JP2000506210A - 流動修飾ポリオレフィン類 - Google Patents

流動修飾ポリオレフィン類

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ターリー,ロバート・アール
ヒル,ジエイムズ・ジエイ
カル,ローレンス・テイ
クマー,カイル・ジー
ライ,シー―ヨー
チヤム,パク―ウイング・ステイーブ
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ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 本主題発明は、ゲル量が0.5重量パーセント未満で組成分布幅指数(CDBI)が50パーセント以上で分子量分布(Mw/Mn)が4.0未満の流動修飾エチレンポリマーに向けたものであり、このポリマーは、未修飾ポリマーに比較して向上した流動性能および/または溶融強度属性を有するとして特徴付けられる。本主題発明は、更に、上記流動修飾ポリマー類を含有させたポリマーブレンド物、そして上記流動修飾ポリマー類の製造方法にも向けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】 流動修飾ポリオレフィン類 本発明は、流動修飾(rheology−modified)熱可塑性ポリオ レフィン類、流動修飾熱可塑性ポリオレフィン類の製造方法およびそれらを成形 品に成形する方法に関する。詳細には、本発明は、エチレンのインターポリマー 類、例えばエチレン/α−オレフィンのポリマー類などを流動修飾することに関 する。 完成品の強度特性を向上させる目的で、典型的には、ポリマー類と数多くの添 加剤を配合物に配合した後にそれの全体を架橋させることが行われている。架橋 させる前の出発ポリマーは、それを多様な添加剤と一緒に配合、即ちコンパウン ドにすることができるに充分な性能特性を有するべきでありそして更に加工性を 保持しているべきである。例えば、ワイヤーおよびケーブルの被覆作業で用いら れる組成物は、被覆後の組成物がワイヤー上に保持されそしてそれを硬化させる まではそれが上記ワイヤー上でたわみも変形も起こさないように、「生強度」[ これはまた「溶融強度」としても知られる]を有するべきである。そうでないと 、上記ワイヤーが薄い部分を持つことになり、かつ上記組成物の絶縁値が失われ る。また、上記組成物に最終的な硬化段階を受けさせた時これは良好な物性、例 えば引張り強度、伸びおよび100パーセント引張り応力(100パーセント歪 み時の応力)などを達成すべきである。典型的な硬化はパーオキサイドまたは照 射を用いて行われており、ポリエチレンの場合の硬化は一般に架橋現象を通して 生じることが充分に立証されている(例えばA.Charlesby編集の「R adiation Effects in Materials」、Perga mon P ress、1960参照)。ポリエチレン、特に線状の不均一低密度ポリエチレ ン(LLDPE)をパーオキサイドおよび/または放射線に適切な条件下でさら すと、これは分子量が増すにつれてゲルを形成する。 ワイヤーおよびケーブルの被覆作業で用いられるいろいろな成分の全部と相溶 することで選択されるポリマーは、通常、エラストマー、例えばエチレン/プロ ピレンゴム(EPR)またはエチレン/プロピレンジェンモノマーのターポリマ ー(EPDM)などである。このような種類の非常に低い密度のポリマー類(即 ち密度が典型的に0.92g/cm3未満のポリマー類)は比較的高価(伝統的 な線状の低密度ポリエチレンポリマー類に比較して)でありかつコモノマー(類 )(例えばプロピレン、ジエン類など)を非常に高い重量パーセントで含有する 。このようにポリマーの密度が低いと、また、ポリマーが充填材および油をより 多い量で保持する能力も高くなる。 EPRおよびEPDMの有効な代替物であると述べられている新規なポリマー 類に関する発表が最近いくつか成された。Union Carbide Che micals and Plastics,Inc.は、高価なEPRまたはE PDMゴムの代わりになり得る新規な費用効果的種類のポリオレフィン類[商標 がFlexomerTMのポリオレフィン類]を開発したと1990年に発表した 。その新規なポリオレフィン類はゴムとポリエチレンの間のギャップを橋渡しす るものであると述べられていて、2者の間の範囲の引張り応力を示す。 Union Carbideが開発したFlexomer(商標)ポリオレフ ィン類またはExxonが開発したExact(商標)ポリマー類のように、よ り低い引張り応力を示す新規なポリマー類が開発され たことは、エラストマー配合市場に役立ってはいるが、最終的にはバルク(bu lk)ポリマーがポリマー鎖が共有結合した網状組織であるポリマー凝集物を形 成するように完全に架橋し得るがまたそれが完全に架橋する前には良好な物性お よび加工性を有する他のより高度な費用効果的ポリマー類が継続して求められて いる。 他の研究者もそのような目標を達成する試みでポリオレフィンの修飾をいろい ろな様式で試みてきた。例えばANTEC’87 SPE Technical Papersの33巻、1271−1275頁に公開されたT.K.Su、R .G.Shaw、P.J.Canterino、E.A.Colomboおよび T.H.Kwack著「Chemical Modification of Linear Low Density Polyethylene」では、パ ーオキサイドを用いたフリーラジカル開始で線状の低密度ポリエチレン(LLD PE)を架橋させた。そのような修飾では結果としてゲルを生じることなくLL DPEの化学修飾がもたらされると述べられている。しかしながら、Su他は、 また、LLDPEをパーオキサイドで修飾すると結果としてせん断速度の範囲全 体に渡って見掛け粘度がより高くなることも報告している(Su他の図2を参照 のこと)。このように粘度が変化することは、パーオキサイド修飾の結果として 分子量が高くなることを示しており、そしてその結果として修飾を受けたLLD PEが示す加工性は未修飾のLLDPEのそれとは同じでなくなる(特に高せん 断範囲において)。 PCT/GB85/00142(WO 85/04664として公開)(本明 細書では「PCT’142」)では、押出し加工でポリマー類を中空品(例えば 管、外装、そしてワイヤーおよびケーブルの絶縁体な ど)に変換する場合の適切性を向上させる目的でLLDPEを処理している。P CT’142には、3g/10分以上のメルトインデックスを示すLLDPEを 「中程度の量のパーオキサイドで処理した時、分子量分布は充分には広がらず、 その結果として処理されたLLDPEの機械的特性は満足され得るものでない」 と述べられている。更に、そのように処理されたLLDPEから製造された完成 押出し加工品が有する「壁は不均一で表面は粗い」と述べられている[「鮫肌」 メルトフラクチャー(melt fracture)が起こる結果として]。P CT’142は、申し立てによると、LLDPEを溶融状態で熱機械処理するこ とでそのような困難さを解決している。その処理は、密度が0.9から0.93 5g/cm3でメルトインデックスが3dg/分以上のLLDPEを粉末として 押出し加工機の熱機械装置に導入すると同時に有機パーオキサイドを0.05パ ーセント以上から1パーセント未満(ポリマー重量の)のレベルで導入すること を伴う。 米国特許第4,598,128号(Randall他)には、1番目のエチレ ンポリマーと2番目のエチレンポリマーのブレンド物であるエチレンポリマー組 成物が記述されている。その2番目のエチレンポリマーは分子が長鎖のY型分枝 を有することを特徴とする。両方のポリエチレン類とも高圧方法[ホモポリマー である低密度ポリエチレン(LDPE)をもたらす]または低圧方法[長鎖分枝 を本質的に全く持たない線状ポリエチレンをもたらす]を用いて製造可能である 。上記ブレンド物の調製は押出し加工方法を用いて実施可能であり、そこでは上 記ポリエチレンの一部に照射を受けさせた後、その照射を受けさせたポリマーと 照射を受けさせていないポリマーの両方を溶融ブレンドしている。その 長鎖Y型分枝を有するポリマーは幅広い分子量分布を示すと述べられている。そ の結果として得られたブレンド組成物は、また、該ポリマーの分子量が有意に高 くなることなく変化した流動特性を示すと述べられている。上記組成物は被膜そ して成形および鋳込み品(例えばパイプ、ガスタンクおよび他の成形オート部品 など)の製造で用いるに有用であると述べられている。 不均一に分枝している線状のポリエチレンが示す加工性を照射を用いて向上さ せる試みがいくつか行われてきてはいるが、結果として修飾を受けたポリマーが それでもまだ熱可塑成形工程で用いるに有用であるほどの修飾をポリエチレンに 費用効果的に受けさせることが継続して求められている。特に、引張り強度、衝 撃強度、弾性率および弛張時間(relaxation time)などの物性 が保持されているか或は向上している一方で向上した加工特性、例えばゼロせん 断粘度(zero shear viscosity)がより高くて高せん断粘 度が低いこと、メルトフロー(I10/I2)特性が向上していること、表面メル トフラクチャーが起こり始める時の臨界せん断速度が向上していること、グロス メルトフラクチャーが起こり始める時の臨界せん断応力が向上していること、流 動学的プロセシング・インデックス(processing index)(P I)が向上していること、溶融強度が向上していること、生強度がより高いこと 、充填材/可塑剤/油をより高い充填量で受け入れる能力を有すること、そして /またはパーオキサイドによる硬化効率が向上していることなどの1つ以上を示 すポリオレフィン類が求められている。ブローンフィルム加工では、特にポリマ ーの生産率が高いことと組み合わせてバブルの安定性が高いことが特に望まれる 目 的であり、そしてキャストフィルム(cast film)および押出し加工成 形工程では、ドローダウン(draw down)を向上させそして/またはネ ックイン(neck in)を低下させる一方でポリマー生産率を高くするか或 は保持しそして/または押出し加工機の背圧を低くするか或は保持することがで きることが特に望まれている。 上記および他の所望目標を、本発明に従って選択して修飾を受けさせたエチレ ンポリマー類を用いて達成する。 本発明の1つの面は、ASTM D2765の手順Aに従って測定した時のゲ ル量が0.5重量パーセント未満で50パーセント以上の組成分布分枝指数(C omposition Distribution Branch Index )(CDBI)を示しかつ4.0未満の分子量分布を示す流動修飾エチレンポリ マーに向けたものであり、これは、下記の式: log τ0=m・log(η0)-b (II) [式中、η0は該ポリマーのゼロせん断速度粘度であり、η0.1は190℃におい て0.1ラジアン/秒のせん断速度で測定した時に該ポリマーが示す粘度であり 、η100は100ラジアン/秒のせん断速度で該ポリマーが示す粘度であり、τ0 は該ポリマーが示す弛張時間であり、Z(本明細書ではまたlog粘度比とも呼 ぶ)は0.30の値を有する数であり、mは1.070に等しいか或はそれ以上 の値を有する数であり、bは5.950に等しいか或はそれ以下の値を有する数 であり、K(本明細書ではまた溶融強度向上定数とも呼ぶ)は0.50に等しい 数であり、MS150C 150℃において該流動修飾ポリマーが示す溶融強度[センチニュートン( cN)で表す]であり、そしてMwは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC) で測定した時に該流動修飾ポリマーが示す重量平均分子量である] の1つで特徴付け可能である。 本発明の別の面は熱可塑性エチレンポリマーの加工性を向上させる方法に向け たものであり、この方法に、3.00未満の分子量分布および50パーセント以 上のCDBIを示す少なくとも1種の熱可塑性エチレンポリマーを溶融加工条件 下で生じるゲルの量が0.5重量パーセントに等しいか或はそれ以上になるであ ろう量よりも少ない量の架橋剤で処理することを含め、この方法は、条件: [ここで、η0.1 mおよびη100 mは、それぞれ、修飾を受けたポリマーを190℃ において0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時にそれが示 す粘度(ポイズで表す)であり、η0.1 vおよびη100 vは、それぞれ、190℃に おいて0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時に未修飾ポリ マー(即ち「バージン」ポリマー)が示す粘度(ポイズで表す)であり、xは0 .50の値を有する数でありそしてyは0.10の値を有する数である]; [ここで、log τ0 mおよびlog τ0 Vは、それぞれ、流動修飾を受けたポ リマーおよび修飾を受ける前の該ポリマーが示すlog弛張時間である];また は [ここで、MSmおよびMSVは、それぞれ、流動修飾を受けたポリマーおよび修 飾を受ける前の同じポリマーが150℃で示す溶融強度(cNで表す)である] を満足させる。 本発明の別の面は改良成形品製造方法に向けたものであり、この方法に、 (a) 3.00未満の分子量分布および50パーセント以上のCDBIを示す 少なくとも1種の熱可塑性エチレンポリマーを架橋剤で処理し、 (b) この処理したポリマーを溶融加工に適切な温度に加熱し、 (c) この加熱したポリマーを溶融加工し、 (d) この溶融加工したポリマーを形状物に成形し、そして (e) この形状物にしたポリマーを冷却する、 ことを含め、ここでは、段階(a)で用いる架橋剤の量を、段階(c)の溶融加 工条件下で生じるゲルの量が0.5重量パーセントに等しいか或はそれ以上にな るであろう量よりも少ない量であるが、条件: [ここで、η0.1 mおよびη100 mは、それぞれ、修飾を受けたポリマーを190℃ において0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時にそれが示 す粘度(ポイズ)であり、η0.1 vおよびη100 vは、それぞれ、190℃において 0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時に未修飾ポリマー( 即ち「バージン」ポリマー)が示す粘度(ポイズ)であり、xは0.50の値を 有する数でありそしてyは0. 