JPH033501Y2 - - Google Patents
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- JPH033501Y2 JPH033501Y2 JP1985144771U JP14477185U JPH033501Y2 JP H033501 Y2 JPH033501 Y2 JP H033501Y2 JP 1985144771 U JP1985144771 U JP 1985144771U JP 14477185 U JP14477185 U JP 14477185U JP H033501 Y2 JPH033501 Y2 JP H033501Y2
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- JP
- Japan
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- shape
- retaining
- confectionery
- paperboard
- sealing
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Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は保形性に優れ、かつ耐水性、耐油性、
ガスバリヤー性等の密封性にも富むとともに開封
も容易な易開封性保形密封容器に関する。
ガスバリヤー性等の密封性にも富むとともに開封
も容易な易開封性保形密封容器に関する。
(従来の技術)
近時、いわゆる半生クレープや半生ケーキ等を
製菓会社等における大規模工場において生産及び
包装して流通過程にのせ、スーパー、食料品店等
で大量販売することが行われている。かかる流通
過程にのせられるこれ等の菓子類の包装について
は、これ等の菓子類はもともと一寸の外力等によ
つても型崩れ等を起こしやすく、また腐敗もしや
すいものであり、購買意欲を高め、販売効果を上
げるためには表面に美麗な印刷を施す必要がある
というように特別の注意を払わなければならない
数々の留意点がある。
製菓会社等における大規模工場において生産及び
包装して流通過程にのせ、スーパー、食料品店等
で大量販売することが行われている。かかる流通
過程にのせられるこれ等の菓子類の包装について
は、これ等の菓子類はもともと一寸の外力等によ
つても型崩れ等を起こしやすく、また腐敗もしや
すいものであり、購買意欲を高め、販売効果を上
げるためには表面に美麗な印刷を施す必要がある
というように特別の注意を払わなければならない
数々の留意点がある。
そこで、第8図イ,ロ,ハに例示するような包
装が一般に行われてきた。
装が一般に行われてきた。
すなわち、第8図イに示すように、菓子Mを真
空成形等により形成されたトレイ100に充填す
る。充填は充填機により、ベルトコンベア上を進
行してくるトレイ100上に菓子Mを落下させて
行う。次いで、第8図ロに示すように、菓子Mの
充填されたトレイ100を耐水性、耐油性、ガス
バリヤー性等の密封性に富んだ袋体200の中に
収納して密封する。次に第8図ハに示すように、
密封された袋体200を、表面に美麗な印刷が施
された紙函300中に収納して包装を終るという
ものである。
空成形等により形成されたトレイ100に充填す
る。充填は充填機により、ベルトコンベア上を進
行してくるトレイ100上に菓子Mを落下させて
行う。次いで、第8図ロに示すように、菓子Mの
充填されたトレイ100を耐水性、耐油性、ガス
バリヤー性等の密封性に富んだ袋体200の中に
収納して密封する。次に第8図ハに示すように、
密封された袋体200を、表面に美麗な印刷が施
された紙函300中に収納して包装を終るという
ものである。
この包装において、菓子Mは先ず、第8図イに
示すように、トレイ100内に設けられた中仕切
110により仕切られた各空間内に1個ずつ充填
される。そのため輸送中等にトレイ100が傾い
たりしてもトレイ100内で菓子Mの位置ずれ等
が生じて菓子Mが型崩れしたりするようなことは
ない。また、トレイ100の周囲の側壁120の
高さを菓子Mの高さより大とし、第8図ロに示す
ように、菓子Mを袋体200中に収納する際等
に、袋体200が菓子Mの頂部等に接触して菓子
Mに塗布されたチヨコレート等が袋体200の内
面に付着したりすることがないようにしている。
また、側壁120の高さを菓子Mの高さより大と
することにより、第8図ハに示すように袋体20
0を紙函300中に収納して輸送している途中等
で紙函300に外力が加えられ、紙函300の天
板310が若干凹んだりしても、天板310から
の衝撃により菓子Mに型崩れを生じたりすること
がないようにしている。
示すように、トレイ100内に設けられた中仕切
110により仕切られた各空間内に1個ずつ充填
される。そのため輸送中等にトレイ100が傾い
たりしてもトレイ100内で菓子Mの位置ずれ等
が生じて菓子Mが型崩れしたりするようなことは
ない。また、トレイ100の周囲の側壁120の
高さを菓子Mの高さより大とし、第8図ロに示す
ように、菓子Mを袋体200中に収納する際等
に、袋体200が菓子Mの頂部等に接触して菓子
Mに塗布されたチヨコレート等が袋体200の内
面に付着したりすることがないようにしている。
また、側壁120の高さを菓子Mの高さより大と
することにより、第8図ハに示すように袋体20
0を紙函300中に収納して輸送している途中等
で紙函300に外力が加えられ、紙函300の天
