、アボカド樹のドリップエリアに、圃場容水 量でランニングメートル当たり約10リットルの割合で用いる工程を含んで行な うことができる。ドリップエリアへの適用後、直ちに水をやって溶液を土壌中に 流し込めばよい。土壌は15mmの水で予め湿らせておくことが好ましく、感染 した植物の治療は、一般的には、灌水方法に応じて1週間あるいは1ヶ月ごとに 行われる。 バナナの木におけるパナマ病あるいは同様の根の病気の場合、本発明の方法は 、オキシフルビン酸を、(土壌中の粘土の量にもよるが)溶液中の濃度が約0.5 〜6%(m/v)となるように十分量の水に溶解し、この 溶液を、バナナ樹のマットにマット当たり約5リットルの割合で用いる工程を含 んで行なうことができる。次いで、上述のように水をやって溶液を土壌中に流し 込めばよい。土壌は一般的には30mmの水で予め湿らせておくことが好ましく 、適用の頻度は、灌水方法に依存する。 なお、マットは、バナナ樹の樹下の領域を意味し、例えば、柑橘類樹木または アボカド樹のドリップエリアに相当する。 グアバの木におけるマレラーン(malelaan)病の場合、本発明の方法は、溶液中 の濃度が約0.5〜6%(m/v)となるようにオキシフルビン酸を十分量の水に溶解し 、この溶液を、グアバ樹のドリップエリアにランニングメートル当たり約5リッ トルの割合で用いる工程を含んで行なうことができる。次いで、アボカド樹につ いて述べたように水をやって溶液を土壌中に流し込めばよい。 ジャガイモまたはトマトにおけるジャガイモ疫病すなわちフィトフトラ・イン フェスタンス(Phytophthora infestans)の場合、本発明の方法は、濃度が6%(m /v)のオキシフルビン酸水溶液を4週間ごとに予防散布液として空中散布または トラクターによる散布手段によりヘクタール(Ha)当たり0.5〜2.0リットル用いる 工程を含んで行なうことができる。 豆類植物における褐色サビ病の場合、本発明の方法は、濃度が0.5%(m/v)のオ キシフルビン酸水溶液をHa当たり2リットルの割合で豆類植物に用いる工程を 含んで行なうことができる。一般的には、成育シーズン当たり2〜4回の適用で 十分である。 以下の例は、液体肥料溶液を肥料及び植物病治療剤として用いた例である。 柑橘類またはアボカドの幼木を植栽する場所で、根の病気を予防するためには 、本発明の方法は、植物を植える前の土壌と上述の液体肥料溶液を混合する工程 を含んで行なうことができる(例えば、柑橘類樹木の場合は約500g、アボカ ドの木の場合は約200g)。 果実の実ったアボカドの木の場合、0.5〜6.0%のオキシフルビン酸 を含有する肥料を用いる。肥料は、供給者により推奨される量及び頻度で用いる 。 本発明の方法は、上記に代えて、あるいは、上記に加え、樹木を定着させる間 、その周辺の土壌をランニングメーター当たり約500gの液体肥料溶液で約2 年に亘って4ヶ月ごとに処理する工程を含んで行なうことができる。 液体肥料溶液は、ジャガイモ、トマト、落花生、豆その他の野菜のような換金 作物の病気を抑制制御するのに用いてもよい。 例えば、ジャガイモのストレプトミセス・スカビエス(Streptomyces Scabies) による褐色腐食病を抑制制御するには、液体肥料溶液は、栽培密度に応じてHa 当たり約800〜2000kgの割合で畑のうねに用いればよい。 乾燥地におけるジャガイモの場合、本発明の方法は、液体肥料溶液をHa当た り80kgの割合で用いた後、濃度が約6%(m/v)のオキシフルビン酸水溶液を4 〜6週間ごとに、Ha当たり約100リットルの割合でトラクターブームスプレ ーのような手段する工程を含んで行なうことができる。あるいは、ジャガイモに 与える灌水を経由して用いてもよい。 また、本発明の別の態様によれば、オキシフルビン酸を適当な担体と組み合わ せる工程を含む植物病治療用物質または組成物の製造方法が提供される。 担体は水性担体でよいが、あるいは、液体肥料でもよい。液体肥料は、液体肥 料材料及び南アフリカ特許出願96/5477号に記載されたタイプの液体肥料ブレン ドから選択してもよい。 従って、本発明の方法は、オキシフルビン酸を水に溶かして水溶液を形成する か、オキシフルビン酸を肥料材料と組み合わせる工程を含んで行なうことができ る。肥料材料は、前述の液体肥料でもよい。当然ながら、オキシフルビン酸は、 いずれの液体肥料と組み合わせてもよく、これは、化学肥料(すなわち無機肥料 )、有機肥料もしくは肥料ブレンド または植物の成長を改善するのに用いられる植物栄養剤のいずれかを問わない。 また、本発明は、前述の方法で製造される植物病治療用の物質または組成物に も及ぶ。 本発明のさらにまた別の態様によれば、活性治療剤としてオキシフルビン酸を 含有する植物病治療用の物質または組成物が提供される。 このような物質または組成物は前述したようなものでよい。 また、本発明の別の態様によれば、活性治療剤としてオキシフルビン酸を含有 する植物病治療用の物質または組成物の使用が提供される。