JP2000502815A

JP2000502815A - 三次元標示板グラフィックを製造するための省力化方法及び物品

Info

Publication number: JP2000502815A
Application number: JP9523625A
Authority: JP
Inventors: コンドン，ロバート・アール; シャー，フランク・ティ
Original assignee: ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー
Priority date: 1995-12-21
Filing date: 1996-11-11
Publication date: 2000-03-07
Also published as: AU7608196A; US5686170A; EP1010158A1; WO1997023858A1; CA2238720A1; KR19990072216A

Abstract

(57)【要約】隆起したあるいは窪んだ三次元グラフイツク（２０）を有する標示板と、標示板を製造する方法とが開示される。標示板は、適合可能な熱可塑性材料（１２）から形成される実質的に連続的な表面層と、着色フィルムから形成される実質的に連続的な中間層（１４）と、型彫りフィルムから形成される実質的に連続的な型彫り層（１６）とを有する、貼り合わされた多層ブランク（１０）から製造される。使用にあたっては、三次元文字（２０）を、型彫り層（１６）及び中間層（１４）のみを通ってブランク（１０）に切り込む。不必要な材料は切り込まれた三次元文字（２０）の周りから取り外され、結果として得られるブランク（１０）を真空形成して、切り取られなかった表面層（１２）を三次元文字（２０）に適合させる。中間シートと対照的な色の背景シートをブランクの裏面に貼り合わせて、標示板を完成する。

Description

【発明の詳細な説明】三次元標示板グラフィックを製造するための省力化方法及び物品技術分野本発明は、三次元図形に関し、特に表面模様付き装飾的レリーフを有する三次元図形及びそのような図形を製造する方法に関する。発明の背景三次元顧客標示板を製造する現在の方法は、サンドブラスチング、酸腐食、ルーチング、射出成形、フォトエマルション、熱成形、及び真空成型法等、工業的に高度な技術を含む。しかし、これらの方法は、各々、大規模な資本投下、必要とされる高度な専門技術、及び個々の標示板用の高価な装備を初めとする多様な限界を有する。このような方法は、設計、色、フォント等を即座に安価に変更する能力に関しても限界がある。酸腐食、射出成形、及び真空成型法等の方法は、湿式化学プロセス、溶融材料プロセスまたは極めて高いプロセス温度を必要とする。更に、フォント及びレイアウト設計に対する時間のかかる高価な道具立て及び臨界記録技術等のプロセス限界により(特に射出成形及び真空成型法の場合)、経済的に実現可能にするためには、標示板を大量に生産する必要がある。その結果、グラフィックデザイナーに対する設計選択（色、フォント、レイアウト、触感等）が厳しく制限される。ある程度顧客に色選択を提供する他の方法は、一般に、臨界記録技術、あるいは標示板面へ研磨可能なまたははつり可能なカラー層の適用を必要とする。これらの方法の多くは、標示板面の目にアピールする部分として、形成されたブライユ点字の統合は除外する。真空成型法では、業界では雄型、雌型の両方を使用する。これらの型は通常多数複製のため、再使用される。型は仕上げ標示板の一部にはならない。発砲材または他の液状樹脂で中空文字を埋め戻すことができるが、大半の熱成形標示板は逆光で照らされるため、中空のままである。塗布された隆起したグラフィック文字の周りに最小空気取り込みによる保護上塗層を使用する方法もある。電子切断フォント生成能力の寛容度を提供しながら、このようなプロセス方法が、切り取った隆起文字の目に見える品質、色設計選択、硬度及び取り扱い耐久度を扱う能力には限界がある。現在、限定した量で三次元標示板を提供するまたは平面の図形構造物に比べて広い設計寛容度を有する顧客設計を使用する完全に満足のいく手段は存在しない。