板310が若干凹んだりしても、天板310から
の衝撃により菓子Mに型崩れを生じたりすること
がないようにしている。
また、かかる包装において、一般に、菓子M内
に外部から水分、油分等が浸入したり、菓子Mか
ら水分、油分等が濫りに散逸したりすることは菓
子Mの風味の低下等を招き、好ましいことではな
い。また、かかる包装においては、菓子Mの内部
での雑菌の繁殖を阻止し、菓子Mの腐敗を防止し
て菓子Mの日持ちをよくする目的で菓子Mの一部
にアルコールを含浸させたり、菓子M中にアルコ
ール粉末を混入させたりすることがあるが、これ
等のアルコール分がガスとなつて散逸するのを防
止する必要もある。そこで、この包装において
は、菓子Mを充填したトレイ100をトレイ10
0ごと耐水性、耐油性、ガスバリヤー性等の密封
性に富んだ袋体200中に収納して密封してい
る。袋体200の素材としてはバリヤー性等に富
んだプラスチツクス層を有するシート状物が用い
られるほか、アルミニウムの蒸着をしたプラスチ
ツクスのシート状物層を有するもの等が用いられ
ている。
に外部から水分、油分等が浸入したり、菓子Mか
ら水分、油分等が濫りに散逸したりすることは菓
子Mの風味の低下等を招き、好ましいことではな
い。また、かかる包装においては、菓子Mの内部
での雑菌の繁殖を阻止し、菓子Mの腐敗を防止し
て菓子Mの日持ちをよくする目的で菓子Mの一部
にアルコールを含浸させたり、菓子M中にアルコ
ール粉末を混入させたりすることがあるが、これ
等のアルコール分がガスとなつて散逸するのを防
止する必要もある。そこで、この包装において
は、菓子Mを充填したトレイ100をトレイ10
0ごと耐水性、耐油性、ガスバリヤー性等の密封
性に富んだ袋体200中に収納して密封してい
る。袋体200の素材としてはバリヤー性等に富
んだプラスチツクス層を有するシート状物が用い
られるほか、アルミニウムの蒸着をしたプラスチ
ツクスのシート状物層を有するもの等が用いられ
ている。
また、この包装において、若し第8図ロに示す
ように袋体200に収納しただけの段階で販売に
供するとすれば、仮令袋体200の表面に印刷を
施すとしても袋体200の表面への印刷はいわゆ
る軟包装材料への印刷であるため色数、精度等に
限界があり、商品価値を十二分に高めるとは困難
である。また、輸送中等に外力から菓子Mを保護
し、その型崩れを完全に防止するためにはトレイ
100のみでは強度的に十分とは言えず、若しト
レイ100に十分な強度を付与しようとすれば、
トレイ100はかなり高価なものとなつてしま
う。そして、若し袋体200に十分な耐水性、耐
油性、ガスバリヤー性等を付与し、かつトレイ1
00に十分な強度を付与した場合には、菓子Mが
外側から十分に見えなくなつてしまう場合が多
い。そのため、収納されてる菓子Mの美味そうな
外観等を袋体200の表面に印刷表示する必要が
生ずるが、前述のように袋体200への印刷には
技術的にも限界があり、菓子Mの美味そうな外観
を十分に再現したりすること等は必ずしも容易で
はない。そこで、従来のこの包装においては、高
度な印刷適性とかなりの剛性とを有する紙を素材
とした紙函300中に袋体200を収納し、販売
効果を高めるとともに収納された菓子Mの型崩れ
の防止等を図つている。
ように袋体200に収納しただけの段階で販売に
供するとすれば、仮令袋体200の表面に印刷を
施すとしても袋体200の表面への印刷はいわゆ
る軟包装材料への印刷であるため色数、精度等に
限界があり、商品価値を十二分に高めるとは困難
である。また、輸送中等に外力から菓子Mを保護
し、その型崩れを完全に防止するためにはトレイ
100のみでは強度的に十分とは言えず、若しト
レイ100に十分な強度を付与しようとすれば、
トレイ100はかなり高価なものとなつてしま
う。そして、若し袋体200に十分な耐水性、耐
油性、ガスバリヤー性等を付与し、かつトレイ1
00に十分な強度を付与した場合には、菓子Mが
外側から十分に見えなくなつてしまう場合が多
い。そのため、収納されてる菓子Mの美味そうな
外観等を袋体200の表面に印刷表示する必要が
生ずるが、前述のように袋体200への印刷には
技術的にも限界があり、菓子Mの美味そうな外観
を十分に再現したりすること等は必ずしも容易で
はない。そこで、従来のこの包装においては、高
度な印刷適性とかなりの剛性とを有する紙を素材
とした紙函300中に袋体200を収納し、販売
効果を高めるとともに収納された菓子Mの型崩れ
の防止等を図つている。
(考案が解決しようとする問題点)
第8図イ,ロ,ハに示すような従来の半生クレ
ープや半生ケーキ等の包装では、包装工程数が多
く、包装に手間と経費とがかかりすぎるという問
題があつた。また、従来のかかる包装では菓子M
を個別包装することが事実上不可能であり、メー
カー、販売者側にとつても消費者側にとつても不
便であるという問題があつた。
ープや半生ケーキ等の包装では、包装工程数が多
く、包装に手間と経費とがかかりすぎるという問
題があつた。また、従来のかかる包装では菓子M
を個別包装することが事実上不可能であり、メー
カー、販売者側にとつても消費者側にとつても不
便であるという問題があつた。
すなわち、従来の第8図イ,ロ,ハに示す包装
は、たしかに菓子Mの型崩れを防止し、かつ菓子
Mの日持ちをよくし、更に菓子Mの販売効果を高
めるというように種々の目的を達成してはいる
が、それ等の諸目的を達成するためはトレイ10
0、袋体200、紙函300という三種類もの部
材が必要であり、それ等の各部材を調達するため
にはかなりの材料菱、製造費等がかかる。また、
