JP2000502577A - 電気式の高速解凍装置 - Google Patents

電気式の高速解凍装置

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JP2000502577A JP09523975A JP52397597A JP2000502577A JP 2000502577 A JP2000502577 A JP 2000502577A JP 09523975 A JP09523975 A JP 09523975A JP 52397597 A JP52397597 A JP 52397597A JP 2000502577 A JP2000502577 A JP 2000502577A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、凍結した液体例えば注射溶液又は注入溶液を迅速に解凍するための電気式の高速解凍装置であって、伝達ディスク(1a)と、凍結した液体を入れた容器(1d)を収容するための緊定−加熱装置(30)とを備えており、前記伝達ディスク(1a)が、有利には電気式のリニア駆動装置に連結されていて、ほぼ一平面内で移動可能であって、伝達ディスクに緊定−加熱装置が連結されている形式のものに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 電気式の高速解凍装置 本発明は、凍結した液体例えば注射溶液又は注入溶液を迅速に解凍するための 電気式の高速解凍装置であって、伝達ディスクと、凍結した液体を入れた容器特 に注射器又はアンプルを受容するための緊定−加熱装置とを備えていて、該緊定 −加熱装置が、少なくとも1つの加熱面を備えた電気的に加熱される加熱装置と 、前記容器の外壁における温度を測定する少なくとも1つの温度センサと、温度 調整器を備えた電気式の調整装置とを有しており、温度センサが出口側で、制御 回路を備えた温度調整器に接続されており、この制御回路は出口側が、加熱装置 を制御するための切換装置に接続されていて、この切換装置は、制御回路の入口 に接続された温度センサ及び目標値信号発信器の信号に関連して加熱装置を制御 する形式のものに関する。 臨床的な実際では、工業分野より標準濃度及び標準容積で供給される医薬的な 作用物質(Wirkstoff)を、担体溶液(Traegerloesung)によって患者に適した 濃度に希釈して処理することが一般的に行われている。このような個別に定めら れた製剤は、しばしば長期治療で使用されるので、患者固有の混合物質を製造す る際に、相応に大きい全容積が使用される。従って個別投 与のために使用される全容積の部分容積は注射器またはその他の容器内に充填さ れ、次いで凍結されて保管される。このようにしてのみ、一般に熱的に不安定な 作用物質が、要求された長期の期間に亘って保存される。 このようにして採用されさらに準備された従来の保存方法の問題点は、個別試 料のためにそれぞれ比較的長い保存時間が必要であるという点である。これは特 に、次の作用物質容積の個別投与の時点を前もって正確に規定できないという点 でも面倒である。個別の患者のためには、物質容積の投与のための時間プランが 提供される。しかしながら一般的には、次の作用物質容積を投与するかどうか、 投与する場合にはどの正確な時点で次の作用物質容積を投与するかを、血液検査 後に決定するために、まず患者の血液検査を行う必要がある。従ってこのような 方法では、じばしば時間プランのずれ、ひいては前もって解凍された作用物質の 損失が生じる。 特にこのような時間的及びコスト的問題を取り除くために、物質容積を迅速に 解凍することができる高速解凍装置及びその方法を緊急的に準備する必要がある 。 従来技術においては、周波数2425〜2475GHzのマイクロ波によって 加熱される、凍結された液体のためのマイクロ波解凍装置が公知である。しかし ながらこの公知の解凍装置は、凍結された液体が放射 線の集束に基づいて凍結された液体の所定の範囲内でもっぱら強く加熱されるの で、凍結された液体を均一に加熱することができない、という欠点がある。凍結 された液体を所定の範囲内だけで加熱すると、液体の内容物及び物質が損傷され るので、内容物若しくは物質に化学的調製を加える必要がある。この場合特に、 従来のマイクロ波解凍装置による注射器またはアンプル内の注射溶液または注入 溶液の解凍は避けなければならない。何故ならば、注射溶液及び注入溶液内の医 薬品の化学的調製、ワクチン、プロティンまたは血清の変質が避けられないから である。 しかも、注射溶液及び注入溶液の化学的に有効な内容物質の損傷によって、こ れらの溶液の医学的及び治療学的な有効性は、解凍時間が長くなるに従って低下 する。さらに、これに伴う限定的な医学的効果の低下は、注射溶液及び注入溶液 の医学的に有効な内容物質の多量の配量及びひいては高い濃度を必要とするので 、コストの高価な大量の使用を招くことになる。 さらにまた、マイクロ波、ホットスポット形成(Hot-Spots-Bildung)、熱い 流動水その他の方法を用いる、例えば調製された作用物質又は例えば病原体等の 細菌を高速解凍する従来の方法によれば、健康に有害な作用があることが分かっ た。このような不都合な長期間作用は、その一部が解明されただけではなく、い ずれにしても使用者若しくは患者の体内での分解過程中に 組織が十分な負荷を受ける。 またマイクロ波解凍装置に回転ディスクを使用したことによって、特に細長い 容器(有利には医学分野で使用される例えば注射器又はアンプル)内での凍結し た注入溶液の均一な加熱は不可能であることも分かっている。何故ならば回転デ ィスクの回転によって、焦束範囲から時々離れるにも拘わらず、凍結された液体 を局所的に加熱することによって、注射溶液及び注入溶液内に存在する薬剤の前 記損傷が生じ、注意深い解凍が行われないからである。 凍結した注入溶液で満たされた注射器を解凍するための一般的な処置、つまり 例えば注射器を熱い流水で加熱すると、細菌によって液体が汚染される恐れがあ る。細菌は、注射器ピストンと注射器本体との間のギャップに外部から、水流に よって侵入する可能性がある。 例えば、マイクロ波バリヤを使用した物質容積の加熱、熱い流水を使用した注 射器の洗浄その他による古典的な解凍法は、処理しようとする物質の熱的な不安 定さ並びに必ず必要とされる媒体の無菌性の理由により、除外される。以上のよ うな理由により、熱に敏感な物質の崩壊程度が単に大まかな評価価値であること は度外視して、試料を、不都合であるにも拘わらず、長時間の解凍時間及び媒体 内の高い物質濃度で配量して、熱に敏感な物質が崩壊によって解凍された状態に なるまで室温で保管しておく以外ない。何故ならば解凍時間は、至る所に存在す る一様でない室温に基づいて変動にさらされるために、大量又は少量の物質を投 与するためには、患者に負担をかけ得る状況を考慮する必要があるからである。 使用者の掌の熱によって注射器が加熱される別の可能性も、微生物による汚染 を排除することができない。しかも、使用者の手による解凍はかなり長く、この 場合、容積が1〜2mlだけの注入溶液で5分以内に加熱可能である。しかしな がら、病院での毎日の日常的な作業、救急ステーション又は現場での事故におい て、投与可能及び注射可能な状態で冷凍保存された注射溶液又は注入溶液を迅速 に解凍することが、緊急的に必要であって、生死に関わることである。 非常に少量の液体容量のためにだけ適している、使用者の手による解凍は、時 間を費やすことになる。何故ならば使用者は、例えば病院、集中ステーション、 救急ステーションにおいてその他の作業を行うことができないからである。これ によって人的コストが高くなる。 病院で規則的に投与される大量の注射溶液を、使用者の掌による加熱によって 解凍することは、非常に時間がかかり、しかも使用者の掌の表面による加熱能力 は非常に小さく、熱い液体範囲と冷たい液体範囲とが交換又は混合されると手間 がかかるので、従来の方法 は解凍時間が長いために、病院の患者ステーション、集中ステーション及び救急 ステーションにおいては適しておらず、しかもこの方法は無菌性に関して欠陥が あるのでまったく勧められない。 本発明の課題は、以上述べた従来技術における欠点を取り除くことである。さ らに、作用物質を大切に取り扱うと同時に解凍時間を著しく短縮し、しかも生命 に著しく不可欠な無菌性を保つことができる高速解凍装置を提供することが望ま しい。しかも、高速解凍装置は、高い搬送能力を保証するだけでなく、それと同 時にわずかな保守で済むような簡単な機械装置を有していることが望ましい。さ らに、この高速解凍装置は、病院内でしばしば見られるホスピタリズムを避ける ために、構成部分を迅速かつ十分に洗浄し無菌にすることができるようなもので なければならない。 この課題は、請求項1によって解決された。従属請求項は、本発明の有利な実 施例及び変化例に関するものである。 本発明の対象は、凍結した液体例えば注射溶液又は注入溶液を迅速に解凍する ための、伝達ディスクを備えた電気式の高速解凍装置であって、凍結した液体を 入れた容器特に注射器又はアンプルを受容するための緊定−加熱装置を備えてい て、該緊定−加熱装置が、少なくとも1つの加熱面を備えた電気的に加熱される 加熱装置と、前記容器の外壁温度を測定する少なくと も1つの温度センサと、温度調整器を備えた電気式の調整装置とを有しており、 温度センサが出口側で、制御回路を備えた温度調整器に接続されており、この制 御回路は出口側が、加熱装置を制御するための切換回路に接続されていて、この 加熱装置は、制御回路の入口に接続された温度センサ及び目標値信号発信器の信 号に関連して加熱装置を制御する形式のものにおいて、伝達ディスクが、有利に はハイダイナミック式の電気式のリニア駆動装置又はリニアダイレクト駆動装置 例えば電気式の振動伝動装置に連結されていて、主として、周波数20〜300 Hz有利には50〜200Hz、さらに有利には50〜100Hzを有する平面 内で可動であって、伝達ディスク上で緊定−加熱装置が連結可能である。 本発明の別の対象は、本発明による電気式の高速解凍装置を用いて、凍結した 液体を迅速に解凍するための方法である。この場合、温度センサとして、所定の 温度を下回った時に、温度センサが信号を供給する間だけ加熱装置をスイッチオ ンする信号を供給する2点式センサを用い、加熱装置のスイッチオフからスイッ チオフまでの時間を液体の解凍された状態のための値として、切換装置によって 評価し、この際に、所定の温度を越えた時に温度センサが信号を供給せず、これ によって加熱装置をスイッチオフするようになっている。 本発明においてハイダイナミックとは、リニア駆動装置又はリニアダイレクト 駆動装置が、20〜300Hz有利には50〜200Hzさらに有利には50〜 100Hzの範囲内の高周波数で運動変化を行うということも意味している。