JP2000505023A - 物品または販売品のためのパッケージに関する改良 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 食品または他の販売品のためのパッケージであって、バッグ(30)と、該バッグの下方部分を支持するカートン部(40)と、を備えたものが開示されている。カートン部は、中央の折線(32)を有するベース(41)と、カートンおよびバッグを折り畳んだ平坦状態およびバッグが開口した状態とする他の折線(44)に沿ってヒンジ式にベースに連結された壁部(43)と、を備えている。バッグの下方部分の側壁がカートンの側壁に固定されている。これにより、折り畳まれたベースがＶ字状となるように開くことによってカートンが直立したときにバッグの底部部分が開き、Ｖ字状部が徐々に開くと、カートンのベースが中央を越えて逆転するまで壁部が離れる方向に移動するようにテンションがバッグに加えられ、これによって、バッグの底部を開口状態に維持し、物品を内部に収容する。

Description

【発明の詳細な説明】 物品または販売品のためのパッケージに関する改良 本発明は、物品または販売品のためのパッケージに関する。販売品としては、 例えば、ハンバーガー、魚片、チキン、フレンチフライ等の“ファーストフード ”、および菓子類、ベーカリー、贈り物等の他の食品が考えられる。 本発明により、食品または他の販売品のためのパッケージであって、紙製また はフィルム製のバッグと、該バッグの下方部分を支持するカートン部と、を備え たものが提供される。カートン部は、中央の折線を有するベースと、カートンお よびバッグを折り畳んだ平坦状態およびバッグが開口した状態とする他の折線に 沿ってヒンジ式にベースに連結された壁部と、を備えている。バッグの下方部分 の側壁がカートンの側壁に固定されている。折り畳まれたベースがＶ字状となる ように開くことによってカートンが直立したときにバッグの底部部分が開き、Ｖ 字状部が徐々に開くと、カートンのベースが中央を越えて逆転するまで、壁部が 離れる方向に移動するようなテンションがバッグに加えられ、これによって、バ ッグの底部を開口状態に維持し、物品を内部に収容する。 一般的には、バッグの側壁は、カートンの側壁に連結される。 より具体的には、バッグの側壁は、カートンの側壁に接着される。 本発明の一具体例においては、カートンは、側壁、端壁、および底壁を備えて いる。そして、底壁は、側壁を連結しているが端壁には接続されていない。 この場合、カートンの端壁は、側壁よりも短く、これにより、カートンが折り 畳まれていないときに該カートンの底壁がＶ字状となる。このＶ字状部分はスナ ップ変形して逆Ｖ字状となり、これにより、端壁を真っ直ぐに維持しつつ両側壁 を互いに離れた状態に維持し、容器内に物品を受け入れる。 より具体的には、カートンがバッグ内に配置される。 他の具体例においては、バッグがカートン内に配置され、バッグの側壁がカー トンの側壁の内面に固定される。 この場合、上記バッグの口部を折り畳んで、外側に延在する羽根状部分を構成 することができる。該羽根状部分は、側壁間の物品の周囲に折り畳むことができ 、これをバッグの底壁とカートンのベースとの間に挿入してバッグを閉止するこ とができる。 上記いずれの構成においても、カートンの側壁と底壁との間に設けられた上記 他の折線が凸状にカーブしていてもよい。この場合には、容器の底部が中央を越 えて逆転したときに、該底部が凹状にカーブし、カートンの側壁がゆがんで凸状 にカーブする。 本発明の特定の具体例を添付の図面を参照しつつ以下に説明する。 図１は、カートンとなるカートンブランク材が積層された紙製ブランクシート の平面図である。このブランクシートから、ハンバーガーや他の物品のためのパ ッケージが形成される。 図２は、平坦に折り畳まれた状態にある完成したパッケージの斜視図である。 図３は、直立し、包まれる物品を受け入れるべく開口したパッケージの斜視図 である。 図４は、物品を受け入れて、部分的に閉じられたパッケージの斜視図である。 図５は、完全に閉じられたパッケージの斜視図である。 図６は、販売品を受け入れるペーパバッグのためのブランクの平面図である。 このバッグは、下方部分がカートンで支持されている。 図７は、図６のパッケージの完成状態を示す斜視図である。パッケージは、こ れから直立させるために平坦とされている。 図８は、販売品を受け入れるべく開けられているパッケージの斜視図である。 図９は、さらに他のパッケージのためのブランクの平面図である。 