JP2000502318A - N−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン1−メチルエステルの鎮痛剤としての使用 - Google Patents

N−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン1−メチルエステルの鎮痛剤としての使用

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Abstract

(57)【要約】 N−L−α−アスパルチル−L−プェニルアラニン 1−メチルエステルおよび/又はその誘導体がヒトおよび動物の両者において鎮痛特性をもつことを見出した。特に変形性関節症および多発性硬化症に関連した疼痛を軽減するのに有効であることが判明した。この化合物は単独でか又は他の鎮痛剤と組み合わせて投与することができる。他の鎮痛剤と組み合わせて投与する場合、N−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン 1−メチルエステルおよび/又はその誘導体は、疼痛の軽減に必要な用量を低下させることによって他の鎮痛薬の有害な副作用を軽減するのを助ける。

Description

【発明の詳細な説明】 N−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン 1−メチルエステルの鎮痛剤としての使用 関連出願のクロスリファレンス 本出願は1995年6月23日出願の同時継続の米国仮出願第60/000,479号の利益を 請求する1996年1月25日出願の同時継続の米国特許出願第08/590,409号の一部継 続出願である。 技術分野 本願は疼痛軽減組成物および使用方法に関する。 発明の背景 疼痛は、患者が医学的援助を求める最もありふれた症状である。不治の病の場 合には、疼痛に対する治療は長期に亘り継続することになる。疼痛は身体的、情 動的な経験であり、個人差が大きい。大抵の疼痛は、たとえそれが自覚的なもの にせよ、組織の損傷と関連し、生理学的根拠をもつ。 疼痛は急性か慢性かである。急性の疼痛は一般に原因が容易に分る突然の傷害 、組織損傷、感染によって引き起こされる。これに対して、慢性の疼痛は病的状 態の疼痛であり、疼痛のみを分離して治療することが困難なことが多い。慢性疼 痛は慣例的に6ケ月以上持続する疼痛と定義されている。 慢性疼痛に悩む患者では、自律神経系は疼痛に適応し、自律神経の過剰活動の 結果として起こる例えば頻脈、高血圧、発汗、散瞳、蒼白が消失し、その結果、 医師が慢性疼痛の診断にあたって、専ら患者の主観的な愁訴に頼らざるを得ない 状況にある。 慢性疼痛の取り扱いに於いて、ある種の疼痛では、その根底にある障害の治療 、たとえば骨癌によっておこる疼痛の放射線治療を可能にする。また、特定の疼 痛に対して特定の治療法、たとえば、三叉神経痛または舌咽神経痛にはカルバマ ゼピンによる治療、交感神経反射性ジストロフィーには局所麻酔薬による治療、 ヘルペス疾患後神経痛には直接剌激による治療などがある。 しかしながら、多くの患者では、疼痛は慢性であり、医師は根底にある障害を 処置できないばかりか、そのようなタイプの疼痛の特定の療法も処方できない。 たとえば、変形性関節症は関節軟骨の退化および喪失と骨練形成あるいは部分軟 骨の派生に特徴づけられる関節の疾病である。この疾病は緩やかに進行し、慢性 疼痛、硬直を招き、徐々に関節の機能不全をもたらす。この疾病の発生率は年齢 とともに増加し、女性は男性の3倍である。 慢性関節疼痛、腫脹、きしみ、硬直などは変形性関節症の最も顕著な症状であ る。この疾病は通常、手の遠位指節間関節に影響をおよぼし、炎症と疼痛の伴う 骨の肥大を招くことが多い。頸椎、腰椎の関節や膝関節、股関節のような重量を 支える関節はこの型の関節炎に冒される。 変形性関節症の他の主要な症状は関節接合部の喪失である。周囲の筋肉の虚弱 と収縮は、もし疼痛のために関節が通常どおり使われない場合に起こる。影響を 受けた関節の運動か著しく制限されると、患者は関節の機能喪失を経験する。膝 あるいは腰の変形性関節症の場合は、歩行が損なわれる。 変形性関節症はリュウマチ性疾病の最もありふれたものであるが、その病因は 充分に解明されておらず、現在その疾病の病理過程を遅延、反転させる治療法は ない。