JP2000504981A - 一体型バックシートランディングゾーンを有する使い捨ておむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 一体型ランディングゾーン（４０）を有している使い捨て吸収体（２０）である。吸収体は、液体透過性トップシート（２２）、トップシート（２２）と接合されている液体不透過性バックシート（２４）、そしてトップシートとバックシートとの間に配置された吸収性コア（２６）を含む。バックシート（２４）は内部ウェブ（９０）及び外部ウェブ（３０）のラミネートを含んでおり、ここにおいては内部ウェブ（９０）の少なくとも一部が吸収性コア（２６）の衣服側表面（６０）と並置される。外部ウェブ（３０）は、補足的な雄固定成分（７０）の係合成分と絡み合うことができる立ち上げられた成分（４４）を提供するように、機械的に予め引っ張られている部分を有している一体型ランディングゾーン（４０）を含んでいる。内部ウェブ（９０）及び外部ウェブ（３０）は、立ち上げられた成分（４４）が一体型ランディングゾーン（４０）を提供する場所以外で相互に連続的にラミネートされている。

Description

【発明の詳細な説明】 一体型バックシートランディングゾーンを有する使い捨ておむつ 発明の分野 本発明は使い捨て吸収体用のバックシートに関し、より詳細には、一体型バッ クシートランディングゾーンを含むバックシートに関する。 発明の背景 フックとループタイプの再固定できる固定装置は、現在衣類や、使い捨て吸収 体等において幅広く使用されている。このような装置は２つ以上の製品間の、あ るいは同じ製品の幾つかの表面間の再固定できる接着を創出することが望ましい 場合に使用される。ある適用では、これらの再固定できる固定装置が従来のバッ クル、ジッパー、ボタン、スナップ、タイファスナ、または縫付けの代りに使用 されている。 再固定できる接着を作り出すために機械的絡みを利用する幅広い使用法におい て、現在人気のあるタイプの機械的ファスナの１つは、ベルクロ（ＶＥＬＣＲＯ ）の商標名で販売されているものである。ベルクロ固定装置は米国特許第２，７ １７，４３７号；米国特許第３，００９，２３５号；米国特許第３，２６６，１ １３号；米国特許第３，５５０，８３７号；米国特許第４，１６９，３０３号； そして米国特許第４，９８４，３３９号中に詳細に記載されている。 ベルクロタイプのファスナは一般に２つの成分を利用する。雄成分と雌成分で ある。雄と雌の成分はしばしば各々フック及びループ成分と称される。一般に雄 成分は複数の弾力のある、直立ループ型成分を含む。一般に雌成分は複数の直立 ループを含むファブリックより成る。雄成分と雌成分が共に向かい合った関係に 押し付けられて、固定装置を閉じ、フックがループと絡み合って、フック成分と ループ成分間で複数の機械的接着を形成する。 フック／ループタイプの機械的固定装置は使い捨ておむつ、大人用失禁用衣類 、女性用生理用衣類、トレーニングパンツ等の使い捨て吸収体に関して特に有用 であることが解っている。しかしながら、このような使い捨て吸収体の既存の再 固定可能なフック／ループタイプの固定装置は、他のファスナタイプに対してフ ァスナの費用故の制限がある。使い捨て吸収体に使用するのに適したフック／ル ープタイプのファスナの費用を削減しようとする幾つかの試みが行われたが、こ うした試みは一般にフックとループを使い捨て吸収体とは別個に製造し、製造中 に使い捨て吸収体に接合しなければならないという欠点に苦しんでいる。従って 、製造費を削減し、製造速度を増すために、使い捨て吸収体の一成分と一体であ るランディングゾーンを提供することが好都合であろう。 このように、本発明の目的は使い捨て吸収体用の改良された固定装置を提供す ることである。 本発明の別の目的は、一体型ランディングゾーンを含む、使い捨て吸収体用の バックシートを提供することである。 本発明の更に別の目的は、フック／ループタイプの固定装置用の一体型ランデ ィングゾーンを含む、使い捨て吸収体用のバックシートを作成する方法を提供す ることである。 本発明のこれらの目的及び他の目的は、以下の説明を参照して考慮すれば、ま た添付図面との関連で考慮した時、容易に自明となるであろう。 発明の概要 本発明は一体型ランディングゾーンを有する使い捨て吸収体に関する。好まし い実施例では、吸収体は液体透過性トップシート、トップシートと接合された液 体不透過性バックシート、及びトップシートとバックシートとの間に配置されて いる吸収性コアを含む。好ましくは、バックシートは内部ウェブ及び外部ウェブ のラミネートを含んでおり、ここにおいては内部ウェブの少なくとも一部が吸収 性コアの衣服側表面と並置されている。外部ウェブは補足的な雄固定成分の係合 成分と絡み合うことができる立ち上げられた成分を提供するように機械的に予め 引っ張れている部分を有している一体型ランディングゾーンを含んでいる。内部 ウェブと外部ウェブは好ましくは、立ち上げられている成分が一体型ランディン グゾーンを提供する場所以外は、相互に連続して接合されている。 図面の簡単な説明 図１は、一体型ランディングゾーンを含んでいる本発明のバックシートの１つ の実施例を含む使い捨ておむつの斜視図であり； 図２は、図１中に示されている使い捨ておむつの横断面図であり； 図３は、本発明の別の実施例の横断面図であり； 図４は、雄固定成分の大きく拡大された側面図であり； 図５は、一体型ランディングゾーンを含んでいる本発明のバックシートを形成 する為のプロセスの概略的な側面図であり； 図６は、一体型ランディングゾーンを含んでいる本発明のバックシートの別の 実施例を形成する為のプロセスの斜視図であり； 図７は、本発明を形成する為の装置の一部の斜視図であり；そして、 図８は、本発明の１つの実施例の斜視図である。 