リ ニアダイレクト駆動装置は例えば、伝力接続(kraftschluessig)、形状接続(f ormschluessig)及び/又は摩擦接続(reibschluessig)で、運動を伝達するた めに例えばロッドを介して伝達ディスクに連結されている。 本発明の高速解凍装置によれば、さらに、解凍は熱伝導によって1回で行われ る。この熱伝導においては、凍結した液体成分の範囲内に存在する、加熱された 冷たい液体が、より暖かい液体に高速で密接接触せしめられるので、従来の形式 で平均して、より冷たい液体よりも活発で無秩序の運動を行う、加熱された液体 範囲の原子及び分子が、本発明の電気式の高速解凍装置によって生ぜしめられる 高周波の振動によって、有利には規則的な運動で、冷凍された液体範囲に向かっ て移行して、これに重畳され、その衝突によるエネルギーがさらに発せられる。 本発明による高速解凍装置は、容器内の対流熱をさらに促進若しくは加速する 。この対流熱において、加熱された分子は著しく高い運動エネルギーで、まだ凍 結している物質の表面内に侵入して、熱交換を促進し、ひいては解凍時間を著し く短縮する。 本発明による高速解凍装置を使用することによって、ほぼ理想的な形式で、熱 伝達を生ぜしめるパラメータが補助されるだけでなく、十分な形式で次のように 、つまり凍結した液体の解凍が、従来技術とは異なり、例えば50ml容積の注 射器で同様に50mlの凍結した液体を収容した場合に約20倍短縮される。 本発明による高速解凍装置のための容器としては、注射器、アンプル、注入瓶 、注入バッグその他が適している。容器を収容する緊定−加熱装置の大きさ、長 さ及び形状は、使用しようとする容器に相当して構成されている。緊定−加熱装 置は例えば、注射器又は注入瓶その他のためには管状又は中空円筒状であるか、 又は例えば注入溶液バッグを収容するためにはバスタブ状で方形に構成されてい る。この場合、緊定−加熱装置は、基礎としてのベースプレートと、このベース プレート上で連結可能な加熱ジャケットとを有しており、この加熱ジャケットは 、注入体の中空円筒形の壁部に当てつけ可能であって、例えば外側で熱絶縁性の 蓋層又はカバー層を備えている。ベースプレートは、伝達ディスクの上側で例え ばねじ結合によって連結可能である。加熱ジャケットは、注入体を導入及び収容 するためにその形状に合わせて中空円筒形又は、使用する容器に合わせてその他 の形状に形成されている。 本発明の実施例によれば、中空円筒形の加熱ジャケットは例えば注入体を収容 する、中心軸線を備えた内 室を形成している。この場合、加熱ジャケットは中心軸線を中心として同心的な 横断面に構成されているので、この加熱ジャケットは注入体の形状に合わせて、 この注入体に当てつけることができる。加熱ジャケットは、正面側つまり注射先 端部に向いた側と後ろ側とが開放している。それと同時に加熱ジャケットはベー スプレートに連結可能である。加熱ジャケットが熱絶縁ジャケットとして構成さ れていれば有利である。ベースプレートに向き合う側には、有利な形式で内室若 しくは注入体の中心軸線に対して平行に向けられたギャップが設けられており、 このギャップは、加熱ジャケットの、熱によって制限された材料伸張及び、例え ば注入体のわずかな直径差を補償する。加熱ジャケットも、注入体に当てつけ可 能で前成形された成形部であってよい。この場合、弾性的な加熱ジャケットの内 室には、注入体を収容するための、ギャップに向き合う自由端部を互いに拡開す ることによって上方からアクセス可能である。これに対して注入体は、加熱ジャ ケットの内室内に後ろ側からも導入可能である。 別の実施例によれば、加熱ジャケットは2つの加熱サイドジャケットを有して いる。これらの加熱サイドジャケットは、ベースプレートに枢着的に連結されて いて、容器を収容するための開放位置から、互いに整列された回転軸線を中心に して旋回させることによって閉鎖位置に移行可能である。この閉鎖位置では、加 熱ジャケットの加熱面が、注入体の壁部に密接接触している。密接接触は、本発 明において、閉鎖位置で注入体の外壁と加熱面若しくは測定センサとの間にでき るだわずかなエアギャップが存在する、ということである。 注入体と反対側の、単数又は複数の加熱ジャケットの側には、少なくとも2つ の緊定壁半部が、内室若しくは注入体の中心軸線を中心にして同心的な横断面内 に配置された加熱サイドジャケット又は加熱ジャケットを取り囲んで当てつけ可 能である。さらに、全面的な熱伝導を可能にするために、2つの回転ヒンジ間に 加熱面を備えた加熱ベースジャケットを配置することができる。 緊定壁半部はベースプレートに連結されている。緊定壁半部の上側の自由端部 は、例えばラチェットクロージャなどの高速ロック機構によって互いに連結する ことができる。この場合、緊定壁半部は、ラチェットクロージャによって連結す る際に引張応力によって不可されるようにすれば有利である。この場合加熱ジャ ケットは、例えば前成形及び/又は弾性的な形状及び/又は2つの加熱サイドジ ャケットの形状で注入体の壁部に密接して押しつけられるので、熱伝導又は温度 測定を妨げるエアギャップは可能な限り避けられる。 さらに、高い熱伝導能力を有する従来の材料によるアダプタスリーブは、注入 体と加熱ジャケットとの間 に配置することができる。このアダプタジャケットは、熱を迅速に伝達し、注射 器、瓶その他の種々異なる直径を補償するために適しているので、一様な直径を 有する緊定−加熱装置を使用することができる。 加熱ジャケット、加熱サイドジャケット、加熱ベースジャケットの内側に配置 された加熱装置は、加熱面として、電気的なエネルギーを高い固有抵抗を有する 熱に変換するための従来の熱導体材料を有しており、これは従来より専門家に公 知である。しかも加熱装置は、過熱回路装置に接続することができる。加熱面は 有利には、加熱面に対して熱絶縁されて温度センサが配置されている単数又は複 数の領域を除いて、加熱ジャケットの内側に全面的に取り付けられている。内壁 をほぼ全面的に構成したことによって、注射溶液又は注入溶液等の凍結した液体 を迅速に解凍することが可能であるので、従来技術に対して解凍時間を著しく短 縮するために、目標値センサにおいて調節可能な調節値は、例えば最大35℃で 十分である。 ベースプレートから取り外し可能な緊定−加熱装置の簡単な構成によって、本 発明による高速解凍装置を病院、救急ステーション又は隔離ステーションその他 で使用することを考慮して、洗浄液体又は過熱蒸気のためにアクセスしにくい、 微生物を含有するデッドゾーンが存在することなしに、迅速かつ根本的に洗浄し その部分を無菌にすることができる。 従来の電気式のリニアダイレクト駆動装置又は電気式のリニア駆動装置有利に は振動伝動装置は、ハイダイナミックな運動を生ぜしめる。この運動は、主とし て1次元又は1平面内で往復運動として行われる。電気式のリニアダイレクト駆 動装置又はリニア駆動装置は、電気的な振動を振動性にダイヤフラムによる機械 的な振動に変換するための従来のロッカ(Schuettler)又は電気機械式の変換器 であってよい。このために、例えば電気式のリニア駆動装置、リニアダイレクト 駆動装置又は振動伝動装置が適している。この振動伝動装置は、電気力学的なス ピーカーの形式に従って構成されていて、このスピーカーは、振動コイル支持体 とダイヤフラムと、振動コイルの電流供給のために使用されるフレキシブルな接 続導線とを有していおり、この場合、電気コイルに配置されたダイヤフラムは、 コイルの振動によって磁界内で強制振動せしめられる。有利な形式で、低音−ス ピーカーの形式に従って構成された電気式のリニア駆動装置、リニアダイレクト 駆動装置又は振動伝動装置が使用される。この振動伝動装置では、振動するダイ ヤフラム面が十分に大きく、伝達ディスクに結合されている。本発明において、 ほぼ一平面内で行われる振動とは、加熱された液体範囲と凍結された液体範囲と の間の熱交換を保証するために、変向が一平面内で十分であるという意味である 。また、振動ピックアップ装置によって可能な形式の、 伝達ディスクの変位が別の平面で行われることを避けることはできない。また非 常に大きい寸法であるが十分剛性に構成されてはいないダイヤフラムを使用した 場合、部分振動又は歪みが生じ、これが、同様に一平面内での往復運動に重畳さ れることを避けることはできない。しかしながらこの往復運動は、伝達ディスク をガイドレール内でガイドすることによって十分に避けられる。 ダイヤフラムの振動又は変位は、有利な形式で振動ピックアップ装置によって ピックアップすることができ、伝達ディスク、及びこの伝達ディスクに連結され たベースプレートに伝達される。ダイヤフラムは伝達ディスクに伝力接続式、摩 擦接続式及び/又は形状接続式に結合することができる。形状接続式の結合にお いては、伝達ディスクは、ロッド又はこれと類似の接続構成部材を介してダイヤ フラムに、若しくは電気的なリニア駆動装置に直接的に、つまりリニアダイレク ト駆動装置として結合される。振動ピックアップ装置としては最も簡単な形式で 、フランジ結合部又は中空円筒形の構成部が、ねじ結合、溶接結合、リベット結 合、ボルト結合及び/又はピン結合その他によって、ダイヤフラムと伝達ディス クとの間に設けることができる。 本発明の実施例によれば、電気式の振動伝動装置が、ほぼ一平面内で変位する 、振動ピックアップ装置を備 えたダイヤフラムを有していて、この振動ピックアップ装置はロッドを有してい る。このロッドは、最も簡単な構成では有利には少なくとも1つの結合ステーで あって、この結合ステーは、一端部がダイヤフラムに他端部が伝達ディスクに連 結されている。例えば低音スピーカーの機械式の振動力は、本発明による高速解 凍装置の伝達ディスクを高速の往復運動にガイドするために十分であるので、冷 たい液体に向かう加熱された液体の熱流は促進され、2つの異なる液体温度範囲 の互いの交換が強化される。加熱された分子は、高い運動エネルギーで凍結され た物質の表面内に侵入し、ここで再び部分的に分子を加熱し、次いでこれらの加 熱された分子が連行運動せしめられる。 後述する本発明による高速解凍装置によって引き起こされる、加熱された液体 分子による、凍結された液体の“妨害”現象は度外視して、前記交換に基づいて 、同様に既に解凍された冷たい液体範囲とまだ凍結している液体範囲との間の強 制的な熱交換が行われる。 しかも、本発明による高速解凍装置によって、注射溶液を注射器又はアンプル 内で保護しながら加熱することができるので、従来技術に対して、ワクチン、プ ロテイン等の化学変化、変性又はその他の変化は観察されない。このことは、完 成準備され、処方された投与可能な注射溶液が注射器内で冷凍保存され、非常に 短い解凍時間で、医者、病院看護員等の使用者に、必 要に応じて直ちに、また病院の日常的な作業のためにも迅速に提供することがで きる、ということである。 