図10〜13は、平坦な状態からパッケージを開けて、完全に直立させ充填するま での手順を示している。 図１を参照すると、贈り物を包む包装紙10の長方形シートが示されている。こ の包装紙10に、オープントップのカートンを作るためのブランク材11が積層され ている。ブランク材11は、シート上において、中央線12の両側に対称となるよう に配置されている。シートは、後述するように、中央線12に沿って折り畳まれる 。 厚紙でできたブランクは、予め折られた中央線14を有する底壁13を備えている 。中央線14は、シート10の中央線12に対して一直線となるように配置されている 。予め折られた線16に沿って、側壁15が底壁の外端縁に連結されている。各側壁 15は端壁部17を有しており、この端壁部17は、側壁15との間の予め折られた線18 に沿って側壁15に連結している。一方の側壁15の端壁部17は、延在する接着タブ 19を有する。接着タブ19は、他方の側壁15の端壁部17に接着される。 シート10は、その両側において凹部21を含む外側の破線20に沿って切断される 。そして、凹部21の周囲とカートンの端壁部の接着タブ19とに、接着帯状部22が 設けられる。代わりの構成として、帯状部および他の指示した領域に沿って熱お よび圧力を加えると接着するヒートシールフィルムでシートを構成してもよい。 シート10は、前述したように、中央線12に沿って折り畳まれる。これにより、 該中央線12の両側に存在する各凹部21の端縁が接着またはヒートシールされると ともに、一方の側壁15の端壁部の接着タブ19が他方の側壁の端壁部に接着または ヒートシールされる。こうして、図２に示したような、折り畳まれたブランクが 形成される。シート10の端部23を分離すると、図３に示したように、ブランクを 開けることができる。この後、折り畳まれたシート内で折り畳まれたカートン材 のブランクは、側壁15を分離して、折り畳まれたベース13の中央を側壁15の方に 向かって上方に押圧することによって開けることができる。ブランクのベース13 を構成する部分の長さが端壁17よりも長くされており、これによって、端壁17が 両側壁間で真っ直ぐに維持されたときに、ベース13が側壁間においてＶ字状とな る。Ｖ字状となったベースをさらに中央を超して押圧すると、両側壁間に入り込 み逆Ｖ字状となる。これにより、両側壁を間隔をおいた状態に維持できる。こう して、ブランクは、シート10内においてオープントップのカートンを構成し、ハ ンバーガーや他の物品等の種々の販売品を受け入れることができる。 物品がカートン内に入れられると、シートの端部23が図４に示したように折り 畳まれて、カートン上部が閉じられる。シートの端部23が図５に示したようにカ ートンの下方側へと折り曲げられて、包装が完了する。側壁15の上端縁がカーブ または曲線状となっていて、これにより、パッケージの上部が湾曲していること 、および、側壁の底端縁とカートンのベースとの間の湾曲した折線16によって、 カートンの湾曲した底部が形成されていること、に注意すべきである。 積層した内部カートンを備えるシートは、平坦な形状で供給することができ、 しかも販売される物品を受け入れて保持するある程度の剛性をもった容器へと有 効に変化する、融通のきくパッケージを形成する。ハンバーガー等の食品の場合 には、このパッケージは、ハンバーガーを持ちながら食べるのに都合の良い道具 となる。 次に図６を参照すると、食品や販売品等の物品を受け入れるパッケージを構成 するブランクがその全体を参照番号30で示されている。このバッグは、とくに“ フレンチフライ”、菓子類、または、ポテトチップ(crisp)、ナッツ、ポップコ ーン等のスナック類を販売時に保持するためのものである。 このブランクは、折線32で互いに連結された２つの壁部31を備えている。側壁 は、要求されるバッグ形状に対応する形状の側端縁33および頂部端縁34を有する こととなるように切断されている。折線32のすぐ近傍において、参照番号35で示 しているように、壁部はポイント36にまで鋭角に広がって、バッグの底壁を構成 する。壁部は、この後、緩やかに傾斜して広がって、バッグの側壁を定める。バ ッグの壁部が帯状部37に沿ってヒートシールまたは接着され、バッグが構成され る。このとき、頂部端縁34のみが接着されずに残されて、バッグに入れる食品や 他の販売品を通す開口部が形成される。 バッグの外表面を形成するペーパブランクの側面に、厚紙で作られたカートン のフォーム40が固定されている。