JP2022058247A - 核酸検出器及び映像による核酸検出方法 - Google Patents

核酸検出器及び映像による核酸検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】PCR増幅プロセスと電気泳動プロセスを1つのデバイスに集積して、検出操作が簡便であり、効率が高く、検出コストが低減され、検出の柔軟性が高く、ホーム検知を実現することができる核酸検出デバイスを提供する。【解決手段】核酸検出ホストは、筐体と、前記筐体に設けられ、検出キットを装着するための検出キット装着領域と、前記筐体に設けられ、検知液を収容するとともに前記検知液を加熱する加熱領域と、前記筐体に設けられ、前記検出キット装着領域に位置し、前記検出キット装着領域と連通し、前記検出キット装着領域にある前記検出キットに前記検知液を入れるためのサンプル充填領域と、および前記検出キット装着領域から遠い側に設けられ、前記検出キット装着領域内の前記検出キットの画像を採取するための画像採取装置とを備える。【選択図】図5B

Description

本発明は、ウイルス検出分野に関し、特に、核酸検出器および映像による核酸検出方法に関する。
分子診断、形態学、免疫学などの検出のほとんどは、固定の実験室で行われる。検出時間がかかり、検出効率が低く、柔軟性に劣り、検知システムの操作が煩雑であり、専門家の操作が必要であるため、家庭の自主検査が実現できない。
以上の内容を鑑みて、操作が簡単で、検出時間が短く、家庭の自主検査が可能である核酸検出器及び映像による核酸検出方法の提供が求められている。
映像による核酸検出方法は、検出液が電気泳動を実行した際の複数枚の映像を撮影するステップ、前記複数枚の映像の中に目標映像が存在するか否かを識別するステップ、および目標映像に基づいて核酸検出結果を解析するステップを含む。
あるいは、前記方法は、前記複数枚の画像を撮影する前に、取集カップにより被験者の生体試料を取集して、前記生体試料と検出薬剤とを混合して検出液とするステップ、前記取集カップは、加熱槽に取り付けられ、前記加熱槽を用いて前記取集カップ内の前記検出液を予め設定された第1温度で第1予定時間だけ加熱するステップ、前記取集カップ内からサンプル充填器で検出液を定量吸引し、吸引した前記検出液を前記サンプル充填器で、前記サンプル充填槽を介して引出し内に設けられた検出キット内に加え、前記検出キットにより前記検出液に対してPCR増幅反応を実行するステップ、及び前記検出液に蛍光色素を添加して、ゲルにより検出液に対して電気泳動を行うステップを含む。
あるいは、検出液が電気泳動を実行した際の複数枚の映像を撮影することは、タイムリレーを制御して前記電気泳動の時間の長さを算出するステップ、及び前記電気泳動が第2所定時間を行われた場合に、第2カメラを制御して、第3予定時間ごとに少なくとも1枚の映像を撮影することで、複数枚の映像を得るステップを含む。
あるいは、前記複数枚の映像の中に目標映像が存在するか否かを識別することは、前記複数枚の映像の各々における複数の目標領域を、予めトレーニングされた識別モデルで識別し、識別された前記目標領域毎に予め設定された記号でマーキングするステップ、及び前記複数枚の映像の各々における予定位置の範囲内に特定の目標が出現しているか否かの判断に基づいて、前記複数枚の映像から目標映像を特定するステップを含む。
あるいは、前記予めトレーニングされた識別モデルを用いて、前記複数の映像中の各々における複数の目標領域を識別することは、前記予めトレーニングされた識別モデルを用いて、前記複数枚の映像の1枚目映像における複数の目標領域を識別するステップ、前記複数枚の映像のうち全ての他の映像を、ゲルが前記1枚目の映像に占める領域の位置及び大きさに応じてカットされるステップ、前記予めトレーニングされた識別モデルを用いて、カットされた全ての他の映像中の各々における前記複数の目標領域を識別し、識別された目標領域ごとにマーキングするステップを含む。
あるいは、前記1枚目の映像は、前記複数枚の映像のうち、撮影時間が最も早い1枚の映像であり、前記複数枚の映像のうち他の映像全てとは、前記複数枚の映像のうち、前記1枚目の映像を除いた全ての映像である。
あるいは、前記目標映像とは、前記複数枚の映像のうち、予定位置の範囲内に蛍光色素が含まれた映像である。
あるいは、前記目標映像とは、前記複数枚の映像のうち、予定位置の範囲内に前記蛍光色素が含まれた映像であり、かつ、その映像の各目標領域の信頼度スコアが所定の値より大きい。
あるいは、前記目標映像とは、前記複数の映像のうち、前記予定位置の範囲内に前記蛍光色素が含まれた映像であり、かつ、その映像の各目標領域の信頼度スコアが所定の値より大きく、かつ、当該映像の各目標領域の画素値の平均輝度が予設輝度値よりも大きいものである。
あるいは、前記目標映像に基づいて核酸検出結果を解析することは、前記目標映像における複数の目標領域各々に対応する前記予め設定された記号に基づいて、注入口の位置と、蛍光色素の位置と、第1線、第2線、及び第3線を含む検出線の位置と、アガロースゲルの位置とを含む複数の目標の位置を決定するステップ、前記複数の目標の位置から前記検出線の位置値を算出するステップ、前記検出線の位置値と予め設定された有効データの範囲との比較によって、前記検出線が有効か否かを判定するステップ、および前記検出線の有効か否かにより核酸検出結果を判定するステップを含む。
あるいは、前記第1線の位置値P1=d11/d2であり、前記第2線の位置値P2=d12/d2であり、前記第3線の位置値P3=(d13/d2)であり、d11は、前記第1線の位置と前記注入口の位置との距離を表し、d12は、前記第2線の位置と前記注入口の位置との距離を表し、d13は、前記第3線の位置と前記注入口の位置との距離を表し、d2は、前記注入口の位置と前記蛍光色素の位置との距離と等しい。
