JP2000511853A - 丸剤ディスペンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ベースプレートと、ベースプレートに回転可能に取り付けられたカバーと、丸剤の集合を解放可能に保持する保持手段と、選択的に丸剤を解放する開口とを含み、少なくとも一つのノッチおよびこの少なくとも一つのノッチ用の歯付き円形案内路を含む丸剤ディスペンサであって、歯付き案内路が、その案内路を規定する、基本的に両方とものこ歯の形に成形された上側および下側リムを含み、それにより前記の上側リムと下側リムの間に少なくとも一つのノッチが設けられ、それにより案内路および少なくとも一つのノッチがカバーおよびベースプレート上に形成され、カバーおよびベースプレートが近接位置と遠隔位置の間で軸方向に互いに相対的に移動可能であり、少なくとも一つのノッチを、成形されたのこ歯によって規定される方向に歯付き案内路の前記リムに沿って移動させ、これに対応してカバーをベースプレートに対して相対的に回転させるようになっていることを特徴とする丸剤ディスペンサに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 丸剤ディスペンサ 本発明は、ベースプレートと、ベースプレートに回転可能に取り付けられたカ バーと、丸剤の集合を解放可能に保持する保持手段と、選択的に丸剤を解放する 開口とを含む丸剤ディスペンサであって、少なくとも一つのノッチおよびこの少 なくとも一つのノッチ用の歯付き円形案内路を含む丸剤ディスペンサに関する。 この記述で使用する丸剤には、カプセル、糖衣錠、非糖衣錠、およびその他任 意の固体状態の薬剤が含まれるものと考えられ、これらは直立させるまたは横に するなど適当な任意の姿勢でディスペンサ中で保持される。 このような丸剤ディスペンサは、カバーおよびベースプレートの両方に対して 回転可能に取り付けられた錠剤リングを含むディスペンサを教示する米国第３５ ５７７４７号から知られている。錠剤リングは、のこ歯の形状を有し、ベースプ レート上に設けられた歯付き円形案内路と協働するようになされた円形に連続し たノッチを含む。この構成は、錠剤リングがベースプ レートに対して相対的に反時計回りに回転するのを防止するためのものである。 最初に使用する場合には、知られている丸剤ディスペンサでは、カバーの開口か ら見えるベースプレート上の標識が最初の丸剤が服用される日付を示すまで、カ バーを回転させる必要がある。 知られている丸剤ディスペンサには、その一部を手動操作で回転させる必要が あり、このことが骨格に問題のある人にとっては困難となる可能性があるという 欠点がある。さらに別の問題点は、知られている丸剤ディスペンサでは、カバー がベースプレートに対して相対的に複数位置分回転する可能性があることから、 丸剤の順序が狂う可能性がある点である。 本発明はこれらの問題を克服し、以下に説明するさらに別の目的を達成するた めのものである。 本発明による丸剤ディスペンサは、歯付き案内路が、その案内路を規定する、 基本的に両方とものこ歯の形に成形された上側および下側リムを含み、それによ り前記の上側リムと下側リムの間に少なくとも一つのノッチが設けられ、それに より案内路および少なくとも一つのノッチがカバーおよびベースプレート上に形 成され、カバーおよびベースプレートが近接位置と遠 隔位置の間で軸方向に互いに相対的に移動可能であり、少なくとも一つのノッチ を、成形されたのこ歯によって規定される方向に歯付き案内路の前記リムに沿っ て移動させ、これに対応してカバーをベースプレートに対して相対的に回転させ るようになっていることを特徴とする。ベースプレートに対するカバーの回転は 、テーブル上にディスペンサを置いてカバーを押す、あるいは片手の親指とその 他の指の間でディスペンサを保持して、ベースプレートおよびカバーを互いに向 かって押すことにより、簡単に実行することができる。ベースプレートに向かっ てカバーを繰り返し押すこと、および丸剤を繰り返し取り出すことを交互に行え ば、後の日付の丸剤を入手して使用することができる。ディスペンサ中の各丸剤 とそれらが関係する後の日付との間の関連づけは、ディスペンサの頂部の一部分 に、丸剤の保持手段に対して固定された日付インジケータを設けることによって 簡単に与えることができる。このようにして、日付インジケータの日付の位置づ けは、ディスペンサに入っている丸剤に対して固定される。本発明による丸剤デ ィスペンサがそのサイジングに関して許容範囲が大きく、ポケットサイズからさ らに大きな任意クラスのサイズにわたる任意の適当なサイズに することができることにも留意されたい。 