10の値を有する数である]; [ここで、log τ0 mおよびlog τ0 Vは、それぞれ、流動修飾を受けたポ リマーおよび修飾を受ける前の該ポリマーが示すlog弛張時間である];また は [ここで、MSmおよびMSVは、それぞれ、流動修飾を受けたポリマーおよび修 飾を受ける前の同じポリマーが150℃で示す溶融強度(cN)である] を満足させるに充分な量にする。 本発明の更に別の面は成形品製造用改良中間体に向けたものであり、これに、 溶融加工条件下で生じるゲルの量が0.5重量パーセントまたはそれ以上になる ほど多い量ではないが条件: [ここで、η0.1 mおよびη100 mは、それぞれ、修飾を受けたポリマーを190℃ において0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時にそれが示 す粘度(ポイズ)であり、η0.1 vおよびη100 vは、それぞれ、190℃において 0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時に未修飾ポリマー( 即ち「バージン」ポリマー)が示す粘度(ポイズ)であり、xは0.50の値を 有する数でありそしてyは0.10の値を有する数である]; [ここで、log τ0 mおよびlog τ0 vは、それぞれ、流動修飾を受 けたポリマーおよび修飾を受ける前の該ポリマーが示すlog弛張時間である] ;または [ここで、MSmおよびMSvは、それぞれ、流動修飾を受けたポリマーおよび修 飾を受ける前の同じポリマーを150℃で測定した時にそれらが示す溶融強度( cN)である] を満足させるに充分な量の架橋剤を用いて処理しておいた50パーセント以上の CDBIを示す熱可塑性エチレンポリマーを含める。 本発明の更に別の面は上述した中間体をポリマーを含む製品の製造方法で用い る方法である。 図1に、流動修飾を受ける前に0.873g/cm3の密度を有していて32 dg/分のメルトインデックスを示しかつ約2の分子量分布Mw/Mnを示すSM 8400として知られる実質的に線状である(substantially linear)エチレン1−オクテンコポリマーエラストマーにいろいろな線量 のγ放射線を当てることによる修飾を受けさせる前と後の粘度をせん断速度に対 してプロットしたプロットを示す。SM 8400は、ダウケミカル社(The Dow Chemical Company)から商標AffinityTMの 下で商業的に入手可能な実質的に線状であるエチレンポリマーである。 図2に、流動修飾を受ける前に0.883g/cm3の密度を有していて16 .3dg/分のメルトインデックスを示しかつ約2の分子量分布Mw/Mnを示す HM 1100として知られる実質的に線状であるエチレン1−オクテンコポリ マープラストマーに図1のデータを得る時に用いたのと同じ線量のγ放射線を当 てることによる修飾を受けさせる前 と後の粘度をせん断速度に対してプロットしたプロットを示す。また、HM 1 100もダウケミカル社から商標AffinityTMの下で商業的に入手可能で ある。 図3に、SM 8400およびHM 1100が示すlog弛張時間(log τ0)の最小自乗分析による最良線形適合をlogゼロせん断速度粘度(lo g η0)(ポイズで表す)に対して示す。τ0およびη0は、図1および2に示 す如き粘度データをCross式η/η0=1/(1+(γ・τ0)1-n)[式中、η およびγは、それぞれ、測定せん断粘度および相当するせん断速度であり、そし てnは、該材料のパワーローインデックス(power law index) である]に適合させることで得たものである。 図4に、SM 8400およびHM 1100にγ放射線を当てる前と後の1 50℃における溶融強度(cN)をlog Mwに対してプロットしたプロット を示す。 1. 基本的定義 反すると示さない限り、部、パーセントおよび比率は全部重量である。数値範 囲の明記で表現「以下」を用いる場合、これは、この表現に従う数値に等しいか 或はそれ以下の全ての値を包含する。表現「wtパーセント」は「重量パーセン ト」を意味する。 用語「ポリマー」は、種類が同じであるか或は異なるかに拘らずモノマー類の 重合で生じる化合物を意味する。従って、一般的用語「ポリマー」は用語「ホモ ポリマー」(これは通常1種類のみのモノマーから作られるポリマー類を指す目 的で用いられる)および用語「インターポリマー」(本明細書の以下に定義する 如き)を包含する。 用語「インターポリマー」は、少なくとも2種類の異なるモノマー類の重合で 生じるポリマー類を意味する。従って、一般的用語「インターポリマー」は、用 語「コポリマー類」(これは通常異なる2種類のモノマー類から作られるポリマ ー類ばかりでなく異なる3種類以上のモノマー類から作られるポリマー類も指す 目的で用いられる)を包含する。 用語「均一」ポリマー類は、所定インターポリマー分子内で如何なるコモノマ ーもランダムに分布しておりかつインターポリマー分子の実質的に全部がそのイ ンターポリマー内で同様なエチレン/コモノマー比を有するエチレンインターポ リマー類である。均一ポリマー類は、一般に、示差走査熱量測定(DSC)で測 定した時に−30℃から150℃の範囲に単一の溶融ピークを示すとして特徴づ けられる。 均一ポリマー類は、また、典型的に3に等しいか或はそれ以下(該インターポ リマーの密度が0.960g/cc未満の場合)、好適には2.5に等しいか或 はそれ以下の分子量分布Mw/Mnを示すであろう。 加うるにか或は別法として、ポリマー類の均一性は、典型的に、短鎖分枝分布 指数[Short Chain Branch Distribution I ndex(SCBDI)]または組成分布分枝指数[Composition Distribution Branch Index(CDBI)]で記述さ れ、これを、全コモノマーモル含有量中央値の50パーセント以内に入るコモノ マー含有量を有するポリマー分子の重量パーセントとして定義する。ポリマーの SCBDIは本技術分野で知られる技術を用いて得られるデータから容易に計算 され、例えば昇温溶出分離(temperature rising elut ion fractionation)(本明細書では「TREF」 と省略)[例えばWild他著「Journal of Polymer Sc ience,Poly.Phys.Ed.」、20巻、441頁(1982)、 米国特許第4,798,081号(Hazlitt他)または米国特許第5,0 89,321号(Chum他)などに記述されている如き]などから計算される 。本発明で用いる線状および実質的に線状である均一エチレン/a−オレフィン ポリマー類の場合のSCBDIまたはCDBIは、50パーセント以上、好適に は70パーセント以上、より好適には90パーセント以上である。 不均一ポリマー類は、線状のバックボーンを有しておりかつ高密度画分に起因 する明確な溶融ピークが115℃以上に存在するDSC溶融曲線を示すとして特 徴づけられるエチレン/α−オレフィンインターポリマー類である。不均一イン ターポリマー類が示すMw/Mnは典型的に3以上でありそしてそれが示すCDB Iは典型的に50に等しいかそれ以下であり、このことは、このようなインター ポリマー類は異なるコモノマー含有量と異なる短鎖分枝度合を有する分子の混合 物であることを示している。 用語「I2」は、ASTM D−1238の条件190℃/2.16kg(以 前は「条件(E)」として知られていた)に従って測定した時にポリマーが示す メルトインデックスを指す。 用語「I10」は、ASTM D−1238の条件190℃/10kg(以前は 「条件(N)」として知られていた)に従って測定した時にポリマーが示すメル トインデックスを指す。 本明細書で用いる如き表現「メルトフロー比」は「I10/I2」を意味し、こ れはポリマーが示す加工性の指示を与えるものである。 用語「Mn」は、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定した時にポリマーが示す 数平均分子量を指す。 用語「Mw」は、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定した時にポリマーが示す 重量平均分子量を指す。 表現「分子量分布」は、特に明記しない限り、バルクポリマーが示す分子量分 布の幅(Mw/Mnで定義される如き)を指す。 本明細書で用いる如き用語「架橋」は、2つのポリマー分子のバックボーンの 間に共有結合が生じる結果としてもたらされる四官能(H型)長鎖分枝、および ポリマー分子の末端基を別のポリマー分子のバックボーンが共有結合を形成した 時に生じる三官能(T型)長鎖分枝の両方を指す。 用語「ゲル」は、ポリマー鎖が共有結合することで形成される三次元のポリマ ー網状組織を指す。このゲルの量をASTM D2765の手順Aで測定してポ リマーの全重量を基準にした重量パーセントで表す。 用語「粘度」は、特に明記しない限り、せん断粘度[ポイズ(ダイン・秒/c m2)で表す]を指す。せん断速度が0.1から100ラジアン/秒の時のせん 断粘度を動的機械スペクトロメーター、例えば直径が25mmの平行板が備わっ ているRheometrics RMS−800などを15パーセント歪みにお ける振動せん断モードで用いて窒素雰囲気下190℃で測定する。この動的機械 スペクトロメーターを用いて式(I)、(IV)および(V)中のη0.1および η100を測定する。せん断粘度を、また、毛細管レオメーターを用いて約10− 4000秒-1のせん断範囲で測定することも可能である。ポイズに0.1Pa・ s/ポイズをかけることでそれをパスカル・秒に変換することができる。用語 「cp」はセンチポイズを指す。 ポリマーが示す弛張時間τ0およびゼロせん断粘度η0はCross式、 即ち η/η0=1/(1+(γ・τ01-n) [式中、nは、該材料のパワーローインデックスであり、そしてηおよびγは、 それぞれ、測定せん断粘度および相当するせん断速度である] に「最も良く適合する」値である。 2. 均一エチレンポリマー類 本発明に従って流動修飾を受けさせることができる均一ポリエチレン類は2つ の幅広いカテゴリーに入る、即ち線状均一ポリエチレン類と実質的に線状である 均一ポリエチレン類のカテゴリーに入る。両方とも公知である。 均一線状エチレンポリマー類は長年に渡って商業的に入手可能である。Els tonの米国特許第3,645,992号に例示されているように、均一線状エ チレンポリマー類は、チーグラー(Ziegler)型触媒、例えばジルコニウ ムおよびバナジウム触媒系などを用いた通常の重合方法で製造可能である。Ew en他の米国特許第4,937,299号およびTsutsui他の米国特許第 5,218,071号には、メタロセン触媒、例えばハフニウムを基とする触媒 系などを均一線状エチレンポリマー類の製造で用いることが開示されている。均 一線状エチレンポリマー類は、典型的に、分子量分布Mw/Mnが約2であるとし て特徴づけられる。均一線状エチレンポリマー類の市販例には、三井石油化学工 業(Mitsui Petrochemical Industries)がT afmer(商標)樹脂として販売しているポリマー類 およびExxon Chemical CompanyがExact(商標)樹 脂として販売しているポリマー類が含まれる。 実質的に線状であるエチレンポリマー(SLEP)類は、長鎖分枝を有する均 一ポリマー類である。それらは米国特許第5,272,236号および5,27 8,272号に開示されている。SLEP類は、Insite(商標)方法およ び触媒技術で製造されたポリマー類であるとしてダウケミカル社から入手可能で あり、例えばEngage(商標)ポリオレフィンエラストマー(POE)類お よびAffinity(商標)ポリオレフィンプラストマー(POP)類として 入手可能である。有用なEngage(商標)POE類の具体的な例にはSM 8400、EG 8100およびCL 8001が含まれ、そして有用なAff inity(商標)POP類の具体的な例にはFM−1570、HM 1100 およびSM 1300が含まれ、これらは各々ダウケミカル社から商業的に入手 可能である。SLEP類の製造は、エチレンと1種以上の任意α−オレフィンコ モノマー類を拘束幾何(constrained geometry)触媒、例 えばヨーロッパ特許出願公開第416,815−A号に開示されている如き触媒 の存在下で溶液、スラリーまたは気相重合、好適には溶液相重合させることで実 施可能である。 この実質的に線状であるエチレン/α−オレフィンポリマー類の製造を、適切 な拘束幾何触媒、好適には1991年3月13日付けで公開されたヨーロッパ特 許第416,815号、1996年11月12日付けで発行された米国特許第5 ,064,802号、1992年7月21日付けで発行された米国特許第5,1 32,380号、1991年3月20日付けで公開されたヨーロッパ特許第41 8,044号、そして19 92年6月22日付けで公開されたヨーロッパ特許第520,732号に開示さ れている如き拘束幾何触媒を用いた連続方法を用いて行う。また、米国特許第5 ,026,798号に教示されているオレフィン重合用モノシクロペンタジエニ ル遷移金属触媒も反応条件を以下に指定する如き条件にする限り本発明のポリマ ー類の製造で用いるに適切である。 本明細書で用いるに適切な共触媒には、これらに限定するものでないが、例え ばポリマー状またはオリゴマー状のアルミノキサン類、特にメチルアルミノキサ ンなどばかりでなく、配位しなくてイオンを形成する不活性な適合性化合物が含 まれる。好適な共触媒は配位しない不活性なホウ素化合物である。 表現「連続方法」は、定常状態に近い状態(即ち工程を実施している間の反応 体および生成物の濃度が実質的に一定である)が達成されるように反応体を連続 的に添加して生成物を連続的に取り出す方法を意味する。本発明の実質的に線状 であるエチレン/α−オレフィンポリマー類の製造で用いるに適した重合条件は 、一般に、溶液重合方法に有効な条件であるが、本発明の適用をそれに限定する ものでない。また、スラリー重合および気相重合方法も適切な触媒および重合条 件を用いることを条件として有用であると考えている。 また、本発明に従って流動修飾を受けさせる実質的に線状であるオレフィンポ リマー類およびコポリマー類の製造で複数反応槽重合方法、例えば米国特許第3 ,914,342号に開示されている方法などを用いることも可能である。この 複数の反応槽は直列または並列運転可能であり、少なくとも1種の拘束幾何触媒 を上記反応槽の1つで用いる。 