JP2000504913A - 改良された生体共存型トランスデューサー - Google Patents

改良された生体共存型トランスデューサー

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Abstract

(57)【要約】 改良された完全に植え込み可能な補聴器(10)は第1態様において、少なくとも2つのマイクロフォン(28)を含んでおり、ノイズキャンセレーションを改善し、マイクロフォン(28)の列(132)によって方向性を改善する。第2態様においては、補聴器(10)は改良されたマイクロアクチュエーター(32’)を含んでおり、その中では一対の圧電性プレート(68)の変位が液体(52’)によって可撓性ダイアフラム(44’)に連結され液体(20a)を刺激する。第3の態様においては、改良された補聴器(10)は方向性ブースター(200)を含んでおり、これは植え込み型補聴器(10)を装着した患者(12)が頭部(122)に付けると知覚する音の方向性が増すものである。本発明の第4態様は改良された植え込み可能なマイクロアクチュエーター(32”、32”’)であり、これは増幅された電気信号に応えてダイアフラム(82)又は面(96)の機械的変位を作り出す。圧電性トランスデューサー(54”、54”’)とダイアフラム(82)又は面(96)の間の流体継ぎ手はトランスデューサー(54”、54”’)に機械的インピーダンス整合をもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】 改良された生体共存型トランスデューサー 発明の分野 本発明は植え込み可能な生体共存型トランスデューサーの分野、特に、完全に 植え込み可能な補聴器システムに役に立つ分野、及びそのようなトランスデュー サーの植え込み後の操作を可能にすることに関する。 背景となる技術 現在、身体の内側又は外側何れかで発生する刺激に反応して電気信号を作り出 す植え込み可能で生体共存可能なトランスデューサーが求められている。これに 関連して、電気信号に反応して身体内で機械的動作を可能にすることも求められ ている。そのような生体共存可能なトランスデューサーは心臓のモニタリング、 薬の送り込み、或いは他の身体的機能に有用である。身体と共に機械的動作を可 能にする、生体共存可能で植え込み可能なトランスデューサーは、補聴器、植え 込み型ポンプ、弁内で、或いは他の形式のバッテリー駆動の生物学的刺激のため に使用される。移植後にトランスデューサーの作動にエネルギーを与えるために 電力を供給することは難しいので、僅かな電力しか必要としない高効率なトラン スデューサーが強く求められている。又、そのようなマイクロアクチュエーター 作動ができるだけ簡単且つ信頼性の高いやり方で制御できること、及びいかなる 非生体共存型の構成要素も、マイクロアクチュエーターの作動を犠牲にすること なく、身体の組織及び体液から完全に切り離されることも強く求められている。 特に補聴器に関しては、30年間の開発の努力にも拘わらず、現在入手可能な トランスデューサーは補聴器を満足させるものでないことは公知の事実である。 補聴器自体によって作り出される音の歪み、補聴器を付けていることに伴う不快 感、社会的不面目等様々な問題全てがユーザーの不満における重要な因子なので ある。それ自身は自由空間では歪みの低い、最上の導管に入った補聴器でさえ、 使用時には容易に分かる歪みを発生させてしまう。この歪みは、特に高音におい て、補聴器のマイクロフォンとスピーカーとの間の正のフィードバックから主に 発生する。現状は、完全に正常な聴覚を持った人が標準的補聴器を装着すると、 補聴器を装着した人がこの人工的補欠物に順応するまでは可成りの間隔で話が理 解できなくなるという事実で最もよく説明される。1993年7月のアメリカ聴 覚学会誌、巻2−2の「K−アンプ補聴器:聴覚障害を持った人に高い忠実度を 提供する試み」と題するメッド・C・キリオンの論文は、各患者の特定の聴力損 失の固有の要件に合わせるため補聴器の性能特性を個々に誂えることを述べてい る。 一般に年を取ると聴力損失が起き、これは現在の補聴器では適切に補償するこ とはできない。大抵の場合、聴力損失は一般に高周波で起こる。このため多くの 補聴器はこの聴力損失を補償するため高周波のゲインを高める。しかしそのよう に単純な技術では高周波聴力損失を不適切に補償することになる。補聴器装着者 が最も頻繁に訴える苦情は、補聴器を装着していない他の人が訴える苦情と同じ であり、つまり、社会生活を営む上で補聴器の助けが非常に重要なものとなる懇 親会やパーティー等騒々しい環境では会話の識別ができないというものである。 ノイズと、会話を代表とする有効な信号との間の識別問題が改善できないのは、 現在の補聴器の有効性を厳しく制限する重大な問題である。そのような状況の下 では、聴力障害者個々人は望んでいる音響を含めて音響信号を非常に明確に聴く ことはできるが、その中から識別したり意味を理解したりすることはできない。 逆に、聴力のよい人は騒々しい環境下でも他人と会話を交わせることはよく知ら れている。 子音に現れる高周波は多量の会話情報を含んでいる。年を取ると高周波の聴力 損失のためこれら高周波のキューを捉える能力が低下し、ノイズ識別の能率が低 下する。その結果、パーティーのような騒々しい環境下で会話を理解し、或いは あらゆる信号を捕捉するためには、聴力障害者は一般的に会話の音響レベルが周 囲の騒音レベルよりも約10ないし15dB大きいことを要求する。逆に、聴力 のよい人は、たとえ周囲の音響レベルが言葉の音響レベルよりも10ないし15 dB高くても、騒々しい環境下でも他人と会話できることがよく知られている。 正常な人はそのような騒々しい環境下で全ての音を捕捉するわけではないが、た だの45%が理解できれば残りの情報を補足するのに十分なのである。脳はそれ 故、騒々しい環境下で極端に鋭敏な情報識別を行っているのである。不幸なこと に、現在の大抵の補聴器は会話音響もノイズも均等に増幅する。大部分の人が、 現在の補聴器がこのように識別能力を改善できないことに悩まされており、聴力 障害者の約70%が結局補聴器を放棄してしまうか、そもそも買おうとしないか の何れかになっている。 本質的には、補聴器により音響を忠実に再生するのではなく、有効な音響が理 論に基づいて騒音から何時も明確に識別できるわけではないが、周囲の騒音から 有効な音響を識別することが望ましいのである。複雑なディジタルフィルタリン グ技術を各個人の周波数帯に選択的に適用するディジタル信号処理のような他の 方法でも、言葉の識別を改良することができる。しかし、そのようなディジタル 信号処理は非常に複雑な問題であり、現在それを実施しようとすればコンピュー ターを操作するような強力なディジタル信号プロセッサーが必要になる。しかも 現在のところ、そのようなプロセッサーとその関連要素部品は植え込み型補聴器 に使えるほどには小型化されてはいない。更に、そのようなディジタル信号プロ セッサーは相当量の電力を消費し、バッテリー交換の間隔が最低3ないし5年で 設計された植え込み型バッテリーを含む完全植え込み型補聴器システムに利用で きるものの範囲を超えてしまう。 「植え込み型補聴器」(「PCT特許出願」)と題する1996年9月19日 出願の特許協力条約(PCT)特許出願番号PCT/US96/15087は、 ストレスバイアスの掛かった鉛ランタンジルコニアチタン酸塩(「PLZT」) のトランスデューサー材を用いた、非常に小さな植え込み可能なマイクロアクチ ュエーターを使った植え込み型補聴器について述べている。このPCT特許出願 は、フィードバックが生じないように、植え込まれたマイクロアクチュエーター から物理的に十分離すことのできるカイナールマイクロフォンを開示している。 このPCT特許出願に述べてあるマイクロアクチュエーターの実施例は、いかに すればトランスデューサーの偏位と変位を、必要ならば水圧増幅によって、拡大 できるかも開示している。そのマイクロアクチュエーターは又、いかにして膜ダ イアフラムが、トランスデューサーの性能を完全に維持し或いは実際に高めなが ら同時に、トランスデューサー構造を生物学的に隔離するかを示している。この PCT特許出願は又、補聴器の植え込み可能なカイナールマイクロフォンに受信 された信号が、補聴器の作動特性を制御するのにどの様に使われるのかを開示し ている。このPCT特許出願に述べてある植え込み型補聴器は極めて小型、頑丈 且つ堅牢であり、今日入手できる補聴器が持っている注力すべき問題に向かって 重要な一歩を踏み出している。 発明の開示 本発明の目的は、関心事である音響の患者の知覚を改善する完全植え込み型補 聴器システムを提供することである。 本発明のもう一つの目的は、関心事である音響と背景ノイズとの間の割合を改 善する完全植え込み型補聴器システムを提供することである。 更に本発明のもう一つの目的は、音響を受け取るためのマイクロフォンのフェ イズドアレイを有する完全植え込み型補聴器システムを提供することである。 更に本発明のもう一つの目的は、改良された方向性を有する補聴器システムを 提供することである。 更に本発明のもう一つの目的は、患者の内耳内の液体を刺激するための改良さ れた植え込み型補聴器マイクロアクチュエーターを提供することである。 更に本発明のもう一つの目的は、汎用の植え込み可能なマイクロアクチュエー ターを提供することである。 更に本発明のもう一つの目的は、性能の強化された植え込み可能なマイクロア クチュエーターを提供することである。 更に本発明のもう一つの目的は、特定のアプリケーションに対して作動特性が 容易に合わせられる植え込み可能なマイクロアクチュエーターを提供することで ある。 更に本発明のもう一つの目的は、患者の身体の外側から働きを容易に変更でき る植え込み可能なマイクロアクチュエーターを提供することである。 簡単に述べれば、本発明はひとつの態様において、両方とも患者の皮下に植え 込むのに適した少なくとも2つのマイクロフォンを有する完全に植え込み可能な 補聴器を含んでいる。