JP2000510665A - Ａｔｍ網上でａｔｍセルを伝送する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ＡＴＭ網は一組の相互接続されたスイッチ（１１０−１１８）とゲートウエイ（１３１及び１３３）で成る。このＡＴＭ網は通常の接続指向サービス又はコネクションレスサービスの両方を用意することができる。コネクションレスサービスが求められる場合には、入力インターフェースでは、ソース及び指向先アドレスがヘッダ内に挿入されて、そのヘッダ内のフィールドはコネクションレスサービスが必要とされていることと、追加の処理がまた必要とされているか否かを示している値に設定されている。入力インターフェースと出力インターフェースとの間の各ノードでコネクションレスサービスが求められているものでは、各ＡＴＭセルはそのソースアドレスと指向先アドレスに従って、もしくはルート決定用プロトコル又は網管理によって設定されるルーテング表に従って又はその両方に従って、ルートが決められる。

Description

【発明の詳細な説明】 ＡＴＭ網上でＡＴＭセルを伝送する方法 この発明は非同期転送モード（ＡＴＭ）セルをＡＴＭ網上でＡＴＭ入力インタ ーフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間で伝送する方法に関する。 通常のＡＴＭ網では、あるセルがＡＴＭ入力インターフェースに到達すると、 ヘッダ内の初期値が仮想経路識別子（ＶＰＩ）と仮想チャンネル識別子（ＶＣＩ ）フィールド内部に挿入される。ＶＰＩフィールドはＡＴＭセルに対する粗レベ ルルーテングを用意し、ＶＣＩフィールドは精細レベルのルーテングを用意する 。ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッ チングノードでは、ＶＰＩ及び／又はＶＣＩフィールドが読取られて、出力ポー トがこれらフィールドの一方又は両方に従ってそのノード内に含まれるルーテン グ表を用いて選ばれる。選ばれた出力ポート上でセルを前方送りする前に、これ らフィールドの一方又は両方の値が更新される。 各スイッチングノードでは、ルーテング表と更新値でＶＰＩ及び／又はＶＣＩ フィールドに対するものが網管理によって部分的にまた呼設定の際のシグナリン グによって部分的に設定される。その結果、従来形式のＡＴＭ網は接続指向のサ ービス(cormection-oriented service)を提供している。接続指向のサービスで は、呼は呼の開始時にシグナリングによって設定され、呼の終りにクリアされる 。代って、ルーテング表と更新値とが設定されて恒久的な接続を提供するように 設定されてもよい。 データをスイッチのあるＡＴＭ網上で伝送することが望ましければ、例えばＡ ＴＭカードを備えた計算機からのデータであれば、データを送ることができるよ うになる前に呼を設定することが必要となる。もしそこでデータが呼の継続期間 に対して多少とも連続的に送られるのであれば、接続指向サービスで従来形式の ＡＴＭ網によって提供されるものは満足できる。しかし、ときにはデータを間欠 的に送りたいことがあり、ある時刻で１バーストのセルを送り、その後に長い間 を置いて次のセルバーストを送りたいということがある。しかし、これはセルの 各バーストに対して呼を設定し、かつクリアするというオーバーヘッドコスト（ 一般的諸経費）を発生する。したがって、従来形のスイッチのあるＡＴＭ網は データの間欠伝送には最適とはならない。 ＡＴＭ網上でコネクションレスサービス(connectionless service、接続のな いやり方のサービスの意で、接続指向サービスと違いあるパケットが他のパケット流の一部か どうかを判断する状態情報を網が持たない)を提供するために、ＡＴＭ網に対す るオーバーレイとしてコネクションレスサービスを用意する目的でサーバを加え ることが提案されて来た。しかし、この解決法は、入力インターフェースとサー バとの間でこの場合に依然として呼設定段階が存在する。 