JP3842417B2 - Atmスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)通信に用いられるATMスイッチに係り、特にセルの交換情報の検索方式に特徴を有するATMスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、53バイトの固定長パケットすなわちセルにてデータを送受信するATM通信がマルチメディア通信の基盤技術として注目されている。ATM通信では、データを固定長パケットにて通信するため、ハードウェアレベルでの交換が可能であり、データ通信のみならず音声、画像などの通信にも用意に適用することができる。
【0003】
ATM通信では、各セルには5バイトのヘッダ情報が設けられており、これにVPI/VCIという識別子が付与される。
ここで、VPI/VCIについて簡単に説明しておく。
【0004】
ATMネットワークの中には、いくつかの仮想パス(VP)が設定され、さらに、その各仮想パス毎に実際にデータを送る仮想チャネル(VC)がいくつか設定されている。このため、まず、どのVPを使用するかを識別するために、セルのヘッダ部分にVPI(Virtual Path Identifier :仮想パス識別子)を設けている。さらに、VPの中のどのVCを使用して相手にデータを送ればよいかを識別するために、セルのヘッダ部分にVCI(Virtual Channel Identifier:仮想チャネル識別子)を設けている。このVPI/VCIは、どのVPと、どのVCを選択して相手と通信するかを決める部分であるため、ルーティング・ビット(通信経路を選択するためのビット)と呼ばれている。なお、セルは53バイトからなり、そのうちの5バイトをヘッダとして用い、残りの48バイトをユーザ情報として用いている。
【0005】
また、5バイトのヘッダの中でVPIフィールドは、UNI(User-Network Interface)で8ビット、NNI(Network Node Interface)で12ビット確保され、VPIフィールドは、それぞれ16ビット確保されている。
【0006】
このようなVCI/VPIの識別子はEnd−End間(端末−端末間)の通信を開始するにあたって、物理回線単位に割り当てられ、割り当て終了後は通信の始点から順次セルヘッダが次物理リンクのヘッダ値に書き換えられながら、割り当て識別子をたどってセルが送られてていく。
【0007】
一方、インターネットなどで使われているIPネットワークにおいては、End−End間はIPアドレスと呼ばれる、それぞれの場所を識別する番号にて通信を行う。このIPアドレスの割り当て方として、ある程度大きなネットワーク毎に同じネットワークアドレスを割り当て、1つのネットワーク内をさらにある程度のかたまりに区分けし、サブネットとしてグループ化し、それぞれの端末はこのサブネット内に位置するという割り当てかたを行う。これにより、ネットワーク全体が管理しやすくなり、End−End間のネットワーク交換も効率よく行われる。
【0008】
IPのネットワークやサブネットの区分けは、IPアドレスを上位ビットから何ビットかで区切ることで行われ、特にサブネットについてはサブネットマスクというアドレスにフィルタをかけるビットをそれぞれのサブネットに割り当てることで明確にする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ATMを媒体にするIPプロトコルなどを使ったデータ系ネットワークにおいては、データの送受信を始めるにあたって、End−End間に渡る複数のVPI/VCIを何らかの手段で獲得し、これらVPI/VCIを使用してデータ通信を行う。
【0010】
この場合、IP通信は通信の終了時点を明確に示すものではないので、このVPI/VCIはしばらくの間保持され、例えば一定時間通信がないことをもって開放されるという手順などをとっていた。このため、VPI/VCIのリソースが無駄に費やされる問題があった。
【0011】
図6のネットワーク構成例にてこれを説明する。