更に、連邦政府は最近、一般大衆が入ることのできるすべてのビル及び場所に、標示板の表面から隆起した文字、数字及びブライユ点字を含む建築図形を要請するアメリカ障害者法(Americans with Disabilities Act)（ＡＤＡ）を採択した。この法は、身障者が触ることによって、容易に識別できるように、支持表面から少なくとも０．０３１インチ（０．８１３ｍｍ）隆起していなければならないと規定している。新しい法律に従うことに加えて、標示板は審美的に心地よく見えるものであり、過酷な使用条件下で耐久性のあるものでなければならない。米国特許第５,２４６,７５７号、第５,３４６,５７１号、第５,３８９,４１３号の各々には、隆起したグラフィックを有する標示板を製造する方法及びそのような方法の結果として生ずる標示板が記載されている。そのような標示板は耐久性があり優秀な可視性及び審美性を提供するが、そのような標示板を製造するのに使用される方法は複雑である。従って、そのような方法は、小さな店の標示板あるいは病院または他の公共ビル等の別の施設内に含まれる店の標示板に使用するにはあまり適切ではない。発明の開示上記に鑑みて、耐久性があり、アメリカ障害者法に合致し、最小数のプロセスステップと材料とを使用して製造することができる標示板を作る方法の必要性が存在する。本発明は、隆起したあるいは窪んだグラフィックを有する標示板及びそれらとともに使用する標示板ブランクを製造する方法に関する。特に、本発明は、透明または半透明の熱可塑性フィルムから形成される表面層と、着色フィルムから形成される中間層と、比較的厚い型彫りフィルムから形成される型彫り層とを有する三層ブランクに関する。各層は実質的に連続的であり、感圧接着剤（PSA）等の接着剤を使用して互いに結合される。少なくとも着色フィルムと透明または半透明の熱可塑性フィルムとの間の感圧接着剤は、透明な感圧接着剤であり、それによって、着色フィルムは熱可塑性フィルムを介して目に見えることができる。ブランクは、下記のステップを含む方法によって標示板を形成するために使用される。ａ）型彫りフィルム及び着色フィルムは切り取るが、透明な熱可塑性フィルムは傷をつけるだけで実質的には切らずに無傷のままにするような方法で、意図した標示板グラフィックの反転をブランクに切り込むステップと、ｂ）意図した標示板グラフィックを除いたすべての部分を除去するように、ブランクから型彫りフィルム及び着色フィルムの部分を取り除くステップと、ｃ）取り除きステップ後に残っている型彫りフィルム及び着色フィルム部分の周りに透明な熱可塑性フィルムが適合するように、標示板を熱成形するステップと、ｄ）貼り合わせまたは彩色により標示板の裏面に適切な背景色を加えるステップとである。結果として得られる標示板は、ブライユ点字または他の触感文字を任意にエンボスしてもよく、適切な表面に貼付される。１つの実施例では、剥離層を有するキャリヤシートが、感圧接着剤を使用して標示板の裏面に貼付される。キャリヤシート除去後に、標示板はいずれの適切な表面または標示板基部に貼付される。あるいは、鉤と輪の留め具または他の留め具を使用して、標示板を表面につけてもよい。図面の簡単な説明図１は、本発明とともに使用する標示板ブランクの概略図である。図２は、三次元文字を部分的に切り込む標示板ブランクの概略図である。図３は、不必要部分を除去するよう取り外された標示板ブランクの概略図である。図４は、隆起した型彫りを有する標示板面を作るために真空形成された図３の標示板ブランクの概略図である。図５は、完成標示板を形成するために、貼り合わされた背景フィルムを有する標示板面の概略図である。図６は、感圧接着剤と、剥離層を備えたキャリヤとを含む標示板の概略図である。図７は、キャリヤ及び剥離層を除去した図６の標示板の概略図である。実施態様の詳細な説明従来の方法隆起したあるいは窪んだ三次元グラフィックを有する標示板を形成する従来の方法は、数多くのプロセスステップを伴う。例えば、本願の出願人であるミネソタマイニングアンドマニュファクチャリング社が使用した方法は、下記の１１ステップを含む方法である。