用語「実質的に線状である」は、エチレンポリマーがコモノマーの組 み込みが均一であることに起因し得る短鎖分枝を有することに加えてポリマーの バックボーンが炭素1000個当たり平均で0.01個から3個の長鎖分枝で置 換されている点で長鎖分枝を有するとして更に特徴づけられることを意味する。 本発明で用いるに好適な実質的に線状であるポリマー類は、炭素1000個当た り0.01個の長鎖分枝から炭素1000個当たり1個の長鎖分枝、より好適に は炭素1000個当たり0.05個の長鎖分枝から炭素1000個当たり1個の 長鎖分枝で置換されている。 用語「線状」は、用語「実質的に線状である」とは対照的に、ポリマーが長鎖 分枝を測定可能もしくは実証できるほど持たないこと、即ちポリマーが長鎖分枝 で置換されている度合が平均で炭素1000個当たり0.01個未満であること を意味する。 エチレン/α−オレフィンインターポリマー類の場合、「長鎖分枝」(LCB )は、α−オレフィン(類)がポリマーバックボーンに組み込まれた結果として 生じる短鎖分枝よりも長い鎖長を意味する。各長鎖分枝はポリマーバックボーン と同様なコモノマー分布を示し、その長さはそれが結合しているポリマーバック ボーンと同じであり得る。 本発明で用いる実質的に線状であるエチレン/a−オレフィンインターポリマ ー類の中に存在する長鎖分枝が示す実験的効果は、流動特性が向上することで明 らかになり、これを本明細書では気体押し出しレオメトリー(gas extr usion rheometry)(GER)結果および/またはメルトフロー (I10/I2)上昇で量化して表す。 エチレンポリマー類に炭素原子数が6以下の鎖長を有する短鎖分枝が存在する ことを13C核磁気共鳴(NMR)分光法を用いて測定すること ができ、そしてRandallが記述した方法(Rev.Macromol.C hem.Phys.、C29、V.2&3、285−297頁)を用いてそれを 量化する。 実用事項として、現在の13C核磁気共鳴分光法で炭素原子数が6を越える長鎖 分枝の長さを区別するのは不可能である。しかしながら、エチレンポリマー類( エチレン/1−オクテンインターポリマー類を包含)の中に存在する長鎖分枝の 測定で用いるに有用なことが知られている他の技術が存在する。そのような2つ の方法は、低角レーザー光散乱検出器に連結させたゲル浸透クロマトグラフィー (GPC−LALLS)および示差粘度測定検出器に連結させたゲル浸透クロマ トグラフィー(GPC−DV)である。このような技術を長鎖分枝検出で用いる ことと、それの基礎となる理論は、文献に詳細に示されている。例えばZimm,G .H.およびStockmayer,W.H.,J.Chem.Phys.,17,1301(1949)およびRudin ,A.,Modern Methods of Polymer Characterization,John Wiley & Sons,New York(1991)103-112頁を参照のこと。 A.Willem deGrootおよびP.Steve Chum(両者と もダウケミカル社)は、1994年10月4日にセントルイス、ミズリー州で開 催された「Federation of Analytical Chemis try and Spectroscopy Society(FACSS)」 会議で、SLEPに存在する長鎖分枝の定量を行おうとする場合にGPC−DV が有効な技術であることを示すデータを提示した。特に、deGrootおよび Chumは、Zimm−Stockmayer式を用いて実質的に線状である均 一ホモポリマーサンプルを測定した時の長鎖分枝レベルと13C NMRを用いて そ れを測定した時の長鎖分枝レベルとが良好な相関関係を示すことを見い出した。 更に、deGrootおよびChumは、ポリエチレンサンプルが溶液中で示 す流体力学的体積はオクテンが存在していても変化しないことと、このように、 そのサンプル中に存在するオクテンのモルパーセントを知ることでオクテン短鎖 分枝に起因する分子量上昇を説明することができることを見い出した。deGr ootおよびChumは、1−オクテン短鎖分枝に起因する分子量上昇に対する 貢献度を解く(deconvoluting)ことで、実質的に線状であるエチ レン/オクテンコポリマー類の中に存在する長鎖分枝レベルの定量でGPC−D Vを用いることができることを示した。 deGrootおよびChumは、また、GPCで測定した時のLog(Mw )の関数としてプロットしたLog(I2)によって、SLEP類の長鎖分枝面 (長鎖分枝の度合でなく)は高度に分枝している高圧低密度ポリエチレン(LD PE)のそれに匹敵するがチーグラー型触媒、例えばチタン錯体などおよび均一 ポリマー類の製造で用いられる通常の触媒、例えばハフニウムおよびバナジウム 錯体などを用いて製造されたエチレンポリマー類とは明らかに異なることが例証 されたことを示した。 SLEP類は、更に、 (a)メルトフロー比I10/I2が≧5.63であり、 (b)ゲル浸透クロマトグラフィーで測定した時に式: (Mw/Mn)≦(I10/I2)−4.63 で定義される如き分子量分布Mw/Mnを示し、 (c)気体押し出しレオメトリーで測定した時の、グロスメルトフラク チャー(gross melt fracture)が起こり始める時の臨界せ ん断応力が4x106ダイン/cm2以上である、即ちSLEPの場合の表面メル トフラクチャーが起こり始める時の臨界せん断速度が線状エチレンポリマーの場 合の表面メルトフラクチャーが起こり始める時の臨界せん断速度より少なくとも 50パーセント大きくなるような気体押し出し流動を示し[ここで、上記SLE Pと上記線状エチレンポリマーは同じコモノマーまたはコモノマー類を含み、上 記線状エチレンポリマーのI2、Mw/Mnおよび密度は各々上記SLEPの10 パーセント以内にあり、そしてここで、上記SLEPと上記線状エチレンポリマ ーの個々の臨界せん断速度は、気体押し出しレオメーターを用いて同じ溶融温度 で測定した臨界せん断速度である]、そして (d)示差走査熱量測定(DSC)で−30℃から150℃の範囲に単一の溶融 ピークを示す、 として特徴づけられる。 上記線状エチレンポリマー類の場合のI10/I2比は一般に少なくとも約5. 63、好適には少なくとも約7、特に少なくとも約8以上である。本発明の組成 物で用いる実質的に線状であるエチレン/a−オレフィンポリマー類の場合のI10 /I2比は、長鎖分枝度を示す、即ちポリマーに存在する長鎖分枝の度合はI1 0 /I2比が高くなればなるほど高くなる。この実質的に線状であるエチレン/α −オレフィンポリマー類が示すI10/I2比は一般に少なくとも5.63、好適 には少なくとも7、特に少なくとも8以上、そして25の如く高いこともある。 本明細書で用いるに有用な実質的に線状であるオレフィンポリマー類の場合の メルトインデックスは、好適には少なくとも0.1グラム/1 0分(g/10分)、より好適には少なくとも0.5g/10分、特に少なくと も1g/10分から、好適には100g/10分以下、より好適には50g/1 0分以下、特に20g/10分以下である。 気体押し出しレオメーター(GER)を用いてメルトフラクチャーに関する臨 界せん断速度および臨界せん断応力の測定を行うばかりでなく他の流動特性、例 えば「流動学的プロセシング・インデックス(processing inde x)」(PI)などの測定も実施する。この気体押し出しレオメーターは、「P olymer Engineering Science」、17巻、No.1 1、770頁(1977)の中でM.Shida、R.N.Shroffおよび L.V.Cancioが記述していると共に、Van Nostrand Re inhold Co.が出版しているJohn Dealy著「Rheomet ers for Molten Plastics」、(1982)の97−9 9頁に記述されている。GER実験を、一般的には、入り口角度が180°で直 径が0.0754mmでL/Dが20:1のダイスを用いて250から5500 psig(1.7から38MPa)の範囲の窒素圧力下190℃の温度で実施す る。本明細書に記述するSLEP類の場合のPIは、GERを用いて2.15x 106ダイン/cm2(0.215MPa)の見掛けせん断応力で測定した時の材 料の見掛け粘度(kポイズで表す)である。本発明で用いるに適したSLEP類 にはエチレンのインターポリマー類が含まれ、これらが示すPIは、0.01k ポイズ(0.001kPa・秒)から50kポイズ(5kPa・秒)の範囲、好 適には15kポイズ(1.5kPa・秒)以下である。本明細書で用いるSLE P類が示すPIは、各々が上記SLEP類の10パ ーセント以内にあるI2、Mw/Mnおよび密度を有する線状エチレンポリマー( チーグラー重合のポリマー、またはElstonが米国特許第3,645,99 2号に記述した如き均一分枝線状ポリマー)が示すPIの70%に等しいか或は それ以下である。 また、このSLEP類が示す流動挙動をダウ流動指数(Dow Rheolo gy Index)(DRI)で特徴づけることも可能であり、この指数は、ポ リマーが有する「長鎖分枝の結果としての弛張時間を正規化した値(norma lized relaxation time as the result of long chain brancing)」を表す[S.Laiおよび G.W.Knight、ANTEC’93 Procedings、INSIT E(商標)Technology Polyolefins(SLEP)−「エ チレンα−オレフィンコポリマー類の構造/流動関係における新規な規則」、N ew Orleans、La、1993年5月参照]。DRI値の範囲は、測定 可能な長鎖分枝を少しも持たないポリマー類[例えば三井石油化学工業から入手 可能なTafmer(商標)製品およびExxon Chemical Com panyから入手可能なExact(商標)製品]の場合の0から、約15の範 囲であり、これはメルトインデックスから独立している。一般に、低から中圧の エチレンポリマー類(特に低密度)の場合、DRIが溶融弾性および高せん断流 動性に対して示す相関関係は、メルトフロー比を用いた同じ試みが示す相関関係 に比較して向上している。本発明で用いるに有用なSLEP類の場合のDRIは 、好適には少なくとも0.1、特に少なくとも0.5、最も特別には少なくとも 0.8である。DRIは、方程式: DRI=(3652879*τ0 1.006490-1)/10 から計算可能であり、ここで、 τ0は、材料の特徴的な弛張時間であり、そしてη0はこの材料のゼロせん断粘度 である。τ0とη0は両方とも、Cross方程式、即ち η/η0=1/(1+(γ・τ0)1-n) に「最も良く適合する」値であり、ここで、nはこの材料のパワーローインデッ クス(power law index)であり、そしてηおよびγはそれぞれ 測定した粘度およびせん断速度である。Rheometric Mechani cal Spectrometer(RMS−800)を190℃で0.1から 100ラジアン/秒のダイナミック・スウィープ・モード(dynamic s weep mode)で用いそして直径が0.0754mmでL/Dが20:1 のダイスを使用した気体押し出しレオメーター(GER)を1,000psiか ら5,000psi(6.89から34.5MPa)の押し出し圧力下[これは 0.086から0.43MPaのせん断応力に相当する]190℃で用いること によって、粘度およびせん断速度の基本測定データを得る。特定の材料では、必 要に応じて、メルトインデックスの変動に適応させる目的で測定を140から1 90℃で行ってもよい。 見掛けせん断速度に対する見掛けせん断応力のプロットを用いてメルトフラク チャー現象を識別し、そしてエチレンポリマー類の臨界せん断速度および臨界せ ん断応力を量化する。Ramamurthy「Journal of Rheo logy」、30(2)、337−357、1986に従い、特定の臨界流量を 越えると観察される押し出された物の不規則さは、幅広い意味で2つの主要な型 に分類分け可能である、即 ち表面メルトフラクチャーとグロスメルトフラクチャーに分類分け可能である。 表面メルトフラクチャーは、明らかに安定した流れ条件下で起こり、そしてそ の詳細な範囲は、フィルムの鏡面光沢損失から、よりひどい「鮫肌」形態に至る 。本明細書では表面メルトフラクチャーが起こり始める時(OSMF)をこの上 に記述したGERを用いて測定した時に押出された物の光沢が失われる時として 定義する。この押し出された物の光沢が失われる時は、その押し出された物の表 面粗さが40x倍率でのみ検出可能になる時点である。このSLEP類の表面メ ルトフラクチャーが起こり始める時の臨界せん断速度は、本質的に同じI2とMw /Mnを有する線状エチレンポリマーの表面メルトフラクチャーが起こり始める 時の臨界せん断速度より、少なくとも50パーセント大きい。 グロスメルトフラクチャーは、不安定な押し出し流れ条件下で起こり、そして その詳細な範囲は規則正しい歪み(粗い部分と滑らかな部分が交互に現れる、螺 旋状など)から不規則な歪みに至る。フィルム、被膜および成形品が示す性能特 性を最大限にする商業的受け入れに関しては、表面の欠陥は存在していたとして も最小限でなければならない。本発明で用いるSLEP類、特に0.910g/ cc以上の密度を持たせたSLEP類の場合、グロスメルトフラクチャーが起こ り始める時の臨界せん断応力は4x106ダイン/cm2(0.4MPa)以上で ある。本明細書では、GERで押し出された物が示す表面粗さおよび構造の変化 を基準にして、表面メルトフラクチャーが起こり始める時(OSMF)およびグ ロスメルトフラクチャーが起こり始める時(OGMF)の臨界せん断速度を用い ることにする。 本発明で用いるSLEP類は、また、DSCによる溶融ピークが1つであるこ とでも特徴づけられる。このように溶融ピークが1つであることを、インジウム および脱イオン水で標準化した示差走査熱量計を用いて測定する。この方法は、 サンプルの量を3−7mgにし、「第一加熱」で約180℃にしてこの温度を4 分間保持し、10℃/分で−30℃にまで冷却してこの温度を3分間保持しそし て「第二加熱」において10℃/分で140℃にまで加熱することを伴う。「第 二加熱」の温度に対する熱流曲線から、この単一溶融ピークを測定する。ポリマ ーの全融解熱を上記曲線下の面積から計算する。 0.875g/ccから0.910g/ccの密度を有するポリマー類の場合 の単一溶融ピークは、装置の感度に応じて、それの低溶融側に「ショルダー」ま たは「ハンプ」を示す可能性があり、これは、そのポリマーの全融解熱の12パ ーセント以下、典型的には9パーセント以下、より典型的には6パーセント以下 を構成する。