JP2000507927A - 試料からの自動核酸抽出 - Google Patents

試料からの自動核酸抽出

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ロビンソン,ドナルド
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ゴンザレス,パメラ・ジーン
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アクゾ・ノベル・エヌ・ベー
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    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/40Concentrating samples
    • G01N1/405Concentrating samples by adsorption or absorption

Abstract

(57)【要約】 洗浄流体が閉じられた容器から汲み上げられ、容器中に入れられた空気がろ過される閉鎖試料処理システム。固相を乾燥させるためなど、試料処理システム中に送り込まれた空気がろ過される。洗浄流体容器または空気ドライヤからの管は、核酸試料(例えばエーロゾル)が管中に流れ込まないように流体を一方向にのみ流す。核酸に接触する(したがって潜在的に汚染の発生源の働きをする)試料処理システムの部分は使い捨てデバイスおよび廃棄物管である。しかしながら、使い捨てデバイスは試料プロセッサから完全に取り外せ、使用後に処分でき、廃棄物管は流体を一方向のみに流して廃棄物とし、したがって核酸汚染の発生源の働きをしない。

Description

【発明の詳細な説明】 試料からの自動核酸抽出 発明の背景 本発明は、生体材料、例えば核酸を前記生体材料を含む基本材料から分離する 方法に関する。 核酸を分離する方法の一例は、その主題が参照により本発明の一部となるBo om他の米国特許出願第第5234809号から知られる。この方法では、基本 材料、カオトロフィック流体およびケイ酸粒子を混合し、その結果ケイ酸粒子が その後流体から分離され、緩衝溶離剤で処理され、核酸を粒子から分離させる。 この方法によれば、例えば、血液または血清やプラズマなどの血液生成物である 基本材料から核酸を分離することによってHIVテストを準備できる。 より具体的には、Boom法と呼ばれる上述の方法では、チオシアン酸グアニ ジン(GuSCN)および界面活性剤を含む溶解緩衝剤に試料を加える。それに よりウイルス粒子および細胞を解離させる。試料に関連するリボヌクレアーゼお よびデオキシリボヌクレアーゼを不活化させる。試料溶解緩衝剤カクテ ルに二酸化ケイ素粒子を加えることによって核酸を分離させる。これらの粒子は 、核酸がそれに結合される固相の働きをし、数回洗浄される。 残念ながら、手動Boom法の洗浄ステップは多大な労力を要し、時間がかか る。洗浄ステップを実施するために、ケイ酸を遠心分離器にかけて、ペレットを 形成し、上澄み液を吸引する。その場合、ペレットを洗浄溶液中で再懸濁させ、 プロセスを繰り返さなければならない。洗浄ステップは五回、すなわち洗浄緩衝 剤で二回、エタノールで二回、アセトンで一回繰り返す。ペレットを十分に洗浄 した後、次いでそれを乾燥させる。乾燥した後、ヌクレアーゼを含まない水を溶 離剤として使用して、核酸をケイ酸から溶離させる。溶出液は出発サンプル中の 核酸DNAとRNAを含む。溶出液中の核酸は、濃縮され、精製され、核酸ベー スの診断、例えば直接プローブや増幅ベースの分析に適している。 手動Boom法を自動化する場合の非常に重要な問題はクロス汚染の問題であ る。核酸抽出ステップの後のステップはしばしば増幅方法のステップであるので 、その後、例えばクロス汚染による微量の核酸不純物でさえ増幅され、誤った結 果をもた らすことがある。 発明の概要 本発明によれば、自動核酸抽出を実施する以下「試料プロセッサ」と呼ぶ自動 装置が提供される。試料プロセッサは、核酸放出キット、分離キット、および使 い捨てフィルタ(以下「デバイス」または「使い捨てデバイス」と呼ぶ)ととも に使用できる。この組合せは、核酸の抽出が行われる閉鎖環境を与える。試料を 溶解緩衝剤中に入れたとき、核酸は安定する。放出キットは、試料が収集後でき るだけ短い時間で溶解できるように分離されたままとされる。試料は、後の処理 のために核酸の劣化なしに冷凍される。 システム対照、同種内部対照または異種対照を使用する場合、溶解カクテルに 二酸化ケイ素粒子を加える直前に加える。同種対照は、野生型ターゲットと同じ ターゲット配列を含む。それらは、内部配列のサイズまたは存在によってターゲ ットと区別できる。同種対照は、野生型ターゲット異種対照がターゲットと同じ 配列を含まず、かつ増幅するために異なる一組のプライマーを必要とするので、 同じプライマーで増幅される。核酸および対照は二酸化ケイ素粒子に結合する。 システム対照は、す べてのステップ(抽出、増幅および検出)が正確に実施されたことを検証する内 部対照の働きをする核酸のセグメントである。対照は、試料中に存在するRNA およびDNAと共に抽出される。正確なプライマーが存在する場合、対照はター ゲットと協働増幅する。正確なプローブとともに使用した場合、システム対照は ターゲットと共に検出される。 使い捨てデバイスは、基本材料とカオトロフィック流体と生体材料を結合する 固相との混合物を保持する容器、生体材料を有する固相をそれに結合された流体 から分離する手段、ならびに固相と溶離剤流体用の入口と核酸および対照を有す る溶離剤の収集用の溶出液容器とに結合された生体材料を洗浄する洗浄流体用の 入口および出口に容器を接続する手段を特徴とする。 生体材料を結合する固相が粒子材料を含む場合、固相を流体から分離する手段 が流体を通過させ、かつ粒子材料を保持するフィルタを備えると有利である。 固相の目的は、堆積物および汚染物が洗浄されるように核酸を固定または局在 化することである。本発明を実施する場合、固相は溶解緩衝剤および試料を有す る懸濁液になってなくてもよい。固相はフィルタ膜自体中に組み込むことができ る。固相 は、使い捨てデバイス中のチャンバを充填するスパンケイ酸ファイバ、ケイ酸の 焼結ペレット、ケイ酸ベースのセラミックの蜂の巣構造など、様々な形状因子を 有することができる。 容器を溶離剤流体および洗浄流体用の入口または出口および/または溶出液容 器に接続する手段は、例えば、隔壁および流体を分離手段から出口まで通過させ る出口チャネルを備えることができる遮断要素、また分離手段に接続し、隔壁を 貫通して、分離手段を溶出液容器に接続する中空針要素を備えることが好ましい 。そのような遮断要素は簡単で、ユーザが使い易く、動作が信頼できるものであ る。 使い捨てデバイスの好ましい実施形態では、容器は、重なり合い、くびれによ って分離された二つのセクションを備え、また入口に接続でき、かつくびれ上の 位置と、くびれにぴったりはまって接続する位置との間で動く供給要素を備える 。 この実施形態では、容器からの試料流体を排出する圧縮ガスと洗浄流体および 溶離剤流体の両方が同一の供給要素によって容器中に供給される。ガスの供給中 、供給要素はくびれの上の位置にあり、その後、それに結合された生体材料を有 する固相を含む容器の下部のみを洗い流すだけで済むように、供給要素 はくびれを適切に接続するまで動き、その結果洗浄流体はより少なくて済み、汚 染の発生する危険が少なくなる。 代替実施形態では、遮断要素は、入口と容器の間の少なくとも一つの逆止め弁 を使用して設計された弁要素である。 そのより高度の発展形では、弁要素は、三つの逆止め弁、すなわち圧縮ガス供 給への接続中の最初に述べた逆止め弁、容器と分離手段の間の第二の逆止め弁、 および分離手段と洗浄流体および溶離剤用の入口との間の接続中の第三の逆止め 弁を備える。一つの弁を有する実施形態と比較して、この実施形態には、洗浄流 体を分離手段中に直接導入し、したがって容器を洗浄する必要がなく、その結果 少量の洗浄流体で済むという利点がある。 以下で、本発明について、本発明のいくつかの例示的な実施形態を示す図面を 参照しながら説明する。 図面の簡単な説明 第1図は、試料プロセッサから取り外すことができる使い捨てデバイスの第一 の実施形態の垂直縦断面図である。 第2図は、本発明による装置が制御装置(「試料プロセッサ」)中に配置された第 1図に対応する断面図である。 第3図は、供給要素が下部位置にある第2図からの細部IIIをより大きいス ケールで示す図である。 第4図は、遮断要素が洗浄位置にある第1図による装置の一部分の代替実施形 態の垂直断面図である。 第5図は、遮断要素が溶離位置にある第4図に対応する断面図である。 第6図は、第5図からの細部VIをより大きいスケールで示す図である。 第7図は、使い捨てデバイスの第二の実施形態の垂直縦断面図である。 第8図は、使い捨てデバイスの第三の実施形態の垂直縦断面図である。 第9図は、複数の使い捨てデバイスを保持する試料プロセッサの正面図である 。 第10図は、試料プロセッサ中に装填されている使い捨てデバイスの拡大図で ある。 