JPH10508564A - 収縮性を有するフィルムでラップした２段式収納用パッケージ容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明のパッケージ容器（１０）は、積み重ねられた下部トレー（１２）及び上部トレー（１４）を有し、各トレー（１２，１４）は、それぞれのベースパネル（１６，１１６）の両側から上方に伸びる端部壁（２２，１２２）を有する。下部トレー（１２）の端部壁（２２）の持ち手（２６）と上部トレー（１４）の端部壁（１２２）の持ち手（１２６）とは、上部トレー（１４）が下部トレー（１２）の上に重ねられると整合する。収縮性を有するフィルムから成るラップ材３６の両端に開口部（３８）が設けられ、開口部（３８）は持ち手（２６，１２６）の上側の周部分と少なくとも部分的に重なり合うので、持ち手（２６，１２６）の強度が向上する。側部壁（１８，１１８）がベースパネル（１６，１１６）に折り線（２０，１２０）に沿って折り曲げられるように一体的に接続される。側部壁（１８，１１８）は、タブ（２８，３４，１２８，１３４）によって端部壁（２２，１２２）に固定される。下部トレー（１２），上部トレー（１４）は、厚紙及び（又は）段ボール紙製の１つもしくは２つ以上の半製品から形成される。本発明の好適実施例において、下部トレー（１２）及び上部トレー（１４）の各端部壁（２２，１２２）の各上縁部（２７，１２７）は共通の折り線に沿って折り曲げられるように一体的に接続される。下部トレー（１２）の端部壁（２２）は切り取りストリップ（４０）を含み、この切り取りストリップ（４０）により、下部トレー（１２）と上部トレー（１４）とを分離し分配することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】 収縮性を有するフィルムでラップした２段式収納用パッケージ容器 発明の背景 本発明は、一般に、パッケージ容器に係り、特に収縮性を有するフィルムでラ ップした収納用パッケージ容器、中でも収縮性を有するフィルムでラップした２ 段式収納用パッケージ容器に関する。 一般に、清涼飲料水（ソーダ水等）の缶は、厚紙で作られた直方体のパッケー ジ容器（最近は立方体のパッケージ容器もある）に入れて販売される。このよう な従来の厚紙製パッケージ容器は、１個の持ち手で運搬されるように構成されて いるが、この構成には多くの欠点がある。例えば、持ち手が一カ所だけの場合、 一方の手にのみかなりの重さがかかるので、パッケージ容器を運んでいる人物が バランスを崩しやすい。その上、持ち手が一カ所だけの場合はパッケージ容器の 持ち手部分が構造的に弱く、破損しやすいことが多い。この結果、パッケージ容 器が落下し、幾つかの例においてはそのパッケージ容器を運んでいた人物あるい は近くに立っていた人物（人々）の足及び爪先を直撃して、ひどい場合には足， 爪先を打ち砕くこともあった。 収縮性を有するフィルムでラップした２段式収納用パッケージ容器も既に存在 していたが、清涼飲料水の缶の販売マーケットにおいて、従来の収縮性を有する フィルムでラップした２段式収納用パッケージ容器は、余り広く利用されていな かった。従来の収縮性を有するフィルムでラップした２段式収納用パッケージ容 器は片手では運べず、一般に、これを運搬する際にはその上部トレーもしくは下 部トレーの両方のベースパネルの側部の下に両手を挿入する必要があった。 よって、持ち手を改良することにより、片手でも両手でも持ち手を破損するこ となく運搬できると共に、特に片手で運搬した場合に（持ち手が破損せず）安全 な運搬が保証される改良型パッケージ容器の必要性が常に存在していた。そして 、収縮性を有するフィルムでラップした２段式収納用パッケージ容器の場合、従 来 のパッケージ容器（全体を厚紙，ボール紙のみで形成されたものを含む）と競合 している関係上、そのような改良が特に求められている。 発明の概要 本発明は、その好適実施例において、トレーのベースパネルに支持された製品 をラップ（梱包）する収縮性を有するラップ材に形成された第１の開口部及び第 ２の開口部をもたらすことにより、パッケージ分野の抱えるニーズ及び種々の問 題の解決を図る。第１の開口部及び第２の開口部は、トレーの端部壁に形成され た持ち手（handgrip）の上部外周と少なくとも部分的に一致し、これにより持ち 手の強度が向上する。 本発明の別の局面において、上部トレー及び下部トレーは各端部壁に形成され た持ち手を含み、これらの持ち手は各トレーが２段式にパッケージ容器内に積み 重ねられたとき整合する。上部トレー，下部トレー及び各トレー内部に収納され た製品は、収縮性を有するラップ材でラップされる。 よって、本発明の目的の一つは、収縮性を有するフィルムでラップされた新し いタイプのパッケージ容器を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、上記のような収縮性を有するフィルムでラップさ れた新しいタイプのパッケージ容器であって、且つ破損しにくい強化された持ち 手を有するパッケージ容器を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、片方のもしくは両方の持ち手を利用して手軽に運 搬できる収縮性を有するフィルムでラップされた新しいタイプのパッケージ容器 を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、容易にリサイクル可能な構成要素から構成される 収縮性を有するフィルムでラップされた新しいタイプのパッケージ容器を提供す ることである。 