JP2000502518A - 銅酸化物を金属銅に還元するための組成物および方法 - Google Patents

銅酸化物を金属銅に還元するための組成物および方法

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JP2000502518A JP10536063A JP53606398A JP2000502518A JP 2000502518 A JP2000502518 A JP 2000502518A JP 10536063 A JP10536063 A JP 10536063A JP 53606398 A JP53606398 A JP 53606398A JP 2000502518 A JP2000502518 A JP 2000502518A
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Abstract

(57)【要約】 銅酸化物層を金属銅に還元し、それにより、樹脂をこの金属銅に容易に結合させるための組成物は開示される。この組成物はモルホリンボランを含む水性還元性溶液である。

Description

【発明の詳細な説明】 銅酸化物を金属銅に還元するための組成物および方法 発明の分野 本発明は多層プリント回路板の製造における銅酸化物を金属銅に還元するため の組成物および方法に関する。 発明の背景 多層プリント回路板をうまく製造するためには、銅層と樹脂層との結合が必要 である。しかし、銅層と樹脂層との直接的な結合では十分な結合強さが得られな い。それ故、酸化第一銅および酸化第二銅等のような酸化物層を銅表面上に付着 させることにより、銅−樹脂の結合強さを改良することが一般的である。ピンク の銅表面を黒褐色に変える酸化層の生成は銅表面に微細な不均一性を生じさせ、 それが、銅表面と樹脂との間の相互固着効果を付与し、この為、結合強さは改良 される。 しかし、銅酸化物は酸との接触時に容易に加水分解され、そして溶解する。多 層回路板の製造の後期の段階で種々の酸処理が用いられるので、酸化物層付着は 結局のところ問題になっている。酸化物層への酸の攻撃は当業界において一般に 「ピンクリング」と呼ばれており、これは、酸が黒褐色の酸化物層を表面から除 去するときに、裸のピンクの銅のリングが現れるからである。 酸化物層が酸に対して弱いという問題は、Akahoshiらの米国特許第4,642,161 号明細書に記載された方法により解決された。その開示の全体を参照により本明 細書中に取り入れる。Akahoshiらの特許はHitachi,Ltd.に譲渡されている。Ak ahoshiらの方法は、Circui t World 14(1)(1987)、Akahoshiら、および、Hitachi Ltd.の技術文献“The Che mical Reduction Treatment of Copper Oxide,DMABMethod(Technology for the Elimination of Pink Ring)”にも記載されており、それらの文献の全体を参照 により本明細書中に取り入れる。 Akahoshiらの方法において、活性還元剤としてアミンボラン化合物を含む還元 性溶液により、銅酸化物層は金属銅に還元される。酸化により銅表面に形成され た微細な不均一性は次の還元でも残り、その為、還元プロセスの結果として生じ た金属銅表面は樹脂と十分に強い結合を形成するであろう。酸の中に可溶性であ る酸化第一銅および酸化第二銅とは対照的に、還元プロセスにより生じた、酸化 物層と同じ黒褐色の金属銅表面は良好な耐酸性を有する。それ故、銅酸化物を金 属銅に還元することにより、表面またはパネルの耐酸性は上がり、そして、「ピ ンクリング」の外観が低減される傾向がある。 酸化第二銅を金属銅に還元することができる、現在知られている還元剤は、一 般式BH3NHRR’(式中、RおよびR’は、各々、H、CH3およびCH2C H3からなる群より選ばれた基である)により表されるアミンボラン、例えば、 ジメチルアミンボラン(DMAB)およびアンモニアボランである。アミンボラ ンは製造するのに高い費用がかかるので、非常に高価であり、その為、還元プロ セスには高い運転コストがかかる。 この為、アミンボランよりも安い代替還元剤であるが、このような代替還元剤 から得られる金属銅層が良好な結合性および耐酸性を確実に有する代替還元剤を 開発することが明らかに望まれる。 発明の要旨 1つの態様において、本発明は樹脂を金属銅に容易に結合させる ように、銅酸化物層を金属銅に還元するための組成物を提供する。