【発明の詳細な説明】
低泡立ち性の液状洗剤組成物
発明の分野
本発明は、抑制された泡立ち作用を有する洗剤組成物に関するものである。さ
らに詳しくは、本発明は、泡抑制系を含んでなる液状洗剤組成物に関するもので
あり、前記泡抑制系は、シリコーン泡抑制剤と、特定の短鎖アミン界面活性剤と
を含んでなるものである。
発明の背景
洗濯の間に形成される泡の量の有効かつ均一な抑制は、長年のよく知られた製
品の配合の1つの面であり、さらなる改良が望まれている。特に洗濯処理をドラ
ム型洗濯機において実施するとき、過剰の泡立ちは、頻繁に現代の洗剤組成物に
より付与される、全体の繊維材料のクリーニングおよび布地の利益に影響を与え
ることがある。洗濯機中での泡立ちが多過ぎると、布地に対する洗濯液の作用を
妨害−減少−させるばかりでなく、洗濯機中の残留泡がすすぎサイクルに運ばれ
ることにもなるので、洗濯機中での泡立ちが多過ぎるのは望ましくない。これは
すすぎ液中の泡立ち量を増加させ、泡を抑制する固有の困難を伴うばかりでなく
、かつまたすすぎ工程に対する活性剤、例えば、繊維材料の柔軟剤、を妨害する
ことがある。
この問題は、慣用の界面活性剤/洗剤の混合組成物の中に泡抑制系を導入する
ことによって、先行技術において扱われてきている。泡抑制系は、例えば、泡抑
制剤、例えば、シリコーン、を包含する。しかしながら、泡抑制系、例えば、シ
リコーン、は液状組成物中の分散を維持することが困難であることがあり、そし
て処理が困難である。さらに、シリコーン泡抑制剤は高価である。
このような関係において、欧州特許出願第94922023.0号明細書(1
993年6月28日提出)には、慣用のアニオン界面活性剤と、α−分枝鎖状ア
ニオン界面活性剤との組合わせを含んでなる低泡立ち性の液状洗剤組成物が開示
されている。欧州特許出願第94307794.1号明細書(1993年10月
24日提出)には、2−アルキル−アルカノールから誘導されかつ抑制された泡
立ち性を有する、分枝鎖状非イオン界面活性剤を含んでなる濃縮洗剤組成物が記
載されている。脂肪酸およびシリコーン消泡剤の特定の混合物を含んでなりかつ
濃縮液状洗剤の泡抑制作用を提供することができる泡抑制系が、欧州特許出願第
94307979.8号明細書(1994年10月28日提出)において提案さ
れている。
今回、驚くべきことに、液状洗剤組成物中の泡抑制系に特定の短鎖C6−C10
アミン界面活性剤を添加すると、シリコーン泡抑制剤の泡抑制作用が相乗的に増
強されることが見出された。この発見により、シリコーン泡抑制剤のレベルを減
少させることができると同時に、シリコーン含有液状洗剤の泡抑制作用を維持す
ることができる。
したがって、本発明の目的は、液状洗剤について有効な泡抑制作用を有する泡
抑制系を提供することである。
本発明の他の目的は、特に長期の貯蔵期間において安定である、均質な液状洗
剤組成物を提供することである。
上記目的は、シリコーン泡抑制剤を特定の短鎖C6−C20アミン界面活性剤と
組合わせて含んでなる泡抑制系により満足された。
WO第95/05440号明細書には、長鎖(>12C)アミンオキシドと、
シリコーン泡抑制剤とを含んでなる粒状自動皿洗浄組成物が開示されている。そ
の中では短鎖アミンオキシドは発泡が少ないが、より低いクリーニングを提供す
ることが認識されている。短鎖界面活性剤は長鎖界面活性剤よりも発泡が低いこ
とは当該技術分野で公知である(J.Coll.Int.Sci.、159、p
p.214−225(1993)−Kirk Othner’s Enc.Ch
em.Techn.、p.359)。事実、欧州特許出願第93870050.