また特に、身体的な有機的機能を維持するための、及び心臓−循環器合併症に おける、非耐熱性の医学的な物質を備えた20ml〜100mlの多量の注射溶 液を迅速に投与するような緊急時においては、直ちに使用者に提供することがで き、しかもこの注射溶液の長い解凍時間又はアンプル溶液と物質との時間のかか る混合並びにそれを注射器内に収容する必要はない。 振動伝動装置に連結された伝達ディスクの往復運動は、注入体の内壁で加熱さ れた溶液を、まだ凍結している主に注射器の中央に配置されている溶液に向かっ て非常に迅速に分配することができる。このことは、迅速な往復運動によって、 凍結した溶液の液体分子が加熱された液体の液体分子によっていわば“攻撃”さ れて、熱い方から冷たい方への熱の流れが促進されるだけでなく、まだ全体的に 凍結している表面側における凍結した注射溶液又は注入溶液の一様かつ均質な加 熱が得られるということである。熱い液体分子によって“攻撃”されると、この 熱い液体分子が凍結した液体内に侵入するので、凍結した液体はその内部が加熱 され、解凍時間が短縮される。 また、従来の超音波解凍装置とは異なって生じる過熱又は、本発明による解凍 装置を使用した場合の注射溶液又は注入溶液の範囲の著しく過剰な加熱は確認さ れない。何故ならば、注入体の内壁における液体だけが加熱され、伝達ディスク の往復運動によって、互いに組み合わされ強化された熱ガイド及び熱の流れが行 われるからである。 有利な実施例によれば、振動伝動装置として使用される電気力学的な低温−ス ピーカーのダイヤフラムは、本発明による高速解凍装置の運動ディスクに形状接 続式及び摩擦接続式に結合されているので、伝達ディスクのダイレクト駆動によ って、わずかな振動エネルギーが伝達されるだけではなく、さらに、従来技術の ものと異なり、伝達ディスクの振動を生ぜしめるための可動な部分は少なくて済 む。運動ディスクの往復運動を生ぜしめるための可動な部分の数が少なく、しか も構造が簡単であるので、本発明による高速解凍装置は、保守が容易で、機械的 な故障にかかりにくく、高い耐久性を有している。 有利な実施例では、緊定−加熱装置の加熱壁の内側に配置された温度センサが 注入体の壁部の温度を測定し、ラインを介して調整装置に信号を供給する。調整 装置は、専門家の間で従来公知である有利な形式の不連続的又は連続的な調整装 置である。不連続的な調整装置は、2点−温度調整器を有しており、調整値の2 つの異なる値つまり有利には20〜35℃の温度、さらに有利には25〜35℃ の温度を調節可能である。目標値信号発信器には例えば回転ノブ等の操作部を介 して、異なる調節値つまり例えば20〜35℃の温度を与えることができる。調 節値としての熱流は、有利な形式で電子的なスイッチ装置(オンスイッチ、オフ スイッチ)によってオン・オフされる。 温度調整器は、制御回路を介して熱流を、例えば前もって調節された所定の高 い温度に達した時にオフし、前もって調節された所定の低い温度に達した時に再 びオンされる。この場合、解凍する液体の量が多ければ多い程、加熱装置のスイ ッチオフとスイッチオンとの間の時間は長くなる。それに応じ、加熱時間つまり 加熱装置の一時的なスイッチオンは短い。2点式温度調整器は、所定の温度を下 回ると、制御回路及び回路装置を介して信号を供給するので、温度調整器が信号 を発信している間だけ、加熱装置がスイッチオンされる。スイッチ装置によって 、加熱装置がスイッチオフされてからスイッチオンされるまでの時間若しくはそ の数(非加熱時間)は、液体の解凍された状態のための値として評価され、この 際に、所定の温度を越えると温度調整器が信号を発信しない。前記時間の現象は 、液体の解凍時間のための値として評価され、温度調整器に接続された表示器に 表示される。 有利な実施例では、緊定−加熱装置の加熱壁は、加熱装置の、内側の配置され た電熱線が織り込まれた製織品を有していてよい。この場合、温度センサは、加 熱装置若しくはその加熱面から間隔を保って熱絶縁さ れて注入体の壁部に当てつけ可能である。電気制御技術的に調整装置に接続され た操作パネルを介して、注射器の大きさ若しくは解凍しようとする液体の容積が 表示されるので、この場合も、本発明による高速解凍装置は、非加熱時間若しく はその回数の増加に基づいて、注射器内の使用された液体の状態を表示すること ができる。 別の実施例では、3点式の調整装置を使用することができる。この場合は、調 節値ここでは温度の3つの異なる値が使用される。3点−調整装置においては、 本発明によれば2つの加熱装置が使用される。2つの加熱装置のうちの一方は、 大きい加熱効率を有していて、他方は小さい加熱効率を有している。この場合、 大きい方の加熱装置は原則として継続的にスイッチオンされて基本的な負荷を形 成し、小さい方の加熱装置は、それぞれに必要な熱に従ってスイッチオンされて 付加的負荷を形成する。この場合、有利には、制御された温度効率の変化及び、 スイッチオン及びスイッチオフ若しくは所望の温度変化はわずかである。 注入体の壁部に向けられた領域内で液体を均一に加熱することによって、及び 熱い方から冷たい方への流れによって対流熱を著しく強めることによって、注射 溶液内で医学的に有効な薬剤が損なわれることのない温度において液体が保護さ れながら加熱されるだけではなく、患者の生体のために実際に必要とされる程度 の量の、医学的に有効な物質を注射液体内に供給することも可能である。何故な らば従来技術とは異なり、本発明による高速解凍装置を使用する際に、薬剤の治 療的に有効な量の制限又は分解を考慮する必要がないからである。このことはつ まり、今や正確に配量可能な治療学的に必要な投与可能性は度外視しても、薬剤 の過剰な使用量を避けることができ、しかも従来形式で制御された解凍のために 必要とされた人的な過剰コストは生じない。これは、専門家の間で以外であると みなされている。何故ならば、本発明の高速解凍装置によって初めて、理想的な 形式で、病院の日常的な作業で及び救急ステーションにおいて使用するために、 解凍が迅速に行われ、解凍しようとする液体内の治療学的に有効な物質がほとん ど損なわれることがなく、微生物による汚染がなく、ひいては解凍過程中に無菌 性が十分に保証されるという利点が得られるからである。 別の実施例では、電気式のリニア駆動装置、リニアダイレクト駆動装置、加熱 装置その他のための制御装置、スイッチ装置、温度センサ、表示器及び/又は操 作パネルを備えた温度調整装置は、従来形式で互いに接続することができる。こ の場合、専門家の間で従来公知である評価装置を介して、制御回路から送られた 信号を表示器に表示し、必要な場合には、加熱装置のスイッチオンからスイッチ オフまでの時間の増大を、 液体の解凍された状態のための値として評価して、これを表示器で表示すること が可能である。 実施例 本発明のその他の詳細、観点及び利点は、図面に関する以下の説明に記載され ている。図面は簡略のために、寸法的な正確さを要求することなしに著しく概略 的に記載されている。 第1図は、本発明による高速解凍装置の緊定−加熱装置の縦断面図、 第2図は、本発明による高速解凍装置の緊定−加熱装置の平面図、 第3図は、第1図のC−D線及びA−B線に沿った断面図、 第4図は、本発明による高速解凍装置の斜視図、 第5図は、伝達ディスクに結合され、リニア駆動装置に連結された振動測定装 置を備えた、本発明による高速解凍装置の緊定−加熱装置の縦断面図及び平面図 、 第6図は、第5図のA−B線に沿った断面図である。 伝達ディスク1a上には、高速解除装置ここでは緊定クロージャ3,4(又は 接続ねじ又はクランプも介して)を介して伝達ディスク1aに結合されたベース プレート1が設けられている。緊定加熱装置30は、中空円筒形に構成されてい て、この緊定加熱装置30は、加熱時の測定ずれを補償するために、また種々異 なる注入体直径を補償するために、上側でスリット又 はギャップ6aを備えた熱及び温度絶縁ジャケット5を有している。熱及び温度 絶縁ジャケット5の、ギャップ6aとは反対側の自由端部は、注入体1dを備え た注射器を長手方向に設置するために、ほぼ接線方向で互いに広げることができ る(開放位置)。熱及び温度絶縁ジャケット5の、内室に向けれらた側には、加 熱面を備えた加熱装置(図示せず)が配置されている。熱及び温度絶縁ジャケッ ト5の大きさ及びひいては直径は、50ml容積の各注射器容量の注入体1dの 外径の通常の規格に相当する。熱及び温度絶縁ジャケット5を中心として同心的 に2つの緊定壁部半部が配置されている。これらの緊定壁部半部は、ベースプレ ート1に堅固に結合されている。ベースプレート1に対して上側の、緊定壁部半 部7の自由端部には、2つのギャップ6bを形成して緊定ラチェットクロージャ 9が取り付けられている(第1図〜第3図)。 緊定ラチェットクロージャ9の開放位置では、注入体1dを備えた注射器を、 熱及び温度絶縁ジャケット5によって形成された内室内に導入することができる 。ラチェットクロージャ8,9(ラチェットレバー9、歯列8を備えたラチェッ トクロージャ、2つのラチェットレバー9を圧縮することによる開放)の閉鎖位 置において、弾性的例えば引っ張り弾性的な緊定壁部半部7が引っ張り負荷力に よって次にように、つまり熱及び温度絶縁ジャケット5が注入体1dに密接して 当 接するように負荷されるので、熱伝達及び熱測定を妨げるようなエアギャップは 存在しない。 解凍過程中の往復運動時に、注入ピストン19が例えば注入体1dの長手方向 で摺動するのを避けるために、注入ピストン19は同様に緊定半部10(右側の 緊定半部10a、左側の緊定半部10b)によって固定される。これらは、緊定 ラチェットクロージャ11例えば歯列によって行われる。開放は、2つのラチェ ットレバー(ラチェットレバー12、ラチェットレバー貫通部13)を圧縮する ことによって、緊定力によって閉鎖方向に負荷可能で調節可能である。緊定半部 10は、回り継手を介してベースプレート1に旋回可能に(図示せず)連結する ことができる。回り継手14は、ベースプレート1の上側に配置することができ 、長手方向でも、注入体1dの中央−長手方向軸線1cに対して平行にベースプ レート1上で摺動可能に調節可能である。回り継手の調節可能性は、滑り軸受1 5によって可能であって、この場合ガイドロッド16は滑り軸受15によって、 注入体1dの中央−長手方向軸線1cに対して平行に摺動可能である。回り継手 14は、ガイドロッド16に連結されていて、ガイドロッド16は軸受15内で 調節ねじによってベースプレート1で調節可能である。ゴムリング17は、滑り 軸受を緩衝するための緩衝器として使用される。伝達ディスク1aにおいて調節 可能なサイドガイド2は、緊 定−加熱装置30を容易に挿入するために使用される。ベースプレート1に設け られた溝20内には、注入体1dの外方に突き出る縁部が係合するので、注入体 1dは長手方向で保持される。 