各マイクロフォンは、患者に突き当たる音波に応答して、 互いに独立に電気信号を作り出す。補聴器の信号処理手段は、これも患者内への 植え込みに適応しているが、両マイクロフォンによって作り出された電気信号を 受け取り、受け取った電気信号を適切に処理して周囲のノイズを低減する。信号 処理手段はノイズ低減処理された電気信号を補聴器の植え込み型マイクロプロセ ッサに再伝送してそこに駆動電気信号を供給する。マイクロアクチュエーターに 含まれているトランスデューサーは、患者の内耳の中の液体に直接機械的に振動 を発生させることができ、患者はこれを音として知覚する。 ノイズを低減する完全植え込み型の補聴器システムの第1の実施例では、両マ イクロフォンは患者内の離れた場所に植え込まれるようになっている。1つの植 え込み場所は関心事である音に近いところが選ばれ、もう一つの植え込み場所は 周囲のノイズを受け取るために選ばれる。ノイズを低減する完全植え込み型の補 聴器システムの第2の実施例では、1つのマイクロフォンは、関心事とする音の 耳たぶ上への衝突がマイクロフォンのトランスデューサーを伸ばしたり縮ませた りするその患者の耳たぶ内に植え込まれる。ノイズを低減する完全植え込み型の 補聴器システムの第3の実施例では、マイクロフォンの配列の中に含まれている 各マイクロフォンは、患者の上に衝突する音波に独立して反応する。信号処理手 段は、配列の中の各マイクロフォンからの信号をそれぞれ独立して受け取り、処 理して、望ましい補聴器感度パターンを作り出す。 本発明は第2の態様において、開放第1端とその第1端とは別の開放第1面と を有する中空体を含む改良されたマイクロアクチュエーターを持った完全に植え 込み可能な補聴器システムを含んでいる。マイクロアクチュエーター本体から外 向きにそしてそこへ向かって内向きに変形する第1可撓ダイアフラムがその本体 の第1端をシールしている。改良されたマイクロアクチュエーターの一つの実施 例においては、第2可撓ダイアフラムがこの本体の第1面をシールしており、こ れによってこの本体を密封している。非圧縮性の液体がこの密封された本体に満 たされている。圧電性材料で作られた第1プレートが第2可撓ダイアフラムと機 械的に連結されている。圧電性材のプレートが補聴器の信号処理手段からの駆動 電気信号を受け取る。処理された電気信号を第1プレートに駆動信号として掛け ると、直接第2可撓ダイアフラムを変形させることとなり、この変形は本体内の 液体によって第2可撓ダイアフラムから第1可撓ダイアフラムを変形させるよう に連なり、これが患者の内耳液を刺激する。 完全に植え込み可能な補聴器の改良されたマイクロアクチュエーターの好適な 実施例では、マイクロアクチュエーターの本体は更に、本体の第1端とは又別の 開放第2面を含んでいる。第2面も又第3可撓ダイアフラムによりシールされて おり、これによって本体の密封が保たれている。圧電性材で作られた第2プレー トは第2可撓ダイアフラムと機械的に連結されており、これも又駆動電気信号を 受け取る。処理された電気信号を第1及び第2プレートに駆動信号として掛ける と、直接第2及び第3可撓ダイアフラムを変形させることとなり、この変形は本 体内の液体によって第2及び第3可撓ダイアフラムから第1可撓ダイアフラムを 変形させるように連なり、これが患者の内耳液を刺激する。 本発明は第3の態様において、植え込み型補聴器を装着した患者が頭又は体に つけて患者の受け取る音の方向性を向上させる方向ブースターを含んでいる。患 者の受け取る音の方向性を向上させることによって、患者は関心事である音の信 号対雑音比を効果的に改善できるようになる。 本発明は第4の態様において、電気信号を掛けられるとそれに応じて機械的な 変位を作り出す植え込み可能なマイクロアクチュエーターを含んでいる。このマ イクロアクチュエーターは、開放第1端とその第1端とは別の開放第2端とを有 する中空体を含んでいる。本体から外向きにそしてそこへ向かって内向きに変形 する第1可撓ダイアフラムがその本体の第1端をシールしている。第2可撓ダイ アフラムがこの本体の第2端をシールしており、これによってこの本体が密封さ れ、非圧縮性の液体がこの密封された本体に満たされている。圧電性材料で作ら れた第1ブレートが第2可撓ダイアフラムと機械的に連結されており、掛けられ る電気信号を受け取る。電気信号を第1プレートに掛けると、直接第2可撓ダイ アフラムを変位させることとなる。第2可撓ダイアフラムの変位は本体内の液体 によって第2可撓ダイアフラムから第1可撓ダイアフラムへと連結される。この 改良されたマイクロアクチュエーターの一つの実施例では、第1可撓ダイアフラ ムに形成されたコルゲーション、又は第2可撓ダイアフラムと第1可撓ダイアフ ラムの中間で本体を取り巻くコルゲーションが、電気信号が掛けられるとそれに 応じて第1可撓ダイアフラムがミリメーター単位で変位できるようにしている。 これら及びその他の特徴、目的及び利点は、通常の当業者であれば、以下の、 各種の図に表示する好適な実施例の詳細な説明から理解され或いは明らかになる であろう。 図面の簡単な説明 図1は、外耳、内耳、中耳を描き、本PCT特許出願で開示する完全に植え込 み可能な補聴器システムの構成要素部品の相対的配置を示す、側頭骨を貫いた概 略の部分断面図である。 図2は、図1に示す完全に植え込み可能な補聴器システムに含まれているマイ クロアクチュエーターを描いた断面図であり、このマイクロアクチュエーターは 内耳の岬角に植え込まれ、中耳腔に配置されたトランスデューサーを有し、トラ ンスデューサーと可撓ダイアフラムとの間に、患者の内耳に入っている液体を刺 激するために流体継ぎ手を採用している。 図3Aは、完全に植え込み可能な補聴器システムのマイクロアクチュエーター の代替実施例の部分的に断面図とした正面図である。 図3Bは、図3Aの線3B−3Bに沿って見た断面立面図である。 図4は、より大きなダイヤフラムの変位を許容するコルゲート付きの可撓ダイ アフラムを有する植え込み可能なマイクロアクチュエーターの代替実施例を描く 断面正面図である。 図5は、より大きなダイヤフラムの変位を許容する可撓性コルゲート付きのチ ューブを有する植え込み可能なマイクロアクチュエーターの代替実施例を描く断 面正面図である。 図6は、PVDVフィルムの感度軸を示すPVDV(カイナール)シートの平 面図である。 図7は、ノイズ消去を行うために患者の頭部に一対のマイクロフォンを植え込 んだところを示す平面図である。 図8Aは、耳たぶに音の届く方向を基にノイズ消去を行うため、患者の頭部に 一対のマイクロフォンを植え込んだところを示す平面図である。 図8Bは、患者の耳たぶの互いに異なる側にマイクロフォンを植え込んだとこ ろを示す拡大平面図である。 図9は、マイクロフォン列の方向感度を表す強度線図である。 図10は、聴力感度に方向性を与えるために、図9に示すマイクロフォン列が 患者の頭骨に植え込まれたところを示す平面図である。 図11は、生物学的に不活性な容器に密封封入されている植え込まれたアクチ ュエーターの音波又は超音波制御を概略示す断面平面図である。 図12は、図11に示す生物学的に不活性なマイクロアクチュエーターの容器 内に配置されたPVDVシートを描いた拡大断面平面図である。 図13Aは、円状壁を持ったマイクロアクチュエーターの容器中で使うのに適 したPVDVシートの形状を描いた平面図である。 図13Bは、図13Aに示す円形マイクロアクチュエーターの立面図である。 図14は、植え込み型補聴器システムを装着した患者が、患者の感知する音の 方向性を向上させるために装着する方向性ブースターの斜視図である。 図15は、図14で示す方向性ブースターを患者頭部の外側に取り付けたとこ ろを示す平面図である。 本発明を実施する最良の形態 I.完全に植え込み可能な補聴器システム 図1は患者12の側頭骨11中に植え込まれた、完全に植え込み可能な補聴器 10の構成部品の相対配置を示す。図1は又、一般に耳道と称される外耳道14 の一端に位置する外耳13も示す。外耳道14の他端は、鼓膜15で終わってい る。鼓膜15は外耳道14を通ってくる音波に応答して機械的に振動する。鼓膜 15は外耳道14と中耳腔16の間の解剖学上の障壁として働く。鼓膜15は比 較的広い面で音波を集め、それをより小さな面積の卵円窓19に送ることによっ て、音波を増幅する。内耳17は側頭骨11の中央部に位置する。内耳17は、 平衡感覚を司る半規管と、聴覚のための蝸牛殻20を含む迷路骨包から成ってい る。岬骨18と呼ばれる比較的大きな骨は迷路骨包から、蝸牛殻20の基底螺旋 の上に横たわる卵円窓19の下に突出している。正円窓29は卵円窓19から岬 骨18の反対側に位置し、鼓室階の基端の上に横たわっている。 耳小骨連鎖21と呼ばれる3つの可動骨(つち骨、きぬた骨、あぶみ骨)は中 耳腔16の上に掛かり鼓膜15を卵円窓19で内耳17に結びつける。耳小骨連 鎖21は鼓膜15の機械的振動を内耳17に伝えるが、1000Hzで係数2. 2だけ機械的に逆増幅する。卵円窓内のあぶみ骨底27の振動は蝸牛殻20の前 庭階に入っている外リンパ液20a中に振動を引き起こす。これらの圧力波「振 動」は蝸牛殻20の外リンパ液20aと内リンパ液を通って伝わり、基底膜の進 行波を作り出す。基底膜の変位は受容器官細胞20bの「繊毛」を曲げる。受容 器官細胞20b上の繊毛の剪断効果は受容器官細胞20bの減極を引き起こす。 受容器官細胞20bの減極は聴覚信号を作り出し、この信号は高度に組織化され た方法で聴覚神経線維20cに沿って進み、脳幹を通ってついには患者12の脳 の側頭葉に信号を送り振動を「音」として認識させる。 耳小骨連鎖21は、つち骨22、きぬた骨23、あぶみ骨24で構成される。 あぶみ骨24の形は「あぶみ」に似ており、弧部25、26と、卵円窓19を覆 うあぶみ骨底27で出来ている。可動なあぶみ骨24は卵円窓19内で、あぶみ 骨底27を卵円窓19の固い耳膜嚢縁に取り付ける環状靭帯によって支持されて いる。 図1は又、補聴器10の主要3構成部品、マイクロフォン28、図1では分離 して描かれていないバッテリーを含む信号処理増幅器30、及びマイクロアクチ ュエーター32である。