本発明のもう一つの目的は、パッケージに要するコストを最小限にできる収縮 性を有するフィルムでラップされた新しいタイプのパッケージ容器を提供するこ とである。 本発明のもう一つの目的は、製品がいたずらされにくく、その点で安全性がも たらされる収縮性を有するフィルムでラップされた新しいタイプのパッケージ容 器を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、パッケージ容器の一部分のみを印刷工程に回すこ とができる収縮性を有するフィルムでラップされた新しいタイプのパッケージ容 器を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、販売促進（プロモーション）用のおまけ等を柔軟 な選択に基づいて設置できる収縮性を有するフィルムでラップされた新しいタイ プのパッケージ容器を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、２段のトレー構成を有する収縮性を有するフィル ムでラップされた新しいタイプのパッケージ容器を提供することである。 本発明の上記のまた他の目的及び有利な点は、添付図面との関連で説明される 下記の本発明の実施例の詳細な説明に照らせば、明らかであろう。 図面の簡単な説明 下記の実施例は、以下の添付図面を参照することにより、最もよく説明かつ理 解されるであろう。 図１は、本発明の好適実施例に基づく収縮性を有するフィルムでラップした２ 段式収納用パッケージ容器の斜視図である。 図２〜図６は、図１の収縮性を有するフィルムでラップした２段式収納用パッ ケージ容器を構成するために利用してよい半製品の別の形態の平面図である。 図７は、図１の収縮性を有するフィルムでラップした２段式収納用パッケージ 容器の下部トレーを構成するために利用してよい半製品の部分平面図である。 これらの図面は全て、本発明の基本的な教示を説明する上でその説明を容易に すべく作成されたものである。本発明の好適実施例を構成する際、各部品の数， 位置，関係及び寸法に関しこれらの図面をどのように拡大解釈するかは、当業者 が本発明の以下の教示を読んで理解すれば自明であろう。又、同様に、特定の力 ，重量，強度その他の要求に適応する正確な寸法及び寸法比についても、本発明 の 以下の教示を読んで理解すれば当業者には自明であろう。 同一の参照番号は、異なる図面で使用されていても、同一のもしくは類似の部 品を指すものとする。又、以下、「頂部」，「底部」，「第１の」，「第２の」 ，「内部」，「外部」，「前部」，「後部」，「外側の」，「内側の」，「上部 」，「下部」，「高さ」，「幅」，「長さ」，「端部」，「側部」，「水平方向 の」，「垂直方向の」その他の用語が用いられる場合、それらの用語は、図面に 示されている構造が図面を見ている人物からどう見えるかを表しているだけであ り、本発明の説明を容易にするためだけに用いられるものとする。 実施例 本発明の好適実施例に基づく収縮性を有するフィルムでラップした２段式収納 用パッケージ容器が各図面に符号１０で示されている。パッケージ容器１０は、 下部トレー１２及び上部トレー１４から構成されている。第１の実施例において 、下部トレー１２及び上部トレー１４は、それぞれ厚紙もしくは段ボール紙製の 別々の半製品から形成される。具体的には、下部トレー１２は図２に最もよく示 されている半製品から形成されると共に、ベースパネル１６を有する。ベースパ ネル１６はその平面図においてほぼ長方形であり、そのコーナー部分は、図示さ れるように丸くなっているのが望ましい。ベースパネル１６には、ほぼ長方形に 構成された側部壁１８が、平行に間隔を取って設けられた折り線２０に沿って折 り曲げられるように接続される。ベースパネル１６には、又、ほぼ長方形に構成 された端部壁２２が、平行に間隔を取って且つ折り線２０に垂直に設けられた折 り線２４に沿って折り曲げられるように接続される。図示の好適実施例の場合、 端部壁２２の幅はベースパネル１６の幅よりも狭い。持ち手２６として機能する ノッチが、端部壁２２の（開放）上縁部２７に隣接した位置に設けられる。端部 壁２２には、タブ２８が、折り線３０（互いに平行に間隔を取って設けられると 共に、折り線２４に垂直かつ折り線２０に平行である）に沿って折り曲げられる ように接続される。尚、折り線３０は、一対の折り線２０の内側に挟まれた位置 に設けられる。本好適実施例において、タブ２８は、複数の折り線３２（折り線 ３ ０に平行に間隔を取って設けられる）に沿って折り曲げられるように区分されて いる。本好適実施例においては、又、糊付けタブ３４が、側部壁１８の両端にオ プションとして形成される。下部トレー１２は、適当な方法であればどう組み立 てられてもよいが、一般的には、先ず端部壁２２を、ベースパネル１６及びベー スパネル１６の上に設置された製品列に対して垂直に延びるように折り曲げる。 