JP2000505586A - ばね蓄圧器付きしゃ断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 接点装置（２）と開閉機構（１０）とを備えたしゃ断器（１）はこの開閉機構（１０）用の駆動エネルギを蓄えるためのばね蓄圧器（１１）を有している。もう一つのばね（１５）の運動を第１のばね（１４）の作用方向に伝達する転向機構（１７）が固定揺動軸受（１６）に支持されている。異なった長さの駆動ロッド（２１、２２、２４）によって、転向機構（１７）が第１のばね（１４）の揺動軸受（１６）側端（１８）あるいは反揺動軸受（１６）側端（１９）に選択的に接続される。このようにして外形寸法を変更することなしに、ばね（１４、１５、２６）を機械的に直列接続あるいは並列接続することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ばね蓄圧器付きしゃ断器 本発明は、接点装置、この接点装置を作動させるための開閉機構およびこの開 閉機構用の駆動エネルギを蓄えるためのばね蓄圧器を備え、このばね蓄圧器がし ゃ断器の台枠に支持され、第１のばねを有しているしゃ断器に関する。 この種のしゃ断器はドイツ特許出願公開第３５４２７４６号公報で知られてい る。そのばね蓄圧器は独立したモジュールを形成し、このモジュールはその製造 後にしゃ断器に組み込まれ、必要な場合には同じ外側寸法および接続装置を有し ているがばねが異なって装備されているばね蓄圧器と交換することもできる。こ のようにして機械的に並列接続された多少多いばねをしゃ断器に装備することが できる。 必要なエネルギおよびカーストローク特性が非常に異なっているしゃ断器が存 在するので、実際にはそれに応じて種々の特性をしたばね蓄圧器が必要とされる 。このことから出発して、本発明の課題は、異なった系統のしゃ断器即ち例えば 気中あるいは真空中で閉じる接点を備えたしゃ断器に適し、更に低圧しゃ断器お よび中圧しゃ断器に適する構造のばね蓄圧器を提供することにある。 この課題は、本発明によれば、ばね蓄圧器がもう一つのばねの運動を第１のば ねの作用方向に伝達する転向機構のための少なくとも一つの揺動軸受を有し、転 向機構が第１のばねの揺動軸受側端あるいは反揺動軸受側端に選択的に接続され ることによって解決される。 従ってその転向機構によって、ばねの空間的配置および特性を変更することな しにばねを機械的に並列接続することあるいは機械的に直列接続することができ る。これによってばね蓄圧器を種々の形式のしゃ断器に、従来公知のばね蓄圧器 よりも非常に広い範囲で適合させることができる。 揺動軸受は第１のばねの横に配置された支持壁に設けられ得る。この支持壁が しゃ断器の台枠に属する支持壁であると有利である。 本発明の枠内において、転向機構は双腕レバーとして形成され、もう一つのば ねは第１のばねに対して平行に配置され得る。 本発明に基づくばね蓄圧器の構成は二つのばねを備えた装置に限定されず、体 系的に拡大することができる。これは、少なくとも一つの補助ばねおよび相応し た数の転向機構用の揺動軸受が設けられることによって達成される。 もう一つのばねないし各補助ばねは、上述の支持壁の一つに接続されるばねホ ルダ内に支持され得る。このばねホルダはそのばねと共に、必要に応じてばね蓄 圧器を拡大できるモジュールを形成する。 以下図に示した実施例を参照して本発明を詳細に説明する。 図１はばね蓄圧器付きの低圧しゃ断器を概略的に示す。 図２は図１におけるしゃ断器の一部概略正面図を示す。 図３および図４は並列に配置された二つのばねを備えたばね蓄圧器の緊張した 状態および弛緩した状態を示す。 図５は並列に配置された三つのばねを備え、その二つのばねが並列接続され、 その並列回路がもう一つのばねに直列に配置されているばね蓄圧器の弛緩した状 態を示す。 図６および図７は並列に配置された三つのばねを備え、それらのすべてのばね が機械的に並列接続されているばね蓄圧器を同様に示す。その場合、図６は緊張 した状態、図７は弛緩した状態を示す。 図１に概略的に示されている低圧しゃ断器１は、固定の開閉接点３と可動接点 レバー４とを有する少なくとも一つの接点装置２を有している。その接点レバー ４は揺動可能に支持されている接点レバーホルダ５に設けられている。この接点 レバーホルダ５は連結ロッド６によって切換軸７およびそこに固着している駆動 レバー８を介して作動される。このしゃ断器１は開閉機構１０およびばね蓄圧器 １１が支持されている台枠９を有している。切換軸７は図１にブロックとして示 されている開閉機構１０に属している。ばね蓄圧器１１は開閉機構１０によって 変換され接点装置２に作用する機械エネルギを準備する。ばね蓄圧器１１から接 点装置２への力伝達の詳細は例えば冒頭に述べたドイツ特許出願公開第３５４２ ７４６号公報から理解できる。 図２には、しゃ断器１が三極構造に形成され従って三つの接点装置２を有して いることが示されている。 開閉機構１０はしゃ断器１の台枠９に属しているかこれに結合されている二つ の支持板１２、１３間に配置されている。