この発明の１つの特徴によると、非同期転送モード（ＡＴＭ）セルをソースノ ードから指向先ノードまでＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフ ェースの間のＡＴＭ網上でコネクションレスのやり方で送る方法が提供されてお り、該ソースノードと指向先ノードとはそれぞれが網アドレスを有し、該ＡＴＭ セルはヘッダと使用者部とを含み、該網は少くともその一部がスイッチングノー ドであるような相互接続されたノードの網を含み、この方法は： ＡＴＭ入力インターフェースでは、ＡＴＭセルのヘッダ内のフィールドをコネク ションレス伝送を示す値に設定し、かつソースアドレスと指向先アドレスとをヘ ッダ内に挿入し、このソースアドレスはソースノードの網アドレスであり、また 指向先アドレスは指向先ノードの網アドレスであるとし；しかも ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッチ ングノードでは、ヘッダ内の前記フィールドを読取り、ヘッダ内の指向先アドレ スを読取り、少くとも指向先アドレスには従って出力ポートを選び、かつ選んだ 出力ポート上にセルを送出することによってコネクションレスのやり方でセルが 送り出されるようにする段階で成る。 この発明は特定のアクセスノードと特定の指向先ノードとの間でＡＴＭセルの 各伝送に対してシグナリングによってルーテング表が設定されることを要しない という利点を提供する。したがって、セルがバーストで伝送される場合にはセル の各バーストに対して呼を設定することでのオーバーヘッドコストがない。 この発明の別な特徴によると、ＡＴＭ網を動作させる方法が提供されており、 ソースノードと指向先ノードとの間でコネクションレス方法か接続指向の方法か のいずれかを選択してセルを送るようにし、該ソースノードと指向先ノードとは 各々が網アドレスを有し、各ＡＴＭセルはヘッダと使用者部とを含み、該網は少 くとも何がしかがスイッチングノードであるような相互接続されたノードの網を 含んでおり： ＡＴＭセルを網上でコネクションレスのやり方でＡＴＭインターフェースとＡ ＴＭ出力インターフェースの間で送る場合には、前記方法の構成は： ＡＴＭインターフェースでは、ＡＴＭセルのヘッダ内のフィールドをコネクシ ョンレス伝送を示す値に設定し、かつ指向先アドレスとソースアドレスとをヘッ ダ内に挿入し、このソースアドレスはソースノードの網アドレスであるとし、ま た指向先アドレスは指向先ノードの網アドレスであるとする段階と； ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッ チングノードでは、ヘッダ内の前記フィールドを読取り、ヘッダ内の指向先アド レスを読取り、少くとも指向先アドレスには従って出力ポートを選び、かつ選ん だ出力ポート上にセルを送出することによってコネクションレスのやり方でセル が送り出されるようにする段階とを含み； ＡＴＭセルを網上で接続指向のやり方でＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ 出力インターフェースとの間で送る場合には、この方法の構成は： ＡＴＭ入力インターフェースにおいて、仮想経路識別子（ＶＰＩ）と仮想チャ ンネル識別子（ＶＣＩ）フィールドをヘッダ内に設定する段階と； ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッ チングノードではヘッダ内のＶＰＩ及び／又はＶＣＩフィールドを読取り、ＶＰ Ｉ及び／又はＶＣＩ値に従って出力ポートを選び、ＶＰＩ及び／又はＶＣＩフィ ールドを更新して選んだ出力ポート上にセルを送り出す段階とを含んでいる。 この発明の別な特徴によると、非同期転送モード（ＡＴＭ）セルをソースノー ドから少くとも１つの指向先ノードヘ送って、ＡＴＭ入力インターフェースとＡ ＴＭ出力インターフェースとの間のＡＴＭ網上でコネクションレスのやり方でマ ルチキャストサービスを提供するようにする方法が提供されており、該網は少く とも何がしかがスイッチングノードである相互接続された網で成り、またこの方 法の構成は： ＡＴＭ入力インターフェースでは、コネクションレス伝送を示す値をヘッダ内 のフィールドに設定し、かつソースアドレスと指向先アドレスをヘッダ内に挿入 し、このソースアドレスはソースノードの網アドレスであり、また指向先アドレ スはマルチキャストサービスの網アドレスであるとする段階と； ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッ チングノードではヘッダ内の該フィールドを読取り、ヘッダ内の指向先アドレス を読取り、少くとも指向先アドレスには従って少くとも１つの出力ポートを選び 、それから該少くとも１つの選んだ出力ポートでそのセルを送出することにより 、コネクションレスのやり方でセルを送出するようにする段階とを含んでいる。 この発明をもっと詳細に例を上げて添付の図面を参照して記述して行く。 