その後、側部壁１８をベースパネル１６に対して垂直に延びるように折り曲げる と共にタブ２８をたくし込み、さらに、タブ３４をタブ２８に糊その他の接着剤 によって適宜固定する。 上部トレー１４は、ベースパネル１１６を有する。平面図において、ベースパ ネル１１６はほぼ長方形であり、そのコーナー部が図示されるように丸くなって いることが望ましい。ほぼ長方形に構成された側部壁１１８が、互いに平行かつ 間隔を取って設けられた折り線１２０に沿って折り曲げられるようにベースパネ ル１１６に接続される。ほぼ長方形に構成された端部壁１２２が、折り線１２４ （互いに平行かつ間隔を取って、又、折り線１２０に垂直に設けられている）に 沿って折り曲げられるようにベースパネル１１６に接続される。本好適実施例に おいて、端部壁１２２の幅は、これに対応するベースパネル１１６の幅よりも狭 い。持ち手１２６として機能するノッチが、端部壁１２２の（開放）上縁部１２ ７に接続して設けられる。端部壁１２２には、タブ１２８が折り線１３０（互い に平行に間隔を取って設けられると共に、折り線１２４に垂直かつ折り線１２０ に平行である）に沿って折り曲げられるように接続される。尚、折り線１３０は 、一対の折り線１２０の内側に挟まれた位置に設けられる。本好適実施例におい て、タブ１２８は、複数の折り線１３２（折り線１３０に平行に且つ間隔を取っ て設けられる）に沿って折り曲げられるように区分されている。本好適実施例に おいては、又、糊付けタブ１３４が、側部壁１１８の両端にオプションとして形 成される。上部トレー１４は、適当な方法であればどう組み立てられてもよいが 、一般的には、先ず端部壁１２２を、ベースパネル１１６及びベースパネル１１ ６の上に設置された製品列に対して垂直に延びるように折り曲げる。その後、側 部壁１１８をベースパネル１１６に対して垂直に延びるように折り曲げると共に タブ １２８をたくし込み、さらに、タブ１３４をタブ１２８に糊その他の接着剤によ って適宜固定する。 本好適実施例において、ベースパネル１６の（一対の折り線２０の間の）幅と 、ベースパネル１６の（一対の折り線１２０の間の）幅は、同じである。一方、 ベースパネル１１６の一対の折り線１２４の間の長さは、ベースパネル１６の一 対の折り線２４の間の長さより少し短く構成される。端部壁２２の一対の折り線 ３０の間の幅は、端部壁１２２の一対の折り線１３０の幅と同じである。端部壁 １２２の折り線１２４と上縁部１２７との間の長さは、端部壁２２の折り線２４ と上縁部１２７（２７）との間の長さから下部トレー１２内に設置される（缶等 の）製品の高さを引いた差にほぼ等しい。ベースパネル１１６は、その端部壁１ ２２が端部壁１２２（２２）の内側に位置するように、（下部トレー１２内に設 置された）製品の上端に支持される。すると、下部トレー１２の持ち手２６及び 上部トレー１４の持ち手１２６が、図示されるようにその整合位置で対応する。 本好適実施例において、側部壁１８，タブ２８，タブ３４のサイズ及び形状は、 側部壁１１８，タブ１２８，タブ１３４のサイズ及び形状に対応している。 本発明の別の（第２の）好適実施例によれば、下部トレー１２及び上部トレー １４は、厚紙（ボール紙）もしくは段ボール紙製の１個の半製品（図４に最もよ く示されている）から形成される。図４の半製品においては、ベースパネル１１ ６及び側部壁１１８が、各々２つの部分１１６ａ，１１６ｂと１１８ａ，１１８ ｂとに分割され、部分１１６ａ，１１６ｂの長さは第１の実施例のベースパネル １１６の長さの半分より少し大きく、一方、部分１１８ａ，１１８ｂの長さは、 第１の実施例の側部壁１１８の長さの半分よりも少し大きい。よって、この１個 の部品から成る半製品１０の部分１１６ａは部分１１６ｂと、部分１１８ａは部 分１１８ｂと（組み立てられたとき）オーバーラップするので、このオーバーラ ップした部分を糊等の適当な手段によって固定すれば、ベースパネル１１６及び 側部壁１１８をベースパネル１６及び側部壁１８と一体的に形成することができ る。又、図４の半製品においては、下部トレー１２の端部壁２２の上縁部２７及 び上部トレー１４の端部壁１２２の上縁部１２７のうち、同じ側にある上縁部２ ７，上縁部１２７が共通の折り線に沿って折り曲げられるように一体的に接続さ れる。尚、所望であれば、下部トレー１２と上部トレー１４とを分離できるよう に、切り取りストリップ４０を図４の半製品の各端部壁２２に設けてもよい（こ のとき、上縁部２７から切り取りストリップ４０への距離は、上縁部１２７から 折り線１２４への距離に等しい）。 同様に、図４の半製品と同様の１個の半製品であって、ベースパネル１１６が 端部壁１２２の一方から折り線１２０（１２４）の一方に沿って分離されている 半製品から下部トレー１２及び上部トレー１４を形成してもよい。尚、このよう な分離により、（分離された）折り線１２０（１２４）は端部壁１２２及びベー スパネル１１６の両方に分割されるので、これらベースパネル１１６及び端部壁 １２２に分離（分割）された折り線１２０（１２４）の一方もしくは両方にオプ ションとして糊付け用タブを設けてもよい。同様に、ベースパネル１１６が端部 壁１２２の一方から折り線１２０（１２４）の一方に沿って分離されている場合 、対応する持ち手１２６を有するもう一つの端部壁１２２をベースパネル１１６ の分離された折り線１２０（１２４）に接続してもよい。