変形関節症に唯一利用できる治療法は疼痛に対する鎮痛剤と関節の炎症軽 減のための非ステロイド系抗炎症剤による対症療法であった。コルチコステロイ ドの注射もまた、疼痛のある関節へ投与されうる。 慢性疼痛は、散在性硬化症もしくは島状硬化症としても知られる多発生硬化症 (MS)、すなわち脳脊髄の脱髄による広範囲の斑によって特徴づけられる中枢 神経系の疾病、とも関連がある。この疾病は世界中で発生し、発生率は10万人あ たり約10〜60人、約20〜40歳でその兆候が発生し、男性より女性の方か多い。多 発性硬化症は一般に慢性的かつ再発性であるが、急激な悪化が始まることもあり 、30%の患者の症状がその発生から着実に進行する。 多発性硬化症は最もありふれた脱髄病であるが、その原因は不明であり、その 疾病の病理過程を遅延、反転させる治療法はない。推奨できる特定の治療法がな いのは、自然緩解がその評価を困難にするからである。多発性硬化症患者に利用 できる治療法としては、症状発現が軽減する迄のコルチステロイド療法(たとえ ばプレドニゾン、デキサメサゾン)、痙直性を抑えるバクロフェンと疼痛軽滅剤 としての鎮痛剤やアヘン製剤のような対症療法があるに過ぎない。 慢性疼痛を減らすために用いられる薬剤には数種類ある。鎮痛剤は意識や感覚 的知覚を損なわずに疼痛を減らすための薬剤である。これには次の二種類がある 。すなわち、短期的な疼痛軽減と多少の疼痛について通常処法される抗炎症剤、 および短期、長期にかかわらずに激痛の軽減に使用される合成麻酔薬(オピオイ ド)である。抗炎症鎮痛剤は鎮痛、抗炎症、解熱力を備えている。その作用機作 はプロスタグランジンの合成阻害と報じられている(W.W.Douglas,“Polypepti des-angiotensin,plasma kinins,and other vasoactive agents; prostagland ins”The Pharmacological Basis of Therapeutics,第9版,L.S. Goodman と A.Gi1man(編),MacMillan Publishing Co.,Inc.,New York,1975)。抗炎症剤 の長期使用は胃腸障害の問題をおこすことが知られている。 合成麻酔鎮痛剤や麻酔薬は天然のモルフィンまたはモルフィンに極めて類似し た合成化学物質を含み、脳ニューロンの1種の受容体を活性化すると考えられて いる。合成麻酔鎮痛剤は重大な副作用を与えるので区別して使用される。これら の副作用は1)鎮痛作用を維持するための投与量の緩やかな増大を招く耐容性 2)麻酔薬を長期間使用した後に中止する場合、緩やかな薬剤撤退を必要とす る身体的依存性3)便の軟化薬や浣腸等の使用により腸機能に注意を払わねはな らない便秘4)投与量および、患者がよりよく耐容できる麻酔薬のタイプ変更を 含む薬剤投与計画の調節を必要とする傾眠もしくは嗜眠などである。 疼痛に対する各種の治療は付加的であると報じられているので、単独より併用 が望ましい。たとえば、アスピリンかアセタミノフェンとコデインの併用はコデ イン単独より疼痛軽減作用が強いので屡々処方される、うつ病に処方される特定 の抗うつ剤は鎮痛剤の佐剤として推奨されている。 疼痛の処置は、長年に亘って医師に立ちはだかる問題であって、入手し得る鎮 痛剤はこの問題解決に貢献したが充分ではなかった。一つの重大問題は、疼痛軽 減のための前述のような薬剤によって有害な副作用が引き起こされることである 。したがって、副作用を減らし、疼痛軽減の必要性に応える代替の疼痛治療法に 対する要望は限りなく続くのである。 驚くべきことに、N−L−α−アルパルチル−L−フェニルアラニン 1−メ チルエステルおよびその誘導体が鎮痛作用をもち、疼痛を軽減し、軟組織、筋肉 、靭帯、鍵、骨、関節の機能を回復させることを今回見出した。また、N−L− α−アルパルチル−L−フェニルアラニン 1−メチルエステルは他の鎮痛剤と 併用すると付加的な鎮痛作用を提供する。当業界に公知の疼痛療法につきものの 有害な副作用は、N−L−α−アスパラチル−L−フェニルアラニン 1−メチ ルエステルを疼痛の療法や治療計画に使用することによって低減しうる。 