１）型彫りフィルムを、型彫りフィルムを貼り合わせるのとは反対側に剥離層を有するカラーフィルムに貼り合わせ、２）コンピュータ支援設計製造（ＣＡＤ／ＣＡＭ）ナイフカッターを使用して、逆さまにした三次元英数字及び絵文字を上部型彫りフィルム層から着色層まで切り取って（すなわち除去し）貼り合わせを切り取り、カラーフィルムの剥離層はわずかに切れ目を入れただけにし、３）三次元文字の周りの貼り合わせを取り除き、４）三次元文字上にプレスペーステープを貼り、５）プレスペースした三次元文字から剥離層を除去し、６）プレスペースした三次元文字を透明な熱可塑性上部フィルムの下側に貼り合わせ、７）プレスペーステープを除去し、８）真空ステージ上で標示板を熱形成して、上部フィルムを変形して貼り合わせた三次元文字の形状に適合させ、９）最初のカラーフィルムと対象的な色の着色背景フィルムを標示板の裏面に貼り合わせ、１０）標示板にブライユ点字を任意にエンボスし、１１）標示板をアクリルまたはポリカーボネート等の標示板基部に貼り合わせ用感圧接着剤で装着する。明らかなように、上述の方法は複雑で時間がかかり、多くのプロセスステップを必要とし、エラーがあれば完成した標示板の品質及び価値が低下することになる。対照的に下記に詳述する本発明の方法では、少なくとも４つのプロセスステップを削除することができ、それによって、標示板の製造中のエラーが実質的に出にくくなる簡略なプロセスを提供する。本発明の方法本発明の方法は、図面を参照することによって最良に理解される。更に下記に詳述するように、本発明の方法は、標示板の製造中にブランクとして働く新規の物品を使用する。本発明による標示板の製造方法は、下記の通りに実行される。１）３層の貼り合わせを具備するブランク１０が提供される。ブランクは、透明な熱可塑性表面層１２と、着色中間層１４と、型彫りフィルム層１６とを具備する。１つの実施例では、各層は感圧接着剤１８を使用して互いに結合される。少なくとも表面層１２と中間層１４との間の感圧接着剤１８は透明であり、中間層の色を表面層を通して目に見えるようにする (図１)。２）ＣＡＤ／ＣＡＭナイフカッターを使用して、三次元英数字及び／または絵文字２０を逆さまにして（すなわち鏡像で）型彫りフィルム層１６から着色層１４まで切り取ることによってブランク１０は切り取られるが、透明な熱可塑性(表面)層１２には傷をつけず、実質的に切断しない (図２)。３）切り取った貼り合わせ（すなわち、型彫りフィルム層１６及び着色層１４）を三次元文字２０の周りから取り除き、廃材２２を除去し、文字２０のみを熱可塑性表面層１２に貼り合わせる(図３)。結果として得られるアセンブリは本明細書では「カットブランク」または「標示板中間物」と称される。４）カットブランクを逆さまにし、標示板を真空ステージ上で熱形成して、表面層１２を柔らかくし貼り合わせ文字２０の形状に適合させる。（図４）５）好ましくは、最初の着色層１４とは対照的な色のペイントを塗るか着色背景フィルム２４を貼り合わせるかによって、標示板の裏面に色をつける。（図５）６）標示板にブライユ点字を任意にエンボスする。７）標示板は、剥離層２８及び感圧接着剤３０を有するキャリヤシート２６上に任意に装着される。（図６）標示板を装着するために、標示板の裏面に感圧接着剤を残したままキャリヤシート２６及び剥離層２８は取り外すことができ(図７)、標示板は感圧接着剤を介して壁または標示板基部等の表面に接着され、見ることができる。あるいは、鉤と輪の留め具またはそのような他の装置を使用して、標示板を標示板基部または他の適切な表面に貼付する。上述のプロセスは、当業界では公知の装置の多くの限界を克服することができる。本発明の方法及び物品は、真っ先に下記の改良及び利点の各々を組み合わせて提供するものである。ａ）電子カッターによって提供されるフォントの多様さ、ｂ）(室内標示板等用の)微細限定、高品質小フォントサイズ能力、ｃ）文字の優秀な可視品質、ｄ）表面模様の付いた背景能力、ｅ）簡単で低コストのプロセス機器、ｆ）改良された光沢調節が可能なより安全でより低いプロセス温度、ｇ）高速プロセス時間、ｈ）最小空気取り込みによる三次元文字の周りの優秀な適合性、ｉ）優秀な耐久性及び耐候性、ｊ）一貫したブライユ点字可能性及び所望の触感品質を備えたブライユ点字ドット、及びｋ）ＡＤＡ条件に合致する能力。