第11図は、自動プロセスで使用される流体の供給源を示す試料プロセッサの 背面図である。 第12図は、試料プロセッサの上面図である。 第13図は、複数の使い捨てデバイスを保持する試料プロセッサの第二の実施 形態の正面図である。 第14図は、試料プロセッサ中で使用される試薬ボトルの一実施形態の垂直縦 断面図である。 第15図は、試料プロセッサ中で使用される試薬ボトルの第二の実施形態の垂 直縦断面図である。 第16図は、試料プロセッサ用の空気乾燥機および滅菌器の正面図である。 第17図は、本発明の廃棄物処理システムの一実施形態の垂直縦断面図である 。 第18図は、試料プロセッサの機能ブロック図である。 第19図は、試料プロセッサのシステムブロック図である。 第20図は、システムコントローラのブロック図である。 第21図は、試料プロセッサデバイスコントローラのブロック図である。 図面は、試料プロセッサ、および核酸など生体材料を前記生体材料を含む基本 材料から分離する場合に使用される使い捨てデバイスの例示的な実施形態を示す 。基本材料は、例えば、血液、血清、尿、糞便、細胞培養などである。生体材料 、特に核 酸の分離は、例えばHIVテストなど、テストを実施するために必要である。 好ましい実施形態の詳細な説明 まず装置(「試料プロセッサ」)の取り外し可能/使い捨て要素(「デバイス 」)について説明し、その後試料プロセッサ自体を説明する。デバイスは、核酸 を分離するポイントとして使用でき、次いでその中の核酸を除去するために試料 プロセッサから分離できるように取り外し可能/使い捨てになされる。取り外し 可能デバイスは、次いで(好ましくは)処分されるか、または後で使用するため に慎重に洗浄される。このようにすると、ある核酸分離から次の核酸分離への汚 染の問題が回避できる。 第1図および第2図に示される使い捨てデバイスは、基本材料、カオトロフィ ック物質、およびこの例示的な実施形態ではケイ酸粒子である核酸を結合する固 相の混合物を保持する容器1を含む。カオトロフィック物質とは、タンパク質お よび核酸の二次構造、三次構造、および/または四次構造を変更できるが、少な くとも一次構造をそのまま残す物質を意味する。その例はグアニジン、(イソ) チオシアネート、塩酸グアニジンで ある。この例示的な実施形態では、容器1はデバイスに明確に属し、検査すべき 試料はピペットを使用して容器中に入れなければならない。容器は、次いでカバ ー2で密封される。カバー2は、容器1を圧縮空気、洗浄流体および溶離剤流体 用の入口に接続する入口接続3を備えて設計される。流体用のこれらの入口は試 料プロセッサの一部をなし、その一部を第2図に示し、その中に核酸の分離を実 施するために本発明による装置が配置される。第2図には、例えば、デバイスを 装置中に吊す接続リング4が示されており、そのために容器1は円形フランジ5 を備えて設計される。第2図にはまた、流体用の入口用の接続要素6が示されて おり、この接続要素はカバー2の入口接続3に接続できる。 容器1は、デバイスの上部要素を形成する。上部要素は下端部で下部要素7に 接続される。この円筒形下部要素7は、デバイスを試料流体および洗浄流体用の 出口に接続する出口接続8を周縁部に含む。試料流体および洗浄流体用の出口は 、装置の一部をなし、9で表示される。下部要素7の上端部と容器1の間には膜 10が固定される。膜10は、フィルタの働きをし、核酸を吸収させたケイ酸粒 子がその上に沈殿する。チャ ネル11は膜10の下の空間に接続する。針12用の通路を形成するチャネル1 1は、この場合隔璧20を備える遮断要素13中に開口する。例えばシリコーン 材料から製造される遮断要素13は、チャネル11と一直線に配置された上部と 、周縁部に向かって半径方向に延びる下部を有する出口チャネル14を備える。 遮断要素13の周縁部で、出口チャネル14は、下部要素7中の出口接続8と連 絡して配置できる環状周縁チャネル15中に開口する。第2図に示される遮断要 素13の位置で、試料流体および洗浄流体は容器1から膜10およびチャネル1 1および14によって出口9まで運ばれる。取り外し可能な密封プレート16は 、デバイスが使用される前に出口接続8が密封されることを保証する。遮断要素 はまた、最初は閉位置に配置され、試料流体を排出すべき場合のみ排出位置に押 される。 使い捨てデバイスはまた、入口接続3から供給され、かつケイ酸粒子から分離 した核酸を含む溶離剤を収集するための溶出液容器17を含む。溶出液容器は、 シリコーン材料の隔壁18によって遮断される例えば0.5mlの容量を有する 標準のカップである。溶出液容器17は、装置の位置決め要素19中に配置され 、この位置決め要素19により、針が遮断要素13中 の出口チャネル14の上部および溶出液容器17の隔璧18と一直線の隔壁20 を封鎖する形で切り開くように、溶出液容器17および遮断要素13が針12を 有する下部要素7に対して押し上げられ、その後供給された溶離剤が漏れる恐れ なく溶出液容器17中に入る。ベントチャネル21は、針12(第6図参照)の 周縁部のベントグルーブと一緒に、溶離剤流体を入れるために空気が溶出液容器 17から漏れることを保証する。遮断要素13中のベントチャネル21はまた排 出チャネル14と結合でき、また第二の針を通気のために遮断要素中に配置でき る。 また、第1図、第2図、第3図を見ると、中空円筒形入口要素23がカバー2 の入口接続3と一直線に形成されることが分かる。この入口要素は、容器1内の 深くまで突出し、フレキシブルリッジ30を有するカバーの構造のために容器1 中で動く。容器1は、二つの部分、すなわちくびれ24に向かって下方に先細に なる大きい容量の上部25、およびくびれ24から下方にわずかに広がり、膜1 0に接続する小さい容量の下部26で形成される。入口要素23は、入口要素2 3が容器1の上部25中のくびれ24上に展開する第1図および第2図に示され る上部 位置と、供給要素がくびれ24中で遮断する形で係合し、したがって容器1の下 部26中で展開する下部位置との間で装置の接続要素6によって動く。入口要素 23および/またはくびれ24は、グリップを確実に維持するスナップ手段27 を備えることができる。 第1図から第3図によるデバイスは以下のように動作する。 まず、基本材料、カオトロフィック物質、およびケイ酸粒子の混合物を容器1 中に入れ、次いで密封されたデバイスを試料プロセッサ中の第2図に示される位 置に配置する。次いで、空気を入口接続3および入口要素23から容器1中に送 り込んで、そこからの試料流体の排出を促進するために容器1中に圧力を発生さ せる。試料流体のこの排出の後、吸収された核酸材料を有するケイ酸粒子のみが 試料流体の残留物と一緒に膜10上に残る。次いで、入口要素23をくびれ24 と係合する下部位置まで動かし、その後洗浄緩衝剤(例えば塩の混合物)、エタ ノールおよびアセトンを入口要素中に供給して、ケイ酸粒子およびキャビティお よび当該のデバイスの通路を洗浄する。また、空気を断続的に送り込んで、追加 の洗浄効果を達成する。最後に、調整された暖かい空気を送り込む。次のステッ プは、次い で位置決め要素19を上に動かして、隔壁18および20を針12が貫通するよ うに溶出液容器17および遮断要素13を移動させ、その結果容器1がフィルタ チャネル11によって溶出液容器17と連絡するようになる。最後に、例えばT E緩衝剤、二倍に希釈した水またはPCR緩衝剤の形をした溶離剤流体を入口要 素23中に供給する。溶離剤流体は所定の期間ケイ酸粒子に接触させており、そ の後溶離剤流体をさらに送り込み、膜10およびチャネル11によって所定の量 、例えば100μlが溶出液容器17中に入る。この溶離剤流体中で、核酸はケ イ酸粒子から分離し、いつでもテストにかけられる。次いで、遮断要素13およ び溶出液容器17を再び下に動かし、その結果針12が排出位置に戻る。次いで 、残りの溶離剤流体を汲み上げて出口から出す。針12を引き出したとき、隔壁 18は自動的に閉じ、したがって検査すべき流体を有する密封された容器17が 得られる。この時点で、溶出液容器のみを追加の処理(核酸検出および/または 増幅)のために取り外すか、または溶出液容器を含む取り外し可能/使い捨てデ バイスを試料プロセッサから取り外す。 第4図から第6図に遮断要素13および溶出液容器17の変 形を示す。これは、この場合、固定のユニットに結合され、第4図に示される洗 浄位置または排出位置と第5図に示される溶離位置との間で一緒に動き第4図に 示す位置に対して上に動く。この溶離位置では、針12が出口チャネル14と溶 出液容器17の間の隔壁20を貫通する。第6図に針中の上述のベントグルーブ 22を示す。ベントグルーブ22は、溶離剤流体が容器中に流れ込んだときに空 気が溶出液容器17から漏れることを保証する。他の構造要素は第1図から第3 図の構造要素と同じである。 第7図に、原理的に上述の実施形態と異なる本発明による装置の例示的な実施 形態を示す。この場合、遮断要素は、標準の試料管か容器1としてその上に取り 付けられる弁要素28である。この実施形態の弁要素28は三つの市販の逆止め 弁、すなわち圧縮ガス入口と容器1の間の接続チャネル30中の逆止め弁29、 容器1とフィルタ膜10および分離手段の働きをするチャネル11との間の第二 の逆止め弁31、およびフィルタ膜10と洗浄流体および溶離剤流体用の入口中 のチャネル11との間の接続チャネル30中の第三の逆止め弁32を含む。 