発明の要約 本発明の一態様において、N−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン 1−メチルエステルまたはその誘導体、あるいは両者は哺乳動物の疼痛減少の 方法に用いられる。 本発明の別の態様において、N−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニ ン 1−メチルエステル、またはその誘導体、あるいは両者は他の組成の抗炎症 鎮痛との併用で疼痛治療計画に用いられる。 本発明の他の態様において、N−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニ ン 1−メチルエステル、またはその誘導体、あるいは両者はオピオイド鎮痛剤 との併用で疼痛治療計酉に用いられる。 さらに他の態様において、N−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン 1−メチルエステル、またはその誘導体、あるいは両者は変形関節症の治療に用 いられる。 本発明の他の態様は、N−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン 1 −メチルエステル、またはその誘導体、あるいは両者を含有する医薬剤型に関す る。 図面の簡単な説明 図1は、APMおよび対照の各治療群が階段昇降に要した平均時間を経時的に 測定して示したグラフである。 図2は、APMおよび対照の各治療群が階段昇降で経験した平均疼痛を経時的 に測定して示したグラフである。 図3は、APMおよび対照の各治療群が、階段昇降後の1時間の休息期間後に 経験した平均休息痛を経時的に測定して示したグラフである。 図4は、APMおよび対照の各治療群か階段昇降の際に経験した階段昇降痛と 休息痛との差を経時的に測定して示したグラフである。 図5は、APMおよび対照の各治療群が歩行した平均距離を経時的に測定して 示したグラフである。 図6は、APMおよび対照の各治療群が5分間の歩行で経験した平均疼痛を経 時的に測定して示したグラフである。 図7は、APMおよび対照の各治療群の平均握力を経時的に測定して示したグ ラフである。 図8は、APMおよび対照の各治療群の握りに伴う疼痛の平均値を経時的に測 定して示したグラフである。 図9は、APMまたは偽薬による処理前後の平均出血時間を示すグラフである 。 図10は、APMまたは偽薬による処置前後の平均出血損失量を示すグラフであ る。 詳細な説明 慢性疼痛は、各種の病的状態、たとえば変形性関節症、炎症、多発性硬化症、 心筋梗塞などに伴われることが示されている。ところで、ASPARTAMETMの商標名 (G.D.Searle & Company,Chicago,IL)で販売されているN−L−α−アスパ ルチル−L−フェニルアラニン 1−メチルエステル(以下APMと記す)およ びその誘導体が、哺乳動物の慢性疼痛の治療に有益な薬剤特性をもつことか今回 見出されたのである。投与後1時間以内に、服用者がもつ疼痛を軽減しうるにた るAPMの有効量を使用できる。1回の投与で疼痛を軽減しうるAPMの有効量 は約80〜約320mg で、より好ましくは約80〜約160mg、最も好ましくは約160mgで ある。投与は継続的疼痛軽減のため経時的に反復できるが、4時間毎の160mg投 与が好ましい。APMは、他の鎮痛剤たとえばアセタミノフェン、フェナセチン 、アスピリン、イブプロフェン、フェニルブタゾン、インドメタシンとその誘導 体、アヘン剤とその誘導体、ピロキサカム、並びにステロイド系、非ステロイド 系の抗炎症剤などと併用して投与することが可能で、付加的な鎮痛作用を与える 。 APMは経口、非経口、腹腔内および舌下などの経路で投与できる。また、治 療レベルを達成するに充分な量のAPMを含有する食品を経口摂取して投与する こともできる。あるいはまた、APMを単独でか、またはデンプンもしくは難吸 収性塩のような固定化材料と組み合わせて、カプセル封入したり、錠剤に圧縮成 形したり、マイクロカプセル化したり、リポソームに包埋したり、溶液または懸 濁液の形態にすることが可能である。薬学的に適合しうる結合剤および/または アジュバント材料が組成物の一部として使用できる。錠剤やカプセルは次に述べ る成分、または同じ性質をもつ化合物を含有してもよい。