この組成物は モルホリンボランを含む水性の還元性溶液を含む。 別の態様において、本発明は、銅酸化物層を金属銅に還元し、そして金属銅を 樹脂に結合させる、銅と樹脂とを結合させるための改良法を提供する。この改良 点はモルホリンボランを含む水性還元性溶液により銅酸化物層を金属銅に還元す ることを含む。 本発明の目的は、樹脂を金属銅に容易に結合させるように、銅酸化物層を金属 銅に還元するために用いられるアミンボランに代わる還元剤を提供することであ る。 本発明の別の目的は、銅酸化物還元プロセスにかかる運転コストを低減するこ とである。 本発明の他の目的、利点および特徴は次の説明から明らかになるであろう。 発明の詳細な説明 本明細書は多層プリント回路板の製造において銅酸化物を金属銅に還元するた めの組成物および方法を記載する。 上記の通り、銅酸化物の還元は多層プリント回路板の製造において特に有用で ある。というのは、ピンクの銅表面を黒褐色に変える酸化物層の生成は銅表面上 に微細な不均一性を生じさせ、それが銅表面と樹脂との相互固着効果を付与し、 それにより、層間の結合強さを改良するからである。しかし、銅酸化物は酸に可 溶性であるから、酸化物層は酸の攻撃に対して弱い。 Akahoshiらの方法は、酸化物層の酸に対する弱さの問題を解決した。その方法 によると、活性還元剤としてアミンボラン化合物を含む還元性溶液により、銅酸 化物層は金属銅に還元される。酸化により銅表面上に生じた微細な不均一性は次 の還元でも残り、それによ り、還元プロセスの結果として生じた金属銅表面は樹脂と十分に強い結合を形成 するであろう。そして、還元プロセスにより生じる金属銅表面は、酸化物層と同 じ黒褐色であり、良好な耐酸性を有する。Akahoshiらの特許明細書に記載される ように、良好な耐酸性は銅酸化物層がうまく金属銅に還元されたことを示し(表 面の色の変化はないが)、そしてこのような金属銅表面は、前に行った酸化プロ セスにより生じた微細な不均一性を残すので、良好な耐酸性は、還元プロセスか ら生じた金属銅表面が樹脂との優れた結合性を有することをも示す。このような 樹脂は、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、 フェノール樹脂および熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリフェニレンス ルフィド、ポリエーテルイミド樹脂およびフルオロ樹脂を含む。 Akahoshiらの方法において開示されたアミンボランはBH3NHRR’(式中 、RおよびR’は、各々、H、CH3およびCH2CH3からなる群より選ばれた 基である)の一般式により表され、例えば、により表される。 これらのアミンボランはジメチルアミンボランおよびアンモニアボランを含む 。しかし、このようなアミンボランは高価であり、さらに、銅酸化物表面の所望 の還元が完了した後に、アミンボランは 、このような還元に要求される理論量よりも非常に過剰の量で還元溶液中におい て消費される。この為、アミンボラン化合物による銅酸化物の還元は、通常、非 常に運転コストが高くなる。 本発明の発明者は、環式化合物であるモルホリンボラン、OC48NH:BH3 を含む水性溶液は、多層プリント回路板の製造過程において樹脂と金属銅との 結合を容易にするために、銅酸化物を金属銅に還元するのに非常に有効であるこ とを発見した。化合物のモルホリンボランは環形成要素として窒素を含み、下記 に示す通りである。 モルホリンボランは、銅酸化物を金属銅に還元するのに現在用いられているD MABのようなアミンボランよりも製造するのが安価である。モルホリンボラン の融点は98゜(208゜F)であり、一方、DMABの融点は36°(97° F)である。より融点が高いので、精製されたモルホリンボランは周囲圧力での 蒸留により得ることができる。他方、より低い融点の化合物であるDMABを精 製するためには、真空蒸留を用いなければならず、DMABの製造コストはモル ホリンボランの製造コストより高くなる。DMABのようなアミンボランと比較 して、モルホリンボランを製造することが容易であるので、50%までコスト節 約が行え、その為、銅酸化物の還元プロセスの運転コストを有意に低減すること ができる。 モルホリンボランの還元剤としての有効性は、銅酸化物によりコートされた銅 パネルをモルホリンボランを含む還元性溶液によって処理することにより決定さ れた。還元により生じた金属銅表面は酸化物層と同じ黒褐色であるから、還元プ ロセスの有効性を試験する ために測定される、外観以外の幾つかのパラメータがある。