小型のケーブル或いは可撓プリント回路33及び34が 各々信号処理増幅器30をマイクロアクチュエーター32及びマイクロフォン2 8とに接続している。マイクロフォン28は耳介、又は代わりに耳垂13aすな わち耳たぶを含めた外耳13の後耳介、の皮膚の下に搭載されている。 信号処理増幅器30は外耳13の後側の皮膚の下、患者12の乳様突起皮質骨 39中に外科的に刻み込まれたくぼみ38の中に植え込まれている。信号処理増 幅器30は、小型ケーブル33を経由してマイクロフォン28から信号を受け取 り、その信号を増幅し調整し、処理した信号を外耳道14の皮膚の下に植え込ま れた小型ケーブル34を経由してマイクロアクチュエーター32に再伝送する。 信号処理増幅器30はマイクロフォン28から受け取った信号を、処理された信 号の特性がマイクロアクチュエーター32に最適にマッチして望まれる聴覚反応 を得られるように処理する。信号処理増幅器30はディジタル信号処理又はアナ ログ信号処理の何れかを使って信号処理を行うことができ、非線形及び高度複雑 信号処理の何れをも使うことができる。 マイクロアクチュエーター32は信号処理増幅器30から受け取った電気信号 を、内耳17中の外リンパ液20aを直接的にか或いは間接的にかの何れかで機 械的に振動させる振動へと変換する。先に述べたように、外リンパ液20a中の 振動は受容器官細胞20bを動かして、機械的振動を音として知覚するために患 者12の脳に信号を送る聴覚神経線維20cを刺激する。 図1は外耳13に関してマイクロフォン28、信号処理増幅器30、マイクロ アクチュエーター32の相対位置を表している。信号処理増幅器30は皮下に植 え込まれているが、患者12は、小型化された外付けの補聴器を制御するのに現 在使われているのと同様な技法を使って補聴器10の作動を制御することができ る。マイクロフォン28とマイクロアクチュエーター32は共に非常に小さいの で、植え込む際に患者12の組織を壊す心配は殆ど無いか或いは全くない。同様 に重要なことだが、マイクロフォン28と信号処理増幅器30は耳を通ってくる 音の正常な伝導を邪魔しないので、補聴器10が切られている、或いは機能して いないときでも聴覚に障害を及ぼすようなことはない。 II.改良されたマイクロアクチュエーター32 図2は、ここに参考資料として含ませているPCT特許出願に記載してあるマ イクロアクチュエーター32を示している。図2に示すマイクロアクチュエータ ー32には、岬骨18貫いて形成された穿孔にねじ込まれるネジ付きの金属チュ ーブ42が含まれている。穿孔は機械的な外科ドリルで作ることもできれば、現 代の外科レーザー技術で作ることもできる。蝸牛殻20及び岬骨18の物理的外 形のため、穿孔にねじ込まれるチューブの部分は直径役1.4mmである。チュ ーブ42はステンレス鋼又は他の生体共存可能な金属で作ることができる。チュ ーブ42の小端側42aは金属ダイアフラム44でシールされ、第2金属ダイア フラム46がチューブ42の大端側42bをシールしている。チューブ42の大 端側42bは中耳腔16内に位置し、大きさは2.6mm程度である。チューブ 42の小端側42aはダイアフラム44と共に、内耳17の中に外リンパ液20 aに接して配置される。 小さな毛細管48がチューブ42の大端側42bにさし込んであり、チューブ 42のダイアフラム44と46の間にシリコンオイルや食塩水のような非圧縮性 液体52を満たすことができるようになっている。液体52は、ダイアフラム4 6の体積変位がダイアフラム44に忠実に伝達されるように、ガス抜きして、気 泡を除去しておかねばならない。これにはチューブ42を空にして、その後を小 さな毛細管48から充填する。毛細管48は、ステンレス鋼、チタン、又は他の 適切な生体共存可能な金属で作られていれば、気泡無しに瞬間シールできるパル スレーザー溶接でシールすることができる。代わりに、小さな銅製の毛細管48 を使って充填して、その後は挟み潰してもよい。 ストレスバイアスを掛けられたPLZT円盤形トランスデューサー54は、ダ イアフラム46及びチューブ42の大端側42bに伝導可能に取り付けられる。 代わりに、トランスデューサー54をダイヤフラム46上に完全に載っているよ うに小さく作ってもよい。トランスデューサー54の伝導性のサーメット層54 bは金属ダイアフラム46と並置されている。チューブ42、ダイアフラム46 及び伝導性サーメット層54bは小型ケーブル34に含まれている電線55でア ースされているのが望ましい。トランスデューサー54のPLZT層54aは、 金又は他の生体共存可能な物質で出来た伝導性の層54cで被覆されている。電 線56は小型ケーブル34に含まれており、ワイヤボンディング又は伝導性エポ キシの何れかで伝導性の層54cに取り付けられている。コーティング材で作ら れた薄い絶縁保護層58は、トランスデューサー54をカプセル状に包み込むた めに大端側42bとトランスデューサー54を覆う。 図2において液体を満たされたチューブ42の上に置かれたトランスデューサ ー54に電圧を掛けると、ダイヤフラム46の面積はダイヤフラム44の面積の 4倍なので、ダイヤフラム44はダイヤフラム46の変位の4倍の距離だけ変位 する。実際、トランスデューサー54の体積変位はトランスデューサー直径の4 乗で増えるから、予め決められた電圧をトランスデューサー54に掛けると、変 位した液体52の体積は、補聴器に対しては十分な特性であるが、ダイヤフラム 44と同じ直径のトランスデューサーがダイヤフラム44の位置に置かれたと仮 定した場合の16倍に大きくなる。PCT特許出願で述べたように、マイクロア クチュエーター32が実際に、ダイヤフラム44の歪みを増やすために2つの円 盤状トランスデューサーを含むようにすることもできる。 図2に示すダイヤフラム44と46の配置は、トランスデューサー54に機械 インピーダンス整合を提供する。液体52によってもたらされた変位増幅は、イ ンピーダンス変成器として働き、可聴範囲周波数全域にに対して働きかける。そ の結果、図1に示すマイクロアクチュエーター32はトランスデューサー54の 特性を補聴器10に望ましい特性に合わせる。ここで作り出されるインピーダン ス整合は内耳17に望ましいダイヤフラム44の大きな変位であり、トランスデ ューサー54に掛けられる限られた駆動電圧と、岬骨18及び蝸牛殻20で決ま ってしまう限られた穿孔直径とで制限を掛けられている。(レバーのような)他 の機械式インピーダンス整合装置を使ってもよいが、液体封入のマイクロアクチ ュエーター32は極端にスムースでパワフルな動きを提供する。 図1に示す本PCT特許出願による、中耳腔に配置されたチューブ42の大端 部42bは丸形である必要はないことに注目されたい。むしろ以下詳細に述べる ように、大端部42bの形状は、内耳腔の形状に解剖学的によく合った形にする のが望ましく(例えば、大端部42bを延長する)、それがマイクロアクチュエ ーター32を岬骨18により固定しやすくする。大端部42bをそのような形に すれば、トランスデューサー54の表面積を大きくでき、その変形と変位を増や すことが出来る。植え込み型補聴器マイクロアクチュエーター32にとって、ト ランスデューサー54に可能な限り低い電圧を掛けて、ダイヤフラム44の変位 を大きくすることは望ましいことである。本PCT特許出願は、そのような結果 を達成する方向に向けたマイクロアクチュエーター32の様々な実施例について 述べる。 図3A及び3Bは、トランスデューサーに低電圧を掛けたことに反応してダイ ヤフラム44を大きく変位させるマイクロアクチュエーター32の代替実施例を 示す。図3A及び3Bに表した構成要素のうち、図2に示したマイクロアクチュ エーター32の要素と同じものについては、同じ参照番号をつけ、肩にダッシュ (「’」)を付して区別した。マイクロアクチュエーター32’は、一端に円筒 状のフランジ付きノズル63がついている中空体62を含んでいる。フランジ付 きノズル63は、岬骨18を貫いて形成された穿孔に挿入されるようになってお り、開放状態の第1端64を有している。第1端64は可撓ダイアフラム44’ でシールされており、そのダイアフラムは本体62から外側にそして又その内側 に向けて変形できるようになっている。本体62は2つの開放面66aと66b を有しており両者とも第1端64とは別のものである。面66aと66bは各々 可撓ダイアフラム46aと46bとでシールされており、両者はダイアフラム4 4’と一緒になって本体62を密封している。大抵の場合、ダイアフラム46a と46bの各々は、ダイアフラム44’とは並行でない方向を向いている。図3 A及び3Bに示したように、ダイアフラム46aと46bは各々、ダイアフラム 44’の断面積よりも大きな断面積を持っている。本体62の先の説明では、そ の種々の構成部品を明らかにしてきたが、実際には本体62はダイアフラム46 a及び46bに適した材料から成形された一体型の缶で作ってもよい。 密封シールされた中空体62は非圧縮性液体52’で満たされる。ダイアフラ ム46aと46bには各々互いに向かい合った圧電性材料のプレート68が取り 付けられる。解剖学的に配慮すれば、プレート68は相当の距離中耳腔内に伸ば すことができ、本体62及びプレート68は図3A及び3Bに示したのとは異な る形状にすることもできる。フランジ付きノズル63に隣接する本体62の基板 は非常に狭くてもよく、フランジ付きノズル63から外側に伸びる本体62とプ レート68の長さを長くして、プレート68によって排斥される液体52’の体 積が極めて大きくなるようにすることもできる。このやり方で、中耳腔16に合 うようにプレート68の形を決め、捻り、傾けることができ、植え込み位置にお ける局部的な利用可能な空間に制限されることはない。 プレート68の各々は小型ケーブル34’に接続されており、同一の電圧が掛 けられた際にはそれに応えて互いに近づくか離れるかの反対方向に動き膨張又は 収縮させるようになっている。