JP2000504384A - 燃料噴射機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 燃料高圧ポンプによって供給される燃料高圧リザーバ（１）を備えた、内燃機関のための燃料噴射機構が提案されている。この燃料高圧リザーバ（１）は、中空球（２）の形状を有しており、この中空球（２）は、鍛造された２つの中空半球（３）と（４）とから溶接されて成っている。鍛造過程で一体成形された固定部材（６，７，８，９）は、燃料高圧リザーバ（１）を車両で固定するために使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 燃料噴射機構 背景技術 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の燃料噴射機構から出発している 。例えば欧州特許第０５０７１９１号明細書により公知のこのような燃料噴射機 構では、燃料高圧リザーバが、前製造された管から成っている。この管には、燃 料噴射弁若しくは、燃料高圧ポンプからの高圧ラインを接続するために接続スリ ーブが被せ嵌められている。このような燃料高圧リザーバは比較的かさばり、従 って大きな組み付け空間を要する。さらにこのような燃料高圧リザーバは比較的 重たく、液圧特性は好ましくない。 発明の効果 請求項１の特徴部に記載の本発明による燃料噴射機構によれば、比較的小さな 組み付けスペースを要する燃料高圧リザーバが得られる。この燃料高圧リザーバ は比較的小さな重要を有しており、その液圧特性は極めて良好である。 図面 次に本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 第１図は、固定部材を備えた球形の燃料高圧リザーバの断面図を、第２図は、 個別の接続部を、第３図は 、第１図とは異なる平面の断面図を示している。 実施例の説明 燃料高圧リザーバ１は中空球２の形状を有している。この中空球２は２つの中 空の半球３，４から構成されている。これらの両半球３，４は、鍛造過程で製造 され、次いで、環状の接触面で一体に溶接されている。溶接シームは符号５で示 されている。中空の両半球３，４は図示されていない方法で互いにねじ締結され ていてもよい。 中空の両半球３，４は、鍛造時に一体成形された、互いに対応するアイ状の固 定部材６，７，８，９を有している。これらの固定部材６，７，８，９には有利 には溶接後に各１つの貫通孔１０若しくは１１が、固定ねじ（図示せず）のため に設けられている。この固定ねじによって燃料高圧リザーバ１が車両に固定可能 である。 第１図の断面図からわかるように、溶接シーム５に対して垂直に位置する平面 ４に接続孔１２，１３，１４，１５が設けられている。これらの接続孔１２，１ ３，１４，１５は、燃料高圧リザーバ１に、電気的に制御される噴射弁を接続す るために用いられるラインを接続するように規定されている。このラインも噴射 弁も図示されてはいない。４つの接続孔１２，１３，１４，１５は、対になって 直径上で互いに向かい合って位置していて、これらの接続孔は、それぞれ１つの 雌ねじ山１６と、内方に向かってこの雌ねじ山１６に中空円錐シール面１７を介 して続いている、比較的直径の小さなそれぞれ１つの貫通孔１８とを有している 。この貫通孔１８はリザーバ内室１９に接続されている。この構成は、第２図に 拡大して示されている。このリザーバ内室１９は例えば約３３cm³の体積を有し ている。 第３図には、第１図の断面図とは異なる平面に位置する、球２の断面図が示さ れている。この図には、燃料高圧フィードポンプからの圧力供給部が接続可能な 接続孔２０が示されている。この接続孔２０の反対側に、さらに別の接続孔２１ が設けられている。この接続孔２１には圧力センサ又は制御弁をねじ締結するこ とができる。 両接続孔２０，２１にも雌ねじ山１６とシール面１７と貫通孔１８とが設けら れている。全ての接続孔１２，１３，１４，１５及び２０，２１には高圧ライン （図示せず）を密にかつ堅固に組み込み可能であり、これらの高圧ラインは貫通 孔１８を介してリザーバ内室１９に接続されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アントニオ バルボア ドイツ連邦共和国 Ｄ―70193 シュツツ トガルト ローゼンベルクシュトラーセ 180

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1． 内燃機関のための燃料噴射機構であって、燃料高圧ポンプを有しており、該 燃料高圧ポンプによって燃料高圧リザーバ（１）に燃料が供給され、該燃料高圧 リザーバから燃料が、自己着火式の内燃機関の燃焼室に噴射するための、電気的 に制御される噴射弁に供給されて、前記燃料高圧リザーバ（１）には、燃料供給 及び燃料排出のための接続孔（１２，１３，１４，１５）と固定部材（６，７， ８，９）とが設けられている形式のものにおいて、 燃料高圧リザーバ（１）が、中空球（２）の形状を有していることを特徴と する燃料噴射機構。 2． 中空球形状の燃料高圧リザーバ（１）が、鍛造された２つの中空の半球（３ ，４）から製造されている、請求項１記載の燃料噴射機構。 3． ２つの中空の半球（３，４）が、その環状の接触面で溶接シーム（５）によ って互いに結合されている、請求項２記載の燃料噴射機構。