それ等の各部材を使用して行われる菓子Mの充填
包装工程自体も使用部材数の多いこととの関連も
あつて工程数が多くて複雑であり、かなりの手間
と経費とがかかる。そのため、前記部材の調達か
ら包装の終了までにはかなりの手間と経費とがか
かり、全体として包装に手間と経費とがかかりす
ぎるという問題があつた。
は、たしかに菓子Mの型崩れを防止し、かつ菓子
Mの日持ちをよくし、更に菓子Mの販売効果を高
めるというように種々の目的を達成してはいる
が、それ等の諸目的を達成するためはトレイ10
0、袋体200、紙函300という三種類もの部
材が必要であり、それ等の各部材を調達するため
にはかなりの材料菱、製造費等がかかる。また、
それ等の各部材を使用して行われる菓子Mの充填
包装工程自体も使用部材数の多いこととの関連も
あつて工程数が多くて複雑であり、かなりの手間
と経費とがかかる。そのため、前記部材の調達か
ら包装の終了までにはかなりの手間と経費とがか
かり、全体として包装に手間と経費とがかかりす
ぎるという問題があつた。
また、第8図イ,ロ,ハに示す包装は菓子Mを
例えば8個とか10個というように各数個同時に包
装するものであり、このように多数個を同時に包
装してさえも包装に手間と経費とがかかりすぎる
のであるから、第8図イ,ロ,ハで示す包装で菓
子Mを1個ずつ包装するということは採算面から
みて実現不可能である。そのため包装されたもの
が例えば10個詰めであり、或る消費者が菓子Mを
一個だけ欲しいというような場合には、その消費
者は10個買うか1個も買わないかの選択をしなけ
ればならず、不便である。また、一つの袋体20
0内には例えば10個の菓子Mが被覆保護されてい
る。そのため、或る消費者が1個だけ食べるため
に袋体200を開封したとすると、残りの9個は
バリヤー性等を有する袋体200により保護され
なくなつてしまう。そのため、残りの9個も急い
で食べなければならないという不便があつた。
例えば8個とか10個というように各数個同時に包
装するものであり、このように多数個を同時に包
装してさえも包装に手間と経費とがかかりすぎる
のであるから、第8図イ,ロ,ハで示す包装で菓
子Mを1個ずつ包装するということは採算面から
みて実現不可能である。そのため包装されたもの
が例えば10個詰めであり、或る消費者が菓子Mを
一個だけ欲しいというような場合には、その消費
者は10個買うか1個も買わないかの選択をしなけ
ればならず、不便である。また、一つの袋体20
0内には例えば10個の菓子Mが被覆保護されてい
る。そのため、或る消費者が1個だけ食べるため
に袋体200を開封したとすると、残りの9個は
バリヤー性等を有する袋体200により保護され
なくなつてしまう。そのため、残りの9個も急い
で食べなければならないという不便があつた。
一方、メーカー、販売者側にとつても、上記の
ように不便を感じている人々へは菓子Mを売り難
い。そのため、菓子Mの売上げの大幅な伸長を図
り難いという問題があつた。
ように不便を感じている人々へは菓子Mを売り難
い。そのため、菓子Mの売上げの大幅な伸長を図
り難いという問題があつた。
(問題点を解決するための手段)
上記のような問題点を解消するため本考案は易
開封性保形密封容器を、剛性を有する板紙の内側
に耐水性、耐油性、ガスバリヤー性等の密封性に
富んだシート状物層を有する四角筒状の胴部と、
その胴部の両端からの各延長部に順に設けられた
保形部と封緘部とを備え、その封緘部は前記延長
部の一方の相対する側壁の中央に設けられた折罫
に沿つて折り曲げられ、かつ内面同志貼合されて
前記延長部の開口端を閉鎖しており、前記保形部
は、前記折罫の端部から前記側壁の両端に至る斜
折罫によつて挟まれるV字状部と、そのV字状部
相互間の緩斜面部とを備えており、前記胴部の板
紙に2条の切込線を設け、その切込線間の胴部内
面にカツトテープを貼着して開封用ジツパー部を
形成するとともに、その開封用ジツパー部の外側
端縁に摘持片を設けて構成した。
開封性保形密封容器を、剛性を有する板紙の内側
に耐水性、耐油性、ガスバリヤー性等の密封性に
富んだシート状物層を有する四角筒状の胴部と、
その胴部の両端からの各延長部に順に設けられた
保形部と封緘部とを備え、その封緘部は前記延長
部の一方の相対する側壁の中央に設けられた折罫
に沿つて折り曲げられ、かつ内面同志貼合されて
前記延長部の開口端を閉鎖しており、前記保形部
は、前記折罫の端部から前記側壁の両端に至る斜
折罫によつて挟まれるV字状部と、そのV字状部
相互間の緩斜面部とを備えており、前記胴部の板
紙に2条の切込線を設け、その切込線間の胴部内
面にカツトテープを貼着して開封用ジツパー部を
形成するとともに、その開封用ジツパー部の外側
端縁に摘持片を設けて構成した。
(作用)
この考案の易開封性保形密封容器においては、
板紙の有する剛性と、V字状部がその封緘部寄り
の部分から胴部寄りの部分にかけて略平板状から
彎曲面状となつて保形部の側部を突つ張らせると
ともに緩斜面部を両側から押圧して緩斜面状に保
持せしめることにより、保形部が強固に保形され
る。また、耐水性、耐油性、ガスバリヤー性等の
密封性に富んだシート状物層の存在と、封緘部の
貼合とにより、容器体は高度に密封される。ま
た、カツトテープの両側端辺に沿つて胴部が破断
されやすいことと、胴部のうちで最も破断され難
い板紙に2条の切込線を予め設けておくことによ
り、胴部は2条の切込線に沿つて容易かつ綺麗に
破断される。
板紙の有する剛性と、V字状部がその封緘部寄り
の部分から胴部寄りの部分にかけて略平板状から