ダイアフラム46aと46bに掛けられたプレー ト68のこの駆動動作は、液体52を患者12の内耳17内に配置されているダ イアフラム44’に向かわせるか或いはそこから離すように働く。図2に示すマ イクロアクチュエーター32と同様に、信号処理増幅器30からの電気信号をプ レート68に掛けるとダイアフラム46aと46bが直接変形する。ダイアフラ ム46aと46bの変形は、液体52’を介してダイアフラム44’を変形させ る。マイクロアクチュエーター32’は対になったプレート68を使うのが好ま しいが、本発明によるマイクロアクチュエーター32’は単一のプレート68を 使ってもよいし、対になっているプレートの形やサイズが互いに違っていてもよ い。 図3A及び3Bには、ダイアフラム46aと46bが互いに平行で且つダイア フラム44’に対して直角方向を向いているように描かれてあるが、ダイアフラ ム44’に対してダイアフラム46aと46bが他の角度になっている場合でも 本発明の範囲内にある。従って、ダイアフラム46aと46bをフランジ付きノ ズル63及びダイアフラム44’に対して斜め方向に向けて、プレート68が耳 小骨連鎖21或いは他の構造物と干渉するのを防ぐこともできる。フランジ付き ノズル63によって岬骨18にしっかりと固定することができるので、そうでな ければプレート68のために使えるスペースを減らすことになる特別な空間が必 要でなくなる。 マイクロアクチュエーター32’は本PCT特許出願に述べてあるようにステ ンレス又はチタンのピンの列及び/又はフランジ付きノズル63の外周部に突起 している逆棘、でその場所に保持することができることに留意されたい。このよ うにすれば、岬骨18を貫く穿孔に植え込む際に、マイクロアクチュエーター3 2’を廻したり捻ったりする必要はなくなる。代わりに、マイクロアクチュエー ター32’を、心臓手術の後動脈を開かせておくために使われるような、小さな 記憶合金拡張ステントで固定してもよい。 以上に述べた完全に植え込み可能な補聴器システムのアプリケーションにおい ては、ダイアフラム44、44’の変形は非常に小さく(ミクロン単位)、トラ ンスデューサー54又はプレート68に掛ける電圧も非常に低い。その結果、完 全に植え込み可能な補聴器システムにおいてはフラットなダイアフラム44、4 4’を使うことができる。しかし、植え込み型ポンプ、弁内で、或いは他の形式 のバッテリー駆動の生物学的刺激等に使われるマイクロアクチュエーター32の アプリケーションでは、ダイアフラム44、44’の変位がもっと大きいこと、 より大きな円盤状トランスデューサー54、及び/又はより高い駆動電圧が求め られるかもしれない。図4に示すように、マイクロアクチュエーター32のその ような代替アプリケーションにおいては、図2、3A、3Bに示すフラットなダ イアフラム44、44’を円周上のコルゲーション84を有するベローズ付きダ イアフラム82と置き換えることもできる。図4に示すこれらのエレメントのう ち図2に示すマイクロアクチュエーター32と共通なものは、同じ参照番号をつ け、肩に2重ダッシュ(「”」)を付して区別した。コルゲート付きのベローズ ダイアフラム82は必要に応じてより大きな変位を提供できる。ベローズダイア フラム82は、コルゲーション84がベローズダイアフラム82の可撓性を増す のでダイアフラム44、44’よりもずっと厚くできる。ベローズダイアフラム 82の実面積に対するトランスデューサー54の面積の比は必要ならば4より可 成り大きくでき、そのためベローズダイアフラム82の変位を極めて大きくする ことができる。例えば、面積1平方インチ、厚さ200ミクロンで、駆動信号2 00Vを受けるトランスデューサー54に対しては、ベローズダイアフラム82 の直径は2mm、変位は1mmに達するであろう。トランスデューサー54はそ の作動に対し電力を実質的に必要としないので、そのように高い駆動電圧信号は 、フライバック回路を用いてバッテリー電圧から容易に作り出すことができる。 図5はマイクロアクチュエーター32の更に他の代替実施例を示すが、チュー ブ42の部分が円周状に取り囲むコルゲーション94を持ったベローズ92で置 き換えられている。図4に示すこれらのエレメントの内、図2に示すマイクロア クチュエーター32と共通なものには、同じ参照番号をつけ、肩に3重ダッシュ (「”’」)を付して区別した。コルゲーション94は、患者12内への植え込 みに際しては可動面96の自由な動きを許すために固定すべきでなく、面96の 大きな変位を可能とする。 マイクロアクチュエーター32”又は32”’は図1に示すような完全に植え 込み可能な補聴器システムに含めるのに適しており、そうすると、岬骨18を貫 いて成形された穿孔に植え込まれるマイクロアクチュエーター32は各々図4及 び5に示すマイクロアクチュエーター32”又は32”’で置き換えられ、マイ クロアクチュエーター32”又は32”’が内耳17の正円窓29に緩やかに押 しつけられて接触することになる。以上述べたように、液体52”又は52”’ は円盤形トランスデューサー54”又は54”’に対しインピーダンス整合を行 い、トランスデューサー54”又は54”’によって作り出された大きな力をベ ローズダイアフラム82或いは面96の大きな変位に変換する。トランスデュー サー54”又は54”’とベローズダイアフラム82又は面96の面積の割合が 10倍であれば、変位は10倍に大きくなり、マイクロアクチュエーター32” 又は32”’は正円窓29を変形させるために数グラム単位の力を掛けることに なる。マイクロアクチュエーター32”又は32”’のそのようなアプリケーシ ョンに対しては、本PCT特許出願に記載してあるように、留め具102を有す る精密加工された逆棘98をチューブ42を取り囲んで設け、マイクロアクチュ エーター32”又は32”’を中耳腔16中に固定するようにしてもよい。 以上説明したマイクロアクチュエーター32、32’、32”、32”’の構 成形状によっては、トランスデューサー54,54’、54”、54”’によっ て作られる力を減らす一方で、ダイアフラム44、44’、ベローズダイアフラ ム82,面96の変形又は変位を各々増やすことができる一方、原理的にはトラ ンスデューサー54,54’、54”、54”’の面積をダイアフラム44、4 4’、ベローズダイアフラム82,又は面96の面積より小さくして、それによ ってダイアフラム44、44’、ベローズダイアフラム82,又は面96の力を 大きくし、変形又は変位を小さくすることもできる。 本PCT特許出願は、円盤状トランスデューサー54が、オーラセラミックス により製造され「レインボー」の商品名で販売されているストレスバイアスを掛 けられたPLZT材から作られるのが望ましいと述べてきた。この代わりに、熱 膨張の違いを使ってストレスバイアスの掛けられた圧電性材料を作ることもでき る。すなわち、PZT或いはPLZTセラミック材の円盤に、高温で、セラミッ ク材の約1/3の厚さの金属箔をコートするのである。この金属をコートされた 圧電性セラミック材構造は室温に冷やされると、ストレスバイアスを掛けられた 状態になる。PZT或いはPLZTセラミック材をコーティングするのに適した 金属としてはチタン、ニッケル、チタン−ニッケル合金、ステンレス鋼、黄銅、 プラチナ、金、銀等が挙げられる。 従来型のPZTユニモルフ、バイモルフ構造も利用できる。トランスデューサ ー54,54’、54”、54”’又はプレート68用に最適な従来型圧電性セ ラミック材はネイビー型VIと称するクラスの中にある。そのような材料として は、オーラセラミックス製のPTZ5H及びC3900材、そして特に、モトロ ーラ社製の3203,3199,3211等が挙げられる。上に挙げた適性のあ る圧電性セラミック材は全て高い値のd31材料パラメータを示し、75ミクロン のような適切な厚さに重ね合わせることができる。このような従来型圧電性材料 は、図3A及び3Bに示す補聴器用マイクロプロセッサー32’で使うのに特に 適している。 III 改良マイクロフォン28 PCT特許出願に記載したように、第1図に示したマイクロフォン28の好ま しい実施の形態は、面積が約0.5〜2.0平方センチメートル(“cm2”) で、表面上に生体適合性金属電極をコーティングした非常に薄いフッ化ポリビニ リデン(“PVDF”)シートから構成されている。第1図に示したように、マ イクロフォン28は外耳13の耳たぶの中に埋込むことができる。マイクロフォ ン28に適したPVDF材料には、AMPS社により商標登録された商標KYN ARが付けられている。 第6図に示したように、製造中に、Kynarのシート112が伸張させられ 、軸(a−a)に沿って分極され、材料の中に永久双極子が作り出される。永久 双極子が確立された後に、例えば支持体の音響振動によるシート112の伸張が 、シート112の表面上に電荷を発生させる。軸(a−a)に沿ったKynar シート112の伸張又は圧縮が大きな出力信号を発生させる。逆に、軸(a−a )に対して垂直である軸(b−b)に沿ったKynarシート112の伸張又は 圧 縮により発生する信号は、軸(a−a)に沿った伸張により発生する信号のわず か10分の1(1/10)である。以下により詳細に記載したように、Kyna rシート112のこれらの特性を、マイクロフォン28の指向性の改善のために 効果的に使用することができる。 Kynarマイクロフォン28の大きな効果は、生体適合性、極端な薄さ、埋 込みの容易さ、外部圧力又は衝撃に対する堅牢性、及び身体の組織に整合する音 響インピーダンスである。Kynarの音響インピーダンスは身体組織の音響イ ンピーダンスとぴったりと整合するので、身体へのマイクロフォン28の埋込み による音響損失は事実上ゼロである。従って、Kynarマイクロフォン28は 、身体の外部に配置された時も、皮下に埋込まれた時も、事実上同じ感度を有す る。 原理的には、未処理信号の信号対雑音比に比べて補聴器10の信号対雑音比を 改善するために使用することができる方法が少なくとも3つ存在する。 1.個別マイクロフォン28を2つの場所で使用することによる雑音消去。