このようなパラメー タは、開始時間(initiation time)、耐酸性および還元後の銅酸化物コーティン グの重量損失を含む。 開始時間は銅酸化物の還元が開始するのに必要な時間である。還元反応が開始 するときに、銅酸化物から水素泡が急速に形成され、そして反応が完了するまで 続く。好ましくは開始は4分以内に起こる。耐酸性は還元された銅を酸浴に浸漬 することにより決定される。金属銅は銅酸化物よりも長時間、酸浴中に生き延び る。耐酸性の1つの提案される測定は、金属銅層が少なくとも約30分間、酸に 対して耐性であるかどうかである。このように、還元プロセスの有効性は、酸の 攻撃に対する耐性により決定されうる。パネルの重量損失も還元プロセスの有効 性を決定する。銅酸化物が還元されるときに、銅酸化物パネルは重量を失う。銅 酸化物パネルの重量損失を測定することにより、還元がどの程度完了したかが決 定されうる。重量損失が小さいことは、銅酸化物が完全には還元されていないこ とを示し、好ましくは、重量損失は15%を越える。銅酸化物パネルは、金属銅 パネル上に酸化物層を成長させることにより製造した。 上記のパラメータにより測定して、モルホリンボランによりうまく還元される と、酸化により銅表面上に生じた微細な不均一性は次の還元で残ることを確保す る。この微細な不均一性により、モルホリンボランによる還元から生じた金属銅 表面は樹脂と十分に強固な結合を形成することができる。このような樹脂は、エ ポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、および、熱可塑性樹脂、例えば 、ポリエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイミド樹脂およびフ ルオロ樹脂を含む。銅層と樹脂層とを結合することにより、多層プリント回路板 はうまく製造されうる。 上記の基準を用い、多層プリント回路板の製造において、樹脂を金属銅に容易 に結合するために、銅酸化物を金属銅に還元するのに、約1g/lから飽和まで の濃度でモルホリンボランが有効であることを確認した。好ましいモルホリンボ ランの濃度は約2.7g/l〜16.8g/lの範囲であり、特に、2.7g/ lである。本発明は次の実施例を参照してさらに説明されそして例示される。 例1 1.6g/lのジメチルアミンボランおよび15.2g/lの水酸化ナトリウ ムを用いて還元性水溶液を調製した。室温のこの溶液を対照溶液として用い、上 記の銅パネルを還元性溶液中に4分間の滞留時間、浸漬することにより、パネル 上に形成された銅酸化物を還元した。開始時間を記録した。銅酸化物コーティン グのパーセント重量損失、および、得られたコーティングが10体積%の塩化水 素酸浴中において生き延びる時間を記録した。 2.7g/lのモルホリンボランおよび15.2g/lの水酸化ナトリウムを 用いて還元性水溶液を調製した。これは、還元剤としてのモルホリンボランの有 効性を決定するために用いる実験配合物であり、1.6g/lのDMAB還元溶 液中に含まれる−BH3と理論的に等量の組成の−BH3を含む。パネルを4分間 の滞留時間、還元溶液中に浸漬した。開始時間を記録した。酸化物コーティング のパーセント重量損失、および、得られたコーティングが10体積%の塩化水素 酸浴中において生き延びる時間を記録した。 DMABおよびモルホリンボランは、両方とも、Aldrich Chemical Company, Milwaukee,Wisconsinから得られたものであった。水酸化ナトリウムはHill Bro thers Chemical Company,Orange,Californiaから得られたものであった。 下記の表1に示す結果は、モルホリンボランが有効に銅酸化物を 金属銅に還元することを示す。 表1還元剤 開始時間 %重量損失 耐酸性 ジメチルアミンボラン 26.4秒 19.72% 51.3分 モルホリンボラン 14.3秒 19.77% 54.5分 例2 本発明の発明者は、他の濃度でのモルホリンボランの有効性を試験した。15 .2g/lの水酸化ナトリウムの水溶液中のモルホリンボランの飽和濃度は約5 0g/l〜60g/lの範囲である。下記の表2に示す結果は、モルホリンボラ ンが約1g/lから飽和濃度までの濃度で還元剤として有効であることを示す。 表2モルホリンボランの濃度 開始時間 %重量損失 耐酸性 0g/l >4分 <5% <10秒 1g/l 69秒 17% 45分 25g/l 9秒 19% 50分 50g/l 7秒 20% 50分 アミンボラン還元剤に関して、アミンボランはパネル上の酸化第二銅の全てが 銅金属に還元された後であって、そしてさらなる酸化第二銅が溶液中に導入され なくても消費され続けることが知られている。