JP2000503573A - 端側吻合用フランジ付き移植片を製造するための装置と方法 - Google Patents

端側吻合用フランジ付き移植片を製造するための装置と方法

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Abstract

(57)【要約】 管状のポリテトラフルオロエチレン移植片(10)からフランジ付きポリテトラフルオロエチレンカフ部分(18、20)を形成するための方法(150)と装置(100)。管状のポリテトラフルオロエチレン移植片(10)は先端部バイパス移植片用に、動脈と静脈の移植片用にまたは血液透析アクセス移植片用として好適である。移植片(10)は、動脈カラーまたは動脈パッチの介在を必要としないで、動脈とポリテトラフルオロエチレンフランジ付き移植片との間の直接端側吻合を促進する一体的先端部ポリテトラフルオロエチレンフランジスカート(56)またはカフ(18、20)部分によって特徴付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 端側吻合用フランジ付き移植片を製造するための装置と方法 関連する出願との関係 この出願は、特許協力条約に基づく国際受理官庁として機能する来国特許商標 庁に同時に出願した表題「端側吻合用フランジ付き移植片」(以下、「同時に出 願したPCTインプラ(Impla)国際出願」という)に関連する。同時に出 願したPCTインプラ国際出願は、共にインプラ(Impla)社に譲渡されて いて、米国を除く全ての指定国のための出願人であり、ハンス・ショルツ、ウル フ・クルーガー、およびウッツ・セットマッチャーの名前は、米国のみの出願人 としてである。出願人は、同時に出願したPCTインプラ国際出願をさらにここ で示して、それらを参照することによりここに取り込む。 発明の背景 本発明は、一般に血管移植片に関し、特に、血管の閉塞または病気あるいは血 液透析用アクセス(access)移植片としてのバイパスのために有用な、端 側吻合用の管状のポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluor oethylene)移植片から、フランジ付き血管移植片を形成するフランジ 付きポリテトラフルオロエチレン部分を形成するための方法と装置に関する。さ らなる特徴として、ポリテトラフルオロエチレン移植片は、先端部のポリテトラ フルオロエチレンフランジ付きカフ(cuff)部分が血管に縫合され、移植片 と血管との間のポリテトラフルオロエチレン組織界面を有する一体的なポリテト ラフルオロエチレンフランジ付きカフ部分を有している。フランジ付き移植片は 、本発明の装置と方法に使用される基端部バイパスまたは血液透析アクセス移植 片に有用なフランジ付き移植片のタイプを示すものとして、ここで引用して特に 取り込む同時に出願したPCTインプラ国際出願の目的である。 閉塞した状態の末梢血管のバイパスのためのカフ移植片の使用、特に大腿部パ ツチプロテーゼ(patch prosthese)または、血液透析アクセス 移植片はこの分野でよく知られている。しかしながら、現在まで、吻合部分にお いて静脈組織で形成された先端部カフを持った自家移植または合成移植片が使用 されてきた。適切なカフ移植片の例は、ジェイ・エイチ・ミラーの「静脈カフと PTFEの使用」に記載されたミラーカラー(collar)、ダブリュ・ビー ・サウンダース(1989)の「血管外科技術」第2版276〜286ページ、 およびアール・エス・テーラー他によって記載された「ポリテトラフルオロエチ レンバイパス移植片用改良された技術」のテーラーパッチ(patch):ブラ ザー・ジェイ・スルグの「血液透析静脈パッチの長期間使用結果」、79;34 8から354(1992)がある。ミラー移植片とテーラー移植片の両方がカフ 移植片でいずれも吻合部分に自家静脈カフを持つたポリテトラフルオロエチレン 移植片を用いている。ミラーカラーとテーラーパッチのそれぞれが、ポリテトラ フルオロエチレン組織界面での従順な不整合を避けるために吻合部分に静脈組織 を使用している。 ここで参照して取り込んだ同時に出願したPCTインプラ国際出願のフランジ 付きポリテトラフルオロエチレンは、大腿下腿部バイパスまたはアクセス移植片 の新しいタイプを提供していて、移植片は、ひらひらした2重バルブ形状に組み 込まれている。改良された移植片形状は、血液透析特性の関数として、吻合用の 最適な幾何学を提供する。バイパスプロテーゼから動脈への血流を最適にするこ とによって、内膜の過剰な形成は、移植片の開通性の付随する増加と減少した罹 患率と共に減少される。 本発明の装置は、拡張部を形成する径方向に延びたスロットを有する管状のモ ールドを備えている。フランジ付きカフ移植片は、次のようにして作られる。第 1に、管状の突出部形成するためにPTFEの潤滑剤混合物をビレット内に突出 することによって焼結されていない管状のPTFE血管移植片を形成し、そして 、管状のカフを、1)拡張部への負圧の適用、または2)高度に柔順な血管形成 バルーンによって管状に突出した管腔を通って管状突出部の部分を径方向に離す ような正圧の適用、によってカフ(cuff)された移植片を形成する。 支流移植片を組み立てる種々の異なった試みがなされてきた。1938の早く から、ブラウンの米国特許第2、127、930号は、構造的形状の周りに処理 された動物組織の細片を巻き付けて形成して、動物の組織とバインダで作られた 、 生命吸収可能で外科的に組織移植可能な移植片を開示している。1990年3月 20日にポシスに許可された米国特許第4、909、979号は、血管移植片と して使用される人のへその緒を整形する方法を開示している。この方法は、緒を 形作り治療する間、へその緒を支持し整形するためにマンドレルを使用している 。PTFEコーティングが、へその緒をマンドレルに設けるのを容易にするため にマンドレルに施されている。マンドレルの整形部には、マンドレルに複数の真 空開口部が設けられている。へその緒は、エタノールで処理され、緒が乾燥する まで真空で処理される。緒は、ついで、治療的定着的解決のために膨張され、へ その緒が実質的に気密に処置され、また、マンドレル形成部の周りに円周的に圧 縮されコンパクト化されるまで真空が与えられる。 1982年10月19日にボディッキィに許可された米国特許第4、354、 495号は、PTFEチューブを、例えばポリウレタン、アクリル酸、ポリエチ レン、ポリカーボネートなどのモールド可能なプラスチックで形成されたハブに 接続する方法を開示している。この方法は、膨出部すなわち突出部を形成し、つ いで膨出部をモールドに挿入し、そしてモールド内で膨出部の周りにモールド可 能なプラスチックのハブをモールドするために、PTFEチューブの部分を選択 的に加熱することを含んでいる。1990年9月18日にカネダ他に許可された 米国特許第4、957、508号は、外方へひらひらした基端部と先端部とを有 した弾性的な医療用チューブを開示している。これらの端部の外側への張り出し 部は、反対の弾性的特性を示すために、チューブの内面と外面とを形成すること によって設けられ、内面は拡張する力を示すのに対し、外面は収縮する力を示す 。チューブは、高分子量のポリマー、好ましくは、ハロゲン化ポリビニル、ポリ スチレン、ポリマーシリーズ、ポリマーシリーズの縮合物、セルロースシリーズ の高ポリマー、ポリウレタンシリーズの高ポリマー、ポリスルホンシリーズの樹 脂、ポリアミドなどで、これらのコポリマーまたは混合物とともに作られている 。 1995年2月7日にノシキ他に許可された米国特許第5、387、236号 は、血管プロテーゼと、PTFEまたは他の微細孔材料で作られた血管プロテー ゼ基質を用意し、生物学的組織のプロテーゼ基質断片の壁内に付着して捕捉する ことによって、血管プロテーゼを製造する方法とを開示している。