発明の詳細な説明 ここで使用する用語「吸収体」は、体内からの排泄物を吸収し、封じ込めるた めの製品に関し、より詳細には、身体から排出される様々な排泄物を吸収し、封 じ込めるために、装着者の身体に対して配置される、あるいは身体に近接して配 置される製品に関する。吸収体は典型的にそれらが再使用できる、または使い捨 てできるかどうかによって差別化される。用語「使い捨て」は、一般に１回の使 用後に捨てることが意図されている（つまり、洗濯したり、あるいはそうでなけ れば復元したり再使用することが意図されていない）製品を意味する。本発明の 吸収体は好ましくは使い捨て吸収体である。吸収体は更に、それらが別の手で操 作する部品を必要としないような「単一」であるかどうか、あるいはそれらが別 々のホルダーやライナー等のおむつシステムの成分を備えるかどうかによって限 定される。本発明の吸収体は好ましくは単一である。本発明の単一の使い捨て吸 収体の１つの好ましい実施例、おむつ２０が図１に示されている。ここで使用す る用語「おむつ」は、体内からの排泄物を受け入れ、封じ込めるために、一般に 幼児および／または失禁に悩む人によって下部胴付近に着用される衣類を意味す る。しかしながら、本発明は失禁用ブリーフ、下着用吸収インサート、使い捨て トレーニングパンツ、ベルト付きおむつ、おむつホルダー、生理用ナプキン等の 他の使い捨て吸収体にも適用できることを理解すべきである。 図１は平らに伸ばされた、収縮していない状態（つまり、弾性的に誘発される 収縮が元に戻ることなく）のおむつ２０の１つの実施例の平面図であり、おむつ ２０の下部構造を明確に示すために構造の部分が破断されており、装着者に接触 するおむつ２０の部分が見る人から離れた側である。図１において、おむつ２０ は前部腰部５２、後部腰部５６、及び前部腰部５２と後部腰部５６の間に配置さ れる股部５４を有することが示されている。腰部は一般に、着用した時、装着者 の腰を囲むおむつ２０の部分を備える。腰部は改良された適合と閉じ込めを提供 するために、装着者の腰まわりに集まるように、弾力的な成分を含むことができ る。股部５４は、おむつを着用した時に一般に装着者の脚の間に配置される、前 腰部５２と後腰部５６間に配置されているおむつ２０の部分である。 好ましくはおむつ２０は液体透過性トップシート２２、液体不透過性バックシ ート２４、及び好ましくはトップシート２２とバックシート２４との間に配置さ れた吸収性コア２６を備える。吸収性コア２６は好ましくは、通常装着者から離 れた衣服側表面６０と通常装着者に面する体側表面６２を有する。おむつ２０は 好ましくは、少なくとも１つの係合成分７０（雄固定成分）と少なくとも１つの ランディングゾーン４０（雌固定成分）を含む、フック／ループタイプの固定シ ステム５０を含む。よりよい適合、閉じ込め及び審美的な特徴を提供するために 、おむつ２０は、脚カフ、前部／後部耳パネル、腰キャップ形状、弾性等を含ん でいる業界で公知の他の特徴部を含んでいてもよい。このような付加的な形状は 業界で公知であり、米国特許第３，８６０，００３号；及び米国特許第５，１５ １，０９２号中に記載されており、これらの特許の記載内容はこれらの特許がこ こに引用されることにより本願の明細書の記載に組み込まれる。 バックシート２４が吸収性コア２６の寸法より一般的に大きな長さと幅寸法を 有するおむつ２０の好ましい実施例では、バックシート２４が吸収性コア２６の 縁部を超えて伸び、それによって吸収体の周辺部３５を形成する。周辺部３５は 外周、換言すれば、おむつ２０の縁部を限定する。周辺部３５は長手方向の縁部 ３２と末端縁部３４を備える。図１に示すように、トップシート２２はおむつ２ ０の長手方向の縁部３２及び末端縁部３４に沿って、バックシート２４と完全に 重なり合う。 吸収性コア２６は一般に圧縮でき、柔軟で、感触が柔らかく、装着者の皮膚に 刺激を与えず、液体や体内からの排泄物を吸収し、保持することができるどのよ うな吸収性材料であってもよい。吸収性コア２６は一般にエアフェルト（ａｉｒ ｆｅｌｔ）と称される粉砕木材パルプ等の、使い捨ておむつや他の吸収体に一般 に使用される多様な液体吸収性材料から、様々な寸法及び形状（例えば、矩型、 砂時計形、非対称等）に製造されてよい。他の適切な吸収性材料の例としては、 クレープセルロースワッデイング（ｃｒｅｐｅｄ ｃｅｌｌｕｌｏｓｅ ｗａｄ ｄｉｎｇ）、吸収性泡（ａｂｓｏｒｂｅｎｔ ｆｏａｍ）、吸収性スポンジ；超 吸収性ポリマー；吸収性ゲル化材料；もしくは同等の材料またはこれらの材料の 組み合わせが挙げられる。しかしながら、吸収性コア２６の総吸収容量は吸収性 コア２６の目的とする使用法と矛盾があってはならない。更に、吸収性コア２６ の吸収容量と輪郭は、幼児から大人までの範囲に及ぶ装着者を収容するように変 化することができる（例えば、吸収性コアは変化する高さゾーン、親水性勾配、 毛細管現象差異、低密度ゾーンを有していてよく；あるいは吸収性ゲル化材料を 含んでいてもいなくてもよい）。 吸収性コア２６は親水性繊維と、ここに引用されることにより本願の明細書の 記載にその記載内容が組み込まれる、１９８６年９月９日にポール ティ ワイ スマン（Ｐａｕｌ Ｔ． Ｗｅｉｓｍａｎ）とスティーブン エイ ゴールドマ ン（Ｓｔｅｖｅｎ Ａ． Ｇｏｌｄｍａｎ）に対して発行され「高密度吸収構造 」（"High-Density Absorbent Structures"）と題された米国特許第４，６１０ ，６７８号に記載されている吸収構造等のような、吸収性ゲル化材料（ヒドロゲ ル）の粒子を備えた、吸収性材料の層を備えることができる。吸収性コア４４の 好ましい実施例は、１９９３年８月１０日にアレメニイ（Ａｌｅｍａｎｙ ｅｔ ａｌ．）その他に対して発行され「弾性腰形状及び向上した吸収性を有する吸 収体」（"Absorbent Article With Elastic Waist Feature and Enhanced Absor bendy"）と題された米国特許第５，２３４，４２３号；及び１９９３年６月８ 日にヤングその他（Ｙｏｕｎｇ ｅｔ ａｌ．）