7号明細書(1993年3月19日提出)には、次の非イオン界面活性剤−短鎖
エトキシル化アルコール−が、クリーニングにおいて特に効率よく、発泡が低く
、そして皮膚に対して刺激が少ないことが開示されている。
アミンオキシドは、一般的洗剤配合物(日本国特許第04,011,698号
、英国特許第2,229,460号)、皿洗浄(WO第95/20026号、W
O第95/07971号)、および個人用クレンジング用途(英国特許第2,1
60,541号、米国特許第5,290,471号、ドイツ国特許第4,020
,500号)において広範に記載されている。C10−C18アミンオキシド日本国
特許第59,196,395号、日本国特許第56087000号)、ベタイン
は、一般に泡増強剤として記載されている(WO第94/05758号、WO第
92/06161号、米国特許第4,879,051号)。WO第95/200
28号明細書には、事実、比較的高いレベルの長鎖アミンオキシドを添加すると
、洗剤組成物の油脂および油の除去が実質的に増強され、そして適度に低い泡立
ち性の安定かつ均質な洗剤組成物を配合できることが記載されている。
発明の要約
本発明は、泡抑制系を含んでなる液状洗剤に関するものであり、前記系はシリ
コーン泡抑制剤と、下記式(i)〜(viii)から選択される特定の短鎖アミ
ン界面活性剤とを含んでなるものである。
(i) R1−NH2
(ii) R1−N(R2)2
(iii) R1−N(R2)2→O
(iv) R1−(CO)−N(CH2)3−N(R3)2
(v) R1−(CO)−N(CH2)3−N(R3)2→O
(vi) R1−(CO)−N(CH2)2−N(R3)2→O
(vii) R1−(CO)−N[(CH2)2−O]X−N(R3)2→O
(viii)および、それらの混合物。
式中、R1は6〜10個の炭素原子を有する直鎖状、分枝鎖状、環状、飽和、ま
たは不飽和のアルキル基であり、R2は水素またはメチル基であり、R3は独立し
て水素、メチル、CH2CH2OH、ポリエトキシまたはポリプロポキシ基であり
、そしてxは1〜5である。
発明の詳細な説明
本発明の液状洗剤は、シリコーン泡抑制剤と、下記式(i)〜(viii)か
ら選択される短鎖アミン界面活性剤とから成る泡抑制系を含んでなる。
(i) R1−NH2
(ii) R1−N(R2)2
(iii) R1−N(R2)2→O
(iv) R1−(CO)−N(CH2)3−N(R3)2
(v) R1−(CO)−N(CH2)3−N(R3)2→O
(vi) R1−(CO)−N(CH2)2−N(R3)2→O
(vii) R1−(CO)−N[(CH2)2−O]X−N(R3)2→O
(viii)および、それらの混合物。
式中、R1は6〜10個の炭素原子を有する直鎖状、分枝鎖状、環状、飽和、ま
たは不飽和のアルキル基であり、R2は水素またはメチル基であり、R3は独立し
て水素、メチル、CH2CH2OH、ポリエトキシまたはポリプロポキシ基であり
、そしてxは1〜5である。
好ましい短鎖アミン界面活性剤は、アミドプロピルアミン、ジメチルアミン、
トリメチルアンモニウム塩、ヒドロキシエチルジメチルアンモニウム塩、ビスヒ
ドロキシエチルメチルアンモニウム塩、ジメチルアミンオキシド、ベタイン、ア
ミドプロピルベタインから選択される。より好ましい短鎖C6−C10アミン界面
活性剤は、アミンオキシドおよびアミド−プロピルジメチルアミンである。エチ
ルヘキシルアミン、オクチルアミンおよびヘキシルアミンが最も好ましい。
短鎖アミン界面活性剤のレベルは、最終洗剤組成物において望む特定の特性に
依存して変化するであろう。一般に、短鎖アミン界面活性剤のレベルは全洗剤組
成物の0.2〜10重量%を構成するであろう。
自動洗濯洗浄機において使用すべき洗剤組成物について、泡はそれが洗濯機を
オーバーフローする程度に形成すべきではない。泡抑制剤は、利用するとき、好
ましくは「泡抑制量」で存在する。「泡抑制量」とは、十分に泡を抑制する、こ
の泡抑制剤の量を組成物配合者が選択して、自動洗濯洗浄機での使用用の低泡立
ち性の洗濯洗剤を生ずることができることを意味する。
好ましくは、短鎖アミン界面活性剤/シリコーンの重量比は、0.1〜250
、より好ましくは0.5〜150、最も好ましくは1〜50である。
本発明による短鎖アミン界面活性剤は、シリコーン泡抑制剤の泡抑制活性を相
乗的に増強することが見出された。本発明によるシリコーン/短鎖アミン界面活
性剤の組合わせは、双方の成分の個々の泡抑制活性の合計よりもすぐれた、統計
学的に有意のすぐれた泡抑制活性を与える。
工業的実施においては、用語「シリコーン泡抑制剤」は、シロキサン単位およ
び種々の型のヒドロカルビル基を含有する、種々の比較的高い分子量のポリマー
を包含する一般的用語となっている。一般に、シリコーン泡抑制剤は、下記の一
般構造式を有するシロキサンとして記載することができる。
式中、nは20〜2,000であり、そして各Rは独立してアルキルまたはアリ
ール基であることができる。このような置換基の例は、メチル、エチル、プロピ
ル、イソブチル、およびフェニルである。好ましいポリジオルガノシロキサンは
、トリメチルシリルのエンドブロッキング単位を有しかつ25℃において5×1
0-5m2/秒〜0.1m2/秒の粘度、すなわち、40〜1,500の範囲のnの
値、を有するポリジメチルシロキサンである。これらは、容易に入手可能であり
かつコストが比較的安いので、好ましい。
本発明のために使用できる他の適当なシリコーン油は機能シリコーン油である
。好ましい機能シリコーン油は、アニオンまたはカチオン型のシリコーン油であ
る。
他のシリコーンは、ポリオルガノシロキサンがシリカ上に化学収着または融合
されているシリカ粒子と、ポリオルガノシロキサンとの組合わせを包含する。
シリコーン泡抑制剤は当該技術分野において周知であり、そして、例えば、米
国特許第4,265,779号、欧州特許出願第89307851.9号(St
arch、M.S.、1990年2月7日発行)の各明細書に開示されている。