図6において、図中21はPublic lineであり、例えばNTTネットなどの公衆回線である。22,23はGW(ゲートウェイ)であり、異なるプロトコルのシステム/ネットワークを相互接続するものである。図6の例では、2台のGW24,25を設置して、Backbone net(基幹系ネットワーク)24,25、それらにつながるIP−Subnet(サブネット)26〜29で1つのネットワークを構成している。この場合、GW24,25はこのネットワークの関門に相当し、ネットワーク間はキャリアの専用線サービスなどで接続される。
【0012】
このようなネットワークをATMで構築する場合に、従来、図7に示すような構成が採られていた。図中のVCC(Virtual Channel Connection:仮想チャネル・コネクション)はVCIの変換ルールで形成される通信経路であり、このVCCが当該ネットワークを使用する各端末毎に何本もひかれている。
【0013】
なお、ここで説明を簡単にするため、VPI/VCIで特徴づけられる論理パス(VCC)は例のみ示している。また、実際には、論理パス内のVPI/VCIは通常物理リンク間に1つ割り振られるものであるが、本説明では本質的ではないので図では簡略化している。
【0014】
通常専用線サービスは、VP交換で提供されるので、GW22,23間は1つのVP(仮想パス)が割り振られる。ネットワーク内はVCCにて割り振りが行われるが、これはデータ送受信というイベントが発生する度にVPI/VCIの割り当てを行なうようにしたいがためである。
【0015】
しかし、この場合でも、図7に示すように、各IP−Subnet26〜29で使用するVCCがBackbone net24,25でも同時に割り振られることになる。実際には、IP−Subnet26〜29内の端末の数だけ割り振られるため、Backbone net24,25およびGW22,23には非常に多くのVCCが集中することになる。
【0016】
ネットワーク規模が増大し端末数が増えるに従ってこの問題は深刻になり、GW22,23で扱えるVCCの数を越えてしまい、回線リソースはあるのに通信ができないという問題が発生する。つまり、VPI/VCIのリソースが無駄に費やされる事態が生じる。
【0017】
このような問題を解消するため、従来、複数のVCCを1つのVCCに合流させる方式なども提案されていた。しかしながら、違うデータパケットの流れがATMセルのレベルで1つにまざりあってしまうことを割けるために、例えば2つの流れを合流させる場合に1つ目のパケットを先に通して、次のパケットを通すといった制御が必要となり、1つのパケットのデータが長い場合、あるいは、そのパケットを構成する各セルの間隔が大きく開いているような場合に、1つ目のパケットを通すのに時間がかかり、2つ目のパケットはなかなか転送できないという問題があった。
【0018】
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、複数のVCCを1つにまとめ、特に基幹系ネットワークにおけるVPI/VCIのリソース量を削減し、また、パケット転送に支障をきたすことのないVCC合流方式を実現するATMスイッチを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によるATMスイッチは、入側回線より入力されたセルのヘッダ情報に記述されたVPI/VCIに基づいてルーティングテーブルを検索し、上記入力セルのヘッダ情報を出側の情報に書き換えて所定の出力回線に交換するATMスイッチにおいて、上記ルーティングテーブルに定められた各VPI/VCI毎に固有のマスクビットパターンを記憶するマスクパターン記憶手段と、このマスクパターン記憶手段の中から上記入力セルに応じたマスクビットパターンを用いて上記入力セルのヘッダ情報に記述されたVPI/VCIのビット例の一部をマスクするマスク手段と、このマスク手段によってマスクされたVPI/VCIに基づいて上記ルーティングテーブルを検索するテーブル検索手段と、このテーブル検索手段による検索結果に基づいて上記入力セルのヘッダ情報を上記ルーティングテーブルに定められた出側の情報に書き換える情報書換え手段とを具備して構成される。
