JP2000510420A - 複層ハンドルを有するラップアラウンド型複合キャリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 一部分が開口する形式のラップアラウンドキャリアが、トレーと組み合わされて複合キャリアを形成する。前記ラップアラウンド型のキャリアは、両エンドパネルと両サイドパネルとに囲まれた中央パネルを具備している。エンドパネルの一方は、ハンドルを形成するためのハンドホールを有するハンドルパネルである。ウエブは、それぞれ、各エンドパネルと各サイドパネルとの間に設けられている。前記ウエブのうちの一つは、補強パネルを具備している。この補強パネルは、ハンドルパネルと面接触するように折り曲げられて複層ハンドルを形成するようになっている。ハンドルパネルとウエブに形成されたハンドホールにより形成されるハンドルは、一種類のものに限られない。

Description

【発明の詳細な説明】 複層ハンドルを有するラップアラウンド型複合キャリア 発明の背景 本発明は、一般的にはキャリアに関し、より詳しくは、ラップアラウンド型キ ャリア用の複層ハンドルに関するもので、複層ハンドルを形成するために用いら れる追加のキャリア材料は、キャリアの角部のウエブを変形することによって形 成される。 キャリアの補強ハンドルは、大きな負荷がかかっても持ち運びができるという利 点がある。複層ハンドルは、ハンドルを補強する手段としては有効な手段である 。複層ハンドルは、ハンドル領域にキャリア材料の少なくとも一つの層を加える ことを必要とする。キャリアを生産する上で第一に考えなければならないことは 、キャリアを生産するために使用される材料の量をあまり増やさずに複層ハンド ルを形成するということである。 発明の概要 本発明の好ましい実施の形態では、一部分が開口するラップアラウンド型のキ ャリアと、トレーが組み合わされて複合キャリアが形成される。ラップアラウン ド型のキャリアは、キャリアのウエブを変形して必要な層として利用する補強ハ ンドルを具備している。前記ラップアラウンド型のキャリアは、対向する両エン ドパネルと対向する両サイドパネルとに囲まれた中央パネルを具備している。両 エンドパネルの一方は、ハンドルを形成するためのハンドホールを有するハンド ルパネルである。接続用のウエブは、各エンドパネルと各サイドパネルとを互い に接続する。前記ウエブのうちの一つは、補強パネルを具備している。この補強 パネルは、ハンドルパネルと面接触するように折り曲げられて複層ハンドルを形 成するようになっている。ハンドルパネルと補強パネルの各々に形成されたハン ドホールにより形成されるハンドルは、一種類に限られない。たとえば、スロッ トタイプのハンドルを形成しても良いし、ストリップタイプのハンドルを形成し ても良い。 本発明の他の利点と他の目的は、以下の説明と、添付図面と、請求項の記載と から明らかになる。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の好ましい実施形態による複層ハンドルを有するラップアラウ ンド型のキャリア用ブランクの上面図である。 図２は、図１のキャリアと複層ハンドルの変形例を示す上面図である。 図３は、図２のラップアラウンド型キャリアの斜視図で、キャリアがトレーに 接続されて複台キャリアを形成することを示している。 好ましい実施の形態の詳細な説明 本発明の好ましい実施形態を以下の記載を通して詳細に説明する。本発明の好 ましい実施形態を図示する種々の図面中、同様な部分について同じ参照番号が用 いられている。まず、図１を参照すると、図１には、本発明の好ましい実施の形 態によるラップアラウンド型のキャリアのブランク１０が図示されている。この ブランク１０は、一部分が開口するラップアラウンド型のキャリアを形成し、そ のキャリアは、トレーと組み合わされて、複合キャリアを形成する。ブランク１ ０中の中央パネル２０は、対向する両サイドパネル２４・２６と、対向する両エ ンドパネル２２・２８とに囲まれている。