他のシリコーン泡抑制剤は米国特許第3,455,839号明細書に開示され
ており、これは少量のポリジメチルシロキサン流体を混入することによって水溶
液を脱泡する組成物および方法に関する。
シリコーンおよびシラン化シリカの混合物は、例えば、ドイツ国特許出願DO
S第2,124,526号明細書に記載されている。粒状洗剤組成物中のシリコ
ーン脱泡剤および泡抑制剤は、米国特許第3,933,672号および米国特許
第4,652,392号の各明細書に開示されている。
本発明において使用するための典型的なシリコーンをベースとする泡抑制剤は
、泡抑制量の下記成分から本質的に成る泡抑制剤である。
(i) 25℃において20cs.〜約1,500cs.の粘度を有する、
ポリジメチルシロキサン流体、
(ii) 成分(i)100重量部当たり、約5〜約50重量部の、約0.6
:1〜約1.2:1の(CH3)3SiO1/2単位:SiO2単位の比で
(CH3)3SiO1/2およびSiO2から構成されたシロキサン樹脂、
および
(iii) 成分(i)100重量部当たり、約1〜約20重量部の固体状シリ
カゲル。
本発明において使用する好ましいシリコーン泡抑制剤において、連続相の溶媒
は、ある種のポリエチレングリコールまたはポリエチレン−リプロピレングリコ
ールコポリマーまたはそれらの混合物(好ましい)、またはポリプロピレングリ
コール、から構成される。好ましい主要なシリコーン泡抑制剤は、分枝鎖状であ
る/架橋されている。
この点をさらに例示するために、典型的な泡抑制液状洗濯洗剤組成物は、必要
に応じて、約0.001〜約2、好ましくは約0.01〜約0.7、最も好まし
くは約0.05〜約0.5重量%の前記シリコーン泡抑制剤を含んでなり、この
シリコーン泡抑制剤は下記の(1)〜(3)を含んでなる。(1)主要な消泡剤
の非水性エマルジョン[ここで、このエマルジョンは、(a)ポリオルガノシロ
キサン、(b)樹脂質シロキサンまたはシリコーン樹脂生成シリコーン化合物、
(c)微細な充填物質、および(d)混合物の成分(a)、(b)および(c)
の反応を促進してシラノレートを生成する触媒、の混合物である]、(2)少な
くとも1種の非イオン性シリコーン界面活性剤、および(3)ポリエチレングリ
コール、または室温において約2重量%より高い水中の溶解度を有しかつポリプ
ロピレングリコールを含まないポリエチレン−ポリプロピレングリコールのコポ
リマー。同様な量を、粒状組成物、ゲル、およびその他において使用することが
できる。また、米国特許第4,978,471号、米国特許第4,983,31
6号、米国特許第5,288,431号、米国特許第4,639,489号およ
び米国特許第4,749,740号の各明細書を参照のこと。
本発明におけるシリコーン泡抑制剤は、好ましくは、ポリエチレングリコール
およびポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールのコポリマーを含ん
でなり、すべては約1,000より小さい、好ましくは約100〜約800の平
均分子量を有する。本発明におけるポリエチレングリコールおよびポリエチレン
/ポリプロピレンのコポリマーは、室温において、約2重量%より高い、好まし
くは約5重量%より高い水中の溶解度を有する。
本発明において好ましい溶媒は、約1,000より小さい、好ましくは約10
0〜800、より好ましくは200〜400の平均分子量を有するポリエチレン
グリコール、およびポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールのコポ
リマー、好ましくはPPG200/PEG300のコポリマーである。ポリエチ
レングリコール/ポリエチレン−ポリプロピレングリコールのコポリマーの重量
比は、好ましくは約1:1〜1:10、最も好ましくは1:3〜1:6である。
本発明において使用する好ましいシリコーン泡抑制剤は、ポリプロピレングリ
コール、特に4,000の分子量のポリプロピレングリコールを含有しない。ま
た、該シリコーン泡抑制剤はエチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロッ
クコポリマー、例えば、PURONIC L101、を含有しない。
シリコーン泡抑制剤は、典型的には、洗剤組成物の約2.0重量%までの量に
おいて使用するが、より多い量を使用することができる。この上限は、主として
コストを最小にしかつ泡立ちを効果的に抑制する少量の効果への考慮から、本質
的には経験的なものである。好ましくは0.01%〜約1%、より好ましくは約
0.05%〜約0.5%のシリコーン泡抑制剤を使用する。本明細書において使
用するとき、これらの重量%の値は、ポリオルガノシロキサンと組合わせて使用
できるシリカ、ならびに使用できる任意の補助物質を包含する。
プロセシングという用語は、低いpHにおいてカチオン性である、シリコーン
/短鎖アミン界面活性剤を、プレミックスとして、例えば、そのままで、あるい
は他の洗剤成分との混合物として、洗濯洗剤組成物に添加できることを意味する
。補助洗剤成分
本発明の他の態様において、洗剤成分と混合した本発明の界面活性剤系を含ん
でなる液状洗剤組成物が提供される。本発明の洗剤組成物において、広い範囲の
界面活性剤を使用することができる。
これらの界面活性剤のアニオン、非イオン、両性および双性イオンのクラスの
典型的なリストは、米国特許第3,664,961号(Norris、1972
5月23日発行)に記載されている。
(アニオン界面活性剤)
本発明において使用するために適当なアニオン界面活性剤は、下記式の水溶性
塩または酸であるアルキルアルコキシル化サルフェートの界面活性剤を包含する
。式 RO(A)mSO3Mo式中、Rは非置換C10−C20アルキル基またはC10
−C24アルキル成分を有するヒドロキシアルキル基、好ましくはC12−C2Oアル
キルまたはヒドロキシアルキル、より好ましくはC12−C18アルキルまたはヒド