あるいは、前記方法は、前記第1線に対応する第1有効データ範囲を予め設定するステップ、および前記第1線の位置値により、それぞれ、前記第2線及び前記第3線に有効データ範囲を設定するステップをさらに備える。
あるいは、前記方法は、前記目標映像から検出線が識別されない場合には、前記検出線が無効であると直接認定されるステップをさらに備える。
映像による核酸検出方法を実行するための前記核酸検出器。
従来技術と比較して、本願が提供する核酸検出器及び映像による核酸検出方法は、電気泳動分析が予め設定された時間を行った際に、電気泳動分析の複数の映像を撮影して、予めトレーニングして得られた識別モデルを用いて前記複数枚の映像を識別した後、予設定範囲に現れる識別結果に基づいて前記複数枚の映像から一枚の映像を選定して識別結果をマーキングし、検出時間が短く操作が容易であり、家庭の自主検査が実現できる。
本発明のある好適な実施の形態における核酸検出器の模式図である。 本発明のある好適な実施の形態における核酸検出器の分解後の構造模式図である。 本発明のある好適な実施の形態における核酸検出器のハードウェアフレームワーク図である。 電気泳動分析の時に撮影された映像を例示する図である。 撮影された映像に対して対象領域のマークを例示する第1の図である。 撮影された映像に対して対象領域のマークを例示する第2の図である。 本願の好適な実施例に係る核酸検出システムの機能ブロック図である。 本願の好適な実施例に係る核酸検出方法のフローチャートである。 目標映像において目標が位置する領域に対するマーキングを例示する図である。 異なる目標間の距離の算出を例示する図である。 目標映像において検出線に対するマークを例示する図である。 検出ラインによる核酸検出結果の識別が有効か否かを示す図である。
以下、図面を参照しつつ本出願の実施形態をさらに説明する。
以下、本出願の上記の目的、特徴及び利点を明確に理解するために、図面および具体的な実施形態を結合して、本出願を詳細に説明する。本出願の実施形態および実施形態の特徴は、お互いに矛盾しない場合、組み合わせることができる。
以下の説明では、本出願を十分に理解するために、多くの特定の詳細が述べられているが、説明した実施形態は、本出願の実施形態の一部に過ぎず、実施形態のすべてではない。創造的な努力なしに本出願の実施例に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施例は、本出願の範囲内である。
本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、特に定義されない限り、本出願が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本出願の明細書で使用される用語は、具体的に実施例を説明するためのものであり、本出願を限定するものではない。
図1は、本発明のある好適な実施の形態における核酸検出器の模式図である。図2は、本発明のある好適な実施の形態における核酸検出器の分解後の構造模式図である。図3は、本発明のある好適な実施の形態における核酸検出器のハードウェアフレームワーク図である。
図1、図2、図3を同時に参照して、本実施形態では、核酸検出器100は、ホスト10と、検出キット20と、取集カップ30と、サンプル充填器40と、を備える。本実施例では、取集カップ30は、さらにカップ蓋50が配置されている。
なお、検出前に、検出キット20、取集カップ30、サンプル充填器40、カップ蓋50は、専用のパッケージ(図示せず)内に収納されていてもよい。本実施例では、検出キット20、取集カップ30、サンプル充填器40は、それぞれ識別コード(コード情報)が設けられており、識別コードによって、検出キット20と、取集カップ30と、サンプル充填器40とを関連付けることができ、異なる被験者の生体サンプル(「核酸サンプル」とも呼ぶ)、例えば唾液の混同を回避することができる。
ある実施例において、識別コードは、二次元コード、バーコード(Bar Code)、あるいは本出願に適用可能な他の任意の識別コードであってもよい。本実施例において、核酸検出器100は、加熱槽101と、サンプル充填槽102と、引出し(「検出キット引出し」とも称す)103と、相互に通信可能に接続されたディスプレイ104と、第1カメラ105と、第2カメラ106と、第1センサ107と、第2センサ108と、複数のタイムリレー109と、複数の温度センサ110と、プロセッサ111と、メモリ112とを備える。
本実施例において、取集カップ30は、加熱槽101内に着脱可能に設けられている。サンプル充填溝102は、引出し103に連通する。検出キット20は、引出し103内に着脱可能に設けられる。
本実施例では、取集カップ30は、被験者の生体サンプルを取集するためのものである。取集カップ30で取集した生体サンプルと検出薬剤(例えばBuffer液)とを混合して検出液を形成する後、取集カップ30を加熱槽101に装着して、加熱槽101により第1温度(例えば95℃)で検出液を第1予定時間(予定時間)例えば20分間加熱する。そして、取集カップ30内から上記検出液をサンプル充填器40により定量的に吸引し、吸引した検出液を、サンプル充填器40によって、引出し103に設置された検出キット20内に、サンプル充填溝102を介して加える。
本実施例において、ディスプレイ104は、ユーザと核酸検出器100とのインタラクションを実現するためのインタラクションインタフェースを提供するタッチ機能を有するディスプレイであってもよい。例えば、ディスプレイ104は、被験者の核酸検出結果を表示するためのものである。
本実施例において、第1カメラ105は、取集カップ30の識別コード、およびサンプル充填器40の識別コードをスキャンするために使用されてもよい。プロセッサ111は、第1カメラ105がスキャンした識別コードを、例えばメモリ112に記憶してもよい。