彎曲面状となつて保形部の側部を突つ張らせると
ともに緩斜面部を両側から押圧して緩斜面状に保
持せしめることにより、保形部が強固に保形され
る。また、耐水性、耐油性、ガスバリヤー性等の
密封性に富んだシート状物層の存在と、封緘部の
貼合とにより、容器体は高度に密封される。ま
た、カツトテープの両側端辺に沿つて胴部が破断
されやすいことと、胴部のうちで最も破断され難
い板紙に2条の切込線を予め設けておくことによ
り、胴部は2条の切込線に沿つて容易かつ綺麗に
破断される。
(実施例)
図により本考案の一実施例を説明すると、第1
図は本考案に係る易開封性保形密封容器Aの斜視
図である。この易開封性保形密封容器Aは第2図
に示すブランク板Bを用いて製造される。第2図
はブランク板Bを内面側から見た平面図であり、
このブランク板Bは第3図に示すような層構成を
有している。同図に示すように、ブランク板B
は、表面側より、板紙1、ポリエチレンのシート
状物層2、アルミニウム箔3、ポリエチレンのシ
ート状物層4の4層からなつている。この4層の
うち、板紙1は組み立てられた易開封性保形密封
容器Aに保形性を付与するとともに容器体表面に
美麗な印刷をするための印刷適性を付与するため
のものであり、必要とされる保形性の程度に応じ
た剛性を有する板紙が使用される。アルミニウム
箔3は組み立てられた易開封性保形密封容器Aに
耐水性、耐油性、ガスバリヤー性等の密封性を付
与するためのものであり、ポリエチレンのシート
状物層2は板紙1とアルミニウム箔3とを接着す
るためのものである。また、ポリエチレンのシー
ト状物層4は後述の組立使用時においていわゆる
胴貼部及び封緘部をヒートシールするためのもの
である。
図は本考案に係る易開封性保形密封容器Aの斜視
図である。この易開封性保形密封容器Aは第2図
に示すブランク板Bを用いて製造される。第2図
はブランク板Bを内面側から見た平面図であり、
このブランク板Bは第3図に示すような層構成を
有している。同図に示すように、ブランク板B
は、表面側より、板紙1、ポリエチレンのシート
状物層2、アルミニウム箔3、ポリエチレンのシ
ート状物層4の4層からなつている。この4層の
うち、板紙1は組み立てられた易開封性保形密封
容器Aに保形性を付与するとともに容器体表面に
美麗な印刷をするための印刷適性を付与するため
のものであり、必要とされる保形性の程度に応じ
た剛性を有する板紙が使用される。アルミニウム
箔3は組み立てられた易開封性保形密封容器Aに
耐水性、耐油性、ガスバリヤー性等の密封性を付
与するためのものであり、ポリエチレンのシート
状物層2は板紙1とアルミニウム箔3とを接着す
るためのものである。また、ポリエチレンのシー
ト状物層4は後述の組立使用時においていわゆる
胴貼部及び封緘部をヒートシールするためのもの
である。
前述のように第2図はブランク板Bの平面図で
あるが、同図において、板紙1は紙目を横方向と
している。
あるが、同図において、板紙1は紙目を横方向と
している。
ブランク板Bは、第2図に示すように、全体の
形状が矩形状をなし、縦方向の4条の折罫5,
6,7,8が順に設けられている。このブランク
板Bの上端縁部及び下端縁部はそれぞれ封緘部9
及び10とされ、封緘部9の折罫5,6間及び折
罫7,8間のそれぞれの略中央には縦方向の折罫
11及び12が設けられている。同様に、封緘部
10の折罫5,6間及び折罫7,8間にはそれぞ
れ折罫13及び14が設けられている。封緘部9
及び10に隣接した内側部分は保形部15及び1
6とされ、保形部15には折罫11の端部から折
罫5,6にいたる斜折罫17,17が設けられる
とともに、折罫12の端部から折罫7,8に至る
斜折罫18,18が設けられている。同様に、保
形部16には折罫13の端部から斜折罫19,1
9が設けられるとともに折罫14の端部から斜折
罫20,20が設けられている。保形部15と1
6との間の部分は胴部21とされ、その胴部21
の略中央には、横方向に2条の平行な切込線2
2,23が板紙1にのみ設けられ、この切込線2
2,23間の胴部21の内面にカツトテープ24
が貼着されて開封用ジツパー部25とされてい
る。カツトテープ24は、第4図に示すように、
表面側より、ポリエチレンのシート状物層26、
ポリエステルのシート状物層27、ポリエチレン
のシート状物層28の3層からなり、ポリエチレ
ンのシート状物層26によつて胴部21のポリエ
チレンのシート状物層4にヒートシールされてい
る。また、カツトテープ24の幅は切込線22,
23間の幅より稍狭く形成されている。前述のよ
うに、第2図においては板紙1の紙目を横方向と
しているため、切込線22,23は板紙1の紙目
と平行である。また、開封用ジツパー部25の左
端近傍には切込線22,23に繋がる小切欠2
9,29が設けられ、その小切欠29と29との
間の部分が摘持片30とされている。
形状が矩形状をなし、縦方向の4条の折罫5,
6,7,8が順に設けられている。このブランク
板Bの上端縁部及び下端縁部はそれぞれ封緘部9
及び10とされ、封緘部9の折罫5,6間及び折
罫7,8間のそれぞれの略中央には縦方向の折罫
11及び12が設けられている。同様に、封緘部
10の折罫5,6間及び折罫7,8間にはそれぞ
れ折罫13及び14が設けられている。封緘部9
及び10に隣接した内側部分は保形部15及び1
6とされ、保形部15には折罫11の端部から折
罫5,6にいたる斜折罫17,17が設けられる
とともに、折罫12の端部から折罫7,8に至る
斜折罫18,18が設けられている。同様に、保
形部16には折罫13の端部から斜折罫19,1