に対して発行され「超吸収性材 料 及びウェットレイド硬化繊維のウェブを含む吸収構造」（"Absorbent Structure s Containing Superabsorbent Material and Web of Wetlaid Stiffened Fibers "）と題された米国特許第５，２１７，４４５号に記載されており、これらの特 許の記載内容はこれらの特許がここに引用されることにより本願の明細書中に組 み込まれる。本発明において有用である他の例示的な吸収性コアは、１９９２年 ６月２３日にロエその他（Ｒｏｅ ｅｔ ａｌ．）に対して発行され「多孔性か つ吸収性のポリマーマクロ構造及びその作成方法」（"Porous，Absorbent，Poly meric Macrostructures and Methods of Making the Same"）と題された米国特 許第５，１２４，１８８号；１９９２年８月１１日にヘロンその他（Ｈｅｒｒｏ ｎ ｅｔ ａｌ．）に対して発行され「個々のポリカルボン酸架橋木材パルプセ ルロース繊維を含む吸収構造」（"Absorbent Structure Containing Individual ized，Polycarboxylic Acid Croslinked Wood Pulp Cellulose Fibers"）と題さ れた米国特許第５，１３７，５３７号；１９９３年１月１９日にバーグその他（ Ｂｅｒｇ ｅｔ ａｌ．）に対して発行され「粒子間架橋粒団を含む吸収部材」 （"Absorbent Members Containing Interparticle Crosslinked Aggregates"） と題された米国特許第５，１８０，６２２号；１９９３年11月９日にデスマレイ スその他（ＤｅｓＭａｒａｉｓ ｅｔ ａｌ．）に対して発行され「水性身体液 用の吸収性フォーム材料、及びこのような材料を含む吸収体」（"Absorbent Foa m Materials for Aqueous Body Fluids and Absorbent Articles Containing Su ch Materials"）と題された米国特許第５，２６０，３４５号；６月１６日にポ ール ティー ワイスマン（Ｐａｕｌ Ｔ．Ｗｅｉｓｍａｎ）、ドウン アイ ホウトン（Ｄａｗｎ Ｉ．Ｈｏｕｇｈｔｏｎ）及びデール エイ ゲラート（Ｄ ａｌｅ Ａ．Ｇｅｌｌｅｒｔ）に対し発行され「二重層コアを備えた吸収体」（ "Absorbent Article With Dual-Layered Cores"）と題された米国特許第４，６ ７３，４０２号；及び１９９２年７月２３日に公開され、「高速捕捉する多重層 吸収性コアを有する吸収体」（"Absorbent Article Having Rapid Acquiring，M ultiple Layer Absorbent Core"）と題されたＰＣＴ公開番号ＷＯ ９２／１１ ８３０に記載されている。これらの特許と公告の記載内容は、これらがここに引 用されることにより本願の明細書に組み込まれる。 トップシート２２は好ましくは柔軟で、感触が柔らかく、装着者の皮膚に刺激 を与えない。更に、トップシート２２は好ましくは液体がその厚みを容易に透過 できる液体透過性のものである。適切なトップシートは多孔性泡（ｐｏｒｏｕｓ ｆｏａｍ）、網状化泡（ｒｅｔｉｃｕｌａｔｅｄ ｆｏａｍ）、成形フィルム 、開口プラスチックフィルム、天然繊維（例えば木材または綿繊維）、合成繊維 （例えばポリエステルまたはポリプロピレン繊維）、または天然繊維と合成繊維 の組み合わせ等、広範囲の材料から製造することができる。トップシート２２を 製造するために使用することができる多数の製造技術がある。例えば、トップシ ート２２は織布の、不織布の、スパンボンドされた、けば立てられたもの等であ ってよい。１つの好ましいトップシート２２は、例えば、マサチューセッツ州ウ ォルポール（Ｗａｌｐｏｌｅ、Ｍａｓｓａｃｈｕｓｅｔｔｓ）のインターナショ ナルペーパー社（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｐａｐｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ） の一事業部である、ヴェラテック社（Ｖｅｒａｔｅｃ．，Ｉｎｃ．）によって製 造されている、Ｐ−８のような約２．２デニールの長さのポリプロピレン繊維を 備える。好ましいトップシート２２はけば立てられ、織物業界の当業者に公知の 手段によって熱接着される。 吸収性コア２６内の液体から装着者の皮膚を隔離するために、好ましくは、ト ップシート２２は疎水性材料で作られる。トップシート２２が疎水性材料で作ら れる場合、トップシート２２の少なくとも上部表面は、液体がより速くトップシ ート２２を通って移動するように、親水性になるように処理される。これは体内 からの排泄物がトップシート２２に引き込まれ、吸収性コア２６によって吸収さ れるのではなく、トップシート２２から流れ出る可能性を減少させる。トップシ ート２２を界面活性剤で処理することによって、トップシート２２を親水性にす ることができるが、その方法としてはトップシート２２材料に界面活性剤を噴霧 すること、及び界面活性剤にその材料を浸漬することが挙げられる。このような 処理に関する詳細な考察は、１９９１年１月２９日にライシングその他（Ｒｅｉ ｓｉｎｇ ｅｔ ａｌ．）