熱及び温度絶縁ジャケット5の内側には同様に、加熱装置に対して間隔を保っ て熱絶縁された温度測定センサ(図示せず)が取り付けられており、この温度測 定センサは、ラインを介して信号を電気的な2点調子絵装置に供給し、温度測定 センサのアウトプットは、電気的な2点調整装置の温度調整器に接続されている 。電気的な2点調整装置の制御回路は、そのアウトプットで、温度センサによっ て検出された注入体の温度と比較して、操作部2bを介して提供された目標値に ほぼ相当する信号を供給する。この信号は、切換装置(オン−オフ回路)を介し て加熱装置との接続を形成するか又は遮断する。同様に、制御装置から電気的な 振動伝動装置の切換装置(オン−オフ回路)に供給する。制御回路に接続された 電気式の2点調整装置、及び特に温度調整器に接続された表示器2aに給電が行 われる。制御回路は、入力側では温度センサ及び目標値信号発信器に接続されて おり、この目標値信号は、操作パネル(操作部)2b上でキー又は回転ノブを介 して調節可能である。さらに、特に加熱装置及び電気式振動伝動装置のための、 制御回路のアウトプットに接続された切換回路並びに、同様に制御回路のアウト プッ トに接続された、例えば光りダイオード又はLCDによって形成されている表示 器2a(第4図)に給電が行われる。 電気式の振動伝動装置としては、低音−スピーカー(Bass-Lautsprecher)の 原理で構成された伝動装置が使用される。この場合、伝達ディスク1aは、ロッ ドを介してダイヤフラムに形状接続式及び摩擦接続式に結合されている。 比較実験では、注射器表面における制御温度25℃〜35℃で、50mlの凍 結した液体を有する50ml注射器を使用した場合、液体が解凍状態になるまで の時間は、従来技術と比較してファクター(Faktor)20だけ短縮され、この場 合、制御のために、通常の対流において同じ大きさ及び液体容積の注射器が解凍 される。さらにまた、制御中に、使用者が水の温度を人肌の温度に調節するため の付加的な時間が必要であり(これは比較結果において考慮されるない)、また 人肌の温度の感じ方は使用者によって個々に異なるので、従来技術においては、 同じ温度において異なる使用者によって注射溶液を常に解凍することは保証され ない。 伝達ディスク1aの表面上に連結された緊定−加熱装置は、必要であれば、セ ーフティークロージャ2cによってカバーされている。このセーフティークロー ジャ2cは、後ろ側の回り継手2eを介して本発明による高速解凍装置のケーシ ング2dに連結されている。 第5図には、振動測定装置として中空円筒形の構成部103が、リニア駆動装 置のダイヤフラムに形状接続式及び摩擦接続式に連結されている。リニア駆動装 置は、形状接続式及び摩擦接続式に機械的に連結されているのでリニアダイレク ト駆動装置とも称呼される。リニア駆動装置は、例えばX軸方向で往復運動の振 動にさらされるダイヤフラムを備えた電気力学(エレクトロダイナミック)式の スピーカの原理で作業する。リニア駆動装置は従来公知であるので図示されてい ない。リニア駆動装置は、上側の開口を備えた中空円筒形のケーシング101内 に位置している。開口から、構成部103がガイドされ、伝達ディスク105に 形状接続式及び摩擦接続式に連結されている。ダイヤフラムの振動は、構成部1 03を介して伝達ディスク105に伝達される。伝達ディスク105は、もっぱ らX方向での往復運動を可能にするために、両側でベースプレート100上に位 置する少なくとも2つのガイド支柱又はガイドレール102を有している。緊定 及び加熱装置30は、熱絶縁層107を有しており、この熱絶縁層107は、加 熱装置と内室に向けられた加熱面とを備えた加熱壁108を取り囲んでいる。 十分な熱伝導性を有する金属スリーブ109は、加熱壁108の、内室に向け られた側に配置されている。内室内に収容された注入体111の直径が小さくて 、金属スリーブ109が十分に注入体111の壁部に当 接せずこの壁部から間隔を保っている場合には、同様に高い熱伝導性を有するア ダプタスリーブ110を使用することができる。高い熱電導性を有する材料は、 金属スリーブ109及びアダプタスリーブ110に適していて、専門家の間で従 来公知である。符号112(緊定装置)及び113(緊定及び閉鎖レバー)は、 前述の緊定ラチェットクロージャ若しくはその部分のためのものである。緊定ケ ーシング106は、主として上記緊定壁半部7に相当する。 注射器のためのピストンロッド又はピストン114(第6図)は緊定装置11 5によってガイドされる。緊定装置は、注射器のピストンロッド114を鉛直方 向で、これが振動しないように支承するために使用される。緊定装置115は同 時に並進運動を行い、この並進運動は、凍結状態の液体を作用物質を用いて4℃ まで加熱することによって体積が減少し、次いで作用物質を用いてさらに4℃か ら35℃に加熱することによって体積が増大することによって、行われる。従来 の緊定装置115は、側部に配置された2つの板ばね119,120を有してい る。熱膨張時に、板ばね119,120は例えば長手方向でやや湾曲するが、鉛 直方向では剛性のままである。緊定装置115は、上側及び下側で係止ばね12 2を有しており、これらの係止ばねは、下側及び上側で歯列116に係合可能で ある。板ばね119,120の自由端部に配置された ゴムストッパ117は、板ばね119,120をピストンロッド114に十分に 密着及びガイドさせる。ピストンロッド114の大きさに関連して、緊定装置1 15は、調節領域123内で調節することができる。上側及び下側の金属部材1 18,121は、板ばね119,120を固定するために使用される。上側の金 属部材121は、係止ばね122を付加的に固定するために使用される。 さらに、流れる温水によって注射器を激しく振動させることによって、注入体 の中心長手方向軸線に対して平行な注入ピストン19の運動を阻止することがで きない。その結果、注入ピストン19と注入体1dとの間のギャップ内で又は注 射器開口を介して、注入液体が押し出されるか又は微生物が吸い出されることに なる。これに対して、本発明による高速解凍装置は、解凍時間が非常に短いとい う点で優れているだけではなく、凍結した液体を、所望の有利には体温に相当す る温度に加熱する際に、無菌状態を考慮しながら、十分な程度に解凍することを 保証する。解凍しようとする液体を体温に加熱する調節可能性の詳細も医学的な 観点で必要である。何故ならば公知の形式で患者は、体温に合っていない液体の 注入が、著しく不都合ではないにしても、不快に感じるからである。 従って、本発明による高速解凍装置は、迅速にかつやさしく作業し、人員を削 減する装置を提供する。こ の装置は、機械装置が簡単であることによって、迅速に洗浄又は殺菌することが でき、手入れが簡単で修理が少なくて済む。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年9月30日(1997.9.30) 【補正内容】 【図1】 【図2】【図3】【図4】【図5】【図6】【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年1月19日(1998.1.19) 【補正内容】 明細書 電気式の高速解凍装置 本発明は、凍結した液体例えば注射溶液又は注入溶液を迅速に解凍するための 電気式の高速解凍装置であって、伝達ディスクと、凍結した液体を入れた容器特 に注射器又はアンプルを受容するための緊定−加熱装置とを備えていて、該緊定 −加熱装置が、少なくとも1つの加熱面を備えた電気的に加熱される加熱装置と 、前記容器の外壁における温度を測定する少なくとも1つの温度センサと、温度 調整器を備えた電気式の調整装置とを有しており、温度センサが出口側で、制御 回路を備えた温度調整器に接続されており、この制御回路は出口側が、加熱装置 を制御するための切換装置に接続されていて、この切換装置は、制御回路の入口 に接続された温度センサ及び目標値信号発信器の信号に関連して加熱装置を制御 し、伝達ディスクが、有利には電気式のリニア駆動装置に連結されていて、主に 一平面内で可動で、伝達ディスク上に緊定−加熱装置が連結可能である形式のも のに関する。 臨床的な実際では、工業分野より標準濃度及び標準容積で供給される医薬的な 作用物質(Wirkstoff)を、担体溶液(Traegerloesung)によって患者に適した 濃度に希釈して処理することが一般的に行われている。こ のような個別に定められた製剤は、しばしば長期治療で使用されるので、患者固 有の混合物質を製造する際に、相応に大きい全容積が使用される。従って個別投 与のために使用される全容積の部分容積は注射器またはその他の容器内に充填さ れ、次いで凍結されて保管される。このようにしてのみ、一般に熱的に不安定な 作用物質が、要求された長期の期間に亘って保存される。 このようにして採用されさらに準備された従来の保存方法の問題点は、個別試 料のためにそれぞれ比較的長い保存時間が必要であるという点である。これは特 に、次の作用物質容積の個別投与の時点を前もって正確に規定できないという点 でも面倒である。個別の患者のためには、物質容積の投与のための時間プランが 提供される。しかしながら一般的には、次の作用物質容積を投与するかどうか、 投与する場合にはどの正確な時点で次の作用物質容積を投与するかを、血液検査 後に決定するために、まず患者の血液検査を行う必要がある。従ってこのような 方法では、じばしば時間プランのずれ、ひいては前もって解凍された作用物質の 損失が生じる。 特にこのような時間的及びコスト的問題を取り除くために、物質容積を迅速に 解凍することができる高速解凍装置及びその方法を緊急的に準備する必要がある 。 従来技術においては、周波数2425〜2475GHzのマイクロ波によって 加熱される、凍結された液体のためのマイクロ波解凍装置が公知である。しかし ながらこの公知の解凍装置は、凍結された液体が放射線の集束に基づいて凍結さ れた液体の所定の範囲内でもっぱら強く加熱されるので、凍結された液体を均一 に加熱することができない、という欠点がある。凍結された液体を所定の範囲内 だけで加熱すると、液体の内容物及び物質が損傷されるので、内容物若しくは物 質に化学的調製を加える必要がある。この場合特に、従来のマイクロ波解凍装置 による注射器またはアンプル内の注射溶液または注入溶液の解凍は避けなければ ならない。何故ならば、注射溶液及び注入溶液内の医薬品の化学的調製、ワクチ ン、プロティンまたは血清の変質が避けられないからである。 しかも、注射溶液及び注入溶液の化学的に有効な内容物質の損傷によって、こ れらの溶液の医学的及び治療学的な有効性は、解凍時間が長くなるに従って低下 する。さらに、これに伴う限定的な医学的効果の低下は、注射溶液及び注入溶液 の医学的に有効な内容物質の多量の配量及びひいては高い濃度を必要とするので 、コストの高価な大量の使用を招くことになる。 