本発明による丸剤ディスペンサは、ディスペンサの作動、作動の時間および日 付などを登録するために、ディスペンサの監視装置を適当に備えることもできる 。 丸剤ディスペンサは、カバーおよびベースプレートにそれらの軸方向の力を与 え、それらが遠隔位置をとるのを促進するばねを含むことが好ましい。この場合 、ばね定数は、操作の容易さと、例えばディスペンサが女性用鞄の中で保持され ているときの故意でない操作に耐える十分な耐性とを両方とも与えるように選択 することができる。 本発明の一態様では、本発明による丸剤ディスペンサは、カバーおよびベース プレートの遠隔位置にあるときには、少なくとも一つのノッチが、歯付き案内路 中に形成された凹部中にあるという特徴を有する。この凹部は、ベースプレート に対する確実かつ正確なカバーの位置決めを実現する。この遠隔位置をとってい るときには、丸剤解放用のカバーの開口は常に、残りの丸剤をディスペンサのカ バーの下に固定しながら、ディスペンサから解放しようとする一つの丸剤の直前 に位置する。 複数の凹部が存在し、その数がこのディスペンサが適してい る丸剤の最大数に相当し、各凹部が一つの丸剤を解放するための開口の位置を規 定することが好ましい。 本発明のさらに別の態様では、一つまたは複数の凹部が一方のリムのみに形成 され、カバーおよびベースプレートが近接位置に移動する間に、一つまたは複数 の凹部の反対側にあるリムにノッチが接触し、カバーおよびベースプレートが遠 隔位置に移動する間に、一つまたは複数の凹部を備えるリムにノッチが接触する 。この構成は、非常に確実な丸剤ディスペンサの動作を実現し、カバーがベース プレートに対して反対方向に故意でなく回転することを防止する。 好ましい実施形態では、開口はカバーに形成され、完全な一続きの丸剤の最初 の一つを解放する前に最初に開口を閉じておく、またはその後の任意の瞬間に必 要に応じて開口を閉じる、あるいはその両方を行う手段が設けられる。 さらに別の好ましい実施形態では、本発明による丸剤ディスペンサのカバーは 、開口縁部から丸剤の保持手段に向かって内側に延びるバッフルを備え、この保 持手段は、各区画が丸剤を一つ保持するのに適しており、一つの丸剤が装填され ているときにバッフルを受けるには狭すぎる、円形に並んだ区画として 実現される。このようになっていることで、丸剤ディスペンサから取り出すべき 後続の丸剤が故意でなく飛ばされることが防止される。次に取り出すよう選択さ れている丸剤を取り出すまで、カバーをベースプレートに対してさらに回転させ ることはできない。 本発明による丸剤ディスペンサは、消費者による詰替えに適している。代替の 実施形態では、詰替えは、この場合にはベースプレートの外側円周付近でほぼ円 形に成形される開口をベースプレートに形成することによってサポートされ、ベ ースプレートは丸剤が入っているブリスタパック用の保持手段を含み、それによ りカバーは、内側に延びる、カバーおよびベースプレートが近接位置に配置され たときにブリスタパックと接触してブリスタパックに入っている丸剤の一つを解 放する突起を有する。 さらに別の好ましい実施形態では、丸剤ディスペンサは、歯付き案内路の円周 に沿って不規則に分布したノッチを少なくとも三つ、好ましくは少なくとも四つ 有する。これにより本発明による丸剤ディスペンサは、カバーおよびベースプレ ートに加わる力の箇所および方向に関してかなり許容範囲が広くなる。 ノッチが四つ未満の場合には、丸剤ディスペンサはこの点に関してかなり敏感と なり、力が正確に中央に加わっていない、または不適当な方向に加わったときに 、これら二つの構成要素が整列位置から押し出されることになる。さらに、歯付 き案内路の円周に沿ってノッチを不規則に配置することで、ただ一つの配向、す なわちカバーに対するベースプレートの最初の位置しかディスペンサの分解およ び再組立てに適さないことになるので、ディスペンサが望ましくないときに開く 、または早く開きすぎることが防止される。 さらに別の好ましい実施形態では、本発明による丸剤ディスペンサは、各ノッ チがカバーに設けられ、ベースプレートが、歯付き案内路への出入り口をノッチ に与えるチャネルを備えることを特徴とする。これにより、丸剤ディスペンサが 再利用可能なタイプであり、ディスペンサが新しい完全な丸剤の集合の再充填を 必要とするときに、工場における組立ておよび消費者による組立てがともに容易 になる。 図面を参照して本発明についてさらに説明する。 第１図は、本発明による丸剤ディスペンサの横断面図である。 