あるいは、プロセス及び物品により、文字と背景との間の向上したコントラストを初めとする極めて多くの顧客レイアウトの可能性がある。そのようなコントラスト効果は、大規模な色選択及び色一致性、反射度、透明度、金属効果、マーブル模様付け及び木目仕上げを初めとするパターン効果、及び三次元文字の様々な触感コントラストを含む。別の実施例では、切り取られた文字は標示板から除去することができる。その実施例では、表面層の真空形成は標示板に窪んだ文字を提供する。真空形成ステップにおいて、カットブランクは、不必要な材料は取り除いてあり、型彫りフィルム層を真空テーブルに向けて置かれる。張り合わせを真空にすると、熱可塑性表面層（上を向いている）は、例えばヒートガンを使用して加熱される。約１〜５インチ水銀柱のみの真空を使用して標示板を熱適合させることは可能であるが、少なくとも約１０インチ水銀柱の真空を使用することが一般に好ましい。１２１℃（２５０°Ｆ）の温度が満足のいく結果をもたらすとわかった。１７７℃（３５０°Ｆ）を超える温度では、層の統一性及び外観が損なわれがちである。もちろん、これは実際に選択される材料による。熱と真空との組み合わせにより、熱可塑性表面層１２は文字２０の周りに適合する。一般に、プロセス時間は、標示板のサイズ、表面温度、真空圧、熱可塑性材料及び熱可塑性層の厚さを初めとする極めて多くの要因に依存する。多様な要因により特定の標示板サイズのプロセス時間を設定できないが、プロセス時間は、他の標示板製造プロセスに比べてかなり速い。別の実施例では、標示板は、上部熱可塑性層が柔らかくなるまで発熱体下のフレーム内で予め加熱される。標示板は即座に真空テーブルに下げられ、真空サージタンクを使用して即座に真空になり、上層が型彫り文字の周りに適合する。材料上述のように、本発明の方法は、透明な熱可塑性表面層１２と、中間着色層１４と、型彫りフィルム層１６とを有する新規な３層ブランクを使用して実行される。層の各々は、感圧接着剤１８を使用して互いに貼り合わされる。ブランクに使用される層の各々は実質的に連続的である。本明細書内で使用するときは「実質的に連続的」という用語は、材料が、最終的に完成した標示板に近づく領域にわたって延在して、空隙、中断、裂け目、開口またはその他のそのような途切れがないことを意味する。従って、例えば、完成した標示板の寸法がおよそ１２インチ（３０．５ｃｍ）×２４インチ（６１．０ｃｍ）であれば、ブランクに使用される表面層、中間層及び型彫り層の各々は、同一でなければ類似の寸法を有する。１つの好適な実施例では、透明な熱可塑性表面層１２は、約０．００１〜０．０２５インチ（０．０３〜０．６４ｍｍ）の範囲、好ましくは約０．０１０〜０．０２０インチ（０．２５〜０．５１ｍｍ）の範囲の厚さを有する熱可塑性シートである。材料は、標示板が使用される環境の周囲温度で剛性または半剛性であるが、高い温度では適合性がある。材料の適合性により、標示板の三次元文字上に成形することができる。本明細書内で使用するときは、適合性があるという用語は、約２００°Ｆ（〜９３℃）以上の高い温度で熱可塑性樹脂が再形成することができることを意味する。熱可塑性樹脂は、標示板の全面の硬くて組み立てられた構造物を提供する。可撓性のある材料を使用することができる適用もあるが、標示板面はあまり耐久性がなく、ブライユ点字を保持できずまたは他の表面模様を形成することができない。層１２は対照的なカラー層を目に見えるようにするために透明であることが好ましいが、それ自体が着色されていてもよい。層１２の光沢調整は、充填剤、表面模様、塗膜等によっても提供される。好適なレベルの耐久性を達成するために、熱可塑性樹脂は約５０を超えるショアＤ硬度を有することが好ましく、約６５を超えることが更に好ましく、あるいはショアＣ硬度では約７５を超えることが好ましく、約８５を超えることが更に好ましい。約１４９℃（３００°Ｆ）より下で柔らかくなり適合性があるようになる熱可塑性樹脂は、可視的に受け入れ可能な標示板を提供し、温和なプロセス温度（約１２１℃、２５０°Ｆ）を使用して三次元文字に優秀に適合する。そのような材料の例として、改質ポリエステル、ポリ塩化ビニル、セルロースアセテートブチレート、ポリスチレン等が挙げられるが、これらに限定されない。中間着色層１４は、約０．