図１は従来形式の非同期転送モード（ＡＴＭ）網の構成図である。 図２は基本的なＡＴＭセルの構造を示す。 図３は使用者とＡＴＭ網インターフェースとの間の伝送の際に基本的なＡＴＭ セル内で使われるヘッダフィールドを示す。 図４はＡＴＭ網内部のノード間の伝送の際に基本的なＡＴＭセルのヘッダ内で 使用されるフィールドを示す。 図５はこの発明を実施するＡＴＭ網の構成図である。 図６は図５の網に対する入力インターフェースにおいてＡＴＭセル上で実行さ れる動作の流れ図である。 図７は図５の網のスイッチングノード内でＡＴＭセル上で実行される動作を示 す流れ図である。 図８は図５の網に対するインターネットプロトコル（ＩＰ）ゲートウェイ内で ＡＴＭセルを形成するために使用される一連の動作の流れ図である。 図９はコネクションレスサービスを提供する場合に、図５の網においてＡＴＭ セル内で使用されるヘッダフィールドを示す。 図１を参照して、従来形式のＡＴＭ網の構成図が示されている。ＡＴＭ網は複 数の相互接続されたスイッチングノードの網で成り、ＡＴＭスイッチ１０ないし １８の形体をとっている。図１の網では、スイッチ１０，１１，１２，１３，１ ５，１６，１７及び１８はまたアクセススイッチとしても機能する。各アクセス スイッチは一組のアクセスラインに接続されていて、このラインはスイッチを他 の網に接続するか、あるいは直接に顧客装置に接続されている。例として、図１ はスイッチ１７が１つのアクセスラインによって計算機２２に、また他のアクセ スラインによってマルチプレクサ２４に接続されて示してある。計算機２２はＡ ＴＭカードを備えていて、それがＡＴＭセルの形でデータを送ったり受けたりす ることを可能としている。マルチプレクサ２４はビデオ、データ及び言語信号を 受けて、それらを多重化方法でＡＴＭセル内に変換できる。同様にスイッチ１７ からＡＴＭセルを受けて、それらをビデオ、データ及び音声信号に変換できる。 −般に、マルチプレクサ２４はＡＴＭ網の使用者の施設に置かれることになる。 当業者によく知られているように、ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力 インターフェースとの間でＡＴＭセルを送るときには、ヘッダ内にある仮想経路 識別子（ＶＰＩ）及び仮想チャンネル識別子（ＶＣＩ）フィールドのところに初 期値が挿入される。ＡＴＭ入力または出力インターフェースはアクセスノード内 かＡＴＭ網外かにあってよく、例えば計算機２２とかマルチプレクサ２４の中に あってよい。そこで、各スイッチングノードでは、ＶＰＩ及び又はＶＣＩフィー ルドの値が読取られ、値の一方又は両方がルーテング表と一緒に使われて出力ポ ートを選ぶようにする。ＡＴＭセルがスイッチを去る前にＶＰＩとＶＣＩフィー ルドの一方又は両方の値がルーテング表内に含まれているデータに従って更新さ れる。ＶＰＩフィールドはルーテングの粗いレベルを用意し、またＶＣＩフィー ルドはルーテングの精細なレベルを用意する。ルーテング表は部分的には網管理 によりまた部分的には呼設定の際に設定される。主として、しかし完全にではな いが、仮想ルーテング表は網管理により設定され、また仮想チャンネルルーテン グ表は呼設定の際にシグナリングにより設定される。 基本的なＡＴＭセルとヘッダフィールドの構造を記述して行く。 図２を参照すると、基本的なＡＴＭセルは５オクテットのヘッダ４０と４８オ クテットの使用者有料負荷（ペイロード）部４２とで成る。セルヘッダ４０は網 を通るスイッチ間でセルのルートを決めるために使用され、使用者有料負荷部４ ２は使用者のデータを含んでおり、網を通って透過性に運ばれて遠端で変更を加 えられずに配給される。 図３と４とを参照すると、基本的な従来形のＡＴＭセルのヘッダ内のフィール ドが示されている。図３は使用者網インターフェースをまたいでＡＴＭセルを送 る際に使用されるフィールドを示し、図４はＡＴＭ網内の網ノードインターフェ ースをまたいでセルを送るのに使用されるフィールドを示す。下記の１つの例外 はあるが、これらのフィールドは両方とも同じである。表１内にフィールドのキ ーを示した。 表 １ ＧＦＣ （generic flow control） 一般的流れ制御 ＶＰＩ （virtual path identifier） 仮想経路識別子 ＶＣＩ （virtual channel identifier） 仮想チャネル識別子 ＰＴ （payload type） 有料負荷類型 ＣＬＰ （cell loss priority） セル損失優先順位 ＨＥＣ （head error correction） ヘッド誤り補正 一般的流れ制御（ＧＦＣ）フィールドは使用者網インターフェースだけに存在 する。