さらにまた、マイクロ波、ホットスポット形成(Hot-Spots-Bildung)、熱い 流動水その他の方法を用いる、例えば調製された作用物質又は例えば病原体等の 細 菌を高速解凍する従来の方法によれば、健康に有害な作用があることが分かった 。このような不都合な長期間作用は、その一部が解明されただけではなく、いず れにしても使用者若しくは患者の体内での分解過程中に組織が十分な負荷を受け る。 またマイクロ波解凍装置に回転ディスクを使用したことによって、特に細長い 容器(有利には医学分野で使用される例えば注射器又はアンプル)内での凍結し た注入溶液の均一な加熱は不可能であることも分かっている。何故ならば回転デ ィスクの回転によって、焦束範囲から時々離れるにも拘わらず、凍結された液体 を局所的に加熱することによって、注射溶液及び注入溶液内に存在する薬剤の前 記損傷が生じ、注意深い解凍が行われないからである。 凍結した注入溶液で満たされた注射器を解凍するための一般的な処置、つまり 例えば注射器を熱い流水で加熱すると、細菌によって液体が汚染される恐れがあ る。細菌は、注射器ピストンと注射器本体との間のギャップに外部から、水流に よって侵入する可能性がある。 例えば、マイクロ波バリヤを使用した物質容積の加熱、熱い流水を使用した注 射器の洗浄その他による古典的な解凍法は、処理しようとする物質の熱的な不安 定さ並びに必ず必要とされる媒体の無菌性の理由により、除外される。以上のよ うな理由により、熱に敏感 な物質の崩壊程度が単に大まかな評価価値であることは度外視して、試料を、不 都合であるにも拘わらず、長時間の解凍時間及び媒体内の高い物質濃度で配量し て、熱に敏感な物質が崩壊によって解凍された状態になるまで室温で保管してお く以外ない。何故ならば解凍時間は、至る所に存在する一様でない室温に基づい て変動にさらされるために、大量又は少量の物質を投与するためには、患者に負 担をかけ得る状況を考慮する必要があるからである。 使用者の掌の熱によって注射器が加熱される別の可能性も、微生物による汚染 を排除することができない。しかも、使用者の手による解凍はかなり長く、この 場合、容積が1〜2mlだけの注入溶液で5分以内に加熱可能である。しかしな がら、病院での毎日の日常的な作業、救急ステーション又は現場での事故におい て、投与可能及び注射可能な状態で冷凍保存された注射溶液又は注入溶液を迅速 に解凍することが、緊急的に必要であって、生死に関わることである。 非常に少量の液体容量のためにだけ適している、使用者の手による解凍は、時 間を費やすことになる。何故ならば使用者は、例えば病院、集中ステーション、 救急ステーションにおいてその他の作業を行うことができないからである。これ によって人的コストが高くなる。 病院で規則的に投与される大量の注射溶液を、使用 者の掌による加熱によって解凍することは、非常に時間がかかり、しかも使用者 の掌の表面による加熱能力は非常に小さく、熱い液体範囲と冷たい液体範囲とが 交換又は混合されると手間がかかるので、従来の方法は解凍時間が長いために、 病院の患者ステーション、集中ステーション及び救急ステーションにおいては適 しておらず、しかもこの方法は無菌性に関して欠陥があるのでまったく勧められ ない。 国際公開第88/07384号明細書には、少なくとも1つの加熱面と、容器 の外壁における温度を測定する少なくとも1つの温度センサとを有する、凍結し た液体を入れた容器を収容するための加熱装置を備えた、注入及び注射溶液を加 熱及び混合するための装置について記載されている。加熱装置(ここでは加熱ケ ーシング)は、軸線を中心にして昇降シリンダによって220°に亘って一平面 内で往復旋回移動せしめられる。しかしながらこのような従来のやり方では、熱 伝導によって液体を旋回させることによって単に注入及び注射溶液を加熱するだ けであって、材料の移転に伴って流れる液体による熱の伝達は行われない、とい う欠点がある。またこの公知の明細書第2頁第2段には、血液を入れた容器を迅 速にしかもコントロールして加熱しようとしている点について記載されている。 血液を入れた容器を加熱する場合には、加熱中に連続的に旋回せしめられること による血球の破壊、並びに 血液中に存在する高分子の分子が高速液体振動によって分裂することを避けるよ うにすることを考慮する必要がある。 ドイツ連邦共和国特許第3047784号明細書にも、凍結した水状の懸濁液 を加熱するための装置について記載されており、この場合、この装置は、冷凍品 を入れたプラスチックバッグを収容するために使用される選択的に互いに可動な 2つの加熱プレートより成っており、これらの加熱プレートは、定置のベースプ レートを介して可動な保持部材によって支持されていて、この保持部材は、旋回 装置によってリズミカルに楕円形に旋回可能である。同様に、この公知の明細書 には、冷凍品を解凍することについて記載されており、この場合、冷凍品とは人 間の血液貯蔵品等の生存している細胞物質のことであるので、同様に、生存する 細胞を液体に解凍することに関連した前記必要性を考慮しなければならないが、 この公知の明細書では、解凍を迅速に行う電気式の高速解凍装置を用いる点につ いては何も記載されていない。 本発明の課題は、以上述べた従来技術における欠点を取り除くことである。さ らに、作用物質を大切に取り扱うと同時に解凍時間を著しく短縮し、しかも生命 に著しく不可欠な無菌性を保つことができる高速解凍装置を提供することが望ま しい。しかも、高速解凍装置は、高い搬送能力を保証するだけでなく、それと同 時にわずかな保守で済むような簡単な機械装置を有していることが望ましい。さ らに、この高速解凍装置は、病院内でしばしば見られるホスピタリズムを避ける ために、構成部分を迅速かつ十分に洗浄し無菌にすることができるようなもので なければならない。 この課題は、請求項1の特徴部に記載された手段によって解決された。従属請 求項は、本発明の有利な実施例及び変化例に関するものである。 本発明の請求項1の上位概念に基づいて、本発明は、リニア駆動装置がハイダ イナミック式のリニアダイレクト駆動装置であって、このリニアダイレクト駆動 装置は、20〜300Hzの範囲内の高周波数を伴う運動変化を行い、またこの リニアダイレクト駆動装置は、電気的振動を機械的振動に変換するための、主に 一平面内で変位可能なダイヤフラムを備えた電気化学的な変換器であって、この ダイヤフラムは、振動ピックアップ装置を介して伝達ディスクに伝力接続式及び /又は形状接続式に結合されている、ことを特徴としている。 本発明においてハイダイナミックとは、リニア駆動装置又はリニアダイレクト 駆動装置が、20〜300Hz有利には50〜200Hzさらに有利には50〜 100Hzの範囲内の高周波数で運動変化を行うということも意味している。リ ニアダイレクト駆動装置は例えば、伝力接続(kraftschluessig)、形状接続(f orm schluessig)及び/又は摩擦接続(reibschluessig)で、運動を伝達するために 例えばロッドを介して伝達ディスクに連結されている。 本発明の高速解凍装置によれば、さらに、解凍は熱伝導によって1回で行われ る。この熱伝導においては、凍結した液体成分の範囲内に存在する、加熱された 冷たい液体が、より暖かい液体に高速で密接接触せしめられるので、従来の形式 で平均して、より冷たい液体よりも活発で無秩序の運動を行う、加熱された液体 範囲の原子及び分子が、本発明の電気式の高速解凍装置によって生ぜしめられる 高周波の振動によって、有利には規則的な運動で、冷凍された液体範囲に向かっ て移行して、これに重畳され、その衝突によるエネルギーがさらに発せられる。 本発明による高速解凍装置は、容器内の対流熱をさらに促進若しくは加速する 。この対流熱において、加熱された分子は著しく高い運動エネルギーで、まだ凍 結している物質の表面内に侵入して、熱交換を促進し、ひいては解凍時間を著し く短縮する。 本発明による高速解凍装置を使用することによって、ほぼ理想的な形式で、熱 伝達を生ぜしめるパラメータが補助されるだけでなく、十分な形式で次のように 、つまり凍結した液体の解凍が、従来技術とは異なり、例えば50ml容積の注 射器で同様に50mlの凍結した液体を収容した場合に約20倍短縮される。 本発明による高速解凍装置のための容器としては、注射器、アンプル、注入瓶 、注入バッグその他が適している。容器を収容する緊定−加熱装置の大きさ、長 さ及び形状は、使用しようとする容器に相当して構成されている。緊定一加熱装 置は例えば、注射器又は注入瓶その他のためには管状又は中空円筒状であるか、 又は例えば注入溶液バッグを収容するためにはバスタブ状で方形に構成されてい る。この場合、緊定−加熱装置は、基礎としてのベースプレートと、このベース プレート上で連結可能な加熱ジャケットとを有しており、この加熱ジャケットは 、注入体の中空円筒形の壁部に当てつけ可能であって、例えば外側で熱絶縁性の 蓋層又はカバー層を備えている。ベースプレートは、伝達ディスクの上側で例え ばねじ結合によって連結可能である。加熱ジャケットは、注入体を導入及び収容 するためにその形状に合わせて中空円筒形又は、使用する容器に合わせてその他 の形状に形成されている。 本発明の実施例によれば、中空円筒形の加熱ジャケットは例えば注入体を収容 する、中心軸線を備えた内室を形成している。この場合、加熱ジャケットは中心 軸線を中心として同心的な横断面に構成されているので、この加熱ジャケットは 注入体の形状に合わせて、この注入体に当てつけることができる。加熱ジャケッ トは、正面側つまり注射先端部に向いた側と後ろ側とが開放している。それと同 時に加熱ジャケットはベー スプレートに連結可能である。加熱ジャケットが熱絶縁ジャケットとして構成さ れていれば有利である。ベースプレートに向き合う側には、有利な形式で内室若 しくは注入体の中心軸線に対して平行に向けられたギャップが設けられており、 このギャップは、加熱ジャケットの、熱によって制限された材料伸張及び、例え ば注入体のわずかな直径差を補償する。加熱ジャケットも、注入体に当てつけ可 能で前成形された成形部であってよい。この場合、弾性的な加熱ジャケットの内 室には、注入体を収容するための、ギャップに向き合う自由端部を互いに拡開す ることによって上方からアクセス可能である。これに対して注入体は、加熱ジャ ケットの内室内に後ろ側からも導入可能である。 別の実施例によれば、加熱ジャケットは2つの加熱サイドジャケットを有して いる。これらの加熱サイドジャケットは、ベースプレートに枢着的に連結されて いて、容器を収容するための開放位置から、互いに整列された回転軸線を中心に して旋回させることによって閉鎖位置に移行可能である。この閉鎖位置では、加 熱ジャケットの加熱面が、注入体の壁部に密接接触している。