すなわち、微結晶セル ロース、トラガカントゴム、ゼラチンなどの結合剤;澱粉、乳糖などの賦形剤、 アルギン酸、コーンスターチなどの統合剤;ステアリン酸マグネシウムなどの潤 沢剤;コロイド状二酸化硅素などの滑剤;および付加的な甘味剤、着香剤などで ある。カプセル剤では脂肪油などの液状担体の使用が可能であり、カプセルおよ び錠剤は砂糖、シェラック、他の腸溶剤で表面を被覆してもよい。APMはまた 、徐放の製剤化も可能である。 APMは市場から入手できるものであり、その製法は米国特許第3,492,131号 に開示されている。APM分子に各種の修飾(改変)を施すことが可能であり、 その結果得られた誘導体もまた本発明における有用性をもつと考えられる。AP M分子の1−メチルエステル部分がAPMの鎮痛活性に寄与するとは考えられな いので、N−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン自体がまたはその低 級アルキルエステルは効果があると考えられる。鎮痛作用をもち且つ生理的に受 容できる他の可能な誘導体としては、N−アシル−L−(β−置換)−アスパル チル−L−フェニルアラニン低級アルキルエステルおよびN−アシル−L−(β −置換)−アスパルチル−L−フェニルアラニンなどが挙げられる。したがって 、本明細書に開示された生理学的に活性な鎮痛特性を減少させない、APM分子 に施された化学修飾は本発明の範囲内に包含される。実施例1 変形性関節症 十分に管理された二重盲検クロスオーバー試験において、変形性関節症をもつ 患者に、APM又は偽薬のいずれかでの処置後に、いずれも変形性関節症患者に 慢性疼痛を引き起こすことが知られている階段昇降、歩行、および手による握り しめの労苦を課した。全ての患者に対してこの試験を2度実施し、また各試験前 の24時間いかなる他の鎮痛剤も与えられなかった。第1の試験の間、11人の患者 からなる一方の試験群にアスパルテーム(76mg;19mg/錠)又は偽薬のいずれか を4錠ランダムに投与し、また9人の患者からなる別の試験群にアスパルテーム (152mg ;19mg/錠)又は偽薬のいずれかを8錠ランダムに投与した。第2の試 験の間、各患者は同数の錠剤の投与を受けたが、第1試験で受容したものとは反 対の医薬を投与された。各試験後、回収した情報のデータを、測定変量値の分散 評価および分布によらない(distribution free)評価のノンパラメトリック法を 用いて完全に解析した。 階段昇降 20人の変形性関節症患者を、9人の群と11人の群に分けて、階と階をつなぐ一 登りの階段(one flight ofstairs)の昇降を合計3往復(trip)し、往復と往 復の間に1時間の休息をとるよう依頼した。最初の基線往復の直後に、患者に試 験薬剤を投与した。その後、患者全員に階段昇降を3往復させた。表Iおよび図 1は、各患者か一登りの階段の昇降に要する時間について動作の客観的測定値を 示す。その平均結果は、4錠APM群は、昇降時問を経時的に減少し、最後の往 復につき9.6%減少することを示している。8錠APM群については、投薬後 の2回目の往復につき11.9%、また最後の往復につき6.9%の減少が観察され た。偽薬の投与後、4錠偽薬群は、投薬後の1回目および2回目の往復につき6 .5%、また最後の往復につき3.7%の昇降時間の減少を示した。8錠偽薬群 は、昇降時間を徐々に増加させ、最後の往復につき最高2%の増加を示した。 階段昇降による疼痛の主観的測定は、患者に対し類似痛の視覚評価(vlsualan alog pain assessment)を与えることによって行った。種々の関節、通常3種の 関節についての基線評価を、最初の基線往復の1時間前に取り、その後4回の往 復の各々につき前記評価を繰り返した。各患者は、一人の看護婦(試験を通じて 同じ看護婦)の監督下に、関わる疼痛の程度について増加なし、やや増加あり、 さらに増加あり、大きな増加あり、および極度の増加ありによって指示する尺度 で評価された。疼痛マークのない所からの距離として取ったミリメートル単位の スケール上のマークを数値変換した。表IIおよび図2に、数値が低いほど痛みが 小さく、また数値が高いほど痛みが大きいというこの評価尺度の表示を、評価し た全ての関節平均値として与えている。