このフィールドは同じアクセススイッチを共用する複数の端末間で使用を 仲裁することを意図している。このフィールドは４ビット長である。 仮想経路識別子（ＶＰＩ）フィールドはＡＴＭセルに対する粗いレベルのルー テングを用意する。ＶＰＩ値は仮想経路スイッチングを用意するスイッチにおい てセルがスイッチされる度毎に変る。使用者網インターフェースでは、ＶＰＩフ ィールドは８ビットだけを有している。網のノード間ではこれが１２ビットに増 えるがそれはセルが網を通って伝送されるときには一般的な流れ制御ビットは必 要としないことによる。 仮想チャンネル識別子（ＶＣＩ）フィールドはＡＴＭセルに対して精細なレベ ルのルーテングを提供する。ヘッダ内のＶＣＩ値は仮想チャンネルルーテングを 提供するスイッチによってセルがスイッチされる都度変る。ＶＣＩフィールドは １６ビット長である。 有料負荷類型（ＰＴ）フィールドはセル内のデータの一般形式を示すために使 用される。このフィールドの典型的な使用は動作、管理及び保守セルを識別し、 積滞状態と資料管理もしくは多セルメッセージの最後のセルを識別するためであ る。このフィールドは３ビット長である。 ＡＴＭ網内ではセルが失われてしまう僅かな危険性がいつも存在する。セル損 失優先順位（ＣＬＰ）フィールドは１ビット長である。このビットが設定される ときには、この網に対してこのセルが余り重要ではなく、損失を生じさせねばな らぬ場合には他のセルを大事にして無視すべきことを告げている。 ヘッド誤りチェック（ＨＥＣ）フィールドはセルヘッドについてのチェックサ ムを用意する。これはセルヘッダ内のビット誤りを検出でき、ときにはそれらを 補正するために使用できる。このフィールドは８ビット長である。 従来形式のスイッチのあるＡＴＭ網で図１に示した網のようなものは間欠的に もしくはバーストで伝送されるデータの伝送には適していない。もし従来形式の スイッチのあるＡＴＭ網がこの形式のデータを送るのに使用されると、ルーテン グ表がデータを送ることを求められる前に、呼設定の際に設定され、この接続は データ伝送が要求されている限り維持される。これはデータ伝送の休止中にも接 続が維持されて無駄になり得るという不利益を蒙ることになる。従来形式のＡＴ Ｍ網によって用意されるサービスの類型は接続指向サービスであり、この類型の サービスは一般にはバーストでデータ伝送に適していない。バースト内のデータ の伝送はコネクションレスサービスとして知られているものにより適している。 コネクションレスサービスでは顧設定プロセスが存在せず、またルーテング表が ルーテングプロトコル又は網管理プロセスによって、呼設定の際ではなく設定さ れる。 コネクションレスサービスを提供するいくつかのプロトコルでは、例えばイン ターネットプロトコル（ＩＰ）ではヘッダは求められているサービスの形式を示 すフィールドを含んでいる。可能とされるサービスの各形式はこのフィールドの 中に対応する値を有していると考えられている。サービスの形式の例は少ない遅 延のもの、戻りの呼のためにバッファ空間をとっておくためのスイッチへの要求 、及び複数の指向先へ呼のルートが決められるマルチキャステングがある。ＡＴ Ｍセルのヘッダの中には対応するフィールドは存在しない。サービスの形式は呼 設定の際あるいは網管理によって確定される。その結果、もしＡＴＭ網が適当な ゲートウェイを経由して別の網からデータを受け、この別な網ではデータがコネ ク ションレスサービスに従って伝送されていると、セル毎のベースで他の網で要求 されていたサービスの形式を提供することは不可能となる。 ここで図５を参照すると、ここにはこの発明を実施するＡＴＭ網が示されてい る。次の記述から明らかになるように、ＡＴＭ網はＡＴＭセルを接続指向方法で もコネクションレス方法でもいずれでも伝送することができる。また、上述のよ うなサービスの各形式を提供できるし、また追加の処理も提供できる。 図５の網のおおむねの配置は図１に示したものと似ている。したがって図５の 網はＡＴＭスイッチ１１０−１１８の形をした複数の相互接続されたスイッチン グノードの網で成る。スイッチ１１０，１１１，１１３，１１５，１１７及び１ １８はアクセススイッチであり、他の網からか使用者装置から直接かで入力／出 力ライン１２０を介してデータを受取る。