JP2000510375A - 粒状物質を含む独特の階層構造体、及びそのような構造体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、そのうちの少なくとも一つが液体を通過させる閉じ込め層の間に閉じ込められた粒状物質を含む、使い捨ての吸収性物品で使用するための独特の階層構造体に関する。上記独特の階層構造体は、より大きな構造体から切断され且つ少なくとも上記切断の部分に沿って結合され、また、前記切断に沿った端面を有している。上記独特の階層構造体は、それが少なくとも上記端面の部分に沿ってあてがわれた少なくとも一つのパッチの部材を含んでおり、上記少なくとも一つのパッチの部材は、それがあてがわれる上記少なくとも端面の部分に、結合手段を備える上記閉じ込め層を提供する。本発明は、さらに、より大きい構造体からそれらを切断し、その後、少なくとも上記切断に沿って形成された端面の部分に沿ってあてがわれる少なくとも一つのパッチの部材を持つそれらを提供することによって、独特の階層構造体を製造する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 粒状物質を含む独特の階層構造体、及びそのような構造体の製造方法 発明の分野 本発明は、使い捨ての吸収性物品に使用するための、当該構造体からの粒状物 質の損失即ちこぼれることを防止する粒状物質を含む、独特の階層構造体に関す る。また、本発明は、そのような階層構造体を製造する方法に関する。好ましく は、上記独特の階層構造体は、吸収性の繊維層を含み、失禁する大人や赤ん坊の おしめ、衛生上のタオル、包帯、などのための吸収性物品のような、使い捨ての 吸収性物品における吸収性要素として、使用されることができる。 発明の背景 使い捨ての吸収性物品は良く知られているものであり、それらは全て、生体の 流体を吸収して保持するための吸収性の要素を有しており；吸収性要素は、漏洩 を防ぐために、素早く液体を獲得して内部にそれを分散することができなければ ならず、また、使用における標準的な圧力を受けたとき、その流体を保持する良 好な能力を有していなければならない。 例えばセルロース繊維のパッド、詰め綿の層、などのような親水性の繊維状物 質で主に構成される吸収性部品は、一般に、それらの液体の吸収率に関するのと 同様の満足な特性を有しており、それら内部で効果的に液体を分散することがで きるものであるが、しかし、使用における標準的な圧力を受けたとき、保持の観 点からは非常に無効なものである。 吸収と吸収性要素の保持能力を増大させるために、親水性の繊維と協力した吸 収性のゲル化物質を使用することが知られている。 一般に、高吸収性物質として知られている吸収性のゲル化物質は、膨張するこ とができ、且つ、多量の液体、特に水、あるいはまた、ある程度までは、生体の 流体を吸収することができる重合体である。 それらはまた、それらが適度な圧力の下でさえも流体を保持するという特別な 性質を有しおり；この特性のために、使い捨ての吸収性物品のための吸収性の要 素に、それらを使用することが、かなり長い間、提案されてきている。 吸収性のゲル化物質の使用により、所定の吸収能力のためのあまり親水性でな い繊維を含み、従って、繊維単独で作られた従来の吸収性要素よりも小さい寸法 、特に厚さを有する、吸収性要素を提供することが可能である。 吸収性のゲル化物質は、一般に、繊維構造体内部に分子形状で含まれる。繊維 とゲル化水素の吸収性の物質の分子とが、別々に、一般に非常に薄い、重ね合わ せられた層内に配置され、あるいは、上記分予がまた、上記繊維層のうちの一つ 内で繊維と混ぜ合わせられることができる構造体が形成される。 繊維状物質が詰め綿のより多くの層のうちの一つか、吸収性の紙か不織布によ って代表される、及び吸収性のゲル化物質の分子がいろいろな方法の構造に含ま れる、この種の階層化された吸収性構造体の多くの特別な形状は、当該分野にお いて知られている。 吸収性のゲル化物質分子以外の、異なるタイプの粒状物質もまた、例えば分子 又は粉形状の臭気制御物質のような、階層化吸収性構造体内に組み込まれること ができる。 通常、その後に更に小さい断片に切断されて、使い捨ての吸収性物品における 吸収性要素として使用されるべき独特の階層吸収性構造体を提供する、連続的織 物状階層吸収性構造体が製造される。 粒状物質を組み込んだ階層吸収性構造体は、それらが組み込まれるべきもので ある、あるいは、それらは、販売されて、別々に連続的織物状構造体の形状で、 例えばロールに巻かれて保管され、あるいは、コンテナに収納され、その後、製 造ラインに供給される、半製品として独立して生産されることができる、吸収性 物品のための製造ライン上で直接形成されることができる。 粒状物質を組み込んだ階層吸収性構造体にまつわる共通の問題は、安定した方 法で、その構造体内に分子を効果的に封じ込めること、例えば、分子が構造体内 を動いて、局所的に集中してまうということを防止することにある。上記粒状物 質はまた、上記階層構造体のエッジから、特に、独特の構造体が連続的織物状構 造体から切断されたエッジに沿って、漏れることができ、したがって、製造ライ ンと最終的な製品との両方において問題を引き起こす。 