ブランクのベース41は、該ブランクの横断方向 に延びるとともに、ペーパブランクの底部折線32に一致する折線42を有ている。 ベース41には、他の折線44に沿って側壁43が連結されている。折線44は、図６か ら分かるように凸状にカーブしているが、その目的は後に説明する。側壁43は、 ヒートシールまたは接着によってバッグの側方に固定される。 図７は、上述のように側端縁を接着して完成したバッグ/カートンを、充填前 の全体が平坦な状態で示している。 物品を受け入れるために、バッグの頂部または口が開かれる。バッグの下方部 分は、後述するようにカートンを立たせることによって、図８のように開いた状 態に維持される。バッグの側壁31は、例えばポテトチップをすくうスコップ等の 器具を挿入し、または、カートンの頂部端縁にまで引き下げるとともに、ベース 42を押し上げることによって開けることができる。別の方法としては、バッグの 頂部に手の指を入れることによって、該頂部を開けることもできる。この段階に おいては、カートンの底部は略Ｖ字状である。カートンの側壁間の折線32を押圧 すると、Ｖ字状が徐々に開き、逆転して中央を越えるまではバッグ底部において 側壁間にテンションを与える。カートン底部が逆転して、コーナ状の折線44に起 因して凹状となる。一方、カートンの側壁が反対の湾曲を有するようになる。こ うして、カートンは自立し、“フレンチフライ”や他の食品、または販売品を受 け入れるためにバッグ底部を開いた状態に維持する。 図９は、やや異なる形態のバッグを示している。バッグの側壁端縁が底部の折 線近傍において凸状にカーブしており、バッグ底部を略円形形状としている。凸 状にカーブした端縁の上方においては、参照番号45で示したように側壁は、上方 かつ外側へとフレア状となっており、頂部において広いフラップ46となっている 。側壁の端縁は、帯状部47に沿ってヒートシールまたは接着によって固定される 。 次に図10〜13を参照すると、バッグの開口方法およびバッグの充填が描かれて いる。 このバッグは、ハンバーガー等の食品に特に適している。カートンで支持され たバッグ底部にハンバーガーが置かれると、バッグ頂部のフラップがハンバーガ ー上に折り畳まれる。この結果形成された羽根状部分が下方に折り畳まれて、バ ッグの底部とカートンのベースとの間に挿入される。このようにして、バッグは 閉止状態に維持され、バッグ内のハンバーガーまたは他の食品を保護する。 本発明の範囲から逸脱することなく、上述の具体例に対して多くの修正をなす ことができる。 例えば、バッグの側端縁に沿って深いマチ(gusset)を形成すれば、必要に応じ て開口部をより広くできる。バッグの頂部端縁に、自己粘着ストリップやヒート シール等の閉止手段を設けることにより、または、バッグ頂部端縁を単に折り畳 むことによって、不正開封が容易に判断できる閉止部を提供することもできる。 さらに、厚紙製カートンの折線を細孔で構成すれば、カートンを立てるために予 め折り曲げることが容易になる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年７月１７日（１９９７．７．１７） 【補正内容】 明細書 物品または販売品のためのパッケージに関する改良 本発明は、物品または販売品のためのパッケージに関する。販売品としては、 例えば、ハンバーガー、魚片、チキン、フレンチフライ等の“ファーストフード ”、および菓子類、ベーカリー、贈り物等の他の食品が考えられる。 フランス特許出願公開明細書(FR-A-1339852)は、例えば厚紙等の硬質パッケー ジ材の連続的なストリップから構成されるパッケージを開示している。硬質パッ ケージ材は、バッグまたは小袋を包む。ストリップは、折線によって２つの側方 パネルに分割される。この側方パネルは、折線によって底部の長方形部分から分 けられる。底部長方形部分は折線によって互いに折り畳まれる。この折線は、バ ッグを挟み込んだ状態でストリップを平坦にすることを許容するものであって、 このようにして、積重ねおよび保存が可能となる。 イギリス特許出願公開明細書(GB-A-2087357)は、ポテトチップ等の食品のため の折り畳める容器を開示している。この容器は前後に壁部を備えており、これら の壁部は、互いに隣接する端縁において、容器のための折畳み可能な底部に、湾 曲したヒンジ線状でヒンジ式に連結されている。前後の壁部は、その側端縁にお いて、パネルを構成する側壁に、湾曲した別のヒンジ線によって接続されている 。これらのパネルは、互いにオーバーラップした関係で固定されている。