ロキシアルキルであり、Aはエトキシまたはプロポキシ単位であり、mは0より
大きく、典型的には約0.5〜約6、より好ましくは約0.5〜約3であり、そ
してMはHまたは、例えば、金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リ
チウム、カルシウム、マグネシウム、およびその他)、アンモニウムまたは置換
アンモニウムのカチオンであることができる。アルキルエトキシル化サルフェー
トならびにアルキルプロポキシル化サルフェートが本発明において考えられる。
置換アンモニウムのカチオンの具体例は下記のものを包含する。メチル−、ジメ
チル−、およびトリメチル−アンモニウムカチオンおよび第四級アンモニウムカ
チオン、例えば、テトラメチル−アンモニウムおよびジメチルピペリジニウムの
カチオンおよびアルキルアミン、例えば、エチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、およびそれらの混合物から誘導されたカチオン、およびその他で
ある。典型的な界面活性剤は、C12−C18アルキルポリエトキシレート(1.0
)サルフェート(C12−C18E(1.0)M)、C12−C18アルキルポリエトキ
シレート(2.25)サルフェート(C12−C18E(2.25)M)、C12−C18
アルキルポリエトキシレート(3.0)サルフェート(C12−C18E(3.0
)M)、およびC12−C18アルキルポリエトキシレート(4.0)サルフェート
(C12−C18E(4.0)M)、ここでMはナトリウムおよびカリウムから選択
されるのが都合がよい。
使用すべき適当なアニオン界面活性剤は、アルキルエステルサルフェート界面
活性剤であり、下記の文献に従い、ガス状SO3でスルホン化されたC8−C20カ
ルボン酸(すなわち、脂肪酸)の線状エステルを包含する。"The Journal of th
e American Oil Chemists Society’、52(1975)、pp.323−329。適当
な出発物質は、獣脂、パーム油、およびその他から誘導されたような天然の脂肪
質物質を包含するであろう。
特に洗濯の用途に好ましいアルキルエステルサルフェート界面活性剤は、下記
の構造式のアルキルエステルサルフェート界面活性剤を含んでなる。
R3−CH(SO3M)−C(O)−OR4
式中R3はC8−C20ヒドロカルビル、好ましくはアルキル、またはそれらの組み
合わせであり、R4はC1−C6ヒドロカルビル、好ましくはアルキル、またはそ
れらの組み合わせであり、そしてMはアルキルエステルサルフェートと水溶性塩
を形成するカチオンである。適当な塩形成カチオンは、金属、例えば、ナトリウ
ム、カリウム、リチウム、および置換または非置換のアンモニウムのカチオン、
例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、およびトリエタノールア
ミン、を包含する。好ましくは、R3はC10−C16アルキルであり、そしてR4は
メチル、エチルまたはイソプロピルである。R3がC10−C16アルキルである、
メチルエステルスルホン酸塩は特に好ましい。
本発明において適当なアニオン界面活性剤は、下記式の水溶性塩または酸であ
るアルキルサルフェート界面活性剤を包含する。式ROSO3M、式中Rは好ま
しくはC10−C24ヒドロカルビル、好ましくはC10−C20アルキル成分を有する
アルキルまたはヒドロキシアルキル、より好ましくはC12−C18アルキルまたは
ヒドロキシアルキルであり、そしてMはHまたはカチオン、例えば、アルカリ金
属のカチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム)、またはアンモニウ
ムまたは置換アンモニウム(例えば、メチル−、ジメチル−、およびトリメチル
アンモニウムのカチオンおよび第四級アンモニウムのカチオン、例えば、テトラ
メチル−アンモニウムおよびジメチルピペリジニウムのカチオンおよびアルキル
アミン、例えば、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、およびそ
れらの混合物から誘導された第四級アンモニウムのカチオン、およびその他)で
ある。典型的には、C12-16のアルキル鎖はより低い洗濯温度(例えば、約50
℃未満)に好ましく、そしてC16-18アルキル鎖はより高い洗濯温度(例えば、
約50℃より高い)に好ましい。
洗浄目的のために有用な他のアニオン界面活性剤を、また、本発明の洗濯洗剤
組成物の中に含めることができる。これらは下記のものを包含する。セッケンの
塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、および置換アンモニウムの
塩、例えば、モノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩を包含する)、C9−
C20直鎖状アルキルベンゼンスルホン酸塩、C8−C22第一級または第二級アル
カンスルホン酸塩、C8−C24オレフィンスルホン酸塩、アルカリ土類金属クエ
ン酸塩の熱分解生成物のスルホン化により製造されたスルホン化ポリカルボン酸
、例えば、英国特許明細書第1,082,179号に記載されているもの、C8
−C24アルキルポリグリコールエーテルサルフェート(10モルまでのエチレン
オキシドを含有する)、アルキルグリセロールスルホネート、脂肪族アシルグリ
セロールスルホネート、脂肪族オレイルグリセロールサルフェート、アルキルフ
ェノールエチレンオキシドエーテルサルフェート、パラフィンスルホネート、ア
ルキルホスフェート、イセチオネート、例えば、アシルイセチオネート、N−ア
シルタウレート、アルキルスクシナメートおよびスルホスクシネート、スルホス
クシネートのモノエステル(特に飽和および不飽和のC12−C18モノエステル)
およびスルホスクシネートのジエステル(特に飽和および不飽和のC6−C12ジ