に対して発行され「多層吸収層を有する吸収体」（"A bsorbent Articles with Multiple Layer Absorbent Layers"）と題された米国 特許第４，９８８，３４４号、及び１９９１年１月２９日にライシング（Ｒｅｉ ｓｉｎｇ）に対して発行され「高速受入れ吸収性コアを有する吸収体」（"Absor bent Articles with Rapid Acquiring Absorbent Cores"）と題された米国特許 第４，９８８，３４５号に含まれており、これらの特許の記載内容はこれらの特 許がここに引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。 トップシート２２とバックシート２４はおむつ製造業界で公知の適切な方法で 共に接合されてよい。ここで使用する、用語「接合された」は、トップシート２ ２をバックシート２４に直接添付することによって、トップシート２２が直接バ ックシート２４に接合される構成、及びトップシート２２を中間部材に添付し、 それを次にバックシート２４に添付することによって、トップシート２２が間接 的にバックシート２４に接合される構成を含む。好ましい実施例では、トップシ ート２２とバックシート２４は、接着剤もしくは業界で公知のあらゆるその他の 付着手段によって、おむつの周辺部３５において、互いに直接接合される。別の 適切な付着手段については、バックシート２４に関して後述する。 バックシート２４は好ましくは装着者から離れた吸収性コア２６の衣服側表面 ６０に隣接して配置され、好ましくは業界で公知のような付着手段によってそこ に固定される。（しかしながら、バックシート２４の少なくとも一部が吸収性コ ア２６に接合されず、好ましくはランディングゾーン４０に隣接する実施例も企 図される。）例えば、バックシート２４は均一連続接着剤層、パターン接着剤層 、あるいは一列の別々の接着剤線、螺旋、またはスポットによって、吸収性コア ２６に固定されてよい。あるいは、付着手段は熱接着、圧力接着、超音波接着、 動的機械的接着、あるいはその他の適切な付着手段、または当業界で公知のこれ らの付着手段の組み合わせで構成されてよい。満足できることが解っている接着 剤はミネソタ州、セントポール（Ｓｔ．Ｐａｕｌ，Ｍｉｎｎ．）のエイチ・ビー ・フラー社（Ｈ．Ｂ．Ｆｕｌｌｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ）によって製造され、ＨＬ −１２５８として市販されているものである。芯付着手段は好ましくは、１９８ ６年３月４日にジェイ エイ ミネトラ（Ｊ．Ａ．Ｍｉｎｅｔｏｌａ）及びダビ ッド アール ツッヒャー（Ｄａｖｉｄ Ｒ．Ｔｕｃｈｅｒ）に対して発行され 「使い捨ての排泄物閉じ込め衣類」（"Disposable Waste-Containment Garmern" ）と題された米国特許第４，５７３，９８６号に開示されており、こ の特許の記載内容はこの特許がここに引用されたことにより本願の明細書中に組 み込まれる。フィラメントのオープンパターンネットワークの例示的な付着手段 は、１９７５年１０月７日にスパラグー ジュニア（Ｓｐｒａｇｕｅ，Ｊｒ．） に対して発行された米国特許第３，９１１，１７３号；１９７８年１１月２２日 にズィクラーその他（Ｚｉｅｃｋｌｅｒ ｅｔ ａｌ．）に対して発行された米 国特許第４，７８５，９９６号；及び１９８９年６月２７日にウェレニッツ（Ｗ ｅｒｅｎｉｃｚ）に対して発行された米国特許第４，８４２，６６６号に示され た装置及び方法によって説明されるような螺旋パターンに渦巻かれた数本の線の 接着剤フィラメント線を備える。これらの特許の記載内容は、これらの特許がこ こに引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。 好ましい実施例では、バックシート２４は図２に示すように、少なくとも２つ のウェブ、内部ウェブ９０と外部ウェブ３０のラミネートを含む。内部ウェブ９ ０の少なくとも一部は好ましくは吸収性コア２６の衣服側表面６０に隣接して配 置される。内部ウェブ９０は好ましくは液体がバックシート２４を透過するのを 防止するバリヤーとして作用する一方、外部ウェブ３０は好ましくは一体型ラン ディングゾーン４０を提供すると共に、柔らかさや布様の外見等、審美的及び感 情的な品質を提供する。従って、好ましい実施例では、バックシート２４の内部 ウェブ９０は好ましくは薄いプラスチックフィルムまたは他の柔軟な液体不透過 性、または親水性材料を含む。（ここで使用する、用語「柔軟な」は、柔軟であ り、人体の一般的な形状及び輪郭に容易になじむ材料のことを意味する。）バッ クシート２４は通気性があり、従って、排泄物がバックシート２４を通過するの を防止する一方で、蒸気が吸収性コア２６から逃げるようにすることが望ましい かもしれない。バックシート２４の内部ウェブ９０において使用するための例示 的なフィルムは、約０．０１２ｍｍ（０．５ミル）〜約０．０５１ｍｍ（２.０ ミル）の厚さを有するポリエチレンフィルムである。適切なポリエチレンフィル ムは、トレデガー（Ｔｒｅｄｅｇａｒ）Ｘ８５２６の商標名でインディアナ州テ レホーテ（Ｔｅｒｒｅ Ｈａｕｔｅ，ＩＮ）のトレデガーフィルムプロダクツ社 （Ｔｒｅｄｅｇａｒ Ｆｉｌｍ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ，Ｉｎｃ．）によって製造さ れているもの、及びクロペイ（Ｃｌｏｐａｙ）１４０４の商標名で、オハ イオ州シンシナティ（Ｃｉｎｃｉｎｎａｔｉ、ＯＨ）のクロペイ社（Ｃｌｏｐａ ｙ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）によって製造されているものである。外部ウェブ ３０として使用される例示的な不織布は、マサチューセッツ州ウォルポール（Ｗ ａｌｐｏｌｅ、Ｍａｓｓａｃｈｕｓｅｔｔｓ）のインターナショナルペーパー社 （Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｐａｐｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ）の一事業部であ る、ヴェラテック社（Ｖｅｒａｔｅｃ．