こうすれば、パッケー ジ容器１０の一方の端部の持ち手は、三層の厚紙もしくは段ボール紙から形成さ れることになる。 本発明の変形例として、下部トレー１２及び上部トレー１４を、厚紙もしくは 段ボール紙製の二つの半製品（図５及び図６に最もよく示されている）から形成 してもよい。図５及び図６の半製品において、端部壁１２２はベースパネル１１ ６から切り離されており（すなわちベースパネル１１６に直接に接続されていな い）、又、図５の半製品においては、下部トレー１２の端部壁２２の上縁部２７ 及び上部トレー１４の端部壁１２２の上縁部１２７のうち、同じ側にある上縁部 ２７，上縁部１２７が共通の折り線に沿って折り曲げられるように一体的に接続 される。又、所望であれば、下部トレー１２と上部トレー１４とを分離できるよ うに、切り取りストリップ４０が図５の半製品の（一対の）端部壁２２の各々に 設けられる（このとき、上縁部２７から切り取りストリップ４０への距離は、上 縁部１２７から折り線１２４への距離に等しい）。この場合、タブ１２８がタブ １３４及び（又は）側部壁１１８に固定されれば、上部トレー１４が端部壁２２ 及び端部壁１２２に固定されることは明らかであろう。図５に示される構成にお いて、タブ１２８は、互いに平行かつ間隔を取って設けられた折り線１３０に沿 って折り曲げられるように端部壁２２に接続されている。すなわち、端部壁１２ ２は、上縁部２７と上縁部１２７との一体的な接続を介して端部壁２２に接続さ れる。 図２〜図６に示されている好適実施例において、タブ２８及びタブ１２８は、 各々端部壁２２及び（又は）端部壁１２２に一体的に接続されている。しかし、 タブ２８及びタブ１２８を、各々図７に示されるような方法で折り線３０及び折 り線１３０に沿って折り曲げられるように端部壁１８及び側部壁１１８に一体的 に接続してもよい（図７においてはタブ２８のみ図示している）。タブ２８及び タブ１２８は、次に、端部壁２２及び（又は）端部壁１２２に糊等の適当な手段 によって固着される。尚、端部壁２２及び（又は）端部壁１２２に、タブ３４及 びタブ１３４をオプションとして設けてもよい。 本発明の実施例に基づくパッケージ容器１０は、可撓性を有すると共に熱収縮 可能な熱可塑性のフィルム材（例えば低密度のポリエチレン）から成るラップ材 ３６をさらに有する。ラップ材３６は、下部トレー１２及びその内容物の上に重 ねられた上部トレー１４の周りでラップされると共にシールされ、既知の方法で 収縮トンネル（shrink tunnnel）内に挿入される。（収縮性を有する）ラップ材 ３６は、側部壁１８，１１８及び端部壁２２，１２２を下部トレー１２内及び上 部トレー１４内に保持されている製品に引き付けると共に、タブ２８，１２８を 下部トレー１２内及び上部トレー１４内に保持されている製品列のコーナー部分 （側部壁１８，１１８及び端部壁２２，１２２に接触していない外周部分）に引 き付ける。ラップ材３６は、上部トレー１４内の製品の頂部をぴったりとラップ すると共に、下部トレー１２及び上部トレー１４内の製品の外に露出した側部を やはりぴったりとラップし、よって、製品が下部トレー１２及び上部トレー１４ 内部にきっちり収納された状態で確実にパッケージされるので、ベースパネル１ ６，１１６の各縁部が壁１８，２２，１１８，１２２の各々によって補強された 状態となってベースパネル１６，１１６のたわみが防止され、下部トレー１２及 び上部トレー１４に充分な強度がもたらされる。本好適実施例において、ラップ 材３６は第１の開口部３８及び第２の開口部３８を有し、これら第１及び第２の 開口部３８は、持ち手２６，１２６（の開口部）と少なくとも部分的に重なり合 うように、特に、持ち手２６，１２６（の開口部）の上側の周部分とは重なり合 うように構成される。従って、本発明の好適実施例に基づくパッケージ容器１０ の取っ手部分にかかる上向きの力は、持ち手２６，１２６の上側の周部分だけで なくラップ材３６の開口部３８の上側の周部分にも伝達されるので、強度がさら に増加する。 本好適実施例において、ラップ材３６は、持ち手２６の上側の周部分と上縁部 ２７との間かつ端部壁２２の両側縁部の間に施された適当な接着剤４２によって 、端部壁２２の外側の面に接着される。具体的には、本好適実施例において接着 剤４２は熱によって活性化されるものであり、これが例えば下部トレー１２を形 成する際に半製品の端部壁２２に施される。あるいは、下部トレー１２の組立終 了後、ラップ材３６を下部トレー１２，上部トレー１４及びその内容物の周りに ラップする前に、活性化した接着剤４２を端部壁２２に施してもよい。どちらに せよ、ラップ材３６に熱がもたらされると、接着剤４２が活性化されて端部壁２ ２とラップ材３６の一部が接着され、接着された部分のラップ材３６が端部壁２ ２に引き付けられて、開口部３８が形成される。このようにラップ材３６を接着 することにより、持ち手２６，１２６の強度が増し、特に、端部壁２２，１２２ が持ち手２６，１２６と上縁部２７，１２７との間で裂けてしまうことが顕著に 防止される（パッケージ容器１０が片手のみで保持される場合、特にパッケージ 容器１０が棚から片手で引っぱり出されて一方の端部が保持されずに遊んでいる 場合、パッケージ容器１０の重量及びモーメントが、保持されている方の端部壁 ２２，１２２に相当な応力をもたらすので、上述のような持ち手部分２６，１２ ６の破損が問題になる可能性がある）。 