エステル)、アシルサルコシネート、アルキル多糖のサルフェート、例えば、ア
ルキルポリグルコシドのサルフェート(下に記載する非イオン非硫酸化化合物)
、分枝鎖状第一級アルキルサルフェート、およびアルキルポリエトキシカルボキ
シレート、例えば、下記式のもの、
RO(CH2CH2O)k−CH2COO−M+、(式中RはC8−C22アルキルであ
り、kは0〜10の整数であり、そしてMは可溶性塩形成カチオンである)。ま
た、樹脂酸および水素化樹脂酸、例えば、トール油の中に存在するか、またはそ
れから誘導された、ロジン、水素化ロジン、および樹脂酸および水素化樹脂
酸が適当である。他の例は下記の文献に記載されている。"Surface Active Agen
ts and Detergents’(Vol.IおよびII、Schwartz、PerryおよびBerch著)。種々の
このような界面活性剤は、また、米国特許第3,929,678号明細書(Laugh
lin、etal.、1975年12月30日発行)、第23列第58行〜第29
列第23行(引用することによって本明細書の一部とされる)に−般的に開示さ
れている。
その中に含めるとき、本発明の洗濯洗剤組成物は典型的には約1〜約40重量
%、好ましくは約3〜約20重量%のこのようなアニオン界面活性剤を含む。
(非イオン界面活性剤)
アルキルフェノールのポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリブチレンオ
キシドの縮合物は、本発明の界面活性剤系の非イオン界面活性剤として使用する
のに適当であり、ポリエチレンオキシド縮合物が好ましい。これらの化合物は、
直鎖状または分枝鎖状の立体配置において、約6〜約14個の炭素原子、好まし
くは約8〜約14個の炭素原子、を含有するアルキル基を有するアルキルフェノ
ールとアルキレンオキシドとの縮合生成物を包含する。好ましい態様において、
エチレンオキシドは約5〜約25モル、より好ましくは約3〜約15モルのエチ
レンオキシド/モルのアルキルフェノールに等しい量で存在する。この型の商業
的に入手可能な非イオン界面活性剤は下記のものを包含する。IgepalTMC
O−630、GAFコーポレーションから販売されている。およびTritonTM
X−45、X−114、X−100およびX−102、すべてはローム・アン
ド・ハース・カンパニー(Rohm & Haas Company)から販売
されている。これらの界面活性剤は、普通、アルキルフェノールアルコキシレー
ト(例えば、アルキルフェノールエトキシレート)と呼ばれる。
第一級および第二級の脂肪族アルコールと約1〜約25モルのエチレンオキシ
ドとの縮合生成物は、本発明の非イオン界面活性剤系の非イオン界面活性剤とし
て使用するために適当である。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖状または
分枝鎖状、第一級または第二級であることができ、そして一般に約8〜約22個
の炭素原子を含有する。約8〜約20個の炭素原子、より好ましくは約10〜約
18個の炭素原子を含有するアルキル基を有するアルコールと約2〜約10モル
のエチレンオキシド/モルのアルコールとの縮合生成物は特に好ましい。この型
の商業的に入手可能な非イオン界面活性剤の例は、下記のものを包含する。Te
rgitolTM15−S−9(C11−C15線状アルコールと9モルのエチレンオ
キシドとの縮合生成物)、TergitolTM24−L−6NMW(C12−C14
第一級アルコールと6モルのエチレンオキシドとの狭い分子量分布をもつ縮合生
成物)(双方はユニオン・カーバイド・コーポレーションから市販されている)
、NeodolTM45−9(C14−C15線状アルコールと9モルのエチレンオキ
シドとの縮合生成物)、NeodolTM23−6.5(C12−C13線状アルコー
ルと6.5モルのエチレンオキシドとの縮合生成物)、NeodolTM45−7
(C14−C15線状アルコールと7モルのエチレンオキシドとの縮合生成物)、
NeodolTM45−4(C14−C15線状アルコールと4モルのエチレンオキ
シドとの縮合生成物)(シェル・ケミカル・カンパニーから市販されている)、
KyroTMEOB(C13−C15アルコールと9モルのエチレンオキシドとの縮
合生成物)(ザ・プロテクター・アンド・ガンンブル・カンパニーから市販され
ている)。
また、本発明の界面活性剤系の非イオン界面活性剤として有用なものは次の通
りである。米国特許第4,565,647号明細書(Llenado、1986
年1月21日発行)に開示されているアルキルポリサッカライド、約6〜約30
個の炭素原子、好ましくは約10〜約16個の炭素原子を含有する疎水性基およ
び多糖、例えば、ポリグリセリド、約1.3〜約10、好ましくは約1.3〜約
3、最も好ましくは約1.3〜約2.7のサッカライド単位を含有する親水性基
を有する。5または6個の炭素原子を含有する還元糖、例えば、グルコース、ガ
ラクトースおよびガラクトシル部分をグルコシル部分の代わりに使用することが
できる(必要に応じて疎水性は2−、3−、4−、およびその他、の位置に結合
し、こうしてグルコシドまたはガラクトシドと反対にグルコースまたはガラクト
ースを与える)。サッカリドの間の結合は、例えば、追加のサッカリド単位の1
つの位置と、先行するサッカリド単位上の2−、3−、4−、および/または6
−位との間の結合であることができる。
必要に応じて、望ましさに劣るが、疎水性部分および多糖部分を結合するポリ
アルキレンオキシド鎖が存在することができる。好ましいアルキレンオキシドは
エチレンオキシドである。典型的には疎水性基は、約8〜約18個、好ましくは
約10〜約16個の炭素原子を含有する、飽和もしくは不飽和の、分枝鎖状もし
くは直鎖状のアルキル基を包含する。好ましくは、アルキル基は直鎖状飽和アル
キル基である。アルキル基は約3までの水酸基を含有することができ、および/