本発明のある好適な実施態様において、第1カメラ105は、操作者(「ユーザ」とも言える)の操作過程を撮像するためにも用いられる。プロセッサ11は、さらに、第1カメラ105が当該操作過程を撮影する映像を記憶する、例えば、メモリ112に記憶する。
本実施例において、第2カメラ106は、リボ核酸試薬と検出液とを反応させた結果の映像(すなわち、核酸検出の過程における電気泳動分析の映像)を撮像する。本発明のある好適な実施態様では、第2カメラ106により撮像する映像は、モノクロ映像である。他の実施例では、第2カメラ106により撮像する映像はカラー映像である。本実施例において、第2カメラ106は、検出キット20の識別コードをスキャンしてもよい。 ある実施例において、第2カメラ106が撮像した電気泳動解析の映像は、検出キット20の識別コードを含んでもよい。
本実施例では、第1センサ107は、取集カップ30が加熱槽101に載置されているか否かを検知するためのものである。
本実施例において、第1センサ107は、プッシュスイッチであってもよい。具体的には、取集カップ30が加熱槽101に載置されたとき、第1センサ107は通電状態となる。一方、取集カップ30が加熱槽101に載置されていないときには、第1センサ107が停電状態となることにより、第1センサ107が通電状態であるか否かによって、取集カップ30が加熱槽101に載置されているか否かを検知することができる。
本実施形態において、第2センサ108は、検出キット20が引出し103に載置されているか否かを検知するためのものである。
本実施例において、第2センサ108は、プッシュスイッチであってもよい。具体的には、第2センサ108は、検出キット20が引出し103に載置されたとき、通電状態となる。一方、検出キット20が引出し103に配置されていない場合、第2センサ108は、電源オフ状態となり、これにより、第2センサ108が通電状態にあるか否かによって、検出キット20が引出し103に載置されているか否かを検知することができる。本実施例では、引出し103内には、ビーズ回路チップおよび電気泳動槽が設けられ、ビーズ回路チップは、PCR(Polymerase chain reaction、ポリメラーゼ連鎖反応)変換プロセスを実行するためのものであり、核酸検出器100は、この電気泳動槽を利用して検出キット20内の検出液に対して電気泳動を行う。
本実施例では、複数の時間リレー109は、加熱槽101の加熱時間を算出する時間リレーと、PCRの反応時間を算出する時間リレーとを備える。
本実施例において、複数の温度センサ110は、加熱温度を測定するために、加熱槽101内に設けられた温度センサと、槽102内に設けられた温度センサとを備える。
本実施例において、カートリッジ20は、上層201と下層202とを備える。検出キット20は、検出液をPCR増幅反応させるものである。具体的には、設定された第2温度(例えば60℃)と第3温度(例えば95℃)の間で、加熱サイクルを所定の回数(例えば40回)繰り返すことで、検出液が検出キット20の上層201にPCR増幅反応を完成させる。具体的には、第2温度値から第3温度値に達するまで検出キット20を加熱した後、第2温度値まで徐々に降温させるという1つの加熱サイクルとして、所定回数繰り返すと、検出液がPCR増幅反応を完成させる。検出液は、検出キット20の上層201でPCR増幅反応が完了した後に、上記検出キット20の下層に滴下される。そして、検出液を蛍光色素に結合して、検出キット20の下層に配置されたゲル、例えばアガロースゲル(agarose gel)等を利用して電気泳動(electrophoresis)を行う。本願は、第2カメラ106で電気泳動の実行中の映像を撮像する。
ある好適な実施形態において、検出キット20の上層の検出液は、PCR増幅反応が完成した後に、検出キット20の下層に滴下して電気泳動を行う。上記電気泳動が第2所定時間を行った場合、第2カメラ106は、電気泳動途中の映像を第3所定時間、例えば1分間ごとに撮影することで、図4Aに示すように、複数枚の映像を得る。第2カメラ106は、複数枚の映像を撮像して得た後、予めトレーニングして取得した識別モデル(「AI映像識別プログラム」とも言える)により複数枚の映像を識別した後、予め設定された範囲に現れるマーク結果に応じて、前記複数枚の映像の中から1枚の映像を選定して識別結果を図4Bや図4Cに示すようにマークする。
本実施形態では、プロセッサ111は、集積回路で構成されてもよい。例えば、単一パッケージの集積回路により構成されてもよく、複数の同じ機能または異なる機能でパッケージされた集積回路により構成されてもよく、1つ又は複数の中央プロセッサ(Central Processing unit)、マイクロプロセッサ、デジタル処理チップ、グラフィックスプロセッサ、及び各種制御チップの組み合わせ等を含む。プロセッサ111は、核酸検出器100のコントロールコア(Control Unit)であり、様々なインターフェースと回線に介して核酸検出器100の全体における各部品を接続し、メモリ112に格納されたプログラム又はブロック又はコマンドを実行し、メモリ112に格納されたデータを呼び出すことにより、核酸検出器100の様々な機能及び処理データ、例えば、核酸検出の機能(具体的な詳細は図5Bの説明を参照)を実行する。