生物学的組織 の断片は、血管組織、結合組織、および筋肉組織ならびに/または血管内皮細胞 、滑らかな筋肉細胞、および繊維母細胞である。植え付け工程は、細胞物質を移 植片の内壁に付着し、血管プロテーゼの微細孔マトリクス内に組織の基質を入れ 込むために管腔壁の表面と反管腔壁表面との間に圧力差を与えることによって導 かれる。1989年11月28日にべリー他に許可された米国特許第4、883 、453号は、冠状大動脈バイパス移植片とその移植片の製造方法を開示してい る。この移植片と、プレートとは、静電気的に紡いだ繊維構造に作られている。 移植片は、移植片をマンドレルに設け、接着剤をプレートの開口を取り囲むプレ ートの表面に施し、移植片が接着剤に接触するまでマンドレルをプレートの開口 を通過させることによってプレートに接着されている。接着剤は、プレートと移 植片を形成する材料用に適切な接着剤であればよい。ここで参照して述べた好ま しい実施例によれば、移植片は、好ましくは、プレートに隣接した移植片の壁厚 がプレートとの距離よりも大きいテーパーを付けられた壁厚を有している。 1992年5月5日にハヤシ他に許可された米国特許第5、110、526号 は、モールドされたPTFE物品を製造する工程を開示している。この工程によ れば、非焼結PTFEの突出部が、焼結モールド内に挿入されている。焼結モー ルドは、非焼結PTFEの突出部の外径よりもわずかに大きい直径を有している 。非焼結PTFEの突出部の外径と焼結モールドの内面との間隙は、焼結モール ドの外径の2%のオーダーである。突出部は、突出部の端子管腔内に挿入された プラグと、ワイヤおよび取り出しリールを介して焼結モールド内に引き込まれる 。PTFEの突出部は、焼結モールドの長さに一致するように切断され、焼結モ ールドは、切断された突出部の端部に封止される。組立品は焼結炉に搬送されて 焼結される。焼結中、突出部は、焼結モールドと接触するまで拡張し、焼結モー ルドの形状に一致する。冷却後、焼結突出部は、焼結モールドから離れて収縮し 、焼結モールドと対応した同じ形状になる。1965年7月20にエリー・ジュ ニア他に許可された米国特許第3、196、194号は、FEP―フッ化炭素チ ューブ用突出工程を開示している。突出工程は、バレル突出装置を通って管状の 突出部を形成する流体FEPコポリマーを突出し、管状の突出部をヒータ内に配 置し、FEP突出部を径方向に拡張する管状の突出部を圧縮し、そして、記憶機 能 を持った熱収縮可能なチューブ直径が減少された突出部にするために拡張した突 出部を冷却するネジから成る。 1985年3月12にマドラスに許可された来国特許第4、503、568号 は、端側吻合と吻合過形成の減少用動脈のバイパスのプロテーゼを開示している 。動脈のバイパスのプロテーゼは、一般に、管状の入口部材と、管状の出口部材 と、かかと部材とを有する接続要素から成る。管状の入口は、血流を受けその入 口通路を提供する。管状の出口部材は、管状の入口と結合され角度を成して変位 していて、入口部材からの血流の通路を提供する。かかと部材は、出口部材から 実質的に同軸に延びている。かかと部材の先端部は、開口した動脈切開部を通っ て、動脈切開部の上流の容器の部分に挿入されている。かかとは、固いか、また は入口と出口部材と連続した通路を有する。喉部は、管状の入口と出口部材との 間に設けられていて、円周のスカートが喉部を取り巻いている。スカートは、血 管の外膜組織に癒着される。 PTFE材料を作るための公知の方法を特に参照すると、技術の状態と目的の 例として次のものを引用する。1984年11月13日に発行された米国特許第 4、482、516号は、粗い微細構造を有する高強度に拡張されたPTFE製 品を製造する工程を開示している。結果的にはPTFEの微細構造は、ついで、 節のサイズすなわち、高さと幅と小繊維の長さを考慮することを意味する「粗さ 」指針によって規定される。1994年12月27日にツー他に許可された米国 特許第5、376、110号は、、移植片の壁部を横切った交互の圧力の影響下 で行われたコラーゲン(collagen)交差結合によって血管移植片を製造 する方法を開示している。交互の圧力は、コラーゲン繊維の交差結合を意図して いる。1988年5月10日にキャンベル他に許可された米国特許第4、743 、480号は、螺旋状の溝が突出したバレルおよび/またはマンドレルに機械で 加工された管状のPTFE製品を突出し拡張する方法を開示している。管状のP TFE製品の突出は、突出部の長手方向の軸線から85〜15度の間で角度をな して設けられた節を有する突出部に帰着する。 最後に、1980年11月18日にオキタに許可された米国特許第4、234 、535号は、チューブの内面における比較的小さな直径の繊維と、チューブの 外 径の少なくとも2倍の直径の繊維とを有する拡張されたPTFE血管移植片を形 成する工程を開示している。移植片はPTFEの管状の突出部が形成され、つい で、駆動と取り上げキャプスタンに載せられる工程によって製造される。キャプ スタンの駆動システムは、約327°Cの温度の加熱セットを通って、ついで、 約327°Cの温度で突出部の径方向の拡張を引き起こす真空ケースの中へ突出 部を搬送し、そして、径方向への拡張後、冷却空気の導入によって真空ケースは 焼結温度よりも低い温度まで冷却され、それによって、駆動と取り上げキャプス タンからの張力によって、チューブを拡張された直径に長手方向に固定する。こ の特許は、また、径方向への拡張工程中のチューブ管腔を通って搬送される冷却 空気の使用を開示し請求している。冷却空気をチューブ管腔を通って搬送するこ とにより、管腔の表面の温度は、PTFEの焼結温度よりも低く維持される。こ のようにして、管腔と非管腔での異なった直径の小繊維(fibril)が形成 される。 現在の臨床実務において、バイパスまたはアクセスプロテーゼと先端部動脈と の先端部吻合は、長い静脈パッチを持ったプロテーゼを動脈に吻合することによ る吻合部位での静脈要素の介挿(リントン(Linton)パッチ)、静脈パッ チを用いた吻合領域におけるプロテーゼの拡大(テーラー(Taylor)パッ チ)のような直接吻合のみでなく、プロテーゼと動脈との間の静脈シリンダーの 介挿(ミラー(Miller)カラー)もまた達成された。大腿先端部移植片に おいて、移植片と感受性のある動脈との間の従順な不一致および血行要因が、血 栓症と吻合部位の血管内膜過形成の発達の主な原因となっているという証拠が形 成されてきている。 発明の概要 本発明の基本的な目的は、アクセス用の新しい移植片、すなわち、拡張された 微細孔ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)で形成された大腿先端バイパ ス移植片を提供することである。 本発明の他の目的は、アクセス、すなわち、大腿下腿部に適した先端部フラン ジを有するePTFEで形成された大腿先端部バイパス移植片を提供することで ある。 本発明の他の目的は、アクセス、すなわち、動脈ー静脈パッチ(AVP)に適 した先端部フランジを有するePTFEで形成された大腿先端部バイパス移植片 を提供することである。 本発明の他の目的は、アクセス、すなわち、大腿先端部バイパス移植片用の新 しい移植片を製造するための装置と方法を提供することである。 本発明のさらに他の目的は、管状のポリテトラフルオロエチレン移植片に先端 部フランジを形成するために、管状のモールドの中心軸線から径方向に拡張され た円周上に凹所を持った管状のモールドを利用して、アクセス、すなわち、大腿 先端部バイパス移植片用の新しい移植片を製造するための装置と方法を提供する ことである。 