ばね蓄圧器１１は平行に配置されてい る二つのばね１４、１５を有し、その一方のばね１４は支持板１２、１３間に設 けられ、別のばね１５は支持板１２の外側に設けられている。これらの両ばね１ ４、１５は圧縮コイルばねである。蓄圧器継手３３が開閉機構１０とばね蓄圧器 １１とを接続している。以下において図３〜図７を参照してばね蓄圧器１１の種 々の形態を詳細に説明する。 図３において支持板１２の端面に揺動軸受１６が設けられ、これに転向機構１ ７が揺動可能に支持されている。この転向機構１７は同じ長さの腕を有する双腕 レバーの形をし、ばね１４とばね１５を接続するために使用されている。ばね１ ５は支持板１２に結合されたばねホルダ２０内に存在し、一端がばねホルダ底面 に支持されている。このばね１５の他端は揺動軸受１６の近くに位置している。 短い連結ロッド２１が転向機構１７をばね１５の自由端に接続し、長い連結ロッ ド２２が双腕レバー１７の他方のレバー腕を、ばね１４の自由端１９を支持して いるばね受け板２３に接続している。このばね１４の反対側端１８に対する固定 ばね受けは揺動軸受１６の近くに位置している。理解できるように、ばね１５の 運動がばね１４も作用しているばね受け板２３に導かれるので、両ばね１４、１ ５は機械的に並列接続されている。なお図３においては、ばね１４、１５が緊張 した状態で取り付けられていることが前提とされている。ばね１４、１５はその 釈放後にほぼ、転向機構１７が時計方向に揺動され両ばね１４、１５が完全にあ るいは部分的に弛緩されている図４における位置をとる。これは図１に破線で示 されている接点装置２の閉位置に相応している。ばね受け板２３の下側には図１ に示されている蓄圧器継手３３が矢印によって示されている。 図３および図４の実施例において、連結ロッド２２の代わりに連結ロッド２１ に相応する短い連結ロッドが利用され、これがばね１４の上端１８に接続される と、ばね１４、１５の機械的直列接続が生ずる。 図５における異なった実施例は三つのばねを備えたばね蓄圧器となっている。 そのうちの二つのばね１４、１５および転向機構１７は図３および図４における 装置に完全に対応している。しかし転向機構１７をばね１４に接続するために、 上側ばね受け板２５に作用する短い連結ロッド２４が設けられている。補助ばね ２６が対称的に配置され、支持板１３にある揺動軸受２７および補助転向機構３ ０を介して同様に中央ばね１４のばね受け板２５に作用する。このようにして両 外側のばね１５、２６は機械的に並列接続され、この並列接続ばねが中央ばね１ ４に直列に置かれている。補助ばね２６を収容するために、ばねホルダ２０に対 して鏡面対称に配置され支持壁１３に支持されているばねホルダ２８が使用され ている。 図６および図７に、同様に三つのばね１４、１５、２６が並列して配置されて いる別の実施例が示されている。図５と同一の装置には転向機構１７、３０のた めの揺動軸受１６、２７が存在している。しかし転向機構１７、３０を、揺動軸 受１６、２７と反対側にあるばね受け板２３に接続する連結ロッド３１、３２が ある点で相違している。このようにして三つのすべてのばね１４、１５、２６は 機械的に並列接続されている。図６において連結ロッド３１、３２は互いに同列 となっており、従って区別できない。図７においてばね１４、１５、２６は弛緩 した状態にあり、二つの連結ロッド３１、３２が認識できる。 ばねを適当に選択することによって、外形寸法を変更することなしに上述のば ね蓄圧器１１のカーストローク特性をしゃ断器１の開閉機構１０および接点装置 ２に合わせることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接点装置（２）、この接点装置（２）を作動させるための開閉機構（１０） およびこの開閉機構（１０）用の駆動エネルギを蓄えるためのばね蓄圧器（１１ ）を備え、このばね蓄圧器（１１）がしゃ断器（１）の台枠（９）に支持され、 第１のばね（１４）を有しているしゃ断器（１）において、もう一つのばね（１ ５）の運動を第１のばね（１４）の作用方向に伝達する転向機構（１７）に対す る少なくとも一つの固定固定の揺動軸受（１６）を有し、転向機構（１７）が第 １のばね（１４）の揺動軸受（１６）側端（１８）あるいは反揺動軸受（１６） 側端（１９）に選択的に接続されることを特徴とするしゃ断器。 ２．揺動軸受（１６）が第１のばね（１４）の横に配置された支持壁（１２、１ ３）に設けられていることを特徴とする請求項１記載のしゃ断器。 ３．転向機構（１７）が双腕レバーとして形成され、もう一つのばね（１５）が 第１のばね（１４）に対して平行に配置されていることを特徴とする請求項１記 載のしゃ断器。 ４．少なくとも一つの補助ばね（２６）および相応した数の転向機構（３０）用 の揺動軸受（２７）が設けられていることを特徴とする請求項１ないし３のいず れか１つに記載のしゃ断器。 ５．もう一つのばね（１５）ないし各補助ばね（２６）が支持壁（１２、１３） の一つに接続されるばねホルダ（２０、２８）内に支持されていることを特徴と する請求項１記載のしゃ断器。