メモリ112は、核酸検出器100自体のメモリであってもよく、外部メモリであってもよい。ある実施形態において、メモリ112は、コンピュータプログラムのプログラムコードや各種類のデータを記憶するために用いられてもよい。例えば、メモリ112は、核酸検出器100に装着された核酸検出システム1001を記憶するために用いており、核酸検出器100の動作中に、高速、自動的にプログラム又はデータのアクセスを完成させることが実現できる。メモリ112は、読取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラム可能読取り専用メモリ(Programmable Read-Only Memory、PROM)、消去及びプログラム可能読取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、OTPROM)、1回限りのプログラム可能な読取り専用メモリ(One-time Programmable Read-Only Memory,OTPROM)、電子消去式プログラム可能読取り専用メモリ(Electrically-Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROM)、読取り専用ディスク(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、又は他のディスクメモリ、磁気ディスクメモリ、磁気テープメモリ、若しくはデータの伝送または記憶に使用できるその他の不揮発性のコンピューター読取り可能記憶媒体を含んでもよい。
本実施の形態において、核酸検出システム1001は、メモリ112に格納された、1つまたは複数のブロックに分割して、1つまたは複数のプロセッサ(例えば、プロセッサ111)によって実行されて本願による機能を実現するようにしてもよい。図5Aを参照して、本実施例において、核酸検出システム1001は、取得ブロック1011、実行ブロック1012に分割されてもよい。本願でいうブロックは、特定の機能を果たすコンピュータプログラムのセグメントである。なお、各ブロックの詳細な機能については、図5Bと併せて後述する。
図5Bは、本発明の好ましい実施形態による映像ベース核酸検出方法のフローチャートである。本実施形態では、本発明の方法で提供される核酸検出のための機能を、直接、核酸検出器100に集積したり、ソフトウェア開発キット(Software Development Kit、 SDK)のように実行させたりすることができる。
図5Bに示すように、核酸検出器100の検出方法は、具体的には、以下のステップを備える。フローチャートにおけるステップの手順は、異なるニーズに応じて変更可能であって、一部のステップは省略されてもよい。
ステップS101では、取集カップ30により唾液等の被験者の生体試料を取集し、この生体試料と検出薬剤(例えばBuffer液)とを混合して検出液とする。そしてこの取集カップ30を加熱槽101に取り付ける。実行ブロック1012は、予め設定された第1温度で、取集カップ30の処理液に対して第1予設時間を加熱するように加熱槽101を制御する。ステップS101の実行後、ステップS102が実行される。
本発明の好適な実施形態では、上記予め設定された温度は95℃であり、上記第1予設時間は20分である。すなわち、取集カップ30は、加熱槽101により95℃の温度で20分間加熱される。具体的には、実行ブロック1012は、タイムリレー109を用いて、加熱槽101の加熱時間を算出し、加熱時間が第1所定時間に達すると、加熱槽101を制御して、取集カップ30の加熱を停止させるようにしてもよい。
なお、本実施例では、取集ブロック1011は、取集カップ30に生体試料を取集した後、取集カップ30の識別コードを第1カメラ105でスギャンして、取集カップ30の識別コードをメモリ112に記憶する。さらに、取得ブロック1011は、第1カメラ105でサンプル充填器40の識別コードをスギャンして、サンプル充填器40の識別コードをメモリ112に記憶する。
ステップS102では、取集カップ30内からサンプル充填器40で検出液を定量吸引し、吸引された検出液をサンプル充填器40で、サンプル充填槽102を介して引出し103内に設けられた検出キット20内に加え、検出キット20により検出液に対してPCR増幅反応を実行する。検出液がPCR増幅反応を完了した後に、ステップS103が実行される。
具体的には、操作者は、サンプル充填器40を操作することで、検出液を、サンプル充填槽102を介して検出キット20の上層に入れることができる。具体的には、引出し103内に設置された検出キット20に対して、設定された第2温度(例えば60℃)と第3温度(例えば95℃)との間で、予め設定された回数(例えば40回)繰り返し加熱サイクルを行うことにより、検出液のPCR増幅反応を終了する。具体的には、引出し103内に設置された検出キット20を、第2温度値から第3温度値に達するまで加熱し、その後、第2温度値まで徐々に降温して加熱サイクルとし、該加熱サイクルを所定回数繰り返すと、検出液のPCR増幅反応を終了する。
ステップS103では、検出液に蛍光色素を添加した後、ゲル(例えば、アガロースゲル)を利用して検出液に対して電気泳動(electrophoresis)を行う。
具体的には、検出キット20の検出液は、下層にゲルが設けられた検出キット20の上層でPCR増幅反応が完了した後に、検出キット20の下層に滴下される。したがって、実行ブロック1012は、検出キット20に印加される電圧を制御することにより、検出液に対して電気泳動を行ったり、電気泳動を停止させたりすることができる。
なお、電気泳動の過程は、実際には、前記電気泳動槽の両端に正負極に電圧を印加することである。ゲルが電気泳動現象を起こすのは、ゲルのコロイド粒子が電荷を持っているからですが、一般的には、コロイド粒子が比較的大きな表面積を持ち、イオンを吸着しているからです。異なる物質の分子表面に偏在する不均一電荷による双極子モーメントの強さの違いにより、印加電荷および移動媒体に対する分子の吸引力が異なるため、移動媒体での移動速度が異なり、よって、異なるサイズのDNAの断片が分離される。
ステップS104において、取得ブロック1011は、第2カメラ106を制御して、検出液が電気泳動を実行したときの複数枚の映像を撮影する。
本実施例では、取得ブロック1011は、タイムリレー109を制御して電気泳動の時間の長さを算出できる。
好適な実施形態において、取得ブロック1011は、電気泳動が第2所定時間、例えば15~20分間行われた場合に、第2カメラ106を制御して、第3の予め設定された時間例えば1分毎に少なくとも1枚の映像を撮影することで、複数枚の映像を得る。