第２図は、本発明によるディスペンサのベースプレートの上 面図、およびこの上面図の線Ａ−Ａに沿った部分断面図である。 第３ａ図〜第３ｆ図は、丸剤ディスペンサの動作中の、カバーのベースプレー トに対する連続的な移動を表す概略図である。 第４図は、本発明による丸剤ディスペンサに含まれるベースプレートの細部を 示す図である。 第５図は、ブリスタパックを用いた詰替えに適した本発明による丸剤ディスペ ンサの断面図である。 丸剤ディスペンサの同じ部分を参照するときには、同じ参照番号を使用する。 第１図は、ベースプレート２と、ベースプレート２に対して回転可能に取り付 けられたカバー３とを含む丸剤ディスペンサを示す図である。さらに、丸剤ディ スペンサは、丸剤の集合を解放可能に保持する保持手段４を含む。カバー３は、 閉止手段を備えることもある、選択的に丸剤を解放する開口５を有する。このよ うな閉止手段が設けられていないときには、通常は、ディスペンサまたは少なく とも開口は販売時に密封されている。カバー３およびベースプレート２は互いに 回転可能に取り付けられるが、矢印Ａで示す軸方向に移動することもできる。第 １図にはさらに任意選択の日付インジケータ１も示してあるが、 これは回転せず、したがって丸剤に関連して固定されている。 第１図は、カバーおよびベースプレートが遠隔位置にあるときの丸剤ディスペ ンサを示す図である。カバー３およびベースプレート２を押し、その後解放する と、第３図に関連して説明するように、ベースプレート２に対してカバー３が回 転することになる。 第３ａ図は、開口５を介して丸剤（図示せず）を放出する区画６付近に開口５ を有するカバー３が位置する、丸剤ディスペンサの最初の位置を示す図である。 別の区画７には後続の丸剤があり、開口５を介して解放されるのを待機している 。これを行うためには、カバー３をベースプレート２に向かって押し、それによ りバッフル８が以前に丸剤を保持していた区画６中に延びるようにする。ノッチ ９はカバー３に接続されており、案内路の上側リム１１に形成された凹部１０か ら降下する。案内路は下側リム１２をさらに含み、リム１１および１２は共にベ ースプレート２に接続されている。カバー３を降下させると、ノッチ９は最終的 に凹部１０の反対側にある下側リム１２と接触し、カバー３をさらに押すと、凹 部９は下側リム１２ののこ歯によって規定された経路に沿って移動して、カバー ３および ベースプレート２の近接位置である第３ｃ図に示す位置に到達する。次の操作は 、カバー３を解放し、これが第１図に示すばね１３の作用で遠隔位置に向かって 上方に移動することができるようにすることである。これによりノッチ９は下側 リム１２を離れて上側リム１１に向かって上方に移動し、第３ｄ図に示すように 前記上側リムと接触する。カバー３をさらに解放すると、ノッチ９は上側リム１ １に沿って移動し（第３ｅ図）、第３ｆ図に示すように次の凹部１４に到達する 。この位置で、区画７中の丸剤は開口５を介して放出される準備が整う。第３ｆ 図はさらに、丸剤が区画７から取り出されていないときには、区画７の幅がバッ フル８を受けながら丸剤を保持するには不十分であることから、丸剤ディスペン サ内部に突出するバッフル８が、カバー３がベースプレート２に向かってさらに 移動するのを防止することも明らかに示す。区画７から丸剤を取り出した後で、 第３ｆ図に示す状況は第３ａ図に示す状況と一致する。 第２図は、円形に連続した区画４の形をした丸剤の集合を保持する保持手段４ を備えたベースプレート２の上面図および断面図である。ベースプレート２の内 側円周に、上側リム１１および下側リム１２を示す。上側リム１１は、丸剤の保 持手段４ の特定の区画に対応する凹部１０および１４を備える。上側リム１１および下側 リム１２は協働して、本発明によるノッチ９用の歯付き円形案内路を形成する。 好ましい実施形態では、歯付き案内路の円周に沿って不規則に分布したこのよう なノッチを少なくとも三つ、好ましくは少なくとも四つ含み、ベースプレートお よびカバーを両方とも互いに向かって押したときに、ベースプレート２に対して カバー３が誤って位置合わせされるのを効果的に防止する。 第４図は、上側リム１１、下側リム１２、ならびに上側リム１１の連続する凹 部１０および１４を備えた案内路を示す概略図である。この図は、カバー３およ びベースプレート２を組み立てるときにノッチ９などのノッチの出し入れを可能 にするために、チャネル１５を使用する場合を示す図である。この場合、ノッチ はチャネル１５を通って移動し、上側リム１１および下側リム１２によって規定 された案内路に到達する。 