このようなアーティファクト(artifact)が他の均一分枝 ポリマー類、例えばExact(商標)樹脂などの場合に観察される可能性があ り、これは、単一溶融ピークのスロープがアーティファクトの溶融領域で単調に 変化することを基にして識別される。このようなアーティファクトは、単一の溶 融ピークを示す融点の34℃以内、典型的に27℃以内、より典型的に20℃以 内に現れる。アーティファクトに起因し得る融解熱は、個別に、温度に対する熱 流曲線下のそれに関連した領域を具体的に積分することで測定可能である。 SLEP類の分析を示差屈折計および混合多孔度カラムが3本備わっているW aters 150C高温クロマトグラフィー装置を用いたゲ ル浸透クロマトグラフィー(GPC)で行う。上記カラムはPolymer L aboratoriesが供給しており、通常、103、104、105および1 06の孔サイズを持つように充填されている。溶媒は1,2,4−トリクロロベ ンゼンであり、これを用いてサンプルが0.3重量パーセント入っている溶液を 注入用として調製する。流量を1.0ml/分にし、装置運転温度を140℃に し、そして注入量を100ミクロリットルにする。 溶離体積と協力させて、狭い分子量分布のポリスチレン標準(Polymer Laboratories製)を用いることで、ポリマーバックボーンに関す る分子量測定値を引き出す。方程式: Mポリエチレン=a・(Mポリスチレン)b を引き出すに適切な、ポリエチレンとポリスチレンのMark−Houwink 係数[WilliamsおよびWardが「Journal of Polym er Science」、Polymer Letters、6巻、621頁、 1968の中で記述している如き]を用いて、相当するポリエチレンの分子量を 測定する。 上記方程式においてa=0.4316およびb=1.0である。式: Mw=Σ(wixMi) [式中、wiおよびMiは、GPCカラムから溶離して来るi番目の画分それぞれ の重量分率および分子量である] に従う通常様式で、重量平均分子量Mwを計算する。 本発明で用いる線状もしくは実質的に線状であるエチレンポリマー類の密度( ASTM D−792に従って測定)は一般に0.95g/cm3以下である。 この密度は、好適には少なくとも0.85g/cm3、 特に少なくとも0.86g/cm3から、好適には0.94g/cm3以下、より 好適には0.92g/cm3以下である。本修飾樹脂を押出し加工および射出成 形で用いる場合には、このポリマーの密度を好適には少なくとも0.855g/ cm3、より好適には少なくとも0.865g/cm3、更により好適には少なく とも0.870g/cm3から好適には0.900g/cm3以下、より好適には 0.885g/cm3以下、更により好適には0.880g/cm3以下にする。 最も好適な密度は成形品で望まれる弾性率または柔軟性で主に決定される。この 密度は、本発明に従う流動修飾の間、実質的に一定のままである。 本発明に従って流動修飾を受けさせることができるエチレンポリマー類は、エ チレンと少なくとも1種のα−オレフィンから作られた如何なるインターポリマ ー類であってもよい。適切なα−オレフィン類は下記の式: CH2=CHR [式中、Rはヒドロカルビル基である] で表される。Rの炭素原子数は一般に1から20である。溶液、気相またはスラ リー重合方法またはそれらの組み合わせでコモノマー類として用いるに適切なα −オレフィン類には、1−プロピレン、1−ブテン、1−イソブチレン、1−ペ ンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテンおよび1−オ クテンばかりでなく、他の種類のモノマー、例えばテトラフルオロエチレン、ビ ニルベンゾシクロブタンおよびシクロアルケン類、例えばシクロペンテン、シク ロヘキセン、シクロオクテンなど、そしてノルボルネン(NB)などが含まれる 。このα−オレフィンは、好適には、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル− 1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテンもしくはNBまたは それらの混合物である。より好適には、このα−オレフィンは1−ヘキセン、1 −ヘプテン、1−オクテンまたはそれらの混合物である。最も好適には、このα −オレフィンは1−オクテンである。本発明に従って流動修飾を受けさせるエチ レンポリマーは好適にはSLEPである。 このようなインターポリマー類に含めるα−オレフィンの量は、好適には少な くとも2重量パーセント、より好適には少なくとも5重量パーセントである。 3. 流動修飾 この上に示したエチレンポリマー類が示す流動性を、本発明に従い、上記エチ レンポリマーを分子量分布および/またはメルトフロー比が高くなるに充分であ るが溶融加工条件下で生じるゲルの量がASTM D2765の手順Aに従って 測定して0.5重量パーセント以上になるであろう量よりも少ない量の架橋剤で 処理することで修飾する。架橋剤には、パーオキサイド化合物、および熱で活性 化する他の公知硬化剤、例えばアゾ化合物など、そして電子ビーム、ガンマ線、 および他の公知放射線硬化系が含まれる。この架橋剤が熱で活性化する物質、例 えばパーオキサイドなどである場合には、このような作用剤を溶融加工中に上記 エチレンポリマーと一緒に含める。この多様な架橋剤は単独で使用可能であるか 或は互いの組み合わせで使用可能である。過剰量または残存パーオキサイドは、 熱成形後にエチレンポリマーを更に架橋させてゲル量が0.5重量パーセント以 上からゲル量が100重量パーセントに及ぶ架橋成形品を生じさせる時に、別の 架橋剤、例えばエポキシ、電子ビー ムなどと一緒に架橋の開始で利用され得る。 熱で活性化する適切な架橋剤には、フリーラジカル開始剤、好適には有機パー オキサイド類、より好適には半減期が30分の時の温度が120℃以上のパーオ キサイド類が含まれる。このようなフリーラジカル開始剤は多様な公知フリーラ ジカル開始剤から選択可能であり、例えばパーオキサイド類[例えばVULCU P(商標)(Hercules,Inc.が製造しているα,α’−ビス(t− ブチルパーオキシ)−ジイソプロピルベンゼンを含有する一連の加硫剤および重 合剤)など]、Di−cup(商標)[Hercules,Inc.が製造して いるジクミルパーオキサイドを含有する一連の加硫剤および重合剤]、Lupe rsol(商標)130[2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ シ)ヘキシン−3]、Lupersol(商標)575[t−アミルパーオキシ −2−エチルヘキサノエート](Lupersol(商標)パーオキサイド類は 全部Elf Atochem,North Americaが製造)、またはT rigonox(商標) [Noury Chemical Companyが 製造している有機パーオキサイド]、或は放射線処理(γ、βまたはα、電子ビ ーム照射を包含)などから選択可能である。 1つの態様では、熱で活性化する化合物、例えばパーオキサイドを含有する化 合物などを架橋剤として用いることができる。この熱で活性化する化合物を、修 飾を受けさせる前のポリマーと一緒に、好適には炭素原子1000個当たり少な くとも0.10当量(eq)、より好適には炭素原子1000個当たり少なくと も0.30eq、更により好適には炭素原子1000個当たり少なくとも0.5 0eqから、好適には炭素 原子1000個当たり1.50eqまたはそれ以上の量で存在させ、ある用途で は、より好適には炭素原子1000個当たり1.00eq以下の量で存在させ、 ここで、「eq」は、フリーラジカルを発生する架橋剤成分の当量を指し、例え ば架橋剤がパーオキサイドを含有する化合物の場合にはパーオキサイドの当量を 指す。個々のポリマーの修飾で必要な架橋剤濃度は、該ポリマーが架橋を受ける 時の受け易さに依存し、これはビニル不飽和のパーセントおよび鎖分枝、特に短 鎖分枝の量などの如き要因の影響を受ける。 通常の如何なる方法を用いてそのような配合物をコンパウンドにしてもよく、 そのような方法には、個々の成分を乾燥状態でブレンドした後に溶融混合または 溶融加工すること、熱で活性化する架橋剤を固体状のポリマーペレットに噴霧し た後に溶融混合または溶融加工すること、或は個別の装置[例えばバンバリーミ キサー、ハーク(Haake)ミキサー、ブラベンダー内部ミキサー、または単 軸もしくは二軸押出し加工機など]で前以て溶融混合しておくことなどが含まれ る。二軸押出し加工機、例えばWerner and Pf1eidererが 製造しているモデルZSK−53などを用いたコンパウンド化が好適であるが、 他の押出し加工機構造、例えば米国特許第5,346,963号に開示されてい る如き構造を用いることも可能である。 また、放射線を架橋剤として用いて上記ポリマーを処理することも可能である 。このポリマーの修飾で用いるエネルギー量は、好適には少なくとも0.5Mr ad、より好適には少なくとも2.0Mradで、典型的には50Mrad以下 である。熱で活性化する架橋剤の場合と同様に、個々のポリマーの修飾で要求さ れる線量は、該ポリマーが架橋を起 こす起こし易さに依存し、そして同様な要因の影響を受ける。 好適には、望まれない副作用が起こらないように照射条件を調整する。例えば 、好適には該ポリマーが実質的に加熱されないように照射強度を調整する、と言 うのは、酸素との接触を防止する追加的手段を取らないとそれが起こる可能性が あることでポリマーが空気中またはポリマー中の溶存酸素と反応してポリマーの 劣化が起こる結果として長期の安定性が低下しそして/またはゲルが生じる可能 性が高くなるからである。過剰な加熱が起こると、また、個々のポリマー粒子ま たはペレットが一緒に融合する危険性もあり、それによって、それを通常の溶融 加工装置で用いるのが不便になり得る。このような副作用は、放射線の線量率を 調整しそして/または工程を不活性な雰囲気中で実施することで回避可能である 。実用の観点から、放射線の線量率を調整するのが好適である。放射線の線量率 を好適には20Mrad/秒未満、より好適には10Mrad/秒未満、更によ り好適には7Mrad/秒未満にする。 このような架橋剤処理はオンライン(online)で実施可能である。該ポ リマーを製造したままの状態、好適には重合させて揮発物を除去(devola tillization)した直後でポリマーを最初に固化させる(典型的には ペレット化で)前のポリマーに対して、オンラインの架橋剤処理を実施する。こ の架橋剤が熱で活性化する化合物である場合には、この化合物を溶媒と一緒に添 加してもよいか或はマスターバッチの状態の濃縮物として添加することも可能で ある。複数の反応槽を直列または並列運転する重合方法、例えば米国特許第3, 914,342号に記述されている如き重合方法を用いて、本発明に従って製造 した流動修飾ポリマーを1種以上の追加的ポリマー類と一緒にしてもよ い。この追加的ポリマー類は流動修飾を受けさせたポリマーまたは未修飾ポリマ ーであってもよい。それらは、本発明に従う流動修飾で出発材料として用いる上 記ポリマー類のいずれからも選択可能であるか、或はそれらは他のポリマー類で あってもよく、そのようなポリマー類には、不均一ポリマー類、例えば低密度ポ リエチレン(LDPE)、線状の低密度ポリエチレンポリマー類(LLDPE) 、高密度エチレンポリマー類(HDPE)、そしていろいろな官能基をグラフト 化させた(grafted)か或は共重合させたポリマー類などが含まれる。 また、流動修飾をオフライン(offline)で実施することも可能である 。オフライン修飾は、未修飾ポリマーを固化(典型的にはペレットまたは粒状物 として)させた後にそれを架橋剤で処理することで実施可能である。この架橋剤 が放射エネルギーである場合には、上記ポリマーを好適には固体としてこのポリ マーが吸収するエネルギーの量を調節することが可能な条件下で放射エネルギー にさらすことを通して、このポリマーの処理を行ってもよい。この架橋剤がこの 上に記述したように熱で活性化する化合物である場合には、それを上記ポリマー のペレットまたは粒子と混合するか或はそれに被覆した後、このポリマーのペレ ットまたは粒子を溶融加工するか、或はそれを上記ポリマーに直接か或は好適に は濃縮物またはマスターバッチの形態で添加する[溶融加工中しばしば溶融加工 装置に供給される溶融物に成分添加用口の1つなどを通して添加する]。 本発明は、また、本発明に従う流動修飾ポリマー類の製造で用いるに適した中 間体も包含する。そのような中間体には、この上に記述した放射線または熱で活 性化する化合物で架橋させたペレットまたは粒子[こ れらを単独でか或はこの上に記述した他のポリマー類と一緒に溶融加工して完成 品を生じさせることができる]が含まれ、そしてそれらは、また、熱で活性化す る架橋剤、例えばパーオキサイド化合物またはアゾ化合物などを噴霧しておいた か或は他のある種の様式で被覆しておいたか或は混合しておいたペレットであっ てもよい。上記熱で活性化する化合物は、混ぜものなしでか、アジュバントと一 緒にか、或は該熱で活性化する化合物が意図した溶融加工温度よりも低い温度で 反応する速度を遅らせる物質と一緒に塗布可能である。必要ならば、この熱で活 性化する化合物で処理しておいたペレットまたは粒子を更に処理することで、こ のペレットまたは粒子の表面に存在する上記熱で活性化する化合物を封じ込める ことも可能である。 流動修飾は、二次的抗酸化剤をほとんどか或は全く含有しないポリマーを用い て実施可能である。これは、製造業者が希望に合わせてこの製造業者所有の添加 剤パッケージ(1種以上の抗酸化剤が入っている)をポリマーに添加するさらな る処理を上記ポリマーに受けさせる場合に好適であり得る。また、ポリマーを酸 化に対して保護することを意図して用いられるが着色した副生成物が生じる可能 性があるある種の抗酸化剤が用いられると言ったある場合には、ある種の抗酸化 剤は架橋剤と反応する可能性があることから、その方がコストおよびポリマーの 色の観点から好適であり得る。 上記ポリマーの処理を、この上に示した式(I)から(VII)で指定する条 件に従って上記ポリマーのせん断粘度、弛張時間および/または溶融強度の修飾 を起こさせるに必要な量で架橋剤を用いて行う。 