ある実施例では、前記複数枚の映像のそれぞれがモノクロ映像として図4Aに示す通りである。他の実施例では、前記複数枚の映像のそれぞれがカラー映像である。
ある実施例では、前記複数枚の映像の各々は、検出キット20の識別コードを含む。
ステップS105では、実行ブロック1012は、前記複数枚の映像の中に目標映像が存在するか否かを識別する。前記複数枚の映像の中に目標映像が存在する場合、ステップS106が実行される。前記複数枚の映像の中に目標映像が存在しない場合、ステップS103に戻る。なお、ステップS105からステップS103に戻ると、検出キット20を直接制御してゲル電気泳動による電気泳動を継続する。すなわち、蛍光染料を再添加する必要がない。
ある実施例では、実行ブロック1012は、複数枚の映像を識別する前に、まず、各映像に含まれる識別コードが、取集カップ30やサンプル充填器40の識別コードと一致するか否かを識別する。いずれか1枚の映像に含まれる識別コードが取集カップ30およびサンプル充填器40の識別コードと一致しない場合、警告を発する。映像の毎に含まれる識別コードが取集カップ30およびサンプル充填器40の識別コードと一致すると、前記複数枚の映像の識別が開始される。
ある実施例において、前記複数枚の映像の中に目標映像が存在するか否かを識別することは、ステップ(a1)~(a2)を含む。
(a1)前記複数枚の映像の各々の複数の目標領域を、予めトレーニングされた識別モデル(「AI映像識別プログラム」とも言う)で識別し、識別した目標領域毎に予め設定された記号でマーキングする。
本実施形態において、複数の目標領域は、図4Bまたは図4Cに示すように、注入口の領域、検出線(「現像バー」とも言う)の領域、蛍光染料の領域、及びゲル、例えばアガロースゲルの領域。検出線の領域は、第1線の領域、第2線の領域及び第3線の領域を含む。第1線が存在すると、検出液中にヒト遺伝子が存在することを示す。第2線が存在すると、RNAレプリカーゼ(RNA-dependent RNApolymerase)が存在することを示す。第3線は、Nタンパク質(protein)が存在することを示す。
ある実施形態において、実行ブロック1012は、異なる色の四角枠を用いて、複数の目標領域それぞれをマーキングしてもよい。例えば、赤枠32により注入口の領域をマーキングし、緑枠33により検出線の領域をマーキングし、青枠34により蛍光染料の領域をマーキングし、黄枠31より上記ゲル、例えばアガロースゲルの領域をマーキングする。
ある実施例では、予めトレーニングされた識別モデル(AI映像識別モデル)を用いて、前記複数枚の映像のそれぞれの複数の対象領域を識別することは、予めトレーニングされた識別モデルを用いて、前記複数枚の映像のうち1枚目の映像の複数の目標領域を識別し、前記複数枚の映像のうち全ての他の映像を、ゲル、例えば、アガロースゲルが上記1枚目の映像に占める領域の位置および大きさに応じてカットするステップ(アガロースゲルが上記1枚目の映像に占める領域を「全体検出領域」とも称してもよい)、そして、予めトレーニングされた識別モデルを用いて、カットされた他の映像中の他の映像ごとの複数の目標領域を識別し、識別された目標領域ごとにマーキングするステップを備える。例えば、図6は、カットされ1枚の他の映像の各目標領域をマーキングして示している。
説明を簡単にするために、以下では、「カットされた他の映像」を「カット映像」ともいう。
ある実施形態において、上記1枚目の映像は、前記複数枚の映像のうち、撮影時間が最も早い1枚の映像であってもよい。前記複数枚の映像のうち他の映像全てとは、前記複数枚の映像のうち、前記1枚目の映像を除いた全ての映像である。
なお、本出願においては、上記他の映像をカットして、上記他の映像における余計な情報を切り捨てることによって、映像のうち誤り情報を含む可能な領域(例えば、クリップ上ではライン形状と類似する反射光)をフィルタリングすることで、識別モデルが映像の解像度に対する要求を低減し、モデルのパラメータ量を低減し、モデル計算速度を速めるという有益な結果とすることができる。
(a2)前記複数枚の映像のそれぞれについての予定位置の範囲内に特定の目標が出現しているか否かの判断に基づいて、前記複数枚の映像の中から目標映像を特定する。
本実施例において、特定の目標とは、蛍光色素であり、予定位置の範囲は(0.65~0.75)である。すなわち、目標映像とは、前記複数枚の映像のうち、予定位置の範囲内に蛍光色素が含まれた映像である。
ある実施例において、前記複数枚の映像のそれぞれの予定位置の範囲内に特定の目標が出現しているか否かの判断に従って、前記複数枚の映像の中から目標映像を決定することは、各画像の蛍光染料の位置と注入口の位置との距離を各画像のゲルの長さで割った値に等しい各映像の蛍光色素の位置値を算出して、いずれか1枚の映像の蛍光色素の位置値が予定位置の範囲内に属する場合、当該いずれか1枚の映像を目標映像として判定し、いずれか1枚の映像の蛍光色素の位置値が予定位置の範囲内に属さない場合、当該いずれか1枚の映像が目標映像ではないと判定することである。
いずれか1枚の映像が図4B又は4Cに示す映像を例にすると、仮に赤枠32により注入口の領域をマーキングし、青枠34により蛍光染料の領域をマーキングし、黄枠31より上記ゲル、例えばアガロースゲルの領域をマーキングすることが例であれば、いずれか1枚の映像における蛍光染料の位置は、青枠34の横中心線が位置する位置となる。いずれか1枚の映像の注入口の位置は、赤枠32の横中心線が位置する位置である。いずれか1枚の映像のゲルの長さは、前記黄枠31の上端から下端までの距離である。