遮断要素中の貫通可能な隔壁の代わりに、弁要素28は、膜 10およびチャネル11の下にあり、かつ必要に応じてチャネル11を出口接続 8および弁要素28に接続された溶出液容器17に接続する回転弁24を備える 。 本発明のこの実施形態は以下のように動作する。 使い捨てデバイスを試料プロセッサ中に配置し、様々な入口および出口を接続 した後、圧縮空気を接続チャネル30に供給する。この圧縮空気は逆止め弁29 によって容器1中に入り、その中に発生した圧力のために、基本材料、カオトロ フィック物質、およびその中に存在するケイ酸粒子の混合物が逆止め弁31を介 して弁要素28中に入り、そこで混合物がろ過され、ケイ酸粒子が膜10上に残 り、流体はチャネル11および回転弁24を介して出口接続8および接続された 出口中に入る。逆止め弁32はこの場合閉じたままであり、したがって流体が接 続チャネル33中に入ることはない。次いで、洗浄流体を接続チャネル33およ び逆止め弁32によってフィルタ膜10を有する弁要素28中に直接導入する。 フィルタ膜10は、比較的少量の洗浄流体で洗浄できる。逆止め弁31は容器1 に対して密封が与えられることを保証する。回転弁24が回転して、チャネル1 1と溶出液容器17の間の接続を形成した後、溶離剤 を接続チャネル33および逆止め弁32を介して弁要素28に供給し、その中に 溶解した核酸を有する溶離剤流体がケイ酸粒子を有する膜10を通過し、チャネ ル11によって溶出液容器中に入る。 取り外し可能/使い捨てデバイスの他の実施形態を第8図に示す。デバイスの この実施形態は、第1図に示される実施形態と同じ構造要素の多くを共用する。 ただし、膜10の下に、流体が廃棄物8かまたは溶出液容器17に流れるように 試料プロセッサによって切り替えられる回転弁が配置される。デバイスを試料プ ロセッサ中に装填する前に、針12が溶出液容器のキャップの隔壁18を貫通す るように溶出液容器を所定の場所に保持する。このようにすると、第1図の実施 形態に関して核酸分離中に実施したように溶出液容器を上方に動かして、その隔 璧を貫通する追加のステップが不要になる。 次に、上述の取り外し可能/使い捨てデバイスを使用する装置(「試料プロセ ッサ」」)について説明する。第9図から第12図に示される試料プロセッサの 一実施形態では、複数の使い捨てデバイスを使用する。試料プロセッサは使い捨 てデバイスおよび試薬と組み合わせて汚染を最小限に抑える閉鎖システ ムを表す。これは核酸を検出および/または増幅する分析にとって重要である。 最小の汚染は、試薬および試料の一方向流れを保証し、試料が主要な流れ経路( 廃棄物線のみ)中に入らないようにし、汚染を使い捨てデバイス内に留め、乾燥 および試薬操作用のろ過された空気を使用し、閉じられた試薬容器を使用し、溶 出液を密封された容器中で収集することによって達成される。 コンピュータで核酸を抽出する方法を実行するためにポンプ、弁、ヒータの集 合を制御する。ユーザはタッチスクリーンおよび小形のディスプレイを介して試 料プロセッサを制御できる。ディスプレイは制御および状態の報告を実施する。 プロセスステップの適切な実行を制御し、監視するセンサが備えられる。核酸を 抽出する多数のプロトコルが本発明の試料プロセッサで可能になる。例えば、試 料プロセッサは、異なる開始容量または試料タイプの試料を処理するのにかかる 時間を最適化する手順を実施するために使用できる。 第9図を見れば分かるように、複数の使い捨てデバイス1を試料プロセッサ5 0中に装填できる。使い捨てデバイス1の溶出液容器17は、使い捨てデバイス の正確な組立および設置を 保証する試料プロセッサの検知要素19中に配置される。また第10図を見れば 分かるように、使い捨てデバイスを所定の場所に保持するために閉じられるドア 55が備えられる。ドアは、使い捨てデバイスが所定の場所に適切に装填された ことを示すホール効果センサを作動させる磁石で閉じられた状態に保つことがで きる。また、使い捨てデバイスが所定の場所に適切に装填されるために、使い捨 てデバイスの入口接続3を試料プロセッサのルアー接続59に適切に接続しなけ ればならない。さらに、使い捨てデバイスの接続65を廃棄物用の流体流れ経路 を与える試料プロセッサの接続66に適切に取り付けなければならない。第10 図の要素62は使い捨てデバイスの取外しを助ける下部ルアー部品イジェクタで ある。イジェクタ62の自由端を第10図の左側に押し付けることによって、イ ジェクタはその中心点を中心として旋回し、それにより接続66に隣接するイジ ェクタ62の枝分かれ端部が右側に動き、使い捨てデバイスの接続65を押し退 けるのを助ける。第10図の要素60は(例えば試料プロセッサの下部領域に配 置される)廃棄物容器または溶出液容器17に流体流れを導くために使い捨てデ バイスの下部弁(例えば第8図の回転弁24)を作動させる弁ア クテュエータである。 第11図を見れば分かるように、核酸抽出プロセスで使用される流体を保持す る容器70が試料プロセッサの背面に配置される。試料プロセッサは、流体容器 70への容易なアクセスを可能にするためにそのベース79を中心として回転で きる。また、オペレータコンソール51が試料プロセッサ上の任意の便利な位置 に配置でき、あるいは試料プロセッサに接続されたパーソナルコンピュータなど 別個のアセンブリも考えられる。一例として、第11図のボトル1に洗浄緩衝剤 を入れ、ボトル2にエタノール(例えば水で希釈された70%エタノール)を入 れ、ボトル3にアセトンを入れ、ボトル4に溶離緩衝剤を入れることができる。 第12図は、特に、流体容器70、使い捨てデバイスを保持すべき様々な位置 にあるドア55、およびオペレータコンソール51を示す試料プロセッサの上面 図である。試料プロセッサ中の使い捨てデバイスの円形構成は好ましく、いくつ かの利点を有する。円形断面にすると、上述のように試料プロセッサを回転可能 にできる。また、各流体容器と各使い捨てデバイスステーションとの間の流体接 続を行うために必要な管類が、使い 捨てデバイスの線形構成を有する装置と比較してはるかに少なくなる。 第13図に、使い捨てデバイスが第9図から第12図のように円中ではなく線 形アレイ中に保持される代替実施形態を示す。この実施形態の利点は、使い捨て デバイスを保持するステーションをより多くすることができるようにより容易に 拡大できることである。 第14図は試料プロセッサ中で使用される流体容器(「試薬ボトル」)の図で ある。試薬ボトル120にはキャップ112が取り付けられている。管151は 、急速放出部品92を介してキャップ112に取り付けられ、ガスケット100 および急速放出部品88を介して内部管170への流体接続を行う。試薬ボトル の下部には、内部管170に接続するためにそれに取り付けられたシンカアダプ タ145を有するシンカ132が配置される。シンカ132内には、不純物の通 過が流れ管170中に入るのを防ぐ保持リング167によって所定の場所に保持 されたフィルタ157がある。試薬ボトル中の液体が試料処理中に流れ出すとき 、ろ過された空気が洗浄器フィルタ142、ルアーアダプタ133、および(逆 止め弁ホルダ111によっ て保持された)逆止め弁127中に入り込む。 試薬ボトルはすべて同じサイズである必要はない。例えば、アルコール、アセ トンおよび洗浄緩衝剤用にはより大きいボトルが使用でき、溶離緩衝剤用には、 試料処理中に使用される溶離緩衝剤の容量が比較的小さいために(第15図に示 されるものなど)より小さいボトルが使用できる。第15図を見れば分かるよう に、より小さいシンカが試薬ボトル内に配置され、したがって第14図のような シンカアダプタは使用しない。また、キャップの外部寸法は大きい試薬ボトル用 のキャップと同じであるが、キャップはより小さいボトルのより小さい直径の首 に嵌合する狭い下部169を有する。また、逆止め弁127からボトル120へ の空気通路を与える空気通路178が配置される。 第16図は、(第18図に示す)マルチポート(例えば六方または八方)弁に 接続する入口空気ドライヤおよび滅菌器の図である。核酸抽出中に使用される空 気は乾燥し、無菌であることが望ましい。この目的を達成するために、雰囲気か ら送り込まれた空気を乾燥させる乾燥管200(例えばHammond Dri erite社製/26930)が備えられる。また、空気不 純物を除去するフィルタ、好ましくはポリテトラフルオロエチレン製のフィルタ (例えばGelman社製25mmAcrodiscフィルタ/4219)が設 けられる。フィルタは、真空チューブ(例えばNorton社製Tygonチュ ーブ/AAC00020)およびポリプロピレン雄ルアーロックを介して空気ド ライヤに接続される。また、第16図には、それらの間に延びるポリエチレンラ インプラスチック管を有する雌ルアーロック205およびコネクタ207が示さ れている。 気体でも液体でも流体は試料収集中に使い捨てデバイス中を流れ、溶出液が使 い捨てデバイスの溶出液容器17中で収集されないとき、流体は他の形で廃棄物 になる。