また、本発明の他の観点によるATMスイッチは、入側回線より入力されたセルのヘッダ情報に記述されたVPI/VCIに基づいてルーティングテーブルを検索し、上記入力セルのヘッダ情報を出側の情報に書き換えて所定の出力回線に交換するATMスイッチにおいて、上記ルーティングテーブルとは別に設けられ、複数の異なるマスクビットパターンを記憶するマスクパターン記憶手段と、このマスクパターン記憶手段に記憶された各マスクビットパターンの1つ1つを用いて上記入力セルのヘッダ情報に記述されたVPI/VCIのビット例の一部をマスクするマスク手段と、このマスク手段によってマスクされたVPI/VCIに基づいて上記ルーティングテーブルを検索するテーブル検索手段と、このテーブル検索手段による検索結果に基づいて上記入力セルのヘッダ情報を上記ルーティングテーブルに定められた出側の情報に書き換える情報書換え手段とを具備して構成される。
【0020】
このような構成によれば、入力セルのヘッダ情報に基づいてルーティングテーブルを検索する際に、そのヘッダ情報の一部をマスクして検索することで、各入側回線を通じて入力される各セルの出側交換情報を共通化して、複数のVCCを1つにまとめたネットワークを実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明のATMスイッチを説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るATMスイッチの概略構成を示す図である。なお、本図には本発明とは直接関係しないものは省略している。
【0022】
図1に示すように、本発明のATMスイッチ11は、ATMスイッチモジュール12と、このモジュール12により交換されるセルが入力/出力される複数の入側回線13および出側回線14、そして、ルーティングテーブル15より構成される。なお、図1の例では、説明を簡略化するために入側回線13は1本だけ示している。また、ルーティングテーブル15は個々の入側回線13にある構成として示されているが、ルーティングテーブル15の配置はセルの交換情報の内容に依存するのみで、これは本発明とは直接関係ないが、1つの例として図示している。
【0023】
ATMでは、送信側の端末から受信側の端末へ送る情報を48バイトに区切り、そこに5バイトのヘッダ情報を付加し、合計53バイトの固定長のセルと呼ばれる単位で情報を送信する。ATMのネットワークに送られたセルは、ヘッダ情報に基づいてハードウェアで高速にスイッチング(交換)される。図1のATMスイッチ11は、このときのスイッチングを行うための交換機として用いられるものであり、ATMネットワークの中継装置に設置される。
【0024】
ATMスイッチ11は、入側回線13より入力されるセルを受け取ると、そのセルのヘッダに記述されたVPI/VCIの値を読み取り、ルーティングテーブル15を参照して当該セルを出力すべき出側回線14を決定する。
【0025】
ここで、ルーティングテーブル15には、入力セルのVPI/VCI情報、出側回線14に出力するときに変換すべき出側ヘッダ情報、どの出側回線14に交換すべきかの情報である出力交換情報、そして、本実施形態では各VPI/VCI毎に固有のマスクビットパターンが記憶されている。
【0026】
すなわち、本発明によるATMセルの交換方式では、入力セルのヘッダに記述されているVPI/VCIの値を元にルーティングテーブル15を検索するが、その際に、ルーティングテーブル15に定められたマスクビットパターンにより入力セルのヘッダ情報をマスクしてから(ヘッダのVPI/VCIフィールドビットのAND計算をした結果にて)、ルーティングテーブル15のVPI/VCIフィールドを検索する。
【0027】
入力セルはこのときにヒットしたカラムの出力交換情報に従いATMスイッチモジュール12によって交換され、所定の出側回線14に出力される。このセルの交換に当たっては、ルーティングテーブル15の出側ヘッダ情報にセルヘッダ値が書き換えられるが、VPI/VCIフィールドについてはマスクビットにてマスクされるビットだけが書き換えられることになる。
【0028】
このときのアルゴリズムを図2のフローチャートを使って説明する。
図2は第1の実施形態におけるセル交換アルゴリズムを示すフローチャートである。入側回線13よりセルが入力されると(ステップA11)、ATMスイッチ11は入力セルのヘッダからVPI/VCIの値を抽出し、これをルーティングテーブル15に定められた各エントリ毎に検査する(ステップA12)。
【0029】
検査としては、ルーティングテーブル15のマスクビットパターンと入力セルヘッダのVPI/VCIの値とをANDし、これをルーティングテーブル15のVPI/VCIフィールドの値とパターンマッチする。
【0030】