パネルからの還元された銅酸化物 が依然として還元性溶液中に残っており、そして再酸化されまたはアミンボラン の加水分解を触媒しうると理論付けられるので、銅酸化物パネルの還元後にアミ ンボランの消費は続く。それ故、アミンボランはパネル上の銅酸化物を還元する ために必要な理論量よりも多量に消費される。還元剤の過度の消費は還元性溶液 の使用可能な寿命を短くし、そして最終的にプロセスの運転コストが高くなる。 同時係属出願において、本発明の発明者は、アミンボラン還元性溶液に還元安 定剤を添加すると、このような安定剤がないときに観測されるアミンボランの消 費量の約11%〜92%にアミンボランの消費量が低減されることを開示してい る。同時係属出願の明細書に開示された適切な還元安定剤はチオ含有(C(=S )NH2)化合物、例えば、チオウレア、トリアゾール含有(C233)化合物 、例えば、トリトリアゾール(tolytriazole)およびベンゾトリアゾール、イソ オキサゾール含有(−C3HNO)化合物、例えば、3−アミノ−5メチルイソ オキサゾール、チアゾール含有(−NCS−)化合物、例えば、メルカプトベン ゾチアゾール、イミダゾール含有(−NCN−)化合物、例えば、ベンズイミダ ゾール、およびスルホン含有(−SO3H)化合物、例えば、スルファミド酸を 含む。 同時係属出願の明細書に記載されるように、特定の安定剤および安定剤濃度の 選択は幾つかのファクターに基づき、そのファクターは、与えられた濃度の選ば れた安定剤により安定化された還元プロセスが合理的な時間内(好ましくは約4 分以内)に開始されるかどうか、このように安定化された還元プロセスにより生 じる金属銅の層が酸の攻撃に対して耐性であるかどうか(このような耐性の1つ の提案される測定は金属銅層が酸の攻撃に少なくとも約30分間耐えうるかどう か)、そして、最後に、与えられた濃度の選ばれた安定剤が実際にアミンボラン 還元剤の消費を低減するかどうか、を含む。 同時係属出願明細書において、80°Fの1.6g/lのジメチルアミンボラ ンおよび15.2g/lの水酸化ナトリウムからなるアミンボラン溶液について 、上記の基準を用いて、次の好ましい安定剤および有効濃度を確認した。チオウ レア(約1ppm〜13p pm)、トリトリアゾール(約0.50ppm)、ベンゾトリアゾール(約1. 0ppm)、3−アミノ−5−メチルイソオキサゾール(約100ppm)、メ ルカプトベンゾチアゾール(約10ppm)、ベンゾイミダゾール(約10pp m)およびスルファミド酸(約10g/l)である。同時係属出願明細書は還元 剤濃度および温度の増加は有効安定剤濃度の上限を上げることができることも開 示している。 本発明の発明者は、モルホリンボランによる銅酸化物の還元は、モルホリンボ ランの消費量を低減するために同様に安定化されうることを発見した。チオウレ アにより安定化されたモルホリンボラン還元プロセスは合理的な時間内に開始さ れ、そして安定化された還元プロセスから得られた金属銅層は酸の攻撃に対して 耐性である。例えば、本発明の発明者は、80°Fの2.7g/lのモルホリン ボランおよび15.2g/lの水酸化ナトリウムからなる還元性溶液は約2.5 ppm〜約15ppmの範囲の濃度のチオウレアの添加により安定化されうるこ とを発見した。 本発明の発明者は、また、同時係属出願における場合と同様に、還元剤濃度お よび温度は安定剤の有効な濃度範囲に影響を及ぼすことを発見した。例えば、約 2.7g/lのモルホリンボランおよび15g/lの水酸化ナトリウムからなる 還元性溶液において、80゜Fから120°Fに温度を上げると、チオウレア安 定剤の有効な濃度範囲の上限が約15ppmから約20ppmに上がる。モルホ リンボランの濃度を16.8g/lに上げると、80°Fにおいて、チオウレア 安定剤の有効濃度範囲の上限が約160ppmに上がる。16.8g/lのモル ホリンボラン濃度では、もし温度を120°Fに上げると、チオウレアの有効濃 度範囲の上限は約200ppmに上がる。安定剤を試験するための一般手順 可能性のある安定剤を試験するために、本発明の発明者は、実際の銅酸化物還 元プロセスにおいて用いられる還元性溶液と同様の還元性溶液を製造した。その 後、還元性溶液を銅酸化物により被毒させた。というのは、実際の銅酸化物還元 プロセスの間に、還元された銅パネルが取り出された後に、銅酸化物は還元性溶 液中に残存するからである。