第17図を見れば分かるように、廃棄物容器301にキャップ302を 備えることができ、どちらも例えばポリプロピレンから製造される。廃棄物管3 03は、一方の端部が(試料プロセッサの主要な部分に接続する)急速放出部品 315に接続され、他方の端部が線急速放出部品328に接続される。流体ハー メチックシールを形成するOリング311が備えられ、内部廃棄物管303に接 続するパネルマウント急速放出部品327が備えられる(上述の構造要素328 および327に対応する構造要素315およ び316)。液体廃棄物は廃棄物ボトル301中で収集され、気体廃棄物は真空 チューブ314、ホースバーブコネクタ310、活性炭ろ過装置(例えばWha tman社製Carbon Cap150/6704−1500)を介して雰囲 気に送られる。核酸抽出方法ではアセトンなど可燃性気体を使用するために、気 体廃棄物を十分にろ過することが重要である。また、漏れを監視するためにアセ トンセンサを試料プロセッサ中に備えることができる。 第18図は、閉鎖核酸抽出システムを示すブロック図である。この図の左上部 を見れば分かるように、試料プロセッサは、キーボード、バーコードワンド(使 い捨てデバイスは任意選択でバーコードラベルを含むことができる)、モデム、 プリンタなどを含めて別個のコンピュータを任意選択で含むことができる。入力 およびディスプレイ(別個のPCシステムの一部でも、図に示されるタッチスク リーンを介してでも)はシステムコントローラとのユーザインタフェースを可能 にする。ドアセンサは、使い捨てデバイスが試料コントローラ中に適切に配置さ れることをシステムコントローラに伝達する。六方弁コントローラは、使い捨て デバイスステーションへの空気および試薬の流れを制 御する六方弁を制御する(弁は六方弁である必要はなく、八方またはそれ以上で もよい)。 ポンプは、空気または試薬をシステム中に送り込むデバイスコントローラによ って制御される。また、プライム弁(実際の抽出の前にシステムを準備する場合 に使用される)、溶出液収集アクチュエータおよびデバイスセンサ、および溶出 液薬瓶検出器がデバイスコントローラと連絡する。第18図のブロック図は、本 発明の一実施形態にすぎず、二つの使い捨てデバイスステーションを有する試料 プロセッサの図である。もちろんステーションの数を多くすることもできる。 核酸抽出を実施する前に、システムを準備する各試薬を使用して洗浄サイクル を実施する。例えば、所定の量の各試薬(例えば300マイクロリットル)を使 い捨てデバイスに進むライン中に移す。試薬をシステム中に流体「パルス」とし て送るために所定の量の各試薬に従うように空気を送り込む。システムを準備し た後、核酸抽出を実施する。核酸および固相を含む試料流体を使い捨てデバイス から使い捨てデバイスフィルタの先に押し出し、それによりそれに結合された核 酸(DNAまたはRNA)を有する固相を使い捨てデバイスフィルタ上で捕獲す る。もちろん、上述のように、使い捨てデバイスフィルタが固相自体であり、そ れにより核酸がフィルタに直接結合するようにすることもできる。 次いで、固相および核酸を洗浄するために少なくとも一つ、好ましくは複数の 洗浄流体を洗浄試薬源から送り込む。例えば、洗浄緩衝剤の一つまたは複数のパ ルス(カオトロフィック物質を含む所定の量の洗浄緩衝剤、その後ろ過された空 気)を使い捨てデバイスフィルタ上に送り、その後アルコール(例えばエタノー ル)の一つまたは複数のパルスを送り、その後アセトンの一つまたは複数のパル スを送り、固相および核酸から不純物を洗い落とす。次いで、固相/核酸を空気 乾燥機/滅菌器(第16図)を介して空気をシステム中に送り込んで乾燥させて 、わずかなアセトンを除去する。使い捨てデバイスの入口に接続する上部ルアー 部品に、このステップ中にアセトンを乾燥させるのを助けるヒータを取り付ける ことができる。固相の洗浄および乾燥の後、溶離緩衝剤を使用してケイ酸から核 酸を除去すると、ある量の溶離核酸が使い捨てデバイスの溶出液容器中に捕獲さ れる。 次に、第19図から第21図に関して、試料プロセッサ制御 システム、システムコントローラファームウェア、およびデバイスコントローラ ファームウェアについて説明する。試料プロセッサの制御は、その主題が参照に より本発明の一部となる1995年3月14日出願の米国特許出願第08/40 4121号(Edward B.Ramey)に開示されているメモリ制御を使 用して実施できる。 I.試料プロセッサ制御システムアーキテクチャ 1.概要 試料プロセッサは、増幅可能な核酸を溶離し、収集するために生体試料中の緩 衝剤および試薬の流れを制御する。電磁弁は、洗浄器ポンプによって加圧された 管路中に流体材料を送る。溶離は、固相を保持する使い捨てデバイスおよびフィ ルタ中で実施される。このデバイスは溶離に最適な温度まで加熱できる。センサ はデバイスの配置およびデバイス内の弁の位置を監視する。 試料プロセッサは、それぞれ関連するポンプを有するそのような十個のデバイ スを含む。二つのデバイスの各組ごとに、デバイスコントローラと呼ばれるマイ クロコントローラモジュールは洗浄器ポンプ、弁、ヒータ、および他のデバイス 固有機能 を管理する。システムコントローラと呼ばれる他のマイクロコントローラはユー ザインタフェース、初期設定および他のシステムワイド機能を管理する。このモ ジュラリティはシステム設計フレキシビリティおよび有用度を可能にする。 システムコントローラは内部ネットワークを介してコマンドをデバイスコント ローラに送る。デバイスコントローラはまた非要求型状態メッセージをシステム コントローラに送ることができる。システムコントローラにはネットワーク上の マスタアドレスが割り当てられる。マイクロコントローラハードウェアはメッセ ージルーティングおよびアービトレーションを処理する。 試料プロセッサに電源を入れたとき、すべてのマイクロコントローラはそれら のローカルコードおよびデータメモリに対して自己テストを実施し、取り付けら れたデバイスを初期設定する。システムコントローラは、デバイスコントローラ に質問を送り、応答を聞くことによって実行の準備ができているデバイスコント ローラを決定する。すべてのデバイスコントローラが準備ができている場合、シ ステムコントローラはシステム準備状態に入り、オペレータからのコマンドを待 つ。 2.オペレータインタフェース システムは、スタンドアロンか、またはそのホストインタフェースポートに送 られたコマンドによって動作する。オペレータは、タッチ感応オーバレイを有す るLCD文字ディスプレイを介してスタンドアロン機器と対話する。ディスプレ イ上のメッセージウィンドウは、完了までの時間、ウォーミングアップ、スタン バイ、温度などの状態項目を示す。システムは、英語、ドイツ語、フランス語ま たはユーザが定義したメッセージセットでメッセージを与えるように構成できる 。 ホストインタフェースポートは、端末、実験室情報システム、パーソナルコン ピュータ、またはモデムに適合できるRS−232シリアルポートである。長期 エラー記録用および遠隔サービス用途用に拡大したレベルの診断がシリアルポー トから得られる。 システムコントローラは、問題を検出したときはいつでもエラーメッセージを 状態ディスプレイおよびホストインタフェースポートに送る。発生時間は、ホス トインタフェースポートに進むエラーメッセージに付加される。システムコント ローラはまた、そのメモリ中にエラーヒストリログを維持する(エラー の限界は最大150個まで)。このログは、コマンドでインタフェースポートに 送られ、サービスメニューコマンドを介してディスプレイ上で見られる。 3.システムコントローラ機能 システムコントローラは、デバイスコントローラにコマンドを送り、それらの 状態を監視する。システムコントローラは、ホストインタフェースポートからの コマンドを受け入れ、ホストインタフェースポートに状態メッセージを送る。さ らに、システムコントローラには他のシステムレベル機能が割り当てられる。 システムコントローラは、洗浄器ポンプの一つに接続されたマルチポート弁の 位置を選択するコマンドをデバイスコントローラに送る。それでシステム全体の 仕様流体を選択する。 システムコントローラは、内部ネットワークに接続された専用モータ駆動装置 にコマンドを送る。この駆動装置は、デバイスフィルタ中に流体経路を形成する 「エアペン」機構を作動させる。コントローラは、これらの機構の位置を監視し 、適切な動作を検証するセンサを読み取る。 センサは、機器カバードアおよび供給容器および廃棄物容器 (洗浄緩衝剤、アルコール、アセトン、溶離緩衝剤、補助試薬、廃棄物容器、お よび補助容器)を監視する。システムコントローラは、空の供給ボトルまたはい っぱいの廃棄物容器を検出した場合、エラーメッセージを状態ディスプレイおよ びホストコンピュータに送る。ドアセンサが機器が動作している間に開くべきド アを示した場合、システムコントローラは状態メッセージを送り、ヒータのセッ トポイント温度を安全な接触レベルまで下げる。 システムコントローラは試薬ブロックの一つのヒータを管理する。試薬ブロッ クおよび空気の温度は56℃のセットポイントに維持される。空気の相対湿度も 監視される。