またはポリアルキレンオキシド鎖は約10までの、好ましくは5より少ない、ア
ルキレンオキシド部分を含有することができる。適当なアルキル多糖は、オクチ
ル、ノニルデシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデ
シル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、およびオクタデシル、ジ−、トリ−、テト
ラ−、ペンタ−、およびヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、グルコ
ース、フルクトシド、フルクトースおよび/またはガラクトースである。適当な
混合物は、ココナツアルキル、ジ−、トリ−、テトラ−、およびヘキサグルコシ
ドおよびタロウアルキルテトラ−、ペンタ−およびヘキサグルコシドである。
好ましいアルキルポリグリコシドは下記式を有する。
R2O(CnH2nO)t(グルコシル)x
式中R2はアルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアル
キルフェニル、およびそれらの混合物から成る群より選択され、ここでアルキル
基は約10〜約18、好ましくは約12〜約14個の炭素原子を含有し、nは2
または3、好ましくは2であり、tは0〜約10、好ましくは0であり、そして
xは約1.3〜約10、好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜
約2.7である。グルコシルは好ましくはグルコースから誘導される。これらの
化合物を製造するために、アルコールまたはアルカリポリエトキシアルコールを
まず形成させ、次いでグルコース、またはグルコース源と反応させて、グルコシ
ド(1−位において結合している)を形成させる。次いで、追加のグルコシル単
位をその1−位と先行するグルコシル単位2−、3−、4−および/または6−
位、好ましくは主として2−位、との間において結合させることができる。
好ましくないが、プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合により
形成された疎水性ベースと、エチレンオキシドとの縮合生成物は、また、本発明
の非イオン界面活性剤系の追加の非イオン界面活性剤として使用するために適当
である。これらの化合物の疎水性部分は、好ましくは約1,500〜約1,80
0の分子量を有し、水不溶性を示すであろう。この疎水性部分へのポリオキシエ
チレン部分の付加は全体としてこの分子の水溶性を増加させる傾向があり、そし
てこの生成物の液体特性は、ポリオキシエチレン含量が縮合生成物の合計の重量
の約50%である点まで保持され、これは約40モルまでのエチレンオキシドと
の縮合に相当する。この型の化合物の例は、商業的に入手可能なPluroni
cTM界面活性剤(BASFから販売されている)のあるものを包含する。
また、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応から生ずる生成物とエ
チレンオキシドとの縮合生成物が、本発明の非イオン界面活性剤系の非イオン界
面活性剤として適当である。これらの生成物の疎水性部分はエチレンジアミンと
過剰のプロピレンオキシドとの反応生成物から成り、一般に、約2,500〜約
3,000の分子量を有する。縮合生成物が約40〜約80重量%のポリオキシ
エチレンを含有しかつ約5,000〜約11,000の分子量を有する程度まで
、疎水性部分をエチレンオキシドと縮合する。この型の非イオン界面活性剤の例
は、
商業的に入手可能なTetronicTM化合物(BASFから販売されている)
のあるものを包含する。
アルキルフェノールのポリエチレンオキシドの縮合生成物、約1〜約25モル
のエチレンオキシドと第一級および第二級の脂肪族アルコールとの縮合生成物、
アルキル多糖、およびそれらの混合物が、本発明の界面活性剤系の非イオン界面
活性剤として使用するために好ましい。3〜15のエトキシ基を有するC8−C1 4
アルキルフェノールエトキシレート、および2〜10のエトキシ基を有するC8
−C18アルコールエトキシレート、およびそれらの混合物が最も好ましい。
非常に好ましい非イオン界面活性剤は、ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの界面活
性剤である。
下記式のポリヒドロキシ脂肪酸アミドの界面活性剤は、また、非イオン界面活
性剤として適当である:
R2−C(O)−N(R1)−Z
式中R1はHであるか、あるいはR1はC1-4ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエ
チル、2−ヒドロキシプロピルまたはそれらの混合物であり、R2はC5-31ヒド
ロカルビルであり、そしてZは直鎖状ヒドロカルビル鎖に直接的に接続された少
なくとも3つのヒドロキシルをもつ直鎖状ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロ
キシヒドロカルビル、またはそのアルコキシル化誘導体である。好ましくは、R1
はメチルであり、R2は直鎖状C11-15アルキルまたはアルケニル鎖、例えば、
ココナツアルキルまたはそれらの混合物であり、そしてZは還元的反応アミド化
において還元糖、例えば、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクターゼ
から誘導される。
このような洗濯洗剤組成物中に含めるとき、本発明の非イオン界面活性剤系は
、広い洗濯条件において、このような洗濯洗剤組成物の油脂/油の汚染の除去性
質を改良する作用をする。
本発明の洗濯洗剤組成物は、また、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、双
性イオン界面活性剤、および半極性界面活性剤、ならびに前述したもの以外のカ