階層吸収性構造体の形成のための既知の解決法は、２つの繊維層を互いに接着 することと、同時に、例えば吸収性のゲル化物質及び／又は臭気制御物質の分子 をそれらの間に固着することとの二重の目的を有する、繊維層のうちの一つの全 表面に塗布される例えば熱溶解型の接着剤を使用することである。 しかしながら、接着剤の使用は、接着剤が塗布される繊維層の特性と、接着剤 と接触する粒状物質の特性との両方に影響を及ぼしてしまう。 したがって、一般に、過大な量の接着剤を使用しないことが必要であり、それ ゆえに、階層構造体のエッジから粒状物質を失うことの可能性は、完全に除去さ れることができない。 連続的織物状階層吸収性構造体の長手方向のエッジに沿って粒状物質を失うこ との問題の異なる解決策も知られており、それは、階層構造体のエッジを意味す る長手方向のエッジを、構造体それ自体の形成方向と平行にすることである。 例えば、上記連続的織物状階層吸収性構造体は、完全に、詰め綿の層に囲まれ ることができ、あるいは、上記構造体は、接着剤及び粒状物質が、中心の長手方 向のストリップ上にのみ配され、その後、それらが、ほぼ長手方向の軸に沿って 部分的に重ねられ、例えば接着剤によって結合されるように、上記２つの横部分 が、折りたたまれる、繊維質の物質の一つの層によって提供されることができる 。 Ｐｒｏｃｔｅｒ ＆ Ｇａｍｂｌｅ Ｃｏｍｐａｎｙによる国際出願第ＷＯ９ ４／０１００９号及び第ＷＯ ９５／１７８６８号には、使い捨ての吸収性物品 における吸収性要素として使用するための吸収性のゲル化物質を含む、薄い連続 的織物状階層吸収性構造体が記載されている。そのような階層吸収性構造体は、 それらの間に吸収性のゲル化物質の分子の層を含む少なくとも２つの繊維層によ って形成されており、上記２つの繊維層は、分配されて吸収性のゲル化物質と混 ぜ合わせられた細かく分割された固体形状の熱可塑性重合体有機物質の分子の溶 解によって、構造体の長手方向のエッジに沿って配列された２列の接着剤によっ て、互いに結合される。 上記国際出願に記載された階層構造体は、長手方向のエッジに沿った粒状物質 の損失の問題を有していないとはいえ、それらはまだ、吸収性物品における吸収 性要素として組み込まれるべき独特の階層吸収性構造体を形成するために、それ らが生産ラインの長手方向の方向に関して横方向に切断されるときに、分子を失 う即ちこぼれるという問題を有している。横方向の切断は、階層構造体を開き、 したがって、その間に含まれた粒状物質をさらすという事だけでなく、切断行為 それ自体が、前述の２つの国際出願に記載された階層吸収性構造体中により生じ そうな、粒子を破壊して粉末を形成するという傾向があり、それはまた、粒子と 繊維層の間に溶解した重合体物質によってなされた接着点を壊すことができる。 したがって、切断エッジに沿った粒状物質の損失という問題は、これらの影響に よって強められてしまう。 Ｋｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎによる米国特許第４ ，７１５，９１８号、Ａｃｕｍｅｔｅｒ Ｌａｂ．Ｉｎｃによる米国特許第４， ６４６，５１０号、及びＢｅｇｈｉｎ Ｓａｙ ＳＡによるヨーロッパ特許第Ｅ Ｐ−Ｂ−２２７９２号は、２つの繊維層内に埋め込まれ、また、例えば接着剤又 は繊維を絡み合わせることによって結合された２つの繊維層によって作られた所 謂ポケット即ちポーチで閉じ込められた、粒子を持つ階層構造体を記載している 。粒子は、ポケット即ちポーチを形成するために、基板上の所定の領域にのみ選 択的に堆積されることになっている。これらの方法は、長手方向及び横方向の両 方に密閉された構造体を成し遂げることができるが、しかし、むしろ複雑であり 、その後に生産ラインに供給されて、独特の階層吸収性構造体を形成するために 所定の間隔で切断されるべき、予め形成された薄板構造体を製造するためには適 当ではない。 したがって、それのエッジからの粒状物質の損失即ちこぼれることの問題を有 さない、閉じ込め層間に粒状物質を含む、独特の階層構造体を提供することが、 本発明の目的である。 特に、独特の階層構造体がより大きい階層構造体、例えば連続的織物状階層構 造体から切断される切断ステップの間に、そのような物質を組み込んだ構造体か らの粒状物質の損失即ちこぼれることを防止する、粒状物質を含む独特の階層構 造体を製造する方法を提供することが、本発明の更なる目的である。 それらが組み込まれるべき物品の製造ライン上で直接形成される階層構造体と 、 半仕上げの中間製品として製造され、製造ラインに後で供給されることになって いる連続的織物状階層構造体との両方に適用できる、そのような方法を提供する ことが、本発明の更に別の目的である。 発明の要約 本発明は、そのうちの少なくとも一つが液体を透過させる閉じ込め層の間に閉 じ込められた粒状物質を含む、使い捨ての吸収性物品で使用するための独特の階 層構造体に関する。上記独特の階層構造体は、より大きな構造体から切断され且 つ少なくとも上記切断部に沿って結合され、また、前記切断に沿った端面を有し ている。上記独特の階層構造体は、それが少なくとも上記端面の部分に沿ってあ てがわれた少なくとも一つのパッチの部材を含んでおり、上記少なくとも一つの パッチの部材は、それがあてがわれる上記少なくとも端面の部分に、結合手段を 備える上記閉じ込め層を提供する。 