その結果、両者が完全にマッチした場合(検索がヒットした場合)には、つまり、マスクビットパターンによってマスクしたVPI/VCIの値がルーティングテーブル15に存在した場合には(ステップA13のYes)、ATMスイッチ11は、該当セルのヘッダ情報をルーティングテーブル15に定められた出力ヘッダ情報に基づいて書き換える(ステップA14)。なお、このときの情報の書換え方については、後に図3を参照して説明する。
【0031】
ヘッダ情報の書き換え後、ルーティングテーブル15に定められた出力交換情報(出力回線)に従って当該セルをATMスイッチモジュール12を通じてスイッチング(交換)して(ステップA15)、所定の出側回線14に送出する(ステップA16)。
【0032】
一方、両者がマッチしない場合(検索がヒットしない場合)には、つまり、マスクビットパターンによってマスクしたVPI/VCIの値がルーティングテーブル15に存在しない場合には(ステップA13のYes)、ATMスイッチ11は当該セルを不要セルとして判断し、これを廃棄する(ステップA17)。
【0033】
このように、ルーティングテーブル15の各エントリの1つ1つについて、予め定められたマスクビットパターンを用いて入力セルのヘッダ情報(VPI/VCI)をマスクしながら逐次検索を行い、そのヘッダ情報を出力ヘッダ情報に書き換えた後、出力交換情報に従って当該セルを交換する。これにより、各入側回線13を通じて入力される各セルの出側交換情報を共通化して、複数のVCCを1つにまとめることができる。
【0034】
ここで、本発明によるセルの多重化方式について説明する。
図3は第1の実施形態におけるセルの多重化方式を説明するための図である。今、図3のようにVPIがそれぞれ「0」で、VCIが「64」〜「67」のヘッダ情報を持つ4グループのセルが複数の入側回線13からそれぞれ入力されているものとする。つまり、当該ATMスイッチ11の入側には4本のVCC(通信経路)が引かれている場合を想定する。
【0035】
また、物理的な出側回線14は同一であり、ここではVPI=0、VCI=128で示される1本のVCCと、マスクビット値「18」がルーティングテーブル15に設定されているものとする。なお、このマスクビット値「18」は入力セルのVPI/VCIフィールドの頭から18ビット分をオール1でマスクするという意味である。
【0036】
このような構成において、各入側回線13を通じて各セルが入力されると、各セルのヘッダのVPI/VCI値がマスクビット値「18」によってマスクされた上でルーティングテーブル15が検索され、その検索結果に応じて当該セルのヘッダ情報の書き換えが行われる。この場合、具体的には、以下のような論理計算が行われる。
【0037】
{(ALL “1”*MASK)&VPI/VCI}or出側ヘッダ情報
ただし、MASK:マスクビットパターン
*:排他的論理和
&:論理積
or:論理和
すなわち、まず、VPI/VCIの全データをオール1にした値とマスクビットパターン(18ビット分が1で構成されたビット例)とのEXORをとり、その値に入力セルのVPI/VCI値をANDする。この場合、5バイトのヘッダの中でVPIフィールドはUNIで8ビット、NNIで12ビット確保され、VPIフィールドはそれぞれ16ビット確保されている。したがって、この24ビット(UNI)あるいは28ビット(NNI)分のVPI/VCI値をオール1にした値と18ビット分が1のマスクビットパターンとのEXORをとり、その値に実際のVPI/VCI値をANDする。そして、このようにして得られた値と出側ヘッダ情報とのORをとる。
【0038】
これにより、図3の例では、入側回線13より入力された各セルのヘッダのVCI値はそれぞれ「128」、「129」、「130」、「131」に書き換えられる。
【0039】
このようにして、入力された4本のVCCは、それぞれマスクビット値「18」でマスクされ、LINE1のVPI=0、VCI=128といった1本のVCCに多重化される。以後、多重化されたまま交換されるATMスイッチでは、同じマスクパターンを設定することで、1つのVCIにて複数のVCCが交換されていくことになる。最終段で分離する場合には、マスクビットパターンをフルビットである24ビット(UNI)あるいは28ビット(NNI)にすることで容易に分離することができる。
【0040】