このような物質また は組成物は前述したようなものでよい。 また、本発明の別の態様によれば、植物病を治療するための治療剤製造用物質 または組成物であって、活性治療剤としてオキシフルビン酸を含有する物質また は組成物の使用が提供される。 本発明は、植物に対し直接に、あるいは植物周辺の土壌に、活性治療剤として オキシフルビン酸を含有する物質または組成物を用いる工程のいずれかを含む植 物病を処置するための予防方法に及ぶ。 このような物質または組成物は前述したようなものでよい。 さらに本発明の別の態様によれば、オキシフルビン酸を含有する肥料を植物に 用いる工程を含む植物への施肥方法が提供される。 肥料は前述したような液体肥料でよい。 また、本発明の別の態様によれば、オキシフルビン酸と肥料を組み合わせる工 程を含む、植物に栄養を与えるための物質または組成物の製造方法が提供される 。 肥料は前述したような液体肥料でよい。 また、本発明の別の態様によれば、肥料とオキシフルビン酸とを含む、植物に 栄養を与えるための物質または組成物が提供される。 さらにまた、本発明の別の態様によれば、肥料とオキシフルビン酸とを含む、 植物に栄養を与えるための物質または組成物の使用が提供され る。 肥料は前述したような液体肥料でよい。 また、本発明の別の態様によれば、肥料材料とオキシフルビン酸とを含む、植 物に栄養を与えるための肥料製造用物質または組成物の使用が提供される。 以下、実施例及び添付図面を参照し、具体例を通して本発明を説明する。 なお、ここで、図1は、エルウィニアをオキシフルビン酸で処置した場合にお ける、コロニー形成単位数(対数値)対時間の対数グラフを示す。 図2は、ストレプトミセス・スカビエスをオキシフルビン酸で処置した場合に おける、コロニー形成単位数対時間のグラフを示す。 図3は、細菌性立ち枯れ病Biovar3をオキシフルビン酸で処置した場合におけ る、コロニー形成単位数(対数値)対時間のグラフを示す。 図4は、細菌性立ち枯れ病Biovar2をオキシフルビン酸で処置した場合におけ る、コロニー形成単位数(対数値)対時間のグラフを示す。 また、以下の例において、「オキシフルビン酸」は、文脈から別義である旨が 明らかでない限り、上述の通り、およそ24〜25%濃縮物を指す。実施例1:柑橘類樹木のフィトフトラ疫病の治療 柑橘類樹木におけるフィトフトラ疫病を治療するため、オキシフルビン酸を水 に溶解し、濃度5〜6%(m/v)の水溶液を調製した。樹木のドリップエリアを予 め湿らせておき、前記水溶液を、ランニングメートル当たり5リットルの割合で ドリップエリアに与えた。次いで、灌水してこの溶液を土壌中に洗い流し込む。 この治療を1週間ごとに行なった。実施例2:アボカドの木のフィトフトラ疫病の治療 アボカドの木におけるフィトフトラ疫病を治療するため、オキシフルビン酸を 水に溶解し、濃度4%(m/v)の水溶液を調製した。樹木のドリップエリアを15 mmの水で予め湿らせておき、前記水溶液を圃場容量において、ランニングメー トル当たり10リットルの割合でドリップエリアに用いた。ドリップエリアへの 適用後直ちに灌水してこの溶液を土壌中に洗い流し込む。この治療を1週間ごと に行なった。実施例3:バナナの木におけるパナマ病の治療 バナナの木におけるパナマ病を治療するため、オキシフルビン酸を水に溶解し 、土壌中の粘土の量に応じて溶液中の濃度が0.5〜6.0%(m/v)となるように水溶 液を調製した。マットを30mmの水で予め湿らせ、バナナの木のマットにマッ ト当たり5リットルの量の溶液を用いた。次いで、灌水して溶液を土壌中に洗い 流し込んだ実施例4:グアバの木におけるマレラーン病の治療 グアバの木におけるマレラーン病を治療するため、オキシフルビン酸を水に溶 解し、濃度約0.5〜6.0%(m/v)の水溶液を調製した。ドリップエリアを15mm の水で予め湿らせ、ランニングメートル当たり5リットルの割合でドリップエリ アに溶液を用い、次いで、灌水して溶液を土壌中に洗い流し込んだ。この治療を 1週間ごとに行なった。実施例5 〔5.1〕灌水中のフィトフトラ疫病菌及びフィシウム・ズースポレス(Phyth ium zoospores)に対するオキシフルビン酸の影響を評価するため、柑橘類葉片の ベイティングテクニック(baiting technique)を用いた。P.ニコチアネ(P.Nico tianae)に感染していることがわかっている土壌を製氷皿に入れた。 各仕切内には10gの土壌を入れた。0%、0.1%、0.5%、1.2%及び4%の オキシフルビン酸を含有する蒸留水をそれぞれ前記土壌に加えた。一方、柑橘類 の葉片を48時間、水に浮かべ、その後、これらを2種の選択培地、すなわち、 PARPとPARPH上に置いた。次いで、葉片を48〜96時間、培養条件下に置き、 この間に、フィトフトラ疫病菌及びフィシウムが成育している葉片の数を監視し た。 結果を表1に示す。 〔5.2〕同様の手順により上記の試験を繰り返した。結果を表2に示す。 