本発明は、さらに、より大きい構造体からそれらを切断し、その後、少なくと も上記切断に沿って形成された端面の部分に沿ってあてがわれる少なくとも一つ のパッチの部材を持つそれらを提供することによって、独特の階層構造体を製造 する方法に関するものであり、上記少なくとも一つのパッチの部材は、それがあ てがわれる少なくとも上記端面の部分の領域において結合手段を持つ上記閉じ込 め層を提供することができる。 図面の簡単な説明 本明細書が本発明を特に指摘し且つ明瞭に主張している請求の範囲で終えられ ているとはいえ、本発明が以下のような図面に関連して以下の説明からより良く 理解されものと信じる： 図１は、本発明による独特の階層構造体を形成するために使用されることがで きる連続的織物状階層構造体の斜視図である； 図２は、ロールに巻かれた図１に図示されたタイプの連続的織物状階層構造体 の斜視図である； 図３は、本発明による連続的織物状階層構造体から作られた独特の階層構造体 の斜視図である； 図４ａ、図４ｂ、図４ｃ及び図４ｄは、あてがわれたパッチの部材のための４ つの異なる実施例を示す、長手方向の中心線Ａ−Ａに対応する切断線に沿って取 られた端面を含む図３に示された独特の階層構造体の部分横断面図であり；図４ ｃ及び図４ｄに示された実施例はまた、上記階層構造体に隣接した別の層を含む ； 図５は、本発明による、独特の階層化吸収性構造体を製造し、吸収性物品にそ れらを組み込む方法の概略的な工程系統図である； 図６は、本発明による、独特の階層化吸収性構造体を製造し、吸収性物品にそ れらを組み込む別の方法の概略的な工程系統図である。 発明の詳細な説明 本発明は、より大きな構造体から切断され、且つ、閉じ込め層内に粒状物質を 閉じ込めている、使い捨ての吸収性の物品に使用するための独特の階層構造体に 関するものであり、上記閉じ込め層の少くとも一つは、液体を透過させるもので あり、それらのエッジからの上記粒状物質の損失、即ちこぼれることを防止する ように、上記切断に沿って結合される。本発明は、さらに、連続的織物状階層構 造体から前記構造体を製作する方法に関する。好ましい実施例においては、上記 独特の階層構造体は、液体吸収性であることが好ましい繊維層を含む。本発明の 上記独特の階層構造体は、簡略化のために、以下により詳細に説明されるような 「使い捨ての衛生上の吸収性物品」を実際には意味する、本明細書において使用 されるような「使い捨ての吸収性物品」によって、使い捨ての吸収性物品におけ る吸収性要素として、本明細書において、それらの使用に関して記述されるもの であるが、しかし、それらは、異なる目的のために、例えば、異なるタイプの使 い捨ての吸収性物品のための、例えば使い捨ての清掃物品のための、吸収性構造 体として、使用されることができる。 使い捨ての衛生上の吸収性物品、より簡単に言うと、使い捨ての吸収性物品は 、ユーザによって体と直接接触して付けられる物品であると想定されるものであ り；それらの目的は生体の流体を吸収することであり、よって、それらは一回の 使用後に捨てられるものである。 本発明の独特の階層構造体は、使い捨ての吸収性物品の吸収性要素を完全に構 成することができ、あるいは、それらは、吸収性要素の一部としてそこに含まれ ることができる、即ち、もっと簡単にいえば、それらは、使い捨ての吸収性物品 の要素を構成することができる。 例えば衛生上のナプキン、パンティのライナー、失禁パッド、又はおしめのよ うな、使い捨ての吸収性物品は、一般的に、流体通過性のトップシートと、水蒸 気及び／又はガスを選択的に通過させることができる流体不透過性のバックシー トと、それらの間に含まれた吸収性要素とを含む。 本明細書において使用される「階層（化された）（layered）」という用語は 、粒状物質を含む層が、実質的に粒状物質を含んでいない層から認識できるどの ような構造体も表している。これは、閉じ込め層と粒状物質が、別々に、重ね合 わせられた層に配置される構造体、あるいは、上記階層構造体の主平面の一方又 は両方から粒状物質が漏れることを防止するために、粒状物質が、一つの層、例 えば繊維層の厚み内部の所定の位置、例えばその層の中心に一致する位置に埋め 込まれている構造体を含む。 本明細書において使用されるような用語「切断線」は、独特の階層構造体を提 供するために上記連続的織物状階層構造体が切断されなければならないルートを 表している。一つの切断線は閉じた周辺部を含むことができ、あるいは又は組合 せにおいて、複数の切断線は互いに分離している。 上記構造体はまた、少なくとも一つの閉じ込め層が液体通過性のものであるな らば、繊維質でない閉じ込め層、例えば重合体膜層を含むことができる。 本発明の独特の階層吸収性構造体及び前記独特の階層吸収性構造体の製造方法 は、２つの先に引用した国際出願第ＷＯ ９４／１００９号及び第ＷＯ ９５／ １７８６８号に記載された薄い階層吸収性構造体と同様の連続的織物状階層吸収 性構造体に関して、本明細書において記載される。 図１は、連続的織物状階層吸収性構造体１４を示す図であり、より明瞭にその 構造を示すために、それら階層のうちの一つの層を部分的に立ち上げて示してい る。 