密接接触は、本発 明において、閉鎖位置で注入体の外壁と加熱面若しくは測定センサとの間にでき るだわずかなエアギャップが存在する、ということである。 注入体と反対側の、単数又は複数の加熱ジャケット の側には、少なくとも2つの緊定壁半部が、内室若しくは注入体の中心軸線を中 心にして同心的な横断面内に配置された加熱サイドジャケット又は加熱ジャケッ トを取り囲んで当てつけ可能である。さらに、全面的な熱伝導を可能にするため に、2つの回転ヒンジ間に加熱面を備えた加熱ベースジャケットを配置すること ができる。 緊定壁半部はベースプレートに連結されている。緊定壁半部の上側の自由端部 は、例えばラチェットクロージャなどの高速ロック機構によって互いに連結する ことができる。この場合、緊定壁半部は、ラチェットクロージャによって連結す る際に引張応力によって不可されるようにすれば有利である。この場合加熱ジャ ケットは、例えば前成形及び/又は弾性的な形状及び/又は2つの加熱サイドジ ャケットの形状で注入体の壁部に密接して押しつけられるので、熱伝導又は温度 測定を妨げるエアギャップは可能な限り避けられる。 さらに、高い熱伝導能力を有する従来の材料によるアダプタスリーブは、注入 体と加熱ジャケットとの間に配置することができる。このアダプタジャケットは 、熱を迅速に伝達し、注射器、瓶その他の種々異なる直径を補償するために適し ているので、一様な直径を有する緊定−加熱装置を使用することができる。 加熱ジャケット、加熱サイドジャケット、加熱ベースジャケットの内側に配置 された加熱装置は、加熱面 として、電気的なエネルギーを高い固有抵抗を有する熱に変換するための従来の 熱導体材料を有しており、これは従来より専門家に公知である。しかも加熱装置 は、過熱回路装置に接続することができる。加熱面は有利には、加熱面に対して 熱絶縁されて温度センサが配置されている単数又は複数の領域を除いて、加熱ジ ャケットの内側に全面的に取り付けられている。内壁をほぼ全面的に構成したこ とによって、注射溶液又は注入溶液等の凍結した液体を迅速に解凍することが可 能であるので、従来技術に対して解凍時間を著しく短縮するために、目標値セン サにおいて調節可能な調節値は、例えば最大35℃で十分である。 ベースプレートから取り外し可能な緊定−加熱装置の簡単な構成によって、本 発明による高速解凍装置を病院、救急ステーション又は隔離ステーションその他 で使用することを考慮して、洗浄液体又は過熱蒸気のためにアクセスしにくい、 微生物を含有するデッドゾーンが存在することなしに、迅速かつ根本的に洗浄し その部分を無菌にすることができる。 従来の電気式のリニアダイレクト駆動装置又は電気式のリニア駆動装置有利に は振動伝動装置は、ハイダイナミックな運動を生ぜしめる。この運動は、主とし て1次元又は1平面内で往復運動として行われる。電気式のリニアダイレクト駆 動装置又はリニア駆動装置は、電気的な振動を振動性にダイヤフラムによる機械 的な振動に変換するための従来のロッカ(Schuettler)又は電気機械式の変換器 であってよい。このために、例えば電気式のリニア駆動装置、リニアダイレクト 駆動装置又は振動伝動装置が適している。この振動伝動装置は、電気力学的なス ピーカーの形式に従って構成されていて、このスピーカーは、振動コイル支持体 とダイヤフラムと、振動コイルの電流供給のために使用されるフレキシブルな接 続導線とを有していおり、この場合、電気コイルに配置されたダイヤフラムは、 コイルの振動によって磁界内で強制振動せしめられる。有利な形式で、低音−ス ピーカーの形式に従って構成された電気式のリニア駆動装置、リニアダイレクト 駆動装置又は振動伝動装置が使用される。この振動伝動装置では、振動するダイ ヤフラム面が十分に大きく、伝達ディスクに結合されている。本発明において、 ほぼ一平面内で行われる振動とは、加熱された液体範囲と凍結された液体範囲と の間の熱交換を保証するために、変向が一平面内で十分であるという意味である 。また、振動ピックアップ装置によって可能な形式の、伝達ディスクの変位が別 の平面で行われることを避けることはできない。また非常に大きい寸法であるが 十分剛性に構成されてはいないダイヤフラムを使用した場合、部分振動又は歪み が生じ、これが、同様に一平面内での往復運動に重畳されることを避けることは できない。しかしながらこの往復運動は、伝達ディスク をガイドレール内でガイドすることによって十分に避けられる。 ダイヤフラムの振動又は変位は、有利な形式で振動ピックアップ装置によって ピックアップすることができ、伝達ディスク、及びこの伝達ディスクに連結され たベースプレートに伝達される。ダイヤフラムは伝達ディスクに伝力接続式、摩 擦接続式及び/又は形状接続式に結合することができる。形状接続式の結合にお いては、伝達ディスクは、ロッド又はこれと類似の接続構成部材を介してダイヤ フラムに、若しくは電気的なリニア駆動装置に直接的に、つまりリニアダイレク ト駆動装置として結合される。振動ピックアップ装置としては最も簡単な形式で 、フランジ結合部又は中空円筒形の構成部が、ねじ結合、溶接結合、リベット結 合、ボルト結合及び/又はピン結合その他によって、ダイヤフラムと伝達ディス クとの間に設けることができる。 振動ピックアップ装置がロッドを有している場合には、このロッドは、最も簡 単な構成では有利には少なくとも1つの結合ステーであって、この結合ステーは 、一端部がダイヤフラムに他端部が伝達ディスクに連結されている。例えば低音 スピーカーの機械式の振動力は、本発明による高速解凍装置の伝達ディスクを高 速の往復運動にガイドするために十分であるので、冷たい液体に向かう加熱され た液体の熱流は促進され、 2つの異なる液体温度範囲の互いの交換が強化される。加熱された分子は、高い 運動エネルギーで凍結された物質の表面内に侵入し、ここで再び部分的に分子を 加熱し、次いでこれらの加熱された分子が連行運動せしめられる。 後述する本発明による高速解凍装置によって引き起こされる、加熱された液体 分子による、凍結された液体の“妨害”現象は度外視して、前記交換に基づいて 、同様に既に解凍された冷たい液体範囲とまだ凍結している液体範囲との間の強 制的な熱交換が行われる。 しかも、本発明による高速解凍装置によって、注射溶液を注射器又はアンプル 内で保護しながら加熱することができるので、従来技術に対して、ワクチン、プ ロテイン等の化学変化、変性又はその他の変化は観察されない。このことは、完 成準備され、処方された投与可能な注射溶液が注射器内で冷凍保存され、非常に 短い解凍時間で、医者、病院看護員等の使用者に、必要に応じて直ちに、また病 院の日常的な作業のためにも迅速に提供することができる、ということである。 また特に、身体的な有機的機能を維持するための、及び心臓−循環器合併症に おける、非耐熱性の医学的な物質を備えた20ml〜100mlの多量の注射溶 液を迅速に投与するような緊急時においては、直ちに使用者に提供することがで き、しかもこの注射溶液の長い解凍時間又はアンプル溶液と物質との時間のかか る混合並びにそれを注射器内に収容する必要はない。 振動伝動装置に連結された伝達ディスクの往復運動は、注入体の内壁で加熱さ れた溶液を、まだ凍結している主に注射器の中央に配置されている溶液に向かっ て非常に迅速に分配することができる。このことは、迅速な往復運動によって、 凍結した溶液の液体分子が加熱された液体の液体分子によっていわば“攻撃”さ れて、熱い方から冷たい方への熱の流れが促進されるだけでなく、まだ全体的に 凍結している表面側における凍結した注射溶液又は注入溶液の一様かつ均質な加 熱が得られるということである。熱い液体分子によって“攻撃”されると、この 熱い液体分子が凍結した液体内に侵入するので、凍結した液体はその内部が加熱 され、解凍時間が短縮される。 また、従来の超音波解凍装置とは異なって生じる過熱又は、本発明による解凍 装置を使用した場合の注射溶液又は注入溶液の範囲の著しく過剰な加熱は確認さ れない。何故ならば、注入体の内壁における液体だけが加熱され、伝達ディスク の往復運動によって、互いに組み合わされ強化された熱ガイド及び熱の流れが行 われるからである。 有利な実施例によれば、振動伝動装置として使用される電気力学的な低温−ス ピーカーのダイヤフラムは、本発明による高速解凍装置の運動ディスクに形状接 続式及び摩擦接続式に結合されているので、伝達ディ スクのダイレクト駆動によって、わずかな振動エネルギーが伝達されるだけでは なく、さらに、従来技術のものと異なり、伝達ディスクの振動を生ぜしめるため の可動な部分は少なくて済む。運動ディスクの往復運動を生ぜしめるための可動 な部分の数が少なく、しかも構造が簡単であるので、本発明による高速解凍装置 は、保守が容易で、機械的な故障にかかりにくく、高い耐久性を有している。 緊定−加熱装置の加熱壁の内側に配置された温度センサは、注入体の壁部の温 度を測定し、その信号をラインを介して調整装置に供給することができる。調整 装置は、専門家の間で従来公知である有利な形式の不連続的又は連続的な調整装 置である。不連続的な調整装置は、2点−温度調整器を有しており、調整値の2 つの異なる値つまり有利には20〜35℃の温度、さらに有利には25〜35℃ の温度を調節可能である。目標値信号発信器には例えば回転ノブ等の操作部を介 して、異なる調節値つまり例えば20〜35℃の温度を与えることができる。調 節値としての熱流は、有利な形式で電子的なスイッチ装置(オンスイッチ、オフ スイッチ)によってオン・オフされる。 温度調整器は、制御回路を介して熱流を、例えば前もって調節された所定の高 い温度に達した時にオフし、前もって調節された所定の低い温度に達した時に再 びオンされる。この場合、解凍する液体の量が多けれ ば多い程、加熱装置のスイッチオフとスイッチオンとの間の時間は長くなる。そ れに応じ、加熱時間つまり加熱装置の一時的なスイッチオンは短い。2点式温度 調整器は、所定の温度を下回ると、制御回路及び回路装置を介して信号を供給す るので、温度調整器が信号を発信している間だけ、加熱装置がスイッチオンされ る。スイッチ装置によって、加熱装置がスイッチオフされてからスイッチオンさ れるまでの時間若しくはその数(非加熱時間)は、液体の解凍された状態のため の値として評価され、この際に、所定の温度を越えると温度調整器が信号を発信 しない。前記時間の現象は、液体の解凍時間のための値として評価され、温度調 整器に接続された表示器に表示される。 緊定−加熱装置の加熱壁は、加熱装置の、内側の配置された電熱線が織り込ま れた製織品を有していてよい。この場合、温度センサは、加熱装置若しくはその 加熱面から間隔を保って熱絶縁されて注入体の壁部に当てつけ可能である。電気 制御技術的に調整装置に接続された操作パネルを介して、注射器の大きさ若しく は解凍しようとする液体の容積が表示されるので、この場合も、本発明による高 速解凍装置は、非加熱時間若しくはその回数の増加に基づいて、注射器内の使用 された液体の状態を表示することができる。 