なお、上記実施形態では、マスクビット値を「18」として説明したが、このマスクビット値の設定は任意である。例えばマスクビット値を大きく設定すれば、入力VCCをまとめる数を少なくすることができる。また、マスクする範囲はVPIとVCIの区別によるものではない。要は複数のVCCを1つにまとめられるように、入力セルのVPI/VCI値をマスクできるようなパターンを適用すればよい。
【0041】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、各VPI/VCI毎に固有のマスクビットパターンを設定していたが、マスクビットパターンはVCCの数に比較してそれほど多く必要としない。そこで、第2の実施形態では、マスクビットパターンのみ別のテーブルとして用意し、セルヘッダのマスク処理は定められたマスクビットパターン毎に逐次行うが、ルーティングテーブル検索は従来の方式をそのまま使用するものとする。
【0042】
図4に本発明の第2の実施形態におけるテーブル構成を示す。上記第1の実施形態と異なるのは、マスクビットパターンのみ別のテーブルとしていることである。すなわち、第2の実施形態では、ATMスイッチ11内にルーティングテーブル15aとマスクパターンテーブル15bが個別に設けられる。
【0043】
図4(a)に示すように、ルーティングテーブル15aには、入力セルのVPI/VCI情報、出側回線14に出力するときに変換すべき出側ヘッダ情報、どの出側回線14に交換すべきかの情報である出力交換情報が記憶されている。また、同図(b)に示すように、マスクパターンテーブル15bには、例えばパターン1,パターン2,パターン3…といったように、入力セルのVPI/VCI値をマスクするための複数の異なるマスクビットパターンが記憶されている。
【0044】
図5に第2の実施形態におけるセル交換アルゴリズムを示す。この場合、検査の終了条件がルーティングテーブル15aの最後のエントリではなく、マスクパターンテーブル15bの最後のエリトリになる。
【0045】
すなわち、入側回線13よりセルが入力されると(ステップB11)、ATMスイッチ11は入力セルのヘッダからVPI/VCIの値を抽出することにより、マスクパターンテーブル15bから各マスクビットパターンを1つずつとってきて、入力セルのVPI/VCIフィールドにマスクをかけながらルーティングテーブル15bを検索する(ステップB12)。
【0046】
検索がヒットすれば、つまり、あるマスクビットパターンでマスクしたVPI/VCI値がルーティングテーブル15aに存在すれば(ステップB13のYes)、ATMスイッチ11は、該当セルのヘッダ情報をルーティングテーブル15aに定められた出力ヘッダ情報に基づいて書き換え(ステップB14)、同テーブル15aに定められた出力交換情報(出力回線)に従って当該セルをATMスイッチモジュール12を通じてスイッチング(交換)して(ステップB15)、所定の出側回線14に送出する(ステップB16)。
【0047】
一方、検索がヒットしなければ、つまり、あるマスクビットパターンでマスクしたVPI/VCI値がルーティングテーブル15aに存在しなければ(ステップB13のNo)、ATMスイッチ11はマスクパターンテーブル15bから次のマスクビットパターンを取り出して、上記同様の検索を行う(ステップB17のNo)。その結果、マスクパターンテーブル15内の最後のマスクビットパターンを用いても検索がヒットしなければ(ステップB17のYes)、ATMスイッチ11は当該セルを不要セルとして判断し、これを廃棄する(ステップB18)。
【0048】
このようなアルゴリズムの場合、ルーティングテーブル検索が連想メモリにて実現可能なので、上記第1の実施形態と比較して、マスクビットパターンの自由度は若干制限されるが、検索ロジックを簡単なハードウェアにて実現できる長所がある。ただし、このような方式では、ルーティングテーブル検索時に複数のマスクビットパターンを1つ1つ取り出して入力セルにかけていかなければならないため、上記第1の実施形態のようにセルグループに対して一意に決められたマスクパターンを用いる方がネットワークを起動する上では好ましい。
【0049】
本発明の方式を実際のネットワークに適用した場合の例を図8に示す。