図１においては、第１の繊維層１及び第２の繊維層２を、それらのそれぞれの 長手方向のエッジ３及び４が一致するように重ね合わされた、同じ幅の２つの連 続的な切片の形で見ることができ；上記繊維層は、閉じ込め層を構成しており、 例えば、紙、詰め綿、不織布のような種々の物質で作られることができ；それら は、２０ｇ／ｍ²乃至１５０ｇ／ｍ²の連量を有する短セルロース繊維の、一般に 「エアーレイド(air laid)」層と称される乾燥形成(dry-formed)層で作られるこ とが好ましい。 あるいは、上記２つの繊維層は、異なる物質で作られることができるものであ り、例えば、上記２番目の繊維層２は、例えば、ＡＬ−Ｔｈｅｒｍａｌ ＢやＡ Ｌ−Ｔｈｅｒｍａｌ ＣとしてデンマークのＤａｎａｋｌｏｎ ａ／ｓ ｏｆ Ｖａｒｄｅによって販売されているような、セルロース繊維と複合ポリエチレン ／ポリプロピレン繊維の乾燥形成混合物で作られることができる。 上記２つの閉じ込め繊維層１と２の間には、ゲル化水素(hydrogelling)吸収性 物質６の粒子と、臭気制御物質９の粒子と、細かく分割された固体形状、好まし くは粒子７の形状の熱可塑性重合体有機物質との混合物でなる粒状物質の中間層 ５があり；前記中間層５の幅は、それらのそれぞれの長手方向のエッジ３及び４ に２つの長手方向のエッジ部分８を横方向に形成する、上記中間層５を越えて延 在している外側の２つの繊維層１及び２の幅よりも狭い。 上記長手方向は、典型的に、上記連続的織物状階層吸収性構造体１４の形成方 向に対応している。 熱及び適度な圧力を適用して、ゲル化水素吸収性物質の粒子６及び臭気制御物 質の粒子９の混合された中間層５中にある熱可塑性重合体有機物質の粒子７を溶 かすことによって、上記中間層５が提供される中心領域において上記２つの外側 の繊維層１と２が互いに接着される。 上記繊維層１と２の間の接着は、上記熱可塑性重合体有機物質の個々の粒子７ の溶解によって生成され；それが溶けるにつれ、上記重合体の物質が、繊維層１ と２を直接接続する及び／または吸収性ゲル化物質の粒子６及び臭気制御物質の 粒子９をもまた含む「ブリッジ」を形成する。 上記溶解ステップの後の上記熱可塑性重合体物質は、もはや粒子７の形状をな していない故に、完成した製品においては、上記用語「粒状物質」は、上記吸収 性ゲル化物質の粒子６及び上記臭気制御物質の粒子９だけを指すということに注 意されなければならない。 接着点の全表面領域は、上記繊維層１及び２の表面領域の並びに上記ゲル化水 素吸収性物質及び臭気制御物質の粒子の小部分を表すものであり、従って、その 特性はほぼ変わらずに維持される。 また、粒状物質、即ちゲル化水素吸収性物質の粒子６及び臭気制御物質の粒子 ９が、上記２つの繊維層の重ね合わせられたエッジ３及び４に対応する当該階層 構造の長手方向のエッジから漏れることを防ぐために、且つまた、それ自身上記 繊維層の間の接続を強化するために、上記２つの外側繊維層１及び２の長手方向 のエッジ領域８上の上記中間層５の２つの側面に接着剤の２本の連続線１０が塗 られている。 あるいは、上記閉じ込め層及び粒状物質が、例えば本明細書中に記載された粒 子７や接着剤の連続線１０の形態で、細かく分割された固体形状の熱可塑性重合 体物質以外の異なる手段によって互いに接着されることができ；例えば、少なく とも細かく分割された固体形状の上記熱可塑性重合体物質を、接着剤の噴霧され た層に置き換えることができる。 好ましくは粒子６の形態で分配される上記吸収性ゲル化物質は、従来技術から 全て知られている架橋重合体のような非有機又は有機物質でなることができる。 上記臭気制御物質は、当該分野で知られどのような適当な臭気制御物質であって も良く、例えば、それは、沸石や二酸化珪素の粒子によって構成されることがで きる。 個々の粒子の最も小さい寸法の加重平均として与えられる粒子６及び９の平均 寸法は、５０ミクロン（μｍ）乃至１５００ミクロンの間、好ましくは１００ミ クロン乃至８００ミクロンの間であることができる。 上記中間層５における吸収性ゲル化物質６の量は、２０ｇ／ｍ²から６００ｇ ／ｍ²の範囲にまでわたることができる。上記臭気制御物質９の量は、４０ｇ／ ｍ²乃至２００ｇ／ｍ²の間であることができる。 細かく分割された固体形状、例えば粒子７の形態の熱可塑性重合体有機物質は 、 溶解して、上記２つの層の繊維の間に離散的な、間隔を置いて配置される別々の 接着点形成することにより、上記２つの繊維層１と２を互いに接着する目的を有 する。上記熱可塑性重合体有機物質は、また、他の細かく分割された固体形状、 例えば繊維形状で使用されることができる。 先に説明したように、これらの接着点を形成するブリッジは、ゲル化水素物質 の粒子及び臭気制御物質の粒子を含むことができる。 分配されてゲル化水素吸収性物質と混ぜ合わせられた細かく分割された固体形 状の熱可塑性重合体有機物質の量は、５ｇ／ｍ²乃至１８０ｇ／ｍ²の間であるこ とができる。 細かく分割された固体形状の上記熱可塑性重合体有機物質は、好ましくは、当 該階層構造体の他の構成要素、即ち、上記繊維層及び粒状物質、換言すれば上記 ゲル化水素吸収性物質及び臭気制御物質、の特性を妨害しないような温度で溶か されることができる。したがって、上記熱可塑性重合体有機物質は、必要な接着 剤が速く形成されることができるような流動性特性を備えていなければならない 。 