００１〜０．００５インチ（０．０３〜０．１３ｍｍ）の範囲の厚さを有し、その上部面に実質的に透明な感圧接着剤を有する適合性のあるフィルム材料であることが好ましい。感圧接着剤層は、中間着色層１４を透明な熱可塑性表面層１２に貼り合わせるために使用される。着色層はＣＡＤ／ＣＡＭナイフカッターを使用して切り取ることが可能でなければならない。材料はプロセス温度で劣化してはならない。適切なフィルムとして塩化ビニル含有ポリマーが挙げられるが、これに限定されない。１つの好適な実施態様において、中間着色層は、今後「３Ｍ」と称すミネソタマイニングアンドマニュファクチャリング社（ミネソタ州セントポール）が製造のSCOTCHCAL^TMSeries 7725フィルムから形成される。あるいは、文字と背景の間にコントラストを提供するために別のカラー層を使用する必要はない。むしろ、コントラストカラーは、表面材に接触する型彫り文字の表面に塗布される着色感圧接着剤によって提供されてもよく、または色は型彫りフィルム自体についていてもよい。更に別の実施例では、熱可塑性樹脂層に面する型彫りフィルムの表面かまたは型彫りフィルムに面する熱可塑性樹脂層の表面かのいずれかに塗布されるペイント、染料、顔料、インク等の着色媒体の層によって、色が提供される。後者の場合は、着色感圧接着剤の場合と同様に、上述の型彫りフィルムの除去中に色は熱可塑性樹脂層から除去可能でなければならない。型彫りフィルム層１６は、約０．０１０〜０．０５０インチ（０．２５〜１．２７ｍｍ）の範囲の厚さを有し、感圧接着剤を裏に塗布したフィルム材料であることが好ましい。材料は、構造的に低下せずに標示板プロセス温度及び条件に耐えるものでなければならない。一般に、三次元文字の高さはその文字の幅の約１．４倍を超えてはならないが、この比率は限定を意図するものではなく、使用される熱可塑性材料によって異なる。好適な実施態様では、中間着色層１４が型彫りフィルム層１６の上に重なり型彫りフィルム層を隠すため、型彫りフィルム層１６の色及び外観は重要ではない。更に、型彫りフィルム層に切り込まれた欠陥は、通常、その周りに適合する中間着色層１４及び熱可塑性表面層１２によって容易に隠すことができる。型彫りフィルム層は、主に熱可塑性表面層１２に文字を形成する「金型」として機能する。型彫りフィルム文字は完成した標示板に残るため、型彫りフィルムは標示板に補強、耐久性及び強度を耐える。そのため、文字はそれ自体の中に容易に押し込まれたり、壊れたり、その他に変形したりしない。適切な型彫りフィルム材料の例として、３Ｍ SCOTCHCAL^TMSeries 7795 High Profile Film（厚さ０．０３２インチ）が挙げられるが、これに限定されない。背景カラー層２４は着色層またはパターン適合層であり、実質的に透明な感圧接着剤を塗布され、熱可塑性層１２を介して目に見えることが好ましい。例として、３Ｍ SCOTCHCAL^TM Series 7725,Series 3630半透明フイルム、３ＭDINOC^TM パターンフィルム及び３Ｍ SCOTCHPRINT^TM設計フィルムが挙げられるが、これらに限定されない。あるいは、背景色は、湿式塗布インク、染料、ペイントまたはペイントフィルムによって提供されてもよい。上述のように、キャリヤ層２６及び剥離層２８は、接着剤を使用して標示板の裏面に接着することができる。層２６、２８の除去時に接着剤が標示板の裏面に残るため、標示板が表面に接着される。キャリヤ層及び剥離層は一般に一体ユニットとして設けられる。例えば、キャリヤ層２６は、一方の側にシリコーンを塗布することによって形成される剥離層を有する紙またはポリマーフィルムでよい。適切な接着剤はシリコーン剥離層上に設けられる。適切なキャリヤ／剥離／接着剤構造物の一例として３Ｍ販売のSCOTCHCAL^TMSeries 7790貼り合わせ用接着剤が挙げられる。本発明の使用に適切な接着剤は一般に、ASTM D3330-87 に記載されているように、１〜６lb/inchの１８０°剥離検査強度を有する(１８０度の角度で粘着テープの剥離接着)。上述のように、好適な接着剤は感圧接着剤（PSA）である。そのような接着剤は、軽い圧力をかけると十分な結合力を発揮する。