両サイドパネル２４・２６は、組み立 てあがったパッケージの中では、広告を表示する上で最も目立つ場所なので、” 広告パネル”もいわれている。各エンドパネルは、キャリアをトレーに取り付け るための取付フラップを有している。ハンドホール２７は、前記両エンドパネル ２８のうちの一つをハンドルパネルとして使用するために形成されている。この 好ましい実施の形態では、一つのハンドホール２７が、いわゆる”スロット”ハ ンドルを形成する。キャリアブランク１０の角部にそれぞれ形成されたウエブ３ ０は、サイドパネル２４・２６とエンドパネル２２・２８とをそれぞれの端部 で折り曲げ可能に接続している。前記ウエブ３０の助けにより、ブランク１０が 中央パネル２０に対して直交する側壁と端部壁とを有するキャリアに組み立てら れる。ブランク１０を組み立てて容易にキャリアにするには、どのようなパター ンのウエブでも適切ではあるが、図示された好ましい実施の形態では、３枚のパ ネル３２・３４・３６からなるウエブを用いる。前記キャリアのハンドルは、ハ ンドルパネル２８と面接触関係に配置されている１枚の補強パネル３３によって 補強され、かつそれらハンドルパネル２８と補強パネル３３によって複層ハンド ルが形成される。補強パネル３３は、ハンドルパネル２８とサイドパネル２４と の間の角部に配されるウエブ３０の一部を構成している。補強パネル３３は、ハ ンドルパネルに折曲げ自在に接続されるパネル３２の代わりである。補強パネル ３３とウエブ３０の残りの部分との接続部は、適当に配置された切り込み線３５ を具備する。この切り込み線３５によって、ウエブ３０のパネル３４・３６に対 して補強パネル３３を折り曲げることができる。補強パネル３３がハンドルパネ ル２８の下に折り曲げられると、補強パネル３３がハンドルパネル２８の下に重 なることか、点線３７によって仮想的に図示されている。次に図２を参照すると 、本発明のラップアラウンドタイプのキャリアを形成するブランク１２の変形例 が図示されている。この変形例は、図１の実施の形態とほぼ同じ構成要素を具備 している。図１の２０番台と３０番台の参照符号で示される部分に相当する部分 は、図２ではそれぞれ６０番台と７０番台の符号で示されている。図２のブラン ク１２（とキャリア）のハンドルのタイプは、図１のハンドルのタイプとは異な っている。すなわち、図２のハンドルのタイプは、図１のスロットハンドルでは なく、ストリップタイプのハンドルである。ストリップハンドルは、ハンドルパ ネル６８の一対のハンドホール６７間に形成されている。補強パネル７３は、ハ ンドルホール７８を具備している。このハンドルホール７８は、前記パネル６８ ・７３が互いに重ねられたとき、ハンドルパネル６８のハンドホール６７の一つ と整合するようになっている。同様に、補強パネルの切り込み線７９は、前記パ ネル６８・７３が面接触状態で重なるように配置されると、エンドパネル６８（ と中央パネル６０）の切り込み線９０のうちの一つと整合するようになっている 。 図１のブランク１０では、引裂きフラップ２１と破断線２５とが、ブランク１ ０から形成されたキャリアを簡単に開けるために形成されている。しかし、引裂 きフラップと破断線の位置は、単に例示的な意味でしかない。引裂きフラップと 破断線は、たとえば、取付フラップ２３・２９の端部に沿って設けるといったよ うに、他の適切な位置に設けても良い。もちろん、物品キャリアの内部にアクセ スすることを可能にする他の公知手段を使っても良い。同様な引裂きフラップお よび破断線が、図２のブランク中にも図示されている。 図３には、図２のブランク１２から形成されたキャリア１３と、このキャリア １３と組み合わせて使用するのに適切なトレー１４とが図示されている。前記ト レー１４は、本発明のキャリアと組み合わせて使用できる構造を有するものであ る。図示された前記トレー１４は、本発明の中央パネル２０・６０に対向する中 央パネル８０を有している。