本発明のこれらの目的と他の目的、態様、および、利点は、添付した図面を参 照して本発明の好ましい実施例をより詳細に説明した以下の記述によって、当業 者にとってより明らかとなるであろう。 図面の簡単な説明 図1は、移植された大腿下腿部バイパス移植片を示す人の脚の末梢血管構造を 表す線図。 図2は、従来のミラーカフを表す線図。 図3は、従来のテーラーパッチを表す線図。 図4Aは、血液透析アクセスすなわち大腿下腿部バイパス移植片を末梢動脈に 吻合するための本発明の移植片を表す線図。 図4Bは、血液透析アクセスすなわち大腿下腿部バイパス移植片を末梢血管構 造の断面に吻合するための本発明の移植片を表す斜視図。 図5は、血液透析アクセスすなわち大腿下腿部バイパス移植片を末梢動脈に吻 合するための本発明の移植片の他の構造を表す線図。 図6Aは、血液透析アクセスすなわちAVPバイパスのための本発明の移植片 を表す概略図。 図7は、本発明の移植片を通る血流形状を表す線図。 図8は、本発明の移植片を製造する本発明の装置の分解立面図。 図9は、本発明の移植片を形成するための第1のモールドブロックの第1の実 施例を示す図8の9―9線に沿った断面図。 図10は、本発明の移植片を形成するための第1のモールドブロックの第2の 実施例を示す図8の10―10線に沿った断面図。 図11は、本発明の移植片を形成するためのモールドチューブを示す図8の1 1―11線に沿った断面図。 図12は、本発明の移植片を形成するための第2のモールドチューブを示す図 8の12―12線に沿った断面図。 図13は、本発明によって移植片を形成するためのモールドの第2の実施例を 示す立面図。 図14Aは、本発明のモールド装置、モールド装置内の管状の移植片、および モールド装置内の管状の移植片の径方向の拡張に先立つ管状の移植片内のバルー ンカテーテルを表す長手方向の断面図。 図14Bは、モールド装置内の管状の移植片の径方向の拡張後の管状の移植片 を表す図14Aの本発明のモールド装置の長手方向の断面図。 図15は、本発明の好ましい実施例による本発明の大腿先端部バイパス移植片 を形成するための方法を表すフロー図。 好ましい実施例の詳細な説明 図1は、PTFEを有する隔離ひかがみ要素と先端移植片への大腿部後続脛骨 バイパスを示している。大腿部動脈の閉塞部3またはひかがみ動脈の閉塞部4を 先端循環部にバイパスするのにPTFE移植片2を使用することはよく知られて いる。上述したように、種々のカフやパッチ技術が考案されてきた。図2は、代 表的には3〜4cmの伏在静脈の静脈要素8が、動脈2から外方へ延びた円筒状 のカフ8を形成するために、ひかがみ動脈または脛骨動脈の動脈切開開口部に施 され、そして縫合されたミラーカフ5を示している。静脈要素8は、長手方向に 開口し、6/0または7/0プロレーン縫合(prolene suture) を用いて動脈切開部に吻合することによってカラー状に形成されている。カラー は、ついで6/0プロレーン縫合で閉じられる。ePTFEの移植片10が、カ ラーの円周に合うように切断され、ついで連続した5/0プロレーン縫合を用い てカラーに吻合される。ミラーカフ5は、脛骨動脈、ひかがみ動脈、または、た とえば大腿部―ひかがみ部―脛部のような連続したバイパス処置において、PT FEが吻合されるような場合に示されている。 図3は、テーラーパッチ7を示している。テーラーパッチ7処置において、5 〜6cmの長さの静脈が、代表的には伏在静脈の利用可能な要素から取り入れら れている。取り入れられた静脈は、長手方向に開口していて、ダイアモンド形状 の静脈パッチ8を形成するために整形されている。ePTFEの移植片10の先 端部は、ePTFEの移植片10の頂面に沿ってU字状とV字状のスロットに整 形されている。ePTFEの移植片のU字状の開口端部は、ePTFEの動脈縫 合ラインを形成しているのに対し、V字状のスロットは、静脈パッチ8に縫合さ れる。静脈パッチ8は、ePTFEの移植片10のV字状のスロットに沿って、 また、動脈切開開口部の正しい方向に設けられていて、ePTFEの移植片10 と動脈切開部の両方に縫合されている。縫合ラインは、テーラーパッチバイパス 移植片を完成するために、移植片のかかと部分から移植片のつま先部分へ延びて いる。 標準的な端部と側部とのePTFE移植片/動脈吻合用移植片の開通性は、1 年間で21〜60%の間の開通性と、および3年間で14〜38%の間の開通性 とが報告されている。ミラーカラーを使用した1年間の開通性は、ePTFE下 腿移植片用として47%報告されていて、3年間の開通性は52%である。テー ラーパッチを使用した1年間の開通性は、86%報告されていて、3年間の開通 性は52%報告されている。1993年2月3日の病院最新情報のジェイ・エフ ・チェスター等の「血管再構築用中間配置静脈パッチ」による。動脈吻合への直 接PTFEは、比較的固いPTFEと、PTFEと感受性の動脈間の最初の増殖 の形成とにより、動脈の機械的ひずみによって批評されている。これらの2つの ファクターは、直接PTFEの動脈吻合への高閉塞割合と、低移植片の開通性特 性に関係されている。シー・ダブリュ・ジャミッソン他の「血管外科」第5版第 330〜340ページ(1994)による。 フランジ付き移植片の好ましい実施例は、図4A〜6に示されている。図4A に示されたように、フランジ付き移植片10の第1の実施例は、ePTFEの管 状の移植片11が先端2分割形状のフランジ12と14を有する2つに分けられ た2重バルブ形状である。端部と側部が接する端側吻合において、移植片11の 先端部は、受け側の動脈2に形成された動脈切開部に吻合されている。吻合を容 易にし、ePTFEの移植片11と受け側動脈2との間の従順な適合性を増加し 、そして、移植片11から受け側動脈2への血行流を最適化するために、二また に分かれたフランジ12と14とは、移植片11の長手方向の軸線に実質的に垂 直な反対方向に突出している。移植片11が、受け側動脈2と端側の関係に配置 された場合、二またに分かれたフランジ12と14との端部は、受け側動脈2の 長手方向の軸線と平行になり、受け側動脈2に関して基端と先端の方向に延びて いる。二またに分かれたフランジ12と14は、好ましくは、受け側動脈2の曲 線と実質的に一致し、また開口した動脈切開部に対して二またに分かれたフラン ジ12と14とを取り囲むように位置する延びた球根状の形状を有している。二 またに分かれたフランジ12と14とは、好ましくは、つま先部19、21で終 息する円弧状の末梢端部17、20を持った、実質的に楕円形の形状を有するよ うに各形成されている。かかと領域17は、直ちに管状の移植片とおよび二また に分かれたフランジ12、14の円弧状の各末梢端部18、20と接触する。フ ランジ12の末梢端部18とフランジ14の末梢端部20との間の接合部は、か かと領域17においてクロッチ(crotch)角度16を形成する。クロッチ 角度16は、かかと領域17における移植片の強度を最大にするために、45° と180°との間が好ましい。 二またに分かれたフランジ12と14は、互いに対称的であっても非対称的で あっても良い。対称的かまたは非対称的かの二またに分かれたフランジ12、1 4を選択をすることは、好ましくは、受け側動脈2の特異性、受け側動脈2での 動脈切開部の位置、および、移植片11の管腔直径に基づいて血管外科医によっ て決定される。移植片11は、好ましくは、動脈切開部を二またに分かれたフラ ンジ12、14と、かかと領域17およびクロッチ角度16に、連続的な縫合部 22を用いて受け側動脈2に吻合される。 図4Bは、受け側動脈2に吻合された移植片10の第1の実施例の斜視図を現 している。 