これらの好ましい特性は、少なくとも２５ｇ／１０分、好ましくは少なくとも ４０ｇ／１０分、より好ましくは、少なくとも６０ｇ／１０分、の条件１９０／ ２．１６で、ＡＳＴＭ法Ｄ １２３８−８５によって評価されたメルトフローイ ンデックス（Ｍ．Ｆ．Ｉ．）を有する細かく分割された固体形状の熱可塑性重合 体有機物質によって成し遂げられることができる。 上記層１及び２が乾燥形成された短セルロース繊維物質で形成されているなら ば、分配量が１２ｇ／ｍ²乃至９０ｇ／ｍ²の間である約５０ｇ／１０分のメルト フローインデックスによって特徴づけられる、約４００ミクロンの最大寸法を持 つ高密度ポリエチレン粒子から成る熱可塑性重合体有機物質を用いることが好ま しい。 また、上記連続的織物状階層吸収性構造体１４は、２つの異なる繊維層によっ て形成されることができ、あるいは、２つ以上の繊維層、従って、粒状物質、例 えばゲル化水素吸収性物質や臭気制御物質の粒子及び熱可塑性重合体有機物質の 粒子、の混合物によって形成された１つ以上の中間層を含むことができる。 もちろん、粒状物質が閉じ込め層の間に実際に含まれるならば、上記吸収性ゲ ル化物質、臭気制御物質、もしくは、本発明に従って作られた好ましい階層構造 に含まれた細かく分割された固体形状の熱可塑性重合体有機物質の何も、粒状形 状とは異なる形状のものとすることができる。例えば、上記吸収性ゲル化物質は 、上記臭気制御物質が、基板上へ噴霧された溶剤として含まれることができるの に対して、繊維形状のものであることができ；また、細かく分割された固体形状 の熱可塑性重合体有機物質は、前述したような繊維形状のものであることができ る。 それぞれの長手方向のエッジ部分上の繊維層の間に配置された接着剤の連続線 １０は、上記中間層を作る粒状物質が当該構造の長手方向のエッジから漏れるこ とを防ぐ。図２において示されて、したがって、該構造体は別々に生産され、例 えば図２に示すようなロール１１の形態に巻かれた連続片としてそのままに保管 されることができ、それはその後、使い捨ての吸収性物品、例えば衛生上のナプ キン、のための生産ラインに供給されて、吸収性の要素として上記吸収性物品に 含まれるように、独特の階層吸収性構造体１２が、該連続的織物状吸収性構造体 １４から製造されることができる。 図３に示されるように、所望の長さの独特の階層吸収性構造体１２が、所定間 隔で上記連続的構造体１４に沿って位置し且つ点線で示されている指定の切断線 １８に沿ってなされた切断によって、上述した種類の連続的織物状階層吸収性構 造体１４から切断されることができるものであり；図３に示されるように、その 切断は、失印によって示され且つ上記連続的構造体１４の長手方向に対応する上 記連続的構造体１４の生産ラインへの搬送方向を横切る方向になされる。図３に 示された実施例においては、切断方向は、上記連続的構造体１４の搬送方向に垂 直であるが、しかし、直線でない切断、例えば、カーブした、通常は凸状の、切 断端エッジを持つそれぞれの独特の階層吸収性構造体１２を提供する、カーブし た切断もまた可能である。示された実施例においては、切断は、各切断端エッジ に、端面１５を持つそれぞれの独特の階層吸収性構造体１２を提供する。独特の 階層吸収性構造体１２は、それらが成し遂げられる上記連続的織物状階層吸収性 構造体１４と同様に、互いに実質的に平行な２つの主平面Ｓを有している。 上記独特の階層吸収性構造体１２は、各端面１５に沿って各切断端エッジにあ てがわれる、明瞭化のために図３においては図示されない、パッチ４０の部材を 含む。各パッチ４０は、上記独特の階層吸収性構造体１２の閉じ込め層１と２の 間の結合を提供し、好ましくは、各端面１５にシールを持ち、したがって、上記 粒状物質６及び９が、上記独特の階層吸収性構造体１２の切断エッジから漏れる ことを防ぐ、上記構造体１２を提供する。したがって、粒状物質の損失即ちこぼ れが避けられる。 図４ａ乃至図４ｄは、図３に示された独特の階層吸収性構造体１２の端面１５ のうちの１つに１個又は２個のパッチ４０の部材があてがわれる、本発明の異な る実施例の詳細を示している。４ａ乃至４ｄの全ての実施例において、上記独特 の階層吸収性構造体へのパッチ４０の取り付けは、接着剤４２、例えばホットメ ルト接着剤又は圧感接着剤によって成されるものであるが、例えば熱融着のよう な他のどのような手段もまた使用されることができる。上記パッチ４０は、各切 断端エッジに沿った実質的に上記独特の階層吸収性構造体１２の幅に対応する長 さを持つ、典型的に矩形の形状を有するものであり、それら構造体１２の端面１ ５で上記２つの閉じ込め層１と２を結合するような幅であり、且つ、より良い密 閉作用を成し遂げるために各端面１５と完全に重なり合う、上記独特の階層吸収 性構造体１２の主平面Ｓの一方又は両方の狭幅部分上へ部分的に延在することが 好ましい。しかしながら、パッチ４０の部材があてつけられる独特の階層吸収性 構造体１２の主平面Ｓの面積は、吸収特性と、上記独特の階層吸収性構造体１２ の柔軟性との可能な相互の影響を避けるために、最低限に保たれることが好まし い。 