例として、スイッチ１１７が計算機１ ２２、ほぼ図１の計算機２２と同じもの、に接続されていると示し、またマルチ プレクサ１２４、ほぼ図１のマルチプレクサ２４と同じもの、にも接続されてい ると示してある。 スイッチ１１６は入力／出力ラインによってＩＰゲートウェイ１３１に接続さ れ、またスイッチ１１２はライン１３２によってＩＰゲートウェイ１３３に接続 されている。各ＩＰゲートウェイ１３１と１３３とはデータを入力／出力ライン １３４上のＩＰ網から受けまたそこへデータを送ることができる。 動作時には、ＩＰゲートウェイ１３１又は１３３の一方がＩＰ網から受けたデ ータのためのデータアクセスノードとして動作しているときは、それがＩＰパケ ットをＡＴＭセルに分解する。これらのゲートウェイの１つが出力アクセスノー ドとして動作しているときは、ＡＴＭセルをＩＰパケットに再組立てする。 図５に示した網がＡＴＭセルをＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力イン ターフェースとの間で接続指向方法で送るために使用されるときは、ＡＴＭセル は図１に関して記述した従来のやり方で伝送され、ヘッダのフィールドは図３に 示したものとなる。しかし、今度は追加の処理が従来のＡＴＭの上に用意されて いて、接続指向方法で伝送がされているか否かが確立される。図５に示した網が ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間で接続のない やり方でＡＴＭセルを送るために使用されるときは、伝送のモードもまたヘッダ 内のフィールドも両方が従来のＡＴＭ網で使われる伝送モードとヘッダとは違っ ている。この違いを次に述べる。 ここで図９を参照すると、図５の網が接続のないサービスを提供しているとき に、そこでＡＴＭセル内で使用されるヘッダフィールドが示されている。これら フィールドのキーは次の表２に設定されている。 表 ２ ＳＡ （source address） ソースアドレス ＯＦ （option field） オプションフィールド ＤＡ （destination address） 指向先アドレス ＰＴ （payload type） 有料負荷類型 ＣＬＰ （cell loss priority） セル損失優先順位 ＨＥＣ （head error check） ヘッド誤りチェック ソースアドレス（ＳＡ）フィールドはソースノードの網アドレスを示す。ソー スノードは図５に示したＡＴＭ網への入力インターフェースに通常はあることに なる。例えば、ソースノードはスイッチ１１３であるか、計算機１２２であるか 、マルチプレクサ１２４であるかＩＰゲートウェイ１３１である。 オプション（選択枝）フィールド（ＯＦ）は特定のサービスが要求されている かあるいは追加の処理が求められていることを示す値に設定されてよい。支援す ることができるサービスの例は、戻り呼のためにバッファ空間をとっておくため のスイッチに対する要求とか、少い遅延の要求とか、マルチキャステングである 。サービスが可能な各形式はオプションフィールド内で独特の値を指定される。 追加の処理を実行するための要求もまたオプションフィールド内で独特の値を指 定される。追加の処理の例はインテリジェント網動作、網管理動作、もしくはル ーテング動作である。 追加の処理を要求するあるセルがスイッチで受取られると、そのセルはそのス イッチ内の高位の層に送られて、その有料負荷部が調べられて、どんな追加の処 理が求められているかが判断される。例えば、もしインテリジェント網動作が求 められていれば、、スイッチは遠隔データベースにアクセスしてセル内の指向先 アドレスから新しい指向先アドレスを判断するようにしてよい。指向先アドレス はそこで変更されることになる。 別な例として、セルの有料負荷部のビットの何がしかは網管理動作が求められ ていることを特定してもよい。このようなセルがスイッチ内の高位の層を通ると きには、スイッチは求められた動作を実行する。 指向先アドレス（ＤＡ）フィールドが指向先ノードの網アドレスを示すために 使われる。指向先アドレスは通常は出力インターフェースにある。マルチキャス トサービスを提供するときには、指向先アドレスはマルチキャストサービス用の 網アドレスである。 ソースアドレス、指向先アドレス、及びオプションフィールド順序づけと構造 は網領域（ドメイン）固有のものであり、ここでは領域はこれらのフィールドに 対する同じフォーマットを共用しているノードを集めたものである。 この発明は従来形式のセルヘッダと有料負荷構造及び大きさで図３と４とに示 したものを用いるＡＴＭ網に限定されない。