両 方のマイクロフォン28が同じ周囲雑音を受信することが予想されるが、一方の マイクロフォンが大きい方の関心を引く信号を受信する。2つのかかるマイクロ フォン28からの信号を減算することにより、信号対雑音比が改善される。 2.入ってくる音の方向に基づく雑音消去。上記の方法No.1も入ってくる 音の方向が関係しているが、この第2の方法は、信号対雑音比をより一層改善す るために、Kynarマイクロフォンの特性を使用する。 3.Kynarのストリップを一連の個別マイクロフォン28に分けることに よりマイクロフォンの指向性を強化するために、音響アレーを信号処理と併用す る。マイクロフォン28のアレーの最大感度を音源に向けることにより、信号強 度を選択的に強化する。これらの3つの方法については、以下で順次検討する。 第7図は、補聴器システムを埋込んだ被術者12の頭部122の平 面図である。PCT特許出願に記載した第1マイクロフォンは、外耳13の耳た ぶ13aの第7図の位置(a)に埋込まれている。Kynarマイクロフォン2 8は、第7図に示したように、薄く、目立たないので、第2マイクロフォン28 (もし所望すれば、もっと多く)を、被術者12の頭部122の別の位置(b) に埋込むこともできる。位置(b)の第2マイクロフォン28は、暗雑音の一般 的基準点としての役割を果たす。位置(b)では、第2のマイクロフォン28は 関心を引く音を受けることはあまりないか、又は、少なくとも関心を引く音の強 度は、位置(b)の方が第1マイクロフォン28の位置(a)よりも小さい。従 って、位置(b)の第2マイクロフォンは、より多方向であることが多く、ほと んどの場合に、多数の表面から反射されている環境中の暗雑音を選択的に拾上げ る。 信号処理増幅器30において、位置(b)の第2マイクロフォン28からの信 号を位置(a)の第1マイクロフォン28からの信号から減算することにより、 関心を引く音が強化される。Kynarマイクロフォンは薄く、小さいので、両 マイクロフォンを簡単に皮下に入れ、被術者12にあまり不快な思いをさせずに 、この雑音消去技術を埋込むことが可能になる。 第8A図は、雑音消去技術を埋込む第2の方法を図示したものであり、被術者 12の頭部12から突出しているた外耳13の耳たぶ13aが示してある。図8 Aは、頭部122から突出しているプレートとして、外耳13の耳たぶ13aを 示している。第1の雑音消去技術と同様に、第1マイクロフォン28は、第8B 図に示した位置(a)又は(a’)のいずれかに埋込まれ、第2マイクロフォン 28は、その近くの被術者12の頭部122の位置(b)に埋込まれている。外 耳13の耳たぶ13aは、ほんのわずかに曲がることにより、音波の衝突に反応 する。上記のように、耳たぶ13aが曲がることよるKynarマイクロフォン 28の伸張又は圧縮が、電気出力信号をマイクロフォン28から発生させる。さ らに、もし音波が頭部の前方から到達 した場合は、音圧が耳を1方向に曲げる。もし音波が頭部の後方から到達した場 合は、音圧が耳を反対方向に曲げる。 音波が頭部122の前方から到達したか、頭部122の後方から到達したかに かかわらず、周囲組織が音の方向とは無関係に位置(b)の第2Kynarマイ クロフォン28を圧縮することから、同マイクロフォンは全く同じように反応す る。逆に、位置(a)又は(a’)の第1Kynarマイクロフォン28は、耳 たぶ13aの曲がりも含んでいる電気信号を発生させる。位置(a)又は(a’ )のいずれかへの第1マイクロフォン28の埋込みが、耳たぶの曲がる方向によ り信号の極性を逆転させることに注目すること。 従って、位置(a)又は(a’)に埋込まれたマイクロフォン28が発生させ た信号に適した極性を選ぶことにより、信号処理増幅器30は、頭部122の後 方から入ってくる音を消去しつつ、頭部122の前方から入ってくる音に関する 2つのマイクロフォン28からの信号を加算する。暗雑音の少なくとも一部を消 去するために、かかる動作モードが会話中には非常に望ましいことがある。この 雑音消去技術を実施するためには、頭部122の前方から入ってくる音波と、槌 骨22の後方から入ってくる音波には異なる反応を示すように、Kynarマイ クロフォン28は外耳13の耳たぶ13aに配置しなければならない。この第2 の雑音消去技術の指向性は、Kynarマイクロフォン28を曲げることにより 生じるものなので、(a−a)軸が耳たぶ13aの曲がりにより大きく伸張又は 圧縮されるように、マイクロフォン28を埋込まなければならない。逆に、Ky narマイクロフォン28は、軸(b−b)に沿った曲がりを最小にするような 方向を向いていなければならない。 すでに明らかなように、外耳13を関心を引く音の聴取に最適な位置にするた めに、つまり、2つの信号の識別を強化するために、頭部122を回することに より、被術者12はこの雑音消去をさらに強化することができる。信号の減算は 慎重に行うか、又は、例えば、一方 の耳に限定しなければならない。もし被術者12が、複数の表面から反射する雑 音に四方八方から囲まれていたとしても、この第2の雑音消去技術はほぼ完全な 消音を行うことができる。かかる状況の下では、被術者12は、場合によっては 危険なこともあるレベルの周囲雑音を意識することもないであろう。その結果、 被術者12の調節によりこの第2の雑音消去技術の任意の機能を使用することに より、雑音消去を行うのが望ましいかもしれない。例えば、状況によっては、被 術者12は、第2マイクロフォンの信号の減算を除去することを希望することも あるし、第1マイクロフォン28から受信した信号の極性を逆にすることを希望 することもある。 マイクロフォン28の埋込みは、Kynarマイクロフォン28が受信した信 号の位相関係には大きな影響を与えない。従って、この第2の技術の効果は、第 1マイクロフォン28の埋込みの前に様々な種類の信号処理戦略を信号処理増幅 器30により試しつつ、被術者12が、外耳13aの様々な位置に置かれた数個 のサンプルマイクロフォン28をまず最初にオーダメイド外部取付けできること にある。 第9及び10図は、Kynarの細長いストリップが分散形マイクロフォンを 提供することができる第3の雑音消去法を示したものである。生体適合性金属電 極がKynarシート112と重なり合っている各位置が、能動マイクロフォン 28を構成している。第9図に示したように、シート112に適用された生体適 合性金属電極は、別々の個別マイクロフォン28のアレー132を形成するため に簡単にパターン化することができる。所望の特徴的感度パターンをアレー13 2から得るために、適当に調整された信号処理増幅器30がマイクロフォン28 からの信号を加算し、適当な補正率を各マイクロフォン28からの信号に適用す る。この方法により、補聴器10は、同時に雑音を減らしつつ関心を引く音を強 化するために被術者12が使用できる指向性を被術者12に提供することができ る。 5000Hzでは、空気中の音の波長はわずか6.8cmである。 5000Hzにおける波長の半分の長さの指向性アレーを提供するためには、ア レー132の長さはわずか数センチメートルでよい。アレー132の各マイクロ フォン28からの出力信号は、ミニチュアケーブル33を通じて、信号処理増幅 器30に結合される。第9図に示したパターンCをアレー132の全長にわたっ て得るために、信号処理増幅器30は各マイクロフォン28からの出力信号をコ サイン分布により適当に補正する。第9図に示したような被術者12の頭部12 2の外耳13のまわりにアレー132を埋込むことにより、第9図に示したよう な放射パターンbにより示された指向性受音パターンが提供される。アレー13 2の最大感度を関心を引く音の方に向けることにより、被術者12が、かかる音 の聴取を改善し、雑音を排除するのに役立てるために、放射パターンbを使用す ることができることがすぐに分かる。これまでに記載したマイクロフォン28の アレー132の代替策として、より複雑なスーパー放射アレー構造を補聴器10 に採用することもできる。 原理的には、雑音消去及び/又はマイクロフォン指向性を提供するために、被 験者12に埋込んだ2つ以上のKynarマイクロフォン28を効果的に使用す ることができる。 被術者12が知覚する音をさらに強化するために、上記のマイクロフォン埋込み 技術のいずれとも周波数濾過技術を併用することができる。本発明の好ましい実 施の形態はKynarマイクロフォン28を使用しているが、上記の技術のいず れを実施するに際しても、原理的には、2つ以上の適当な埋込み可能超小型マイ クロフォンを使用することもできる。しかしながら、Kynarマイクロフォン の方が好ましいのは、極小で、薄く、目立たず、堅牢で、上記のようにアレーへ のパターン化が簡単で、低コストだからである。 上記のように、その他の用途として、埋込み可能ポンプやバルブの中のマイク ロアクチュエータ32、32”及び32”’の場合、又は、その他のタイプのバ ッテリ動作生体剌激の場合の用途がある。PCT 特許出願は、埋込み可能補聴器10に音量又は周波数反応制御を行うためには、 恐らくは超音波周波数における信号をどのようにして使用することができるのか を記載している。この制御技術は、埋込み後に作動パラメータを変更することが 望ましいその他の埋込み可能マイクロアクチュエータ32とともに使用するため に、簡単に一般化することができる。埋込みの後には、マイクロアクチュエータ 32、32”又は32”’の行程、行程周波数又は行程期間を変更することが効 果的であることが非常に多い。Kynarマイクロフォン28を音響ピックアッ プとして使用することにより、非常に低コストのかかる制御の実施法が提供され る。 第11図は、被術者12の身体142又は手足の中に埋込まれた、例えばポン プ、バルブのような、マイクロアクチュエータ32、32”又は32”’の典型 的な配置の概略を示したものである。典型的には、生体不活性又は生体適合性ハ ウジング144が、マイクロアクチュエータ32、32”又は32”’をバッテ リ・制御電子装置146とともに密閉収納している。