温度が範囲外になった場合、コントローラは状態ディスプレイおよ びホストコンピュータにエラーメッセージを送る。ヒータが公称温度に達するの を待つために、システムコントローラは、制御プロセスが始まった後で特定の時 間待ち、その後温度範囲外エラーを知らせる。 二つのシステム電圧が監視される。電圧が範囲外である場合、システムコント ローラは状態ディスプレイおよびホストコンピュータにエラーメッセージを送る 。 4.マクロ デバイスコントローラコマンドのシーケンスを定義し、名前を割り当てること ができる。そのようなシーケンスはマクロと呼ばれる。シーケンスは、その場合 簡単なマクロ実行コマンドを送ることによって呼び出すことができる。マクロは 、六つのレベル深さの入れ子に対して他のマクロを呼び出すことができる。 マクロは変数パラメータを使用できる。マクロの実行中にエラーが発生した場 合、マクロは終了し、シーケンス中の後続のマクロは中止される。 マクロは、洗浄、すすぎ、移動、掃除など、システムが実施する一般的な動作 に対して定義される。これはシステムコントローラがメモリを節約し、内部ネッ トワーク上のトラフィックを制限するハイレベルコマンド構造内で動作すること を可能にする。マクロはデバイスコントローラ中の不揮発性メモリ中で維持され る。システム動作はマクロ名に関連する。ユーザインタフェースからのコマンド に応答して、システムコントローラは単にマクロ実行コマンドをデバイスコント ローラに送る。 5.システムコントローラメモリ システムコントローラは、システム構成情報を記憶するバッテリ支援メモリの ブロックを含む。システムコントローラはまた、エラー報告が時間スタンプされ たときにデータを供給するクロックカレンダ回路を含む。 システムコントローラメモリはそれ自体の動作プログラムコードならびにデバ イスコントローラ動作プログラムのコピーを含む。このメモリは、ホストインタ フェースポートに適切なコマンドおよびデータを送ることによって再プログラム できる。同様に、システムコントローラは、内部ネットワークにコマンドおよび データを送ることによってデバイスコントローラ上のメモリを再プログラムする ことができる。このようにして、ホストインタフェースポートにパーソナルコン ピユータまたはモデムを接続することによってシステムコード修正を行うことが できる。 6.デバイスコントローラ機能 各デバイスコントローラはRS−232シリアルポートを介して二つの洗浄器 ポートを動作させるコマンドを送る。一つのポンプがRS−232ポンプに接続 し、第二のポンプ用のコマ ンドをポンプコマンドバスに送る。ポンプが活動状態の間、圧力センサが管中の 過大な圧力レベルを検査する。高いレベルは管またはデバイス中に障害物がある ことを示す。 デバイスは、核酸分離プロセスの適切な温度を与えるために加熱される。デバ イスコントローラは、ヒータに電流を供給し、閉ループ制御用のデバイスの温度 を監視する。 デバイスコントローラは、準備、洗浄、または試薬分配用のデバイス中の流体 経路を選択する電磁弁を作動させるために電流を供給する。デバイスコントロー ラはまた、各デバイスに取り付けられ、収集カップへの溶出液流れ用の弁を動か すモータを駆動する。 各デバイス中の位置センサは、デバイス内の流体流れおよび溶出液除去弁を制 御するエアペンの適切な動作を検証する。デバイスコントローラはまた、デバイ スまたはシャントが機器中に適切に挿入されていることを知らせるセンサを読み 取る。 7.プロセス構造 試料プロセッサはいくつかの段階から構成される事前に定義された方法を実行 する。ユーザは、ユーザインタフェースパネルのボタンを押すことによって実行 すべき方法を選択する。シ ステムコントローラは、次いで各段階を開始するためにすべてのデバイスコント ローラにコマンドを送る。システムコントローラは、エアペンアクチュエータや マルチポート弁など共用される機構を使用するために必要なときにデバイスコン トローラの調和を維持する。 プロセス段階は、抽出プロセスを選択するか、掃除プロセスを選択するかに応 じて可能な二つのシーケンスの一方に従う。これらのシーケンスを以下に示す。 ロード 試料 掃除 洗浄 TOP エタノール アセトン 洗浄2 洗浄3 乾燥 溶離 洗浄4 冷却 アンロード II.システムコントローラファームウェア仕様 1.序論 以下はシステムコントローラファームウェアの機能説明である。システムコン トローラは以下のものを監視および/または制御する。 デバイスコントローラとの通信 デバイスコントローラのプログラムローディング デバイスコントローラ初期設定 デバイスコントローラのマクロコマンドおよび応答監視 エラー報告および記録 システム構成メモリ 実時間クロック オペレータインタフェースパネル(タッチパッド、ディスプレイおよびビー パ) 容器レベルセンサ(供給および廃棄物) ドアアンロック電磁弁(並列に配線された複数の電磁弁ロックなど) エアペンシャトルを制御するためにサテライトI/Oモジュールにコマンド を送る 一つのドアセンサ(一緒に配線された複数のドアセンサなど) 一つの試薬ブロックヒータ 一つの空気湿度センサ 24ボルト供給 5ボルト供給 ホストコンピュータまたはモデムとの通信(動作には不要) センサは、機器カバードアおよび供給容器および廃棄物容器(洗浄緩衝剤、ア ルコール、アセトン、溶離緩衝剤、補助試薬、廃棄物容器、および補助容器)を 監視する。 2.物理的通信インタフェース システムコントローラはIIC(内部集積回路)制御ネットワークを介してデ バイスコントローラと通信する。このネットワークの有効なデータ速度は約80 Kbpsである。デバイスコントローラはシステムコントローラに非要求型メッ セージを送ることができる。システムコントローラにはネットワーク上のマスタ アドレスが割り当てられる。ネットワークハードウェアはメッセージルーティン グを処理する。 システムコントローラはRS−232インタフェースを介してホストコンピュ ータと通信する。シリアルポートパラメータはユーザが構成でき、デフォルト設 定は19200bps、偶数パリティ、7データビット、1ストップビットであ る。インタフェースはハードウェアフロー制御用のDSR線を含む。 3.コマンドおよびエラーメッセージ システムコントローラは、問題を検出したときはいつでもエラーメッセージを 状態ディスプレイおよびホストインタフェースポートに送る。発生日時はエラー メッセージに付加される。システムコントローラはまた、そのメモリ中にエラー ヒストリログを維持する(エラーの限界は最大32個まで)。このログは、コマ ンドでインタフェースポートに送られ、サービスメニューコマンドを介してディ スプレイ上で見られる。 システムコントローラ上に取り付けられたLEDランプは状態情報の基本レベ ルを与える。コントローラに電力が加えられ、コントローラが活動障害を検出し ない場合、LEDは毎秒約2パルスで点滅する。メモリ障害が検出された場合、 速度はほぼ2秒に一回まで減少する。LEDが連続的にオンである場合、おそら くフラッシュEPROMまたはプロセッサを再ロードす る必要がある。LEDが全くオンにならない場合、電源障害が起きている可能性 がある。 4.パワーアップ パワーアップ時、システムコントローラはまず、そのプログラムメモリ、内部 ラムメモリ、および外部ラムメモリをテストする。エラーが見つかった場合、メ ッセージがホストインタフェースおよび状態ディスプレイに送られる。これらが OKである場合、内部ネットワーク上のデバイスコントローラは状態について質 問される。必要な場合、システムコントローラはネットワークを介してプログラ ムメモリをデバイスコントローラにアップロードする。いずれかのデバイスコン トローラが初期設定できなかった場合、システムコントローラはエラーメッセー ジを状態ディスプレイおよびホストインタフェースに送り、可能な場合、機器は 部分能力で動作を継続する。 システムコントローラは、次いでプロンプト「/」をホストインタフェースに 送り、状態ディスプレイをスタートアップスクリーンで初期設定する。ホストは 、「RV」コマンドを送ることによってプログラムの現在の修正レベルに質問で き、必要な場合、ホストは異なるシステムコントローラまたはデバイス コントローラプログラムファイルをアップロードできる。コントローラプログラ ムが動作している間、連続プログラムメモリチェックサムテストを実行して、メ ッセージがそのままの状態であることを検証する。テストが失敗した場合、シス テムコントローラはプログラムメモリチェックサムエラーを送り、適切なシャッ トダウンシーケンスに入る。このモードで、コントローラはホストインタフェー スを監視し続け、ダウンロード用のプログラムファイルを受け入れる。 温度、湿度、電圧、アクセスドア、容器レベル、通信チャネルを含めて、シス テムコントローラが連続的に監視するいずれかの変数にエラーが検出された場合 、コントローラは直ちにエラーを状態ディスプレイおよびホストインタフェース に知らせる。 III.デバイスコントローラファームウェア仕様 1.序論 以下はデバイスコントローラファームウェアの機能説明である。デバイスコン トローラは以下のものを監視および/または制御する。 