表2からわかるように、濃度5ml/lでフィトフトラ疫病菌が死滅している 。 〔5.3〕さらに別の試験として、柑橘類の苗木製造業において通常用 いられるサンドバーク(sand-bark)成育培地にオキシフルビン酸を加えた。4週 間の間、フィトフトラ疫病菌を含む灌水を用いてこの培地にフィトフトラ疫病菌 を接種した。その後、ソイルドレンチ(soil drench)として40ml/lまたは 80ml/lのいずれかでオキシフルビン酸を加えた。さらに4週間フィトフト ラ疫病菌を含む灌水を加えた。化学薬剤の対照としてはリドミル(Ridomil)を用 い、ポット当たり2g用いた。追加的な治療処置として、後述の実施例7に記載 する3%のオキシフルビン酸をエキスも用いた。但し、この場合、樹木には、最 初の数週間はフィトフトラ疫病菌を含まない水を与え、次の4週間はフィトフト ラ疫病菌を含む水を与えた。 柑橘類葉片のベイティング・テクニックを用いた試験を開始した後、8週間経 過した時点で、この培地にフィトフトラ疫病菌が存在するかどうかを試験した。 結果を表3に示す。なお、この表において、オルガノキュアとは、オキシフルビ ン酸を指し、オルガノフローとはオキシフルビン酸を含む抽出液を指す。 表3からわかるように、リドミルでは97%であるが、オルガノキュアを用い た場合には、フィトフトラ疫病菌の存在は80%減少している。 また、オルガノフローを用いた場合はリドミルと同じ値である。実施例6 オキシフルビン酸のエルウィニア、ストレプトミセス・スカビエス、ラルスト ニア・ソラナセルム(Ralstonia solanacaenum)の細菌性立ち枯れ病菌Biovar3及 びラルストニア・ソラナセヌム(Ralstonia solanacaenum)の細菌性立ち枯れ病菌 Biovar2に対する効果を調べるためにin vitroの試験を行なった。それぞれ1m l当たり±106の細菌を含むアリコートをピペットで試験管に採り、それぞれ 、0.5%、1.0%、2.0%及び4.0%の濃度を有するオキシフルビン酸溶液を用いて 試験した。なお、1ml当たり±106の細菌を含み処理を行わないものを対照 として比較した。試料を0.5、2.5、10、15、30及び60分の間隔をおいて 異なる成育培地にプレートアウトした。コロニー形成単位(CFU)を測定し時間の 関数として対数プロットした。結果を図1、3及び4に示す。また、ストレプト ミセス・スカビエスについては、コロニー形成単位の数×105(CFU×105) を時間の関数としてプロットした。結果を図2に示す。 グラフ中において、「オルガノキュア」は、オキシフルビン酸の水溶液を指す 。この溶液は上述の通り約24%の濃度を有しており、図中に示すように希釈さ れている。図1からは、0.5%までのすべての濃度について、オキシフルビン酸 が30秒以内にエルウィニア菌を死滅させていることがわかる。また、図2から は、ストレプトミセス・スカビエスのコロニー形成単位数(×105)が60分 間で23×105から6.1×105に減少していることがわかる。また、図3及び 図4からは、図1の場合と同様に、0.5%までのすべての濃度について、30秒 以内で細菌性立ち枯れ病菌Biovar3及び細菌性立ち枯れ病菌Biovar2が死滅して いることがわかる。 なお、図中、CVPはクリスタル・バイオレット・ペクテートを、NA は栄養寒天を、TCZはテトラゾリウム・クロライド(細菌性立ち枯れ病病原菌 に対する半選択性培地)を指す。実施例7 抽出液を調製するために、鶏糞肥料(chicken manure)(1kg)を水(1.5リッ トル)に加え、混合物を撹拌しながら30分間、80℃に加熱した。得られた混 合物は、水相と不溶性物質とを含むが、これをサイクロンに通して不溶性部分を 混合物から分離した。水相は、さらにフィルタプレスに通して残っている懸濁物 質を除去した。 濾過した水相を約1リットルの体積まで濃縮して抽出液を製造した。この抽出 液は、炭素:窒素比が24:1であり、約35%(m/m)の固形分が溶解していた 。 また、これとは別に、上記混合物に水酸化カリウム(50g)を加えた。水酸 化カリウムを添加することにより当初の温度が約40℃まで上昇した。実施例8 肥料物質として硝酸カルシウムを含有する液体肥料材料を以下の手順にて製造 した。硝酸カルシウム(53g)を水(100ml)に溶解することにより濃度 53%(m/v)の硝酸カルシウム溶液を調製した。次いで、この溶液(100ml )を実施例7の抽出液(400ml)と混合した(すなわち、抽出液と硝酸カル シウム溶液との間の比率は1:4)。オキシフルビン酸(3ml)をこの混合物 に加え、得られた混合物を60℃に加熱し、24時間置いて肥料物質である硝酸 カルシウムを含有する液体肥料材料を製造した。 肥料物質として酢酸カルシウム(53g)及び同量の水、抽出液及びオキシフ ルビン酸を用いて実施例8の方法を繰り返すことにより、肥料物質である酢酸カ ルシウムを含有する液体肥料材料を製造した。 