現在の例のように、こういった従来 形のセルヘッダと有料負荷構造とが使われる場合には、全部で２８ビットがＳＡ ，ＤＡ及びＯＦフィールドに割当てられる。この理由は、従来形のＧＦＣ，ＶＰ Ｉ及びＶＣＩフィールドにより使われるビット数がこれであることによる。ＳＡ ，ＤＡ、及びＯＦフィールドに割当てられたこれらのビットはそこで任意に選ば れるが特定の領域に固有のものでなければならない。 今の例では、ＳＡとＤＡフィールドはそれぞれ１２ビット長であり、ＯＦフィ ールドは４ビット長である。したがって、図５に示した網領域は４０９６ソース アドレスと、４０９６指向先アドレスと１６のオプションとを支持できる。 ソースと指向地アドレスで網外のものは各伝送について第１のセルの有料負荷 部内に追加として特定されていてよい。 有料負荷類型（ＰＴ）フィールドは従来形のＡＴＭセルのヘッダ内のこのフィ ールドと同一であるが、接続のないサービスであることを示すために所定の値、 すなわち今の例では“１１１”が使われている点が違う。 ＣＬＰとＨＥＣフィールドは従来形のＡＴＭセルのヘッダ内にあるこれらのフ ィールドと同じである。 図５に示した網の使用者がＡＴＭセルをコネクションレスサービスを用いて網 を介して送りたいと思うときには、アクセススイッチの１つ、例えばスイッチ１ １７に向けて、コネクションレスサービスが求められていることを示し、指向先 アドレスを用意する。もし特定のサービス又は追加の処理が求められれば、これ もまた示す。アクセススイッチは次に図６に示した動作を使用者から受けた各Ａ ＴＭセル上で実行する。これらの動作を記述して行く。代って、もし入力インタ ーフェースが網外のノードにあれば、動作はそのノードで実行される。 段階２００では、ＰＴフィールドが値“１１１”に設定されて、コネクション レスサービスであることを示す。次に段階２０１では、指向先アドレスが挿入さ れ、段階２０２ではソースアドレスが挿入される。最後に段階２０３では、もし 特定形式のサービス又は追加の処理が求められるときは、ＰＴフィールドが適切 な値に設定される。 図７は各ＡＴＭセル上で入力インターフェースと出力インターフェースとの間 の各スイッチで実行される動作を示す。これらの動作をここで記述する。 段階２２０では、セルがスイッチに入る。次に段階２２１では、スイッチはＰ Ｔフィールドを読取ってコネクションレスサービスが求められているかどうかを 判断する。もしコネクションレスサービスが求められていなければ、従来形のＡ ＴＭスイッチにより実行される動作を実行する。したがって、段階２２２では、 ＶＰＩ及び／又はＶＣＩフィールドが読取られる。あるＡＴＭスイッチは仮想経 路スイッチにすぎず、またあるものは仮想チャンネルスイッチにすぎず、またあ るものは仮想経路と仮想チャンネルの両方のスイッチである。したがって、読取 られて使用されるフィールドはスイッチの形式に依存することになる。次に段階 ２２３では、ルーテング表と一緒にＶＰＩ及び／又はＶＣＩフィールドの値が使 われて、出力ポートを選択する。次に段階２２４では、ＶＰＩ及び／又はＶＣＩ フィールドがルーテング表内のデータに従って更新される。最後に、段階２２５ では、選ばれた出力ポートでセンサがスイッチを去る。 段階２２１でコネクションレスサービスが求められていることが見付かると、 次の動作が実行される。 段階２３０では、ソースと指向先アドレス（ＳＡ及びＤＡフィールド）がヘッ ダ内で読取られる。段階２３１では、ＯＦフィールドが読取られてサービス形式 が判断される。段階２３２ではオプションフィールドで特定されてよいような動 作、例えばバッファ空間をとっておくとか、追加の処理をするとかが実行される 。 そこで、段階２３３では出て行くポートが選択されるが、それには指向先アド レスの値もしくはソースと指向先の両方のアドレス値それにルーテング表の値が 使われる。そこで、網伝送の際に、コネクションレスＡＴＭセルによって後をた どって行かれるルートはソースアドレスとともに指向先アドレスにも依存するこ とになる。最後にセルは段階２２５でスイッチを去る。 次に図８を参照すると、各ＡＴＭセルを形成するためにＩＰゲートウエイ１３ １と１３３の１つで受けたＩＰパケットについて実行される一連の動作が示され ている。 先ず、段階２５０では、ＡＴＭセルはＩＰパケットの分解によって形成される 。ＩＰパケットの分解の結果として、ソースと指向先アドレス、サービスの要求 されている形式、及び追加の処理に対する要求が読取られる。 次に、段階２５１では、ＰＴフィールドが設定されてコネクションレスサービ スが要求されていることを示す。