残存した銅酸化物はさらなる量の還元剤を消費し、 還元剤の全消費量はパネル上の銅酸化物の還元に必要とされる理論量よりも多量 になる。このようにして、銅酸化物1グラム当たりの還元剤の消費量および単位 時間当たりの還元剤の消費量は決定されうる。還元剤の濃度はヨウ素滴定により 、最初および24時間後に分析して決定した。 可能性のある安定剤が銅酸化物還元プロセスに与えうる可能な負の効果は所定 の可能性のある安定剤を含む還元性溶液により銅酸化物を処理することにより決 定された。上記のように、このような安定化された還元プロセスの有効性を決め る幾つかのパラメータを調べた:還元プロセス開始時間、安定化された還元によ り得られた金属化銅表面の耐酸性および還元後の銅酸化物コーティングの重量損 失。 開始時間は銅酸化物の還元が始まるのに必要な時間である。還元反応が始まる ときに、水素泡が急速に生成し、そして反応が完了するまで続く。耐酸性は酸浴 中に金属化された銅表面を浸漬することにより決定した。金属銅は銅酸化物より も長く酸浴中において生き延びる。このように、所定の安定化された還元プロセ スが所望の金属銅表面を製造するための有効性は酸の攻撃に対する耐性により決 定した。 試験されるパネルの重量損失も還元プロセスの有効性を決定する 。銅酸化物は化学的に銅金属に還元されるときに重量を損失する。パネルの重量 損失を測定することにより、還元の完全度が決定された重量損失が小さいと、銅 酸化物は完全に還元されていないことを示す。銅酸化物パネルは金属銅パネル上 に酸化物層を成長させることにより製造した。 例3 可能な還元安定剤であるチオウレアの効果を試験するために、2.7グラム/ リットル(g/l)のモルホリンボランおよび15.2g/1の水酸化ナトリウ ムを用いて水性還元溶液を調製した。DMABはAldrich Chemical Company,Mi lwaukee,Wisconsinから得られたものである。水酸化ナトリウムはHill Brother s Chemical Company,Orange,Californiaから得られたものである。その溶液を 、室温において対照溶液として用いた。対照溶液と組成が同一である溶液に2. 5ppmのチオウレアを添加することにより実験溶液を調製した。対照溶液およ び実験溶液の両方とも、0.075g/1の銅酸化物で被毒させた。両方の溶液 中のモルホリンボランの濃度を、銅酸化物を添加する前と、銅酸化物を加えた2 4時間後に分析した。結果を表3に示す。 表3 モルホリン モルホリン 全ての銅酸化物 24時間にわ ボラン溶液 ボラン初期濃度 を還元するための たるモルホリ モルホリンボラン ンボランの消 の理論消費量 費量 対照溶液 2.70g/l 0.0317g/l 1.1745g/l 実験溶液 2.70g/l 0.0317g/l 0.2784g/l 例4 2.7g/lのモルホリンボランおよび15.2g/1の水酸化 ナトリウムの溶液について、モルホリンボランに対するチオウレアの有効安定化 範囲を試験し、チオウレアを5ppmの間隔で添加し、そして銅酸化物を還元す ることができる溶液の能力および安定性を決定した。測定されたパラメータは開 始時間、パーセント重量損失、耐酸性および24時間後の消費量であった。結果 を表4に示す。 表4 チオウレア 開始時間 パーセント 耐酸性 24時間にわ の濃度 重量損失 たるモルホリ ンボランの消 費量 0ppm 25秒 20% 40分 1.78g/l 5ppm 30秒 20% 40分 0.25g/l 10ppm 30秒 18% 45分 0.19g/l 15ppm 40秒 16% 35分 0.14g/l 20ppm 60秒 9% <1分 0.llg/l 上記の結果は、2.7g/lのモルホリンボラン溶液中において、チオウレア は約15ppmまでの濃度で添加されてよく、そして良好な銅還元が行えること を示す。より多量のチウレアが還元性溶液に添加されるほど、より少量のモルホ リンボランが消費されるということも明らかである。 例5 本例において、モルホリンボランおよびチオウレアの両方の濃度を変化させた 。(1)8.4g/lのMB、15.2g/lの水酸化ナトリウム、および(2 )16.8g/lのMB、1.2g/lの水酸化ナトリウムの還元性溶液を製造 した。チオウレアを還元浴のわきから添加し、そして銅酸化物パネルの還元度を 決定した。測 定したパラメータは開始時間、パーセント重量損失および耐酸性であった。結果 を表5に示す。 