この平均値について、APM群の階段昇 降に関連した疼痛の程度は偽薬群のものと較べて著しく減少した。4錠偽薬群は 、各往復につき昇降前の基線評定値を超す疼痛の増加を示した。しかし、4錠A PM群もまたはじめの2回の往復につき昇降前の基線評定値を超す疼痛の増加を 体験したが、最後の2回の往復につき昇降前の基線評定値を下まわるか又は僅か に超える疼痛の減少があった。 表IIIは、処置後l時間目および2時間目に取った幾人かの患者の最も敏感な 関節の痛み評価測定値を示している。4錠処置群については、偽薬群は僅かの痛 みの増加(2.2%)を示したのに対し、APM群は52.2%の痛みの減少を体験し た。8錠APM群もまた、8錠偽薬群の24.5%の疼痛の減少と較べて、かなりの 疼痛減少(48.2%)を体験した。 疼痛の評価はまた、各休息期間の終了時に患者が類似痛の視覚評価を用いても 測定された(表IVおよび図3)。休息痛の平均値は両偽薬群で一般に増加したが 、4錠APM群は経時的に前処置から12.2%、16.5%および10.4%の休息痛の減 少を体験した。一方、8錠APM群は2.3%、36.8%および14.6%の減少を体 験した。表Vおよび図4に、各時点における各患者の階段昇降による疼痛と休息 痛との差の平均値を与えたが、これらは、APM群の差の平均値が偽薬群と較べ て低いことを示した。負の数字によって示されるように、両群の患者のなかには 階段昇降時よりも休息時により大きい疼痛を体験したものもいた。 表I:APM投与および非投与における階段昇降時間 表II:APM投与および非投与における階段昇降痛 表III:APM投与および非投与における 最も敏感な関節の階段昇降痛 歩行距離 軽快な速度で5分間歩いた距離に関して慢性疼痛を調べた。歩行前の基線疼痛 評価を行い基線歩行距離を確立したのち、4錠および8錠APM群に各々76mg、 152mg のAPMを与え、一方、4錠および8錠対照群に適当数の偽薬錠剤を与え た。1時間の休息後、患者は5分間歩行(trip)ごとに1時間の休息期間をはさ んで5分間歩行手順を3回繰り返した。表IVおよび図5は、総歩行距離(フィー ト)を示している。対照群における平均歩行距離は経時的に僅かに減少し、その 平均値は基線から−0.5%〜2.2%の間で変化した。比較により、APM群の平 均歩行距離は基線から−0.4%〜1.8%変化した。両APM群について、平均 歩行距離は1時間の時点で基線から減少し、3時間の時点で増加がみられた。 歩行距離疼痛を視覚による類似痛評価により記録した。最初の基線5分間歩行 の1時間前に、基線評定値をとった。その後、4回の5分間歩行の各々につき評 価を繰り返した。数字が低いほど痛みか小さく、数字が高いほど痛みが大きいと いうこの評価尺度の相対数値表示を表・および図6に示す。4回の歩行後の平均 処理疼痛(average distance pain)は、4錠対照群について歩行前の基線評定値 を超して22.7〜42.8%増加し、また8錠対照群について20.6〜35.6%増加した。 比較により、4錠APM群の患者は基線歩行後(23.0%)、投薬後の最初の歩行 後(21.8%)に平均距離疼痛の増加を示したか、平均距離疼痛は投薬後の2回目 の歩行後に1.1%だけ歩行前の基線評定値を下まわって減少し、次いで最後の歩 行後に歩行前の基線評定値を11.4%上まわって増加した。8錠APM群について は、基線歩行後の平均距離疼痛は歩行前の基線評定値を超えて24.8%増加したが 、残り3回の歩行の平均距離疼痛は歩行前の基線評定値と丁度同じか又はその値 を下まわった。 IV:APM投与および非投与における休息痛 表V:APM投与および非投与における 階段昇降痛対休息痛 表VI:APM投与および非投与における歩行距離 表VII:APM投与および非投与における歩行痛 握力 カフ(cuff)を布製バッグの中に入れ、握り易くするために静止圧力20mmHgま で空気を充填することによって、握力を測定した。各患者はその布製バッグを握 りしめ、カフのmmHg変化として表示される圧力増加を記録した。基線握り測定後 に、4錠および8錠APM群に各々76mg、152mg のAPMを与え、一方、4錠お よび8錠対照群に適当数の偽薬錠剤を与えた。1時間の休息期間ののち、各測定 の間に1時間の休息期問をはさんで握り測定をさらに3回繰り返した。