1つの態様では、せん断粘度の修飾の結果としてlog粘度比[即ち (log η0.1−log η100)/log η100]を少なくとも0.30( 即ちZ=0.30)にする。この修飾を受けたポリマーが示すZは、好適には0 .32、より好適には0.34、より好適には0.38、更により好適には0. 40に等しい。 別の態様における流動修飾ポリマーがlog η0=0[即ちゼロせん断粘度 ]の時に示すlog τo(log弛張時間)は1ポイズ(0.1kPa・秒) であり、bは5.950に等しいか或はそれ以下、好適には5.900に等しい か或はそれ以下、より好適には5.800に等しいか或はそれ以下でありそして /またはΔlog τ0/Δlog η0、即ちmは1.070に等しいか或はそ れ以上、好適には1.080に等しいか或はそれ以上、より好適には1.090 に等しいか或はそれ以上である。 更に別の態様では、本流動修飾ポリマーが示す溶融強度向上定数Kを0.50 cN、好適には1.00cN、より好適には2.00cN、更により好適には3 .00cN、更により好適には4.00cNにする。この修飾樹脂を押出し加工 および射出成形で用いる場合には、150℃における溶融強度を好適には少なく とも0.2cN、より好適には少なくとも0.5cN、更により好適には少なく とも1.0cNから、好適には50cN以下、より好適には30cN以下、更に より好適には20cN以下にする。 本発明の好適な態様における流動修飾ポリマーは式(I)、(II)および( III)の少なくとも2つを満足させる。本発明のより好適な態様における流動 修飾ポリマーは式(I)、(II)および(III)の3つ全部を満足させる。 1つの態様における本発明の方法では、修飾の結果としてx値が0.5、好適 には0.7、より好適には0.8になりそしてy値が0.10、好適には0.0 1、より好適には0.005になるようにポリマーを修飾する。 本発明の方法の別の態様では、log 弛張時間(log τ0)を少なくと も0.1単位、好適には少なくとも0.2単位、より好適には0.3単位から、 6.0単位またはそれ以上、好適には5.0単位以下、より好適には4.0単位 以下、ある場合には更に好適には3.0単位以下の度合で長くする。 本発明の別の態様における本発明の方法では、ポリマーの溶融強度を0.5c N、好適には2.0cN、より好適には4.0cN向上させる。 本発明の好適な態様における方法は、式(IV)と(V)と(VI);(IV )と(V)と(VII);または(VI)と(VII)で定義される条件を満足 させる。本発明のより好適な態様における方法は式(IV)から(VII)の全 部を満足させる。 本発明の更に別の態様では、ポリマーの溶融強度を20パーセント、より好適 には40パーセント、更により好適には60パーセント向上させる。 溶融強度の測定を、ポリマーの溶融物を毛細管レオメーターのダイスから33 秒-1の一定せん断速度で押出すことで生じた溶融フィラメントを用いて上記フィ ラメントを上記毛細管ダイスの下側10cmの所に位置させた一対のニップロー ラー(nip rollers)で最初1cm/秒の速度で開始して0.24c m/秒2の加速度で引き伸ばして張力を上記ニップローラーの所で測定すること で最大張力を測定するこ とを通して行う。 上記試験では、好適には、直径が0.21cmで長さが4.19cm(L/D =19.95)の毛細管ダイスが備わっているInstron毛細管レオメータ ーのバレルにポリマーを10グラム充填してこのポリマーが溶融して1から15 cNの範囲の溶融強度値(以下に記述する技術を用いて測定)が得られるに充分 な温度に加熱して上記ポリマーをその温度で5分間平衡状態にした後にポリマー を上記レオメーターから2.54cm/分のピストン速度で押出すことを通して 、溶融フィラメントを生じさせる。上記張力の測定を、好適には、上記ニップロ ーラーのニップが上記フィラメントが上記毛細管ダイスを出る地点の直下側10 cmの所に来るように位置させたGoettfert Rheotensを用い て行う。上記ニップローラーで上記溶融ポリマーフィラメントをこの上に指定し た速度および加速度で一軸方向に引き伸ばすと同時に上記ニップローラーのスピ ンライン(spin line)上で張力を連続的に測定する。この張力値は、 膨潤効果に関しても上記ニップローラーからぶら下がる押し出された物の重量に 関しても補正を受けさせていない値である。 上述したように、上記毛細管レオメーターに入れたポリマーの温度を、1から 15cNの範囲の溶融強度値(MSTa)がもたらされる温度に調整する。次に、 上記値を、よく知られているArrhenius式を基とする式: [式中、TaおよびTbは、それぞれ、毛細管レオメーターで押し出され るポリマーの実際の温度および目標温度(ケルビン度)であり、MSTaおよびM STbは、それぞれ、温度TaおよびTbにおいてポリマーが示す実際の溶融強度お よび予測強度であり、Eactはポリマーの活性化エネルギーでありそしてRは気 体定数、即ち1.987カロリー/モル°Kである] により、別の指定温度における溶融強度(MSTb)に合わせることができる。本 発明で用いる全ての均一ポリマー類が示す活性化エネルギーは、流動修飾を受け た後でも、11,120カロリーである。 150℃における溶融強度(MS150C)が例えば上記式(III)および(V II)の場合の如き強度であることが望まれている場合のTbは423.15° Kである。 温度Taは幅広い範囲に渡って多様であり得るが、一般的には353°Kから 513°K(80℃から240℃)の範囲である。 最初に測定したMSTaが1から15cNの範囲外にある場合には、下記の式: Tb=1/[(R/Eact)(ln MSTb-1n MSTa)+1/Ta] を用いて、1から15cNの範囲内の測定値が得られるようにポリマーの溶融温 度を調整してもよい。 指定装置を上記範囲外で操作する場合には誤差が生じる可能性があることから 、MSTaが1から15cNの範囲内になる温度Tbに到達するように溶融強度測 定およびポリマー溶融温度調整を2回以上繰り返す必要があり得る。本分野の技 術者は、一般に、このような測定を周知していて、信頼できる溶融強度測定値を 得るに適切な調整を行う方法を認識している。 本発明に従って製造した好適な流動修飾ポリマー類はまた向上したDRIも示 す。このポリマー類が示すDRIは、好適には少なくとも1.0単位、より好適 には少なくとも5.0単位、更により好適には少なくとも10.0単位である。 本発明に従って流動修飾を受けたポリマーが示すDRIは、流動修飾を受ける前 のポリマー類が示すそれよりも好適には少なくとも0.5単位、より好適には少 なくとも2.0単位、更により好適には少なくとも8.0単位向上している。 この修飾を受けたポリマーが示す分子量分布は4.0未満、好適には3.5未 満、より好適には3.30未満である。この修飾ポリマーが示す分子量分布は、 修飾を受ける前のポリマーのそれよりも好適には少なくとも10パーセント、よ り好適には少なくとも20パーセント、更により好適には少なくとも50パーセ ント大きい。 この流動修飾ポリマーが示すMwは、好適には約30,000以上、より好適 には約40,000以上である。 この修飾ポリマーが示すメルトフロー比は、好適には少なくとも7.0、より 好適には少なくとも10.0、更により好適には少なくとも14.0である。こ の修飾ポリマーが示すメルトフロー比は、修飾を受ける前のポリマーのそれより も好適には少なくとも10パーセント、より好適には少なくとも50パーセント 、更により好適には少なくとも100パーセント大きい。 この流動修飾ポリマーが示すメルトインデックスは、好適には50g/10分 未満、より好適には15g/10分未満、更により好適には12g/10分未満 、更により好適には6dg/分未満であり、実用上の理由で好適には0.1g/ 10分以上である。この修飾樹脂を押出し加 工および射出成形で用いる場合には、この修飾ポリマーのメルトィンデックスを 好適には少なくとも0.5g/10分、より好適には少なくとも5g/10分、 更により好適には少なくとも8g/10分にする。この修飾ポリマーの最も好適 なメルトインデックスは、生じるゲル量が0.5重量パーセントを越えることな く加工性(溶融強度およびメルトフラクチャー)の均衡が取れることで決定され る。 上記ポリマーが修飾を受ける結果として溶融加工条件下で生じるゲルの量が好 適には0.3パーセント未満、より好適にはゲル量が0.1パーセント未満、更 により好適には生成するゲル量が測定不能な量であるようにする。 本発明に従う好適な流動修飾ポリマー類はまた実質的にゲル欠陥(gel d efects)を持たない。ゲル欠陥は、熱酸化架橋によってポリマーの小さい 球形塊が生成してこの球形塊とそれを取り巻くポリマーの混ざり合いがこの球形 塊とそれを取り巻くポリマーの粘度に差があることが主な原因で完全には起こら ないことで引き起こされる。それらがバルクポリマーを構成する比率は一般に僅 かのみであることから、それらをASTM D2765の手順Aなどの如き試験 で量化するのは困難である。このことが、ゲル欠陥の測定を一般的には手作業( シートまたはフィルム片に存在する場合)でか或はレーザーゲルカウンターなど の如き装置を用いて行う理由である。ゲル欠陥を測定する1つの手作業方法では 、固定寸法のフィルムサンプルをライトボックスの上に置いて、単位面積当たり に見えるゲル欠陥の数を数える。レーザーゲルカウンターの例はIntec,I nc.が製造しているIntec Laser Gel Counterモデル 5000である。レーザーゲルカウン ターを用いると、ゲル欠陥の数を数えることができかつゲル欠陥を大きさで分類 分けすることができる。本発明に従う流動修飾ポリマー類が有するゲル欠陥[名 目上の直径が0.03インチ(0.08cm2)以上]の数は、10,000平 方インチ(65,000cm2)当たり好適には200個未満、より好適には1 00個未満である。 本発明に従うポリマー流動修飾を用いてまたメルトフラクチャーが起こる可能 性を低くすることも可能である。グロスメルトフラクチャーおよび表面メルトフ ラクチャーが起こる可能性が低い度合は、しばしば、修飾を受けさせる前の同じ ポリマーを用いた場合に得られる値に比較して実質的に向上している。 特定のポリマーが上記条件の1つ以上を満足させるようにする時に要する架橋 剤量は、主に、その修飾を受けさせたポリマーの具体的な最終使用、そして上記 ポリマーが架橋を起こす起こし易さに応じて多様である。このポリマーが架橋を 起こす起こし易さは、ある程度であるが、炭素原子1000個当たりに存在する ビニル不飽和量および炭素原子1000個当たりに存在する短鎖分枝量の影響を 受ける。 このビニル不飽和量は、DoleがPolym.Plast.Technol .Engineeringの13巻、14頁(1971)に記述している方法に 従い、方程式: ビニル数/炭素原子1000個=909cm-1の所のIR吸光度/(0.970 xt) [式中、tはポリマーフィルムの厚み(ミリメートル)である] を用いて赤外(IR)分光測定で定量可能である[またChum著、J.Pla stic Film & Sheetingの8巻、37−47 頁(1992)も参照のこと]。好適な態様では、修飾を受けさせる前のポリマ ーが有するビニル不飽和数を、炭素原子1000個当たり0.30個未満、より 好適には炭素原子1000個当たり0.10個未満にする。 コモノマー組み込みによる短鎖分枝の量(炭素原子1000個当たり)は、一 般に、該ポリマーの密度と逆の相互関係を示し、炭素原子1000個当たりの短 鎖分枝数は一般に密度が低くなるに伴って多くなる。 本発明のこのような開示が与えられたならば、修飾を受けさせるポリマーに適 切な架橋剤用量を合致させることは、通常技術実験の範囲内の常規実験の問題で ある。 本明細書に開示する配合物から有用な加工製品または部品を成形する時に使用 することができる種類の成形操作は数多く存在し、そのような操作には、いろい ろな射出成形方法[例えば、1988年10月中旬に発行されたModern Plastics Encyclopedia/89の65巻、11号、264 −268頁の「lntroduction to Injection Mol ding」および270−271頁の「Injection Molding Thermoplastics」に記述されている方法など]、そしてブロー成 形方法[例えば、1988年10月中旬に発行されたModern Plast ics Encyclopedia/89の65巻、11号、217−218頁 の「Extrusion−B1ow Molding」に記述されている方法な ど]、プロファイル押出し加工、カレンダー加工およびプルトルージョン(pu ltrusion)などが含まれる。 本発明の流動修飾エチレンポリマー類、それの製造方法およびそれを 製造するための中間体は、自動車分野、産業品、建築および建設、電気(例えば ワイヤーおよびケーブルの被膜/絶縁)、およびタイヤ製品などで用いるに有用 である。このような加工品のいくつかには自動車用ホース、一層式屋根材、そし てワイヤーおよびケーブルの電圧絶縁およびジャケットが含まれる。 フィルムおよびフィルム構造物が特に本発明から利点を得、これらは、通常の ホットブローンフィルム加工技術または他の二軸配向方法、例えばテンターフレ ームまたはダブルバブル方法などを用いて製造可能である。通常のホットブロー ンフィルム方法は、例えばThe Encyclopedia of Chemical Technology,Kirk-Ot hmer,Third Edition,John Wiley & Sons,New York,1981,16巻,416-417頁 および18巻,191-192頁などに記述されている。本明細書に記述する新規な組成 物を用いてフィルム構造物を製造する時、また、二軸配向フィルム製造方法、例 えば米国特許第3,456,044号(Pahlke)の如き「ダブルバブル」 方法に記述されている方法、そして米国特許第4,352,849号(Mueller) 、米国特許第4,597,920号(Golike)、米国特許第4,820,557号(Wa rren)、米国特許第4,837,084号(Warren)、米国特許第4,865,902 号(Golike他)、米国特許第4,927,708号(Herran他)、米国特許第4,95 2,451号(Mueller)、米国特許第4,963,419号(Lustig他)および米国特 許第5,059,481号(Lustig他)に記述されている方法を用いることも可能で ある。