カルシウムを含有する液体肥料材料は、他の液体肥料材料(下記記載のように 製造する)とブレンドするか、または、他の栄養物質とブレンドし、肥料ブレン ド、すなわち、特定の作物の要求に適った肥料を形成することができる。あるい は、前記カルシウム含有液体肥料材料をそのまま、灌水システムを介してあるい は葉から与えることにより、カルシウム源として用いて、植物の成育期に発生す ることがあるカルシウム欠乏症(例えば葉の分析により検出される)を解消する ことができる。実施例9 肥料物質として硝酸マグネシウムを含有する液体肥料材料を以下の手順にて製 造した。硝酸マグネシウム(35g)を水(100ml)に溶解することにより 濃度35%(m/v)の硝酸マグネシウム溶液を調製した。次いで、この溶液(10 0ml)を実施例7の抽出液(400ml)と混合した(すなわち、抽出液と硝 酸マグネシウム溶液との間の比率は1:4)。オキシフルビン酸(3ml)をこ の混合物に加え、得られた混合物を48時間放置して肥料物質である硝酸マグネ シウムを含有する液体肥料材料を製造した。 マグネシウムを含有する液体肥料材料は、上述のように、ブレンドとして、ま たは、そのまま灌水システムを介してあるいは葉から与えることにより、(例え ば組織分析により検出されるような)植物におけるマグネシウム欠乏症を解消す ることができる。実施例10 肥料物質として硝酸カリウムを含有する液体肥料材料を以下の手順にて製造し た。硝酸カリウム1kgを水600mlに、70〜90℃で、5〜10分間機械 的に撹拌して溶解することにより濃度62.5%(m/m)の硝酸カリウム溶液を調製し た。この溶液(100ml)を実施例7の抽出液(400ml)と混合した(す なわち、抽出液と硝酸カリウム溶液 との間の比率は1:4)。オキシフルビン酸(3ml)をこの混合物に加え、硝 酸カリウムを含有する液体肥料材料を製造した。 肥料物質としてそれぞれ同量の塩化カリウム及び硫酸カリウムを用いて実施例 10の方法をさらに2回繰り返すことにより、肥料物質として塩化カリウム及び 硫酸カリウムをそれぞれ含有する液体肥料材料を製造した。 カリウムを含有するこの液体肥料材料は、上述のように、他の液体肥料材料ま たは栄養物質とのブレンドとして、または、そのまま灌水システムを介してある いは葉から与えることができる。実施例11 肥料物質として硝酸アンモニウムを含有する液体肥料材料を以下の手順にて製 造した。21%(m/m)硝酸アンモニウム溶液(100ml)を実施例7の抽出液 (400ml)と混合した(すなわち、抽出液と硝酸アンモニウム溶液との間の 比率は1:4)。オキシフルビン酸(3ml)をこの混合物に加え、24時間放 置することにより、硝酸アンモニウムを含有する液体肥料材料を製造した。 肥料物質としてそれぞれ同量の80%(m/m)硫酸アンモニウム溶液及び80%( m/m)尿素硝酸アンモニウム溶液を用いて実施例11の方法をさらに2回繰り返す ことにより、肥料物質として硫酸アンモニウム及び尿素硝酸アンモニウムをそれ ぞれ含有する液体肥料材料を製造した。アンモニウムを含有するこの液体肥料材 料は、上述のように、他の液体肥料材料または栄養物質とのブレンドとして、ま たは、そのまま灌水システムを介してあるいは葉から与えることができる。実施例12 肥料物質としてモノアンモニウムフォスフェートを含有する液体肥料材料を以 下の手順にて製造した。30%(m/m)モノアンモニウムフォスフェート溶液(1 00ml)を実施例6の抽出液(400ml)と混合 した(すなわち、抽出液とモノアンモニウムフォスフェート溶液との間の比率は 1:4)。オキシフルビン酸(3ml)をこの混合物に加え、得られた混合物を 5分間機械的に撹拌して48時間放置することにより、肥料物質モノアンモニウ ムフォスフェートを含有する液体肥料材料を製造した。 肥料物質としてそれぞれ濃度30%(m/m)で同量のジアンモニウムフォスフェ ート溶液、リン酸一カリウム溶液及びリン酸二カリウムを用いて実施例12の方 法を3回繰り返すことにより、栄養物質としてリン酸ジアンモニウム溶液、リン 酸モノカリウム溶液及びリン酸ジカリウムをそれぞれ含有する液体肥料材料を製 造した。 リン酸を含有するこの液体肥料材料は、上述のように、特定の作物または使用 する土地の要求に適合させるため、他の液体肥料材料または栄養物質とブレンド として、または、そのまま灌水システムを介してあるいは葉から与えることによ り、(例えば組織分析により検出されるような)植物におけるリン酸欠乏症を解 消することができる。実施例13 実施例10のカリウム含有液体肥料材料(20kg)を実施例11のアンモニ ウム含有液体肥料材料(40kg)及び実施例12のリン酸含有液体肥料材料( 33kg)と混合することにより、液体肥料ブレンドを調製した。オキシフルビ ン酸(6kg)とケムサーブコロイド社〔Chemserve Colloids(Pty)Limited〕 から供給されているBMXマイクロニュートリエントブレンド(0.2kg)を この混合物に加えて液体肥料ブレンドを製造した。