，Ｉｎｃ．）によって製造されている不 織布ウェブ材料Ｐ−８またはＰ−１１である。内部ヴェブ９０において使用され る別の材料は織布ウェブ、成形フィルム、開口フィルム、泡（ｆｏａｍ）、スク リム等を含む。 外部ウェブ３０は、上述のように、吸収体の外側表面であるバックシート２４ の部分である。このように、外部ウェブ３０はある特徴を有するべきである。例 えば、外部ウェブ３０は柔らかさや布様の外見等、審美的及び感情的な優れた品 質を提供するべきである。更に、外部ウェブ３０は雄固定成分７０のフックや他 の係合成分７２と係合するように作ることができる材料を含むべきである。一般 に、このような材料は繊維、繊維状不織布材料、開口材料、成形フィルム、織布 材料、泡（ｆｏａｍ）、スクリム等を含む。外部ウェブ３０として使用するのに 適した２つの不織布は、マサチューセッツ州ウォルポール（Ｗａｌｐｏｌｅ，Ｍ ａｓｓａｃｈｕｓｅｔｔｓ）のインターナショナルペーパー社（Ｉｎｔｅｒｎａ ｔｉｏｎａｌ Ｐａｐｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ）の一事業部である、ヴェラテック 社（Ｖｅｒａｔｅｃ．，Ｉｎｃ．）によって製造されている不織布ウェブ材料Ｐ −８またはＰ−１１である。 外部ウェブ３０は好ましくは、業界で公知の手段によって内部ウェブ９０にラ ミネートされる。ここで使用する用語「ラミネートされた」は、材料の一体型ウ ェブを提供するために、互いに接着される一致した表面を有するウェブを意味す る。接着領域は一致した表面の表面積の５％から一致した表面の表面積の１００ ％までの範囲であってよい。（不織布、開口フィルム等を接合する場合等、１つ 以上の粗い、あるいは不均一な表面を接着する場合、材料が平らに伸ばされた向 かい合う輪郭にある時、材料が互いに接触する場所で接着される時にラミネート が発生する。）適切なラミネート手段の例としては、全面的グルー、螺旋グルー 、溶融吹き込みグルー、スクリーン印刷またはグラビア印刷、熱接着、圧力接着 、真空成形接着、押出しコーティングまたは超音波接着が挙げられる。 バックシート２４は好ましくは一体型ランディングゾーン４０も含む。ここで 使用する、用語「一体型」は、ランディングゾーン４０について言及する場合、 ランディングゾーン４０がバックシート２４の構造の少なくとも一部から形成さ れることを意味する。このように、本発明の一体型ランディングゾーン４０は効 果的な雌固定成分の絡み合う特徴を提供するために、付加的な材料を必要としな い。むしろ、一体型ランディングゾーン４０は補足的な雄固定成分７０の係合成 分７２と絡み合うことができる、持ち上げられた成分４４を提供するために、機 械的に予め引き締められたか、そうでなければ改造されているバックシート２４ の一部を含む。バックシート２４のこのような機械的改造は、高速で、また安価 におむつ製造ラインに、もしくは製造ラインから離れて、容易に提供され得る。 （用語「機械的に予め引き締められた」は、ある程度までウェブの部分を局部的 な機械的引張りにかける方法を指し、それによってウェブの機械的に予め引き締 められた部位が永久的に引き延ばされる。） 図２は図１の線２−２に沿って取られた横断面図であり、一体型ランディング ゾーン４０を含むバックシート２６の好ましい構成を描いている。図示するよう に、外部ウェブ３０の機械的に予め引き締められた部分が、少なくとも部分的に おむつ２０の前腰部５２に配置され、おむつ２０の後部に接合される雄固定成分 ７０がランディングゾーン４０と係合することができ、おむつ２０用のサイドク ロージャ（ｓｉｄｅ ｃｌｏｓｕｒｅｓ）を提供する。しかしながら、ランディ ングゾーン４０が前腰部５２の外側に配置されるか、あるいはより広い適合範囲 または使い捨て手段を提供するために、１つ以上のランディングゾーン４０が使 用される他の実施例も企図される。 本発明の好ましい実施例では、外部ウェブ３０の機械的に予め引き締められた 部分は、上述のようには内部ウェブ９０にラミネートされない。最も好ましくは 内部ウェブ９０と外部ウェブ３０はランディングゾーン４０において互いに接着 されない。しかしながら、内部ウェブ９０と外部ウェブ３０がランディングゾー ン４０において互いに断続的に接着される実施例も企図される。ここで使用する 、用語「断続的に接着される」は、連続していないパターン、もしくは接着のな い開放領域を有する接着パターンである、１つ以上の個々の、離散した接着で共 に接着されるウェブを指す。好ましい実施例では、外部ウェブ３０と内部ウェブ ９０の機械的に予め引っ張られた部分の断続的接着が、ウェブの一致した表面の 約９０％未満の平面図面積を接合する。より好ましくは、断続的接着が一致した 表面の約７０％未満の平面図面積を接合し、最も好ましくは、断続的接着が一致 した表面の約２５％未満の平面図面積を接合する。適切な断続的接着パターンの 例は、１９９４年８月９日にキングその他（Ｋｉｎｇ ｅｔ ａｌ．）の名前で 提出された同時係属中の米国特許出願番号第０８／２５７，５７１号に示され明 されており、この出願は許可された。キングその他（Ｋｉｎｇ ｅｔ ａｌ．） 出願の開示及び図面は、この特許出願番号がここに引用されることにより本願の 明細書中に組み込まれる。外部ウェブ３０のランディングゾーン４０と内部ウェ ブ９０間に断続的接着を使用すること、あるいは全く接着を使用しないことで、 ランディングゾーン４０の持ち上げられた部分４４が予備引っ張り方法によって 作り出されるロフトの全部または一部を保持することができる。これはランディ ングゾーン４０が雄固定成分７０の係合成分７２を受け入れて、それと絡み合う ことができることを保証する助けをする。 