JP4919966B2 - 食品を保持するパック - Google Patents

Description

本発明は、食品を保持するパックに関し、限定するわけではないが、特に、「ファーストフード」として知られる品目の販売に適したパックに関する。ファーストフードでは、ハンバーガ、ロールなどが店頭において、お客の注文により用意され、パックに包装され、販売される。

本願と同一の出願人によるＰＣＴ国際特許出願ＷＯ９７／０７０３７号は、食品または他の品物に使用されるパックに関し、このパックには、紙製またはフィルム製の袋、および袋の底部を支えるように形成された厚紙が含まれる。厚紙は、厚紙と袋を平らに折りたたむことができ、かつ、袋が開くように組み立てることができるように、中央折り曲げ線がある底部と、別の折り曲げ線に沿って底部とヒンジ結合された壁とを含む。袋の下部の側壁は、厚紙の側壁に固定されているので、たたまれた底部をＶ字形に開いて厚紙が組み立てられると、袋の底部も開くようになっている。また、Ｖ字を徐々に開いていくと、厚紙の底部が「中央を越えて」移動し、反転して袋の下部を支えるようになるまで、両壁の間が離れ、袋は引っ張られる。

本発明は、食品を保持するパックであり、袋と、前記袋の外側に配置され、紙で形成されたホルダと、を有し、前記ホルダは、前記袋の一方および他方の袋壁部がそれぞれ接着される一方および他方のホルダ壁部と、一組の第１折り曲げ線において前記一方および他方のホルダ壁部とヒンジ結合された底壁を含み、前記ホルダの一方のホルダ壁部が延伸して蓋を形成し、この蓋と前記一方のホルダ壁部の間には折り曲げ線があり、それによって、前記ホルダの上部を覆うように前記蓋を折り曲げ、前記ホルダの内側に配置された前記袋の上端を閉じることができ、前記蓋の先端には折れ曲がり可能な蓋フラップであって、前記蓋との間の折り曲げ線により折れ曲がり可能な蓋フラップがあり、前記蓋フラップは前記ホルダの他方のホルダ壁部に沿って下方に折り曲げることができ、前記蓋フラップには、前記蓋を前記ホルダの上部を覆うようにした状態で、前記蓋フラップを前記他方のホルダ壁部に固定する手段が設けられ、前記ホルダは、前記両ホルダ壁部の間に袋を保持し、前記底壁が略凸形または略凹形になるように、前記一組の第１折り曲げ線に平行に延伸する、間隔を空けて設けた複数の第２折り曲げ線を含み、前記一方のホルダ壁部付近にある前記袋の一方の袋壁部は、前記蓋と共に前記袋の上部を覆って折り曲げられるように、前記蓋のところまで延伸し、前記他方の袋壁部は、その他方の袋壁部が接着される前記他方のホルダ壁部の上方に延伸し、折れ曲がり可能な袋フラップを形成し、この袋フラップは、前記蓋により前記袋の上端が袋の内容物を覆うように閉じられた場合に、前記他方のホルダ壁部の外側面に沿って位置するように折り曲げることができることを特徴とする。

また、前記蓋に近い前記袋の一方の袋壁部は、前記蓋フラップに接着され、前記ホルダの上端を覆って蓋と一緒に折り曲げられることが好適である。

また、前記袋は、その一方および他方の袋壁部が前記ホルダの前記一方および他方のホルダ壁部の幅より広く、前記袋が前記ホルダの前記一組のホルダ壁部の両側から延伸することが好適である。

また、前記蓋フラップを前記ホルダの前記他方のホルダ壁部に固定する手段は、前記他方のホルダ壁部にある差込み口と係合し、固定されるような形状であるタブを前記蓋フラップに有することが好適である。

また、前記タブは、前記蓋フラップの切り込みにより、前記蓋フラップ内に形成されることが好適である。

また、前記蓋は、前記蓋が略凸形にカーブした形になるように、間隔を空けて配置された複数の折り曲げ線を備えることが好適である。

また、前記蓋は、前記一方のホルダ壁部との間にある折り曲げ線と平行な、前記蓋の中央に配置された中央折り曲げ線と、前記中央折り曲げ線の両側にある複数の中間折り曲げ線とを有することが好適である。

以下、本発明の具体的な実施形態の構成について、図面を参照して説明する。

まず、実施形態に係る食品を保持するパックの概要について説明する。

一つの態様では、単数または複数の食品を保持するパックを提供し、このパックは、袋と、袋のために使用される溝形（前壁（他方のホルダ壁部）、底壁、後壁（一方のホルダ壁部）で袋を収容する溝を形成する形）の硬い紙で形成され、袋の側壁が接着される一組のホルダ壁部（一方のホルダ壁部と他方のホルダ壁部）を含むホルダと、第１折り曲げ線で一方のホルダ壁部とヒンジ結合された底壁とを含む。底壁は、第１折り曲げ線に平行に延伸する、間隔を空けた複数の第２折り曲げ線を含み、この折り曲げ線により、底壁は略凸形または略凹形になり、ホルダの両ホルダ壁部の間を離し、かつ、袋の両袋壁部の間を離して保持することができる。