9が設けられるとともに折罫14の端部から斜折
罫20,20が設けられている。保形部15と1
6との間の部分は胴部21とされ、その胴部21
の略中央には、横方向に2条の平行な切込線2
2,23が板紙1にのみ設けられ、この切込線2
2,23間の胴部21の内面にカツトテープ24
が貼着されて開封用ジツパー部25とされてい
る。カツトテープ24は、第4図に示すように、
表面側より、ポリエチレンのシート状物層26、
ポリエステルのシート状物層27、ポリエチレン
のシート状物層28の3層からなり、ポリエチレ
ンのシート状物層26によつて胴部21のポリエ
チレンのシート状物層4にヒートシールされてい
る。また、カツトテープ24の幅は切込線22,
23間の幅より稍狭く形成されている。前述のよ
うに、第2図においては板紙1の紙目を横方向と
しているため、切込線22,23は板紙1の紙目
と平行である。また、開封用ジツパー部25の左
端近傍には切込線22,23に繋がる小切欠2
9,29が設けられ、その小切欠29と29との
間の部分が摘持片30とされている。
組立、使用に当つては、先ず、第5図に示すよ
うに、折罫5に沿つてその折罫5の内側部分を折
罫5の右側部分の内面に折り重ね、次いで折罫7
に沿つてその折罫7の右側部分を折罫7の左側部
分の内面に折り重ねて、ブランク板Bの右側端縁
31をブランク板Bの左側端縁32の上に重ね合
わせ、その左側端縁32と右側端縁31とをポリ
エチレンのシート状物層4と28とによりヒート
シールするいわゆるサツク貼りを行う。次に、第
6図に示すように、折罫6,8に沿つてブランク
板Bを折り起こして角筒状とし、一方の開口端か
ら収納物品を充填する。次いで、折罫11,12
と斜折罫17,17,18,18とに沿つて一方
の開口端側の封緘部9と保形部15とを折り曲げ
つつ封緘部9を内面同志ポリエチレンのシート状
物層4によつてヒートシールして一方の開口端を
閉鎖する。この折り曲げと、貼着とにより、保形
部15の斜折罫17,17によつて挟まれたV字
状部33は折罫11寄りの部分が略平板状となる
とともに胴部21寄りの部分が彎曲面状となつて
突つ張つた状態となる。同様に、斜折罫18,1
8によつて挟まれたV字状部34も突つ張つた状
態となり、これ等の突つ張つた状態となつたV字
状部33と34とが保形部15の側部を強固に保
形するとともに、そのV字状部33と34との間
の緩斜面部35,36を両側から押圧して緩斜面
部35,36をそれぞれ緩斜面状に保持せしめ
て、保形部15を強固に保形する。同様にして、
他方の開口端側の封緘部10と保形部16とを折
り曲げつつ封緘部10をヒートシールして他方の
開口端を閉鎖するとともに保形部6を強固に保形
して組立を終る(第1図)。なお、保形部15,
16は素材中に剛性を有する板紙1を含ませたこ
とによつても保形を強められている。また、胴部
21もその両端が保形部5,16によつて強固に
保形されることと、素材中に剛性を有する板紙1
を含ませたこととによつて強固に保形され、容器
体は全体として強固に保形される。
うに、折罫5に沿つてその折罫5の内側部分を折
罫5の右側部分の内面に折り重ね、次いで折罫7
に沿つてその折罫7の右側部分を折罫7の左側部
分の内面に折り重ねて、ブランク板Bの右側端縁
31をブランク板Bの左側端縁32の上に重ね合
わせ、その左側端縁32と右側端縁31とをポリ
エチレンのシート状物層4と28とによりヒート
シールするいわゆるサツク貼りを行う。次に、第
6図に示すように、折罫6,8に沿つてブランク
板Bを折り起こして角筒状とし、一方の開口端か
ら収納物品を充填する。次いで、折罫11,12
と斜折罫17,17,18,18とに沿つて一方
の開口端側の封緘部9と保形部15とを折り曲げ
つつ封緘部9を内面同志ポリエチレンのシート状
物層4によつてヒートシールして一方の開口端を
閉鎖する。この折り曲げと、貼着とにより、保形
部15の斜折罫17,17によつて挟まれたV字
状部33は折罫11寄りの部分が略平板状となる
とともに胴部21寄りの部分が彎曲面状となつて
突つ張つた状態となる。同様に、斜折罫18,1
8によつて挟まれたV字状部34も突つ張つた状
態となり、これ等の突つ張つた状態となつたV字
状部33と34とが保形部15の側部を強固に保
形するとともに、そのV字状部33と34との間
の緩斜面部35,36を両側から押圧して緩斜面
部35,36をそれぞれ緩斜面状に保持せしめ
て、保形部15を強固に保形する。同様にして、
他方の開口端側の封緘部10と保形部16とを折
り曲げつつ封緘部10をヒートシールして他方の
開口端を閉鎖するとともに保形部6を強固に保形
して組立を終る(第1図)。なお、保形部15,
16は素材中に剛性を有する板紙1を含ませたこ
とによつても保形を強められている。また、胴部
21もその両端が保形部5,16によつて強固に
保形されることと、素材中に剛性を有する板紙1
を含ませたこととによつて強固に保形され、容器
体は全体として強固に保形される。
容器製造業者から容器を使用する菓子メーカー
等への容器の納入は、第5図に示すようにサツク
貼りを終えた段階で行われる。そのため、菓子メ
ーカー等はいわゆる胴貼りをしなくて済み便利で
ある。また、第5図に示すようにサツク貼りされ
たものは扁平に折り畳まれているから嵩張らず、
保管費、搬送費を節減でき、容器製造業者にとつ
ても菓子メーカー等にとつても便利である。ただ
し、第2図に示すような個合のブランク板Bに断
裁される前の巻取り状態でのブランク板を納入し
てもよい。
等への容器の納入は、第5図に示すようにサツク