更に本発明の固定システム５０の剥離力を増大させるために、直接隣接する層 、例えば、吸収性コア２６に付着されない、ランディングゾーン４０と隣接する バックシート２４の部分を有することが望ましいかもしれない。直接隣接する層 に付着されない、ランディングゾーン４０と隣接するバックシート２４の部分を 有することにより、ランディングゾーン４０のループからフックを分離すると同 時に起き上がり、持ち上がるランディングゾーン４０とは別個に、バックシート ２４が起き上がり、持ち上がるであろう。それによって、固定システム５０の剥 離力を更に増大させる。 ランディングゾーン４０の持ち上げられた部分４４を提供するために、ウェブ を引き延ばすための公知の手段を使用することができるが、一般に増分的機械的 引伸ばし方法が適切な結果を提供する。例えば、内部ウェブ３０がウェブの所望 の範囲を増分的に引き延ばすために作用するグローブまたは歯を有する１つ以上 のローラを通るように向けられてよい。あるいは、内部ウェブ３０が業界で公知 のように、他のリングロールもしくはディープエンボス技術に委ねられてもよい 。例示的な増分的引伸ばし方法の一部が、１９９２年９月２９日にブエルその他 （Ｂｕｅｌｌ ｅｔ ａｌ．）に対して発行された米国特許第５，１５１，０９ ２号、１９９２年９月１日にウェバーその他（Ｗｅｂｂｅｒ ｅｔ ａｌ．）に 対して発行され「ウェブを引き裂くことなくウェブに弾性を付与するために、ゼ ロひずみストレッチラミネートウェブを逐次引伸ばす方法」（"Method For Sequ entially”Stretching Zero Strain Stretch Laminate Web To Impart Elastici ty Thereto Without Rupturing The Web"）と題された米国特許第５，１４３， ６７９号、及び１９９６年５月２１日にチャペルその他（Ｃｈａｐｐｅｌｌ ｅ ｔ ａｌ）に対して発行され「弾性様挙動を示すウェブ材料」（"Web Materials Exhibiting Elastic-Like Behavior"）と題された米国特許第５，５１８，８０ １号に記載されている。これらの特許の各々の記載内容はこれらの特許がここに 引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。１つの好ましい増分的引 伸ばしシステム１００が図７に示されており、それについては下記において詳述 する。 図３はロフト成分４２を含む本発明の別の実施例の横断面図である。ロフト成 分４２は、内部ウェブ９０と一体型ランディングゾーン４０の持ち上げられた部 分４４の少なくともいくつかの間に配置され、持ち上げられた部分４４を、内部 ウェブ９０から間隔を開けている。このスペーシングは、固定システム５０の効 果を増大するより大きな厚みを有するランディングゾーン４０を提供する。例え ば、ロフト成分４２は、雄固定成分７０の係合成分７２のためのスペースを提供 して、持ち上げられた部分４４に貫通し、よって、ランディングゾーン４０は、 係号成分７２を効果的に絡める。機械的に締め付けられた後でさえ、外部ウェブ ３０がほとんどロフトを有していない比較的低い坪量の不織布ウェブを含む場合 および／または内部ウェブ９０が比較的目の詰まった材料またはほとんど開口を 有しない材料を含むことで、係合成分７２が、一体型ランディングゾーン４０の 持ち上げられた部分４４を適切に貫通するようにする場合、ロフト成分４２は特 に利点がある。 ロフト成分４２は雄固定成分７０の係合成分７２を収容することができる、業 界で公知のどのような材料をも含むことができる。好ましい実施例では、ロフト 成分４２は係合成分７２用のスペースを提供するために、その構造に多数の開放 スペースを有する。ロフト成分として使用するのに適した材料としては、不織布 ウェブ、織布ウェブ、フォーム、開口フィルム、成形フィルム、スクリム、繊維 、紙製品またはロフトを作成することができる他の材料または材料の組み合わせ が挙げられる。（ここで使用する、用語「ロフト」はｚ方向のスペーシングを指 す。例えば、２つの他のウェブ間にラミネートされる不織布ウェブによって提供 されるロフトは、不織布ウェブの厚みであろう。）ロフト成分の幾つかの例が、 １９９５年４月１８日にＪ．Ｋ．Ｇｏｕｌａｉｔに対して発行され、「再固定で きる固定装置用の多層雌成分及び該成分の作成方法」（"Multi-layer Female Co mponent For Refastenable Fastening Device and Method of Making the Same" ）と題された、米国特許第５，４０７，４３９号に記載されており、この特許は ここに参照して組み込まれる。 ロフト成分４２を含む実施例は、一体型ランディングゾーン４０の持ち上げら れた部分４４が雄固定成分７０の係合成分７２と絡み合うことができる限り、多 数の方法で構成されてよい。例えば、持ち上げられた部分４４を含む外部ウェブ ３０の機械的に予め引き締められた部分は、連続的または断続的にロフト成分４ ２と接合されてもよく、あるいはロフト成分４２と全く接合されなくてもよい。 更に、ロフト成分４２は内部ウェブ９０と連続的または断続的に接合されてもよ く、あるいはロフト成分４２のまわりの内部ウェブ９０と外部ウェブ３０のラミ ネートによって適所に保持されてもよい。更に、ロフト成分４２は予め引き締め られた外部ウェブ３０の全ての部分または一部に隣接するように配置されてもよ い。 ある実施例では、ランディングゾーン４０は第１の固定面積Ａを有し、それは 雄成分７０の係合成分７２によって構成される第２の固定面積Ｂより大きい。大 きいランディングゾーン４０は一般に幅広い装着者のために便利な固定を容易に する。（図８に示すように、ランディングゾーンの第１の固定面積Ａはランディ ングゾーン４０の長さＬ×ランディングゾーン４０の幅Ｗに等しい。