実施例14 実施例10のカリウム含有液体肥料材料(20kg)、実施例11のアンモニ ウム含有液体肥料材料(61kg)、実施例8のカルシウム含 有液体肥料材料(7.3kg)及び実施例9のマグネシウム含有液体肥料材料(2.5k g)と混合することにより、液体肥料ブレンドを調製した。オキシフルビン酸( 6kg)とBMXマイクロニュートリエントブレンド(0.2kg)をこの混合物に 加えて液体肥料ブレンドを製造した。実施例15 ジャガイモの栽培において、実施例8〜12の液体肥料材料及び液体肥料ブレ ンド13と14を、Ha当たり2000kgの割合でうねに施肥した。これらの すべてのブレンドはジャガイモ褐色腐敗病を抑制するのに効果があった。実施例16 柑橘類樹木を植えるに先立ち、樹木を植えるべき土壌に実施例8〜12の液体 肥料材料または実施例13及び14の液体肥料ブレンドを、500g混合した。 その後、これらの肥料及びブレンドを樹体周囲の土壌に、4ヶ月ごとに2年間に 亘って1〜2kg/m2の量を施肥した。 その結果、根の病気は全く検出されなかった。実施例17 アボカドの木を植えるに先立ち、植えるべき土壌に実施例8〜12の液体肥料 材料または実施例16または17に記載の液体肥料ブレンドを200g混合した 。その後、これらの肥料材料またはブレンドを樹体周囲の土壌に、4ヶ月ごとに 2年間に亘って1〜2kg/m2の量を施肥した。 その結果、根の病気は全く検出されなかった。 液体肥料、すなわち、水性媒体中に溶解した肥料成分を含有する肥料は、カル シウム含有肥料材料と他の多くの肥料材料との組み合わせでは、 カルシウム塩が水性媒体から析出する傾向があるため、一般的には製造できない 。例えば、液体肥料中においてカルシウム塩をリン酸塩、硫酸塩(例えば、硫酸 アンモニウムや硫酸マグネシウム)または炭酸塩と組み合わせることはできない 。リン酸カルシウム(例えば、リン酸三カルシウム)、硫酸カルシウムあるいは 炭酸カルシウムが析出するためである。溶解性のカルシウム塩を、例えば、トッ プドレシング成分として土壌に用いた場合であっても、溶解性カルシウム塩が、 土壌中において、不溶性の炭酸カルシウムまたは水酸化カルシウムに転じてしま う。このため、当該土壌において成育している植物にとっては、溶解性カルシウ ム塩を用いたとしてもその中のカルシウムの利用は制限されてしまう。マグネシ ウム含有塩も同様に土壌中で半不溶性の炭酸マグネシウムあるいは水酸化マグネ シウムに転換されるため、当該土壌において成育している植物にとっては、溶解 性マグネシウム塩を用いたとしてもその中のマグネシウムの利用はやはり制限さ れる。 本発明における有利な特長は、通常は水に溶かしただけでも析出物を生じるよ うな肥料物質を含有する液体肥料材料が提供される点である。理論的に裏付けら れてはいないが、出願人は、少なくとも肥料物質のカチオンが天然有機材料から 抽出された物質によってコレート(collate)するキレート化プロセスが起こって いるものと考えている。このキレート化プロセスが析出物の発生を抑えているも のと考えられる。また、出願人は、キレート化プロセスにより、肥料物質が土壌 から溶出するのが防止されるものと考えている。 また、本発明における有利な特長として、オキシフルビン酸の添加により、植 物病を引き起こすようなウイルス及び細菌を死滅させ、あるいは、実質的に減少 させる点がある。出願人は、オキシフルビン酸を液体肥料材中に含有させること により、液体肥料材料で処理された植物の根の重量が増すことを見出した。この 結果、植物は、土壌中の栄養分をより効率的に利用できるようになる。また、オ キシフルビン酸を添加する ことによって上記のキレート効果が強化されることも出願人は見出している。 さらにまた、本発明における有利な特長としては、様々の液体肥料材料を予め 決められた量でブレンドし、様々の肥料材料を所定量ずつ含有するブレンドが得 られる点が挙げられる。この結果、様々な植物による要求条件、あるいは特定の 植物であってもその成育サイクル中の異なる時期における要求に適合した液体肥 料ブレンドの調製が可能となる。例えば、植物によっては、成長段階ではある栄 養成分が必要であるが、増殖段階では別の栄養成分が必要となる場合がある。本 発明では、これらの段階において、植物体近くの地面に施肥することが可能なブ レンドが提供される。また、出願人の知る限りでは、従来技術の有機肥料は、微 量栄養素(マイクロニュートリエント)を多量には含まない。このため、ある特 定のタイプの植物の要求に適う十分量の微量栄養素を与えるためには、従来、一 般的には、比較的多量の有機肥料を用いる必要があった。これに対し、本発明で は、その有利な特長の一つとして、比較的多量の微量栄養素を含有し、従って、 植物に適当な微量栄養素を供給するために大量に用いる必要がない液体肥料材料 が提供される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年6月10日(1998.6.10) 【補正内容】 請求の範囲 1. 