パッケージ容器１０をラップ材３６で包む（つまりラップ材３６の収縮性を利 用してラップする）前に、印刷された材料をラップ材３６に施してよい。この材 料に連続したパターンが印刷されている場合は、印刷された材料をパッケージ容 器１０に恣意的に設置してよく、一方、登録商標等が印刷されている場合は、印 刷された材料を登録商標等がパッケージ容器１０の好ましい位置に来るように考 慮しながら設置してよい。又、ラップ材３６に穴その他の開封手段を施すことに より、（収縮性を利用して）パッケージ容器１０をラップしているラップ材３６ を開封し易くしてもよい。 本発明の好適実施例に基づくパッケージ容器１０は、以下に述べる理由により 、従来のパッケージ容器よりも優れている。第１に、本発明のパッケージ容器１ ０を運搬するための取っ手部分は、持ち手２６，１２６及びラップ材３６によっ て形成されるため、従来のパッケージ容器の取っ手部分よりも強度が向上してお り、破損する可能性が小さい。つまり、ラップ材３６によって強度が増し、接着 剤４２によって持ち手２６，１２６が裂けにくくなっているのに加え、端部壁２ ２及び端部壁１２２によって厚紙（もしくは段ボール紙）の層が二層になってい るため、本発明のパッケージ容器１０の取っ手部分の強度は、従来のものより向 上している。さらに、本発明の第２の実施例に基づきパッケージ容器１０が図４ 〜図６に示されるような半製品から構成される場合、上縁部２７及び上縁部１２ ７が共通の折り線に沿って折り曲げられるように一体的に接続されているので、 取っ手部の強度がさらに向上する。本好適実施例において、端部壁１２２を端部 壁２２に糊付けすることにより、取っ手部分に一層の固さと強度をもたらすこと が望ましい。尚、この点に関しては、半製品の製造者が例えば図４及び図５に示 される半製品の段階で端部壁２２，端部壁１２２に予め糊等の接着剤を施してお くことにより、後で梱包（ラッピング）の際に糊を施す必要がなくなる。つまり 、本発明のパッケージ容器１０は、その両端の２つの取っ手を持って運搬できる ので消費者にとって扱い易く、又、消費者が片方の手だけでパッケージ容器１０ を持つことを選択したときも（例えば片手しか使えない場合等）、片方の取っ手 のみを利用して比較的安全に運搬できる。よって、従来のパッケージ容器の欠点 が、本発明によって克服される。 本好適実施例において、下部トレー１２及び上部トレー１４を構成する上で使 用されている材料（厚紙及び（又は）段ボール紙等）、並びにラップ材３６を構 成する上で使用されている材料は、リサイクル可能な材料でよく、又、自然環境 に配慮した見地から言えばリサイクル可能な材料であるべきである。 下部トレー１２及び上部トレー１４を図２，図３，図５及び図６に示されるよ うな２つの半製品から形成した場合は、製造者が半製品に印刷を行う際に半製品 の一方のみに印刷でき、パッケージ容器全体を印刷工程に送る必要がない点で有 利である。つまり、プリンタで印刷する面積を節約できるので、コスト節減にな る。又、このように下部トレー１２及び上部トレー１４が２つ以上の半製品から 構成されていれば、パッケージされる製品の製造者が賞品やゲームカード等を提 供する際、柔軟な選択に基づいたプロモーションをより容易かつ低コストで実施 できる。 本好適実施例において、パッケージ容器１０は独立型の下部トレー１２，上部 トレー１４（図２，図３に示されるような半製品から形成される）を用いるか、 又は切り取りストリップ４０によって分離可能な下部トレー１２及び上部トレー １４（図４，図５に示されるような半製品から形成される）を用いるので、下部 トレー１２と上部トレー１４とを容易に分離できる。つまり、パッケージ容器１ ０を２つの部分に均等に分割できるので、ラップ材３６除去後における小売店も しくは消費者による分配が容易になる。よって、製造者は下部トレー１２，上部 トレー１４に各々違う種類の製品（例えば下部トレー１２にルートビール，上部 トレー１４にコーラ等）を入れることができ、製品の取扱い及び（又は）マーケ ティングの点で好都合である。 本発明の好適実施例に基づくパッケージ容器１０は、パッケージに要する費用 を減らしてこれを最少限にすることにより、本発明のパッケージ容器１０と同様 の目的のため現在使用されている従来のパッケージ容器との競争に勝てるように 構成されている。さらに、パッケージ容器１０のラップ材３６の場合、マーケテ ィング及び検査等の目的でパッケージ容器１０を調べる際に、ラップ材３６を透 かして中の製品を見ることができ（従来の厚紙もしくは段ボール製パッケージ容 器の場合、一般に中の製品は見えない）、中身が見えるため製品がいたずらされ にくくなって安全性が保証される。 さて、上述の本発明の基本的な教示に基づきこれを適宜拡大解釈したり変更す ることは、当業者には自明であろう。例えば、本発明の好適実施例において、ベ ースパネル１６，１１６は丸いコーナー部分を有するように、タブ２８は複数の 折り線によって区分されて丸いコーナー部分を形成するように図示かつ説明され ており、この結果、各トレー１２，１４内の製品列のコーナー部分で円筒形の製 品の外周と各トレー１２，１４の輪郭とがほぼ一致し、ラップ材３６を形成する のに必要なフィルムの幅を節減できる。