第５図は、開口５がベースプレート２に設けられ、ベースプレート２の外側円 周付近でほぼ円形に成形された、本発明による丸剤ディスペンサの代替の実施形 態を示す図である。ベースプレート２は、丸剤がその中に入っているブリスタパ ック１６ 用の保持手段１５を含む。カバー３は、図面に明白に示すように、内側に延びて ブリスタパックと接触する突起１７を備える。カバー３およびベースプレート２ が近接位置に位置するときに、突起１７によってその真下に位置する丸剤がブリ スタパックから解放され、開口５を介してディスペンサから出る。第５図のディ スペンサには日付インジケータがないが、必要なら第１図（１）と同様の日付イ ンジケータを備えることもできる。別法として、ブリスタパック上に日付インジ ケータを設け、ディスペンサ上の日付インジケータを不要にすることもできる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ベースプレートと、ベースプレートに対して相対的に回転可能に取り付けら れたカバーと、丸剤の集合を解放可能に保持する保持手段と、丸剤を選択的に解 放する開口とを含み、少なくとも一つのノッチおよびこの少なくとも一つのノッ チ用の歯付き円形案内路を含む丸剤ディスペンサであって、歯付き案内路が、前 記案内路を規定する、基本的に両方とものこ歯の形に成形された上側および下側 リムを含み、それにより前記の上側リムと下側リムの間に少なくとも一つのノッ チが設けられ、それにより案内路および少なくとも一つのノッチがカバーおよび ベースプレート上に形成され、カバーおよびベースプレートが近接位置と遠隔位 置の間で軸方向に互いに相対的に移動可能であり、少なくとも一つのノッチを、 成形されたのこ歯によって規定される方向に歯付き案内路の前記リムに沿って移 動させ、これに対応してカバーをベースプレートに対して相対的に回転させるよ うになっていることを特徴とする丸剤ディスペンサ。 ２．カバーおよびベースプレートにそれらの軸方向の力を与え、それらが遠隔位 置をとるのを促進するばねを含むことを特徴と する請求の範囲第１項に記載の丸剤ディスペンサ。 ３．カバーおよびベースプレートの遠隔位置にあるときに、少なくとも一つのノ ッチが、歯付き案内路中に形成された凹部中にあることを特徴とする請求の範囲 第１項または第２項に記載の丸剤ディスペンサ。 ４．複数の凹部が存在し、その数がこのディスペンサが適している丸剤の最大数 に相当し、各凹部が一つの丸剤を解放するための開口の位置を規定することを特 徴とする請求の範囲第３項に記載の丸剤ディスペンサ。 ５．一つまたは複数の凹部が一方のリムのみに形成されること、カバーおよびベ ースプレートが近接位置に移動する間に、一つまたは複数の凹部の反対側にある リムにノッチが接触すること、ならびにカバーおよびベースプレートが遠隔位置 に移動する間に、一つまたは複数の凹部を備えるリムにノッチが接触することを 特徴とする請求の範囲第１項から第４項のいずれか一項に記載の丸剤ディスペン サ。 ６．開口がカバーに形成されること、および完全な一続きの丸剤の最初の一つを 解放する前に最初に開口を閉じておく、または必要なときに開口を閉じる、ある いはその両方を行う手段が 設けられることを特徴とする請求の範囲第１項から第５項のいずれか一項に記載 の丸剤ディスペンサ。 ７．カバーが、開口縁部から丸剤の保持手段に向かって内側に延びるバッフルを 備え、この保持手段が、各区画が丸剤を一つ保持するのに適しており、一つの丸 剤が装填されているときにバッフルを受けるには狭すぎる、円形に並んだ区画と して実現されることを特徴とする請求の範囲第１項から第６項のいずれか一項に 記載の丸剤ディスペンサ。 ８．開口がベースプレートに形成され、ベースプレートの外側円周付近でほぼ円 形に成形されること、ならびにベースプレートが丸剤が入っているブリスタパッ ク用の保持手段を含み、それによりカバーが、内側に延びる、カバーおよびベー スプレートが近接位置に配置されたときにブリスタパックと接触してブリスタパ ックに入っている丸剤の一つを解放する突起を有することを特徴とする請求の範 囲第１項から第５項のいずれか一項に記載の丸剤ディスペンサ。 ９．歯付き案内路の円周に沿って不規則に分布したノッチを少なくとも三つ、好 ましくは少なくとも四つ有することを特徴とする請求の範囲第１項から第８項の いずれか一項に記載の丸剤 ディスペンサ。 １０．各ノッチがカバーに設けられ、ベースプレートが、歯付き案内路への出入 り口をノッチに与えるチャネルを備えることを特徴とする請求の範囲第１項から 第９項のいずれか一項に記載の丸剤ディスペンサ。