例えば、底壁の第２折り曲げ線は、底壁がホルダの両ホルダ壁部の間でなだらかな略凸形または略凹形になるような、中央折り曲げ線と、底壁とホルダ壁部の間の折り曲げ線と中央折り曲げ線との間に設けられた中間折り曲げ線とを含む。

袋の一部はホルダの両側から外側に延伸していることが好適である。

上記のいずれの形式であっても、一方のホルダ壁部を延伸させ、蓋を提供することができる。蓋には、ホルダの上部を覆うように蓋を折り曲げ、ホルダの内側に設けられた袋の上端を閉じるような折り曲げ線を含むとよい。

この場合は、蓋の先端を蓋フラップとし、蓋フラップをホルダの他方のホルダ壁部に沿って下方に折り曲げることができるように、蓋フラップに蓋との折り曲げ線を含むとよい。蓋をホルダを覆うように閉じた状態で保持したり開いたりできるように、蓋フラップを他方のホルダ壁部に固定する手段を備える。

より具体的には、蓋フラップを他方のホルダ壁部と係合した状態に保持する手段は、この他方のホルダ壁部にある差込み口と係合し固定されるような形状である、タブを含むとよい。

例えば、蓋フラップの切り込みにより、蓋フラップ内にタブを形成するとよい。

蓋に間隔を開けた複数の折り曲げ線を含むように形成することで、蓋を略凸型にカーブさせることができる。

この形式では、蓋には中央折り曲げ線を含んでもよく、この中央折り曲げ線は、蓋とホルダ壁部の間、および、中央折り曲げ線の両側にある中間折り曲げ線と蓋の間にある折り曲げ線に平行に延伸する。

蓋が形成される一方のホルダ壁部付近に位置するパックの袋壁部は、蓋と共に袋の上部を覆うように折り曲がるように、蓋の内側で延伸し、蓋に接着する。

まず図１〜５の実施形態を参照するが、これらの図は具が巻かれたロールなどの食品に使用されるパックを示す。パックは、参照符合１０で示す上部が開口する紙の袋１０を含み、この紙の袋１０は、参照符合１１で示す硬い紙で形成されたホルダ１１の内側に位置する。ホルダ１１は、一体に設けられた一枚の硬い紙を含み、折り曲げ線１３により底壁１４とヒンジ結合された前壁（他方のホルダ壁部）１２を含む。後壁（一方のホルダ壁部）１５は、折り曲げ線１６により底壁とヒンジ結合されており、蓋１７は、折り曲げ線１８により一方のホルダ壁部１５とヒンジ結合されている。最後に、蓋フラップ１９は、折り曲げ線２０により蓋１７とヒンジ結合されている。他方のホルダ壁部１２、一方のホルダ壁部１５が、パックの壁部に該当する。

ホルダの底壁１４には、中央折り曲げ線２１と、中間折り曲げ線２２，２２がある。中間折り曲げ線２２，２２は、それぞれ、中央折り曲げ線２１と折り曲げ線１３の間、および、中央折り曲げ線２１と折り曲げ線１６の間に位置し、また、ホルダ１１の底壁１４と他方のホルダ壁部１２、および、ホルダ１１の底壁１４と一方のホルダ壁部１５の間に位置する。ホルダ１１の底壁１４は、折り曲げられ図３に示すような略凸形となるので、食品を食する間、手のひらで楽に持つことができる。

同様に、パックの蓋１７は、中央折り曲げ線２４と中間折り曲げ線２５，２６により形成されるので、蓋１７は必要に応じて凸形にも凹形にも形成できる。

ホルダの蓋フラップ１９は、切れ目２９により、ハトの幅広な尾の形に切り抜かれたタブ２８を含む。タブ２８の横には蓋フラップ１９の幅方向に伸びる折り曲げ線３０があるので、タブ２８は容易に折り出すことができる。ホルダ１１の他方のホルダ壁部１２は、細長い差込み口３２を含み、その差込み口３２にタブ２８を入れて固定することができるので、蓋１７を袋１０の上部を覆うように折り曲げて、ホルダ１１を閉めることができる。

先に示したような袋１０は、ホルダ１１の内側に位置し、いくらかホルダ１１より幅が広いため、袋１０はホルダ１１の両側から突出する。袋１０は紙を折り曲げて作られており、袋１０の重なる端部に綴じ目３５がある。綴じ目３５は袋の上までは達していないので、袋１０の前壁（一方の袋壁部）と後壁（他方の袋壁部）は自由に離れるようになっている。それにより、袋１０は簡単に開くことができ、食品を出し入れ可能である。袋１０の他方の袋壁部と一方の袋壁部は、細長い複数の粘着性部分４０によって、ホルダ１１の他方のホルダ壁部１２および一方のホルダ壁部１５の上部内側に接着される。さらに、袋１０の一方の袋壁部は、蓋１７に延伸し、蓋フラップ１９にも部分的に掛かっており、この袋１０の一方の袋壁部は、細長い粘着性部分４２により蓋フラップ１９に接着されている。それにより蓋１７および蓋フラップ１９の開閉時に、袋１０の一方の袋壁部も開閉する。袋１０の他方の袋壁部は、一方の袋壁部よりもいくらか短いので、他方の袋壁部は容易に下方に折り曲げることができ、袋の内容物へ簡単に手が届く。