チオン界面活性剤を含有することができる。
好ましい他の好ましいカチオン界面活性剤系は、非イオン界面活性剤および両
性界面活性剤を包含する。本発明の洗濯洗剤組成物において使用するために適当
な他のカチオン洗浄性界面活性剤は、1つの長鎖ヒドロカルビル基を有するもの
である。このようなカチオン界面活性剤の例は、アンモニウム界面活性剤、例え
ば、アルキルジメチルアンモニウムハロゲニドおよび下記式を有する界面活性剤
を包含する。
[R2(OR3)y][R4(OR3)y]2R5N+X-
式中R2はアルキル鎖中に約8〜約18個の炭素原子を有するアルキルまたはア
ルキルベンジル基であり、各R3は−CH2CH2−、−CH2CH(CH3)−、
−CH2CH(CH2OH)−、−CH2CH2CH2−、およびそれらの組み合わ
せ、から成る群より選択され、各R4はC1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシ
アルキル、2つのR4基の接合により形成されたベンジル環構造、−CH2CHO
H−CHOHCOR6CHOHCH2OHから成る群より選択され、ここでR6は
ヘキソースまたは約1,000より小さい分子量を有するヘキソースのポリマー
およびyが0でないとき、水素であり、R5はR4と同一であるか、またはアルキ
ル鎖であり、ここでR2+R5の合計の炭素原子数は約18以下であり、各yは0
〜約10であり、そしてy値の合計は0〜約15であり、そしてXは任意の適合
性アニオンである。
好ましいカチオン界面活性剤は、本発明の組成物において有用な下記式を有す
る水溶性第四級アンモニウム化合物である。
R1R2R3R4N+X- (i)
式中R1はC8−C16アルキルであり、R2、R3、およびR4の各々は独立し
てC1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル、ベンジルおよび−(C2H4 0
)xHであり、ここでxは2〜5の値でありそしてXはアニオンである。R2、
R3またはR4の1つ以下はベンジルであるべきである。
R1のための好ましいアルキル鎖の長さは、特にアルキル基がココナツまたは
ヤシ仁脂肪から誘導されるか、またはオレフィンの構成またはOXOアルコール
合成により合成的に誘導された鎖長の組み合わせである場合、C12−C15である
。R2、R3およびR4のための好ましい基はメチルおよびヒドロキシエチル基で
あり、そしてアニオンXはハライド、メトサルフェート、アセテートおよびホス
フェートのイオンである。
本発明において使用するために適当な式(i)の第四級アンモニウム化合物の
例は、下記の通りである。ココナツトリメチルアンモニウムクロライドまたはブ
ロマイド、ココナツメチルジヒドロキシエチルアンモニウムクロライドまたはブ
ロマイド、デシルトリメチルアンモニウムクロライド、デシルジメチルヒドロキ
シエチルアンモニウムクロライドまたはブロマイド、C12−C15ジメチルヒドロ
キシエチルアンモニウムクロライドまたはブロマイド、ココナツジメチルヒドロ
キシエチルアンモニウムクロライドまたはブロマイド、ミリスチルトリメチルア
ンモニウムメチルサルフェート、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イドまたはブロマイド、ラウリルジメチル(エテノキシ)4アンモニウムクロラ
イドまたはブロマイド、およびコリンエステル(R1がCH2−O−C(O)−C12-14
アルキルであり、そしてR2、R3、R4がメチルである式(i)の化合物)
。
本発明において有用な他のカチオン界面活性剤は、また、米国特許第4,22
8,044号明細書(Cambre、1980年10月14日発行)に記載され
ている。
その中に含めるとき、本発明の洗濯洗剤組成物は典型的には0〜約25重量%
、
好ましくは約3〜約15重量%のこのようなカチオン界面活性剤を含んでなる。
また、両性界面活性剤は本発明の洗濯洗剤組成物において使用するために適当
である。これらの界面活性剤は、第二級または第三級のアミンの脂肪族誘導体、
あるいは脂肪族基が直鎖状もしくは枝鎖状である、複素環式の第二級および第三
級アミンの脂肪族誘導体として広く記載することができる。脂肪族置換基の1つ
は、少なくとも約8個、典型的には約8〜約18個の炭素原子を含有し、そして
少なくとも1つはアニオン性水溶性基、例えば、カルボキシ、スルホネート、サ
ルフェートの基を含有する。両性界面活性剤の例については、米国特許第3,9
29,678号明細書(Laughlin et al.、1975年12月3
0日発行)第19列、第18〜35行を参照のこと。
その中に含めるとき、本発明の洗濯洗剤組成物は典型的には0〜約15重量%
、好ましくは約1〜約10重量%のこのような両性界面活性剤を含んでなる。
また、双性イオン界面活性剤は本発明の洗濯洗剤組成物において使用するため
に適当である。これらの界面活性剤は、第二級または第三級アミンの誘導体、複
素環式の第二級または第三級アミンの誘導体、あるいは第四級アンモニウム、第
四級ホスホニウムまたは第三級スルホニウム化合物の誘導体、として広く記載す
ることができる。双性イオン界面活性剤の例については、米国特許第3,929
,678号明細書(Laughlin et al.、1975年12月30日
発行)第19列、第38行〜第22列、第48行を参照のこと。
その中に含めるとき、本発明の洗濯洗剤組成物は典型的には0〜約15重量%
、好ましくは約1〜約10重量%のこのような双性イオン界面活性剤を含んでな
る。
半極性非イオン界面活性剤は非イオン界面活性剤の特別のカテゴリーであり、
これは下記のものを包含する。約10〜約18個の炭素原子の1つのアルキル部
分、および約1〜約3個の炭素原子を含有するアルキル基およびヒドロキシアル
キル基から成る群より選択される2つの部分、を含有する水溶性アミンオキシド
。
約10〜約18個の炭素原子の1つのアルキル部分、および約1〜約3個の炭素