感圧接着剤に加えて、適切な接着剤の例として、熱可塑性接着剤、架橋接着剤等が挙げられる。接着力を高めるために、任意に接着強化剤または下塗剤を結合面の一方または両方に塗布してもよい。実施例隆起した白のテキストを有する標示板は下記のように製造された。１）白のSCOTCHCAL^TM220-10フィルム（約１mil の透明アクリル感圧接着剤の層を備えた２mil の可塑化ビニル）を、SCOTCHCAL^TM7790フィルム（３Ｍ販売の透明な０．０１５インチの耐衝撃性改良ポリ（塩化ビニル／ビニルアセテート）熱可塑性樹脂）を含む熱可塑性表面層の滑らかな側に貼り合わせた。２）白のビニルフィルム側にSCOTCHCAL^TM7795型彫りフィルム（感圧接着剤付き３２mil 充填剤入ゴム）を貼り合わせた。この３部貼り合わせが本発明の新規なブランクを構成する。３）このブランクを、熱可塑性表面層をテーブル面に向けてZund P1200平台型カッター上に置いた。４）カッターのナイフ圧力を調節して、英数字を型彫りフィルム及びSCOTCHCA L^TM220-10フィルムを通して切り取ったが、表面フィルムは通らなかった。（表面フィルムはせいぜいカッターで傷ついたくらいであった）５）切り取った後、ナイフの刃及びピンセットを使用して、不要な型彫りフィルム及びSCOTCHCAL^TM220-10フィルムを表面フィルムから取り除いた。結果として得られた構造物は、上述のように従来の熱成形及び背景フィルム貼り合わせ手順を使用して、標示板に加工した。等価物本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、本発明に対し種々の修正及び変更が加えられることは当業者には明らかである。本発明は、本明細書に述べた例として挙げた実施態様及び実施例に不当に制限されるべきではなく、そのような実施例及び実施態様は例のためにのみ示したものであり、本発明の範囲は以下に述べる請求の範囲によってのみ限定されるものであると理解される。例えば、多層標示板ブランクは、実質的に透明であるか、または、改質ポリエステル、ポリ塩化ビニル、セルロースアセテートブチレート、ポリスチレン、及びそれらの共重合体からなる群から選ばれたかあるいはその両方である適合可能である熱可塑性材料を有してもよい。適合可能である熱可塑性材料は、約０．０３〜０．６４ｍｍの範囲の厚さを有してもよく、または厚さは約０．２５〜０．５１ｍｍの範囲であってもよい。ブランクは、塩化ビニル含有ポリマーを含む中間層を有してもよく、厚さは約０．０３〜０．１３ｍｍの範囲であってもよい。ブランクは、充填剤入ゴムを含む型彫りフィルムを有してもよく、厚さは型彫りフィルムは約０．２５〜１．２７ｍｍの範囲であってもよい。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】１９９７年１２月３１日（１９９７．１２．３１）【補正内容】請求の範囲１. ａ）適合可能な熱可塑性材料から形成される実質的に連続的な表面層と、ｂ）着色フィルムから形成される実質的に連続的な中間層と、ｃ）型彫りフィルムから形成される実質的に連続的な型彫り層と、を具備する多層標示板ブランクであって、表面層、中間層及び型彫り層の各々は、接触して一緒に実質的に連続的なシートに貼り合わせられ、該型彫りフィルムは構造劣化なしに標示板プロセス温度及び条件に耐えることができる多層標示板ブランク。２．前記層の少なくとも１つは、感圧接着剤を使用して他の層の少なくとも１つに貼り合わせられる請求項１記載の多層標示板ブランク。３．前記中間層は、透明な感圧接着剤を使用して前記表面層に貼り合わせられる請求項２記載の多層標示板ブランク。４．三次元文字を規定する切り込みを更に含み、該切り込みは前記型彫りフィルム及び前記着色フィルムを通るが、前記表面層を無傷のまま残す請求項１記載の多層標示板ブランク。５．