また、テンターフレーム技術、例えば配向ポリプロピレンで用いられる技 術などに記述されているようにして、フィルム構造物を製造することも可能であ る。 食品包装用途に適した他の多層フィルム製造技術を、Wilmer A.JenkinsおよびJames P.Harringtonが「Pack aging Foods With Plastics」(1991)、19− 27頁にそしてThomas I.ButlerがFilm Extrusion Manual :Pro cess,Materials,Properities [TAPPI Pressが出版(1992)] の中の31−80頁の「Coextrusion Basics」に記述してい る。 上記フィルムは単層もしくは多層フィルムであってもよい。また、本発明を用 いて作成したフィルムを他の層(類)と一緒に共押出し加工してもよいか、或は 上記フィルムを二次的操作、例えばWilmer A.JenkinsおよびJ ames P.Harringtonが「Packaging Foods W ith Plastics」(1991)に記述している二次的操作、またはW .J.SchrenkおよびC.R.Finchが、Society of Plastics Engi neers RETEC Proceedings 6月15−17日(1981)、211−299頁 の「Coextrusion For Barrier Packaging」 などに記述している二次的操作で、別の層(類)に積層させることも可能である 。K.R.OsbornおよびW.A.Jenkinsが“Plastic Films,Tec hnology and Packaging Applications"(Technomic Publishing Co.,Inc.,1992 )に記述しているように、単層フィルムを管状フィルムで製造(即ちブローンフ ィルム技術)するか或はフラットダイスを用いて製造(即ちキャストフィルム) する場合、そのフィルムに追加的後押出し加工段階を受けさせてそれを他の包装 材料層に接着もしくは押出し加工積層させることで多層構造物を生じさせる必要 がある。上記フィルムを2層以上の層から成る共押出し加工品にする場合(また Osbo rnおよびJenkinsが記述)、最終フィルムの他の物理的要求に応じて、 上記フィルムを更に包装材料の追加的層に積層させてもよい。また、D.Dum bleton著「Laminations vs.Coextrusion」[ Converting Magazine(1992年9月)]にも積層が共押 出し加工に対比させて考察されている。また、単層フィルムおよび共押出し加工 フィルムに他の押出し加工後技術、例えば二軸配向工程などを受けさせることも 可能である。 押出し加工塗装が本明細書に記述する新規な組成物を用いて多層フィルム構造 物を製造する更に別の技術である。この新規な組成物で上記フィルム構造の少な くとも1層を構成させる。押出し加工塗装はキャストフィルムと同様にフラット ダイスを用いた技術である。単層もしくは共押出し加工した押出し加工品の形態 の基質の上にシーラントを押出し加工塗装することができる。 多層フィルム構造物の場合には、一般に、本明細書に記述する新規な組成物で 多層フィルム構造物全体の少なくとも1層を構成させる。この多層構造物の他の 層には、これらに限定するものでないが、バリヤー層および/または結合層およ び/または構造層が含まれる。このような層では、いろいろな材料を用いること ができ、それらのいくつかは、同じフィルム構造物の中の2層以上の層として使 用可能である。そのような材料のいくつかには、箔、ナイロン、エチレン/ビニ ルアルコール(EVOH)コポリマー類、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポ リエチレンテレフタレート(PET)、配向ポリプロピレン(OPP)、エチレ ン/酢酸ビニル(EVA)コポリマー類、エチレン/アクリル酸(EAA)コポ リマー類、エチレン/メタアクリル酸(EMAA)コポリマー 類、LLDPE、HDPE、LDPE、ナイロン、接着性グラフトポリマー類( 例えば無水マレイン酸グラフト化ポリエチレン)、および紙などが含まれる。こ のような多層フィルム構造物は層を一般に2から7層含む。 本発明の流動修飾ポリマーを含めた上記製品の製造は、本発明に従う流動修飾 ポリマーを溶融加工することで実施可能である。そのような加工に、本発明に従 って流動修飾を受けさせておいたポリマーのペレットまたは粒子を加工すること を含めることができる。架橋剤に熱で活性化する架橋剤を含める場合の好適な態 様では、上記ペレットまたは粒子が未反応の架橋剤を実質的に含まないようにす る。 また、未反応の架橋剤を実質的に含有する均一ポリマーを含む中間体を溶融加 工することを通して上記製品を製造することも可能である。好適には、上記中間 体を架橋剤で処理するが、このポリマーを溶融させて製品を製造するまでは、次 の溶融加工を受けさせない。この架橋剤は放射線であってもよいか或は熱で活性 化する架橋剤であってもよい。 この流動修飾ポリマー類および流動修飾ポリマー類の製造で用いる中間体は、 単独で使用可能であるか、ポリマーブレンド物の状態で1種以上の追加的ポリマ ー類との組み合わせで使用可能である。追加的ポリマー類を存在させる場合には 、本発明に関して上述した修飾もしくは未修飾の均一ポリマー類のいずれおよび /または修飾もしくは未修飾の不均一ポリマー類のいずれからも選択可能である 。 本発明に従う流動修飾ポリマー類と組み合わせて使用可能な不均一ポリエチレ ン類は2つの幅広いカテゴリーに入る、即ち高温高圧下でフリーラジカル開始剤 を用いて作られたポリエチレン類と、比較低い圧力下 高温で配位触媒を用いて作られたポリエチレン類のカテゴリーに入る。前者は一 般に低密度ポリエチレン(LDPE)として知られていて、重合したモノマー単 位の分枝鎖がポリマーバックボーンからぶら下がっていることを特徴とする。L DPEポリマー類の密度は一般に約0.910から0.935g/ccの範囲で ある。配位触媒、例えばチーグラーまたはフィリップス(Phillips)触 媒などを用いて作られたエチレンポリマー類およびコポリマー類は、バックボー ンからぶら下がっている重合モノマー単位の分枝鎖が実質的に存在していないこ とから、線状ポリマー類として一般に知られる。一般に約0.941から約0. 965g/ccの密度を有する高密度ポリエチレン(HDPE)は典型的にエチ レンのホモポリマーであり、それが含む分枝鎖の数はエチレンとα−オレフィン から作られたいろいろな線状コポリマー類に比べて比較的少ない。HDPEはよ く知られていて、いろいろなグレードで商業的に入手可能で、本発明で使用可能 である。 また、エチレンと少なくとも1種のα−オレフィン(炭素原子数が3から12 、好適には炭素原子数が4から8)から作られた線状コポリマー類もよく知られ ていて、商業的に入手可能である。本技術分野でよく知られているように、線状 エチレン/α−オレフィンコポリマーの密度は、上記α−オレフィンの長さそし て該コポリマー中のエチレン量に対する上記モノマーの量の両方の関数であり、 該コポリマーの密度は、上記α−オレフィンの長さが長くなればなるほど、そし て上記α−オレフィンの存在量が多くなればなるほど低くなる。線状低密度ポリ エチレン(LLDPE)は典型的にエチレンと炭素原子数が3から12、好適に は炭素原子数が4から8のα−オレフィン(例えば1−ブテン、1−オクテ ンなど)から作られたコポリマーであり、これのα−オレフィン含有量は、該コ ポリマーの密度がLDPEのそれよりも低くなるに充分な量である。このコポリ マーにα−オレフィンを更に多い量で含めると、密度が約0.91g/cc未満 にまで低下し、そのようなコポリマー類は超低密度ポリエチレン(ULDPE) または非常に低密度のポリエチレン(VLDPE)などとして知られる。このよ うな線状ポリマー類の密度は一般に約0.87から0.91g/ccの範囲であ る。 フリーラジカル触媒を用いて作られた材料および配位触媒を用いて作られた材 料は両方ともそれらの製造方法と同様に本技術分野でよく知られている。不均一 線状エチレンポリマー類はダウケミカル社からDowlex(商標)LLDPE およびAttane(商標)ULDPE樹脂として入手可能である。不均一線状 エチレンポリマー類の製造は、エチレンと1種以上の任意α−オレフィンコモノ マー類の溶液、スラリーまたは気相重合をAnderson他の米国特許第4, 076,698号に開示されている如き方法を用いてチーグラー・ナッタ触媒の 存在下で行うことで実施可能である。好適には、不均一エチレンポリマー類を、 典型的には3.5から4.1の範囲の分子量分布Mw/Mnを示すとして特徴付け る。上記種類両方の材料そしてそれらの製造方法に関する関連考察が米国特許第 4,950,541号およびそこに引用されている特許に見られる。 更に、本発明のポリマー混合物に、所望の性能特性が維持される度合で、再利 用およびスクラップ材料および希釈用ポリマー類(両方を表現「希釈用材料」に 包含させる)を含めることも可能である。典型的な希釈用材料には、例えばエラ ストマー類、ゴム類および無水物修飾ポリエ チレン類(例えばポリブチレンおよび無水マレイン酸をグラフト化させたLLD PEおよびHDPE)ばかりでなく高圧ポリエチレン類、例えば低密度ポリエチ レン(LDPE)など、EAAインターポリマー類、エチレン/酢酸ビニル(E VA)インターポリマー類およびエチレン/メタアクリレート(EMA)インタ ーポリマー類など、そしてそれらの組み合わせが含まれる。ある場合、特に希釈 用材料がスチレンのコポリマーである場合、より特別には希釈用材料がスチレン /ブタジエンゴムである場合、更により特別には希釈用材料がスチレン/ブタジ エン/スチレンのブロックコポリマー(SBS)である場合には、本発明のポリ マー混合物に含める希釈用材料の量を50重量パーセント未満、より好適には3 0重量パーセント未満、更により好適には10重量パーセント未満にするのが好 適である。 本発明に従う流動修飾ポリマーとこの上に記述した1種以上の未修飾均一ポリ マー類、不均一ポリマー類、再利用およびスクラップ材料、そして希釈用ポリマ ー類の重量比を、1:99から99:1の範囲にしてもよい。1つの態様では、 この重量比を10:90から90:10の範囲にする。さらなる態様では、この 重量比を30:70から70:30の範囲にする。 また、本発明に従う流動修飾ポリマーを含有させるポリマー組成物および製品 に、添加剤、例えば抗酸化剤[例えばヒンダードフェノール系、例えばCiba Geigyが供給しているIrganox(商標)1010またはIrgan ox(商標)1076など、ホスフェート類、例えばCiba Geigyがま た供給しているIrgafos(商標)168など、Sandozが供給してい るSandostab PEP Q(商標)など]、粘着(cling)添加剤(例えばPIBなど)、粘着付与 剤、可塑剤、油、パーオキサイド類(例えばワイヤーおよびケーブルの被覆用途 など)、顔料、着色剤および充填材などを含有させることも可能である。一般的 には必要でないが、また、抗ブロッキング性(antiblocking)、離 型および摩擦係数特徴を向上させる添加剤(これには、これらに限定するもので ないが、未処理および処理二酸化ケイ素、タルク、炭酸カルシウムおよび粘土に 加えて第一級、第二級および置換脂肪酸アミド類などが含まれる)、剥離剤、シ リコン被覆材などを、本発明のポリマー混合物から製造するフィルム、被膜およ び成形品に含有させることも可能である。また、本発明のポリマー混合物から製 造するフィルム、被膜および成形品の帯電防止性を向上させそして例えば電子に 敏感な製品の高荷重包装などで本ポリマー混合物を使用することを可能にする目 的で、更に別の添加剤、例えば第四級アンモニウム化合物などを単独か或はエチ レンーアクリル酸(EAA)コポリマー類または他の官能ポリマー類と組み合わ せて添加することも可能である。 以下に示す実施例は本発明の具体的な特定態様を説明するものである。 4. 実験 表1に示すポリマー類を溶融加工してメルトインデックスの変化そして低せん 断粘度および高せん断粘度の変化に関して試験する。加うるに、このポリマー類 の処理をパーオキサイドを架橋剤として用いて行う(そしてサンプル1、4およ び5の場合にはまた放射線エネルギーも架橋剤として用いて処理を行う)。*単に比較の実施例であり、本発明の実施例でない ExactTMはExxon Chemicalの商標でそこが製造している TafmerTMはMitsui Petrochemicalの商標でそこが製 造している AttaneTMはダウケミカル社の商標でそこが製造している 上記SLEP類は全部Dow Insite(商標)技術を用いて製造された エチレン/1−オクテンコポリマー類である。Exact(商標)3028樹脂 は均一に分枝している線状のエチレン/ブテンコポリマー樹脂(ブテンが6.6 モルパーセント)であり、それにはIrganox 1076(商標)を170 ppmとトリスノニルフェニルホスファイトを378ppm含む抗酸化剤パッケ ージが入っている一方、Tafmer(商標)A 4085は均一に分枝してい る線状のエチレンコポリマー樹脂である。Attane(商標)4403は不均 一に分枝 している超低密度の線状エチレン−1−オクテンコポリマーであり、それにはI rganox 1010(商標)を200ppm含む抗酸化剤パッケージばかり でなくまたPEPQが2000ppm添加されている。上記SLEP樹脂には、 それらの全部に、Irganox 1076(商標)を500ppmとPEPQ を800ppm含む抗酸化剤パッケージを含有させる。実施例1:溶融加工実施例 サンプル2−4、6および9*をメルトインデックスそして低せん断速度およ び高せん断速度における粘度に関して測定した後、Werner and Pf leidererのZSK−53二軸押出し加工機で再押出し加工する。再押出 し加工後のサンプルを再びメルトインデックスそして低せん断および高せん断に おける粘度に関して試験する。動的機械スペクトロメーター、即ち直径が25m mの平行板が備わっているRheometrics RMS−800を振動せん 断モードで用いて粘度を測定する。振動走査を窒素雰囲気下190℃で15パー セント歪みにおいて0.1から100ラジアン/秒のせん断範囲に渡って実施す る。約10−1000秒-1のせん断速度範囲における高せん断速度データを一定 応力の気体押し出しレオメーター(GER)で測定した。このGERはこの上に 記述したのと同じである。