図5は、受け側動脈2に吻合された管状のePTFEの移植片11の先端部に おける二またに分かれたフランジの種々のサイズと対象形を示している。 第1の移植片は、非対称の二またに分かれたフランジ30、40を有していて 、フランジ30がフランジ40よりも大きい表面領域を持っていて、フランジ3 0が移植片11から横方向に、またフランジ付き移植片11を取り囲むように、 フランジ40よりも大きな割合で延びている。第1の移植片のクロッチ角度41 は、移植片11の中間線31に関して短い方のフランジ40の方へ向かって偏倚 している。フランジ30、40を有する第1の移植片の形状は、端側吻合に十分 に適合していて、移植片11と受け側動脈2との間のなす角度は、短い方のフラ ンジ40の側に傾斜していて、また長い方のフランジ30の側に鈍角である。 第2の移植片は、実質的に対称的な二またに分かれたフランジ34、36を有 していて、クロッチ角度37は、移植片11の中間線31と実質的に一致する。 両フランジ34と26とは、移植片11との関係において横方向に反対方向へ実 質的に等しい長さ延びていて、フランジ34、36の円弧状の周りの末梢端部は 、受け側動脈2の周りを取り巻くように実質的に等しい程度に延びている。対称 的な二またに分かれたフランジ34、36を持った第2の移植片は、移植片11 と受け側動脈2との間の端側吻合のなす角が実質的に垂直な箇所において特に便 利である。 非対称的に二またに分かれたフランジ28、32によって表される第3の移植 片は、非対称的に二またに分かれたフランジ30、40で示された第1の移植片 と実質的に鏡面対称である。この第3の移植片において、フランジ32は、移植 片11からフランジ28よりも大きく横方向に突出し、また移植片11の周りを 取り巻くように延びている。第3の移植片のクロッチ角度33は、移植片11の 中間線31に関し短い方のフランジ28に向かって偏倚している。フランジ28 、32を有する第3の移植片の形状は、端側吻合に十分に適合していて、移植片 11と受け側動脈2との間のなす角度は、短い方のフランジ28の側に鋭角で、 また長い方のフランジ32の側に鈍角である。 二またに分かれたフランジ移植片10の3つの好ましい実施例のそれぞれにお いて、二またに分かれたフランジは、好ましくは、ePTFEで形成されていて 、ePTFEの管状の移植片11の、不連続な縫い目や重ね合わされた領域のな い、 連続的に、一体に、乱れのない断面を形成している。 上述のように、当業者にとって、流入側移植片の長手方向の軸線が受け側動脈 2との関係で鋭角をなすように配置されていて、血液流の方向との関係で、長い 方のフランジが先端方向へ向けられ、短い方のフランジが近接する方へ向けられ るようなフランジを持った移植片10に非対称的なフランジを使用することが、 端側吻合にとって特に良く適合していることが理解できる。 寸法的には、各二またに分かれたフランジの長さを移植片の管腔の直径の1か ら5倍の間に組み立てるのが好ましい。従って、5mmの移植片用の短い方のフ ランジは、移植片の外表面からフランジのつま先領域の一番遠い点まで測定した 長さが5mmよりも短くなく、長い方のフランジは、移植片の外表面からフラン ジのつま先の一番遠い点まで測定した長さが25mmよりも長くない長さでなけ ればならない。周辺的には、各二またに分かれたフランジは、受け側動脈の周り に移植片の管腔の直径の1倍よりも大きくてはならない。このように、移植片が 5mmの管腔直径を有している場合、移植片の中間線から円周的に最も遠いフラ ンジの円弧状の終端まで測定して、二またに分かれたフランジは5mmよりも大 きくてはならない。このような寸法構造は、ePTFEの動脈接合に静脈パッチ またはカラーを使用できないePTFEの大腿膝下(femoro−infra genicular)バイパス移植片のための最適パラメータを呈するために見 つけだされた。二またに分かれたフランジ移植片10の構造は、最適な幾何学と 、移植片がないことによる内膜的過形成開発の減少可能性を有するために見つけ だされた。本発明の二またに分かれたフランジ移植片10は、低流速度の領域に 最小の存在または吻合部分での渦巻き形成が示されていて、端側吻合用に最適な 血行流パターンを呈する。 普通の端側吻合は、吻合接合部において複雑な血行流パターンを呈する。流速 と渦巻き形成を保留する低流速度の領域は、公知の端側吻合の実質的に全てのタ イプにみられる。明らかに、詳細な血行の測定は生体内で得るのは困難である。 脈流モデルは、本発明の大腿膝下バイパス移植片10の先端端側吻合における血 行条件の模擬実験をして開発された。流れの閉鎖ループは、収縮血圧と弛緩血圧 とに維持された2つのリザーバに接続して形成された。磁気バルブが、大腿動脈 におけるのと同様の脈流を生ずるために使用された。血液アナログ流(蒸留水に 重量で7.5%のデキストラン(Dextran))が使用された。ソノグラフ の視覚化を強調するために、血液アナログ流は、40から120μのセファデッ クス(SEPHADEX)顆粒(スウェーデンのウプサラ市のファーマシア)、 とともに接種された(1g/L)。流れの視覚化と速度領域の測定は、直接染色 注入と、ドップラー周波数が3.5MHZで開口寸法が3.8cmを有する5M HZのリニヤー配置トランスデューサを持ったリアルタイム超音波診断装置(ア キューゾンの128XP/10)を使用してドップラーカラー流量測定によって 達成された。ドップラーカラー流量測定画像は、S―VHSビデオカメラと、S ―VHS高解像度ビデオカセットレコーダを使用して連続的に記録された。画像 は、連続した1秒間隔内のフレームの各画素のピーク速度を描くピーク捕捉技術 を用いて、脈動サイクルにおいて特定の間隔で得られた。流量速度測定は、上流 または下流において、70°の角度でトランスデューサの面に搬送された超音波 ビームを使用して検知された。 二またに分かれたフランジ移植片10は、脈動流量率が低い場合と高い場合の 両方において、染色注入とドップラーカラー流量測定流可視化技術を使用して、 リントンパッチとテーラーパッチに対する試験がなされた。リントンパッチとテ ーラーパッチの両方において、速度の輪郭は、流量率と独立して、各移植片の外 壁に向かって曲げられている。流れの外壁に対する衝突は、高い流量状態におけ る環状の流動動作を生ずるのに対し、低い流量条件において流れが停滞している 領域は主容器の外壁と一致され、移植片の内壁と整列される。この点は、ある流 れの傾向が支流の先端に移動し、ある流れの傾向が受け側動脈の支流の基端に移 動し、流れの離れた領域をマークした。流れの渦は、リントンパッチとテーラー パッチが観測されたつま先の領域とかかとの領域において観測され、最小限の渦 の形成が、本発明の移植片移植片10の吻合部分で観測された。本発明の二また に分かれたフランジ移植片10を通った流れの輪郭は、図7に示されている。 ドップラーカラー流量測定において、リントンパッチとテーラーパッチの両方 は、次の血行輪郭を生成した:1)上流での反渦巻き流と下流での前方への流れ とへの分流:2)ジェット流と吻合部分の下流の不均質な流のパターン;および 3)流れが零または反対流の低流領域。これらの各血行現象の最初の位置は、移 植片インレットとは反対であり、吻合部のつま先から下流へ動脈の内壁に沿って いる。収縮から弛緩への流れの波形の減速を持った流れのパターンの変化は、リ ントンパッチとテーラーパッチの両方の低流領域を増加する。これらの血行現象 は、実質的に図7に示された層流パターンを呈する本発明の二またに分かれたフ ランジ移植片10を持った統計学上重大などのような程度においても観測されな かった。 臨床学において、本発明の二またに分かれたフランジ移植片10を用いた65 の膝下バイパス移植片が、62人の患者になされた。