表5 MBの濃度 チオウレア 開始時間 パーセント 耐酸性 の濃度 重量損失 8.4g/l 0ppm 10秒 21.3% 50分 8.4g/l 10ppm 10秒 18.7% 50分 8.4g/l 20ppm 15秒 20.9% 50分 8.4g/l 30ppm 15秒 16.5% 50分 8.4g/l 40ppm 15秒 18.3% 45分 8.4g/l 50ppm 20秒 16.1% 50分 8.4g/l 60ppm 25秒 15.8% 45分 8.4g/l 70ppm 25秒 15.7% <1分 16.8g/l 0ppm 5秒 22.8% 50分 16.8g/l 25ppm 5秒 17.6% 50分 16.8g/l 50ppm 10秒 16.l% 50分 16.8g/l 75ppm 10秒 19.7% 50分 16.8g/l 100 ppm 10秒 18.3% 45分 16.8g/l 120 ppm 15秒 17.5% 45分 16.8g/l 140 ppm 15秒 17.1% 50分 16.8g/l 160 ppm 15秒 16.8% 50分 16.8g/l 180 ppm 15秒 16.4% <1分 これらの結果は、チオウレアは0ppmより高く、160ppmまでのチオウ レアの濃度でモルホリンボラン還元性溶液中に安定剤として用いてよいことを示 す。これらの結果から明らかな傾向をベースとして、16.8g/lより高いM Bの濃度を有するモルホリンボランの還元性溶液は、160ppmより高いチオ ウレアの濃度 でチオウレアを安定剤として用いてよいことが予測される。 例6 例5の表5を見て判るように、還元性溶液中の安定剤の有効濃度範囲は還元剤 の濃度による。還元性溶液中の安定剤の有効濃度範囲は還元性溶液の温度にもよ る。 安定剤としてチオウレアを用いたモルホリンボラン還元性溶液に対する温度の 効果を例示するために、同様のモルホリンボラン濃度およびチオウレア濃度の還 元性溶液を製造し、そして様々な温度での銅酸化物パネルを還元することができ る能力を試験した。 2.7グラム/リットル(g/l)のジメチルアミンボラン、15.2g/l の水酸化ナトリウムおよび20ppmのチオウレアの水性溶液を製造した。この 溶液が銅酸化物パネルを還元することができる能力を幾つかの温度で決定した。 結果を下記の表6に示す。 表6 モルホリン チオウレア 温度 パーセント 開始 耐酸性ボランの濃度 の濃度 重量損失 時間 2.7g/l 20ppm 80°F 9.0 60秒 <1分 2.7g/l 20ppm 100 °F 15.6 45秒 35分 2.7g/l 20ppm 120 °F 19.8 40秒 40分 8.4g/lのモルホリンボラン、15.2g/lの水酸化ナトリウムおよび 70ppmのチオウレアの水性溶液を製造した。銅酸化物パネルを還元すること ができる溶液の能力を幾つかの温度で決定した。結果を下記の表7に示す。 表7 モルホリン チオウレア 温度 パーセント 開始 耐酸性ボランの濃度 の濃度 重量損失 時間 8.4g/l 70ppm 80°F 15.7 25秒 <1分 8.4g/l 70ppm 100 °F 18.1 25秒 35分 8.4g/l 70ppm 120 °F 19.3 20秒 40分 16.8g/lのモルホリンボラン、15.2g/lの水酸化ナトリウムおよ び200ppmのチオウレアの水性溶液を製造した。 銅酸化物パネルを還元することができる溶液の能力を幾つかの温度で決定した。 結果を下記の表8に示す。 表8 モルホリン チオウレア 温度 パーセント 開始 耐酸性ボランの濃度 の濃度 重量損失 時間 16.8g/l 200 ppm 80°F 15.1 20秒 <1分 16.8g/l 200 ppm 100 °F 17.0 15秒 35分 16.8g/l 200 ppm 120 °F 18.8 15秒 40分 本発明の発明者は、アルカンボランの代わりにモルホリンボランを用いること により達成されうる還元プロセスのさらなる改良を発見した。チオウレアにより 安定化されたモルホリンボランは、還元浴が連続的に処理されそして補充された 後に、連続的に処理されそして補充されたチオウレアにより安定化された同様の DMAB還元性溶液よりも安定性を示す。 この改良は、DMAB還元プロセスおよびモルホリンボラン還元プロセスをよ り詳細に調べ、そして比較することにより説明することができる。DMAB還元 において、1.5g/lのDMABおよび15.2g/lのNaOHを含む還元 浴を最初に製造する。その後、銅酸化物パネルを還元浴により処理する。銅酸化 物をジメチル アミンボランにより還元する。反応において、DMAB中のホウ素原子は酸化さ れ、そして銅酸化物は還元される。ジメチルアミン官能基は副生成物として残る と信じられる。 