貼りを終えた段階で行われる。そのため、菓子メ
ーカー等はいわゆる胴貼りをしなくて済み便利で
ある。また、第5図に示すようにサツク貼りされ
たものは扁平に折り畳まれているから嵩張らず、
保管費、搬送費を節減でき、容器製造業者にとつ
ても菓子メーカー等にとつても便利である。ただ
し、第2図に示すような個合のブランク板Bに断
裁される前の巻取り状態でのブランク板を納入し
てもよい。
開封に当つては、第7図に示すように、摘持片
30を摘持して開封用ジツパー部25を引つ張れ
ば、切込線22,23に沿つて胴部21を破断
し、その胴部21から開封用ジツパー部25を切
り離すことができる。この開封用ジツパー部25
の切り離しに際し、若し切込線から外れて破断さ
れることがあつたとしても、本実施例において板
紙1の紙目を切込線22,23と平行としている
から、その外れ方は切込線22,23の近くで部
分的に外れるだけで、切込線22,23から大幅
に外れてしまうということはない。開封用ジツパ
ー部25を取り除いた後は、左右2つの部分に分
割された容器体のうち、一方の部分を収納物品か
ら外し、次いで、他方の部分から収納物品を取り
出せばよい。
30を摘持して開封用ジツパー部25を引つ張れ
ば、切込線22,23に沿つて胴部21を破断
し、その胴部21から開封用ジツパー部25を切
り離すことができる。この開封用ジツパー部25
の切り離しに際し、若し切込線から外れて破断さ
れることがあつたとしても、本実施例において板
紙1の紙目を切込線22,23と平行としている
から、その外れ方は切込線22,23の近くで部
分的に外れるだけで、切込線22,23から大幅
に外れてしまうということはない。開封用ジツパ
ー部25を取り除いた後は、左右2つの部分に分
割された容器体のうち、一方の部分を収納物品か
ら外し、次いで、他方の部分から収納物品を取り
出せばよい。
本考案は上述の実施例に限定されるものではな
く、ブランク板は、板紙の内側に耐水性、耐油
性、ガスバリヤー性等の密封性に富んだシート状
物層を備えていれば、他の層構成は任意に定めて
よい。また、耐水性、耐油性、ガスバリヤー性等
の密封性に富んだシート状物層はアルミニウム箔
に限られるものではなく、バリヤー性等に富んだ
プラスチツクスのシート状物又はそれ等の積層物
であつてもよく、またアルミニウム蒸着をしたプ
ラスチツクスのシート状物等であつてもよい。
く、ブランク板は、板紙の内側に耐水性、耐油
性、ガスバリヤー性等の密封性に富んだシート状
物層を備えていれば、他の層構成は任意に定めて
よい。また、耐水性、耐油性、ガスバリヤー性等
の密封性に富んだシート状物層はアルミニウム箔
に限られるものではなく、バリヤー性等に富んだ
プラスチツクスのシート状物又はそれ等の積層物
であつてもよく、またアルミニウム蒸着をしたプ
ラスチツクスのシート状物等であつてもよい。
また、板紙の紙目を開封用ジツパー部の切込線
の方向と合致させることにより、開封用ジツパー
部の切込線を、いわゆる半切線やミシン目線等の
ように板紙の他の部分よりも一定方向に破断しや
すくしたものに代えてもよく、また、摘持片は開
封用ジツパー部の端部を容器体の側端辺より突出
させたもの等であつてもよい。ない、開封用ジツ
パー部は胴部の何処に設けてもよい。
の方向と合致させることにより、開封用ジツパー
部の切込線を、いわゆる半切線やミシン目線等の
ように板紙の他の部分よりも一定方向に破断しや
すくしたものに代えてもよく、また、摘持片は開
封用ジツパー部の端部を容器体の側端辺より突出
させたもの等であつてもよい。ない、開封用ジツ
パー部は胴部の何処に設けてもよい。
また、いわゆる胴貼りは左右の側端縁の内面同
志を貼合するものであつてもよい。
志を貼合するものであつてもよい。
また、収納物品の収納は、容器体を立てて底部
側の封緘部の貼合及び保形部の形成をした後、上
方から収納物品を落下して充填し、次いで上方の
封緘部の貼合及び保形部の形成を行つてもよい。
なお、収納物品は半生クレープや半生ケーキに限
られるものではなく何であつてもよい。
側の封緘部の貼合及び保形部の形成をした後、上
方から収納物品を落下して充填し、次いで上方の
封緘部の貼合及び保形部の形成を行つてもよい。
なお、収納物品は半生クレープや半生ケーキに限
られるものではなく何であつてもよい。
(考案の効果)
本考案は上述のように構成され、素材中に剛性
を有する板紙を含めたことと、容器体を胴部と、
保形部と、封緘部とで構成し、保形部に斜折罫に
よつて挟まれるV字状部と、そのV字状部相互間
の緩斜面部とを設けたこととにより、V字状部が
その封緘部寄りの部分から胴部寄りの部分にかけ
て略平板状から彎曲面状となつて保形部の側部を
突つ張らせるとともに緩斜面部を両側から押圧し
て緩斜面状に保持せしめる。そのため、保形部が
強固保持される。また、胴部もその両端が保形部
によつて強固に保形されることと、素材中に剛性
を有する板紙を含ませたこととにより、強固に保
形され、容器体は全体として強固に保形される。
そのため、半生クレープや半生ケーキ等のように
型くずれのしやすい物品を収納して輸送したりし
ても、輸送中に受けた外力等によつて収納された
物品が型崩れしたりすることはない。
を有する板紙を含めたことと、容器体を胴部と、
保形部と、封緘部とで構成し、保形部に斜折罫に
よつて挟まれるV字状部と、そのV字状部相互間
の緩斜面部とを設けたこととにより、V字状部が
その封緘部寄りの部分から胴部寄りの部分にかけ
て略平板状から彎曲面状となつて保形部の側部を
突つ張らせるとともに緩斜面部を両側から押圧し