外部超音波又は音響トラン スミッタ148が、場合によってはトランスミッタ148と皮膚の間の流体又は グリース継手により、身体142に触れる。トランスミッタ148は、第12図 の波形線152により示された、トランスミッタ148の内部に含まれた電子装 置に事前プログラミングできる一連の超音波又は音響パルスを送出する。第12 図に示されたようにハウジング144の内部に配置された受信トランスデューサ 154がその一連のパルスを受信する。バッテリ・制御電子装置146に含まれ た電子回路又はマイクロプロセッサが一連のパルスをマイクロアクチュエータ3 2、32”又は32”’の設定の変更のためのコマンドストリングであると解釈 する。 マイクロアクチュエータ32、32”又は32”’と第12図に示したハウジ ング144の拡大概略図に示したように、好ましくはKynarストリップから 構成された受信トランスデューサ154は、ハ ウジング144の壁156に取付けられている。壁156に当たる超音波パルス が、Kynar受信トランスデューサ154を変形させ、応力を加え、それによ り電気信号を発生させる。適当な増幅と処理の後に、これらの電気信号は、マイ クロアクチュエータ32、32”又は32”’の動作を制御するためのデジタル コマンドとなる。 第13A及び13B図は、ハウジング144の円形壁156への取付けに適し たKynar受信トランスデューサ154の形状を示したものである。典型的に は厚さが8〜50ミクロンのKynarシートの両側には、薄い金属電極158 a及び158bがオーバコーティングされている。金属電極158a及び158 bの重なり領域が、Kynar受信トランスデューサ154の作用領域を画定す る。金属電極158a及び158bは、真空蒸着、スパッタリング、メッキ、又 はシルクスクリーニングにより適用される金、プラチナ、チタン等のような生体 適合性材料から製造することができる。もし必要があれば、金属電極158a及 び158bは、ニッケル又はクロムのような粘着性材料の薄い基層により、PV DFシート上に支持することもできる。Kynarは非常に不活性であるので、 原理的には、生体適合性電極を有する受信トランスデューサ154をハウジング 144の外側で使用することさえ可能である。 制御データは、例えば、1つの周波数を1として認識し、異なる周波数をゼロ として認識する周波数偏移変調を使用するモデル類似方式により、トランスミッ タ148からバッテリ・制御電子装置146に伝送することができる。トランス ミッタ148により伝送されるパルスの搬送周波数は好ましくは可聴周波数より も高い25kHz〜45MHzの超音波範囲にあるものとし、体内での反響を防 止するために、埋込まれたマイクロアクチュエータ32、32”又は32”’の 特定の深さ又は位置に応じて定めることができる。搬送周波数が高くなればなる ほど、トランスミッタの指向性は向上するが、しかし検出電子装置のクロック周 波数を高める必要があり、これがワット損を増加さ せる。この方法により、一連の制御パルスをハウジング144の内部の電子装置 に送信することができ、この制御パルスを、電子装置は、例えば停止又は起動の ような、マイクロアクチュエータ32、32”又は32”’の現在の動作モード を変えることであると解釈し、(従って、例えば、駆動電圧を変えることにより 、又は行程の期間等を変えることにより)アクチュエータの行程又は周期を変更 する。空気中の通常の音波は伝送なしで身体142からはね返るので、制御パル ス検出のスレショルドを非常に高くすることができる。身体142と適度整合さ れた超音波トランスデューサを有するトランスミッタ148との接触により、音 又は超音波が身体142の中に効果的に結合されさえすれば、受信トラスデュー サ154はパルスを受信することになる。従って、マイクロアクチュエータ32 、32”又は32”’の動作を制御するこの方法は、スプリアスコマンド又は雑 音の影響を全く受けることがなく、生命に不可欠な埋込み可能装置にとっては非 常に望ましいものである。 原理的には、マイクロアクチュエータ32、32”又は32”’に含まれた圧 電ディスク形トランスデューサ54、54”又は54”’は、少なくとも低超音 波範囲においては、受信トランスデューサ154としての役割を果たすこともで きる。しかしながら、その場合は、制御パルス受信回路をトランスデューサ駆動 回路から確実に切離す必要があり、それにより、高電圧駆動電気信号をトランス デューサ54、54”又は54”’に供給することができる。従って、Kyna r受信トランスデューサ154のような、独立の低コストで堅牢なトランスデュ ーサが一般的には好ましい。 第11及び12図に示したように、光ボルタ電池162を皮下に埋込み、ミニ チュアケーブル又は可撓性プリント回路164により、ハウジング144の内部 に配置されたバッテリ・制御電子装置146に接続することもできる。第12図 に示した実施の形態では、光ボルタ電池162はハウジング144に固定され、 それにより好ましくは光 ボルタ電池162への2本の電気結線のうちの1本を確保する。従って、第12 図に示した実施の形態では、ミニチュアケーブル又は可撓性プリント回路164 は電線を1本含んでいるだけでよい。光ボルタ電池162は、ハウジング144 のような様々な種類の基板上や、可撓性基板上にさえ光ボルタ電池162を形成 することを可能にするアモルファスシリコンを使用して製造することができる。 もし外観上の理由から所望する場合は、移植後に光ボルタ電池162が皮膚の下 に存在することが簡単には分からないように、光ボルタ電池162に適当なオー バコーティングを行うこともできる。皮膚のすぐ下に位置しているために、Z形 矢印166により第11図に示したように、十分な光が光ボルタ電池162に当 たるので、光ボルタ電池162が作り出す電力は、マイクロアクチュエータ32 、32”又は32”’の動作をまかなうのに十分なものである。第1図に示した ように、補聴器10は、ミニチュアケーブル又は可撓性プリント回路174によ り信号処理増幅器30に結合された皮下埋込み光ボルタ電池172を含むことも できる。第1図に示した実施の形態では、光ボルタ電池172は、補聴器10を 動作させるためのエネルギーを供給する。 IV 指向性ブースタ 第14及び15図によれば、第14図には一般照合記号200によって表され ている、被術者12が知覚した音の指向性を高めるために、被術者12が頭部1 22に装着することができる指向性ブースタが示してある。第14及び15図の 例示では、指向性ブースタ200は、眼鏡202に組込まれたものが示してある 。眼鏡202は被術者202の頭部122に指向性ブースタを支持するのに適し た器具であるかもしれないが、キャップ、帽子又はヘルメットのような、その他 の器具を同じ目的で使用することもできる。 第14及び15図の例示では、指向性ブースタ200は、眼鏡2202のブリ ッジ206に固定されたマイクロフォン28のアレー204 を含んでいる。第9及び10図に示したアレー132と同様に、アレー204に 含まれた各マイクロフォン28は、被術者12に当たる音波に応じて、独立して 電気信号を発生させる。アレー204は、アレー132と同じ方法でKynar から製造することも、超小型マイクロフォンとすることもできる。指向性ブース タ200と信号処理回路214を動作させるためのバッテリ212が、眼鏡20 2に含まれた1対の半掛216の一方に埋込まれているか、又は固定されている 。第9及び10図に示したアレー132と同様に、信号処理回路214はアレー 204のマイクロフォン28からの信号を加算し、第10図に示したものと類似 した所望の特徴的感度パターンを得るために、適当な補正率を各マイクロフォン 28からの信号に適用する。信号処理回路214は、音量つまみ等のような、従 来の補聴器で使用されているものに類似したつまみを含んでいる。信号処理回路 214は、この方法により得られた処理電気信号を、励起信号として、半掛21 6のエンドピース224に支持又は固定されたブースタトランスデューサ222 に供給する。ブースタトランスデューサ222は、マイクロアクチュエータ32 、32”又は32”’にそれぞれ含まれたトランスデューサ54、54”又は5 4”’に類似した圧電トランスデューサ、又はマイクロアクチュエータ32”に 含まれたプレート68、又はいくつかの携帯電話に使用されているようなセラミ ックスピーカとすることができる。あるいは又、ブースタトランスデューサは、 電磁トランスデューサ、又は従来の補聴器に使用されているようなスピーカ、又 は電気信号を機械振動に変換するその他のあらゆるタイプのトランスデューサと することができる。 信号処理回路214から受信した励起信号に応じて、ブースタトランスデュー サ222は機械振動を発生させる。眼鏡202のエンドピース224はブースタ トランスデューサ222を被術者12の頭部122と密着させ、それにより、ブ ースタトランスデューサ222が発生させた振動は頭部に結合される。もし、第 15図に示したように、 エンドピース224が、補聴器10に含まれたマイクロフォン28にすぐ隣接す る位置又は同マイクロフォンのすぐ上方の位置で、ブースタトランスデユーサ2 22を頭部122と密着させた場合は、ブースタトランスデューサ222が発生 させた振動はマイクロフォン28に直接結合される。もしマイクロフォン28が 頭部122のどこか別の場所の以下に埋込まれた場合は、指向性ブースタ200 に含まれたブースタトランスデューサ222の振動は、マイクロフォン28が頭 部122のどこに配置されていても、かかる振動をマイクロフォン28に運ぶ頭 部122の内部の骨に結合される。このようにして、指向性ブースタ200は、 被術者12に、被術者12が関心を引く音を強化するために使用できる指向性を 提供する。第10図に示したアレー132と比較すると、指向性ブースタ200 は好ましくは被術者12のすぐ前方で最大感度を示す。従って、もし被術者12 が社交の場で指向性ブースタを装着する場合は、最大感度の方向は、被術者が対 面している人に対して直角というよりは、むしろその人の方を向いた方向になる 。 