しかし、本発明の実施例において、ベー スパネル１６，１１６は角張ったコーナー部分を有してもよく、又、タブ２８を 、各トレー１２の端部と側部との間で角張ったコーナー部分を形成するように構 成してもよい。 同様に、パッケージ容器１０が複数の缶（図１のパッケージ容器１０内部に示 されているような円筒形のもの）をパッケージして出荷する飲料品産業に特に適 しているにせよ、パッケージ容器１０を他の種類の製品を収納するために利用し てよい（特に、複数の製品を下部トレー１２，上部トレー１４に別々に入れる場 合等）。 同様に、本発明の好適実施例で説明されたような半製品（図２〜図７参照）は 、直線状に接着剤を塗布・接着できて接着作業が簡便であること等の利点により 有利であるが、下部トレー１２及び上部トレー１４の構成はこれに限定されず、 従って下部トレー１２及び上部トレー１４を本発明の好適実施例に図示・説明さ れる以外の構成を有する半製品から構成してもよいのは、勿論である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ 【要約の続き】 好適実施例において、下部トレー（１２）及び上部トレ ー（１４）の各端部壁（２２，１２２）の各上縁部（２ ７，１２７）は共通の折り線に沿って折り曲げられるよ うに一体的に接続される。下部トレー（１２）の端部壁 （２２）は切り取りストリップ（４０）を含み、この切 り取りストリップ（４０）により、下部トレー（１２） と上部トレー（１４）とを分離し分配することが可能に なる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．製品を上段，下段の２段式にパッケージするパッケージ容器であって、 上部トレーと、 下部トレーと、 収縮性を有するラップ材とを組み合わせて有し、 上記下部トレーがベースパネルと第１の端部壁と第２の端部壁とを有し、上記 下部トレーの上記端部壁の各々が持ち手（handgrip）を有し、上記上部トレーが ベースパネルと第１の端部壁と第２の端部壁とを有し、上記上部トレーの上記端 部壁の各々が持ち手を有し、上記下部トレーの上記端部壁が上記下部トレーの上 記ベースパネルに一体的に接続され、上記上部トレーの上記ベースパネルが上記 下部トレーに位置された上記製品の上に支持されたとき、上記上部トレーの持ち 手と上記下部トレーの持ち手とが整合し、上記ラップ材が上記上部トレー，上記 下部トレー及び各トレー内に収納された上記製品を包んで上記上部トレー，上記 下部トレー及び上記製品を共に保持する２段式パッケージ容器。 ２．上記収縮性を有するラップ材が上記下部トレーの上記端部壁の周りにラップ され、上記ラップ材が第１の開口部と第２の開口部とを含み、上記第１の開口部 及び上記第２の開口部が上記上部トレー及び上記下部トレーの上記第１の端部壁 ，上記第２の端部壁の上記整合した持ち手と少なくとも部分的に重なり合い、こ れにより上記持ち手の強度が向上する請求項１記載の２段式パッケージ容器。 ３．上記下部トレー及び上記上部トレーがそれぞれ第１の側部壁と第２の側部壁 とを有し、上記第１の側部壁と上記第２の側部壁とが、互いに平行かつ間隔を取 って設けられた折り線に沿って折り曲げられるように上記ベースパネルに各々一 体的に接続され、上記下部トレー及び上記上部トレーの各々が、その上記第１の 端部壁，上記第２の端部壁にこれらに対応する上記第１の側部壁，上記第２の側 部壁を固定する手段をさらに有する請求項２記載の２段式パッケージ容器。 ４．上記上部トレー及び上記下部トレーの各々の上記第１の端部壁，上記第２の 端部壁が上縁部を有し、各トレーの上記第１の端部壁の上記上縁部が共通の折り 線を介して一体的に接続されると共に、各トレーの上記第２の端部壁の上記上縁 部が共通の折り線を介して一体的に接続される請求項１記載の２段式パッケージ 容器。 ５．上記下部トレーの上記第１の端部壁及び上記第２の端部壁が、切り取りスト リップを含む請求項４記載の２段式パッケージ容器。 ６．上記切り取りストリップが、上記下部トレーの上記第１の端部壁及び上記第 ２の端部壁に、上記持ち手を基準にしたとき上記上縁部の反対側になるように位 置する請求項５記載の２段式パッケージ容器。 ７．上記上部トレーの上記ベースパネルが第１の部分と第２の部分とから成り、 上記第１の部分と上記第２の部分とが組み立てられると共に固定されて上記ベー スパネルを形成し、上記第１の部分が上記上部トレーの上記第１の端部壁に折り 線を介して一体的に接続され、上記第２の部分が上記上部トレーの上記第２の端 部壁に折り線を介して一体的に接続され、上記第２の部分の折り線が上記第１の 部分の折り線と平行かつ間隔を置いて位置される請求項４記載の２段式パッケー ジ容器。 ８．上記下部トレー及び上記上部トレーがそれぞれ第１の側部壁と第２の側部壁 とを有し、上記第１の側部壁と上記第２の側部壁とが、互いに平行かつ間隔を取 って設けられた折り線に沿って折り曲げられるように上記ベースパネルに各々一 体的に接続され、上記下部トレー及び上記上部トレーの各々が、その上記第１の 端部壁，上記第２の端部壁にこれらに対応する上記第１の側部壁，上記第２の側 部壁を固定する手段をさらに有する請求項７記載の２段式パッケージ容器。 ９．上記収縮性を有するラップ材が上記下部トレーの上記端部壁の周りにラップ され、上記ラップ材が第１の開口部と第２の開口部とを含み、上記第１の開口部 及び上記第２の開口部が上記上部トレー及び上記下部トレーの上記第１の端部壁 ，上記第２の端部壁の上記整合した持ち手と少なくとも部分的に重なり合い、こ れにより上記持ち手の強度が向上する請求項７記載の２段式パッケージ容器。 １０．上記下部トレー及び上記上部トレーがそれぞれ第１の側部壁と第２の側部 壁とを有し、上記第１の側部壁と上記第２の側部壁とが、互いに平行かつ間隔を 取って設けられた折り線に沿って折り曲げられるように上記ベースパネルに各々 一体的に接続され、上記下部トレー及び上記上部トレーの各々が、その上記第１ の端部壁，上記第２の端部壁にこれらに対応する上記第１の側部壁，上記第２の 側部壁を固定する手段をさらに有し、上記上部トレーの上記端部壁が、上記上部 トレーの上記ベースパネルに直接に接続されていない請求項２記載の２段式パッ ケージ容器。 １１．上記上部トレーの上記端部壁が、上記上部トレーの上記ベースパネルに一 体的に接続されている請求項１記載の２段式パッケージ容器。 １２．上記下部トレー及び上記上部トレーがそれぞれ第１の側部壁と第２の側部 壁とを有し、上記第１の側部壁と上記第２の側部壁とが、互いに平行かつ間隔を 取って設けられた折り線に沿って折り曲げられるように上記ベースパネルに各々 一体的に接続され、上記下部トレー及び上記上部トレーの各々が、その上記第１ の端部壁，上記第２の端部壁にこれらに対応する上記第１の側部壁，上記第２の 側部壁を固定する手段をさらに有する請求項１１記載の２段式パッケージ容器。 １３．上記固定手段が、上記上部トレーの上記第１の側壁部及び上記第２の側壁 部を、各々上記上部トレーの上記第１の端部壁及び上記第２の端部壁に固定する 請求項１２記載の２段式パッケージ容器。 １４．上記上部トレー及び上記下部トレーの上記第１の端部壁，上記第２の端部 壁が互いに独立し、両者が互いに固定されることのない請求項１２記載の２段式 パッケージ容器。 １５．上記収縮性を有するラップ材が上記下部トレーの上記端部壁の周りにラッ プされ、上記ラップ材が第１の開口部と第２の開口部とを含み、上記第１の開口 部及び上記第２の開口部が上記上部トレー及び上記下部トレーの上記第１の端部 壁，上記第２の端部壁の上記整合した持ち手と少なくとも部分的に重なり合い、 これにより上記持ち手の強度が向上する請求項１４記載の２段式パッケージ容器 。 １６．製品を上段，下段の２段式にパッケージする容器であって、 上記トレーと、 下部トレーと、 収縮性を有するラップ材とを有し、 上記下部トレーがベースパネルと第１の端部壁と第２の端部壁とを有し、上記 下部トレーの第１の端部壁及び第２の端部壁が上記下部トレーのベースパネルか ら上方に延び、上記上部トレーがベースパネルと第１の端部壁と第２の端部壁と を有し、上記上部トレーの第１の端部壁及び第２の端部壁が上記上部トレーのベ ースパネルから上方に延び、上記下部トレーの２つの上記端部壁が上記下部トレ ーの上記ベースパネルに一体的に接続され、上記下部トレーの上記ベースパネル の上かつ上記第１の端部壁と上記第２の端部壁との間に位置された上記製品の上 に上記上部トレーの上記ベースパネルが支持されたとき、上記上部トレー及び下 部トレーの上記第１の端部壁と上記第２の端部壁とが上記上部トレーのベースパ ネルの上の位置で互いに接続され、上記ラップ材が、上記上部トレー，上記下部 トレー及び各上記トレー内に収納された上記製品をラップして上記上部トレー， 上記下部トレー及び上記製品を共に保持するパッケージ容器。 １７．上記上部トレー及び上記下部トレーの各々の上記第１の端部壁，上記第２ の端部壁が上縁部を有し、各トレーの上記第１の端部壁の上記上縁部が共通の折 り線を介して一体的に接続されると共に、各トレーの上記第２の端部壁の上記上 縁部が共通の折り線を介して一体的に接続される請求項１６記載の２段式パッケ ージ容器。 １８．上記上部トレーの上記ベースパネルが第１の部分と第２の部分とから成り 、上記第１の部分と上記第２の部分とが組み立てられると共に固定されて上記ベ ースパネルを形成し、上記第１の部分が上記上部トレーの上記第１の端部壁に折 り線を介して一体的に接続され、上記第２の部分が上記上部トレーの上記第２の 端部壁に折り線を介して一体的に接続され、上記第２の部分の折り線が上記第１ の部分の折り線と平行かつ間隔を取って位置される請求項１７記載の２段式パッ ケージ容器。 １９．上記下部トレーの上記第１の端部壁及び上記第２の端部壁が、切り取りス トリップを含む請求項１６から１８記載の２段式パッケージ容器。 ２０．上記上部トレーの上記端部壁が、上記上部トレーの上記ベースパネルに一 体的に接続されている請求項１６から１９記載の２段式パッケージ容器。 ２１．上記下部トレー及び上記上部トレーがそれぞれ第１の側部壁と第２の側部 壁とを有し、上記第１の側部壁と上記第２の側部壁とが、互いに平行かつ間隔を 取って設けられた折り線に沿って折り曲げられるように上記ベースパネルに各々 一体的に接続され、上記下部トレー及び上記上部トレーの各々が、その上記第１ の端部壁，上記第２の端部壁にこれらに対応する上記第１の側部壁，上記第２の 側部壁を固定する手段をさらに有する請求項１６から２０のいずれかに記載の２ 段式パッケージ容器。 ２２．上記固定手段が、上記上部トレーの上記第１の側壁部及び上記第２の側壁 部を、各々上記上部トレーの上記第１の端部壁及び上記第２の端部壁に固定する 請求項２１記載の２段式パッケージ容器。 ２３．上記下部トレー及び上記上部トレーがそれぞれ第１の側部壁と第２の側部 壁とを有し、上記第１の側部壁と上記第２の側部壁とが、互いに平行かつ間隔を 取って設けられた折り線に沿って折り曲げられるように上記ベースパネルに各々 一体的に接続され、上記下部トレー及び上記上部トレーの各々が、その上記第１ の端部壁，上記第２の端部壁にこれらに対応する上記第１の側部壁，上記第２の 側部壁を固定する手段をさらに有し、上記上部トレーの上記端部壁が、上記上部 トレーの上記ベースパネルに直接に接続されていない請求項１６から１９のいず れかに記載の２段式パッケージ容器。 ２４．製品をパッケージするパッケージ容器であって、 トレーと、 収縮性を有するラップ材とを含み、 上記トレーがベースパネルと第１の端部壁と第２の端部壁とを有し、上記第１ の端部壁と上記第２の端部壁とが上記ベースパネルに各々第１の折り線，第２の 折り線に沿って折り曲げられるように一体的に接続され、上記第１の端部壁及び 上記第２の端部壁の各々が持ち手を含み、上記製品が上記第１の端部壁と上記第 ２の端部壁との間に位置される上記ベースパネルに支持され、上記ラップ材が上 記ベースパネル，上記第１の端部壁，上記第２の端部壁及び上記ベースパネルに 支持された上記製品の周りをラップし、上記ラップ材が上記ベースパネルに支持 された上記製品に上記第１の端部壁及び上記第２の端部壁を引き付け、上記ラッ プ材が第１の開口部と第２の開口部とを有し、これら第１の開口部，第２の開口 部が各々その上側の周部分を有し、上記各開口部の上側の周部分が各々上記第１ の端部壁，上記第２の端部壁の上記持ち手の上側の周部分と少なくとも部分的に 重なり合い、上記ラップ材により上記各端部壁の上記各持ち手の強度がさらに向 上するパッケージ容器。 ２５．上記トレーが第１の側部壁と第２の側部壁とをさらに含み、上記第１の側 部壁，上記第２の側部壁が上記ベースパネルに各々第３の折り線，第４の折り線 に沿って折り曲げられるように一体的に接続され、上記ラップ材が上記ベースパ ネルに支持された上記製品に上記第１の側部壁及び上記第２の側部壁を引き付け る請求項２４記載のパッケージ容器。 ２６．上記第１の側部壁，上記第２の側部壁の各々が第１の端部及び第２の端部 を有し、又、上記第１の側部壁及び上記第２の側部壁の各上記第１の端部を上記 第１の端部壁に固定する手段と、上記第１の側部壁及び上記第２の側部壁の各上 記第２の端部を上記第２の端部壁に固定する手段をさらに組み合わせて含む請求 項２５記載のパッケージ容器。 ２７．上記各端部壁が外側の面を有し、上記各端部壁が上記製品に引き付けられ たとき上記ラップ材が上記外側の面と係合し、又、上記ラップ材を上記各端部壁 の上記外側の面に上記持ち手の上側で接着する手段をさらに組み合わせて含み、 この接着手段により上記持ち手の強度が向上し、よって上記持ち手を把持して運 搬するとき上記端部壁が裂けにくくなる請求項２４から２６のいずれかに記載の パッケージ容器。 ２８．上記接着手段が熱によって活性化される接着剤を含み、上記ラップ材がラ ップされて収縮したときに上記接着剤が活性化される請求項２７記載のパッケー ジ容器。 ２９．製品をパッケージする方法であって、 ベースパネルと第１の端部壁と第２の端部壁とを有し、上記第１の端部壁と上 記第２の端部壁とが上記ベースパネルに各々第１の折り線，第２の折り線に沿っ て折り曲げられるように一体的に接続され、上記第１の端部壁及び上記第２の端 部壁の各々が持ち手を含み、上記製品が上記第１の端部壁と上記第２の端部壁と の間に位置される上記ベースパネルに支持されるトレーを設けるステップと、 上記ベースパネル，上記第１の端部壁，上記第２の端部壁及び上記ベースパネ ルに支持された上記製品の周りを収縮性を有するラップ材でラップするステップ と、 上記ラップ材を収縮させて上記ベースパネルに支持された上記製品に上記第１ の端部壁及び上記第２の端部壁を引き付けると共に、上記ラップ材に第１の開口 部と第２の開口部とを設け、これら第１の開口部，第２の開口部が各々その上側 の周部分を有し、上記各開口部の上側の周部分が各々上記第１の端部壁，上記第 ２の端部壁の上記持ち手の上側の周部分と少なくとも部分的に重なり合い、上記 ラップ材により上記各端部壁の上記各持ち手の強度がさらに向上するステップと を有する方法。 ３０．上記各端部壁の、上記ベースパネルに支持された製品に向き合っている面 と反対側の面に上記持ち手の上側で上記ラップ材を接着し、これにより上記持ち 手の強度が向上すると共に、上記持ち手を把持して運搬するとき上記端部壁が裂 けにくくなる請求項２９記載の方法。 ３１．上記ラップ材を収縮させるステップが、ラップされたラップ材を加熱する ステップを含み、上記ラップ材を接着するステップが、熱によって活性化される 接着剤を施すと共にこの接着剤を上記ラップ材加熱ステップの間に活性化するス テップを含む請求項３０記載の方法。