植物病に罹っており栄養賦与を要求している植物に、担体及び活性治療成 分としてオキシフルビン酸を含む物質または組成物を有効量用いる工程を含み、 前記担体が液体肥料及び液体肥料ブレンドの一つを含有し、前記液体肥料が、天 然有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選 択される栄養賦与物質と組み合わせることにより調製され、前記液体肥料ブレン ドが、天然有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合 物から選択される栄養賦与物質と組み合わせることにより調製される少なくとも 2種類の液体肥料を組み合わせることにより調製されるものであることを特徴と する植物病を治療し植物に栄養を賦与する方法。 2. 前記天然有機肥料材料が、動物の糞または鳥糞(グアノ)のかたちである ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 3. 前記抽出物が、前記天然有機肥料材料を水で抽出して水相と不溶性成分の 混合物を製造し、この混合物から不溶性成分を除去することにより調製されるこ とを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 4. 前記水溶性塩が、カルシウム、マグネシウム、カリウム及びアンモニウム から選択されるカチオンと、硝酸イオン、亜硝酸イオン、酢酸イオン、塩化物イ オン、硫酸イオン及びリン酸イオンから選択されるアニオンとを含む塩から選択 されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 5. 植物病が葉の病気及び根の病気から選択されるものである請求項 1〜4のいずれかに記載の方法。 6. 植物が小麦、大麦、オート麦、ライ麦、トウモロコシ、ライグラス、ウシ ノグサ類植物、ジャガイモ、豆、落花生、トマト、ムラサキウマゴヤシ及びアル ファルファから選択されることを特徴とする請求項5に記載の方法。 7. 病気がフィトフトラ(phytophthora)疫病、フハイカビ(Pythium)による腐 れ病、パナマ病、マレラーン(malelaan)病、樹木の根の病気、ストレプトミセス ・スカビエスによる褐色腐敗病、レセトニア・ソラニ(Resetonia solani)、発育 終期斑点病(Late Blight)、細菌性癌、発育初期の斑点病(Early Blight)、細菌 性立ち枯れ病、エルウィニア(Erwinia)、褐色サビ病、うどんこ病(powdery mild ew)及びべと病(downy mildew)から選択されることを特徴とする請求項5または 6に記載の方法。 8. 前記物質または組成物中におけるオキシフルビン酸濃度が、0.2〜8.0%(m /v)であることを特徴とする先行するいずれかの請求項に記載の方法。 9. 前記物質または組成物を植物に用いる方法が、植物の周りに該物質または 組成物を植物に用いるか、植物に該物質または組成物を散布する工程を含む先行 するいずれかの請求項に記載の方法。 10. オキシフルビン酸を担体と組み合わせる工程を含み、前記担体が液体肥 料及び液体肥料ブレンドの一つを含有し、前記液体肥料が、天然有機肥料材料の 抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される栄養賦与 物質と組み合わせることにより調製され、前記液体肥料ブレンドが、天然有機肥 料材料の抽出物を調製し該抽出物を 水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される栄養賦与物質と組み合わせることに より調製される少なくとも2種類の液体肥料を組み合わせることにより調製され るものであることを特徴とする植物病を治療し植物に栄養を賦与するための物質 または組成物の製造方法。 11. 請求項10記載の方法により調製される植物病を治療し植物に栄養を賦 与するための物質または組成物。 12. 担体及び活性治療剤としてオキシフルビン酸を含み、前記担体が液体肥 料及び液体肥料ブレンドの一つを含有し、前記液体肥料が、天然有機肥料材料の 抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される栄養賦与 物質と組み合わせることにより調製され、前記液体肥料ブレンドが、天然有機肥 料材料の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される 栄養賦与物質と組み合わせることにより調製される少なくとも2種類の液体肥料 を組み合わせることにより調製されるものであることを特徴とする植物病を治療 し植物に栄養を賦与するための物質または組成物。 13. 