表VIIIお よび図7に示すように、両APM群および4錠対照群は基本的に、経時的に握力 の増加を示した。8錠対照群は基線を約2〜3%上下して変化した。 平均握り痛を測定するために、基線握り測定前に類似痛の視覚評価を実施し、 その後の各握り測定のあとにも同じ評価を繰り返した。表IXおよび図8の平均デ ータは、処置後2時間以内に、両APM群の握り痛が握り前の基線評定値か又は その値未満に低下したのに対し、両対照群では握り前の基線評定値より少なくと も8%高いところを維持したことを示している。 結局、この試験は、APMの使用が疼痛の軽減に有効であったこと、また動作 をある程度まで改善したことを証明している。測定した変量値の統計的評価は、 観察された差が偶発的要因によるものであるとの推定がp<0.05〜p<0.01以上 ではあり得ないことを示唆している。 表VIII:APM投与および非投与における握力 IX:APM投与および非投与における握り痛 実施例2 変形性関節症−疼痛の軽減 経時的に投与されたAPMの鎮痛特性は、フットボールの試合をテレビで見る ことを約束した一人の変形関節症患者で実証された。この患者には、試合の開始 時に激しい痛みがあったが、試合中6本のダイエットソフトドリンク(3時間に 亘り約1gのAPM)を消費すると、患者は実質的な疼痛の軽減を体験すると共 に、関節の動きが著しく向上した。実施例3 多発性硬化症−疼痛の軽減 多発性硬化症に関連した疼痛の軽減における、APMと他の鎮痛剤との併用の 鎮痛特性の一具体例では、多発性硬化症をもつ患者が各々19.5mgのAPMを含有 する4個の錠剤を摂取した。この投与を100〜120mgで6時間ごとに繰り返した。 APMを投与すると、疼痛を軽減するための患者のアヘン剤(opiate)の要求が 50%まで降下した。すなわち、患者は、パーコセット(Percocet; Du Pont Pharmaceuticals,Wilmington,DE;各錠剤は塩酸オキシコドン5mgとアセタミ ノフェン325mg を含有する)1錠を1日あたり4回服用する代わりに、半錠を1 日あたり2〜3回服用した。APMと鎮痛性アヘン剤との併用によって、鎮痛性 アヘン剤の必要用量が減少し、これにより患者が体験する便秘のような鎮痛性ア ヘン剤の副作用を軽減する。実施例4 傷害に関連した疼痛の軽減 かかとに傷害をもち、鍵と靭帯を足の弓に結合した48歳の女性(関節症なし) に対し、起伏の多い地域を走らせたときの疼痛をAPMが軽減した。傷害後12時 間で患者はひどく足を引きずって歩いた。空腹時のこの患者に、オレンジジュー スに混ぜた約4包み(約0.l5g)のAPMを与えた。約50分後、患者はきわ立って 足を引きずることなく1マイルのハイキングに参加した。5時間後、オレンジジ ュース中の2回目の4包み用量が投与された。処置を開始して8時間後に、患者 は痛むことなく歩いた。翌朝、指圧すると圧痛があったものの歩行時に疼痛はな かった。処置の36時間後、疼痛はなくまた圧痛もかなり小さくなった。実施例5 背部の手術に関連した疼痛の軽減 盲検に登録された変形性関節症患者に、疼痛を軽減するために試験化合物を服 用させた。背部の手術前に、患者は試験化合物の使用を中断したが、手術後に一 日につき3回指定の試験化合物5錠の服用を開始した。手術後1日目に、1個だ け指定のp.r.m.疼痛用錠剤を服用し、そして患者が必要なしと報告したため指定 のPCAポンプ麻酔性鎮痛剤の使用を中断した。患者は指定の鎮痛剤を絶えず利 用できたにも拘らず、必要なしとの理由で断った。患者はl日目に歩き、3日目 に帰宅し、10日目に疼痛なく正常に日常生活を始めた。盲検化合物はAPM(19 .5mg/錠)であった。実施例6 心筋梗塞−疼痛の軽減 心筋梗塞に関連した疼痛は、血小板凝集と関連がある。APMの鎮痛作用はア スピリンや他の非ステロイド系抗炎症剤と共通の性質を示すため、可能性のある 抗凝固特性についてAPMをさらに評価した。 12人の健常被検者において出血時間の予備試験を行った。製造業者の使用説明 書(General Diagnostics,0rganon Technica,0klahoma City,0K)に従ってSima late出血法を用いて基線出血時間を測定したのち、各被検者はアスパラテーム4 錠(76mg;l9mg/錠)を摂取した。APMを経口摂取して2時間後、反復出血時 間を測定した。