図４ａ及び図４ｂにおいては、上記独特の階層吸収性構造体１２の閉じ込め層 １及び２のみが、一つのパッチ４０の部材もしくは２つのパッチ４０，４０’の 部材それぞれによって、端面１５で結合されるものであり、これに対して、図４ ｃ及び図４ｄにおいては、上記閉じ込め層１及び２は、共に、一つのパッチ４０ の部材によって隣接した別の層４４に結合される。 図４ａにおいては、一つのパッチ４０の部材が、独特の階層吸収性構造体１２ の切断端エッジのまわりに折りたたまれ、端面１５と、該端面１５と完全に重な り合う上記独特の階層吸収性構造体１２の両方の主平面Ｓの幅が狭い部分とに、 接着剤４２の層によって接着される。 図４ｂは、図４ａの実施例と同様の別の実施例を示しており、一つのパッチ４ ０の部材が、２つのパッチ４０，４０’に置き換えられたものであって、各パッ チは、上記端面１５と完全に重なり合う上記独特の階層吸収性構造体１２のそれ ぞれの主平面Ｓの幅が狭い部分と、上記端面１５の部分とに、その一端が接着さ れ、且つ、上記閉じ込め層１と２の上記端面１５に沿った前記結合を提供するた めに、互いの他端が共に接着されている。 図４ｃの実施例は、いくぶん図４ａに図示された実施例に等しいものではある が、しかし、パッチ４０は、閉じ込め層１及び２を、上記端面１５を限定する切 断端エッジに沿って上記閉じ込め層１及び２と同一の広がりをもつ上記独特の階 層吸収性構造体１２の隣接した別の層４４に結合している。上記別の層４４は、 例えば、流体を獲得するか拡散する目的をもつ、不織布又は織物層のような、吸 収性層であることができ、あるいは、それは、流体を通さない層であることがで きる。 図４ｄは本発明の更に別の実施例を示しており、パッチ４０の部材は、上記端 面１５を形成する切断端エッジを越えて延在している別の層４４に、上記閉じ込 め層１及び２を結合したものである。 図４ａ乃至図４ｄに図示された全ての実施例は、図３に示されたような、直線 の切断端エッジを有する独特の階層吸収性構造体１２を示しているとはいえ、カ ーブさせられた切断端エッジ及び対応するカーブさせられた端面１５が上記独特 の階層吸収性構造体１２に提供された同様の実施例もまた成し遂げられることが できる。 少なくとも１つのパッチ４０の部材は、それぞれの端面１５を閉じ、したがっ て、上記２つの繊維層１と２を互いに結合し、粒状物質６及び９がそれらの間か ら漏れることを防ぐ層を構成している。パッチ４０は、それぞれの端面１５に効 果的にシールを提供することが好ましい。 パッチ４０の部材は、上記粒状物質を上記独特の階層構造体１２のそれぞれの 端面１５で全体として捕らえて放さないべきではあるが、パッチ４０はむしろ、 それらの間に含まれた上記粒状物質の相当なパーセンテージを捕らえて放さず、 したがって、上記粒状物質の損失即ちこぼれを減らす、切断された上記閉じ込め 層のための結合手段を構成するということは、本発明の範囲には意図していない 。上記粒状物質の、例えばパッチの部材があてがわれない上記端面の部分を通る 、あるいは、多孔性物質によって構成されたパッチを通る、若干の損失は、本発 明の範囲内にある。 例えば使い捨ての吸収性物品の製造のために知られている、シート状又は層状 のどのような適当な物質も、上記パッチ４０の部材のために使われることができ 、例えば疎水性又は親水性の不織又は織物層、あるいは、重合体膜のような物質 が使用でき；そのような物質は、流体通過性又は流体不通過性の何れかであるこ とができ；好ましくは、合成繊維もしくは重合体膜の不織層が使用されることが できる。パッチ４０は、一つの層、あるいは、一つ以上の層を含む物質で作られ ることができる。 本発明の例においては、以前に記載されたタイプの２０７ｍｍの長さを有する 独特の階層吸収性構造体１２は、７０ｍｍの幅と１．５ｍｍの全体にわたる厚さ を有して、図２に示されたようなロールに巻かれた連続的織物状階層吸収性構造 体からの直線的な横方向の切断によって切断されるものであり；上記独特の階層 吸収性構造体１２は、以下を含む： ・６０ｇ／ｍ²のセルロース繊維の樹脂接着エアーレイド織物で作られた第１ の層； ・６３ｇ／ｍ²の吸収性ゲル化物質の粒子と、６１ｇ／ｍ²の沸石の粒子と、８ ７ｇ／ｍ²の二酸化珪素の粒子と、３８ｇ／ｍ²のポリエチレンの粒子との混合物 によって作られた中間層； ・６０ｇ／ｍ²のセルロース繊維の樹脂接着エアーレイド織物から作られた第 ２の層。 上記接着剤の２本の連続線は、約２ｍｍの幅の２列の粘着性のホットメルトを 含む。 端面は、上記横方向の切断に沿って提供され、上記独特の階層吸収性構造体１ ２の短い方の側面に対応する。 ２．２ ｄｔｅｘ，ＰＥ／ＰＰ複合繊維によって作られ、２０ｇ／ｍ²の連量 を有するスパンボンデッドの不織物質パッチが、図４ａに図示されたのと同様 の方法で、上記独特の階層吸収性構造体１２の各端面１５に沿って提供されるも のであり、前記パッチは、それに、粘着性のホットメルトによって接着される。 上記パッチは、上記独特の階層吸収性構造体１２の全幅に対応する約７０ｍｍの 幅を有しているのに対して、不織布の各パッチの幅は約２０ｍｍであり、そのた め、上記パッチは、上記独特の階層吸収性構造体１２の両方の主平面Ｓ上で長手 方向に約１０ｍｍ延在して、上記２つの閉じ込め繊維層を結合し且つ前記端面１ ５にシールを提供するために、それぞれの端面１５で完全に重なり合う。 