また、他の実施の形態では、実行ブロック1012は、上記識別モデルを用いて、前記複数枚の映像のそれぞれについて、映像の高次元特徴値を算出し、各映像の各対象領域の中心位置、アスペクト比、および各目標領域についての信頼度スコア(信頼度スコアが0~1間の値である)を求めてもよい。また、実行モジュール1012は、各映像の各目標領域についての信頼度スコアに応じて、複数の映像をフィルタリングしてもよい。例えば、上記複数枚の映像のうち、いずれか1枚の映像のいずれかの目標領域の信頼度スコアが、予設スコア例えば0.1よりも小さい場合、そのいずれか1枚の映像をフィルタリングする、すなわち、そのいずれか1枚の映像を目標映像とすることを考慮せずに、映像ノイズおよび/または光線変化等の要因による目標領域に対する誤判定をフィルタリングすることができる。すなわち、目標映像とは、複数の映像のうち、所定の範囲内に蛍光色素が含まれた映像であり、かつ、その映像の各目標領域の信頼度スコアが所定の値より大きい。
他の実施例において、実行モジュール1012は、識別モデルを用いて、目標領域内の画素値の平均輝度を算出してもよい。その他の本実施例において、目標映像とは、複数の映像のうち、所定の範囲内に蛍光色素が含まれた映像であり、かつ、その映像の各目標領域の信頼度スコアが所定の値より大きく、かつ、該映像の各目標領域の画素値の平均輝度が予設輝度値よりも大きいものである。
なお、複数枚の映像のそれぞれが上記予定位置の範囲内に蛍光色素を含むと、実行モジュール1012は、上記複数枚の映像のうち、全ての目標領域の画素値の信頼度スコアの合計値が最も大きく、かつ、全ての目標領域の画素値の平均輝度の合計値が最も大きい映像を目標映像としてもよい。
ある実施形態において、実行モジュール1012が、識別モデルを訓練する方法は、ステップ(a11)~(a13)を含む。
(a11)注入口の領域、検出線の領域、蛍光色素の領域、及びゲル、例えばアガロースゲルの領域を含む複数の対象領域のマークを、それぞれ含む予め設定された数(例えば1万枚)のサンプル画像を取得する。異なる記号により異なる領域をマーキングする。
検出線の領域は、第1線の領域、第2線の領域及び第3線の領域を含む。
ある実施例では、異なる領域は、それぞれ異なる色の四角枠を符号としてマーキングされてもよい。例えば、赤枠により注入口の領域をマーキングし、緑枠により検出線の領域をマーキングし、青枠により蛍光染料の領域をマーキングし、黄枠より上記ゲル、例えばアガロースゲルの領域をマーキングする。
本実施例において、予設の数のサンプル映像は、数十台の核酸検出器100による核酸検出の際に、電気泳動分析の実行中に撮影された映像であってもよい。
(a12)予設の数のサンプル映像をランダムに訓練セットと検証セットに分割し、上記訓練セットによりディープニューラルネットワークを訓練して識別モデルを取得し、上記検証セットにより識別モデルの確度を検証する。
前記確度が予め設定された確度よりも大きい又は等しい場合には、訓練を終了する。前記確度が予め定められた確度よりも小さい場合、新たに取得された識別モデルの確度が予め定められた確度より大きいかまたは等しくなるまで、サンプル映像を増加してディープニューラルネットワークを再訓練させる。
したがって、実行モジュール1012は、識別モデルを用いて、複数枚の映像の各々の注入口の領域、検出線の領域、蛍光染料の領域、及びゲル、例えばアガロースゲルの領域をマーキングすることができる。
ステップS106では、実行モジュール1012は、目標映像に基づいて、核酸検出結果を解析する。また、実行モジュール1012は、核酸検出結果を出力する。例えば、表示画面104には、核酸検出結果が表示される。
ある実施例では、実行モジュール1012は、核酸検出結果をさらにブロックチェーンにアップロードする。
本実施形態において、目標映像に基づいて核酸検出を解析する結果は、(c1)~(c4)を含む。
(c1)目標映像における複数の目標領域各々に対応する前記予め設定された記号(例えば異なる色の四角枠)に基づいて、複数の目標の位置を決定する。
複数の目標の位置は、注入口の位置と、蛍光色素の位置と、第1線、第2線、及び第3線を含む検出線の位置と、アガロースゲル等のゲルの位置とを含む。なお、複数の目標も、すなわち、注入口、蛍光染料、検出線、ゲルである。
上記目標映像が図4B又は4Cに示す映像を例にとすると、仮に、黄枠31より上記ゲル、例えばアガロースゲルの領域をマーキングし、赤枠32により注入口の領域をマーキングし、緑枠33により検出線の領域をマーキングし、青枠34により蛍光染料の領域をマーキングすることが例とすると、上記目標映像のゲルの長さは、黄枠31の上端から下端までの直線距離である。目標映像における注入口の位置は、赤枠32の横中心線が位置する位置である。目標映像における検出線毎の位置は、各緑枠33の横中心線の位置である。目標映像における蛍光染料の位置は、青枠34の横中心線の位置である。
(c2)複数の目標の位置から検出線の位置値を算出する。
ある実施形態において、検出線の位置値P0=d1/d2、d1は注入口の位置と検出線の位置との距離であり、d2は注入口の位置と蛍光色素の位置との距離である。ある実施例では、図7を参照して、アガロースガムに対応する領域の上端から下端までを100個の目盛りに分けることで、d1とd2の算出を実現する。他の実施例においても、注入口の位置から蛍光色素の位置までの距離を1つの整数1として、複数の目盛りに分けることにより、d1とd2の算出を実現する。
具体的には、第1線の位置値P1=d11/d2(前記第1ラインの位置値P0は「IC」とも表記される)、第2線の位置値P2=d12/d2、第3線の位置値P3=(d13/d2)、ここで、d11は、第1線の位置と注入口の位置との距離を表し、d12は、第2線の位置と注入口の位置との距離を表し、d13は、第3線の位置と注入口の位置との距離を表し、d2は、注入口の位置と蛍光色素の位置との距離と等しい。
(c3)検出線の位置値と予め設定された有効データの範囲との比較によって、検出線が有効か否か、すなわち、検出線が有効検出線であるか無効検出線であるかを判定する。本実施例では、検出線の位置値P0が、予め設定された有効データ範囲に入った場合に、検出線が有効であると判定される。検出線の位置値P0が、予め設定された有効データの範囲に入っていない場合には、検出線が有効であると判定する。