銅酸化物を還元するために用いられるDMABの典型的な濃度は1.6g/l のDMABである。それ故、自動制御装置はDMABを補充し、そして1.6g /lのDMABの一定濃度を維持するように設定される。補充を続けると、ジメ チルアミン副生成物はタンク中に蓄積する。それ故、1.6g/lのDMABで ある一定濃度のDMABが還元浴中に含まれるが、ジメチルアミン官能基の濃度 は連続的に増加する。 生成しているジメチルアミン官能基の量がパネルに接している還元性溶液から 抜き出されるジメチルアミンの量と等しくなるときに、ジメチルアミン官能基の 濃度は平衡に達する(10−15ml/ft2パネルの還元性溶液が還元性溶液 タンクから抜き出されるものと概算される)。 それ故、一定の補充時間後に、プロセスは最終的にジメチルアミン官能基に関 して平衡になるはずである。即ち、1.6g/lのDMAB、15.2g/lの NaOHおよびおそらく一定濃度のジメチルアミン官能基副生成物並びにおそら く、還元プロセスから生じるホウ素を含む副生成物が含まれるであろう。これは 、プロセスにおいて運転されるときの還元浴をより正確に表す。 要するに、初期状態および平衡状態の浴の主に2種の状態がある。%重量損失 、耐酸性、開始時間、1/2ターンオーバーでの消費量および24時間後の消費 量のパラメータを試験した。還元浴は最初に、1.6g/lのDMABおよび1 5.2g/lのNaOHからなる。約20日で到達する平衡を模倣するために、 銅酸化物を最初の浴に添加し、24時間後のDMABの濃度を半分に低減させる 。これを、DMABを20回補充するまで続ける。1/2初期濃度の合計で20 回の補充を10ターンオーバーと呼び、初期の浴を0ターンオーバーと呼ぶ。1 0ターンオーバーの後、還元性溶液は1.6g/lのDMABおよび15.2g /lのNaOHとともにほぼ平衡量のジメチルアミン副生成物を含む。これは正 確にプロセスを模倣するものでないことに注意されたい。というのは、実際のプ ロセスにおいては、ジメチルアミン副生成物の濃度が平衡量へと増加している間 に、1.6g/lのDMABでDMABレベルを一定に維持するためにDMAB を連続的に補充し、即ち、制御装置は、補充を行う前に含まれるDMABの半分 を反応させるものでないからである。 モルホリンボランであるMBについても上記の通りとした。モルホリンボラン の初期濃度は2.7g/lのMBであり、そして15.2g/lのNaOHであ る。銅酸化物の還元の間に生成される副生成物はおそらくはモルホリン錯体であ る。モルホリンボランは還元プロセスの間に補充されるので2.7g/lのMB の一定濃度を維持するが、予測される副生成物であるモルホリン錯体の濃度はモ ルホリン錯体についての平衡に浴が到達するまで増加し続けるであろう。DMA Bについて上記で行ったのと同一のパラメータについて最初に試験し、そして、 モルホリンボランの20回の補充後に試験した。上記のように、モルホリンボラ ンの半分が消費され、そして添加され、そして、1/2初期濃度の合計で20回 の補充を10ターンオーバーと呼び、初期の浴を0ターンオーバーと呼んだ。 上記議論では、安定剤のチオウレアの添加を行わないプロセスについて説明し た。チオウレアを用いて還元を安定化させるときには、いずれの還元剤を用いる かによってDMABまたはモルホリンボランとともに安定剤を添加する。例えば 、チオウレアの濃度が最初 に2.5ppmであり、実際のチオウレアの濃度は2.5ppmで始まり、そし てDMABまたはモルホリンボランの各々の補充とともに増加され、平衡に達す るまでこのことが行われるであろう。 表9に示した結果はDMABとは対照的にMBを用いたときの優れた利点を例 示する。チオウレアによりDMAB還元溶液を安定化したときに、24時間後の 消費量は、0ターンオーバーでの24時間後の初期消費量と比較して、10ター ンオーバーの後では2倍より大きくなる(列8と列2を比較し、そして列9と列 3を比較されたい)。対照的に、チオウレアにより安定化されたモルホリンボラ ンを用いたときには、24時間後の消費量は2倍もなく、0ターンオーバーでの 24時間後の初期消費量の20〜30%増加するだけである(列11と列5を比 較し、そして列12と列6を比較されたい)。 