図５は、半製品として供給された連続的織物状階層吸収性構造体１４から獲得 できる独特の階層吸収性構造体１２を吸収要素として用いる、使い捨ての吸収性 物品、例えば衛生上のナプキン、を製造する方法を簡略的に示した図である。 リール２０は、生産ラインに、上記連続的織物状階層吸収性構造体１４を供給 する。上記連続的構造体１４は、切断ステーション２６で独特の階層吸収性構造 体１２に切断され、この独特の構造体１２は、連続した独特の階層吸収性構造体 １２の各ペアの対向する端面１５の間にスペース１７を提供するために、互いに 生産ラインの方向に間隔をあけられる。 前記スペース１７の量は、当業者によって容易に決定されることができるよう に、工程条件に従って変えられることができる。図示された実施例においては、 上記スペース１７の量は基本的に、各独特の階層吸収性構造体１２の長さと比較 して、完成した使い捨ての吸収性製品の全長に依存する。 その後、流体不透過性のバックシート３０がリール３４から上記生産ラインに 供給され、上記独特の階層吸収性構造体１２は、明瞭化のために図面には示して いない既知の手段、例えば粘着性の手段によって、上記バックシート３０に貼り 付けられる。 次に、例えば、連続的なバンド４８の部材としてリール５０から供給され、そ の後、上記独特の構造体１２への結合の前にパッチ４０に切断される、一つのよ り大きなパッチ４０の部材が、連続した独特の構造体１２に属する対向する端面 １５の各ペアに沿って、ステーション４６であてがわれる。上記パッチは、図４ ｄに示されたのと同様の方法でそれにあてがわれるものであるが、ここで、上記 バックシート３０は、上記閉じ込め層１及び２に隣接した上記別の層に対応す るものであり、パッチ自体は、上記２つの連続した独特の階層吸収性構造体１２ の主平面Ｓの狭い部分を完全にカバーするために、長手方向に延在し、各それぞ れの端面１５と、上記スペース１７に対応する上記２つの階層構造体１２の間に 含まれた上記バックシート３０の露出部とに完全に重なり合う。上記あてがいは 、例えば、何れか適当な既知の方法でそのパッチ自体に、あるいは、上記２つの 端面１５、上記主平面Ｓの狭い部分、及び上記バックシート３０の露出部を含む 基板に、予め塗布された接着剤によって成し遂げられるものである。上記パッチ ４０の上記あてがいは、上記２つの連続した独特の階層吸収性構造体１２の間に 含まれた各スペース１７に一致する上記独特の階層吸収性構造体１２に貼り付け られた上記バックシート３０を伴う。したがって、上記パッチ４０は、上記端面 １５に対応する両方の端エッジでまた、上記独特の階層吸収性構造体１２を上記 貼り付けられたバックシート３０に結合するという更なる作用を成し遂げる。 パッチ４０のあてがいの後、その上に貼り付けられ且つ結合された上記独特の 階層吸収性構造体１２を持つバックシート３０は、流体を通過させるトップシー ト２８がリール３２から供給される組立てステーションに供給される。上記トッ プシート２８とバックシート３０は、それらの間に、上記独特の構造体１２を組 み込み、最終的に互いに結合されて、切断及び密閉ステーション３８で周辺部に 沿って切断されて、横方向の切断に対応した両端面１５で密閉された上記独特の 階層吸収性構造体１２をそれぞれ含む、衛生上のナプキン３６を形成する。パッ チ４０の部材は、この吸収性物品の長手方向の端で、上記トップシート２８及び バックシート３０と完全に重なり合い、したがって、それは、上記独特の階層吸 収性構造体１２の端面１５から、該吸収性物品３６の長手方向の端の方へ、流体 の可能な伝達を避けるために、重合体の膜によって又は疎水性の不織の物質によ って構成されることが好ましい。 本発明の方法の別の実施例によれば、上記連続した構造体１２に属している２ つの対向する端面１５をカバーし、したがって、図４ｄに示されたのと正確に対 応している実施例を成し遂げる、より長いパッチの代わりに、切り離されたより 短いパッチ４０の部材が、上記独特の階層吸収性構造体１２の各端表面１５にあ てがわれることができる。 本発明の方法の更に別の実施例が図６に図示されているもので、ここで、パッ チ４０の部材は、上記独特の階層構造体１２がバックシート３０に貼り付けられ る前に、図４ａに図示されたのと等しい配置で、上記独特の階層吸収性構造体１ ２の各端面１５にあてがわれる。この実施例においては、バックシート３０とト ップシート２８は両方とも、組立てステーションで、上記独特の階層吸収性構造 体１２に貼り付けられる。 今までのところ記載された階層構造体の上記閉じ込め層は全て、上記構造体の 長さに沿って一定の同じ幅を有するものとしたとはいえ、上記閉じ込め層が異な る幅を有する別の実施例、あるいは、長手方向に沿って変化する幅を有した連続 した階層構造体から製造されることができる、例えば使い捨ての吸収性物品のた め形づくられた吸収性要素、例えば砂時計形状のものを提供するために、上記階 層構造体の幅がその構造体自体の長さに沿って変化することができる実施例もま た可能である。 