なお、実行モジュール1012は、目標映像から検出線が識別されない場合、検出線が無効であると直接認定される。例えば、目標映像から第1目標が認識されない場合、第1線が無効と直接認定される。同様に、第2線が目標映像から識別されない場合には、第2線が無効であると直接認定される。目標映像から第3線が識別されない場合は、第3線が無効であると直接認定される。
本実施形態において、第1線に対応する予め設定された第1有効データ範囲は、[A,B]であり、好ましくは、A=62.0%であり、B=77.0%である。
本実施形態では、実行モジュール1012は、第1線の位置値P1により、それぞれ、第2線及び第3線に有効データ範囲を設定する。
具体的には、第2線に対応する予め設定された第2有効データ範囲は、[A1,B1]であり、ここで、A1=P1+C1、B1=(P1+C2)、好ましくは、C1=6%、C2=12%。
第3線に予め設定された第3有効データ範囲は、[A2,B2]であり、ここで、A2=P1+C2、B2=P1+C3、好ましくは、C3=18%である。
本実施例において、第1線の位置値P1が、予め設定された第1有効データ範囲に入った場合に、第1線が有効であると判定される。第1線の位置値P1が、予め設定された第1有効データ範囲に入っていない場合に、第1線が無効であると判定される。
第2線の位置値P2が、予め設定された第2有効データ範囲に入った場合に、第2線が有効であると判定される。第2線の位置データP2が、予め設定された第2有効データ範囲に入っていない場合に、第2線が無効であると判定される。
第3線の位置値P3が、予め設定された第3有効データ範囲に入った場合に、第3線が有効であると判定される。第3線の位置データP3が、予め設定された第3有効データ範囲に入っていない場合に、第3線が無効であると判定される。
例えば、第1線の第1有効データ範囲を[62.0%-77.0%]とすると、第1線の位置値が、64.4%と算出され、第1有効データ範囲に入るので、第1線が有効であると判定され、目標映像にIC(InternalControl)で表示される。図8に示すように、本実施例では、第1線は、検出液にヒト遺伝子が存在するか否かを判定するためのものである。すなわち、第1線が存在すると、検出液中にヒト遺伝子が存在することを示す。
さらに、第1検出線の第2有効データの範囲は[70.4%~76.4%]であり、第2線は、RNAレプリカーゼ(RNA-dependent RNApolymerase)の有無を判断するために用いられる。さらに、Nタンパク質(protein)の有無を検出するための第3線の第2有効データ範囲[76.4%~82.4%]が挙げられる。
(c4)検出線の有効か否かにより核酸検出結果を判定する。具体的には、図9に示されるように、(1)は第1線を示し、(2)は第2線を示し、(3)は第3線を示す。目標映像に有効な第1線が存在すると、検出液がヒト遺伝子を含むことを示す。目標映像に有効な第1線が存在しないと、検出液がヒト遺伝子を含まないことを示す。同様に、目標映像に有効な第2線が存在すると、検出液がRNAレプリカーゼRNA-dependent RNA polymeraseを含むことを示す。目標映像に有効な第2線が存在しないと、検出液がRNAレプリカーゼRNA-dependent RNA polymeraseを含まないことを示す。目標映像に有効な第3線が存在すると、検出液がNタンパク質(protein)を含むことを示す。目標映像に有効な第3線が存在しないと、検出液がNタンパク質(protein)を含まないことを示す。
この検出液は、核酸検出器100の読影結果によって、検査液にヒト遺伝子が含まれているか否かが判定され、かつ、検査結果が陽性反応または陰性反応を呈し、その判定の根拠は以下の通りである。
目標映像に有効な第1線、第2線、第3線が出現すると、核酸検出結果は、検出液がヒト遺伝子を含み、陽性反応を呈することである。
目標映像に有効な第1線、第2線が出現するが、第3線が出現しない場合、核酸検出結果は、検出液がヒト遺伝子を含み、陽性反応を呈することである。
目標映像に有効な第1線、第3線が出現するが、第2線が出現しない場合、核酸検出結果は、検出液がヒト遺伝子を含み、陽性反応を呈することである。
目標映像に有効な第1線が出現するが、第2線、第3線が出現しない場合、核酸検出結果は、検出液がヒト遺伝子を含み、陰性反応を呈することである。
目標映像に有効な第2線が出現するが、第1線、第3線が出現しない場合、核酸検出結果は、検出液がヒト遺伝子を含まず、陽性反応または陰性反応を判定できない。
目標映像に有効な第3線が出現するが、第1線、第2線が出現しない場合、核酸検出結果は、検出液がヒト遺伝子を含まず、陽性反応または陰性反応を判定できない。
目標映像に有効な第2線、第3線が出現するが、第1線が出現しない場合、核酸検出結果は、検出液がヒト遺伝子を含まず、陽性反応または陰性反応を判定できない。
上記の実施例は、ただ本出願の技術的解決策を説明するためのものであり、限定することを意図するものではなく、上記好適な実施例を参照して、本出願について詳細に説明しているが、当業者は、本出願の精神及び範囲から逸脱することなく、本出願の技術的解決策を修正または同等に置換できることを理解すべきである。
100核酸検出器
10 ホスト
20 検出キット30 取集カップ
40 サンプル充填器
50 カップ蓋
101 加熱槽
102 サンプル充填槽
103 引出し
104 ディスプレイ
105 第1カメラ
106 第2カメラ
107 第1センサ
108 第2センサ
109 タイムリレー
110 温度センサ
111 プロセッサ
112 メモリ
1001 核酸検出システム
1011 取得ブロック
1012 実行ブロック