アレー204と、バッテリ212と、信号処理回路214と、ブースタトラン スデューサ222の全ては、好ましくは、眼鏡202、キャップ、帽子、又はヘ ルメットのような器具により、被術者12の頭部122に支持されているが、原 理的には、バッテリ212と信号処理回路214は、又は全指向性ブースタ20 0は、被術者12のその他のどんな場所にも配置することができる。第11及び 12図に示した光ボルタ電池162と、大1図に示した光ボルタ電池172と同 様に、信号処理回路214に結合され、好ましくは半掛216の中に配置された 光ボルタ電池232は、指向性ブースタ200の動作のためのエネルギーを供給 するために、指向性ブースタ200の中に収納することもできる。産業上の応用性 第4及び5図にそれぞれ示したマイクロアクチュエータ32”又は32”’の 配置は、アクチュエータ行程の範囲を大きく拡大することでき、これが非常に望 ましいことが多い。圧電トランスデューサ54”又は54”’は、同じ変位をも たらすその他の圧電装置に匹敵する大きさの力を有するので、インピーダンス整 合特性はこれらのユニットに特に適している。特に応力偏向PLTZ構造が発生 させる力が非常に大きいので、行程を拡大するのと同じ方法により低下するベロ ーダイアフラム82又は表面96のところの力は、数10グラム以上程度と、そ れでもまだ大きくな状態を保つことができる。かかる機構は、ポンプピストンと して、又は1方向バルブにより、又はバルブ制御機構として、又は様々なその他 の方法により使用することができる。流体配置も荷重をトランスデューサ54” 又は54”’の表面全体に分布させ、これは点荷重に比較して非常に望ましいこ とである。この流体インピーダンス整合配置が、埋込みが行われないその他のマ イクロアクチュエータにおいても非常に効果的に使用できるのはもちろんである 。 第2、4及び5図の配置は、マイクロアクチュエータ32、32”及び32” ’の生体不適合性部分の隔離にも備えたものである。もしインピーダンス整合は 必要ない場合は、PCT特許出願に示したトランスデューサ54の配置を使用す ることもできる。1つのかかる配置においては、ディスク形圧電トランスデュー サは、e光線又はレーザ光線溶接により缶4にハーメチックシールされた非常に 薄い生体適合性金属ダイアフラムに導電性取付けされている。薄いダイアフラム は、ダイアフラムの縁がヒンジの役割を果たすことにより、圧電トランスデュー サの完全な偏向に備えている。PCT特許出願に記載したもう1つの配置では、 1対の圧電トランデューサが並列され、リード線としての役割を果たすこともあ るスリーブにより、ダイアフラムと接触させられる。PCT特許出願に説明した ように、1対のトランスデューサの全域に同じ電圧が適用される場合は、2つの 圧電トランスデュ ーサの並列が変位を2倍にする。従って、PCT特許出願に開示されたような適 当な支持構造により支持された第2圧電トランスデューサを各トランスデューサ 54、54”又は54”’又はプレート68に追加し、その各変位を2倍にする ことができる。 本発明を現時点で好ましい実施の形態により説明したが、かかる開示は純粋な 例示であると理解せねばならないし、限定的なものであると解釈してはならない 。その結果、上記の開示を読んだ後の当業者は、本発明の精神と範囲から逸脱せ ずに、本発明の様々な変更、修正、及び/又は代替的応用に思い至るであろう。 従って、以下の請求の範囲は、本発明の真の精神と範囲に含まれるような全ての 変更、修正、又は代替的応用を含むものとして解釈する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AU,BA,BB,BG ,BR,CA,CN,CU,CZ,EE,GE,HU, IL,IS,JP,KP,KR,LC,LK,LR,L T,LV,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL ,RO,SG,SI,SK,TR,TT,UA,UZ, VN 【要約の続き】 もたらす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.液体充満内耳を囲んだ迷路骨包を含む頭部を有する身体を持つ被術者に埋込 むようにした補聴器システムにおいて、補聴器システムが、 被術者への埋込みに適した、該補聴器システムを動作させるためのバッテリと 、 同様に、被術者の、内部に含まれたトランスデューサが被術者の内耳の中の液 体に機械的に振動を発生させ始めることができる位置に埋込むようにしてあり、 電気駆動信号を受信し、受信電気駆動信号に応じて被術者の内耳の中の液体に振 動を発生させるマイクロアクチュエータとを含むことと、 しかも、改良点が雑音消去音捕捉サブシステムであり、該サブシステムが、 いずれもが被術者への皮下埋込みと、被術者に当たった音波に応じて電気 信号を個別に発生させるようにしてある少なくとも2つのマイクロフォンと、 被術者に埋込むようにしてあり、さらに、該マイクロフォンが発生させた両 電気信号を受信し、受信電気信号中に存在する雑音を減らすために受信電気信号 を適切に処理し、電気駆動信号を供給するために該マイクロアクチュエータに処 理電気信号を再伝送するようにしてある信号処理手段とを含むこと を特徴とする補聴器システム。 2.該マイクロフォンが被術者の別々の位置に埋込むようにしてあることを特徴 とする請求の範囲1に記載の改良補聴器システム。 3.該マイクロフォンの少なくとも1つを被術者の耳たぶに皮下埋込みするよう にしてあることを特徴とする請求の範囲2に記載の改良補聴器システム。 4.該マイクロフォンがマイクロフォンのアレーの中に含まれ、該マイクロフォ ンのアレーの中に含まれた各マイクロフォンが、被術者に 当たった音波に応じて、個別に電気信号を発生させ、この電気信号を該信号処理 手段が受信し、マイクロフォンのアレーから受信した信号を組合わせ、補聴器シ ステムのために所望の受信音感度パターンを作り出すことを特徴とする請求の範 囲1に記載の改良補聴器システム。 5.マイクロフォンのアレーが、上に複数の生体適合性金属電極を形成してある フッ化ポリビニリデン(“PVDF”)の細長いストリップを含んでおり、各生 体適合性金属電極が該マイクロフォンのアレーの少なくとも1つのマイクロフォ ンを提供することを特徴とする請求の範囲4に記載の改良補聴器システム。 6.該信号処理手段が、該マイクロフォンのアレーの中に含まれた該マイクロフ ォンからの電気信号を組合わせるに際して、加重分布を適用することを特徴とす る請求の範囲4に記載の改良補聴器システム。 7.さらに、被術者の体内に埋込み、電気エネルギー供給により補聴器システム を動作させるために該信号処理手段に結合するようにしてある光ボルタ電池を有 することを特徴とする請求の範囲1に記載の改良補聴器システム。 8.しかも、改良点がさらに改良アクチュエータであり、該アクチュエータが、 開放第1端と、第1端から分離された開放第1面とを有する中空体と、 該中空体の第1端の全域にわたってシールされ、中空体から外向きと、中空体 に向かって内向きに偏向するようにしてある第1可撓性ダイアフラムと、 該中空体の第1面の全域にわたってシールされ、それにより該中空体をハーメ チックシールする第2可撓性ダイアフラムと、 該ハーメチックシール中空体を満たしている非圧縮性液体と、 該第2可撓性ダイアフラムに機械的に結合され、電気駆動信号を受信するよう にしてある圧電材料の第1プレートとを含み、それにより、電気駆動信号として 処理電気信号を該第1プレートに適用する際は、 該第1プレートが、該第2可撓性ダイアフラムを直接的に偏向させることにより 、該第1可撓性ダイアフラムを間接的に偏向させ、その偏向が体内の該液体によ り該第2可撓性ダイアフラムから該第1可撓性ダイアフラムに結合されることを 特徴とする請求の範囲1に記載の改良補聴器システム。 9.該中空体がさらに、該中空体の第1端からやはり分離された開放第2面を含 むことと、マイクロアクチュエータがさらに、 該中空体の第2面の全域にわたってシールされ、それにより該中空体をハーメ チックシールする第3可撓性ダイアフラムと、 該第2可撓性ダイアフラムに機械的に結合され、電気駆動信号を受信するよう にしてある圧電材料の第2プレートとを含み、それにより、電気駆動信号として 処理電気信号を該第1プレートと第2プレートに適用する際は、該第1プレート と第2プレートが、該第2可撓性ダイアフラムと該第3可撓性ダイアフラムを直 接的に偏向させることにより、該第1可撓性ダイアフラムを間接的に偏向させ、 その偏向が体内の該液体により該第2可撓性ダイアフラムと該第3可撓性ダイア フラムから該第1可撓性ダイアフラムに結合されることを特徴とする請求の範囲 8に記載の改良補聴器システム。 10.該第2可撓性ダイアフラムと該第3可撓性ダイアフラムの合計横断面積が 該第1可撓性ダイアフラムの横断面積よりも大きいことを特徴とする請求の範囲 9に記載の改良補聴器システム。 11.該第2可撓性ダイアフラムと該第3可撓性ダイアフラムが、該第1可撓性 ダイアフラムに対して実質的に平行ではない方向を向いていることを特徴とする 請求の範囲9に記載の改良補聴器システム。 12.該第2可撓性ダイアフラムと該第3可撓性ダイアフラムが、該第1可撓性 ダイアフラムに対して実質的に垂直な方向を向いていることを特徴とする請求の 範囲11に記載の改良補聴器システム。 13.該第2可撓性ダイアフラムが、該第3可撓性ダイアフラムに対して実質的 に平行な方向を向いていることを特徴とする請求の範囲1 1に記載の改良補聴器システム。 14.