雄成分の第 ２の固定面積Ｂは長さＬ２×幅Ｗ２に等しい。複合形状の面積は公知の数学式に よって決定することができる。多数のランディングゾーンもしくは雄成分が１つ の機能的な一次固定システムまたは使い捨て固定システムに含まれる場合、面積 （ＡまたはＢ）は個々の成分の合計に等しい。しかしながら、使い捨てランディ ングゾーン８０の面積は、一般に一次ランディングゾーンの面積を含まないし、 その逆もしかりである。）あるいは、ランディングゾーンの第１の固定面積Ａは 、雄成分の第２の固定面積Ｂより小さくてもよい。例として、使い捨て吸収体の 使い捨て固定システムは、しばしば一次固定システムより小さな固定力しか必要 としない。本発明の低価格のランディングゾーン４０が１つの手段を提供し、そ の手段によって比較的小さなランディングゾーン４０が、使い捨て固定のために 、バックシート２４に一体化され得る。 補足的な雄成分 ここで使用する、用語「雄成分」は、フック等の係合成分７２を有する固定シ ステム５０の部分を指するために使用される。雄固定成分７０は従来から市販さ れているフック材料を含むことができるが、これらの従来のフックに制限されな い。例えば、係合成分７２はフック、「Ｔ’ｓ」、マッシュルーム、歯また、ま たはあらゆるその他の形状等、業界で公知のどのような形状も有していてよい。 更に、雄成分７０は広範囲の材料から製造されてよい。このような適切な材料と しては、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、またはこれらやその他の材 料の組み合わせが挙げられるが、これらに制限されない。１つの適切な雄成分７ ０は、ミネソタ州、セントポール（Ｓｔ．Ｐａｕｌ，Ｍｉｎｎｅｓｏｔａ）のミ ネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社（Ｍｉｎｎｅｓｏｔ ａ Ｍｉｎｉｎｇ ａｎｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ Ｃｏｍｐａｎｙ）か ら入手できる「スコッチメイト」（ＳＣＯＴＣＨＭＡＴＥ）ブランドＮＯ．ＦＪ ３４０２という名称で市販されている材料等、織布バッキング７４から突出する 多数の成形された係合成分を備えることができる。好ましい雄成分は、１９８９ 年７月１１日にシー エル スクリップス（Ｃ．Ｌ．Ｓｃｒｉｐｐｓ）に対して 発行され「改良された固定装置を有する使い捨ておむつ」（"Disposable Diaper Having an Improved Fastening Device"）と題された米国特許第４，８ ４６，８１５号に記載されている。他の特に好ましい雄成分及び該雄成分を作成 する方法は、１９９１年１０月２２日にトーマスその他（Ｔｈｏｍａｓ ｅｔ ａｌ．）に対して発行され「機械的固定プロング」（"Mechanical Fastening Pr ong"）と題された米国特許第５，０５８，２４７号；１９９２年５月２６日にト ーマスその他（Ｔｈｏｍａｓ ｅｔ ａｌ．）に対して発行され「機械的ファス ナの製造方法」（"Process for Producing a Mechanical Fastener"）と題され た米国特許第５，１１６，５６３号；１９９３年１月１９日にトーマスその他（ Ｔｈｏｍａｓ ｅｔ ａｌ．）に対して発行され「再固定できる機械的固定シス テムの製造方法」（"Process of Manufacturing A Refastenable Mechanical Fa stening System"）と題された米国特許第５，１８０，５３４号；及び１９９３ 年７月２７日にトーマスその他（Ｔｈｏｍａｓ ｅｔ ａｌ．）に対して発行さ れ「再固定できる固定システムの製造方法」（"Process of Manufacturing a Re fastenable Fastening System"）と題された米国特許第５，２３０，８５１号に 記載されている。これらの特許の各々の記載内容は、これらの特許がここに引用 されることにより本願の明細書中に組み込まれる。 適切な雄固定成分７０の例が図６に示されている。好ましくは、雄固定成分７ ０はバッキング７４から外向きに伸びる複数の係合成分７２を含む。各々の係合 成分７２は好ましくはステム７８とヘッド７６を含む。ステム７８はバッキング ７４に隣接し、ヘッド７６を支える係合成分７２の部分である。ヘッド７６は雌 固定成分の「ループ」を貫通して、それらと係合することができるように、バッ キング７４から間隔を開けて配置される係合成分７２の部分である。本発明では 、雄固定成分７０の係合成分７２は好ましくは一体型ランディングゾーン４０の 持ち上げられた部分４４を突き抜けて、それらと係合する。 一体型ランディングゾーンを含むバックシートの作成方法 一体型ランディングゾーン４０を含む本発明のバックシートの作成方法は非常 に簡単で費用効果的である。以下の方法がおむつラインに統合されてもよいし、 あるいはバックシート２４が接合される製品の製造とは別の時に別の場所で発生 してもよい。本発明のバックシートの作成方法の適切な実施例の一部のみをここ で詳細に説明するが、プロセス工程の一部または全部の代わりに、同じ様な結果 を提供する工程の代用が、異なる順序で同様の工程を含むプロセスとして企図さ れていることに注意すべきである。 図５は一体型ランディングゾーン４０を含む、本発明のバックシート２４の作 成方法の一例を図示している。外部ウェブ３０と内部ウェブ９０は貯蔵ロールか ら、あるいは製造プロセスの他の部分から提供される。外部ウェブ３０は機械的 な予備引っ張り装置（ｐｒｅｓｔｒａｉｎｉｎｇ ｄｅｖｉｃｅ）１００を通る ように向けられる。機械的な予備引っ張り装置１００は外部ウェブ３０の少なく とも一部を引っ張って永久的に引き延ばし、持ち上げられた成分４４を形成する 。