その結果を以下の表2に示す: *単に比較の実施例であり、本発明の実施例でない 表2のデータが示すように、溶融加工後の均一分枝SLEP樹脂が再押出し加 工後に低せん断(0.1rad/秒)で示す粘度はバージンポリマーのそれに相 当しているか或はそれよりも低い一方、不均一分枝ポリエチレンが低せん断で示 す粘度はより高く、このことは、この不均一分枝ポリエチレンは再押出し加工中 に構造が有意に変化する結果として、低せん断における加工がより困難になった ことを示している。このような影響は、サンプル6と9*[バージン(「溶融加 工を受けさせていない」)ポリマー類と同様なメルトインデックスおよび密度を 有する]を比較した時に特に顕著である。実施例1−3:放射線修飾 実施例1:サンプル1の特性に対するγ−照射の効果 表3に、γ粒子を用いた照射をサンプル1に受けさせる前と後の特性データを 示す。「NA」は「適用不能」を意味する実施例2:サンプル4が低および高せん断速度で示す粘度に対する電子ビーム照 射の効果 表4に、サンプル4に電子ビーム照射(0および2.5Mradの線量で)を 受けさせる前と後のメルトインデックスの変化そして低および 高せん断における粘度変化を記述する。このサンプルは直径が1/8インチ(0 .3cm)の名目上球形のペレット形態の固体状ポリマーであり、このサンプル を60インチ(150cm)x50インチ(130cm)のカートに乗せて電子 ビームの中を通して動かす。上記カートにペレットを各実験毎に25ポンド(1 1kg)入れた。電子ビームの出力を34ミリアンペア、4.5MeVおよび8 6パーセントスキャンに設定した。 実施例3 表5に、サンプル5に電子ビーム照射(0.75および1.0Mradの線量 で)を受けさせる前と後のメルトインデックスの変化そして低および高せん断に おける粘度変化を記述する。このサンプルも実施例2と同様に直径が1/8イン チ(0.3cm)の名目上球形のペレット形態の固体状ポリマーであり、このサ ンプルを60インチ(150cm) x50インチ(130cm)のカートに各実験当たり25ポンド(11kg)の ペレット量で乗せて電子ビームの中を通して動かす。電子ビームの出力およびス キャンを実施例2の場合と同じにした。 上記カートを上記ビームの中を1分当たり49フィート(FPM)(1分当た り15メートル)で動かすことで0.75Mradの線量を達成し、そして上記 カートを同じビームの中を46FPM(1分当たり14メートル)の速度で動か すことで1.0Mradの線量を達成した。 「NA」は「適用不能」を意味する実施例4−15:パーオキサイド修飾 三葉型(three−lobed)スクリュー要素が用いられていて1分当た り450回転(rpm)に及ぶスクリュー速度にすることができる同方向回転の 完全かみあい(fully intermeshing)押出し加工機であるW erner and Pfleiderer ZSK−53二軸押出し加工機を 用いてパーオキサイド修飾を実施す る。この押出し加工機には直径が4.0(212mm)の供給セクションと各々 の直径が7.5(400mm)細長い追加的バレルセクションが4つ備わってい る。このZSK−53押出し加工機には切換弁、ギアポンプ、スクリーン交換装 置および水中ペレタイザー(underwater pelletizer)が 備わっている。この装置の最大生産率は300ポンド/時(140kg/時)で ある。本明細書に記述するサンプルの場合の生産率は100ポンド/時(45k g/時)である。 実施例4−15は、上記ZSK−53二軸押出し加工機を用いたパーオキサイ ド修飾実施例である。実施例4−14の場合のパーオキサイドはLuperso l 130であり、実施例15の場合のパーオキサイドはLupersol 5 75である。全サンプルで、選択したパーオキサイドが入っている溶液とメチル エチルケトン(Southwest Solvents and Chemic a1sが供給)を目標流量である4ポンド/時(1.8kg/時)になるいろい ろな重量比で混合した後、計量用ダイヤフラムポンプ(Pulsa Feede rモデル番号7120−S−E)が備わっている押出し加工機に供給した。この ポンプの最大能力は1500psig(10.3MPa)の背圧において25ポ ンド/時(11kg/時)である。上記溶液を1.5ガロン(5.7リットル) のステンレス鋼製供給タンク(各々に窒素が5−10psig(0.03−0. 07MPa入っている)から供給する。この溶液を上記供給タンクから0−15 ポンド/時(0−6.8kg/時)の目盛りが付いているミクロモーション(m icromotion)流量計(モデル6)に通してポンプ輸送した。この溶液 をWerner and Pfleidererから購入したステンレス鋼製注 入装置 (背圧を0−3000psi(0から2.1MPa)に調整することを可能にす る)に通して上記押出し加工機に供給する。操作圧を600−1200psi( 4.1から8.3MPa)にする。溶媒および副生成物であるパーオキサイドを 揮発物除去装置[これは2個のステンレス鋼製ノックアウト(knock−ou t)容器から成っていて、塩化メチレンで−40℃から−50℃の温度に冷却さ れている]で除去する。用いた真空ポンプは、シールを作り出すワンススルー( once−through)オイルシステムが用いられているBeach Ru ss高真空回転ポンプである。この真空装置は16から29インチ水銀(0.0 54から0.098MPa)の絶対真空度にする能力を有する。実施例4:サンプル2の特性に対するパーオキサイド添加の効果 表6に、サンプル2にパーオキサイド処理を受けさせる前と後の特性データを 示す。 実施例5:サンプル4が低および高せん断速度で示す粘度に対するパーオキサイ ド添加の効果 表7に、サンプル4にパーオキサイド処理を受けさせる前と後のメルトインデ ックス変化そして低および高せん断における粘度変化を記述する。 実施例6:サンプル5が低および高せん断速度で示す粘度に対するパーオキサイ ド添加の効果 表8に、サンプル5にパーオキサイド処理を受けさせる前と後のメルトインデ ックス変化そして低および高せん断における粘度変化を記述する。 実施例7:サンプル4および6が低および高せん断速度で示す粘度に対するパー オキサイド添加の効果 表9に、サンプル4および6(同様なメルトインデックスを示すが密度が異な る)にパーオキサイド処理を受けさせる前と後のメルトインデックス変化そして 低および高せん断における粘度変化を記述する。 実施例8:サンプル6および9*が低および高せん断速度で示す粘度に対するパ ーオキサイド添加の効果 表10に、サンプル6および9*にパーオキサイド処理を受けさせる前と後の メルトインデックス変化そして低および高せん断における粘度変化を記述する[ 不均一分枝LLDPEの性能をほぼ同じメルトインデックスおよび密度を有する SLEPの性能と比較]。 実施例9:サンプル7および8が低および高せん断速度で示す粘度に対するパー オキサイド添加の効果 表11に、サンプル7および8にパーオキサイド処理を受けさせる前と後の低 および高せん断における粘度変化を記述する。 実施例10:サンプル8に最初パーオキサイド処理を低温で受けさせた後のトル クデータ 表12に、Haake Rheocord 9000シリーズの装置を120 ℃で用いた時のトルク応答をサンプル8にパーオキサイド処理を受けさせる前と 後で記述する。 **溶融加工 NM=測定せず実施例11:サンプル3にパーオキサイド処理を受けさせた後のダイス圧力 表13に、サンプル3にパーオキサイド処理を受けさせる前と後のダイス圧力 の変化を記述する。 実施例12:サンプル4にパーオキサイド処理を受けさせた後のダイス圧力 表14に、サンプル4にパーオキサイド処理を受けさせる前と後のダイス圧力 の変化を記述する。 実施例13:サンプル6および9*にパーオキサイド処理を受けさせた後のダイ ス圧力の比較 表15に、サンプル6および9*にパーオキサイド処理を受けさせる前と後の ダイス圧力の変化を記述する[不均一分枝LLDPEの性能をほぼ同じ出発メル トインデックスおよび密度を有するSLEPの性能と比較]。 このデータは、本発明に従うサンプル6に架橋剤であるパーオキサイドを0. 1重量パーセント添加してもダイス圧力の上昇は100psi(0.7MPa) のみである一方、サンプル9*[Attane(商標)、不均一エチレンポリマ ー]に同じ架橋剤(パーオキサイド)を同じ量で 添加すると結果としてダイス圧力が250psi(1.7MPa)上昇すること を示している。このようにダイス圧力が上昇することは、一般に、ポリマーの押 出し加工は高せん断現象であることから高せん断における粘度がより高いことの 指示である。実施例14:サンプル5に添加するパーオキサイドを1.5パーセントのレベル にした場合のゲル(パーセント)測定 パーオキサイド(実施例6に記述した如き)を1.5パーセント用いてサンプ ル5に修飾を受けさせた場合のゲル(パーセント)を測定する。ASTM D 2765の方法A(これの開示は引用することによって本明細書に組み入れられ る)を用いてゲル(パーセント)を測定する。このサンプルは最も低い出発メル トインデックスを示すものであり、このように、最も高いパーセントでパーオキ サイドを用いてそれらを反応させると、ゲルが最も高いパーセントで生じる(即 ちゲルに変化する分子量画分が最大になる)と期待される。驚くべきことに、パ ーオキサイドを1.5パーセントの量で用いて修飾を受けさせた後のサンプル5 に含まれるゲルの量はそれでもまだ0.5パーセント(これは上記方法の試験下 限である)未満である。従って、パーオキサイド(または照射)修飾を受けさせ た本発明の他の実施例全部に含まれるゲルの量は、上記他の実施例全部で用いた パーオキサイド量はより少なくそして/またはより高いメルトインデックスを示 す(即ち、分子量がより低く、このことは、ゲルが生成する可能性はより低いは ずであることを意味し、他のパラメーターは全部相対的に同じである)ことから 、0.5パーセント未満である。実施例15:プロファイル押出し加工に対する放射線修飾およびパーオ キサイド修飾の効果の比較 表16に、サンプル1にγ粒子衝撃、β粒子(即ち電子ビーム)衝撃およびパ ーオキサイドによる修飾を受けさせたサンプルを用いて冷蔵庫ドア用ガスケット のプロファイル押出し加工した時に得たデータを示す。各場合ともサンプル1に 修飾をそれのメルトインデックスが10にまで低下するように受けさせた。γ粒 子衝撃の場合には、サンプル1を60Co源から放射される2Mrad線量のγ放 射線にさらし、β粒子衝撃の場合には、サンプル1を電子ビームの形態のβ放射 線に2Mradの線量でさらし、そしてパーオキサイド修飾の場合には、この上 の実施例2−12で記述したように、サンプル1をサンプル1が示すメルトイン デックスを10にまで低下させるに充分な量のLupersol 130と一緒 に溶融加工した。 *ダイスラインでメルトフラクチャー(MF)が若干起こった。 **溶融強度が充分であることは、押出し加工機のダイスを出た後のポ リマーが示す溶融強度が押出し加エプロファイルの形状を保持する に充分であることを意味する。 このデータは、サンプル1の流動修飾でせん断速度、表面品質および溶融強度 が一定になるようにいろいろな架橋剤を用いた時に達成される生産量は同様であ ることを示している。未修飾のサンプル1が示す溶融強度はあまりにも低くてプ ロファイルを保持することができないことから、それを用いてプロファイルの押 出し加工を行うのは不可能であった。この場合のように、ポリマーに外部加工助 剤を含めなくても高いせん断速度、表面品質およびライン速度に加えて充分な溶 融強度が得られることは特に驚くべきことである。 表16のデータはまた溶融温度を変えても本発明の利点が得られることを示し ている。このことは、加工パラメーターのウインドウ(window)が広いこ とで押出し加工条件の柔軟性がより高いことを示している。 本発明をこの上に示した具体的な態様でかなり詳細に記述してきたが、このよ うな態様は単に説明の目的であると理解されるべきである。本発明の精神および 範囲から逸脱することのない数多くの変形および修飾形が本分野の通常の技術者 によって成され得る。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年4月7日(1998.4.7) 【補正内容】 請求の範囲 1. 熱可塑性エチレンポリマーの加工性を向上させる方法であって、3.0 未満の分子量分布を示して0.94g/cm3以下の範囲の密度を有しかつ50 パーセント以上の組成分布分枝指数(CDBI)を示す少なくとも1種の熱可塑 性エチレンポリマーを溶融加工条件下で生じるゲルの量がASTM D 276 5の手順Aに従って測定した時に0.5重量パーセントに等しいか或はそれ以上 になるであろう量よりも少ない量の架橋剤で処理することを含んでいて下記の如 き条件(1)、(2)または(3): [ここで、η0.1 mおよびη100 mは、それぞれ、修飾を受けたポリマーを190℃ において0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時にそれが示 す粘度(ポイズ)であり、η0.1 vおよびη100 vは、それぞれ、190℃において 0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時に未修飾ポリマー( 即ち「バージン」ポリマー)が示す粘度(ポイズ)であり、Xは0.50の値を 有する数でありそしてyは0.10の値を有する数である]; [ここで、log τ0 mおよびlog τ0 vは、それぞれ、流動修飾を受けたポ リマーおよび修飾を受ける前の該ポリマーが示すlog弛張時間である];また は [ここで、MSmおよびMSvは、それぞれ、流動修飾を受けたポリマー および修飾を受ける前の同じポリマーが150℃で示す溶融強度(cN)である ] を満足させる方法。 2.4.0未満の分子量分布を示しかつASTM D2765の手順Aに従っ て測定した時のゲル量が0.5重量%未満のエチレンポリマーを製造する方法で あって、ビニル不飽和が炭素原子1000個当たり0.30個未満で密度が0. 85から0.94g/cm3の範囲で50パーセント以上の組成分布分枝指数( CDBI)を示す熱可塑性エチレンポリマーに架橋剤による架橋を受けさせるこ とによる方法。 3. 該架橋を受けさせるエチレンポリマーが−30℃から150℃の範囲に 単一の溶融ピークを示して3に等しいか或はそれ以下の分子量分布を示す線状ま たは実質的に線状である熱可塑性均一エチレンポリマーである請求の範囲第2項 記載の方法。 