二つの洗浄器ポンプとの通信 一つのマルチポート弁との通信 二つのデバイス用の圧力センサ 二つのデバイス用のプライミング電磁弁 二つのデバイス用のバイパス電磁弁 溶出液除去シャトル用の弁アクチュエータ 四つのデバイスヒータ 二つのデバイス用のデバイス現場センサ エアペンおよび溶出液除去シャトル用の用のリミットスイッチ 24ボルト供給 5ボルト供給 センサは管中の圧力、二つのデバイスのデバイス温度およびデバイス存在を監 視する。デバイスコントローラは、過大な圧力を検出した場合、関連するポンプ を使用不能にし、エラーメッセージをシステムコントローラに送る。システムコ ントローラは個々のセンサの状態を質問するメッセージを送るか、またはすべて の現在のセンサ状態を含むデータのストリングが要求時に送られる。 デバイスコントローラファームウェアは大きく独立した二つの主要な区分から 構成される。メモリの最低16キロバイトブロック中の区分はブートアッププロ グラムおよびマクロを保持する。残りの48キロバイトはオペレーティングプロ グラムを保持する。通常、ブートアッププログラムは、パワーアップの後でEP ROMおよびRAMのメモリテストを実施し、次いでオペレーティングプログラ ムにジャンプする。メモリテスト中に問題が検出された場合、ブートアッププロ グラムは制御中のままとなり、システムコントローラがデバイスコントローラオ ペレーティングプログラムのコピーをそのEPROM中にアップロードすること を可能にする。 2.物理的通信インタフェース デバイスコントローラはIIC(内部集積回路)制御ネットワークを介してシ ステムコントローラと通信する。このネットワークの有効なデータ速度は約80 Kbpsである。デバイスコントローラはデバイスコントローラに非要求型メッ セージを送ることができる。デバイスコントローラは、ネットワーク上のそのア ドレスを決定するDIPスイッチの設定を読み取る。ネットワークハードウェア はメッセージルーティングを処理す る。 デバイスコントローラはRS−232(任意選択のRS−485)シリアルイ ンタフェースを介して二つの洗浄器ポンプと通信する。シリアルポートパラメー タはユーザが構成でき、デフォルト設定は9600pbs、パリティなし、8デ ータビット、1ストップビットである。 3.コマンドおよびエラーメッセージフォーマット システムコントローラは、デバイスコントローラからエラーメッセージを受信 したときはいつでもエラーメッセージを状態ディスプレイおよびホストインタフ ェースポートに送る。システムコントローラは各エラーをスタンプし、その不揮 発性メモリ中にエラーヒストリログを維持する。 デバイスコントローラ上に取り付けられたLEDランプは状態情報の基本レベ ルを与える。コントローラに電力が加えられ、コントローラが活動障害を検出し ない場合、LEDは毎秒約2パルスで点滅する。メモリ障害が検出された場合、 速度はほぼ2秒に一回まで低下する。LEDが連続的にオンである場合、おそら くフラッシュEPROMまたはプロセッサを再ロードする必要がある。LEDが 全くオンにならない場合、電源障害が 起きている可能性がある。 4.パワーアップ パワーアップ時、デバイスコントローラプログラムはまず、そのプログラムメ モリ、内部ラムメモリ、および外部ラムメモリをテストする。エラーが見つかっ た場合、メッセージがシステムコントローラに送られる。メモリテスト結果がO Kである場合、デバイスコントローラは、その状態を報告するためにシステムコ ントローラからの質問を待つ。システムコントローラは、その質問に対する適切 な応答を受信しない場合、デバイスコントローラを「非活動状態」にマーク付け し、エラーを報告し、他の活動デバイスコントローラで実行し続ける。 デバイスコントローラプログラムが動作しているとき、連続プログラムメモリ チェックサムテストを実行して、メモリがそのままの状態であることを検証する 。テストが失敗した場合、デバイスコントローラはプログラムメモリチェックサ ムエラーを送り、適切なシャットダウンシーケンスに入る。このモードで、コン トローラはシステムネットワークを監視し続け、ネットワークからダウンロード するためのプログラムファイルを受け入れる。 温度、圧力、電圧、ポンプを含めて、デバイスコントローラが連続的に監視す るいずれかの変数にエラーが検出された場合、コントローラはエラーをシステム コントローラに知らせる。 5.診断および監視 コントローラに与えられたDC電圧は連続的に監視される。電圧は公称値の+ /−5%以内でなければならない。セットポイントが0でない場合、温度および 圧力も連続的に監視される。 デバイスコントローラは、流体が動いている間、管中の圧力を連続的に監視す る。圧力がプログラムされたしきい値を超えた場合、ポンプが停止し、エラーメ ッセージが送られる。 IV.動作原理 プロセスは試料を溶解することから始まる。適切な量の試料を溶解緩衝剤(リ リースキット)を含む管中に入れる。これは、ヌクレアーゼによって試料が劣化 するのを防ぐために試料収集後短い時間で行わなければならない。試料を溶解す ると核酸が安定する。試料溶解カクテルはさらに処理するか、または後のテスト のために冷凍できる。 以下のステップは層流フード中で行う。これらのステップを開始する前に、機 器がオンになっていることを確認する。100 ulの二酸化ケイ素を試料溶解緩衝剤カクテルに加え、室温で10分間の定温放 置中静かに数回混合する。個々の使い捨てフィルタを開き、それをパッケージン グ内に備えられたホルダ中に立たせる。キャップを外し、試料、ケイ酸、および 溶解緩衝剤のカクテルを使い捨てフィルタ中にピペットで入れる。キャップを堅 く締め、溶出液収集カップを取り付け、試料プロセッサに運ぶためのラックに入 れる。これらのステップを10個の使い捨てフィルタが調製されるまで繰り返す 。 調製した使い捨てフィルタを層流フードから機器に移す。プロセスを完了する ために十分な試薬が存在することを確認する。機器はこれを検査するが、開始前 に検査することがより好都合である。オペレータコンソールから実行オプション を選択し、正しい抽出プロトコルを選択し、ガードを開き、使い捨てフィルタを 装填し始める。使い捨てフィルタを取り付けるとき、廃棄物部品が確実に接続さ れ、ドアが閉じられていることを確認する。次いで、使い捨てフィルタの上部へ のルアー接続を行う。すべての使い捨てフィルタを装填した後、ガードを閉じ、 開始を選択する。 開始時、試料溶解ケイ酸カクテルを使い捨てフィルタ中に送 り込む。ケイ酸は捕獲され、溶解緩衝剤は通過して廃棄物になる。すべてのカク テルがろ過された後、フィルタ上のケイ酸ペレットを洗浄緩衝剤、70%EtO H、アセトンで洗浄し、乾燥させる。この時点で、結合された核酸を有するケイ 酸ペレットがフィルタ上に残る。流れは廃棄物から溶出液収集カップに向けられ る。溶離剤として水を使用して、核酸を溶離する。溶離後、空気を使用して、残 留試薬を追い出して廃棄する。 ガードを開き、使い捨てフィルタを除去し、それらを層流フードに運ぶための ラックに入れる。フード中に入った後、溶出液収集カップを除去し、使い捨てフ ィルタの残りを放出できる。この時点で、溶出液はいつでも増幅または直接プロ ーブテストにかけるか、または後でテストするために冷凍できる。 パワーアップ時、コンピュータのうち六つのコンピュータは、すべてのセンサ およびアクチュエータをそれらの規定された状態に設定する自己診断および初期 設定を受ける。六つのコンピュータは一つのスーパーバイザおよび五つのスレー ブで構成される。スーパーバイザはすべてのスレーブ機能エラー報告、ディスプ レイ機能、キーパッド機能、および外部装置へのすべての接続を制御する。 複数の基本的なサブシステム、すなわちベース、ターンテーブル、ポンプハウ ジング、デュアルデバイスモジュール、試薬ハウジング、ディスプレイポッド、 安全カバー、および廃棄物容器がある。 ベースは電源を格納し、電力を分配する。90ボルト〜250ボルト、50H z〜60HzのAC電力が電源によって受け取られ、24VDCまで整流される 。ベースからのアンビリカルはディスプレイポッドに接続し、他のアンビリカル は廃棄物容器に接続する。取り付けられたベアリングを有する車軸がベースの中 心から上がる。ターンテーブルはベアリングに取り付けられる。ベースとターン テーブルの間にはケーブル管理システムがある。設計は複数のケーブル管理手法 をサポートできる。第一のケーブル管理手法は、ケーブルガイドを使用して、配 線および管類を車軸のまわりの廃棄物接続に渦巻き状に巻き付けるケーブルラッ プアップ技法である。他のケーブル管理手法は、配線および管類が回転軸上に位 置し、ねじり力のみを受けるねじり手法である。 ターンテーブルには、五つのデュアルデバイスモジュール、下部試薬ハウジン グ、およびポンプハウジングが取り付けられ る。デュアルデバイスモジュールは、使い捨てフィルタホルダが機器に接続する 場所である。使い捨て用品は、適切に取り付けられたときに弁アクチュエータス ロット中のその弁ハンドル、機器廃棄物接続へのその廃棄物接続、および機器入 口接続に接続された入口を有しなければならない。ドアは、適切に取り付けられ たときに閉じる。ドアは、適切に取り付けられていない場合閉じない。使い捨て 用品の存在は、入口の接続およびドアの閉じとともに検知される。