担体及び活性治療剤としてオキシフルビン酸を含み、前記担体が液体肥 料及び液体肥料ブレンドの一つを含有し、前記液体肥料が、天然有機肥料材料の 抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される栄養賦与 物質と組み合わせることにより調製され、前記液体肥料ブレンドが、天然有機肥 料材料の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される 栄養賦与物質と組み合わせることにより調製される少なくとも2種類の液体肥料 を組み合わせることにより調製されるものであることを特徴とする植物病を治療 し植物に栄養を賦与するための物質または組成物の使用。 14. 担体及び活性治療成分としてオキシフルビン酸を含み、前記担体が液体 肥料及び液体肥料ブレンドの一つを含有し、前記液体肥料が、天然有機肥料材料 の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される栄養賦 与物質と組み合わせることにより調製され、前記液体肥料ブレンドが、天然有機 肥料材料の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択され る栄養賦与物質と組み合わせることにより調製される少なくとも2種類の液体肥 料を組み合わせることにより調製されるものであることを特徴とする植物病を治 療し植物に栄養賦与するための薬剤を製造するための物質または組成物の使用。 15. 担体及び活性治療剤としてオキシフルビン酸を含み、前記担体が、天然 有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択 される栄養賦与物質と組み合わせることにより調製される液体肥料、及び、天然 有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択 される栄養賦与物質と組み合わせることにより調製される少なくとも2種類の液 体肥料を組み合わせることにより調製される液体肥料ブレンドの一つを含む物質 または組成物を、植物に直接に用いるか、植物周辺の土壌に用いる工程を含むこ とを特徴とする植物病を予防し植物に栄養を賦与する方法。 16. オキシフルビン酸を含み、天然有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物 を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される栄養賦与物質と組み合わせること により調製される液体肥料、及び、天然有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物 を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される栄養賦与物質と組み合わせること により調製される少なくとも2種類の液体肥料を組み合わせることにより調製さ れる液体肥料ブレンドの一つを含む肥料を、植物に用いる工程を含むことを特徴 とする植物への施肥方法。 17. オキシフルビン酸を、天然有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物を水 溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される栄養賦与物質と組み合わせることによ り調製される液体肥料、及び、天然有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物を水 溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される栄養賦与物質と組み合わせることによ り調製される少なくとも2種類の液体肥料を組み合わせることにより調製される 液体肥料ブレンドの一つを含む肥料と組み合わせる工程を含むことを特徴とする 、植物に栄養を与えるための物質または組成物の製造方法。 18. 肥料とオキシフルビン酸を含有し、前記肥料が天然有機肥料材料の抽出 物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される栄養賦与物質 と組み合わせることにより調製される液体肥料、及び、天然有機肥料材料の抽出 物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混合物から選択される栄養賦与物質 と組み合わせることにより調製される少なくとも2種類の液体肥料を組み合わせ ることにより調製される液体肥料ブレンドの一つから選択されることを特徴とす る、植物に栄養を与えるための物質または組成物。 19. 