18人の患者において、上 流と下流の各方向の円周の動脈の抵抗を計算するために血流と血圧の測定用とし て、一時的な体外バイパスが、吻合部部分の基端部と先端部との間の挿入された 。本発明の開通性が追跡された。バイパス操作に先立って、全ての患者は、ドッ プラー超音波診断装置によるくるぶし動脈圧力測定と動脈造影法を受けた。移植 片の開通性は、外科的試験によって追跡され、ドップラー超音波診断動脈圧力は 、全ての患者に3ヶ月間隔で調査された。吻合部の形態と構造は、術後血管造影 によって、そして3ケ月間隔でドップラーカラー流量測定で試験された。1年の 最初の開通性の率は、60%で、2年目にわたる追跡においても一定に保たれた 。 1年の第2の開通性の率は、68%であるのに対し2年目の開通性の率は60% にしか落ちなかった。 図6Aと6Bとを見ると、識別のために動脈―静脈パッチ(AVP)プロテー ゼ50として参照するバイパス移植片の第2の好ましい実施例が示されている。 動脈―静脈パッチプロテーゼ50は、一般に、管状のePTFEの移植片部材5 2の外周の周りに延びた外方のひらひらしたスカート部56を有した管状のeP TFEの移植片部材52を備えている。ひらひらしたスカート部56は好ましく は、一般に楕円形の形状を有していて、管状のePTFEの移植片部材52の中 心の長手方向の軸線53から偏倚している。その偏倚は、楕円形状のひらひらし たスカート部56の第1の焦点が、管状のePTFEの移植片部材52の中心の 長手方向の軸線53から、楕円形状のひらひらしたスカート部56の第2の焦点 よりも離れて設けられている。さらに、ひらひらしたスカート部56は、管状の ePTFE移植片部材52の中心の長手方向の軸線53に関して、先端部へ角度 をなして偏倚している面55に存在する。管状のePTFE移植片部材52の中 心の長手方向の軸線53に関して、先端部へ角度をなして偏倚することにより、 ひらひらしたスカート部56は、管状のePTFE移植片部材52と、つま先角 度62およびかかと角度60を成すように形成される。動脈―静脈パッチプロテ ーゼ50の好ましい実施例によれば、つま先角度62は管状の移植片部材52の 中心の長手方向の軸線53に関して90°より大きく、それに対し、かかと角度 60は管状の移植片部材52の中心の長手方向の軸線53に関して90°より小 さい。本発明の好ましい実施例によれば、つま先角度62は、管状のePTFE の移植片部材52の中心の長手方向の軸線53に関して、95°から160°の 範囲であり、それに対し、かかと角度60は、管状のePTFE移植片部材52 の中心の長手方向の軸線53に関して、20°から85°の範囲である。 ひらひらしたスカート部56は、つま先角度62においてePTFE管状部材 52から外方へ突出したつま先部分67を有している。つま先部分67の長さは 、製造中に予め定めても良く、または、吻合部分で開口動脈切開部に調節するた めに移植処置中に血管外科によって整頓しても良い。かかと部分69が、かかと 角度60においてePTFE管状部材52から外方へ、また、つま先部分67と 反対の方向へ突出している。ひらひらしたスカート部56の湾曲した外周端部5 8は、180°の円弧に対していて、つま先部分67とかかと部分69とを連結 する連続した表面を形成している。つま先部分67の所望の長さによって、湾曲 した外周の末梢端部58と、ひらひらしたスカート部56がePTFE管状部材 52に関して先端方向ヘ突出している延在距離71とは変えられる。仮想線64 、66は、ひらひらしたスカート部56の他の湾曲した外周の末梢端部64、6 6を表している。 ひらひらしたスカート部56は、好ましくは、ePTFEで形成されていて、 ePTFE管状移植片部材52の連続した、一体的な、単体的部品として、中間 的な縫い目や重なりがなく形成されている。 図6Bに示したように、ひらひらしたスカート部56は、末梢端部58と動脈 の外側の形状の周りとの間の縫合吻合部を可能にするために、そのZ軸に湾曲形 状を成す。ひらひらしたスカート部56は、好ましくは、つま先領域67の頂面 から、ひらひらしたスカート部56のつま先領域67の頂面から最も遠い末梢端 部58に沿った点まで測定して、ePTFEの管状移植片部材52の管腔の直径 よりも大きくない距離延びてなければならない。 AVPプロテーゼ50の好ましい実施例によると、つま先領域67は、かかと 領域69よりも大きい長さを有していて、つま先領域67は、ePTFEの管状 移植片部材52の中心の長手方向の軸線53から外方へ血流の方向へ突出してい る。上述したように、好ましくは、つま先領域67の長さは、つま先領域67に 隣接したePTFEの管状移植片部材52の外壁表面からつま先領域67の外周 端部58の最も遠い点まで測定して、5から25mmの範囲で可変である。しか しながら、大腿端部バイパス吻合部用として、かかと領域69に隣接したePT FEの管状移植片部材52の外壁表面から測定して、かかと領域69の長さを3 mmの固定された長さに維持することが好ましいということがわかった。 フランジ付きバイパス移植片10、50の上述の好ましい実施例は、フランジ 付きバイパス移植片10、50を作成するための、以下に述べる本発明の装置を 使用し、以下に述べる本発明の方法によって作られる。図8〜13は、好ましく は、図15のフロー図に示された方法によって使用されるモールド装置100、 130の他の実施例を示している。 特に図8〜12を参照すると、フランジ付きバイパス移植片10、50を製造 するモールド装置100が示されている。モールド装置100は、一般に、モー ルドチューブ102の長手方向の長さ全体を通って延び、モールドチューブ10 2の2つの向き合った端部のそれぞれに開口した管腔空所部101を有するモー ルドチューブ102から成る。モールドチューブ102は、さらに、モールドチ ューブ102の半球状の断面の部分を通った複数の開口部112を有する。複数 の開口部112は、モールドチューブ102の長手方向の軸線に沿って延びた直 線に整列して位置し、モールドチューブ102の各向き合った端部に位置してい る。 第1のブロック部材104と第2のブロック部材106が設けられていて、そ れぞれが、管状の形状を有していて、外径はモールドチューブ102の管腔空所 部101と相互に係合可能なように形成されている。第1のブロック部材104 は、第1のブロック部材104の長手方向全長に亘って延びていて、第1のブロ ック部材104の2つの各端部で開口した、細長く設けられた管腔105を有し ている。第1のブロック部材104は、第1のブロック部材104長手方向の軸 線と垂直の関係にない平らな面108を有している。複数の開口部112は、第 1のブロック部材104を通って延びていて、各開口部112がモールドチュー ブ102の開口部112に位置的に対応して設けられた長手方向の列として位置 されている。第1のブロック部材の複数の開口部112は、長手方向に向けられ た管腔105と第1のブロック部材104の外径との間の中間において、第1の ブロック部材104を通って横方向に通過している。 第1のブロック部材104と同様、第2のブロック部材106は、第2のブロ ック部材106の長手方向全長に亘って延び、第2のブロック部材106の2つ の各端部で開口する細長く設けられた管腔107を有していて、第1のブロック 部材104の管腔105と同軸である。第2のブロック部材106は、第2のブ ロック部材106長手方向の軸線と垂直の関係にない平らな面110を有してい て、第1のブロック部材104の平らな面108と実質的に平行である。複数の 開口部112は、第1のブロック部材104を通って延びていて、各開口部11 2がモールドチューブ102の開口部112に位置的に対応して設けられた長手 方向の列として位置されている。