次に、段階２５２と２５３とでは、指向先アド レスとソースアドレスとがヘッダ内に挿入される。最後に、段階２５４では、も し適切であれば、オプションフィールドが設定されて、要求されたサービスの形 式又は追加の処理が要求されていることを示す。 図５に示した網は公衆広域網（ＷＡＮ）もしくは例えばローカルエリア網（Ｌ ＡＮ）のような私複網とすることができる。 ソース及び指向先ノードの網アドレスは網管理によって確立される。これらの アドレスは無期限にわたり確立されているという意味で恒久的である。コネクシ ョンレスサービスに従って伝送されるセルのためにスイッチングノードにおいて 使用されるルーテング表は網管理により確立され、シグナリングによるのではな い。その結果、ソースノードがＡＴＭセルを網を介して特定の指向先ノードに向 けて送るという最初の機会においてさえも、このセルはシグナリング動作を実行 することなしに伝送される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ (72)発明者 オニール、アラン・ウイリアム イギリス国、アイピー４・２ジェイエー、 サフォーク、イプスウィッチ、セメトリ ー・ロード 36、レイクルズ・コート ２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．非同期転送モード（ＡＴＭ）セルをソースノードから指向先ノードまでＡ ＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェース間のＡＴＭ網上でコネ クションレスのやり方で伝送する方法であって、該ソースノードと指向先ノード とはそれぞれが網アドレスを有し、該ＡＴＭセルはヘッダと使用者部とを有し、 該網は少くとも何がしかがスイッチングノードである、相互接続されたノードの 網を含んでおり、該方法の構成は： ＡＴＭ入力インターフェースでは、ＡＴＭセルのヘッダ内のフィールドをコネ クションレス伝送を示す値に設定し、かつソースアドレスと指向先アドレスとを ヘッダ内に挿入し、このソースアドレスはソースノードの網アドレスであり、ま た指向先アドレスは指向先ノードの網アドレスであるとし；しかも、 ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッ チングノードでは、ヘッダ内の前記フィールドを読取り、ヘッダ内の指向先アド レスを読取り、少くとも指向先アドレスには従って出力ポートを選び、かつ選ん だ出力ポート上にセルを送出することによってコネクションレスのやり方でセル が送り出されるようにする段階で成る方法。 ２．ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各ス イッチングノードでは、ソースアドレスを読取る段階と； ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッ チングノードでは、前記出力ポートを選ぶ段階において、指向先アドレスとソー スアドレスとの両方に従って出力ポートを選ぶ段階と； ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッ チングノードでは、前記選んだ出力ポート上にセルを送出する段階においてセル を送出す段階とをさらに含む請求項１記載の方法。 ３．ＡＴＭ入力インターフェースでは、特定形式のサービスが求められている ことの表示をヘッダ内に挿入する段階と； ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッ チングノードでは特定形式のサービスが求められていることの表示についてヘッ ダをチェックし、また適切な場合には、求められている形式のサービスを提供す るために少くとも１つの動作を実行する段階とをさらに含む請求項１又は２記載 の方法。 ４．ＡＴＭ入力インターフェースでは、ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ 出力インターフェースの間の少くとも１つのノードで追加の処理が求められてい ることの表示をヘッダ内に挿入する段階と； ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースの間の各スイッチ ングノードでは、追加の処理が求められていることの表示についてヘッダをチェ ックする段階と；また適切な場合には、ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出 力インターフェースとの間の少くとも１つのノードで、求められている追加の処 理を実行する段階とを含む請求項１ないし３のいずれか１項記載の方法。 ５．データセル又はパケットがＡＴＭ入力インターフェースでＡＴＭ以外のプ ロトコルに従って受領され、かつ、 ＡＴＭ入力インターフェースでは受領したデータセル又はパケットをＡＴＭセル に分解する段階と； ＡＴＭ出力インターフェースではＡＴＭセルをデーダセル又はパケットがアク セスノードで受領されるプロトコルに従ってそのデータセル又はパケットに再組 立てする段階とをさらに含む請求項１ないし４のいずれか１項記載の方法。 ６．ＡＴＭ網を動作させて、セルをソースノードと指向先ノードとの間で網上 でコネクションレスやり方か接続指向のやり方かのいずれかを選んで伝送する方 法であって、該ソースノードと指向先ノードとはそれぞれが網アドレスを有し、 各ＡＴＭセルはヘッダと使用者部とを有し、該網は少くとも何がしかがスイッチ ングノードである相互接続されたノードの網を含んでおり、 ＡＴＭセルを網上でコネクションレスやり方でＡＴＭ入力インターフェースと ＡＴＭ出力インターフェースとの間で伝送する場合には、該方法の構成は： ＡＴＭ入力インターフェースでは、ＡＴＭセルのヘッダ内のフィールドにコネ クションレス伝送であることを表示する値を設定し、かつ指向先アドレスとソー スアドレスとをヘッダ内に挿入し、ソースアドレスがソースノードの網アドレス であり、また指向先アドレスが指向先ノードの網アドレイであるようにする段階 と； ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッ チングノードでは、ヘッダ内の前記フィールドを読取り、ヘッダ内の指向先アド レスを読取り、少くとも指向先アドレスには従って出力ポートを選び、かつ選ん だ出力ポート上にセルを送出することによってコネクションレスやり方でセルが 送り出されるようにする段階とを含み；また、 ＡＴＭセルを網上で接続指向のやり方でＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ 入力インターフェースとの間で伝送する場合には、該方法の構成は：ＡＴＭ入力 インターフェースでは仮想経路識別子（ＶＰＩ）と仮想チャンネル識別子（ＶＣ Ｉ）フィールドとをヘッダ内に設定する段階と； ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッ チングノードでは、ヘッダ内のＶＰＩとＶＣＩフィールドのいずれか一方または 両方を読取り、ＶＰＩとＶＣＩとの値のいずれか一方または両方に従って出力ポ ートを選び、ＶＰＩとＶＣＩとのフィールドのいずれか一方または両方を更新し 、選んだ出力ポート上にセルを送出するようにする段階とを含む方法。 ７．非同期転送モード（ＡＴＭ）セルをソースノードから少くとも１つの指向 先ノードヘ送り、ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースと の間のＡＴＭ網上でコネクションレスのやり方でマルチキャストサービスを提供 するようにする方法であって、該網は少くとも何がしかがスイッチングノードで ある相互接続されたノードを含んでおり、該方法の構成は： ＡＴＭ入力インターフェースでは、ヘッダ内のフィールドをコネクションレス 伝送を示す値に設定し、かつソースアドレスと指向先アドレスとをヘッダ内に挿 入し、ソースアドレスはソースノードの網アドレスであり、また指向先アドレス はマルチキャストサービスの網アドレスであるものとする段階と：該網は少くと も何がしかがスイッチングノードである相互接続された網で成り、またこの方法 の構成は：ＡＴＭ入力インターフェースでは、コネクションレス伝送を示す値を ヘッダ内のフィールドに設定し、かつソースアドレスと指向先アドレスをヘッダ 内に挿入し、このソースアドレスはソースノードの網アドレスであり、また指向 先アドレスはマルチキャストサービスの網アドレスであるとする段階と； ＡＴＭ入力インターフェースとＡＴＭ出力インターフェースとの間の各スイッ チングノードでは、ヘッダ内の該フィールドを読取り、ヘッダ内の指向先アドレ スを読取り、少くとも指向先アドレスには従って少くとも１つの出力ポートを選 び、それから該少くとも１つの選んだ出力ポートでそのセルを送出することによ り、コネクションレスのやり方でセルを送出するようにする段階とを含む方法。