調整装置は、3点式の調整装置であってよい。この場合は、調節値ここでは温 度の3つの異なる値が使用 される。3点−調整装置においては、本発明によれば2つの加熱装置が使用され る。2つの加熱装置のうちの一方は、大きい加熱効率を有していて、他方は小さ い加熱効率を有している。この場合、大きい方の加熱装置は原則として継続的に スイッチオンされて基本的な負荷を形成し、小さい方の加熱装置は、それぞれに 必要な熱に従ってスイッチオンされて付加的負荷を形成する。この場合、有利に は、制御された温度効率の変化及び、スイッチオン及びスイッチオフ若しくは所 望の温度変化はわずかである。 注入体の壁部に向けられた領域内で液体を均一に加熱することによって、及び 熱い方から冷たい方への流れによって対流熱を著しく強めることによって、注射 溶液内で医学的に有効な薬剤が損なわれることのない温度において液体が保護さ れながら加熱されるだけではなく、患者の生体のために実際に必要とされる程度 の量の、医学的に有効な物質を注射液体内に供給することも可能である。何故な らば従来技術とは異なり、本発明による高速解凍装置を使用する際に、薬剤の治 療的に有効な量の制限又は分解を考慮する必要がないからである。このことはつ まり、今や正確に配量可能な治療学的に必要な投与可能性は度外視しても、薬剤 の過剰な使用量を避けることができ、しかも従来形式で制御された解凍のために 必要とされた人的な過剰コストは生じない。これは、専門家の間で以外であると みなされている。何故ならば、本発明の高速解凍装置によって初めて、理想的な 形式で、病院の日常的な作業で及び救急ステーションにおいて使用するために、 解凍が迅速に行われ、解凍しようとする液体内の治療学的に有効な物質がほとん ど損なわれることがなく、微生物による汚染がなく、ひいては解凍過程中に無菌 性が十分に保証されるという利点が得られるからである。 温度調整装置のための制御回路と、電気式のリニアダイレクト駆動装置と、加 熱装置その他と、スイッチ装置と、温度センサと、表示器及び/又は操作パネル を備えた温度調整装置とは、従来形式で互いに接続することができる。この場合 、専門家の間で従来公知である評価装置を介して、制御回路から送られた信号を 表示器に表示し、必要な場合には、加熱装置のスイッチオンからスイッチオフま での時間の増大を、液体の解凍された状態のための値として評価して、これを表 示器で表示することが可能である。 実施例 本発明のその他の詳細、観点及び利点は、図面に関する以下の説明に記載され ている。図面は簡略のために、寸法的な正確さを要求することなしに著しく概略 的に記載されている。 第1図は、本発明による高速解凍装置の緊定−加熱装置の縦断面図、 第2図は、本発明による高速解凍装置の緊定−加熱装置の平面図、 第3図は、第1図のC−D線及びA−B線に沿った断面図、 第4図は、本発明による高速解凍装置の斜視図、 第5図は、伝達ディスクに結合され、リニア駆動装置に連結された振動測定装 置を備えた、本発明による高速解凍装置の緊定−加熱装置の縦断面図及び平面図 、 第6図は、第5図のA−B線に沿った断面図である。 伝達ディスク1a上には、高速解除装置ここでは緊定クロージャ3,4(又は 接続ねじ又はクランプも介して)を介して伝達デイスク1aに結合されたベース プレート1が設けられている。緊定加熱装置30は、中空円筒形に構成されてい て、この緊定加熱装置30は、加熱時の測定ずれを補償するために、また種々異 なる注入体直径を補償するために、上側でスリット又はギャップ6aを備えた熱 及び温度絶縁ジャケット5を有している。熱及び温度絶縁ジャケット5の、ギャ ップ6aとは反対側の自由端部は、注入体1dを備えた注射器を長手方向に設置 するために、ほぼ接線方向で互いに広げることができる(開放位置)。熱及び温 度絶縁ジャケット5の、内室に向けれらた側には、加熱面を備えた加熱装置(図 示せず)が配置されている 。熱及び温度絶縁ジャケット5の大きさ及びひいては直径は、50ml容積の各 注射器容量の注入体1dの外径の通常の規格に相当する。熱及び温度絶縁ジャケ ット5を中心として同心的に2つの緊定壁部半部が配置されている。これらの緊 定壁部半部は、ベースプレート1に堅固に結合されている。ベースプレート1に 対して上側の、緊定壁部半部7の自由端部には、2つのギャップ6bを形成して 緊定ラチェットクロージャ9が取り付けられている(第1図〜第3図)。 緊定ラチェットクロージャ9の開放位置では、注入体1dを備えた注射器を、 熱及び温度絶縁ジャケット5によって形成された内室内に導入することができる 。ラチェットクロージャ8,9(ラチェットレバー9、歯列8を備えたラチェッ トクロージャ、2つのラチェットレバー9を圧縮することによる開放)の閉鎖位 置において、弾性的例えば引っ張り弾性的な緊定壁部半部7が引っ張り負荷力に よって次にように、つまり熱及び温度絶縁ジャケット5が注入体1dに密接して 当接するように負荷されるので、熱伝達及び熱測定を妨げるようなエアギャップ は存在しない。 解凍過程中の往復運動時に、注入ピストン19が例えば注入体1dの長手方向 で摺動するのを避けるために、注入ピストン19は同様に緊定半部10(右側の 緊定半部10a、左側の緊定半部10b)によって固定される。これらは、緊定 ラチェットクロージャ11 例えば歯列によって行われる。開放は、2つのラチェットレバー(ラチェットレ バー12、ラチェットレバー貫通部13)を圧縮することによって、緊定力によ って閉鎖方向に負荷可能で調節可能である。緊定半部10は、回り継手を介して ベースプレート1に旋回可能に(図示せず)連結することができる。回り継手1 4は、ベースプレート1の上側に配置することができ、長手方向でも、注入体1 dの中央−長手方向軸線1cに対して平行にベースプレート1上で摺動可能に調 節可能である。回り継手の調節可能性は、滑り軸受15によって可能であって、 この場合ガイドロッド16は滑り軸受15によって、注入体1dの中央−長手方 向軸線1cに対して平行に摺動可能である。回り継手14は、ガイドロッド16 に連結されていて、ガイドロッド16は軸受15内で調節ねじによってベースプ レート1で調節可能である。ゴムリング17は、滑り軸受を緩衝するための緩衝 器として使用される。伝達ディスク1aにおいて調節可能なサイドガイド2は、 緊定−加熱装置30を容易に挿入するために使用される。ベースプレート1に設 けられた溝20内には、注入体1dの外方に突き出る縁部が係合するので、注入 体1dは長手方向で保持される。 熱及び温度絶縁ジャケット5の内側には同様に、加熱装置に対して間隔を保っ て熱絶縁された温度測定センサ(図示せず)が取り付けられており、この温度測 定センサは、ラインを介して信号を電気的な2点調子絵装置に供給し、温度測定 センサのアウトプットは、電気的な2点調整装置の温度調整器に接続されている 。電気的な2点調整装置の制御回路は、そのアウトプットで、温度センサによっ て検出された注入体の温度と比較して、操作部2bを介して提供された目標値に ほぼ相当する信号を供給する。この信号は、切換装置(オン−オフ回路)を介し て加熱装置との接続を形成するか又は遮断する。同様に、制御装置から電気的な 振動伝動装置の切換装置(オン−オフ回路)に供給する。制御回路に接続された 電気式の2点調整装置、及び特に温度調整器に接続された表示器2aに給電が行 われる。制御回路は、入力側では温度センサ及び目標値信号発信器に接続されて おり、この目標値信号は、操作パネル(操作部)2b上でキー又は回転ノブを介 して調節可能である。さらに、特に加熱装置及び電気式振動伝動装置のための、 制御回路のアウトプットに接続された切換回路並びに、同様に制御回路のアウト プットに接続された、例えば光りダイオード又はLCDによって形成されている 表示器2a(第4図)に給電が行われる。 電気式の振動伝動装置としては、低音−スピーカー(Bass-Lautsprecher)の 原理で構成された伝動装置が使用される。この場合、伝達ディスク1aは、ロッ ドを介してダイヤフラムに形状接続式及び摩擦接続式に 結合されている。 比較実験では、注射器表面における制御温度25℃〜35℃で、50mlの凍 結した液体を有する50ml注射器を使用した場合、液体が解凍状態になるまで の時間は、従来技術と比較してファクター(Faktor)20だけ短縮され、この場 合、制御のために、通常の対流において同じ大きさ及び液体容積の注射器が解凍 される。さらにまた、制御中に、使用者が水の温度を人肌の温度に調節するため の付加的な時間が必要であり(これは比較結果において考慮されるない)、また 人肌の温度の感じ方は使用者によって個々に異なるので、従来技術においては、 同じ温度において異なる使用者によって注射溶液を常に解凍することは保証され ない。 伝達ディスク1aの表面上に連結された緊定−加熱装置は、必要であれば、セ ーフティークロージャ2cによってカバーされている。このセーフティークロー ジャ2cは、後ろ側の回り継手2eを介して本発明による高速解凍装置のケーシ ング2dに連結されている。 第5図には、振動測定装置として中空円筒形の構成部103が、リニア駆動装 置のダイヤフラムに形状接続式及び摩擦接続式に連結されている。リニア駆動装 置は、形状接続式及び摩擦接続式に機械的に連結されているのでリニアダイレク ト駆動装置とも称呼される 。リニア駆動装置は、例えばX軸方向で往復運動の振動にさらされるダイヤフラ ムを備えた電気力学(エレクトロダイナミック)式のスピーカの原理で作業する 。リニア駆動装置は従来公知であるので図示されていない。リニア駆動装置は、 上側の開口を備えた中空円筒形のケーシング101内に位置している。開口から 、構成部103がガイドされ、伝達ディスク105に形状接続式及び摩擦接続式 に連結されている。ダイヤフラムの振動は、構成部103を介して伝達ディスク 105に伝達される。伝達ディスク105は、もっぱらX方向での往復運動を可 能にするために、両側でベースプレート100上に位置する少なくとも2つのガ イド支柱又はガイドレール102を有している。緊定及び加熱装置30は、熱絶 縁層107を有しており、この熱絶縁層107は、加熱装置と内室に向けられた 加熱面とを備えた加熱壁108を取り囲んでいる。 十分な熱伝導性を有する金属スリーブ109は、加熱壁108の、内室に向け られた側に配置されている。内室内に収容された注入体111の直径が小さくて 、金属スリーブ109が十分に注入体111の壁部に当接せずこの壁部から間隔 を保っている場合には、同様に高い熱伝導性を有するアダプタスリーブ110を 使用することができる。高い熱電導性を有する材料は、金属スリーブ109及び アダプタスリーブ110に適していて、専門家の間で従来公知である。符号11 2(緊定装置)及び113(緊定及び閉鎖レバー)は、前述の緊定ラチェットク ロージャ若しくはその部分のためのものである。