第1のブロック部材の複数の開口部112は、 長手方向に向けられた管腔107と第2のブロック部材106の外径との間の中 間において、第2のブロック部材106を通って横方向に通過している。 モールド装置100は、第1のブロック部材をモールドチューブ102の第1 の開口端部に挿入することによって第1のブロック部材104をモールドチュー ブ102の管腔105内に係合し、第1のブロック部材104の少なくとも1つ の開口部112をモールドチューブ102の複数の開口部112の少なくとも1 つと整列し、モールドチューブ102と第1のブロック部材104とが互いに固 定位置に係合するようにロックピン113が整列された複数の開口部112の少 なくとも1つ内に挿入することによって組み立てられる。ついで、第2のブロッ ク部材106は、第2のブロック部材をモールドチューブ102の第2の開口端 部に挿入し、第2のブロック部材106の少なくとも1つの開口部112をモー ルドチューブ102の複数の開口部112の少なくとも1つと整列し、モールド チューブ102と第2のブロック部材106とが互いに固定位置に係合するよう にロックピン113を整列された複数の開口部112の少なくとも1つ内に挿入 することによって、モールドチューブ102の管腔101内に係合され、第1の ブロック部材104と第2のブロック部材106との平らな面108と110と は、互いに実質的に平行で、その間にモールド空間120を規定するように互い に離間した関係にある。第1のブロック部材104と第2のブロック部材106 の長手方向の軸線と所望の角度をなし、互いに平行に向けられた平らな面108 、110を設けることによって、それらの間に規定されたモールド空間120は 、平行で角度をなして設けられた面108、110とモールド空所部101の管 腔壁の部分によって境界を定められていて、通常平行四辺形の断面形状を有して いる。図8のモールドチューブ102の描写は、組み立てられた状態を仮想線で 示したモールド装置100の1つの実施例を示している。 図8にはまた、第1のブロック部材104と第2のブロック部材106に各対 応する他の実施例104’と106’が示されている。第2のブロック部材10 6’の第1の他の実施例は、長手方向に向けられた管腔が、管腔の沿った異なっ た位置で第1の直径116と第2の直径117とを有する段状の直径の第1のブ ロック部材114である。段状の直径の管腔115を設けることによって、モー ルド空間120内に形成されたフランジまたはスカートの基部に最終的な移植片 にテーパを作り出すことがことができるが、より詳細は後述する。第1のブロッ ク部材104’と第2のブロック部材106’の第2の他の実施例は、平らな面 124と128が第1のブロック部材104’と第2のブロック部材106’の 長手方向の軸線に実質的に垂直に向けられていることを除いて実質上第1のブロ ック部材104と第2のブロック部材106と等しい。第1のブロック部材10 4’と第2のブロック部材106’の長手方向の軸線に実質的に垂直に向けられ た平らな面124と128を設けることによって、それらの間に形成されたモー ルド空間120は、垂直な平らな面124、128とモールド空所部101の管 腔直径とによって境界を定められていて、一般に矩形または四辺形状の断面形状 を有している。第1のブロック部材104または第2のブロック部材106ある いはそれらの他の実施例104’、106’の何れにおいても、第2のブロック 部材の第1の他の実施例114の上述の説明に関して述べたように、段状の管腔 105、107を各有している。さらに、面110または124の角度の向きは 、本発明によって作られたフランジ付き移植片のフランジまたはカフ用に望まし い結果としての角度位置によって望まれるように選択される。 図9〜12は、本発明のフランジを持ったバイパス移植片を作るための装置を 切断した断面図を示す。図9は、第2のブロック部材106を通って取った断面 図で、第2のブロック部材106の本体部と、長手方向に向けられた管腔107 と、第2のブロック部材106を横方向に通った複数の開口部112の1つとを 示している。図10は、図8の10―10線に沿った、段状の直径の管腔の第2 のブロック部材114の断面図である。第1のブロック部材114の本体部がそ れを通った中央の細長い管腔115と共に示されていて、第1の管腔直径116 と第2の管腔直径117および段状の直径の管腔の第2のブロック部材114を 横方向に横切った複数の開口部112の1つとを示している。図11は、図8の 11―11線に沿ったモールドチューブ102の断面図である。図11において 、開口部112は、モールドチューブ102を横方向に通っていて、モールドチ ューブ102との係合の際そこを通ってロックピン113を受容するために、第 1のブロック部材104、第2のブロック部材106または段状の直径の管腔の 第2のブロック部材114の開口部112との整列を容易にするモールドチュー ブ102の管腔101に開口していることがわかる。最後に、図12は、図8の 12―12線に沿った断面図であり、第1のブロック部材104の本体部と、中 央の細長い管腔105と、管腔105に侵入することなく第1のブロック部材1 04の本体部を横方向に通った開口部112の1つとを示している。 モールドチューブ102と第1のブロック部材104と第2のブロック部材1 06とが、開口部112に挿入されたロックピン113によって組み立てられ取 着された場合、第1のブロック部材104の管腔105と、ブロック部材106 の同軸的管腔107とは、モールド装置100の長手方向軸線の全体を通ってい て、モールドチューブ102の2つの向き合った端部とモールド空所部120と に開口した共通の細長い管腔122を形成することが当業者にとって理解できる であろう。共通の細長い管腔122は、それ故、モールド空所部120への両側 からのアクセスをする。以下に、より詳細に述べるように、拡張されたポリテト ラフルオロエチレンの管状の移植片は、モールド空所部120を通過して共通の 長手方向の管腔122に通っているので、ePTFEの管状の移植片の長手方向 の部分は、モールド空所部120内にある。径方向に拡張する力は、ついで、モ ールド空所部120内に存在するePTFEの管状の移植片の長手方向の部分を 径方向に拡張するモールド空所部120内に存在するePTFEの管状の移植片 の長手方向の部分に適用される。径方向に拡張する力は、移植片管腔または、e PTFEの管状の移植片の長手方向の部分の外部から外方の壁部表面部分を通し て適用されるが、あるいは、モールド空所部120内で、ePTFEの管状の移 植片の長手方向の部分を横切って適用される力の差によって生成される。 図13は、本発明によるモールド装置130の第2の好ましい実施例を表して いる。図8〜12に示されたモールド装置100と区別されるように、モールド 装置130は、単一の調整不可能な装置として組み立てられている。モールド装 置130は、フランジのスカート部を作り出すための必要なある方法で形成され たモールド空所部134を有するモールドチューブ132から成る。モールド空 所部134は、モールド装置130の長手方向の軸線に関し、図13に示したよ うに、平行四辺形のような細長い部分形状を成すように垂直でない角度に向けら れているか、または、モールド装置130の長手方向の軸線に関し、一般に矩形 の細長い部分形状(図示せず)を成すように垂直に向けられているかである。モ ールド空所部134はさらに、モールド空所部134の容量が、モールド装置1 30に生成されるフランジを持った結果としての先端部のバイパス移植片に望ま れたスカート部かフランジの大きさと形状に基づいて選択されるように寸法が定 められている。