引張り装置１００は好ましくは一対の相互にかみ合う増分的引張りロール３０ ２と３０４を含む。ローラ３０２は好ましくは複数の歯３０６と対応する溝３０ ７を含み、それらはローラ３０４上の溝３０９と相互にかみ合うか、係合する。 外部ウェブ３０等のウェブが増分的引張りロール３０２と３０４間を通過するに つれて、ウェブ３０が引っ張られ、及び／または引き延ばされて、増分的に引っ 張られた領域３１４を作り出す。外部ウェブ３０の増分的に引っ張られた領域３ １４が、持ち上げられた成分４４を形成する。ローラ３０２の滑らかな部分３１ ６とローラ３０４間を通過するウェブ３０の部分が、一般に引っ張られず、従っ て、バックシート２４を形成するために内部ウェブ９０と直接接合される外部ウ ェブ３０の部分となる。持ち上げられた部分４４の高さ、位置及び密度を変更す るために、対向する歯と溝の正確な輪郭、間隔、寸法及び重なり合いを調節する ことができる。更に、増分的引張りは機械方向、機械交差方向、あるいは機械方 向と機械交差方向以外の方向であってよい。 内部ウェブ９０は接着剤塗布装置１１０を通過し、この塗布装置が内部ウェブ ９０の一面に接着剤を塗り付ける。（接着剤塗布装置１１０は内部ウェブ９０ま たは外部ウェブ３０のいずれかに接合手段を付けるための別の装置で置き換えら れてもよいことに注意すべきである。それは超音波、熱、圧力等を用いた別の接 着手段が使用される場合である。）内部ウェブ９０と外部ウェブ３０は次にロー ラ１２０を通過し、それはウェブを互いに向かい合って接触するように仕向ける 。ウェブはラミネート状態でローラを出るが、この時外部ウェブ３０はバックシ ートラミネート２４に一体型ランディングゾーン４０を提供する立ち上げられた 成分４４を有している。好ましくは、ラミネートプロセスは、ランディングゾー ン４０が雄固定成分７０の係合成分７２を受け入れ、絡み合うのに充分なロフト を作るように、立ち上げられた成分４４を含む外部ウェブ３０の少なくとも一部 には、接着剤またはその他の接着手段がないようにする。 別の実施例では、図６に示すように、カット／スリップユニット１３０によっ て、あるいは業界で公知のその他の装置によって付加的なロフト部材４２が提供 される。上述のように、ランディングゾーン４０を構成するウェブの少なくとも その部分を引き延ばすために、外部ウェブ３０が予備引き締め装置を通るように 向けられる。内部ウェブ９０は塗布される接着剤または他の接合手段を有し、ロ フト成分４２がそこに接合される。次に、内部ウェブ９０が外部ウェブ３０にラ ミネートされ、ロフト成分は少なくともランディングゾーン４０の一部分を内部 ウェブ９０から間隔を置いて配置される。ロフト成分が外部ウェブ３０に接合さ れる構成、あるいは内部ウェブ９０または外部ウェブ３０にも接合されない構成 と共に、別の接着手段が企図されることに注意すべきである。 本発明の特別な実施例について図示し、説明してきたが、当業者には、発明の 精神及び範囲を逸脱することなく、様々な他の変更や修正を実施できることが明 らかであろう。従って、添付の請求の範囲において、本発明の範囲内にあるこの ような変更や修正の全てを包含することが意図されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．前腰部、後腰部、そして前腰部と後腰部との間に配置されている股部を有 している使い捨て吸収体が： 液体透過性トップシート； 上記トップシートと接合されている液体不透過性バックシート；及び 前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収性コア； を備えており、上記吸収性コアは衣服側表面と体側表面とを有しており； 前記バックシートは内部ウェブ及び外部ウェブを含んでいて、内部ウェブ の少なくとも一部が上記吸収性コアの上記衣服側表面と並置されており、上記外 部ウェブが補足的な雄固定成分の係合成分と絡み合うことができる立ち上げられ た成分を提供するように機械的に予め引っ張られている部分を有している一体型 ランディングゾーンによって特徴付けられており、上記内部ウェブと上記外部ウ ェブとは上記ランディングゾーン以外で共に接着されている。 ２．請求項１の使い捨て吸収体は、前記雄固定成分と前記ランディングゾーン とが解放自在に接合されている時にサイドクロージャが形成されるように、前記 後腰部中に配置されている補足的な雄固定成分を更に備えている。 ３．前記請求項のいずれか１項の使い捨て吸収体は、前記外部ウェブの前記機 械的に予め引っ張られている部分と前記内部ウェブとの間に配置されているロフ ト成分を更に含んでおり、前記ロフト成分は前記機械的に予め引っ張られている 部分を前記内部ウェブから遠ざけている。 ４．請求項３の使い捨て吸収体においては、前記外部ウェブが前記ロフト成分 に断続的に接合されている。 ５．請求項３又は４の使い捨て吸収体においては、前記ロフト成分が以下の群 ：不織布ウェブ、泡、成形フィルム、スクリムまたは開口フィルムから選ばれて いる。 ６．前記請求項のいずれか１項の使い捨て吸収体においては、前記外部ウェブ が不織布ウェブである。 ７．前記請求項のいずれか１項の使い捨て吸収体においては、前記外部ウェブ の前記機械的に予め引っ張られている部分が前記内部ウェブに断続的に接着され ている。 ８．前記請求項のいずれか１項の使い捨て吸収体においては、前記一体型ラン ディングゾーンが前記前腰部の少なくとも一部に配置されている。 ９．前記請求項のいずれか１項の使い捨て吸収体においては、前記一体型ラン ディングゾーンの少なくとも一部が前記股部に配置されて使い捨て手段を提供し ている。 １０．前記請求項のいずれか１項の使い捨て吸収体においては、前記ランディ ングゾーンが第１の固定面積を有し、前記雄固定成分が第２の固定面積を有し、 上記第１の固定面積が上記第２の固定面積より小さい。