底壁お よび側壁の湾曲したヒンジ線は、関連する中央の折線と協働して、カートンを自 立した状態に維持し、直立させる。 本発明の目的は、食品等のためのパッケージであって、ベースが積極的に直立 状態に維持されるパッケージを提供することである。 【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年１０月７日（１９９７．１０．７） 【補正内容】 本発明により、食品または他の販売品のためのパッケージであって、紙製また はフィルム製のバッグと、該バッグの下方部分を支持するカートン部と、を備え たものが提供される。カートン部は、中央の折線を有するベースと、カートンお よびバッグを折り畳んだ平坦状態およびバッグが開口した状態とする他の折線に 沿ってヒンジ式にベースに連結された壁部と、を備えている。バッグの下方部分 の側壁がカートンの側壁に固定されている。折り畳まれたベースがＶ字状となる ように開くことによってカートンが直立したときにバッグの底部部分が開き、Ｖ 字状部が徐々に開くと、カートンのベースが中央を越えて逆転するまで、壁部が 離れる方向に移動するようなテンションがバッグに加えられ、これによって、バ ッグの底部を開口状態に維持し、物品を内部に収容する。本発明のパッケージに おいては、ベースの端部がＶ字状に突出しており、カートンの側壁と底部との間 に設げられた上記他の折線が凸状にカーブしている。カートンのベースは、中央 を越えて逆転したときに、カートンの側壁を凸状にカーブさせた状態で凹状にカ ーブし、この結果、カートンのベースがバッグの底部部分に抗して開口し、テン ション下で開口状態が維持されることを特徴としている。 一般的には、バッグの側壁は、カートンの側壁に連結される。 より具体的には、バッグの側壁は、カートンの側壁に接着される。 本発明の一具体例においては、カートンは、側壁、端壁、および底壁を備えて いる。そして、底壁は、側壁を連結しているが端壁には接続されていない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，Ｈ Ｕ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．食品または他の販売品のためのパッケージであって、紙製またはフィルム製 のバッグと、該バッグの下方部分を支持するカートン部と、を備えており、 カートン部は、中央の折線を有するベースと、カートンおよびバッグを折り畳 んだ平坦状態およびバッグが開口した状態とする他の折線に沿ってヒンジ式にベ ースに連結された壁部と、を備えており、 バッグの下方部分の側壁がカートンの側壁に固定されており、 折り畳まれたベースがＶ字状となるように開くことによってカートンが直立し たときにバッグの底部部分が開き、Ｖ字状部が徐々に開くと、カートンのベース が中央を越えて逆転するまで、壁部が離れる方向に移動するようなテンションが バッグに加えられ、これによって、バッグの底部を開口状態に維持し、物品を内 部に収容する、パッケージ。 ２．上記バッグの側壁がカートンの壁部に連結されている、請求項１記載のパッ ケージ。 ３．上記バッグの側壁がカートンの壁部に接着されている、請求項２記載のパッ ケージ。 ４．上記カートンが側壁、端壁、および底壁を備えており、底壁は側壁を連結し ているが端壁には接続されていない、先行するいずれか１つの請求項に記載のパ ッケージ。 ５．上記カートンの端壁が側壁よりも短く、カートンが折り畳まれていないとき に該カートンの底壁がＶ字状となり、 このＶ字状部分は、端壁を直線状に維持したままスナップし、容器内に物品を 受け入れる、請求項４記載のパッケージ。 ６．上記カートンがバッグとともに配置されている、請求項１、２、３、４、ま たは５のいずれか１つに記載のパッケージ。 ７．上記バッグがカートン内に配置されており、バッグの側壁がカートンの側壁 の内面に固定されている、請求項１記載のパッケージ。 ８．上記バッグの口部を折り畳んで、外側に延在する羽根状部分を構成すること ができ、 該羽根状部分は、側壁間の物品の周囲に折り畳むことができ、これをバッグの 底壁とカートンのベースとの間に挿入してバッグを閉止することができる、請求 項７記載のパッケージ。 ９．上記カートンの側壁と底部との間に設けられた上記他の折線が凸状にカーブ しており、 容器の底部が中央を越えて逆転したときに、該底部が凹状にカーブし、カート ンの側壁がゆがんで凸状にカーブする、先行するいずれか１つの請求項に記載の パッケージ。