原子を含有するアルキル基およびヒドロキシアルキル基から成る群より選択され
る2つの部分、を含有する水溶性ホスフィンオキシド。および約10〜約18個
の炭素原子の1つのアルキル部分、および約1〜約3個の炭素原子を含有するア
ルキルおよびヒドロキシアルキルの部分から成る群より選択される1つの部分、
を含有する水溶性スルホキシド。
半極性非イオン洗浄界面活性剤は、下記式を有するアミンオキシド界面活性剤
を包含する。
R3(OR4)xN(O)(R5)2
式中R3は約8〜約22個の炭素原子を含む、アルキル、ヒドロキシアルキル、
もしくはアルキルフェニル基またはそれらの混合物であり、R4は約2〜約3個
の炭素原子を含む、アルキレンもしくはヒドロキシアルキレン基、またはそれら
の混合物であり、xは0〜約3であり、および各R5は約1〜約3個の炭素原子
を含む、アルキルもしくはヒドロキシアルキル基、または約1〜約3個のエチレ
ンオキシド基を含むポリエチレンオキシド基である。これらのR5基は、たとえ
ば酸素原子または窒素原子を介して、互いに結合して、環状構造を形成すること
ができる。
これらアミンオキシド界面活性剤は、特に、C10−C18アルキルジメチルアミ
ンオキシドおよびC8−C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオキシ
ドを包含する。
その中に含めるとき、本発明の洗濯洗剤組成物は、典型的には、0〜15重量
%、好ましくは約1〜約10重量%、のこのような半極性非イオン界面活性剤を
含んでなる。
本発明はさらに、少なくとも1重量%、好ましくは約3重量%〜約65重量%
、さらに好ましくは約10重量%〜約25重量%、の界面活性剤合計量を含んで
な
る洗濯洗浄組成物を提供するものである。
(ビルダー)
本発明の組成物はビルダー系をさらに含むことができる。任意の慣用のビルダ
ー系は本発明において使用するために適当であり、アルミノシリケート物質、シ
リケート、ポリカルボキシレートおよび脂肪酸、エチレンジアミン四酢酸のよう
な物質、金属イオン封鎖剤、例えば、アミノポリリン酸塩、特にエチレンジアミ
ンテトラメチレンホスホン酸およびジエチレントリアミンペンタメチレンホスホ
ン酸を包含する。明らかな環境的理由から好ましさに劣るが、リン酸塩ビルダー
も本発明において使用することができる。
本発明において使用するために適当なポリカルボン酸塩は、クエン酸、好まし
くは水溶性塩の形態のクエン酸、下記式のコハク酸の誘導体、
R−CH(COOH)CH2(COOH)、(式中RはC10-20、好ましくはC12 -16
アルキルまたはアルケニルであるか、またはRはヒドロキシル、スルホスル
ホキシルまたはスルホン置換基で置換されることができる)を包含する。具体例
は、ラウリルスクシネート、ミリスチルスクシネート、パルミチルスクシネート
、2−ドデセニルスクシネート、2−テトラデセニルスクシネートを包含する。
スクシネートビルダーは好ましくはそれらの水溶性塩の形態で使用され、このよ
うな形態はナトリウム、カリウム、アンモニウム、およびアルカノールアンモニ
ウムの塩を包含する。
他の適当なポリカルボキシレートは、オキシジスクシネートおよびタートレー
トモノコハク酸およびタートレートジコハク酸の混合物、例えば、米国特許第4
,663,071号明細書に記載されているもの、である。
特に、本発明における液体の実行のために、本発明において使用するために適
当な脂肪酸ビルダーは、飽和もしくは不飽和のC18-18脂肪酸、ならびに対応す
るセッケンである。好ましい飽和種はアルキル鎖の中に12〜16個の炭素原子
を有する。液状組成物に好ましい他のビルダー系は、ドデセニルコハク酸および
クエン酸に基づく。
洗浄性ビルダー塩は、通常、組成物の10〜80重量%、好ましくは20〜7
0重量%、最も普通であるのは30〜60重量%の量で添加される。
洗剤組成物において使用される他の成分、例えば、酵素および酵素の安定剤も
しくは活性化剤、汚れ懸濁剤、研磨剤、殺菌剤、曇り抑制剤、着色剤、腐蝕抑制
剤、および香料を使用することができる。色の保護の効果の1つの型をまた提供
する酵素技術が、特に好ましい。例は色の維持/活性化のためのセルラーゼであ
る。他の例は、欧州特許(EP)第92870017.8号明細書(1992年
1月31日提出)に開示されているポリマー、および欧州特許(EP)第928
70018.6号明細書(1992年1月31日提出)に開示されている酵素の
酸化掃去剤である。
また、特に好ましいのは、欧州特許(EP)第92870019.4号明細書
(1992年1月31日提出)に開示されているアミンをベースとする触媒安定
剤である。
本発明の洗剤組成物は、また、洗剤添加生成物として使用することができる。
このような添加生成物は、慣用の洗剤組成物の性能を補助または増強することを
意図するものである。
本発明による洗剤組成物は、支持体、例えば、布地、繊維、硬質表面およびそ
の他をクリーニングするためのに使用される洗剤組成物、例えば、洗濯洗剤組成
物、および自動および非自動の皿洗浄組成物、硬質表面のクリーナーを包含する
。
下記の諸例により、本発明の組成物を例示する。これらの例は必ずしも本発明
を限定するものではない。例I:
本発明に従い水性液状洗剤組成物を調製した。これらは泡の抑制に非常に有効
であると同時に、長期の貯蔵期間にわたって安定であることが見出された。 例II:
本発明に従い非水性液状洗剤組成物を調製した。これらは泡の抑制に非常に有
効であると同時に、長期の貯蔵期間にわたって安定であることが見出された。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C11D 17/06 C11D 17/06
(72)発明者 クリス、エフスタティオス、ホウスメケリ
デス
ギリシャ国カストリア、アルゴス、オレス
ティコン、ベー.サンタリディ、66アー
(72)発明者 ロジャー、ジェフリー、ジョーンズ
ベルギー国ベー1350、ジョーシュ、リュ、
ド、フランブ、11