モールドチューブ132は、さらに、互いに同軸の関係であって 各管腔138、137を持ったポート部材133、135を有している。付加的 に、ポート部材133の管腔138は、直径的に比較的大きいかまたは比較的小 さい管腔138の間で移行するテーパーを付けられた部分140を有していても 良い。管腔138のテーパーを付けられた部分140は、対応するテーパーを付 けられた領域が、本発明のフランジを持った先端部バイパス移植片のフランジま たはスカートの基端部または先端部のいずれかに形成されることを可能にする。 モールド装置100またはモールド装置130は、好ましくは、実質的な寸法 の変化なしで1平方インチ当たり100ポンド以上の圧力に耐えることが可能な プラスチックポリマーか金属で形成されている。本発明にとって必要ではないが 、モールド装置100およびモールド装置130は、また、少なくともポリテト ラフルオロエチレンの結晶溶融点の温度すなわち327°Cを越える温度、およ び好ましくは、実質的な寸法の変化なしで450°C以上を含む温度にされるこ とが可能なような高温材料で形成されていることがさらに好ましい。 径方向へ拡張する力を、モールド装置100、130に存在するPTFEの長 手方向の部分特にモールド空所部120、134に存在するPTFEの長手方向 の部分に適用するいろいろな方法が使用し得る。本発明のために熟考された最良 の態様によれば、モールド装置100、130内で、ePTFEの管状移植片に 径方向の拡張力を適用するために、柔順な血管形成バルーンカテーテルが使用さ れてきた。焼結されたePTFEの管状移植片が、完全に組み立てられたモール ド装置100の共通の細長い管腔122内にまたそれを通って係合されていた。 血管形成バルーンカテーテルは、バルーンが、モールド空所部120に存在する ePTFEの管状移植片の長手方向の部分内に位置されるまで、焼結されたeP TFEの管状移植片の管腔を通過されていた。血管形成バルーンは、圧力注射器 から血管形成バルーンにカテーテル管腔を通って動圧を水の本体部に適用するこ とによって膨張された。血管形成バルーンの径方向への拡張は、バルーンがeP TFEの管状移植片の管腔の壁部を衝撃する原因となり、ついで、モールド空所 部120の適用された径方向の圧力の影響下のポリテトラフルオロエチレン材料 マトリクスの変形によって径方向に拡張される。ePTFEの管状移植片の径方 向への拡張が完了した後、径方向に拡張された流体圧力は、取り除かれ、バルー ンはつぶれ、血管形成バルーンカテーテルはePTFEの管状移植片の管腔から 取り除かれる。ePTFEの管状移植片がついで取り除かれ、フランジ付き先端 バイパス移植片10の好ましい実施例に関して上述したように、両方のフランジ を形成するために整形される。ePTFEの管状移植片をモールド装置100ま たは130内で径方向に拡張する他の方法もまた、本発明において熟考されてい る。そのような他の方法は、限定することなしに次のものを含む: a)非柔順なバルーンの形状がモールド空所部120、134に対応する ような所に使用し得る非柔順な形状のバルーンの使用; b)拡張マンドレルに結合される径方向に拡張する部材を有する拡張マン ドレルの使用; c)スパイダー部材の部分が適用された確実な圧力の影響下で中央のロッ ド部材から円周的に拡張し、ePTFEの移植片をモールド空所部120、12 4内に径方向に拡張するためにePTFEの移植片の管腔な表面を打つスパイダ ー部材の使用; d)細長いロッド部材のコイルスプリングの部分が、細長いロッド部材の ねじれ回転下でコイルが解かれ、ePTFEの移植片をモールド空所部120、 124内に径方向に拡張するためにePTFEの移植片の管腔な表面を打つコイ ルスプリング部材の使用;または e)先端部が第1のロッド部材に固定され、基端部が第1のロッドと集約 的に同軸的に第2のロッド部材に固定され、第1のロッドと第2のロッド部材の 軸方向への互いに関する運動が、網状のスプリング部材を長手方向に圧縮しまた は長手方向に拡張し、網状のスプリング部材を圧縮ストロークにおいて第1と第 2のロッド部材から径方向に拡張し、軸的な拡張ストロークにおいて同心の径方 向でない戻りで拡張位置になる網状のスプリング部材の使用。 図14Aと14Bとは、本発明のモールド装置100を示していて、これは、 モールド空所部120内での径方向の拡張前(図14A)と拡張後(図14B) における軸線的にモールド装置100内に位置したePTFEの管状移植片を持 った内部モールド空所部120を有している。径方向へ拡大可能なバルーン14 6を有し、拡張に際しモールド空所部120の外径寸法を実質的にとる柔順なバ ルーンと、モールド空所部120の外径寸法に対応して形成された非柔順なバル ーンとの何れでもあるバルーンカテーテル144は、バルーン146がモールド 空所部120に存在するePTFEの管状移植片142の長手方向の領域に隣接 しているように、ePTFEの管状移植片142の管腔と共に軸線的に位置して いる。バルーンカテーテル144の膨張は、典型的には、洗浄ポンプと水または 食塩剤によってなされ、ePTFEの管状移植片の管腔表面と接触するようにバ ルーン146を径方向に拡張し、そして、十分な圧力が適用されるとモールド空 所部120内のePTFE管状の移植片142の存在する細長い部分は径方向に 拡張され、図14Bに示したように、モールド空所部120の外径寸法に一致す るようになる。モールド空所部120内でePTFEの管状の移植片142の細 長い部分を径方向に拡張するために必要な圧力は、選択されたePTFEの管状 移植片の材料の性質に依ることがわかった。径方向の拡大圧力を支配するePT FEの管状移植片の材料の特性は、限定されないが、壁厚、多孔度、節間距離、 破裂強度、径方向の引張り強度、および環帯(hoop)圧力を含む。モールド 装置100と塞栓除去バルーンカテーテルを使用して導かれた実験は、モールド 空所部120内へePTFEの管状移植片の細長い部分を径方向に拡大するため に適用される圧力が、0.3から0.6mmの壁厚を有するePTFEのチュー ブの最初の直径のほぼ25%から約500%の間で径方向に拡張するePTFE の管状移植片に対し、ほぼ37°Cにおいて1平方インチ当たりほぼ26ポンド から約100ポンドであることがわかった。 本発明のモールド装置100、130を使用してフランジ付き先端部バイパス 移植片を製造するための方法150が、図15に依るフローチャートに示されて いる。所望のテーパ、フランジまたはスカートに対応する予め定めたモールド空 所部形状を持ったモールドが、工程152で準備される。モールドは、予備組立 されるかまたは上述したモールドチューブとモールドブロックから作られ工程1 54で組みたたられたモールドである。ついで、工程156において、ePTF Eの管状移植片は、装着マンドレルに装着されるが、装着マンドレルは、選択さ れたePTFEの管状移植片が、装着マンドレルとePTFEの移植片との間の 厳しい許容誤差をもって、移植片を装着マンドレルで実質的に径方向に拡張しな いで、それに同心的に装着されることを許容する外径を有している。または、装 着マンドレルは、ePTFEの管状移植片を予備拡張するために30%までeP TFEの管状移植片の内径よりも大きい外径を有し、ePTFEの管状移植片を モールド空所部内に径方向に拡張するのに必要な圧力を比較的低く適用しても良 い。さらに、装着マンドレルは、モールド装置内でのePTFEの管状移植片の 径方向の更なる拡張を促進するために、モールド装置のテーパーをつけられた管 腔に位置的に対応するテーパー部を有していても良い。 ePTFEの管状移植片をその上に設けた装着マンドレルは、ついで、工程1 58においてモールド装置の軸の方向におかれ、そして、装着マンドレルは工程 160において引き抜かれる。