32 赤枠
33 緑枠
34 青枠
31 黄枠

Claims (14)

  1. 映像による核酸検出方法であって、
    検出液が電気泳動を実行した際の複数枚の映像を撮影すること、
    前記複数枚の映像の中に目標映像が存在するか否かを識別すること、および
    前記目標映像に基づいて核酸検出結果を解析することを含む映像による核酸検出方法。
  2. 前記複数枚の画像を撮影する前に、
    取集カップにより被験者の生体試料を取集して、前記生体試料と検出薬剤とを混合して検出液とするステップ、
    前記取集カップは、加熱槽に取り付けられ、前記加熱槽を用いて前記取集カップ内の前記検出液を予め設定された第1温度で第1予定時間だけ加熱するステップ、
    前記取集カップ内からサンプル充填器で前記検出液を定量吸引し、吸引した前記検出液を前記サンプル充填器で、前記サンプル充填槽を介して引出し内に設けられた検出キット内に加え、前記検出キットにより前記検出液に対してPCR増幅反応を実行するステップ、及び
    前記検出液に蛍光色素を添加して、ゲルにより前記検出液に対して電気泳動を行うステップを含む請求項1に記載の核酸検出方法。
  3. 前記検出液が電気泳動を実行した際の複数枚の映像を撮影することは、
    タイムリレーを制御して電気泳動の時間の長さを算出するステップ、及び
    前記電気泳動が第2所定時間を行われた場合に、第2カメラを制御して、第3予定時間ごとに少なくとも1枚の映像を撮影することで、前記複数枚の映像を得るステップを含む請求項2に記載の核酸検出方法。
  4. 前記複数枚の映像の中に前記目標映像が存在するか否かを識別することは、
    前記複数枚の映像の各々における複数の目標領域を、予めトレーニングされた識別モデルで識別し、識別された前記目標領域毎に予め設定された記号でマーキングするステップ、及び
    前記複数枚の映像の各々における予定位置の範囲内に特定の目標が出現しているか否かの判断に基づいて、前記複数枚の映像から前記目標映像を特定するステップを含む請求項1に記載の核酸検出方法。
  5. 前記予めトレーニングされた識別モデルを用いて、前記複数の映像中の各々における前記複数の目標領域を識別することは、
    前記予めトレーニングされた識別モデルを用いて、前記複数枚の映像の1枚目映像における前記複数の目標領域を識別するステップ、
    前記複数枚の映像のうち全ての他の映像を、ゲルが前記1枚目の映像に占める領域の位置及び大きさに応じてカットするステップ、
    前記予めトレーニングされた識別モデルを用いて、カットされた全ての他の映像中の各々における前記複数の目標領域を識別し、識別された前記目標領域ごとにマーキングするステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の核酸検出方法。
  6. 前記1枚目の映像は、前記複数枚の映像のうち、撮影時間が最も早い1枚の映像であり、前記複数枚の映像のうち他の映像全てとは、前記複数枚の映像のうち、前記1枚目の映像を除いた全ての映像であることを特徴とする請求項5に記載の核酸検出方法。
  7. 前記目標映像とは、前記複数枚の映像のうち、予定位置の範囲内に前記蛍光色素が含まれた映像であることを特徴とする請求項4に記載の核酸検出方法。
  8. 前記目標映像とは、前記複数枚の映像のうち、予定位置の範囲内に蛍光色素が含まれた映像であり、かつ、その映像の各前記目標領域の信頼度スコアが所定の値より大きい映像であることを特徴とする請求項7に記載の核酸検出方法。
  9. 前記目標映像とは、前記複数の映像のうち、前記予定位置の範囲内に前記蛍光色素が含まれた映像であり、かつ、その映像の各目標領域の信頼度スコアが所定の値より大きく、かつ、当該映像の各前記目標領域の画素値の平均輝度が予設輝度値よりも大きい映像であることを特徴とする請求項8に記載の核酸検出方法。
  10. 前記目標映像に基づいて核酸検出結果を解析することは、
    前記目標映像における前記複数の目標領域各々に対応する前記予め設定された記号に基づいて、注入口の位置と、前記蛍光色素の位置と、第1線、第2線、及び第3線を含む検出線の位置と、アガロースゲルの位置とを含む複数の目標の位置を決定するステップ、
    前記複数の目標の位置から前記検出線の位置値を算出するステップ、
    前記検出線の位置値と予め設定された有効データの範囲との比較によって、前記検出線が有効か否かを判定するステップ、および
    前記検出線の有効か否かにより核酸検出結果を判定するステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の核酸検出方法。
  11. 前記第1線の位置値P1=d11/d2であり、前記第2線の位置値P2=d12/d2であり、前記第3線の位置値P3=(d13/d2)であり、
    d11は、前記第1線の位置と前記注入口の位置との距離を表し、
    d12は、前記第2線の位置と前記注入口の位置との距離を表し、
    d13は、前記第3線の位置と前記注入口の位置との距離を表し、
    d2は、前記注入口の位置と前記蛍光色素の位置との距離と等しいことを特徴とする請求項10に記載の核酸検出方法。
  12. 前記第1線に対応する第1有効データ範囲を予め設定するステップ、および
    前記第1線の位置値により、それぞれ、前記第2線及び前記第3線に有効データ範囲を設定するステップをさらに備える請求項10に記載の核酸検出方法。
  13. 前記目標映像から検出線が識別されない場合には、前記検出線が無効であると直接認定されるステップをさらに備える請求項10に記載の核酸検出方法。
  14. 請求項1~13のいずれか1項に記載の映像による核酸検出方法を実行するための核酸検出器。

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