本発明が２つの閉じ込め層とそれらの間に含まれた粒状物質とを含んだ階層構 造体に関して記載されているとはいえ、本発明はまた、異なる階層構造体、例え ば異なる積層数を有する構造体、あるいは、それ自体二度折りたたんだ一つの繊 維層で構成され且つ接着剤によって重なっている長手方向の横縁を密閉した他の 既知のタイプのＣ形に折り曲げられた吸収性ラミネートにも適用することができ るものであり；粒状物質、例えば吸収性ゲル化物質及び臭気制御物質がそれらの 間に含まれる。上記粒状物質と上記繊維層の重ね合せられた部分は、噴霧された 接着剤によって互いに接着される。一般に、この種の構造は、半製品として、す なわち、生産ラインにその後供給されるべき連続的織物状階層構造体として生産 されるよりはむしろ、衛生上のナプキンの生産ライン上で作られる。それは、長 手方向のエッジに沿った粒状物質の損失即ちこぼれを有さないが、しかし、この 問題を、上記衛生上の製品に組み込まれるべき独特の階層構造体を形成するため に、生産ラインの横方向に実際に切断されるその端面でまだ有している。 本発明の方法の別の実施例においては、この方法はまた、より大きい連続的階 層構造体を長手方向及び横方向の切断線に沿って切断することによって、独特の 階層構造体を製造し、したがって、上記長手方向及び横方向の切断の間に端面を 持つ独特の階層構造体を提供するために、使用されることができる。パッチの部 材は、その後、各独特の階層構造体の全ての端面に、即ち、全切断に沿ってあて がわれ、したがって、上記閉じ込め層の間に、横方向及び長手方向の両方におけ る結合を持つ各独特の階層構造体を提供することができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｆ 13/53 (81)指定国 ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ， ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，Ｔ Ｄ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ， ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ， ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，Ｌ Ｋ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ， ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，Ｔ Ｍ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ ，ＺＷ (72)発明者 ガグリアルディ、イバノ イタリア国、アイ―65123 ペスカラ、ビ ア・モンタナラ 29

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 閉じ込め層の間に閉じ込められた粒状物質を含む使い捨ての吸収性物品 に使用するための独特の階層構造体であって、前記層の少なくとも一つは、液体 を通過させるものであり、前記独特の階層構造体は、より大きな構造体から切断 され且つ少なくとも前記切断の部分に沿って結合され、また、前記切断に沿った 端面を有し、前記独特の階層構造は、それが少なくとも前記端面の部分に沿って あてがわれた少なくとも一つのパッチの部材を含むことを特徴とし、前記少なく とも一つのパッチの部材は、それがあてがわれる前記少なくとも端面の部分に、 結合手段を備える前記閉じ込め層を提供する、ことを特徴とする独特の階層構造 体。 ２． 前記少なくとも一つのパッチの部材は、重合体の膜であることを特徴と する請求項１に記載の独特の階層構造体。 ３． 前記少なくとも一つのパッチの部材は、不織の層であることを特徴とす る請求項１乃至２の何れかに記載の独特の階層構造体。 ４． 前記閉じ込め層に隣接した別の層を含み、前記少なくとも一つのパッチ の部材は、前記閉じ込め層を前記隣接した別の層に結合することを特徴とする請 求項１乃至３の何れかに記載の独特の階層構造体。 ５． 前記隣接した別の層は、前記閉じ込め層の前記端面を越えて、少なくと も前記端面の部分に沿って延在することを特徴とする請求項４に記載の独特の階 層構造体。 ６． 前記結合手段は、シールを構成することを特徴とする請求項１乃至５の 何れかに記載の独特の階層構造体。 ７． 前記閉じ込め層は、繊維層、好ましくは吸収性の繊維層であることを特 徴とする請求項１乃至６の何れかに記載の独特の階層構造体。 ８． 前記粒状物質は、細かく分割された形状の熱可塑性の重合体物質を含む ことを特徴とする請求項１乃至７の何れかに記載の独特の階層構造体。 ９． 請求項１乃至８の何れかに記載の独特の階層構造体を製造する方法であ って、以下のステップを含む： ａ）少なくともそのうちの一つが液体を通過させる閉じ込め層の間に、粒状物 質を含む、連続的織物状階層構造体を提供すること； ｂ）前記連続的織物状階層構造体を切断して、前記切断に沿って端面を有する 前記独特の階層構造体を提供すること； 前記方法は、更に以下のステップを含むことを特徴とする： ｃ）少なくとも一つのパッチの部材が、少なくとも前記端面の部分で、結合手 段を持つ前記閉じ込め層を提供するように、少なくとも前記端面の部分に沿って 少なくとも一つのパッチの部材をあてがうこと。