天然有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混 合物から選択される栄養賦与物質と組み合わせることにより調製される液体肥料 、及び、天然有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水溶性塩混 合物から選択される栄養賦与物質と組み合わせることにより調製される少なくと も2種類の液体肥料を組み合わせることにより調製される液体肥料ブレンドの一 つから選択される肥料とオキシフルビン酸を含有することを特徴とする、植物に 栄養を与えるための物質または組成物の使用。 20. 天然有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水 溶性塩混合物から選択される栄養賦与物質と組み合わせることにより調製される 液体肥料、及び、天然有機肥料材料の抽出物を調製し該抽出物を水溶性塩及び水 溶性塩混合物から選択される栄養賦与物質と組み合わせることにより調製される 少なくとも2種類の液体肥料を組み合わせることにより調製される液体肥料ブレ ンドの一つから選択される肥料材料とオキシフルビン酸を含有することを特徴と する植物に栄養を与えるための肥料製造用の物質または組成物の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.植物病に罹っている植物に、オキシフルビン酸を活性治療剤として含有する 物質または組成物を有効量用いる工程を含むことを特徴とする植物病の治療方法 。 2.植物病が葉の病気または根の病気から選択されるものである請求項1に記載 の方法。 3.植物が小麦、大麦、オート麦、ライ麦、トウモロコシ、ライグラス、ウシノ グサ類植物、ジャガイモ、豆、落花生、トマト、ムラサキウマゴヤシあるいはア ルファルファから選択されることを特徴とする請求項2に記載の方法。 4.病気がフィトフトラ(phytophthora)疫病、フハイカビ(Pythium)による腐れ 病、パナマ病、マレラーン(malelaan)病、樹木の根の病気、ストレプトミセス・ スカビエスによる褐色腐敗病、レセトニア・ソラニ(Resetonia solani)、発育終 期の斑点病(Late Blight)、細菌性癌、発育初期の斑点病(Early Blight)、細菌 性立ち枯れ病、エルウィニア(Erwinia)、豆類の褐色サビ病、うどんこ病(powder y mildew)及びべと病(downy mildew)から選択されることを特徴とする請求項2 または3に記載の方法。 5.前記物質または組成物が担体を含有することを特徴とする先行するいずれか の請求項に記載の方法。 6.担体が水性担体であることを特徴とする請求項5に記載の方法。 7.担体が液体肥料であることを特徴とする請求項5に記載の方法。 8.液体肥料が、液体肥料材料及び南アフリカ特許96/5477号に記載された液体 肥料ブレンドから選択されることを特徴とする請求項7に記載の方法。 9.前記物質または組成物中におけるオキシフルビン酸濃度が、0.2〜8.0%(m/v )であることを特徴とする先行するいずれかの請求項に記載の方法。 10.前記物質または組成物を植物に用いる方法が、植物の周りに該物質または 組成物を植物に用いるか、植物に該物質または組成物を散布する工程を含む先行 するいずれかの請求項に記載の方法。 11.オキシフルビン酸を適当な担体と組み合わせる工程を含むことを特徴とす る植物病治療用物質または組成物の製造方法。 12.担体が水性担体であることを特徴とする請求項11に記載の方法。 13.担体が液体肥料であることを特徴とする請求項11に記載の方法。 14.液体肥料が、液体肥料材料及び南アフリカ特許96/5477号に記載された液 体肥料ブレンドから選択されることを特徴とする請求項13に記載の方法。 15.請求項11〜14のいずれかに記載の方法により調製される植物病治療用 の物質または組成物。 16.活性治療剤としてオキシフルビン酸を含有することを特徴とする植物病治 療用の物質または組成物。 17.活性治療剤としてオキシフルビン酸を含有することを特徴とする植物病治 療用の物質または組成物の使用。 18.活性治療剤としてオキシフルビン酸を含有することを特徴とする植物病治 療剤を製造するための物質または組成物の使用。 19.活性治療剤としてオキシフルビン酸を含有する物質または組成物を、植物 に直接に用いるか、植物周辺の土壌に用いる工程を含むことを特徴とする植物病 予防方法。 20.オキシフルビン酸を含有する肥料を植物に用いる工程を含むことを特徴と する植物への施肥方法。 21.オキシフルビン酸を肥料と組み合わせる工程を含むことを特徴とする、植 物に栄養を与えるための物質または組成物の製造方法。 22.肥料とオキシフルビン酸を含有することを特徴とする、植物に栄養を与え るための物質または組成物。 23.肥料とオキシフルビン酸を含有することを特徴とする、植物に栄養を与え るための物質または組成物の使用。 24.肥料材料とオキシフルビン酸を含有することを特徴とする植物に栄養を与 えるための肥料製造用の物質または組成物の使用。
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