最初のデータは、臨床反応が6分未満の出血時間をもつ被検者で 起こったことを示した。6分より長い出血時間は、APMに類似の性質をもつ一 般的に摂取される常食物質からの限界を示すと考えられた。 予備データは出血時間に対するAPMの可能な臨床効果を示したので、34人の ボランティアによる二重盲検クロスオーバー試験をSimplate出血法を用いて行っ た。偽薬を投与された17人のボランティアおよびAPMを投与された17人の全員 が合併症を起こすことなくこの試験を終えた。基線出血時間の測定後、各ボラン ティアにAPM4錠(76mg;19mg/錠)又は偽薬4錠のいずれかを与えた。 投薬の2時間後に、出血時間測定を繰り返した。各出血時間測定には、血液小 滴を集めるために前もって重量を測っておいたブロッティング紙を用いた。ブロ ッティング紙の重量は、出血が止まったのちに分析用天秤上で測定された。出血 が止まるのに要する時間をストップウォッチを用いて測定した。APMと偽薬ボ ランティアのデータをそれぞれ表Xおよび表XIに示した。出血時間に及ぼすA PMの影響を表XII並びに図9、図10に要約する。これらの結果は、APMによ る出血時間の僅かな延長を示すが、これはアスピリンに関連する作用と類似して いる。APM群では13人のボランティアが出血時間を増加したが、偽薬群では8 人のボランティアで増加があった。出血時間を増加することによって、APMは 血小板凝集を抑制し且つ心筋梗塞に関連した疼痛を軽減するために使用すること が可能であった。 表XII 事象と平均値による出血時間の要約 実施例7 獣医用鎮痛剤としてのAPMの使用 変形性関節症の症状を示す15歳のドイツシェパード犬に1日につき2回5〜10 錠のAPM(95〜190mg ;19mg/錠)を与えた。3日後に犬は通常の活動を始め た。処置を実質的に中断したとき、犬は再び変形性関節症の症状と食欲不振を示 した。APMでの処置を開始すると、犬は再び通常の活動を始めた。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年1月22日(1997.1.22) 【補正内容】 請求の範囲 1.哺乳動物において疼痛を低下させるのに有用な医薬組成物を製造するための 、化合物 (ここで、RはH又は1〜6個の炭素を含むアルキルである)の使用。 2.変形性関節症の疼痛を治療するのに有用な医薬組成物を製造するための、請 求項1に記載の化合物の使用。 3.哺乳動物において第2の鎮痛薬の有効用量を低下させるための、 (ここで、RはH又は1〜6個の炭素を含むアルキルである)からなる第1の鎮 痛性化合物と前記第2の鎮痛性化合物との組み合わせの使用。 14.有効成分: (ここで、RはH又は2〜6個の炭素を有するアルキルである)を含む医薬剤型 。 15.前記有効成分の有効量が40mgより多いことを特徴とする請求項14に 記載の組成物。 16.前記有効成分の有効量が約80mg〜約540mgであることを特徴とす る請求項14に記載の組成物。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年6月4日(1997.6.4) 【補正内容】 請求の範囲 4.前記第2の鎮痛薬が、アセタミノフェン、フェナセチン、アスピリン、イブ プロフェン、フェニルブタゾン、インドメタシンおよび誘導体、アヘン剤および 誘導体、ピロキサカム、並びにステロイド系および非ステロイド系抗炎症剤から なる群から選択されることを特徴とする請求項3に記載の使用。 5.前記第1の鎮痛性化合物の前記有効量が約40mg〜約540mgであるこ とを特徴とする請求項3に記載の使用。 6.前記第1の化合物の前記有効量が約40mg〜約540mgであることを特 徴とする請求項4に記載の使用。 7.前記第1の化合物の有効量が、前記第2の鎮痛薬の有効用量を約25%〜約 75%減少させるのに必要な量であることを特徴とする請求項3に記載の使用。 8.前記第1の化合物の有効量が、前記第2の鎮痛薬の有効用量を約25%〜約 75%減少させるのに必要な量であることを特徴とする請求項4に記載の使用。 9.前記第1の化合物の有効量が、前記第2の鎮痛薬の有効用量を約10%〜約 90%減少させるのに必要な量であることを特徴とする請求項3に記載の使用。 10.