表9 10ターンオーバー(TO)結果:DMABおよびモルホリンボラン(チウレア を含むものおよび含まないもの) 初期DMAB濃度:1.6g/l 初期モルホリンボラン濃度:2.7g/l 0ターンオーバーにおいて 還元性溶液 %重量 開始時間 耐酸性 24時間後の消費量* の消費量 損失 (24時間後の%消費量) 列1 DMAB 0.0ppm 20.8% 29.3秒 50.1分 12.1チオウレア (42.3%) 列2 DMAB 2.5ppm 21.3% 30.7秒 50.0分 2.27チオウレア (8.06%) 列3 DMAB 5.0ppm 20.0% 38.1秒 48.4分 1.61チオウレア (5.76%) 列4 モルホリン ボラン 0.0ppm 20.6% 18.2秒 37.6分 12.4チオウレア (43.8%) 列5 モルホリン ボラン 2.5ppm 23.2% 20.0秒 48.1分 2.92チオウレア (10.6%) 列6 モルホリン ボラン 5.0ppm 20.6% 26.1秒 45.7分 2.17チオウレア (7.96%) *24時間後の消費量はモル還元剤(DMABまたはモルホリンボラン)/モル 銅酸化物として表現する(他の注を加える)。 10ターンオーバーにおいて 還元性溶液 %重量 開始時間 耐酸性 24時間後の消費量* の消費量 損失 (24時間後の%消費量) 列7 DMAB 0.0ppm 18.6% 36.3秒 45.6分 14.7チオウレア (58.4%) 列8 DMAB 2.5ppm 18.1% 41.1秒 44.4分 4.85チオウレア (19.6%) 列9 DMAB 5.0ppm 17.1% 46.8秒 42.0分 3.07チオウレア (11.8%) 列10 モルホリン ボラン 0.0ppm 19.5% 29.3秒 40.4分 17.1チオウレア (66.1%) 列11 モルホリン ボラン 2.5ppm 18.2% 30.7秒 38.2分 3.31チオウレア (12.7%) 列12 モルホリン ボラン 5.0ppm 16.2% 33.2秒 39.3分 2.51チオウレア (9.33%) *24時間後の消費量はモル還元剤(DMABまたはモルホリンボラン)/モル 銅酸化物として表現する(他の注を加える)。 本発明は例示されそして説明されてきた特定の構成に限定されず、次の請求の 範囲に当てはまる変更した形態をも含むことが理解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キャンベル スコット アメリカ合衆国,アリゾナ 85268,フォ ンテーンヒルズ,アラモサ アベニュー 17018

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.銅酸化物層を金属銅に還元し、それにより、樹脂をこの金属銅に容易に結 合させるための組成物であって、 モルホリンボランを含む水性還元性溶液を含む組成物。 2.モルホリンボランは約1.0g/lから飽和の範囲の濃度で含まれる、請 求項1記載の組成物。 3.モルホリンボランは約2.7g/1〜16.8g/lの範囲の濃度で含ま れる、請求項2記載の組成物。 4.還元安定剤の非存在下において銅酸化物の還元プロセスの間に消費される レベルよりも低いレベルに、還元の間のモルホリンボランの消費量を低減させる ために十分な量の還元安定剤をさらに含み、 安定化された還元プロセスが合理的な時間内に開始され、かつ、安定化された 還元プロセスから得られる金属銅層は酸の攻撃に対して耐性である、請求項1記 載の組成物。 5.還元安定剤はチオウレアである、請求項4記載の組成物。 6.チオウレアは約2.5ppm〜200ppmの範囲の濃度で含まれる、請 求項5記載の組成物。 7.銅酸化物層を金属銅に還元し、そしてこの金属銅を樹脂に結合させる、銅 と樹脂とを結合させるための方法において、 モルホリンボランを含む水性還元性溶液によって、銅酸化物層を金属銅に還元 することを含む、方法。 8.モルホリンボランは約1.0g/lから飽和の範囲の濃度で含まれる、請 求項7記載の方法。 9.モルホリンボランは約2.7g/l〜16.8g/lの範囲の濃度で含ま れる、請求項8記載の方法。 10.還元安定剤の非存在下において銅酸化物の還元プロセスの間に消費され るレベルよりも低いレベルに、還元の間のモルホリンボランの消費量を低減する ために十分な量の還元安定剤を還元性溶液に添加することをさらに含み、 安定化された還元プロセスは合理的な時間内に開始され、かつ、安定化された 還元プロセスから得られる金属銅層は酸の攻撃に対して耐性である、請求項9記 載の方法。 11.還元安定剤はチオウレアである、請求項10記載の方法。 12.チオウレアは約2.5ppm〜200ppmの範囲の濃度で含まれる、 請求項11記載の方法。
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