緊定ケーシング106は、主と して上記緊定壁半部7に相当する。 注射器のためのピストンロッド又はピストン114(第6図)は緊定装置11 5によってガイドされる。緊定装置は、注射器のピストンロッド114を鉛直方 向で、これが振動しないように支承するために使用される。緊定装置115は同 時に並進運動を行い、この並進運動は、凍結状態の液体を作用物質を用いて4℃ まで加熱することによって体積が減少し、次いで作用物質を用いてさらに4℃か ら35℃に加熱することによって体積が増大することによって、行われる。従来 の緊定装置115は、側部に配置された2つの板ばね119,120を有してい る。熱膨張時に、板ばね119,120は例えば長手方向でやや湾曲するが、鉛 直方向では剛性のままである。緊定装置115は、上側及び下側で係止ばね12 2を有しており、これらの係止ばねは、下側及び上側で歯列116に係合可能で ある。板ばね119,120の自由端部に配置されたゴムストッパ117は、板 ばね119,120をピストンロッド114に十分に密着及びガイドさせる。ピ ストンロッド114の大きさに関連して、緊定装置115は、調節領域123内 で調節することができる。上側及び下側の金属部材118,121は、板ばね1 19,120を固定するために使用される。上側の金属部材121は、係止ばね 122を付加的に固定するために使用される。 さらに、流れる温水によって注射器を激しく振動させることによって、注入体 の中心長手方向軸線に対して平行な注入ピストン19の運動を阻止することがで きない。その結果、注入ピストン19と注入体1dとの間のギャップ内で又は注 射器開口を介して、注入液体が押し出されるか又は微生物が吸い出されることに なる。これに対して、本発明による高速解凍装置は、解凍時間が非常に短いとい う点で優れているだけではなく、凍結した液体を、所望の有利には体温に相当す る温度に加熱する際に、無菌状態を考慮しながら、十分な程度に解凍することを 保証する。解凍しようとする液体を体温に加熱する調節可能性の詳細も医学的な 観点で必要である。何故ならば公知の形式で患者は、体温に合っていない液体の 注入が、著しく不都合ではないにしても、不快に感じるからである。 従って、本発明による高速解凍装置は、迅速にかつやさしく作業し、人員を削 減する装置を提供する。この装置は、機械装置が簡単であることによって、迅速 に洗浄又は殺菌することができ、手入れが簡単で修理が少なくて済む。 請求の範囲 1.凍結した液体例えば注射溶液又は注入溶液を迅速に解凍するための、伝達デ ィスク(1a,105)を備えた電気式の高速解凍装置であって、 凍結した液体を入れた容器特に注射器又はアンプルを受容するための緊定− 加熱装置(30)を備えていて、該緊定−加熱装置が、少なくとも1つの加熱面 を備えた電気的に加熱される加熱装置と、前記容器の外壁における温度を測定す る少なくとも1つの温度センサと、制御回路を有する温度調整器を備えた電気式 の調整装置とを有しており、 温度センサと目標値信号発信器とが出口側で、制御回路に接続されていて、 この制御回路は出口側で、加熱装置を制御するための切換装置に接続されており 、この切換装置は、制御回路の入口に接続された温度センサ及び目標値信号発信 器の信号に関連して加熱装置を制御するようになっており、 伝達ディスク(1a,105)が、電気式のリニア駆動装置に連結されてい て、主として一平面内で可動であって、伝達ディスク(1a,105)上に緊定 −加熱装置(30)が連結可能である形式のものにおいて、 リニア駆動装置がハイダイナミック式のリニアダイレクト駆動装置であって 、このリニアダイレクト 駆動装置は、20〜300Hzの範囲内の高周波数を伴う運動変化を行い、また このリニアダイレクト駆動装置は、電気的振動を機械的振動に変換するための、 主に一平面内で変位可能なダイヤフラムを備えた電気化学的な変換器であって、 このダイヤフラムは、振動ピックアップ装置を介して伝達ディスク(1a,10 5)に伝力接続式及び/又は形状接続式に結合されている ことを特徴とする、電気式の高速解凍装置。 2.振動測定装置がフランジ結合部である、請求項1記載の凍結した液体を迅速 に解凍するための電気機械式の高速解凍装置。 3.振動測定装置が、有利には少なくとも1つの結合ステーが一端部の中央でダ イヤフラムに連結されていて他端部で伝達ディスクに連結されている、請求項1 記載の凍結した液体を迅速に解凍するための電気機械式の高速解凍装置。 4.電気式のリニア駆動装置が低音スピーカーである、請求項2から3までのい ずれか1項記載の凍結した液体を迅速に解凍するための電気機械式の高速解凍装 置。 5.緊定−加熱装置(30)がベースとしてベースプレート(1)を有しており 、該ベースプレート(1)が、高速解除装置を介して伝達ディスクに接続されて いる、請求項1から4までのいずれか1項記載 の凍結した液体を迅速に解凍するための電気機械式の高速解凍装置。 6.伝達デイスク(1a,105)が両側で、昇降運動を可能するための、ベー スプレート(100)上に配置された少なくとも2つのガイドレール(102) を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載の凍結した液体を迅速に 解凍するための電気機械式の高速解凍装置。 7.温度センサが、容器の少なくとも1つの壁部で、密接接触して当てつけ可能 である、請求項1から6までのいずれか1項記載の凍結した液体を迅速に解凍す るための電気機械式の高速解凍装置。 8.緊定−加熱装置(30)が中空円筒形の加熱ジャケットを有している、請求 項1から7までのいずれか1項記載の凍結した液体を迅速に解凍するための電気 機械式の高速解凍装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.凍結した液体例えば注射溶液又は注入溶液を迅速に解凍するための、伝達デ ィスク(1a)を備えた電気式の高速解凍装置であって、 凍結した液体を入れた容器特に注射器又はアンプルを受容するための緊定− 加熱装置(30)を備えていて、該緊定−加熱装置が、少なくとも1つの加熱面 を備えた電気的に加熱される加熱装置と、前記容器の外壁における温度を測定す る少なくとも1つの温度センサと、温度調整器を備えた電気式の調整装置とを有 しており、 温度センサが出口側で、制御回路を備えた温度調整器に接続されており、こ の制御回路は出口側が、加熱装置を制御するための切換装置に接続されていて、 この切換装置は、制御回路の入口に接続された温度センサ及び目標値信号発信器 の信号に関連して加熱装置を制御する形式のものにおいて、 伝達ディスク(1a)が、有利には電気式のリニア駆動装置に連結されてい て、主として一平面内で可動であって、伝達ディスク(1a)上に緊定−加熱装 置(30)が連結可能であることを特徴とする、電気式の高速解凍装置。 2.リニア駆動装置が、電気振動を、振動を行うダイヤフラムを備えた機械式の 振動に変換するための電 気機械式の変換器である、請求項1記載の凍結した液体を迅速に解凍するための 電気式の高速解凍装置。 3.電気式のリニア駆動装置が、電気力学式のスピーカーの形式で構成されてい る、請求項2記載の凍結した液体を迅速に解凍するための電気機械式の高速解凍 装置。 4.電気式のリニア駆動装置が、振動測定装置を備えた、ほぼ一平面内で変位可 能なダイヤフラムを有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の凍結 した液体を迅速に解凍するための電気機械式の高速解凍装置。 5.ダイヤフラムが、振動測定装置を介して伝達ディスクに摩擦接続式及び/又 は形状接続式に結合されている、請求項4記載の凍結した液体を迅速に解凍する ための電気機械式の高速解凍装置。 6.振動測定装置がフランジ結合部である、請求項1から5までのいずれか1項 記載の凍結した液体を迅速に解凍するための電気機械式の高速解凍装置。 7.振動測定装置が、有利には少なくとも1つの結合ステーが一端部の中央でダ イヤフラムに連結されていて他端部で伝達ディスクに連結されている、請求項4 から6までのいずれか1項記載の凍結した液体を迅速に解凍するための電気機械 式の高速解凍装置。 8.電気式のリニア駆動装置が低音スピーカーである、請求項2から7までのい ずれか1項記載の凍結した 液体を迅速に解凍するための電気機械式の高速解凍装置。 9.温度センサが、容器の少なくとも1つの壁部で、密接接触して当てつけ可能 である、請求項1から8までのいずれか1項記載の凍結した液体を迅速に解凍す るための電気機械式の高速解凍装置。 10.温度調整器が2点調整器又は3点調整器である、請求項1から9までのいず れか1項記載の凍結した液体を迅速に解凍するための電気機械式の高速解凍装置 。 11.緊定−加熱装置(30)が、注射器、アンプル又は瓶を収容するために管状 に構成されているか、又は注入バッグを収容するために方形のバスタブ状に構成 されている、請求項1から10までのいずれか1項記載の凍結した液体を迅速に 解凍するための電気機械式の高速解凍装置。 12.緊定−加熱装置(30)が中空円筒形の加熱ジャケットを有しており、該加 熱ジャケットが注入体(1d)の中空円筒形の壁部に当てつけ可能である、請求 項1から11の凍結した液体を迅速に解凍するための電気機械式の高速解凍装置 。 13.注入体(1d)とは逆に向けられた、加熱ジャケットの側に、この加熱ジャ ケットを取り囲んで、横断面で見て注入体(1d)の中央軸線を中心にして同心 的に配置された緊定壁半部が当てつけ可能であ る、請求項1から12までのいずれか1項記載の凍結した液体を迅速に解凍する ための電気式の高速解凍装置。 14.請求項1から13までのいずれか1項記載の、電気式の高速解凍装置を用い て、凍結した液体を迅速に解凍するための方法において、 温度センサとして、所定の温度を下回った時に、温度センサが信号を供給す る間だけ加熱装置をスイッチオンする信号を供給する2点式センサを用い、加熱 装置のスイッチオフからスイッチオンまでの時間を液体の解凍された状態のため の値として、切換装置によって評価し、この際に、所定の温度を越えた時に温度 センサが信号を供給しないようにすることを特徴とする、電気式の高速解凍装置 を用いて、凍結した液体を迅速に解凍するための方法。 15.加熱装置のスイッチオフからスイッチオンまでの前記時間の増加を、液体の 解凍された状態のための値として評価して、温度センサに接続された表示器に表 示する、請求項1から14までのいずれか1項記載の、凍結した液体を迅速に解 凍するための方法。 16.加熱装置に一定の電力を供給する、請求項14又は15記載の、凍結した液 体を迅速に解凍するための方法。
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