これらの条件 が満足されたとき、機器は使い捨て用品が正しく取り付けられていることを報告 する。入口および廃棄物部品は、流体が間違った方向に流れるのを防ぐためにそ の中に逆止め弁を有する。入口部品は、残留アセトンを除去する乾燥ステップを 容易にするために加熱される。 下部試薬ハウジングおよび上部ハウジングは液体の存在を検出するセンサを有 する。これらは、テストを完了するために常に十分な試薬が使用できることを保 証する高さに設定される。試薬用のキャップはできるだけ閉じられた環境を与え るように設計される。これは、液体が消費されるときに液体によって空けられる 空間を空気が充填することを可能にする接続上のフィルタを使用して達成される 。フィルタは、汚染物が機器に入る のを防ぐためにポンプの吸込み側に接続された線の端部上にある。自己密封急速 切断部品を使用して、試薬の交換を簡単にする。 ポンプハウジングはターンテーブルに取り付けられる。ポンプハウジング内に は10個のポンプおよび各圧力センサ、上部試薬ハウジング、および正しい試薬 の選択を可能にするマルチポートがある。ポンプは、液体をプリセットされた速 度および量で使い捨てフィルタホルダ中に送り込む。圧力センサは、フィルタが 破裂していないこと、または圧力が高すぎないことを確認するために圧力を監視 する。圧力センサはまた、フィルタ上のケイ酸ケークが溶離緩衝剤で濡れたとき を決定するために使用される。圧力の増大はケイ酸および膜が濡れたことを示す 。試料移動中、圧力センサをフィードバック制御方式で使用して、試料を移動す るのにかかる時間を最適化する。圧力の測定は障害物に関する表示または流体経 路中の漏れを与える。小さい漏れはアセトンおよびアルコール蒸気を検出するセ ンサによって識別される。これは非常に敏感である。約50PPM、これは試料 プロセッサの閉じられた空間内に数滴がこぼれていることになる。 また本発明の一部として、本明細書に記述のプロセスの最終ステップを増幅お よび/または核酸検出ステップにすることも考えられる。溶出液容器17が所要 の溶出液を含んだ後の使い捨てデバイスを除去すると、NASBAやPCRなど 、核酸の増幅を実施できる。あるいはまたはさらに、核酸を検出する最終検出ス テップをさらに実施できる。 本発明は、本発明の範囲内で様々な形で変更できる図面に図示し、上述した例 示的な実施形態に限定されない。例えば、上記では常に、試料流体が圧縮空気ま たは他の圧縮ガスによって放出されることを述べたが、もちろん、試料流体を容 器1から機械的手段によって放出させることもできる。例えば、中空プランジャ を実質上円筒形の容器中に備えることもできる。その場合、プランジャ中の小さ いチャネルを最初にシールによって遮断し、容器中のその下方の動きによって、 容器中の流体がフィルタから押し出される。下部位置で、次いでシールを貫通し 、その後洗浄流体および最後に溶出液流体をプランジャ中の入口に接続されたチ ャネル中に供給できる。あるいは、また中空プランジャ中のチャネル中に第二の プランジャをはめることもできる。この第二のプランジャは、上下に動かすこと ができ、試 料流体が排出された後、洗浄流体が逆止め弁によって弁要素に接続された入口か ら抽出されること、および前記洗浄流体およびおそらくまた溶出液がその後フィ ルタおよび弁要素中を通過することを保証する。中空プランジャの最低位置で、 プランジャは遮断要素に対する容器の最大部分を密封し、それにより少量を洗浄 するだけで済み、したがって少量の洗浄流体で十分である。 また、第1図から第6図に示されるスライド可能な遮断要素の代わりに、回転 遮断要素が使用できることが指摘される。これは第7図および第8図の回転弁に 匹敵するが、回転弁の周縁部上のリセスとして通過チャネルを形成することもで きる。ある位置では、第一のリセスは出口への通路を与え、この第一のリセスは 第二の位置では通気孔を与え、第二の周縁リセスは溶出液容器への溶離剤流体の 通過を可能にする。溶出液通過および通気用の針要素はこの実施形態では回転弁 の下の位置に形成される。 上述の説明から分かるように、手動方法で必要とされる多大な労力を要するス テップがなくなる。同時に、閉鎖試料処理システムのために(例えば、マイクロ タイタプレートシステムな ど、クロス汚染を受けるシステムと比較して)試料の汚染の深刻な問題がなくな る。本発明の新規の閉鎖システムでは、洗浄流体が閉じられた容器から汲み上げ られ、容器中に入れられた空気がろ過される。固相を乾燥させるためなど、試料 処理システム中に送り込まれた空気がろ過される。洗浄流体容器または空気ドラ イヤからの管は、核酸試料(例えばエーロゾル)が管中に流れ込まないように流 体を一方向にのみ流す。核酸に接触する(したがって潜在的に汚染の発生源の働 きをする)試料処理システムの部分は使い捨てデバイスおよび廃棄物管である。 しかしながら、使い捨てデバイスは試料プロセッサから完全に取り外せ、使用後 に処分でき、廃棄物管は流体を一方向にのみ流して廃棄し、したがって核酸汚染 の発生源の働きをしない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボルスト,ヘー・アー・ペー オランダ国、エヌ・エル―5262・イツク ス・セー・フフト、フアン・ミールツスト ラート・36 (72)発明者 ジヨーンズ,マシユー・アーサー アメリカ合衆国、ノース・カロライナ・ 27612、ローリ、アーケルトン・ドライ ブ・4009 (72)発明者 ゴンザレス,パメラ・ジーン アメリカ合衆国、ノース・カロライナ・ 27712、ダラム、ブランブル・ドライブ・ 1613

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.核酸を抽出する自動装置であって、 前記自動装置を制御するコンピュータコントローラと、 核酸を含む試料を保持するハウジングと、 前記ハウジング中に閉じ込められ、前記核酸に結合できる固相と、 結合された前記核酸を有する固相を洗浄する洗浄流体を保持する少なくとも一 つの洗浄流体容器と、 前記ハウジングを前記洗浄流体容器と流体連絡させる第一の流体コンジットと 、 前記固相に結合された前記核酸を除去する溶離流体を保持する少なくとも一つ の溶離流体容器と、 前記ハウジングを前記溶離流体容器と流体連絡させる第二の流体コンジットと 、 前記ハウジングからの廃棄物流体を収集する廃棄物容器と、 前記ハウジングと前記廃棄物容器の間の流体接続を行う廃棄物コンジットと、 前記ハウジングからの前記核酸を含む溶離流体を収集する溶 出液容器とを含む装置。 2.試料からの核酸の抽出を自動化する装置であって、 前記装置の電気的機能および/または機械的機能を制御するコントローラデバ イスと、 装置から分離でき、核酸を結合できる固相を保持するハウジングと、 前記ハウジング内でそれに結合された核酸を有する固相を洗浄する洗浄流体を 保持する少なくとも一つの洗浄流体容器と、 前記固相に結合された核酸を溶離する溶離流体を保持する少なくとも一つの溶 離流体容器と、 前記ハウジングを各前記少なくとも一つの洗浄流体容器と流体連絡させる少な くとも一つの洗浄流体コンジットと、 前記ハウジングを各前記少なくとも一つの溶離流体容器と流体連絡させる少な くとも一つの溶離流体コンジットと、 前記ハウジングからの廃棄物を通過させる廃棄物コンジットとを含む装置。 3.前記分離できるハウジングに接続でき、前記ハウジングからの核酸を含む溶 離流体を収集する溶出液容器をさらに含む請求の範囲第2項に記載の装置。 4.前記ハウジングならびに前記溶出液容器が装置から分離でき、かつ互いに分 離できる請求の範囲第3項に記載の装置。 5.前記ハウジングが前記ハウジング内の固相を保持するフィルタをその中に含 み、前記ハウジングが使い捨てでき、かつテスト間のクロス汚染を最小限に抑え るために一回だけ使用されるように設計される請求の範囲第2項に記載の装置。 6.前記ハウジングが前記溶出液容器の隔壁を貫通する針を含む請求の範囲第4 項に記載の装置。 7.空気を前記ハウジング中に送り込む空気ポンプをさらに含む請求の範囲第2 項に記載の装置。 8.前記針が、溶離流体がその中に流れるときに空気を前記溶出液容器から排出 させるベントグルーブを含む請求の範囲第6項に記載の装置。 9.流体を廃棄物または前記溶出容器に導く弁を前記ハウジング中にさらに含む 請求の範囲第3項に記載の装置。 10.前記ハウジング中の前記弁が回転弁である請求の範囲第9項に記載の装置 。 11.前記ハウジングが自動装置内に適切に配置されることを決定する手段をさ らに含む請求の範囲第9項に記載の装置。 12.特定の分析を実施した後で前記ハウジングを前記装置から取り外すイジェ クタ機構をさらに含む請求の範囲第11項に記載の装置。 13.前記イジェクタ機構が、枝分かれ端部、および前記ハウジングを取り外す ためにイジェクタ機構をそれを中心として旋回させる旋回点を含む請求の範囲第 12項に記載の装置。 14.