図8に示すように、例えばNTTネットなどのPublic line(公衆回線)21に対し、2台のGW24,25を設置して、Backbone net(基幹系ネットワーク)24,25、それらにつながるIP−Subnet(サブネット)26〜29で1つのネットワークを構成した場合において、上述したように、セルの交換情報の検索時にヘッダ情報をマスクした上で検索する方式を用いることで、複数のVCCを1つにまとめることができる。これにより、特に基幹系ネットワークにおけるVPI/VCIのリソース量を削減することができ、また、違うデータパケットの流れが合流しても、それらのパケットを他のパケット転送によって待たすことなく効率的に流すことができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、入力セルのヘッダ情報に基づいてルーティングテーブルを検索する際に、そのヘッダ情報の一部をマスクして検索することで、各入側回線を通じて入力される各セルの出側交換情報を共通化して、複数のVCCを1つにまとめたネットワークを実現することができる。これにより、特に基幹系ネットワークにおけるVPI/VCIのリソース量を削減し、また、パケット転送に支障をきたすことのないVCC合流方式を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るATMスイッチの構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態におけるセル交換アルゴリズムを示すフローチャート。
【図3】第1の実施形態におけるセルの多重化方式を説明するための図。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるテーブル構成を示す図であり、図4(a)はルーティングテーブルの構成を示す図、同図(b)はマスクパターンテーブルの構成を示す図。
【図5】第2の実施形態におけるセル交換アルゴリズムを示すフローチャート。
【図6】IPネットワークの構成例を示す図。
【図7】従来方式によるATMネットワークの構成例を示す図。
【図8】本発明の方式を適用したATMネットワークの構成例を示す図。
【符号の説明】
11…ATMスイッチ
12…ATMスイッチモジュール
13…入側回線
14…出側回線
15…ルーティングテーブル
15a…ルーティングテーブル
15b…マスクパターンテーブル

Claims (2)

  1. 入側回線より入力されたセルのヘッダ情報に記述されたVPI/VCIに基づいてルーティングテーブルを検索し、上記入力セルのヘッダ情報を出側の情報に書き換えて所定の出力回線に交換するATMスイッチにおいて、
    上記ルーティングテーブルに定められた各VPI/VCI毎に固有のマスクビットパターンを記憶するマスクパターン記憶手段と、
    このマスクパターン記憶手段の中から上記入力セルに応じたマスクビットパターンを用いて上記入力セルのヘッダ情報に記述されたVPI/VCIのビット例の一部をマスクするマスク手段と、
    このマスク手段によってマスクされたVPI/VCIに基づいて上記ルーティングテーブルを検索するテーブル検索手段と、
    このテーブル検索手段による検索結果に基づいて上記入力セルのヘッダ情報を上記ルーティングテーブルに定められた出側の情報に書き換える情報書換え手段と
    を具備したことを特徴とするATMスイッチ。
  2. 入側回線より入力されたセルのヘッダ情報に記述されたVPI/VCIに基づいてルーティングテーブルを検索し、上記入力セルのヘッダ情報を出側の情報に書き換えて所定の出力回線に交換するATMスイッチにおいて、
    上記ルーティングテーブルとは別に設けられ、複数の異なるマスクビットパターンを記憶するマスクパターン記憶手段と、
    このマスクパターン記憶手段に記憶された各マスクビットパターンの1つ1つを用いて上記入力セルのヘッダ情報に記述されたVPI/VCIのビット例の一部をマスクするマスク手段と、
    このマスク手段によってマスクされたVPI/VCIに基づいて上記ルーティングテーブルを検索するテーブル検索手段と、
    このテーブル検索手段による検索結果に基づいて上記入力セルのヘッダ情報を上記ルーティングテーブルに定められた出側の情報に書き換える情報書換え手段と
    を具備したことを特徴とするATMスイッチ。
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