径方向に拡張する圧力は、工程170においてe PTFEの管状移植片の少なくとも長手方向の部分をモールド装置のモールド空 所部内に径方向に拡張するために、工程162においてePTFEの管状移植片 に及ぼされる。上述したように、径方向に拡張する圧力は、工程164において 適用された流体圧力、スパイダーのような機械的に変形させるマンドレル、工程 166における径方向に拡張可能な網目、または、工程168における血管造影 あるいは塞栓バルーンカテーテルのような柔順なあるいは形成された非柔順なバ ルーンでも良い。 径方向に拡張する力は、ついで、工程172において除去され、モールドされ た移植片は、モールドがら引き抜かれ、工程174においてフランジまたはスカ ートの所望の形状を得るために、切除または他の手段で整形される。 上述したものは本発明の方法150の広い工程方法を記載したが、当業者の通 常の技術の範囲内で、特定のモールド形状、径方向に拡張する圧力をePTFE の管状移植片に及ぼすための手段、ePTFEの管状移植片の所望の材料特性、 および、その条件で方法が実行される温度と圧力を規定できることがわかる。こ のように、本発明は、その好ましい実施例に基づいて開示され、説明されてきた が、当業者は、添付した請求の範囲によってのみ限定される本発明の目的から逸 脱することなく、材料選択、寸法の変更、および構造を理解し判断するであろう 。
【手続補正書】 【提出日】1999年5月14日(1999.5.14) 【補正内容】 明細書第7頁第26行目のつぎに、「図B6は、血液透析アクセスすなわちA VPバイパスのための本発明の移植片の斜視図。」を挿入する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラメイ、アルバート・エル アメリカ合衆国、アリゾナ州 85283、テ ンピ、サウス・ウィロウ・ドライブ 6829

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ポリテトラフルオロエチレンの管状の移植片の少なくとも細長い部分を径 方向に拡張して、拡張されたポリテトラフルオロエチレンの管状の移植片の径方 向へ拡張されないで残されている部分よりも大きく拡張された直径にする工程を 有し、テーパーを付けられた細長い部分が、径方向に拡張された細長い部分と、 径方向に拡張されたポリテトラフルオロエチレン移植片の径方向へ拡張されてな い細長い部分との間に設けられていることを特徴とする血管移植片を製造する方 法。 2. 管状の移植部材の先端部で中央の軸線から離れた外方に突出し、少なくと も1つのフランジのついた部分が管状の移植部材の連続した一体的な部分である 、ポリテトラフルオロエチレンの少なくとも1つのフランジのついた部分を形成 する工程をさらに有することを特徴とする請求項1記載の血管移植片を製造する 方法。 3. 工程は、管状の移植部材の直径方向に拡張した細長い部分の先端部の全外 周の形状の周りに円周的に延在したカラー部分を形成することさらに有すること を特徴とする請求項1または2記載の血管移植片を製造する方法。 4. 工程は、管状の移植部材の中央の軸線から径方向外方へ離れて突出した少 なくとも1つのフランジのついた部分を形成する工程をさらに有することを特徴 とする請求項1または2記載の血管移植片を製造する方法。 5. 少なくとも1つのフランジのついた部分を形成する工程は、管状の移植部 材の中央の軸線から径方向外方へ離れて突出した少なくとも2つのフランジのつ いた部分を形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項4記載の血管移 植片を製造する方法。 6. 工程は、互いに実質的に鏡面対称なような2つのフランジのついた部分を 形成することを有することを特徴とする請求項5記載の血管移植片を製造する方 法。 7. 工程は、互いに実質的に非対称なような2つのフランジのついた部分を形 成することを有することをことを特徴とする請求項5記載の血管移植片を製造す る方法。 8. カラー部を形成する工程は、管状の移植部材の中央の長手方向の軸線に関 して離れた焦点を有する楕円形の形状として、また、管状の移植部材の長手方向 の軸線との関係において、楕円形の形状の多くの外形が先端部的に突出し、楕円 形の形状の少しの外形が基端部的に突出するように角度的に離間して、カラー部 を形成する工程を有することを特徴とする請求項1または2記載の血管移植片を 製造する方法。 9. カラー部を形成する工程は、つま先部分とかかと部分とを形成することを さらに有し、つま先部分が楕円形の形状の多くの外形を有し、かかと部分が楕円 形の形状の少しの外形を有することを特徴とする請求項8記載の血管移植片を製 造する方法。 10. カラー部を形成する工程は、ポリテトラフルオロエチレン移植部材の中 央の長手方向の軸線に関し、角度的に95°から160°の間離間するようにつ ま先部分をモールドする工程をさらに有することを特徴とする請求項9記載の血 管移植片を製造する方法。 11. カラー部を形成する工程は、ポリテトラフルオロエチレン移植部材の中 央の長手方向の軸線に関し、角度的に20°から85°の間離間するようにつま 先部分をモールドする工程をさらに有することを特徴とする請求項10記載の血 管移植片を製造する方法。 12. カラー部を形成する工程は、180°の円弧に対する円弧で、つま先部 分とかかと部分とを接続する連続した表面を形成する円弧状の外周を整形する工 程をさらに有することを特徴とする請求項11記載の血管移植片を製造する方法 。 13. 第1と第2の開口端部を有するモールドチューブ部材と; モールドチューブ部材とその第1の開口端部で係合可能な中央の長手方向に向 けられた管腔とモールド面を有する第1の管状のモールドブロック部材と; モールドチューブ部材とその第2の開口端部で係合可能な中央の長手方向に向 けられた管腔とモールド面を有する第2の管状のモールドブロック部材と; 第1と第2の管状のモールドブロックの各中央の長手方向に向けられ、互いに 同軸的に整列された管腔によって規定され、モールドチューブ部材の第1と第2 の開口端部の間を伝達するための共通の管腔と;および 第1と第2の管状のモールドブロック部材の各モールド面と、モールドチュー ブ部材の円周部分によって規定されたモールド空所部; とを備えたことを特徴とするフランジを付けられた血管移植片を製造するため の装置。 14. 第1と第2のモールドブロック部材を、モールドチューブ部材に互いに 関連して設けられた位置に固定して維持することを特徴とする請求項13記載の フランジを付けられた血管移植片を製造するための装置。 15. 各モールドチューブ部材を通った複数の開口部と、前記複数の開口部が 互いに可変の整列が可能な第1のモールドブロック部材および第2のモールドブ ロック部材と、複数の開口部を通って係合可能なロックピン部材とをさらに有す ることを特徴とする請求項14記載のフランジを付けられた血管移植片を製造す るための装置。 16. 第1と第2のモールドブロック部材を維持するための手段が、さらに密 着性を有することを特徴とする請求項14または15記載のフランジを付けられ た血管移植片を製造するための装置。 17. 第1のモールドブロック部材と第2のモールドブロック部材の少なくと も1つが、管腔の比較的大きな管腔の直径と比較的小さな管腔の直径との間で変 位するテーパー部をさらに有することを特徴とする請求項13ないし16いずれ か1項記載のフランジを付けられた血管移植片を製造するための装置。
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