試料から核酸を抽出する閉鎖自動装置であって、 前記装置の電気的機能および/または機械的機能を制御するコントローラデバ イスと、 装置から分離でき、核酸を結合できる固相を保持し、少なくとも一つの入口お よび少なくとも一つの出口を有するハウジングと、 前記ハウジング内でそれに結合された核酸を有する固相を洗浄する洗浄流体を 保持する洗浄流体容器であって、前記洗浄流体容器が前記ハウジングに洗浄流体 を送る出口、および空気用の入口を有し、前記洗浄流体容器入口に隣接して、空 中汚染および/または微生物汚染を除去するフィルタがある洗浄流体容器と、 前記固相に結合された核酸を溶離する溶離流体を保持する溶 離流体容器であって、前記溶離流体容器が前記ハウジングに溶離流体を送る出口 、および空気用の入口を有し、前記入口に隣接して、空中汚染および/または微 生物汚染を除去するフィルタがある溶離流体容器と、 前記ハウジングを前記洗浄流体容器と流体連絡させる洗浄流体コンジットと、 前記ハウジングを前記溶離流体容器と流体連絡させる溶離流体コンジットと、 前記ハウジングからの廃棄物を通過させる廃棄物コンジットとを含む閉鎖自動 システム。 15.前記廃棄物コンジットと流体連絡し、前記ハウジングからの廃棄物を収集 する廃棄物容器であって、前記廃棄物容器が、エーロゾルおよび蒸気が雰囲気中 に放出されるのを防ぐ手段を備える廃棄物容器をさらに含む請求の範囲第14項 に記載の閉鎖自動システム。 16.前記ハウジングが、前記洗浄流体容器および前記溶離流体容器から前記廃 棄物容器までの閉流体回路を形成し、かつ前記閉鎖システム中に含まれる核酸が 前記分離できるハウジングまたはその下流の点まで制限される請求の範囲第15 項に記載 の閉鎖自動システム。 17.前記分離できるハウジングが前記ハウジング内の固相からの溶出液を収集 する溶出液容器を含む請求の範囲第16項に記載の閉鎖自動システム。 18.前記溶出液容器が前記ハウジングから分離でき、かつ前記溶出液容器が、 前記ハウジングに接続されたときに雰囲気から遮断され、雰囲気への核酸汚染を 最小限に抑える請求の範囲第17項に記載の閉鎖自動システム。 19.空気フィルタを有する空気入口、およびろ過された空気を前記ハウジング まで通過させる空気コンジットをさらに含む請求の範囲第18項に記載の閉鎖自 動システム。 20.前記空気入口から前記ハウジングまで通過する空気を加熱するヒータをさ らに含む請求の範囲第19項に記載の閉鎖自動システム。 21.試料からの核酸の抽出を自動化する装置であって、 前記装置中の試薬の流れを制御するコントローラと、 フィルタを有し、その中の固相を保持するハウジングと、 前記ハウジングと流体連絡する複数の試薬容器と、 前記装置中に試薬を送り込む少なくとも一つのポンプと、 前記ハウジング中の試薬の流れを制御する少なくとも一つの弁と、 前記ハウジングと流体連絡し、前記ハウジングからの廃棄物を通過させる廃棄 物ラインとを含む装置。 22.前記コントローラが、前記少なくとも一つのポンプおよび前記少なくとも 一つの弁を制御する少なくとも一つのデバイスコントローラを含む請求の範囲第 21項に記載の装置。 23.装置のユーザインタフェースおよび初期設定を管理する少なくとも一つの システムコントローラをさらに含む請求の範囲第22項に記載の装置。 24.前記システムコントローラがコマンドを前記デバイスコントローラに送り 、前記デバイスコントローラの状態を監視し、かつ前記システムコントローラが ホストインタフェースポートからのコマンドを受け入れ、ホストインタフェース ポートに状態メッセージを送る請求の範囲第23項に記載の装置。 25.前記ハウジングの適切な配置を監視し、かつ前記試薬容器を監視するセン サをさらに含む請求の範囲第23項に記載の装置。 26.前記廃棄物ラインと流体連絡する廃棄物容器をさらに含 む請求の範囲第25項に記載の装置。 27.前記廃棄物容器を監視するセンサをさらに含む請求の範囲第26項に記載 の装置。 28.閉鎖環境を与える機械中で試料から核酸を抽出する方法であって、 機械機能を制御するコントローラを備えるステップと、 核酸を含む試料をその中に有し、さらに前記核酸に結合する固相をその中に含 むハウジングを前記機械内に備えるステップと、 前記試料を前記ハウジングから廃棄物コンジットまで流れさせ、前記ハウジン グ中にそれに結合された前記核酸を有する前記固相を残すステップと、 洗浄流体源からの洗浄流体を流体コンジットを介して前記ハウジングまで流れ させ、前記固相および核酸を洗浄し、前記洗浄流体が前記ハウジングを通過して 前記廃棄物コンジットに至るステップとを含む方法。 29.前記固相を洗浄した後、溶離流体源からの溶離流体を洗浄流体コンジット を介して前記ハウジングまで流れさせ、前記固相と接触させ、前記固相からの前 記核酸の少なくとも一部を 除去するステップと、 前記溶離流体が前記ハウジングから溶出液容器まで通過するときにその中に前 記核酸を有する前記溶離流体の少なくとも一部を収集するステップとを含む請求 の範囲第28項に記載の方法。 30.試料から核酸を抽出する自動方法であって、 装置の電気的機能および/または機械的機能を制御するコントローラを有する 装置、および少なくとも一つの洗浄流体容器を備えるステップと、 核酸を含む試料、および前記核酸に結合できる固相をその中に有するハウジン グを、前記少なくとも一つの流体容器と流体連絡するように前記装置に接続する ステップと、 前記試料を前記ハウジングから廃棄物コンジットまで流れさせ、前記ハウジン グ中にそれに結合された前記核酸の少なくとも一部を有する前記固相を残すステ ップと、 前記少なくとも一つの洗浄流体容器からの洗浄流体を洗浄流体コンジットを介 して前記ハウジングまで流れさせ、前記固相および核酸を洗浄し、前記洗浄流体 が前記ハウジングを通過して前記廃棄物コンジットに至るステップとを含む方法 。 31.その中に前記核酸を有する前記ハウジングを前記装置から取り外し、前記 核酸を増幅および/または検出するステップをさらに含む請求の範囲第30項に 記載の方法。 32.少なくとも一つの溶離流体容器を備えるステップであって、前記ハウジン グが前記装置に接続され、前記ハウジングが前記溶離流体容器と流体連絡するス テップと、 前記固相および核酸の前記洗浄の後、前記溶離流体容器からの溶離流体を溶離 流体コンジットを介して前記ハウジングまで流れさせ、前記固相と接触させ、前 記固相からの前記核酸の少なくとも一部を除去して、核酸を含む溶出液を形成す るステップとをさらに含む請求の範囲第30項に記載の方法。 33.前記ハウジングに接続できかつ取り外しできる溶離容器を備えるステップ と、 前記溶離容器中でその中に核酸を有する前記溶出液の少なくとも一部を収集す るステップとをさらに含む請求の範囲第33項に記載の方法。 34.前記ハウジングを前記装置から取り外し、その中に溶出液を有する前記溶 離容器を前記ハウジングから取り外すステップをさらに含む請求の範囲第33項 に記載の方法。 35.前記ハウジングを処分し、前記溶出液中の核酸を増幅および/または検出 するステップをさらに含む請求の範囲第34項に記載の方法。 36.試料から核酸を抽出する方法であって、 請求の範囲第14項に記載の自動システムを備えるステップと、 前記洗浄流体容器中にカオトロフィック物質を含む洗浄緩衝剤を備え、前記溶 離流体容器中に溶離緩衝剤を備え、前記ハウジング中にフィルタおよび固相を備 えるステップと、 所定の量の前記洗浄緩衝剤を前記固相およびフィルタ上に通し、前記固相を洗 浄するステップと、 所定の量の前記溶離緩衝剤を前記固相上に通し、前記核酸を前記固相から溶離 して、核酸を含む溶出液を形成するステップとを含む方法。 37.各アルコールおよびアセトンごとに容器を備え、前記溶離ステップの前に 所定の量のアルコールおよびアセトンを前記ハウジング中の前記固相上に送り込 むステップをさらに含む請求の範囲第36項に記載の方法。 38.空気ポンプシステムを備え、前記溶離ステップの前に前 記ハウジング中に空気を送り込んで、その中のアセトンの痕跡を除去するステッ プをさらに含む請求の範囲第37項に記載の方法。 39.前記送り込まれる空気が加熱される請求の範囲第38項に記載の方法。 40.前記ハウジングに接続できかつ取り外しできる溶離容器を備えるステップ と、 前記溶離ステップ中で、前記溶離容器中の前記溶出液の少なくとも一部を収集 するステップとをさらに含む請求の範囲第38項に記載の方法。 41.前記溶出液中の前記核酸を増幅するステップをさらに含む請求の範囲第4 0項に記載の方法。 42.前記流体を廃棄物または前記溶離容器に導く前記回転弁を作動させる弁ア クチュエータをさらに含む請求の範囲第41項に記載の装置。 43.入口に接続でき、かつ試料流体を放出する上部位置と、洗浄流体および溶 出液流体を通過させる下部位置との間で動く入口要素をさらに含む請求の範囲第 2項に記載の装置。 44.容器が重なり合った二つのセクションを備え、かつくび れによって分離され、入口要素がくびれの上の位置とくびれにぴったりはまって 接続する位置との間で動く請求の範囲第43項に記載の装置。 45.入口要素が、くびれと係合する端部にスナップ要素を有する中空ピンの形 をしている請求の範囲第44項に記載の装置。 46.入口要素が入口要素の動きを可能にする容器のフレキシブルカバーから吊 される請求の範囲第44項に記載の装置。
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