4. 該架橋を受けさせたエチレンポリマーが30,000以上の重量平均分 子量および少なくとも7.0のメルトフロー比I10/I2を示す請求の範囲第1 から3項いずれか1項記載の方法。 5. 該架橋を受けさせるエチレンポリマーが0.92g/cm3以下の範囲 の密度を有する請求の範囲第1から4項いずれか1項記載の方法。 6. 該架橋を受けさせるポリマーが0.90g/cm3以下の範囲の密度を 有する請求の範囲第5項記載の方法。 7. 該架橋を受けさせるエチレンポリマーが長鎖分枝を炭素原子1000個 当たり0.05から1個有する請求の範囲第1から6項いずれか1項記載の方法 。 8. 該架橋を受けさせるエチレンポリマーが70パーセント以上の組成分布 分枝指数(CDBI)を示す請求の範囲第1から7項いずれか1項記載の方法。 9. xが0.7に等しくそしてyが0.01に等しく、log弛張時間を0 .2から6.0単位の範囲の度合で向上させそして/または該ポリマーの溶融強 度を40パーセント向上させる請求の範囲第1から8項いずれか1項記載の方法 。 10. 請求の範囲第1項で指定した3条件全部を満足させる請求の範囲第1 から9項いずれか1項記載の方法。 11. 該架橋剤が熱で活性化する架橋剤である請求の範囲第1から10項い ずれか1項記載の方法。 12. 該架橋剤が放射線である請求の範囲第1から10項いずれか1項記載 の方法。 13. 該少なくとも1種の熱可塑性エチレンポリマーが実質的に線状である ェチレンポリマーである請求の範囲第1から12項いずれか1項記載の方法。 14. 該流動修飾を受けたポリマーと少なくとも1種の未修飾ポリマーをブ レンドすることを更に含む請求の範囲第1から13項いずれか1項記載の方法。 15. (a) 該少なくとも1種の熱可塑性エチレンポリマーを溶融加工に 適切な温度に加熱し、 (b) この加熱したポリマーを溶融加工し、 (c) この溶融加工したポリマーを形状物に成形し、そして (d) この形状物にしたポリマーを冷却する、 ことを更に含む請求の範囲第1から14項いずれか1項記載の方法。 16. 請求の範囲第1から15項いずれか1項記載の方法で入手可能な、A STM D2765の手順Aに従って測定した時のゲル量が0.5重量パーセン ト未満で50パーセント以上の組成分布分枝指数(CDBI)を示しかつ0.9 4g/cm3以下の範囲の密度および4.0未満の分子量分布を示すエチレンポ リマーであって、下記の式: log τ0=m・log(η0)-b (II) [式中、η0は該ポリマーのゼロせん断速度粘度であり、η0.1は190℃にお いて0.1ラジアン/秒のせん断速度で測定した時に該ポリマーが示す粘度であ り、η100は100ラジアン/秒のせん断速度で該ポリマーが示す粘度であり、 τ0は該ポリマーが示す弛張時間であり、Zは0.30の値を有する数であり、 mは1.070に等しいか或はそれ以上の値を有する数であり、bは5.950 に等しいか或はそれ以下の値を有する数であり、Kは0.50に等しい数であり 、MS150Cは150℃で測定した時に該ポリマーが示す溶融強度(cN)であり そしてMwは該ポリマーの重量平均分子量である] の少なくとも1つで特徴付けられるポリマー。 17. 0.34に等しいZ値、1.080に等しいか或はそれ以上のm値、 5.900に等しいか或はそれ以下のb値および/または2.00cNのK値を 示す請求の範囲第16項記載のポリマー。 18. 0.40に等しいZ値、1.090に等しいか或はそれ以上 のm値、5.800に等しいか或はそれ以下のb値および/または4.00cN のK値を示す請求の範囲第16項記載のポリマー。 19. 式(I)、(II)および(III)の少なくとも2つを満足させる 請求の範囲第16から18項いずれか1項記載のポリマー。 20. 式(I)、(II)および(III)の3つ全部を満足させる請求の 範囲第19記載のポリマー。 21. 0.90g/cm3以下の範囲の密度を有する請求の範囲第16から 20項いずれか1項記載のポリマー。 22. 成形品製造用中間体であって、溶融加工条件下で生じるゲルの量が0 .5重量パーセントまたはそれ以上になるほど多い量ではないが該中間体を溶融 加工条件下で加工した後に条件: [ここで、η0.1 mおよびη100 mは、それぞれ、修飾を受けたポリマーが190℃ において0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時にそれが示 す粘度(ポイズ)であり、η0.1 Vおよびη100 vは、それぞれ、190℃において 0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時に未修飾ポリマー( 即ち「バージン」ポリマー)が示す粘度(ポイズ)であり、xは0.50の値を 有する数でありそしてyは0.10の値を有する数である]; [ここで、log τ0mおよびlog τ0 Vは、それぞれ、流動修飾を受けたポ リマーおよび修飾を受ける前の該ポリマーが示すlog弛張時間である];また は [ここで、MSmおよびMSVは、それぞれ、流動修飾を受けたポリマーおよび修 飾を受ける前の同じポリマーが150℃で示す溶融強度(cN)である] を満足させるに充分な量の架橋剤を用いて処理しておいた0.94g/cm3以 下の範囲の密度および50パーセント以上のCDBIを示す少なくとも1種の熱 可塑性エチレンポリマーを含む中間体。 23. 熱で活性する架橋剤を噴霧、被覆または混合しておいたペレットの形 態の少なくとも1種の熱可塑性エチレンポリマーを含む請求の範囲第22項記載 の中間体。 24. 該熱で活性化する架橋剤が該架橋剤に含まれるフリーラジカルを発生 する成分の当量が炭素原子1000個当たり0.30から1.50当量の範囲で ある量で存在する請求の範囲第23項記載の中間体。 25. 該少なくとも1種の熱可塑性ポリマーが0.90g/cm3以下の範 囲の密度を有する請求の範囲第22から24項いずれか1項記載の中間体。 26. 中間体を用いて流動修飾ポリマーを製造する方法であって、 (a) 請求の範囲第22から25項いずれか1項記載の少なくとも1種の中間 体を溶融加工に適切な温度に加熱し、 (b) 段階(a)で加熱したポリマーを溶融加工し、 (c) 段階(b)で溶融加工したポリマーを形状物に成形し、そして (d) 段階(c)で形状物にしたポリマーを冷却する、 ことを含む方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU (72)発明者 カル,ローレンス・テイ アメリカ合衆国テキサス州77566レイクジ ヤクソン・ポーチユラカ121 (72)発明者 クマー,カイル・ジー アメリカ合衆国テキサス州77566レイクジ ヤクソン・プラムサークル226 (72)発明者 ライ,シー―ヨー アメリカ合衆国テキサス州77479シユガー ランド・バーミユーダ4523 (72)発明者 チヤム,パク―ウイング・ステイーブ アメリカ合衆国テキサス州77566レイクジ ヤクソン・ジユニパー126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ASTM D2765の手順Aに従って測定した時のゲル量が0.5重 量パーセント未満で50パーセント以上の組成分布分枝指数(CDBI)を示し かつ4.0未満の分子量分布を示す流動修飾エチレンポリマーであって、下記の 式: log τ0=m・log(ηw0)-b (II) [式中、η0は該ポリマーのゼロせん断速度粘度であり、η0.1は190℃におい て0.1ラジアン/秒のせん断速度で測定した時に該ポリマーが示す粘度であり 、η100は100ラジアン/秒のせん断速度で該ポリマーが示す粘度であり、τ0 該ポリマーが示す弛張時間であり、Zは0.30の値を有する数であり、mは1 .070に等しいか或はそれ以上の値を有する数であり、bは5.950に等し いか或はそれ以下の値を有する数であり、Kは0.50に等しい数であり、MS150C は150℃で測定した時に該流動修飾ポリマーが示す溶融強度(cN)であ りそしてMwは該流動修飾ポリマーの重量平均分子量である] の1つで特徴付けられるポリマー。 2. 該ポリマーが実質的に線状であるエチレンポリマーである請求の範囲第 1項記載のポリマー。 3. 請求の範囲第1または2項記載のポリマーを他の少なくとも1種のポリ マーと一緒に含むポリマーブレンド物。 4. 熱可塑性エチレンポリマーの加工性を向上させる方法であって、3.0 未満の分子量分布を示す少なくとも1種の熱可塑性エチレンポリ マーを溶融加工条件下で生じるゲルの量がASTM D 2765の手順Aに従 って測定した時に0.5重量パーセントに等しいか或はそれ以上になるであろう 量よりも少ない量の架橋剤で処理することを含んでいて条件:[ここで、η0.1 mおよびη100 mは、それぞれ、修飾を受けたポリマーを190℃ において0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時にそれが示 す粘度(ポイズ)であり、η0.1 vおよびη100 vは、それぞれ、190℃において 0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時に未修飾ポリマー( 即ち「バージン」ポリマー)が示す粘度(ポイズ)であり、xは0.50の値を 有する数でありそしてyは0.10の値を有する数である]; [ここで、log τ0 mおよびlog τ0 vは、それぞれ、流動修飾を受けたポ リマーおよび修飾を受ける前の該ポリマーが示すlog弛張時間である];また は [ここで、MSmおよびMSvは、それぞれ、流動修飾を受けたポリマーおよび修 飾を受ける前の同じポリマーが150℃で示す溶融強度(cN)である] を満足させる方法。 5. 成形品の製造方法であって、 (a) 3未満の分子量分布および50パーセント以上のCDBIを示 す少なくとも1種の熱可塑性エチレンポリマーを架橋剤で処理し、 (b) この処理したポリマーを溶融加工に適切な温度に加熱し、 (c) この加熱したポリマーを溶融加工し、 (d) この溶融加工したポリマーを形状物に成形し、そして (e) この形状物にしたポリマーを冷却する、 ことを含むが、該架橋剤を溶融加工条件下で生じるゲルの量が0.5重量パーセ ントに等しいか或はそれ以上になるであろう量よりも少ない量であるが条件:[ここで、η0.1 mおよびη100 mは、それぞれ、修飾を受けたポリマーを190℃ において0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時にそれが示 す粘度(ポイズ)であり、η0.1 vおよびη100 v、それぞれ、190℃において0 .1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時に未修飾ポリマー(即 ち「バージン」ポリマー)が示す粘度(ポイズ)であり、xは0.50の値を有 する数でありそしてyは0.10の値を有する数である]; [ここで、log τ0 mおよびlog τ0 Vは、それぞれ、流動修飾を受けたポ リマーおよび修飾を受ける前の該ポリマーが示すlog弛張時間である];また は [ここで、MSmおよびMSvは、それぞれ、流動修飾を受けたポリマーおよび修 飾を受ける前の同じポリマーが150℃で示す溶融強度(cN) である] を満足させるに充分な量で導入することを含む方法。 6. 該架橋剤が熱で活性化する架橋剤である請求の範囲第4または5項記載 の方法。 7. 該架橋剤が放射線である請求の範囲第4または5項記載の方法。 8. (f) 該流動修飾を受けたポリマーを少なくとも1種の未修飾ポリマ ーと一緒にブレンドする、 ことを更に含む請求の範囲第4または5項記載の方法。 9. 成形品製造用中間体であって、溶融加工条件下で生じるゲルの量が0. 5重量パーセントまたはそれ以上になるほど多い量ではないが条件:[ここで、η0.1 mおよびη100 mは、それぞれ、修飾を受けたポリマーが190℃ において0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時にそれが示 す粘度(ポイズ)であり、η0.1 Vおよびη100 vは、それぞれ、190℃において 0.1および100ラジアン/秒のせん断速度で測定した時に未修飾ポリマー( 即ち「バージン」ポリマー)が示す粘度(ポイズ)であり、xは0.50の値を 有する数でありそしてyは0.10の値を有する数である]; [ここで、log τ0 mおよびlog τ0 vは、それぞれ、流動修飾を受けたポ リマーおよび修飾を受ける前の該ポリマーが示すlog弛張時間である];また は [ここで、MSmおよびMSvは、それぞれ、流動修飾を受けたポリマーおよび修 飾を受ける前の同じポリマーが150℃で示す溶融強度(cN)である] を満足させるに充分な量の架橋剤を用いて処理しておいた50パーセント以上の CDBIを示す少なくとも1種の熱可塑性エチレンポリマーを含む中間体。 10. 中間体を用いて流動修飾ポリマーを製造する方法であって、 (a) 請求の範囲第8項記載の少なくとも1種の中間体を溶融加工に適切な温 度に加熱し、 (b) 段階(a)で加熱したポリマーを溶融加工し、 (c) 段階(b)で溶融加工したポリマーを形状物に成形し、そして (d) 段階(c)で形状物にしたポリマーを冷却する、 ことを含む方法。 11. (f) 段階(a)または(b)で該中間体を少なくとも1種の未修 飾ポリマーと一緒にする、 ことを更に含む請求の範囲第10項記載の方法。 12. 4.0未満の分子量分布を示しかつASTM D2765の手順Aに 従って測定した時のゲル量が0.5重量%未満のエチレンポリマーを製造する方 法であって、ビニル不飽和が炭素原子1000個当たり0.30個未満で密度が 0.85から0.95g/cm3の範囲の熱可塑性エチレンポリマーに架橋を受 けさせることによる方法。 13. 該架橋を受けさせるエチレンポリマーが−30℃から150℃の範囲 に単一の溶融ピークを示して3に等しいか或はそれ以下の分子 量分布を示しかつ50%以上のSCBDIを示す線状または実質的に線状である 熱可塑性均一エチレンポリマーである請求の範囲第12項記載の方法。 14. 該架橋を受けさせたエチレンポリマーが30,000以上の重量平均 分子量および少なくとも7.0のメルトフロー比I10/I2を示す請求の範囲第 12項記載の方法。
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