三次元型彫りを有する標示板を製造する方法であって、ａ）i）適合可能な熱可塑性材料から形成される実質的に連続的な表面層と、 ii）着色フィルムから形成される実質的に連続的な中間層と、 iii）型彫りフィルムから形成される実質的に連続的な型彫り層と、を具備する標示板ブランクを提供するステップであって、表面層、中間層、及び型彫り層の各々は、接触して一緒に実質的に連続的なシートに貼り合わせられるステップと、ｂ）三次元文字を規定するように該ブランクを切り込み、該切り込みは前記型彫りフィルム及び前記着色フィルムを通るが、前記表面層を無傷のまま残すステップと、ｃ）不必要な型彫りフィルム及び着色フィルムを該熱可塑性材料から除去し、該三次元文字をそのような材料に貼付したままにするステップと、ｄ）該三次元文字に実質的に適合するように該熱可塑性材料に熱及び圧力を加えるステップと、を含む方法。６．前記中間層を構成するフィルムの色とは対照的な色である背景シートを前記標示板に貼付するステップを更に含む請求項５記載の方法。７．前記標示板にブライユ点字をエンボスするステップを更に含む請求項５記載の方法。８．前記標示板が表面に貼付されるように該標示板に接着剤を塗布するステップを更に含む請求項５記載の方法。９．キャリヤと前記接着剤との間に位置決めされる剥離層を有する該キャリヤを前記標示板に貼付するステップを更に含む請求項８記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ【要約の続き】

Claims

【特許請求の範囲】１．ａ）適合可能な熱可塑性材料から形成される実質的に連続的な表面層と、ｂ）着色フィルムから形成される実質的に連続的な中間層と、ｃ）型彫りフィルムから形成される実質的に連続的な型彫り層と、を具備する多層標示板ブランクであって、表面層、中間層、及び型彫り層の各々は、接触して一緒に実質的に連続的なシートに貼り合わせられる多層標示板ブランク。２．前記層の少なくとも１つは、感圧接着剤を使用して他の層の少なくとも１つに貼り合わせられる請求項１記載の多層標示板ブランク。３．前記中間層は、透明な感圧接着剤を使用して前記表面層に貼り合わせられる請求項２記載の多層標示板ブランク。４．三次元文字を規定する切り込みを更に含み、該切り込みは前記型彫りフィルム及び前記着色フィルムを通るが、前記表面層を無傷のまま残す請求項１記載の多層標示板ブランク。５．三次元型彫りを有する標示板を製造する方法であって、ａ）i）適合可能な熱可塑性材料から形成される実質的に連続的な表面層と、 ii）着色フィルムから形成される実質的に連続的な中間層と、 iii）型彫りフィルムから形成される実質的に連続的な型彫り層と、を具備する標示板ブランクを提供するステップであって、表面層、中間層及び型彫り層の各々、は接触して一緒に実質的に連続的なシートに貼り合わせられるステップと、ｂ）三次元文字を規定するように該ブランクを切り込み、該切り込みは前記型彫りフィルム及び前記着色フィルムを通るが、前記表面層を無傷のまま残すステップと、ｃ）不必要な型彫りフィルム及び着色フィルムを該熱可塑性材料から除去し、該三次元文字をそのような材料に貼付したままにするステップと、ｄ）該三次元文字に実質的に適合するように該熱可塑性材料に熱及び圧力を加えるステップと、を含む方法。６．前記中間層を構成するフィルムの色とは対照的な色である背景シートを前記標示板に貼付するステップを更に含む請求項５記載の方法。７．前記標示板にブライユ点字をエンボスするステップを更に含む請求項５記載の方法。８．前記標示板が表面に貼付されるように該標示板に接着剤を塗布するステップを更に含む請求項５記載の方法。９．キャリヤと前記接着剤との間に位置決めされる剥離層を有する該キャリヤを前記標示板に貼付するステップを更に含む請求項８記載の方法。１０．ａ）適合可能な熱可塑性材料から形成される実質的に連続的な表面層と、ｂ）着色型彫りフィルムから形成される実質的に連続的な型彫り層と、を具備する多層標示板ブランクであって、表面層及び型彫り層の各々は、接触して一緒に実質的に連続的なシートに貼り合わせられる多層標示板ブランク。１１．前記型彫りフィルムは三次元文字の形態の少なくとも１つの型彫りセグメントを提供するよう切り込まれ、そのようなセグメントの各々は適合可能な熱可塑性材料の表面に貼付される請求項１０記載の多層標示板ブランクを具備する標示板中間物。１２．前記熱可塑性材料は各三次元文字に適合可能に貼付される請求項１１記載の標示板中間物を具備する三次元型彫りを有する標示板。