前記第1の化合物の有効量が、前記第2の鎮痛薬の有効用量を約10%〜 約90%減少させるのに必要な量であることを特徴とする請求項4に記載の使用 。 11.鎮痛作用を得るための投与に適合した投与単位剤型の医薬製剤であって、 投与単位あたり、鎮痛的に有効で無毒な量の(ここで、RはH又は2〜6個の炭素を含むアルキルである)からなる化合物と 、医薬担体とを含む前記医薬製剤。 12.鎮痛剤として使用するための医薬剤型であって、 (ここで、RはH又は2〜6個の炭素を含むアルキルである)を約80mg〜約 320mg含む前記医薬剤型。 13.前記用量が約180mgであることを特徴とする請求項12に記載の医薬 剤型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4152 A61K 31/415 602 31/5415 31/54 602 31/57 31/57 31/616 31/60 605 35/78 35/78 C 45/00 45/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,CA,JP,U S (72)発明者 マニアン,カール、ヴィ アメリカ合衆国オゥクラホゥマ州73132、 オゥクラホゥマ・シティ、オゥヴァコー ト・マナ 6313番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.哺乳動物において疼痛を減少する方法であって、前記治療を必要とする前記 哺乳動物において疼痛を低下させる有効量の (ここで、RはH又は1〜6個の炭素を含むアルキルである)からなる化合物 を前記哺乳動物に投与することを含む前記方法。 2.前記化合物の前記有効量が約40mg〜約540mg であることを特徴とする請求項 1に記載の方法。 3.前記化合物の前記有効量が約80mg〜約320mg であることを特徴とする請求項 1に記載の方法。 4.前記化合物の前記有効量が約180mgであることを特徴とする請求項1に記載 の方法。 5.哺乳動物において疼痛に対する第1の鎮痛薬の投与量を減少する方法であっ て、前記治療を必要とする前記哺乳動物において疼痛を低下させる有効量の (ここで、RはH又は1〜6個の炭素を含むアルキルである)からなる第2の 化合物を前記哺乳動物に投与することを含む前記方法。 6.前記第1の鎮痛薬が、アセタミノフェン、フェナセチン、アスピリン、イブ プロフェン、フェニルブタゾン、インドメタシンおよび誘導体、アヘン剤およ び誘導体、ピロキサカム、並びにステロイド系および非ステロイド系抗炎症剤 からなる群から選択されることを特徴とする請求項5に記載の方法。 7.前記第2の化合物の前記有効量が約40mg〜約540mgであることを特徴とする 請求項5に記載の方法。 8.前記第2の化合物の前記有効量が約40mg〜約540mgであることを特徴とする 請求項6に記載の方法。 9.前記第2の化合物の有効量が、前記第1の鎮痛薬の有効用量を約25%〜約75 %減少させるのに必要な量であることを特徴とする請求項5に記載の方法。 10.前記第2の化合物の有効量が、前記第1の鎮痛薬の有効用量を約25%〜約75 %減少させるのに必要な量であることを特徴とする請求項6に記載の方法。 11.前記第2の化合物の有効量が、前記第1の鎮痛薬の有効用量を約10%〜約90 %減少させるのに必要な量であることを特徴とする請求項5に記載の方法。 12.前記第2の化合物の有効量が、前記第1の鎮痛薬の有効用量を約10%〜約90 %減少させるのに必要な量であることを特徴とする請求項6に記載の方法。 13.変形性関節症の哺乳動物の疼痛を治療する方法であって、前記哺乳動物にお いて疼痛を低下させる有効量の (ここで、RはH又はl〜6個の炭素を含むアルキルである)からなる化合物 を投与する段階を含む前記方法。 14.鎮痛作用を得るための投与に適合した投与単位剤型の医薬製剤であって、投 与単位あたり、鎮痛的に有効で無毒な量の (ここで、RはH又は1〜6個の炭素を含むアルキルである)からなる化合物 と、医薬担体とを含む前記医薬製剤。 15.前記有効で無毒な量が約40mg〜約540mgであることを特徴とする請求項14に 記載の医薬製剤。
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