食品を袋１０に入れ、袋１０の蓋１７を袋１０を覆うように下方に折り曲げ、蓋フラップ１９のタブ２８を差込み口３２に差し込むと、蓋１７を閉じた状態で固定できる。

複数回折り曲げられた底壁１４および蓋１７により、袋１０内の食品に対応した形に適用するように、ホルダ１１は折り曲げることができる。底壁１４の中央部は、袋１０の他方の袋壁部、一方の袋壁部の間で押し上げることができ、それによって、ホルダ１１の前後の一方および他方のホルダ壁部１２，１５の間を離し、かつ、袋１０の他方の袋壁部および一方の袋壁部をホルダ１１の一方および他方のホルダ壁部１２，１５に固定することができる。

ロールのような食品に使用されるパックの平らな状態を示す正面図である。 蓋が開いた状態でロールを入れられるように開いているパックの正面図である。 蓋が開いた状態でロールを入れられるようになっているパックの側面図である。 蓋が開いた状態であるパックの斜視図である。 蓋が閉じた状態であるパックの斜視図である。

１０ 袋、１１ ホルダ、１２ 他方のホルダ壁部、１３，１６，１８，２０，２１，２２，２４，２５，３０ 折り曲げ線、１４ 底壁、１５ 一方のホルダ壁部、１７ 蓋、１９ 蓋フラップ、２８ タブ、２９ 切れ目、３２ 差し込み口、４０，４２ 粘着性部分。

Claims (7)

1. 食品を保持するパックであり、
   袋と、
   前記袋の外側に配置され、紙で形成されたホルダと、を有し、
   前記ホルダは、前記袋の一方および他方の袋壁部がそれぞれ接着される一方および他方のホルダ壁部と、一組の第１折り曲げ線において前記一方および他方のホルダ壁部とヒンジ結合された底壁を含み、
   前記ホルダの一方のホルダ壁部が延伸して蓋を形成し、この蓋と前記一方のホルダ壁部の間には折り曲げ線があり、それによって、前記ホルダの上部を覆うように前記蓋を折り曲げ、前記ホルダの内側に配置された前記袋の上端を閉じることができ、
   前記蓋の先端には折れ曲がり可能な蓋フラップであって、前記蓋との間の折り曲げ線により折れ曲がり可能な蓋フラップがあり、
   前記蓋フラップは前記ホルダの他方のホルダ壁部に沿って下方に折り曲げることができ、
   前記蓋フラップには、前記蓋を前記ホルダの上部を覆うようにした状態で、前記蓋フラップを前記他方のホルダ壁部に固定する手段が設けられ、
   前記ホルダは、前記両ホルダ壁部の間に袋を保持し、前記底壁が略凸形または略凹形になるように、前記一組の第１折り曲げ線に平行に延伸する、間隔を空けて設けた複数の第２折り曲げ線を含み、
   前記一方のホルダ壁部付近にある前記袋の一方の袋壁部は、前記蓋と共に前記袋の上部を覆って折り曲げられるように、前記蓋のところまで延伸し、
   前記他方の袋壁部は、その他方の袋壁部が接着される前記他方のホルダ壁部の上方に延伸し、折れ曲がり可能な袋フラップを形成し、この袋フラップは、前記蓋により前記袋の上端が袋の内容物を覆うように閉じられた場合に、前記他方のホルダ壁部の外側面に沿って位置するように折り曲げることができることを特徴とする、
   食品を保持するパック。
2. 前記蓋に近い前記袋の一方の袋壁部は、前記蓋フラップに接着され、前記ホルダの上端を覆って蓋と一緒に折り曲げられる請求項１に記載の食品を保持するパック。
3. 前記袋は、その一方および他方の袋壁部が前記ホルダの前記一方および他方のホルダ壁部の幅より広く、前記袋が前記ホルダの前記一組のホルダ壁部の両側から延伸することを特徴とする、請求項１または２に記載の食品を保持するパック。
4. 前記蓋フラップを前記ホルダの前記他方のホルダ壁部に固定する手段は、前記他方のホルダ壁部にある差込み口と係合し、固定されるような形状であるタブを前記蓋フラップに有することを特徴とする、請求項１〜３のいずれか１つに記載の食品を保持するパック。
5. 前記タブは、前記蓋フラップの切り込みにより、前記蓋フラップ内に形成されることを特徴とする、請求項４に記載の食品を保持するパック。
6. 前記蓋は、前記蓋が略凸形にカーブした形になるように、間隔を空けて配置された複数の折り曲げ線を備えることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか１つに記載の食品を保持するパック。
7. 前記蓋は、前記一方のホルダ壁部との間にある折り曲げ線と平行な、前記蓋の中央に配置された中央折り曲げ線と、前記中央折り曲げ線の両側にある複数の中間折り曲げ線とを有することを特徴とする、請求項６に記載の食品を保持するパック。