直立した両サイドパネル８４・８６と両エンドパネ ル８２・８８とは、たとえば缶のような物品の底部を整列状態に保持するための 効果的な手段を形成するようになっている。図示されているように、前記トレー １４と、本発明のブランクから形成されかつ一部が開口するキャリア１３とは、 上部と、底部と、端部とが被われ、かつ両側が部分的に開口している複合キャリ アを形成するために組み合わせられる。複層ハンドルは、ラップアラウンド型の キャリア１３の端部に形成され、このハンドルによって複合キャリアが持ち上げ られる。 本発明によれば、補強パネルは、キャリアを組立状態に保持するためのウエブ の一つを変形することによって形成される。この方法では、複層ハンドル用のパ ネルを形成するのに必要なキャリア材料を最小限にすることができる。図示され た好ましい実施の形態では、必要最小限のキャリア材料で形成された補強パネル が、キャリア内に効率良く設けられている。これに加え、キャリアの一部が開口 する設計のために、キャリア全体に使用される材料の量が最小限となる。キャリ ア材料の最小限の増加により、ハンドルの強度を高めることができる。 請求の範囲の発明の範囲および精神から逸脱しない範囲内で上記実施の形態の 変形が可能であることは自明である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＮ，ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＩＬ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＲ ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ， ＲＵ，ＳＧ，ＳＫ，ＴＲ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．中央パネルと、 この中央パネルに折り曲げ可能に連結された両サイドパネルと、 前記中央パネルに折り曲げ可能に連結された両エンドパネルと、 前記両サイドパネルと前記両エンドパネルとが形成する角部に配された接続部 とを具備し、 前記両エンドパネルのうちの少なくとも一つは、ハンドルを形成する少なくと も一つの第一ハンドホールを有し、 前記接続部は、前記両エンドパネルのうちの一方のパネルの側縁に、前記両サ イドパネルのうちの一方のパネルの端縁を折り曲げ可能に接続する少なくとも一 つのウエブを有し、 前記ウエブのうちの少なくとも一つは、前記第一ハンドホールを備えたエンド パネルに折り曲げ可能に連結された補強パネルを有し、 前記補強パネルは、前記第一ハンドホールの少なくとも一部に対応する切欠部 を有し、 前記補強パネルは、前記第一ハンドホールを有するエンドパネルに面接触する ように重ねられ、 前記切欠部は、前記第一ハンドホールに整合していることを特徴とするキャリ ア。 ２．前記第一ハンドホールは、互いに離間した一対の細長いハンドホールからな るとともに、前記切欠部は、第二ハンドホールを具備してなることを特徴とする 請求項１に記載のキャリア。 ３．前記ウエブは、三つのパネルからなり、これら三つのパネルの内の一つが前 記第一ハンドホールを有するエンドパネルの一側縁に折り曲げ可能に接続された 前記補強パネルであることを特徴とする請求項１に記載のキャリア。 ４．前記両エンドパネルに取り付けられたトレーを具備することを特徴とする請 求項１に記載のキャリア。 ５．中央パネルと、 この中央パネルに折り曲げ可能に連結された両サイドパネルと、 前記中央パネルに折り曲げ可能に連結された両エンドパネルと、 前記両サイドパネルと前記両エンドパネルとが形成する角部に配された接続部 とを具備し、 前記両エンドパネルのうちの少なくとも一つは、ハンドルを形成する少なくと も一つの第一ハンドホールを有し、 前記接続部は、前記両エンドパネルのうちの一方のパネルの側縁に、前記両サ イドパネルのうちの一方のパネルの端縁を折り曲げ可能に接続する少なくとも一 つのウエブを有し、 前記ウエブのうちの少なくとも一つは、前記第一ハンドホールを備えた前記エ ンドパネルに折り曲げ可能に連結された補強パネルを有し、 前記補強パネルは、第二ハンドホールを有し、 前記補強パネルは、前記第一ハンドホールを有するエンドパネルに対して面接 触するように重ねられ、 前記第二ハンドホールと前記第一ハンドホールは、互いに整合していることを 特徴とするキャリア。 ６．前記第一ハンドホールは、互いに離間した一対の細長いハンドホールからな ることを特徴とする請求項５に記載のキャリア。 ７．前記ウエブは、三つのパネルからなり、これら三つのパネルのうちの一つが 、前記第一ハンドホールを有するエンドパネルの一側縁に折り曲げ可能に接続さ れた前記補強パネルであることを特徴とする請求項５に記載のキャリア。 ８．前記両エンドパネルに取り付けられたトレーを具備することを特徴とする請 求項５に記載のキャリア。 ９．キャリアを形成するためのブランクであって、 中央パネルと、 この中央パネルに折り曲げ可能に連結された両サイドパネルと、 前記中央パネルに折り曲げ可能に連結された両エンドパネルと、 前記両サイドパネルと前記両エンドパネルとの間の角部に配された接続部とを 具備し、 前記両エンドパネルのうちの少なくとも一つは、ハンドルを形成する少なくと も一つの第一ハンドホールを有し、 前記接続部は、前記両エンドパネルのうちの一方のパネルの側縁に、前記両サ イドパネルのうちの一方のパネルの端縁を折り曲げ可能に接続する少なくとも一 つのウエブを有し、 前記ウエブのうちの少なくとも一つは、前記第一ハンドホールを備えたエンド パネルに折り曲げ可能に連結された補強パネルを有し、 前記補強パネルは、前記第一のハンドホールの少なくとも一部に対応する形状 の切欠部を有し、前記ブランクがキャリアに組み立てられたときに、前記補強パ ネルは、前記第一ハンドホールを有するエンドパネルに面接触するように折り曲 げられ、かつ前記切欠部は、前記ハンドホールに整合することを特徴とするブラ ンク。 １０．前記第一ハンドホールは、互いに離間した一対の細長いハンドホールから なるとともに、前記切欠部は、第二ハンドホールを具備してなることを特徴とす る請求項９に記載のブランク。 １１．前記ウエブは、三つのパネルからなり、これら三つのパネルのうちの一つ が前記第一ハンドホールを有する前記エンドパネルの一側縁に折り曲げ可能に接 続された前記補強パネルであることを特徴とする請求項９に記載のブランク。 １２．キャリアを形成するためのブランクであって、 中央パネルと、 この中央パネルに折り曲げ可能に連結された両サイドパネルと、 前記中央パネルに折り曲げ可能に連結された両エンドパネルと、 前記両サイドパネルと前記両エンドパネルとの間の角部に配された接続部とを 具備し、 前記両エンドパネルのうちの少なくとも一つは、ハンドルを形成する少なくと も一つの第一ハンドホールを有し、 前記接続部は、前記両エンドパネルのうちの一方のパネルの側縁に、前記両サ イドパネルのうちの一方のパネルの端縁を折り曲げ可能に接続する少なくとも一 つのウエブを有し、 前記ウエブのうちの少なくとも一つは、前記第一ハンドホールを備えたエンド パネルに折り曲げ可能に連結された補強パネルを有し、 前記補強パネルは、第二ハンドホールを有し、前記ブランクがキャリアに組み 立てられたときに、前記補強パネルは、前記第一ハンドホールを有するエンドパ ネルに面接触するように折り曲げられ、かつ前記第二ハンドホールと前記第一ハ ンドホールは、互いに整合することを特徴とするブランク。 １３．前記第一ハンドホールは、互いに離間した一対の細長いハンドホールから なることを特徴とする請求項１２に記載のブランク。 １４．前記ウエブは、三つのパネルからなり、これら三つのパネルのうちの一つ が、前記第一ハンドホールを有するエンドパネルの一側縁に折り曲げ可能に接続 された前記補強パネルであることを特徴とする請求項１２に記載のブランク。