て緩斜面状に保持せしめる。そのため、保形部が
強固保持される。また、胴部もその両端が保形部
によつて強固に保形されることと、素材中に剛性
を有する板紙を含ませたこととにより、強固に保
形され、容器体は全体として強固に保形される。
そのため、半生クレープや半生ケーキ等のように
型くずれのしやすい物品を収納して輸送したりし
ても、輸送中に受けた外力等によつて収納された
物品が型崩れしたりすることはない。
また、胴部の板紙に2条の切込線を設け、その
切込線間の胴部内面にカツトテープを貼着して開
封用ジツパー部を形成したことにより、破断し難
い板紙を破断することなしに胴部を開封すること
ができるとともに、耐水性、耐油性、ガスバリヤ
ー性等の密封性に富んだシート状物層を2条の切
込線に沿つて破断することができる。そのため、
摘持片を摘持して引つ張るだけで容易に胴部を2
条の切込線に沿つて破断し、開封用ジツパー部を
取り去つて容器体を開封することができる。そし
て、開封が容易であるため、開封時に手指等が収
納物品にぶつかつて収納物品を型崩れさせるよう
なことはない。また、板紙の紙目を切込線の切込
方向と合致させれば、切込線を半切線やミシン目
線等のように体紙の他の部分よりも一定方向に破
断しやすいものとしただけの場合にも開封用ジツ
パー部によつて容易に開封できるほか、胴部の破
断が切込線から大幅に外れるのを防止することが
できる。
切込線間の胴部内面にカツトテープを貼着して開
封用ジツパー部を形成したことにより、破断し難
い板紙を破断することなしに胴部を開封すること
ができるとともに、耐水性、耐油性、ガスバリヤ
ー性等の密封性に富んだシート状物層を2条の切
込線に沿つて破断することができる。そのため、
摘持片を摘持して引つ張るだけで容易に胴部を2
条の切込線に沿つて破断し、開封用ジツパー部を
取り去つて容器体を開封することができる。そし
て、開封が容易であるため、開封時に手指等が収
納物品にぶつかつて収納物品を型崩れさせるよう
なことはない。また、板紙の紙目を切込線の切込
方向と合致させれば、切込線を半切線やミシン目
線等のように体紙の他の部分よりも一定方向に破
断しやすいものとしただけの場合にも開封用ジツ
パー部によつて容易に開封できるほか、胴部の破
断が切込線から大幅に外れるのを防止することが
できる。
また、素材中に耐水性、耐油性、ガスバリヤー
性等の密封性に富んだシート状物層を含めたこと
と、両端の封緘部を内面同志貼合したことによ
り、容器体の密封性が高い。そのため、収納物品
は保護された日持ちがよい。例えば、腐敗を防止
するために半生ケーキの一部にアルコールを含浸
させたり、アルコール粉末を混入したりした場合
には、時間の経過とともにアルコール分はガス化
するが、本考案の容器においては、容器体のガス
バリヤー性が高いためにガス化したアルコール分
が容器体内に留まる。そのため、半生ケーキ等の
腐敗が防止される。
性等の密封性に富んだシート状物層を含めたこと
と、両端の封緘部を内面同志貼合したことによ
り、容器体の密封性が高い。そのため、収納物品
は保護された日持ちがよい。例えば、腐敗を防止
するために半生ケーキの一部にアルコールを含浸
させたり、アルコール粉末を混入したりした場合
には、時間の経過とともにアルコール分はガス化
するが、本考案の容器においては、容器体のガス
バリヤー性が高いためにガス化したアルコール分
が容器体内に留まる。そのため、半生ケーキ等の
腐敗が防止される。
また、外表面を板紙としたことにより、表面に
美麗な印刷を施し、販売効果を高めることができ
る。
美麗な印刷を施し、販売効果を高めることができ
る。
また、構造が極めて簡単で、材料も一片の積層
シート状物を用いるだけであり、製造及び商品の
包装が容易で、安価に大量生産及び大量包装がで
きる。そのため、商品を1個ずつ包装しても包装
費が嵩むことはない。商品が1個ずつ包装されれ
ば、消費者は買いたい数量だけ買い、消費したい
数量だけ消費することができて便利である。その
ため、講入数量が増加する。反面、メーカーや販
売業者は販売数量を増大することができる。
シート状物を用いるだけであり、製造及び商品の
包装が容易で、安価に大量生産及び大量包装がで
きる。そのため、商品を1個ずつ包装しても包装
費が嵩むことはない。商品が1個ずつ包装されれ
ば、消費者は買いたい数量だけ買い、消費したい
数量だけ消費することができて便利である。その
ため、講入数量が増加する。反面、メーカーや販
売業者は販売数量を増大することができる。
図は本考案の一実施例を示し、第1図は斜視
図、第2図はブランク板を内面側から見た平面
図、第3図はブランク板の層構成を示す一部拡大
断面図、第4図は第2図の−線断面図、第5
図及び第6図は組立途中の状態を示す斜視図、第
7図は使用状態を示す斜視図、第8図イ,ロ,ハ
は従来の半生ケーキ等の包装を説明するための断
面図である。 1……板紙、3……耐水性、耐油性、ガスバリ
ヤー性等の密封性に富んだシート状物層(アルミ
ニウム箔)、5,6,7,8,11,12,13,
14……折罫、9,10……封緘部、15,16
……保形部、17,18,19,20……斜折
罫、21……胴部、22,23……切込線、24
……カツトテープ、25……開封用ジツパー部、
30……摘持片、33,34……V字状部、3
5,36……緩斜面部。
図、第2図はブランク板を内面側から見た平面
図、第3図はブランク板の層構成を示す一部拡大
断面図、第4図は第2図の−線断面図、第5
図及び第6図は組立途中の状態を示す斜視図、第
7図は使用状態を示す斜視図、第8図イ,ロ,ハ