しかも、改良点がさらに、被術者が被術者の身体の外部に装着する指向性 ブースタであり、該指向性ブースタが、 該指向性ブースタを動作させるためのバッテリと、 被術者に当たった音波に応じて、電気信号を個別に発生させる各マイクロフォ ンを含んだマイクロフォンのアレーと、 励起信号を受信し、受信励起信号に応じて振動を機械的に発生させるようにし てあるブースタトランスデューサと、 該マイクロフォンのアレーと該ブースタトランスデューサの両方を被術者の身 体上で支持し、該ブースタトランスデューサを被術者の身体と密着させ、それに より、該ブースタトランスデューサが発生させた振動を被術者の頭部に結合する 器具と、 マイクロフォンのアレーが発生させた電気信号を受信し、組合わせ、所望の受 信音感度パターンを励起信号の中に作り出し、該ブースタトランスデューサに供 給するための信号処理回路とを有することを特徴とする請求の範囲8に記載の改 良補聴器システム。 15.該器具が眼鏡フレームであることを特徴とする請求の範囲14に記載の改 良補聴器システム。 16.該器具がさらに該バッテリと該信号処理回路を被術者の頭部上で支持する ことを特徴とする請求の範囲14に記載の改良補聴器システム。 17.液体充満内耳を囲んだ迷路骨包を含む頭部を有する身体を持つ被術者に埋 込むようにした改良補聴器システムにおいて、改良補聴器システムが、 被術者に皮下埋込みし、被術者に当たった音波に応じて電気信号を発生させる ようにしてあるマイクロフォンと、 やはり被術者に埋込むようにしてある、マイクロフォンからの電気信号を受信 し、電気信号を処理し、処理電気信号を再伝送するための信号処理手段と、 やはり被術者に埋込むようにしてある、該信号処理手段に電極を供給するため のバッテリとを含むことと、 しかも、改良点がマイクロアクチュエータであり、該アクチュエータが、 開放第1端と、第1端から分離された開放第1面とを有する中空体と、 該中空体の第1端の全域にわたってシールされ、中空体から外向きと、中空体 に向かって内向きに偏向するようにしてある第1可撓性ダイアフラムと、 該中空体の第1面の全域にわたってシールされ、それにより該中空体をハーメ チックシールする第2可撓性ダイアフラムと、 該ハーメチックシール中空体を満たしている非圧縮性液体と、 該第2可撓性ダイアフラムに機械的に結合され、電気駆動信号を受信するよう にしてある圧電材料の第1プレートとを含み、それにより、電気駆動信号として 処理電気信号を該第1プレートに適用する際は、該第1プレートが、該第2可撓 性ダイアフラムを直接的に偏向させることにより、該第1可撓性ダイアフラムを 間接的に偏向させ、その偏向が体内の該液体により該第2可撓性ダイアフラムか ら該第1可撓性ダイアフラムに結合されることを特徴とする改良補聴器システム 。 18.該第2可撓性ダイアフラムの横断面積が該第1可撓性ダイアフラムの横断 面積よりも大きいことを特徴とする請求の範囲17に記載のマイクロアクチュエ ータ。 19.該第2可撓性ダイアフラムが、該第1可撓性ダイアフラムに対して実質的 に平行ではない方向を向いていることを特徴とする請求の範囲17に記載のアク チュエータ。 20.該第2可撓性ダイアフラムが、該第1可撓性ダイアフラムに対して実質的 に垂直な方向を向いていることを特徴とする請求の範囲19に記載のアクチュエ ータ。 21.該中空体がさらに、該中空体の第1端からやはり分離された開 放第2面を含むこマイクロアクチュエータにおいて、さらに、 該中空体の第2面の全域にわたってシールされ、それにより該中空体をハーメ チックシールする第3可撓性ダイアフラムと、 該第2可撓性ダイアフラムに機械的に結合され、電気信号を受信するようにし てある圧電材料の第2プレートとを含み、それにより、電気信号を該第1プレー トと第2プレートに適用する際は、該第1プレートと第2プレートが、該第2可 撓性ダイアフラムと該第3可撓性ダイアフラムを直接的に偏向させることにより 、該第1可撓性ダイアフラムを間接的に偏向させ、その偏向が体内の該液体によ り該第2可撓性ダイアフラムと該第3可撓性ダイアフラムから該第1可撓性ダイ アフラムに結合されることを特徴とする請求の範囲17に記載のアクチュエータ 。 22.該第2可撓性ダイアフラムと該第3可撓性ダイアフラムの合計横断面積が 該第1可撓性ダイアフラムの横断面積よりも大きいことを特徴とする請求の範囲 21に記載のマイクロアクチュエータ。 23.該第2可撓性ダイアフラムと該第3可撓性ダイアフラムが、該第1可撓性 ダイアフラムに対して実質的に平行ではない方向を向いていることを特徴とする 請求の範囲21に記載のアクチュエータ。 24.該第2可撓性ダイアフラムと該第3可撓性ダイアフラムが、該第1可撓性 ダイアフラムに対して実質的に垂直な方向を向いていることを特徴とする請求の 範囲23に記載の改良補聴器システム。 25.該第2可撓性ダイアフラムが、該第3可撓性ダイアフラムに対して実質的 に平行な方向を向いていることを特徴とする請求の範囲21に記載のアクチュエ ータ。 26.被術者が知覚した音の指向性を高めることにより、被術者に埋込まれた補 聴器システムの動作を助けるために、被術者が身体の外部に装着する指向性ブー スタにおいて、該指向性ブースタを動作させるためのバッテリと、 被術者に当たった音波に応じて、電気信号を個別に発生させる各マ イクロフォンを含んだマイクロフォンのアレーと、 励起信号を受信し、受信励起信号に応じて振動を機械的に発生させるようにし てあるブースタトランスデューサと、 該マイクロフォンのアレーと該ブースタトランスデューサの両方を被術者の身 体上で支持し、該ブースタトランスデューサを被術者の身体と密着させ、それに より、該ブースタトランスデューサが発生させた振動を被術者の頭部に結合する 器具と、 マイクロフォンのアレーが発生させた電気信号を受信し、組合わせ、所望の受 信音感度パターンを励起信号の中に作り出し、該ブースタトランスデューサに供 給するための信号処理回路とを有することを特徴とする指向性ブースタ。 27.該器具が眼鏡フレームであることを特徴とする請求の範囲26に記載の指 向性ブースタ。 28.該器具がさらに該バッテリと該信号処理回路を被術者の頭部上で支持する ことを特徴とする請求の範囲26に記載の指向性ブースタ。 29.さらに、該信号処理回路に結合された、電気エネルギーを供給し、指向性 ブースタを動作させるための光ボルタ電池を有することを特徴とする請求の範囲 26に記載の指向性ブースタ。 30.液体充満内耳を囲んだ迷路骨包を含む頭部を有する身体を持つ被術者に埋 込むようにした改良補聴器システムにおいて、改良補聴器システムが、 被術者に皮下埋込みし、被術者に当たった音波に応じて電気信号を発生させる ようにしてあるマイクロフォンと、 やはり被術者に埋込むようにしてある、マイクロフォンからの電気信号を受信 し、電気信号を処理し、処理電気信号を再伝送するための信号処理手段と、 やはり被術者に埋込むようにしてある、該信号処理手段に電極を供給するため のバッテリと、 被術者の、内部に含まれたトランスデューサが被術者の内耳の中の 液体に機械的に振動を発生させ始めることができる位置に埋込むようにしてあり 、信号処理手段から処理電気信号を受信し、受信処理電気信号に応じて被術者の 内耳の中の液体に振動を発生させるマイクロアクチュエータとを含むことと、 しかも、改良点が、 被術者の体内に埋込むようにしてある、該信号処理手段に結合し、電気エネルギ ーを供給し、補聴器システムを動作させる光ボルタ電池であることを特徴とする 改良補聴器システム。 31.電気信号を受信し、それに応じて機械的変位を起こさせるマイクロアクチ ュエータにおいて、 開放第1端と、第1端から分離された開放第2端とを有する中空体と、 該中空体の第1端の全域にわたってシールされ、中空体から外向きと、中空体 に向かって内向きに変位するようにしてある第1可撓性ダイアフラムと、 該中空体の第2端の全域にわたってシールされ、それにより該中空体をハーメ チックシールする第2可撓性ダイアフラムと、 該ハーメチックシール中空体を満たしている非圧縮性液体と、 該第2可撓性ダイアフラムに機械的に結合され、電気信号を受信するようにし てある圧電材料の第1プレートとを含み、それにより、処理電気信号を該第1プ レートに適用する際は、該第1プレートが、該第2可撓性ダイアフラムを直接的 に変位させることにより、該第1可撓性ダイアフラムを間接的に変位させ、その 変位が体内の該液体により該第2可撓性ダイアフラムから該第1可撓性ダイアフ ラムに結合されることを特徴とするマイクロアクチュエータ。 32.該中空体の第2端の横断面積が該中空体の第1端の横断面積よりも大きい ことを特徴とする請求の範囲31に記載のマイクロアクチュエータ。 33.第1可撓性ダイアフラムが波形表面により形成されていること を特徴とする請求の範囲31に記載のマイクロアクチュエータ。 34.第1端と第2端の中間の中空体が波形表面により囲まれていることを特徴 とする請求の範囲31に記載のマイクロアクチュエータ。 35.さらに、マイクロアクチュエータを収納する生体不活性又は生体適合性ハ ウジングを有し、それにより、該マイクロアクチュエータを被術者の体内に埋込 むようにしてあることを特徴とする請求の範囲31に記載のマイクロアクチュエ ータ。 36.該ハウジングが、該圧電材料の第1プレートが受信する電気信号を発生さ せ、伝送するバッテリ・電子制御装置も収納していることを特徴とする請求の範 囲35に記載のマイクロアクチュエータ。 37.さらに、 マイクロアクチュエータの動作を制御するための信号を送信するようにしてあ るトランスミッタと、 該トランスミッタにより送信された信号を受信するために該制御電子装置に結 合された受信トランスデューサとを有することを特徴とする請求の範囲36に記 載のマイクロアクチュエータ。 38.該トランスミッタが、マイクロアクチュエータの動作を制御するために、 該受信トランスデューサに当たる超音波パルスを送信することを特徴とする請求 の範囲37に記載のマイクロアクチュエータ。 39.被術者の体内に埋込むようにしてあり、該バッテリ・電子制御装置に結合 し、電気エネルギーを供給し、マイクロアクチュエータを動作させるための光ボ ルタ電池を有することを特徴とする請求の範囲36に記載のマイクロアクチュエ ータ。 40.該光ボルタ電池が該ハウジングに固定されていることを特徴とする請求の 範囲39に記載のマイクロアクチュエータ。
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