は従来の半生ケーキ等の包装を説明するための断
面図である。 1……板紙、3……耐水性、耐油性、ガスバリ
ヤー性等の密封性に富んだシート状物層(アルミ
ニウム箔)、5,6,7,8,11,12,13,
14……折罫、9,10……封緘部、15,16
……保形部、17,18,19,20……斜折
罫、21……胴部、22,23……切込線、24
……カツトテープ、25……開封用ジツパー部、
30……摘持片、33,34……V字状部、3
5,36……緩斜面部。
Claims (1)
- 剛性を有する板紙の内側に耐水性、耐油性、ガ
スバリヤー性等の密封性に富んだシート状物層を
有する四角筒状の胴部と、その胴部の両端からの
各延長部に順に設けられた保形部と封緘部とを備
え、その封緘部は前記延長部の一方の相対する側
壁の中央に設けられた折罫に沿つて折り曲げら
れ、かつ内面同志貼合されて前記延長部の開口端
を閉鎖しており、前記保形部は、前記折罫の端部
から前記側壁の両端に至る斜折罫によつて挟まれ
るV字状部と、そのV字状部相互間の緩斜面部と
を備えており、前記胴部の板紙に2条の切込線を
設け、その切込線間の胴部内面にカツトテープを
貼着して開封用ジツパー部を形成するとともに、
その開封用ジツパー部の外側端縁に摘持片を設け
てなる易開封性保形密封容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985144771U JPH033501Y2 (ja) | 1985-09-21 | 1985-09-21 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985144771U JPH033501Y2 (ja) | 1985-09-21 | 1985-09-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6252157U JPS6252157U (ja) | 1987-04-01 |
JPH033501Y2 true JPH033501Y2 (ja) | 1991-01-29 |
Family
ID=31055683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985144771U Expired JPH033501Y2 (ja) | 1985-09-21 | 1985-09-21 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH033501Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USRE42752E1 (en) | 1993-07-08 | 2011-09-27 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Three-piece solid golf ball |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2537822Y2 (ja) * | 1990-09-07 | 1997-06-04 | 大日本印刷株式会社 | 密封紙カートン |
JP2537824Y2 (ja) * | 1990-09-07 | 1997-06-04 | 大日本印刷株式会社 | 密封紙カートン |
JP5466069B2 (ja) * | 2010-04-07 | 2014-04-09 | ユニ・チャーム株式会社 | 包装ケース |
JP5990999B2 (ja) * | 2012-04-23 | 2016-09-14 | 大日本印刷株式会社 | 紙容器 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4838001U (ja) * | 1971-09-06 | 1973-05-10 | ||
JPS5016849U (ja) * | 1973-06-11 | 1975-02-22 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5513274Y2 (ja) * | 1973-08-31 | 1980-03-25 | ||
JPS5957378U (ja) * | 1982-10-07 | 1984-04-14 | 明治製菓株式会社 | ビロ−包装体 |
-
1985
- 1985-09-21 JP JP1985144771U patent/JPH033501Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4838001U (ja) * | 1971-09-06 | 1973-05-10 | ||
JPS5016849U (ja) * | 1973-06-11 | 1975-02-22 |
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USRE42752E1 (en) | 1993-07-08 | 2011-09-27 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Three-piece solid golf ball |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6252157U (ja) | 1987-04-01 |
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